JP2947909B2 - 建築用木質複合材 - Google Patents

建築用木質複合材

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は鋼材からなる芯材の表面に集成材等の木質
被覆材を接着してなる建築用木質複合材に関する。
〔従来の技術〕
一般に、木材は廉価に入手し易く、加工も容易で、し
かも、肌ざわりも良いため、床板や天井板等の仕上げ材
としてはいうまでもなく、鴨居や敷居等の造作材、さら
には、柱や梁等の構造材としても古くから広く使用され
ている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、その一方で、木材には鋼材に比べて強度的に
劣るという欠点がある。
特に、荷重によるたわみ、乾燥・収縮による反りが大
きく、鴨居や敷居にたわみや反りが生じて引き戸をスム
ーズに開閉できないといったようなことは何人も経験し
ている。
このようなたわみ等の問題に対し、部材断面を大きく
する等して対処することも可能であるが、きわめて不経
済なものとなる。
このため、集成材の中に鋼板等を補強材として埋め込
む等の方法も実施されているが、集成材と鋼板との密着
力が弱いために、特に、耐久性能が低い。
また、集成材と鋼板の剥離により複合材としての充分
な性能も期待できないため、一部には、鋼板係合用爪部
や釘等を突設する等することにより集成材の密着力を向
上させているが、未だ充分な耐久性能を持ったものは開
発されていないのが現状である。
このため、小断面材でありながら強度的に強く、特
に、たわみや反りに強い建築用木質複合材の開発が強く
望まれていた。
この発明は、以上の課題を解消するためになされたも
ので、たわみや反りにきわめて強く、しかも、端部の継
手加工も普通の木材と全く同じように行うことができる
建築用木質複合材を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係る建築用木質複合材は、形鋼からなる芯
材の表面にZ−S処理による接着下地処理を施し、その
上に木質被覆材を接着材で接着し、この木質被覆材どう
しを接着材で接着するとともに、双方の接着面に形成さ
れた凹凸を互いに係合させて一体化し、かつ、端部に前
記木質被覆材のみからなる所定長さの継手加工部を設け
ることにより構成されている。
〔実施例〕
以下、この発明に係る建築用木質複合材を図示する一
実施例に基いて説明すると、第1図は、この発明に係る
建築用木質複合材を示したもので、建築用木質複合材1
は芯材2の表面に複数本の被覆材3を接着することによ
り任意大きさの正方形ないし長方形断面形に形成されて
いる。
芯材2にはL形、T形、溝形、H形、I形等の形鋼
(第2,3,4,5,6図参照)や鋼管、或いはトラス材(第9
図参照)やSL形鋼(第10図参照)等が使用されている。
トラス材やSL形鋼等を芯材2として使用す場合、トラ
ス材にあってはラチス部2aに被覆材3,3に突き刺さるよ
うな爪を突設したり、SL形鋼にあってはラチス部2aの縁
部を被覆材3,3に食い込むように、捩じる等して適当な
角度(10〜90゜)に傾斜させたりすることにより芯材2
と被覆材3との接着力を著しく高めることができる。
また、ラチス部2aの空隙部を利用して芯材2と被覆材
3とを複数本の接合ボルトによってボルト止めすること
によっても芯材2と被覆材3との接着力を著しく高める
ことができる(第8図参照)。
芯材2の表面には被覆材3,3が完全一体に接着するよ
うに、特開昭63−45044「化粧鋼材」号公報に記載の鋼
基材表面に亜鉛−鉄合金粒の投射により形成され、クロ
メール処理等を施した亜鉛−鉄合金皮膜を形成するとこ
ろの、いわゆる、「Z−S処理」による接着下地処理が
施されている。
この表面処理は、一般に、亜鉛めっき表面の活性化を
安定させ、上面に塗布する接着材や塗料の密着性を向上
させ、さらには、耐蝕性を増す目的で行われるものであ
り、鋼材表面若しくは亜鉛めっきやアルミニウムめっき
等のめっき表面やステンレス鋼等の合金鋼やアルミニウ
ム表面にも可能である。
被覆材3には間伐材等の木材の他に集成材や合板等が
使用されている。被覆材3は芯材2の接着場所に応じて
所定大の正方形乃至長方形断面形に形成されている。ま
た、被覆材3は芯材2の左右両側及び上下両側にそれぞ
れ完全一体に接着され、かつ、となり合う被覆材3,3ど
うしも完全一体に接着されている。
また、被覆材3,3の接着面には互いに係合し合う凹凸
が設けられ、この凹凸を係合させることにより接着性が
著しく高められている(第7図参照)。
また、被覆材3の長手方向の両端部には、この部分を
芯材2の端部よりさらに所定長さ伸ばして芯材2が全く
入っていない、被覆材3のみからなる継手加工部3a,3a
が形成されている。
この継手加工3aは電動ノコ等の木造専用の工具によっ
て加工することにより、目的に応じた様々な形状の継手
4を形成したり(第11参照)、木造専用の継手金具5を
使用したりすることによって(第12,13,14,15図参照)
他の部材6は通常の木造部材と全く同じように接合する
ことができる。
なお、第13図及び第14図は、梁材としての建築用木質
複合材1を柱材としての他の部材6に緊張させた状態に
接合する方法を示したもので、その詳細を説明すると複
合材1の端部に、あらかじめ、芯材2及び被覆材3の双
方に連続してボルト貫通孔11が穿設し、このボルト貫通
孔11に複合材1,1を他の部材6に接合するための接合ボ
ルト9が締め付けられている。符号5は複合材1と他の
部材6とを接合するための接合金具である。
このように、この建築用木質複合材1は引っ張り材と
しても使用することができる。また、球継手等といった
特殊な継手金具7も簡単に取り付けることができる(2
0,21図参照)。
この場合、芯材2の端部に接合ナット10をあらかじめ
取り付けておき、また、継手加工部3aには接合ナット10
に連続するボルト挿通孔11をあらかじめ穿設しておけ
ば、建設現場において接合ナット10に螺合可能な接合ボ
ルト9によって継手金具7を簡単に取り付けることがで
きる。
また、継手加工部3aを必要寸法に切断することにより
寸法調整も簡単に行うことができる。
さらに、中間部に他の部材を接合したい場合には、被
覆材3の一部を削る等して芯材2を露出させ、この芯材
2の露出部分Aに接合金具8を接合ボルト9と芯材2に
溶接された接合ナット10によってボルト止め等すること
により取り付け、この接合金具8に他の部材6を接合す
ることができる(16,17,18,19図参照)。
なお、実施例では矩形断面の建築用木質複合材につい
て説明したが、必ずしもこのような断面形状に限られる
必要はなく、床柱等としてよく使用される円形断面や特
殊建築物の柱等として使用される多角形断面としても良
い。
〔発明の効果〕
この発明に係る建築用木質複合材は、以上の構成から
なるので以下の効果を有する。
形鋼からなる芯材の表面に間伐材や集成材等からなる
木質被覆材を接着して芯材を被覆することにより構成さ
れているので、木造建築物の構造材や造作材として使用
することができる。
また、形鋼が芯材として使用されているので、曲げ強
度がきわめて大きく、また、たわみや反りも発生しにく
いため、長スパンの梁や鴨居、敷居、さらには、柱材等
の建築用構造材としても使用することができる。
さらに、端部に木質被覆材のみからなる継手加工部が
所定長さに渡って形成されているので、この継手加工部
を通常の木質材と全く同じように電動コノ等の木工用の
工具によって必要長さに切断したり、加工したりするこ
とによって目的に応じた様々な形状の継手を形成し、さ
らには木造専用の継手金具を使用して他の部材と容易に
接合することができる。
また、芯材の表面にいわゆる、Z−S処理によって接
着下地処理が施されているので、芯材と被覆材との接着
耐久性が向上し、複合材としての耐たわみ抵抗等の耐久
性能を著しく高めることができると共に、鋼材等の酸化
物等の影響による木材の変質や変形等を防止することが
できる。
さらに、木質被覆材どうしは接着材で接着され、さら
に、双方の接着面に形成された凹凸を互いに係合させて
一体化されているので、芯材と木質被覆材との接着力が
著しく高められ、このため、木質被覆材の乾燥収縮等に
よる反り等によって芯材と木質被覆材とが剥離するのを
確実に防止でき、また、木質被覆材間の剪断応力の伝達
が確実なされて強度が著しく高められる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第10図は、この発明に係る建築用木質複合材の
一実施例を示し、第1図はその側面図、第2図〜第8図
はその断面図、第9図及び第10図は芯材の一部正面図、
第11図〜第21図はその使用例を示したもので、第11図、
第12図、第13図及び第14図は端部接合部の側面図、第15
図は端部接合部の斜視図、第16図は中間接合部の分解斜
視図、第17図は中間部接合部の断面図、第18図は中間部
接合部の側面図、第19図はその断面図、第20図及び第21
図は球継手を取り付けた建築用木質複合材端部の側面図
である。 1……建築用木質複合材、2……芯材、3……被覆材、
4……継手、5……継手金具、6……他の部材、7……
継手金具、8……接合金具、9……接合ボルト、10……
接合ナット、11……ボルト挿通孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−45044(JP,A) 実願 昭46−37108号(実開 昭47− 35242号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】形鋼からなる芯材の周囲を複数本の木質被
    覆材で被覆してなる建築用木質複合材において、前記芯
    材の表面にZ−S処理による接着下地処理を施し、その
    上に前記木質被覆材を接着材で接着し、この木質被覆材
    どうしを接着材で接着するとともに、双方の接着面に形
    成された凹凸を互いに係合させて一体化し、かつ、端部
    に前記木質被覆材のみからなる所定長さの継手加工部を
    設けてなることを特徴とする建築用木質複合材。
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