JP7475639B2 - 面材の取付構造 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 令和元年12月20日に建設中の住宅品質保証株式会社新社屋で行われた見学会
本発明は、柱と梁等により骨格が形成される木造建築物の柱間に設置される面材の取付構造に関するものである。
木造建築物においては、基礎の上に土台が固定され、土台の上に柱が立設され、柱と柱の間に梁が架け渡されて骨格が形成される。このような骨格構造は、地震等により水平方向の大きな力(過大水平力)が作用した場合、変形・破損しやすいという欠点がある。
このため、柱と柱の間に筋交いあるいは面材を取り付けて耐力壁を形成し、過大水平力に対しても変形・破損しにくい耐震性の構造が採用されている。
例えば、特許文献1(特開2006-28805号公報)には、離間して対向立設された第1柱と第2柱を構成する主柱と、該主柱間に立設された複数の間柱と、該主柱間に該間柱を挟持するように該間柱の前後に相隣接するように横架配設された複数の二重落し込み板とで構成される二重落し込み板パネル構法による木造耐力壁が開示されている。
しかしながら、特許文献1の木造耐力壁は、第1柱と第2柱を構成する主柱に複数の二重落し込み板が横架配設されて形成されることから、大型の木造建築物等において第1柱と第2柱の間隔が広くなると大面積の耐力壁となり、不経済(高価)であり、製造、運搬、設置等の作業に多大の労力と時間を要するという問題がある。
また、特許文献2(特開2019-15127号公報)には、角柱状の木軸材の複数本を側面当接させて面状に並設すると共に、隣接する木軸材どうしを直棒状の締結線材の複数箇所への貫入によって結着させた木軸材構成の耐力面材の木軸材を、縦方向として土台に立設させた状態で柱又は間柱の間に取付けた木造軸組工法の耐力面構造が開示されている。
しかしながら、特許文献2の耐力面構造では、耐力面材が柱間に取り付けられる場合は、柱の間隔が広くなると大面積の耐力面材となり、特許文献1の木造耐力壁と同様の問題が生じ、耐力面材が間柱の間に取り付けられる場合は、柱の他に間柱が必要となり、間柱を土台と桁の間に取り付ける作業が生じ、耐力壁(耐力面材)の設置作業に時間がかかるという問題が生ずる。
その上、特許文献2の耐力面構造では、耐力面材が多数の固定ビスで土台、桁、柱(間柱)に固定されることから、耐力面材の取付作業に多大の労力と時間を要するという問題がある。
ところで、特許文献1の木造耐力壁や特許文献2の耐力面構造では、面材が取り付けられる柱(主柱、間柱)の上面が固定される梁(桁)に軸方向の過大水平力が作用した場合、柱が土台から持ち上げられやすい構造となっている。
この点、特許文献3(特開2013-189762号公報)には、 基礎上に立設され、断面が扁平な長方形となった木製柱と、木製柱上に下面が対向するように接合された木製梁と、基礎上に所定の間隔で立設され、木製梁を軸力によって支持する2本の軸柱と、これらの軸柱の双方に固定された板材を備えた耐力壁とを有し、2本の軸柱は、アンカーボルト(特許文献3のアンカーボルト35)によって土台から浮き上がらないように拘束され、連結ボルト(特許文献3の連結ボルト36)で梁から離れないように拘束された木質系ラーメン架構が開示されている。
しかしながら、特許文献3の木質系ラーメン架構おける耐力壁では、2本の軸柱に板材が固定されることから、特許文献2と同様に、木製柱の他に軸柱が必要となり、軸柱を土台と梁の間に取り付ける作業が生じ、耐力壁の設置作業に時間がかかるという問題が生じ、板材が2本の軸柱、土台、梁に多数の釘又はビスで留め付けされることから、特許文献2と同様に、板材の取付作業に多大の労力と時間を要するという問題がある。
また、特許文献4(特開2013-87543号公報)には、基礎の上に土台、柱および梁を配置した木造家屋の補強構造において、基礎と土台を貫通しその上端部が土台の上側面から突出したアンカーボルトと、梁に上端部が固定され梁の下側面からその下端部が突出した通しボルトと、それらアンカーボルトと通しボルト間を、接続金具を介して中継するタイロッドとからなる連結部材を、柱の両側に沿って柱脚部と柱頭部に跨って設置した木造家屋の補強構造が開示されている。
しかしながら、特許文献4の連結部材は、柱の両側に沿って柱脚部と柱頭部に跨って設置されており、柱と柱の間に設置される耐力壁を固定することはできない。
特開2006-28805号公報 特開2019-15127号公報 特開2013-189762号公報 特開2013-87543号公報
本発明が解決しようとする課題は、柱と梁等により骨格が形成される木造建築物の柱間に面材を取り付けて耐力壁を形成するに際し、耐力壁を間柱や軸柱を要しない構造とすることができ、梁に過大水平力が作用しても面材を梁等から離れないように強固に固定することができると共に、耐力壁を多大の労力や時間を要することなく形成できるようにすることである。
請求項1の発明は、基礎の上に間隔を空けて設置され梁が取り付けられた隣り合う柱と柱の間に該柱から離れて取り付けられる面材の取付構造であって、前記面材は、前記面材の下面側において前記基礎の上に固定された土台に嵌合する下面嵌合部材と、前記面材の上面側において前記梁に嵌合する上面嵌合部材とを備え、前記面材は、前記下面嵌合部材が前記土台に嵌合し、前記上面嵌合部材が前記梁に嵌合した状態で、前記面材の前記梁の軸方向の両側近傍において、前記基礎と前記梁を連結する棒状固定部材によって、前記土台と前記梁に挟み込まれて固定され、前記隣り合う柱と柱は前記基礎の上に前記土台を介さずに載置台を介して設置され、前記棒状固定部材は前記柱と前記面材に当接せず、前記棒状固定部材の下部は前記基礎に固定され、前記棒状固定部材の上部は前記梁に固定されている面材の取付構造を提供して、上記課題を解決するものである。
請求項2の発明は、前記下面嵌合部材は、前記面材の下面部に埋め込まれて一部が前記面材の下面から突出する下面側筒部材であり、前記上面嵌合部材は、前記面材の上面部に埋め込まれて一部が前記面材の上面から突出する上面側筒部材であり、前記下面側筒部材が前記土台に設けられた孔部に嵌合し、前記上面側筒部材が前記梁に設けられた孔部に嵌合する面材の取付構造を提供して、上記課題を解決するものである。
請求項3の発明は、前記下面側筒部材及び/又は上面側筒部材は、アイボルトの雄ネジが螺合する雌ネジが設けられたメネジパイプであり、該メネジパイプの雌ネジに前記アイボルトの雄ネジを螺合させ、前記アイボルトのリング部に吊り具を引っ掛けて前記面材を吊り上げるようにした面材の取付構造を提供して、上記課題を解決するものである。
請求項4の発明は、前記棒状固定部材は、前記基礎に固定されたアンカーボルトと、前記梁に取り付けられた梁側ボルトと、長尺ロッドと、前記アンカーボルトの上端部と前記長尺ロッドの下端部を連結する下側連結部材と、前記梁側ボルトの下端部と前記長尺ロッドの上端部を連結する上側連結部材を備えた面材の取付構造を提供して、上記課題を解決するものである。
請求項5の発明は、下段の梁と上段の梁が取り付けられた隣り合う柱と柱の間に該柱から離れて取り付けられる面材の取付構造であって、前記面材は、前記面材の下面側において前記下段の梁に嵌合する下面嵌合部材と、前記面材の上面側において前記上段の梁に嵌合する上面嵌合部材とを備え、前記面材は、前記下面嵌合部材が前記下段の梁に嵌合し、前記上面嵌合部材が前記上段の梁に嵌合した状態で、前記面材の前記上段の梁の軸方向の両側近傍において、前記下段の梁と前記上段の梁を連結する棒状固定部材によって、前記下段の梁と前記上段の梁に挟み込まれて固定され、前記棒状固定部材は、前記下段の梁に取り付けられた下段側ロッドと、前記上段の梁に取り付けられた上段側ロッドと、長尺ロッドと、前記下段側ロッドの上端部と前記長尺ロッドの下端部を連結する下段側連結部材と、前記上段側ロッドの下端部と前記長尺ロッドの上端部を連結する上段側連結部材を備え、前記棒状固定部材は前記柱と前記面材に当接せず、前記下段側ロッドの下端部は、基礎に固定されたアンカーボルトに連結されている面材の取付構造を提供して、上記課題を解決するものである。
請求項6の発明は、前記面材は、CLTパネル、単板積層材又は集成材である面材の取付構造を提供して、上記課題を解決するものである。
請求項1に記載の発明の面材の取付構造は、耐力壁を形成する構造であり、柱と梁等により骨格が形成される木造建築物の柱間に面材を取り付けて耐力壁を形成するに際し、耐力壁を間柱や軸柱を要しない構造とすることができ、梁に過大水平力が作用しても面材を梁等から離れないように強固に固定することができると共に、耐力壁を多大の労力や時間を要することなく形成できるという効果を奏する。
請求項2に記載の発明の面材の取付構造は、さらに、面材を基礎又は土台と梁の間に短時間で取り付けることができるという効果を奏する。
請求項3に記載の発明の面材の取付構造は、さらに、面材を容易に吊り上げて取り付けることができるという効果を奏する。
請求項4に記載の発明の面材の取付構造は、さらに、棒状固定部材を容易に取り付けることができるという効果を奏する。
請求項5に記載の発明の面材の取付構造は、柱と梁等により骨格が形成される木造建築物の柱間にであって、上下の梁の間に面材を取り付けて耐力壁を形成するに際し、耐力壁を間柱や軸柱を要しない構造とすることができ、梁に過大水平力が作用しても面材を梁等から離れないように強固に固定することができると共に、耐力壁を多大の労力や時間を要することなく形成でき、さらに、棒状固定部材を容易に取り付けることができ、上段の梁が面材から浮き上がるのを防止できるという効果を奏する。という効果を奏する。
請求項に記載の発明の面材の取付構造は、さらに、面材を大型のパネルにできるという効果を奏する。
本発明の実施形態である2本の柱、梁、面材等からなる構造体の斜視図である。 図1に示す構造体の正面図である。 図1に示す第1の柱10の拡大平面図、拡大正面図、拡大右側面図、拡大底面図である。 角材11q1からメネジパイプ13m1を抜き取った状態の拡大斜視図である。 図1に示す構造体の拡大左面図である。 図5のA-A断面図、B-B断面図である。 図1に示す第1の柱、第1載置台、梁の拡大分解斜視図である。 図1に示す梁50、土台60、CLTパネル70、第1棒状固定部材80及び第2棒状固定部材90の拡大分解斜視図である。 土台60とCLTパネル70の左側部分、第1棒状固定部材80のX方向に沿った拡大縦断面図である。 CLTパネル70の左側部分の拡大斜視図である。 図10に示す重ね繋ぎ梁の平面図、C-C断面図である。 CLTパネル70を吊り上げるためのアイボルトの斜視図、アイボルトをCLTパネル70のメネジパイプ72aにねじ込んだ状態の斜視図、D-D断面図である。 CLTパネル70を吊り具で吊り上げている状態の正面図である。 梁50に過大水平力Fが作用した場合の、第1の柱10、梁50及びCLTパネル70の動きを説明する説明図である。 本発明の実施形態である隣り合う柱と柱の間に面材が設置された構造体の他の例を示す正面図である。 CLTパネルの左側部分、第1棒状固定部材のX方向に沿った拡大縦断面図である。
[面材の取付構造]
図1は、本発明の実施形態である隣り合う柱と柱の間に面材が設置された構造体の斜視図、図2は、図1に示す構造体の正面図であり、図中、1は構造体、10は第1の柱、20は第2の柱、30は第1載置台、40は第2載置台、50は梁、60は土台、70はCLTパネル、80は第1棒状固定部材、90は第2棒状固定部材、100は基礎であり、図において、Xは梁50の軸方向(長手方向)に沿った方向(左右方向)、YはX方向と水平方向に垂直な方向(前後方向)、Zは水平面(XY面)と垂直な方向(上下方向)である。
構造体1は、本発明の面材の取付構造となるものであって、図に示すように第1の柱10、第2の柱20、第1載置台30、第2載置台40、梁50、土台60、CLTパネル70、第1棒状固定部材80及び第2棒状固定部材90から構成される。
第1の柱10と第2の柱20は、本発明の隣り合う柱と柱になるものであり、基礎100の上に、第1載置台30と第2載置台40を介して、間隔を空けて設置され、第1の柱10と第2の柱20には梁50が取り付けられている。
[第1の柱(第2の柱)]
図3は(a)は、図1に示す第1の柱10の拡大平面図、図3(b)は、図1に示す第1の柱10の拡大正面図、図3(c)は、図1に示す第1の柱10の拡大右側面図、図3(d)は、図1に示す第1の柱10の拡大底面図であり、図中、11p、11q1~11q4、11r1~11r4は角材、12h1、12h2はホゾ、13m1~13m4はメネジパイプ、14p1~14p4はピンである。
図3に示すように、第1の柱10は、断面の形状・寸法と長さが同じ9本の角材11p、11q1~11q4、11r1~11r4を束ねて接合した合せ柱となっている。
すなわち、第1の柱10は、中心部の角材11pの各側面に角材11q1~11q4をビス等(図示せず)により接合して断面十字形状に形成し、四隅に角材11r1~11r4を接着剤で接着して断面矩形(正方形)に形成したものである。
各角材は、木製の材料、例えば、ヒノキ(桧)、ヒバ(桧葉)、スギ(杉)、マツ(松)等の木材からなり、一辺の長さが60~120mmの矩形断面で、長手方向の長さが3000~6000mmのものが使用される。
本実施形態の第1の柱10には、一辺の長さが105mmの正方形断面の角材が使用され、第1の柱10は、一辺の長さが315mmの正方形断面で高さ(Z方向の長さ)が約3300mmの柱となる。
また、角材11q1に上面にはホゾ12h1が形成され、角材11q2に上面にはホゾ12h2が形成され、角材11q1の下部にはメネジパイプ13m1が埋め込まれ、角材11q2の下部にはメネジパイプ13m2が埋め込まれ、角材11q3の下部にはメネジパイプ13m3が埋め込まれ、角材11q4の下部にはメネジパイプ13m4が埋め込まれている。
図4は、角材11q1からメネジパイプ13m1を抜き取った状態の拡大斜視図であり、図中、11quは埋込穴、11qhはピン挿通孔、13mhはピン孔である。
図4に示すように角材11q1の下部においては、下面からZ方向に埋込穴11quが設けられ、Y方向にピン挿通孔11qhが設けられ、メネジパイプ13m1には、Y方向にピン孔13mhが設けられている。
そして、ピン挿通孔11qhとピン孔13mhが一致するように埋込穴11quにメネジパイプ13m1が埋め込まれ、ピン14p1がピン挿通孔11qhとピン孔13mhに挿通され、これにより、メネジパイプ13m1が角材11q1から引き抜かれないように固定される。
また、角材11q2~11q4においても、角材11q1と同様の埋込穴とピン挿通孔が設けられ、ピン孔が設けられたメネジパイプ13m2~13m4が埋込穴に埋め込まれ、ピン挿通孔とピン孔にピン14p2~14p4が挿通され、メネジパイプ13m2~13m4が角材11q2~11q4に固定される。
第2の柱20も、第1の柱10と同じ構造で、断面の形状・寸法と長さが同じ9本の木製の角材を束ねて接合した合せ柱であり、上面に2個のホゾが形成され、下部に4本のメネジパイプが埋め込まれ、ピンにより各角材に固定されている。
また、本実施形態の第1の柱20にも、第1の柱10と同様に一辺の長さが105mmの正方形断面の角材が使用され、第1の柱20は、一辺の長さが315mmの正方形断面で高さ(Z方向の長さ)が約3300mmの柱となる。
そして、第1の柱10と第2の柱20の間隔(X方向の距離)は、3000~10000mmであり、本実施形態の第1の柱10と第2の柱20の間隔は、4500mmである。
このように第1の柱10、第2の柱20を、9本の角材を束ねて接合した合せ柱とすることにより、柱を高くし、柱間の距離を長くしても鉛直方向の大きな荷重に耐えることができ、大型・高層の木造建築物の主柱として使用することができる。
なお、本発明における第1の柱は、図1に示す第1の柱10のように複数の角材を束ねて接合した合せ柱に限定されるものではなく、無垢材からなる柱であってもよく、本発明における第20の柱も、合せ柱に限定されるものではなく、無垢材からなる柱であってもよい。
[第1載置台(第2載置台)]
図5は、図1に示す構造体の拡大左面図、図6(a)は、図5のA-A断面図、図6(b)は図5のB-B断面図、図7は、図1に示す第1の柱、第1載置台、梁の拡大分解斜視図であり、図中、31は枠体、32は上面プレート、32a~32dは挿通孔、33は下面プレート、33、33bは挿通孔、34は垂直プレート、35a~35dはボルト、36a~36dはアンカーボルト、37a~37dはナットである。
図に示すように第1載置台30は、枠体31、ボルト35a~35d、アンカーボルト36a~36d、ナット37a~37d等を備えている。
枠体31は、上面プレート32、下面プレート33及び垂直プレート34からなる。
上面プレート32は、第1の柱10が載せられる金属製のプレートであり、第1の柱10の断面形状と同じ形状を備え、第1の柱10の角材11q1~11q4に埋め込まれたメネジパイプ13m1~13m4の位置に、挿通孔32a~32dが設けられている。
下面プレート33は、基礎100の上に載せられる金属製のプレートであり、上面プレート32と同じ形状を備え、基礎100に埋め込み固定されたアンカーボルト36a~36dの位置に挿通孔(挿通孔33a、33b他)が設けられている。
垂直プレート34は、上面プレート32と下面プレート33を連結する金属製のプレートであり、上面プレート32と下面プレート33を9分割する位置に格子状に配置され、上面プレート32の下面と下面プレート33の上面に溶接等により接合される。
ボルト35a~35dは、上面プレート32上に載置された第1の柱10のメネジパイプ13m1~13m4に螺合され、これにより第1の柱10を第1載置台30に固定する。
アンカーボルト36a~36dは、基礎100に埋め込まれて固定され、基礎100から突出するアンカーボルト36a~36dの先端側が、下面プレート33の挿通孔(挿通孔33a、33b他)に挿通されてナット37a~37d螺合され、これにより第1載置台30が基礎100に固定される。
第2載置台40も、第1載置台30と同じ構成であり、アンカーボルトとナットにより基礎100に固定され、第2の柱20を載置してボルトにより固定する。
このように第1の柱10、第2の柱20を第1載置台30、第2載置台40の上に設置すると、構造体1を備えた木造建築物が高層化するなどし、構造体1に過大の垂直荷重が作用した場合、第1の柱10、第2の柱20を土台の上に設置したものに比べて、第1の柱10、第2の柱20のめり込みを防止することができる。
なお、構造体1を備えた木造建築物が低層の住宅等であって構造体1に過大の垂直荷重が作用しない場合、本発明における第1の柱、第2の柱は、第1載置台30、第2載置台40の上に設置するのではなく、土台の上に設置してもよく、その場合は、第1の柱、第2の柱の下面にホゾ等が設けられ、土台に設けられたホゾ穴等に、第1の柱、第2の柱の下面のホゾ等が嵌め込まれ、第1の柱、第2の柱と土台が接合される。
[梁、土台、CLTパネル、第1棒状固定部材、第2棒状固定部材]
図8は、図1に示す梁50、土台60、CLTパネル70、第1棒状固定部材80及び第2棒状固定部材90の拡大分解斜視図、図9は、土台60とCLTパネル70の左側部分、第1棒状固定部材80のX方向に沿った拡大縦断面図、図10(a)は、CLTパネル70の左側部分の拡大斜視図、図10(b)は、図10(a)のC-C断面図である。
図中、50a1、50b1は挿通孔、50b1~50b4は嵌合孔、60a1、60a2は挿通孔、60b1~60b4は嵌合孔、60c1~60c3は段付穴、61a~61cはアンカーボルト、62a~62cは丸座金、63a~63cはナット、71a~71d、72a~72dはメネジパイプ、73p1、73p2、74p1、74p2はピン、81、91はアンカーボルト、82、92は梁側ボルト、83、93は長尺ロッド、84a、94aはカップラー(長ナット)、84b、94bはナット、85a、95aはカップラー(長ナット)、85b、95bはナット、86、96はプレート座金である。
梁50は、複数の角材を長手方向に繋いで上下方向に重ねて連結した長尺の梁で、木製の材料、例えば、ヒノキ(桧)、ヒバ(桧葉)、スギ(杉)、マツ(松)等の木材からなる。
梁50の第1の柱10の上面が重なる位置には、ホゾ12h1、12h2に嵌合するホゾ穴が設けられ、梁50の第2の柱20の上面が重なる位置にも、第2の柱20に設けられたホゾに嵌合するホゾ穴が設けられている。
また、梁50の第1棒状固定部材80と第2棒状固定部材90の位置には、梁側ボルト82、92が挿通する挿通孔50a1、50b1が設けられ、梁50の下面側にはCLTパネル70のメネジパイプ72a~72dが嵌合する嵌合孔50b1~50b4が設けられている。
本実施形態の梁50は、Y方向の長さが60~105mm、Z方向の長さが600mmの矩形断面の梁である。
土台60は、木製の材料、例えば、ヒノキ(桧)、ヒバ(桧葉)、スギ(杉)、マツ(松)等の木材からなる角材であり、第1の柱10と第2の柱20の間の基礎100の上に、第1の柱10と第2の柱から離して配置される。
土台60の第1棒状固定部材80と第2棒状固定部材90の位置には、梁側ボルト82、92が挿通する挿通孔60a1、60a2が設けられ、土台60の上面側にはCLTパネル70のメネジパイプ71a~71dが嵌合する嵌合孔60b1~60b4が設けられている。
また、土台60のアンカーボルト61a~61cの位置には、上下方向(Z方向)に挿通する段付穴60c1~60c3が設けられている。
アンカーボルト61a~61cは、基礎100に埋め込まれて固定され、基礎100から突出するアンカーボルト61a~61cの先端側が土台60の段付穴60c1~60c3に挿通し、段付穴60a1~60a3の上段部に嵌め込まれた丸座金62a~62cを介して、アンカーボルト61a~61cのネジ部にナット63a~63cが螺合され、これにより土台60が基礎100の上に固定される。
CLTパネル70は、本発明の面材となるもので、ひき板を並べた後、繊維方向が直交するように積層接着したパネル、すなわち、薄い縦長の板(ひき板)を並べて板の層を形成し、板の層を各層で互いに直交するように積層接着した厚型パネルで、厚み(Y方向の長さ)は90~210mm、X方向の長さは500~5000mm、高さ(Z方向の長さ)は3000~6000mmであり、本実施形態のCLTパネル70の大きさは、厚み105mm、X方向の長さ2000mm、高さ約3300mmである。
また、CLTパネル70のX方向の長さは、第1の柱10(第2の柱20)のX方向の長さの2.5倍~15倍である。
CLTパネル70の下面側には、本発明の下面嵌合部材となる金属製のメネジパイプ71a~71dが一部を残して埋め込み固定され、上面側には、本発明の上面嵌合部材となる金属製のメネジパイプ72a~72dが一部を残して埋め込み固定されている。
図11は、CLTパネル70から左端側のメネジパイプ71a、パイプ72aを抜き取った状態の拡大斜視図であり、図中、70a1、70b1は埋込穴、70c1、70d1はピン挿通孔、71ah、72ahはピン孔、73p1、74p1はピンである。
図11に示すようにCLTパネル70の左下部には、下面からZ方向に埋込穴70a1が設けられ、Y方向にピン挿通孔70c1が設けられ、メネジパイプ71aには、Y方向にピン孔71ahが設けられ、CLTパネル70の左上部には、上面からZ方向に埋込穴70b1が設けられ、Y方向にピン挿通孔70d1が設けられ、メネジパイプ72aには、Y方向にピン孔72ahが設けられている。
CLTパネル70の左下部においては、ピン挿通孔70c1とピン孔71ahが一致するように埋込穴70a1にメネジパイプ71aが下側の一部を残して埋め込まれ、ピン73p1がピン挿通孔70c1とピン孔71ahに挿通され、これにより、メネジパイプ71aがCLTパネル70から引き抜かれないように固定され、メネジパイプ71aの下側の一部がCLTパネル70の下面から突出し、他のメネジパイプ71b~71dも、メネジパイプ71aと同様にピン73p2等によりCLTパネル70から引き抜かれないように固定され、メネジパイプ71b~71dの下側の一部がCLTパネル70の下面から突出する。
また、CLTパネル70の左上部においては、ピン挿通孔70d1とピン孔72ahが一致するように埋込穴70b1にメネジパイプ72aが上側の一部を残して埋め込まれ、ピン74p1がピン挿通孔70d1とピン孔72ahに挿通され、これにより、メネジパイプ72aがCLTパネル70から引き抜かれないように固定され、メネジパイプ72aの上側の一部がCLTパネル70の上面から突出し、他のメネジパイプ72b~72dも、メネジパイプ72aと同様にピン74p2等によりCLTパネル70から引き抜かれないように固定され、メネジパイプ72b~72dの上側の一部がCLTパネル70の上面から突出する。
そして、メネジパイプ71a~71dのCLTパネル70の下面から突出する部分が土台60の嵌合孔60b1~60b4に嵌合し、CLTパネル70の下面が土台60の上面に当接し、メネジパイプ72a~72dのCLTパネル70の上面から突出する部分が梁50の嵌合孔50b1~50b4に嵌合し、CLTパネル70の上面が梁50の下面に当接し、CLTパネル70が梁50と土台60に挟まれるようにしてその間に取り付けられる。
なお、本発明に使用される面材は、CLTパネルに限定されるものではなく、単板を繊維方向を揃えて積層、接着した単板積層材(LVL)、断面寸法の小さい木材(板材)を接着剤で再構成して作られる集成材、構造用合板等であってもよい。
第1棒状固定部材80と第2棒状固定部材90は、本発明の棒状固定部材となるもので、図8、図9に示すように、第1棒状固定部材80は、アンカーボルト81、梁側ボルト82、長尺ロッド83、はカップラー(長ナット)84a、ナット84b、カップラー(長ナット)85a、ナット85b、プレート座金86から構成される。
アンカーボルト81は、基礎100に埋め込まれて固定され、基礎から突出する軸部分は、土台60の挿通60a1に挿通し、梁側ボルト82は、頭部を上にして軸部がプレート座金86と梁50の挿通孔50a1に挿通し、長尺ロッド83は、CLTパネル70の左側面に沿ってその近傍に配置される。
カップラー84aは、アンカーボルト81と長尺ロッド83を連結する長ナットであり、カップラー84aのネジ部の下側部分がアンカーボルト81のネジ部と螺合し、カップラー84aのネジ部の上側部分が長尺ロッド83の下側のネジ部と螺合し、これによりアンカーボルト81と長尺ロッド83が連結され、アンカーボルト81のネジ部に螺合するナット84bが締め付けられてカップラー84aが固定される。
カップラー85aは、梁側ボルト82と長尺ロッド83を連結する長ナットであり、カップラー85aのネジ部の上側部分が梁側ボルト82のネジ部と螺合し、カップラー85aのネジ部の下側部分が長尺ロッド83の上側のネジ部と螺合し、これにより、梁側ボルト82と長尺ロッド83が連結され、長尺ロッド83の上側のネジ部に螺合するナット85bが締め付けられてカップラー85aが固定される。
第2棒状固定部材90は、第1棒状固定部材80と同じ構成であり、図8に示すように、アンカーボルト91、梁側ボルト92、長尺ロッド93、はカップラー(長ナット)94a、ナット94b、カップラー(長ナット)95a、ナット95b、プレート座金96から構成される。
アンカーボルト91は、アンカーボルト81と同様に、基礎100に埋め込まれて固定され、基礎から突出する軸部分は、土台60の挿通60a2に挿通し、梁側ボルト92は、梁側ボルト82と同様に、頭部を上にして軸部がプレート座金96と梁50の挿通孔50a2に挿通し、長尺ロッド93は、CLTパネル70の右側面に沿ってその近傍に配置される。
カップラー94aは、アンカーボルト91と長尺ロッド93を連結する長ナットであり、カップラー84aがアンカーボルト81と長尺ロッド83を連結するのと同じようにして、アンカーボルト91と長尺ロッド93を連結する。
カップラー95aは、梁側ボルト92と長尺ロッド93を連結する長ナットであり、カップラー84aが梁側ボルト82と長尺ロッド83を連結するのと同じようにして、梁側ボルト92と長尺ロッド93を連結する。
そして、第1棒状固定部材80と第2棒状固定部材90により、CLTパネル70を梁50と土台60で挟み込んで固定し、耐力壁を形成する。
また、基礎100は、壁面に沿ってコンクリート構造が連続する形状の布基礎である。
なお、本実施形態では、CLTパネル70は土台60の上に設置されているが、本発明においては、土台60をなくして、CLTパネル70を基礎100の上に設置してもよく、その場合は、基礎100に、CLTパネル70の下面から突出するパイプ71a~71dに嵌合する嵌合孔が設けられる。
[構造体1の取付方法]
ここで、構造体1の取付方法について説明する。
まず、第1載置台30をアンカーボルト36a~36dとナット37a~37dにより基礎100の上に固定し、同様にして第2載置台40を基礎100の上に固定し、土台60をアンカーボルト61a~61c、丸座金62a~62c及びナット63a~63cにより基礎100の上に固定し、基礎100に埋め込み固定したアンカーボルト81、91の軸部を土台60の挿通60a1、60a2に挿通して土台60の上方に突出させる。
次いで、第1の柱10を第1載置台30(上面プレート32)の上に載せ、上面プレート32の挿通孔32a~32dに4本のボルト35a~35dを挿通し、ボルト35a~35dを第1の柱10に埋め込まれたメネジパイプ13m1~13m4に螺合させて締め付け、第1載置台30(上面プレート32)に第1の柱10を固定する。
第2の柱20も、第1の柱10と同様にして第2載置台40に固定する。
このように第1の柱10と第2の柱20は、第1載置台30と第2載置台40の上に載せて4本のボルトを締め付けるだけで取り付けることができ、柱の設置作業を短時間で行うことができる。
この後、CLTパネル70の上面から突出するメネジパイプ71a~71dのいずれかにアイボルトをねじ込んで、CLTパネル70を吊り具で吊り上げる。
図12(a)は、CLTパネル70を吊り上げるためのアイボルトの斜視図、図12(b)は、アイボルトをCLTパネル70のメネジパイプ72aにねじ込んだ状態の斜視図、図12(c)は、図12(b)のD-D断面図であり、図中、75はアイボルト、75aはリング部、75bは軸部、75cは雄ネジである。
図12(a)に示すようにアイボルト75は、リング部75aと軸部75bを備え、軸部75bには雄ネジ75cが設けられている。
アイボルト75は、図12(b)、(c)に示すように、雄ネジ75cがメネジパイプ71a~71d、72a~72dの雌ネジに螺合するようにねじ込まれて使用される。
図13は、CLTパネル70を吊り具で吊り上げている状態の正面図であり、図中、76はワイヤーロープ、77はフックである。
図13に示すように、アイボルト75をCLTパネル70のメネジパイプのいずれか、例えば、CLTパネル70の上面に埋め込まれたメネジパイプ72a、72dにねじ込み、アイボルト75のリング部75aにワイヤーロープ76を通し、ワイヤーロープ76をクレーン等の荷役機械のフック77に引っ掛けてCLTパネル70を吊り上げ、吊り上げたCLTパネル70を土台60の真上まで移動し、CLTパネル70の下面から突出するパイプ71a~71dを土台60の嵌合孔60b1~60b4に嵌め込んで、CLTパネル70の下面を土台60の上面に当接させてCLTパネル70を土台60に取り付ける。
次いで、第1の柱10の上面から突出するホゾ12h1、12h2、第2の柱20の上面から突出するホゾに、梁50の下面に設けられたホゾ穴を嵌め込み、CLTパネル70の上面から突出するパイプ72a~72dに、梁50の下面に設けられた嵌合孔50b1~50b4を嵌め込み、梁50の下面を第1の柱10と第2の柱20とCLTパネル70の上面を当接させ、梁50を第1の柱10と第2の柱20とCLTパネル70に同時に取り付ける。
次いで、基礎100に固定され土台60の上面から突出しているアンカーボルト81、91と長尺ロッド83、93をカップラー84a、94aで連結してナット84b、94bを締め付け、梁側ボルト82、92をプレート座金86、96と梁50の挿通孔50a1、50a2に挿通し、梁50の下面から突出している梁側ボルト82、92と長尺ロッド83、93をカップラー85a、95aで連結してナット85b、95bを締め付け、梁50を第1棒状固定部材80と第2棒状固定部材90で基礎100に連結すると共に梁50の下面をCLTパネル70の上面に押し付け、梁50とCLTパネル70の取り付けを終了する。
このように梁50とCLTパネル70は、第1の柱10と第2の柱20と土台60に嵌め込んで、第1棒状固定部材80と第2棒状固定部材90で連結するという簡単な作業で取り付けることができ、梁とCLTパネルの設置作業を短時間で行うことができる。
[構造体1の作用]
過大水平力が作用した構造体1の作用について説明する。
構造体1において、第1の柱10は、第1の柱10の下部に埋め込まれたメネジパイプ13m1~13m4にボルト35a~35dが上面プレート32を挟んで螺合されて第1載置台30に固定されている。
メネジパイプ13m1~13m4は、ピン14p1~14p4により第1の柱10に固定されているだけであり、特許文献2や特許文献3の壁柱(柱)に埋め込まれたスクリュー部材と異なり、第1の柱10を第1載置台30から引き離そうとする強い力が作用した場合、メネジパイプ13m1~13m4が第1の柱10からわずかに引き抜かれる。
これより、第1の柱10と第1載置台30の接合は、接合部が変形しない剛接合ではなく、接合部が変形する非剛接合であり、第2の柱20と第2載置台40の接合も非剛接合である。
また、第1の柱10は、第1の柱10に設けられたホゾ12h1、12h2が梁50に設けられたホゾ穴にはめ込まれて梁50に接合されているから、第1の柱10と梁50の接合は、非剛接合であり、第2の柱20と梁50の接合も非剛接合である。
よって、地震等により構造体1に過大水平力が作用し、梁50に過大水平力が作用した場合、特許文献2や特許文献3の壁柱(柱)のように、壁柱(柱)が基礎から持ち上げられずに壁柱(柱)自体が曲げ変形するのではなく、第1の柱10自体はほとんど変形せずに、第1の柱10の下面の一側を支点として第1の柱10が回転して傾斜し、第1の柱10の下面の他側が第1載置台30から持ち上げられ、第1の柱10の上端(上面)が梁50を持ち上げることとなり、第1の柱10と第1載置台30の接合部が塑性変形したり破損したりすることはない。
また、第2の柱20も、第1の柱10と同様に、第2の柱20の下面の一側を支点として回転して傾斜し、第2の柱20の下面の他側が第2載置台40から持ち上げられ、第2の柱20の上端(上面)が梁50を持ち上げることとなり、第2の柱20と第2載置台40の接合部が塑性変形したり破損したりすることはない。
CLTパネル70と土台60は、CLTパネル70の下面から突出するパイプ71a~71dが土台60の嵌合孔60b1~60b4に嵌め込まれて接合され、CLTパネル70と梁50は、CLTパネル70の上面から突出するパイプ72a~72dに、梁50の下面に設けられた嵌合孔50b1~50b4が嵌め込まれて接合されている。
これより、CLTパネル70と土台60の接合、CLTパネル70と梁50の接合は、共に非剛接合であり、梁50に過大水平力が作用した場合、CLTパネル70の下面の一側を支点としてCLTパネル70が回転して傾斜し、CLTパネル70の下面の他側が土台60から持ち上げられ、CLTパネル70の上端(上面)が梁50を浮き上がらせる(持ち上げる)こととなり、CLTパネル70と土台60の接合部が塑性変形したり破損したりすることはない。
図14は、梁50に過大水平力Fが作用した場合の、第1の柱10、梁50及びCLTパネル70の動きを説明する説明図であり、同図(a)は、第1の柱10と梁50の動きを表し、同図(b)は、CLTパネル70と梁50の動きを表している。
第1の柱10とCLTパネル70の高さ(Z方向の長さ)をh、第1の柱10のX方向の長さをw1、CLTパネル70のX方向の長さをw2とする。
今、梁50に過大水平力Fが作用し、梁50が水平方向(X方向)に距離sだけ移動したとする。
図14(a)に示すように第1の柱10は、下面の右端P1を支点として右方向に回転して傾斜し、第1の柱10の下面の左端P2は第1載置台30から距離δ1だけ持ち上げられ、第1の柱10の上面の左端P3も距離δ1だけ持ち上げられ、梁50は、距離δ1だけ持ち上げられる。
このときの第1の柱10傾き角をθとすると、tanθ=s/hであるから、
δ1=w1tanθ=w1・s/h となる。
また、図14(b)に示すようにCLTパネル70は、下面の右端Q1を支点として右方向に回転して傾斜し、CLTパネル70の下面の左端Q2は土台60から距離δ2だけ持ち上げられ、CLTパネル70の上面の左端Q3も距離δ2だけ持ち上げられ、梁50は、距離δ2だけ浮き上がる(持ち上げられる)。
このときのCLTパネル70の傾き角は、第1の柱10の傾き角をθと同じであり、
δ2=w2tanθ=w2・s/h となる。
これより、δ1/δ2=w1/w2、δ2=(w2/w1)δ1となる。
すなわち、梁50に過大水平力Fが作用し、梁50が水平方向に移動した場合、CLTパネル70が傾いて梁50が浮き上がる距離δ2は、第1の柱10(第2の柱20)が傾いて梁50が持ち上げられる距離δ1の(w2/w1)倍となる。
CLTパネル70のX方向の長さw2は、第1の柱10(第2の柱20)のX方向の長さw1の2.5倍~15倍であるから、距離δ2は距離δ1の2.5倍~15倍となる。
本実施形態においては、h=3300mm、w1=315mm、w2=2000mmであるから、s=50mmとすると、
δ1=315×50/3300=4.8mm
δ2=2000×50/3300=30.3mm
となり、δ2は、δ1の6.35倍となる。
よって、梁50に過大水平力Fが作用し、梁50が水平方向に移動する場合、CLTパネル70が傾くことにより梁50が浮き上がり(持ち上げられ)、第1の柱10(第2の柱20)の傾きによっては、梁50は持ち上げられないことなる。
構造体1においては、第1棒状固定部材80と第2棒状固定部材90がCLTパネル70の左右の側面に沿ってその近傍に取り付けられ、梁50が浮き上がるのが防止され、梁50の浮き上がる距離がΔ以内に抑えられとする。
この場合、梁50に過大水平力Fが作用し、梁50が水平方向に移動し、CLTパネル70が下面の右端Q1を支点として右方向に回転して傾斜するが、第1棒状固定部材80と第2棒状固定部材90により、梁50の浮き上がりが防止され、梁50が浮き上がる距離の最大値はΔとなり、梁50の水平方向への移動距離sの最大値をSmaxとすると、
Δ=w2・Smax/h であるから、Smax=Δ・h/w2 となり、
傾き角θの最大値θmaxは、tanθmax=Smax/h=Δ/w2 となる。
本実施形態においては、Δ=5~20mmであり、w2=2000mmであるから、
tanθmax=0.0025~0.01 となる
よって、第1棒状固定部材80と第2棒状固定部材90により梁50と土台60に挟み込まれて固定されたCLTパネル70は、構造体1に過大水平力が作用し、梁50が水平方向に移動し構造体1が変形するのを防止する抵抗部材となり耐力壁として機能する。
すなわち、梁50と土台60の間にCLTパネル70を設置し、第1棒状固定部材80と第2棒状固定部材90で梁50の浮き上がりを防止することにより、耐力壁が形成され、構造体1に過大水平力が作用しても、構造体1の変形が最小限に抑えられることとなる。
[他の面材の取付構造]
図15は、本発明の実施形態である隣り合う柱と柱の間に面材が設置された構造体の他の例を示す正面図、図16は、CLTパネルの左側部分、第1棒状固定部材のX方向に沿った拡大縦断面図であり、図中、101は構造体、110は第1の柱、110Aは下段の第1の柱、110Bは上段の第1の柱、120は第2の柱、120Aは下段の第2の柱、120Bは上段の第2の柱、150Aは下段の梁、150Bは上段の梁、170はCLTパネル、170Aは下段のCLTパネル、170Bは上段のCLTパネル、180は第1棒状固定部材、190は第2棒状固定部材、181、191は下段側ロッド、182、192は上段側ロッド、183、193は長尺ロッド、184a、194aはカップラー(長ナット)、184b、194bはナット、185a、195aはカップラー(長ナット)、185b、195bはナット、186a、196aは下段プレート座金、187a、197aは上段プレート座金、186b、196bは下段固定ナット、187b、197bは上段固定ナットである。
構造体101は、本発明の他の面材の取付構造となるものであって、図に示すように第1の柱110、第2の柱120、下段の梁150A、上段の梁150B、CLTパネル170、第1棒状固定部材180及び第2棒状固定部材190から構成される。
第1の柱110と第2の柱120は、本発明の隣り合う柱と柱になるものであり、基礎100等の上に設置された下段の第1の柱110Aと下段の第2の柱120Aの真上に、下段の梁150Aを介して設置される。
具体的には、第1の柱110の下面に、第1の柱10の上面のホゾ12h1、12h2と同様のホゾが形成され、下段の梁150Aの左側の上面に形成されたホゾ穴に、第1の柱110の下面のホゾが嵌め込まれて、下段の梁150Aの左側の上面に第1の柱110が設置される。
また、第2の柱120の下面にも、第1の柱110の下面にホゾと同様のホゾが形成され、下段の梁150Aの右側の上面に形成されたホゾ穴に、第2の柱120の下面のホゾが嵌め込まれて、下段の梁150Aの右側の上面に第2の柱120が設置される。
そして、第1の柱110の上面には、第1の柱10の上面のホゾ12h1、12h2と同じホゾが形成され、第2の柱120の上面にも、第2の柱20の上面のホゾと同じホゾが形成されている。
下段の梁150Aは、図1、図2等に示す梁50又は梁50と同様の梁であり、下段の梁150Aの左右の下面にホゾ穴が形成され、下段の第1の柱110Aの上面に形成されたホゾと、下段の第2の柱120Aの上面に形成されたホゾが、下段の梁150Aの下面の左右のホゾ穴に嵌め込まれ、下段の第1の柱110Aと下段の第2の柱120Aの上面に下段の梁150Aが取り付けられる。
上段の梁150Bの左右の下面には、梁50の左右の下面と同様のホゾ穴が形成され、第1の柱110の上面のホゾと第2の柱120の上面のホゾが、上段の梁150Bの左右の下面のホゾに嵌め込まれ、第1の柱110と第2の柱120の上面に上段の梁150Bが取り付けられる。
また、CLTパネル170は、図8等に示すCLTパネル70と同じ構成であり、下面側には、メネジパイプ71a~71dと同じ金属製のメネジパイプが一部を残して埋め込み固定され、上面側には、メネジパイプ72a~72dと同じ金属製のメネジパイプが一部を残して埋め込み固定されている。
そして、下段の梁150Aの上面には嵌合孔が設けられ、CLTパネル170の下面から突出するメネジパイプが、下段の梁150Aの上面の嵌合孔に嵌合し、上段の梁150Bの下面に嵌合孔が設けられ、CLTパネル170の上面から突出するメネジパイプが、上段の梁150Bの下面の嵌合孔に嵌合する。
さらに、下段の梁150Aの下面にも嵌合孔が設けられ、下段のCLTパネル170Aの上面から突出するメネジパイプが、下段の梁150Aの下面の嵌合孔に嵌合し、上段の梁150Bの上面にも嵌合孔が設けられ、上段のCLTパネル170の下面から突出するメネジパイプが、上段の梁150Bの下面の嵌合孔に嵌合する。
第1棒状固定部材180と第2棒状固定部材190は、本発明の棒状固定部材となるもので、図15、図16に示すように、第1棒状固定部材180は、下段側ロッド181、上段側ロッド182、長尺ロッド183、カップラー(長ナット)184a、ナット184b、カップラー(長ナット)185a、ナット185b、下段プレート座金186a、下段固定ナット187a、上段プレート座金186b、上段固定ナット187bから構成される。
下段側ロッド181は、下段の梁150Aに設けられた挿通孔にして取り付けられ、下段側ロッド181の下端部は、カップラー、ナット、長尺ロッド(いずれも図示せず)を介して、基礎100に埋め込まれて固定されたアンカーボルト81に連結され、下段側ロッド181の下段の梁150Aの上面から突出する部分は、下段プレート座金186aを挿通して下段固定ナット187aで、下段の梁150Aの上面に固定される。
上段側ロッド182は、上段の梁150Bに設けられた挿通孔に挿通して取り付けられ、上段側ロッド182の上段の梁150Bの上面から突出する部分は、上段プレート座金186bを挿通して上段固定ナット187bで、上段の梁150Bの上面に固定され、上段側ロッド182の上端部は、上段のCLTパネル170Bの左側面に沿ってその近傍に配置された長尺ロッド(図示せず)に連結される。
長尺ロッド183は、CLTパネル170の左側面に沿ってその近傍に配置される。
カップラー184aは、下段側ロッド181の上端部と長尺ロッド183を連結する長ナットであり、カップラー184aのネジ部の下側部分が下段側ロッド181の上端部のネジ部と螺合し、カップラー184aのネジ部の上側部分が長尺ロッド183の下側のネジ部と螺合し、これにより下段側ロッド181の上端部と長尺ロッド183が連結され、下段側ロッド181の上端部のネジ部に螺合するナット184bが締め付けられてカップラー184aが固定される。
カップラー185aは、 上段側ロッド182の下端部と長尺ロッド183を連結する長ナットであり、カップラー185aのネジ部の上側部分が上段側ロッド182の下端部のネジ部と螺合し、カップラー185aのネジ部の下側部分が長尺ロッド183の上側のネジ部と螺合し、これにより、上段側ロッド182の下端部と長尺ロッド183が連結され、長尺ロッド183の上側のネジ部に螺合するナット185bが締め付けられてカップラー185aが固定される。
第2棒状固定部材190は、第1棒状固定部材180と同じ構成であり、下段側ロッド191、上段側ロッド192、長尺ロッド193、カップラー(長ナット)194a、ナット194b、カップラー(長ナット)195a、ナット195b、下段プレート座金196a、下段固定ナット197a、上段プレート座金196b、上段固定ナット197bから構成される。
下段側ロッド191は、下段の梁150Aに設けられた挿通孔にして取り付けられ、下段側ロッド191の下端部は、カップラー、ナット、長尺ロッド(いずれも図示せず)を介して、基礎100に埋め込まれて固定されたアンカーボルト91に連結され、下段側ロッド191の下段の梁150Aの上面から突出する部分は、下段プレート座金196aを挿通して下段固定ナット197aで、下段の梁150Aの上面に固定される。
上段側ロッド192は、上段の梁150Bに設けられた挿通孔に挿通して取り付けられ、上段側ロッド192の上段の梁150Bの上面から突出する部分は、上段プレート座金196bを挿通して上段固定ナット197bで、上段の梁150Bの上面に固定され、上段側ロッド192の上端部は、上段のCLTパネル170Bの右側面に沿ってその近傍に配置された長尺ロッド(図示せず)に連結される。
長尺ロッド193は、CLTパネル170の右側面に沿ってその近傍に配置される。
カップラー194aは、下段側ロッド191の上端部と長尺ロッド193を連結する長ナットであり、カップラー194aのネジ部の下側部分が下段側ロッド191の上端部のネジ部と螺合し、カップラー194aのネジ部の上側部分が長尺ロッド193の下側のネジ部と螺合し、これにより下段側ロッド191の上端部と長尺ロッド193が連結され、下段側ロッド191の上端部のネジ部に螺合するナット194bが締め付けられてカップラー194aが固定される。
カップラー195aは、 上段側ロッド192の下端部と長尺ロッド193を連結する長ナットであり、カップラー195aのネジ部の上側部分が上段側ロッド192の下端部のネジ部と螺合し、カップラー195aのネジ部の下側部分が長尺ロッド193の上側のネジ部と螺合し、これにより、上段側ロッド182の下端部と長尺ロッド193が連結され、長尺ロッド193の上側のネジ部に螺合するナット195bが締め付けられてカップラー195aが固定される。
そして、第1棒状固定部材180と第2棒状固定部材190により、CLTパネル170を下段の梁150Aと上段の梁150Bで挟み込んで固定し、耐力壁を形成する。
過大水平力が作用した構造体101の作用は、過大水平力が作用した構造体1の作用と同じである。
すなわち、第1棒状固定部材180と第2棒状固定部材190によりCLTパネル170を下段の梁150Aと上段の梁150Bで挟み込んで固定することにより、CLTパネル170が耐力壁として機能し、構造体100に過大水平力が作用しても、上段の梁150Bが下段の梁150Bに対して水平方向に移動し、CLTパネル170が回転して上段の梁150Bが浮き上がるのが防止され、構造体100の変形が最小限に抑えられることとなる。
本発明の面材の取付構造は、柱と梁等により骨格が形成される木造建築物の柱間に面材を取り付けて耐力壁を形成するに際し、耐力壁を間柱や軸柱を要しない構造とすることができ、梁に過大水平力が作用しても面材を梁等から離れないように強固に固定することができると共に、耐力壁を多大の労力や時間を要することなく形成でき、木造建築物に利用することができる。
1 構造体
10 第1の柱
11p、11q1~11q4、11r1~11r4 角材
11qu 埋込穴
11qh ピン挿通孔
12h1、12h2 ホゾ
13m1~13m4 メネジパイプ
13mh ピン孔
14p1~14p4 ピン
20 第2の柱
30 第1載置台
31 枠体
32 上面プレート
32a~32d 挿通孔
33 下面プレート
33、33b 挿通孔
34 垂直プレート
35a~35d ボルト
36a~36d アンカーボルト
37a~37d ナット
40 第2載置台
50 梁
50a1、50b1は挿通孔
50b1~50b4は嵌合孔
60 土台
60a1、60a2 挿通孔
60b1~60b4 嵌合孔
60c1~60c3 段付穴
61a~61c アンカーボルト
62a~62c 丸座金
63a~63c ナット
70 CLTパネル
71a~71d、72a~72d パイプ
73p1、73p2、74p1、74p2 ピン
80 第1棒状固定部材
90 第2棒状固定部材
81、91 アンカーボルト
82、92 梁側ボルト
83、93 長尺ロッド
84a、94a カップラー(長ナット)
84b、94b ナット
85a、95a カップラー(長ナット)
85b、95b ナット
86、96 プレート座金
100 基礎
101 構造体
110 第1の柱
110A 下段の第1の柱
110B 上段の第1の柱
120 第2の柱
120A 下段の第2の柱
120B 上段の第2の柱
150A 下段の梁
150B 上段の梁
170 CLTパネル
170A 下段のCLTパネル
170B 上段のCLTパネル
180 第1棒状固定部材
190 第2棒状固定部材
181、191 下段側ロッド
182、192 上段側ロッド
183、193 長尺ロッド
184a、194a カップラー(長ナット)
184b、194b ナット
185a、195a カップラー(長ナット)
185b、195b ナット
186a、196a 下段プレート座金
187a、197a 上段プレート座金
186b、196b 下段固定ナット
187b、197b 上段固定ナット

Claims (6)

  1. 基礎の上に間隔を空けて設置され梁が取り付けられた隣り合う柱と柱の間に該柱から離れて取り付けられる面材の取付構造であって、
    前記面材は、前記面材の下面側において前記基礎の上に固定された土台に嵌合する下面嵌合部材と、前記面材の上面側において前記梁に嵌合する上面嵌合部材とを備え、
    前記面材は、前記下面嵌合部材が前記土台に嵌合し、前記上面嵌合部材が前記梁に嵌合した状態で、前記面材の前記梁の軸方向の両側近傍において、前記基礎と前記梁を連結する棒状固定部材によって、前記土台と前記梁に挟み込まれて固定され
    前記隣り合う柱と柱は前記基礎の上に前記土台を介さずに載置台を介して設置され、
    前記棒状固定部材は前記柱と前記面材に当接せず、前記棒状固定部材の下部は前記基礎に固定され、前記棒状固定部材の上部は前記梁に固定されていることを特徴とする面材の取付構造。
  2. 前記下面嵌合部材は、前記面材の下面部に埋め込まれて一部が前記面材の下面から突出する下面側筒部材であり、前記上面嵌合部材は、前記面材の上面部に埋め込まれて一部が前記面材の上面から突出する上面側筒部材であり、前記下面側筒部材が前記土台に設けられた孔部に嵌合し、前記上面側筒部材が前記梁に設けられた孔部に嵌合することを特徴とする請求項1記載の面材の取付構造。
  3. 前記下面側筒部材及び/又は上面側筒部材は、アイボルトの雄ネジが螺合する雌ネジが設けられたメネジパイプであり、該メネジパイプの雌ネジに前記アイボルトの雄ネジを螺合させ、前記アイボルトのリング部に吊り具を引っ掛けて前記面材を吊り上げるようにしたことを特徴とする請求項2記載の面材の取付構造。
  4. 前記棒状固定部材は、前記基礎に固定されたアンカーボルトと、前記梁に取り付けられた梁側ボルトと、長尺ロッドと、前記アンカーボルトの上端部と前記長尺ロッドの下端部を連結する下側連結部材と、前記梁側ボルトの下端部と前記長尺ロッドの上端部を連結する上側連結部材を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載した面材の取付構造。
  5. 下段の梁と上段の梁が取り付けられた隣り合う柱と柱の間に該柱から離れて取り付けられる面材の取付構造であって、
    前記面材は、前記面材の下面側において前記下段の梁に嵌合する下面嵌合部材と、前記面材の上面側において前記上段の梁に嵌合する上面嵌合部材とを備え、
    前記面材は、前記下面嵌合部材が前記下段の梁に嵌合し、前記上面嵌合部材が前記上段の梁に嵌合した状態で、前記面材の前記上段の梁の軸方向の両側近傍において、前記下段の梁と前記上段の梁を連結する棒状固定部材によって、前記下段の梁と前記上段の梁に挟み込まれて固定され
    前記棒状固定部材は、前記下段の梁に取り付けられた下段側ロッドと、前記上段の梁に取り付けられた上段側ロッドと、長尺ロッドと、前記下段側ロッドの上端部と前記長尺ロッドの下端部を連結する下段側連結部材と、前記上段側ロッドの下端部と前記長尺ロッドの上端部を連結する上段側連結部材を備え、
    前記棒状固定部材は前記柱と前記面材に当接せず、前記下段側ロッドの下端部は、基礎に固定されたアンカーボルトに連結されていることを特徴とする面材の取付構造。
  6. 前記面材は、CLTパネル、単板積層材又は集成材であることを特徴とする請求項1乃至請求項記載のいずれかに記載した面材の取付構造。
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