JP7454809B2 - 建物躯体 - Google Patents
建物躯体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7454809B2 JP7454809B2 JP2019148699A JP2019148699A JP7454809B2 JP 7454809 B2 JP7454809 B2 JP 7454809B2 JP 2019148699 A JP2019148699 A JP 2019148699A JP 2019148699 A JP2019148699 A JP 2019148699A JP 7454809 B2 JP7454809 B2 JP 7454809B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- horizontal structure
- layer
- horizontal
- column
- building frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 32
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 claims description 32
- 238000010030 laminating Methods 0.000 claims description 9
- 239000010410 layer Substances 0.000 description 273
- 239000000463 material Substances 0.000 description 147
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 96
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 48
- 239000002023 wood Substances 0.000 description 30
- 239000010953 base metal Substances 0.000 description 12
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 9
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 9
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 7
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 7
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 5
- 239000002648 laminated material Substances 0.000 description 4
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 3
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 3
- 239000000835 fiber Substances 0.000 description 3
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 3
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 3
- 239000002356 single layer Substances 0.000 description 3
- 239000004567 concrete Substances 0.000 description 2
- 239000004566 building material Substances 0.000 description 1
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 1
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 1
- 238000009408 flooring Methods 0.000 description 1
- 239000011491 glass wool Substances 0.000 description 1
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 1
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 1
- 239000011810 insulating material Substances 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 239000011490 mineral wool Substances 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 239000011120 plywood Substances 0.000 description 1
- 239000011150 reinforced concrete Substances 0.000 description 1
- 239000013585 weight reducing agent Substances 0.000 description 1
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Description
このフラットスラブ構造は、柱の下側柱の柱頭部に設けられたキャピタルと、隅部や端部がキャピタルに支持された木質版と、を備えている。スラブは、木質版の上面にコンクリート版が接合された複合スラブである。キャピタルは、木質材で構成されている。柱は、木質材で構成され、上側の柱は、下側の柱の柱頭部に設けられ、木質版及びキャピタルよりも上部に突出する支持部材で支持されている。
水平断面形状が矩形状の複数の柱2と、
前記複数の柱2の上端面の上にそれぞれ載って前記複数の柱2にそれぞれ取り付けられ、前記柱2の水平断面形状の四つの角の上に中空を有する複数の柱頭金物5と、
前記複数の柱頭金物5に載せられて、前記複数の柱頭金物5の間に架け渡されるよう連続する床又は屋根板(水平構造体3)と、
前記床又は前記屋根板(水平構造体3)を前記柱頭金物5に固定するボルトナット締結体(通しボルト8及びナット9)と、を備える建物躯体において、
前記ボルトナット締結体(通しボルト8及びナット9)が前記柱ごとに四つあり、
前記ボルトナット締結体(通しボルト8及びナット9)が前記柱頭金物5の中空から前記床又は前記屋根板(水平構造体3)の上まで前記柱頭金物5の上部及び前記床又は前記屋根板(水平構造体3)を上下に貫通して、前記柱頭金物5の上部及び前記床又は前記屋根板(水平構造体3)を上下に締め付け、
前記床又は前記屋根板(水平構造体3)が、
下層水平構造体30Lと、
前記下層水平構造体30Lの上面に載せられた上層側水平構造体と、
を有し、
前記下層水平構造体30Lが、前記柱2の水平方向断面積よりも大きい面積を有し、
前記上層側水平構造体が、前記下層水平構造体30Lの面積よりも大きい面積を有し、
前記上層側水平構造体が成す第1層が、前記下層水平構造体が成す第2層が前記柱2の上端の周囲において成すエッジから張り出すことによって、前記第1層の下面と前記第2層の下面との間の段差が前記エッジに沿って形成され、その段差が前記床又は前記屋根板(水平構造体3)の下方から見えることを特徴とする。
これにより、下層水平構造体30L上面において、上層側水平構造体を、柱2に支持された、当該柱2の水平方向断面積よりも大きい面積を有する下層水平構造体30Lの全面で支持できるため、上層側水平構造体の支持スパンを大きくすることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の建物躯体において、例えば図12(b)及び図16(a)に示すように、前記上層側水平構造体は、前記下層水平構造体30Lが成す前記第2層に載せられ、長方形に成し、その長方形の短辺方向に配列された複数の中層水平構造体30Mと、前記複数の中層水平構造体30Mが成す中層に載せられ、長方形に成し、その長方形の短辺方向に配列された複数の上層水平構造体30Uと、を有し、前記複数の上層水平構造体30Uの長辺方向が前記複数の中層水平構造体30Lの短辺方向に沿い、前記複数の上層水平構造体30Uのそれぞれは前記複数の中層水平構造体30Mの隣り同士の境界を跨ぐよう配置されていることを特徴とする。
請求項1に記載の建物躯体において、例えば図10(a)、図11、図15、図20~図24に示すように、
前記複数の柱2に、前記下層水平構造体30Lが架け渡されていることを特徴とする。
その長い下層水平構造体30Lの支持スパンを大きくして、下層水平構造体30Lの幅も大きくすることができ、下層水平構造体30Lの面積を広くすることができる。
請求項1に記載の建物躯体において、例えば図10(b)、図12、図13、図16、図17に示すように、
前記柱2の各々に、前記下層水平構造体30Lが個別にそれぞれ支持されていることを特徴とする。
請求項1、3又は4に記載の建物躯体において、例えば図14~図16、図20に示すように、
前記上層側水平構造体は、
前記下層水平構造体30Lの上面に載せられた、前記下層水平構造体30Lの面積よりも大きい面積を有する中層水平構造体30Mと、
複数の前記中層水平構造体30Mの上面に架け渡された上層水平構造体30Uと、
からなり、
前記上層水平構造体30Uが成す上層が、前記中層水平構造体30Mが成す中層が前記柱2の上端の周囲において成す第2エッジから張り出すことによって、前記上層の下面と前記中層の下面との間の段差が前記第2エッジに沿って形成され、その段差が前記床又は前記屋根板の下方から見えることを特徴とする。
すなわち、下層水平構造体30Lの上面に隅部及び端部以外の部分で載せられた、下層水平構造体30Lの面積よりも大きい面積を有する複数の中層水平構造体30Mの上面に、上層水平構造体30Uが架け渡されているので、複数の中層水平構造体30Mに架け渡される長い上層水平構造体30Uを採用できるとともに、その長い上層水平構造体30Uの支持スパンを大きくして、上層水平構造体30Uの幅も大きくすることができる。
請求項5に記載の建物躯体において、例えば図20、図24に示すように、
前記中層水平構造体30Mは、上層側に行くにつれて面積が大きくなる層が積層して形成されていることを特徴とする。
請求項5又は6に記載の建物躯体において、例えば図15(b)、図23、図24に示すように、
前記中層水平構造体30Mは、
水平方向に複数並べられ、離間して配置されていることを特徴とする。
請求項5から7のいずれか一項に記載の建物躯体において、例えば図23に示すように、
前記上層水平構造体30Uは、水平方向に複数並べられ、離間して配置されていることを特徴とする。
また、上層水平構造体30U間の隙間Sと中層水平構造体30M間の隙間Sをオーバーラップさせることで、屋根に水平構造体30L・30M・30Uを用いた場合に、トップライト3TLを形成することができる。
請求項5から8のいずれか一項に記載の建物躯体において、例えば図22に示すように、
前記下層水平構造体30Lの上面と前記中層水平構造体30Mの下面とのいずれか一方に凹部30aが形成されており、
前記下層水平構造体30Lの上部又は前記中層水平構造30M体の下部が前記凹部30aに埋設されていることを特徴とする。
請求項5から9のいずれか一項に記載の建物躯体において、例えば図21、図22に示すように、
前記中層水平構造体30Mの上面と前記上層水平構造体30Uの下面とのいずれか一方に凹部30aが形成されており、
前記中層水平構造体30Mの上部又は前記上層水平構造体30Uの下部が前記凹部30aに埋設されていることを特徴とする。
(建物構成例1)
先ず、図1は一層の水平構造体における支持構造を適用した建物の基礎1と柱2及び水平構造体3の概略構成例を示すものである。
図示例では、基礎1に所定間隔で多数本建てられた一階の柱2に二階床を構成する水平構面として機能する水平構造体3が支持されている。その二階床の水平構造体3に多数本建てられた二階の柱2に三階床を構成する水平構造体3が支持されている。その三階床の水平構造体3に多数本建てられた三階の柱2に屋根板を構成する水平構造体3が支持されている。一階、二階及び三階の各々の柱2は、図示のように、同一延長線上の位置にそれぞれ配置されている。
なお、基礎1の上には、図示しないが、一階床を構成する水平構造体が敷設される。
また、図示例において、水平構造体3は単層だが、後述する建物構成例2・3のような複層も含まれる。
この二階床の水平構造体3の上には、柱脚鉄板7及びその上の柱脚金物4を介して二階の柱2が建てられて、この二階の柱2の上端面に柱頭金物5及び柱脚板、実施形態では、鋼板により形成された柱頭鉄板6を介して三階床を構成する水平構造体3が支持されている。
同様に、三階床の水平構造体3の上に柱脚鉄板7及び柱脚金物4を介して三階の柱2が建てられて、この三階の柱2の上端面に柱頭金物5及び柱頭鉄板6を介して屋根板を構成する水平構造体3が支持されている。
また、軸材21は、下端面から突出するとともに柱脚金物4との連結に用いられる連結ボルト22と、下端面に設けられて当該下端面を補強する金属製の補強キャップ23と、を有する。
さらに、軸材21は、上端面から突出するとともに柱頭金物5との連結に用いられる連結ボルト24と、上端面に設けられて当該上端面を補強する金属製の補強キャップ25と、を有する。
また、柱2を形成するに当たって、この建築用パネル26は複数用いられており、これら複数の建築用パネル26が、軸材21の長さ方向に沿って上下に重ねられた状態で、軸材21に固定されている。
そして、本実施形態においては、上下二枚の建築用パネル26が、隣り合う軸材21・21間に積み重ねられるようにして設けられて、これら隣り合う軸材21・21同士を連結している。つまり、本実施形態における柱2は、四隅の軸材21と、柱2の四側面に設けられた上下二枚の建築用パネル26とによって、その本体部分(柱として主要な部分)が形成された状態となっている。
この柱脚金物4は、図4にも拡大して示すように、前後左右に離間して配置された四つの箱形金物41と、これら箱形金物41同士を連結する四つの連結部材46とを備えて枠状に形成されている。
筒部材42の一つの側面には矩形状の開口部42aが形成されている。また、上下の板部材43・44の略中央部には取付孔43a・44aが一つ形成されている。
ウェブ47には、複数の重量軽減窓47aが形成されている。
上フランジ48の上面と、箱形金物41における上の板部材43の上面は面一となっており、下フランジ49の下面と、箱形金物41における下の板部材44の下面は面一となっている。
上フランジ48には、その長さ方向に間隔を空けて複数のビス孔48aが形成されており、当該上フランジ48に当接する柱2における建築用パネル26の下端面にビスを打ち込んで固定できるようになっている。そのため、下フランジ49は、ウェブ47からの突出寸法が、上フランジ48よりも短く設定されており、ビスを打ち込みやすくなっている。
さらに、柱2の建築用パネル26の下端面が連結部材46の上フランジ48の上面に接着剤を介して当接されたうえで、この上フランジ48に形成された多数のビス孔48aから図示しないビスが建築用パネル26の下端面にねじ込まれる。
このようにして、軸材21の下端面と建築用パネル26の下端面とがそれぞれ箱形金物41の上面と上フランジ48の上面(接合面)に接合され、これによって、柱2の下端面が柱脚金物4の上面に接合されている。
このようにして、柱2の下端面が柱脚金物4を介して基礎1の上面に接合されている。換言すれば、このようにして基礎1上に柱2を立設することができる。
なお、基礎1上に柱2を立設する際における、連結ボルト22にナット14を螺合する作業や、アンカーボルト11にナット12を螺合する作業は、箱形金物41に形成された開口部42aを利用して行われる。
したがって、柱頭金物5は、柱2における四本の軸材21の上端面から突出する四本の連結ボルト24が、各筒部材42における板部材43に形成された取付孔43aにそれぞれ挿通されるとともに、補強キャップ25が箱形金物41の下面に当接されたうえで、連結ボルト24にナット15が螺合されて締め付けられている。
さらに、柱2の建築用パネル26の上端面が、柱頭金物5の各連結部材46における下フランジ48の下面に接着剤を介して当接されたうえで、この下フランジ48に形成された多数のビス孔48aから図示しないビスが建築用パネル26の上端面にねじ込まれる。
このようにして、軸材21の上端面と建築用パネル26の上端面とが箱形金物41の下面と下フランジ48の下面(接合面)にそれぞれ接合され、これによって、柱2の上端面が柱頭金物5の下面に接合されている。
この柱頭鉄板6の上面における四辺の中央内側に凸部61が各々備えられている。
凸部61は鉄製円板で、図5に示すように、その中心に形成した取付孔61aに通した六角穴付きねじ62を、柱頭鉄板6の四辺の中央内側に各々形成した取付孔6aにそれぞれ通して、六角穴付きねじ62の下端部に平座金63及びナット64をそれぞれ装着する。
そして、各々の六角穴付きねじ62の上端部にナット65をそれぞれ装着して、その六角穴付きねじ62に対し下方のナット64をそれぞれ締め込むことで、柱頭鉄板6の上面に四個の凸部61をそれぞれ固定する。
凸部61は、図示のように、上面に周辺部を除いて窪み部61bが形成されており、この窪み部61bの内部に六角穴付きねじ62の上端部及びナット65が収納状態となっている。
さらに、柱頭鉄板6の四隅部には、上下に貫通する取付孔66がそれぞれ形成されている。この取付孔66は、柱頭金物5の柱脚金物4と同様の板部材44における各々の取付孔44aの位置とそれぞれ対応する。
さらに、水平構造体3の下面において、柱頭鉄板6が位置する個所には、その四個の凸部61が収納されてそれぞれ係合する、図示しない凹部を形成しておく。
このとき、柱頭金物5における四隅部の取付孔44aに、その上の柱頭鉄板6の取付穴66、その上の水平構造体3のボルト通し孔3aがそれぞれ一致した状態となる。
そして、上方から通しボルト8をボルト通し孔3a、取付穴66、取付孔44aにそれぞれ通して、その通しボルト8の下端部にナット9をそれぞれ装着しておく。
したがって、柱脚鉄板7は、図2に示すように、水平構造体3に載せる際に、下面の凸部61が水平構造体3上面の凹部にそれぞれ係合して位置決め状態となる。
このとき、水平構造体3のボルト通し孔3aから突出した通しボルト8の上端部が、その上の柱脚鉄板7の取付穴66、その上の柱脚金物4の取付孔44aを通ってそれぞれ突出状態となる。
その通しボルト8の上端部にナット9をそれぞれ装着して、上下のナット9をそれぞれ締め込むことで、図2に示したように、水平構造体3を挟んで上下の柱頭金物5及び柱頭鉄板6と柱脚鉄板7及び柱脚金物4とが固定状態となる。
さらに、その三階床の水平構造体3上に柱脚鉄板7を介して固定した柱脚金物4に三階の柱2を前述と同様に固定してから、その柱2に柱頭金物5及び柱頭鉄板6を介して屋根板の水平構造体3を載せる。
そして、その屋根板の水平構造体3上に柱脚鉄板7を載せて、図2に示すように、通しボルト8の上端部にナット9をそれぞれ締め込んで固定する。
図8は図2の水平構造体3の納まり構造変形例を示した拡大図である。
すなわち、図示のように、水平構造体3の上面において、鉄板7の配置箇所に窪み部3bを形成して、この窪み部3bに鉄板7と通しボルト8の上端部及びナット9が収納状態となるようにしている。
これにより、床材やルーフィングの敷設が容易に行える。
次に、図9は図2の水平構造体3に用いる木質系積層板材の一例を示すもので、図示のように、水平構造体3に用いる木質系建築材料である木質系積層板材30は、下層板材31と中層板材32と上層板材33とが互いに重ねられて貼り合わされて形成されるものであり、住宅等の建築材料として利用されている。
木質系積層板材は、図示例では三層構造となっているが、三層を超える層構造であってもよく、例えば三層構造の木質系積層板材30に対して中層板材32と上層板材33が重ねられて貼り合わされた五層構造としてよい。
木質系積層板材としては、例えばCLTや集成材、合板、LVL(Laminated Veneer Lumber:単板積層材)が挙げられる。本実施形態における木質系積層板材は、CLTである。
また、下層と上層の材料用板31a・33aは、木質系積層板材30の長さ方向に沿って長く形成されており、強軸材とも呼ばれている。さらに、中層の材料用板32aは、木質系積層板材30の長さ方向と直交する幅方向に沿って長く形成されており、弱軸材とも呼ばれている。
なお、本実施形態では、下層板材31を構成する複数の材料用板31a同士、中層板材32を構成する複数の材料用板32a同士、上層板材33を構成する複数の材料用板33a同士は、それぞれ並べられた状態で接合されている。
また、材料用板31a・32a・33aの幅寸法(長さ方向および厚さ方向と直交する方向の寸法)は、一本一本が略等しくなるように設定されている。ただし、これに限られるものではなく、材料用板31a・32a・33aの幅寸法は一様でなくてもよい。すなわち、幅寸法は、木質系積層板材全体の長さ寸法と幅寸法に合わせて、それぞれ異なる幅寸法に設定されていてもよい。
このように、水平構造体3は、木質系板材31・32・33が三枚積層された木質系積層板材30による下層積層板材30L、中層積層板材30M及び上層積層板材30Uを、三層積層した三層積層体により構成されているので、その木質系積層板材30の三層積層体によって、水平構造体3の厚みと強度を確保することができる。
すなわち、図10(a)に示すように、大形状をなす大判の長方形に形成された下層積層板材30Lの場合は、互いに離間して配置した二本の柱2ごとに長方形の下層積層板材30Lをオーバーハングさせてそれぞれ架け渡す。
この下層積層板材30Lは、図示のように、その長手方向と直交する方向に平行にそれぞれ隣接して互いに連続させる。
このように、一層目から連続床となる。
このように、一層目では連続床にならない。
この下層積層板材30Lは、図示のように、その長方形の長手方向にそれぞれ隣接して互いに連続させるとともに、長手方向と直交する方向に平行にそれぞれ隣接して互いに連続させる。
このように、一層目から連続床となる。
すなわち、図10(a)のような大判の下層積層板材30Lの場合は、図11(a)に示すように、互いに離間した二枚の下層積層板材30Lごとに、長方形の中層積層板材30Mを、その長手方向を直交させてそれぞれ架け渡す。
この中層積層板材30Mは、図示のように、一端部を一方の下層積層板材30Lに重ねて揃え、他端部を他方の下層積層板材30Lの真ん中に重ねて架け渡す。
そして、中層積層板材30Mは、その長方形の長手方向にそれぞれ隣接して互いに連続させるとともに、長手方向と直交する方向に平行にそれぞれ隣接して互いに連続させる。
このように、二層目から連続床になる。
この中層積層板材30Mも、図示のように、その長方形の長手方向にそれぞれ隣接して互いに連続させるとともに、長手方向と直交する方向に平行にそれぞれ隣接して互いに連続させる。
このように、二層目から連続床になる。
すなわち、図10(b)のような小判の下層積層板材30Lsの場合は、図12(a)に示すように、互いに離間した二枚の下層積層板材30Lsごとに、長方形の中層積層板材30Mをそれぞれ架け渡す。
この中層積層板材30Mは、図示のように、一端部を一方の下層積層板材30Lsに重ねて揃え、他端部を他方の下層積層板材30Lsの真ん中に重ねて架け渡す。
そして、中層積層板材30Mは、その長方形の長手方向にそれぞれ隣接して互いに連続させるとともに、長手方向と直交する方向に平行にそれぞれ隣接して互いに連続させる。
このように、二層目から連続床になる。
この中層積層板材30Mも、図示のように、その長方形の長手方向にそれぞれ互いに隣接して連続させるとともに、長手方向と直交する方向に平行にそれぞれ隣接して互いに連続させる。
このように、二層目から連続床になる。
すなわち、図10(b)のような小判の下層積層板材30Lsの場合は、図13(a)に示すように、互いに離間した小判の下層積層板材30Lsの各々に、正方形の中層積層板材30Msを個別にそれぞれ載せる。
このように、二層目までは連続床にならない。
このように、二層目までは連続床にならない。
すなわち、図10(c)のような大判の下層積層板材30Lを長手方向及びその直交方向に並べた場合は、図14に示すように、互いに隣接した二枚の下層積層板材30Lごとに、長方形の中層積層板材30Mを、その長手方向を直交させて各々載せて、両端部をそれぞれオーバーハングさせる。
この中層積層板材30Mは、図示のように、その長方形の長手方向と直交する方向に平行にそれぞれ隣接して互いに連続させる。
また、その横並びの中層積層板材30Mの両側部は、両側部の下層積層板材30Lからオーバーハングしている。
このように、二層目も連続床になる。
すなわち、図11(a)のような大判の中層積層板材30Mを長手方向及びその直交方向に並べた場合は、図15(a)に示すように、短手方向に中層積層板材30Mが並んだ四枚ごとに、長方形の上層積層板材30Uを、その長手方向を直交させて載せて、中層積層板材30Mに端部を揃える。
そして、上層積層板材30Uは、図示のように、長手方向と直交する方向に平行にそれぞれ隣接して互いに連続させる。
こうして、三層の連続床を構成する。
そして、両端部において、上層積層板材30Uは、図示のように、長手方向と直交する方向に平行に二枚それぞれ隣接して互いに連続させる。
さらに、両端部間の中間部には、長方形の上層積層板材30Uを、その長手方向を合わせてそれぞれ架け渡して、中層積層板材30Mに端部をそれぞれ揃えるとともに、両端部の直交する上層積層板材30Uに互いにそれぞれ連続させる。
そして、両端部間の中間部において、上層積層板材30Uは、図示のように、長手方向に互いにそれぞれ連続させる。
こうして、三層の連続床を構成する。
すなわち、図12(b)のような大判の中層積層板材30Mを長手方向及びその直交方向に並べた場合は、図16(a)に示すように、互いに隣接して平行する三枚の中層積層板材30Mに、長方形の上層積層板材30Uを、その長手方向を直交させて載せて、中層積層板材30Mに端部を揃える。
そして、上層積層板材30Uは、図示のように、長手方向と直交する方向に平行にそれぞれ隣接して互いに連続させる。
こうして、三層の連続床を構成する。
そして、上層積層板材30Uは、図示のように、長手方向と直交する方向に平行にそれぞれ隣接して互いに連続させる。
こうして、三層の連続床を構成する。
この上層積層板材30Uは、図示のように、一端部を一方の中層積層板材30Msに重ねて揃え、他端部を他方の中層積層板材30Msの真ん中に重ねて架け渡す。
そして、上層積層板材30Uは、その長方形の長手方向にそれぞれ隣接して互いに連続させるとともに、長手方向と直交する方向に平行にそれぞれ隣接して互いに連続させる。
こうして、三層の連続床を構成する。
すなわち、図13(b)のような互いに離間した大判の中層積層板材30Mの場合は、図22に示すように、互いに離間した一枚の中層積層板材30Mごとに、長方形の上層積層板材30Uを、その中央部をそれぞれ載せて、両端部をそれぞれオーバーハングさせる。
この上層積層板材30Uは、図示のように、その長方形の長手方向にそれぞれ互いに隣接して連続させるとともに、長手方向と直交する方向に平行にそれぞれ隣接して互いに連続させる。
こうして、三層の連続床を構成する。
さらに、柱2の上端面と水平構造体3の下面との間に介在された柱頭鉄板6の存在により、柱2と水平構造体3の各々に対するせん断抵抗がそれぞれ大きくなって、柱2と水平構造体3との滑りを防止することができる。
しかも、柱頭鉄板6の上下面に摩擦抵抗を上げる塗装が施されているので、摩擦抵抗が上がり、柱2と水平構造体3の各々に対するせん断抵抗がそれぞれより大きくなって、柱2と水平構造体3との滑りをより効果的に防止することができる。
したがって、柱2の上端における水平構造体3の支持強度を確保することができる。
さらに、柱2の上端面と床3の下面との間に介在された柱頭板6の存在により、柱2と床3の各々に対するせん断抵抗がそれぞれ大きくなって、柱2と床3との滑りを防止することができる。
したがって、柱2の上端における床3の支持強度を確保することができる。
また、水平構造体3の上面と柱2の下端面との間に介在された柱脚鉄板7の存在により、水平構造体3と柱2の各々に対するせん断抵抗がそれぞれ大きくなって、水平構造体3と柱2との滑りを防止することができる。
そして、水平構造体3と柱頭鉄板6及び柱脚鉄板7に通しボルト8を貫通して、その通しボルト8に装着したナット9を、上下から柱頭鉄板6及び柱脚鉄板7に固定することで、柱頭鉄板6と柱脚鉄板7との間に水平構造体3を挟んで、通しボルト8を引張材として上下のナット9間に強固に固定することができる。また、水平構造体3の上下両面に対する柱2のめり込みを防止できる。
そして、柱脚鉄板7の下面に備えた下面凸部が、水平構造体3の上面に形成した上面凹部に係合されているので、下面凸部と上面凹部に係合によって、水平構造体3と柱脚鉄板7とのズレを確実に防止することができる。
つまり、複数本の柱2に架け渡された複数の平行する下層積層板材30Lと、その複数の平行に隣接する下層積層板材30Lに対し、その架け渡し方向と直交する方向に架け渡された複数の平行に隣接する中層積層板材30Mと、その複数の平行する中層積層板材30Mに対し、その架け渡し方向と直交する方向に架け渡された複数の平行に隣接する上層積層板材30Uとによって、水平構造体3の厚みと強度を確保することができる。
つまり、複数本の柱2に個別に載せられた木質系積層板材による複数の下層積層板材30Lと、その複数の下層積層板材30Lに架け渡された複数の平行する中層積層板材30Mと、その複数の平行する中層積層板材30Mに対し、その架け渡し方向と直交する方向に架け渡された複数の平行に隣接する上層積層板材30Uとによって、水平構造体3の厚みと強度を確保することができる。
つまり、複数本の柱2に個別に載せられた複数の小形状に形成された下層積層板材30Lsと、その複数の小形状に形成された下層積層板材30Lsに個別に載せられた複数の小形状に形成された中層積層板材30Msと、その複数の小形状に形成された中層積層板材30Msに架け渡された複数の平行に隣接する上層積層板材30Uとによって、水平構造体3の厚みと強度を確保することができる。
また、軸材21の下端面から突出する下側連結ボルト22が、柱脚金物4の四隅部にナット14で固定されているので、柱2下の四隅部において、軸材21に柱脚金物4を下側連結ボルト22及びナット14で強固に固定することができる。
次に、図18は建物構成例2を示す概略斜視図である。
図示のように、基礎1に柱脚金物4を介して、所定間隔で多数本建てられた一階の柱2に柱頭金物5を介して、二階床を構成する水平構造体3F2が支持されている。その二階床の水平構造体3F2に柱脚金物4を介して、多数本建てられた二階の柱2に柱頭金物5を介して、三階床を構成する水平構造体3F3が支持されている。その三階床の水平構造体3F3に柱脚金物4を介して、多数本建てられた三階の柱2に柱頭金物5を介して、屋根板を構成する水平構造体3Tが支持されている。
なお、一階、二階及び三階における各々の柱2は、図示のように、同一延長線上の位置にそれぞれ配置されている。
図示のように、柱2は、四隅部の軸材21が四辺部の建築用パネル26に対し外側に突出しており、その軸材21の上端面には、補強キャップ25から四本の連結ボルト24が突出している。
なお、軸材21の下端面には、補強キャップ23から四本の連結ボルト22(図略)が突出している。
同様に、柱頭金物5も、四隅部の軸材21が外側に突出した柱2の形状に対応して、四隅部の箱形金物41が四辺部の連結部材46に対し外側に突出しており、その外側に突出した箱形金物41の上下両端面には、ボルト通し用に四個の取付孔がそれぞれ形成されている。
なお、建物構成例1のような柱頭板及び柱脚板も使用してよい。
次に、図20は建物構成例3の概略斜視図である。
図示のように、基礎1に所定間隔で多数本建てられた一階の柱2に二階床を構成する水平構造体3F2が支持されている。
その二階床の水平構造体3F2に多数本建てられた二階の柱2と、基礎1に一本建てられた通し柱2Aとに三階床を構成する水平構造体3F3が支持されている。
その三階床の水平構造体3F3に多数本建てられた三階の柱2と、基礎1の一辺に四本並んで建てられた通し柱2Bと、二階床の水平構造体3F2に離間して二本建てられた通し柱2C(図23参照)とに屋根板を構成する水平構造体3Tが支持されている。
なお、一階、二階及び三階における各々の柱2と通し柱2A・2Bは、図示のように、同一延長線上の位置にそれぞれ配置されている。
なお、二階床の水平構造体3F2は、二つに分割されていて、その分割された水平構造体3F2・3F2間は下層水平構造体30L、中層水平構造体30M及び上層水平構造体30Uで接続されている。
その二層目の中層水平構造体30M2の上に、さらに複数枚の三層目をなす中層水平構造体30M3を平行に離間させて載せ、その上段の中層水平構造体30M3の上に上層水平構造体30Uを架け渡して構成されている。
図示のように、柱2上端に固定した柱頭金物5の上に下層水平構造体30L、中層水平構造体30M、上層水平構造体30Uの順に載せている。
その上層水平構造体30Uの上に載せた柱脚金物4と下方の柱頭金物5との間を、外側に突出した四隅部の箱形金物41において、四本の通しボルト8及びナット9(図略)でそれぞれ固定している。
なお、建物構成例1のような柱頭板及び柱脚板も使用してよい。
なお、上層水平構造体30Uの下面に凹部30aが形成されて、この凹部30aに中層水平構造体30Mの上部が埋設されている。
図示のように、二階床の水平構造体3F2は、中層水平構造体30Mの上下両面に凹部30aがそれぞれ形成されている。
この中層水平構造体30M下面の凹部30aに下層水平構造体30Lの上部が埋設されて、中層水平構造体30M上面の凹部30aに上層水平構造体30Uの下部が埋設されている。
なお、上層水平構造体30Uの下面に凹部30aを形成して、この凹部30aに中層水平構造体30Mの上部を埋設してもよい。
図示のように、二階床の分割された水平構造体3F2には、三階床の水平構造体3F3を載せる複数本の柱2と、屋根板の水平構造体3Tを載せる通し柱2Cとが建てられている。
図24は水平構造体3の構成例を示した斜視図である。
図示のように、水平構造体3は、離間した柱2の上端間に架け渡した三枚の下層水平構造体30Lごとに、長方形で長さが半分の中層水平構造体30M1を、その長手方向を直交させて中央部をそれぞれ載せ、両端部をそれぞれオーバーハングさせる。
すなわち、真ん中の下層水平構造体30Lに、長さが半分の中層水平構造体30M1を、その長手方向を直交させて中央部をそれぞれ載せて、その両端部をそれぞれオーバーハングさせる。この中層水平構造体30M1を平行に離間させて三枚配置する。こうして、平行する中層水平構造体30M1間に隙間Sが形成される。
また、両端部の下層積層板材30Lには、長さが半分の中層水平構造体30M1を、その長手方向を直交させて外端部を揃えてそれぞれ載せる。この中層水平構造体30M1を平行に離間させて三枚配置する。こうして、平行する中層水平構造体30M2間にも隙間Sが形成される。
すなわち、真ん中の中層水平構造体30M1に、大判の中層水平構造体30M2を、その長手方向に沿って中央部をそれぞれ載せて、その両端部をそれぞれオーバーハングさせる。
また、両端部の中層水平構造体30M1には、大判の中層水平構造体30M2を、その長手方向を直交させて外端部を揃えてそれぞれ載せる。
なお、真ん中及び両端部における大判の中層水平構造体30M2は、図示のように、長手方向に互いにそれぞれ連続させる。
すなわち、両端部の中層水平構造体30M2において、上層水平構造体30Uは、図示のように、長手方向と直交する方向に平行に二枚それぞれ隣接して互いに連続させる。
また、真ん中及びその両側の平行に離間した三枚の中層水平構造体30M2において、四枚の上層水平構造体30Uを、その長手方向を合わせて短手方向に並べてそれぞれ載せて、両端部の直交する上層水平構造体30Uに互いにそれぞれ連続させる。
こうして、四層の連続床を構成する。
これにより、下層水平構造体30L上面において、上層側水平構造体を、柱2に支持された、当該柱2の水平方向断面積よりも大きい面積を有する下層水平構造体30Lの全面で支持できるため、上層側水平構造体支持スパンを大きくすることができる。
すなわち、下層水平構造体30Lの上面に隅部及び端部以外の部分で載せられた、下層水平構造体30Lの面積よりも大きい面積を有する複数の中層水平構造体30Mの上面に、上層水平構造体30Uが架け渡されているので、複数の中層水平構造体30Mに架け渡される長い上層水平構造体30Uを採用できるとともに、その長い上層水平構造体30Uの支持スパンを大きくして、上層水平構造体30Uの幅も大きくすることができる。
そして、上層水平構造体30U間の隙間Sと中層水平構造体30M間の隙間Sをオーバーラップさせることで、屋根に水平構造体30L・30Mを用いた場合に、トップライト3TLを形成することができる。
以上の実施形態においては、水平構造体を複数層の木質系積層板材から構成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、単層の木質系積層板材や他の板材や角材等の集合材であってもよく、さらに、コンクリート版や鋼版であってもよい。
また、実施形態では、水平構造体を平行に並べたり直交させたりしたが、水平構造体を斜め方向に配置してもよい。
さらに、建物構成例1における水平構造体の支持構造を建物構成例2・3に適用し、建物構成例2における水平構造体の支持構造を建物構成例1・3に適用し、建物構成例3における水平構造体の支持構造を建物構成例1・2に適用してもよい。
また、柱や水平構造体の形状等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
3 水平構造体
30L 下層水平構造体
30M 中層水平構造体
30U 上層水平構造体
30a 凹部
Claims (10)
- 水平断面形状が矩形状の複数の柱と、
前記複数の柱の上端面の上にそれぞれ載って前記複数の柱にそれぞれ取り付けられ、前記柱の水平断面形状の四つの角の上に中空を有する複数の柱頭金物と、
前記複数の柱頭金物に載せられて、前記複数の柱頭金物の間に架け渡されるよう連続する床又は屋根板と、
前記床又は前記屋根板を前記柱頭金物に固定するボルトナット締結体と、を備える建物躯体において、
前記ボルトナット締結体が前記柱ごとに四つあり、
前記ボルトナット締結体が前記柱頭金物の中空から前記床又は前記屋根板の上まで前記柱頭金物の上部及び前記床又は前記屋根板を上下に貫通して、前記柱頭金物の上部及び前記床又は前記屋根板を上下に締め付け、
前記床又は前記屋根板が、
下層水平構造体と、
前記下層水平構造体の上面に載せられた上層側水平構造体と、
を有し、
前記下層水平構造体が、前記柱の水平方向断面積よりも大きい面積を有し、
前記上層側水平構造体が、前記下層水平構造体の面積よりも大きい面積を有し、
前記上層側水平構造体が成す第1層が、前記下層水平構造体が成す第2層が前記柱の上端の周囲において成すエッジから張り出すことによって、前記第1層の下面と前記第2層の下面との間の段差が前記エッジに沿って形成され、その段差が前記床又は前記屋根板の下方から見える
ことを特徴とする建物躯体。 - 請求項1に記載の建物躯体において、
前記上層側水平構造体は、
前記下層水平構造体が成す前記第2層に載せられ、長方形に成し、その長方形の短辺方向に配列された複数の中層水平構造体と、
前記複数の中層水平構造体が成す中層に載せられ、長方形に成し、その長方形の短辺方向に配列された複数の上層水平構造体と、
を有し、
前記複数の上層水平構造体の長辺方向が前記複数の中層水平構造体の短辺方向に沿い、前記前記複数の上層水平構造体のそれぞれは前記複数の中層水平構造体の隣り同士の境界を跨ぐよう配置されている
ことを特徴とする建物躯体。 - 請求項1に記載の建物躯体において、
前記複数の柱に、前記下層水平構造体が架け渡されていることを特徴とする建物躯体。 - 請求項1に記載の建物躯体において、
前記柱の各々に、前記下層水平構造体が個別にそれぞれ支持されていることを特徴とする建物躯体。 - 請求項1、3又は4に記載の建物躯体において、
前記上層側水平構造体は、
前記下層水平構造体の上面に載せられた、前記下層水平構造体の面積よりも大きい面積を有する中層水平構造体と、
複数の前記中層水平構造体の上面に架け渡された上層水平構造体と、
からなり、
前記上層水平構造体が成す上層が、前記中層水平構造体が成す中層が前記柱の上端の周囲において成す第2エッジから張り出すことによって、前記上層の下面と前記中層の下面との間の段差が前記第2エッジに沿って形成され、その段差が前記床又は前記屋根板の下方から見える
ことを特徴とする建物躯体。 - 請求項5に記載の建物躯体において、
前記中層水平構造体は、上層側に行くにつれて面積が大きくなる層が積層して形成されていることを特徴とする建物躯体。 - 請求項5又は6に記載の建物躯体において、
前記中層水平構造体は、水平方向に複数並べられ、離間して配置されていることを特徴とする建物躯体。 - 請求項5から7のいずれか一項に記載の建物躯体において、
前記上層水平構造体は、水平方向に複数並べられ、離間して配置されていることを特徴とする建物躯体。 - 請求項5から8のいずれか一項に記載の建物躯体において、
前記下層水平構造体の上面と前記中層水平構造体の下面とのいずれか一方に凹部が形成されており、
前記下層水平構造体の上部又は前記中層水平構造体の下部が前記凹部に埋設されていることを特徴とする建物躯体。 - 請求項5から9のいずれか一項に記載の建物躯体において、
前記中層水平構造体の上面と前記上層水平構造体の下面とのいずれか一方に凹部が形成されており、
前記中層水平構造体の上部又は前記上層水平構造体の下部が前記凹部に埋設されていることを特徴とする建物躯体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019148699A JP7454809B2 (ja) | 2019-08-14 | 2019-08-14 | 建物躯体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019148699A JP7454809B2 (ja) | 2019-08-14 | 2019-08-14 | 建物躯体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021031840A JP2021031840A (ja) | 2021-03-01 |
JP7454809B2 true JP7454809B2 (ja) | 2024-03-25 |
Family
ID=74675596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019148699A Active JP7454809B2 (ja) | 2019-08-14 | 2019-08-14 | 建物躯体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7454809B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019019504A (ja) | 2017-07-13 | 2019-02-07 | 株式会社竹中工務店 | フラットスラブ構造 |
JP2019039171A (ja) | 2017-08-23 | 2019-03-14 | 株式会社竹中工務店 | 合成スラブ |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3086866B2 (ja) * | 1992-09-06 | 2000-09-11 | 株式会社竹中工務店 | 柱と床板とからなる架構の建築方法及び柱と床板との接合方法 |
-
2019
- 2019-08-14 JP JP2019148699A patent/JP7454809B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019019504A (ja) | 2017-07-13 | 2019-02-07 | 株式会社竹中工務店 | フラットスラブ構造 |
JP2019039171A (ja) | 2017-08-23 | 2019-03-14 | 株式会社竹中工務店 | 合成スラブ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021031840A (ja) | 2021-03-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3581426B2 (ja) | 木造建築物の構造材と床構造及び屋根構造並びにそれらを用いた構築工法 | |
KR20190067792A (ko) | 접합 철물 및 패널의 접합 방법 | |
JP7059788B2 (ja) | 木質構造 | |
JP7450204B2 (ja) | 支持構造 | |
JP7454809B2 (ja) | 建物躯体 | |
WO2022153848A1 (ja) | 耐力パネルおよび躯体構造 | |
JP2020084729A (ja) | 建築工法および建築構造 | |
JP2020084730A (ja) | 建築工法および建築構造 | |
JP5749588B2 (ja) | 柱と梁の接合構造 | |
JP7577016B2 (ja) | 構造部材の接続部構造 | |
JP3974146B2 (ja) | リブフレーム構造体の製作方法及びリブフレーム構造体 | |
JP7364267B2 (ja) | 木造建物の構造 | |
JP7083066B1 (ja) | 木質架構および建物の骨組み | |
JP7383195B1 (ja) | 耐力壁構造 | |
JP7496574B2 (ja) | 耐力壁構造 | |
JP7464968B2 (ja) | 柱と梁と面材の取付構造 | |
WO2022018883A1 (ja) | 耐火構造物、耐火パネル、及び耐火構造物の施工方法 | |
JP5650383B2 (ja) | 多段組子接合軸組 | |
JP4602031B2 (ja) | 壁用パネル | |
JP2021139251A (ja) | 面材の取付構造 | |
JP6841497B2 (ja) | 建造物の躯体の連結構造 | |
JP2023144548A (ja) | 合成スラブ構造 | |
JPH0324542B2 (ja) | ||
JP2024034969A (ja) | 建築物 | |
JP2024039298A (ja) | 構造体の耐火被覆構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A80 | Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80 Effective date: 20190913 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220810 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20221005 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230515 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230530 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20230726 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230912 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20231121 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20240111 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20240220 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20240304 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7454809 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |