JPH0337320Y2 - - Google Patents

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JPH0337320Y2
JPH0337320Y2 JP1985012252U JP1225285U JPH0337320Y2 JP H0337320 Y2 JPH0337320 Y2 JP H0337320Y2 JP 1985012252 U JP1985012252 U JP 1985012252U JP 1225285 U JP1225285 U JP 1225285U JP H0337320 Y2 JPH0337320 Y2 JP H0337320Y2
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panel
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、バルコニーの壁パネル取付構造に関
する。
(従来技術) 住宅等における窓開口部の前面において、バル
コニー乃至ベランダを屋外へ張出し設置するに当
り、鉄骨の骨組を組立て、その正面手摺部分に手
摺パネルを貼設することは既知である。例えば実
公昭58−47144号に開示されたものは、建物本体
側に固定されるL字状の梁の両端に支柱を立設す
るとともに、L字状のコーナ部分に短かい支持部
材を立設し、これに対しL形上弦材とL形上弦材
との間に手摺子を列設した棚状体を、その両端は
前記支柱に、コーナー部分を前記コーナー支持部
材に連結固定し、手摺子前面に化粧アルミ板をリ
ベツト手段によつて貼設したものであり、また実
公昭59−11154号に開示されたものは、金属製袖
部材の一対間に金属製桁材を架設した骨組を建物
本体側に張出し設置し、その桁材前面に木製格子
を付設したものである。
(考案が解決しようとする問題点) 従来技術において示した実公昭58−47144号は、
全金属製のベランダ乃至バルコニーの典型である
が、かかる型式ではその締結固定部分は全てボル
トナツトを用いるかあるいはリベツト手段を用い
るので、組立施工に相当の手間が掛るとともに、
その上下弦材に手摺子を列設した棚タイプの手摺
パネルは袖部分と正面部分がL形に設定されてい
るために、正面手摺部分の長さが大小に相違する
場合には応用が利かず、各サイズのL形手摺パネ
ルの準備が必要とされるし、木製のパネルを用い
ることができない不便がある。また実公昭59−
11154号は、金属製骨組に木製格子を付設したも
のであるが、この場合も大小のサイズに対して現
場において各部材を融通して組合せ対処すること
は困難であり、また全体的な強度の点において不
安がある。
本考案は、上記問題点に鑑み、バルコニーの鉄
骨構造体であるフレーム構造内に木製の壁パネル
を取付けるに際し、金属材料と木製材料との組付
け一体化において生じる施工手間を極力少なく
し、軽量でかつ充分な強度を具備するバルコニー
の壁パネル取付構造を提供することを目的とす
る。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成すべく、本考案が講じた技術的
手段は、建物本体外域に立設された金属製の各取
付支柱5b,8bの上端間及び下端間に、金属製
のつなぎバー14が架設され、取付支柱5b,8
bとつなぎバー14とで画成されるフレーム構造
内に木製の壁パネル10,11が取付けられるバ
ルコニーの壁パネル取付構造であつて、つなぎバ
ー14は、底壁14bと該底壁14bの両側で相
対向状に屈曲された側壁14a,14aとからな
り、底壁14bが前記フレーム構造の内部側に位
置するように取付支柱5b,8bの上下端に取付
けられ、つなぎバー14の取付支柱5b,8bと
の取付部以外の部分には、手摺材等固定用のつな
ぎ用木13が充填され、前記壁パネル10,11
は、その上下端で幅方向に形成した嵌合用溝9へ
の前記つなぎバー14の上下からの嵌合を介して
フレーム構造内に固定されている点にある。
(作 用) 本考案の技術的手段によれば、第1図に示すよ
うに、建物本体外域に立設された金属製の各取付
支柱5b,8bの上端間及び下端間に金属製のつ
なぎバー14が架設され、取付支柱5b,8bと
つなぎバー14とで画成されるフレーム構造内に
木製の壁パネル(正面パネル)10,11が取付
けられる。即ち、建物本体における柱1,柱1,
1間に亘つて架設される梁2に対して、柱1への
取付金具3を具備するとともに正面パネルのため
の取付金具4を具備し、かつ全体が略L形とされ
た柱用バルコニー腕5と、梁2に取付金具6によ
つて取付けられるとともに、正面パネルの取付金
具7を具備した同様形状、同大の梁用バルコニー
腕8と、上下両端面につなぎバーを落し込み状に
内嵌させるための溝9,9を形成した合板製の正
面パネル10,11と、前記柱、梁用バルコニー
腕5,5,8の各上下両端に亘つて、各腕5,
5,8の上下両端に設けた取付金具12,12を
利用して架設され、かつ前記溝9,9に内嵌され
る適合断面形状を持つとともに、その内部につな
ぎ用木13を埋設したつなぎバー14,14を用
いることによつて、以下のようにして、木製の壁
パネル10,11によるバルコニーの壁部分が構
成されるのである。
即ち同図において、柱用バルコニー腕5,5の
左右一対は柱1,1に対し、梁用バルコニー腕8
は図示の2枚の正面パネル10,11の接合位置
において梁2側に、それぞれ取付金具3,6を介
してボルト、ナツト等の締結具を用いて固定立設
するのである。このようにして建てられる3本の
バルコニー腕5,8,5の各下端に亘つて、図下
部に示したつなぎバー14を、図示姿勢のもとに
添接し、各バルコニー腕5,8,5の各下端に設
けた取付金具12,12,12を利用して、ボル
ト等の締結具を用いて連結固定し、このつなぎバ
ー14がバルコニー腕5,8,5に亘つて架設す
る。次いで正面パネル10は図向つて右方のバル
コニー腕5とバルコニー腕8との間において、ま
た正面パネル11は図向つて左方のバルコニー腕
5とバルコニー腕8との間において、それぞれ各
パネル10,11の下部端面の溝9,9によつて
外側から嵌合して建て込むのであり、このさい腕
5,8,5に設けた取付金具4,7,4がパネル
10,11の位置決め当りとなる。従つて各金具
4,7,4とパネル10,11を釘等で仮止め
し、図上方に示されるつなぎバー14を、図示姿
勢のもとに建て込まれた正面パネル10,11の
上部端面における溝9,9に亘つて嵌め込むので
あり、嵌め込んだ状態においてつなぎバー14の
底面が各腕5,8,5の上端に接するので、つな
ぎバー14と各腕5,8,5の上端における取付
金具12,12,12により、ボルト等の締結具
によつて固定し、これとともに正面パネル10,
11と取付金具4,7,4とを本止めすることに
よつて、各バルコニー腕4,8,4合板による正
面パネル10,11およびつなぎバー14,14
が一体に組立てられた正面手摺部が得られること
になる。このさい前記つなぎバー14の内部には
つなぎ用木13が埋設されているので、建て込ん
だ正面パネル10,11の上下両端における仕上
施工が第2図のように行なえる。同図において上
側のつなぎバー14のつなぎ用木13を利用して
笠木下地15を全長に亘つて釘16で止着し、こ
の下地15上にバルコニー笠木17を被冠させ、
該笠木17を笠木下地15側に木ネジ18により
固定し、また下側のつなぎバー14のつなぎ用木
13を利用して見切木19を全長に亘つて、下水
切20とともに釘21により止着し、これによつ
てバルコニー手摺部の上下仕上施工がきわめて容
易に得られるのである。また正面パネル10,1
1の接合部分においては、第3図に示すように、
両パネル10,11の接合部分表裏において外目
地板22内目地板23をパネル上下方向に亘つて
張設して釘打ち止着し、シーリング24を施すこ
とによつて、接合部目地施工もまた容易に行なえ
るのであり、また第2図においては25は見切木
19とパネル10,11の間隙に設けるシーリン
グで、バツクアツプ材26を介して充填する。
以上の施工で明かなように、本考案において
は、鉄骨その他の金属材によるバルコニー腕5,
5,8及び内部につなぎ用木13を具備した金属
材によるつなぎバー14,14、合板等による正
面パネル10,11によつて、バルコニー手摺部
分が迅速容易に施工できるのであり、つなぎ用木
13の存在によつて、パネル10,11との間の
各種施工は簡単な釘打ち施工で得られるととも
に、鉄骨組と木製パネルの合体による正面手摺部
が、現場において簡単に組立製作できるのであ
る。またこの図例において正面パネル10として
小形のもの、また正面パネル11としてパネル1
0の倍大の大形のものを示しているのは、次のよ
うな意味がある。即ち本考案の構成によれば、容
易に諒解されるように柱間間隔が大小相違する場
合においても、そのサイズに応じたつなぎバー1
4,14を用いることによつて、バルコニー腕
5,5バルコニー腕8をそのまま利用し、また正
面パネル10,11の組合せによつて、接合部目
地を最少として、各サイズに即応して現場におい
て対処できるのである。即ち正面パネル10をス
タンダードな大きさのものとし、これに対し図例
の2倍大の正面パネル11の1枚を準備すること
により、パネル10の3枚分の正面手摺部が、バ
ルコニー腕8における1個の目地構造によつて得
られることになり、例えばパネル10の4枚分の
大きさの正面手摺は、図示の正面パネル11の2
枚と1個の目地によつて得られ、パネル枚数を可
及的少なくし、同時に目地部分を減少して、大小
のサイズに応じた正面手摺部が、現場において施
工できることになり、また構造強度としても、パ
ネル上下につなぎバー14,14が内蔵されるこ
とによつて、パネルが合板製であつても脆弱性を
生じることなく、手摺面強度を向上させるのみな
らず、外観の佳良なバルコニー正面が得られるこ
とになるのである。
(実施例) 第1図乃至第9図に亘つて、本考案の適切な実
施例につき説示する。
第1図,2,3図において、柱用バルコニー腕
5,5および梁用バルコニー腕8は、何れも鋼管
による水平腕5aと垂直腕(取付支柱)5b、水
平腕8aと垂直腕(取付支柱)8bとが略L形に
一体化されたものであり、各水平腕5a,8aの
一端に、柱、梁への取付金具3,6が設けられ
る。また正面パネル10,11を固定するための
取付金具4,7において、柱用バルコニー腕5に
おける取付金具4は、垂直腕5bの一側面にのみ
アングル金具として付設され、梁用バルコニー腕
8における取付金具8は、垂直腕8bの両側面に
同じくアングル金具として付設され、また両バル
コニー腕5,8における各垂直腕5b,8bの各
上下端面に、つなぎバー14のための取付金具1
2が付設される。
正面パネル10,11の構造については、第
1、2、3図に示されるように、パネルの上下端
面にパネル幅員方向に亘つて、つなぎバー14を
内嵌させる溝9,9を有する以外は自由である
が、第4,5,6図においてその1例を説示す
る。但しパネル10,11の構造は同一であつて
差支えないため、図例ではパネル10のみについ
て示すが、周枠を構成する縦枠27,27横枠2
8,28および中棧29,30によるパネル骨格
の両面に、合板、フレキシブル板等による壁板3
1,32,33等を任意に貼設したものであり、
縦枠27横枠28の素材は何れも木材である。こ
のようなパネル10における上下の横枠28,2
8につなぎバー14のための嵌合用溝9,9を凹
設するのである。
つなぎ用バー14は断面略樋形の型鋼材によつ
て形成し、第7,8,9図に詳細が示されるよう
に、該バー14の内部にその長さ方向に亘つてつ
なぎ用木13が落し込み状に埋設され、このさい
バー14の両側壁14a,14a面から止釘34
を千鳥に止着してつなぎ用木13を固定し、また
バー14の全長においてその両端と所定の中間位
置にはつなぎ用木13の存在しない空所35を設
け、該空所35の底壁14bには取付孔36が設
けられる。これはバルコニー腕5,8のための取
付部として、バルコニー腕5,8の垂直腕5b,
8bの上下両端の取付金12,12に対応するた
めのものである。
上記バルコニー腕5,5,8、正面パネル1
0,11およびつなぎバー14,14による正面
手摺部の組立、固定は既に作用の項において述べ
た通りであり、再説を省略するが、第2図示の正
面手摺の上下における仕上施工において、笠木下
地15はその長さ方向に亘る底面に凸部37を有
することによつて、つなぎ用木13上に正しく位
置決め重合され、釘16によつて容易に定着さ
れ、笠木下地15上にバルコニー笠木17を被冠
し、該笠木17の下部両側を笠木下地15の両側
面に嵌支させ、木ネジ18によつて固定するので
あるが、勿論図例以外の笠木、その他の化粧部材
を取付けるに当って、つなぎ用木13の存在は釘
打ち止着を容易に可能としたことによつて、きわ
めて便利に作業出来る、同様にパネル全長の下端
における水切施工に際しても、そのつなぎ用木1
3の存在は、各種の水切部材の釘打施工が容易で
ある。このさい見切木19には凸部38が形成さ
れるとともに、一側には切欠段部39が形成され
て、見切木19の嵌合取付けを容易とするのであ
り、この段部39は先に述べたシーリング25バ
ツクアツプ材26によつて密封するのである。
第3図に示したパネル10,11の接合部にお
いて、両パネル10,11の各縦枠27,27に
はそれぞれ切欠40,40が設けられ、梁用バル
コニー腕8のパネル取付金具7,7の取付面とし
て、木ネジ41,41により止着するとともに目
地板23の貼設に支障がないようにするのであ
り、またパネル取付金具4,7はバルコニー腕
5,8の垂直腕5b,8bに上下2段のように複
数個を設け、垂直腕8b側では両側面に設けられ
ることは先に述べた通りである。
(考案の効果) 本考案によれば、壁パネル10,11の上下端
に形成した嵌合用溝9へのつなぎバー14の上下
からの嵌合を介して壁パネル10,11がフレー
ム構造内に固定されているので、金属材料で構成
されるフレーム構造と木製材料である壁パネル1
0,11の取付け一体化に際して施工の容易化が
図り得ると共に、金属製のつなぎバー14が壁パ
ネル10,11内に内蔵されてパネル10,11
の強度及び面外方向の剛性を向上させることがで
きる。
また、本考案によれば、つなぎバー14の取付
支柱5b,8bとの取付部分以外の内部につなぎ
用木13が充填されているので、当該パネル1
0,11の強度及び剛性の更なる向上が図りうる
と共に、金属材料同志の取付支柱5b,8bとつ
なぎバー14との取付けは従来通りのボルト・ナ
ツト等による締付固定が可能であり、手摺材等に
ついては当該つなぎ用木13を利用して釘打ち固
定が可能となり、各部材に応じた固定手段を採用
でき、簡便な施工で強固なバルコニーが得られる
という利点を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置実施例の分解斜面図、第2
図は同手摺部組立構造の縦断側面図、第3図は同
パネル接合目地部の横断平面図、第4,5,6図
は正面パネル実施例構造の詳細を示す全体図およ
びA−A線、B−B線断面図、第7,8,9図は
つなぎバー実施例の平面、正面および断面図であ
る。 5b,8b…取付支柱(垂直腕)、9…嵌合用
溝、10,11…壁パネル(正面パネル)、13
…つなぎ用木、14…つなぎバー、14a…側
壁、14b…底壁。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 建物本体外域に立設された金属製の各取付支柱
    5b,8bの上端間及び下端間に、金属製のつな
    ぎバー14が架設され、取付支柱5b,8bとつ
    なぎバー14とで画成されるフレーム構造内に木
    製の壁パネル10,11が取付けられるバルコニ
    ーの壁パネル取付構造であつて、 つなぎバー14は、底壁14bと該底壁14b
    の両側で相対向状に屈曲された側壁14a,14
    aとからなり、底壁14bが前記フレーム構造の
    内部側に位置するように取付支柱5b,8bの上
    下端に取付けられ、つなぎバー14の取付支柱5
    b,8bとの取付部以外の部分には、手摺材等固
    定用のつなぎ用木13が充填され、前記壁パネル
    10,11は、その上下端で幅方向に形成した嵌
    合用溝9への前記つなぎバー14の上下からの嵌
    合を介してフレーム構造内に固定されていること
    を特徴とするバルコニーの壁パネル取付構造。
JP1985012252U 1985-01-30 1985-01-30 Expired JPH0337320Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5911148Y2 (ja) * 1978-11-30 1984-04-06 ナショナル住宅産業株式会社 バルコニ−手摺装置

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JPS61129043U (ja) 1986-08-13

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