JP2543998Y2 - 構造用集成材 - Google Patents

構造用集成材

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JP2543998Y2
JP2543998Y2 JP1988039102U JP3910288U JP2543998Y2 JP 2543998 Y2 JP2543998 Y2 JP 2543998Y2 JP 1988039102 U JP1988039102 U JP 1988039102U JP 3910288 U JP3910288 U JP 3910288U JP 2543998 Y2 JP2543998 Y2 JP 2543998Y2
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lamina
laminated
laminate
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burn
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稔 杉田
照幸 中辻
忠志 藤崎
卓哉 貫上
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Shimizu Corp
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Shimizu Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、複数の木製ラミナを集成接着してなる集
成材に係わり、特に、木造建築物の梁や柱等の構造部材
として用いて好適な構造用集成材に関するものである。
「従来の技術およびその課題」 多数の木製ラミナを集成接着してなる集成材は、従来
より各種分野で広く用いられているが、近年において
は、比較的大規模な木造建築物の構造部材すなわち梁や
柱としても用いられるようになってきている。
しかしながら、従来における集成材の構造特性、特に
曲げ特性は必ずしも充分とはいえないものであり、した
がって、集成材を大規模建築物の梁や柱等の構造部材と
して用いる場合には大断面とせざるを得ない、という問
題がある。
この考案は上記の事情に鑑みてなされたもので、小断
面であっても充分な曲げ特性を有し、梁や柱等の構造部
材として用いて好適な構造用集成材を提供することを目
的としている。
「課題を解決するための手段」 この考案は、木造建築物の梁や柱等の構造部材として
用いられる構造用集成材であって、複数の木製ラミナが
集成接着されてなるラミナ積層体の外層部に、炭素繊維
等の高剛性繊維の長繊維をそのラミナ積層体の長さ方向
と同じ方向にかつラミナ積層体の全周を覆った状態でラ
ミナ積層体の全長にわたって配することにより高強度化
され、これら長繊維を介して全周に、長繊維が配設され
たラミナ積層体を保護する燃え代ラミナが、前記長繊維
を挟み込むように接着されてなることを特徴としてい
る。
「作用」 この考案の集成材は、あらゆる方向からの曲げ荷重に
対して、その引っ張り側となって伸びようとする部分の
曲げ変形が、引張特性に優れた高強度繊維もしくは高剛
性繊維の長繊維によって阻止される。即ち、あらゆる方
向からの曲げ荷重に対する曲げ特性が向上したものとな
る。また、長繊維を介して全周に燃え代ラミナが接着さ
れているので、この燃え代ラミナによって長繊維が火災
等の火災から保護される。
「実施例」 以下、この考案の実施例を図面を参照して説明する。
第1図に示す集成材Bは、主として柱として用いられ
るものであって、この集成材Bは複数枚(図示の例では
7枚)のラミナ31が集成接着されてなるラミナ積層体32
の外側に化粧と燃え代を兼ねた燃え代ラミナ33が接着さ
れ、かつ、ラミナ積層体32と燃え代ラミナ33との間に、
ラミナ積層体32の長さ方向(すなわち上下方向)と同じ
方向にかつラミナ積層体32の全周を覆った状態で集成材
Bの全長にわたって、直線状にかつ互いにほぼ平行に配
された、炭素繊維等の高剛性繊維の長繊維34がそれぞれ
挟み込まれた構成となっている。それらの長繊維34は、
引張特性に優れる繊維、たとえば炭素繊維、ガラス繊
維、スチール繊維、アラミド繊維等が所定の太さに撚り
合わされて所定の長さに切り揃えられたものであって、
これによりこの集成材Bでは、それらの長繊維34によっ
て全方向への曲げ変形が阻止され、したがって曲げ特性
が向上したものとなっている。
これにより、近年、極めて深刻な問題となっている地
震に対しても、十分に強度が確保された建築物を構築す
ることができる。
そして、上記実施例の集成材Bによれば、燃え代及び
化粧を兼ねた燃え代ラミナ33が、長繊維34を介して全周
に接着されているので、この燃え代ラミナ33によって長
繊維34を火災等の火災から保護することができ、これに
より、火災によって長繊維34が焼失することによる大幅
な強度ダウンを防止することができる。即ち、燃え代ラ
ミナ33によって長繊維34を火災等の火災から確実に保護
して高強度を維持させることができる。
「考案の効果」 以上で詳細に説明したように、この考案の構造用集成
材は、ラミナ積層体の外層部に高強度繊維もしくは高剛
性繊維の長繊維をそのラミナ積層体の長さ方向と同じ方
向にラミナ積層体の全長にわたって配して、それら長繊
維をラミナ間に挟み込んで接着してなるものであるの
で、それらの長繊維によって曲げ変形が阻止されて小断
面であっても十分な曲げ特性を有する、という効果を有
し、したがって大規模木造建築物の梁や柱等の構造部材
として用いて好適である。
また、長繊維をラミナ積層体の全周を覆った状態で配
したので、あらゆる方向からの曲げ荷重に対して、その
引っ張り側となって伸びようとする部分の曲げ変形を確
実に阻止することができる。さらに、長繊維を介して全
長に燃え代ラミナが接着されているので、この燃え代ラ
ミナによって長繊維が配されたラミナ積層体を火災等の
火災から保護することができ、これにより、火災によっ
て長繊維が焼失することによる集成材の大幅な強度ダウ
ンを防止することができる。即ち、燃え代ラミナによっ
て長繊維を火災等の火災から確実に保護して、高強度を
維持させることができる。また、火災によって表面が焦
げたとしても、長繊維を挟み込むように接着された燃え
代ラミナを取り換えるだけで、極めて容易にラミナ積層
体からなる構造部材を再生させることができ、極めて経
済的である。また、長繊維の外周側が燃え代ラミナによ
って覆われているので、良好な木材の装飾効果を確保す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の実施例を示す斜視図である。 B……集成材、31……ラミナ、32……ラミナ積層体、33
……燃え代ラミナ、34……長繊維。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中辻 照幸 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (72)考案者 藤崎 忠志 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (72)考案者 貫上 卓哉 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−551(JP,A) 特開 昭49−61930(JP,A) 特開 昭63−324(JP,A) 特開 昭62−60609(JP,A) 特開 昭62−226845(JP,A) 特開 昭62−45629(JP,A) 実開 昭61−128005(JP,U) 実開 昭63−165021(JP,U) 実開 昭55−47530(JP,U) 実開 昭58−86340(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】木造建築物の梁や柱等の構造部材として用
    いられる構造用集成材であって、複数の木製ラミナが集
    成接着されてなるラミナ積層体の外層部に、炭素繊維等
    の高剛性繊維の長繊維をそのラミナ積層体の長さ方向と
    同じ方向にかつラミナ積層体の全周を覆った状態でラミ
    ナ積層体の全長にわたって配することにより高強度化さ
    れ、これら長繊維を介して全周に、長繊維が配設された
    ラミナ積層体を保護する燃え代ラミナが、前記長繊維を
    挟み込むように接着されてなることを特徴とする構造用
    集成材。
JP1988039102U 1988-03-25 1988-03-25 構造用集成材 Expired - Lifetime JP2543998Y2 (ja)

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