JP2023144548A - 合成スラブ構造 - Google Patents

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Manabu Nakagawa
文久 吉田
Fumihisa Yoshida
智裕 薮田
Tomohiro Yabuta
貴久 森
Takahisa Mori
祥太 井土
Shota Ido
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Abstract

【課題】施工上の負担軽減を図りつつ、木質面材とコンクリートスラブとの一体化を図ることができる合成スラブ構造を提供すること。【解決手段】合成スラブ構造100は、両端が梁10の上に載置された木質面材30と、前記木質面材30の上にある鉄筋コンクリートスラブ50とを備える、合成スラブ構造100であって、木質面材30の上に固定された形鋼材70を備え、形鋼材70は、前記鉄筋コンクリートスラブ50に埋め込まれている。【選択図】図2

Description

本発明は、合成スラブ構造に関する。
例えば、デッキプレートを用いた合成スラブにおいて、デッキプレートにエンボス加工を施すことにより、デッキプレートとコンクリートスラブとを一体化させるものがある。また、CLTパネル(Cross Laminated Timber、直交集成板)を有する木質床を用いた合成スラブにおいて、CLTパネルに対してラグスクリューボルトを打ち込むことにより、CLTパネルとコンクリートスラブとを一体化させるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2021-173020号公報
近年、二酸化炭素排出量の削減を求める社会情勢や環境への関心を配慮して、木質材料を活用した建築技術に対するニーズが高まっている。上記の木質材料の上にコンクリートスラブが施工された合成スラブでは、木質材料に複数のラグスクリューボルトを打ち込むことにより、木質材料とコンクリートスラブを一体化させているが、複数のラグスクリューボルトを用いた施工には施工手間が多く、施工上の負担が極めて大きいといった課題がある。
本発明は、施工上の負担軽減を図りつつ、木質面材とコンクリートスラブとの一体化を図ることができる合成スラブ構造を提供することを目的とする。
前記目的を達成すべく、本発明による合成スラブ構造の一態様は、
両端が梁の上に載置された木質面材と、前記木質面材の上にある鉄筋コンクリートスラブとを備える、合成スラブ構造であって、
前記木質面材の上に固定された形鋼材を備え、
前記形鋼材は、前記鉄筋コンクリートスラブに埋め込まれていることを特徴とする。
本態様によれば、所定の長さを有する形鋼材を木質面材の上に固定することにより、形鋼材を用いて、木質面材とコンクリートスラブとの一体化を図ることができる。形鋼材が所定の長さを有するので、数多くのラグスクリューボルトを打ち込まなくても、木質面材とコンクリートスラブとを一体化できる。そのため、施工負担の軽減を図ることができる。本態様では、形鋼材のうち、木質面材の上方に張り出す部分が抵抗となり、木質面材とコンクリートスラブとを高強度に一体化できる。
また、本発明の他の態様において、
前記形鋼材は、
板厚方向が前記木質面材の厚さ方向に配置され、前記木質面材の上に固定された第1板材と、
板厚方向が前記第1板材の板厚方向と交差する方向に配置され、前記第1板材より上方に突出する第2板材と、を有し、
前記第2板材には、該第2板材の板厚方向に貫通する開口が形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、第2板材が上方に突出することにより、木質面材とコンクリートスラブとを高強度に一体化できる。また、上方に突出する第2板材に開口が設けられ、コンクリートを打設する際に、コンクリートが開口内を流れることにより、コンクリートの流れが阻害されないようにすることができる。また、コンクリートの強度が発現した後に、開口内にコンクリートが存在し、第2板材を貫通するようにコンクリートが施工されることにより、木質面材とコンクリートスラブとを高強度に一体化できる。
また、本発明の他の態様において、
前記鉄筋コンクリートスラブは、前記形鋼材の長手方向に交差する方向に延設された鉄筋を有し、
前記鉄筋は、前記形鋼材をスペーサとして該スペーサの上に配筋されていることを特徴とする。
本態様によれば、形鋼材をスペーサとして用いることにより、別途、スペーサを施工する必要がなくなる。これにより、施工負担を軽減できる。また、形鋼材は、所定の長さを有し、複数の鉄筋を支持できる。
また、本発明の他の態様において、
前記形鋼材は、前記木質面材の長手方向に延設されていることを特徴とする。
本態様によれば、木質面材の長手方向に形鋼材を延設することにより、形鋼材の長さを長くできる。これにより、施工される形鋼材の数量を減らすことができ、施工負担を軽減できる。
また、本発明の他の態様において、
形鋼材は、前記木質面材の長手方向と交差する方向に延設されていることを特徴とする。
本態様によれば、木質面材の長手方向と交差する方向に形鋼材を延設することにより、木質面材の長手方向において、木質面材とコンクリートスラブとのずれを抑制できる。
また、本発明の他の態様において、
前記梁の上面には、前記梁の長手方向と交差する方向に延設する複数の木質面材の端部が相互に離間して配置され、
前記複数の木質面材に固定された複数の形鋼材同士が互いに連結されていることを特徴とする。
本態様によれば、梁の長手方向に交差する方向に離間する複数の木質面材を、形鋼材を介して連結できる。これにより、コンクリートを打設する前に、複数の木質面材同士を連結することにより、仮固定できる。そのため、木質面材の位置ずれが抑制される。また、梁の上方において、梁を交差するように形鋼材を延設することにより、梁、コンクリートスラブ、及び木質面材を高強度に一体化できる。
以上の説明から理解できるように、合成スラブ構造によれば、施工上の負担軽減を図りつつ、木質面材とコンクリートスラブとを一体化できる。
第1実施形態に係る合成スラブ構造の一例を示す平面図である。 第1実施形態に係る合成スラブ構造の一例を示す断面図である。 第1実施形態に係る合成スラブ構造の形鋼材及び鉄筋を示す斜視図である。 コンクリートスラブに埋め込まれた形鋼材及び鉄筋を示す断面図である。 変形例に係る合成スラブ構造の一例を示す断面図である。 変形例に係る合成スラブ構造の一例を示す平面図である。 第2実施形態に係る合成スラブ構造の一例を示す平面図である。 第2実施形態に係る合成スラブ構造の一例を示す断面図である。 第2実施形態に係る合成スラブ構造の一例を示す断面図である。
以下、実施形態に係る合成スラブ構造について、添付の図面を参照しながら説明する。尚、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く場合がある。
[第1実施形態に係る合成スラブ構造]
はじめに、図1乃至図4を参照して、実施形態に係る合成スラブ構造の一例について説明する。ここで、図1は、第1実施形態に係る合成スラブ構造の一例を示す平面図である。図2は、第1実施形態に係る合成スラブ構造の一例を示す断面図である。図3は、第1実施形態に係る合成スラブ構造の形鋼材及び鉄筋を示す斜視図である。図4は、コンクリートスラブに埋め込まれた形鋼材及び鉄筋を示す断面図である。また、各図において、互いに直交する3方向として、X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向を示す矢印を適宜図示す場合がある。X軸方向及びY軸方向は、水平方向に沿う。Y軸方向は、梁10の長手方向に沿う方向である。X軸方向は、梁10の長手方向に交差する方向である。Z軸方向は、鉛直方向に沿う。
合成スラブ構造100を有する建物の躯体は、柱及び梁10を備える。柱は、例えば鉄骨造(S造)の柱でもよい。柱は、鉄骨造の柱に限定されず、鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)の柱でもよい。
梁10は、例えば鉄骨造の梁(鉄骨梁)である。梁10は、Y軸方向に延設されている。梁10の両端は、一対の柱に接続されている。
図2に示されるように、梁10は、例えばH形鋼からなり、ウェブ11と上フランジ12と下フランジとを有する。なお、梁10は、鉄骨造の梁に限定されず、SRC造やRC造の梁でもよい。
合成スラブ構造100は、CLTパネル30と、鉄筋コンクリートスラブ50と、を有する。なお、「鉄筋コンクリートスラブ」を「RCスラブ」と省略する場合がある。
RCスラブ50は、CLTパネル30の上に打設されたコンクリート40と、コンクリート40に埋め込まれた鉄筋120,150と、を有する。コンクリート40は、例えば普通コンクリートでもよい。
図2及び図3に示されるように、鉄筋120は、X軸方向に間隔を置いて配置され、Y軸方向に延設されている。鉄筋150は、Y軸方向に間隔を置いて配置され、X軸方向に延設されている。鉄筋120,150は、例えば異形鉄筋であり、互いに交差する方向に配置されている。なお、鉄筋120,150は、異形鉄筋に限定されず、その他の鉄筋でもよい。鉄筋120,150は、格子状に配置されたワイヤでもよい。鉄筋120,150は、それぞれ上下2段に配置されていてもよい。
図2に示されるように、CLTパネル30は、RCスラブ50の下方に配置されている。CLTパネル30は、複数の層32,34,36が積層されて形成され、これらの層32,34,36に含まれるひき板は、隣接する層のひき板と繊維方向が互いに直交するように配置されている。複数の層32,34,36は、互いに接着されている。CLTパネル30は、木質面材の一例である。木質面材は、CLTパネル30に限定されず、LVL(Laminated Veneer Lumber、単板積層材)などその他の木質面材でもよい。
CLTパネル30は、複数の梁10によって支持されている。CLTパネル30の端部30aは、梁10の上フランジ12の上面12aの上に載置されている。
図1~図4に示されるように、合成スラブ構造100は、CLTパネル30の上に固定された形鋼材70を備える。形鋼材70は、Y軸方向に間隔を置いて配置され、X軸方向に延設されている。形鋼材70は、CLTパネル30の長手方向に沿って延設されている。形鋼材70は、X軸方向に所定の長さを有する。
図3及び図4に示されるように、形鋼材70は、例えば、山形鋼である。形鋼材70は、CLTパネル30の上に固定された第1片72と、第2片74より上方に突出する第2片74とを有する。第1片72は、第1板材の一例であり、第2片74は、第2板材の一例である。第1片72の板厚方向は、Z軸方向に沿う。第2片74の板厚方向は、Y軸方向に沿う。
第1片72は、複数のボルト5により、CLTパネル30に固定されている。第1片72には、ボルト5が挿通されるボルト穴が形成されている。ボルト5は、Z軸方向に延在し、CLTパネル30に打ち込まれている。複数のボルト5は、X軸方向に所定の間隔を置いて配置されている。ボルト5は、例えばラグスクリューボルト又はコーチスクリューボルトである。なお、ボルト5に代えて、くぎなどその他の棒状の固定部材を用いて、形鋼材70をCLTパネル30に固定してもよい。
第2片74のZ軸方向に沿う高さである幅は、例えば、CLTパネル30上のコンクリート40の厚さの半分程度でもよい。第2片74には、板厚方向に貫通する開口76が形成されている。開口76は、形鋼材70の長手方向に複数並んでいる。コンクリート40を打設した際に、コンクリート40は開口76を流れることができる。コンクリート40は、開口76を貫通して、第2片74の板厚方向に連続する。第2片74の板厚方向に両側に存在するコンクリート40は、開口76を通じて連結されている。
形鋼材70は、鉄筋120,150を配筋する際のスペーサとしての機能を有する。鉄筋120は、第2片74の板厚方向に延設され、第2片74の上に載置されている。鉄筋120は、複数の形鋼材70によって支持されて配筋される。鉄筋150は、鉄筋120の上に配筋されている。
図2に示されるように、上フランジ12には、X軸方向に離間する複数のCLTパネル30が載置されている。複数のCLTパネル30の端部30aは、相互に離間して載置されている。
複数のCLTパネル30の端部間の隙間には、上フランジ12から上方に突出する複数のスタッド8が設けられている。スタッド8は、X軸方向に所定の間隔を置いて複数配置されている。複数のスタッド8は、梁10の長手方向において、所定の間隔を置いて配置されている。スタッド8は、例えば上フランジ12に対して溶接されている。
上フランジ12上の隙間には、コンクリート40が打設されて、RCスラブ50と梁10とが一体化されている。複数のスタッド8は、コンクリート40に埋め込まれている。
(合成スラブ構造100の作用効果)
第1実施形態に係る合成スラブ構造100によれば、所定の長さを有する形鋼材70をCLTパネル30の上に固定することにより、形鋼材70を用いて、CLTパネル30とRCスラブ50との一体化できる。形鋼材70が所定の長さを有するので、コンクリート40と一体化させるためのラグスクリューボルトを打ち込まなくても、木質面材とコンクリートスラブとを一体化できる。形鋼材70のうち、CLTパネル30の上方に張り出す部分が抵抗となり、せん断力を伝達し、CLTパネル30とコンクリートスラブとを高強度に一体化できる。なお、形鋼材70を固定するために、ラグスクリューボルトを打ち込む場合であっても、CLTパネル30から上方に突出するように配置されるラグスクリューボルトを打ち込む必要がないので、施工負担を軽減することができる。
また、合成スラブ構造100では、形鋼材70は、木質面材30の長手方向(X軸方向)に延設されている。この構成の合成スラブ構造100によれば、CLTパネル30の長手方向に形鋼材70を延設することにより、形鋼材70の長さを長くできる。長尺の形鋼材70を利用することにより、施工される形鋼材の数量を減らすことができ、施工負担を軽減できる。
また、合成スラブ構造100では、形鋼材70は、板厚方向がCLTパネル30の厚さ方向に配置され、CLTパネル30の上に固定された第1片72と、板厚方向が第1片72の板厚方向と交差する方向に配置され、第1片72より上方に突出する第2片74と、を有する。合成スラブ構造100では、形鋼材70として山形鋼を使用できる。汎用品である山形鋼を使用することにより、コスト低減を図ることができる。この構成の合成スラブ構造100によれば、第2片74がCLTパネル30より上方に突出するように配置されることにより、CLTパネル30とRCスラブ50とを高強度に一体化できる。
また、合成スラブ構造100では、RCスラブ50は、形鋼材70の長手方向に交差する方向に延設された鉄筋120を有し、鉄筋120は、形鋼材70をスペーサとして該スペーサの上に配筋されている。
この構成の合成スラブ構造100によれば、シアキーとして利用される形鋼材70をスペーサとして用いることにより、別途、スペーサを施工する必要がなくなる。これにより、施工負担を軽減できる。また、形鋼材70は、所定の長さを有し、複数の鉄筋120を支持できる。
また、形鋼材70の第2片74には、第2片74の板厚方向に貫通する開口76が形成されている。この構成の合成スラブ構造100によれば、上方に突出する第2片74に開口76が設けられ、コンクリート40を打設する際に、コンクリート40が開口76内を流れることにより、コンクリート40の流れが阻害されないようにできる。また、コンクリート40の強度が発現した後、開口76内にコンクリートが存在し、第2片74を貫通するようにコンクリート40が連続することにより、CLTパネル30とRCスラブ50とをより高強度に一体化できる。
[変形例に係る合成スラブ構造]
次に、図5及び図6を参照して、変形例に係る合成スラブ構造100について説明する。図5は、変形例に係る合成スラブ構造の一例を示す断面図である。図6は、変形例に係る合成スラブ構造の一例を示す平面図である。
図5及び図6に示されるように、合成スラブ構造100では、複数のCLTパネル30がX軸方向に離間して配置されている。梁10は、X軸方向に離間する複数のCLTパネル30を支持する。変形例に係る合成スラブ構造100では、複数のCLTパネル30に固定された形鋼材70,70C同士がX軸方向に互いに連結されている。なお、形鋼材70,70Cは、互いに連結されていない構成でもよい。
X軸方向に離間する一方のCLTパネル30に固定された形鋼材70Cは、CLTパネル30よりも外側に張り出し、他方のCLTパネル30に架け渡されている。連結される形鋼材70,70Cの端部同士は、Y軸方向に重なるように配置されている。具体的には、第2片74同士が、Y軸方向に重ねられている。
形鋼材70,70Cの端部には、板厚方向に貫通する開口が設けられている。形鋼材70,70Cの端部は、板厚方向に貫通する棒状の固定部材9により連結されている。棒状の固定部材9は、ボルトナットでもよく、ピンでもよく、その他の固定部材でもよい。形鋼材70,70Cの連結は、棒状の固定部材9を用いるものに限定されず、その他の固定用の部材を用いて連結することができる。また、形鋼材70,70Cの連結は、例えば、第1片72同士をZ軸方向に重ねるように配置して連結してもよい。
このような変形例に係る合成スラブ構造100では、梁10の長手方向に交差する方向に離間する複数のCLTパネル30を、形鋼材70,70Cを介して連結できる。これにより、コンクリート40を打設する前に、複数のCLTパネル30同士を連結することにより、仮固定できる。そのため、CLTパネル30の位置ずれが抑制される。また、梁10の上方において、梁10を交差するように形鋼材70Cを延設することにより、梁10、RCスラブ50、及びCLTパネル30を高強度に一体化できる。
なお、梁10の上方に配置された形鋼材70Cにおいて、第1片72の板厚方向に貫通する開口が設けられていてもよい。これにより、コンクリート40を打設する際に、梁10の上方において、コンクリート40が第1片72の開口を流れることにより、コンクリート40の流れが阻害されない。また、コンクリート40が強度を発現した後に、Z軸方向に、形鋼材70Cを貫通するようにコンクリート40が連続するように形成されることにより、梁10、RCスラブ50、及びCLTパネル30をより高強度に一体化できる。
[第2実施形態に係る合成スラブ構造]
次に、図7~図9を参照して、第2実施形態に係る合成スラブ構造100Bについて説明する。図7は、第2実施形態に係る合成スラブ構造の一例を示す平面図である。図8は、第2実施形態に係る合成スラブ構造の一例を示す断面図である。図9は、第2実施形態に係る合成スラブ構造の一例を示す断面図である。第2実施形態に係る合成スラブ構造100Bが第1実施形態に係る合成スラブ構造100と違う点は、形鋼材70と異なる向きに配置された形鋼材70Bを備える点である。なお、第2実施形態の説明において、第1実施形態と同様の説明は省略する。
形鋼材70Bは、Y軸方向に延設されている。形鋼材70Bは、Y軸方向に間隔を置いて複数配置されている。また、Y軸方向に並ぶ複数の形鋼材70Bは、X軸方向に間隔をおいて複数配置されている。
鉄筋150は、X軸方向に延設されている。鉄筋150は、複数の形鋼材70Bの上に載置されるように配筋されている。鉄筋120は、鉄筋150の上に載置され、Y軸方向に延設されている。これにより、形鋼材70Bをスペーサとして使用し、複数の鉄筋120,150を配筋することができる。
このような第2実施形態に係るに合成スラブ構造100Bでは、形鋼材70BをCLTパネル30の長手方向と交差する方向に配置することにより、CLTパネル30とRCスラブ50とを一体化させることができる。
合成スラブ構造100Bでは、短尺の形鋼材70Bを使用することにより、形鋼材70Bの取り扱いが容易となる。また、複数の形鋼材70BがY軸方向に所定の間隔を置いて配置されることにより、コンクリート40を打設する際に、Y軸方向に離間する形鋼材70Bの間をコンクリート40が流れることになる。そのため、第2片74に開口を設けなくてもよい。
また、合成スラブ構造100Bでは、第2片74の板厚方向が、CLTパネル30の長手方向に配置されることにより、CLTパネル30の長手方向において、CLTパネル30とRCスラブ50とのずれを抑制できる。
このような第2実施形態に係る合成スラブ構造100Bにおいても、梁10の上方において、X軸方向に延在する他の形鋼材を配置して、X軸方向に離間する複数のCLTパネル30に固定された形鋼材70B同士を連結して、仮固定してもよい。
尚、上記実施形態に挙げた構成等に対し、その他の構成要素が組み合わされるなどした他の実施形態であってもよく、ここで示した構成に本発明が何等限定されるものではない。この点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
上記の実施形態では、形鋼材70として山形鋼を使用する場合について例示しているが、形鋼材70は、山形鋼に限定されず、溝形鋼などその他の形鋼材を使用してもよい。
また、梁10の長手方向に並ぶ複数のCLTパネル30に固定された形鋼材70同士を連結してもよい。これにより、梁10の長手方向に並ぶCLTパネル30同士の位置ずれを抑制できる。
100,100B:合成スラブ構造
5:ボルト
8:スタッド
9:固定部材
10:梁
11:ウェブ
12:上フランジ
12a:上面
30:CLTパネル(木質面材)
32,34,36:層
40:コンクリート
50:RCスラブ(鉄筋コンクリートスラブ)
70,70B,70C:形鋼材
72:第1片(第1板材)
74:第2片(第2板材)
76:開口
120:鉄筋
150:鉄筋
X:X軸方向(木質面材の長手方向)
Y:Y軸方向(梁の長手方向)
Z:Z軸方向(鉛直方向)

Claims (6)

  1. 両端が梁の上に載置された木質面材と、前記木質面材の上にある鉄筋コンクリートスラブとを備える、合成スラブ構造であって、
    所定の長さを有し、前記木質面材の上に固定された形鋼材を備え、
    前記形鋼材は、前記鉄筋コンクリートスラブに埋め込まれていることを特徴とする合成スラブ構造。
  2. 前記形鋼材は、
    板厚方向が前記木質面材の厚さ方向に配置され、前記木質面材の上に固定された第1板材と、
    板厚方向が前記第1板材の板厚方向と交差する方向に配置され、前記第1板材より上方に突出する第2板材と、を有し、
    前記第2板材には、該第2板材の板厚方向に貫通する開口が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の合成スラブ構造。
  3. 前記鉄筋コンクリートスラブは、前記形鋼材の長手方向に交差する方向に延設された鉄筋を有し、
    前記鉄筋は、前記形鋼材をスペーサとして該スペーサの上に配筋されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の合成スラブ構造。
  4. 前記形鋼材は、前記木質面材の長手方向に延設されていることを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載の合成スラブ構造。
  5. 前記形鋼材は、前記木質面材の長手方向と交差する方向に延設されていることを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載の合成スラブ構造。
  6. 前記梁の上面には、前記梁の長手方向と交差する方向に延設する複数の木質面材の端部が相互に離間して配置され、
    前記複数の木質面材に固定された複数の形鋼材同士が互いに連結されていることを特徴とする請求項1~5の何れか一項に記載の合成スラブ構造。
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