JP2008044421A - 車両走行制御装置 - Google Patents

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Kazuyuki Fujita
和幸 藤田
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Abstract

【課題】 停止制御中に運転者が所定の発進操作をしたときに制動操作を継続していると、運転者の制動操作による制動力と制駆動力制御による発進のための駆動力が同時に車両に付与されるため、運転者が制動操作を解除すると大きな駆動力が自車両に付与されるため自車両が急発進してしまうおそれを回避する車両走行制御装置を提供すること。
【解決手段】 停止制御によって自車両が停止した後に、運転者による発進操作があった場合であっても、ブレーキペダルの踏み込みが継続している間は目標加速度aの最大値を0にし、ブレーキペダルの踏み込みが解除された場合には、目標加速度aの最大値の制限を解除することで自車両を発進させる。このときの車両に付与される駆動力は先行車両を追従するために必要な駆動力のみであるため、自車両が急発進するのを回避することができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、運転者の駆動力及び制動力操作の負担を軽減し、自車両の目的とする走行状態を達成するように自車両の制駆動力を制御する車両走行制御装置に関する。
従来から運転者の駆動力及び制動力操作の負担を軽減し、目的とする走行状態(例えば、先行車両の追従走行)を達成するために制御目標値を取得し、制御目標値を達成するために自車両の駆動力及び制動力の少なくとも何れか一方を制御する車両走行制御装置が知られている。このような従来の車両走行制御装置に、渋滞等により先行車両が停止した場合、自車両と先行車両とが追突しないように自車両を停止させるようになっているものがある。(例えば、特許文献1を参照。)
特開2000−25487号公報
このような従来の車両走行制御装置は、自車両が停止した後に、例えば先行車両が発進し、所定の発進許可条件(例えば、先行車両との車間距離及び先行車両の速度等の制御側の発進条件、運転者による発進操作の検出等の運転者の意図を反映した発進条件等)を満たした場合には、自車両も発進させる制御を行っていた。しかし、このとき運転者が制動操作を継続して(例えば、ブレーキを踏みつづけて)いると、運転者の制動操作による制動力と発進制御による発進のための駆動力が同時に車両に付与されることがあった。このような場合、時間が経過するとともに自車両と先行車両との車間距離の大きさが大きくなっていくため、自車両の駆動力の制御目標値も大きくなり、自車両に付与される駆動力の大きさも大きくなる。このような場合、運転者が制動操作を解除すると大きな駆動力が一度に自車両に付与されるため自車両が急発進してしまうおそれがあった。
本発明の車両走行制御装置は、上記課題に対処するためになされたものであり、
自車両の目的とする走行状態を達成するための制御目標値を取得する制御目標値取得手段と、
前記制御目標値を達成するために自車両の駆動力及び制動力の少なくとも何れか一方を制御する制駆動力制御手段と、
前記制駆動力制御手段による自車両の停止中に、所定の発進許可条件を満たしたときに前記駆動力制御手段により駆動力を制御することで自車両を発進させる発進手段と、
を備える車両走行制御装置であって、
運転者による制動操作が継続しているときに前記所定の発進許可条件を満たしたことによる自車両を発進させるための駆動力を制限する発進制限手段を備えるように構成される。
これによれば、自車両の停止中に、目的とする自車両の走行状態を達成するために自車両を発進させる必要がある場合に、所定の発進許可条件を満たすと自車両が発進されるが、運転者による制動操作が継続している場合には、所定の発進許可条件を満たしていたとしても駆動力が制限されるため発進が制限される。よって、自車両が停止した後に、自車両を発進させる必要がある場合において、所定の発進許可条件を満たしていたとしても、制動操作を継続している間は、運転者の制動操作による制動力と車両の制駆動力制御による発進のための駆動力が同時に自車両に付与されることはない。従って、運転者が制動操作を解除しても大きな駆動力が自車両に付与されないため自車両が急発進してしまうおそれを回避することができる。
この場合、
前記所定の発進許可条件は、運転者による発進操作であり、
運転者による制動操作が継続しているときに運転者の前記発進操作があった場合には前記発進手段による駆動力を制限する発進制限手段を備えることが好ましい。
これによれば、自車両の停止中に、目的とする自車両の走行状態を達成するために自車両を発進させる必要がある場合に、運転者が発進操作を行うと自車両が発進されるが、運転者による制動操作が継続している場合には、運転者が自車両を発進させるために所定の発進操作をしても駆動力が制限されるため発進が制限される。
車両走行制御装置による自車両の停止中であっても、制動操作を行う運転者がおり、こういった運転者は発進操作を行うときも、制動操作を継続していることがある。この場合、発進操作を行ってすぐに制動操作を行えば、自車両は問題なく発進するが、発進操作を行った後も制動操作を継続し、しばらく経った後に制動操作を終了する場合もある。この場合従来の車両走行制御装置によれば、時間が経過するとともに自車両と先行車両との車間距離の大きさが大きくなっていくため、自車両の駆動力の制御目標値も大きくなっており、制動操作を終了すると大きな駆動力が一度に自車両に付与されるため自車両が急発進してしまうおそれがあった。これに対して本発明によれば、自車両が停止した後に、自車両を発進させる必要がある場合において、運転者が所定の発進操作をしても、制動操作を継続している間は、運転者の制動操作による制動力と車両の制駆動力制御による発進のための駆動力が同時に自車両に付与されることはない。従って、運転者が制動操作を解除しても大きな駆動力が自車両に付与されないため自車両が急発進してしまうおそれを回避することができる。
この場合、
前記発進制限手段は、
前記所定の発進許可条件が満たされた後より前記運転者による制動操作が解除されるまでの間自車両の駆動力を制限し、
前記発進手段は、前記運転者による制動操作が解除されたときに自車両を発進させることが好ましい。
これによれば、自車両が停止された後、運転者が制動操作を継続している場合は、所定の発進許可条件を満たされたとしても、制動操作が継続している間は駆動力が制限されるため発進が制限されるが、制動操作が解除されると、自車両が発進される。よって、駆動力の増大による急発進を防ぐことができると同時に、運転者が制動操作を解除することで発進されるため運転者の意思即した発進を行うことができる。所定の発進許可条件が運転者の発進操作である場合は、自車両が停止された後、運転者が制動操作の継続中に、一度運転者が所定の発進操作を行えば、新たに運転者が所定の発進操作を行わなくても制動操作が解除されたときに自車両を発進させることができるため、より運転者の意思に即した発進を行うことができる。
この場合、
前記発進制限手段は、
前記所定の発進許可条件を満たしてしてから運転者による制動操作が所定時間継続した場合には、前記所定の発進許可条件を満たしたことを無効とすることが好ましい。
これによれば、自車両が停止された後、所定の発進許可条件を満たした場合に、所定の発進許可条件を満たしてから運転者による制動操作が所定時間継続したときに、所定の発進許可条件を満たしたことが無効になる。よって、本発明によれば、制動操作を所定時間継続するという運転者の制動する意思に即した車両走行制御を行うことができる。所定の発進許可条件が運転者の発進操作である場合は、自車両が停止された後、運転者による制動操作の継続中に運転者が自車両を発進させようとして所定の発進操作を検出した場合、発進操作を検出してから運転者による制動操作が所定時間継続したときに、発進操作が無効となる。本発明によれば、運転者は一度自車両を発進させようとしたものの、そのまま停止させたいというときに、制動操作を継続しつづけることで発進操作を無効にすることができるため、より運転者の意思に即した車両走行制御を行うことができる。
また、
前記発進制限手段は、
運転者による制動操作が継続している間に前記所定の発進許可条件を満たした場合、前記所定の発進許可条件を満たしたことを無効とすることが好ましい。
これによれば、自車両が停止された後、運転者による制動操作の継続中である限り、所定の発進許可条件を満たしたとしても、所定の発進許可条件を満たしとことは無効になる。よって、運転者の制動の意思に即した車両走行制御を行うことができる。所定の発進許可条件が運転者の発進操作である場合は、運転者が自車両を発進させようとして所定の発進操作をしても、発進操作は無効になる。よって、制動操作を継続しているという運転者の停止の意思を発進操作よりも優先する車両走行制御を行うことができる
この場合、
前記目的とする自車両の走行状態は、自車両の先行車両を追従する追従走行状態であり、
自車両と先行車両との車間距離を取得する車間距離取得手段を備え、
前記制御目標値取得手段は前記車間距離が所望の値になるように制御目標値を取得することが好ましい。
これによれば、自車両の前方を走行していた先行車両が停止した場合、自車両と先行車両との車間距離が取得され、取得された車間距離に基づいて制御目標値が取得され、制御目標値に基づいて制動力が制御され、自車両が停止される。自車両が停止された後、所定の発進許可条件が満たされると目標とする自車両と先行車両との車間距離を達成するため自車両が発進されるが、運転者による制動操作が継続している場合には、所定の発進許可条件を満たしていたとしても発進が制限される。
よって、自車両が停止した後に、先行車が発進し、所定の発進許可条件を満たしても、制動操作を継続している間は、運転者の制動操作による制動力と車間距離制御による発進のための駆動力が同時に自車両に付与されることはない。従って、運転者が制動操作を解除しても大きな駆動力が自車両に付与されないため自車両が急発進してしまうおそれを回避することができる。
以下、本発明による車両走行制御装置の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る車両走行制御装置10の概略構成を示している。
この車両走行制御装置10は車両(自動車である自車両)に搭載されている。また、この車両走行制御装置10は、電子制御装置(以下、ECU)12と、発進レバー14と、追従制御スイッチ16と、発進許可ランプ18と、車速センサ20と、レーダセンサ22と、アクセルペダルセンサ24と、ブレーキペダルセンサ26と、アクセルアクチュエータ28と、ブレーキアクチュエータ30と、を備えている。
ECU12は、各装置の制御や各種データの加工・演算等を行うCPU、CPUが実行するプログラム及びマップ(ルックアップテーブル)等を予め記憶したROM、CPUが必要に応じてデータを一時的に格納するRAM、電源が投入された状態でデータを格納するとともに同格納されたデータを電源が遮断されている間も保持するバックップRAM及びADコンバータを含むインターフェース等からなるマイクロコンピュータであり、追従制御及び停止制御を行うようになっている。
発進レバー14は車内運転席近傍に取り付けられ、運転者による発進レバー14の操作があった場合、その操作内容をECU12に送信するようになっている。具体的には、車両走行制御装置10による停止制御の実行中に自車両と先行車両との相対関係に基づいた所定の発進条件を満たした場合、運転者が発進したいときに運転者が発進レバー14を発進側に操作すると自車両が発進するようになっている。
追従制御スイッチ16は、車内運転席近傍に取り付けられ、運転者による追従制御スイッチ16の操作があった場合、その操作内容をECU12に送信するようになっている。具体的には、追従制御スイッチ16が「ON」になっている場合は、車両走行制御装置10による追従制御が行われ、「OFF」になっている場合は、車両走行制御装置10による追従制御は行われないようになっている。
発進許可ランプ18は、図示しない車両のメーターに表示されるランプであり、ECU12が車両の発進を許可した場合に点灯し、発進レバー14による発進操作が有効であることを運転者に通知することができるようになっている。
車速センサ20は、図示しない各車輪に取り付けられた車輪速センサからなり、自車両の速度や停止状態を検出し、検出結果をECU12に送信するようになっている。レーダセンサ22は車両前部に取り付けられ、ミリ波を利用して自車両と自車両前部の先行車両との距離及び相対速度を検出し、検出結果をECU12に送信するようになっている。
アクセルペダルセンサ24は、図示しない自車両のアクセルペダル近傍に取り付けられ、運転者によるアクセルペダルの操作があった場合、その操作に対応した情報をECU12に送信するようになっている。具体的には、アクセルペダルの踏み込みが解除されている場合には「OFF」という情報がECU12に送信され、運転者によってアクセルペダルが踏み込まれている場合には「ON」という情報が送信されるようになっている。
ブレーキペダルセンサ26は、図示しない自車両のブレーキペダル近傍に取り付けられ、運転者によるブレーキペダルの操作があった場合、その操作に対応した情報をECU12に送信するようになっている。具体的には、ブレーキペダルの踏み込みが解除されている場合には「OFF」という情報がECU12に送信され、運転者によってブレーキペダルが踏み込まれている場合には「ON」という情報が送信されるようになっている。
アクセルアクチュエータ28は、ECU12と接続され、図示しない自車両に搭載されたエンジンのスロットルの開度を制御することにより自車両に付与する駆動力を制御できるようになっている。ブレーキアクチュエータ30は、ECU12と接続され、図示しない自車両に搭載された各ホイールシリンダーの制動圧を制御することにより、自車両に付与する制動力を制御できるようになっている。
(作動の概要)
次に上記のように構成された車両走行制御装置10の作動の概要について説明する。本発明の第1の実施形態に係る車両走行制御装置10は、追従制御スイッチ16が「ON」になっている場合、渋滞時や高速道路走行時等における運転者の運転操作の負担軽減のために追従制御と停止制御の二つの制御を行う。はじめに追従制御の作動の概要について説明する。追従制御は自車両と追従対象となる先行車両との距離を一定に保ちながら先行車両を追従するように自車両に駆動力及び制動力を付与する制御である。
追従制御において車両走行制御装置10は、自車両の速度V1を車速センサ20によって、自車両と先行車両との距離D1及び相対速度(V2−V1)をレーダセンサ22によってそれぞれ検出し、ECU12はこれらの検出値から所定の車間距離Lを達成するための目標加速度aを下記に示した(1)により算出する。
a=k1(D2−D1)+k2(V2−V1)…(1)
ここで、D2は目標とする所定の車間距離であり、V2は先行車両の速度である。また係数k1及びk2は所定の値である。
次に、ECU12は算出された目標加速度aを達成するために、アクセルアクチュエータ28及びブレーキアクチュエータ30の少なくとも何れか一方に命令を送信する。次いでアクセルアクチュエータ28及びブレーキアクチュエータ30は目標加速度aを達成するための駆動力及び制動力を車両に付与する。これにより、自車両と先行車両との車間距離を一定に保った走行を行うことが可能となる。尚、ここで言う目標加速度aは、先行車両を追従するために必要な加速度に対応している制御の目標値であれば良い。例えば、下記の(2)式に示されるような、目標速度Vを制御の目標値にしても良い。
V=V0+k1(D2−D1)+k2(V2−V1)…(2)
また、目標加速度a及び目標速度Vの算出方法は必ずしも上記の(1)、(2)式である必要はない。
次に、停止制御の作動の概要について説明する。停止制御は、先行車両が停止した場合に自車両を停止させ、自車両と先行車両との車間距離及び先行車両の速度等の制御側の発進許可条件を満たし、且つ、運転者が所定の発進操作を行った場合に自車両を発進させるまで、自車両の停止を保持する制御である。尚、本発明の第1の実施形態に係る車両走行制御装置10は停止制御中に運転者がブレーキペダルを踏み込んでも追従制御をキャンセルしないような仕様になっている。
停止制御において車両走行制御装置10は、先行車両が停止した場合には、所定の車間距離となるように、追従制御と同様にして目標加速度aを算出し、ブレーキアクチュエータ30によって制動力を付与して自車両を停止させる。また、停止していた先行車両が発進し、自車両と先行車両との車間距離及び先行車両の速度等の制御側の発進許可条件を満たしているときに、運転者がアクセルペダルの踏み込み又は発進レバーを使用して発進操作を行うと自車両が発進する。
しかし、従来の車両走行制御装置においては、発進操作を行うときに運転者がブレーキペダル踏み込んでいた場合、ブレーキペダルの踏み込みを解除すると加速度の変化量が大きくなり車両が急発進してしまうおそれがあった。図2は従来の車両走行制御装置の発進操作及びブレーキ操作と目標加速度a及び実加速度ar及びスロットル開度sとの関係を表す時系列グラフである。ここで、実加速度とは自車両の実際の加速度のことを指し、スロットル開度とはエンジンのスロットルの開度のことを指す。時刻T0において、先行車が発進して自車両と先行車両との車間距離及び先行車両の速度等の制御側の発進条件を満たしたとする。このとき、運転者がブレーキペダルを踏み込んでいる状態であり、目標加速度aは0以下の値になる。
その後、時刻T1において、運転者が発進操作を行うと停止制御は終了し、先行車両との距離が広がるため先行車両を追従するための目標加速度aが上昇していく。しかし目標加速度aが上昇して0を超えても、運転者によるブレーキの踏み込みは継続されているため、実加速度arは0から上昇しない。このとき、従来の車両走行制御装置のアクセルアクチュエータは目標加速度aを達成するためにスロットル開度sを大きくすることにより車両に付与する駆動力を大きくする。
その後、時刻T2において、運転者のブレーキの踏み込みが解除されると、それまで自車両に付与されていた大きな駆動力が一度に車両に付与されるため、実加速度arが一気に上昇し、自車両が急加速してしまうおそれがあった。尚、ブレーキの踏み込みが解除される前に、運転者の制動操作による制動力よりも、スロットル開度sを大きくすることによる駆動力の方が大きくなったときにも自車両は発進するが、このときもブレーキの踏み込みを解除すると急加速してしまうおそれがあった。
本発明は、以上の従来の車両走行制御装置の問題を鑑みてなされたものであり、本発明の第1の実施形態に係る車両走行制御装置10は、運転者による制動操作が継続しているときに運転者の発進操作があった場合には自車両の発進を制限することで、自車両が急発進することを防ぐものである。具体的には、本発明の第1の実施形態に係る車両走行制御装置10においては、アクセルペダルの操作及び発進レバー14の操作の二つの操作手段によって運転者は発進操作を行えるようになっている。以降、アクセルペダルの操作による発進操作を例にとって発進操作についての説明を行うが、操作手段を発進レバー14に置き換えても良い。
図3及び図4は、本発明の第1の実施形態に係る車両走行制御装置10のアクセルペダルによる発進操作及びブレーキ操作と目標加速度a及び実加速度ar及びスロットル開度sとの関係を時系列グラフである。時刻T0において、先行車両が発進して自車両と先行車両との車間距離及び先行車両の速度等の制御側の発進条件を満たしたとする。このとき、運転者がブレーキペダルを踏み込んでいる状態であり、目標加速度aは負の値になる。尚、車両走行制御装置10は、図示しないシフトレバーのシフトポジションがドライブになっている時にしか作動しないため、目標加速度aは負の値になった場合においても自車両が車両前方方向と逆向きに進行(すなわち後退)することはなく、現在の自車両の位置を維持するような仕様になっている。また、目標加速度aが負の値の場合は目標加速度aの大きさが小さくなるほど、制動力が大きくなるようになっている。
次に、その後、時刻T1において、運転者がアクセルペダルを踏み込んだ後に離すことにより発進操作を行うと、停止制御は終了し、自車両と先行車両との距離が広がるため先行車両を追従するための目標加速度aが上昇していく。ここで、運転者がブレーキの踏み込みを継続していた場合、目標加速度aが上昇して0よりも大きくなると、アクセルアクチュエータ30はスロットル開度sを大きくすることにより車両に付与する駆動力を大きくしてしまうため、本発明の第1の実施形態に係る車両走行制御装置10は運転者によるブレーキペダルの踏み込みが継続している間は目標加速度aの最大値を0にする。
これによれば、運転者によるブレーキペダルの踏み込みが継続している間はスロットル開度も0に維持される。また、本発明の第1の実施形態に係る車両走行制御装置10は図3に示したように時刻T2においてブレーキペダルの踏み込みが解除された場合には、目標加速度の最大値の制限を解除することで自車両を発進させる。このときはじめて、エンジンのスロットルが開き、自車両に駆動力が付与されるため、本発明の第1の実施形態に係る車両走行制御装置10によれば自車両が急発進するのを回避することができる。
また、本発明の第1の実施形態に係る車両走行制御装置10は図4に示したように運転者のアクセルペダルによる発進操作が終了する時刻T3から所定時間TTの間(時刻T4まで)、運転者によるブレーキペダルの踏み込みが継続された場合、運転者のアクセルペダルによる発進操作は無効となり再び停止制御を行う。これによれば、運転者は一度自車両を発進させようとしたものの、そのまま停止をしたいというときに、新たな動作をすることなく追従制御から停止制御に切り換えることが可能となる。
(実際の作動)
次に、上記のように構成された車両走行制御装置10の実際の作動について、アクセルペダルによる発進操作を例にとって説明を行う。尚、操作手段を発進レバー14に置き換えても良い。
本発明の第1の実施形態に係る車両走行制御装置10のECU12は、追従制御スイッチが「ON」になっている場合、図5にフローチャートによって示した、アクセルペダルによる発進操作を含むルーチン(アクセル発進ルーチン)を所定時間の経過毎に実行するようになっている。
従って、所定のタイミングになると、ECU12はアクセル発進ルーチンのステップ501から処理を開始し、ステップ502へと進んで、自車両の速度V1を車速センサ20によって、自車両と先行車両との距離D1及び相対速度(V2−V1)をレーダセンサ22によってそれぞれ検出し、ステップ503へと進んで目標加速度aを上記に示した(1)式により算出する。
次に、ECU12はステップ504へと進んで車速センサ20によって検出した自車速V1より、車両が停止しているか否かの判定を行う。ECU12はステップ504において「Yes」即ち自車両が停止していると判定した場合は、ステップ506へと進む。一方、ECU12はステップ504において「No」即ち自車両が停止していないと判定した場合にはステップ505へと進み、算出された目標加速度aを達成するために、アクセルアクチュエータ28及びブレーキアクチュエータ30の少なくとも何れか一方に命令を送信することで目標加速度aを達成するための駆動力及び制動力を自車両に付与することで自車両と先行車両との車間距離を維持し、ステップ516へと進んで本ルーチンを一旦終了する。
ステップ506において、ECU12はレーダセンサ22によって検出した自車両と自車両と先行車両との距離D1及び相対速度(V2−V1)が所定の発進条件を満たしているか否かの判定を行う。ECU12はステップ506において「Yes」即ち前記所定の発進条件を満たしていると判定した場合は、ステップ508へと進む。一方、ECU12はステップ506において「No」即ち前記所定の発進条件を満たしていないと判定した場合にはステップ507へと進み、ブレーキアクチュエータ30に命令を送信し自車両の停止を保持するような制動力を自車両に付与し、ステップ516へと進んで本ルーチンを一旦終了する。
次に、ステップ506以降の本ルーチンによる本発明の第1の実施形態に係る車両走行制御装置10の作動について5つの場合に分けて説明する。
(A)運転者が発進操作を行わなかった場合
ECU12はステップ508において、アクセルペダルセンサ26によってアクセルペダルによる発進操作の有無の判定を行う。いま、運転者による発進操作がない状態であるため、アクセルペダルセンサ26は「OFF」という情報をECU12に送信し、ECU12は「No」即ちアクセルペダルによる発進操作はないと判定してステップ510へと進む。
ステップ510において、ECU12は発進操作フラグに1が代入されているか否かの判定を行う。発進操作フラグとは運転者のアクセルペダルによる発進操作を検出したときに0から1に代入されるECU12のRAMに格納されているフラグである。いま、運転者による発進操作がない状態であるため、ECU12は「No」即ち発進操作フラグに1が代入されていないと判定し、ステップ507へと進む。ステップ507において、ECU12はブレーキアクチュエータ28に命令を送信し、自車両の停止を保持するような制動力を自車両に付与し、ステップ516へと進んで本ルーチンを一旦終了する。
(B)運転者がアクセルペダルによる発進操作を行い、且つ、発進操作を行ったときにブレーキペダルを踏み込んでいない場合
この場合、運転者のアクセルペダルによる発進操作が行われているため、ECU12はステップ508において、「Yes」と判定してステップ509へと進む。ステップ509においてECU509は発進操作フラグに1を代入してステップ510へと進む。いま、発進操作フラグに1が代入されているためECU12はステップ510において、「Yes」と判定してステップ511へと進む。
ステップ511において、ECU12は運転者によるブレーキペダルの踏み込みの有無の判定を行う。いま、運転者によるブレーキペダルの踏み込みがない状態であるため、ブレーキペダルセンサ24は「OFF」という情報をECU12に送信し、ECU12は「No」即ちブレーキペダルの踏み込みがないと判定してステップ512へと進む。ステップ512において、ECU12はアクセルアクチュエータ30に命令を送信し、自車両を発進させ先行車両を追従するための駆動力を付与し、ステップ516へと進んで本ルーチンを一旦終了する。
(C)運転者が発進操作を行った後も、ブレーキペダルの踏み込みを継続しており、且つ、発進操作を行ってから所定時間(z)が経過していない場合
この場合、前回以前に本ルーチンを実行したときに発進操作の検出が行われており、発進操作フラグには1が代入されている。よって、ステップ508においてECU12は「No」と判定してステップ510へと進み、ステップ510において、「Yes」と判定してステップ511へと進む。いま、運転者が発進操作を行って以降もブレーキペダルの踏み込みを継続している状態であるため、ステップ511において、ECU12は「Yes」即ちブレーキペダルの踏み込みがあると判定してステップ513へと進む。
ステップ513において、ECU12はアクセルペダルによる発進操作が終了してから経過した時間TTが所定時間z以上であるか否かの判定を行う。いま、発進操作を行ってから所定時間zが経過していない状態であるため、ステップ513において、ECU12は「No」と判定してステップ515へと進む。ステップ515において、ECU12は目標加速度aの最大値を0に設定する。具体的には、目標加速度aの値に0を代入するようにしても良いし、ステップ503で取得した目標加速度aと0とを比較して小さい方を目標加速度aとするようにしても良い。尚、最大値は0以下の値であれば必ずしも0である必要はない。次に、ECU12はステップ516へと進んで本ルーチンを一旦終了する。
(D)発進操作を行ってから所定時間(z)が経過しておらず、且つ、発進操作を行った後も継続していたブレーキペダルの踏みこみを解除した場合
この場合、前回以前に本ルーチンを実行したときに発進操作の検出が行われており、発進操作フラグには1が代入されている。よって、ステップ508においてECU12は「No」と判定してステップ510へと進み、ステップ510において、「Yes」と判定してステップ511へと進む。いま、運転者によってブレーキペダルの踏みこみが解除された状態であるので、ステップ511において、ECU12は「No」と判定しステップ512へと進み、アクセルアクチュエータ30に命令を送信し、自車両を発進させ先行車両を追従するための駆動力を付与し、ステップ516へと進んで本ルーチンを一旦終了する。
(E)発進操作を行って以降もブレーキペダルの踏み込みを継続しており、且つ、発進操作を行ってから所定時間(z)が経過した場合
この場合、前回以前に本ルーチンを実行したときに発進操作の検出が行われており、発進操作フラグには1が代入されている。よって、ステップ508においてECU12は「No」と判定してステップ510へと進み、ステップ510において、「Yes」と判定してステップ511へと進む。いま、運転者が発進操作を行って以降もブレーキペダルの踏み込みを継続している状態であるため、ステップ511において、ECU12は「Yes」即ちブレーキペダルの踏み込みがあると判定してステップ513へと進む。
いま、発進操作を行ってから所定時間zが経過した状態であるため、ステップ513において、ECU12は「Yes」と判定してステップ514へと進む。ステップ514において、ECU12は発進操作フラグに0を代入する。このことにより次回本ルーチンを実行したときに、発進操作が無効になり、(A)の場合と同じように停止保持制動力が付与される。次にECU12はステップ515へと進み、目標加速度aの最大値を0に設定し、ステップ516へと進んで本ルーチンを一旦終了する。尚、ここでいう所定の値は予め定められたものでも良いし、図示しない検出方法で検出した道路交通情報等に基づいて定められるものでも良い。
以上、説明したように、本発明の第1の実施形態に係る車両走行制御装置10は停止制御によって自車両が停止した後に、運転者による発進操作があった場合であっても、ブレーキペダルの踏み込みが継続している間は目標加速度aの最大値を0にし、ブレーキペダルの踏み込みが解除された場合には、目標加速度aの最大値の制限を解除することで自車両を発進させる。このときの自車両に駆動力が付与されはじめるのは運転者のブレーキペダル操作の踏みこみを解除した後になるため、本発明の第1の実施形態に係る車両走行制御装置10によれば自車両が急発進するのを回避することができる。また、運転者のアクセルペダルによる発進操作が終了してから所定時間、運転者によるブレーキペダルの踏み込みが継続された場合、運転者のアクセルペダルによる発進操作は無効となり再び停止制御を行う。これによれば、運転者は一度自車両を発進させようとしたものの、そのまま停止をしたいというときに、新たな動作をすることなく追従制御から停止制御に切り換えることが可能となる。
尚、本発明は上記の実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において以下に述べるような種々の変形例を採用することができる。
例えば、本発明の第1の実施形態に係る車両走行制御装置10は、運転者によるブレーキペダルの踏み込み中に運転者の発進操作をした場合、発進操作自体は所定時間が経過するまで有効であったが、運転者によるブレーキペダル踏み込み中は運転者の発進操作が無効になるようにしても良い。以降、作動を説明する第2の実施形態の構成は、第1の実施形態に係る車両走行制御装置10の構成と共通であり、第1の実施形態に係る車両走行制御装置10の構成を示す図1を使用して説明を行う。また、以降、発進レバー14の操作による発進操作を例にとって説明を行うが、操作手段をアクセルペダルに置き換えても良い。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る車両走行制御装置10の発進レバー14による発進操作及びブレーキ操作と目標加速度a及び実加速度ar及びスロットル開度sとの関係を表す時系列グラフである。時刻T0において、先行車が発進して自車両と先行車両との車間距離及び先行車両の速度等の制御側の発進条件を満たしたとする。このとき、運転者がブレーキペダルを踏み込んでいる状態であり、目標加速度aは負の値になる。
発進レバー14による発進操作は、発進レバー14を停止側から発進側に切り換えることにより本発明の第2の実施形態に係る車両走行制御装置10は運転者によるブレーキペダルの踏み込みが継続している場合には発進レバー14による発進操作を受け付けない。故に、運転者がブレーキペダルの踏み込みを継続している間に、例えば図6に示したT1に発進レバー14の操作を行っても無効になる。
本発明の第2の実施形態に係る車両走行制御装置10は、自車両と先行車両との車間距離及び先行車両の速度等の制御側の発進条件を満たし、且つ、運転者によるブレーキペダルの踏み込みが解除されている場合に発進許可ランプ18を点灯させ、運転者に発進レバー14の操作が有効であることを認識させる。このとき、例えば図6に示した時刻T5に運転者がブレーキペダルの踏み込みを解除し、時刻T6に発進レバー14を発進側に切り換えることにより発進操作を行えば、停止制御が終了し、追従制御が開始されるため自車両は発進する。このときの車両に付与される駆動力は先行車両を追従するために必要な駆動力のみであるため、本発明の第2の実施形態に係る車両走行制御装置10によれば自車両が急発進するのを回避することができる。
以降、実際の作動をフローチャートに沿って説明を行う。本発明の第2の実施形態に係る車両走行制御装置10のECU12は、追従制御スイッチが「ON」になっている場合、図7にフローチャートによって示した、発進レバーによる発進操作を含むルーチン(レバー発進ルーチン)を所定時間の経過毎に実行するようになっている。
従って、所定のタイミングになると、ECU12はアクセル発進ルーチンのステップ701から処理を開始し、ステップ702へと進む。ステップ702において、ECU12は自車両の速度V1を車速センサ20によって、自車両と先行車両との距離D1及び相対速度(V2−V1)をレーダセンサ22によってそれぞれ検出し、ステップ703へと進む。ステップ703においてECU12で目標加速度aを上記に示した(1)式により算出する。
次に、ECU12はステップ704へと進んで車速センサ20によって検出した自車速V1より、車両が停止しているか否かの判定を行う。ECU12はステップ704において「Yes」即ち自車両が停止していると判定した場合は、ステップ706へと進む。一方、ECU12はステップ704において「No」即ち自車両が停止していないと判定した場合にはステップ705へと進む。ECU12はステップ705において、算出された目標加速度aを達成するために、アクセルアクチュエータ28及びブレーキアクチュエータ30の少なくとも何れか一方に命令を送信することで目標加速度aを達成するための駆動力及び制動力を自車両に付与することで自車両と先行車両との車間距離を維持し、ステップ712へと進んで本ルーチンを一旦終了する。
ステップ706において、ECU12はレーダセンサ22によって検出した自車両と先行車両との距離D1及び相対速度(V2−V1)が所定の発進条件を満たしているか否かの判定を行う。ECU12はステップ706において「Yes」即ち発進条件を満たしていると判定した場合は、ステップ707へと進む。一方、ECU12はステップ706において「No」即ち発進条件を満たしていないと判定した場合にはステップ711へと進み、ブレーキアクチュエータ30に命令を送信し自車両の停止を保持するような制動力を自車両に付与し、ステップ712へと進んで本ルーチンを一旦終了する。
ステップ707において、ECU12はブレーキペダルセンサ24によって運転者によるブレーキペダルの踏み込みの有無の判定を行う。ECU12はステップ707において、「Yes」即ち運転者によるブレーキペダルの踏み込みを検出した場合にはステップ711へと進み、ブレーキアクチュエータ30に命令を送信し自車両の停止を保持するような制動力を自車両に付与し、ステップ712へと進んで本ルーチンを一旦終了する。一方、ECU12はステップ707において、「No」即ち、運転者によるブレーキペダルの踏み込みを検出しなかった場合にはステップ708へと進む。
ステップ708において、発進条件を満たし、且つ、運転者によるブレーキの踏み込みがないため、ECU12は発進許可ランプを点灯し、発進レバーによる発進操作が有効であることを運転者に通知する。次に、ECU12はステップ709に進み、運転者による発進レバーの操作の有無の検出を行う。ECU12はステップ709において「Yes」即ち運転者による発進レバーの操作を検出した場合には、ステップ710へと進み、アクセルアクチュエータ30に命令を送信し、自車両を発進させ先行車両を追従するための駆動力を付与し、ステップ712へと進んで本ルーチンを一旦終了する。
一方、ECU12はステップ709において「No」即ち運転者による発進レバーの操作を検出しなかった場合には、ステップ711へと進み、ブレーキアクチュエータ30に命令を送信し自車両の停止を保持するような制動力を自車両に付与し、ステップ712へと進んで本ルーチンを一旦終了する。
また、本発明は例えば、上記の第1の実施形態と、第2の実施形態を組み合わせても良い。すなわち、例えば運転者がアクセルペダルによる発進操作をした場合に第1の実施形態のように作動し、運転者が発進レバーによる発進操作をした場合に第2の実施形態のように作動するようにしても良いし、アクセルペダルによる発進操作をした場合に第2の実施形態のように作動し、運転者が発進レバーによる発進操作をした場合に第1の実施形態のように作動するようにしても良い。このとき、追従制御中においては、どちらか一方のルーチンを実行するようにしても良い。また、停止制御中はアクセルペダルの発進操作による発進駆動力付与及び発進レバーの発進操作による発進駆動力付与のいずれか一方があった場合に発進するようにしても良い。これにより、発進手段の特性を考慮した発進を行うことができるので、より運転者の意図に即した発進が可能となる。
また、上記の第1の実施形態及び第2の実施形態においては、発進手段としてアクセルペダルや発進レバーを使用するものであったが、発進ボタンのようなスイッチやマイクによる音声認識等、運転者の発進の意図を検出できるものであれば良い。また、複数の発進手段を備える場合に、より発進する意図が強いと考えられる発進手段については第1の実施形態を実施すると良い。例えば、アクセルペダルによる発進手段と発進レバーによる発進手段を比較した場合、アクセルペダルを踏み込む方が発進レバーを操作するよりも、運転者の発進の意思が強いと考えられるため、アクセルペダルによる発進手段については第1の実施形態を実施すると良い。
また、上記の第1の実施形態及び第2の実施形態においては、停止制御による停止中に運転者の発進手段がなければ、自車両を発進させないようになっていたが、本発明はこれに限らず、運転者による発進操作がなくても例えば、先行車との距離や相対速度等の制御側の発進条件を満たしたときに、自車両が発進される車両走行装置にも適用することができる。運転者による制動操作が継続しているときに制御側の発進条件を満たしたことによる自車両を発進させるための駆動力を制限すれば良い。
更に、上記の第1の実施形態及び第2の実施形態においては、自車両との先行車両との距離及び相対速度を検出するのに、ミリ波を利用したレーダセンサを使用していたが、他周波数帯を利用したレーダセンサ及びレーザを利用したレーダセンサ及びカメラ等を使用して自車両との先行車両との距離及び相対速度を検出しても良い。
更に、上記の第1の実施形態及び第2の実施形態においては、車間距離が所望の値になるようにするために、車間距離を検出しているが、ここでいう車間距離は車間距離に対応している制御の目標値であれば良い。例えば、車間距離を自車両の車速で除した値である目標車間時間が所望の値になるように車両を制御するようにしても良い。
更に、上記の第1の実施形態及び第2の実施形態における制御目標値は、自車両の先行車両を追従する追従走行を行うための目標加速度であるが、目的とするとする自車両の走行状態は必ずしも追従走行を行うための目標加速度でなくても良い。例えば、制御目標値を目標車速にしても良い。具体的には、ある地点から設定された発進時刻に発進して、目的地に目的時刻に到着するように目標車速を演算し、演算された目標車速に基づいた走行を行う自動運転システムを搭載する車両においても、運転者の制動操作によって発進を制限できるような機能が搭載されている場合には、車両が急発進するおそれがあるため、本発明を適用することができる。このように、本発明は、車両の制御による発進と運転者の操作による制動が同時に起こりうる車両であれば適用することが可能である。
更に、上記の第1の実施形態及び第2の実施形態において制御目標値である加速度aの最大値を0にすることで、発進手段による駆動力を制限していたが、本発明はこれに限らず、制御目標値である加速度aの最大値の値は0以下の任意の値であれば良い。ここで、制御目標値の最大値を設定するのは本発明が作動する速度及び加速度の領域において、先行車両の走行状況によっては、より小さな制御目標値にしなければならない場面も想定されるからである。
本発明の第1の実施形態に係る車両走行制御装置10の概略図である。 従来の車両走行制御装置の発進操作及びブレーキ操作と目標加速度a及び実加速度ar及びスロットル開度sとの関係を表す時系列グラフである。 本発明の第1の実施形態に係る車両走行制御装置10の発進操作及びブレーキ操作と目標加速度a及び実加速度ar及びスロットル開度sとの関係を表す時系列グラフである。 本発明の第1の実施形態に係る車両走行制御装置10の発進操作及びブレーキ操作と目標加速度a及び実加速度ar及びスロットル開度sとの関係を表す時系列グラフである。 本発明の第1の実施形態に係る車両走行制御装置10の電気制御装置(ECU)12のCPUが実行するルーチンを示したフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る車両走行制御装置10の発進操作及びブレーキ操作と目標加速度a及び実加速度ar及びスロットル開度sとの関係を表す時系列グラフである。 本発明の第2の実施形態に係る車両走行制御装置10の電気制御装置(ECU)12のCPUが実行するルーチンを示したフローチャートである。
符号の説明
10…車両走行制御装置、12…電子制御装置(ECU)、14…発進レバー、16…追従制御スイッチ、18…発進許可ランプ、20…車速センサ、22…レーダセンサ、24…アクセルペダルセンサ、26…ブレーキペダルセンサ、28…アクセルアクチュエータ、30…ブレーキアクチュエータ

Claims (6)

  1. 自車両の目的とする走行状態を達成するための制御目標値を取得する制御目標値取得手段と、
    前記制御目標値を達成するために自車両の駆動力及び制動力の少なくとも何れか一方を制御する制駆動力制御手段と、
    前記制駆動力制御手段による自車両の停止中に、所定の発進許可条件を満たしたときに前記駆動力制御手段により駆動力を制御することで自車両を発進させる発進手段と、
    を備える車両走行制御装置であって、
    運転者による制動操作が継続しているときに前記所定の発進許可条件を満たしたことによる自車両を発進させるための駆動力を制限する発進制限手段を備えることを特徴とする車両走行制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両走行制御装置において、
    前記所定の発進許可条件は、運転者による発進操作であり、
    運転者による制動操作が継続しているときに運転者の前記発進操作があった場合には前記発進手段による駆動力を制限する発進制限手段を備えることを特徴とする車両走行制御装置。
  3. 請求項1及び請求項2に記載の車両走行制御装置において、
    前記発進制限手段は、
    前記所定の発進許可条件が満たされた後より前記運転者による制動操作が解除されるまでの間自車両の駆動力を制限し、
    前記発進手段は、前記運転者による制動操作が解除されたときに自車両を発進させる
    ことを特徴とする車両走行制御装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の車両走行制御装置において、
    前記発進制限手段は、
    前記所定の発進許可条件を満たしてしてから運転者による制動操作が所定時間継続した場合には、前記所定の発進許可条件を満たしたことを無効とすることを特徴とする車両走行制御装置。
  5. 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の車両走行制御装置において、
    前記発進制限手段は、
    運転者による制動操作が継続している間に前記所定の発進許可条件を満たした場合、前記所定の発進許可条件を満たしたことを無効とすることを特徴とする車両走行制御装置。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の車両走行制御装置において、
    前記目的とする自車両の走行状態は、自車両の先行車両を追従する追従走行状態であり、
    自車両と先行車両との車間距離を取得する車間距離取得手段を備え、
    前記制御目標値取得手段は前記車間距離が所望の値になるように制御目標値を取得することを特徴とする車両走行制御装置。
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