JP7267787B2 - 横架材 - Google Patents
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Description
そこで、断面の小さい木梁部材と木梁部材との間に補強材を挟み込んで、当該各木梁部材と補強材とを一体化させることにより、コストを抑制できて、かつ、各木梁部材が補強材で補強された梁が知られている。
例えば、三枚の平板状木材を重ね合わせて構成される梁であって、中央木材の左右の両側面に補強材をトラス状に設けて、三枚の平板状木材とトラス状の補強材とを一体化させて構成された梁が知られている(特許文献1参照)。
本発明は、補強材が木質系横架材の側面と木質系横架材の側面との間に挟み込まれて、各木質系横架材と補強材とが一体化されて構成されることで、各木質系横架材が補強材で補強された横架材であって、補強材の使用量を少なくできて、コストを低減できる横架材を提供するものである。
スパン中央側上補強部を補強する上補強体と、スパン中央側下補強部を補強する下補強体とを備えたことを特徴とするので、上補強体により、横架材のスパン中央側上部に対する補強効果が向上するとともに、下補強体により、横架材のスパン中央側下部に対する補強効果が向上するので、たわみ、長期的なクリープをさらに効果的に防止できる横架材を提供できる。
第1補強部を形成する板の縁面と第2補強部を形成する板の縁面との境界、及び、第3補強部を形成する板の縁面と第4補強部を形成する板の縁面との境界が、湾曲面に形成されたので、補強材に境界を起点とした割れが発生してしまうことを抑制できるようになる。
スパン中央側上補強部とスパン中央側下補強部とを繋ぐ中央側連結部を備えたので、スパン中央側上補強部とスパン中央側下補強部とが一体となったスパン中央側補強部を備えた補強材となり、スパン中央側補強部の強度を向上させることができる。
尚、2つの木梁部材2A,2Bと補強板3との連結は、例えば、接着剤を用いて連結したり、あるいは、ボルト,ナット,座金等を使用した連結具を用いて連結したり、あるいは、これら接着剤及び連結具を併用して連結すればよい。
木梁部材2A,2Bは、例えば、互いに隣り合う一方の柱4Aと他方の柱4Bとの間のスパン長に対応した長さで断面矩形状に形成された平板により構成される。
尚、柱4A,4Bは、木製柱、鉄骨柱、鉄筋コンクリート柱等、柱であれば、材質は問わない。
また、CLTとは、農林水産省告示第3079号に規定されたように、「ひき板又は小角材(これらをその繊維方向を互いにほぼ平行にして長さ方向に接合接着して調整したものを含む。)をその繊維方向を互いにほぼ平行にして幅方向に並べ又は接着したものを、主としてその繊維方向を互いにほぼ直角にして積層接着し3層以上の構造を持たせた一般材」である。
即ち、CLTは、張り合わせる板の繊維方向が直交するように複数の板を張り合わせて構成された木材であり、直交集成板と呼ばれている。
図3に示すように、補強板3は、各木梁部材2A,2Bの長手方向の一端側を補強する一端側補強部31と、各木梁部材2A,2Bの長手方向の他端側を補強する他端側補強部32と、各木梁部材2A,2Bの一端側と他端側との間である各木梁部材2A,2Bのスパン中央側を補強するスパン中央側補強部33と、一端側補強部31とスパン中央側補強部33とを繋いで各木梁部材2A,2Bの一端側とスパン中央側との間である各木梁部材2A,2Bの一方側を補強する一方側補強部34と、他端側補強部32とスパン中央側補強部33とを繋いで各木梁部材2A,2Bの他端側とスパン中央側との間である各木梁部材2A,2Bの他方側を補強する他方側補強部35と、両端に設けられた端連結部36,36とを備える。
このように、スパン中央側補強部33は、スパン中央側上補強部33Aと、スパン中央側下補強部33Bと、当該スパン中央側上補強部33Aとスパン中央側下補強部33Bとを繋ぐ中央側連結部33Cとを備えたので、中央側連結部33Cによりスパン中央側上補強部33Aとスパン中央側下補強部33Bとが一体となって強度が向上したスパン中央側補強部33を備えた補強板3を提供できる。即ち、スパン中央側上補強部33Aとスパン中央側下補強部33Bとが一体となったスパン中央側補強部33を備えた補強板3となり、スパン中央側補強部33の強度を向上させることができる。
一端側下補強部31B、スパン中央側下補強部33B、他端側下補強部32Bは、各木梁部材2A,2Bの側面2a,2bの下縁に沿って真っすぐに延長して各木梁部材2A,2Bの側面2a,2bに取付けられる板面3a,3bを有した帯状の板材により形成される。
第3補強部35Aは、他端側上補強部32Aからスパン中央側下補強部33Bに向けて直線状又は湾曲状に下るように傾斜して各木梁部材2A,2Bの側面2a,2bに取付けられる板面3a,3bを有した帯状の板材により形成される。
第2補強部34Bは、一端側下補強部31Bからスパン中央側上補強部33Aに向けて直線状又は湾曲状に上るように傾斜して各木梁部材2A,2Bの側面2a,2bに取付けられる板面3a,3bを有した帯状の板材により形成される。
第4補強部35Bは、他端側下補強部32Bからスパン中央側上補強部33Aに向けて直線状又は湾曲状に上るように傾斜して各木梁部材2A,2Bの側面2a,2bに取付けられる板面3a,3bを有した帯状の板材により形成される。
つまり、補強板3は、第1補強部34Aと第2補強部34Bとが交差し、かつ、第3補強部35Aと第4補強部35Bとが交差するように形成されている。
この場合、端連結部36と一端側補強部31と一方側補強部34とで囲まれた開口を形成する開口縁面は、互いに隣り合う面と面との境界面が、開口の中心から離れた方向に突出するように湾曲する湾曲面(R面)31Ar,31Br,34rにより形成されている。
また、一方側補強部34とスパン中央側補強部33と中央側連結部33Cとで囲まれた開口を形成する開口縁面は、互いに隣り合う面と面との境界面が、開口の中心から離れた方向に突出するように湾曲する湾曲面(R面)34r,33Ar,33Brにより形成されている。
また、他方側補強部35とスパン中央側補強部33と中央側連結部33Cとで囲まれた開口を形成する開口縁面は、互いに隣り合う面と面との境界面が、開口の中心から離れた方向に突出するように湾曲する湾曲面(R面)35r,33Ar,33Brにより形成されている。
また、端連結部36と他端側補強部32と他方側補強部35とで囲まれた開口を形成する開口縁面は、互いに隣り合う面と面との境界面が、開口の中心から離れた方向に突出するように湾曲する湾曲面(R面)32Ar,32Br,35rにより形成されている。
換言すれば、第1補強部34Aを形成する板の縁面と第2補強部34Bを形成する板の縁面との境界が、湾曲面(R面)34rになるよう面取り加工されている。
また、湾曲面34rと対向する端連結部36を形成する板の縁面36eと一端側上補強部31Aを形成する板の縁面との境界が、湾曲面(R面)31Arになるよう面取り加工されている。
また、湾曲面34rと対向する端連結部36を形成する板の縁面36eと一端側下補強部31Bを形成する板の縁面との境界が、湾曲面(R面)31Brになるよう面取り加工されている。
また、中央側連結部33Cを形成する板の縁面とスパン中央側上補強部33Aを形成する板の縁面との境界が、湾曲面(R面)33Arになるよう面取り加工されている。
また、中央側連結部33Cを形成する板の縁面とスパン中央側下補強部33Bを形成する板の縁面との境界が、湾曲面(R面)33Brになるよう面取り加工されている。
第3補強部35Aを形成する板の縁面と第4補強部35Bを形成する板の縁面との境界が、湾曲面(R面)35rになるよう面取り加工されている。
また、湾曲面35rと対向する端連結部36を形成する板の縁面36eと他端側上補強部32Aを形成する板の縁面との境界が、湾曲面(R面)32Arになるよう面取り加工されている。
また、湾曲面35rと対向する端連結部36を形成する板の縁面36eと他端側下補強部32Bを形成する板の縁面との境界が、湾曲面(R面)32Brになるよう面取り加工されている。
例えば、図1,図2,図4に示すように、梁1を構成する各木梁部材2A,2Bの長手方向の一端面2e,2eから突出する補強板3の一端側の端連結部36を一方の柱4Aに形成された連結溝部4aに嵌入するとともに、梁1を構成する各木梁部材2A,2Bの長手方向の他端面2f,2fから突出する補強板3の他端側の端連結部36を他方の柱4Aに形成された連結溝部4aに嵌入した後、補強板3の一端側の端連結部36と一方の柱4Aとを接着剤、あるいは、ボルト,ナット,座金等を使用した連結具を用いて連結するとともに、補強板3の他端側の端連結部36と他方の柱4Bとを接着剤、あるいは、ボルト,ナット,座金等を使用した連結具を用いて連結する。
連結溝部4aは、柱4A,柱4Bにおいて、後述の互いに対向する一側面4b,他側面4cとは別の互いに対向する側面4f,4g及び上端面の三方に開口する下端有底の溝により形成される。
尚、例えば、図1乃至図4に示すように、各端連結部36,36は、左右方向の寸法が、柱4A,4Bの一側面4bの幅寸法の長さよりも長く形成される。
即ち、図1乃至図4に示すように、一方の端連結部36の端側が柱4Aの側面4fから突出するように当該一方の端連結部36が柱4Aの連結溝部4aに嵌入状態に設置され、かつ、他方の端連結部36の端側が柱4Bの側面4fから突出するように当該他方の端連結部36が柱4Bの連結溝部4aに嵌入状態に設置される。
そして、上述したように、一方の端連結部36と柱4Aとが接着剤、あるいは、ボルト,ナット,座金等を使用した連結具により連結され、かつ、他方の端連結部36と柱4Bとが接着剤、あるいは、ボルト,ナット,座金等を使用した連結具により連結される。
さらに、柱4Aの側面4fから突出する一方の端連結部36の端側、及び、柱4Bの側面4fから突出する他方の端連結部36の端側は、例えば、ガセットプレートとして使用され、当該ガセットプレートに、ボルト,ナット,座金等を使用した連結具、あるいは、溶接等を用いて図外の鉄骨梁等の梁が連結される。
また、端連結部36に、当該端連結部36の板面と直交する方向に延長する図外の端連結部を設けるとともに、柱4A,4Bに上端部に当該柱4A,4Bの上方から見た場合に十字状、あるいは、T字状の連結溝部を形成しておいて、当該連結溝部に嵌入されて柱4A,4Bの側面4fと隣り合う一側面4bや他側面4cより突出する図外の端連結部をガセットプレートとして使用し、当該ガセットプレートに、ボルト,ナット,座金等を使用した連結具、あるいは、溶接等を用いて鉄骨梁等の梁を連結することも可能である。
また、各端連結部36,36の左右方向の寸法を、柱4A,4Bの一側面4bの幅寸法の長さの1/2以下に設定した梁1を形成し、当該梁1の一方の端連結部36を柱4Aに連結して他方の端連結部36を柱4Bに連結した構成とすれば、当該柱4Aの側面4f側や柱4Bの側面4f側に、当該梁1と同じ構成の梁1を連結できるようになる。
図3に示した、第1補強部34Aとスパン中央側下補強部33Bと第3補強部35Aとで形成される補強部分が、下方に突出する湾曲状に延長して各木梁部材2A,2Bの側面2a,2bに取付けられる板面を有した帯状板により形成され、かつ、第2補強部34Bとスパン中央側上補強部33Aと第4補強部35Bとで形成される補強部分が、上方に突出する湾曲状に延長して各木梁部材2A,2Bの側面2a,2bに取付けられる板面を有した帯状板により形成された構成の補強板を用いて、当該補強板が2つの木梁部材2A,2Bの側面2a,2b間に挟み込まれた状態で、2つの木梁部材2A,2Bと補強板3とが連結されて一体化された構成の梁としてもよい。
また、図3に示した、一端側上補強部31Aと第1補強部34Aとスパン中央側下補強部33Bと第3補強部35Aと他端側上補強部32Aとで形成される補強部分が、下方に突出する湾曲状に延長して各木梁部材2A,2Bの側面2a,2bに取付けられる板面を有した帯状板により形成され、かつ、一端側下補強部31Bと第2補強部34Bとスパン中央側上補強部33Aと第4補強部35Bと他端側下補強部32Bとで形成される補強部分が、上方に突出する湾曲状に延長して各木梁部材2A,2Bの側面2a,2bに取付けられる板面を有した帯状板により形成された構成の補強板を用いて、当該補強板が2つの木梁部材2A,2Bの側面2a,2b間に挟み込まれた状態で、2つの木梁部材2A,2Bと補強板3とが連結されて一体化された構成の梁としてもよい。
図5に示すように、木梁部材(木梁部材2A又は木梁部材2B)のスパンの中央に荷重Pを加えた場合に、木梁部材の下面側には引張力が加わり、木梁部材の上面側には圧縮力が加わり、当該引張力の分布曲線は、図5に示す曲線2Xのようになり、圧縮力の分布曲線は、図5に示す曲線2Yのようになる。2Cは中立軸である。
そこで、実施形態2においては、図6,図7に示すように、一端側上補強部31aと第1補強部34aとスパン中央側下補強部33bと第3補強部35aと他端側上補強部32aとで形成される補強部分が、木梁部材2A,2Bのスパンの中央に荷重を加えた際に想定される引張応力の分布曲線2Xに沿って延長して各木梁部材2A,2Bの側面2a,2bに取付けられる板面を有した帯状板により形成され、かつ、一端側下補強部31bと第2補強部34bとスパン中央側上補強部33aと第4補強部35bと他端側下補強部32bとで形成される補強部分が、木梁部材2A,2Bのスパンの中央に荷重を加えた際に想定される圧縮応力の分布曲線2Yに沿って延長して各木梁部材2A,2Bの側面2a,2bに取付けられる板面を有した帯状板により形成された構成の補強板3Xを用いて、当該補強板3Xが2つの木梁部材2A,2Bの側面2a,2b間に挟み込まれた状態で、2つの木梁部材2A,2Bと補強板3Xとが連結されて一体化された構成の梁1とした。
尚、図6,図7において、実施形態1の図3,図4と同じ部分は同一符号を付して説明を省略する。
また、実施形態3の補強板3Xは、実施形態1の補強板3と同様に、第1補強部34aの縁面と第2補強部34bの縁面との境界面、端連結部36の縁面36eと一端側上補強部31aの縁面との境界面、端連結部36の縁面36eと一端側下補強部31bの縁面との境界面、中央側連結部33Cの縁面とスパン中央側上補強部33aの縁面との境界面、中央側連結部33Cの縁面とスパン中央側下補強部33bの縁面との境界面、第3補強部35aの縁面と第4補強部35bの縁面との境界面、端連結部36の板の縁面36eと他端側上補強部32aの縁面との境界面、端連結部36の板の縁面36eと他端側下補強部32bの縁面との境界面が、湾曲面(R面)になるよう面取り加工されている。
また、実施形態1と同じように、2つの木梁部材2A,2Bの一方側及び他方側は、上縁側及び下縁側に補強板3Xを設けない構成としたため、2つの木梁部材2A,2Bの側面2a,2bにトラス状の補強板を設ける構成と比べて、補強板の使用量を少なくできるので、たわみ、長期的なクリープを効果的に防止できる梁1を安価に提供できる。
実施形態1,2の梁1の構成に加えて、図8,図9に示すように、補強板3のスパン中央側上補強部33A,33aを補強する上補強体5Aと、補強板3のスパン中央側下補強部33B,33bを補強する下補強体5Bとを備えた構成の梁1とした。
当該梁1は、例えば、上補強体5Aを構成するCT形鋼のT字の縦部5aが、補強板3のスパン中央側上補強部33A,33aの一方の板面3aと一方の木梁部材2Aの側面2aとの間に挟み込まれるように配置されるとともに、CT形鋼のT字の横部5bが、木梁部材2A,2Bの上面2t,2tに跨って接触するように配置される。そして、例えば、補強板3のスパン中央側上補強部33A,33aの一方の板面3aとCT形鋼のT字の縦部5aの端面とが隅肉溶接33mによって連結されるとともに、補強板3のスパン中央側上補強部33A,33aの他方の板面3bとCT形鋼のT字の横部5bの下面とが隅肉溶接33mによって連結される。
また、下補強体5Bを構成するCT形鋼のT字の縦部5aが、補強板3のスパン中央側下補強部33B,33bの他方の板面3bと他方の木梁部材2Bの側面2bとの間に挟み込まれるように配置されるとともに、CT形鋼のT字の横部5bが、木梁部材2A,2Bの下面2u,2uに跨って接触するように配置される。そして、補強板3のスパン中央側下補強部33B,33bの一方の板面3aとCT形鋼のT字の横部5bの下面とが隅肉溶接33mによって連結されるとともに、補強板3のスパン中央側下補強部33B,33bの他方の板面3bとCT形鋼のT字の縦部5aの端面とが隅肉溶接33mによって連結される。
そして、補強板3の一方の板面3aと一方の木梁部材2Aの側面2aとの間において、適切な位置に、上補強体5Aを構成するCT形鋼のT字の縦部5aの厚さに対応する板厚のスペーサ6,6…を配置する。また、補強板3の他方の板面3bと他方の木梁部材2Bの側面2bとの間において、適切な位置に、下補強体5Bを構成するCT形鋼のT字の縦部5aの厚さに対応する板厚のスペーサ6,6…を配置する。
そして、木梁部材2A、上補強体5A、補強板3、スペーサ6、木梁部材2Bが連結されるとともに、木梁部材2A、スペーサ6、補強板3、下補強体5B、木梁部材2Bが連結される。当該連結は、例えば、接着剤を用いて連結したり、あるいは、ボルト,ナット,座金等を使用した連結具を用いて連結したり、あるいは、これら接着剤及び連結具を併用して連結すればよい。
当該梁1は、例えば、上補強体5Aを構成するL形鋼の一方板部5cが、補強板3のスパン中央側上補強部33A,33aの一方の板面3aと一方の木梁部材2Aの側面2aとの間に挟み込まれるように配置されるとともに、L形鋼の他方板部5dが、他方の木梁部材2Bの上面2tに接触するように配置される。そして、例えば、補強板3のスパン中央側上補強部33A,33aの一方の板面3aとL形鋼の一方板部5cの端面とが隅肉溶接33mによって連結されるとともに、補強板3のスパン中央側上補強部33A,33aの他方の板面3bの上端部とL形鋼の他方板部5dの下面とが隅肉溶接33mによって連結される。
また、下補強体5Bを構成するL形鋼の一方板部5cが、補強板3のスパン中央側下補強部33B,33bの一方の板面3aと一方の木梁部材2Aの側面2aとの間に挟み込まれるように配置されるとともに、L形鋼の他方板部5dが、他方の木梁部材2Bの下面2uに接触するように配置される。そして、補強板3のスパン中央側下補強部33B,33bの一方の板面3aとL形鋼の一方板部5cの端面とが隅肉溶接33mによって連結されるとともに、補強板3のスパン中央側下補強部33B,33bの他方の板面3bの下端部とL形鋼の他方板部5dの上面とが隅肉溶接33mによって連結される。
そして、補強板3の一方の板面3aと一方の木梁部材2Aの側面2aとの間において、適切な複数の位置に、L形鋼の一方板部5cの厚さに対応する板厚のスペーサ6,6…を配置する。
そして、木梁部材2A、上補強体5A(又は下補強体5B)、補強板3、木梁部材2Bが連結される。当該連結は、例えば、接着剤を用いて連結したり、あるいは、ボルト,ナット,座金等を使用した連結具を用いて連結したり、あるいは、これら接着剤及び連結具を併用して連結すればよい。
補強材は、鋼以外の金属、又は、金属以外の材料により形成されたものであってもよい。
31 一端側補強部、31A 一端側上補強部、31B 一端側下補強部、
32 他端側補強部、32A 他端側上補強部、32B 他端側下補強部、
33 スパン中央側補強部、33A スパン中央側上補強部、
33B スパン中央側下補強部、33C 中央側連結部、34 一方側補強部、
34A 第1補強部、34B 第2補強部、34r;35r 湾曲面、
35 他方側補強部、35A 第3補強部、35B 第4補強部。
Claims (4)
- 木質系横架材と、当該木質系横架材を補強する補強材とを備え、補強材が互いに対向する木質系横架材の側面と木質系横架材の側面との間に挟み込まれて、各木質系横架材と補強材とが一体化されて構成されることで、各木質系横架材が補強材で補強された横架材であって、
補強材は、各木質系横架材の長手方向の一端側を補強する一端側補強部と、各木質系横架材の長手方向の他端側を補強する他端側補強部と、各木質系横架材の一端側と他端側との間である各木質系横架材のスパン中央側を補強するスパン中央側補強部と、一端側補強部とスパン中央側補強部とを繋いで各木質系横架材の一端側とスパン中央側との間である各木質系横架材の一方側を補強する一方側補強部と、他端側補強部とスパン中央側補強部とを繋いで各木質系横架材の他端側とスパン中央側との間である各木質系横架材の他方側を補強する他方側補強部とを備え、
一端側補強部は、各木質系横架材の一端側における上縁側を補強する一端側上補強部と、各木質系横架材の一端側における下縁側を補強する一端側下補強部とを備え、
他端側補強部は、各木質系横架材の他端側における上縁側を補強する他端側上補強部と、各木質系横架材の他端側における下縁側を補強する他端側下補強部とを備え、
スパン中央側補強部は、各木質系横架材のスパン中央側の上縁側を補強するスパン中央側上補強部と、各木質系横架材のスパン中央側の下縁側を補強するスパン中央側下補強部とを備え、
一方側補強部は、一端側上補強部とスパン中央側下補強部との間に位置される第1補強部と、一端側下補強部とスパン中央側上補強部との間に位置される第2補強部とを備え、
他方側補強部は、他端側上補強部とスパン中央側下補強部との間に位置される第3補強部と、他端側下補強部とスパン中央側上補強部との間に位置される第4補強部とを備え、
補強材は、一端側上補強部と第1補強部とスパン中央側下補強部と第3補強部と他端側上補強部とで形成される補強部分が、木質系横架材のスパンの中央に荷重を加えた際に想定される引張応力の分布曲線に沿って延長して各木質系横架材の側面に取付けられる板面を有した帯状板により形成され、かつ、一端側下補強部と第2補強部とスパン中央側上補強部と第4補強部と他端側下補強部とで形成される補強部分が、木質系横架材のスパンの中央に荷重を加えた際に想定される圧縮応力の分布曲線に沿って延長して各木質系横架材の側面に取付けられる板面を有した帯状板により形成されたことを特徴とする横架材。 - スパン中央側上補強部を補強する上補強体と、スパン中央側下補強部を補強する下補強体とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の横架材。
- 第1補強部を形成する板の縁面と第2補強部を形成する板の縁面との境界、及び、第3補強部を形成する板の縁面と第4補強部を形成する板の縁面との境界が、湾曲面に形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の横架材。
- スパン中央側上補強部とスパン中央側下補強部とを繋ぐ中央側連結部を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の横架材。
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