JP2008133600A - 木造建築物の建方方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、木材が備える柔軟性、木造の特質である変形能力を有効活用し、且つ限界耐力計算法が適用可能な木造建築物の建方方法の提供を目的とする。
【解決手段】 本発明の木造建築物の建方方法は、少なくとも2本の柱部材12と、軸組ユニット用横架材14と、軸組ユニット用土台16とを予め地組みして構築される軸組ユニット10を複数準備する準備工程、複数の軸組ユニット10のうち、一の軸組ユニット10aを基礎24上に立設する立設工程、立設された一の軸組ユニット10aに、複数の横架材14c及び土台16aを横組みする第1横組工程、複数の横架材14c及び土台16aに、他の軸組ユニット10bを横組みし、且つこれを基礎24上に立設する第2横組工程とを含んでなり、軸組ユニット10の仕口、並びに軸組ユニット10と、複数の横架材14c及び土台16aとの仕口が、ほぞ20とほぞ穴22とで構成されていることを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、木造建築物の建方方法に関し、特に耐震性に優れた木造建築物を得るための建方方法に関する。
従来の木造建築物は、その殆どが軸組壁工法(在来工法)、或いは枠組壁工法(2×4工法)によって建築されている。軸組壁工法による木造建築物では、筋交いや耐力壁が地震力(水平力)を負担するため、筋交い等をバランスよく多数配置することで耐震性が向上される。また、仕口の補強、或いは建築コストの削減、工期短縮等を目的として、種々の接合金物が開示されており(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)、当該接合金物を使用することにより、耐震性の向上も図られている。
一方、枠組壁工法による木造建築物では、壁が地震力を負担するため、壁面をバランスよく多数配置することによって耐震性が向上される。
更に、鉄筋コンクリート造や鉄骨造の建築物で見られるラーメン構造を木造建築物に適用したものも開示されている(例えば、特許文献3及び特許文献4参照。)。これらの特許文献には、木造建築物において、柱と梁とを接合金物や鋼材を用いて剛接合してなる木造ラーメン構造が提案されている。一般に、ラーメン構造は、柱と梁が一体となったラーメンが地震力を負担するため、柱や梁の断面を大きくすると共に、柱をバランスよく配置することで耐震性が向上される。また、当該ラーメン構造を木造建築物に適用することによって、木造建築物の工期短縮、作業性の向上等が図られている。
特許第2962471号公報(図12、図20) 特開2000−240171号公報(図5) 特開平7−90937号公報(図1) 特開平11−22003号公報(図1)
しかし、軸組壁工法や枠組壁工法による木造建築物では、上述のとおり、耐震性を向上するために筋交いや耐力壁をバランスよく多数配置する必要がある。
また、筋交いや耐力壁を使用すると、架構の剛性が増して耐震性の向上は図られるが、その反面、架構のクッション性は損なわれる。従って、柱部材や横架材に使用される木材が本来備えている柔軟性、木造の特質である変形能力を最大限に利用して、地震時に発生する水平方向の揺れを吸収することはできない。
そして、架構のクッション性が損なわれるという観点から見れば、特許文献1、2に開示されたような接合金物を仕口に使用した場合も同様の事が言える。つまり、仕口に接合金物を使用することによって、例えば柱部材と梁部材とが剛接合されることとなるため、架構全体で水平方向の揺れを吸収するという木造建築物を得ることはできない。
また、特許文献3、4に開示された、柱部材と梁部材とが剛接合されてなる木造ラーメン構造は、そもそも架構自体にクッション性を付与して水平方向の揺れを吸収するという構造ではなく、木材が備える柔軟性、木造の変形能力を有効利用することはできない。
更に、従来の軸組壁工法では、予め複数の柱部材を立設したうえで横架材が接合されるため、仕口をほぞとほぞ穴で構成した場合に、ほぞとほぞ穴に隙間が生じるという問題がある。この隙間は、例えば予め立設された柱部材に形成したほぞ穴に挿入し易いほぞが横架材に形成されるために生じる隙間である。そして、この隙間による耐震性の低下を補うべく、仕口に接合金物が使用されているのが現状である。
また更に、接合金物を多用した軸組壁工法や枠組壁工法、木造ラーメン構造を適用した木造建築物の設計計算においては、限界耐力計算法を適用することができない。この限界耐力計算法は、木造建築物の設計段階において、木造軸組の復元力特性や減衰特性を評価して、最大応答変位を簡便に把握できる計算手法であるが、仕口形式は木材のめりこみ特性をいかした工法のものを前提としているため、上記の接合金物を多用した軸組壁工法等による木造建築物には、適用することができない。
そこで本発明者は、上記の問題点に鑑み、木材が備える柔軟性、木造の特質である変形能力を最大限に利用した木造建築物、また、設計計算に限界耐力計算法が適用可能な木造建築物を提供するべく鋭意検討を重ねた結果、本発明に至ったのである。
即ち、本発明の要旨とするところは、木造建築物の建方方法であって、少なくとも2本の柱部材と、軸組ユニット用横架材と、軸組ユニット用土台とを予め地組みして構築される軸組ユニットを複数準備する準備工程、複数の前記軸組ユニットのうち、一の前記軸組ユニットを基礎上に立設する立設工程、立設された前記一の軸組ユニットに、複数の横架材及び土台を横組みする第1横組工程、該複数の横架材及び土台に、他の前記軸組ユニットを横組みし、且つ該他の軸組ユニットを基礎上に立設する第2横組工程、とを含んでなり、前記軸組ユニットの仕口、並びに前記軸組ユニットと、前記複数の横架材及び土台との仕口が、ほぞとほぞ穴とで構成されることにある。
また、かかる木造建築物の建方方法において、前記ほぞは長ほぞであり得る。
更に、かかる木造建築物の建方方法において、前記ほぞは二枚ほぞであり得る。
本発明の木造建築物の建方方法によると、筋交いや耐力壁、接合金物を使用しなくても、柱部材や横架材に使用される木材が本来備えている柔軟性、木造の特質である変形能力を最大限に利用して、耐震性に優れた木造建築物を得ることができる。
また、本発明によると、ほぞとほぞ穴に隙間が生じるという問題がなく、耐震性の低下を招く恐れがない。
更に、本発明は、仕口形式が木材のめりこみ特性をいかした工法であるため、限界耐力計算法を適用することができ、木造建築物の設計段階において、木造軸組の復元力特性や減衰特性を評価して、最大応答変位を簡便に把握できる。
また、本発明に係るほぞの形状を長ほぞとすることによって、地震時におけるほぞの抜けを防止することができ、更にまた、当該長ほぞ、或いは通常のほぞを二枚ほぞとすることによって、耐震性の更なる向上が図られる。
以下、本発明の木造建築物の建方方法について、図面に基づき説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
本実施の形態に係る木造建築物の建方方法は、主に(1)少なくとも2本の柱部材と、軸組ユニット用横架材と、軸組ユニット用土台とを予め地組みして構築される軸組ユニットを複数準備する準備工程、(2)複数の前記軸組ユニットのうち、一の前記軸組ユニットを基礎上に立設する立設工程、(3)立設された前記一の軸組ユニットに、複数の横架材及び土台を横組みする第1横組工程、(4)該複数の横架材及び土台に、他の前記軸組ユニットを横組みし、且つ該他の軸組ユニットを基礎上に立設する第2横組工程、の4工程で構成されている。
まず、(1)準備工程では、図1に示したように、2本の柱部材12と、軸組ユニット用横架材14と、軸組ユニット用土台16とを予め地組みすることによって、複数の軸組ユニット10が構築される。図1に示した軸組ユニット10は、2階建ての木造建築物を建築するための軸組ユニットであって、この軸組ユニット10に係る柱部材12は通柱、軸組ユニット用横架材14は胴差14aと差鴨居14bとを束15で接合した複合型横架材141、軸組ユニット用土台16は足固である。柱部材12のうち、一方の柱部材12aに、予め胴差14a、差鴨居14b及び束15を地組みしておいた複合型横架材141と、軸組ユニット用土台16とを接合する。柱部材12と軸組ユニット用横架材14及び軸組ユニット用土台16との仕口は、ほぞ20とほぞ穴22で構成されており、一方の柱部材12aに形成されたほぞ穴22に、軸組ユニット用横架材14及び軸組ユニット用土台16に形成されたほぞ20を挿入し、鼻栓及び込み栓(不図示)を打ち込むことによって、一方の柱部材12aと軸組ユニット用横架材14及び軸組ユニット用土台16が接合される。
ここで、本実施形態に係る準備工程では、軸組ユニット10を予め地組みするため、軸組ユニット用横架材14及び軸組ユニット用土台16を、一方の柱部材12aの長手方向に対して直角方向から接合して、一方の柱部材12aと軸組ユニット用横架材14及び軸組ユニット用土台16の一方の端面18aを密着させることができる。これは、軸組ユニット用横架材14等の一方の端部に形成したほぞ20を、一方の柱部材12aのほぞ穴22に対して真っ直ぐに挿入することができるため、ほぞ20やほぞ穴22に余分な遊びを設ける必要が無く、ほぞ20とほぞ穴22との間には隙間が生じない。従って、従来のように接合金物で補強しなくても、最終的に構築される架構の耐震性低下を招く恐れがない。このことは、複合型横架材141についても同様のことが言える。つまり、胴差14a及び差鴨居14bに各々ほぞ穴22を形成し、束15に形成したほぞ20をほぞ穴22に対して真っ直ぐに挿入することができるため、複合型横架材141を構築する際にもほぞ20とほぞ穴22には隙間が生じず、束15の端面18cと胴差14a及び差鴨居14bとを密着させることができ、耐震性の低下を招く恐れがない。
なお、軸組ユニット用横架材14や軸組ユニット用土台16に形成されたほぞ20について、複合型横架材141に係る胴差14a及び差鴨居14bの一方の端部、並びに土台16の一方の端部には2枚の長ほぞ20a(二枚ほぞ)が形成され、胴差14a及び差鴨居14bの他方の端部には2枚の短ほぞ20b(二枚ほぞ)が形成され、土台16の他方の端部には1枚の長ほぞ20aが形成されているが、本発明に係る軸組ユニット用横架材14及び軸組ユニット用土台16に形成されるほぞ20の形状、枚数等は特に限定されない。但し、ほぞ20を長ほぞ20aとすることによって、地震時におけるほぞ20の抜けを防止することができ、更に、長ほぞ20a、或いは短ほぞ20bを二枚ほぞとすることによって、耐震性の更なる向上が図られる。また、軸組ユニット用横架材14等と柱部材12との接合に使用される栓については、上記の鼻栓及び込み栓(不図示)に限定されるものではない。
そして、一方の柱部材12aに接合された軸組ユニット用横架材14及び軸組ユニット用土台16に、他方の柱部材12bが接合される。接合の態様は、上記一方の柱部材12aに軸組ユニット用横架材14等を接合した態様と同様であり、軸組ユニット用横架材14及び軸組ユニット用土台16の他方の端部に各々形成されたほぞ20(20a、20b)を、他方の柱部材12bに形成されたほぞ穴22に挿入する。このとき、軸組ユニット用横架材14及び軸組ユニット用土台16の各ほぞ20は、他方の柱部材12bに係るほぞ穴22に同時に挿入されることとなるが、このように各ほぞ20を他方の柱部材12bに同時に挿入する態様とすることによって、ほぞ20とほぞ穴22との間に隙間が生じることなく、軸組ユニット用横架材14及び軸組ユニット用土台16の他方の端面18bと他方の柱部材12bを密着させることができる。従って、この(1)準備工程を経て得られる軸組ユニット10は、接合金物を用いずとも、柱部材12と、軸組ユニット用横架材14及び軸組ユニット用土台16の仕口に隙間のない、耐震性に優れたものである。
次に、(2)立設工程では、図2に示したように、上記の(1)準備工程を経て得られた複数の軸組ユニット10のうちの一つが基礎24上に立設される。この一の軸組ユニット10aを立設する方法は特に限定されないが、例えば、柱部材12(12a、12b)の下端にほぞ(不図示)を形成し、基礎24に形成したほぞ穴(不図示)に挿入することによって立設してもよく、或いは単に一の軸組ユニット10aに係る柱部材12a、12bを、各々基礎24上に載置するのみであってもよい。なお、柱部材12を単に基礎24上に載置する態様の場合、一の軸組ユニット10aのみで自立することは困難であるため、足場への固定等の方法によって立設する。
このようにして立設された一の軸組ユニット10aには、次の(3)第1横組工程において、複数の横架材14c及び土台16aが横組みされる(図2参照)。ここで、「横組み」とは、立設された柱部材12の長手方向に対して直角方向から横架材14cや土台16aが接合されることを意味する。つまり、この(3)第1横組工程では、鉛直方向に立設された一の軸組ユニット10aに係る柱部材12a、12bに形成されたほぞ穴22に、一の軸組ユニット10aに対して水平方向から横架材14c等の一方の端部に形成されたほぞ20が挿入されて、一の軸組ユニット10aと横架材14c及び土台16aが接合される。従って、従来のように、予め立設された柱部材のほぞ穴に対して、斜め下方向から横架材に形成したほぞを挿入して接合する場合には、ほぞ20の一部を切断したりほぞ穴22に遊びを設けておいたりする必要があり、ほぞとほぞ穴との間に隙間が生じやすい。しかし本実施形態によると、ほぞ20の一部を切断等しなくても、ほぞ穴22にほぞ20を挿入することができ、ほぞ20とほぞ穴22との間には隙間が生じず、柱部材12a、12bと横架材14c等の端面18を密着させることができる。
なお、上記(3)第1横組工程において接合される横架材14cは特に限定されず、図2に示したような差鴨居の他、図1に示した複合型横架材、胴差、桁、梁、まぐさ、窓台等、何れであってもよい。
そして、図3に示したように、最後の(4)第2横組工程において、上記(3)第1横組工程で一の軸組ユニット10aに接合された複数の横架材14c及び土台16aに、(1)準備工程で構築された他の軸組ユニット10bを横組みすると共に、この他の軸組ユニット10bを基礎24上に立設することによって、木造建築物に係る架構が構築される。ここで、上記(3)第1横組工程において一の軸組ユニット10aに接合された横架材14c及び土台16aは、ほぞ20とほぞ穴22との間に隙間が無く、横架材14c等の端面18と一の軸組ユニット10aに係る柱部材12a、12bとが密着しているため、特に横架材14c等を支持しなくても、横架材14c等の他方の端部、即ち他の軸組ユニット10bが接合される側の端部が、横架材14c等の自重で下方へ撓むことがない。従って、横架材14cや土台16aの他方の端部に形成されたほぞ20を、他の軸組ユニット10bに形成されたほぞ穴22に、同時に挿入することができる。また、この(4)第2横組工程においても、ほぞ20がほぞ穴22に対して真っ直ぐに挿入されるため、ほぞ20とほぞ穴22との間に隙間を生じることなく接合でき、横架材14c等の端面18を他の軸組ユニット10bに係る柱部材12に密着させることができる。
以上の工程を経て得られた木造建築物に係る架構は、最終的に得られる木造建築物の核となる部分であり、その後は、この架構に対して、上記(3)第1横組工程と同様にして他の横架材や土台等を更に接合し、(4)第2横組工程と同様、この接合された他の横架材等に、他の軸組ユニット10c(不図示)を接合する、という工程を繰り返すことによって、木造建築物の架構が構築される。なお、図1〜図3には図示していないが、例えば軸組ユニット10aに係る柱部材12a、12b間には、垂木や小屋梁等を支えるための軒桁や妻桁等が架け渡される。但し、この軒桁等は、軸組ユニット10aを構築する際に予め地組する必要はなく、また、(3)第1横組工程において、必ずしも横組みする必要もない。つまり、構築された架構に係る一の柱部材の上端面に軒桁等の一端部を接合し、隣接する他の柱部材の上端面に軒桁等の他端部を接合する態様であってもよい。
以上のように、本実施形態に係る木造建築物の建方方法によると、仕口において、ほぞ20とほぞ穴22に隙間が生じるという問題がなく、軸組ユニット10を構成する柱部材12に軸組ユニット用横架材14や軸組ユニット用土台16、横架材14c、土台16aの端面18が密着しているため、耐震性の低下を招く恐れがない。
更に、本実施形態によると、筋交いや耐力壁、接合金物を使用しなくても、柱部材12や軸組ユニット用横架材14、横架材14c等に使用される木材が本来備えている柔軟性、木造の特質である変形能力を最大限に利用して、耐震性に優れた木造建築物を得ることができる。特に、軸組ユニット10を構成する柱部材12と軸組ユニット用横架材14及び軸組ユニット用土台16の仕口形式、軸組ユニット10と横架材14cや土台16aの仕口形式が、木材のめりこみ特性をいかした工法であるため、限界耐力計算法を適用することができ、木造建築物の設計段階において、架構の復元力特性や減衰特性を評価して、最大応答変位を簡便に把握することができる。
本発明の他の実施形態として、例えば図4に示したように、軸組ユニット10に係る柱部材12に他の横架材14dを接合する際には、この軸組ユニット10を構成する軸組ユニット用横架材14に形成された長ほぞ20aを利用することができる。つまり、軸組ユニット10を構築する際に、軸組ユニット用横架材14の端部に形成された長ほぞ20aを、柱部材12に貫通させた状態で挿入し、長ほぞ20aの先端を柱部材12から突出させておく。一方、この柱部材12に接合される他の横架材14dの端部には、長ほぞ20aを挿入可能なほぞ穴22aを形成しておく。そして、柱部材12から突出した長ほぞ20aの先端を、他の横架材14dの端部に形成されたほぞ穴22aに挿入しつつ、他の横架材14dを柱部材12に対して横組みすることによって、軸組ユニット10を構成する柱部材12に、他の横架材14dを容易に、且つ隙間無く接合することができる。
以上に例示した本発明の実施形態に係る木造建築物の建方方法は、本発明の技術的思想を実質的に限定するものと解してはならない。図2及び図3において、軸組ユニット10(10a、10b)に接合される複数の横架材14cは、何れも軸組ユニット10を構成する柱部材12に対して横組みされているが、この横架材14cは、軸組ユニット10を構成する軸組ユニット用横架材14(14a、14b)に対して横組みされてもよい。
また、図1〜図4では、上記実施形態に係る柱部材12として、軸組ユニット10を構成する通柱のみが図示されているが、本発明に係る柱部材は通柱に限定されない。例えば、図1に示した軸組ユニット10に係る複合型横架材141と軸組ユニット用土台16の間に、柱部材12と平行に管柱が接合されてもよい。更に図2においても、例えば、軸組ユニット10に接合される横架材14cと土台16aとの間に、柱部材12と平行に管柱が接合されてもよい。
また更に、本発明に係るほぞとほぞ穴の形状も図示した態様に限定されず、本発明に係る仕口には、公知のあらゆる形状のほぞ及びほぞ穴を適用することができる。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で、当業者の創意と工夫により、適宜に改良、変更又は追加をしながら実施できる。
本発明の実施形態に係る軸組ユニットを示す平面図である。 本発明に係る(2)立設工程及び(3)第1横組工程を示す斜視図である。 本発明に係る(4)第2横組工程を示す斜視図である。 本発明に係る(3)第1横組工程の他の実施形態を示す正面図である。
符号の説明
10、10a、10b:軸組ユニット
12、12a、12b:柱部材
14、14a、14b:軸組ユニット用横架材
14c、14d:横架材
16:軸組ユニット用土台
16a:土台
18、18a〜18c:端面
20:ほぞ
20a:長ほぞ
22、22a:ほぞ穴

Claims (3)

  1. 木造建築物の建方方法であって、
    少なくとも2本の柱部材と、軸組ユニット用横架材と、軸組ユニット用土台とを予め地組みして構築される軸組ユニットを複数準備する準備工程、
    複数の前記軸組ユニットのうち、一の前記軸組ユニットを基礎上に立設する立設工程、
    立設された前記一の軸組ユニットに、複数の横架材及び土台を横組みする第1横組工程、
    該複数の横架材及び土台に、他の前記軸組ユニットを横組みし、且つ該他の軸組ユニットを基礎上に立設する第2横組工程、
    とを含んでなり、
    前記軸組ユニットの仕口、並びに前記軸組ユニットと、前記複数の横架材及び土台との仕口が、ほぞとほぞ穴とで構成される木造建築物の建方方法。
  2. 前記ほぞが長ほぞである請求項1に記載の木造建築物の建方方法。
  3. 前記ほぞが二枚ほぞである請求項1又は請求項2に記載の木造建築物の建方方法。
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