JPH0960107A - 木質ラーメンフレームを組み込んだ枠組壁工法建物 - Google Patents

木質ラーメンフレームを組み込んだ枠組壁工法建物

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JPH0960107A
JPH0960107A JP21691695A JP21691695A JPH0960107A JP H0960107 A JPH0960107 A JP H0960107A JP 21691695 A JP21691695 A JP 21691695A JP 21691695 A JP21691695 A JP 21691695A JP H0960107 A JPH0960107 A JP H0960107A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】建物のスパン一杯にわたって耐力壁に代わり得
る十分な耐力を持つ木質部材による開口部によってガレ
ージ等の内部空間を構成でき、従って、従来の枠組壁工
法の技術枠内において施工できる木質系建物の提供。 【解決手段】少なくとも1スパンの開口幅を有するラー
メン構造の木質門形フレーム1を建物の壁枠組5,9や
床組4,7に接合して一体に組み込んでなり、壁のない
内部空間を形成した枠組壁工法建物Aとする。前記の木
質門形フレーム1は集成材等による木質縦材と横材を接
合金属板を介して剛接したラーメン構造をなし、また、
建物の基礎2に接合金具を介して取り付けられる。この
門形フレームは1スパン又は2スパン開口幅のものを建
物の1方向の一部に組み、あるいは1スパン又は2スパ
ン開口幅のものを建物の2方向の一部に組み込む等によ
り建物の内部空間の取り方が変えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、枠組壁工法建物
に門形の枠構造を取り入れて内部空間を形成したものに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、床版上に壁枠組による耐力壁を組
立てていく工法を基本とする木質系の枠組壁工法におい
ては、例えば、2階建又は3階建建物の1階部分の前面
に壁をつくらないで当該建物の左右支持壁間間隔即ちス
パン一杯を開口幅とするようなガレージや店舗のような
内部空間をつくる場合、前記のような木質の左右支持壁
のみでは上部建物構造等の荷重を支えると共に地震力や
風圧力に抵抗させるには十分の耐力を有するとはいえな
いので、前記内部空間を木質系建物とは異質の鉄骨造構
造で枠組みして構成し、上部建物構造その他の本来の枠
組壁工法による木質構造部分とを組み合わせるように考
慮せざるを得ない状況にあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、従来の木質系の枠組壁工法建物において、耐力
壁構造に代わる強度を有する鉄骨構造等別構造の建物部
分を取り入れていわば折衷建物とする場合、異質の施工
法を取り入れることになり、資材コストが高くなる等経
済性において問題を来すと共に、接合部の取り合い等の
問題を含めて従来の枠組壁工法が影響を受けることにな
り、技術上の負担を増し、また、施工性にも問題があっ
た。
【0004】本発明は、以上のような状況に鑑み、木質
系の枠組壁工法建物として、左右支持壁間間隔即ちスパ
ン一杯にわたって耐力壁に代わり得る十分な耐力を持つ
木質部材による開口部によって内部空間を構成でき、従
って、従来の枠組壁工法の技術の枠内において施工で
き、施工性や経済性にも優れる木質系建物の提供を目的
にするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、少なくとも1スパンの開口幅を有する門形
の木質ラーメンフレームを建物の壁枠組材と根太材とに
接合して一体に組み込んでなり、壁のない建物内部空間
を形成する木質ラーメンフレームを組み込んだ枠組壁工
法建物を、また、前記木質ラーメンフレームは縦材と横
材とからなり、L字形をなす接合金属板を前記縦材と前
記横材それぞれの端部と重合状態に介在させて多数のド
リフトピンの所定配列の打込みで固定することにより、
該縦材と該横材が前記接合金属板を介して相互に剛接さ
れたところの木質ラーメンフレームを組み込んだ枠組壁
工法建物を、またさらに、前記縦材と前記横材は集成材
からなるところの木質ラーメンフレームを組み込んだ枠
組壁工法建物を、さらに、前記木質ラーメンフレームは
接合金具を介して基礎のアンカーボルトに取付けられて
いるところの木質ラーメンフレームを組み込んだ枠組壁
工法建物を、そして、1スパンの開口幅を有する前記木
質ラーメンフレームを前記建物の1方向に組み込んだと
ころの木質ラーメンフレームを組み込んだ枠組壁工法建
物を、また、2スパンの開口幅を有する前記木質ラーメ
ンフレームを前記建物の1方向の一部に組み込んだとこ
ろの木質ラーメンフレームを組み込んだ枠組壁工法建物
を、さらに、1スパンの開口幅を有する前記木質ラーメ
ンフレームを前記建物の2方向の一部に組み込んだとこ
ろの木質ラーメンフレームを組み込んだ枠組壁工法建物
を、さらにまた、2スパンの開口幅を有する前記木質ラ
ーメンフレームを前記建物の2方向の一部に組み込んだ
ところの木質ラーメンフレームを組み込んだ枠組壁工法
建物を提案するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の木
質ラーメンフレームを組み込んだ枠組壁工法建物を説明
する。図1は木質ラーメン構造の門形フレームを施して
壁のない開口部を形設した本発明の建物の躯体状況を示
す斜視図、図2は基礎への取付け状況を示す図1の門形
フレームの部分切除斜視図、図3は図2の門形フレーム
の縦材と横材との剛接状況を示す部分斜視図、図4は図
2の門形フレームの縦材下端部への接合金具の取付け状
況を示す部分斜視図、図5は図1の建物における床組と
壁組の施工状況を示す部分斜視図、図6は本発明の別の
実施形態による門形フレームと床組と壁組の施工状況を
示す斜視図、図7〜図15は、それぞれ、本発明におけ
る別の実施形態による建物を示す模式図である。
【0007】図1における2階建構造をなす建物Aにお
いては、一階部分の前部に左右支持壁間間隔即ち1スパ
ンの開口幅を有する3基の門形フレーム1(1A,1
B,1C)を前後方向に基礎2上に並設し、内部に壁組
や柱を有しない空間部をつくるようにしてあり、この3
基の門形フレーム1A,1B,1Cを介在した状態で、
枠組壁工法によって、土台3上に1階床組4が施工さ
れ、左右両側壁部と後壁部には耐力壁を含む1階壁組5
が取付けられ、耐力壁の交差する箇所には隅柱6が取り
付けられている。そして、組み立てられた1階壁組5の
上には従来通りの手法により2階床組7が施工され、そ
の2階床組7上には隅柱8が取付けられ、耐力壁を含む
2階壁組9が施工され、さらに屋根組10が施工されて
いる。
【0008】前記門形フレーム1は、図2のように、そ
れぞれ集成材でつくられた2本の縦材11A,11B
と、この2本の縦材11A,11Bの上部に鋼製L字形
の接合金属板12によって横架接合する横材13とから
なる。横材13の長さは、建物の左右支持壁間間隔即ち
スパンに合わせてあり、縦材11A,11Bの下端部に
はそれぞれ鋼製の接合金具14を取り付けるようにし、
この縦材11A,11Bの高さは、接合金具14を介し
て基礎2の取付け基礎部2a上に取り付けた時、後記す
るように、門形フレーム1の上面が2階床組の根太の上
面と面一になるように設定し、2階床組の床下張りを一
様に張着できるようにしてある。
【0009】また、この門形フレーム1の縦材11A,
11Bと横材13は、1階壁組5の耐力壁よりも厚い十
分な前後方向厚さ寸法と左右幅寸法を有する正方形乃至
長方形断面を有し、上部構造の荷重等に耐えるべく算出
された剛接強度を備え、少なくとも枠組壁工法で建てる
場合に必要な壁量と同等以上の剛性を有している。な
お、集成材は、乾燥した挽き板や小角材等を繊維方向を
平行にして接着材で集成接着してあり、割れや狂いが少
なく、圧縮荷重に強い特徴を有している。
【0010】さらに説明すると、図3に示すように、縦
材11Aと横材13とは、それぞれ端部に切り溝15を
形成してあり、この切り溝15にL字形をなす接合金属
板12の両端部を嵌入させ、その重合する部分に側面か
ら所定配列で24個のピン孔16を貫設し、ドリフトピ
ン17を打ち込んで縦材11Aと横材13を前記接合金
属板12に固定することにより縦材11Aと横材13を
接合し、また、縦材11Bについても同様に接合して門
形フレーム1に構成してある。なお、本実施例ではドリ
フトピン17を24本にしてあるが、このドリフトピン
の本数は門形フレームに応じて任意である。
【0011】この場合、重合部分を固定する前記ドリフ
トピン17は靱性を持たせるため有効長さを直径に対し
て8倍以上としたものを用い、接合金属板12と縦材1
1A,11B及び横材13との重合部分において、それ
ら木質材料の長さ方向両端部にそれぞれドリフトピン1
7の直径の7倍以上と2倍以上の余白部を設け、且つ、
それら木質材料の幅方向両縁部にそれぞれドリフトピン
17の直径の4倍以上の余白部を設けると共に、ドリフ
トピン間ピッチを前記ドリフトピン17の直径の7倍以
上になるように配列してあり、これにより、この門形フ
レーム1における一本一本のドリフトピン17にかかる
モーメントによる分配力と剪断力と軸力とからなる合成
力による任意の荷重角度の荷重が前記ドリフトピン17
の配列によって算出される任意の荷重角度の短期許容耐
力を越えないようにしている。従って、この門形フレー
ム1は、節点を剛接構造とした木質ラーメン構造に構成
されており、上部建物構造による荷重や地震力等の外力
に対しても、耐力壁に代わる十分な強度と粘りを保持す
るものである。
【0012】また、前記のように、門形フレーム1の脚
部となる縦材11A,11Bの下端部には、基礎取付け
部となる接合金具14を取り付けてある。即ち、図4に
示すように、接合金具14は、相互溶接した板部14a
と箱部14bとからなり、板部14aは縦材11Aの下
端部に形成した切り溝18に嵌入して重合させ、嵌入
後、側面からの穿孔により所定配列で所定数のピン孔を
貫設し、このピン孔に重合用のドリフトピンを打ちこん
で固定するようにする。そして、箱部15bは前後2つ
の部分に区画してあり、それぞれの底面部に予め2個づ
つのボルト孔19を穿設してあり、後記するように、基
礎2のアンカーボルトに取付けできるようにしてある。
【0013】このように構成された門形フレーム1は、
建築現場において、クレーンによって吊り上げられ、直
接基礎2上に取り付けられる。即ち、門形フレーム1
は、図2のように基礎2の内側に張出しを設けた取付け
基礎部2aの上に取り付けるようにしてある。この1階
外壁部に沿う基礎2と直交方向に基礎が延設される場
合、その直交部を取付け基礎部としてもよい。取付け基
礎部2aには、予め、アンカーボルト20を前記接合金
具14のボルト孔19に適合するように埋設してあり、
アンカーボルト20をボルト孔19に挿通してナットを
緊締することにより、門形フレーム1を取付け基礎部2
a上に固定することができる。門形フレーム1は建物内
部に形設しようとする空間の大きさや上部建物構造等の
荷重を考慮し1乃至数基を前後方向に所定間隔で基礎2
上に並設する。
【0014】門形フレーム1を取り付けた後、図5に示
すように、この門形フレーム1の前後を挟むように土台
3を基礎2上に取り付け、側根太21ところび止め22
と床根太23とに図示しない端根太等を組み合わせ、合
板受け24等を施して形成した床枠組に床下張り25を
釘打ちして1階床組4を施工する。次いで、この1階床
組4の上に上枠26と下枠27と縦枠28とからなる壁
枠組を施す。即ち、縦枠28を門形フレーム1に沿わ
せ、下枠27を1階床組4へ釘打ち固定すると共に縦枠
28を門形フレーム1に釘打ちして固定する。また、上
枠26の上には、頭つなぎ29を釘打ちにより固定する
と共に、図示しない壁下張りを張着する。なお、このよ
うな壁組としては、壁下張りを張着した壁パネルが予め
工場で作製され、現地に搬入されて組み付けられるのが
普通である。窓開口部等を備える壁パネルの場合も同様
に組み付けられる。
【0015】さらに、頭つなぎ29の上には、介在する
門形フレーム1を挟みつけるように、側根太30ところ
び止め31と床根太32に図示しない端根太を組合せ合
板受け33等を施した床枠組を取り付け、帯金物34を
用いて側根太30と門形フレーム1とを緊結して2階床
組7の取付け強度の向上を図っている。この床枠組を取
り付けたとき、前記したように、門形フレーム1は上面
が側根太30や床根太32の上面と同一になるようにし
てあり、床下張り35はその上面に一様に張着するよう
にすることにより2階床組7が施工される。この段階
で、門形フレーム1は1階床組4と1階壁組5と2階床
組7に無理なく一体に取り込まれた状態となる。従っ
て、以降の2階壁組9及び屋根組10は、従来の枠組壁
工法の手順に従って施工され、図1に示すように、1階
前部に門形フレーム1を組み込むことにより内部空間を
形成した建物Aの躯体工事が終了する。
【0016】上記の門形フレーム1に代えて、図6に示
すように、横材の長さ寸法を僅かに短くした門形フレー
ム36を用いて基礎2上に取付け、さらに土台3上への
側根太21等による1階床組4と縦枠28等による1階
壁組5の施工は、上記と同様に行い、2階床組37の施
工において、従来通りの長い長さ寸法の側根太38を取
付けて門形フレーム36を抱え込む形とし、帯金物を用
いることなく取付け強度の向上を図るようにしてもよ
い。
【0017】本発明の門形フレームは、図7〜図15に
示すように、いろいろの形態をとることができる。即
ち、上記の建物Aにおいては、枠組壁工法の1階の1方
向即ち正面方向の一部に組み込んだ1スパンの開口幅を
有する門形フレーム1を示したが、その変形例として、
図7の建物Bのように、縦材として2階までの通し柱を
用いた1スパン式の門形フレーム101aと101bと
を1方向に組み込んで施工し、この組合せによる2階方
式1方向型1スパン門形フレーム101により1階及び
2階の前部に吹き抜け状に内部空間を形設することがで
きる。
【0018】また、図8の建物Cのように、3階までの
通し柱による1スパン式の門形フレーム102aと10
2bとを1方向に組み込んで施工し、この組合せによる
3階方式1方向型1スパン門形フレーム102により1
〜3階を通して吹き抜け状に1スパンの内部空間を形設
することができる。
【0019】さらに、図9の建物Dのように、1階の1
方向の一部に、3本の縦材と1本の横材で2スパン開口
幅に形成したラーメン構造の門形フレーム103aと同
様構成の門形フレーム103bとを組み合わせた1方向
型2スパン門形フレーム103を組み込み、1階部分の
前部に2スパン分の内部空間を形設することができ、あ
るいは、2つの1スパン開口幅の内部空間を併設するこ
ともできる。
【0020】また、図10の建物Eのように、2階まで
の3本の通し柱と3本の横材でラーメン構造に組み合わ
せた2スパン式の門形フレーム104aと同様の2スパ
ン式の門形フレーム104bを1方向に組み込んで施工
することにより、この組合せによる2階方式1方向型2
スパン門形フレーム104により1階から2階に及ぶ吹
き抜け状の2スパン開口幅の内部空間を形設することが
できる。
【0021】そしてまた、図11の建物Fのように、3
階までの3本の通し柱と5本の横材でラーメン構造に組
み合わせた2スパン式の門形フレーム105aと同様の
2スパン式の門形フレーム105bを1方向に組み込ん
で施工することにより、その組合せによる3階方式1方
向型2スパン門形フレーム105により2スパン開口幅
を3階部分にまで及ぼした高い吹き抜け状の内部空間を
形設することができる。
【0022】さらにまた、図12の建物Gのように、前
後方向の前部に1スパン開口幅の門形フレーム106
a,106bを並設し、この並設した門形フレームの側
面方向に横材及び縦材を組み合わせて側面部においても
2スパン式の門形フレームが形成されるように組み合わ
せた形のラーメン構造による2方向型門形フレーム10
6を形成して建物の基礎上に取付け、壁組と床組とを組
み合わせるようにすることにより、建物の1階の前部と
側部にわたる内部空間を形設することもできる。
【0023】またさらに、図13の建物Hのように、2
階までの2本の通し柱と2本の横材とによる1スパン式
門形フレーム107aと同様の1スパン式門形フレーム
107bとを1方向に組み込むと共に、この並設した門
形フレームの片側方向に新たな通し柱を追加して横材を
組み合わせ、2スパン式に門形フレームが形成されるよ
うに組み合わせた形のラーメン構造による2階方式2方
向型門形フレーム107を組み込んで施工することによ
り、1階と2階の2方向の一部に吹き抜け状の内部空間
を形設することができる。
【0024】そして、図14の建物Kのように、1階の
正面方向の一部に2スパン式の門形フレーム108aと
108bとを並設し、その側面に横材と縦材を組合せて
2スパン式の門形フレームが形成されるようにしたラー
メン構造の2方向型2スパン門形フレーム108を、壁
組や床組に組み合わせて施工することにより、2方向に
2スパン幅の内部空間を形成することができる。
【0025】また、図15の建物Mのように、2階まで
の3本の通し柱と3本の横材とで形成した2スパン式の
門形フレーム109aと同様の2スパン式門形フレーム
109bと並設し、その側面部に1本の通し柱と4本の
横材で2階までの2スパン式の門形フレームが形成され
るように施工し、この組合せによる2階方式2方向型2
スパン門形フレーム109により、1階と2階の2方向
の一部に2スパンの吹き抜け状の内部空間を形設でき
る。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から、明らかなように、本発
明によれば、枠組壁工法建物において、対向支持壁間間
隔即ち1スパンを耐力壁に代わり得る木質部材による十
分な耐力を持つ開口部に構成でき、従って、従来の耐力
壁によらない内部空間を形設でき、且つ、従来の枠組壁
工法の技術の枠内で施工でき、経済性があり、施工性に
おいても有利な木質系建物を提供できるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】木質ラーメン構造の門形フレームを施して壁の
ない開口部を形設した本発明の建物の躯体状況を示す斜
視図である。
【図2】基礎への取付け状況を示す図1の門形フレーム
の部分切除斜視図である。
【図3】図2の門形フレームの縦材と横材との剛接状況
を示す部分斜視図である。
【図4】図2の門形フレームの縦材下端部への接合金具
の取付け状況を示す部分斜視図である。
【図5】図1の建物における門形フレームと床組と壁組
の施工状況を示す部分斜視図である。
【図6】本発明の別の実施形態による門形フレームと床
組と壁組の施工状況を示す斜視図である。
【図7】本発明の2階方式1方向型1スパン門形フレー
ムを組み込んで施工した建物を示す模式図である。
【図8】本発明の3階方式1方向型1スパン門形フレー
ムを組み込んで施工した建物を示す模式図である。
【図9】本発明の1方向型2スパン門形フレームを1階
部分に施工した建物を示す模式図である。
【図10】本発明の2階方式1方向型2スパン門形フレ
ームを組み込んで施工した建物を示す模式図である。
【図11】本発明の3階方式1方向型2スパン門形フレ
ームを組み込んで施工した建物を示す模式図である。
【図12】本発明の2方向型門形フレームを1階部分に
施工した建物を示す模式図である。
【図13】本発明の2階方式2方向型門形フレームを組
み込んで施工した建物を示す模式図である。
【図14】本発明の2方向型2スパン門形フレームを1
階部分に施工した建物を示す模式図である。
【図15】本発明の2階方式2方向型2スパン門形フレ
ームを組み込んで施工した建物を示す模式図である。
【符号の説明】
A,B,C,D,E,F,G,H,K,M 建物 1 門形フレーム 2 基礎 3 土台 4 1階床組 5 1階壁組 6 隅柱 7 2階床組 8 隅柱 9 2階壁組 10 屋根組 11A,11B 縦材 12 接合金属板 13 横材 14 接合金具 15 切り溝 16 ピン孔 17 ドリフトピン 18 切り溝 19 ボルト孔 20 アンカーボルト 21 側根太 22 ころび止め 23 床根太 24 合板受け 25 床下張り 26 上枠 27 下枠 28 縦枠 29 頭つなぎ 30 側根太 31 ころび止め 32 床根太 33 合板受け 34 帯金物 35 床下張り 36 門形フレーム 37 2階床組 38 側根太 101 2階方式1方向型1スパン門形フレーム 102 3階方式1方向型1スパン門形フレーム 103 1方向型2スパン門形フレーム 104 2階方式1方向型2スパン門形フレーム 105 3階方式1方向型2スパン門形フレーム 106 2方向型門形フレーム 107 2階方式2方向型門形フレーム 108 2方向型2スパン門形フレーム 109 2階方式2方向型2スパン門形フレーム

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1スパンの開口幅を有する門形
    の木質ラーメンフレームを建物の壁枠組材と根太材に接
    合して一体に組み込んでなり、壁のない建物内部空間を
    形成したことを特徴とする木質ラーメンフレームを組み
    込んだ枠組壁工法建物。
  2. 【請求項2】前記木質ラーメンフレームは縦材と横材と
    からなり、L字形をなす接合金属板を前記縦材と前記横
    材それぞれの端部と重合状態に介在させて多数のドリフ
    トピンの所定配列の打ち込みで固定することにより、該
    縦材と該横材が前記接合金属板を介して相互に剛接され
    たことを特徴とする請求項1記載の木質ラーメンフレー
    ムを組み込んだ枠組壁工法建物。
  3. 【請求項3】前記縦材と前記横材は集成材からなること
    を特徴とする請求項2記載の木質ラーメンフレームを組
    み込んだ枠組壁工法建物。
  4. 【請求項4】前記木質ラーメンフレームは接合金具を介
    して基礎のアンカーボルトに取り付けられていることを
    特徴とする請求項1乃至3記載の木質ラーメンフレーム
    を組み込んだ枠組壁工法建物。
  5. 【請求項5】1スパンの開口幅を有する前記木質ラーメ
    ンフレームを前記建物の1方向の一部に組み込んだこと
    を特徴とする請求項1乃至4記載の木質ラーメンフレー
    ムを組み込んだ枠組壁工法建物。
  6. 【請求項6】2スパンの開口幅を有する前記木質ラーメ
    ンフレームを前記建物の1方向の一部に組み込んだこと
    を特徴とする請求項1乃至4記載の木質ラーメンフレー
    ムを組み込んだ枠組壁工法建物。
  7. 【請求項7】1スパンの開口幅を有する前記木質ラーメ
    ンフレームを前記建物の2方向の一部に組み込んだこと
    を特徴とする請求項1乃至4記載の木質ラーメンフレー
    ムを組み込んだ枠組壁工法建物。
  8. 【請求項8】2スパンの開口幅を有する前記木質ラーメ
    ンフレームを前記建物の2方向の一部に組み込んだこと
    を特徴とする請求項1乃至4記載の木質ラーメンフレー
    ムを組み込んだ枠組壁工法建物。
JP21691695A 1995-08-25 1995-08-25 木質ラーメンフレームを組み込んだ枠組壁工法建物 Expired - Lifetime JP3486866B2 (ja)

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