JP2019173386A - 屋外階段構造、及び屋外階段構造の設置方法 - Google Patents

屋外階段構造、及び屋外階段構造の設置方法 Download PDF

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Abstract

【課題】支持柱の溶接や高力ボルトによる柱継ぎを不要とし、構成部材の運送効率の悪化も防止可能な屋外階段構造、及び屋外階段構造の設置方法を提供する。【解決手段】建造物の外側に設置される屋外階段構造1であって、下側階段部7と、下側階段部7に対して折返すように連なる上側階段部8と、下側階段部7の上部及び上側階段部8の下部を支持する支持梁9と、支持梁9の下面側に梁勝ち状態で接続され、支持梁9を支持する支持柱10と、を備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は屋外階段構造、及び屋外階段構造の設置方法に関する。
従来、建造物の外側に設置される屋外階段としては、例えば特許文献1に示されるような階段が知られている。特許文献1に記載された階段は、建物本体の外側に一対の支持柱を立設するとともに、当該支持柱の両側の側面に支持梁を突設し、これらの支持梁を用いて踊場及び階段部を支持する構造とされている。
特許第2769303号公報
しかしながら、従来の屋外階段は、支持柱と支持梁との接続部分が、柱勝ちとなっている。すなわち、支持柱の側面に支持梁を突設させる構造であり、階数が増えると溶接または高力ボルトによる柱継ぎ等が必要であった。また、支持柱の側面に支持梁を接続するために、支持柱の側面に予め剛接合した梁やブラケット等が必要となり、その場合、支持柱の側面に突起部が形成されるため、そのような突起部を持たない通常の柱を運搬する場合に比べて運送効率が悪化してしまうという問題があった。
それゆえ本発明は、支持柱の溶接や高力ボルトによる柱継ぎを不要とし、構成部材の運送効率の悪化も防止可能な屋外階段構造、及び屋外階段構造の設置方法を提供することを目的とするものである。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の屋外階段構造は、建造物の外側に設置される屋外階段構造であって、
下側階段部と、
前記下側階段部に対して折返すように連なる上側階段部と、
前記下側階段部の上部及び前記上側階段部の下部を支持する支持梁と、
前記支持梁の下面側に梁勝ち状態で接続され、該支持梁を支持する支持柱と、を備えることを特徴とするものである。
なお、本発明の屋外階段構造にあっては、前記支持梁の上面側に梁勝ち状態で接続され、上階の支持梁を支持する支持柱をさらに備えることが好ましい。
また、本発明の屋外階段構造にあっては、前記下側階段部の上部及び前記上側階段部の下部に、踊場構成部がそれぞれ設けられており、前記支持梁は前記踊場構成部を下方から支持することが好ましい。
また、本発明の屋外階段構造にあっては、前記支持柱の軸線方向における少なくとも一方の端部には、
前記支持柱を前記支持梁にボルト接合により接続するための接続部が設けられており、
前記接続部は、前記支持柱の軸線方向に対して垂直に延在する板部を有し、
前記板部には、前記支持柱の軸線方向から見て前記支持柱の外面輪郭線よりも内側に位置するボルト貫通用の孔が形成されていることが好ましい。
また、本発明の屋外階段構造の設置方法は、建造物の外側に設置される屋外階段構造の設置方法であって、
支持柱を基礎梁または下階の支持梁の上方に立設する工程と、
前記支持柱の上方に支持梁を梁勝ち状態で接続する工程と、
前記支持梁の上方に下側階段部の上部を配置する工程と、
前記支持梁の上方に、前記下側階段部に対して折返すように連なる上側階段部の下部を配置するとともに他の支持梁の上方に前記上側階段部の上部を配置する工程と、を含むことを特徴とするものである。
本発明によれば、支持柱の溶接や高力ボルトによる柱継ぎを不要とし、構成部材の運送効率の悪化も防止可能な屋外階段構造、及び屋外階段構造の設置方法を提供することができる。
本発明の一実施形態としての屋外階段構造を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態としての屋外階段構造を示す斜視図である。 図1の屋外階段構造における支持梁と支持柱の接続部を拡大して示す斜視図である。 図3Aの接続部における支持柱の軸線方向から見た断面図である。 支持梁と支持柱の接続部の変形例を拡大して示す斜視図である。 図4Aの接続部における支持柱の軸線方向から見た断面図である。 支持梁と支持柱の接続部の変形例を拡大して示す斜視図である。 支持梁と支持柱の接続部の変形例を拡大して示す斜視図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1に示す屋外階段構造1は、建造物の外側に設置される折返し形式の階段である。建造物としては、特に限定されるものではないが、例えば集合住宅や中高層ビルとすることができる。集合住宅としては、例えば、鉄骨造の軸組みを有する6階建ての工業化住宅である。
地盤に固定された鉄筋コンクリート造の基礎構造体(図示省略)と、柱や梁などの軸組部材で構成された軸組架構を有し、基礎構造体に固定された上部構造体と、で構成されている。なお、軸組架構を構成する軸組部材は、規格化(標準化)されたものであり、予め工場にて製造されたのち建築現場に搬入されて組み立てられる。
なお、図1には、建造物としての集合住宅の躯体の一部のみを示している。具体的に、図1には、建造物の各階層の床部を支持する梁2、及び上下の梁2の間に接続され、鉛直方向に延びる間柱3が示されている。梁2は、軸組架構を構成する柱(図示省略)に接続されている。図1に示す例において、梁2はH形鋼、間柱3は角形鋼管で構成されているが、これらに限定されず、種々の形鋼もしくは木材等の柱状部材を用いることができる。
屋外階段構造1は、例えば集合住宅の各階の外廊下等に連なる平坦な主踊場4と、階高の中間の高さに位置する平坦な中間踊場5とを備える。主踊場4と中間踊場5の間には、主踊場4と中間踊場5を連結する階段状の昇降部6が設けられている。また、主踊場4、中間踊場5、及び昇降部6は、下側階段部7と、下側階段部7に対して折り返すように連なる上側階段部8とで構成されている。梁2と上側階段部8との間には、外壁パネル等が設置される。なお、中間踊場5側から見て下階に向けて延びる階段部を下側階段部7とし、中間踊場5側から見て上階に向けて延びる階段部を上側階段部8としている。屋外階段構造1は、一方の側面(上側階段部8側の側面)が建造物に面しており、他方の側面(下側階段部7側の側面)が建造物から離間する側に位置している。建造物に対する屋外階段構造1の配置方向は図示例に限定されず、図1の例とは逆側の側面が建造物側となるように配置してもよいし、主踊場4側または中間踊場5側が建造物側となるように配置してもよい。
下側階段部7及び上側階段部8は、階段支持部によって支持される。本例の階段支持部は、下側階段部7及び上側階段部8の下方に位置する支持梁9(第1支持梁9a、第2支持梁9b)と、梁勝ち状態で支持梁9に接続される支持柱10(第1支持柱10a、第2支持柱10b)とを備える。なお、階段支持部は、第1支持梁9aと第2支持梁9bとの間に接続される補強部材等の、他の部材を備えていてもよい。
下側階段部7は、その上部に設けられた平坦な第1踊場構成部7aと、下部に設けられた平坦な第2踊場構成部7bとを有する。また、第1踊場構成部7aと第2踊場構成部7bとの間の昇降部6には、踏み面部7c及び蹴込み部7dが設けられている。さらに、下側階段部7は、略平行に延在する左右の桁部7eと、落下防止柵を兼ねた左右の手摺部7fとを備える。下側階段部7は、構成部材を工場等で予め組み付けてユニット化された階段ユニット部材とすることができる。
上側階段部8は、上部に設けられた踊場構成部8aと、下部に設けられた踊場構成部8bとを有する。踊場構成部8a、8bは全体として平坦な部分であるが、一部に段差等の凹凸が形成されていてもよい。また、踊場構成部8aと踊場構成部8bとの間には、昇降部6を構成する踏み面部8c及び蹴込み部8dが設けられている。さらに、上側階段部8は、略平行に延在する左右の桁部8eと、落下防止柵を兼ねた左右の手摺部8fとを備える。下側階段部8は、各部を構成する部材を予め組み付けてユニット化された階段ユニット部材とすることができる。なお、下側階段部7と上側階段部8は、同一形状の共通部材としてもよいし、異なる形状でもよい。また、下側階段部7と上側階段部8の構成は図示例に限定されるものではない。例えば桁部7e、8eは図示のような側桁に限らず、ささら桁であってもよいし、また、蹴込み部7d、8dを有していない構造であってもよい。
下側階段部7の第1踊場構成部7aが中間踊場5の一方側の半部を構成し、上側階段部8の第2踊場構成部8bが、中間踊場5の他方側の半部を構成する。同様に、主踊場4の一方側の半部は、下側階段部7の第2踊場構成部7bで構成され、他方側の半部は、上側階段部8の第1踊場構成部8aで構成される。
中間踊場5側に位置する下側階段部7の上部(本例では第1踊場構成部7a)と上側階段部8の下部(本例では第2踊場構成部8b)は、第1支持梁9aによって支持され、第1支持梁9aは第1支持柱10aによって支持される。一方で、主踊場4側に位置する下側階段部7の下部(本例では第2踊場構成部7b)と上側階段部8の上部(本例では第1踊場構成部8a)は第2支持梁9bによって支持され、第2支持梁9bは第2支持柱10bによって支持される。本例では、第1踊場構成部7aと第2踊場構成部8bは、第1支持梁9aの上方に配置され、ボルトにより固定され、同様に第2踊場構成部7bと第1踊場構成部8aは、第2支持梁9bの上方に配置され、ボルトにより固定されるが、支持梁9に対する階段部(下側階段部7及び上側階段部8)の固定方法はこれに限定されない。
第1支持梁9aと第2支持梁9bは相互に平行で、異なる高さに配置される。また、中間踊場5側の第1支持柱10a及び主踊場4側の第2支持柱10bは、下側階段部7と上側階段部8との間の隙間に配置される。
本例の第1支持梁9a及び第2支持梁9bは、H形鋼の一方のフランジの上面に、階段部接続用の接続板部11を設けるとともに、接続板部11に対応する位置において、対向する一対のフランジ間に補強板部12を溶接したものである。部材を共通化する観点から、第1支持梁9aと第2支持梁9bとが同一の部材であることが好ましいが、形状の異なる部材であってもよい。
第1支持柱10aは、第1支持梁9aの下側に梁勝ち状態で接続され、当該第1支持梁9aを支持する。ここで、「梁勝ち状態で接続される」とは、支持梁9と支持柱10の接続部において、支持梁9が連続性を維持するように支持梁9の上面側又は下面側に支持柱10が接続されることを意味する。なお、支持梁9と支持柱10は直接結合されていてもよいし、接続金物等の他の部材を間に介して接続されていていてもよい。最上階の支持梁9を除いて、支持梁9の上面側には、上階の支持梁9を支持する支持柱10が梁勝ち状態で接続される。
第1支持柱10a及び第2支持柱10bは、軸方向の一端部に設けられた柱頭部13と、他端部に設けられた柱脚部14とを有する。なお、本例の第1支持柱10a及び第2支持柱10bは、柱頭部13と柱脚部14の形状を共通化しているため、上下反転しても使用可能となっている。また、部材を共通化する観点から、第1支持柱10aと第2支持柱10bとは、同一の部材であることが好ましいが、形状の異なる部材としてもよい。
柱頭部13及び柱脚部14は、支持梁9に対して支持柱10をボルト接合により接続するための接続部となっている。具体的に、柱頭部13及び柱脚部14は、横断面が略十字状の軸部15と、支持柱10の軸線方向に対して垂直に延在する板部16と、を有する。板部16には、支持柱10の軸線方向から見て支持柱10の外面輪郭線よりも内側に位置するボルト貫通用の孔17が形成されている(図3B参照)。このように、ボルト貫通用の孔17が支持柱10の軸線方向から見て支持柱10の外面輪郭線よりも内側に位置することで、ボルトが支持柱10の外側に突出しないため、他の部材に干渉し難く、また、外観的にも優れたものとすることができる。
図3Aは、支持梁9と支持柱10の柱脚部14(または柱頭部13)との接続部を拡大して示した斜視図である。図3Bは、軸部15において軸線方向に垂直に切断した場合の、支持柱10の軸線方向から見た断面図である。図3Aに示すように、支持梁9の上面に支持柱10を垂直に突き当てるように配置した状態で、支持梁9の上面(または下面)に板部16を当接させ、板部16の孔17を通して支持梁9の上面(または下面)に形成された雌ねじ付きのボルト孔にボルトを締結することにより、支持梁9と支持柱10とを接続することができる。あるいは、板部16の孔17と支持梁9に形成された貫通孔を通してボルトとナットで締結してもよい。
なお、支持梁9と支持柱10との接続方法はこれに限定されず、柱の軸力とせん断力を十分に伝達できれば、例えば、図4A、4B、及び図5、6に示す方法でもよい。図4A、4Bは、支持柱10がH形鋼である場合の接続部の一例を示す斜視図及び断面図である。支持柱10の先端に溶接した板部16には、ボルト貫通用の孔17が形成されており、板部16が、図3A、3Bに示す場合と同様に、支持梁9の上面(又は下面)にボルト接合される。なお、図4Bに示すように、4つの孔17は、支持柱10の軸線方向から見て支持柱10の外面輪郭線(H形鋼の最大幅位置及び最大奥行位置)よりも内側に位置している。
図5、図6は、支持梁9と支持柱10の接続部において、ボルト用の孔17が支持柱10の外面輪郭線よりも外側に位置する例を示す斜視図である。図5に示すように、断面がL型の接続金物18を用いて、支持梁9と支持柱10を接続してもよい。図5に示す支持柱10は角形鋼管であり、支持柱10の両側面に接するように接続金物18を配置して、ボルト及びナットで支持柱10と当該接続金物18を両側から挟んで締結するようにしている。また、それぞれの接続金物18は支持梁9の上面(または下面)にボルト接合される。
図6に示す例では、支持柱10の先端に溶接した板部16にボルト用の孔17が形成されており、板部16を支持梁9の上面(または下面)に当接させて、ボルト接合している。何れの場合にも、支持梁9と支持柱10とを梁勝ち状態で接続することができる。
中間踊場5側を支持する第1支持梁9a及び主踊場4側を支持する第2支持梁9bは、建造物の躯体に接続されていることが好ましい。本例の第1支持梁9aは、上下に隣接する梁2の間に設けられた間柱3に接続されている。間柱3と第1支持梁9aとの接続は、特に限定されないが、例えば、間柱3に予め溶接又はボルト接合された板状の接続金物3a(ブラケット)に対して、第1支持梁9aの端部をボルト接合することによって行うことができる。また、主踊場4側の第2支持梁9bは、梁2に接続されている。梁2と第2支持梁9bとの接続は、特に限定されないが、例えば、梁2に溶接された板状の接続金物(図示省略)に対して、第2支持梁9bをボルト接合することによって行うことができる。このような構成により、屋外階段構造1で生じる水平方向の力を建造物の躯体で受けることができるため、屋外階段構造1の安定性を向上させ、地震発生時等における横揺れを低減することができる。
以下に、屋外階段構造1の設置方法について説明する。先ず、基礎梁(図示省略)に対して、第1支持柱10aの柱脚部14を固定して第1支持柱10aを鉛直に立設する。次いで、第1支持柱10aの上面に第1支持梁9aを積置し、柱頭部13と第1支持梁9aの下面とをボルト接合により固定することにより、第1支持柱10aと第1支持梁9aとを梁勝ち状態で接続する。さらに第1支持梁9aの端部を、間柱3にボルト接合により接続する。次いで、第1支持梁9aの上方に下側階段部7の第1踊場構成部7aを配置して、第1支持梁9aの接続板部11と第1踊場構成部7aとをボルト接合により固定する。これにより、第1支持柱10aと第1支持梁9aと下側階段部7とでトラス状態が形成されて架構が安定する。なお、第1支持柱10aと第1支持梁9aとは剛接合としなくても、トラス状態によって架構が安定する。
次いで、第1支持柱10a及び第1支持梁9aから所定の間隔を空けて、当該第1支持柱10a及び第1支持梁9aと同様に、第2支持柱10b及び第2支持梁9bを設置する。また、第2支持梁9bを、梁2にボルト接合により接続する。そして、第1支持梁9aの上方に上側階段部8の第2踊場構成部8bを配置し、第2支持梁9bの上方に当該上側階段部8の第1踊場構成部8aを配置するようにして、上側階段部8を第1支持梁9a及び第2支持梁9bの接続板部11にボルト接合により固定する。これにより、第2支持柱10bと第2支持梁9bと上側階段部8とでトラス状態が形成されて架構が安定する。支持梁9(第1支持梁9a及び第2支持梁9b)に対する下側階段部7及び上側階段部8の固定は、上述のように支持梁9の接続板部11に形成された貫通孔を利用したボルト接合により行うことができるが、これに限られない。
次いで、既設した下階の第1支持梁9aの上面側に、上階の第1支持柱10aを梁勝ち状態で接続し、当該第1支持柱10aの上方に上階の第1支持梁9aを固定する。そして、既設した第2支持梁9bと上階の第1支持梁9aの上方に上階の下側階段部7を配置し、固定する。これにより、上階の第1支持柱10aと上階の第1支持梁9aと上階の下側階段部7とでトラス状態が形成されて架構が安定する。これを繰り返すことにより、下方側から階層毎に屋外階段構造1を設置することができる。すなわち、例えば複数階層にわたって延在する長い支持柱を使用する場合のように、大掛かりな足場等の設備が不要となり、また、建造物を建築する過程で使用可能な仮設階段としても利用可能となる。なお、第1支持梁9aに生じる負荷を軽減する観点から、下階の第1支持柱10aと上階の第1支持柱10aとは、軸線が同一直線上に位置するように配置されることが好ましいが、これに限られない。同様に、下階の第2支持柱10bと上階の第2支持柱10bも軸線が一致するように配置されることが好ましいが、これに限られない。
また、本実施形態によれば、下階の第1支持柱10aと上階の第1支持柱10aとの間に、第1支持梁9aが位置することになるため、上下の第1支持柱10a同士を直接連結する作業が不要となる。そのため、支持柱10の溶接または高力ボルトによる柱継ぎが不要となり、現場での施工作業が容易となる。また、支持柱10の側面に支持梁9を接続するための持ち出し梁やブラケット等の構成が不要となるため、支持柱10の運送効率の悪化も抑制することができる。
図2は、本発明の他の実施形態としての屋外階段構造20を示している。屋外階段構造20が設置される建造物の躯体は柱21と、一対の柱21間に接続された梁22とを備えている。
屋外階段構造20は、図1に示す先の実施形態と構成が同様であり、左右反転した下側階段部7と上側階段部8とを備える。
また、屋外階段構造20は、建造物から離間する側に位置する中間踊場5側の第1支持梁9c及び左右一対の第1支持柱10cと、建造物の柱21に固定された持ち出し梁23に接続された主踊場4側の第2支持梁9dと、を備える。また、屋外階段構造20には、第1支持梁9cの両端部と、持ち出し梁23とを接続する補強部材24が設けられている。なお、本例の持ち出し梁23は、建造物の柱21に固定されているが、これに限られず、建造物の梁22に固定されていてもよい。
図1に示す先の実施形態では、主踊場4側及び中間踊場5側がともに、支持梁9及び支持柱10によって支持される構成としているが、本実施形態では、下側階段部7と上側階段部8の主踊場4側を建造物側の躯体(梁22に固定された持ち出し梁23)で支持する構成としている。これにより、主踊場4側の安定性を高めることができる。
また、屋外階段構造20は、図1に示す先の実施形態では、下側階段部7と上側階段部8との間の隙間に、第1支持柱10a及び第2支持柱10bが配置される構成としていたが、本例では、一対の第1支持柱10cが下側階段部7と上側階段部8の外側にそれぞれ配置されている。このように、下側階段部7と上側階段部8を外側から挟むように一対の支持柱を設けることにより、安定性を高めることができる。なお、下側階段部7と上側階段部8との間の隙間に第1支持梁9cを支持する支持柱10を1本のみ、または複数本設けるようにしてもよい。
屋外階段構造20において、一対の第1支持柱10cは、それぞれ第1支持梁9cに対して梁勝ち状態で接続されているため、先の実施形態と同様に、第1支持柱10c同士を上下に直接連結する作業が不要となる。そのため、溶接または高力ボルトによる柱継ぎが不要となり、現場での施工作業が容易となる。また、第1支持柱10cの側面に第1支持梁9cを接続するための持ち出し梁やブラケット等の構成が不要となるため、第1支持柱10cの運送効率の悪化も抑制することができる。また、本例の屋外階段構造20においても各部材を階層毎に設置することができるため、施工が容易であり、仮設階段としても利用可能である。また、建物を下層から順に施工する場合には、建物の施工進捗に合わせて階段を設置することができるため、階段の支柱だけ突出してそのための安全対策をする必要がない。
また、上述のように、屋外階段構造20は、主踊場4側が建造物に面しており、中間踊場5側が建物から突出しているため、中間踊場5側が安定し難いところ、左右一対の第1支持柱10cを設けることにより、安定性を向上させている。さらに、建造物躯体側の持ち出し梁23と第1支持梁9cとを補強部材24を設けることにより、中間踊場5側の安定性をより効果的に高めることができる。
本発明に係る建物は、上述した実施形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲で記載された内容を逸脱しない範囲で、様々な構成により実現することが可能である。例えば、支持梁9及び支持柱10の形状は、上述の例に限定されず、種々の形鋼もしくは木材等の柱状部材を用いることができる。また、図1に示す屋外階段構造1では、1本の支持梁9(第1支持梁9aまたは第2支持梁9b)に掛かる鉛直荷重を1本の支持柱10(第1支持柱10aまたは第2支持柱10b)で受ける構成としているが、それぞれの支持梁9に複数本の支持柱10を接続して、当該複数本の支持柱10で鉛直荷重を受けるようにしてもよい。
また、屋外階段構造20では、主踊場4側の鉛直方向荷重を建造物の躯体側で支持する構成としているが、階段支持部を構成する支持柱10で主踊場4側の鉛直方向荷重を受ける構成としてもよい。すなわち、例えば、中間踊場5側と同様に一対の支持柱10を第2支持梁9dに接続して、当該一対の支持柱10で主踊場4側の鉛直荷重を受ける構成としてもよい。
1:屋外階段構造
2:梁
3:間柱
4:主踊場
5:中間踊場
6:昇降部
7:下側階段部
7a:第1踊場構成部(踊場構成部)
7b:第2踊場構成部(踊場構成部)
7c:踏み面部
7d:蹴込み部
7e:桁部
7f:手摺部
8:上側階段部
8a:第1踊場構成部(踊場構成部)
8b:第2踊場構成部(踊場構成部)
8c:踏み面部
8d:蹴込み部
8e:桁部
8f:手摺部
9(9a、9b、9c、9d):支持梁
10(10a、10b、10c):支持柱
11:接続板部
12:補強板部
13:柱頭部(接続部)
14:柱脚部(接続部)
15:軸部
16:板部
17:ボルト貫通用の孔
18:接続金物
20:屋外階段構造
21:柱
22:梁
23:持ち出し梁
24:補強部材

Claims (5)

  1. 建造物の外側に設置される屋外階段構造であって、
    下側階段部と、
    前記下側階段部に対して折返すように連なる上側階段部と、
    前記下側階段部の上部及び前記上側階段部の下部を支持する支持梁と、
    前記支持梁の下面側に梁勝ち状態で接続され、該支持梁を支持する支持柱と、を備えることを特徴とする、屋外階段構造。
  2. 前記支持梁の上面側に梁勝ち状態で接続され、上階の支持梁を支持する支持柱をさらに備える、請求項1に記載の屋外階段構造。
  3. 前記下側階段部の上部及び前記上側階段部の下部に、踊場構成部がそれぞれ設けられており、前記支持梁は前記踊場構成部を下方から支持する、請求項1又は2に記載の屋外階段構造。
  4. 前記支持柱の軸線方向における少なくとも一方の端部には、
    前記支持柱を前記支持梁にボルト接合により接続するための接続部が設けられており、
    前記接続部は、前記支持柱の軸線方向に対して垂直に延在する板部を有し、
    前記板部には、前記支持柱の軸線方向から見て前記支持柱の外面輪郭線よりも内側に位置するボルト貫通用の孔が形成されている、請求項1〜3の何れか一項に記載の屋外階段構造。
  5. 建造物の外側に設置される屋外階段構造の設置方法であって、
    支持柱を基礎梁または下階の支持梁の上方に立設する工程と、
    前記支持柱の上方に支持梁を梁勝ち状態で接続する工程と、
    前記支持梁の上方に下側階段部の上部を配置する工程と、
    前記支持梁の上方に、前記下側階段部に対して折返すように連なる上側階段部の下部を配置するとともに他の支持梁の上方に前記上側階段部の上部を配置する工程と、を含む屋外階段構造の設置方法。
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