JP2001348953A - 木造建築物の建築工法 - Google Patents

木造建築物の建築工法

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JP2001348953A
JP2001348953A JP2000174914A JP2000174914A JP2001348953A JP 2001348953 A JP2001348953 A JP 2001348953A JP 2000174914 A JP2000174914 A JP 2000174914A JP 2000174914 A JP2000174914 A JP 2000174914A JP 2001348953 A JP2001348953 A JP 2001348953A
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construction method
panel
braces
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wooden building
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JP2000174914A
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Ryoji Sugano
良司 菅野
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NAKAJIMA KOMUTEN KK
Original Assignee
NAKAJIMA KOMUTEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の軸組工法に基づく設計図面に従って施工
することができ、しかも従来工法に比べて木造建築物の
骨組み構造の形成がきわめて簡便であり、かつ木造建築
物の耐久性(強度)を大幅に向上させることができる木
造建築物の建築工法を提供すること。 【解決手段】基礎コンクリート11上に土台12を設置
し、次いで、この土台12上に集成材または単板積層材
からなる厚板構造体パネル13を立設し、この後、前記
厚板構造体パネル13の上辺部に梁材16を設置するこ
とによって木造建築物の骨組み構造を形成する建築工法
であって、設計図面上での前記土台12の適所に立設す
る柱およびこれら柱間に固着する筋かいをそのままみな
し柱およびみなし筋かいとして、これらみなし柱および
みなし筋かいに基づいて前記厚板構造体パネル13を構
成することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は木造建築物の建築工
法に関する。詳細には、従来の軸組工法に基づく設計図
面に従って施工することができ、しかも従来工法に比べ
て木造建築物の骨組み構造の形成がきわめて簡便であ
り、かつ木造建築物の耐久性(強度)を大幅に向上させ
ることができる木造建築物の建築工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の軸組工法は、図3に示すように、
基礎コンクリート1上に土台2を設置し、次いで、この
土台2上の適所に複数の柱3を立設するとともに、これ
ら柱3間に筋交い4を取り付けプレート5を介して取り
付けることで、軸組を補強し、さらに柱3の適所に設け
たほぞ穴(図示しない)に梁材6(桁も含む)の端面に
設けたほぞ(図示しない)を嵌合することで、木造建築
物7の骨組み構造を形成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の軸組工法によっ
て建てられた木造建築物7は、地震や強風等による主に
水平方向の外力が、主として基礎コンクリート1上に形
成した柱3や梁材6など直角に接合された骨組み構造に
よって支えられるようになっており、斜め材である筋交
い4がその変形を止める大きな役割を担っていた。
【0004】ところがこの工法では、柱3と筋交い4の
接合が重要であるにも拘わらず、その接合は現場作業に
任され、信頼性に欠けていた(阪神淡路大震災では、筋
交いが外れた例が多く見られた。)。
【0005】またこの工法にあっては、木造建築物7の
骨組み構造を形成するため、土台2上の適所に複数の柱
3を立設し、次いでこれらの柱3に梁材6(桁も含む)
を嵌合し、この後に筋交い4を取り付けプレート5を介
して取り付けるという工程を必要としていた。
【0006】さらに従来工法にあっては、上述の如くし
て形成された木造建築物7の骨組み構造に外装および内
装の仕上げをしなければならなかった。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、従来の軸組工法に基づく設計図面に従って
施工することができ、しかも従来工法に比べて木造建築
物の骨組み構造の形成がきわめて簡便であり、かつ木造
建築物の耐久性(強度)を大幅に向上させることができ
る木造建築物の建築工法を提供することを目的とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、基礎コンクリート上に土台
を設置し、次いで、この土台上に集成材または単板積層
材からなる厚板構造体パネルを立設し、この後、前記厚
板構造体パネルの上辺部に梁材を設置することによって
木造建築物の骨組み構造を形成する建築工法であって、
設計図面上での前記土台の適所に立設する柱およびこれ
ら柱間に固着する筋かいをそのままみなし柱およびみな
し筋かいとして、これらみなし柱及びみなし筋かいに基
づいて前記厚板構造体パネルを構成することを特徴とす
る木造建築物の建築工法をその要旨とした。
【0009】尚、厚板構造体パネルを構成する集成材と
は、挽き板や小角材の繊維方向をほぼ平行にして積層接
着した材料であり、単板積層材とは単板を所定厚みに積
層接着した材料であって、合板とは異なり、構造用とし
て十分な耐力を有するものである。
【0010】請求項2記載の発明は、基礎コンクリート
上に、柱と筋かいとを用いた骨組み構造と、厚板構造体
パネルを用いた骨組み構造とを組み合わせて形成するこ
とを特徴とする木造建築物の建築工法をその要旨とし
た。
【0011】
【作用】本発明の木造建築物の建築工法(以下、パネル
工法という)における厚板構造体パネル(以下、単にパ
ネルという)は、基礎コンクリート上に設置される土台
や梁材とともに、木造建築物の骨組み構造を構成する、
従来工法でいう柱と筋交いに相当する部材である。また
パネルは、同時に木造建築物における壁材としても作用
するようになっている。
【0012】このパネルは、軸組工法と称する従来工法
に基づく設計図面上での柱およびこれら柱間に固着する
筋かいをそのままみなし柱およびみなし筋かいとして、
これらみなし柱及びみなし筋かいに基づいて構成される
ようになっている。
【0013】すなわち、従来工法に基づく設計図面上で
の柱の長さ(高さ)が、そのままパネルの高さとなり、
柱の径がパネルの厚さとなり、筋交いを取り付ける柱相
互の間隔距離がパネルの横幅となるのである。
【0014】またこのパネル工法にあっては、基礎コン
クリート上の土台やパネル上の梁材といった部材は従来
工法におけるものと同じものを使用しており、しかもパ
ネルは、従来工法に基づく設計図面上での柱および筋か
いに基づいて構成されるようになっているので、木造建
築物の一部にのみパネルを用いた骨組み構造とするな
ど、従来工法の中に組み入れて施工することができるよ
うになっている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明のパネル工法を図面
に示した一実施の形態に従ってさらに詳しく説明する。
本発明のパネル工法は、壁部分を有する一般の木造建築
物を対象に広くその適用が可能である。図1及び図2に
示すように、まず、地盤(図示しない)に基礎コンクリ
ート11を打設する。基礎コンクリート11の適所に
は、アンカーボルト(図示しない)を上部を残して埋設
する。次いで、この基礎コンクリート11上に土台12
を設置する。土台12は無垢材でもよいが、本実施例で
は構造用として十分な耐力を有する集成材によって1本
の厚板構造体を構成し、これを土台12(角材)として
用いた。
【0016】この土台12の両端部と中央部には、前記
基礎コンクリート11上面に突出するアンカーボルト
(図示しない)の上部を挿通してナットにより締め付け
固定する。この土台12の上面に多数のパネル13を立
設するのである。
【0017】パネル13は、構造用として十分な耐力を
有する単板積層材によって一枚の厚板構造体を構成し、
これをパネル(面材)として用いた。このパネル13
は、2700mm×1000mm×120mmの大きさ
に設けられている。これは設計図面上での柱(2700
mm×120mm×120mm)およびこれら柱間に固
着する筋かい(90mm×90mm)をそのままみなし
柱およびみなし筋かいとして、これらみなし柱及びみな
し筋かいに基づいて構成したものである。
【0018】このパネル13の上辺部と下辺部のみなし
柱の位置にはそれぞれ貫通孔14a、15aを有する連
結棒14、15が突設されており、このうちの下辺部側
の連結棒14を前記土台12上面の所定位置に設けた穴
12aに挿入するのである。さらに土台12側面には前
記穴12aと連通する横穴12bが設けられており、こ
の横穴12bにピン14bを挿入し、前記穴12aに挿
入した連結棒14の貫通孔14aに差し込むことで、土
台12と連結棒14との間を連結連結する。
【0019】次いで、このパネル13の上辺部に梁材1
6を設置する。梁材16は、土台12と同じく構造用と
して十分な耐力を有する集成材によって1本の厚板構造
体を構成し、これを梁材16(角材)として用いた。こ
の梁材16下面の所定位置には多数の穴16aが設けら
れており、この穴16aに前記パネル13上辺部の連結
棒15を挿入する。梁材16側面には前記穴16aと連
通する横穴16bが設けられており、この横穴16bに
ピン15bを挿入し、前記穴16aに挿入した連結棒1
5の貫通孔15aに差し込むことで、梁材16と連結棒
15との間を連結する。
【0020】このようにして形成された木造建築物10
における骨組み構造は、パネル13が従来の軸組工法で
いう柱と筋交いに相当し、同時に壁材としても作用する
ようになっている。
【0021】尚、図2に示すように、本発明のパネル工
法により形成した骨組み構造と、柱21と筋交い22と
を用いた従来の軸組工法により形成した骨組み構造とを
組合わせた建築物10とすることもできる。
【0022】尚、本発明のパネル工法は、図面に示すも
のに限定されるものではなく、例えば二階建ての建築物
を建築するときに、従来の軸組工法における通柱を使用
する部分に、通柱に相当する長尺なパネルを用いて強度
向上を計るなど、特許請求の範囲に記載された範囲で自
由に変更することができる。
【0023】
【発明の効果】本発明のパネル工法にあっては、基礎コ
ンクリート上に土台を設置し、次いで、この土台上にパ
ネルを立設し、この後、前記パネルの上辺部に梁材を設
置することによって木造建築物の骨組み構造を形成する
建築工法であって、設計図面上での前記土台の適所に立
設する柱およびこれら柱間に固着する筋かいをそのまま
みなし柱およびみなし筋かいとして、これらみなし柱及
びみなし筋かいに基づいて前記パネルを構成するように
したので、従来の軸組工法に基づく設計図面に従って施
工することができ、しかも従来工法に比べて木造建築物
の骨組み構造の形成がきわめて簡便であり、かつ木造建
築物の耐久性(強度)を大幅に向上させることができ
る。
【0024】またこのパネル工法にあっては、基礎コン
クリート上の土台やパネル上の梁材といった部材は従来
工法におけるものと同じものを使用しており、しかもパ
ネルは、従来工法に基づく設計図面上での柱および筋か
いに基づいて構成されるようになっているので、従来工
法の中に組み入れて施工することができる。
【0025】またこのパネル工法にあっては、骨組構造
を構成するパネルがそのまま寄せ木細工のような意匠性
に富む外壁および内壁として作用するので、従来工法の
骨組み構造のように、外装および内装の仕上げはまった
く不要であるだけでなく、木の持つ断熱性能、調湿性能
も利用できる。
【0026】またこのパネル工法にあっては、間伐材な
どを用いた集成材または単板積層材からなるパネルを用
いているので、環境の保護にも役立つという側面もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のパネル工法により建築物を建築する
過程であって、土台上にパネルを立設し、そのパネル上
に梁材を設置しようとしている状態を示す組立斜視図。
【図2】 本発明のパネル工法により建築物を建築する
過程であって、土台上にパネルを立設した状態を示す斜
視図。
【図3】 従来の軸組工法によって建築物を建築してい
る状態を示す斜視図。
【符号の説明】 11・・・基礎コンクリート 12・・・土台 13・・・パネル 14、15・・・連結棒 16・・・梁材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎コンクリート上に土台を設置し、次
    いで、この土台上に集成材または単板積層材からなる厚
    板構造体パネルを立設し、この後、前記厚板構造体パネ
    ルの上辺部に梁材を設置することによって木造建築物の
    骨組み構造を形成する建築工法であって、 設計図面上での前記土台の適所に立設する柱およびこれ
    ら柱間に固着する筋かいをそのままみなし柱およびみな
    し筋かいとして、これらみなし柱およびみなし筋かいに
    基づいて前記厚板構造体パネルを構成することを特徴と
    する木造建築物の建築工法。
  2. 【請求項2】 基礎コンクリート上に、柱と筋かいとを
    用いた骨組み構造と、厚板構造体パネルを用いた骨組み
    構造とを組み合わせて形成することを特徴とする請求項
    1記載の木造建築物の建築工法。
JP2000174914A 2000-06-12 2000-06-12 木造建築物の建築工法 Pending JP2001348953A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7716887B2 (en) * 2004-12-30 2010-05-18 Weyerhaeuser Nr Company Shear wall attachment assembly and method of use

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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