JP2021075969A - 木製柱 - Google Patents
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Abstract
【課題】木製の柱部と木製の柱梁接合部材とを備えた木製柱を、簡単な構造で、かつ、安価に提供できるようにする。【解決手段】本発明に係る木製柱1は、断面四角形状の4つの長尺な木製柱部材20,20…の長辺縁21に沿った面間の空間が上下方向に沿って延長する断面十字状の内部空間2Hとなるように4つの長尺な木製柱部材20,20…が配置されて構成された木製の柱部2と、当該柱部2の内部空間2Hに設置されて当該柱部2に接合されたとともに柱部2の側面(外側面23,24)から突出する柱梁接合部30A,30Bを有した木製の柱梁接合部材3とを備えたことを特徴とする。【選択図】図1
Description
本発明は、木製の柱部と木製の柱梁接合部材とを備えた木製柱に関する。
木造建築の柱として、柱梁接合部材(端部材)を備えた木製柱が知られている(特許文献1参照)。
当該木製柱は、断面十字状となるように組付けられた柱梁接合部材を上下側から柱で挟み込むようにして、上下の柱と柱梁接合部材とを、柱の上下方向(材軸方向)に延長するように設けられたボルト及びナットを用いて接合した構成である。
当該木製柱は、断面十字状となるように組付けられた柱梁接合部材を上下側から柱で挟み込むようにして、上下の柱と柱梁接合部材とを、柱の上下方向(材軸方向)に延長するように設けられたボルト及びナットを用いて接合した構成である。
しかしながら、上述した木製柱では、中実の上柱の下部、及び、中実の下柱の上部に、柱梁接合部材を嵌合するための断面十字状の嵌合溝を形成したり、柱及び柱梁接合部材に上下方向に沿って延長するボルトを貫通させるための上下に長い貫通孔を形成したり、柱の側面に開口するナット設置用穴を形成しなければならず、複雑な構造となってしまい、柱、及び、柱梁接合部材を形成するための加工費が嵩むため、コストが高くなってしまうという課題があった。
本発明は、木製の柱部と木製の柱梁接合部材とを備えた木製柱を、簡単な構造で、かつ、安価に提供できるようにすることを目的とする。
本発明は、木製の柱部と木製の柱梁接合部材とを備えた木製柱を、簡単な構造で、かつ、安価に提供できるようにすることを目的とする。
本発明に係る木製柱は、断面四角形状の4つの長尺な木製柱部材の長辺縁に沿った面間の空間が上下方向に沿って延長する断面十字状の内部空間となるように4つの長尺な木製柱部材が配置されて構成された木製の柱部と、当該柱部の内部空間に設置されて当該柱部に接合されたとともに柱部の側面から突出する柱梁接合部を有した木製の柱梁接合部材とを備えたことを特徴とするので、簡単な構造となり、加工費、及び、材料費を節減できる。即ち、木製の柱部と木製の柱梁接合部材とを備えた木製柱を、簡単な構造で、かつ、安価に提供できるようになる。
また、柱梁接合部材は、2つの板材が上下に組み合わされた断面十字状の部材により構成され、柱部の延長方向に延長する板材の板面が柱部の互いに対向する2つの木製柱部材の面間に挟み込まれた状態で当該板材と2つの木製柱部材とが接合手段により接合されたことを特徴とするので、柱部と柱梁接合部材との接合作業が容易で、且つ、製作の容易な木製柱を提供できる。
また、少なくとも柱部の上端側及び下端側において柱部の内部空間に設置されて当該柱部と接合された木製のスペーサを備えたことを特徴とするので、上下方向に沿って延長する断面十字状の内部空間が維持されるとともに剛性の高い木製柱を提供できる。
また、柱梁接合部材は、2つの板材が上下に組み合わされた断面十字状の部材により構成され、柱部の延長方向に延長する板材の板面が柱部の互いに対向する2つの木製柱部材の面間に挟み込まれた状態で当該板材と2つの木製柱部材とが接合手段により接合されたことを特徴とするので、柱部と柱梁接合部材との接合作業が容易で、且つ、製作の容易な木製柱を提供できる。
また、少なくとも柱部の上端側及び下端側において柱部の内部空間に設置されて当該柱部と接合された木製のスペーサを備えたことを特徴とするので、上下方向に沿って延長する断面十字状の内部空間が維持されるとともに剛性の高い木製柱を提供できる。
図1に示すように、実施形態に係る木製柱1は、木製の柱部2と、木製の柱梁接合部材3と、木製のスペーサ4とを備えて構成される。
柱部2は、図1,図2に示すように、上下方向(材軸方向)と直交する断面が四角形状(例えば、断面正方形)に形成された4つの長尺な木製柱部材20,20…により構成される。
木製柱部材20は、例えば製材や集成材等の木質系軸材により形成される。
柱梁接合部材3は、図3,図4に示すように、下側板状部材3Aと上側板状部材3Bとが上下に組み合わされて構成される。
スペーサ4は、図5に示すように、2つの同一の板状部材4A,4Aが上下に組み合わされて構成される。
柱梁接合部材3を構成する下側板状部材3A及び上側板状部材3B、スペーサ4を構成する板状部材4A,4Aは、CLT(Cross Laminated Timber(直交集成板))又は集成材又は合板又はLVL(Laminated Veneer Lumber(単板積層材))又は木質繊維板等の木質系面板により形成される。
木製柱部材20は、例えば製材や集成材等の木質系軸材により形成される。
柱梁接合部材3は、図3,図4に示すように、下側板状部材3Aと上側板状部材3Bとが上下に組み合わされて構成される。
スペーサ4は、図5に示すように、2つの同一の板状部材4A,4Aが上下に組み合わされて構成される。
柱梁接合部材3を構成する下側板状部材3A及び上側板状部材3B、スペーサ4を構成する板状部材4A,4Aは、CLT(Cross Laminated Timber(直交集成板))又は集成材又は合板又はLVL(Laminated Veneer Lumber(単板積層材))又は木質繊維板等の木質系面板により形成される。
図1,図2に示すように、柱部2は、4つの長尺な木製柱部材20,20…の長辺縁21に沿った面(柱部2の内面)22,22…間の空間が上下方向に沿って延長する断面十字状の内部空間2Hとなるように4つの長尺な断面四角形状の木製柱部材20,20…が配置されて構成される。
柱部2の上下方向に延長する断面十字状の内部空間2Hは、柱部2の互いに平行に対向する一方の一対の外側面23,23に亘って連続する断面一定幅の第1空間23Hと柱部2の互いに平行に対向する他方の一対の外側面24,24に亘って連続する断面一定幅の第2空間24Hとが直交するように形成される(図1のA−A断面参照)。
図1に示すように、柱梁接合部材3は、柱部2の内部空間2Hに設置されて当該柱部2に接合されたとともに柱部2の外側面23,24から突出する柱梁接合部30A,30Bを有した板状部材である。
図3,図4に示すように、柱梁接合部材3は、第1空間23H及び第2空間24Hの一定幅と同じ寸法である一定の板厚(例えば、数cm〜十数cm)の木質系面板により構成された板材としての下側板状部材3Aと上側板状部材3Bとが上下に組み合わされて構成される。
図4(a)に示すように、下側板状部材3Aは、第1空間23H及び第2空間24Hのうちのいずれかの空間、例えば、第1空間23Hに設置されて当該第1空間23Hの両側に位置された木製柱部材20,20…に接合される矩形状の接合板部31Aと、接合板部31Aの左右両方の側縁から突出するように形成された左右の柱梁接合部30A,30Aと、接合板部31Aの上端面から下端面に向けて延長するように形成された上側接続用嵌合溝32Aとを備える。
図4(b)に示すように、上側板状部材3Bは、第1空間23H及び第2空間24Hのうちのいずれかの空間、例えば、第2空間24Hに設置されて当該第2空間24Hの両側に位置された木製柱部材20,20…に接合される矩形状の接合板部31Bと、接合板部31Bの左右両方の側縁から突出するように形成された左右の柱梁接合部30B,30Bと、接合板部31Bの下端面から上端面に向けて延長するように形成された下側接続用嵌合溝32Bとを備える。
下側板状部材3Aの上側接続用嵌合溝32Aは、溝底面33Aが左右の柱梁接合部30A,30Aの下端位置30a,30aを含む平面と同一平面上に位置されるように構成される。
上側板状部材3Bの下側接続用嵌合溝32Bは、溝底面33Bが左右の柱梁接合部30B,30Bの下端位置30b,30bを含む平面と同一平面上に位置されるように構成される。
上側板状部材3Bの下側接続用嵌合溝32Bは、溝底面33Bが左右の柱梁接合部30B,30Bの下端位置30b,30bを含む平面と同一平面上に位置されるように構成される。
そして、図3に示すように、下方に位置される下側板状部材3Aの上側接続用嵌合溝32Aと上方に位置される上側板状部材3Bの下側接続用嵌合溝32Bとを嵌め合わせて上側接続用嵌合溝32Aの溝底面33Aと下側接続用嵌合溝32Bの溝底面33Bとを接触させることにより、下側板状部材3Aの板面と上側板状部材3Bの板面とが直交して、4つの柱梁接合部30A,30B,30A,30Bが互いに直交する方向に延長するように設けられた柱梁接合部材3が構成される(図3(b)参照)。
尚、下側板状部材3Aの接合板部31A及び上側板状部材3Bの接合板部31Bは、上下方向の長さ寸法が、左右幅方向の長さ寸法(即ち、柱部2の断面径寸法)と同程度以上となるように構成した。
スペーサ4は、例えば少なくとも柱部2の上端側及び下端側において柱部2の内部空間2Hに設置されて当該柱部2と接合された板状部材である。
図5に示すように、スペーサ4は、第1空間23H及び第2空間24Hの一定幅と同じ寸法である一定の板厚(例えば、数cm〜十数cm)の木製板材により構成された2つの板材としての板状部材4A,4Aが上下に組み合わされて構成される。当該板状部材4A,4Aは、同一形状のものを用いてもよいし、異なる形状のものを用いてもよい。図5では、同一形状の板状部材4A,4Aを用いた例を図示した。
板状部材4Aは、矩形状の板材に当該矩形状の板材の上端面から下端面に向けて延長するように形成された上側接続用嵌合溝42Aと当該矩形状の板材の下端面から上端面に向けて延長するように形成された下側接続用嵌合溝42Bとが形成されたH形形状の板材により構成される。
そして、図5に示すように、下方に位置される一方の板状部材4Aの上側接続用嵌合溝42Aと上方に位置される他方の板状部材4Aの下側接続用嵌合溝42Bとを嵌め合わせて、一方の板状部材4Aの上側接続用嵌合溝42Aの溝底面43Aと他方の板状部材4Aの下側接続用嵌合溝42Bの溝底面43Bとを接触させることにより、一方の板状部材4Aの板面と他方の板状部材4Aの板面とが直交するスペーサ4が構成される。
尚、板状部材4Aは、上下方向の長さ寸法が、左右幅方向の長さ寸法(即ち、柱部2の断面径寸法)と同程度以上となるように構成した。
図1に示すように、柱部2における梁5(図6参照)の接合位置において内部空間2Hに柱梁接合部材3を設置して当該柱梁接合部材3を接合手段6を用いて木製柱部材20,20…に接合する。
即ち、下側板状部材3Aの接合板部31Aが、例えば、第1空間23Hに設置されて当該第1空間23Hの両側に位置された木製柱部材20,20…に接合手段6を用いて接合され、かつ、上側板状部材3Bの接合板部31Bが、例えば、第2空間24Hに設置されて当該第2空間24Hの両側に位置された木製柱部材20,20…に接合手段6を用いて接合されることにより、柱部2の各外側面23,23,24,24の梁5の接合位置に柱梁接合部30A,30A,30B,30Bが突出するように設けられる。
即ち、下側板状部材3Aの接合板部31Aが、例えば、第1空間23Hに設置されて当該第1空間23Hの両側に位置された木製柱部材20,20…に接合手段6を用いて接合され、かつ、上側板状部材3Bの接合板部31Bが、例えば、第2空間24Hに設置されて当該第2空間24Hの両側に位置された木製柱部材20,20…に接合手段6を用いて接合されることにより、柱部2の各外側面23,23,24,24の梁5の接合位置に柱梁接合部30A,30A,30B,30Bが突出するように設けられる。
また、スペーサ4は、柱部2の上下方向に沿って所定の間隔を隔てて内部空間2Hに設置されて、一方の板状部材4Aが、例えば第1空間23Hに設置されて当該第1空間23Hの両側に位置された木製柱部材20,20…に接合手段6を用いて接合され、かつ、他方の板状部材4Aが、第2空間24Hに設置されて当該第2空間24Hの両側に位置された木製柱部材20,20…に接合手段6を用いて接合される。
従って、柱部2の内部空間2Hにおいて、柱部2の上下方向に沿って所定間隔を隔てて柱梁接合部材3及びスペーサ4が配置されて、かつ、柱梁接合部材3及びスペーサ4が接合手段6により4つの長尺な木製柱部材20,20…と接合されることにより、柱梁接合部材3及びスペーサ4によって内部空間2Hが維持された剛性の高い木製柱1が構成されることになる。
次に、木製柱1の製作方法の一例を説明する。尚、木製柱部材20(20A)乃至木製柱部材20(20D)は、図2参照。
まず、互いに間隔を隔てて隣り合うように配置された第1の木製柱部材20(20A)と第2の木製柱部材20(20B)との間における柱梁接合位置に柱梁接合部材3を位置させて、柱梁接合部材3の下側板状部材3Aの接合板部31Aを接合手段6を用いて第1の木製柱部材20(20A)及び第2の木製柱部材20(20B)に接合する。
換言すれば、柱梁接合部材3の下側板状部材3Aの接合板部31Aと上側板状部材3Bの接合板部31Bとの第1の境界角部(入隅部)33(図3(b)参照)と第1の木製柱部材20(20A)の長辺縁部(角部)とを接触させるとともに、柱梁接合部材3の下側板状部材3Aの接合板部31Aと上側板状部材3Bの接合板部31Bとの第2の境界角部(入隅部)と第2の木製柱部材20(20B)の長辺縁部とを接触させる。即ち、第1の木製柱部材20(20A)と第2の木製柱部材20(20B)とが下側板状部材3Aの接合板部31Aを挟んで隣り合うように配置された状態で、第1の木製柱部材20(20A)と下側板状部材3Aの接合板部31Aと第2の木製柱部材20(20B)とを接合手段6を用いて接合する。
そして、第1の木製柱部材20(20A)と第2の木製柱部材20(20B)との間における、例えば、下端部、上端部、柱梁接合部材3の下側位置に、それぞれ、スペーサ4を設置して、一方の板状部材4Aを接合手段6を用いて第1の木製柱部材20(20A)及び第2の木製柱部材20(20B)に接合する。
換言すれば、スペーサ4の一方の一方の板状部材4Aと他方の板状部材4Aとの第1の境界角部(入隅部)43(図5(b)参照)と第1の木製柱部材20(20A)の長辺縁部(角部)とを接触させるとともに、スペーサ4の一方の一方の板状部材4Aと他方の板状部材4Bとの第2の境界角部(入隅部)と第2の木製柱部材20(20B)の長辺縁部とを接触させる。即ち、第1の木製柱部材20(20A)と第2の木製柱部材20(20B)とが一方の一方の板状部材4Aを挟んで隣り合うように配置された状態で、第1の木製柱部材20(20A)とスペーサ4の一方の板状部材4Aと第2の木製柱部材20(20B)とを接合手段6を用いて接合する。
そして、第1の木製柱部材20(20A)及び第2の木製柱部材20(20B)に接合された柱梁接合部材3及び複数のスペーサ4,4…に第3の木製柱部材20(20C)及び第4の木製柱部材20(20D)を接合する。
換言すれば、第1の木製柱部材20(20A)及び第2の木製柱部材20(20B)に接合された柱梁接合部材3の第3の境界角部と複数のスペーサ4,4…の第3の境界角部とに第3の木製柱部材20(20C)の長辺縁部を接触させるとともに、柱梁接合部材3の第4の境界角部と接合板部31Aと数のスペーサ4,4…の第4の境界角部とに第4の木製柱部材20(20D)の長辺縁部を接触させた状態に設定する。そして、第3の木製柱部材20(20C)と下側板状部材3Aの接合板部31Aと第4の木製柱部材20(20D)とを接合手段6を用いて接合するとともに、第3の木製柱部材20(20C)とスペーサ4の一方の板状部材4Aと第4の木製柱部材20(20D)とを接合手段6を用いて接合する。
また、第1の木製柱部材20(20A)と上側板状部材3Bの接合板部31Bと第3の木製柱部材20(20C)とを接合手段6を用いて接合するとともに、第2の木製柱部材20(20B)と上側板状部材3Bの接合板部31Bと第4の木製柱部材20(20D)とを接合手段6を用いて接合する。
さらに、第1の木製柱部材20(20A)と他方の板状部材4Aと第3の木製柱部材20(20C)とを接合手段6を用いて接合するとともに、第2の木製柱部材20(20B)と他方の板状部材4Aと第4の木製柱部材20(20D)とを接合手段6を用いて接合する。
以上により、木製の柱部2と木製の柱梁接合部材3とを備えた実施形態1の木製柱1が構成される。
まず、互いに間隔を隔てて隣り合うように配置された第1の木製柱部材20(20A)と第2の木製柱部材20(20B)との間における柱梁接合位置に柱梁接合部材3を位置させて、柱梁接合部材3の下側板状部材3Aの接合板部31Aを接合手段6を用いて第1の木製柱部材20(20A)及び第2の木製柱部材20(20B)に接合する。
換言すれば、柱梁接合部材3の下側板状部材3Aの接合板部31Aと上側板状部材3Bの接合板部31Bとの第1の境界角部(入隅部)33(図3(b)参照)と第1の木製柱部材20(20A)の長辺縁部(角部)とを接触させるとともに、柱梁接合部材3の下側板状部材3Aの接合板部31Aと上側板状部材3Bの接合板部31Bとの第2の境界角部(入隅部)と第2の木製柱部材20(20B)の長辺縁部とを接触させる。即ち、第1の木製柱部材20(20A)と第2の木製柱部材20(20B)とが下側板状部材3Aの接合板部31Aを挟んで隣り合うように配置された状態で、第1の木製柱部材20(20A)と下側板状部材3Aの接合板部31Aと第2の木製柱部材20(20B)とを接合手段6を用いて接合する。
そして、第1の木製柱部材20(20A)と第2の木製柱部材20(20B)との間における、例えば、下端部、上端部、柱梁接合部材3の下側位置に、それぞれ、スペーサ4を設置して、一方の板状部材4Aを接合手段6を用いて第1の木製柱部材20(20A)及び第2の木製柱部材20(20B)に接合する。
換言すれば、スペーサ4の一方の一方の板状部材4Aと他方の板状部材4Aとの第1の境界角部(入隅部)43(図5(b)参照)と第1の木製柱部材20(20A)の長辺縁部(角部)とを接触させるとともに、スペーサ4の一方の一方の板状部材4Aと他方の板状部材4Bとの第2の境界角部(入隅部)と第2の木製柱部材20(20B)の長辺縁部とを接触させる。即ち、第1の木製柱部材20(20A)と第2の木製柱部材20(20B)とが一方の一方の板状部材4Aを挟んで隣り合うように配置された状態で、第1の木製柱部材20(20A)とスペーサ4の一方の板状部材4Aと第2の木製柱部材20(20B)とを接合手段6を用いて接合する。
そして、第1の木製柱部材20(20A)及び第2の木製柱部材20(20B)に接合された柱梁接合部材3及び複数のスペーサ4,4…に第3の木製柱部材20(20C)及び第4の木製柱部材20(20D)を接合する。
換言すれば、第1の木製柱部材20(20A)及び第2の木製柱部材20(20B)に接合された柱梁接合部材3の第3の境界角部と複数のスペーサ4,4…の第3の境界角部とに第3の木製柱部材20(20C)の長辺縁部を接触させるとともに、柱梁接合部材3の第4の境界角部と接合板部31Aと数のスペーサ4,4…の第4の境界角部とに第4の木製柱部材20(20D)の長辺縁部を接触させた状態に設定する。そして、第3の木製柱部材20(20C)と下側板状部材3Aの接合板部31Aと第4の木製柱部材20(20D)とを接合手段6を用いて接合するとともに、第3の木製柱部材20(20C)とスペーサ4の一方の板状部材4Aと第4の木製柱部材20(20D)とを接合手段6を用いて接合する。
また、第1の木製柱部材20(20A)と上側板状部材3Bの接合板部31Bと第3の木製柱部材20(20C)とを接合手段6を用いて接合するとともに、第2の木製柱部材20(20B)と上側板状部材3Bの接合板部31Bと第4の木製柱部材20(20D)とを接合手段6を用いて接合する。
さらに、第1の木製柱部材20(20A)と他方の板状部材4Aと第3の木製柱部材20(20C)とを接合手段6を用いて接合するとともに、第2の木製柱部材20(20B)と他方の板状部材4Aと第4の木製柱部材20(20D)とを接合手段6を用いて接合する。
以上により、木製の柱部2と木製の柱梁接合部材3とを備えた実施形態1の木製柱1が構成される。
そして、図6に示すように、柱部2の周囲四方の各柱梁接合部30A,30B…にそれぞれ木製あるいは金属製等の梁5,5…を接合手段6を用いて接合することにより、図6(b)に示すような、木製柱1を用いた2方向(互いに直交するX方向及びY方向)ラーメン構造7を構築できる。
尚、梁5は、例えば、図6(a)に示したように、梁端面に、柱梁接合部30A、又は、柱梁接合部30Bが嵌合される嵌合溝51を備えた構成のものを用いればよい。
当該嵌合溝51は、例えば、図6(a)に示したような、梁端面及び梁下面側が開口する嵌合溝51であればよい。
また、梁5は、柱梁接合部30A、又は、柱梁接合部30Bの板面を挟み込むようにして配置される2枚の板状梁材を、柱梁接合部30A、又は、柱梁接合部30Bに接合して構成される梁であってもよい。
当該嵌合溝51は、例えば、図6(a)に示したような、梁端面及び梁下面側が開口する嵌合溝51であればよい。
また、梁5は、柱梁接合部30A、又は、柱梁接合部30Bの板面を挟み込むようにして配置される2枚の板状梁材を、柱梁接合部30A、又は、柱梁接合部30Bに接合して構成される梁であってもよい。
各柱梁接合部30A,30B…は、図6(c)に示すように、柱部2と梁5との間に方杖部30Xが存在する構成とすることで、当該柱梁接合構造の剛性を高めることができる。
この方杖部30Xの形状はどのような形状であっても良い。
この方杖部30Xの形状はどのような形状であっても良い。
また、接合手段6としては、例えば、ビス、ボルト、ドリフトピン、木栓等の接合手段を用いればよい。
また、木製柱部材20、柱梁接合部材3、スペーサ4、梁5には、それぞれ、接合手段6を貫通させるための下孔用又は嵌合用の貫通孔8が形成されている。
尚、各図では、接合手段6としてドリフトピンを用いた例を図示した。
また、木製柱部材20、柱梁接合部材3、スペーサ4、梁5には、それぞれ、接合手段6を貫通させるための下孔用又は嵌合用の貫通孔8が形成されている。
尚、各図では、接合手段6としてドリフトピンを用いた例を図示した。
実施形態の木製柱1によれば、上下方向と直交する断面が四角形状に形成された4つの長尺な木製柱部材20,20…が互いに隣り合うように配置されて、上下方向に沿って延長する断面十字状の内部空間2Hを形成するように構成された柱部2と、柱部2の柱梁接合位置に対応する内部空間2Hに設置されて木製柱部材20,20…と接合されるとともに柱部2の外側面23,24から突出する柱梁接合部30A,30B…を有した柱梁接合部材3とを備えた構成としたので、簡単な構造となり、かつ、加工費、及び、材料費を節減できる。即ち、木製の柱部2と木製の柱梁接合部材3とを備えた木製柱1を、簡単な構造で、かつ、安価に提供できるようになる。
また、板材としての下側板状部材3Aと上側板状部材3Bとが上下に組み合わされて構成される柱梁接合部材3を用いるようにしたので、下側板状部材3A及び上側板状部材3Bは、木製板材を用いて加工するだけで製作できるため、材料費及び加工費を安くでき、また、接合手段を用いることなく柱梁接合部材3を製作できるので、柱梁接合部材3を簡単かつ安価に構成できる。
同様に、板材としての2つの同一の板状部材4A,4Aが上下に組み合わされて構成されるスペーサ4を用いるようにしたので、板状部材4Aは、木製板材を用いて加工するだけで製作できるため、材料費及び加工費を安くでき、また、接合手段を用いることなスペーサ4を製作できるので、スペーサ4を簡単かつ安価に構成できる。
同様に、板材としての2つの同一の板状部材4A,4Aが上下に組み合わされて構成されるスペーサ4を用いるようにしたので、板状部材4Aは、木製板材を用いて加工するだけで製作できるため、材料費及び加工費を安くでき、また、接合手段を用いることなスペーサ4を製作できるので、スペーサ4を簡単かつ安価に構成できる。
また、下側板状部材3Aの接合板部31A及び上側板状部材3Bの接合板部31Bは、上下方向の長さ寸法が、左右幅方向の長さ寸法(即ち、柱部2の断面寸法)と同程度以上となるように構成されたので、柱部2の外側面23,24側から接合手段6を用いて接合する対象となる接合板部31A,31Bの面積を大きくでき、柱部2と柱梁接合部材3との接合作業が容易となるため、製作の容易な木製柱1を提供できる。
即ち、柱梁接合部材3は、2つの板材である下側板状部材3Aと上側板状部材3Bとが上下に組み合わされた断面十字状の部材により構成され、柱部2の上下方向に延長する板材である下側板状部材3Aと上側板状部材3Bとの板面が柱部2の互いに対向する2つの木製柱部材20,20の面間に挟み込まれた状態で当該板材と2つの木製柱部材20,20とが接合手段6により接合された構成としたので、柱部2と柱梁接合部材3との接合作業が容易で、且つ、製作の容易な木製柱1を提供できる。
同様に、板状部材4Aは、上下方向の長さ寸法が、左右幅方向の長さ寸法(即ち、柱部2の断面寸法)と同程度以上となるように構成されたので、柱部2の外側面23,24側から接合手段6を用いて接合する対象となる板状部材4Aの面積を大きくでき、柱部2とスペーサ4との接合作業が容易となるため、製作の容易な木製柱1を提供できる。
即ち、柱梁接合部材3は、2つの板材である下側板状部材3Aと上側板状部材3Bとが上下に組み合わされた断面十字状の部材により構成され、柱部2の上下方向に延長する板材である下側板状部材3Aと上側板状部材3Bとの板面が柱部2の互いに対向する2つの木製柱部材20,20の面間に挟み込まれた状態で当該板材と2つの木製柱部材20,20とが接合手段6により接合された構成としたので、柱部2と柱梁接合部材3との接合作業が容易で、且つ、製作の容易な木製柱1を提供できる。
同様に、板状部材4Aは、上下方向の長さ寸法が、左右幅方向の長さ寸法(即ち、柱部2の断面寸法)と同程度以上となるように構成されたので、柱部2の外側面23,24側から接合手段6を用いて接合する対象となる板状部材4Aの面積を大きくでき、柱部2とスペーサ4との接合作業が容易となるため、製作の容易な木製柱1を提供できる。
また、柱部2の内部空間2Hの上下方向に沿って所定間隔を隔ててスペーサ4,4…を設けた。即ち、少なくとも柱部2の上端側及び下端側において柱部2の内部空間2Hに設置されて当該柱部2と接合された木製のスペーサ4,4…を備えた構成としたので、上下方向に沿って延長する断面十字状の内部空間2Hが維持されるとともに剛性の高い木製柱1を提供できる。
また、複数のスペーサ4,4…を柱部2の内部空間2Hの材軸方向に沿って連続して設けるようにすれば、より剛性の高い木製柱1を提供できるようになる。
また、柱部2の内部空間2Hに、当該内部空間2Hの材軸方向に沿って連続する長さに形成された1つのスペーサ4を設置するようにしてもよい。
また、複数のスペーサ4,4…を柱部2の内部空間2Hの材軸方向に沿って連続して設けるようにすれば、より剛性の高い木製柱1を提供できるようになる。
また、柱部2の内部空間2Hに、当該内部空間2Hの材軸方向に沿って連続する長さに形成された1つのスペーサ4を設置するようにしてもよい。
尚、スペーサ4を用いずに、柱梁接合位置に柱梁接合部材3を備えた柱部2の下端を下部構造体に接合するとともに、当該柱部2の上端を上部構造体に接合するようにしてもよい。
1 木製柱、2 柱部、2H 内部空間、3 柱梁接合部材、
3A 下側板状部材(板材)、3B 上側板状部材(板材)、4 スペーサ、
6 接合手段、20 木製柱部材、30A,30B 柱梁接合部。
3A 下側板状部材(板材)、3B 上側板状部材(板材)、4 スペーサ、
6 接合手段、20 木製柱部材、30A,30B 柱梁接合部。
Claims (3)
- 断面四角形状の4つの長尺な木製柱部材の長辺縁に沿った面間の空間が上下方向に沿って延長する断面十字状の内部空間となるように4つの長尺な木製柱部材が配置されて構成された木製の柱部と、当該柱部の内部空間に設置されて当該柱部に接合されたとともに柱部の側面から突出する柱梁接合部を有した木製の柱梁接合部材とを備えたことを特徴とする木製柱。
- 柱梁接合部材は、2つの板材が上下に組み合わされた断面十字状の部材により構成され、柱部の延長方向に延長する板材の板面が柱部の互いに対向する2つの木製柱部材の面間に挟み込まれた状態で当該板材と2つの木製柱部材とが接合手段により接合されたことを特徴とする請求項1に記載の木製柱。
- 少なくとも柱部の上端側及び下端側において柱部の内部空間に設置されて当該柱部と接合された木製のスペーサを備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の木製柱。
Priority Applications (1)
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JP2019205573A JP2021075969A (ja) | 2019-11-13 | 2019-11-13 | 木製柱 |
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Cited By (1)
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JP7083066B1 (ja) | 2021-10-13 | 2022-06-09 | 大成建設株式会社 | 木質架構および建物の骨組み |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06185116A (ja) * | 1992-12-15 | 1994-07-05 | Kajima Corp | 集成材構造における柱・梁接合部構造及び柱・梁架構 |
JP2018062782A (ja) * | 2016-10-07 | 2018-04-19 | 有限会社ライン工業 | 木材の接続金具及び木材の接続構造 |
-
2019
- 2019-11-13 JP JP2019205573A patent/JP2021075969A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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JP2023058304A (ja) * | 2021-10-13 | 2023-04-25 | 大成建設株式会社 | 木質架構および建物の骨組み |
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