JP2001193220A - 建築用合成材 - Google Patents

建築用合成材

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JP2001193220A
JP2001193220A JP2000001875A JP2000001875A JP2001193220A JP 2001193220 A JP2001193220 A JP 2001193220A JP 2000001875 A JP2000001875 A JP 2000001875A JP 2000001875 A JP2000001875 A JP 2000001875A JP 2001193220 A JP2001193220 A JP 2001193220A
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laminated
synthetic material
architectural
wood
construction
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JP2000001875A
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English (en)
Inventor
Kimio Saito
公男 斎藤
Keiichi Hirose
景一 広瀬
Hisanori Taniguchi
尚範 谷口
Yasushi Watanabe
泰志 渡辺
Osamu Sadahiro
修 貞広
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造安全性上重要な部位においても適用可能
な集成材を基体とする建築用合成材を提供する。 【解決手段】 本発明に係る建築用合成材は、鋼板11
の両面に、複数の木材板12の繊維方向を長手方向に揃
えて積層し樹脂製の接着剤等で重ね張りした集成材13
を配し接合した形態となっているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建築に用いられる合
成材に関し、特に、鋼板の両面に集成材を配しこれらを
接合した建築用合成材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の構成には、いわゆる集成
材が用いられきた。この集成材の一例を図3及び図4に
示す。集成材1は、これらの図に示すように、木材板2
又は小角材を繊維方向をその長手方向にそろえて積層
し、これらを樹脂製の接着剤等で重ね張りしたものとな
っている。集成材1は、建築物の強度を直接的に支える
「構造用」として用いられる他、屋内仕上げ工事、いわ
ゆる「造作用」として用いられることが知られている。
【0003】図3においては、集成材1が構造用として
用いられるている態様を示している。この図では、集成
材1とその他の構造用部材3、4との接合は、その接合
部位において、当該集成材1に割り込んだ鋼板を棒状の
ドリフトピン5で必要個所数、固定する方法がとられて
いる。これは、一般的に行われている方法であるが、ド
リフトピンの他、ボルトが使用される場合もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、集成材1を
構造用として用いる際においては、上記したようにその
接合部位において、ドリフトピン5でもって固定するわ
けであるが、この場合、ドリフトピン5が集成材1表面
にめり込むことによって、該集成材1に対してその剛性
を低下せしめる等の悪影響を与えることがあった。した
がって従来の集成材1は、繰り返し荷重を絶えず受ける
ような部位、また特に、構造安全性上重要な部位におい
ては、その適用を回避するといった対応が採られるのが
現状であった。
【0005】しかしながら、集成材1においては、上記
構造上重要な部位をも含めて、もっと広く適用したいと
いう要求は潜在的にあるものと考えられる。というの
は、集成材1は木材を主体として構成されていることに
より、「環境にやさしい」といったことや、また鉄骨等
で構成された建築物とは異なる風情を醸し出すことを可
能とするということ等、いくつかの特徴点が得られるか
らである。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とすることろは、構造安全性上重要な部位
においても適用可能な集成材を基体とする建築用合成材
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために以下の手段をとった。すなわち請求項1記載
の建築用合成材は、鋼板の両面に集成材を配し接合した
ことを特徴とするものである。
【0008】この建築用合成材は、集成材を基体としつ
つも、いわばその内部に鋼板を配したものであるという
ことが言えるから、上記したようにこれを構造用として
用いる場合であって、該建築用合成材と構造部材との接
合部においてドリフトピン等の固定方法をとる場合に
も、従来の集成材のように、その剛性を低下させるとい
った影響を排することができる。なお、このような建築
用合成材において、鋼板と集成材との配置関係は、例え
ば鉛直に配した鋼板の両面に、各木材板をいわゆる水平
接着した集成材を配する形態を考えることができる(下
記、発明の実施の形態において詳述)。またその他、集
成材を構成する木材板の一層を、鋼板に置換したような
形態も考えることが可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態に
ついて、図1及び図2を参照して説明する。図1は、本
実施形態に係る建築用合成材10を、構造用として用い
た場合の一態様を例示したものであり、図2は、その建
築用合成材10の断面図を示したものである。なお、こ
れらの図において、既に参照した従来の集成材を説明す
る図で用いた符号であって、当該図1及び図2において
も同様の対象を指示する場合においては、その同一の符
号を用いることとする。
【0010】建築用合成材10は、図2に示すように、
鉛直方向に配した鋼板11に対して、その鋼板11両面
に、複数の木材板12の繊維方向を長手方向に揃えて積
層し樹脂製の接着剤等で重ね張りした集成材13を配
し、これら鋼板11及び集成材13を接合したものとな
っている。
【0011】このとき鋼板11の板厚としては、両側の
集成材13の座屈耐力と同等以上の引っ張り耐力を有す
るようなものを選択すれば十分である。本実施形態にお
いては、この板厚として9mmのものを選択し、また材
料としてSS−400規格品を利用している。また、集
成材13は、図に示すように、その構成要素といえる木
材板12をいわゆる水平接着したものとなっており、し
たがって鋼板11の面と上記木材板12の面とは、垂直
関係にあるものとなっている。
【0012】上記のような建築用合成材10は、例え
ば、図1に示すように、構造用として用いられる。この
図において、建築用合成材10は、水平方向に配された
構造部材3と垂直方向に配された構造部材4との間に、
いわば「すじかい」として斜めに配された形態となって
いる。これら建築用合成材10及び構造部材3、4との
接合部位においては、端部に露出した鋼板11と構造部
材3、4に取り付けたガセットプレートとをボルト接合
するようになっている。建築用合成材10の端部は鋼板
11と両側の集成材13をドリフトピン5によって必要
個所数、固定するようになっている。 図では、両端の
接合部位においてそれぞれ9ヶ所、ドリフトピン5によ
る固定を行っている。
【0013】また、本実施形態における建築用合成材1
0は、図1に示すように、その長手方向の所定の位置に
おいて、補剛効果に必要な個所数をドリフトピン5aに
よって固定したものとなっている。図においては、これ
らドリフトピン5aは、建築用合成材10長手方向の中
央部にて2個所、そしてこの中央部と前記両端の接合部
位との二つの中間地点において2個所、都合計6個所設
けられた形態となっている。
【0014】このような構成となる建築用合成材10
は、いわば集成材13に鋼板11を挟み込んだサンドイ
ッチ型の合成材である、ということがいえる。そして、
この建築用合成材10によれば、上記のように全長にわ
たって通した鋼板11を両側から集成材13にて補剛す
ることで、その接合部位における剛性低下の問題から解
放される。また、補剛効果に必要な個所数をドリフトピ
ン5aで拘束することで、鋼板11ではなく挟み込みの
集成材13からなる座屈耐力を確保することが可能とな
る。
【0015】したがって、建築用合成材10にあって
は、鋼板11のない従来型の集成材1と同等の断面寸法
で同等以上の耐力を発揮するのに加え、繰り返し荷重に
対してもより安全性に優れた部材を実現することが可能
となるのである。
【0016】また上記のことから、この建築用合成材1
0は、基本的にあらゆる所に適用可能であり、この広範
な適用可能性によって、「環境にやさしい」といった特
徴や、また鉄骨等で構成された建築物とは異なる風情を
醸し出すといった特徴を、任意の建築物に生かすことが
できるのである。
【0017】なお、上記実施形態においては、本建築用
合成材10を構造用として用いる場合を想定した説明を
行ったが、場合によっては、屋内工事仕上げ用ないし造
作用の目的をもって、本発明に係る建築用合成材10を
利用するようにしても一向に問題はないことはもちろん
である。本発明に係る建築用合成材10は、このように
特別に適用範囲を意図的に限定するものではない。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の建
築用合成材は、鋼板の両面に集成材を配し接合したこと
から、従来型の集成材と同等の断面寸法で同等以上の耐
力を発揮することができるのに加え、繰り返し荷重に対
してもより安全性に優れた部材を実現しているというこ
とがいえる。すなわちこの建築用合成材は、集成材を基
体としつつも、構造安全性上重要な部位において適用可
能なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る建築用合成材を構造用として用
いた態様を例示する説明図である。
【図2】 本発明に係る建築用合成材の断面図である。
【図3】 従来の集成材を構造用として用いた態様を例
示する説明図である。
【図4】 従来の集成材の断面図である。
【符号の説明】
3 水平方向に配された構造部材 4 垂直方向に配された構造部材 5、5a ドリフトピン 10 建築用合成材 11 鋼板 12 木材板 13 集成材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 尚範 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 渡辺 泰志 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 貞広 修 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 Fターム(参考) 2B250 AA01 AA04 CA01 CA11 DA04 EA02 EA13 FA31 2E163 FA14 FA15 FC03 FC05 FC38 FF06

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板の両面に集成材を配し接合したこと
    を特徴とする建築用合成材。
JP2000001875A 2000-01-07 2000-01-07 建築用合成材 Pending JP2001193220A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101738348B1 (ko) * 2014-12-19 2017-06-08 한국건설기술연구원 박형 강판을 적층한 보강 교차집성판

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