JP2008053001A - 荷電粒子ビーム装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】収差を軽減して試料に荷電粒子ビームを照射可能であるとともに、試料の表面にガスを導入する場合などでも、放電のおそれ無く荷電粒子ビームを照射することが可能な荷電粒子ビーム装置を提供する。
【解決手段】荷電粒子ビーム装置1は、荷電粒子ビームIを放出する荷電粒子源9と、荷電粒子ビームIを補正、偏向する補正・偏向手段19、及び、二つの外側電極16a、16bと、外側電極16a、16bに挟み込まれた少なくとも一つの中間電極16cとが、照射方向に配列して構成され、荷電粒子ビームIを集束させて試料Mに照射させる対物レンズ16を有する荷電粒子ビーム光学系11と、荷電粒子ビーム光学系11の対物レンズ16の中間電極16cに、外側電極16a、16bに対して正負いずれかの電位差が生じるように電圧を切り替えて印加することが可能な対物レンズ制御電源36とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、試料に荷電粒子ビームを照射して、試料の加工、観察を行う荷電粒子ビーム装置に関するものである。
従来から、イオンビームや電子ビームなどの荷電粒子ビームを所定位置に照射させて、加工、観察などを行う荷電粒子ビーム装置が様々な分野で用いられている。荷電粒子ビーム装置としては、例えば、液体金属イオン源と、液体金属イオン源から放出されたイオンビームを集束させるイオンビーム光学系とを備えた集束イオンビーム装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような集束イオンビーム装置においては、試料の所定位置に集束イオンビームを照射することで、試料のエッチングを行うことが可能であり、あるいは、照射に伴って試料から発生する二次電子等を検出することで、試料表面の観察をすることも可能である。また、ガス導入機構を備え、集束イオンビームを照射するとともに、試料表面に所定のガスを噴出させることで、エッチングを促進させる、あるいは、ガス成分で形成された膜を成膜するデポジションを行うことなどが可能である。
また、上記のような荷電粒子ビーム装置において、荷電粒子ビームを試料に集束させて照射する対物レンズとしては、例えば、アインツェルレンズが使用される(例えば、非特許文献1参照)。アインツェルレンズとは、3枚の電極で構成され、2枚の外側電極を接地させるとともに、外側電極に挟み込まれた中間電極に正負いずれかの電圧を印加して電場を形成することで、この電場によって通過する荷電粒子ビームを集束させることができる。荷電粒子ビームの加速電圧極性と異なる極性の電圧を印加した場合には、荷電粒子ビームを中間電極で加速させる加速レンズとして機能する。また、荷電粒子ビームの加速電圧極性と同じ極性の電圧を印加した場合には、荷電粒子ビームを中間電極で減速させる減速レンズとして機能する。中間電極に印加する電圧の極性は正負いずれを選択しても荷電粒子ビームを集束させることができるが、荷電粒子ビームと異なる極性の電圧を印加する加速レンズとする方が、色収差を小さくすることができ、近年さらなる精密化が要求される中で、多く採用されてきている。
特開2002−251976号公報 「電子イオンビームハンドブック」、日刊工業新聞社、昭和61年9月25日、p.68
しかしながら、特許文献1のような荷電粒子ビーム装置において、対物レンズとしてアインツェルレンズを採用し、加速レンズとして使用した場合には、減速レンズとして使用した場合に比べて、印加する電圧の絶対値が非常に高くなってしまう。このため、上記のように荷電粒子ビームの照射とともに試料表面にガスを導入する場合、ガスに起因して放電が発生してしまうおそれがあった。特に、近年さらなる精密化が望まれる中で、対物レンズに印加される電圧の絶対値をより高くするとともに、試料と対物レンズとの距離をより短く設定するため、ガスを導入した場合の放電の可能性がさらに高まってしまう問題があった。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、収差を軽減し試料に荷電粒子ビームを照射可能であるとともに、試料の表面にガスを導入する場合などでも、放電のおそれ無く荷電粒子ビームを照射することが可能な荷電粒子ビーム装置を提供するものである。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の荷電粒子ビーム装置は、荷電粒子ビームを放出する荷電粒子源と、該荷電粒子ビームを必要に応じて補正、偏向する補正・偏向手段、及び、二つの外側電極と、該外側電極に挟み込まれた少なくとも一つの中間電極とが、前記荷電粒子ビームの照射方向に配列して構成され、前記荷電粒子ビームを集束させて試料に照射させる対物レンズを有する荷電粒子ビーム光学系と、該荷電粒子ビーム光学系の前記対物レンズの前記中間電極に、前記外側電極に対して正負いずれかの電位差が生じるように電圧を切り替えて印加することが可能な対物レンズ制御電源とを備えることを特徴としている。
この発明に係る荷電粒子ビーム装置によれば、試料の表面にガスを導入するなどせず、放電のおそれが無い場合には、対物レンズ制御電源によって中間電極に、外側電極に対して荷電粒子ビームの極性と異なる極性となる電位差が生ずるような極性の電圧を印加して加速レンズとすることで、収差を軽減して効果的に荷電粒子ビームを集束させることができる。一方、ガスを導入する場合などでは、対物レンズ制御電源によって中間電極に、外側電極に対して荷電粒子ビームの極性と同じ極性の電位差が生ずるような極性の電圧を印加して減速レンズとすることで、放電のおそれ無く荷電粒子ビームを集束させることができる。
また、上記の荷電粒子ビーム装置において、前記対物レンズ制御電源は、前記外側電極に対して負の電位差が生じるように負電圧を印加可能な第1の電源と、前記外側電極に対して正の電位差が生じるように正電圧を印加可能な第2の電源と、前記対物レンズの前記中間電極に、前記第1の電源と前記第2の電源とのいずれか一方を接続させるように切り替え可能な切替手段とを有することがより好ましいとされている。
この発明に係る荷電粒子ビーム装置によれば、対物レンズ制御電源が、第1の電源、第2の電源、及び切替手段を有することで、対物レンズの中間電極に正負いずれかの電圧を切り替えて印加することができる。このため、試料の表面にガスを導入するなどせず放電の恐れが無い場合には、対物レンズを加速レンズとし、また、ガスを導入するなどの場合には、対物レンズを減速レンズとすることができる。
また、上記の荷電粒子ビーム装置において、前記対物レンズ制御電源は、前記外側電極に対して正負いずれかの電位差が生じるように、負電圧と正電圧とを切り替えて印加可能な両極性高圧電源であるものとしても良い。
この発明に係る荷電粒子ビーム装置によれば、対物レンズ制御電源が両極性高圧電源であることで、対物レンズの中間電極に正負いずれかの電圧を切り替えて印加することができる。このため、試料の表面にガスを導入するなどせず放電のおそれが無い場合には、加速レンズとし、また、ガスを導入するなどの場合には、減速レンズとすることができる。
また、上記の荷電粒子ビーム装置において、前記対物レンズの前記中間電極は、第1の電極と、該第1の電極よりも前記試料側に配置された第2の電極とを有し、前記対物レンズ制御電源は、前記第1の電極に接続され、前記外側電極に対して前記荷電粒子ビームの極性と異なる極性の電位差が生じるように、前記荷電粒子ビームの極性と異なる極性の電圧を印加可能な第1の電源と、前記第2の電極に接続され、前記外側電極に対して前記荷電粒子ビームの極性と同じ極性の電位差が生じるように、前記荷電粒子ビームの極性と同じ極性の電圧を印加可能な第2の電源とを有するものとしても良い。
この発明に係る荷電粒子ビーム装置によれば、対物レンズ制御電源が、第1の電源及び第2の電源を有することで、対物レンズの中間電極の第1電極と第2の電極とに互いに正負異なる電圧を印加することができる。このため、試料の表面にガスを導入するなどせず放電のおそれが無い場合には、外側電極に対して荷電粒子ビームの極性と異なる極性の電位差が生じるように荷電粒子ビームの極性と異なる極性の電圧を第1の電極に印加して、加速レンズとして荷電粒子ビームを集束させることができる。また、ガスを導入するなどの場合には、外側電極に対して荷電粒子ビームの極性と同じ極性の電位差が生じるように荷電粒子ビームの極性と同じ極性の電圧を第2の電極に印加して、減速レンズとして荷電粒子ビームを集束させることができる。また、加速レンズとして第1の電極に印加する電圧の絶対値は、減速レンズとして第2の電極に印加する電圧の絶対値よりも高くなるが、第2の電極を試料側に配置し、第1の電極を試料から離れた位置に配置していることで、加速レンズとして使用した場合の放電の可能性も低減させることができる。また、印加する電圧の極性の異なる第1の電源と第2の電源とが、それぞれ異なる電極に接続されていることで、高電圧の極性を短絡せずに安全に切り替えるための複雑な絶縁構造を設ける必要が無く、装置の簡略化、コストの低減を図ることができる。
また、上記の荷電粒子ビーム装置において、前記荷電粒子ビーム光学系は、前記対物レンズとして、第1の対物レンズと、該第1の対物レンズよりも前記試料側に配置された第2の対物レンズとの二つの前記対物レンズを有し、前記対物レンズ制御電源は、前記第1の対物レンズの前記中間電極に接続され、前記第1の対物レンズの前記外側電極に対して前記荷電粒子ビームの極性と異なる極性の電位差が生じるように、前記荷電粒子ビームの極性と異なる極性の電圧を印加可能な第1の電源と、前記第2の対物レンズの前記中間電極に接続され、前記第2の対物レンズの前記外側電極に対して前記荷電粒子ビームの極性と同じ極性の電位差が生じるように、前記荷電粒子ビームの極性と同じ極性の電圧を印加可能な第2の電源とを有するものとしても良い。
この発明に係る荷電粒子ビーム装置によれば、対物レンズ制御電源が、第1の電源及び第2の電源を有することで、第1の対物レンズの中間電極と第2の対物レンズの中間電極に、互いに正負異なる電圧を印加することができる。このため、試料の表面にガスを導入するなどせず放電の恐れが無い場合には、第1の対物レンズにおいて、外側電極に対して荷電粒子ビームの極性と異なる極性の電位差が生じるように荷電粒子ビームの極性と異なる極性の電圧を中間電極に印加して、加速レンズとして荷電粒子ビームを集束させることができる。また、ガスを導入する場合などには、第2の対物レンズにおいて、外側電極に対して荷電粒子ビームの極性と同じ極性の電位差が生じるように荷電粒子ビームの極性と同じ極性の電圧を中間電極に印加して、減速レンズとして荷電粒子ビームを集束させることができる。また、加速レンズとして第1の対物レンズの中間電極に印加する電圧の絶対値は、減速レンズとして第2の対物レンズの中間電極に印加する電圧の絶対値よりも高くなるが、第2の対物レンズを試料側に配置し、第1の対物レンズを試料から離れた位置に配置していることで、加速レンズとして使用した場合の放電の可能性も低減させることができる。また、印加する電圧の極性の異なる第1の電源と第2の電源とが、それぞれ異なる対物レンズに接続されていることで、高電圧の極性を短絡せずに安全に切り替えるための複雑な絶縁構造を設ける必要が無く、装置の簡略化、コストの低減を図ることができる。
また、上記の荷電粒子ビーム装置において、前記荷電粒子ビーム光学系の前記補正・偏向手段を駆動させる制御電源部と、前記対物レンズ制御電源によって前記対物レンズの前記中間電極に電圧を印加して、前記外側電極との間に正負いずれかの電位差が生じるようにしたそれぞれの場合で、前記荷電粒子ビームを最適条件で前記試料に照射する前記荷電粒子ビーム光学系の前記補正・偏向手段の調整値が予め設定された制御部とを備え、該制御部は、前記対物レンズ制御電源によって前記中間電極と前記外側電極との間に生じた電位差が正負いずれであるかに基づいて、前記調整値を選択し、前記制御電源部によって前記荷電粒子ビーム光学系の前記補正・偏向手段を駆動させることがより好ましいとされている。
この発明に係る荷電粒子ビーム装置によれば、中間電極と外側電極との間に正負いずれかの電位差が生じるようにしたそれぞれの場合で、制御部が制御電源部によって補正・偏向手段を駆動させて、予め設定された調整値で荷電粒子ビームを自動的に調整することができる。このため、中間電極に印加する電圧を変化させても、常に最適条件で荷電粒子ビームを照射することができる。
また、上記の荷電粒子ビーム装置において、前記荷電粒子ビームを前記試料に照射する照射位置に、ガスを導入するガス導入機構と、該ガス導入機構の駆動、非駆動に基づいて、前記対物レンズ制御電源によって前記対物レンズの前記中間電極に印加する電圧の極性を切り替える制御部とを備えることがより好ましいとされている。
この発明に係る荷電粒子ビーム装置によれば、ガス導入機構を非駆動とする場合には、対物レンズの中間電極に荷電粒子ビームの極性と異なる電圧を印加して加速レンズとする一方、ガス導入機構を駆動する際には、制御部によって対物レンズの中間電極に印加する電圧を自動的に切り替えて減速レンズとすることで、放電のおそれ無く、荷電粒子ビームを照射することができる。
本発明の荷電粒子ビーム装置によれば、対物レンズ制御電源を備えることで、収差を軽減して試料に荷電粒子ビームを照射可能であるとともに、試料の表面にガスを導入する場合などでも、放電のおそれ無く荷電粒子ビームを照射することが可能である。
(第1の実施形態)
図1は、この発明に係る第1の実施形態を示している。図1に示すように、荷電粒子ビーム装置である集束イオンビーム装置(FIB)1は、試料Mに荷電粒子ビームであるイオンビームIを照射することによって、試料Mの表面の加工等を行うものである。例えばウエハを試料Mとして配置し、TEM(透過型電子顕微鏡)観察用の試料を作製することが可能であり、あるいは、フォトリソグラフィ技術におけるフォトマスクを試料Mとして、フォトマスクの修正などが可能である。以下、本実施形態における集束イオンビーム装置1の詳細について説明する。
図1に示すように、集束イオンビーム装置1は、試料Mを配置可能な試料台2と、試料台2に配置された試料M対してイオンビームIを照射可能なイオンビーム鏡筒3とを備える。試料台2は、真空チャンバー4の内部4aに配置されている。真空チャンバー4には、真空ポンプ5が設けられていて、内部4aを高真空雰囲気まで排気可能である。また、試料台2には五軸ステージ6が設けられている。五軸ステージ6は、五軸ステージ制御電源38と接続されていて、五軸ステージ制御電源38によって駆動し、試料MをイオンビームIの照射方向であるZ方向と、Z方向と略直交する二軸であるX方向及びY方向に所定量移動させることが可能である。また、図示されていないXY平面内の回転、X軸を中心とする試料傾斜を行うことも可能である。
イオンビーム鏡筒3は、先端に真空チャンバー4と連通する照射口7が形成された筒体8と、筒体8の内部8aにおいて、基端側に収容された荷電粒子源であるイオン源9とを備える。イオン源9を構成するイオンとしては、例えばガリウムイオン(Ga)などである。イオン源9は、イオン源制御電源31と接続されている。そして、イオン源制御電源31によって加速電圧及び引き出し電圧を印加することで、イオン源9から引き出されたイオンを加速させてイオンビームIとして放出することが可能である。
また、筒体8の内部8aにおいて、イオン源9よりも先端側には、イオン源9から放出されたイオンビームIを必要に応じて補正、偏向し、集束させる荷電粒子ビーム光学系であるイオンビーム光学系11が設けられている。イオンビーム光学系11としては、基端側から順に、コンデンサレンズ12と、可動絞り13と、スティグマ14と、走査電極15と、対物レンズ16とを備えている。
コンデンサレンズ12は、外側電極12a、12bと、外側電極12a、12bに挟み込まれた中間電極12cとのそれぞれ貫通孔12dを有する3枚の電極で構成されたレンズであり、中間電極12cはコンデンサレンズ制御電源32と接続されている。そして、外側電極12bを接地するとともに、コンデンサレンズ制御電源32によって中間電極12cに電圧を印加することで、電場を形成し、イオン源9から放出され拡散状態で貫通孔12dを通過するイオンビームIを集束させることができる。
また、可動絞り13は、所定の径を有する貫通孔であるアパーチャ17と、アパーチャ17をX方向及びY方向に移動させるアパーチャ駆動部18とを備える。アパーチャ17は、コンデンサレンズ12から照射されるイオンビームIを自身の径に応じて絞り込むものである。アパーチャ駆動部18は、アパーチャ位置制御電源33と接続されていて、アパーチャ位置制御電源33から供給される電力によってアパーチャ17の位置を調整することが可能である。また、アパーチャ17は、図示しないが異なる径を有して複数設けられている。このため、アパーチャ駆動部18によって、最適な径のアパーチャ17を選択するとともに、アパーチャ17の軸をイオンビームIの軸と略一致させるように調整することで、イオンビームIを、コマ収差を抑えた所定のビーム径に絞り込むことが可能である。
スティグマ14は、通過するイオンビームIの非点補正を行う電極であり、スティグマ制御電源34によって電圧を印加することで行われる。また、走査電極15は、走査電極制御電源35によって電圧を印加することで平行電場形成し、通過するイオンビームIをX方向及びY方向に所定量だけ偏向させることが可能である。そして、これにより試料M上でイオンビームIを走査させる、あるいは、所定の位置に照射するように照射位置をシフトさせることができる。なお、照射位置のシフトについては、別途電極を設ける構成としても良い。
以上のように、本実施形態においては、コンデンサレンズ12と、可動絞り13と、スティグマ14と、走査電極15とによって補正・偏向手段19が構成され、イオン源9から放出されたイオンビームIを必要に応じて補正、偏向することが可能である。なお、補正・偏向手段19を構成するものとしては、上記だけに限るものではなく、また、上記全ての構成を必ずしも必要とするものでもない。
また、対物レンズ16は、上記の補正・偏向手段19によって補正・偏向されたイオンビームIを試料Mの表面M1上で焦点位置となるように集束させることで、試料Mの所定位置に照射させるものである。より詳しくは、対物レンズ16は、アインツェルレンズであり、外側電極16a、16bと、外側電極16a、16bに挟み込まれた中間電極16cとのそれぞれ貫通孔16dを有する3枚の電極で構成されている。これらの電極は、導電性を有する金属で形成されているが、フッ化キセノン(XeF)や塩素(Cl)などの腐食性ガスに対して耐腐食性の高い金属が好ましく、例えば、SUS316L、ハステロイ、ニッケルなどが選択される。また、外側電極16a、16bは接地されている一方、中間電極16cは対物レンズ制御電源36に接続されている。対物レンズ制御電源36は、外側電極18a、18bに対してイオンビームIを形成するガリウムイオンの極性(正)と異なる極性(負)の電位差が生ずるように、負電圧を印加可能な第1の電源36aと、ガリウムイオンの極性(正)と同じ極性(正)の電位差が生ずるように、正電圧を印加可能な第2の電源36bとを備える。これらは、切替手段36cによって切り替えて接続することが可能である。
また、集束イオンビーム装置1は、試料Mの表面M1上において、イオンビームIの照射位置にガスを噴出可能なガス導入機構20を備える。ガス導入機構20のガスは、その種類に応じて、イオンビームIによるエッチングを促進させる、あるいは、ガスの成分を成膜させるデポジションを行うことが可能である。ガス導入機構20は、ガス導入機構制御電源37と接続されていて、ガス導入機構制御電源37によって駆動し、ガスを噴出させることが可能である。
また、集束イオンビーム装置1は制御部21を備え、上記のイオン源制御電源31、コンデンサレンズ制御電源32、アパーチャ制御電源33、スティグマ制御電源34、走査電極制御電源35、対物レンズ制御電源36、ガス導入機構制御電源37、及び五軸ステージ制御電源38によって構成される制御電源部30の各出力は、この制御部21によって制御されている。すなわち、制御部21の制御によって、イオン源制御電源31を駆動させ、所定の電流量、所定の加速電圧で、イオン源9からイオンビームIを放出することが可能であり、コンデンサレンズ制御電源32を駆動し、コンデンサレンズ12によって所定の縮小比でイオンビームIを集束させることが可能である。また、アパーチャ位置制御電源33を駆動させ、アパーチャ17の径と位置を調整することが可能であり、スティグマ制御電源33を駆動させ、イオンビームIの非点補正を行うことが可能である。また、走査電極制御電源34を駆動させ、走査電極15によってイオンビームIを走査し、あるいは、スキャンさせることが可能である。さらに、対物レンズ制御電源36を駆動させ、切替手段36cによって正電圧と負電圧と、極性を切替可能であるとともに、絶対値を変化させて焦点位置を調整することが可能である。また、ガス導入機構制御電源37を駆動させ、所定量でガスを導入させることが可能である。また、五軸ステージ制御電源38を駆動させ、試料MをX軸、Y軸、及びZ軸の各方向に位置調整することが可能である。
ここで、対物レンズ制御電源36の切替手段36cによって極性を切り替えた場合に、同じ焦点位置及び照射位置で、ビーム径を最適に調整し照射するには、補正・偏向手段19の各構成であるコンデンサレンズ12、可動絞り13、スティグマ14、及び走査電極15を調整する必要がある。そして、これらの補正・偏向手段19の各構成の調整値は、予め測定されていて、制御部21に設定されている。すなわち、制御部21は、対物レンズ制御電源36によって対物レンズ16の中間電極16cに印加する電圧の極性を変化させた場合には、予め設定された調整値に基づいて、制御電源部30の各電源を駆動させ、補正・偏向手段19を調整して、最適条件でイオンビームIを照射することが可能である。なお、制御部21には、端末22が接続されていて、操作者によって端末22から各種調整することも可能である。
さらに、制御部21は、ガス導入機構20の駆動、非駆動に基づいて、中間電極16cに印加する電圧の極性を切り替えることが可能である。すなわち、制御部21は、ガス導入機構20を非駆動の状態としてガスを導入せずにイオンビームIを照射する場合には、切替手段36cを駆動させて、第1の電源36aと対物レンズ16の中間電極16cと接続させる。このため、ガスを導入せずに放電のおそれの無い環境下においては、対物レンズ16を加速レンズとして、収差を軽減して効果的にイオンビームIを集束させて、試料Mに照射することができる。
また、例えば、操作者が端末26から入力により、ガス導入機構20によってガスを導入しながらイオンビームIを照射するように指示したとする。この場合、制御部21は、まず、対物レンズ制御電源36の切替手段36cを駆動させて、対物レンズ16の中間電極16cに接続される電源を第1の電源36aから第2の電源36bに切り替えて、印加される電圧を負電圧にして、減速レンズとして機能するようにする。さらに制御部21は、電圧の切り替えと対応して、各制御電源部30を駆動させて、予め設定された各調整値に基づいて補正・偏向手段19の各構成の調整を行う。すなわち、コンデンサレンズ制御電源32からコンデンサレンズ12に印加される電圧を所定量変化させる。また、アパーチャ位置制御電源33からアパーチャ駆動部18に電力を供給して、所定量アパーチャ17を移動させる。また、スティグマ制御電源34からスティグマ14に印加する所定電圧を変化させて、非点補正の再調整を行う。また、走査電極制御電源35から走査電極15に印加する所定電圧を変化させて、照射位置の再調整を行う。
そして、すべての調整が完了したら、制御部21は、ガス導入機構制御電源37を駆動させて、ガス導入機構20からガスを噴出させるとともに、イオン源制御電源31を駆動させて、イオン源9からイオンビームIを放出させ、試料Mに照射させる。この際、対物レンズ16が減速レンズとなっていることで、中間電極16cに印加する電圧の絶対値を抑えることができ、これによりガスに起因して放電してしまうことを防ぐことができる。このため、ガスに起因する放電が生じてしまうおそれ無く、イオンビームIを集束させて試料Mに照射し、エッチングの促進、あるいは、デポジションを行うことが可能である。また、放電のおそれが無いことで耐久性を向上させ、ガス使用時におけるイオンビーム鏡筒3の寿命を向上させることができる。また、上記のように、調整値に基づいて補正・偏向手段19の各構成を自動的に最適条件に調整することで、収差などを補正して、正確な位置に照射することができる。
そして、試料MへのイオンビームIの照射を停止させる指示が入力されたら、制御部21は、イオン源制御電源31及びガス導入機構制御電源37の駆動を停止させ、イオンビームIの照射と、ガスの噴出を停止させる。さらに、制御部21は、真空ポンプ5によって真空チャンバー4の内部4aのガスを排気させる。そして、排気が完了した段階で、制御部21は、対物レンズ制御電源36の切替手段36cを駆動させて、第1の電源36aと接続させるとともに、各調整値に基づいて補正・偏向手段19の各構成を再調整することで、再び対物レンズ16を加速レンズとして、また、これと対応して最適条件として、イオンビームIを照射することが可能となる。
なお、上記においては、対物レンズ制御電源36により印加する電圧の極性の切替、補正・偏向手段19の各構成の調整は、制御部21によって自動的に行われるものとしたがこれに限るものでは無い。端末22において、操作者の入力作業に基づいて行われるものとしても良い。また、対物レンズ16は、外側電極16a、16bと、中間電極16cとで構成されるアインツェルレンズであるとしたがこれに限るものでは無い。例えば、一方の外側電極16aと、他方の外側電極16bとの間に電位差を生じさせる構成としても良い。この場合においても、外側電極16a、16bに対して相対的に極性の異なる電位差となるように印加する電圧を切り替えることが可能であることで同様の効果を期待することができる。
また、対物レンズ制御電源としては、上記構成に限るものでは無い。図2は、本実施形態の変形例を示している。図2に示すように、本変形例の本実施形態の集束イオンビーム装置40は、対物レンズ制御電源として、負電圧と正電圧とを切り替えて印加可能な両極性高圧電源41を備えている。この集束イオンビーム装置40によれば、同様の効果を期待することができる。すなわち、両極性高圧電源41によって対物レンズ16の中間電極16cに正負異なる電圧を印加することが可能であることで、試料Mの表面M1にガスを導入するなどせず放電のおそれが無い場合には、外側電極16a、16bに対してイオンビームIの極性(正)と異なる極性(負)の電位差が生じるように中間電極16cに負電圧を印加することで、対物レンズ16を加速レンズとし、イオンビームIを、収差を軽減して効果的に集束させることができる。また、ガス導入機構20によってガスを導入するなどの場合には、極性を切り替えて正電圧を中間電極16cに印加して対物レンズ16を減速レンズとし、ガスなどに起因して放電してしまうおそれ無くイオンビームIを集束させることができる。
(第2の実施形態)
図3は、この発明に係る第2の実施形態を示している。この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図3に示すように、本実施形態の集束イオンビーム装置50において、対物レンズ51は、二つの外側電極51a、51bと、外側電極51a、51bに挟み込まれた中間電極51cを備える。中間電極51cとしては、第1の電極51dと、第1の電極51dよりも試料M側に配置された第2の電極51eと、二枚の電極を有している。これらの外側電極51a、51b及び中間電極51cには、貫通孔51fが形成されていて、通過するイオンビームIを集束させることが可能である。また、中間電極51cには、制御電源部30の対物レンズ制御電源52が接続されている。より詳しくは、対物レンズ制御電源52は、イオンビームIの極性(正)と異なる負電圧を印加可能な第1の電源52aと、イオンビームIの極性(正)と同じ正電圧を印加可能な第2の電源52bとを備える。第1の電源52aは、中間電極51cの第1の電極51dと接続されている。また、第2の電源52bは、中間電極51cの第2の電極51eと接続されている。
本実施形態の集束イオンビーム装置50においては、ガス導入機構20を非駆動の状態でイオンビームIを照射する場合には、制御部21は、対物レンズ制御電源52において、第1の電源52aによって対物レンズ51の第1の電極51dに負電圧を印加させる一方、第2の電源52bの駆動を停止させる。このため、対物レンズ51において、外側電極51a、51bに対して中間電極51cの第1の電極51dには、イオンビームIの極性(正)と異なる負の電位差が生じる。すなわち、対物レンズ51は加速レンズとして機能し、収差を軽減して効果的にイオンビームIを集束させることができる。また、ガス導入機構20を駆動した状態でイオンビームIを照射する場合には、制御部21は、対物レンズ制御電源52において、第2の電源52bによって対物レンズ51の第2の電極51eに正電圧を印加させる一方、第1の電源52aの駆動を停止させる。このため、対物レンズ51において、外側電極51a、51bに対して中間電極51cの第2の電極51eには、イオンビームIの極性(正)と同じ正の電位差が生じる。すなわち、対物レンズ51は減速レンズとして機能し、ガス導入機構20によって導入されるガスに起因して放電してしまうおそれ無く、イオンビームIを集束させることができる。また、加速レンズとして第1の電極51dに印加する電圧の絶対値は、減速レンズとして第2の電極51eに印加する電圧の絶対値よりも高くなるが、第2の電極を試料M側に配置し、第1の電極51dを試料Mから離れた位置に配置していることで、加速レンズとして使用した場合の放電の可能性も低減させることができる。
また、上記のように対物レンズ制御電源52によって印加する電圧の極性を切り替える際、第1の電源52aと第2の電源52bとが、それぞれ異なる電極に接続されていることで、単にそれぞれの電源を駆動、非駆動に切り替えるだけである。このため、対物レンズ制御電源52に、高電圧の極性を短絡せずに安全に切り替えるための複雑な絶縁構造を設ける必要が無く、装置の簡略化、コストの低減を図ることができる。
(第3の実施形態)
図4は、この発明に係る第3の実施形態を示している。この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態の集束イオンビーム装置60は、対物レンズ61として、第1の対物レンズ62と第2の対物レンズ63との二つの対物レンズを有している。第1の対物レンズ62は、二つの外側電極62a、62bと、一つの中間電極62cとのそれぞれ貫通孔62dを有する3枚の電極で構成されたアインツェルレンズである。同様に、第2の対物レンズ63は、外側電極63a、63bと中間電極63cとのそれぞれ貫通孔63dを有する3枚の電極で構成されたアインツェルレンズである。また、第2の対物レンズ63は、第1の対物レンズ62よりも試料M側に配置されている。
また、第1の対物レンズ62及び第2の対物レンズ63のそれぞれの中間電極62c、63cには、制御電源部30の対物レンズ制御電源64が接続されている。より詳しくは、対物レンズ制御電源64は、イオンビームIの極性(正)と異なる負電圧を印加可能な第1の電源64aと、イオンビームIの極性(正)と同じ正電圧を印加可能な第2の電源64bとを備える。第1の電源64aは、第1の対物レンズ62の中間電極62cと接続されている。また、第2の電源64bは、第2の対物レンズ63の中間電極63cと接続されている。
本実施形態の集束イオンビーム装置60においても、第2の実施形態同様に、ガス導入機構20を非駆動の状態でイオンビームIを照射する場合には、制御部21は、対物レンズ制御電源64において、第1の電源64aによって第1の対物レンズ62の中間電極62cに負電圧を印加させる一方、第2の電源64bの駆動を停止させる。このため、第1の対物レンズ62において、外側電極62a、62bに対して中間電極62cには、イオンビームIの極性(正)と異なる負の電位差が生じる。すなわち、第1の対物レンズ62は加速レンズとして機能し、収差を軽減して効果的にイオンビームIを集束させることができる。
また、ガス導入機構20を駆動した状態でイオンビームIを照射する場合には、制御部21は、対物レンズ制御電源64において、第2の電源64bによって第2の対物レンズ63の中間電極63cに正電圧を印加させる一方、第1の電源64aの駆動を停止させる。このため、第2の対物レンズ63において、外側電極63a、63bに対して中間電極63cには、イオンビームIの極性(正)と同じ正の電位差が生じる。すなわち、第2の対物レンズ63は減速レンズとして機能し、ガス導入機構20によって導入されるガスに起因して放電してしまうおそれ無く、イオンビームIを集束させることができる。
また、加速レンズとして第1の対物レンズ62の中間電極62cに印加する電圧の絶対値は、減速レンズとして第2の対物レンズ63の中間電極63cに印加する電圧の絶対値よりも高くなるが、第2の対物レンズ63を試料側に配置し、第1の対物レンズ62を試料Mから離れた位置に配置していることで、第1の対物レンズ62を使用した場合の放電の可能性も低減させることができる。また、第2の実施形態同様に、対物レンズ制御電源64に、高電圧の極性を短絡せずに安全に切り替えるための複雑な絶縁構造を設ける必要が無く、装置の簡略化、コストの低減を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
なお、各実施形態の集束イオンビーム装置においては、イオン源9としては、ガリウムイオンを例として挙げたがこれに限るものでは無い。例えば、例えば、希ガス(Ar)やアルカリ金属(Cs)などの陰イオンを用いても良い。また、各実施形態においては荷電粒子ビーム装置として集束イオンビーム装置を例に挙げたが、これに限ることは無い。例えば、荷電粒子ビームとして電子ビームを照射可能な走査型電子顕微鏡(SEM)などでも同様の効果を期待することができる。なお、上記のように集束イオンビーム装置のイオン源として陰イオンを選択した場合や、走査型電子顕微鏡において照射される電子ビームのように負の極性を有する荷電粒子ビームを照射する場合には、対物レンズの中間電極に印加する電圧の極性を逆にすることで、同様の効果を期待することができる。
この発明の第1の実施形態の荷電粒子ビーム装置の構成図である。 この発明の第1の実施形態の変形例の荷電粒子ビーム装置の構成図である。 この発明の第2の実施形態の荷電粒子ビーム装置の構成図である。 この発明の第3の実施形態の荷電粒子ビーム装置の構成図である。
符号の説明
1、40、50、60 集束イオンビーム装置(荷電粒子ビーム装置)
9 イオン源(荷電粒子源)
11 イオンビーム光学系(荷電粒子ビーム光学系)
16、51、61 対物レンズ
16a、16b、51a、51b 外側電極
16c、51c 中間電極
19 補正・偏向手段
20 ガス導入機構
21 制御部
30 制御電源部
36、52、64 対物レンズ制御電源
36a、52a、64a 第1の電源
36b、52b、64b 第2の電源
36c 切替手段
41 両極性高圧電源(対物レンズ制御電源)
51d 第1の電極
51e 第2の電極
62 第1の対物レンズ
62a、62b 外側電極
62c 中間電極
63 第2の対物レンズ
63a、63b 外側電極
63c 中間電極
M 試料
I イオンビーム(荷電粒子ビーム)

Claims (7)

  1. 荷電粒子ビームを放出する荷電粒子源と、
    該荷電粒子ビームを必要に応じて補正、偏向する補正・偏向手段、及び、二つの外側電極と、該外側電極に挟み込まれた少なくとも一つの中間電極とが、前記荷電粒子ビームの照射方向に配列して構成され、前記荷電粒子ビームを集束させて試料に照射させる対物レンズを有する荷電粒子ビーム光学系と、
    該荷電粒子ビーム光学系の前記対物レンズの前記中間電極に、前記外側電極に対して正負いずれかの電位差が生じるように電圧を切り替えて印加することが可能な対物レンズ制御電源とを備えることを特徴とする荷電粒子ビーム装置。
  2. 請求項1に記載の荷電粒子ビーム装置において、
    前記対物レンズ制御電源は、前記外側電極に対して負の電位差が生じるように負電圧を印加可能な第1の電源と、
    前記外側電極に対して正の電位差が生じるように正電圧を印加可能な第2の電源と、
    前記対物レンズの前記中間電極に、前記第1の電源と前記第2の電源とのいずれか一方を接続させるように切り替え可能な切替手段とを有することを特徴とする荷電粒子ビーム装置。
  3. 請求項1に記載の荷電粒子ビーム装置において、
    前記対物レンズ制御電源は、前記外側電極に対して正負いずれかの電位差が生じるように、負電圧と正電圧とを切り替えて印加可能な両極性高圧電源であることを特徴とする荷電粒子ビーム装置。
  4. 請求項1に記載の荷電粒子ビーム装置において、
    前記対物レンズの前記中間電極は、第1の電極と、該第1の電極よりも前記試料側に配置された第2の電極とを有し、
    前記対物レンズ制御電源は、前記第1の電極に接続され、前記外側電極に対して前記荷電粒子ビームの極性と異なる極性の電位差が生じるように、前記荷電粒子ビームの極性と異なる極性の電圧を印加可能な第1の電源と、前記第2の電極に接続され、前記外側電極に対して前記荷電粒子ビームの極性と同じ極性の電位差が生じるように、前記荷電粒子ビームの極性と同じ極性の電圧を印加可能な第2の電源とを有することを特徴とする荷電粒子ビーム装置。
  5. 請求項1に記載の荷電粒子ビーム装置において、
    前記荷電粒子ビーム光学系は、前記対物レンズとして、第1の対物レンズと、該第1の対物レンズよりも前記試料側に配置された第2の対物レンズとの二つの前記対物レンズを有し、
    前記対物レンズ制御電源は、前記第1の対物レンズの前記中間電極に接続され、前記第1の対物レンズの前記外側電極に対して前記荷電粒子ビームの極性と異なる極性の電位差が生じるように、前記荷電粒子ビームの極性と異なる極性の電圧を印加可能な第1の電源と、
    前記第2の対物レンズの前記中間電極に接続され、前記第2の対物レンズの前記外側電極に対して前記荷電粒子ビームの極性と同じ極性の電位差が生じるように、前記荷電粒子ビームの極性と同じ極性の電圧を印加可能な第2の電源とを有することを特徴とする荷電粒子ビーム装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の荷電粒子ビーム装置において、
    前記荷電粒子ビーム光学系の前記補正・偏向手段を駆動させる制御電源部と、
    前記対物レンズ制御電源によって前記対物レンズの前記中間電極に電圧を印加して、前記外側電極との間に正負いずれかの電位差が生じるようにしたそれぞれの場合で、前記荷電粒子ビームを最適条件で前記試料に照射する前記荷電粒子ビーム光学系の前記補正・偏向手段の調整値が予め設定された制御部とを備え、
    該制御部は、前記対物レンズ制御電源によって前記中間電極と前記外側電極との間に生じた電位差が正負いずれであるかに基づいて、前記調整値を選択し、前記制御電源部によって前記荷電粒子ビーム光学系の前記補正・偏向手段を駆動させることを特徴とする荷電粒子ビーム装置。
  7. 請求項1から5のいずれかに記載の荷電粒子ビーム装置において、
    前記荷電粒子ビームを前記試料に照射する照射位置に、ガスを導入するガス導入機構と、
    該ガス導入機構の駆動、非駆動に基づいて、前記対物レンズ制御電源によって前記対物レンズの前記中間電極に印加する電圧の極性を切り替える制御部とを備えることを特徴とする荷電粒子ビーム装置。
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