JP2001039182A - 車両用追従制御装置 - Google Patents

車両用追従制御装置

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JP2001039182A
JP2001039182A JP21669199A JP21669199A JP2001039182A JP 2001039182 A JP2001039182 A JP 2001039182A JP 21669199 A JP21669199 A JP 21669199A JP 21669199 A JP21669199 A JP 21669199A JP 2001039182 A JP2001039182 A JP 2001039182A
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vehicle
control
braking force
switch
mode
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JP21669199A
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English (en)
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Yoshiyuki Eto
宜幸 江藤
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】所定制動力を発生して停止している状態で、発
進可能状態となったときに、運転者の加速操作によっ
て、先行車追従制御を開始する際に運転者の違和感を与
えることなく円滑な発進制御を行う。 【解決手段】 ブレーキアクチュエータ7で所定の制動
力を発生して停止している自動停止モードで、先行車が
発進し、運転者がアクセルペダル13を踏込んだとき
に、先ず、ブレーキアクチュエータ7の制動力を解除
し、この制動力が開放されるに十分な制動力開放時間が
経過したときに、追従モードに移行して、先行車との車
間距離を適正に維持する発進制御を行うことにより、制
動力が発生している状態での発進を回避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、先行車両との車間
距離を目標車間距離に維持しながら先行車に追従走行す
る走行制御を行うようにした車両用追従制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用追従制御装置としては、例
えば特開平5−105047号公報に記載されたものが
ある。この従来例には、追従走行状態では、現在の車間
距離と目標車間距離との偏差に基づいて目標駆動力Fを
算出し、この目標駆動力Fが走行抵抗に相当する駆動力
res 以下であるか否かを判定し、F≧Fres であると
きには加速制御を行い、F<Fres であり、且つ減速度
が所定値を下回るときにはブレーキを使用した減速制御
を行い、自車が停止すると目標ブレーキ油圧を所定値と
して自車を確実に停止状態に維持するようにした車両用
走行制御装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の車両用追従制御装置にあっては、追従制御中に、先
行車の減速による停止時に、自車両も停止することがで
きるものであるが、自車の停止時には、目標ブレーキ油
圧が所定値に設定されて所定の制動力が発生されて停止
状態を維持している関係で、この停止状態から、先行車
が発進することにより、自車が発進可能状態となった場
合に、追従制御を再開させるために、運転者の加速操作
を検出したときを再開条件としたときには、運転者の加
速操作を検出してから制動力を開放することになるの
で、制動力が零まで減少するために無駄時間が発生し、
この間にスロットル開度が開制御されることにより、ブ
レーキ引きずりを生じると共に、制動力が開放されたと
きに急加速状態となってスムーズな発進を行うことがで
きず、運転者に違和感を与えるという未解決の課題があ
る。
【0004】そこで、本発明は、上記従来例の未解決の
課題に着目してなされたものであり、停止状態から運転
者の加速操作で追従制御を再開させる場合に、運転者に
違和感を与えることなく円滑な発進を行うことができる
車両用追従制御装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る車両用追従制御装置は、自車両の車
速を検出する車速検出手段と、先行車との車間距離を検
出する車間距離検出手段と、該車間距離検出手段で検出
した車間距離を目標車間距離に一致させる車間制御を行
うと共に、自車両の停止時に所定の制動力を発生する追
従制御手段とを備えた車両用追従制御装置において、運
転者の加速操作を検出する加速操作検出手段と、前記先
行車の発進を検出する先行車発進検出手段と、該先行車
発進検出手段で先行車の発進を検出し、且つ前記加速操
作検出手段で加速操作を検出したときに、制動装置で発
生している制動力を解除してから前記追従制御手段を作
動状態とする発進制御手段とを備えていることを特徴と
している。
【0006】この請求項1に係る発明においては、自車
両が所定の制動力を発生して停止している状態で、先行
車発進検出手段で先行車の発進を検出することにより、
発進可能状態となった場合に、発進制御手段で、加速操
作検出手段で運転者の加速操作を検出すると、先ず、制
動装置で発生している制動力を解除してから追従制御手
段を作動状態とすることにより、制動装置で制動力が作
用している状態での発進を確実に防止し、滑らかな発進
を行う。
【0007】また、請求項2に係る車両用追従制御装置
は、請求項1に係る発明において、前記発進制御手段
は、加速操作検出手段で加速操作を検出したときに、制
動装置で発生している制動力を解除し、その制動力が零
となるに十分な制動力開放時間が経過するまでの間スロ
ットル開度制御を中止するように構成されていることを
特徴としている。
【0008】この請求項2に係る発明においては、自車
両が発進可能な状態で、加速操作検出手段で運転者の加
速操作を検出したときに、発進制御手段によって、制動
装置で発生している制動力を解除し、この時点から制動
力開放時間が経過して、制動力が零となってからスロッ
トル開度制御を開始するので、ブレーキの引きずりを防
止すると共に、制動力が零となった時点での車速変化を
緩やかにする。
【0009】さらに、請求項3に係る車両用追従制御装
置は、請求項1又は2に係る発明において、前記発進制
御手段は、加速操作検出手段で加速操作を検出したとき
に、制動装置で発生している制動力を解除すると共に、
スロットル開度の初期増加率を小さく抑制するように構
成されていることを特徴としている。この請求項3に係
る発明においては、発進可能な状態で、加速操作検出手
段で運転者の加速操作を検出したときに、発進制御手段
によって、制動装置が発生している制動力を解除すると
共に、スロットル開度の初期増加率を小さく抑制するの
で、ブレーキの引きずりを抑制すると共に、制動力が零
となった時点での車速変化を緩やかにする。
【0010】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、自車両が
所定の制動力を発生して停止している状態で、発進可能
状態となった場合に、加速操作検出手段で運転者の加速
操作を検出すると、先ず、制動装置で発生している制動
力を解除してから追従制御手段を作動状態とすることに
より、制動装置で制動力が作用している状態での発進を
防止してブレーキ引きずりを確実に防止すると共に、制
動力が解除された後の発進を滑らかに行うことができ、
運転者に違和感を与えることない発進制御を行うことが
できるという効果が得られる。
【0011】また、請求項2に係る発明によれば、自車
両が発進可能な状態で、加速操作検出手段で運転者の加
速操作を検出したときに、発進制御手段によって、制動
装置で発生している制動力を解除し、この時点から制動
力開放時間が経過して、制動力が零となってからスロッ
トル開度制御を開始するので、ブレーキの引きずりを確
実に防止することができると共に、制動力が零となった
時点での車速変化を緩やかにして、運転者に違和感を与
えることなく円滑な発進制御を行うことができるという
効果が得られる。
【0012】さらに、請求項3に係る発明によれば、発
進可能な状態で、加速操作検出手段で運転者の加速操作
を検出したときに、発進制御手段によって、制動装置が
発生している制動力を解除すると共に、スロットル開度
の初期増加率を小さく抑制するので、ブレーキの引きず
りを抑制することができると共に、制動力が零となった
時点での車速変化を緩やかにして、運転者に違和感を与
えることなく円滑な発進制御を行うことができるという
効果が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明を後輪駆動車に適用し
た場合の一実施形態を示す概略構成図であり、図中、1
FL,1FRは従動輪としての前輪、1RL,1RRは
駆動輪としての後輪であって、後輪1RL,1RRは、
エンジン2の駆動力が自動変速機3、プロペラシャフト
4、最終減速装置5及び車軸6を介して伝達されて回転
駆動される。
【0014】前輪1FL,1FR及び後輪1RL,1R
Rには、夫々制動力を発生するディスクブレーキで構成
されるブレーキアクチュエータ7が設けられていると共
に、これらブレーキアクチュエータ7の制動油圧が制動
制御装置8によって制御される。ここで、制動制御装置
8は、後述するブレーキペダル16の踏込みに応じて制
動油圧を発生すると共に、走行制御用コントローラ30
からの制動圧指令値PBRに応じて制動油圧を発生するよ
うに構成されている。
【0015】また、エンジン2には、その出力を制御す
るエンジン出力制御装置9が設けられている。このエン
ジン出力制御装置9では、エンジン出力の制御方法とし
て、スロットルバルブの開度THを調整してエンジン回
転数を制御する方法と、アイドルコントロールバルブの
開度を調整してエンジン2のアイドル回転数を制御する
方法とが考えられるが、本実施形態では、スロットルバ
ルブの開度を調整する方法が採用されている。すなわ
ち、エンジン2の吸気管路2aに、例えばステップモー
タで構成されるスロットルアクチュエータ2bによっ
て、そのステップ数に応じた回転角により開度が制御さ
れるスロットルバルブ2cが備えられている。ここで、
エンジン出力制御装置9は、後述する追従制御用コント
ローラ30で制御待機モード、自動停止モード、追従モ
ード及び制御休止モードのいずれのモードで追従制御が
行われているときには、この追従制御用コントローラ3
0から入力されるスロットル開度指令値THに基づいて
スロットルアクチュエータ2bを制御し、追従制御が行
われていないときには後述するアクセル開度センサ14
で検出したアクセル開度検出値ACに基づいてスロット
ルアクチュエータ2bを制御する。
【0016】さらに、自動変速機3には、その変速位置
を制御する変速機制御装置10が設けられている。この
変速機制御装置10は、後述する走行制御用コントロー
ラ30からのアップ/ダウンシフト指令値TSが入力さ
れると、これに応じて自動変速機3の変速位置をアップ
シフト又はダウンシフト制御するように構成されてい
る。
【0017】一方、車両の前方側の車体下部には、先行
車両との間の車間距離を検出する車間距離検出手段とし
てのレーザ光を掃射して先行車両からの反射光を受光す
るレーダ方式の構成を有する車間距離センサ11が設け
られている。また、車両には、例えば自動変速機3の出
力軸側に取付けられた回転数に応じたパルス信号を出力
する車速センサ12と、アクセルペダル13の踏込量を
アクセル開度として検出するアクセル開度センサ14
と、アクセルペダル13の踏込みを検出するアクセルス
イッチ15と、ブレーキペダル16の踏込みを検出する
ブレーキスイッチ17と、制動制御装置8から出力され
る制動圧を検出する制動圧センサ18と、ステアリング
ホイール(図示せず)の操舵角θを検出する操舵角セン
サ19と、追従制御を行うか否かを選択する開始指示手
段としてのメインスイッチSWM 、セットスイッチSW
S 及び解除指示手段としてのキャンセルスイッチSWC
と、セレクトレバーでドライブレンジを選択したときに
オン状態となるドライブレンジ検出スイッチSWD が配
設されている。
【0018】ここで、メインスイッチSWM は、一端が
イグニッションスイッチSWIGを介してバッテリBに接
続された、運転者の意志によって操作されるモーメンタ
リ式の切換スイッチ20と、自己保持型のリレー回路2
1とで構成されている。切換スイッチ20は、オフ位置
であるときに、スイッチ信号SIGが入力される第1の入
力端子ti1と出力端子to との間が遮断状態となり、中
立位置であるときにリレー回路21からの電源が入力さ
れる第2の入力端子ti2と出力端子toとが接続状態と
なり、オン位置であるときに第1及び第2の入力端子t
i1及びt i2と出力端子to とが接続状態となるように構
成されている。
【0019】リレー回路21は、常開接点s1とこれを
駆動するリレーコイルRLとを有し、常開接点s1はそ
の一端がイグニッションスイッチSWIGに接続され、且
つ他端が直接及びセットスイッチSWS を介して後述す
る追従制御用コントローラ20に接続されていると共
に、切換スイッチ20の第2の入力端子ti2に接続さ
れ、リレーコイルRLはその一端が切換スイッチ20の
出力端子to に接続されると共に、他端が接地されてい
る。
【0020】そして、車間距離センサ11、車速センサ
12、アクセル開度センサ14、アクセルスイッチ1
5、ブレーキスイッチ17、制動圧センサ18及び操舵
角センサ19の各検出信号並びに追従制御を行うか否か
を選択するメインスイッチSW M 、セットスイッチSW
S 、キャンセルスイッチSWC のスイッチ信号SM 、S
SET 、SCAN 及びドライブレンジ検出スイッチSWD
スイッチ信号SDRが追従制御用コントローラ30に入力
される。
【0021】次に、上記第1の実施形態の動作を追従制
御用コントローラ30で実行する図2に示す追従制御処
理を伴って説明する。この追従制御処理は、メインプロ
グラムとして実行され、先ず、ステップS1で現在の制
御モードが制御待機モードであるか否かを判定し、制御
待機モードであるときには、ステップS2に移行して、
制御待機モードからの遷移先を選択する遷移先選択処理
を行ってから後述するステップS8に移行する。
【0022】また、前記ステップS1の判定結果が、制
御待機モードWMではないときには、ステップS3に移
行して、現在の制御モードが自動停止モードSMである
か否かを判定し、自動停止モードSMであるときには、
ステップS4に移行して、自動停止モードからの遷移先
を選択する遷移先選択処理を実行してから後述するステ
ップS8に移行する。
【0023】さらに、前記ステップS3の判定結果が、
自動停止モードでないときには、ステップS5に移行し
て、現在の制御モードが追従モードFMであるか否かを
判定し、追従モードFMであるときにはステップS6に
移行して、追従モードからの遷移先を選択する遷移先選
択処理を実行してから後述するステップS8に移行す
る。
【0024】さらにまた、前記ステップS5の判定結果
が、追従モードFMではないときにはステップS7に移
行して、制御休止モードRMからの遷移先を選択する遷
移先選択処理を実行してから後述するステップS8に移
行する。ステップS8では、前記ステップS1と同様に
制御待機モードWMであるか否かを判定し、制御待機モ
ードWMであるときには、ステップS9に移行して、制
御待機モード処理を実行してから前記ステップS1に戻
り、制御待機モードWMではないときには、ステップS
10に移行する。
【0025】このステップS10では、前記ステップS
3と同様に自動停止モードSMであるか否かを判定し、
自動停止モードであるときには、ステップS11に移行
して自動停止モード処理を実行してから前記ステップS
1に戻り、自動停止モードでないときには、ステップS
12に移行する。このステップS12では、前記ステッ
プS5と同様に追従モードFMであるか否かを判定し、
追従モードFMであるときにはステップS13に移行し
て、追従モード処理を実行してから前記ステップS1に
戻り、追従モードFMではないときにはステップS14
に移行して制御休止モード処理を実行してから前記ステ
ップS1に戻る。
【0026】そして、ステップS2の制御待機モードか
らの遷移先選択処理は、図3に示すように、先ず、ステ
ップS11で、自動変速機3のレンジがドライブレンジ
(Dレンジ)であるか否かを判定し、これがドライブレ
ンジ以外のレンジであるときにはステップS12に移行
して、制御待機モードWMを維持してから処理を終了
し、ドライブレンジであるときにはステップS13に移
行する。
【0027】このステップS13では、後述するように
車速センサ12の車速検出パルスに基づいて算出される
自車速Vsが“0”であるか否かを判断することによ
り、自車両が停止しているか否かを判定し、自車両が停
止している場合には、ステップS14に移行して、ブレ
ーキスイッチ17がオン状態であるか否かを判定し、こ
れがオフ状態であるときには、前記ステップS12に移
行し、オン状態であるときにはステップS15に移行す
る。
【0028】このステップS15では、セットスイッチ
SWS がオン状態であるか否かを判定し、これがオフ状
態であるときには前記ステップS12に移行し、オン状
態であるときには、ステップS16に移行して、制御モ
ードを自動停止モードに変更してから処理を終了する。
また、前記ステップS13の判定結果が、VS >0即ち
車両が停止状態ではない走行中であるときには、ステッ
プS17に移行して、ブレーキスイッチ17がオン状態
であるか否かを判定し、これがオン状態であるときには
前記ステップS12に移行し、オフ状態であるときには
ステップS18に移行して、セットスイッチSWS がオ
ン状態であるか否かを判定し、これがオフ状態であると
きには前記ステップS12に移行し、オン状態であると
きには、ステップS19に移行して、現在の制御モード
を追従モードFMに変更してから処理を終了する。
【0029】また、図2の追従制御処理におけるステッ
プS4の自動停止モードからの遷移先選択処理は、図4
に示すように、先ず、ステップS21で、自動変速機3
のレンジがドライブレンジ以外に変更されたか否かを判
定し、レンジが変更されたときには、ステップS22に
移行して、現在の制御モードを制御休止モードRMに変
更してから処理を終了し、ドライブレンジを維持してい
る場合にはステップS23に移行する。
【0030】このステップS23では、操舵角センサ1
9で検出した操舵角θが所定値θs以上であるか否かを
判定し、θ≧θsであるときにはステップS22に移行
し、θ<θsであるときにはステップS24に移行し、
制動圧センサ18で検出した制動圧PB (n) を読込み、
これが前回値PB (n-1) より増加しているか否かを判定
することにより、ブレーキペダル16を踏み増している
か否かを判定し、ブレーキペダル16を踏み増している
ときには前記ステップS22に移行し、そうでないとき
にはステップS25に移行する。
【0031】このステップS25では、先行車が発進し
ているか否かを判定する。この判定は、車間距離センサ
11で検出した車間距離Lが所定値ΔL以上増加したか
否かによって判定し、車間距離Lの増加量が所定値ΔL
未満であるときには、先行車両が停止しているものと判
断してステップS26に移行し、アクセルスイッチ15
がオン状態であるか否かを判定し、これがオン状態であ
るときには前記ステップS22に移行し、オフ状態であ
るときには、ステップS27に移行して、発進状態であ
るか否かを表す発進状態フラグFSを発進状態ではない
ことを表す“0”にリセットしてからステップS28に
移行し、自動停止モードを維持してから処理を終了す
る。
【0032】一方、ステップS25の判定結果が、車間
距離Lの増加量が所定値ΔL以上であるときには、先行
車両が発進して自車両が発進可能状態となったものと判
断してステップS29に移行し、運転席から視認可能な
位置に配設された表示器31に対して例えば論理値
“1”の発進可能表示信号DSを出力して発進可能表示
を行ってからステップS30に移行し、アクセルスイッ
チ15がオン状態であるか否かを判断し、アクセルスイ
ッチ15がオン状態であるときにはステップS31に移
行して、発進状態フラグFSを発進状態を表す“1”に
セットしてからステップS32に移行し、発進状態フラ
グFSが“1”にセットされて、後述するようにブレー
キアクチュエータ7に対する制動圧指令値PBRを“0”
に設定してからブレーキアクチュエータ7の制動圧が
“0”となるまでの制動力開放時間TBが経過したか否
かを判定し、制動力開放時間TB が経過していないとき
には前記ステップS28に移行し、制動力開放時間TB
が経過したときにはステップS33に移行して、現在の
制御モードを追従モードFMに変更して処理を終了す
る。ここで、制動力開放時間TB は、所定制動圧PBS
値と、ブレーキ作動液の温度とに基づいて決定され、常
用地に比較して寒冷地では大きな値に設定される。
【0033】また、前記ステップS30の判定結果が、
アクセルスイッチ15がオフ状態であるときには、ステ
ップS34に移行して、セットスイッチSWS がオン状
態であるか否かを判定し、これがオフ状態であるときに
は前記ステップS27に移行し、セットスイッチSWS
がオン状態であるときには前記ステップS31に移行す
る。
【0034】さらに、図2の追従制御処理におけるステ
ップS6の追従モードからの遷移先選択処理は、図5に
示すように、先ず、ステップS41で、自動変速機3の
レンジがドライブレンジ以外に変更されたか否かを判定
し、レンジが変更されたときには、ステップS42に移
行して、現在の制御モードを制御休止モードRMに変更
してから処理を終了し、ドライブレンジを維持している
場合にはステップS43に移行する。
【0035】このステップS43では、アクセルスイッ
チ15がオン状態であるか否かを判定し、オン状態であ
るときには前記ステップS42に移行し、オフ状態であ
るときにはステップS44に移行し、制動圧センサ18
で検出した制動圧PB (n) を読込み、これが前回値PB
(n-1) より増加しているか否かを判定することにより、
ブレーキペダル16を踏み増しているか否かを判定し、
ブレーキペダル16を踏み増しているときには前記ステ
ップS42に移行し、そうでないときにはステップS4
5に移行する。
【0036】このステップS45では、車間距離センサ
11で検出した車間距離Lが所定値LL 以下であるか否
かを判定し、L≦LL であるときにはステップS46に
移行して、自車速Vsが所定値VL 以下であるか否かを
判定し、Vs≦VL であるときにはステップS47に移
行して、自動停止モードSMをそのまま維持してから処
理を終了し、ステップS45の判定結果がL>LL であ
るとき及びステップS46の判定結果がVs>VL であ
るときにはステップS48に移行して、現在の制御モー
ドを追従モードFMに維持してから処理を終了する。
【0037】さらにまた、図2の追従制御処理における
ステップS7の制御休止モードからの遷移先選択処理
は、図6に示すように、先ず、ステップS50で、アク
セルスイッチ15がオン状態であるか否かを判定し、こ
れがオン状態であるときにはステップS51に移行し
て、現在の制御モードを制御待機モードWMに変更して
から処理を終了し、アクセルスイッチ15がオフ状態で
あるときにはステップS52に移行する。
【0038】このステップS52では、自動変速機3の
レンジがドライブレンジであるか否かを判定し、ドライ
ブレンジ以外のレンジであるときにはステップS53に
移行して、ブレーキスイッチ17がオン状態であるか否
かを判定し、これがオン状態であるときには前記ステッ
プS51に移行し、オフ状態であるときにはステップS
54に移行して、制御休止モードをそのまま維持してか
ら処理を終了し、ドライブレンジであるときにはステッ
プS55に移行する。
【0039】このステップS55では、自車両が停止状
態であるか否かを判定し、停止状態であるときにはステ
ップS56に移行して、ブレーキスイッチ17がオン状
態であるか否かを判定し、これがオフ状態であるときに
は前記ステップS54に移行し、ブレーキスイッチ17
がオン状態であるときにはステップS57に移行して、
セットスイッチSWS がオン状態であるか否かを判定
し、これがオフ状態であるときには前記ステップS52
に移行し、セットスイッチSWS がオン状態であるとき
にはステップS58に移行して、現在の制御モードを自
動停止モードSMに変更してから処理を終了する。
【0040】一方、前記ステップS55の判定結果が車
両が停止中ではなく走行中であるときには、ステップS
59に移行して、ブレーキスイッチ17がオン状態であ
るか否かを判定し、これがオン状態であるときには前記
ステップS51に移行し、ブレーキスイッチ17がオフ
状態であるときにはステップS60に移行して、セット
スイッチSWS がオン状態であるか否かを判定し、これ
がオフ状態であるときには前記ステップS54に移行
し、セットスイッチSWS がオン状態であるときにはス
テップS61に移行して、現在の制御モードを追従モー
ドFMに変更してから処理を終了する。
【0041】なおさらに、図2の追従制御処理における
ステップS9の制御待機モード処理は、図7に示すよう
に、先ず、ステップS71で車速センサ12で検出した
車速検出パルスの単位時間当たりのパルス数又はパルス
間の経過時間を計測し、これとタイヤ外径とに基づいて
自車速Vsを算出し、次いでステップS72に移行し
て、自動変速機3のレンジを切換えるセレクトレバーの
少なくともドライブレンジ位置に設けたドライブレンジ
検出スイッチSWD のスイッチ信号を読込み、次いでス
テップS73に移行して、ブレーキスイッチ17のスイ
ッチ信号を読込み、次いでステップS74に移行してセ
ットスイッチSWS のスイッチ信号を読込み、次いでス
テップS75に移行して、アクセル開度センサ14で検
出したアクセル開度検出値ACに基づくスロットル開度
指令値THを算出し、これをエンジン出力制御装置9に
出力してから処理を終了する。
【0042】また、図2の追従制御処理におけるステッ
プS11の自動停止モード処理は、図8に示すように、
先ず、ステップS81で、車間距離センサ11で検出し
た車間距離Lを読込み、次いでステップS82に移行し
て、図7のステップS71と同様に自車速Vsを計測
し、次いでステップS83に移行して、ドライブレンジ
検出スイッチSWD のスイッチ信号を読込み、次いでス
テップS84に移行して、ブレーキスイッチ17のスイ
ッチ信号を読込み、次いでステップS85に移行して、
セットスイッチSWS のスイッチ信号を読込み、次いで
ステップS86に移行して操舵角センサ19で検出した
操舵角θを読込み、次いでステップS87に移行して、
制動圧センサ18で検出した制動圧PB を読込んでから
ステップS88に移行する。
【0043】このステップS88では、前述した図4の
自動停止モードからの遷移先選択処理で発進状態フラグ
FSが“1”にセットされているか否かを判定し、これ
が“0”にリセットされているときには発進状態ではな
いものと判断してステップS89に移行し、制動圧指令
値PBRとして自車両の停止状態を維持可能な所定制動圧
BSを設定し、これを制動制御装置8に出力してから処
理を終了し、“1”にセットされているときには、発進
状態であるものと判断してステップS90に移行し、
“0”の制動圧指令値PBRを制動制御装置8に出力して
から処理を終了する。
【0044】さらに、図2の追従制御処理におけるステ
ップS13の追従モード処理は、図9に示すように、ス
テップS91で、車間距離センサ11で検出した車間距
離Lを読込み、次いでステップS92に移行して、図7
のステップS71と同様に自車速Vsを計測し、次いで
ステップS93に移行して、ドライブレンジ検出スイッ
チSWD のスイッチ信号を読込み、次いでステップS9
4に移行して、ブレーキスイッチ17のスイッチ信号を
読込み、次いでステップS95に移行して、アクセルス
イッチ15のスイッチ信号を読込み、次いでステップS
96に移行して、自車速Vsに基づいて下記(1)式の
演算を行って目標車間距離L* を算出し、この目標車間
距離L* と車間距離Lとの偏差に基づいて目標車速V*
を算出し、この目標車速V* に基づいて車速制御処理を
行って、制動制御装置8、エンジン出力制御装置9及び
変速機制御装置10を制御する。
【0045】 L* =Vs×TCF+TOF …………(1) ここで、TCFは自車が現在の先行車の後方L0 [m]の
位置に到達するまでの時間(車間時間)、TOFはオフセ
ット時間である。また、車速制御処理は、目標車速V*
と運転者が設定した設定車速VSET の何れか小さい方を
制御対象車速VC として選択し、例えば特開平10−2
72963号に開示されているようにモデルマッチング
補償器とロバスト補償器とで構成されるロバストモデル
マッチング制御手法による車速サーボ系や一般的なフィ
ードバック制御系を適用することにより、自車速Vsを
制御対象車速VC に一致させるための駆動力指令値FOR
及び外乱推定値dV ′を算出し、これらの偏差でなる目
標制・駆動力F* を算出し、この目標制・駆動力F*
従って制動制御装置8、エンジン出力制御装置9及び変
速機制御装置10を制御して車速制御を行う。
【0046】さらにまた、図3の追従制御処理における
ステップS14の制御休止モード処理は、図10に示す
ように、図7のステップS71と同様にステップS10
1で自車速Vsを算出し、次いでステップS102に移
行して、ドライブレンジ検出スイッチSWD を読込み、
次いでステップS103に移行して、ブレーキスイッチ
17のスイッチ信号を読込み、次いでステップS104
に移行して、アクセルスイッチ15のスイッチ信号を読
込み、次いでステップS105に移行して、セットスイ
ッチSWS のスイッチ信号を読込み、次いでステップS
106に移行して、自動停止モードSM又は追従モード
FMで設定した制動圧指令値PBRを保持するか、又はこ
の制動圧指令値PBRを所定量ΔPづつ徐々に減少させた
制動圧指令値PBRを算出し、これらを制動制御装置8に
出力し、次いでステップS107に移行して、アクセル
開度センサ14で検出したアクセル開度検出値ACに基
づくスロットル開度指令値THを算出し、これをエンジ
ン出力制御装置9に出力してから処理を終了する。
【0047】そして、図2の追従制御処理が追従制御手
段に対応し、図7のステップS71の処理、図8のステ
ップS82の処理、図9のステップS92の処理及び図
10のステップS101の処理と車速センサ12とが車
速検出手段に対応し、図4のステップS25の処理が先
行車発進検出手段に対応し、ステップS30〜S33の
処理と図8のステップS88,S89の処理が発進制御
手段に対応している。
【0048】したがって、今、イグニッションスイッチ
SWIGがオフ状態であり、セレクトレバーがパーキング
レンジにあると共に、パーキングブレーキ(図示せず)
が作動されて自車両が先行車両と共に停止しているもの
とすると、この状態では、追従制御用コントローラ30
にも電源が投入されておらず、制御停止状態となってい
る。
【0049】この状態から乗員が乗車して、イグニッシ
ョンスイッチSWIGをオン状態とすると、追従制御用コ
ントローラ30に電源が投入されて制御が開始される。
このとき、メインスイッチSWM はイグニッションスイ
ッチSWIGがオフ状態であるときにリレー回路21が非
付勢状態となっいることからオフ状態となっており、追
従制御用コントローラ30で制御が開始されたときに、
初期化処理によって制御モードが制御待機モードWMに
設定され、且つ発進状態フラグFSが“0”にリセット
されると共に、各スイッチ及びセンサの信号読込みが行
われるが、図2の追従制御処理は中止状態となってい
る。
【0050】この状態から、メインスイッチSWM の切
換スイッチ20を中立位置からオン位置とすると、これ
に応じてリレー回路21がオン状態となって自己保持状
態となり、切換スイッチ20を中立位置に復帰させても
スイッチ信号SM はオン状態を継続する。このように、
メインスイッチSWM がオン状態となると、図2の追従
制御処理が実行開始され、制御待機モードWMが初期設
定されていることにより、ステップS1からステップS
2に移行し、図3の制御待機モードからの遷移先選択処
理が実行されるが、セレクトレバーでパーキングレンジ
が選択されているので、ステップS11からステップS
12に移行して、制御待機モードを維持する。
【0051】このため、図2のステップS8からステッ
プS9に移行して、図7の制御待機モード処理が実行さ
れ、自車速Vs(=0)が演算されると共に、ドライブ
レンジ検出スイッチ信号SDR、ブレーキスイッチ信号S
B 及びセットスイッチ信号S SET が読込まれる。この状
態から運転者がブレーキペダル17を踏込んだ状態で、
セレクトレバーでドライブレンジを選択すると、図3の
遷移先選択処理で、ステップS11からステップS13
及びS14を経てステップS15に移行するがセットス
イッチSWS がオフ状態であるので、ステップS12に
移行し、制御待機モードを継続する。
【0052】この制御待機モードで、運転者が追従制御
を開始させるためにセットスイッチSWS をオン状態と
すると、ステップS15からステップS16に移行し、
制御モードが制御待機モードWMから自動停止モードS
Mに変更される。この自動停止モードSMでは、図8の
自動停止モード処理が実行されることにより、車間距離
Lの読込み、自車速Vsの計測や各種信号の読込みが行
われると共に、ステップS78で、自車両の停止状態を
維持可能な所定制動圧PBSを制動圧指令値PBRとして設
定し、これを制動制御装置8に出力する。
【0053】このため、運転者がパーキングブレーキを
解放すると共に、ブレーキペダル16を解放して発進可
能状態としても、図4の自動停止モードでの遷移先選択
処理で、ステップS21〜ステップS25を経てステッ
プS26に移行し、アクセルスイッチ15がオフ状態で
あるので、発進状態フラグFSを“0”にリセットして
からステップS28に移行して、自動停止モードを維持
する。
【0054】このとき、ブレーキペダル16を解放する
際に、急な下り坂等で自車両が発進することになり、ブ
レーキペダル16を踏み増した場合には、図4の処理に
おけるステップS24からステップS22に移行して、
制御休止モードRMに変更されるが、この制御休止モー
ドRMでアクセルスイッチ15がオフ状態、ドライブレ
ンジ検出スイッチSWD がオン状態で且つ車両が停止し
ており、ブレーキスイッチ17がオン状態であるので、
ステップS50、S52、S55、S56を経てステッ
プS57に移行し、再度セットスイッチSWS をオン状
態とすることにより、自動停止モードに復帰する。
【0055】そして、自動停止モードにある状態で、先
行車が発進して、車間距離Lの変化量が所定値ΔL以上
となると、図4の処理におけるステップS25からステ
ップS29に移行し、論理値“1”の発進可能表示信号
DSを表示器31に出力することにより、この表示器3
1で発進可能状態であることを表示する。この状態で
は、アクセルスイッチ15がオフ状態であるので、ステ
ップS34に移行し、セットスイッチ34もオフ状態で
あるので、ステップS37に移行して自動停止モードを
維持する。
【0056】この発進可能状態で、図11に示す時点t
1で、運転者がアクセルペダル13を踏込むことによ
り、アクセル開度センサ14のアクセル開度検出値AC
が図11(a)に示すように全閉状態から開方向に比較
的急に増加すると、図4の自動停止モードからの遷移先
選択処理において、ステップS30からステップS31
に移行し、発進状態フラグFSを“1”にセットし、次
いでステップS32に移行して、制動力開放時間TB
経過していないので、ステップS26に移行して自動停
止モードを維持する。このため、制御待機モード、追従
モード及び制御休止モードに移行することがないので、
スロットル開度指令値THは図11(b)に示すように
全閉状態を表す“0”に維持されている。
【0057】この自動停止モードでは、発進状態フラグ
FSが“1”にセットされたことにより、ステップS8
8からステップS89に移行して、制動圧指令値PBR
“0”に設定し、これを制動制御装置8に出力する。こ
のため、制動制御装置8で各ブレーキアクチュエータ7
の制動圧を所定制動圧PBSから“0”に減圧するが、各
ブレーキアクチュエータ7の制動圧PB は図11(c)
に示すように油圧制御系の応答遅れ分遅れた時点t2で
減少し始め、時点t3で制動圧PB が“0”となる。
【0058】その後、時点t4で、ブレーキアクチュエ
ータ7の制動圧が所定制動圧PBSから“0”に達するま
でに十分な制動力開放時間TB が経過すると、図4の自
動停止モードからの遷移先選択処理で、ステップS32
からステップS33に移行して、現在の制御モードを自
動停止モードから追従モードに変更する。したがって、
制動力開放時間TB が経過するまでの間にスロットル開
度指令値THの増加が抑制されることになり、制動力制
御とスロットル制御とを連携するモードとなる。
【0059】この追従モードでは、車間距離センサ11
で先行車両を捕捉しているので、車間距離Lが目標車間
距離L* に一致するように目標加減速度が演算され、こ
れに応じた目標制・駆動力F* が正の値となって、スロ
ットル開度指令値THが図11(b)に示すように開方
向に徐々に増加し、これがエンジン出力制御装置9に出
力されることにより、自車両が発進されて、自車速VS
が図11(e)に示すように緩やかに増加し、滑らかな
発進制御を行うことができる。
【0060】また、時点t5で定速走行している先行車
に目標車間距離L* を維持して追従走行する場合の加速
度変化が小さく定速走行状態に円滑に移行することがで
き、運転者に違和感を与えることを確実に防止すること
ができる。因みに、従来例では、図12に示すように、
時点t11で運転者がアクセルペダルを比較的急に踏込
んで、アクセル開度が図12(a)に示すように、比較
的大きな変化率で開方向に変化すると、これに同期して
スロットル開度が図12(b)に示すように、比較的大
きな変化率で開方向に変化することになり、この状態で
は、図12(c)に示すように、ブレーキアクチュエー
タの制動圧を減圧しても油圧制御系の応答遅れ等による
減圧遅れがあるため、ブレーキアクチュエータで制動力
を発生した状態となっているため、この制動力に抗して
発進することになり、ブレーキ引きずり現象を発生する
と共に、自車速が図12(e)に示すように、制動力が
“0”に近づいたときに急激に立ち上がることになると
共に、定速走行している先行車に追いついたときには、
急激に加速度が“0”となるので、ギクシャクした発進
状態となる。
【0061】また、自動停止モードで、発進可能状態と
なってから、セットスイッチSWSをオン状態としたと
きにも、上記アクセルペダル13を踏込んだ場合と同様
にブレーキアクチュエータ7の制動圧が“0”となって
から追従モードに移行することにより、円滑な発進制御
を行うことができる。そして、メインスイッチSWM
オフ状態となるか、又はイグニッションスイッチSWIG
がオフ状態となると、図2の追従制御処理を終了して、
制御中止状態となり、運転者の意志によるアクセル操作
に応じた通常走行状態となる。
【0062】このように、上記実施形態によると、自車
両が自動停止モードで所定の制動力を発生して停止して
いる状態から先行車が発進して自車両が発進可能状態と
なったときに、先ず制動力を開放してからスロットル開
度を増加させるようにしたので、円滑な発進制御を行う
ことができると共に、追従走行状態への移行を大きな加
速度変化を伴うことなく円滑に行うことことができ、運
転者に違和感を与えることを確実に防止することができ
る。
【0063】なお、上記実施形態においては、運転者の
加速操作を検出してから制動力開放時間が経過した後に
追従制御に移行するようにした場合について説明した
が、これに限定されるものではなく、図4におけるステ
ップS32を省略して、アクセルスイッチ15がオン状
態となったときに直ちに自動停止モードから追従モード
に変更し、図9の追従モード処理におけるステップS9
6の車速制御処理で、図13に示すように、ステップS
96aで、設定車速VSET 又は目標車間距離L*に基づ
く車速制御処理で制動圧指令値PBR、スロットル開度指
令値TH及びシフト指令値TSを算出し、次いでステッ
プS96bで発進状態フラグFSが“1”であるか否か
を判定し、これが“0”であるときにはステップS96
fに移行し、“1”であるときにはステップS96cに
移行して、制動力開放時間TB が経過したか否かを判定
し、制動力開放時間TB が経過していないときにはステ
ップS96dに移行して、スロットル開度指令値THの
増加率を低い値に抑制するリミット処理を行ってからス
テップS96fに移行し、制動力開放時間TB が経過し
たときにはステップS96eに移行して、発進状態フラ
グFSを“0”にリセットしてからステップS96fに
移行し、ステップS96fで、制動圧指令値P BR、スロ
ットル開度指令値TH及びシフト指令値TSを制動制御
装置8、エンジン出力制御装置TH及び変速機制御装置
10に出力してから処理を終了するようにしてもよい。
なお、発進可能状態で追従モードに移行したときには、
目標車間距離L* と車間距離Lとの偏差に基づいて算出
される制駆動力が正の値となって制動圧指令値PBR
“0”に設定される。
【0064】この場合にも、自動停止モードで停止して
いる状態から先行車が発進して発進可能状態となったと
きに、アクセルペダル14を踏込んだときに、自動停止
モードから追従モードに移行するが、この追従モードで
のスロットル開度指令値THの変化率が小さい値に抑制
されることにより、ブレーキ引きずり現象を緩和して滑
らかな発進制御を行うことができる。
【0065】また、上記実施形態においては、ブレーキ
アクチュエータ7の制動圧PB が停止時の所定制動圧P
BSから“0”に達するまでの制動力開放時間TB が予め
設定されている場合について説明したが、これに限定さ
れるものではなく、制動圧センサ18で検出した制動圧
B が“0”又はその近傍となったときに、追従制御を
開始するか又はスロットル開度の増加率抑制制御を行う
ようにしてもよい。
【0066】さらに、上記実施形態においては、先行車
発進検出手段として先行車との車間距離Lの変化に基づ
いて先行車の発進を検出するようにした場合について説
明したが、ドップラーレーダ等を使用して先行車速度を
直接検出して発進状態を検出するようにしてもよい。さ
らにまた、上記実施形態においては、ブレーキアクチュ
エータ7としてディスクブレーキを適用して、その制動
圧を制御するようにした場合について説明したが、これ
に限定されるものではなく、電気自動車のように回生制
動を行う場合には、その回生制動力を制御するようにし
てもよく、ブレーキアクチュエータとして電動モータ等
を使用する場合には電気的制御を行うこともでき、要は
制動装置で発生する制動力を制御できればよいものであ
る。
【0067】また、上記実施形態においては、後輪駆動
車に本発明を適用した場合について説明したが、前輪駆
動車や四輪駆動車にも本発明を適用することができ、さ
らにはエンジン2に代え電動モータを適用した電気自動
車や、エンジン2及び電動モータを併用するハイブリッ
ド車両にも本発明を適用し得るものである。この場合に
はエンジン出力制御装置に代えて電動モータ制御装置を
適用すればよいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す概略構成図であ
る。
【図2】追従制御用コントローラの追従制御処理手順の
一例を示すフローチャートである。
【図3】図2の制御待機モードからの遷移先選択処理を
示すフローチャートである。
【図4】図2の自動停止モードからの遷移先選択処理を
示すフローチャートである。
【図5】図2の追従モードからの遷移先選択処理を示す
フローチャートである。
【図6】図2の制御休止モードからの遷移先選択処理を
示すフローチャートである。
【図7】図2の制御待機モード処理を示すフローチャー
トである。
【図8】図2の自動停止モード処理を示すフローチャー
トである。
【図9】図2の追従モード処理を示すフローチャートで
ある。
【図10】図2の制御休止モード処理を示すフローチャ
ートである。
【図11】本実施形態の動作の説明に供するタイムチャ
ートである。
【図12】従来例の動作の説明に供するタイムチャート
である。
【図13】本発明の他の実施形態を示す車速制御処理の
フローチャートである。
【符号の説明】
1FL,1FR 前輪 1RL,1RR 後輪 2 エンジン 3 自動変速機 7 ブレーキアクチュエータ 8 制動制御装置 9 エンジン出力制御装置 10 変速機制御装置 11 車間距離センサ 12 車速センサ 14 アクセル開度センサ 15 アクセルスイッチ 17 ブレーキスイッチ 18 制動圧センサ SWM メインスイッチ SWS セットスイッチ SWC キャンセルスイッチ SWD ドライブレンジ検出スイッチ 30 追従制御用コントローラ 31 表示器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 29/02 301 F02D 29/02 301D 321 321C G08G 1/16 G08G 1/16 E Fターム(参考) 3D044 AA25 AA27 AB01 AC16 AC22 AC24 AC26 AC31 AC39 AC55 AC59 AD04 AD21 AE01 AE04 AE07 AE19 3G065 BA06 CA00 CA19 DA06 FA02 FA05 FA08 FA12 GA00 GA11 GA29 GA31 GA41 GA46 GA50 KA36 3G093 AA05 AA07 AA16 BA04 BA23 CB01 CB05 DA06 DB00 DB05 DB06 DB07 DB12 DB15 DB16 DB23 EA09 EB04 EC02 FA07 FA11 FB01 FB05 5H180 AA01 CC14 LL01 LL04 LL09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車両の車速を検出する車速検出手段
    と、先行車との車間距離を検出する車間距離検出手段
    と、該車間距離検出手段で検出した車間距離を目標車間
    距離に一致させる車間制御を行うと共に、自車両の停止
    時に所定の制動力を発生する追従制御手段とを備えた車
    両用追従制御装置において、運転者の加速操作を検出す
    る加速操作検出手段と、前記先行車の発進を検出する先
    行車発進検出手段と、該先行車発進検出手段で先行車の
    発進を検出し、且つ前記加速操作検出手段で加速操作を
    検出したときに、制動装置で発生している制動力を解除
    してから前記追従制御手段を作動状態とする発進制御手
    段とを備えていることを特徴とする車両用追従制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記発進制御手段は、加速操作検出手段
    で加速操作を検出したときに、制動装置で発生している
    制動力を解除し、その制動力が零となるに十分な制動力
    開放時間が経過するまでの間スロットル開度制御を中止
    するように構成されていることを特徴とする請求項1記
    載の車両用追従制御装置。
  3. 【請求項3】 前記発進制御手段は、加速操作検出手段
    で加速操作を検出したときに、制動装置で発生している
    制動力を解除すると共に、スロットル開度の初期増加率
    を小さく抑制するように構成されていることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の車両用追従制御装置。
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