JP2008074378A - 車両用ブレーキ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自車両が前方物体に接近して運転者が自車両を減速させるための運転操作を行ったときに、良好な減速度フィーリングが得られるように、ブレーキ装置の制動力をアシスト制御すること。
【解決手段】自車両の運転者がブレーキ操作を開始した時点の接近離間状態評価指標KdBに基づいて、そのKdBから、一定の傾きで増加する接近離間状態評価指標目標値KdB_tを算出する。この目標値KdB_tから目標相対減速度dVr/dt_tを定めて自車両の減速度を制御することにより、自車両が前方物体へ接近するにつれてその前方物体との相対速度Vrの減少度合が大きくなるように、自車両を減速させることができる。この結果、運転者は、良好な減速度フィーリングが得られる。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両用ブレーキ制御装置に関する。
従来の車両用ブレーキ制御装置として、例えば特許文献1に記載のものが知られている。この特許文献1に記載された従来装置では、自車両の運転者がブレーキペダルを操作したとき、その操作速度を検出する。そして、この操作速度が基準値より大きい場合に、ブレーキ液圧を最大ブレーキ液圧まで急激に高める制御を行う。つまり、従来装置では、ブレーキペダルの操作速度から緊急ブレーキか否かを判断し、緊急ブレーキと判断した場合には、最大の制動力を発生するようにブレーキ液圧をアシスト制御する。
また、従来の車両用ブレーキ制御装置として、特許文献2に記載したものも知られている。この特許文献2に記載された従来装置では、レーザレーダ等によって前方物体と自車両との車間距離を検出し、その変化率である相対速度や自車速から、前方物体の手前で停止することができる目標減速度を求める。そして、この目標減速度を達成する目標制動流体圧まで実制動流体圧を増圧アシスト制御する。
特開平4−121260号公報 特開平11−334557号公報
特許文献1に記載の装置では、上述したように、単にブレーキペダルの操舵速度から緊急ブレーキか否かを判断している。このため、自車両が障害物と接近しているような緊急事態でなくとも、ブレーキペダルの操作速度が基準値よりも大きければ、ブレーキ液圧のアシスト制御が行われてしまう。逆に、緊急事態であっても、運転者がブレーキペダルを素早く操作することができない場合には、アシスト制御は実行されない。このように、単にブレーキペダルの操舵速度に基づいてブレーキ液圧のアシスト制御を行った場合、常に適切なアシスト制御を行うことは困難である。
一方、特許文献2に記載の装置では、前方物体の手前で停止することができる目標減速度となるように制動圧をアシスト制御しているので、緊急事態において必要な制動力を発生することが可能である。しかしながら、常に前方物体の手前で停止するための目標減速度を達成するように増圧アシスト制御を行うと、高い減速度が急激に発生するため、運転者にとって安心感のある減速度フィーリングが得られない場合が多い。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであり、自車両が前方物体に接近して運転者が自車両を減速させるための運転操作を行ったときに、良好な減速度フィーリングが得られるように、ブレーキ装置の制動力をアシスト制御することが可能な車両用ブレーキ制御装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、請求項1に記載の車両用ブレーキ制御装置は、
前方物体との距離を検出する距離検出手段と、
前方物体との相対速度を検出する相対速度検出手段と、
前方物体に対する接近離間状態を表す指標として、前方物体に接近する相対速度が高くなるほど大きくなるとともに、各相対速度において前方物体との距離が短くなるほど増加勾配が急峻になる接近離間状態評価指標を算出する評価指標算出手段と、
自車両の運転者が自車両を減速させるための運転操作を開始した時点における、接近離間状態評価指標の値を初期値として、前方物体との距離が短くなるに従い、自車両を減速させるための運転操作の開始時点での接近離間状態評価指標の勾配による一定の傾きで増加するように、接近離間状態評価指標の目標値を設定する目標値設定手段と、
接近離間状態評価指標目標値に対応する目標相対速度と実際の相対速度とに基づいて、目標減速度を算出する目標減速度算出手段と、
自車両の減速度が目標減速度となるように、ブレーキ装置による制動力を制御する制動力制御手段とを備えることを特徴とする。
上述したように、請求項1に記載の車両用ブレーキ制御装置によれば、運転者が自車両を減速させるための運転操作(ブレーキペダルを踏み込むブレーキ操作、アクセルペダルの踏み込み量を減少させるアクセルオフ操作、エンジンブレーキが発生するように自車両のシフトポジションを変更するシフト操作等)を開始した時点における、前方物体との接近離間状態を表す接近離間状態評価指標の値を初期値として、前方物体との距離が短くなるに従い、自車両を減速させるための運転操作の開始時点での接近離間状態評価指標の勾配による一定の傾きで増加するように、接近離間状態評価指標の目標値を設定する。
ここで、接近離間状態評価指標は、ある相対速度において、前方物体との距離が短くなるほど増加勾配が急峻になる特性を有している。従って、前方物体との距離が短くなるに従い、一定の傾きで増加する接近離間状態評価指標目標値を設定することにより、自車両が前方物体へ接近するにつれて当該前方物体との相対速度の減少度合いが大きくなるように、自車両を減速することができる。
この結果、運転者は、良好な減速度フィーリングが得られる。実際、運転操作に習熟した運転者が先行車両等の前方物体と適切な車間距離を維持しようとする場合には、自車両を減速させるための運転操作の開始時点での接近離間状態評価指標の勾配をほぼ維持するように自車両を減速させるための運転操作を行うことを実験により確認している。
なお、接近離間状態評価指数目標値の算出に用いられる一定の勾配は、運転者が自車両を減速させるための運転操作を開始した時点における先行車両との距離に応じて変化する。従って、前方物体との距離や相対速度に応じた適切な接近離間状態評価指数目標値を設定することができる。
請求項2に記載したように、自車両の運転者による自車両を減速させるための運転操作によって自車両に発生する減速度を推定する減速度推定手段を備え、制動力制御手段は、減速度推定手段によって推定される減速度が、目標減速度よりも大きい場合には、制動力の制御を非実行とすることが好ましい。この場合、運転者による自車両を減速させるための運転操作によって充分な減速度が発生すると考えられるため、本車両用ブレーキ制御装置によってアシスト制御を行う必要は無いためである。
請求項3に記載の車両用ブレーキ制御装置は、
前方物体との距離を検出する距離検出手段と、
前方物体との相対速度を検出する相対速度検出手段と、
前方物体に対する接近離間状態を表す指標として、前方物体に接近する相対速度が高くなるほど大きくなるとともに、各相対速度において前方物体との距離が短くなるほど増加勾配が急峻になる接近離間状態評価指標を算出する評価指標算出手段と、
自車両の常用減速度、前方物体との距離、及び相対速度検出手段の検出した相対速度から、ブレーキ装置による制動力を制御する実行タイミングの指標を表す減速目標を算出する減速目標算出手段と、
評価指標算出手段の算出した接近離間状態評価指標が、減速目標算出手段の算出した減速目標を上回る値であるかどうかを判定する減速目標判定手段と、
減速目標判定手段によって、接近離間状態評価指標が減速目標を上回る値であると判定した時点における、当該接近離間状態評価指標の値を初期値として、前方物体との距離が短くなるに従い、減速目標を上回る値であると判定した時点での接近離間状態評価指標の勾配による一定の傾きで増加するように、接近離間状態評価指標の目標値を設定する目標値設定手段と、
接近離間状態評価指標目標値に対応する目標相対速度と実際の相対速度とに基づいて、目標減速度を算出する目標減速度算出手段と、
自車両の減速度が目標減速度となるように、ブレーキ装置による制動力を制御する制動力制御手段とを備えることを特徴とする。
このように、自車両の常用減速度(例えば、運転者が自車両を減速させる運転操作を行うことによって自車両に発生する通常の減速度)に基づいて減速目標を算出し、接近離間状態評価指標が減速目標を上回った場合、そのタイミングでブレーキ装置による制動力の制御を開始することで、自車両が前方物体に接近する際、運転者が自車両を減速させるための運転操作を開始しない場合であっても、通常、運転者が自車両を減速させるための運転操作を開始するタイミングでブレーキ装置による制動力の制御を開始することができる。
また、ブレーキ装置による制動力の制御を開始すると、前方物体との距離が短くなるに従い、一定の傾きで増加する接近離間状態評価指標目標値を設定することで、自車両が前方物体へ接近するにつれて当該前方物体との相対速度の減少度合いが大きくなるように、自車両を減速することができる。従って、運転者は、良好な減速度フィーリングを得ることができるのである。
請求項4に記載の車両用ブレーキ制御装置によれば、
評価指標算出手段は、前方物体の速度を考慮した補正接近離間状態評価指標を算出するものであり、
減速目標判定手段は、補正接近離間状態評価指標が減速目標を上回る値であるかどうかを判定し、
目標値設定手段は、補正接近離間評価指標の値を初期値として、前方物体との距離が短くなるに従い、減速目標を上回る値であると判定した時点での補正接近離間状態評価指標の勾配による一定の傾きで増加するように、補正接近離間状態評価指標の目標値を設定し、
目標減速度算出手段は、補正接近離間状態評価指標目標値に対応する目標相対速度と実際の相対速度とに基づいて、目標減速度を算出することを特徴とする。
自車両の運転者は、前方物体に接近する場合の相対速度の大きさが同じであっても、自車両が加速しながら接近する場合に比べ、前方物体が減速することで接近する場合の方が前方物体との接近に伴う危険度を高く感じる。従って、前方物体に接近する場合の相対速度の大きさが同じであっても、運転者が危険度を高く感じる状況では、自車両の減速を早めに開始することが望ましい。
しかしながら、接近離間状態評価指標は、前方物体との距離及び前方物体との相対速度から算出されるものであるため、運転者にとって危険度を高く感じる場合であっても、同じタイミングで減速を開始することとなり、運転者の危険度に見合った減速開始タイミングとならない。
そこで、本発明では、前方物体の速度を考慮した補正接近離間状態評価指標を算出し、この算出した補正接近離間状態評価指標を用いるようにした。これにより、運転者が感じる危険度に見合った減速開始タイミングとすることができる。
請求項5に記載したように、自車両が前方物体に衝突するまでの余裕時間を示す衝突余裕時間を算出する衝突余裕時間算出手段を備え、制動力制御手段は、衝突余裕時間が所定時間以上である場合には、制動力の制御を非実行とすることが好ましい。運転者によって自車両を減速させるための運転操作が開始された時点で、衝突余裕時間が所定時間以上ある場合には、運転者自らの自車両を減速させるための運転操作等によって、前方物体との衝突を充分に回避することができると考えられるためである。
請求項6に記載したように、所定時間は、前方物体が移動物である場合、その移動速度に応じて変更されることが好ましい。つまり、前方物体の移動速度が速いほど、所定時間を長くする。これにより、前方物体が急減速を行った場合などに、本車両用ブレーキ制御装置を有効に活用して、適切な制動力を発生させることができる。
請求項7に記載したように、目標値設定手段は、自車両の運転者の指示に応じたゲインを、接近離間状態評価指標の勾配に乗じて、そのゲインが乗じられた勾配を用いて、接近離間状態評価指標の目標値を設定することが好ましい。これにより、自車両の制動力をアシスト制御する際に、自車両の運転者の嗜好に応じて、そのアシスト制御による自車両の減速度合を調整することが可能になる。
請求項8に記載の車両用ブレーキ制御装置は、
前方物体との距離を検出する距離検出手段と、
前方物体との相対速度を検出する相対速度検出手段と、
前方物体の速度を考慮した前方物体に対する接近離間状態を表す指標として、前方物体に接近する相対速度が高くなるほど大きくなるとともに、各相対速度において前方物体との距離が短くなるほど増加勾配が急峻になる補正接近離間状態評価指標を算出する評価指標算出手段と、
補正接近離間状態評価指標が予め設定された補正接近離間状態評価指標の閾値を上回る値であるかどうかを判定する減速目標判定手段と、
減速目標判定手段によって補正接近離間状態評価指標が補正接近離間状態評価指標の閾値を上回る値であると判定された場合に自車両を減速する減速制御の実行を開始する制御手段と、を備えることを特徴とする。
このように、補正接近離間状態評価指標が予め設定した補正接近離間状態評価指標の閾値を上回る値である場合に、減速制御の実行を開始することで、運転者が感じる危険度に見合った減速開始タイミングとすることができる。
請求項9に記載の車両用ブレーキ制御装置は、
前方物体との距離を検出する距離検出手段と、
前方物体との相対速度を検出する相対速度検出手段と、
前方物体の速度を考慮した前方物体に対する接近離間状態を表す指標として、前方物体に接近する相対速度が高くなるほど大きくなるとともに、各相対速度において前方物体との距離が短くなるほど増加勾配が急峻になる補正接近離間状態評価指標を算出する評価指標算出手段と、
補正接近離間状態評価指標が予め設定された補正接近離間状態評価指標の閾値を上回る値であるかどうかを判定する減速目標判定手段と、
予め設定された補正接近離間状態評価指標の閾値の値を初期値として、前方物体との距離が短くなるに従い、予め設定された補正接近離間状態評価指標の閾値を上回る値であると判定した時点での予め設定された補正接近離間状態評価指標の閾値の勾配による一定の傾きで増加するように、補正接近離間状態評価指標の目標値を設定する目標値設定手段と、
補正接近離間状態評価指標目標値に対応する目標相対速度と実際の相対速度とに基づいて目標減速度を算出する目標減速度算出手段と、
自車両の減速度が目標減速度となるように、ブレーキ装置による制動力を制御する制動力制御手段と、を備えることを特徴とする。
このように、補正接近離間状態評価指標が予め設定した補正接近離間状態評価指標の閾値を上回る値である場合に減速制御の実行を開始し、予め設定された補正接近離間状態評価指標の閾値の勾配による一定の傾きで増加するように、補正接近離間状態評価指標の目標値を設定することで、運転者が感じる危険度に見合った減速開始タイミング、減速感とすることができる。
請求項10に記載の車両用ブレーキ制御装置は、
前方物体との距離を検出する距離検出手段と、
前方物体との相対速度を検出する相対速度検出手段と、
前方物体の速度を考慮した前方物体に対する接近離間状態を表す指標として、前方物体に接近する相対速度が高くなるほど大きくなるとともに、各相対速度において前方物体との距離が短くなるほど増加勾配が急峻になる補正接近離間状態評価指標を算出する評価指標算出手段と、
補正接近離間状態評価指標が予め設定された補正接近離間状態評価指標の閾値を上回る値であるかどうかを判定する減速目標判定手段と、
減速目標判定手段によって補正接近離間状態評価指標が補正接近離間状態評価指標の閾値を上回る値であると判定された場合に、予め設定された補正接近離間状態評価指標の閾値の値を補正接近離間状態評価指標の目標値として設定する目標値設定手段と、
補正接近離間状態評価指標目標値に対応する目標相対速度と実際の相対速度とに基づいて目標減速度を算出する目標減速度算出手段と、
自車両の減速度が目標減速度となるように、ブレーキ装置による制動力を制御する制動力制御手段と、を備えることを特徴とする。
このように、補正接近離間状態評価指標が予め設定した補正接近離間状態評価指標の閾値を上回る値である場合に減速制御の実行を開始し、予め設定された補正接近離間状態評価指標の閾値の値を目標値として設定することで、運転者が感じる危険度に見合った減速開始タイミング、減速感とすることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
図1に、本実施形態の車両用ブレーキ制御装置の全体構成を示す。同図に示すように、本車両用ブレーキ装置は、レーダ10、車速センサ20、ブレーキスイッチ(SW)30、ブレーキ圧センサ40、操作スイッチ(SW)50、ブレーキECU60、及びブレーキアクチュエータ70によって構成される。
レーダ10は、例えばレーザ光を自車両前方の所定範囲に照射し、その反射光を受信して、自車両前方に存在する先行車両などの前方物体との車間距離Dや、前方物体の自車両に対する相対的な位置関係を検出する。なお、レーダ10によって検出された車間距離Dを時間微分することにより、相対速度Vr等を求めることができる。なお、本実施形態においては、相対速度Vrの符号として、自車両が前方物体に近づく場合を負(-)、自車両が先行車両から遠ざかる場合を正(+)と定義する。
車速センサ20は、自車両の走行速度を検出するものである。上述したレーダ10によって検出された車間距離Dから相対速度Vrが算出され、かつ車速センサ20によって自車両の走行速度が検出されると、その差分から前方物体(先行車両)の走行速度を求めることができる。
ブレーキSW30は、自車両の運転者によるブレーキ操作を検出するものであって、ブレーキペダルが踏み込まれるとオン信号を出力し、その踏み込みが解放されるとオフ信号を出力する。
ブレーキ圧センサ40は、自車両の運転者によってブレーキペダルが踏み込まれたときに、図示しないブレーキ装置に発生するブレーキフルード圧を検出するものである。ブレーキ装置においては、このブレーキフルード圧に応じた強さで、例えばディスクパッドを車輪に固定されたディスクロータに押し付けて制動力を発生させ、自車両を減速させる。従って、自車両の運転者がブレーキペダルを操作したときのブレーキフルード圧から、そのブレーキ操作によって自車両に発生する減速度を推定することができる。
操作SW50は、自車両の運転者によって操作されるもので、その操作信号がブレーキECU60に入力される。なお、操作SW50は、ブレーキECU60が自車両の運転者のブレーキ操作をアシスト制御する際に、自車両を緩やかに減速させたり、強く減速させたり、その減速度合を調整するための指示をブレーキECU60に与える。
ブレーキアクチュエータ70は、後述するブレーキECU60からの指示信号に応じて、ブレーキ装置におけるブレーキフルード圧を任意の圧力に調整する。
ブレーキECU60は、上述した各種のセンサやスイッチからの入力信号に基づいて、自車両が前方物体に接近して運転者がブレーキ操作を行ったときに、その前方物体との衝突を回避しつつ、良好な減速度フィーリングが得られるように、ブレーキ装置の制動力をアシスト制御する。本実施形態においては、先行車両等の前方物体との接近離間状態を示す指標である接近離間状態評価指標KdBを用いて、このアシスト制御を実行する。従って、まず、この接近離間状態評価指標KdBについて説明する。
自車両の運転者は、自車両の進行方向に先行車両が存在する場合に、通常、その先行車両の視覚的な面積変化から、自車両が先行車両に接近しているのか、先行車両から離間しているのかを判断し、アクセル操作やブレーキ操作によって自車両の加減速を調整する。従って、この運転者の判断基準となる先行車両の視覚的な面積変化を表す指標を、接近離間状態評価指標KdBとして求めることとした。
以下、具体的な接近離間状態評価指標KdBの算出方法について説明する。先行車両の実際の高さをH0、幅をW0、面積をS0(=H0×W0)とし、自車両の運転者の目(網膜上)に映る先行車両の像の高さをH、幅をW、面積をS(=W×H)とし、さらに、運転者の目(水晶体)から先行車両までの距離をD、ドライバの目の焦点距離をfとした場合、先行車両の見かけ上の面積Sは、数式1で示される。
(数1)
S=W×H=W0×H0×(f/D)2
従って、運転者の網膜上に投影される先行車両の見かけ上の面積Sの時間変化率dS/dtは、次の数式2で示される。
(数2)
dS/dt=d(W×H)/dt∝d(f/D)2/dt∝d(1/D2)/dt
上記数式2を距離Dで偏微分すると、先行車両の見かけ上の面積Sの時間変化率dS/dtは、数式3のように表すことができ、これを先行車面積の時間変化率Kとする。
(数3)
dS/dt∝d(1/D2)/dt={d(1/D2)/dD}×(dD/dt)=(-2/D3)×Vr=K
このように、先行車両と自車両との車間距離Dと、車間距離Dの時間変化率である相対速度Vrとから、先行車両面積の時間変化率Kを算出することができる。
なお、先行車両面積の時間変化率Kは、先行車両の見かけ上の面積Sの時間変化率dS/dtを示すものであるため、カメラ等の撮像手段の撮影した先行車両の画像の単位時間当たりの大きさの時間変化率と等しい。従って、カメラ等の撮像手段を備えて、その撮影した先行車両の画像の大きさの単位時間当たりの時間変化率から、先行車両面積の時間変化率Kを算出するようにしてもよい。
この先行車両面積の時間変化率Kは、例えば車間距離D=1〜100mの範囲で、10のオーダで大きく変化する。このため、時間変化率Kをデシベル表示することとした。
このデシベル表示に際しては、自車両の100m前方に存在し、相対速度Vr=−0.1km/hで接近してくる先行車両の面積の時間変化率Kを、運転者が面積変化に気づくことができる最小面積変化と仮定し、このときの値を0[dB]と定義する。時間変化率Kは数式4によって示される。
(数4)
K0=(-2/D3)×Vr=(-2/1003)×(-0.1/3.6)≒5×10-8
つまり、先行車両面積の時間変化率K=5×10−8の時のデシベル値を0[dB]とし、数式5によって表される指標を、接近離間状態評価指標KdBと定義する。なお、接近離間状態評価指標KdBは、先行車両が接近してくるとき正の値を取り、離れていくときに負の値を取る。
(数5)
KdB=10×log(|K/(5×10-8)|)=10×log{|-2×Vr|/(D3×5×10-8)}
この数式5によって定義される接近離間状態評価指標KdBが、先行車両等の前方物体との距離D及び相対速度Vrに依存してどのように変化するかを図2に示す。図2から明らかなように、接近離間状態評価指標KdBは、前方物体に接近する相対速度Vrが高くなるほど大きくなるとともに、各相対速度において前方物体との距離Dが短くなるほど増加勾配が急峻になる特性を有する。
次に、ブレーキECU60によって実行される制動力のアシスト制御について、図3のフローチャートに基づいて、詳しく説明する。
まず、ステップS100において、ブレーキECU60は、各種のセンサやスイッチ10〜50からの入力信号を取り込む。そして、ステップS110において、ブレーキSW30の検出信号がオフ信号からオン信号に変化したか否かを判定する。すなわち、ステップS110では、自車両の運転者がブレーキ操作を開始したか否かを判定する。
ステップS110において、ブレーキSW30の検出信号がオン信号に変化したと判定された場合には、ステップS120に進んで、接近離間状態評価指標KdBの現在値KdB_pを算出する。具体的には、レーダ10によって検出された前方物体との距離D、及びその距離Dの時間変化率である相対速度Vrを、上述した数式5に代入することにより、接近離間状態評価指標現在値KdB_pを算出する。
続くステップS130では、接近離間状態評価指標KdBの目標値KdB_tを算出する。この接近離間状態評価指標目標値KdB_tの算出方法を図4に基づいて説明する。まず、ステップS120で求めた接近離間状態評価指標現在値KdB_pを初期値KdB0とする。また、その接近離間状態評価指標現在値KdB_pを距離Dで微分することにより、ブレーキ操作により減速を開始した時点の接近離間状態評価指標KdBの勾配aを求める。
接近離間状態評価指標目標値KdB_tは、数式6に示すように、上述した初期値KdB、勾配a、減速開始時点の距離D、操作SW30の操作信号によって変化するゲインgain、さらには前方物体との距離の現在値Dpに基づいて算出される。
(数6)
KdB_t=gain×a×Dp+(a×D0+KdB0)
すなわち、接近離間状態評価指標目標値KdB_tは、図4に示すように、初期値KdBから、前方物体との距離Dpが短くなるに従い、ブレーキ操作による減速開始時点での接近離間状態評価指標KdBの勾配aによる一定の傾きで増加する直線として求められる。この接近離間状態評価指標目標値KdB_tの算出式に、前方物体との距離の現在値Dpを代入することにより、その距離の現在値Dpにおける接近離間状態評価指標目標値KdB_tが算出される。
なお、操作SW30の操作信号によって変化するゲインgainは、例えば0.9,1.0、1.1のいずれかの値を取るものとすることができる。gain=1.0の場合、勾配aは変更されない。しかし、gain=0.9とした場合には、勾配aが小さく変更されるため、先行車両との距離Dが短くなるにつれて、自車両が前方物体に接近する相対速度Vrをより素早く減少するので、自車両の減速度合を強めることができる。逆に、gain=1.1とした場合には、勾配aが大きく変更されるため、自車両の減速度合を緩めることができる。このように、勾配aに自車両の運転者によって指示されるゲインgainを乗じることにより、自車両の制動力をアシスト制御する際に、自車両の運転者の嗜好に応じて、そのアシスト制御による自車両の減速度合を調整することが可能になる。
続くステップS140では、ステップS130にて算出した接近離間状態評価指標目標値KdB_tを用いて、目標相対速度Vr_tを数式7によって算出する。
(数7)
Vr_t=-1/2×10(KdB_t/10)×D3×5×10-8
つまり、図4において、先行車両との距離の現在値Dpにおける接近離間状態評価指標目標値KdB_tを通る接近離間状態評価指標曲線を想定し、その想定曲線の相対速度を目標相対速度Vr_tとして求める。
ステップS150では、先行車両との距離の現在値Dpを微分して、先行車両との現在の相対速度Vr_pと、目標相対速度Vr_tとから目標相対減速度dVr/dt_tを、数式8に従って求める。
(数8)
dVr/dt_t=(Vr_p-Vr_t)/Δt
なお、Δtは、現在の相対速度Vr_pと、目標相対速度Vr_tとの差分を目標相対減速度dVr/dt_tに変換するための除数であり、適宜、設定されるものである。
ステップS160では、自車両が前方物体に衝突するまでの余裕時間を示す衝突余裕時間TTCが所定時間Trefよりも短いか否かを判定する。このステップS160の判定処理において、TTC<Trefと判定された場合、ステップS170に進み、TTC≧Trefと判定された場合、ステップS200に進む。
なお、TTC≧Trefと判定された場合、運転者によってブレーキ操作が開始された時点で、充分な衝突余裕時間TTCがあり、運転者自らのブレーキ操作等によって、前方物体との衝突を充分に回避することができると考えられる。従って、ステップS200では、本車両用ブレーキ制御装置による制動力アシスト制御を非実行とする。
ステップS170では、運転者のブレーキ操作によって生じたブレーキ圧に基づいて、自車両に発生する減速度dVr/dt_drを推定する。そして、ステップS180において、この運転者のブレーキ操作に対応する推定減速度dVr/dt_drが、目標相対減速度dVr/dt_tよりも大きいか否か判定する。なお、減速度は負(マイナス)の値として表されるので、「運転者のブレーキ操作に対応する推定減速度dVr/dt_drが目標相対減速度dVr/dt_tよりも大きい」場合、運転者のブレーキ操作では減速度合が弱く、目標相対減速度dVr/dt_tにて自車両を減速させることができないことを意味する。
従って、ステップS180にてYesと判定されると、ステップS190に進んで、制動力アシスト制御を実行する。つまり、この制動力アシスト制御は、自車両が前方物体に衝突するまでの衝突余裕時間TTCが所定時間Trefより短く、かつ自車両の運転者のブレーキ操作では、目標相対減速度dVr/dt_tで自車両を減速させることができない場合に実行される。
ステップS190において実行される制動力アシスト制御においては、ステップS150にて算出された目標相対速度dVr/dt_tを発生させるためのブレーキ圧を予め用意されているマップから求めて、当該ブレーキ圧を発生するようにブレーキアクチュエータ70を制御したり、或いは、自車両の実際の減速度を検出して、この実減速度が目標相対速度dVr/dt_tに一致するように、ブレーキアクチュエータ70によってブレーキ圧を調整したりする。
逆に、ステップS180において、運転者のブレーキ操作に対応する推定減速度dVr/dt_drが目標相対減速度dVr/dt_tよりも小さいと判定された場合、運転者のブレーキ操作によって目標相対減速度dVr/dt_tよりも強い減速度で自車両を減速させることができる。このように、運転者のブレーキ操作によって充分な減速度が発生すると考えられるため、本車両用ブレーキ制御装置によってアシスト制御を行う必要は無い。従って、処理はステップS200に進んで、制動力アシスト制御を非実行とする。
ステップS210では、アシスト制御の終了条件が成立したか否かを判定する。この制御終了条件として、例えば、自車両が停止したことや、前方物体が先行車両である場合に、その先行車両が加速等して、衝突余裕時間TTCが所定時間Trefを上回ったり、接近離間状態評価指標KdBが接近離間状態評価指標目標値KdB_tよりも所定値以上低下したりしたことを用いることができる。制御終了条件が成立していない場合には、ステップS100からの処理を繰り返す。
本実施形態による車両用ブレーキ制御装置は、上述したアシスト制御を実行する。ここで、上述したように、接近離間状態評価指標KdBは、相対速度Vrが一定と仮定すると、前方物体との距離Dが短くなるほど増加勾配が急峻になる特性を有している。従って、前方物体との距離Dが短くなるに従い、一定の傾きで増加する接近離間状態評価指標目標値KdB_tを算出することにより、自車両が前方物体へ接近するにつれてその前方物体との相対速度Vrの減少度合が大きくなるように、自車両を減速させることができる。
この結果、運転者は、良好な減速度フィーリングが得られる。実際、運転操作に習熟した運転者が先行車両等の前方物体と適切な車間距離を維持しようとする場合には、ブレーキ操作の開始時点での接近離間状態評価指標KdBの勾配をほぼ維持するようにブレーキ操作を行うことを実験により確認している。
また、接近離間状態評価指数目標値KdB_tの算出に用いられる一定の勾配aは、運転者がブレーキ操作を開始した時点における先行車両との距離Dに応じて変化する。従って、前方物体との距離Dや相対速度Vrに応じた適切な接近離間状態評価指数目標値KdB_tを設定するので、先行車両との衝突を回避するように自車両を減速させることができる。
(変形例1)
例えば、上述した実施形態においては、衝突余裕時間TTCを所定時間Trefと比較し、衝突余裕時間TTCが所定時間Trefよりも小さいときにアシスト制御を行うようにした。しかしながら、この所定時間Trefを、図5に示すように、先行車両の速度Vbに応じて、変更するようにしても良い。つまり、先行車両の速度Vbが速いほど、所定時間Trefが長くなるようにする。これにより、先行車両が急減速を行った場合などに、本車両用ブレーキ制御装置を有効に活用して、適切な制動力を発生させることができる。
なお、先行車両の速度Vbに応じて所定時間Trefを変更する場合には、先行車両の速度Vbの変化によって、アシスト制御の開始・終了判断が繰り返されることを防止するため、図5に示すように、制御開始Trefと制御終了Trefとのレベルを異ならせることが好ましい。
(変形例2)
例えば、上述した実施形態においては、図3のステップS110において、ブレーキSW30の検出信号がオン信号に変化したと判定された場合、つまり、自車両の運転者がブレーキ操作を開始した時に、ステップS120にて接近離間状態評価指標KdBの現在値KdB_pを算出しているが、運転者が自車両を減速させるための運転操作は、運転者がブレーキペダルを踏み込むブレーキ操作のほか、アクセルペダルの踏み込み量を減少させるアクセルオフ操作や、エンジンブレーキが発生するように自車両のシフトポジションを変更するシフト操作等もある。
従って、図3のステップS110においては、ブレーキ操作のほか、アクセルオフ操作やシフト操作が開始されたかどうかによって、自車両を減速させるための運転操作が開始されたかどうかを判定するようにしてもよい。そして、この場合には、図3のステップS170において、自車両の車速、シフトポジション(トランスミッションの減速比)等に基づいて、アクセルオフ操作やシフト操作によって自車両に発生する減速度を推定すればよい。
(第2実施形態)
第2の実施形態は、第1の実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分についての詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。第1の実施形態では、自車両の運転者がブレーキ操作を開始した時点で、その時の接近離間状態評価指標の目標値を設定し、この設定した接近離間状態評価指標の目標値に対応する目標相対速度と実際の相対速度とに基づいて目標減速度を算出し、自車両の減速度が目標減速度となるように制動力のアシスト制御を実行するものである。
一方、本実施形態では、自車両の常用減速度、先行車両等の前方物体との距離、実際の相対速度から、ブレーキ装置による制動力を制御する実行タイミングの指標を表す減速目標を算出し、接近離間状態評価指標の現在値が減速目標を上回る値であると判定した時点で、その時の接近離間状態評価指標の目標値を設定する点が異なる。以下、ブレーキECU60によって実行される本実施形態の制動力制御について、図6のフローチャートに基づいて、詳しく説明する。
まず、ステップS300において、ブレーキECU60は、各種のセンサやスイッチ10〜50からの入力信号を取り込む。ステップS310では、接近離間状態評価指標KdBの現在値KdB_pを算出する。具体的には、レーダ10によって検出された前方物体との距離D、及びその距離Dの時間変化率である相対速度Vrを、上述した数式5に代入することにより、接近離間状態評価指標現在値KdB_pを算出する。
ステップS320では、常用減速度nd、前方物体との距離D、及び相対速度Vrから、ブレーキ装置による制動力を制御する実行タイミングの指標を表す減速目標KdB_ssdcを算出する。この減速目標KdB_ssdcは、以下のように導かれるものである。先ず、上記数式5を数式6のように変形する。
(数6)
10(|KdB|/10)=|-2×Vr|/(D3×5×10-8)
(数7)
|-Vr|=(D3×5×10-8/2)×10(|KdB|/10)=2.5×D3×10{(|KdB|/10)-8}
上記数式7を微分すると、数式8を得る。
(数8)
(dVr/dD)×(dD/dt)=7.5×D2×10{(|KdB|/10)-8}×Vr
上記数式8は減速度を表しているから、自車両の常用減速度nd(例えば、運転者が自車両を減速させる運転操作を行うことによって自車両に発生する通常の減速度)とその時の減速目標KdB_ssdcは数式9のように表すことができる。
(数9)
nd=7.5×D2×10{(|KdB_ssdc|/10)-8}×Vr
上記数式を変形すると次式を得る。
(数10)
10{(|KdB_ssdc|/10)-8}=nd/7.5×D2×Vr
上記数式10を対数で示すと、減速目標KdB_ssdcは数式11のように表される。
(数11)
KdB_ssdc={log(|nd/(7.5×D2×Vr)|)+8}×10
なお、上記数式の常用減速度ndは、上述したように、運転者が自車両を減速させる運転操作を行うことによって自車両に発生する通常の減速度としているが、エンジンブレーキによって自車両に発生する減速度としてもよい。
ステップS330では、接近離間状態評価指標現在値KdB_pが減速目標KdB_ssdcを上回る値であるかどうか判定する。この判定の結果、接近離間状態評価指標現在値KdB_pが減速目標KdB_ssdcを上回る値であると判定された場合には、制動力制御の実行を開始すると判断して、ステップS340へ処理を進める。一方、接近離間状態評価指標現在値KdB_pが減速目標KdB_ssdcを上回る値ではないと判定された場合には、ステップS300へ処理を移行し、上述した処理を繰り返す。
このように、自車両の常用減速度ndに基づいて減速目標KdB_ssdcを算出し、接近離間状態評価指標現在値KdB_pが減速目標KdB_ssdcを上回った場合、そのタイミングでブレーキ装置による制動力の制御を開始することで、自車両が前方物体に接近する際、運転者が自車両を減速させるための運転操作を開始しない場合であっても、通常、運転者が自車両を減速させるための運転操作を開始するタイミングでブレーキ装置による制動力の制御を開始することができる。
続くステップS340では、接近離間状態評価指標KdBの目標値KdB_tを算出する。この接近離間状態評価指標目標値KdB_tの算出方法は、第1実施形態において、図4に基づいて説明した通りである。このステップS340の処理によって、先行車両との距離が短くなるに従い、一定の傾きで増加する接近離間状態評価指標目標値KdB_tが設定されるので、自車両が先行車両へ接近するにつれて当該先行車両との相対速度の減少度合いが大きくなるように、自車両を減速することができるようになる。従って、運転者は、良好な減速度フィーリングを得ることができる。
ステップS350では、ステップS340にて算出した接近離間状態評価指標目標値KdB_tを用いて、目標相対速度Vr_tを数式12によって算出する。
(数12)
Vr_t=-1/2×10(KdB_t/10)×D3×5×10-8
つまり、図4において、先行車両との距離の現在値Dpにおける接近離間状態評価指標目標値KdB_tを通る接近離間状態評価指標曲線を想定し、その想定曲線の相対速度を目標相対速度Vr_tとして求める。
ステップS360では、先行車両との距離の現在値Dpを微分して、先行車両との現在の相対速度Vr_pと、目標相対速度Vr_tとから目標相対減速度dVr/dt_tを、数式13に従って求める。
(数13)
dVr/dt_t=(Vr_p-Vr_t)/Δt
なお、Δtは、現在の相対速度Vr_pと、目標相対速度Vr_tとの差分を目標相対減速度dVr/dt_tに変換するための除数であり、適宜、設定されるものである。
ステップS370では、自車両が前方物体に衝突するまでの余裕時間を示す衝突余裕時間TTCが所定時間Trefよりも短いか否かを判定する。このステップS370の判定処理において、TTC<Trefと判定された場合、ステップS380に進み、TTC≧Trefと判定された場合、ステップS390に進む。
なお、TTC≧Trefと判定された場合、接近離間状態評価指標現在値KdB_pが減速目標KdB_ssdcを上回る値であると判定された時点で、充分な衝突余裕時間TTCがあり、運転者自らの運転操作によって、前方物体との衝突を充分に回避することができると考えられる。従って、ステップS390では、本車両用ブレーキ制御装置による制動力制御を非実行とする。
ステップS380では制動力制御を実行する。つまり、この制動力制御は、自車両が前方物体に衝突するまでの衝突余裕時間TTCが所定時間Trefより短く、かつ運転者自らの運転操作では、目標相対減速度dVr/dt_tで自車両を減速させることができない場合に実行される。
ステップS380において実行される制動力制御においては、ステップS360にて算出された目標相対速度dVr/dt_tを発生させるためのブレーキ圧を予め用意されているマップから求めて、当該ブレーキ圧を発生するようにブレーキアクチュエータ70を制御したり、或いは、自車両の実際の減速度を検出して、この実減速度が目標相対速度dVr/dt_tに一致するように、ブレーキアクチュエータ70によってブレーキ圧を調整したりする。
ステップS400では、制動力制御の終了条件が成立したか否かを判定する。この制御終了条件として、例えば、自車両が停止したことや、前方物体が先行車両である場合に、その先行車両が加速等して、衝突余裕時間TTCが所定時間Trefを上回ったり、接近離間状態評価指標現在値KdB_pが接近離間状態評価指標目標値KdB_tよりも所定値以上低下したりしたことを用いることができる。制御終了条件が成立していない場合には、ステップS300からの処理を繰り返す。
本実施形態による車両用ブレーキ制御装置は、上述した制動力制御を実行する。その結果、自車両が先行車両等の前方物体に接近する際、運転者が自車両を減速させるための運転操作を開始しない場合であっても、通常、運転者が自車両を減速させるための運転操作を開始するタイミングでブレーキ装置による制動力の制御を開始することができる。
また、ブレーキ装置による制動力の制御を開始すると、前方物体との距離が短くなるに従い、一定の傾きで増加する接近離間状態評価指標目標値が設定されるので、自車両が前方物体へ接近するにつれて当該前方物体との相対速度の減少度合いが大きくなるように、自車両を減速することができる。従って、運転者は、良好な減速度フィーリングを得ることができる。
(変形例3)
本実施形態では、先行車両としての前方物体との距離D、及びその距離Dの時間変化率である相対速度Vrから接近離間状態評価指標KdBの現在値KdB_pを算出しているが、この接近離間状態評価指標現在値KdB_pは、前方物体の速度Vbを考慮していないため、運転者の危険度に見合った減速開始タイミングとならないことがある。
図7は、先行車両に自車両が接近する状況において、運転者がブレーキ操作を開始したときの接近離間状態評価指標KdBとその時の先行車両までの距離Dを示したものである。図7からわかるように、相対速度Vr=20、40、60km/h一定で自車両が先行車両に接近する場合(Vr:一定)には、その相対速度Vrと距離Dとの間には相関関係を有する特性を示すものの、前方物体が速度Vbから減速する場合(Vb:減速)には、上記とは異なる特性を示す。
これは、自車両の運転者は、先行車両に接近する場合の相対速度の大きさが同じであっても、自車両が加速しながら接近する場合に比べ、先行車両が減速することで接近する場合の方が先行車両との接近に伴う危険度を高く感じることに起因している。従って、先行車両に接近する場合の相対速度の大きさが同じであっても、運転者が危険度を高く感じる状況では、自車両の減速を早めに開始することが望ましいといえる。
しかしながら、接近離間状態評価指標KdBは、距離D及び相対速度Vrから算出されるものであるため、運転者にとって危険度を高く感じる場合であっても、同じタイミングで減速を開始することとなり、運転者の危険度に見合った減速開始タイミングとならないのである。
そこで、本変形例では、数式14に示すように、先行車両の速度Vbを考慮した補正接近離間状態評価指標KdB_cを用いる。なお、数式14のαは1以下の係数であり、α=0.3程度が最適であることがわかっている。
(数14)
KdB_c=10×log{|-2×(|Vr|+α×|Vb|)/(D3×5×10-8)|}
図8は、先行車両に自車両が接近する状況において、テストドライバに対して先行車両に衝突しないようブレーキのコントロールが可能なぎりぎりのタイミングでブレーキ操作を開始するように教示して実験したときの補正接近離間状態評価指標KdB_cと、ブレーキ操作開始時の先行車両までの距離Dを示したものである。図8から明らかなように、数式14から算出される補正接近離間状態評価指標KdB_cを用いることにより、運転者のブレーキ操作開始ポイントが、一つの曲線上に分布するようになる。この曲線の近似式は数式15で与えられ、図9の特性を示す。
(数15)
KdB_c=-23.76×logD+76.96
図10は、テストドライバのブレーキ開始ポイントから求めた数式15の近似式と、実際のブレーキ開始時の補正接近離間状態評価指標KdB_cとの差の分布を示したものである。上述したように、テストドライバによるブレーキ操作は、衝突しないようブレーキのコントロールが可能なぎりぎりのタイミングでブレーキ操作を開始するよう教示しているため急峻な分布となっており、数式15の近似式はブレーキ制御の開始判断をする際の閾値として使用可能であると考えられる。
図11は、上記数式15の近似式と通常走行時のブレーキ開始時の補正接近離間状態評価指標KdB_cとの差の分布(図11の点線の分布)、及び、上記数式15の近似式と追突事故の事故データから求めた運転者の危険認知時点の補正接近離間状態評価指標KdB_cとの差の分布(図11の実線の分布)を示している。
図11から、補正接近離間状態評価指標KdB_cに対し、テストドライバのブレーキ開始ポイントから求めた数式15の近似式を閾値としたタイミングで追突緩和制御を介在させることにより、一般の運転者においては、ほとんどの場合に常用領域外からブレーキアシストが開始されるようになる。従って、追突事故の領域には入らなくなる。
以上、説明したように、先行車両の速度を考慮した補正接近離間状態評価指標KdB_cを算出し、この算出した補正接近離間状態評価指標KdB_cを用いて減速開始タイミングを決定することで、運転者が感じる危険度に見合った減速開始タイミングとすることができる。
次に、ブレーキECU60によって実行される本変形例の制動力制御について、図12のフローチャートに基づいて説明する。なお、ステップS300、S320、S350〜S400は本実施形態と同様であるので、本実施形態と異なるステップについて詳細に説明する。
ステップS300では、各種のセンサやスイッチ10〜50からの入力信号を取り込む。ステップS310aでは、補正接近離間状態評価指標の現在値KdB_cを算出する。具体的には、レーダ10によって検出された前方物体との距離D4を数式15に代入することにより、補正接近離間状態評価指標現在値KdB_cを算出する。
ステップS320では、常用減速度nd、前方物体との距離D、及び相対速度Vrから、ブレーキ装置による制動力を制御する実行タイミングの指標を表す減速目標KdB_ssdcを算出する。この減速目標KdB_ssdcは、本実施形態と同様である。
ステップS330aでは、補正接近離間状態評価指標現在値KdB_cが減速目標KdB_ssdcを上回る値であるかどうか判定する。この判定の結果、接近離間状態評価指標現在値KdB_pが減速目標KdB_ssdcを上回る値であると判定された場合には、制動力制御の実行を開始すると判断して、ステップS340aへ処理を進める。一方、補正接近離間状態評価指標現在値KdB_cが減速目標KdB_ssdcを上回る値ではないと判定された場合には、ステップS300へ処理を移行し、上述した処理を繰り返す。
ステップS340aでは、補正接近離間状態評価指標の目標値KdB_c_tを算出する。この補正接近離間状態評価指標目標値KdB_c_tの算出方法は、第1実施形態において、図4に基づいて説明した通りである。このステップS340の処理によって、先行車両との距離が短くなるに従い、一定の傾きで増加する補正接近離間状態評価指標目標値KdB_c_tが設定されるので、自車両が先行車両へ接近するにつれて当該先行車両との相対速度の減少度合いが大きくなるように、自車両を減速することができるようになる。
ステップS350では、ステップS340aにて算出した補正接近離間状態評価指標目標値KdB_tを用いて、目標相対速度Vr_tを数式16によって算出する。
(数16)
Vr_t=-1/2×10(KdB_t/10)×D3×5×10-8
ステップS360では、先行車両との距離の現在値Dpを微分して、先行車両との現在の相対速度Vr_pと、目標相対速度Vr_tとから目標相対減速度dVr/dt_tを、数式17に従って求める。
(数17)
dVr/dt_t=(Vr_p-Vr_t)/Δt
ステップS370では、自車両が前方物体に衝突するまでの余裕時間を示す衝突余裕時間TTCが所定時間Trefよりも短いか否かを判定する。このステップS370の判定処理において、TTC<Trefと判定された場合、ステップS380に進み、TTC≧Trefと判定された場合、ステップS390に進む。
なお、TTC≧Trefと判定された場合、補正接近離間状態評価指標現在値KdB_cが減速目標KdB_ssdcを上回る値であると判定された時点で、充分な衝突余裕時間TTCがあり、運転者自らの運転操作によって、前方物体との衝突を充分に回避することができると考えられる。従って、ステップS390では、本車両用ブレーキ制御装置による制動力制御を非実行とする。
ステップS380では制動力制御を実行する。つまり、この制動力制御は、自車両が前方物体に衝突するまでの衝突余裕時間TTCが所定時間Trefより短く、かつ運転者自らの運転操作では、目標相対減速度dVr/dt_tで自車両を減速させることができない場合に実行される。
ステップS400では、制動力制御の終了条件が成立したか否かを判定する。この制御終了条件として、例えば、自車両が停止したことや、前方物体が先行車両である場合に、その先行車両が加速等して、衝突余裕時間TTCが所定時間Trefを上回ったり、補正接近離間状態評価指標現在値KdB_cが接近離間状態評価指標目標値KdB_c_tよりも所定値以上低下したりしたことを用いることができる。制御終了条件が成立していない場合には、ステップS300からの処理を繰り返す。
以上、本変形例で説明したように、先行車両の速度を考慮した補正接近離間状態評価指標KdB_cを算出し、この算出した補正接近離間状態評価指標KdB_cを用いて減速開始タイミングを決定することで、運転者が感じる危険度に見合った減速開始タイミングとすることができる。
(変形例4)
本変形例は、上述したように、テストドライバのブレーキ開始ポイントから求めた数式15の近似式を閾値としたタイミングで減速を開始し、減速中には、先行車両との相対減速度が目標相対減速度dVrdt_ssdcとなるように制御するものである。以下、ブレーキECU60によって実行される本変形例の制動力制御について、図13のフローチャートに基づいて説明する。
ステップS410では、各種のセンサやスイッチ10〜50からの入力信号を取り込む。ステップS420では、補正接近離間状態評価指標の現在値KdB_cを算出する。ステップS430では、テストドライバのブレーキ開始ポイントから求めた数式15の近似式から、補正接近離間状態評価指標の閾値KdB_sを算出する。
ステップS440では、補正接近離間状態評価指標現在値KdB_cが減速目標KdB_ssdcを上回る値であるかどうか判定する。ここで、肯定判定される場合にはステップS450へ処理を進め、否定判定される場合にはステップS400へ処理を移行し、上述した処理を繰り返す。
ステップS450では、制動力制御を実行する。ステップS450では、距離D、相対速度Vr、及び補正接近離間状態評価指標現在値KdB_cから、自車両と先行車両との目標相対減速度dVrdt_ssdcを算出し、先行車両との相対減速度がこの目標相対減速度dVrdt_ssdcとなるように制御する。
目標相対減速度dVrdt_ssdcは、数式14を時間微分することによって、数式18のように導かれる。
(数18)
目標相対減速度dVrdt_ssdc=(dVr/dD)×(dD/dt)=7.5×D2×10{(|KdB_c|/10)-8}×Vr
ここで、数式18に示す目標相対減速度dVrdt_ssdcは、現在の距離Dに留めるための相対減速度の目標値を表している。従って、この目標相対減速度dVrdt_ssdcとなるように減速制御を実行することで、現在の補正接近離間状態評価指標KdB_cを維持(言い換えれば、略現在の距離Dを維持)することが可能となる。
なお、目標相対減速度dVrdt_ssdcに対して1以下の正の値を示す第1のゲインを乗じるとよい。第1のゲインgain1を乗じた目標相対減速度dVrdt_ssdcは次式で表される。
(数19)
dVrdt_ssdc=gain1×7.5×D2×10{(|KdB_c|/10)-8}×Vr
数式19中の第1のゲインgain1の値を1とすることで、上述したように、その時の目標相対減速度dVrdt_ssdcとなるように減速制御を行えば補正接近離間状態評価指標現在値KdB_cを維持(言い換えれば、略現在の距離Dを維持)することができる。これに対し、第1のゲインgain1の値を1未満の正の値とすることで、その時の目標相対減速度dVrdt_ssdcとなるように減速制御を行えば、現在の距離Dよりも短い車間距離にすることが可能となる。この第1のゲインgain1の値の取り得る範囲については、特願2006−5330号に開示しているので、その説明を省略する。
また、目標相対減速度dVrdt_ssdcについては、先行車両と自車両との目標相対速度Vr_daを加味して算出するようにしてもよい。目標相対速度Vr_daを加味した目標相対減速度dVrdt_ssdc(第1のゲインgain1=1.000の場合)の算出式は、数式20のように表される。
(数20)
dVrdt_ssdc=7.5×D2×10{(|KdB_c|/10)-8}×(Vr-Vr_da)
ここで、目標相対速度Vr_da=0とした場合、その時の目標相対減速度dVrdt_ssdcとなるように減速制御を実行することで、上述したように、補正接近離間状態評価指標現在値KdB_cを維持することができる。これに対し、目標相対速度Vr_daが負(Vr_da<0)の場合、目標相対減速度dVrdt_ssdcは目標相対速度Vr_da=0とした場合に比べて小さな値となるから、その時の目標相対減速度dVrdt_ssdcとなるように減速制御を実行することで、現在の相対速度Vrから目標相対速度Vr_daとなるまで減速することができる。
一方、目標相対速度Vr_daが正(>0)の場合、目標相対減速度dVrdt_ssdcは目標相対速度Vr_da=0とした場合に比べて大きな値となるから、その時の目標相対減速度dVrdt_ssdcとなるように減速制御を実行することで、現在の相対速度Vrから目標相対速度Vr_daとなるまで減速することができる。
さらに、ステップS450では、目標相対減速度dVrdt_ssdcに対して、先行車両の速度から決定される1以下の正の値を示す第2のゲインを乗じるようにしてもよい。すなわち、先行車両が急ブレーキをする場合、先行車両が高い速度であるほど自車両の危険性が高まるため、自車両のドライバは、先行車両の速度が高いほど高い減速度を自車両に発生させる傾向にある。そこで、数式21に示すように、第1のゲインとともに第2のゲインgain2を乗じた目標相対減速度dVrdt_ssdcを算出するようにしてもよい。
(数21)
dVrdt_ssdc=gain2×{gain1×7.5×D2×10{(|KdB_p|/10)-8}×(Vr-Vr_da)}
上記数式21において、先行車両の速度Vb=50[km/h]未満でgain2=0.5とし、先行車両の速度Vb=50[km/h]以上でgain2=1.0とすることで、ドライバ自身の減速操作によって発生する減速度に目標相対減速度dVrdt_ssdcを合わせることが可能となる。
ステップS460では、制動力制御の終了条件が成立したか否かを判定する。この制御終了条件として、例えば、自車両が停止したことや、補正接近離間状態評価指標現在値KdB_cが補正接近離間状態評価指標閾値KdB_sより下回ったりしたことを用いることができる。制御終了条件が成立していない場合には、ステップS410からの処理を繰り返す。
以上、本変形例で説明したように、補正接近離間状態評価指標が予め設定した補正接近離間状態評価指標の閾値を上回る値である場合に、減速制御の実行を開始することで、運転者が感じる危険度に見合った減速開始タイミングとすることができる。
(変形例5)
図14に示すように、変形例3における補正接近離間状態評価指標目標値KdB_c_tについては、数式14の補正接近離間状態評価指標が数式15の予め設定された補正接近離間状態評価指標の閾値を上回る値であるかどうかを判定された後、数式15の予め設定された補正接近離間状態評価指標の閾値のブレーキ操作により減速を開始した時点の接近離間状態評価指標KdB近似式の勾配(接線の勾配)とするようにしてもよい。これによって、運転者が感じる危険度に見合った減速開始タイミング、減速感とすることができる。
(変形例6)
また、図15に示すように、変形例3における補正接近離間状態評価指標目標値KdB_c_tについては、数式14の補正接近離間状態評価指標が数式15の予め設定された補正接近離間状態評価指標の閾値を上回る値であるかどうかを判定された後、数式15の予め設定された補正接近離間状態評価指標の閾値とするようにしてもよい。これによっても、運転者が感じる危険度に見合った減速開始タイミング、減速感とすることができる。
本実施形態の車両用ブレーキ制御装置の全体構成を示すブロック図である。 接近離間状態評価指標KdBの変化特性を示すグラフである。 制動力のアシスト制御を示すフローチャートである。 接近離間状態評価指標目標値KdB_tの算出方法を説明するための説明図である。 衝突余裕時間TTCと比較する所定時間Trefの設定方法の一例を説明する説明図である。 第2実施形態における制動力制御を示すフローチャートである。 第2実施形態の変形例3に係わる、運転者がブレーキ操作を開始したときの接近離間状態評価指標KdBとその時の先行車両までの距離Dを示した図である。 第2実施形態の変形例3に係わる、テストドライバに対して先行車両に衝突しないぎりぎりのタイミングでブレーキ操作を開始するように教示して実験したときの補正接近離間状態評価指標KdB_cと、ブレーキ操作開始時の先行車両までの距離Dを示した図である。 第2実施形態の変形例3に係わる、数式15で与えられる近似式の特性を示した図である。 第2実施形態の変形例3に係わる、テストドライバのブレーキ開始ポイントから求めた数式15の近似式と、実際のブレーキ開始時の補正接近離間状態評価指標KdB_cとの差の分布を示した図である。 第2実施形態の変形例3に係わる、数式15の近似式と通常走行時のブレーキ開始時の補正接近離間状態評価指標KdB_cとの差の分布、及び、数式15の近似式と実際に発生した追突事故の事故データから求めた運転者の危険認知時点の補正接近離間状態評価指標KdB_cとの差の分布を示した図である。 第2実施形態の変形例3に係わる、制動力制御を示すフローチャートである。 第2実施形態の変形例4に係わる、制動力制御を示すフローチャートである。 第2実施形態の変形例5に係わる、補正接近離間状態評価指標目標値KdB_c_tの算出方法を説明するための説明図である。 第2実施形態の変形例6に係わる、補正接近離間状態評価指標目標値KdB_c_tの算出方法を説明するための説明図である。
符号の説明
10 レーダ
20 車速センサ
30 ブレーキスイッチ
40 ブレーキ圧センサ
50 操作スイッチ
60 ブレーキECU
70 ブレーキアクチュエータ

Claims (10)

  1. 前方物体との距離を検出する距離検出手段と、
    前記前方物体との相対速度を検出する相対速度検出手段と、
    前記前方物体に対する接近離間状態を表す指標として、前記前方物体に接近する相対速度が高くなるほど大きくなるとともに、各相対速度において前記前方物体との距離が短くなるほど増加勾配が急峻になる接近離間状態評価指標を算出する評価指標算出手段と、
    自車両の運転者が前記自車両を減速させるための運転操作を開始した時点における、前記接近離間状態評価指標の値を初期値として、前記前方物体との距離が短くなるに従い、前記自車両を減速させるための運転操作の開始時点での前記接近離間状態評価指標の勾配による一定の傾きで増加するように、前記接近離間状態評価指標の目標値を設定する目標値設定手段と、
    前記接近離間状態評価指標目標値に対応する目標相対速度と実際の相対速度とに基づいて、目標減速度を算出する目標減速度算出手段と、
    前記自車両の減速度が前記目標減速度となるように、ブレーキ装置による制動力を制御する制動力制御手段とを備えることを特徴とする車両用ブレーキ制御装置。
  2. 自車両の運転者による前記自車両を減速させるための運転操作によって前記自車両に発生する減速度を推定する減速度推定手段を備え、
    前記制動力制御手段は、前記減速度推定手段によって推定される減速度が、前記目標減速度よりも大きい場合には、前記制動力の制御を非実行とすることを特徴とする請求項1に記載の車両用ブレーキ制御装置。
  3. 前方物体との距離を検出する距離検出手段と、
    前記前方物体との相対速度を検出する相対速度検出手段と、
    前記前方物体に対する接近離間状態を表す指標として、前記前方物体に接近する相対速度が高くなるほど大きくなるとともに、各相対速度において前記前方物体との距離が短くなるほど増加勾配が急峻になる接近離間状態評価指標を算出する評価指標算出手段と、
    自車両の常用減速度、前記前方物体との距離、及び前記相対速度検出手段の検出した相対速度から、ブレーキ装置による制動力を制御する実行タイミングの指標を表す減速目標を算出する減速目標算出手段と、
    前記評価指標算出手段の算出した接近離間状態評価指標が、前記減速目標算出手段の算出した減速目標を上回る値であるかどうかを判定する減速目標判定手段と、
    前記減速目標判定手段によって、前記接近離間状態評価指標が前記減速目標を上回る値であると判定した時点における、当該接近離間状態評価指標の値を初期値として、前記前方物体との距離が短くなるに従い、前記減速目標を上回る値であると判定した時点での前記接近離間状態評価指標の勾配による一定の傾きで増加するように、前記接近離間状態評価指標の目標値を設定する目標値設定手段と、
    前記接近離間状態評価指標目標値に対応する目標相対速度と実際の相対速度とに基づいて、目標減速度を算出する目標減速度算出手段と、
    前記自車両の減速度が前記目標減速度となるように、前記ブレーキ装置による制動力を制御する制動力制御手段とを備えることを特徴とする車両用ブレーキ制御装置。
  4. 前記評価指標算出手段は、前記前方物体の速度を考慮した補正接近離間状態評価指標を算出するものであり、
    前記減速目標判定手段は、前記補正接近離間状態評価指標が前記減速目標を上回る値であるかどうかを判定し、
    前記目標値設定手段は、前記補正接近離間評価指標の値を初期値として、前記前方物体との距離が短くなるに従い、前記減速目標を上回る値であると判定した時点での前記補正接近離間状態評価指標の勾配による一定の傾きで増加するように、前記補正接近離間状態評価指標の目標値を設定し、
    前記目標減速度算出手段は、前記補正接近離間状態評価指標目標値に対応する目標相対速度と実際の相対速度とに基づいて、目標減速度を算出することを特徴とする請求項3記載の車両用ブレーキ制御装置。
  5. 前記自車両が前記前方物体に衝突するまでの余裕時間を示す衝突余裕時間を算出する衝突余裕時間算出手段を備え、
    前記制動力制御手段は、前記衝突余裕時間が所定時間以上である場合には、前記制動力の制御を非実行とすることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の車両用ブレーキ制御装置。
  6. 前記所定時間は、前記前方物体が移動物である場合、その移動速度に応じて変更されることを特徴とする請求項5に記載の車両用ブレーキ制御装置。
  7. 前記目標値設定手段は、前記自車両の運転者の指示に応じたゲインを、前記接近離間状態評価指標の勾配に乗じて、そのゲインが乗じられた勾配を用いて、前記接近離間状態評価指標の目標値を設定することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の車両用ブレーキ制御装置。
  8. 前方物体との距離を検出する距離検出手段と、
    前記前方物体との相対速度を検出する相対速度検出手段と、
    前記前方物体の速度を考慮した前記前方物体に対する接近離間状態を表す指標として、前記前方物体に接近する相対速度が高くなるほど大きくなるとともに、各相対速度において前記前方物体との距離が短くなるほど増加勾配が急峻になる補正接近離間状態評価指標を算出する評価指標算出手段と、
    前記補正接近離間状態評価指標が予め設定された補正接近離間状態評価指標の閾値を上回る値であるかどうかを判定する減速目標判定手段と、
    前記減速目標判定手段によって前記補正接近離間状態評価指標が前記補正接近離間状態評価指標の閾値を上回る値であると判定された場合に前記自車両を減速する減速制御の実行を開始する制御手段と、を備えることを特徴とする車両用ブレーキ制御装置。
  9. 前方物体との距離を検出する距離検出手段と、
    前記前方物体との相対速度を検出する相対速度検出手段と、
    前記前方物体の速度を考慮した前記前方物体に対する接近離間状態を表す指標として、前記前方物体に接近する相対速度が高くなるほど大きくなるとともに、各相対速度において前記前方物体との距離が短くなるほど増加勾配が急峻になる補正接近離間状態評価指標を算出する評価指標算出手段と、
    前記補正接近離間状態評価指標が予め設定された補正接近離間状態評価指標の閾値を上回る値であるかどうかを判定する減速目標判定手段と、
    前記予め設定された補正接近離間状態評価指標の閾値の値を初期値として、前記前方物体との距離が短くなるに従い、前記予め設定された補正接近離間状態評価指標の閾値を上回る値であると判定した時点での前記予め設定された補正接近離間状態評価指標の閾値の勾配による一定の傾きで増加するように、前記補正接近離間状態評価指標の目標値を設定する目標値設定手段と、
    前記補正接近離間状態評価指標目標値に対応する目標相対速度と実際の相対速度とに基づいて目標減速度を算出する目標減速度算出手段と、
    前記自車両の減速度が前記目標減速度となるように、ブレーキ装置による制動力を制御する制動力制御手段と、を備えることを特徴とする車両用ブレーキ制御装置。
  10. 前方物体との距離を検出する距離検出手段と、
    前記前方物体との相対速度を検出する相対速度検出手段と、
    前記前方物体の速度を考慮した前記前方物体に対する接近離間状態を表す指標として、前記前方物体に接近する相対速度が高くなるほど大きくなるとともに、各相対速度において前記前方物体との距離が短くなるほど増加勾配が急峻になる補正接近離間状態評価指標を算出する評価指標算出手段と、
    前記補正接近離間状態評価指標が予め設定された補正接近離間状態評価指標の閾値を上回る値であるかどうかを判定する減速目標判定手段と、
    前記減速目標判定手段によって前記補正接近離間状態評価指標が前記補正接近離間状態評価指標の閾値を上回る値であると判定された場合に、前記予め設定された補正接近離間状態評価指標の閾値の値を前記補正接近離間状態評価指標の目標値として設定する目標値設定手段と、
    前記補正接近離間状態評価指標目標値に対応する目標相対速度と実際の相対速度とに基づいて目標減速度を算出する目標減速度算出手段と、
    前記自車両の減速度が前記目標減速度となるように、ブレーキ装置による制動力を制御する制動力制御手段と、を備えることを特徴とする車両用ブレーキ制御装置。
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