JP3496073B2 - 建築物の建築方法 - Google Patents

建築物の建築方法

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JP3496073B2
JP3496073B2 JP29740699A JP29740699A JP3496073B2 JP 3496073 B2 JP3496073 B2 JP 3496073B2 JP 29740699 A JP29740699 A JP 29740699A JP 29740699 A JP29740699 A JP 29740699A JP 3496073 B2 JP3496073 B2 JP 3496073B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、新規な構成を有す
る柱・梁などの連結補強金物を用いた合理化建築物と云
うべき建築物の建築方法に関するものである。特に、下
記の諸点に適したものである。 1.構造用集成材等のエンジニアリングウッドを躯体に
用い、大スパン化を図る。 2.柱・梁などの接合に連結補強金物を用い、プレカッ
ト加工、パネル化、キット化で加工・生産における合理
化を図る。 3.現場施工での合理化、工期短縮化を図る。 【0002】 【従来の技術】従来からこの種のものは、下記のような
構成となっている。 1.一般製材を用いているため長尺なものが取れなく、
建築物の耐久性に関与する木材の乾燥が芯までできてい
ない。 2.多種多様の部材を垂直、水平に組み立てて、床組、
軸組、壁組、小屋組を行う。 3.筋かい、火打材で地震、風圧などの水平力に対応し
ている。 4.柱・梁などを連結する際、複雑な仕口加工を要す
る。 5.プレカット加工も専用機械が必要である。 6.近年、軸組工法の合理化されたものが多くあるが、
下記のようになっている。 A.柱・梁の接合金物の形状により、主材のプレカット
が大きな欠損断面になっているものがある。 B.単純な施工優先の考え方による金物のため、耐力が
低下するものがある。 C.長期の木やせによる歪み、ゆるみ対策がない。 D.壁・床・屋根のパネル化を図っているが、現場で組
み込みに時間を要したり、ゆるすぎて隙間を生じる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたも
のにあっては、下記のような問題点を有していた。 1.一般製材を用いているため、十分な乾燥ができず、
建築後の乾燥による隙間、そり、ねじれ、ひび割れなど
によりクレームが発生し、また、仕口のガタ付きなど強
度低下となる。 2.多種多様の部材を垂直、水平に組立てるため、下記
の問題がある。 A.施工性が悪く、やせによる隙間を生じやすい。 B.工期の短縮が図れない。 C.熟練大工不足により技能差に左右されやすい。 D.木材資源不足による小径木の節など欠点が多い材料
のため、構造強度に差がでて均一な建物強度とならな
い。 3.筋かい、火打材を用いることにより下記の問題があ
る。 A.構造躯体が一般製材で、木材のやせにより仕口がゆ
るむ。 B.パネル化しにくく、断熱欠損部となる。 C.現場での取付施工がしにくい。 4.複雑な仕口加工を要し、プレカット加工も専用機械
が必要となることで、下記の問題がある。 A.特殊な技能者(熟練大工)を必要とする。 B.プレカット加工も工場で高価な専用機械で行ってい
るため、機械に関する専門知識を持った技術者を必要と
する。 5.近年合理化されたものの中には下記の問題がある。 A.プレカットされた主材に大きな断面欠損を生じるた
め、主フレームの耐力低下を起こす。 B.荷重の大半を金物に負担させるため、強度上の信頼
性に余裕がない。 C.金物(ボルト等)が、梁や柱にくい込み、梁が下が
ったり、柱に割裂したりといった現象を引き起こす。 D.長期の木やせによる歪み、ゆるみ対策がなく、地震
時に不安を生じる。 E.構造部品の種類が多く複雑なため、パネル化を図っ
ても、現場での組立てに時間がかかり、精度に問題が生
ずる。 本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑み
なされたものであり、その目的とするところは、上述の
問題を解決できるものを提供しようとするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は下記のようになるものである。 【0005】本発明のものは、下記の連結補強金物イ
と、柱などとを用い、かつ下記の各工程から構成されて
いる建築物の建築方法である。 【0006】第1.連結補強金物イは、上前方の連結板
単体2、上後方の連結板単体3、下左方の連結板単体
4、下右方の連結板単体5から構成され、 A.上前方の連結板単体2は、鋼板を素材として正面縦
長方形の板体2Aと、板体2Aを縦方向に区分した中央
部分2B、左方部分2C、右方部分2Dと、中央部分2
Bの下辺部分2B1に下方に延出した正面方形の延長部
2B2と、板体2Aに当該板体2Aの下辺より中央部分
と左方部分の境界に沿って板体2A内に刻設した左方の
縦切り込み2A2と、中央部分と右方部分の境界に沿っ
て板体2A内に刻設した右方の縦切り込み2A3と、延
長部2B2の中央部分に開設したピン貫入穴2B21及
びこのピン貫入穴2B21の周囲に開設した釘穴2B2
2と、中央部分2Bの中央上部分に開設した釘穴2B3
と、左方部分2Cの中央部分に上下方向をもって開設し
たボルト貫入穴2C1と、右方部分2Dの中央部分に上
下方向をもって開設したボルト貫入穴2D1とから構成
され、 B.上後方の連結板単体3は、鋼板を素材として正面縦
長方形の板体3Aと、板体3Aを縦方向に区分した中央
部分3B、左方部分3C、右方部分3Dと、中央部分3
Bの下辺部分3B1に下方に延出した正面方形の延長部
3B2と、板体3Aに当該板体3Aの下辺より中央部分
と左方部分の境界に沿って板体3A内に刻設した左方の
縦切り込み3A2と、中央部分と右方部分の境界に沿っ
て板体3A内に刻設した右方の縦切り込み3A3と、延
長部3B2の中央部分に開設したピン貫入穴3B21及
びこのピン貫入穴3B21の周囲に開設した釘穴3B2
2と、中央部分3Bの中央上部分に開設した釘穴3B3
と、左方部分3Cの中央部分に上下方向をもって開設し
たボルト貫入穴3C1と、右方部分3Dの中央部分に上
下方向をもって開設したボルト貫入穴3D1から構成さ
れ、 C.下左方の連結板単体4は、鋼板を素材として正面縦
長方形の板体4Aと、板体4Aを縦方向に区分した中央
部分4B、前方部分4C、後方部分4Dと、中央部分4
Bの上辺部分4B1に上方に延出した正面方形の延長部
4B2と、板体4Aに当該板体4Aの上辺より中央部分
と前方部分の境界に沿って板体4A内に刻設した前方の
縦切り込み4A2と、中央部分と後方部分の境界に沿っ
て板体4A内に刻設した後方の縦切り込み4A3と、延
長部4B2の中央部分に開設したピン貫入穴4B21及
びこのピン貫入穴4B21の周囲に開設した釘穴4B2
2と、中央部分4Bの中央下部分に開設した釘穴4B3
と、前方部分4Cの中央部分に上下方向をもって開設し
たボルト貫入穴4C1と、後方部分4Dの中央部分に上
下方向をもって開設したボルト貫入穴4D1から構成さ
れ、 D.下右方の連結板単体5は、鋼板を素材として正面縦
長方形の板体5Aと、板体5Aを縦方向に区分した中央
部分5B、前方部分5C、後方部分5Dと、中央部分5
Bの上辺部分5B1に上方に延出した正面方形の延長部
5B2と、板体5Aに当該板体5Aの上辺より中央部分
と前方部分の境界に沿って板体5A内に刻設した前方の
縦切り込み5A2と、中央部分と後方部分の境界に沿っ
て板体5A内に刻設した後方の縦切り込み5A3と、延
長部5B2の中央部分に開設したピン貫入穴5B21及
びこのピン貫入穴5B21の周囲に開設した釘穴5B2
2と、中央部分5Bの中央下部分に開設した釘穴5B3
と、前方部分5Cの中央部分に上下方向をもって開設し
たボルト貫入穴5C1と、後方部分5Dの中央部分に上
下方向をもって開設したボルト貫入穴5D1から構成さ
れ、上前方の連結板単体2、上後方の連結板単体3、下
左方の連結板単体4、下右方の連結板単体5の連結状態
は前後に位置して平行状態の上前方の連結板単体2、上
後方の連結板単体3における左方の縦切り込み2A2
と、右方の縦切り込み2A3と、左方の縦切り込み3A
2と、右方の縦切り込み3A3に対して、左右に位置し
て平行状態の下左方の連結板単体4、下右方の連結板単
体5における前方の縦切り込み4A2と、前方の縦切り
込み5A2と、後方の縦切り込み4A3と、後方の縦切
り込み5A3を嵌合して連結されていること。 【0007】第2.柱などは連結補強金物イを用いる手
段として、柱は全て管柱とし、1階柱7と2階柱12と
の接合、1階柱と胴差梁9、床梁10の接合、2階柱1
2と桁梁14、小屋梁15の接合に連結板単体2、3、
4、5を連結した連結補強金物イを用い、また、束16
と棟梁17の接合及び登り梁18との接合にも連結補強
金物イを用いることができるよう構成され、1階T字部
用柱7A、2階T字部用柱12A、1階L字部用柱7
B、2階L字部用柱12B、1階十字部用柱7C、2階
十字部用柱12Cは、連結補強金物に対応するよう構成
され、1階柱7、2階柱12及び束16の上端には、胴
差梁9、床梁10、桁梁14、小屋梁15、棟梁17、
登り梁18を載せる分と、連結板単体2、3、4、5の
厚さ分を欠き取ることによりほぞ部分7D、12Dを連
結補強金物イの中央までの長さで設け、連結板単体が組
み合わさってほぞ部分より下がって柱に止め付ける位置
には、連結板単体の厚さ分の切込み7D1、12D1が
設けられ、2階柱12の下端に設けるほぞ部分12Eの
位置は、2階T字部用柱12A、2階L字部用柱12
B、2階十字部用柱12Cで柱上端とそれぞれ同じ位置
となるが、連結板単体が組合わさってほぞ部分より上が
って柱に止め付ける位置の連結板単体の厚さ分の切込み
12E1の位置が異なるよう構成され、柱上端及び下端
のほぞ部分より下がってまたは上がって設けた切込み7
D1、12D1、12E1と直角に打込みピン用の穴1
2Fがそれぞれに設けられ、連結補強金物イと柱を打込
みピンにて緊結されるよう構成され、梁の長さは、柱間
及び束間の長さで、柱、束のほぞ部分の位置により、ほ
ぞ部分での柱間内寸法より連結板単体の厚さ2枚分を引
いたものが梁の長さとなるよう構成され、梁には連結補
強金物と梁を止め付けるためのボルト穴19が梁両端部
に加工され、柱と梁とを連結補強金物イにより組合わせ
た状態で、ボルトにより緊結されるよう構成されている
こと。 【0008】第3.工程は、下記の第1工程ないし第1
4工程から構成されていること。 第1工程〜 1.基礎6は、外周布基礎6Aとし、内部は布基礎天端
と同じレベルの土間コンクリート6Bを形成する。 2.土台6Cは外周のみに配置する。 第2工程〜 1.1階柱7は全て管柱とし、プレカット加工したもの
を用いる。 2.1階柱の上には、あらかじめ連結補強金物イを釘に
て止め付けておく。 3.1階柱の据付け イ.外周部に設置する1階T字部用柱7A、1階L字部
用柱7Bの据付けは、コーナー部に1階L字部用柱7B
と、外周コーナー間に1階T字部用柱7Aを所定の箇所
に配置し、土台の角ほぞ穴6C1に柱の角ほぞ7Eを差
し込み直立させ、外側より公知のかど金物7Gを用いて
固定する。 ロ.内部に位置する柱を用いる場合の1階十字部用柱7
Cは、土間コンクリートにあらかじめ埋設しておいた公
知の柱脚金物に1階十字部用柱7C下端の切込み7E1
を合わせて据付け、1階十字部用柱7C下端の切込み7
E1と直角に設けたボルト穴19を用いてボルトで柱を
固定する。 第3工程〜 1.枠組8Aと、この枠組に構造用合板8Bを貼って構
成された外壁パネル8を柱間に設置する。 第4工程〜 1.胴差梁9は、所定の長さにプレカットされたもの
を、1階T字部用柱7Aと1階L字部用柱7Bの間、及
び1階L字部用柱7Bと1階L字部用柱7Bの間の外壁
パネル8の上に設置する。 2.連結補強金物イの梁止め付用のボルト穴と胴差梁に
設けたボルト穴19にボルトを差し込み、連結補強金物
イと胴差梁9をボルト2本で止め付ける。 第5工程〜 1.床梁10は、所定の長さにプレカットされたもの
を、1階T字部用柱7Aと1階T字部用柱7Aの間、及
び1階十字部用柱7Cと1階T字部用柱7Aの間に設置
する。 2.連結補強金物イの梁止め付用のボルト穴と床梁に設
けたボルト穴19にボルトを差し込み、連結補強金物イ
と床梁をボルト2本で止め付ける。 第6工程〜 1.あらかじめプレカットされた床根太10Aを、床梁
10間及び床梁10、胴差梁9間の床根太受け金物10
Bに取付け釘にて止め付ける。 2.1階部分の水平・垂直を確認し、1階柱7の上に取
付けた連結補強金物イが1階柱に差し込まれた部分の打
込みピン用の穴7Fに打込みピンにより緊結する。 3.床下地構造用合板11を平らに張り、剛床構造とす
る。 【0009】第7工程〜 1.2階柱12は全て管柱とし、プレカット加工したも
のを用いる。 2.2階柱12の上には、あらかじめ連結補強金物イを
釘にて止付け、さらに2階柱上の連結補強金物イが差し
込まれた部分の打込みピン用穴12Fに打込みピンによ
り緊結しておく。 3.外周部に設置する2階T字部用柱12A、2階L字
部用柱12Bの据付けは、コーナー部の1階L字部用柱
7Bの上に2階L字部用柱12Bを配置し、外周コーナ
ー間の1階T字部用柱7Aの上に2階T字部用柱12A
を配置し、1階T字部用柱7A、1階L字部用柱7B上
に取付けた連結補強金物イの組み合わさった中央の穴部
分に柱下端のほぞ部分12Eを差し込み直立させ釘にて
止付け、さらに2階柱下の連結補強金物イが差し込まれ
た部分の打込みピン用の穴12Fに打込みピンにより緊
結する。 4.内部に位置する2階十字部用柱12Cの据付けは、
1階十字部用柱7C上の十字部の箇所に2階十字部用柱
12Cを配置し、1階十字部用柱7C上に取付けた連結
補強金物イの組み合わさった中央の穴部分に柱下端のほ
ぞ部分12Eを差し込み直立させ、2階柱下の連結補強
金物イが差し込まれた部分の打込みピン用の穴12Fに
打込みピンにより緊結する。 【0010】第8工程〜 1.2階外壁パネルの設置 イ.工場で加工された枠組8Aと、それに構造用合板8
Bを貼った外壁パネル8を柱間に設置する。 2.桁梁14の設置 イ.桁梁14は、所定の長さにプレカットされ、連結補
強金物イに止め付けるボルト穴19をあけたものを、外
壁パネル8の上の2階T字部用柱12Aと2階L字部用
柱12B間、及び2階L字部用柱12Bと2階L字部用
柱12B間に設置する。 ロ.連結補強金物イの梁止め付用のボルト穴と桁梁に設
けたボルト穴19にボルトを差し込み、連結補強金物イ
と桁梁14をボルト2本で止め付ける。 3.小屋梁15、小梁13の設置 イ.小屋梁15は、所定の長さにプレカットされ、連結
補強金物イに止め付けるボルト穴19をあけたものを設
置する。 ロ.連結補強金物イの梁止め付用のボルト穴と小屋梁に
設けたボルト穴19にボルトを差し込み、連結補強金物
イと小屋梁15をボルト2本で止め付ける。 ハ.あらかじめプレカットされた小梁13を小屋梁15
間及び小屋梁15、桁梁14間の梁受け金物の間に取付
け、釘、ボルトにて止め付ける。 【0011】第9工程〜 1.束16の設置 イ.束16の上端は、設置場所により2階T字部用柱1
2A、2階十字部用柱12Cの上端と同様にプレカット
されたものに、連結補強金物イを取付ける。 ロ.桁梁14、内部小屋梁15の上面に設けたほぞ穴6
C1に束下端の角ほぞ7Eを差し込み、公知のかど金物
7Gにて止め付け直立させる。 2.棟梁17の設置 棟梁17は、所定の長さにプレカットされたものを束1
6上部に取付けた連結補強金物イの間に設置し、梁止め
付用のボルト穴19にボルトを差し込み、連結補強金物
イと棟梁17をボルト2本で止め付ける。 3.登り梁18の設置 イ.登り梁18は、所定の長さ、屋根の勾配に合わせて
プレカットしたものを、束16上部と2階T字部用柱1
2A及び2階L字部用柱12Bの上部間の連結補強金物
イの間に設置する。 ロ.登り梁18上端は、束16上の連結補強金物イの梁
止め付用のボルト穴と登り梁に設けたボルト穴19にボ
ルトを差し込み、連結補強金物イと登り梁18をボルト
2本で止め付ける。 ハ.登り梁18下端は、2階T字部用柱12A、2階L
字部用柱12B上の連結補強金物イの釘穴を利用して、
釘にて仮止めし、内部小屋梁15及び桁梁14と登り梁
18を貫通するボルト穴18Cにボルトを差し込んで止
め付ける。 第10工程〜 1.小屋根太18A、屋根構造用合板18Dの設置 イ.小屋根太18Aは、所定の長さにプレカットしたも
のを、登り梁18に取付けた根太受け金物18B間に登
り梁18の天端と平らに取付け釘止めする。 ロ.小屋根太18Aの上に屋根構造用合板18Dを平ら
に取付ける。 第11工程〜 1.玄関、サッシの設置の前に先ず、防湿気密のために
外周壁、屋根の全てにポリエチレンフィルム20を貼
る。 2.パネル開口部8Cに所定の玄関、サッシを取付け
る。 【0012】第12工程〜 1.外壁部の施工 イ.ポリエチレンフィルム20の上に、板状押出法ポリ
スチレンフォーム断熱材21を外壁全てに貼る。 ロ.板状押出法ポリスチレンフォーム断熱材21の上に
通気層下地木材22Aを設け、通気層の確保と外壁仕上
材の下地とする。 2.屋根部の施工 イ.ポリエチレンフィルム20の上に板状押出法ポリス
チレンフォーム断熱材21を屋根全面全てに貼る。さら
に、その上に通気層下地木材22Bを小屋根太18Aと
水平に設け、その間にも板状押出法ポリスチレンフォー
ム断熱材21を貼る。 ロ.通気層となる屋根タル木23を勾配なりに設け、軒
先まで伸ばし、軒天を構成する。 ハ.屋根タル木23の上に屋根下地合板18Eを貼る。 3.外壁部、屋根部の板状押出法ポリスチレンフォーム
断熱材21の上に通気層を設け、外壁、屋根に連通させ
る。 第13工程〜 1.外壁の通気層下地木材22Aの上に、外装を仕上げ
る。 2.屋根の屋根下地合板18Eの上に、屋根材を仕上げ
る。 第14工程〜 1.内部造作 イ.間仕切壁の取り付く部分には、天井根太を施し、天
井下地とする。 ロ.間仕切壁は床から天井根太までとし、現場施工また
はパネルとする。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例にもとづき図面を参照して説明する。1は本発明によ
り得た建築物で、あらかじめ用意された連結補強金物イ
を用いて建築されたものである。 【0014】ここで、連結補強金物イについて詳述す
る。連結補強金物イは、上前方の連結板単体2、上後方
の連結板単体3、下左方の連結板単体4、下右方の連結
板単体5から構成されている。 【0015】A.上前方の連結板単体2は、鋼板を素材
として正面縦長方形の板体2Aと、板体2Aを縦方向に
区分した中央部分2B、左方部分2C、右方部分2D
と、中央部分2Bの下辺部分2B1に下方に延出した正
面方形の延長部2B2と、板体2Aに当該板体2Aの下
辺より中央部分と左方部分の境界に沿って板体2A内に
刻設した左方の縦切り込み2A2と、中央部分と右方部
分の境界に沿って板体2A内に刻設した右方の縦切り込
み2A3と、延長部2B2の中央部分に開設したピン貫
入穴2B21及びこのピン貫入穴2B21の周囲に開設
した釘穴2B22と、中央部分2Bの中央上部分に開設
した釘穴2B3と、左方部分2Cの中央部分に上下方向
をもって開設したボルト貫入穴2C1と、右方部分2D
の中央部分に上下方向をもって開設したボルト貫入穴2
D1とから構成されている。 【0016】B.上後方の連結板単体3は、鋼板を素材
として正面縦長方形の板体3Aと、板体3Aを縦方向に
区分した中央部分3B、左方部分3C、右方部分3D
と、中央部分3Bの下辺部分3B1に下方に延出した正
面方形の延長部3B2と、板体3Aに当該板体3Aの下
辺より中央部分と左方部分の境界に沿って板体3A内に
刻設した左方の縦切り込み3A2と、中央部分と右方部
分の境界に沿って板体3A内に刻設した右方の縦切り込
み3A3と、延長部3B2の中央部分に開設したピン貫
入穴3B21及びこのピン貫入穴3B21の周囲に開設
した釘穴3B22と、中央部分3Bの中央上部分に開設
した釘穴3B3と、左方部分3Cの中央部分に上下方向
をもって開設したボルト貫入穴3C1と、右方部分3D
の中央部分に上下方向をもって開設したボルト貫入穴3
D1から構成されている。 【0017】C.下左方の連結板単体4は、鋼板を素材
として正面縦長方形の板体4Aと、板体4Aを縦方向に
区分した中央部分4B、前方部分4C、後方部分4D
と、中央部分4Bの上辺部分4B1に上方に延出した正
面方形の延長部4B2と、板体4Aに当該板体4Aの上
辺より中央部分と前方部分の境界に沿って板体4A内に
刻設した前方の縦切り込み4A2と、中央部分と後方部
分の境界に沿って板体4A内に刻設した後方の縦切り込
み4A3と、延長部4B2の中央部分に開設したピン貫
入穴4B21及びこのピン貫入穴4B21の周囲に開設
した釘穴4B22と、中央部分4Bの中央下部分に開設
した釘穴4B3と、前方部分4Cの中央部分に上下方向
をもって開設したボルト貫入穴4C1と、後方部分4D
の中央部分に上下方向をもって開設したボルト貫入穴4
D1から構成されている。 【0018】D.下右方の連結板単体5は、鋼板を素材
として正面縦長方形の板体5Aと、板体5Aを縦方向に
区分した中央部分5B、前方部分5C、後方部分5D
と、中央部分5Bの上辺部分5B1に上方に延出した正
面方形の延長部5B2と、板体5Aに当該板体5Aの上
辺より中央部分と前方部分の境界に沿って板体5A内に
刻設した前方の縦切り込み5A2と、中央部分と後方部
分の境界に沿って板体5A内に刻設した後方の縦切り込
み5A3と、延長部5B2の中央部分に開設したピン貫
入穴5B21及びこのピン貫入穴5B21の周囲に開設
した釘穴5B22と、中央部分5Bの中央下部分に開設
した釘穴5B3と、前方部分5Cの中央部分に上下方向
をもって開設したボルト貫入穴5C1と、後方部分5D
の中央部分に上下方向をもって開設したボルト貫入穴5
D1から構成されている。 【0019】上前方の連結板単体2、上後方の連結板単
体3、下左方の連結板単体4、下右方の連結板単体5の
連結状態は、前後に位置して平行状態の上前方の連結板
単体2、上後方の連結板単体3における左方の縦切り込
み2A2と、右方の縦切り込み2A3と、左方の縦切り
込み3A2と、右方の縦切り込み3A3に対して左右に
位置して平行状態の下左方の連結板単体4、下右方の連
結板単体5における前方の縦切り込み4A2と、前方の
縦切り込み5A2と、後方の縦切り込み4A3と、後方
の縦切り込み5A3を嵌合して連結されている。 【0020】ここで、連結補強金物イを用いる手段と、
プレカット方法を説明する。 1.柱は全て管柱とし、1階柱7と2階柱12との接
合、1階柱と胴差梁9、床梁10の接合、2階柱12と
桁梁14、小屋梁15の接合に連結板単体2、3、4、
5を連結した連結補強金物イを用いて行う。(図15、
16、17、32、33)また、束16と棟梁17の接
合、及びのぼり梁18との接合にも連結補強金物イを用
いるよう構成されている。(図22) 図32は1階十字部用柱7C、2階十字部用柱12Cの
十字部と連結補強金物イの取り合いを示し、図33は外
周部に位置する1階T字部用柱7A、2階T字部用柱1
2AのT字部と連結補強金物イとの取り合いを示し、図
34は外周部に位置する1階L字部用柱7B、2階L字
部用柱12BのL字部と連結補強金物イの取り合いを示
している。このほか、図15、16、17で示すよう
に、柱のプレカットは、柱と梁の取り合いで、後述のよ
うな1階T字部用柱7A、1階L字部用柱7B、1階十
字部用柱7Cの3種類で連結補強金物に対応させてい
る。 【0021】2.柱の連結補強金物取り合い部のプレカ
ット 1)1階柱の上端には胴差梁9、床梁10を載せる分
と、連結板単体2、3、4、5の厚さ分を欠き取ること
により80m/m角のほぞ部分7Dを連結補強金物イの
中央までの長さで設ける。このほぞ部分7Dの位置が、
後述のような1階T字部用柱7A、1階L字部用柱7
B、1階十字部用柱7Cでそれぞれ異なる。(図36、
39、42)連結板単体が組み合わさってほぞ部分より
下がって柱に止め付ける位置には、連結板単体の厚さ分
の切込み7D1(ノコ目4m/m)を設ける。 2)2階柱12の上端も1階柱上端と同じ加工となる。
(図45、48、51) 3)2階柱12の下端のほぞ部分12Eの位置は、後述
のような2階T字部用柱12A、2階L字部用柱12
B、2階十字部用柱12Cで柱上端とそれぞれ同じ方向
の位置となるが、連結板単体の厚さ分の切込み12E1
(ノコ目4m/m)の方向と位置が異なる。(図46、
49、52) 4)柱上端及び下端のほぞ部分より下がってまたは上が
って設けた切込み12D1、12E1(ノコ目4m/
m)と直角に打込みピン用の穴12Fをそれぞれに設け
る。 【0022】3.梁の連結補強金物取り合い部のプレカ
ット 1)長さの決定〜柱間の長さで、柱のほぞ部分の位置
(3種類)により、ほぞ部分での柱間内寸法より連結板
単体の厚さ2枚分を引いたものが梁の長さとなる。 2)連結補強金物と梁を止め付けるためのボルト穴19
を梁両端に加工する。 3)梁の両端には特殊な仕口加工を必要としない。 【0023】ここで、連結補強金物イを用いる各部材の
具体的構成について説明する。1階柱7には、1階外周
T字部に使用される1階T字部用柱7Aと、1階外周L
字部に使用される1階L字部用柱7Bと、1階内の十字
部に使用される1階十字部用柱7Cから構成されてい
る。2階柱12には、2階外周T字部に使用される2階
T字部用柱12Aと、2階外周L字部に使用される2階
L字部用柱12Bと、2階内の十字部に使用される2階
十字部用柱12Cから構成されている。 【0024】1階T字部用柱7Aの構成は下記の通りで
ある。 イ.外周部に設置する1階T字部用柱7Aの下端中央に
は角ほぞ7E(図35、37)を設けている。 ロ.1階T字部用柱7Aの上端には胴差梁9、床梁10
を載せる分と、連結補強金物イを構成する連結板単体の
厚さ分を欠き取ることにより、80m/m角のほぞ部分
7Dを設けている。このほぞ部分7Dの位置は、図3
5、36に示す通りである。 ハ.1階T字部用柱7Aの上端に取付ける連結補強金物
イが組み合わさって柱上端のほぞ部分7Dより下がって
柱に止め付ける位置には、連結補強金物イを構成する連
結板単体の厚さ分の切込み7D1(ノコ目4m/m)を
設けている。(図35、36参照) この切込み7D1と直角に打込みピン用の穴7Fも設け
ている。 【0025】1階L字部用柱7Bの構成は下記の通りで
ある。 イ.外周部に設置する1階L字部用柱7Bの下端中央に
は角ほぞ7E(図38、40)を設けている。 ロ.1階L字部用柱7Bの上端には胴差梁9を載せる分
と、連結補強金物イを構成する連結板単体の厚さ分を欠
き取ることにより、80m/m角のほぞ部分7Dを設け
ている。このほぞ部分7Dの位置は、図38、39に示
す通りである。 ハ.1階L字部用柱7Bの上端に取付ける連結補強金物
イが組み合わさって柱上端のほぞ部分7Dより下がって
柱に止め付ける位置には、連結補強金物イを構成する連
結板単体の厚さ分の切込み7D1(ノコ目4m/m)を
設けている。(図38、39参照) この切込み7D1と直角に打込みピン用の穴7Fも設け
ている。 【0026】1階十字部用柱7Cの構成は下記の通りで
ある。 イ.1階十字部用柱7Cの下端(図41、43)は、土
台の厚さ分長くし、公知の柱脚金物のプレート厚分の切
込み7E1を入れ、この切込み7E1と直角にボルト止
めのためのボルト穴19を設けている。(図17参照) ロ.1階十字部用柱7Cの上端には床梁10を載せる分
と、連結補強金物イを構成する連結板単体の厚さ分を欠
き取ることにより、80m/m角のほぞ部分7Dを設け
ている。このほぞ部分7Dの位置は、図41、42に示
す通りである。 ハ.1階十字部用柱7Cの上端に取付ける連結補強金物
イが組み合わさって柱上端のほぞ部分7Dより下がって
柱に止め付ける位置には、連結補強金物イを構成する連
結板単体の厚さ分の切込み7D1(ノコ目4m/m)を
設けている。(図41、42参照) この切込み7D1と直角に打込みピン用の穴7Fも設け
ている。 【0027】2階T字部用柱12Aの構成は下記の通り
である。 イ.2階T字部用柱12Aの下端には、胴差梁9、床梁
10の天端より落し込み、1階T字部用柱7A上のほぞ
部分7Dの上端までの分と連結補強金物イを構成する連
結板単体の厚さ分を欠き取ることにより、80m/m角
のほぞ部分12Eを設けている。このほぞ部分12Eの
位置は、図44、46に示す通りである。 ロ.1階T字部用柱7Aの上端に取付ける連結補強金物
イが組み合わさって2階T字部用柱12Aの下端のほぞ
部分12Eより上がって柱に止め付ける位置には、連結
補強金物イを構成する連結板単体の厚さ分の切込み12
E1(ノコ目4m/m)を設けている。この切込み12
E1と直角に打込みピン用の穴12Fも設けている。 ハ.2階T字部用柱12Aの上端には、桁梁14、小屋
梁15を載せかける分と連結補強金物イを構成する連結
板単体の厚さ分を欠き取ることにより、80m/m角の
ほぞ部分12Dを設けている。このほぞ部分12Dの位
置が、図44、45に示す位置になる。ニ.2階T字部
用柱12Aの上端に取付ける連結補強金物イが組み合わ
さって柱12A上端のほぞ部分12Dより下がって柱に
止め付ける位置には、連結補強金物イを構成する連結板
単体の厚さ分の切込み12D1(ノコ目4m/m)を設
けている。この切込み12D1と直角に打込みピン用の
穴12Fも設けている。 【0028】2階L字部用柱12Bの構成は下記の通り
である。 イ.2階L字部用柱12Bの下端には、胴差梁9、床梁
10の天端より落し込み、1階L字部用柱7B上のほぞ
部分7Dの上端までの分と連結補強金物イを構成する連
結板単体の厚さ分を欠き取ることにより、80m/m角
のほぞ部分12Eを設けている。このほぞ部分12Eの
位置は、図47、49に示す通りである。 ロ.1階L字部用柱7Bの上端に取付ける連結補強金物
イが組み合わさって柱12Bの下端のほぞ部分12Eよ
り上がって柱に止め付ける位置には、連結補強金物イを
構成する連結板単体の厚さ分の切込み12E1(ノコ目
4m/m)を設けている。この切込み12E1と直角に
打込みピン用の穴12Fも設けている。 ハ.2階L字部用柱12Bの上端には、桁梁14、小屋
梁15を載せかける分と連結補強金物イを構成する連結
板単体の厚さ分を欠き取ることにより、80m/m角の
ほぞ部分12Dを設けている。このほぞ部分12Dの位
置は、図47、48に示す通りである。 ニ.2階L字部用柱12Bの上端に取付ける連結補強金
物イが組み合わさって2階L字部用柱12B上端のほぞ
部分12Dより下がって柱に止め付ける位置には、連結
補強金物イを構成する連結板単体の厚さ分の切込み12
D1(ノコ目4m/m)を設けている。この切込み12
D1と直角に打込みピン用の穴12Fも設けている。 【0029】2階十字部用柱12Cの構成は下記の通り
である。 イ.2階十字部用柱12Cの下端には、床梁10の天端
より落し込み、1階十字部用柱7Cの上のほぞ部分7D
の上端までの分と、連結補強金物イを構成する連結板単
体の厚さ分を欠き取ることにより、80m/m角のほぞ
部分12Eを設けている。このほぞ部分12Eの位置
は、図50、52に示す通りである。 ロ.1階十字部用柱7Cの上端に取付ける連結補強金物
イが組み合わさって2階十字部用柱12C下端のほぞ部
分12Eより上がって柱に止め付ける位置には、連結補
強金物イを構成する連結板単体の厚さ分の切込み12E
1(ノコ目4m/m)を設けている。この切込み12E
1と直角に打込みピン用の穴12Fも設けている。 ハ.2階十字部用柱12Cの上端には、小屋梁15を載
せかける分と連結補強金物イを構成する連結板単体の厚
さ分を欠き取ることにより、80m/m角のほぞ部分1
2Dを設けている。このほぞ部分12Dの位置は、図5
0、51に示す通りである。 ニ.2階十字部用柱12Cの上端に取付ける連結補強金
物イが組み合わさって2階十字部用柱12C上端のほぞ
部分12Dより下がって柱に止め付ける位置には、連結
補強金物イを構成する連結板単体の厚さ分の切込み12
D1(ノコ目4m/m)を設けている。この切込み12
D1と直角に打込みピン用の穴12Fも設ける。 【0030】胴差梁9の構成は下記の通りである。胴差
梁9は、所定の長さにプレカットし、連結補強金物イに
止め付けるボルト穴19をあけたものを、1階T字部用
柱7Aと1階L字部用柱7Bの間、及び1階L字部用柱
7Bと1階L字部用柱7Bの間に設置する。この時、床
根太10Aが直交して取付く胴差梁9には、あらかじめ
公知の根太受け金物10Bを止め付けておく。 【0031】床梁10の構成は下記の通りである。床梁
10は、所定の長さにプレカットし、連結補強金物イに
止め付けるボルト穴19をあけたものを、1階T字部用
柱7Aと1階T字部用柱7Aの間、及び1階T字部用柱
7Aと1階十字部用柱7C間に設置する。この時、床根
太10Aが直交して取付く床梁10には、あらかじめ公
知の根太受け金物10Bを止め付けておく。 【0032】桁梁14の構成は下記の通りである。桁梁
14は、所定の長さにプレカットし、連結補強金物イに
止め付けるボルト穴19をあけたものを、2階T字部用
柱12Aと2階L字部用柱12B間、及び2階L字部用
柱12Bと2階L字部用柱12B間に設置する。この
時、小梁13が直交して取付く桁梁14には、図示され
ていないが公知の梁受け金物を取付けておき、さらに束
16の設置箇所に角ほぞ穴6C1を設けている。 【0033】小屋梁15の構成は下記の通りである。小
屋梁15は、所定の長さにプレカットし、連結補強金物
イに止め付けるボルト穴19をあけたものを設置する。
この時、小梁13が直交して取付く小屋梁15には、公
知の梁受け金物を取付けておき、さらに束の設置箇所に
角ほぞ穴6C1が設けられている。 【0034】束16の構成は下記の通りである。 イ.束16の上端は、設置場所により2階T字部用柱1
2A、2階十字部用柱12Cの上端と同様のプレカット
をする。 ロ.束16の下端は、1階T字部用柱7A、1階L字部
用柱7Bの下端と同様に中央に角ほぞ7Eを設けてい
る。 【0035】棟梁17の構成は下記の通りである。棟梁
17は、所定の長さにプレカットし、束16上端に取付
けた連結補強金物イに止め付けるボルト穴19を開けた
ものを束16と束16の間に設置する。 【0036】登り梁18の構成は下記の通りである。 イ.登り梁18は、所定の長さ、屋根の勾配に合わせて
プレカットしたものを、束16上部と2階T字部用柱1
2A及び2階L字部用柱12Bの上部間の連結補強金物
イの間に設置する。 ロ.登り梁18上端は、束16上の連結補強金物イの梁
止め付用のボルト穴19を設けている。 ハ.登り梁18下端は、小屋梁15及び桁梁14と登り
梁18を貫通する位置にボルト穴18Cを設けている。 【0037】 【実施例】さらに、以下のような条件で実験した結果、
極めて良好な結果が得られた。図28を参照して、上前
方の連結板単体2、上後方の連結板単体3、下左方の連
結板単体4、下右方の連結板単体5は、寸法的には下記
のものが好適であった。なお、上記各連結板単体は、寸
法的においても同一であるので、上前方の連結板単体2
を例に説明する。上前方の連結板単体2における イ.板体2Aの幅リ〜約200m/m ロ.板体2Aの高さロ〜約300m/m ハ.中央部分2Bの幅ハ〜約80m/m ニ.左方部分2Cの幅ニ〜約60m/m ホ.右方部分2Dの幅ホ〜約60m/m ヘ.延長部2B2の高さヘ〜約80m/m ト.左方の縦切込み2A2の深さト〜約150m/m チ.右方の縦切込み2A3の深さチ〜約150m/m なお、施工手順をスムーズに行うためにも1階柱上部と
2階柱下部に取付く部分を分けて、一体にしていないこ
とが必要となる。もし、一体化していれば使いにくく、
デメリットが多くコストアップとなる。 【0038】ついで、本建築方法は下記の工程から構成
されている。 第1工程〜基礎、土台の形成(図1) 1.基礎6は、外周布基礎6Aとし、内部は布基礎天端
と同じレベルの土間コンクリート6Bを形成する。この
ことにより、1階床組を省略し、土間コンクリート6B
が床下地となる。(図3参照) 2.土台6Cは外周のみに配置し、土台の継手は相欠き
とする。 3.土台6Cの上に取付く柱位置には、あらかじめ角ほ
ぞ穴6C1を設ける。 4.内部に1階十字部用柱7Cを設ける場合は、あらか
じめ土間コンクリートに公知の柱脚金物を埋設してお
く。(柱脚金物の図示は省略) 【0039】第2工程〜1階軸組(図2) 1.1階柱7は全て管柱とし、下記のようにプレカット
加工したものを用いる。 イ.外周部に設置する1階T字部用柱7A、1階L字部
用柱7Bの下端中央には角ほぞ7E(図35、37、3
8、40)を設ける。 ロ.内部に位置する柱を用いる場合(図17)の1階十
字部用柱7Cの下端(図41、43)は、土台の厚さ分
長くし、公知の柱脚金物のプレート厚分の切込み7E1
を入れ、この切込み7E1と直角にボルト止めのための
ボルト穴19を設ける。 ハ.1階柱7の上端には胴差梁9・床梁10を載せる分
と、連結補強金物イを構成する連結板単体の厚さ分を欠
き取ることにより、80m/m角のほぞ部分7Dを設け
る。このほぞ部分7Dの位置は、図35、36に示す1
階T字部用柱7A上端の場合、図38、39に示す1階
L字部用柱7B上端の場合、図41、42に示す1階十
字部用柱7C上端の場合でそれぞれ異なる。 ニ.連結補強金物イが組み合わさって柱上端のほぞ部分
7Dより下がって柱に止め付ける位置には、連結補強金
物イを構成する連結板単体の厚さ分の切込み7D1(ノ
コ目4m/m)を設けている。(図35、36、38、
39参照)この切込み7D1と直角に打込みピン用の穴
7Fも設ける。 ホ.図17、41、42を参照して、1階十字部用柱7
Cの上端には、床梁を載せる分と、連結補強金物イを構
成する連結板単体の厚さ分を欠き取ることにより、80
m/m角のほぞ部分7Dを設ける。さらに、連結補強金
物イが組み合って柱上端のほぞ部分7Dより下がって柱
に止め付ける位置には、連結補強金物イを構成する連結
板単体の厚さ分の切込み7D1(ノコ目4m/m)を設
けている。この切込み7D1と直角に打込みピン用の穴
7Fを設ける。 2.1階柱の上には、あらかじめ連結補強金物イを釘に
て止め付けておく。 3.外周部に設置する1階T字部用柱7A、1階L字部
用柱7Bの据付けは、コーナー部に1階L字部用柱7B
と、コーナー間に1階T字部用柱7Aを所定の箇所に配
置し、土台の角ほぞ穴6C1に柱の角ほぞ7Eを差し込
み直立させ、外側より公知のかど金物7G(図15、1
6)を用いて固定する。 4.内部に位置する柱を用いる場合(図17)の1階十
字部用柱7Cは、土間コンクリートにあらかじめ埋設し
ておいた公知の柱脚金物にボルトで固定する。 【0040】第3工程〜1階外壁パネルの設置(図9) 1.枠組8Aと、この枠組に構造用合板8Bを貼って構
成された外壁パネル8を、柱間に設置する。(図5、図
6) この外壁パネル8は、工場で加工されている。但し、コ
ーナー部で2階L字部用柱12Bを建てた後に連結補強
金物イと1階L字部用柱7Bに、打込みピンを打込んで
止め付ける側のパネルは後で設置する。 2.外壁パネル8は釘にて仮止めし、建方完了後に、
柱、横架材に釘にて本止めする。 なお、図7、8では、外壁パネル8に窓用開口部8Cを
設けたものが示されている。 【0041】第4工程〜胴差梁9の設置(図4) 1.胴差梁9は、所定の長さにプレカットし、連結補強
金物イに止め付けるボルト穴19をあけたものを外壁パ
ネル8の上に配置し、1階T字部用柱7Aと1階L字部
用柱7Bの間、及び1階L字部用柱7Bと1階L字部用
柱7Bの間に設置する。 この時、床根太10Aが直交して取付く胴差梁9には、
あらかじめ公知の根太受け金物10Bを止め付けてお
く。 2.連結補強金物イの梁止め付用ボルト穴19にボルト
を差し込み、連結補強金物イと胴差梁9をボルト2本で
止め付ける。(図15、16参照) 【0042】第5工程〜2階床梁の設置(図9) 1.床梁10は、所定の長さにプレカットし、連結補強
金物イに止め付けるボルト穴19をあけたものを、1階
T字部用柱7Aと1階T字部用柱7Aの間、及び1階十
字部用柱7Cと1階T字部用柱7Aの間に設置する。こ
の時、床根太10Aが直交して取付く床梁10には、あ
らかじめ公知の根太受け金物10Bを止め付けておく。 2.連結補強金物イの梁止め付用のボルト穴19にボル
トを差し込み、連結補強金物イと床梁をボルト2本で止
め付ける。(図15、16、17参照) 【0043】第6工程〜2階床の施工(図10) 1.あらかじめプレカットされた床根太10Aを、床梁
10間及び床梁10、胴差梁9間の床根太受け金物10
Bに取付け釘にて止め付ける。 2.1階部分の水平・垂直を確認し、1階柱7の上に取
付けた連結補強金物イが1階柱に差し込まれた部分の打
込みピン用の穴7Fに打込みピンを打込み緊結する。 3.床下地構造用合板11を平らに貼り、剛床構造とす
る。(図13参照〜連結補強金物の図示は省略してい
る。) この時、2階柱12が取付く部分のほぞ穴となる1階柱
7上端の連結補強金物イ部分はあらかじめ合板を欠き取
っておく。 【0044】第7工程〜2階軸組(図11) 1.2階柱12は全て管柱とし、下記のようにプレカッ
ト加工したものを用いる。 イ.2階柱12の下端には、胴差梁9、床梁10の天端
より落し込み、1階柱7上のほぞ部分7Dの上端までの
分と連結補強金物イを構成する連結板単体の厚さ分を欠
き取ることにより、80m/m角のほぞ部分12Eを設
ける。このほぞ部分12Eの位置は、図44、46で示
す2階T字部用柱12A下端の場合、図47、49で示
す2階L字部用柱12B下端の場合、図50、52で示
す2階十字部用柱12C下端の場合でそれぞれ異なる。 ロ.連結補強金物イが組み合わさって柱下端のほぞ部分
12Eより上がって柱に止め付ける位置には、連結補強
金物イを構成する連結板単体の厚さ分の切込み12E1
(ノコ目4m/m)を設ける。この切込み12E1と直
角に打込みピン用の穴12Fも設ける。 ハ.2階柱12の上端には、桁梁14、小屋梁15を載
せかける分と連結補強金物イを構成する連結板単体の厚
さ分を欠き取ることにより、80m/m角のほぞ部分1
2Dを設ける。このほぞ部分12Dの位置は、図44、
45で示す2階T字部用柱12A上端の場合、図47、
48で示す2階L字部用柱12B上端の場合、図50、
51で示す2階十字部用柱12C上端の場合でそれぞれ
異なる。 ニ.連結補強金物イが組み合わさって柱上端ほぞ部分1
2Dより下がって柱に止め付ける位置には、連結補強金
物イを構成する連結板単体の厚さ分の切込み12D1
(ノコ目4m/m)を設ける。この切込み12D1と直
角に打込みピン用の穴12Fも設ける。 2.2階柱12の上には、あらかじめ連結補強金物イを
釘にて止め付け、さらに2階柱上の連結補強金物イが差
込まれた部分の打込みピン用の穴12Fに打込みピンを
打込んで緊結しておく。 3.外周部に設置する2階T字部用柱12A、2階L字
部用柱12Bの据付けは、コーナー部の1階L字部用柱
7Bの上に2階L字部用柱12Bを配置し、コーナー間
の1階T字部用柱7Aの上に2階T字部用柱12Aを配
置し、1階T字部用柱7A、1階L字部用柱7B上に取
付けた連結補強金物イの組み合わさった中央の穴部分に
柱下端のほぞ部分12Eを差し込み直立させ釘にて止め
付け、さらに2階柱下の連結補強金物イが差し込まれた
部分の打込みピン用の穴12Fに打込みピンを打込み緊
結する。 4.内部に位置する2階十字部用柱12Cの据付けは、
1階十字部用柱7C上の十字部の箇所に2階十字部用柱
12Cを配置し、1階十字部用柱7C上に取付けた連結
補強金物イの組み合わさった中央の穴部分に柱下端のほ
ぞ部分12Eを差し込み直立させ、2階柱下の連結補強
金物イが差し込まれた部分の打込みピン用の穴12Fに
打込みピンを打込み緊結する。この場合、釘は用いな
い。 【0045】第8工程〜2階外壁パネル、桁梁・小屋梁
の設置(図12) 1.2階外壁パネルの設置 イ.工場で加工された枠組8A(図6)と、それに構造
用合板8Bを貼った外壁パネル8(図5)を2階柱12
間に設置する。 ロ.外壁パネル8は釘にて仮止めし、建方完了後に柱、
横架材に釘にて本止めする。 2.桁梁14の設置(図12) イ.桁梁14は、所定の長さにプレカットし、連結補強
金物イに止め付けるボルト穴19をあけたものを、外壁
パネル8の上の2階T字部用柱12Aと2階L字部用柱
12B間、及び2階L字部用柱12Bと2階L字部用柱
12B間に設置する。 この時、小梁13が直交して取付く桁梁14には、図示
されていないが公知の 梁受け金物を取付けておき、さらに束16の設置箇所に
角ほぞ穴6C1を設ける。 ロ.連結補強金物イの梁止め付用ボルト穴19にボルト
を差し込み、連結補強金物イと桁梁14をボルト2本で
止め付ける。(図15、16参照) 3.小屋梁15、小梁13の設置(図12) イ.小屋梁15は、所定の長さにプレカットし、連結補
強金物イに止め付けるボルト穴19をあけたものを設置
する。この時、小梁13が直交して取付く小屋梁15に
は、図示されていないが公知の梁受け金物を取付けてお
き、さらに束の設置箇所に角ほぞ穴6C1を設ける。 ロ.連結補強金物イの梁止め付用のボルト穴19にボル
トを差し込み、連結補強金物イと小屋梁15をボルト2
本で止め付ける。(図15、16、17参照) ハ.あらかじめプレカットされた小梁13を、小屋梁1
5間及び小屋梁15、桁梁14間の梁受け金物の間に取
付け、釘、ボルトにて止め付ける。 【0046】第9工程〜束16、棟梁17、登り梁18
の設置(図14) 1.束16の設置 イ.束16の上端は、設置場所により2階T字部用柱1
2A、2階十字部用柱12Cの上端と同様のプレカット
したものに、連結補強金物イを取付ける。 ロ.束16の下端は、1階T字部用柱7A、1階L字部
用柱7Bの下端と同様に中央に角ほぞ7Eを設ける。 ハ.桁梁14、小屋梁15の上面に設けた角ほぞ穴6C
1に束下端の角ほぞ7Eを差し込み、公知のかど金物7
Gにて止め付け直立させる。 2.棟梁17の設置 棟梁17は、所定の長さにプレカットしたものを束16
上部に取付けた連結補強金物イの間に設置し、梁止め付
用のボルト穴19にボルトを差し込み、連結補強金物イ
と棟梁17をボルト2本で止め付ける。 3.登り梁18の設置 イ.登り梁18は、所定の長さ、屋根の勾配に合わせて
プレカットしたものを、束16上部と2階T字部用柱1
2A及び2階L字部用柱12Bの上部間の連結補強金物
イの間に設置する。 ロ.登り梁18上端は、束16上の連結補強金物イの梁
止め付用ボルト穴19にボルトを差し込み、連結補強金
物イと登り梁18をボルト2本で止め付ける。 ハ.登り梁18下端は、2階T字部用柱12A、2階L
字部用柱12B上の連結補強金物イの釘穴を利用して、
釘にて仮止めし、小屋梁15及び桁梁14と登り梁18
を貫通するボルト穴18Cにボルトを差し込んで止め付
ける。 ニ.登り梁18にはあらかじめ公知の根太受け金物18
Bを取付けておく。 【0047】第10工程〜小屋根太18A、屋根構造用
合板18Dの設置(図20参照) 1.小屋根太18A、屋根構造用合板18Dの設置 イ.小屋根太18Aは、所定の長さにプレカットしたも
のを、登り梁18に取付けた根太受け金物18B間に登
り梁18の天端と平に取付け釘止めする。 ロ.小屋根太18Aの上に屋根構造用合板18Dを平ら
に貼り、屋根面の水平剛性を確保する。 【0048】第11工程〜玄関、サッシの設置 1.玄関、サッシの設置の前に先ず、防湿気密のために
外周壁、屋根の全てにポリエチレンフィルム20(厚さ
約0.2m/m)を貼る。 2.パネル開口部8Cに所定の玄関、サッシを取付け
る。 【0049】第12工程〜外断熱材などの施工(図1
8、21、22参照) 1.外壁部の施工(図18参照) イ.ポリエチレンフィルム20の上に、板状押出法ポリ
スチレンフォーム断熱材21を外壁全てに貼る。 このことにより、外壁外側に表われた連結補強金物イが
板状押出法ポリスチレンフォーム断熱材21の中で納ま
り、外部からの冷橋を防ぐ。 ロ.板状押出法ポリスチレンフォーム断熱材21の上に
通気層下地木材22Aを設け、通気層の確保と外壁仕上
材の下地とする。 2.屋根部の施工(図21、22参照) イ.ポリエチレンフィルム20の上に板状押出法ポリス
チレンフォーム断熱材21を屋根全面全てに貼る。さら
に、その上に通気層下地木材22Bを小屋根太18Aと
水平に設け、その間にも板状押出法ポリスチレンフォー
ム断熱材21を貼る。 ロ.通気層となる屋根タル木(通気タル木)23を勾配
なりに設け、軒先まで伸ばし、軒天を構成する。 ハ.屋根タル木23の上に屋根下地合板18Eを貼る。 3.外壁部、屋根部の板状押出法ポリスチレンフォーム
断熱材21の上に通気層を設け、外壁、屋根に連通さ
せ、棟換気ガラリ(既製品)より通気を図る。 【0050】第13工程〜外壁材、屋根の仕上 1.外壁の通気層下地木材22Aの上に、外装材を貼
る。 2.屋根下地合板18Eの上に、アスファルトルーフィ
ング、カラートタンを施工する。 【0051】第14工程〜内部造作など(図示省略) 1.内部造作 イ.間仕切壁の取り付く部分には、天井根太を施し、天
井下地とする。 ロ.間仕切壁は床から天井根太までとし、現場施工また
はパネルとする。 ハ.床仕上は化粧フロアなどを貼り、壁仕上は枠組8A
を露出し、構造を表わしたり、枠組8Aに直接化粧内装
材を貼る。 ニ.内部建具、階段等の取付けを行う。 2.内部仕上 イ.基準法による内装制限を受ける壁・天井は、下地プ
ラスターボートの上にクロス貼を行い、それ以外は構造
を表わしたり、化粧内装材を貼る。 【0052】 【発明の効果】本発明は、上述の通り構成されているの
で次に記載する効果を奏する。 1.基礎は土間床スラブ方式とし、基礎工事の簡易化を
図り、施工性、工期短縮化を図る。 2.土台は外周のみとし、特に荷重のかかる内部柱は直
接基礎に公知の金物で止め付けることにより、土台の上
に柱を載せた場合での柱の土台へのめり込み防止とな
る。 3.柱・梁に構造用集成材等のエンジニアリングウッド
を用い、部材寸法の均一化、大スパン化を可能としてい
る。 4.土間床で、1階の床組が省略されるため、施工手
間、材料が省け、施工性が向上し、工期短縮となる。 5.外壁パネル8を組立ててから梁を施工するため、パ
ネル精度を高め、隙間の発生しない気密性の高い建物と
なる。 【0053】6.2階の床梁10もロングスパン化し、
工場で取付けた根太受け金物を用いるため、プレカット
された根太をはめ込み、床合板を先に施工するので、建
方時の保安性が確保される。 7.1階同様、2階柱、2階外壁パネル8、小屋梁1
5、登り梁18を施工し、規格化された材料、パネルに
より工期短縮が図られる。 8.小屋組も大スパン化し、登り梁18を用い、あらか
じめ工場にて根太受け金物18Bを取付けておき、プレ
カットされた小屋根太18Aをはめ込むため、高所での
作業性と保安性が図られる。 9.外断熱工法採用により、高気密、高断熱を可能と
し、床下及び小屋裏空間を造らないことにより、湿気の
滞留部分を無くし、構造躯体の耐久性を向上させる。 10.外壁、屋根に通気層を設け、構造躯体から発生す
る湿気を排出する。 【0054】11.内部造作も天井、壁の仕上は必要以
外省き、躯体の木を表わすことにより、木のもつ暖か
さ、ぬくもりを感じ、又木材の調湿効果により室内の湿
度安定化が図れる。 12.耐力壁は筋かいを省略し、構造用合板8Bを用い
水平剛性を有するパネル化としているため、パネル製作
も容易となる。 13.2階床も構造用合板11を用い剛床となるため、
火打ち梁が省け、地震などの水平力に対し強い建物とな
る。 14.木材資源不足(大径木の不足)の中、エンジニア
リングウッドを用いることにより、木材資源の有効利用
が図られる。 15.パネル化、キット化し、これらの工業化により熟
練大工不足の対応と、3K問題の解消を図れる。 16.現場での省力化を図るためクレーン車を用い、建
方が2〜3日で終わるため工期短縮、トータルコストダ
ウンが図れる。 【0055】17.連結補強金物イ関連の効果をまとめ
ると、下記の通りである。 イ.同形、同寸の4枚が1組となって組み合わせて用い
るため、柱、梁などの連結補強金物の製造が大量生産可
能で低コストとなる。また、施工手順に合わせて2枚ず
つ取付けたものを組み合わせて施工するため施工性が良
くなる。すなわち、上前方の連結板単体2、上後方の連
結板単体3、下左方の連結板単体4、下右方の連結板単
体5の4枚を一体ではなく、セパレートの状態に構成す
る理由は、第1に同じ形状で組み合わせることにより全
ての部位に使用でき、柱、梁などの連結補強金物の製造
が量産可能でコストダウンを図ることができるからであ
る。また、在庫スペースの効率化、運送の効率化などを
図ることができる。さらに、柱、梁などの連結補強金物
の構造や組み合わせが単純なため、各部材の端部(接合
部)の切り口(仕口)の加工方法が統一化でき、単純な
加工のため特殊な加工機が不要で、プレカット生産率が
向上する。結果として、加工人工数、組立人工数の大幅
な削減を果たすことができる。なお、建方時において多
少動くことを利用して、建方時の補正(修正、調整)に
対応することができる。 【0056】ロ.上前方の連結板単体2、上後方の連結
板単体3、下左方の連結板単体4、下右方の連結板単体
5を十字にかみ合わせ、鋼板による接触表面積の増大に
よる柱、横架材、柱の相互結合強度の増強を図ることが
できる。すなわち、十字にかみ合わせる理由は、丁度阪
神大震災により倒壊した高架道路の柱脚を補強するため
に鋼板を巻きつける原理と同じで、鋼板による接触表面
積の増大による柱、横架材、柱の相互結合強度の増強を
図ることができるからである。 【0057】ハ.柱に柱、梁などの連結補強金物の端部
がささり込むよう柱をプレカットしているので、梁の端
部が柱に確実に載ることになり、荷重の伝達が直接梁か
ら柱へ伝わるので強度的信頼性が高い。 ニ.梁などの横架材の木口は、連結補強金物を介して、
その木口全面積で柱及び梁並びに連結補強金物に接して
いる。さらに、これら梁などの横架材は、柱に取付く連
結補強金物に形成されている袖部分、すなわち、例えば
下左方の連結板単体4の前方部分4Cと下右方の連結板
単体5の前方部分5Cに挟み込まれることになる。しか
も、梁などの横架材と上記袖部分に開設されたボルト貫
入穴、すなわち例えば下左方の連結板単体4の前方部分
4Cに開設されたボルト貫入穴4C1と下右方の連結板
単体5の前方部分5Cに開設されたボルト貫入穴5C1
を利用して、ボルトとナットで連結することにより、ボ
ルトとナットによるトルク(締付力)によって、摩擦力
を得、横架材の端部は最大面積で結合され保持されるこ
とになる。そしてこの場合、横架材の木口には加工を必
要としない。また、上記袖部分に開設されたピン貫入穴
4B21とピン貫入穴5B21を利用してピンを打ち込
むことによりピンが木材にめり込み、同様の摩擦力を生
み出し同じような効果を有することになる。 【0058】ホ.強度が保持できる別の理由として、梁
の端部の全断面が柱と接することにより、上下垂直方向
での強度保持に加えて、接点が点から面へと変わること
により、水平強度保持にも効果を生むことになる。この
ように本発明のものは、従来の芯継ぎの欠点をなくし、
さらに、接合強度の増加による建物の強度性と耐久性の
増大及び木構造建築の合理化を同時に図ることのできる
有用なものである。
【図面の簡単な説明】 【図1】基礎と土台の関係を説明する斜視図である。 【図2】1階軸組を中心に見た斜視図である。 【図3】同上における外壁パネルを組み込んだ要部拡大
図である。 【図4】1階外壁パネルの設置状況を説明する斜視図で
ある。 【図5】1階外壁パネルの斜視図である。 【図6】同上の背面方向から見た斜視図である。 【図7】窓用開口部を有する1階外壁パネルの斜視透視
図である。 【図8】同上の背面方向から見た斜視図である。 【図9】1階梁の設置状況を説明する斜視図である。 【図10】2階床の施工状況を説明する斜視図である。 【図11】2階軸組を中心に見た斜視図である。 【図12】2階外壁パネルの設置、2階梁の設置状況を
説明する斜視図である。 【図13】外壁パネル組込み及び2階床組部分の要部拡
大図である。 【図14】束、棟梁、登り梁などの設置状況を説明する
斜視図である。 【図15】連結補強金物と柱、梁などの関係を説明する
斜視図である。 【図16】連結補強金物と柱、梁などの関係を説明する
斜視図である。 【図17】連結補強金物と柱、梁などの関係を説明する
斜視図である。 【図18】A−A線における要部拡大断面図である。 【図19】小屋根太、屋根構造用合板などの設置状況を
説明する斜視図である。 【図20】屋根施工に関する要部拡大斜視図である。 【図21】B−B線における要部拡大断面図である。 【図22】C−C線における要部拡大断面図である。 【図23】仕上げ完了した本建築物を示す斜視図であ
る。 【図24】上前方の連結板単体の正面図である。 【図25】上後方の連結板単体の正面図である。 【図26】下左方の連結板単体の正面図である。 【図27】下右方の連結板単体の正面図である。 【図28】上前方の連結板単体を例にした寸法を説明す
る正面図である。 【図29】柱、梁などの連結補強金物の正面図である。 【図30】平面図である。 【図31】D−D線断面図である。 【図32】使用状態を説明する斜視図である。 【図33】使用状態を説明する分解斜視図である。 【図34】使用状態を説明する斜視図である。 【図35】1階T字部用柱の状態を示す正面図である。 【図36】同上の拡大平面図である。 【図37】図35の拡大底面図である。 【図38】1階L字部用柱の状態を示す正面図である。 【図39】同上の拡大平面図である。 【図40】図38の拡大底面図である。 【図41】1階十字部用柱の状態を示す正面図である。 【図42】同上の拡大平面図である。 【図43】図41の拡大底面図である。 【図44】2階T字部用柱の状態を示す正面図である。 【図45】同上の拡大平面図である。 【図46】図44の拡大底面図である。 【図47】2階L字部用柱の状態を示す正面図である。 【図48】同上の拡大平面図である。 【図49】図47の拡大底面図である。 【図50】2階十字部用柱の状態を示す正面図である。 【図51】同上の拡大平面図である。 【図52】図50の拡大底面図である。 【符号の説明】 1 建築物 イ 連結補強金物 2 上前方の連結板単体 3 上後方の連結板単体 4 下左方の連結板単体 5 下右方の連結板単体 6 基礎 7 1階柱 7A 1階T字部用柱 7B 1階L字部用柱 7C 1階十字部用柱 9 胴差梁 10 床梁 12 2階柱 12A 2階T字部用柱 12B 2階L字部用柱 12C 2階十字部用柱 14 桁梁 15 小屋梁 19 ボルト穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−228476(JP,A) 特開 平5−195575(JP,A) 特開 平7−34538(JP,A) 特開 平3−202521(JP,A) 特開 平6−129027(JP,A) 特開 平4−309636(JP,A) 登録実用新案3053637(JP,U)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 連結補強金物(イ)と、柱などとを用
    い、かつ下記の各工程から構成されていることを特徴と
    する建築物の建築方法。 第1.連結補強金物(イ)は、上前方の連結板単体
    (2)、上後方の連結板単体(3)、下左方の連結板単
    体(4)、下右方の連結板単体(5)から構成され、 A.上前方の連結板単体(2)は、鋼板を素材として正
    面縦長方形の板体(2A)と、板体(2A)を縦方向に
    区分した中央部分(2B)、左方部分(2C)、右方部
    分(2D)と、中央部分(2B)の下辺部分(2B1)
    に下方に延出した正面方形の延長部(2B2)と、板体
    (2A)に当該板体(2A)の下辺より中央部分と左方
    部分の境界に沿って板体(2A)内に刻設した左方の縦
    切り込み(2A2)と、中央部分と右方部分の境界に沿
    って板体(2A)内に刻設した右方の縦切り込み(2A
    3)と、延長部(2B2)の中央部分に開設したピン貫
    入穴(2B21)及びこのピン貫入穴(2B21)の周
    囲に開設した釘穴(2B22)と、中央部分(2B)の
    中央上部分に開設した釘穴(2B3)と、左方部分(2
    C)の中央部分に上下方向をもって開設したボルト貫入
    穴(2C1)と、右方部分(2D)の中央部分に上下方
    向をもって開設したボルト貫入穴(2D1)とから構成
    され、 B.上後方の連結板単体(3)は、鋼板を素材として正
    面縦長方形の板体(3A)と、板体(3A)を縦方向に
    区分した中央部分(3B)、左方部分(3C)、右方部
    分(3D)と、中央部分(3B)の下辺部分(3B1)
    に下方に延出した正面方形の延長部(3B2)と、板体
    (3A)に当該板体(3A)の下辺より中央部分と左方
    部分の境界に沿って板体(3A)内に刻設した左方の縦
    切り込み(3A2)と、中央部分と右方部分の境界に沿
    って板体(3A)内に刻設した右方の縦切り込み(3A
    3)と、延長部(3B2)の中央部分に開設したピン貫
    入穴(3B21)及びこのピン貫入穴(3B21)の周
    囲に開設した釘穴(3B22)と、中央部分(3B)の
    中央上部分に開設した釘穴(3B3)と、左方部分(3
    C)の中央部分に上下方向をもって開設したボルト貫入
    穴(3C1)と、右方部分(3D)の中央部分に上下方
    向をもって開設したボルト貫入穴(3D1)から構成さ
    れ、 C.下左方の連結板単体(4)は、鋼板を素材として正
    面縦長方形の板体(4A)と、板体(4A)を縦方向に
    区分した中央部分(4B)、前方部分(4C)、後方部
    分(4D)と、中央部分(4B)の上辺部分(4B1)
    に上方に延出した正面方形の延長部(4B2)と、板体
    (4A)に当該板体(4A)の上辺より中央部分と前方
    部分の境界に沿って板体(4A)内に刻設した前方の縦
    切り込み(4A2)と、中央部分と後方部分の境界に沿
    って板体(4A)内に刻設した後方の縦切り込み(4A
    3)と、延長部(4B2)の中央部分に開設したピン貫
    入穴(4B21)及びこのピン貫入穴(4B21)の周
    囲に開設した釘穴(4B22)と、中央部分(4B)の
    中央下部分に開設した釘穴(4B3)と、前方部分(4
    C)の中央部分に上下方向をもって開設したボルト貫入
    穴(4C1)と、後方部分(4D)の中央部分に上下方
    向をもって開設したボルト貫入穴(4D1)から構成さ
    れ、 D.下右方の連結板単体(5)は、鋼板を素材として正
    面縦長方形の板体(5A)と、板体(5A)を縦方向に
    区分した中央部分(5B)、前方部分(5C)、後方部
    分(5D)と、中央部分(5B)の上辺部分(5B1)
    に上方に延出した正面方形の延長部(5B2)と、板体
    (5A)に当該板体(5A)の上辺より中央部分と前方
    部分の境界に沿って板体(5A)内に刻設した前方の縦
    切り込み(5A2)と、中央部分と後方部分の境界に沿
    って板体(5A)内に刻設した後方の縦切り込み(5A
    3)と、延長部(5B2)の中央部分に開設したピン貫
    入穴(5B21)及びこのピン貫入穴(5B21)の周
    囲に開設した釘穴(5B22)と、中央部分(5B)の
    中央下部分に開設した釘穴(5B3)と、前方部分(5
    C)の中央部分に上下方向をもって開設したボルト貫入
    穴(5C1)と、後方部分(5D)の中央部分に上下方
    向をもって開設したボルト貫入穴(5D1)から構成さ
    れ、上前方の連結板単体(2)、上後方の連結板単体
    (3)、下左方の連結板単体(4)、下右方の連結板単
    体(5)の連結状態は前後に位置して平行状態の上前方
    の連結板単体(2)、上後方の連結板単体(3)におけ
    る左方の縦切り込み(2A2)と、右方の縦切り込み
    (2A3)と、左方の縦切り込み(3A2)と、右方の
    縦切り込み(3A3)に対して、左右に位置して平行状
    態の下左方の連結板単体(4)、下右方の連結板単体
    (5)における前方の縦切り込み(4A2)と、前方の
    縦切り込み(5A2)と、後方の縦切り込み(4A3)
    と、後方の縦切り込み(5A3)を嵌合して連結されて
    いること。 第2.柱などは連結補強金物(イ)を用いる手段として
    下記の通り構成され、 柱は全て管柱とし、1階柱(7)と2階柱(12)との
    接合、1階柱と胴差梁(9)、床梁(10)の接合、2
    階柱(12)と桁梁(14)、小屋梁(15)の接合に
    連結板単体(2、3、4、5)を連結した連結補強金物
    (イ)を用い、また、束(16)と棟梁(17)の接合
    及び登り梁(18)との接合にも連結補強金物(イ)を
    用いることができるよう構成され、1階T字部用柱(7
    A)、2階T字部用柱(12A)、1階L字部用柱(7
    B)、2階L字部用柱(12B)、1階十字部用柱(7
    C)、2階十字部用柱(12C)は、連結補強金物に対
    応するよう構成され、 1階柱(7)、2階柱(12)及び束(16)の上端に
    は、胴差梁(9)、床梁(10)、桁梁(14)、小屋
    梁(15)、棟梁(17)、登り梁(18)を載せる分
    と、連結板単体(2、3、4、5)の厚さ分を欠き取る
    ことによりほぞ部分(7D、12D)を連結補強金物
    (イ)の中央までの長さで設け、連結板単体が組み合わ
    さってほぞ部分より下がって柱に止め付ける位置には、
    連結板単体の厚さ分の切込み(7D1、12D1)が設
    けられ、2階柱(12)の下端に設けるほぞ部分(12
    E)の位置は、2階T字部用柱(12A)、2階L字部
    用柱(12B)、2階十字部用柱(12C)で柱上端と
    それぞれ同じ位置となるが、連結板単体が組合わさって
    ほぞ部分より上がって柱に止め付ける位置の連結板単体
    の厚さ分の切込み(12E1)の位置が異なるよう構成
    され、柱上端及び下端のほぞ部分より下がってまたは上
    がって設けた切込み(7D1、12D1、12E1)と
    直角に打込みピン用の穴(12F)がそれぞれに設けら
    れ、連結補強金物(イ)と柱を打込みピンにて緊結され
    るよう構成され、梁の長さは、柱間及び束間の長さで、
    柱、束のほぞ部分の位置により、ほぞ部分での柱間内寸
    法より連結板単体の厚さ2枚分を引いたものが梁の長さ
    となるよう構成され、梁には連結補強金物と梁を止め付
    けるためのボルト穴(19)が梁両端部に加工され、柱
    と梁とを連結補強金物(イ)により組合わせた状態で、
    ボルトにより緊結されるよう構成されていること。 第3.工程は、下記の第1工程ないし第14工程から構
    成され、 第1工程〜 1.基礎(6)は、外周布基礎(6A)とし、内部は布
    基礎天端と同じレベルの土間コンクリート(6B)を形
    成する。 2.土台(6C)は外周のみに配置する。 第2工程〜 1.1階柱(7)は全て管柱とし、プレカット加工した
    ものを用いる。 2.1階柱の上には、あらかじめ連結補強金物(イ)を
    釘にて止め付けておく。 3.1階柱の据付け 外周部に設置する1階T字部用柱(7A)、1階L字部
    用柱(7B)の据付けは、コーナー部に1階L字部用柱
    (7B)と、外周コーナー間に1階T字部用柱(7A)
    を所定の箇所に配置し、土台の角ほぞ穴(6C1)に柱
    の角ほぞ(7E)を差し込み直立させ、外側よりかど金
    物(7G)を用いて固定する。内部に位置する柱を用い
    る場合の1階十字部用柱(7C)は、土間コンクリート
    にあらかじめ埋設しておいた柱脚金物に1階十字部用柱
    (7C)下端の切込み(7E1)を合わせて据付け、1
    階十字部用柱(7C)下端の切込み(7E1)と直角に
    設けたボルト穴(19)を用いてボルトで柱を固定す
    る。 第3工程〜 1.枠組(8A)と、この枠組に構造用合板(8B)を
    張って構成された外壁パネル(8)を柱間に設置する。 第4工程〜 1.胴差梁(9)は、所定の長さにプレカットされたも
    のを、1階T字部用柱(7A)と1階L字部用柱(7
    B)の間、及び1階L字部用柱(7B)と1階L字部用
    柱(7B)の間の外壁パネル(8)の上に設置する。 2.連結補強金物(イ)の梁止め付用のボルト穴と胴差
    梁に設けたボルト穴(19)にボルトを差し込み、連結
    補強金物(イ)と胴差梁(9)をボルト2本で止め付け
    る。 第5工程〜 1.床梁(10)は、所定の長さにプレカットされたも
    のを、1階T字部用柱(7A)と1階T字部用柱(7
    A)の間、及び1階十字部用柱(7C)と1階T字部用
    柱(7A)の間に設置する。 2.連結補強金物(イ)の梁止め付用のボルト穴と床梁
    に設けたボルト穴(19)にボルトを差し込み、連結補
    強金物(イ)と床梁をボルト2本で止め付ける。 第6工程〜 1.あらかじめプレカットされた床根太(10A)を、
    床梁(10)間及び床梁(10)、胴差梁(9)間の床
    根太受け金物(10B)に取付け釘にて止め付ける。 2.1階部分の水平・垂直を確認し、1階柱(7)の上
    に取付けた連結補強金物(イ)が1階柱に差し込まれた
    部分の打込みピン用の穴(7F)に打込みピンにより緊
    結する。 3.床下地構造用合板(11)を平らに貼り、剛床構造
    とする。 第7工程〜 1.2階柱(12)は全て管柱とし、プレカット加工し
    たものを用いる。 2.2階柱(12)の上には、あらかじめ連結補強金物
    (イ)を釘にて止付け、さらに2階柱上の連結補強金物
    (イ)が差し込まれた部分の打込みピン用穴(12F)
    に打込みピンにより緊結しておく。 3.外周部に設置する2階T字部用柱(12A)、2階
    L字部用柱(12B)の据付けは、コーナー部の1階L
    字部用柱(7B)の上に2階L字部用柱(12B)を配
    置し、外周コーナー間の1階T字部用柱(7A)の上に
    2階T字部用柱(12A)を配置し、1階T字部用柱
    (7A)、1階L字部用柱(7B)上に取付けた連結補
    強金物(イ)の組み合わさった中央の穴部分に柱下端の
    ほぞ部分(12E)を差し込み直立させ釘にて止付け、
    さらに2階柱下の連結補強金物(イ)が差し込まれた部
    分の打込みピン用の穴(12F)に打込みピンにより緊
    結する。 4.内部に位置する2階十字部用柱(12C)の据付け
    は、1階十字部用柱(7C)上の十字部の箇所に2階十
    字部用柱(12C)を配置し、1階十字部用柱(7C)
    上に取付けた連結補強金物(イ)の組み合わさった中央
    の穴部分に柱下端のほぞ部分(12E)を差し込み直立
    させ、2階柱下の連結補強金物(イ)が差し込まれた部
    分の打込みピン用の穴(12F)に打込みピンにより緊
    結する。 第8工程〜 1.2階外壁パネルの設置 イ.工場で加工された枠組(8A)と、それに構造用合
    板(8B)を貼った外壁パネル(8)を柱間に設置す
    る。 2.桁梁(14)の設置 桁梁(14)は、所定の長さにプレカットされ、連結補
    強金物(イ)に止め付けるボルト穴(19)をあけたも
    のを、外壁パネル(8)の上の2階T字部用柱(12
    A)と2階L字部用柱(12B)間、及び2階L字部用
    柱(12B)と2階L字部用柱(12B)間に設置す
    る。連結補強金物(イ)の梁止め付用のボルト穴と桁梁
    に設けたボルト穴(19)にボルトを差し込み、連結補
    強金物(イ)と桁梁(14)をボルト2本で止め付け
    る。 3.小屋梁(15)、小梁(13)の設置 小屋梁(15)は、所定の長さにプレカットされ、連結
    補強金物(イ)に止め付けるボルト穴(19)をあけた
    ものを設置する。連結補強金物(イ)の梁止め付用のボ
    ルト穴と小屋梁に設けたボルト穴(19)にボルトを差
    し込み、連結補強金物(イ)と小屋梁(15)をボルト
    2本で止め付ける。あらかじめプレカットされた小梁
    (13)を小屋梁(15)間及び小屋梁(15)、桁梁
    (14)間の梁受け金物の間に取付け、釘、ボルトにて
    止め付ける。 第9工程〜 1.束(16)の設置 束(16)の上端は、設置場所により2階T字部用柱
    (12A)、2階十字部用柱(12C)の上端と同様に
    プレカットされたものに、連結補強金物(イ)を取付け
    る。桁梁(14)、内部小屋梁(15)の上面に設けた
    ほぞ穴(6C1)に束下端の角ほぞ(7E)を差し込
    み、かど金物(7G)にて止め付け直立させる。 2.棟梁(17)の設置 棟梁(17)は、所定の長さにプレカットされたものを
    束(16)上部に取付けた連結補強金物(イ)の間に設
    置し、梁止め付用のボルト穴(19)にボルトを差し込
    み、連結補強金物(イ)と棟梁(17)をボルト2本で
    止め付ける。 3.登り梁(18)の設置 登り梁(18)は、所定の長さ、屋根の勾配に合わせて
    プレカットしたものを、束(16)上部と2階T字部用
    柱(12A)及び2階L字部用柱(12B)の上部間の
    連結補強金物(イ)の間に設置する。登り梁(18)上
    端は、束(16)上の連結補強金物(イ)の梁止め付用
    のボルト穴と登り梁に設けたボルト穴(19)にボルト
    を差し込み、連結補強金物(イ)と登り梁(18)をボ
    ルト2本で止め付ける。登り梁(18)下端は、2階T
    字部用柱(12A)、2階L字部用柱(12B)上の連
    結補強金物(イ)の釘穴を利用して、釘にて仮止めし、
    内部小屋梁(15)及び桁梁(14)と登り梁(18)
    を貫通するボルト穴(18C)にボルトを差し込んで止
    め付ける。 第10工程〜 1.小屋根太(18A)、屋根構造用合板(18D)の
    設置 小屋根太(18A)は、所定の長さにプレカットしたも
    のを、登り梁(18)に取付けた根太受け金物(18
    B)間に登り梁(18)の天端と平らに取付け釘止めす
    る。小屋根太(18A)の上に屋根構造用合板(18
    D)を平らに取付ける。 第11工程〜 1.玄関、サッシの設置の前に先ず、防湿気密のために
    外周壁、屋根の全てにポリエチレンフィルム(20)を
    貼る。 2.パネル開口部(8C)に所定の玄関、サッシを取付
    ける。 第12工程〜 1.外壁部の施工 ポリエチレンフィルム(20)の上に、板状押出法ポリ
    スチレンフォーム断熱材(21)を外壁全てに貼る。板
    状押出法ポリスチレンフォーム断熱材(21)の上に通
    気層下地木材(22A)を設け、通気層の確保と外壁仕
    上材の下地とする。 2.屋根部の施工 ポリエチレンフィルム(20)の上に板状押出法ポリス
    チレンフォーム断熱材(21)を屋根全面全てに貼る。
    さらに、その上に通気層下地木材(22B)を小屋根太
    (18A)と水平に設け、その間にも板状押出法ポリス
    チレンフォーム断熱材(21)を貼る。通気層となる屋
    根タル木(23)を勾配なりに設け、軒先まで伸ばし、
    軒天を構成する。屋根タル木(23)の上に屋根下地合
    板(18E)を貼る。 3.外壁部、屋根部の板状押出法ポリスチレンフォーム
    断熱材(21)の上に通気層を設け、外壁、屋根に連通
    させる。 第13工程〜 1.外壁の通気層下地木材(22A)の上に、外装を仕
    上げる。 2.屋根の屋根下地合板(18E)の上に、屋根材を仕
    上げる。 第14工程〜 1.内部造作 間仕切壁の取り付く部分には、天井根太を施し、天井下
    地とする。間仕切壁は床から天井根太までとし、現場施
    工またはパネルとする。
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