JP7083066B1 - 木質架構および建物の骨組み - Google Patents

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Abstract

【課題】高い剛性を確保しつつ、容易に解体して再利用が可能な、木質架構を提供すること。【解決手段】建物の骨組み1は、軸材を含んで構成された木質架構である。この建物の骨組み1は、4本の鉛直軸材11と、これら4本の鉛直軸材11同士の間に介装された鉛直つづり材12と、4本の第2水平軸材31と、これら4本の第2水平軸材31同士の間に介装された水平つづり材32と、を備える。鉛直軸材11と鉛直つづり材12とは、ほぞ継ぎ、ダボ継ぎ、接着剤、および連結金物のうちの少なくとも1つで接合される。第2水平軸材31と水平つづり材32とは、ほぞ継ぎ、ダボ継ぎ、接着剤、および連結金物のうちの少なくとも1つで接合される。【選択図】図4

Description

本発明は、軸材を含んで構成された木質架構に関する。
従来より、木質の柱と木質の梁とが接合された柱梁接合構造が提案されている(特許文献1、2参照)。
特許文献1には、柱と梁とが接合された柱梁接合構造が示されている。この柱梁接合構造では、柱は、柱内側木質板材と、柱内側木質板材を両面から挟む一対の柱外側木質板材と、各々の柱外側木質板材を柱内側木質板材と共に各々挟む一対の柱最外側木質板材と、を有する。梁は、梁内側木質板材と、梁内側木質板材を両面から挟む一対の梁外側木質板材と、を有する。
特許文献2には、柱集成材と梁集成材とが直交するように固定された木質ラーメンモーメント抵抗部構造体が示されている。柱集成材は、端部において突部と谷部とが幅方向に交互に形成された複数の柱ラミナを貼り合わせ積層してなる。梁集成材は、端部において突部が嵌入する嵌入谷部と前記谷部に嵌め込まれる突出部とが交互に形成された複数の梁ラミナを貼り合わせ積層してなる。
特開2020-79545号公報 特開2018-159251号公報
本発明は、高い剛性を確保しつつ、軽量部材で容易に施工可能な、木質架構および建物の骨組みを提供することを課題とする。
本発明者らは、木質架構として、小断面の木質軸材とつづり材とを、ほぞ継ぎ、ダボ継ぎ、接着剤、およびつづり材を貫通する連結金物のうち少なくとも1つ以上で接合することで、軸材として大断面の木材を用いることなく、高剛性の木質架構が実現でき、木質架構を高い剛性を有しながら軽量部材で容易に施工可能となる点に着眼して、本発明に至った。
第1の発明の木質架構(例えば、後述の建物の骨組み1、1A)は、軸材を含んで構成された木質架構であって、4本以上の軸材(例えば、後述の鉛直軸材11、第2水平軸材31、第4水平軸材81)と、前記軸材のうち少なくとも2本同士の間に介装されたつづり材(例えば、後述の鉛直つづり材12、水平つづり材32、床水平つづり材82)と、を備え、前記軸材と前記つづり材とは、ほぞ継ぎ、ダボ継ぎ、接着剤、およびつづり材を貫通する連結金物のうちの少なくとも1つで接合されることを特徴とする。
この発明によれば、軸材とつづり材とを、ほぞ継ぎ、ダボ継ぎ、接着剤、および連結金物のうちの少なくとも1つで接合することで、軸材として大断面の木材を用いることなく、高剛性の木質架構を実現できる。
また、木質架構を構成する軸材とつづり材とを、木材本体に凹凸加工を加えたほぞ継ぎ、ダボ継ぎ、接着剤、連結金物のうち少なくとも1つで接合したので、木質架構を比較的容易に解体でき、軸材やつづり材の再利用が可能である。
また、軸材およびつづり材は、小断面の軸材ユニットであるために軽量部材であり、重機が使用できない屋内であっても、人力で施工が可能である。また、軸材およびつづり材は、容易に再利用することが可能であり、容易に施工できる。
第2の発明の木質架構は、柱(例えば、後述の柱10)と、前記柱に接合された梁(例えば、後述の第2の梁30)と、を備え、前記柱は、4本の鉛直方向に延びる鉛直軸材(例えば、後述の鉛直軸材11)と、前記鉛直軸材同士の間に介装された鉛直つづり材(例えば、後述の鉛直つづり材12)と、を備え、前記梁は、2本以上の水平方向に延びる水平軸材(例えば、後述の第2水平軸材31)と、前記水平軸材同士の間に介装された水平つづり材(例えば、後述の水平つづり材32)と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、4本の鉛直軸材同士を鉛直つづり材で接合して柱を構成したので(合わせ柱)、柱の剛性および座屈強度を高めることができる。また、2本以上の水平軸材同士を水平つづり材で接合して梁を構成したので(重ね透かし梁)、梁の剛性を高めることができる。
また、中実の製材を使用して梁を形成しなくても、2本以上の水平軸材同士の間に水平つづり材を介装することで梁を形成でき、かつ水平軸材とつづり材の組み合わせ数を増やすことで、梁断面の高さ(梁せい)を大きくできるために、梁のスパン長を長くできる。
また、複数本の軸材を含んで柱や梁を構成したので、軸材として小断面の木材を用いることができ、施工コストを低減できる。
また、4本の鉛直軸材を含む一対の柱と、この一対の柱同士を連結する2本以上の水平軸材を含む梁とで、高剛性の門型フレームを容易に実現できる。
また、3方向から柱、梁、桁に相当する各軸材を交差させることで、各部材同士の接合部を形成することができるため、容易に組み立てることができる。
第3の発明の木質架構は、前記梁(例えば、後述の第2の梁30、第2の床梁80)は、前記柱の上端部同士および下端部同士を連結することを特徴とする。
この発明によれば、一対の柱の上端部同士および下端部同士を一対の梁で連結したので、ロの字形状のフレームを形成して、より高い構造安定性を実現できる。
本発明によれば、高い剛性を確保しつつ、軽量部材で容易に施工可能な、木質架構および建物の骨組みを提供できる。
本発明の第1実施形態に係る建物の骨組みの模式的な斜視図である。 第1実施形態に係る建物の骨組みの平面図である。 図2の建物の骨組みのI-I断面図である。 図2の建物の骨組みのII-II断面図である。 図2の建物の骨組みのIII-III断面図である。 図2~図4の破線Aで囲んだ部分の斜視図である。 第1実施形態に係る第2水平軸材と水平つづり材との接合部(ほぞ継ぎ、ダボ継ぎ)を示す断面図である。 第1実施形態に係る第2水平軸材と水平つづり材との接合部(連結金物)および柱の柱脚部と床面との接合部を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る建物の骨組みの模式的な斜視図である。 本発明の変形例に係る建物の骨組みの部分拡大斜視図である。 本発明の別の変形例に係る建物の骨組みの部分拡大斜視図である。
本発明は、4本以上の軸材と、軸材同士の間に挟まれるつづり材とを、ほぞ継ぎ、ダボ継ぎ、接着剤、および連結金物のうちの少なくとも1つで接合した木質架構である。第1実施形態では、建物の桁行方向中央部では、柱10と第2の梁30で構成される門型フレームが、第1の梁20に沿って複数設置されている(図4)。一方、建物の桁行方向両端部では、柱10の柱頭部が第2の梁30で接合され、柱10の柱脚部が第2の床梁80で接合されるロの字形状のフレームが、第1の梁20に沿って複数設置されている(図5)。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る建物の骨組み1の模式的な斜視図である。図2は、建物の骨組み1の平面図である。図3は、図2の建物の骨組み1のI-I断面図である。図4は、図2の建物の骨組み1のII-II断面図である。図5は、図2の建物の骨組み1のIII-III断面図である。図6は、図2~図4の破線Aで囲んだ部分の斜視図である。図6では、理解を容易にするため、鉛直つづり材12および水平つづり材32の表示を省略している。
建物の骨組み1は、床面2上に固定されている。この建物の骨組み1は、床面2上に設けられた木質の柱10と、柱10の上端部である柱頭部に接合されて柱10に直交して桁行方向に延びる木質の第1の梁20と、柱10の柱頭部に接合されて柱10および第1の梁20に直交して梁間方向に延びる木質の第2の梁30と、柱10の柱脚部に接合されて第1の梁20に略平行に桁行方向に延びる床梁40と、柱10の柱脚部に接合されて第2の梁30に略平行に梁間方向に延びる床梁80と、を備える木質柱梁架構である。
具体的には、床面2上に柱10が2列設けられており、第1の梁20および床梁40は、各列の隣り合う柱10同士を連結している。第2の梁30は、2列の互いに対抗する柱10の柱頭部同士を連結している。第2の床梁80は、建物の骨組み1の桁行方向の両端部に設けられて、2列の互いに対抗する柱10の柱脚部同士を連結している。
図4に示すように、この建物の骨組み1は、桁行方向中央部では、梁間方向の断面視で、一対の柱10と、これら一対の柱10同士を連結する第2の梁30と、からなる門型状の木質フレームとなっている。一方、この建物の骨組み1は、桁行方向両端部では、梁間方向の断面視で、一対の柱10、第2の梁30、および第2の床梁80からなるロの字形状の木質架構フレームとなっている。
第1の梁20は、水平方向に延びる1本の第1水平軸材21で構成されている。
床梁40は、水平方向に延びる1本の第3水平軸材41で構成されている。
第2の梁30は、水平方向に延びる4本の水平軸材としての第2水平軸材31と、第2水平軸材31同士の間に介装されて第2水平軸材31同士を接合する水平つづり材としての水平つづり材32と、を含んで構成されている。具体的には、第2の梁30の第2水平軸材31は、第1の梁20(第1水平軸材21)を上下から挟んで配置されている。また、水平つづり材32は、第2の梁30の長さ方向に沿って所定間隔おきに設けられている。また、図6に示すように、柱10の柱頭部では、3方向の各軸材である、柱10と、第1の梁20、および第2の梁30が接合されて、木質架構が形成されている。
図7(a)は、第2水平軸材31と水平つづり材32との接合部を示す断面図である。第2水平軸材31と水平つづり材32とは、ほぞ継ぎで接合されている。すなわち、水平つづり材32には、突起部50が形成され、第2水平軸材31には、この突起部50が嵌合する凹部51が形成されている。水平つづり材32の突起部50が第2水平軸材31の凹部51に嵌合することにより、第2水平軸材31と水平つづり材32とが接合されている。なお、これに限らず、第2水平軸材31に突起部を設け、水平つづり材32にこの突起部が嵌合する凹部を設けてもよい。
また、これに限らず、図7(b)に示すように、第2水平軸材31と水平つづり材32とを、ダボ継ぎで接合してもよい。すなわち、水平つづり材32には、凹部52が形成され、第2水平軸材31には、この凹部52に対向して凹部53が形成されている。水平つづり材32の凹部52および第2水平軸材31の凹部53にダボ材54を嵌合させることにより、第2水平軸材31と水平つづり材32とを接合する。
また、これに限らず、図8(a)に示すように、第2水平軸材31と水平つづり材32とを、水平つづり材32を貫通する連結金物としてのボルト55、ナット56、座金57で接合してもよい。すなわち、水平つづり材32および第2水平軸材31を貫通する貫通孔58を設け、この貫通孔58にボルト55を挿通してナット56を締め付けることにより、第2水平軸材31と水平つづり材32とを接合する。
また、これに限らず、第2水平軸材31と水平つづり材32とを接着剤で接着してもよい。
また、以上のほぞ継ぎ、ダボ継ぎ、接着剤、および連結金物(ボルト55、ナット56、座金57)のうち2つ以上を組み合わせて、第2水平軸材31と水平つづり材32とを接合してもよい。
図2~図6に戻って、柱10は、鉛直方向に延びる4本の鉛直軸材11と、4本の鉛直軸材11同士の間に介装されて鉛直軸材11同士を接合する鉛直つづり材12と、を含んで構成される。具体的には、柱10の鉛直軸材11は、第1の梁20の第1水平軸材21、床梁40の第3水平軸材41、および第2の梁30の4本の第2水平軸材31うちの2本を、水平方向から挟んで配置されている。また、鉛直つづり材12は、柱10の長さ方向に沿って所定間隔おきに設けられている。
鉛直軸材11と鉛直つづり材12とは、第2水平軸材31および水平つづり材32同様に、ほぞ継ぎ、ダボ継ぎ、接着剤、連結金物(ボルト55、ナット56、座金57)のうち少なくとも1つで接合されている。
第2の床梁80は、水平方向に延びる4本の水平軸材としての第4水平軸材81と、第4水平軸材81同士の間に介装されて第4水平軸材81同士を接合する水平つづり材としての床水平つづり材82と、を含んで構成されている。具体的には、第2の床梁80の第4水平軸材81は、床梁40(第3水平軸材41)を上下から挟んで配置されている。また、第2の床梁80の4本の第4水平軸材81うちの2本は、柱10の鉛直軸材11に水平方向から挟まれて配置されている。
第4水平軸材81と床水平つづり材82とは、第2水平軸材31および水平つづり材32同様に、ほぞ継ぎ、ダボ継ぎ、接着剤、連結金物(ボルト55、ナット56、座金57)のうち少なくとも1つで接合されている。
柱10の柱脚部は、固定手段としての固定金物60で床面2に固定されている。すなわち図8(b)に示すように、床面2には、アンカーボルト70が設けられている。固定金物60は、断面L字形状であり、略水平な基部61と、この基部61に立設された壁部62と、を備える。固定金物60の基部61にアンカーボルト70を貫通させてナット71を締め付けるとともに、固定金物60の壁部62および柱10の鉛直軸材11にボルト72を貫通させてナット73を締め付けることで、柱10の柱脚部が床面2に固定される。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)柱10の鉛直軸材11と鉛直つづり材12とを、ほぞ継ぎ、ダボ継ぎ、接着剤、および連結金物(ボルト55、ナット56、座金57)のうちの少なくとも1つで接合した。また、第2の梁30の第2水平軸材31と水平つづり材32とを、ほぞ継ぎ、ダボ継ぎ、接着剤、および連結金物(ボルト55、ナット56、座金57)のうちの少なくとも1つで接合した。また、第2の床梁80の第4水平軸材81と床水平つづり材82とを、ほぞ継ぎ、ダボ継ぎ、接着剤、および連結金物(ボルト55、ナット56、座金57)のうち少なくとも1つで接合した。よって、軸材として大断面の木材を用いることなく、高剛性の木質架構を実現できる。
また、鉛直軸材11と鉛直つづり材12との接合部分、第2水平軸材31と水平つづり材との接合部分、第4水平軸材81と床水平つづり材82との接合部分では、小断面の木材同士が接合されて大断面となることで、高い接合強度が確保されるため、曲げモーメントの抵抗力が高めることができる。
また、木質架構を構成する鉛直軸材11と鉛直つづり材12、第2水平軸材31と水平つづり材32、第4水平軸材81と床水平つづり材82を、木材に凹凸加工を加えたほぞ継ぎ、ダボ継ぎ、接着剤、および連結金物(ボルト55、ナット56、座金57)のうち少なくとも1つで接合したので、使用する木材に特殊な加工や接合金物が不要であり、木質架構を比較的容易に解体でき、軸材11、31やつづり材12、32の再利用が可能である。
(2)4本の鉛直軸材11同士を鉛直つづり材12で接合して柱10を構成したので(合わせ柱)、柱10の剛性および座屈強度を高めることができる。また、4本の第2水平軸材31同士を水平つづり材32で接合したので(重ね透かし梁)、第2の梁30の剛性を高めることができる。また、中実の製材を使用して梁を形成しなくても、4本の第2水平軸材31同士の間に水平つづり材32を介装することで第2の梁30を形成できるため、第2の梁30のスパン長を長くできる。
また、複数本の軸材11、31、81を含んで、柱10、第2の梁30、および第2の床梁80を構成したので、軸材11、31、81として小断面の木材を用いることができ、施工コストを低減できる。
また、4本の鉛直軸材11を含む一対の柱10と、この一対の柱10同士を連結する4本の水平軸材31を含む第2の梁30とで、高剛性の門型フレームを容易に実現できる。
また、木質架構である建物の骨組み1は、中実の製材を使用することなく、軸材11、31、81とつづり材12、32、82で構成される軸材ユニットで形成される。ここでいう軸材ユニットとは、中実断面の製材の1/9程度の小断面の4本の製材を、つづり材(短材)で接合して構成した中空の軸材である。よって、軸材ユニットは、中実の製材に比べて、重量が約1/2となり、運搬が容易で、組立てが容易となる。
(3)木質架構である建物の骨組み1は、小断面の木材に高度なプレカット加工や専用の接合金物を使用することなく、小断面の木材同士を接合することで実現される。柱10、第2の梁30、および、第2の床梁80は、単一の木材ではなく、小断面の軸材11、31、81同士の間につづり材12、32、82を介装して接合したので、断面形状を自由に設計できるとともに、大きな梁せいを容易に形成することが可能であり、低コストで、大規模な木質架構を実現することができる。
また、小断面の軸材11、31、81およびつづり材12、32、82は、小さな矩形断面の流通木材であり、全国どこでも入手可能である。また、特殊な加工機を持たない製材所でも製造可能であり、木質架構である建物の骨組み1を低コストで実現可能である。
(4)建物の骨組み1の桁行方向両端部では、一対の柱10の柱頭部同士および柱脚部同士を、第2の梁30および第2の床梁80で連結したので、ロの字形状のフレームを形成して、高い構造安定性を実現することができる。
〔第2実施形態〕
図9は、本発明の第3実施形態に係る建物の骨組み1Aの模式的な斜視図である。
本実施形態では、建物の骨組み1Aが壁面3上に固定されている点が、第1実施形態と異なる。すなわち、建物の骨組み1Aは,第1実施形態の建物の骨組み1を横倒しにして壁面3に固定したものである。また、建物の骨組み1Aでは、柱10または第2の梁30の一部に開口部を設けることで、建物の骨組み1Aの内部に居住空間を設けるものとする。
本実施形態によれば、上述の(1)~(4)と同様の効果がある。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上述の各実施形態では、第1の梁20を1本の第1水平軸材21で構成したが、これに限らず、図10に示すように、第1の梁20を2本の第1水平軸材21で構成してもよい。
また、上述の各実施形態では、第2の梁30を4本の第2水平軸材31で構成したが、これに限らず、6本の第2水平軸材31で構成してもよい(図は省略)。
また、上述の各実施形態では、第2の梁30を4本の第2水平軸材31で構成したが、これに限らず、図11に示すように、第2の梁30を2本の第1水平軸材21で構成してもよい。この場合、第2の梁30の2本の第1水平軸材21は、柱10の鉛直軸材11で水平方向から挟まれて配置されている。
また、上述の各実施形態では、建物の骨組み1を、一対の柱10および第2の梁30からなる門型状のフレームと、一対の柱10、第2の梁30、および第2の床梁80からなるロの字形状のフレームと、を組み合わせて構成したが、これに限らない。すなわち、建物の骨組みを門型状のフレームのみで構成してもよいし、ロの字形状のフレームのみで構成してもよい。なお、建物の骨組みをロの字形状のフレームのみで構成した場合、第2の床梁80の上に床パネルを敷設し、この床パネル上を利用者の移動スペースとしてもよい(図は省略)。
1、1A…建物の骨組み 2…床面 3…壁面
10…柱 11…鉛直軸材 12…鉛直つづり材
20…第1の梁 21…第1水平軸材
30…第2の梁 31…第2水平軸材 32…水平つづり材
40…床梁 41…第3水平軸材
50…突起部 51…凹部 52…凹部 53…凹部 54…ダボ材
55…ボルト 56…ナット 57…座金 58…貫通孔
60…固定金物 61…基部 62…壁部
70…アンカーボルト 71…ナット 72…ボルト 73…ナット
80…第2の床梁 81…第4水平軸材 82…床水平つづり材

Claims (3)

  1. 柱と、前記柱に接合された梁と、を備える木質架構であって、
    前記柱は、4本の鉛直方向に延びる鉛直軸材と、前記4本の鉛直軸材同士の間に介装されて前記鉛直軸材同士を接合する鉛直つづり材と、を備え、
    前記梁は、4本の水平方向に延びる水平軸材と、前記4本の水平軸材同士の間に介装されて前記水平軸材同士を接合する水平つづり材と、を備え、
    前記4本の鉛直軸材のうちの2本と、前記4本の鉛直軸材のうちの残る2本とは、前記4本の水平軸材のうちの2本を挟んで配置され、
    前記4本の水平軸材のうちの2本と、前記4本の水平軸材のうちの残る2本とは、前記4本の鉛直軸材のうちの2本を挟んで配置され、
    前記鉛直軸材と前記鉛直つづり材、および、前記水平軸材と前記水平つづり材とは、ほぞ継ぎ、ダボ継ぎ、接着剤、およびつづり材を貫通する連結金物のうちの少なくとも1つで接合されることを特徴とする木質架構。
  2. 柱と、前記柱に接合された梁と、を備える木質架構であって、
    前記柱は、4本の鉛直方向に延びる鉛直軸材と、前記4本の鉛直軸材同士の間に介装されて前記鉛直軸材同士を接合する鉛直つづり材と、を備え、
    前記梁は、前記柱の柱頭部に接合されて前記柱に直交して延びる第1の梁と、前記柱の柱頭部に接合されて前記柱および前記第1の梁に直交して延びる第2の梁と、を備え、
    前記第2の梁は、4本の水平方向に延びる水平軸材と、前記4本の水平軸材同士の間に介装されて前記水平軸材同士を接合する水平つづり材と、を備え、
    前記4本の鉛直軸材のうちの2本と、前記4本の鉛直軸材のうちの残る2本とは、前記4本の水平軸材のうちの2本を挟んで配置され、
    前記4本の水平軸材のうちの2本と、前記4本の水平軸材のうちの残る2本とは、前記4本の鉛直軸材のうちの2本を挟んで配置され、
    前記鉛直軸材と前記鉛直つづり材、および、前記水平軸材と前記水平つづり材とは、ほぞ継ぎ、ダボ継ぎ、接着剤、およびつづり材を貫通する連結金物のうちの少なくとも1つで接合されることを特徴とする木質架構。
  3. 請求項2に記載の木質架構を備えた建物の骨組みであって、
    前記骨組みの桁行方向中央部では、一対の前記柱と、一対の前記柱同士を連結して梁間方向に延びる前記第2の梁と、を備える門型状の木質架構フレームが、桁行方向に複数並んで設けられ、
    前記骨組みの桁行方向両端部では、一対の前記柱、前記第2の梁、および前記柱の柱脚部に接合されて前記第2の梁に略平行に梁間方向に延びる床梁と、を備えるロの字形状の木質架構フレームが、桁行方向に複数並んで設けられることを特徴とする建物の骨組み。
JP2021168244A 2021-10-13 2021-10-13 木質架構および建物の骨組み Active JP7083066B1 (ja)

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