JPH0728268Y2 - 構造用木材の端部構造 - Google Patents

構造用木材の端部構造

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JPH0728268Y2
JPH0728268Y2 JP1988090567U JP9056788U JPH0728268Y2 JP H0728268 Y2 JPH0728268 Y2 JP H0728268Y2 JP 1988090567 U JP1988090567 U JP 1988090567U JP 9056788 U JP9056788 U JP 9056788U JP H0728268 Y2 JPH0728268 Y2 JP H0728268Y2
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wood
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芳生 青木
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は構造用木材の改良に関し、詳しくは構造用木材
本体の端部の外表面あるいは内部に補強材を接合あるい
は嵌入した構造用木材の端部構造に関するものである。
[従来の技術] 従来、木造建築の軸組み、小屋組みなどにおいては、柱
などの縦材と梁などの横材との接合、横材どうしの直角
接合あるいは斜め接合等の異方向接合の仕口や縦材等の
長手方向の接合である継手など各種の接合の処理が行な
われている。
そして上記接合においては建築物の構造的安全性の見地
から各種の継手、仕口方法等が採られている。
[考案が解決しようとする課題] ところで、柱や梁などの構造用木材には固定荷重及び積
載荷重が掛かるが、そもそも木材は引張りあるいは曲げ
強度においては比較的強いものの、繊維方向に対し垂直
方向に加わる圧縮に対する剪断強度やめり込み強度の点
においては比較的弱いという性質がある。
ところで、上記継手、仕口における横材等の継手等の位
置は、ほとんどが構造用木材の端部であり、この端部付
近に主として荷重が掛かりめり込み等が生じやすくな
る。
また、梁などの構造用木材の一点部分や局所等に荷重が
集中して掛かるとその部分に凹部が生じ、また、この凹
部を起点として亀裂が生じたりする。
また、構造用木材の端部に節や虫食いあるいはやにつぼ
などの欠点部分があるとこの部分に著しい耐力低下が生
じる。
この考案は上記事情に鑑みてなされたもので、構造用木
材の端部の強化を図るとともに、少ない梁背の構造用木
材であっても必要な許容耐力が得られる構造用木材の端
部構造を提供するものである。
[課題を解決するための手段] この考案に係る構造用木材の端部構造では、前記構造用
木材は、柱、梁などの構造材となる構造用木材本体と、
この構造用木材本体の端部の外表面あるいは端部の内部
に上下に連通して切り欠き形成された段部もしくは嵌入
部と、当該段部もしくは嵌入部にこれらを埋める形態で
接着され、前記構造用木材本体の繊維方向に沿って接合
あるいは嵌入された補強部材とから構成したものであ
る。
[実施例] 以下この考案に係る構造用木材の端部構造の実施例につ
いて図面を参照しながら説明する。
第1図は構造用木材どうしの接合部分を示す図である。
図中符号1は桁、符号2は前記桁1に接合された平角の
梁である。
前記桁1には梁受け金物3を介して梁2が接合されてい
る。
構造用木材である梁2は、構造材となる構造用木材本体
である梁本体4の端部外表面の左右両側面に補強部材で
ある合板5、5を接着剤等で接着接合して形成されてな
るものである。
前記合板5、5は単板を接着積層して繊維方向を直角に
形成した普通合板で、その一面を前記梁本体4の端部の
左右両側面に切り欠き形成された段部6、6の平面部に
接着接合されており、合板5の外側表面5aは梁本体4の
繊維方向と略平行している。
また、前記合板5、5はその表面5a及び側部5bを梁本体
4の側面4a及び上面4bとそれぞれ面一になるように形成
されている。すなわち、これら合板5、5は、上下に連
通して切り欠き形成された段部6、6に埋め込まれて接
着されている。
上記のようにして形成された梁2は合板5、5が接合さ
れた端部を梁受け金物3の受け部3aに支持されて桁1と
直角に接合されている。
上記実施例の構造用木材の端部構造によると、梁2はそ
の端部の両側面に補強部材である合板5、5の面を梁本
体4の繊維方向に平行して接合し補強されており、しか
も合板5の繊維方向が直角に形成されているため、梁2
に垂直方向の圧縮荷重が加わり梁受け金物3の受け部3a
部分で梁2の端部に圧力が掛かり凹部等が生じても亀裂
等が生じることがないとともにめり込みや剪断等が生じ
ることもない。
従って、また梁本体4の端部付近に虫食い等の欠点部分
があっても十分な耐力が得られるとともに、梁背の少な
い梁であっても必要な耐力が得られ、かつ天井懐の確保
等が容易になり、しかもコストダウンも図れる。
なお、上記実施例においては桁1と梁2との接合に関し
て説明したが、以下に上記実施例の変形例を示す。
第2図は正角の柱7の上端と梁8、8の継手部分との接
合の場合における構造用木材の構造を示すもので、構造
材となる構造用木材本体である柱本体7aの上端部両側面
と梁本体8aの端部両側面に、それぞれ補強部材である合
板7b、8bを接着接合したものである。
上記構造によると、合板8bにより梁8の端部のめり込み
に対する強度が得られ、また、合板7bにより柱7の上端
における繊維方向の圧縮に対する圧縮強度も強化される
ことになる。
また、第3図は構造用木材の端部の側面と内部に補強部
材を接合、嵌入した場合を示すもので、梁本体9の端部
の幅方向両側面に段部9aを形成するとともに、この段部
9a、9aの間に前記段部9aに平行して複数の嵌入部9bを形
成し、前記段部9a及び嵌入部9bに補強部材である合板10
をそれぞれ接合あるいは嵌入して接着し梁11を形成して
ものである。
上記構造の梁11によると、梁11に対する垂直方向並びに
水平方向の加圧による剪断力の許容耐力を強化すること
ができる。
従って、また例えば梁本体9内に虫食いなどがある場合
などにも梁11の耐力を強化することができる。
また、第4図に示すように梁本体12の端部両側面に段部
12a、12aを形成し、この段部12aにそれぞれ補強部材で
ある合板13、13を接着接合するとともに、合板13、13の
外表面13a、13aが梁本体12の側面の外表面12b、12bから
突出するようにして接合した梁14を形成することもでき
る。
上記の構造の梁14によると、合板13の厚さを厚くできる
ため更に梁14の剪断力の許容耐力を強化することがで
き、少ない梁背でも必要な耐力が得られ天井懐等の確保
が容易になるとともに、少ない梁背の梁ですむためコス
トダウンも図れる。
また、上記いずれの変形例もその他の効果は上記実施例
と同様である。
なお、上記実施例においては構造用木材として梁、柱な
どを例にして説明したが、土台、筋かい、小屋組みなど
に使用される構造用木材あるいは方立てなどについても
勿論適用できるものである。
また、補強部材である合板としては普通合板のみなら
ず、必要な耐力等が得られるものであれば適用個所に応
じて難燃合板、合板樹脂化粧合板等なども使用できるも
のである。
[考案の効果] 以上説明したようにこの考案に係る構造用木材の端部構
造は、構造用木材本体の端部の外表面あるいは端部の内
部に、構造用木材本体の繊維方向に沿って補強部材を接
合あるいは嵌入した構成としたので、端部に荷重等が集
中しても凹部や亀裂等が生じることもなく、また構造用
木材の繊維方向に対し垂直方向あるいは斜め方向の加圧
による剪断強度やめり込み強度が著しく強化される。
すなわち、本考案によれば、構造用木材は、柱、梁など
の構造材となる構造用木材本体と、この構造用木材本体
の端部に上下に連通して切り欠き形成された段部もしく
は嵌入部と、これら段部もしくは嵌入部にこれらを埋め
る形態で、構造用木材本体の繊維方向に沿って接合ある
いは嵌入された補強部材とから構成されているので、構
造用木材本体の端部における上下方向に対する耐力を補
強部材により補強できる。このため、構造用木材に上下
方向から力が掛かったときに、この力が補強部材に掛か
り、構造用木材の端部における上下方向に対する耐力を
向上させることができるので、構造用木材の端部に亀裂
等が生じることがないとともにめり込みや剪断等が生じ
ることもない。
また、段部もしくは嵌入部は、構造用木材本体の端部に
上下に連通して切り欠き形成されているので、構造用木
材本体の長さ方向に、複数段の切込部をそれぞれ所定の
深さに形成する場合に比べ、段部もしくは嵌入部を簡単
に製造できる。
その結果、少ない梁背のものでも必要な耐力が得られ、
少ない梁背の梁等ですむため天井懐が容易に得られると
ともにコストダウンが図れる。
また、構造用木材本体端部に節や虫食い等があっても補
強部材を接合することにより必要な強度が得られ材料の
有効利用が図れるなどの効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る構造用木材の端部構造の実施例
を示すもので、梁受け金物を介して桁と梁とを接合した
場合の梁の端部構造を示す図、第2図ないし第4図は上
記実施例の変形例を示すもので、第2図は梁どうしの継
手部分と柱とを接合した場合の梁と柱の端部構造を示す
図、第3図は梁端部の側面及び内部に合板を接合、嵌入
した端部構造を示す図、第4図は合板外表面を梁本体の
側面から突出して形成した梁の端部構造を示す図であ
る。 1……桁(構造用木材)、2……梁(構造用木材)、4
……梁本体(構造用木材本体)、5……合板(補強部
材)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】木造建築の柱、梁などに用いられる構造用
    木材であって、前記構造用木材は、柱、梁などの構造材
    となる構造用木材本体と、この構造用木材本体の端部の
    外表面あるいは端部の内部に上下に連通して切り欠き形
    成された段部もしくは嵌入部と、当該段部もしくは嵌入
    部にこれらを埋める形態で接着され、前記構造用木材本
    体の繊維方向に沿って接合あるいは嵌入された補強部材
    とからなることを特徴とする構造用木材の端部構造。
JP1988090567U 1988-07-08 1988-07-08 構造用木材の端部構造 Expired - Lifetime JPH0728268Y2 (ja)

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JPH0211918U JPH0211918U (ja) 1990-01-25
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