JP5537050B2 - 集束イオンビーム装置 - Google Patents

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Description

本発明は、荷電粒子線の集束性を制御する荷電粒子線装置に関する。例えば、幅広い加速電圧においてビーム電流が多くてもビームを細く絞ることのできる集束イオンビーム装置に関する。
近年、細く絞った高エネルギーの荷電粒子線、特にイオンビームを試料に照射して試料の微細加工を行う技術が盛んに使われるようになっている。イオンビームを用いた試料加工では、イオンビームが大電流であるほど、また、イオンビームが細ければ細いほど、高速で微細な加工ができる。この為、集束イオンビーム装置には、イオンビームの集束性を制御することが求められている。
非特許文献1には、集束イオンビーム装置の基本的構成が説明されている。集束イオンビーム装置では、イオンビームの集束性を制御する際、イオンの質量が重く、イオンは電子線に比べ二桁程度速度が小さい為、速度と磁場分布でレンズ作用する磁界レンズではなく、電界分布でレンズ作用する静電レンズを使用する。
静電レンズ(対物レンズ)は、照射試料の対向する面に設けられ、試料上に細いビームを産み出す。静電レンズは、通常、3枚の電極で構成され、その中央の電極に正極性もしくは負極性の電圧を印加することによってイオンビームを細く絞ることができる。静電レンズは磁界レンズに比べ色収差が大きい為、静電レンズを用いてイオンビームを細く絞ることの限界は、通常、その静電レンズの色収差に依存する。
裏 克己著:電子・イオンビーム光学、共立出版(1994)
本願発明者が集束イオンビームを用いたTEM試料作製について鋭意検討した結果、次の知見を得るに至った。
集束イオンビーム装置は、100nm以下の位置精度でスパッタリング加工できるため、観察目的の物を100nm程度の薄片の中に含めた凸状のTEM試料を作製することができる。しかし、イオンビーム照射により、試料表面にダメージ層が形成されてしまう。
より詳細に説明すると、集束イオンビーム装置の試料に対する照射エネルギーは、荷電粒子(ビーム)の電荷と加速電圧の掛けた値が照射エネルギーになる。一価の荷電粒子の場合、加速電圧と照射エネルギーは等価である。Ga液体金属イオン源とする集束イオンビーム装置の場合、Gaは一価のイオンであるから、試料が接地電位であれば、照射エネルギーは加速電圧で決まり、試料に対する運動エネルギーと等価である。
試料に照射されたイオンは、試料の構成原子と衝突を繰り返し停止するが、その過程で照射イオンの運動エネルギーを試料の構成原子に渡す。結果、試料の構成原子は弾き飛ばされたり揺さぶられたりして格子位置からずれた場所に移動し空孔を作ったり2次電子を放出したりして運動エネルギーが熱エネルギーに変わる。これにより、試料の原子配列が崩れ、試料特有の規則性を持った原子配列が崩れた層(ダメージ層)を作る。試料のダメージ層は、照射エネルギーが小さいと少なくなる。
図2にGaイオンの照射エネルギーに対するSiダメージ層の関係について求めた結果を示す。
イオンビームの照射エネルギーが30keVであると、100nm程度の薄膜を作製した場合、図2より、膜の片側にそれぞれ25nmのダメージ層が発生することが理解できる。薄膜の両側にダメージ層がある為、膜厚が100nmであれば、約半分の構造が照射ダメージを受けて原子配列が壊れてしまう。従って、この薄膜をTEM試料として観察した場合、原子配列の鮮明な像を得ることができない。
ダメージ層を減らすには、集束イオンビーム装置の加速電圧を低くする必要がある。図2から明らかなように、照射エネルギーが5keVであれば、ダメージ層は8nmに、2keVであれば、ダメージ層は4nmに、1keVであれば、ダメージ層は3nmになると予測できる。
つまり、例えば、集束イオンビーム装置を用いて、ダメージ層を10%以下に抑えた厚さ100nmの薄膜(TEM試料)を作製する為には、照射エネルギーが2keV以下のイオンビーム加工が必要である。より具体的には、例えば、加速電圧30kVで薄膜にしたTEM試料の表面に対し、更に、加速電圧2kVでイオンビーム加工し、薄膜表面のダメージ層を除去する必要がある。
このように、近年、TEM/STEM試料の更なる薄膜化とダメージ層の除去が望まれはじめ、高加速から低加速の幅広い加速電圧に対応した集束イオンビーム装置が必要となってきた。しかし、低加速に対応する集束イオンビーム装置は、高加速のみ想定した装置と比べ、次の問題がある。
(1)ビーム電流は、加速電圧Vaに略比例して減少する。
(2)Ga液体金属イオン源からの放射イオンのエネルギーのバラツキΔEが≧5eVあ
るので電子線に比べ桁違いに大きく、色収差量がΔE/Vaに比例するため低加速
でビームが拡がる。
(3)更に、静電レンズの色収差係数は、磁界レンズに比べ大きい。
(4)大電流でビームを絞ることのできるイオン銃の発散点は、引出電圧Veと加速電圧
aの比Ve/Va=7付近であるため、また、液体金属イオン源のエミッション閾
値電圧Veが7kV程度であるため、加速電圧Va=1kV付近で発散し、ビーム制
御が難しくなる。
(5)加速電圧の低下で照射エネルギーが減少するので、スパッタリングイールド(入射
イオン1個に対するスパッタリングされる原子の数)が減少し、スパッタ現象の低
下で加工速度が低下する。
つまり、低加速のイオンビーム装置では、ビームを細く絞ることができない為、鮮明な像を得ることができない。更に、ビーム電流の減少とスパッタリングイールドの減少が相乗して集束イオンビーム装置の加工速度を減少させる。このため、低加速のビームは、電流の薄い(弱い)ビームになってしまう。低加速のイオンビーム装置において、特定の場所を加工できるようなビームを得ることは難しい。
本発明の目的は、高加速から低加速に亘って(荷電粒子線のエネルギーレベルが、例えば、30keVの高エネルギーから0.5keV程度の低エネルギーに変化し、言い換えると、約二桁変化する荷電粒子線に対して)、従来の集束イオンビーム装置に比べはるかに大きいビーム電流が得られ、かつ、小さい収差で集束イオンビームを形成することに関する。
本発明は、液体金属イオン源と、液体金属イオン源からイオンビームを引出す引出電極と、イオンビームを加速する加速電極と、イオンビームを収束する静電レンズと、を備え、液体金属イオン源の加速電圧が液体金属イオン源のエミッション閾値電圧より低い場合は、引出電極の電圧を加速電極より低い電位とする集束イオンビーム装置において、引出電極に印加される電圧の極性に連動して静電レンズに印加する電圧の極性を切り換えることに関する。
本発明によれば、高加速電圧では静電レンズの耐電圧から減速モード集束法で行い、低加速電圧では加速モード集束法を同じ焦点距離の静電レンズで実施できる。低加速でも色収差を小さくでき、ビームを細く絞ることができる為、高加速から低加速に亘って鮮明な像を得ことができる。更に、低加速で色収差を小さくできる為、従来装置と比べて、ビーム電流を大きくしても電流密度があまり減少せず、加工速度もさほど低下しない。
静電レンズの構成,減速モード、及び加速モードの説明。 Ga入射エネルギーとSiダメージ層の関係。 集束イオンビーム装置。 イオン銃のVe/Va特性の概論。 イオン銃のVe/Va特性(モデル計算結果)。 LMISとコンデンサーレンズ距離。 イオン銃のビーム制限アパーチャによる影響。 イオン源の高さ調整可能なイオン銃の例。 表1のカラムのビーム電流とビーム径特性。 実施例1の構成。 実施例2の構成。 実施例3の構成。 実施例4の構成。
集束イオンビーム装置において、イオンビームを集束させる為には、通常、入口と出口の電位が等しい静電レンズが使用される。図1(a)は、正電荷を有するイオンビームの集束に用いられる静電レンズの構造を示す概略図である。この静電レンズ8は、入射側電極81,出射側電極83、及びそれらの間に置かれた中間電極82の3個の電極で構成されている。入射電極81と出射側電極83はイオンビーム照射試料(ターゲット)10と同じ電位に保たれる。
静電レンズ8の特徴として、中間電極82の電位を、入射側電極81、及び出射側電極83の電位より高くしても、低くしても、イオンビーム9を集束することができる。
正電荷を有するイオンビーム9に対して、静電レンズ8の中央電極82に正極性の電圧を印加して集束イオンビームに絞り上げる集束方法は、静電レンズ8の中でイオンビーム9をレンズ入射前より減速して集束させるので減速モード集束法(図1(b))と呼ばれている。また、負極性の電圧印加で集束する方法は、静電レンズ8の中でイオンビーム9をレンズ入射前より更に加速して集束させるので加速モード集束法(図1(c))と呼ばれている。
イオンビームを細く絞るのに必要な条件は、収差の小さいレンズを短い焦点距離の条件で使用することである。減速モード集束法によれば、加速モード集束法に比べはるかに低い電圧で集束させることができる。一方、加速モード集束法によれば、減速モード集束法に比べはるかにレンズ収差の小さい集束ができる。
加速モード集束法の問題点は、高エネルギーのイオンビームを短い焦点距離に絞ろうとした時、極めて高い電圧が必要なことである。例えば、微細加工に通常使われている加速電圧30kVでビーム電流が数十nAのビームを焦点距離が14mmの静電レンズで試料上に集束しようとすると、−80kVもの高電圧をレンズの中央電極に印加する必要がある。このときの色収差係数Ccは、約40mmである。ところが静電レンズを構成する入射側電極81,中央電極82、及び出射側83間の間隔は、3mm程度であるため、中間電極にこのような電圧を印加すると、入射側電極81と中央電極82の間、及び電極電極82と出射側電極83の間には、27kV/mmもの強い電界が作用し、放電してしまう。真空で放電を生じさせないための電界強度の許容値は、真空中で約10kV/mmである。
一方、減速モード集束法では、上述の加速モード集束法と同じ条件でイオンビームを絞ろうとすると、つまり、加速電圧30kVでビーム電流が数十nAのビームを焦点距離が14mmの静電レンズで試料上に集束しようとすると、21kVの高電圧を静電レンズの中央電極に印加する必要がある。このときの色収差係数Ccは、約74mmである。静電レンズの電極間の電界は7kV/mmである。つまり、真空で放電を生じさせないための電界強度の許容値(約10kV/mm)以下で安定な動作が期待できる。
図3は、本実施例における集束イオンビーム装置の基本構成を示す部分断面斜視図である。
液体金属イオン源1から放出されたイオンビーム9は、引出電極13のビーム制限(GUM)アパーチャ14で制限を受け、アース(加速)電極15で所望エネルギーに加速される。コンデンサーレンズ2により集束作用を受けたイオンビーム9は、絞り装置3を照射する。絞り装置3は、たとえば、直径5μm,40μm,200μm,500μmの4個のアパーチャを有し、アパーチャ移動装置によって左右に動かされる可変アパーチャを有する。つまり、絞り装置3は、任意のアパーチャを装置の中心軸上に持ち込むことができる。絞り装置3のアパーチャを通り抜けたビームは、アライナー/スティグマ4,ブランカー5,ブランキングプレート6,ビーム走査器7を経て静電レンズ8に入る。イオンビーム9は、静電レンズである対物レンズ8により細く絞られて、試料ステージ11に載せられた試料10(接地電位)を照射する。試料10上のイオンビーム照射位置は、ビーム走査器7により制御される。イオンビーム9を試料10に照射することで発した信号は、検出器12で検出され、ビーム走査器7の操作信号と同期を取って像を画面に表示する。
図3の集束イオンビーム装置におけるイオン光学系の基本特性について、簡単に説明する。
イオン源1は、接地した試料10に対して加速電圧Vaにイオンの電荷量qを乗じた値q・Vaに相当するポテンシャルエネルギーを持つ。このときのイオン源1のポテンシャルエネルギーは、試料10上で全て運動エネルギーに変換される。
イオン源1(物点)から放射したイオンの試料10に照射(像点)されるまでの運動エネルギーは、引出電極13の通過時にq・(Va−Ve)、アース(加速)電極15の通過時にq・Vaに加速され変化する。イオンビーム9は、速度変化にともない屈折するため回転対称な電場による加速でレンズ作用を受ける。ただし、Veはエミッション閾値電圧である。
イオン光学系の像倍率M,角度倍率mα,引出電圧(物点電圧)Ve(エミッション閾値電圧;イオン源からイオンを放射させるために必要な電圧),加速電圧Va(接地電位に対するイオン源の電位)とすると、Mとmαには次の関係がある。
Figure 0005537050
イオン源の放射角電流密度Jωは、略一定であり、イオン源の下流のアパーチャで制限を受けるビーム電流Ibは、次の関係になる。
Figure 0005537050
ただし、アパーチャの直径Dap、Lアパーチャから像面までの距離
したがって、Ve一定とすると、M≒1,βを一定として、〔数2〕からIbは加速電圧Vaに比例する。
イオン光学系のビーム径dは、イオン源の光源の大きさd0,イオン源のエネルギーの拡がりΔE,イオン光学系の倍率M,色収差係数と球面収差係数をそれぞれCc,Cs,対物レンズの像面の収束角をαとして、また、イオンの質量が重いため回折収差が効かないとして、次の関係式から得られる。
Figure 0005537050
Ga液体金属イオン源の集束イオンビーム装置において、イオン源のエネルギーの拡がりΔEは、エミッション電流Ie=3.2μAのときΔE=7eV程度、エミッション電流Ie=1.5μAのときΔE=5eV程度あり、一般的にはΔE≧5eVある。また、仮想光源の大きさは、50nm程度である。Ga液体金属イオン源単体の放射角電流密度Jωは、20μA/sr程度あるがビーム制限アパーチャや可変アパーチャの径や厚さの影響で、ビームの軸調整の状態でアパーチャを通過するビーム電流が減るため実用的な値は17μA/sr程度である。
高エネルギー(例えばイオン源のエミッション閾値電圧(イオンを放出するための引出電圧)よりも高い加速電圧30kV〜10kV)では、ビーム電流に応じて〔数3〕の第1項のみならず第2,3項もビーム径に影響するため、ビーム電流に応じて最大電流密度になるようにイオン光学系の倍率を制御して、ビーム径の拡がりを抑えてビーム電流を確保することができる。
最大電流密度を得るには、〔数3〕の第1項と第2項を同程度の大きさにする。また、高分解能を得るには〔数3〕の第2項を小さくする必要から焦点距離を短くする。一方、焦点距離が長いと光学系の倍率を確保するためにカラムが長くなるが、床振動や音による振動などの振動や空間電荷効果の影響を受けやすくなるため、カラムの長さと焦点距離を短くする。
静電レンズ(対物レンズ)は、対物レンズ周辺の構造物との干渉、2次電子信号の検出効率の確保などからWD(対物レンズ下面から試料までの距離)を5mm程度にして動作する。例えば、真空の絶縁耐電圧10kV/mmを見込み、電極間の距離を3mmにして電極に印加される電圧を(真空の絶縁耐電圧の3倍)最大30kVにする。
加速電圧30kVで静電レンズをWD=5mmの加速モードで動作させると、静電レンズの中央の電極に印加する電圧が−100kVと高くなり、電極間の電界が−33kV/mmになる。このため高エネルギーのビームに対してWD=5mmの対物レンズを加速モードで動作させることはできないので減速モードで動作させる。
集束イオンビーム装置の対物レンズの収束角αは、数mrad以下で光学系の全倍率M≒1である。加速電圧Vaが1kVにおいては、加速電圧30kVとの比が30で〔数3〕第1項が略30倍になるので最低エネルギーのビーム径は、加速電圧30kVの約30倍以上になる。
また、〔数2〕からビーム電流は、Mが加速電圧で多少変わるためβが変わるが、ビーム電流Ibは加速電圧Vaが下がると略比例して減少する。
また、ビームエネルギーの低下でスパッタリングイールド(入射イオン1個に対するスパッタリングされる原子の数)が落ちて加工速度が遅くなる為、ビーム電流を増加するためにβを大きく、つまり、アパーチャの直径Dapを大きくする。しかし、アパーチャの直径Dapを大きくすると〔数3〕のαが大きくなるのでビーム径dが大きく拡がる。
低加速電圧でもビームが絞れてビーム電流が取れる集束イオンビーム装置においても、高加速電圧側で大電流・高電流密度に対応すること、かつ、低加速電圧側で更にビームを絞ることが求められる。
前に記述したようにイオンビームを細く絞る為に必要な条件は、収差の小さいレンズを短い焦点距離の条件で使用することである。
低エネルギーのビームを絞るには、〔数3〕の第1項を極力小さくする必要があり、静電レンズの色収差係数Ccを小さくすることが重要になる。静電レンズの色収差係数Ccを小さくするには、Ccとfの次の関係から2つの方法がある。
Figure 0005537050
ただし、φmレンズ作用の最大位置での電位
(1)エネルギーの高いところでレンズ作用させる
=加速モード集束作用
負極性の電圧でレンズ作用させるため、レンズ電極を通過するときの運動速度が大
きいために色収差を小さくできる。
(2)焦点距離をなるべく小さくする
=低加速電圧化(磁界レンズでは不可、静電レンズに特徴的)
焦点距離を短くするために磁界レンズでは高加速,高磁場が必要だが、静電レンズ
では電極前後の電圧の√で屈折作用するので加速電圧に依存せず、低エネルギーの
ビームにおいては実用的な電圧で加速モードを短焦点で動作させることが可能にな
る。
図2は、Gaの加速電圧(入射イオンのエネルギー)とSiのダメージ層の関係を示している。
ダメージ層は、加速電圧が低いと薄くなるが100nmの厚さのTEM試料(薄膜)を作ったときにダメージ層を膜厚の10%にするには、片側10nm/2=5nm以下にする必要がある。この場合、図2から必要な加速電圧は2kV以下と理解できる。
同様に、膜厚が200nmではダメージ層が片側10nmでも良いことになり、図2から集束イオンビームに必要とされる加速電圧は7kV以下となる。しかし、透過できる電子の数が減るため超高電圧透過電子顕微鏡が必要になり、200kVの透過電子顕微鏡では観察が困難である。
また、膜厚が50nmのダメージ層の割合を膜厚の10%にしようとすると、片側5nm/2=2.5nm以下にする必要があるが加速電圧500Vで加工する必要がある。
したがって、必要とされるTEM試料の厚さはおおよそ100nm以下であり、高加速電圧で100nm程度の薄膜を高い位置精度で加工した後、加工のダメージ層を加速電圧2kV以下のビームで除去してTEM試料とする。このダメージ層の除去は、Arイオンを使ったミリング装置で行われることが多く、照射ビームが絞れないためダメージ層以外の場所も一緒にミリングするための汚染が生じることもあるし、ダメージ除去するためのミリング専用装置が必要になる。
低加速電圧に対応した集束イオンビーム装置であれば、高加速電圧の集束イオンビームで加工によって生じたダメージ層を低加速電圧の集束イオンビームにして、しかも狙った場所のダメージ層を除去できる。
次に、低加速電圧で液体金属イオン源からイオンビームを放射させる方法について説明する。液体金属イオン源は、電界強度が108V/cm程度になるとイオン放出が開始する。電界強度は、液体金属イオン源(LMIS)先端の曲率半径とLMIS先端と引出電極間の距離と電極形状が関係して、通常使われている頂角70°の円錐で先端の曲率半径が3μm程度のニードルタイプのGa液体金属イオン源(以下LMIS)であれば、イオン放出に必要な電圧(エミッション閾値電圧)は、円錐の表面粗さ(Gaの供給の良し悪し)にも関係するが+6kV〜10kVである。
必要な電界強度は、電位差があれば実現できるのでLMISのエミッション閾値電圧以下の加速電圧を実現するには、LMISに加速電圧を印加してLMISの電位に対して常にエミッション閾値電圧以下の低い電位になるように引出電極に電圧を印加する必要がある。
引出電圧の出力Vextは、加速電圧Vaが低くなるにつれて、イオンを放出するための閾値電圧Veが高ければ高い程Va<Veとなる為、引出電極に印加する電圧Vext(=Va−Ve)が大きく負極性である。また、Gaの酸化やエミッション停止中にGaが液体金属イオン源のLMIS先端からの後退する状況を考えると引出電源Vextとして、エミッション閾値電圧に尤度を見込んで最大12kV程度の負極性の電源が必要になる。例えば加速電圧30kVから0.5kVのビームを得るためには、引出電源の電圧出力Vextは25kV〜−12kV程度にする。
低加速電圧に対応した集束イオンビーム装置で、ビーム電流やビーム径を制御するためには、特に低加速でイオン銃のレンズ作用が強くなるのでイオン銃の最適化が重要になる。
イオン銃のレンズ作用を求めた結果を図5に示す。
計算で求めたイオン銃の構成は、図4(a)で示すようにイオン源1と引出電極13とアース電極15からなり、最大加速電圧30kVに対応する。真空の絶縁体電圧を10kV/mmとすると、引出電極とアース電極間の耐電圧30kVを得るための電極間距離Sは3mm以上になることから、電極の厚さ3mm、電極間距離10mm(間隙4mm)とした。イオン銃のレンズ作用は、加速電圧Vaと引出電圧Veの比(Ve/Va)で決まる為、Ve/Va(レンズ作用)に対する仮想イオン源(試料側から見たイオン放出点の見かけの位置=像点)の位置S0を求めた結果が図4(b),図5である。
高加速電圧では仮想光源の位置S0は図4(b)のaに、低加速電圧では、Ve/Vaが大きくなるにつれてイオン銃のレンズ作用が強まり、図4(b)のaからbに、更に大きくなるとイオン源と試料の間でビームが集束する図4(b)のcになる。ビームがイオン源と試料の間で集束する図4(a)のc付近になると、Vaの設定の僅かな変化でVe/Vaが大きく変わるため収束点が変化し、そのためビーム電流の制御が困難になる。この状態は、図4(b)の発散点(So±∞)7を越えた図4(b)の斜線にかかるS0の領域になるので、この付近の使用を避けるべきである。
図5に示すイオン源(LMIS)先端と引出電極の距離にも因るが距離が5mmのとき発散点はVe/Va≒7にある。
図5からLMISのエミッション閾値電圧Ve=7.3kVとして、加速電圧Va=30kVから1kVのイオンビーム装置を想定すると、Ve/Va≒0.324から7.3まで変化する為、加速電圧Va=1kV付近で発散点Ve/Va=7を越へ、イオン源と試料の間でビームが収束する。この状態を避けるために、例えば引出電圧Ve=6kVのイオン源を用いる。これにより加速電圧Va=1kVでVe/Va=6となり、加速電圧を30kVから1kVまで発散点7を越えることのない状態で使用することができる。また、イオン源と引出電極の距離を約3mmにすると図5の結果からVe/Va=8.4まで発散点を上げることもできる。
しかし、引出電圧Veを下げることは加速電圧30kVの像分解能を悪くする。
加速電圧30kVの像分解能は、装置の最高分解能に相当するため重要で、イオン源の大きさが50nm程度あることから〔数3〕のαとM(WD≒5mmのときM≒0.07)を小さくして第1項と第2項が略同じ大きさになるように装置を最適化してビーム径を約5nmする。しかし、引出電圧Ve≒6kV以下になるとイオン銃の倍率が効いてαが大きくなるため〔数3〕の第1項より第2項が大きくなるためαを小さくして表示が可能な限界までビーム電流を落としても所望の像分解能までビームを絞ることができなくなる。
また、加速電圧30kVで大電流のイオンビーム9を絞るには、LMISとコンデンサーレンズ2までの距離が重要である。図6に示すように対物レンズの像面の開き角αoが一定でも、コンデンサーレンズ2をLMISに近づけるとイオン銃の物点側の開き角αgが大きくなりビーム電流が増加する。一方、対物レンズの像面の開き角αoが一定であるため、ビーム径は略変わらない。
LMIS1をコンデンサーレンズ2に近づけることにより、大電流で高電流密度のビームを得る高速加工の集束イオンビーム装置を構成することができる。
しかし、コンデンサーレンズ2をLMISに近づけるには、イオン銃の引出電極13とアース電極15の距離を短くする必要がある為、イオン銃のレンズ作用が強まりそのまま低加速にした場合、加速電圧が2kVから1kVの範囲のなかに発散点が生じる。前記、図4の説明で述べたように低加速電圧での発散を避けるためには、発散が(Ve/Va)のパラメータであるので引出電圧Veを下げるか、図5に示すイオン銃の特性からイオン源(LMIS)1を引出電極13に近づける必要がある。
しかし、引出電圧Veの低下で像分解能が劣化する為、イオン源(LMIS)1を引出電極13に近づけて発散を避けるのが良い。
低加速電圧ではイオン銃の発散点付近で動作しているが、発散点を低加速電圧側に移す効果と大電流ビームを絞る効果は、何れもイオン源と引出電極の間隔を短くすることによって成される。
イオン銃の発散点を所望の加速電圧に対応できるように調整する必要が生じる。
調整は、イオン源と引出電極の間隔を変えることで達成できる為、低加速電圧に対応するイオン銃としては、所望の最低加速電圧に応じてイオン源と引出電極の間隔を調整できるイオン銃、例えば、図8のイオン銃が望ましい。内側にねじを切ったリング状円板18とねじを切った筒19の先にイオン源1が付いてベローズで筒とフランジを接続して真空封じした構造である。図8のイオン銃であれば、ねじを切ったリング状円板18を回転してイオン源と引出電極の間隔を変えることができる。
しかし、液体金属イオン源(LMIS)1と引出電極13の間隔を短くすると、引出電極13にあるビーム制限アパーチャ14とLMISの間隔が短くなる。図7に示すように、ビーム制限アパーチャ14からのスパッタ粒子16がLMISに付着してコンタミを受けるため、安定なエミッションが得られなくなることがある。
図3の集束イオンビーム装置において、イオン源1をGa LMISとする、最大加速電圧30kVの略WD=6mmの静電レンズ(対物レンズ)8によって、ビーム径が約1μmで40nA程度のビーム電流を得るため、LMIS1と引出電極13の距離を5mm、LMISとコンデンサーレンズ2の主面までの距離を23mmとした。この装置の加速電圧に対するビーム電流とビーム径の関係を求めた結果を図9に示す。
加速電圧を変えたときのビーム径が約1μmの最大ビーム電流とそのときの色収差係数と対物レンズの印加電圧について求めた結果を表1に示す。
図9から、加速電圧30kV、且つ、ビーム径0.4μmにおけるビーム電流は20nAである。装置の最大ビーム電流はビーム径によって変わるため、1μmから0.5μmのビーム径におけるビームを最大ビーム電流とし、本実施例では、加速電圧30kVで最大ビーム電流が20nA以上得られる集束イオンビーム装置について示す。
Figure 0005537050
表1のダメージ厚は、図2のGaの加速電圧(入射イオンのエネルギー)とSiのダメージ層の関係から求めた。
表1から、加速電圧10kVにて、ビーム径が約1μmであり、ビーム電流が10nAのビームを得るには、焦点距離14mm(WD=6mm)の対物レンズの集束性が、加速モードでは、対物レンズの中央の電極に印加する電圧は−26kVで、その色収差係数は42mmである。一方、対物レンズの集束性が減速モードのとき、対物レンズの中央の電極に印加する電圧は、7kVで、その色収差係数は76mmである。この加速電圧のビーム径が約1μmのビームは、色収差より球面収差が圧倒的に大きい為、対物レンズを加速モードで
動作する必要が無い。
また、加速電圧が10kVのときに対物レンズを加速モード動作で使うと、−26kV程度の電圧が必要である。加速電圧30kVの減速モードで動作する対物レンズの印加電圧は21kV程度である為、それ(加速電圧30kVの減速モードで動作する対物レンズの耐電圧)以上の耐電圧が必要になる。
加速電圧が30kVから10kV程度の図3の集束イオンビーム装置において、ビーム径が約1μmのビームは、〔数3〕の第3項の球面収差成分が大きく色収差の影響が少ない為、減速モードが動作する対物レンズで十分であり、耐電圧の厳しい加速モードで動作する必要がない。したがって、このエネルギー範囲では、減速モードで動作する対物レンズで十分であり、加速モードと減速モードを同一の装置で使用する必要は無い。
加速電圧5kVにおけるビーム径が約1μmであり、最大ビーム電流が3nA程度のビームを得るには、焦点距離14mm(WD=6mm)の対物レンズの集束性が加速モードでは、対物レンズの中央の電極に印加する電圧は−13kVで、その色収差係数は33mmである。一方、対物レンズの集束性が減速モードでは、対物レンズの中央の電極に印加する電圧は、3.5kVで、その色収差係数は、68mmである。
この加速電圧のビーム径が約1μmのビームは、〔数3〕の第1項の色収差成分が大きいので、対物レンズを加速モードで動作すると、減速モードに比べビーム径が約1/2になり、ビーム電流密度が約4倍になる。
同様に、加速電圧2kVにおけるビーム径が約1μmであり、ビーム電流が1nA程度のビームを得るには、焦点距離14mm(WD=6mm)の対物レンズの集束性が加速モードでは、対物レンズの中央の電極に印加する電圧は−5.5kVで、その色収差係数は32mmである。一方、対物レンズの集束性が減速モードのとき、対物レンズの中央の電極に印加する電圧は、1.4kVで、その色収差係数は67mmである。
図3の構成において、加速電圧が2kVのときは、対物レンズの動作モードに係わらずコンデンサーレンズの真中の電極に1kV程度の電圧をかけた方が、ビーム電流密度を高くできる。
加速電圧2kVのビーム径が約1μmのビームは、〔数3〕の第1項の色収差成分が大きいので、対物レンズを加速モードで動作すると、減速モードに比べビーム径が約1/2になり、ビーム電流密度が約4倍になる。
同様に、加速電圧1kVにおけるビーム径が約1μmであり、ビーム電流が1nA程度のビームを得るには、焦点距離14mm(WD=6mm)の対物レンズの集束性が加速モードでは、対物レンズの中央の電極に印加する電圧は−2.4kVで、その色収差係数は39mmである。一方、対物レンズの集束性が減速モードのとき、対物レンズの中央の電極に印加する電圧は、0.7kVで、その色収差係数は73mmである。
加速電圧1kVで対物レンズを加速モードで動作すると、イオン銃で試料上にフォーカスできるくらいレンズ作用が大きい為、寧ろコンデンサーレンズを動作させない方が高い電流密度のビームが得られ、減速モードに比べビーム径が約1/2になり、ビーム電流密度が約4倍になる。
この結果、2〜1kVの低加速電圧でも加工位置精度が良く、加工や照射ダメージの小さい分解能の高い像観察ができる。
以下、より具体的な実施形態について説明する。尚、説明において用いた電圧,焦点距離などの具体的な数値は、理解を助けるための単なる例示にすぎない。
実施例では、液体金属イオン源と、液体金属イオン源からイオンビームを引出す引出電極と、イオンビームを加速する加速(アース)電極と、イオンビームを収束する静電レンズと、を備え、液体金属イオン源の加速電圧が液体金属イオン源のエミッション閾値電圧より低い場合は、引出電極の電圧を加速(アース)電極より低い電位とし、引出電極に印加される電圧の極性に連動して、静電レンズの中心に存在する中間電極に印加する電圧の極性を切り換える集束イオンビーム装置を開示する。
また、実施例では、液体金属イオン源と、液体金属イオン源からイオンビームを引出す引出電極と、イオンビームを加速する加速(アース)電極と、イオンビームを収束する静電レンズと、を備え、液体金属イオン源の加速電圧が液体金属イオン源のエミッション閾値電圧より低い場合は、引出電極の電圧を加速(アース)電極より低い電位とし、引出電極に印加される電圧の極性に連動して、静電レンズの入射側電極と出射側電極の間に存在する電極に印加する電圧の極性を切り換える集束イオンビーム装置を開示する。
また、対物レンズ最下面から試料までの距離WDが6mm以下であり、液体金属イオン源のエミッション閾値電圧が6kV以上である集束イオンビーム加工装置を開示する。
また、加速電圧が5kV以下のときに、引出電極に印加される電圧の極性と連動して静電レンズの中間電極に印加される電圧の極性を切り換える集束イオンビーム装置を開示する。
また、加速電圧が2kV以下のときに、引出用電源の電圧を分圧して対物レンズの中間電極に印加する集束イオンビーム装置を開示する。
図10に、本実施例の概略構成を示す。本実施例では、加速用の30kV電源Vaccに引出用の0〜−12kVの引出電源Vextをフローティングして乗せている。
本実施例の集束イオンビーム装置においては、イオンを放射する液体金属イオン源1、イオン源1から引出されたイオンビーム9を被照射物、例えば試料10上に集束させるため対物レンズである静電レンズ8、液体金属イオン源1よりイオンビーム9を発生させる引出電極13、及びイオンビーム9を加速する加速(アース)電極15を備える。また、液体金属イオン源1より放射するイオンビーム9を加速する加速電圧用電源30,引出電極13に電位を与える引出電圧用電源40,静電レンズ8の中央に存在する中間電極82に電圧を印加するための対物レンズ用電源50、及び装置の状態に応じて各電源を制御する高電圧電源制御系20を備える。
加速電圧用電源30は、出力電圧として0kVから30kVまでを可変に設定でき、高電圧電源制御系20により、例えば、30kVに設定される。
引出電圧用電源40は、加速電圧用電源30にフローティングした負の電圧を出力する電源である。出力電圧として0kVから−12kVまでを可変に設定でき、高電圧電源制御系20により、例えば、−7kVに設定される。
静電レンズ8の両サイドの入射側電極81,出射側電極83は、アース電位であり、中間電極82には、対物レンズ用電源50からの電圧が印加される。対物レンズ用電源50は、対物レンズ電源用正極性電源51と対物レンズ電源用負極性電源52と対物レンズ電源用極性切換えスイッチ53で構成され、例えば、加速電圧がイオン源1のエミッション閾値以下の場合、引出電極13が負電位になるのと連動するように高電圧電源制御系20で対物レンズ電源用極性切換えスイッチ53を制御して、静電レンズ8の中間電極82に対物レンズ電源用負極性電源52の出力電圧を印加する。
例として引出電圧が7kVで動作する液体金属イオン源の場合、加速電圧を5kVにするには、イオン源と引出電極の間に7kV以上の電位差がなければならないので、イオン源に+5kVを印加、引出電極に−2kVを印加する。
図11に、本実施例の概略構成を示す。本実施例では、実施例1と異なり、引出電源Vextをフローティングしておらず、正極性(0〜30kV)の引出電源と負極性(0〜−12kV)の引出電源を切り換えている。以下、実施例1との相違点を中心に説明する。
本実施例の集束イオンビーム装置においては、引出電極13に電位を与える引出電圧用電源40,静電レンズ8の中央の中間電極82に電圧を印加するための対物レンズ用電源50,装置の状態に応じて各電源を制御する高電圧電源制御系20を備える。
加速電圧用電源30は、出力電圧として0kVから30kVまでを可変に設定でき、高電圧電源制御系20により、例えば、30kVに設定される。引出電圧用電源40は、引出電極13に正の電圧を印加するための引出電圧用正極性電源41と引出電圧用負極性電源42と引出電源用極性切換えスイッチ43で構成される。引出電圧用電源40は、例えば、高電圧電源制御系20により、それぞれ0〜25kVと0〜−12kVまでを可変に設定できる。例えば、加速電圧2kV、イオン源1のエミッション閾値電圧が7kVのときには、引出電源用極性切換えスイッチ43を引出電圧用負極性電源42に接続して引出電極13に−5kVの電圧を印加する。
図12に、本実施例の概略構成を示す。以下、実施例1及び2との相違点を中心に説明する。
本実施例の集束イオンビーム装置においては、対物レンズ用電源50が、対物レンズ電源用正極性電源51と引出電圧用負極性電源42から抵抗分圧した負極性の対物レンズ電圧用抵抗分圧端子54と対物レンズ電源用極性切換えスイッチ53で構成される。例えば、加速電圧がイオン源1のエミッション閾値以下の場合、引出電極13が負電位になるのと連動するように高電圧電源制御系20で対物レンズ電源用極性切換えスイッチ53を制御して、静電レンズ8の中間電極82に引出電圧用負極性電源42から抵抗分圧した負極性の対物レンズ電圧用抵抗分圧端子54の出力電圧を印加する。
また、例えば、加速電圧が2kV以下の場合、高電圧電源制御系20で引出電源用極性切換えスイッチ43と対物レンズ電源用極性切換えスイッチ53を連動して引出電圧用負極性電源42と対物レンズ電圧用抵抗分圧端子54に切り換える。
図13に、本実施例の概略構成を示す。以下、実施例1〜3との相違点を中心に説明する。
本実施例の集束イオンビーム装置においては、液体金属イオン源1より放射するイオンビーム9を加速する加速電圧用電源30,引出電極13に電位を与える引出電圧用電源40,静電レンズ8の中央の中間電極82に電圧を印加するための対物レンズ用電源50,負電圧印加用電源、及び装置の状態に応じて各電源を制御する高電圧電源制御系20を備える。
負電圧印加用電源60の出力電圧としては、例えば、−12kVが用いられる。
加速電圧用電源30は、出力電圧として0kVから30kVまでを可変に設定でき、高電圧電源制御系20により、例えば、30kVに設定される。
引出電圧用電源40は、引出電極13に正の電圧を印加するための引出電圧用正極性電源41と負の電圧を印加するための負電圧印加用電源60からの出力電圧を抵抗分圧して印加する引出電圧用抵抗分圧端子44と引出電源用極性切換えスイッチ43から構成される。例えば、高電圧電源制御系20により、それぞれ0〜25kVと0〜−12kVまでを可変に設定できる。例えば、加速電圧2kVでイオン源1のエミッション閾値電圧が7kVのときには、引出電源用極性切換えスイッチ43を引出電圧用抵抗分圧端子44に接続して引出電極13に−5kVの電圧を印加する。
静電レンズ8の両サイドの入射側電極81、及び出射側電極83は、アース電位である。中間電極82には、対物レンズ用電源50からの電圧が印加される。対物レンズ用電源50は、対物レンズ電源用正極性電源51と負電圧印加用電源60からの出力電圧を抵抗分圧して印加する対物レンズ電圧用抵抗分圧端子54と対物レンズ電源用極性切換えスイッチ53で構成される。例えば、加速電圧がイオン源1のエミッション閾値以下の場合、引出電極13が負電位になるのと連動するように高電圧電源制御系20で対物レンズ電源用極性切換えスイッチ53を制御して、静電レンズ8の中間電極82に引出電圧用負極性電源42から抵抗分圧した負極性の対物レンズ電圧用抵抗分圧端子54の出力電圧を印加する。例えば、加速電圧が2kV以下の場合、高電圧電源制御系20で引出電源用極性切換えスイッチ43と対物レンズ電源用極性切換えスイッチ53を連動して引出電圧用負極性電源42と対物レンズ電圧用抵抗分圧端子54に切り換える。
1 イオン源
2 コンデンサーレンズ
3 可変アパーチャ
4 アライナー/スティグマ
5 ブランカー
6 ブランキングプレート
7 ビーム走査器
8 静電レンズ
9 イオンビーム
10 試料
11 ステージ
12 信号検出器
13 引出電極
14 イオン銃ビーム制限絞り
15 加速(アース)電極
16 スパッタ粒子
18 ねじを切ったリング状円板
19 ねじを切った筒
20 高電圧電源制御系
30 加速電圧用電源
40 引出電圧用電源
41 引出電圧用正極性電源
42 引出電圧用負極性電源
43 引出電源用極性切換えスイッチ
44 引出電圧用抵抗分圧端子
50 対物レンズ用電源
51 対物レンズ電源用正極性電源
52 対物レンズ電源用負極性電源
53 対物レンズ電源用極性切換えスイッチ
54 対物レンズ電圧用抵抗分圧端子
81 入射側電極
82 中間電極
83 出射側電極

Claims (16)

  1. 所望の加速電圧に印加された液体金属イオン源と、
    液体金属イオン源からイオンビームを引出す引出電極と、
    イオンビームを所望のエネルギーに加速する加速電極と、
    イオンビームを収束する静電レンズと、を備え、
    液体金属イオン源に印加された加速電圧が液体金属イオン源のエミッション閾値電圧より低い場合は、引出電極の電圧を加速(アース)電極より低い電位とする集束イオンビーム装置であって、
    引出電極に印加される電圧の極性に連動して、静電レンズの中心に存在する中間電極に印加する電圧の極性を切り換えることを特徴とする集束イオンビーム装置。
  2. 請求項1記載の集束イオンビーム装置において、
    静電レンズ最下面から試料までの距離WDが6mm以下であり、液体金属イオン源のエミッション閾値電圧が6kV以上であることを特徴とする集束イオンビーム装置。
  3. 請求項1記載の集束イオンビーム装置において、
    加速電圧が5kV以下のときに、引出電極に印加される電圧の極性と連動して静電レンズの中間電極に印加される電圧の極性を切り換えることを特徴とする集束イオンビーム装置。
  4. 請求項1記載の集束イオンビーム装置において、
    加速電圧が2kV以下のときに、引出用電源の電圧を分圧して静電レンズの中間電極に印加することを特徴とする集束イオンビーム装置。
  5. 所望の加速電圧に印加された液体金属イオン源と、
    液体金属イオン源からイオンビームを引出す引出電極と、
    イオンビームを所望のエネルギーに加速する加速電極と、イオンビームを収束する静電レンズと、を備え、
    液体金属イオン源に印加された加速電圧が液体金属イオン源のエミッション閾値電圧より低い場合は、引出電極の電圧を加速(アース)電極より低い電位とする集束イオンビーム装置であって、
    引出電極に印加される電圧の極性に連動して、静電レンズの入射側電極と出射側電極の間に存在する電極に印加する電圧の極性を切り換えることを特徴とする集束イオンビーム装置。
  6. 請求項5記載の集束イオンビーム装置において、
    静電レンズ最下面から試料までの距離WDが6mm以下であり、液体金属イオン源のエミッション閾値電圧が6kV以上であることを特徴とする集束イオンビーム装置。
  7. 請求項5記載の集束イオンビーム装置において、
    加速電圧が5kV以下のときに、引出電極に印加される電圧の極性と連動して静電レンズの中間電極に印加される電圧の極性を切り換えることを特徴とする集束イオンビーム装置。
  8. 請求項5記載の集束イオンビーム装置において、
    加速電圧が2kV以下のときに、引出用電源の電圧を分圧して静電レンズの中間電極に印加することを特徴とする集束イオンビーム装置。
  9. 所望の加速電圧に印加された液体金属イオン源と、
    液体金属イオン源からイオンビームを引出す引出電極と、
    イオンビームを所望のエネルギーに加速するアース電極と、
    イオンビームを収束する静電レンズと、を備え、
    イオンビームの加速電圧が液体金属イオン源のエミッション閾値電圧より低い場合は、引出電極の電圧をアース電極より低い電位とする集束イオンビーム装置であって、
    引出電極に印加される電圧の極性に連動して、静電レンズの中心に存在する中間電極に印加する電圧の極性を切り換えることを特徴とする集束イオンビーム装置。
  10. 請求項9記載の集束イオンビーム装置において、
    静電レンズ最下面から試料までの距離WDが6mm以下であり、液体金属イオン源のエミッション閾値電圧が6kV以上であることを特徴とする集束イオンビーム装置。
  11. 請求項9記載の集束イオンビーム装置において、
    加速電圧が5kV以下のときに、引出電極に印加される電圧の極性と連動して静電レンズの中間電極に印加される電圧の極性を切り換えることを特徴とする集束イオンビーム装置。
  12. 請求項9記載の集束イオンビーム装置において、
    加速電圧が2kV以下のときに、引出用電源の電圧を分圧して静電レンズの中間電極に印加することを特徴とする集束イオンビーム装置。
  13. 所望の加速電圧に印加された液体金属イオン源と、
    液体金属イオン源からイオンビームを引出す引出電極と、
    イオンビームを所望のエネルギーに加速するアース電極と、イオンビームを収束する静電レンズと、を備え、
    イオンビームの加速電圧が液体金属イオン源のエミッション閾値電圧より低い場合は、引出電極の電圧をアース電極より低い電位とする集束イオンビーム装置であって、
    引出電極に印加される電圧の極性に連動して、静電レンズの入射側電極と出射側電極の間に存在する電極に印加する電圧の極性を切り換えることを特徴とする集束イオンビーム装置。
  14. 請求項13記載の集束イオンビーム装置において、
    静電レンズ最下面から試料までの距離WDが6mm以下であり、液体金属イオン源のエミッション閾値電圧が6kV以上であることを特徴とする集束イオンビーム装置。
  15. 請求項13記載の集束イオンビーム装置において、
    加速電圧が5kV以下のときに、引出電極に印加される電圧の極性と連動して静電レンズの中間電極に印加される電圧の極性を切り換えることを特徴とする集束イオンビーム装置。
  16. 請求項13記載の集束イオンビーム装置において、
    加速電圧が2kV以下のときに、引出用電源の電圧を分圧して静電レンズの中間電極に印加することを特徴とする集束イオンビーム装置。
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