JP2008045678A - スプール弁 - Google Patents

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小平 龍
Katsumi Ueno
勝美 上野
Hiroshi Matsuzaki
浩 松▲崎▼
Hiroji Ishikawa
広二 石川
Masami Ochiai
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Abstract

【課題】 ランドに微操作用の溝を付設したスプール弁において、スプール軸の軸線方向の流体力や騒音を低減できるスプール弁を提供する。
【解決手段】 ランド22の一端から中間部にかけて溝23を付設したスプール20と、このスプール20がスプール軸21の軸線方向に移動可能に嵌入される弁室11を有し第1のポート12及び第2のポート13を設けたスリーブ10とを備え、微操作時にスプール20の操作量に応じて流量を調整しながら第1のポート12及び第2のポート13の一方から他方へランドの溝23を通じて油を流すことができる流量調整機能を具備したスプール弁において、ランド22の溝23を、ランド22の一端部側に位置する一端部側領域231の溝23と、ランド22のその余の領域に位置する中間部側領域232の溝23とに区分して、中間部側領域232の溝23の深さが一端部側領域231の溝23の深さよりも深くなるように溝23を形成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、ランドの一端部から中間部にかけて油の流路となる溝を付設したスプールを備え、微操作時にスプールの操作量に応じて流量を調整しながら流入口側のポートからランドの溝を通じて流出口側のポートへ油を流すことにより微操作性を向上させるようにした、流量調整機能を有するスプール弁に関し、特に、油圧ショベルや油圧クレーン等の油圧駆動の建設機械にとって有用なものである。
建設機械は、建設作業を行なうためのフロント作業機を走行体上に設置し、必要に応じて走行体を操作しつつフロント作業機を操作して種々の作業を行う。そのため、フロント作業機を駆動するための油圧シリンダや走行体を走行させるための走行用の油圧モータ等の種々の油圧アクチュエータを備えている。そして、これらの油圧アクチュエータを制御するため、それぞれの油圧アクチュエータに対応して、方向切換弁としてのコントロールバルブを備えている。このコントロールバルブは、操作レバー等の操作手段を操作することで出力される油圧パイロット圧等の制御信号により切換操作される。すなわち、オペレータが操作手段を操作すると、コントロールバルブは、これの信号受け部へ制御信号が送られて切換操作され、油圧ポンプから油圧アクチュエータへ供給する圧油の流れや流量を切り換えて同アクチュエータの運動を制御する。
こうしたコントロールバルブは、通常、流量調整機能を有するスプール弁で構成されている。このスプール弁は、スプール軸及びこのスプール軸に設けたランドを有するスプールと、このスプールが軸線方向へ移動可能に嵌入される弁室を有するスリーブとを備えており、このスリーブには、圧油の流入口及び流出口となり得るポートや更には信号受け部が設けられている。そして、この信号受け部へ制御信号が送られると、スプールがスリーブ内を軸線方向へ摺動して、流入口となる或るポートから流出口となる他の或るポートへ圧油を流すように圧油の流れを切り換え、その際、操作手段の操作量により決定されるスプールの操作量に応じて流出口等の開口量が調節されて、圧油の流量が調整される。
ところで、建設機械においては、例えば精密仕上が必要な施工を行う場合のように作業内容次第で、当該油圧アクチュエータを微小な速度で駆動する操作、いわゆる微操作を円滑に行えるようにすることが要求されることがある。こうした要求に応えて、油圧ショベルや油圧クレーン等の建設機械の油圧アクチュエータを微操作するのに適した工夫を施したスプール弁が従来開発されている。このスプール弁は、スプール軸に設けたランドの一端から中間部にかけて油の流路となる溝を付設したものである。そして、微操作時に、このランドの溝を通じて、流入口となるポートから流出口となる他のポートへ油を流すことができるようにしており、その際、スプールの操作量に応じて溝の出入口の開口量を調節して油の流量を調整することができるようにしている。ランドに溝を付設したこの種のスプール弁は、例えば、特許文献1に記載されている。本発明は、こうしたスプール弁に更に改良を加えようとするものである。
そこで、本発明の改良点の技術内容を容易に理解できるようするため、従来開発されていた、ランドに溝を付設したスプール弁について、要部の技術内容を図4乃至図6に基づいて説明する。
図5は、ランドに溝を付設した従来のスプール弁の縦断面図、図6は、図5のスプール弁におけるスプールの上面図、図7は、図5のスプール弁を流出流れの使用態様で操作したときの状態を示す要部の縦断面図、図8は、図5のスプール弁を流入流れの使用態様で操作したときの状態を示す要部の縦断面図である。
これらの図において、10はスプール弁を構成するための弁のハウジングとしての中空円筒状のスリーブ、11はこのスリーブ10内の中空部で構成され後述するスプール20が軸線(スリーブ10又は後記スプール軸21の軸線、以下同じ。)方向へ摺動できるように嵌入される横断面円形の弁室、12はスリーブ10の筒壁に形成され作動油の流入口及び流出口の何れかの一方になり得る第1のポート、12aは弁室11に対して第1のポート12が連通している第1のポート12の連通部、13は第1のポート12に対して軸線方向に間隔をおいてスリーブ10の筒壁に形成され作動油の流入口及び流出口の何れかの他方になり得る第2のポート、14はこの第2のポート13の形成に伴ってスリーブ10の筒壁に形成された、後述する溝23の開口部23aに面する個所の角部である。
第1のポート12は、弁室11と連通するようにスリーブ10の筒壁の全周にわたって形成されてドーナツ状をなしている。同様に、第2のポート13も弁室11と連通するようにスリーブ10の筒壁の全周にわたって形成されてドーナツ状をなしている。これらのポート12,13は、スリーブ10の筒壁に連結される油圧管路へ接続される。第1のポート12及び第2のポート13は、油の流入口及び流出口の何れにもなり得るが、何れか一方のポートに流入口の働きをさせたときには、当然のことながら、他方のポートには、流出口の働きをさせる。
以上のように、スリーブ10は、弁室11を有する筒体にポート12,13を設けて構成される。図示はしていないが、このスリーブ10には、後述するスプール20の端面へ油圧パイロット圧を作用させるための信号受け部としての圧力室を、スプール弁の種類に応じて左右の一方の端部又は両方の端部に付設する。また、スリーブ10の端部には、スプリングを収納してスプール20の端面へバネ力を付与するためのスプリング室を必要に応じて付設する。
20はスリーブ10の弁室11内に摺動可能に嵌入されスリーブ10と共にスプール弁を構成するスプール、21はこのスプール10の軸部をなすスプール軸、22はこのスプール軸21に設けた、第2のポート13を開閉するためのランド、23はこのランド22の一端から中間部にかけて付設した作動油の流路となる溝、23aは第2のポート13に対して溝23が開口している溝23の開口部(作動油の出入口)、23bは弁室11に対して溝23が連通している溝23の連通口、23cは溝23の底面、24はスプール軸21に設けた、第1のポート12を開閉するためのランドであり、本発明との直接的な関連性はない。
ランド22に溝23を付設したこの従来のスプール弁は、通常の操作時には、ランド22を左方へ少なからず移動させることにより、ランド22の右端面と第2のポート13の壁面との間に環状の隙間を生じさせて同隙間から作動油を流出又は流入させ、その環状の隙間の面積により作動油の流量を調整する。これに対し、微操作時には、ランド22を左方へ僅かに移動させることにより、幅の狭い溝23に開口部23aを生じさせて同開口部23aから作動油を流出又は流入させ、これにより、その幅狭の溝23を通じてポート12,13の一方から他方へ作動油を流す。そして、スプール20の操作量を調節して開口部23aの面積を変えることにより作動油の流量を調整する。
ランド22の溝23の壁面は、図6に図示のように、ランド22の中間部寄りの壁面が平面視で半円状をなしており、この壁面からランド22の一端部側に連なる一対の壁面が普通の溝のように平面視で平行状態をなしている。したがって、ランド22の溝23は、全体として平面視で略U字状をなしている。図に示す例では、こうした溝23を図5に示すように上下に設けているが、溝23は、上下のほか左右に設けてもよいし、上下左右のうちの何れの一個所だけに設けてもよく、設計上、所望の個所に設けることができる。以上のように、スプール20は、スプール軸21とランド22とを設けて、このランド22に溝23を付設して構成される。
この従来のスプール弁について微操作時の使用態様を説明する。まず、第1の使用態様について説明すると、第1の使用態様では、図7に示すように、溝23に開口部23aを生じさせた状態で、第1のポート12から連通部12aを通じて弁室11内に油を流入させる。そうすると、この弁室11内に流入した油は、溝23の連通口23bからランド22の溝23を通過して溝23の開口部23aから第2のポート13内に流出する。この状態において、スプール20を矢印Xの方向(左方向)へ移動させると、油の流出口としての溝23の開口部23aの面積が大きくなって、スプール弁を通過する油の流量を多くすることができる。逆に、スプール20を矢印Xと反対の方向(右方向)へ移動させると、溝23の開口部23aの面積が小さくなって、スプール弁を通過する油の流量を少なくすることができ、こうして油の流出口の面積を調節して流量を調整することができる。
次に、第2の使用態様について説明すると、第2の使用態様では、図8に示すように、溝23に開口部23aを生じさせた状態で油を第2のポート13からその開口部23aを通じてランド22の溝23内に流入させる。そうすると、この溝23内に流入した油は、ランド22の溝23を通過して溝23の連通口23bから弁室11へ入り、連通部12aから第1のポート12内に流出する。この状態において、スプール20を矢印Xの方向やこれと反対の方向すなわちスプール軸21の軸線方向へ移動させることにより、油の流入口としての溝23の開口部23aの面積を調節して、スプール弁を通過する油の流量を調整することができる。
以上述べた微操作時の使用態様のうちの図7に示す第1の使用態様は、ポート12からの油を、先に弁室11内に流入させて、ランド22の溝23からはその後に流出させる使用態様であり、こうした使用態様を「流出流れ」の使用態様と称する。これに対して、図8に示す第2の使用態様は、ポート13からの油をランド22の溝23内には先に流入させて、その後に弁室11内から流出させる使用態様であり、こうした使用態様を「流入流れ」の使用態様と称する。以上述べた従来のスプール弁は、これら何れの使用態様でも幅狭の溝23の開口部23aの面積を調節して油の流量を調整するようにしているので、スプール弁で少流量の油を流量調整する場合に微調整を行うのに適している。したがって、このスプール弁は、油圧アクチュエータを微小な速度で正確に操作する、いわゆる微操作を行うのに好適である。
特開2005−155804号公報(第2−5頁、図1−11)
ランド22に溝23を付設した従来のスプール弁は、このように微操作を行う上で優れた特長を有する反面、溝23を付設したことに起因して操作上乃至は騒音上の問題が生じる。以下、この点について言及する。
図7に基づき、スプール弁を「流出流れ」の使用態様で操作しているときの問題について説明する。既述の説明から明らかなように、こうした使用態様でスプール弁を操作しているときには、油は、スプール弁内を流線jに沿って流れる。いま、このときの油の流量をQs、第1のポート12からの油が第1のポート12の連通部12aを通過するときの流速をV1、第1のポート12の連通部12a(ランド24の外周と同径の環状をなしている。)の面積をA1とすると、油の流速V1と油の流量Qsとの関係は、次の(1)式で表すことができる。
V1=Qs/(Ca1×A1)‥‥‥‥‥(1)
前(1)式中、Ca1は、有効面積係数であり、実験により求められる数値である。この有効面積係数は、ポート12の連通部12aの周辺の条件によって変動して、必ずしも固定的な値ではないが、常数とみなし得る。
一方、ランド22の溝23内の油が第2のポート13内に流出すべく溝23の開口部23aを通過するときの流速をV2、溝23の開口部23a(ランド22の外周と同径の環状をなしている。)の面積をA2とすると、油の流速V2と油の流量Qsとの関係は、次の(2)式で表すことができる。
V2=Qs/(Ca2×A2)‥‥‥‥‥(2)
前(2)式中、Ca2は、有効面積係数であり、実験により求められる数値である。この有効面積係数は、溝23の開口部23aの周辺の条件によって変動して、必ずしも固定的な値ではないが、常数とみなし得る。
ここで、前(1)式の流速V1と前(2)式の流速V2との関係について考察する。油は、非圧縮性の流体であって、面積A1の連通部12a及び面積A2の開口部23aをそれぞれ通過する油の各流量は同じであるのに対し、連通部12aの面積A1は、幅狭の溝23の開口部23aの面積A2に対して通常数十倍程度の大きさがあって、面積差が大きいことから、当然の帰結として、流速V2は、流速V1の数十倍程度の速さになる。すなわち、流体の流入速度に相当する流速V1に対して流体の流出速度に相当する流速V2が大きく変化する。
このように、流体の存在する空間において流体の流入速度と流体の流出速度とが変わると、流体力学上、ロケットの原理と同様の原理により流体力(ロケットの噴射力に相当)が発生する。この流体力が大きくなると、オペレータが操作手段を操作して油圧パイロット圧等の制御信号でスプール20を移動操作しても、予期せぬ大きな外力がスプール20に作用してスプール20を予定通りに正確に作動させることが困難となる。
そこで、こうしたスプール20の移動操作に悪影響をもたらす流体力を定量的に解明する。スプール20の移動操作に悪影響をもたらす流体力は、主に、流速V1から流速V2への流速の変化により発生する流体力におけるスプール軸21の軸線方向の成分である。いま、この流体力の軸線方向の成分としての流体力をFx、油が第1のポート12から弁室11内に流入するときの軸線に対する流線の角度である流入角度をθ1、油がランド22の溝23から第2のポート13へ流出するときの軸線に対する流線の角度である流出角度をθ2とすると、流体力Fxは、次の(3)式で表すことができる。
Fx=ρQs×〔V2×cos(θ2)−V1×cos(θ1)〕‥‥‥‥‥(3)
なお、前(3)式中、ρは、油の密度であり、常数である。
すでに述べたように、流速V2は、流速V1の数十倍程度であって、流速V1は、流速V2と比べて無視できる程度に小さいことから、この流速V1を0に近似するものとして取り扱うことができる。そうすると、前(3)式は、次の(4)式のように簡略化して表すことができる。
Fx=ρQs×V2×cos(θ2)‥‥‥‥‥(4)
スプール弁のうち、特に建設機械に使用されるスプール弁は、高圧、大流量の圧油に適したものが要求され、他の産業用機器に使用されるスプール弁に比べると、スプール弁内を流れる油の流量Qsと溝23の開口部23aを通過する油の流速V2がかなり大きい。こうしたことから、特に建設機械に使用されるスプール弁にあっては、前(4)式におけるρQs×V2が非常に大きくなるので、流体力Fxが大きくなりやすい傾向がある。そして、この流体力Fxが大きくなると、オペレータが操作手段を操作して油圧パイロット圧等の制御信号をスプール弁の信号受け部へ出力しても、流体力Fxが障害となってスプール弁をオペレータの思い通りに正確に移動操作することが困難になる。
こうしたことに加えて、特に、平面視略U字状の溝23をランド22に付設したスプール弁にあっては、平行状態をなす溝23の側壁が油の流れを軸線方向へ整流して加速するように機能するため、ランド22の溝23内の油は、分散することなく第2のポート13へ直行して流出角度θ2を減少させることとなり、こうしたことによっても、前(4)式における流体力Fxが増加しやすくなる。以上のことから、スプール弁を図7に示すような「流出流れ」の使用態様で使用したときには、流速の変化によりスプール弁で発生する流体力について、軸線方向成分としての流体力Fxを極力低減してスプール弁の微操作性を向上させることが必要である。
次に、図8に基づき、スプール弁を「流入流れ」の使用態様で操作しているときの問題について説明する。既述の説明から明らかなように、こうした使用態様でスプール弁を操作しているときには、油は、スプール弁内を流線j’に沿って流れる。なお、図8中、V1’は第2のポート13からの油が溝23の開口部23aを通過するときの流速、V2’は弁室11内の油が第1のポート12内に流出すべく第1のポート12の連通部12aを通過する油の流速、θ1’は油が第2のポート13からランド22の溝23内に流入するときの軸線に対する流線の角度である流入角度、θ2’は油が弁室11から第1のポート12へ流出するときの軸線に対する流線の角度である流出角度を表す。これらのV1’,V2’,θ1’,θ2’は、それぞれ前(3)式中のV1,V2,θ1,θ2に対応しているので、流体力Fxは、前(3)式や前(4)式に準じて求めることができる。
ここで、流線j’に沿ったスプール弁内の油の流れについて考察すると、第2のポート13から開口部23aを通じてランド22の溝23内に流入した油の流れは、溝23の底面23cにより、角部14付近で連通口23bの方向へ無理矢理曲げられる。その場合、油の流れは、溝23への流入時の油の慣性により角部14の個所で直ぐに急カーブすることはできず、流線j’で示すように、一旦スリーブ10の内周壁を離れて暫くしてから同内周壁へ接近する。この油の流線j’とスリーブ10の内周壁との間に形成される空間を剥離部と称し、符号Wを付けている。
この剥離部Wは、圧力が低下していて真空に近いため、油内に溶けている空気がこの剥離部Wに放出され、一種のキャビテーションが生じて騒音を発生する。この剥離部Wの真空度は、同剥離部W付近の油の流速に影響され、この流速が大きければ、真空度が高くなって、発生する騒音もそれだけ大きくなるが、特に建設機械に使用されるスプール弁にあっては、前述したように高圧、大流量用のものが要求されるため、剥離部W付近の油の流速も大きくなり勝ちであって、騒音が発生しやすい。こうしたことから、スプール弁を図8に示すような「流入流れ」の使用態様で使用したときには、剥離部Wの真空度を極力低下させて騒音を低減することが必要である。
本発明は、以上のような要求に応えるために創作されたものであって、微操作に適するようにランドに溝を付設したスプール弁において、「流出流れ」の使用態様で使用したときにスプール軸の軸線方向の流体力を低減することができ、「流入流れ」の使用態様で使用したときに騒音を低減することができるスプール弁を提供することにある。
本発明は、前記の技術課題を達成するため、
スプール軸及びこのスプール軸に設けたランドを有しこのランドの一端から中間部にかけて油の流路となる溝を付設したスプールと、このスプールが軸線方向へ移動可能に嵌入される弁室を有し油の流入口及び流出口の一方及び他方となり得る第1のポート及び第2のポートを設けたスリーブとを備え、微操作時にスプールの操作量に応じて流量を調整しながら第1のポート及び第2のポートの一方から他方へランドの溝を通じて油を流すことができる流量調整機能を具備したスプール弁において、
ランドの溝を、ランドの一端部側に位置する一端部側領域の溝と、ランドのその余の領域に位置する中間部側領域の溝とに区分して、中間部側領域の溝の深さが一端部側領域の溝の深さよりも深くなるようにランドに溝を形成した。
本発明のスプール弁は、中間部側領域の溝の深さが一端部側領域の溝の深さよりも深くなるようにランドに溝を形成したので、弁室内に油を流入させた後にランドの溝から流出させる「流出流れ」の使用態様で使用したときには、第1のポート及び第2のポートの一方の流入側のポートから弁室内に流入した油がランドの溝の一端部側領域を通過した後、溝の深い中間部側領域を通過する。このとき、ランドの溝内の油は、深くなった溝の底面側へ迂回して遠回りした状態で、第1のポート及び第2のポートの他方の流出側のポートへ流出する。
このように、油がランドの溝から流出側のポートへ流出する場合に、溝の底面側に迂回して流出側のポートから遠ざかった後に同ポートの方へ転向して流出するので、中間部側領域の溝の底面から流出側のポートへ流れる油は、直角に近い流出角度で流出して、スプール軸の軸線方向成分としての流体力を低減させることができる。したがって、本発明のスプール弁によれば、微操作に適するようにランドに溝を付設したスプール弁において、「流出流れ」の使用態様で使用したときに軸線方向の流体力を低減することができる。
一方、ランドの溝内に油を流入させた後に弁室内から流出させる「流出流れ」の使用態様で本発明のスプール弁を使用したときには、前記の使用態様とは逆に、第1のポート及び第2のポートの他方を流入側のポートにして同ポートからランドの溝内に油を流入させる。そうすると、この油は、まず、溝の深い中間部側領域を通過するが、剥離部が形成される中間部側領域の溝は、深くなっていて、流路の面積が広いことから、油は、この中間部側領域で流速を減少させた後、溝の浅い一端部側領域を流れて弁室内に入り、第1のポート及び第2のポートの一方の流出側のポートへ流出する。
すでに述べたように、剥離部の真空度は、剥離部付近の油の流速に影響されるが、このように、流入側のポートからランドの溝内に流入させた油が、剥離部の形成される中間部側領域を通過するときに、通過面積を広くして流速を減少させるようにしているので、剥離部の真空度を低下させることができる。したがって、本発明のスプール弁によれば、微操作に適するようにランドに溝を付設したスプール弁において、「流入流れ」の使用態様で使用したときに騒音を低減することができる。
以下の説明から明らかなように、本発明のスプール弁は、前記の〔課題を解決するための手段〕の項に示したように構成されているので、微操作に適するようにランドに溝を付設したスプール弁において、「流出流れ」の使用態様で使用したときにスプール軸の軸線方向の流体力を低減することができ、「流入流れ」の使用態様で使用したときに騒音を低減することができる。その結果、オペレータが操作手段により建設機械のフロント作業機等の油圧アクチュエータを操作するときの操作性を向上することができるとともに、建設機械による施工の現場及びその周辺の環境の改善にも資する。
また、本発明のスプール弁では、スプールに付設した溝について中間部側領域の溝の深さを従来よりも深くして油の通過面積を拡大しているので、前記の何れの使用態様で使用したときでも、油が溝内を通過するときの圧力損失を従来よりも低減することができる。したがって、本発明のスプール弁によれば、一個のスプール弁で同一流量の油を制御する場合に、弁を従来よりも小型化してコンパクトにすることもできて、課題を解決するための一つの手段により二重の効果を発揮させることができる。
ところで、スプールのランドの一端から中間部にかけて深い溝を付設すると、ランドの一端部が損傷しやすくなる危険性がある。しかるに、本発明のスプール弁を具体化する場合に、特に、特許請求の範囲の請求項2に記載されているように具体化すると、溝が付設されるランドの領域中の一端部側に、溝の浅い一端部側領域を必要最小限確保することができるので、中間部側領域の溝の深さを深くしても、損傷を受けやすいスプールのランド一端部についての強度の低下を緩和して弁の耐用年数の低下を抑制することができる。一方、本スプール弁では、このように深さの浅い一端部側領域の溝をある程度の長さは確保しつつも、溝の大半を、深さの深い中間部側領域の溝で形成するようにしたので、本発明に係る前記の種々の効果を支障なく発揮させることができる。
本発明のスプール弁を具体化する場合、特に、特許請求の範囲の請求項3に記載されているように具体化すれば、中間部側領域の溝を深く形成する場合に、一挙に深くなることなく、ランドの中間部に向けて漸次深くなるように溝が形成されるので、ランドの中間部側領域中の特に一端部側領域寄りの部位についても強度低下を緩和することができて、損傷を受けやすいランドの一端部の強度の低下を、このことによっても緩和することができる。そして、中間部側領域の溝の深さは、漸次深くなるようにし、急激には変化しないようにしていて、溝内を流れる圧油の流れにも悪影響を及ぼさないことから、スプールのランド端部についての強度低下の緩和を合理的に達成することができる。
以下、本発明が実際上どのように具体化されるのかを、図1乃至図4を用いて説明することにより、本発明を実施するための望ましい形態を明らかにする。
図1は、本発明を具体化して構成したランドに溝を付設のスプール弁の縦断面図、図2は、図1のスプール弁におけるスプールの上面図、図3は、図1のスプール弁を流出流れの使用態様で操作したときの状態を示す要部の縦断面図、図4は、図1のスプール弁を流入流れの使用態様で操作したときの状態を示す要部の縦断面図である。なお、これらの図において既述の図5乃至図8と同一の符号を付けた部分は、これら既述の図と同等の部分を表すので、詳述しない。
図1に図示の本発明に係るスプール弁は、すでに述べた図5に図示の従来のスプール弁と同様、スプール軸21及びこのスプール軸21に設けたランド22を有しこのランド22の一端から中間部にかけて作動油の流路となる溝23を付設したスプール20と、このスプール20が軸線方向(矢印X方向及び反矢印方向)に移動可能に嵌入される弁室11を有し作動油の流入口及び流出口の一方及び他方となり得る第1のポート12及び第2のポート13を設けたスリーブ10とを備えている。そして、微操作時にスプール20の操作量に応じて流量を調整しながら第1のポート12及び第2のポート13の一方から他方へランド22の溝23を通じて作動油を流すことができる流量調整機能を具備していて、これらの点では、従来のスプール弁と変わらない。また、スリーブ10には、スプール20の端面に油圧パイロット圧を作用させるための信号受け部としての圧力室を付設していて、この点でも、従来のスプール弁と変わらない。
図1乃至図4に基づき、本発明を具体化して構成したスプール弁の技術内容について説明する。本スプール弁では、ランド22に付設した溝23を、ランド22の一端部側に位置する一端部側領域231の溝23と、ランド22のその余の領域に位置する中間部側領域232の溝23とに区分して、中間部側領域232の溝23の深さが一端部側領域231の溝23の深さよりも深くなるようにランド22に溝23を形成するようにしている。ランド22にこのように溝23を形成するため、従来のスプール弁におけるランド22の溝23の底面23cに対し、中間部側領域232に相当する溝23の領域において、溝23を深くするための底部拡大用の溝部23’を付加している。その結果、中間部側領域232の溝23の最大深さが23hにまで深められて、中間部側領域232の溝23の断面積が拡大される。
こうした溝23をランド22に形成する場合、一端部側領域231の溝23の長さを最低でも溝23の全長の1割程度は確保することが望ましい。しかしながら、この一端部側領域231の溝23は、長くし過ぎると、深さの深い中間部側領域232の溝23が減少して、本発明の効果を十分に発揮させることができなくなるので、一端部側領域231の溝23を溝23の全長の1割以上の長さは確保しつつも、溝23の大半が中間部側領域232の溝23で形成できるように、一端部側領域231の溝23の長さを過度に長くないように選定することが望ましい。
前記したように中間部側領域232の溝23の深さが一端部側領域231の溝23の深さよりも深くなるようにランド22に溝23を形成する場合に、ここに示す例では、中間部側領域232の溝23が一端部側領域231の溝23との隣接部からランド22の中間部側に向けて漸次深くなるように形成している。すなわち、従来のスプール弁における中間部側領域232の溝23の底面23cに、溝23を深くするための底部拡大用の溝部23’を付加するに際して、この底部拡大用の溝部23’の底面23c’における一端部側領域231寄りの部分に、溝部23’が漸次深くなるように傾斜する直線状の傾斜面sを形成している。以上のような溝23の構造は、図1に示すように上下の溝23の双方に採用している。
次に、図3及び図4に基づき、以上のような構造を備えた本スプール弁の作用効果について説明する。
本スプール弁は、中間部側領域232の溝23の深さが一端部側領域231の溝23の深さよりも深くなるようにランド22に溝23を形成したので、弁室11内に油を流入させた後にランド22の溝23から流出させる図3に図示の「流出流れ」の使用態様で使用したときには、図3に流線kで示すように、流入側のポートとなる第1のポート12から弁室11内に流入した油が連通口23bを経てランド22の溝23の一端部側領域231を通過した後、溝23が深い中間部側領域232を通過する。このとき、ランド22の溝23内の油は、流線kで示すように、深くなった溝23の底面23c’側へ迂回して遠回りした状態で、流出側のポートとなる第2のポート13へ流出する。
このように、油がランド22の溝23から第2のポート13へ流出する場合に、溝23の底面23c’側へ迂回して第2のポート13から遠ざかった後に同ポート13の方へ転向して流出するので、中間部側領域232の溝23の底面23c’から第2のポート13へ流れる油は、直角に近い流出角度θ2で流出して、流体力のうちのスプール軸21の軸線方向成分としての流体力Fxを低減させることができる。したがって、本スプール弁によれば、微操作に適するようにランド22に溝23を付設したスプール弁において、「流出流れ」の使用態様で使用したときにスプール軸21の軸線方向の流体力Fxを低減することができる。その結果、オペレータが操作手段により建設機械のフロント作業機等の油圧アクチュエータを操作するときの操作性を向上することができる。
一方、ランド22の溝23内に油を流入させた後に弁室内11から流出させる図4に図示の「流入流れ」の使用態様で本スプール弁を使用したときには、前記の使用態様とは逆に、第2のポート13を流入側のポートにしてこの第2のポート13からランド22の溝23内に油を流入させる。そうすると、この油は、図4の流線k’に沿って、まず、溝23が深い中間部側領域232を通過するが、剥離部Wが形成される中間部側領域232の溝23は、深くなっていて、流路の面積が広いことから、油は、この中間部側領域232で流速を減少させた後、溝23が浅い一端部側領域231へ流れて連通口23bから弁室11内に入り、流出側のポートとなる第1のポート12へ流出する。
前記の「発明が解決しようとする課題」の項ですでに述べたように、剥離部Wの真空度は、剥離部W付近の油の流速に影響されるが、このように、第2のポート13からランド22の溝23内に流入させた油が、剥離部Wの形成される中間部側領域232を通過するときに、油の通過面積を底部拡大用の溝部23’により拡大して流速を減少させるようにしているので、剥離部Wの真空度を低下させることができる。したがって、本スプール弁によれば、微操作に適するようにランド22に溝23を付設したスプール弁において、「流入流れ」の使用態様で使用したときに騒音を低減することができて、建設機械による施工の現場及びその周辺の環境の改善にも資する。
また、図4に図示の「流入流れ」の使用態様で本スプール弁を使用した場合、第2のポート13から溝23の開口部23aを通じて中間部側領域232の溝23内に流入した油は、同溝23の底面23c’に衝突した後、図4に流線k’で示すように溝23の連通口23bへ向けて逐次上昇し、この連通口23bから弁室11内に流れる。このような過程において、油が第2のポート13から中間部側領域232の溝23へ流入するとき、この溝23の底面23c’が従来よりも深くなっているため、流線k’から分かるように直角に近い流入角度θ1’で流入する。そのため、本スプール弁は、「流入流れ」の使用態様で使用したときでも、スプール軸21の軸線方向の流体力Fxをある程度低減する効果を発揮することができる。
本スプール弁は、スプール20のランド22に付設した溝23について、中間部側領域232の溝23を従来よりも深く形成して油の通過面積を拡大するようにしているので、前記の何れの使用態様で使用したときでも、油が溝23内を通過するときの圧力損失を従来よりも低減することができる。したがって、本発明のスプール弁によれば、前記した種々の効果に加えて、「一個のスプール弁で同一流量の油を制御する場合に弁を従来よりも小型化してコンパクトにすることができる」という効果も併せて発揮することができて、「中間部側領域232の溝23を深く形成する」という一つの手段により二重の効果を発揮することができる。
ところで、以上のような効果を存分に発揮できるようにするには、スプール20のランド22の一端から中間部にかけて溝23を付設するに場合に、できるだけ深い溝23を付設した方がよい。しかしながら、その場合、こうした深い溝23をランド22の一端から中間部の全領域に付設すると、特にランド22の一端部の強度(溝23の連通口23b付近のランド22の強度)が低下してランド22が損傷しやすくなる危険性がある。
本スプール弁では、ランド22に溝23を形成する場合、特に、一端部側領域231の溝23の長さを最低でも溝23の全長の1割程度は確保するようにするので、損傷する危惧のあるランド22の一端部側に、溝23の浅い領域を必要最小限度は確保することができる。そのため、中間部側領域232の溝23の深さを深くしても、損傷を受けやすいランド22の一端部についての強度の低下を緩和して弁の耐用年数の低下を抑制することができる。一方、本スプール弁では、このように一端部側領域231の溝23を溝23の全長の1割以上の長さは確保しつつも、溝23の大半を中間部側領域232の溝23で形成するようにするので、すでに述べた種々の効果を支障なく発揮させることができる。
本スプール弁では、中間部側領域232の溝23の深さが一端部側領域231の溝23の深さによりも深くなるように溝23を形成する場合、特に、底部拡大用の溝部23’の底面23c’に傾斜面sを形成することにより、中間部側領域232の溝23がランド22の中間部へ向けて漸次深くなるように形成しているので、中間部側領域232のうち、強度を確保することが望ましい一端部側領域231寄りの部位には、一挙に深い溝23が形成されることなく比較的に浅い溝23が形成され、一端部側領域231から遠ざかるにつれて漸次深い溝23が形成される。
そのため、ランド22の中間部側領域232のうちの特に一端部側領域231寄りの部位についても強度低下を緩和することができるので、損傷を受けやすいランド22の一端部の強度の低下を、このことによっても緩和することができる。そして、中間部側領域232の溝23の深さは、漸次深くなるようにし、急激には変化しないようにしていて、溝23内を流れる圧油の流れにも悪影響を及ぼさないことから、ランド22の端部についての強度低下の緩和を合理的に達成することができる。
以上述べた本発明に係るスプール弁は、ランドに微操作用の溝が付設されて流量調整機能を具備したスプール弁であれば、ポートの数や弁の作動位置にかかわりなく適用することができ、適用する弁の種類は問わない。以上の説明を行うに当たっては、専ら油圧駆動の建設機械を例に挙げて説明を行ったが、比較的高圧、大流量の油圧により駆動される作業機械は、油圧駆動の建設機械に限らず、例えばフォークリフト等の油圧駆動の作業機械も存在するから、本発明に係るスプール弁は、適用条件さえ適合すれば、各種の油圧駆動の作業機械に適用することができる。
本発明を具体化して構成したランドに溝を付設のスプール弁の縦断面図である。 図1のスプール弁におけるスプールの上面図である。 図1のスプール弁を流出流れの使用態様で操作したときの状態を示す要部の縦断面図である。 図1のスプール弁を流入流れの使用態様で操作したときの状態を示す要部の縦断面図である。 ランドに溝を付設した従来のスプール弁の縦断面図である。 図5のスプール弁におけるスプールの上面図である。 図5のスプール弁を流出流れの使用態様で操作したときの状態を示す要部の縦断面図である。 図5のスプール弁を流入流れの使用態様で操作したときの状態を示す要部の縦断面図である。
符号の説明
10 スリーブ
11 弁室
12 第1のポート
12a (第1のポート12の)連通部
13 第2のポート
14 角部
20 スプール
21 スプール軸
22 ランド
23 (微操作用の)溝
23a (溝23の)開口部
23b (溝23の)連通口
23c (溝23の)底面
23h (中間部側領域232の溝23の)最大深さ
23’ 底部拡大用の溝部
23c’ (底部拡大用の溝部23’の)底面
24 (第1のポート開閉用の)ランド
231 (溝23の)一端部側領域
232 (溝23の)中間部側領域
j,j’ (従来のスプール弁に係る)油の流線
k,k’ (本発明のスプール弁に係る)油の流線
s (底面23c’における)傾斜面
V1,V1’ (流入時の)油の流速
V2,V2’ (流出時の)油の流速
W 剥離部
θ1,θ1’ (油の)流入角度
θ2,θ2’ (油の)流出角度

Claims (3)

  1. スプール軸及びこのスプール軸に設けたランドを有しこのランドの一端から中間部にかけて油の流路となる溝を付設したスプールと、このスプールが軸線方向へ移動可能に嵌入される弁室を有し油の流入口及び流出口の一方及び他方となり得る第1のポート及び第2のポートを設けたスリーブとを備え、微操作時にスプールの操作量に応じて流量を調整しながら第1のポート及び第2のポートの一方から他方へランドの溝を通じて油を流すことができる流量調整機能を具備したスプール弁において、ランドの溝を、ランドの一端部側に位置する一端部側領域の溝と、ランドのその余の領域に位置する中間部側領域の溝とに区分して、中間部側領域の溝の深さが一端部側領域の溝の深さよりも深くなるようにランドに溝を形成したことを特徴とするスプール弁。
  2. 請求項1に記載のスプール弁において、ランドに溝を形成する場合、一端部側領域の溝の長さを最低でも溝の全長の1割程度は確保する一方、溝の大半を中間部側領域の溝で形成するようにしたことを特徴とするスプール弁。
  3. 請求項1に記載のスプール弁において、中間部側領域の溝の深さが一端部側領域の溝の深さよりも深くなるようにランドに溝を形成する場合に、中間部側領域の溝がランドの中間部に向けて漸次深くなるように形成したことを特徴とするスプール弁。
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