JP2008021791A - プラズマエッチング方法およびコンピュータ読取可能な記憶媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定のエッチング条件がエッチング開口性が低くなるようなものである場合であっても、良好な開口性および選択性を両立することができるプラズマエッチング方法を提供すること。
【解決手段】処理容器10内にエッチング対象の酸化膜、パターン化されたフォトレジストが順次形成された半導体ウエハWを搬入し、下部電極16に載置し、処理容器10内に処理ガスとしてC、希ガス、Oを含むものを供給し、上部電極34にプラズマ生成用の高周波を印加し、下部電極16にバイアス用の高周波を印加し、処理ガスのプラズマを生成して酸化膜をエッチングするにあたり、ウエハ温度やパターン形状等のエッチング条件が、エッチング開口性が低くなるようなものである場合に、上部電極34に、良好なエッチング開口性が得られるように所定の直流電圧を印加する。
【選択図】図1

Description

本発明は、酸化膜のプラズマエッチング、例えば高アスペクト比コンタクト(HARC)プロセスに好適なプラズマエッチング方法およびそのようなプラズマエッチング方法を実行する制御プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体に関する。
半導体デバイスの製造プロセスにおいては、被処理基板である半導体ウエハに対し、フォトリソグラフィー工程によりフォトレジストパターンを形成し、これをマスクとしてエッチングを行っている。
近時、半導体デバイスの微細化が益々進み、エッチングにおいても益々微細加工が要求されており、例えば高アスペクト比コンタクト(HARC)プロセスにおいて、酸化膜に形成されるホールやトレンチのアスペクト比が益々大きくなりつつあり、このため、酸化膜のエッチングにおいて極めて大きな選択比および極めて良好な開口性が求められている。
このような要求に対して、特許文献1では、上部電極および下部電極を対向して設けた平行平板型のプラズマエッチング装置を用い、下部電極に半導体ウエハを載置し、エッチングガスとしてCやC等のフロロカーボン系のガス、酸素ガスおよびAr等の希ガスを用い、低圧、エッチングガスの大流量化によりエッチングガスのチャンバ内滞在時間を規定してプラズマエッチングを行うことにより、選択比および開口性を向上させ得る技術が提案されている。
しかしながら、上記特許文献1では、エッチング条件によっては必ずしも所望の開口性が得られない場合が生じる。例えば、半導体ウエハの温度(下部電極温度)が低い場合(例えば0℃の場合)には良好な開口性でかつマスクに対する選択比も高いが、ウエハ温度が上昇すると開口性が悪くなり、所定温度以上でエッチングが途中で止まるエッチングストップが生じてしまう。また、パターン形状によっても開口性が異なり、ホールでは十分に底部までエッチングが可能なのに対し、ライン形状、例えばトレンチではエッチングストップが生じてしまう。
エッチングストップが生じた場合の対処法として、希釈ガスやOガスを増加させることが考えられるが、いずれも選択比が低下する方向であり、好ましくない。
特開2002−25979号公報
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、所定のエッチング条件がエッチング開口性が低くなるようなものである場合であっても、良好な開口性および選択性を両立することができるプラズマエッチング方法を提供することを目的とする。
また、このようなプラズマエッチング方法を実行させるプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、内部が真空排気可能な処理容器内に、基板の載置台として機能する下部電極と、下部電極に対向するように形成された上部電極とを設け、前記上部電極または下部電極にプラズマ生成用の相対的に高い周波数の高周波電力を印加し、前記下部電極にバイアス用の相対的に低い周波数の高周波電力を印加し、前記処理容器内に供給された処理ガスをプラズマ化してプラズマエッチングを行うプラズマエッチング装置を用い、前記処理ガスとしてC(x、yは1以上の整数)、希ガス、Oを含むものを用い、この処理ガスを前記処理容器内に供給しつつ、前記上部電極または前記下部電極に高周波電力を印加して前記処理ガスのプラズマを生成し、かつ前記下部電極にバイアス用の高周波電力を印加しながら、基板に形成された酸化膜をマスク層を介してプラズマエッチングするプラズマエッチング方法であって、所定のエッチング条件がエッチング開口性が低くなるようなものである場合に、前記上部電極に、良好なエッチング開口性が得られるように所定の直流電圧を印加することを特徴とするプラズマエッチング方法を提供する。
本発明はまた、内部が真空排気可能な処理容器内に、基板の載置台として機能する下部電極と、下部電極に対向するように形成された上部電極とを設け、前記下部電極にプラズマ生成用およびバイアス用を兼ねた高周波電力を印加し、前記処理容器内に供給された処理ガスをプラズマ化してプラズマエッチングを行うプラズマエッチング装置を用い、前記処理ガスとしてC(x、yは1以上の整数)、希ガス、Oを含むものを用い、この処理ガスを前記処理容器内に供給しつつ、前記下部電極にプラズマ生成用およびバイアス用を兼ねた高周波電力を印加しながら、基板に形成された酸化膜をマスク層を介してプラズマエッチングするプラズマエッチング方法であって、所定のエッチング条件が、エッチング開口性が低くなるようなものである場合に、前記上部電極に、良好なエッチング開口性が得られるように所定の直流電圧を印加することを特徴とするプラズマエッチング方法を提供する。
上記いずれかの構成において、前記所定のエッチング条件としては、基板の温度を挙げることができ、このような開口性が低くなる温度としては、前記基板の温度が20℃以上、さらには40℃以上を挙げることができる。
また、前記所定のエッチング条件としては、エッチングパターンの形状を挙げることができ、このような開口性が低くなるパターン形状としては、前記エッチングパターンがライン形状のものを含むものを挙げることができる。また、前記エッチングパターンがこのようなライン形状の他にホール形状のものを含んでいる場合に、いずれも所定値以上の深さでエッチングされるようにすることが好ましい。
さらに、前記Cは、xが4以上、yが6以上であることが好ましく、具体的には、前記Cとして、C、CおよびCから選択される1種、または2種以上の混合ガスを挙げることができる。また、前記希ガスはArまたはXeまたはArとXeの混合ガスを好適に用いることができる。
本発明はさらに、内部が真空排気可能な処理容器内に、基板の載置台として機能する下部電極と、下部電極に対向するように形成された上部電極とを設け、前記上部電極または下部電極にプラズマ生成用の相対的に高い周波数の高周波電力を印加し、かつ前記下部電極にバイアス用の相対的に低い周波数の高周波電力を印加するか、または、前記下部電極にプラズマ生成用およびバイアス用を兼ねた高周波電力を印加し、前記処理容器内に供給された処理ガスをプラズマ化してプラズマエッチングを行うプラズマエッチング装置を制御するための、コンピュータ上で動作する制御プログラムが記憶されたコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、前記制御プログラムは、実行時に、上記エッチング方法が行われるようにコンピュータに前記プラズマエッチング装置を制御させることを特徴とするコンピュータ読取可能な記憶媒体を提供する。
本発明によれば、処理ガスとしてC(x、yは1以上の整数)、希ガス、Oを含むものを用い、この処理ガスを処理容器内に供給しつつ、上部電極または下部電極に高周波電力を印加して前記処理ガスのプラズマを生成し、かつ下部電極にバイアス用の高周波電力を印加しながら、基板に形成された酸化膜をフォトレジストマスク層を介してプラズマエッチングするので選択性の高いエッチングが可能であり、しかも、所定のエッチング条件がエッチング開口性が低くなるようなものである場合に、前記上部電極に、良好なエッチング開口性が得られるように所定の直流電圧を印加するので、エッチングストップを生じさせることがなく、良好な開口性および選択性を両立することができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態について具体的に説明する。
図1は、本発明の実施に用いられるプラズマエッチング装置の一例を示す概略断面図である。
このプラズマエッチング装置は、容量結合型平行平板プラズマエッチング装置として構成されており、例えば表面が陽極酸化処理されたアルミニウムからなる略円筒状のチャンバ(処理容器)10を有している。このチャンバ10は保安接地されている。
チャンバ10の底部には、セラミックス等からなる絶縁板12を介して円柱状のサセプタ支持台14が配置され、このサセプタ支持台14の上に例えばアルミニウムからなるサセプタ16が設けられている。サセプタ16は下部電極を構成し、その上に被処理基板である半導体ウエハWが載置される。
サセプタ16の上面には、半導体ウエハWを静電力で吸着保持する静電チャック18が設けられている。この静電チャック18は、導電膜からなる電極20を一対の絶縁層または絶縁シートで挟んだ構造を有するものであり、電極20には直流電源22が電気的に接続されている。そして、直流電源22からの直流電圧により生じたクーロン力等の静電力により半導体ウエハWが静電チャック18に吸着保持される。
静電チャック18(半導体ウエハW)の周囲でサセプタ16の上面には、エッチングの均一性を向上させるための、例えばシリコンからなる導電性のフォーカスリング(補正リング)24が配置されている。サセプタ16およびサセプタ支持台14の側面には、例えば石英からなる円筒状の内壁部材26が設けられている。
サセプタ支持台14の内部には、例えば円周上に冷媒室28が設けられている。この冷媒室には、外部に設けられた図示しないチラーユニットより配管30a,30bを介して所定温度の冷媒、例えば冷却水が循環供給され、冷媒の温度によってサセプタ上の半導体ウエハWの処理温度を制御することができる。
さらに、図示しない伝熱ガス供給機構からの伝熱ガス、例えばHeガスがガス供給ライン32を介して静電チャック18の上面と半導体ウエハWの裏面との間に供給される。
下部電極であるサセプタ16の上方には、サセプタ16と対向するように平行に上部電極34が設けられている。そして、上部および下部電極34,16間の空間がプラズマ生成空間となる。上部電極34は、下部電極であるサセプタ16上の半導体ウエハWと対向してプラズマ生成空間と接する面、つまり対向面を形成する。
この上部電極34は、絶縁性遮蔽部材42を介して、チャンバ10の上部に支持されており、サセプタ16との対向面を構成しかつ多数の吐出孔37を有する電極板36と、この電極板36を着脱自在に支持し、導電性材料、例えば表面が陽極酸化処理されたアルミニウムからなる水冷構造の電極支持体38とによって構成されている。電極板36は、ジュール熱の少ない低抵抗の導電体または半導体が好ましく、また、後述するようにレジストを強化する観点からはシリコン含有物質が好ましい。このような観点から、電極板36はシリコンやSiCで構成されるのが好ましい。電極支持体38の内部には、ガス拡散室40が設けられ、このガス拡散室40からはガス吐出孔37に連通する多数のガス通流孔41が下方に延びている。
電極支持体38にはガス拡散室40へ処理ガスを導くガス導入口62が形成されており、このガス導入口62にはガス供給管64が接続され、ガス供給管64には処理ガス供給源66が接続されている。ガス供給管64には、上流側から順にマスフローコントローラ(MFC)68および開閉バルブ70が設けられている(MFCの代わりにFCSでもよい)。そして、処理ガス供給源66から、エッチングのための処理ガスがガス供給管64からガス拡散室40に至り、ガス通流孔41およびガス吐出孔37を介してシャワー状にプラズマ生成空間に吐出される。すなわち、上部電極34は処理ガスを供給するためのシャワーヘッドとして機能する。
上部電極34には、整合器46および給電棒44を介して、第1の高周波電源48が電気的に接続されている。第1の高周波電源48は、10MHz以上の周波数、例えば60MHzの高周波電力を出力する。整合器46は、第1の高周波電源48の内部(または出力)インピーダンスに負荷インピーダンスを整合させるもので、チャンバ10内にプラズマが生成されている時に第1の高周波電源48の出力インピーダンスと負荷インピーダンスが見かけ上一致するように機能する。整合器46の出力端子は給電棒44の上端に接続されている。
一方、上記上部電極34には、第1の高周波電源48の他、可変直流電源50が電気的に接続されている。可変直流電源50はバイポーラ電源であってもよい。具体的には、この可変直流電源50は、上記整合器46および給電棒44を介して上部電極34に接続されており、オン・オフスイッチ52により給電のオン・オフが可能となっている。可変直流電源50の極性および電流・電圧ならびにオン・オフスイッチ52のオン・オフはコントローラ51により制御されるようになっている。
整合器46は、図2に示すように、第1の高周波電源48の給電ライン49から分岐して設けられた第1の可変コンデンサ54と、給電ライン49のその分岐点の下流側に設けられた第2の可変コンデンサ56を有しており、これらにより上記機能を発揮する。また、整合器46には、直流電圧電流(以下、単に直流電圧という)が上部電極34に有効に供給可能なように、第1の高周波電源48からの高周波(例えば60MHz)および後述する第2の高周波電源からの高周波(例えば2MHz)をトラップするフィルタ58が設けられている。すなわち、可変直流電源50からの直流電流がフィルタ58を介して給電ライン49に接続される。このフィルタ58はコイル59とコンデンサ60とで構成されており、これらにより第1の高周波電源48からの高周波および後述する第2の高周波電源からの高周波がトラップされる。
チャンバ10の側壁から上部電極34の高さ位置よりも上方に延びるように円筒状の接地導体10aが設けられており、この円筒状接地導体10aの天壁部分は筒状の絶縁部材44aにより上部給電棒44から電気的に絶縁されている。
下部電極であるサセプタ16には、整合器88を介して第2の高周波電源90が電気的に接続されている。この第2の高周波電源90から下部電極であるサセプタ16に高周波電力が供給されることにより、半導体ウエハW側にイオンが引き込まれる。第2の高周波電源90は、300kHz〜13.56MHzの範囲内の周波数、例えば2MHzの高周波電力を出力する。整合器88は第2の高周波電源90の内部(または出力)インピーダンスに負荷インピーダンスを整合させるためのもので、チャンバ10内にプラズマが生成されている時に第2の高周波電源90の内部インピーダンスと負荷インピーダンスが見かけ上一致するように機能する。
上部電極34には、第1の高周波電源48からの高周波(例えば60MHz)は通さずに第2の高周波電源90からの高周波(例えば2MHz)をグランドへ通すためのローパスフィルタ(LPF)92が電気的に接続されている。このローパスフィルタ(LPF)92は、好適にはLRフィルタまたはLCフィルタで構成されるが、1本の導線だけでも第1の高周波電源48からの高周波(60MHz)に対しては十分大きなリアクタンスを与えることができるので、それで済ますこともできる。一方、下部電極であるサセプタ16には、第1の高周波電源48からの高周波(60MHz)をグランドに通すためのハイパスフィルタ(HPF)94が電気的に接続されている。
チャンバ10の底部には排気口80が設けられ、この排気口80に排気管82を介して排気装置84が接続されている。排気装置84は、ターボ分子ポンプなどの真空ポンプを有しており、チャンバ10内を所望の真空度まで減圧可能となっている。また、チャンバ10の側壁には半導体ウエハWの搬入出口85が設けられており、この搬入出口85はゲートバルブ86により開閉可能となっている。また、チャンバ10の内壁に沿ってチャンバ10にエッチング副生物(デポ)が付着することを防止するためのデポシールド11が着脱自在に設けられている。すなわち、デポシールド11がチャンバ壁を構成している。また、デポシールド11は、内壁部材26の外周にも設けられている。チャンバ10の底部のチャンバ壁側のデポシールド11と内壁部材26側のデポシールド11との間には排気プレート83が設けられている。デポシールド11および排気プレート83としては、アルミニウム材にY等のセラミックスを被覆したものを好適に用いることができる。
デポシールド11のチャンバ内壁を構成する部分のウエハWとほぼ同じ高さ部分には、グランドにDC的に接続された導電性部材(GNDブロック)91が設けられており、これにより異常放電防止効果を発揮する。
プラズマ処理装置の各構成部は、制御部(全体制御装置)95に接続されて制御される構成となっている。また、制御部95には、工程管理者がプラズマ処理装置を管理するためにコマンドの入力操作等を行うキーボードや、プラズマ処理装置の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等からなるユーザーインターフェース96が接続されている。
さらに、制御部95には、プラズマ処理装置で実行される各種処理を制御部95の制御にて実現するための制御プログラムや、処理条件に応じてプラズマ処理装置の各構成部に処理を実行させるためのプログラムすなわちレシピが格納された記憶部97が接続されている。レシピはハードディスクや半導体メモリーに記憶されていてもよいし、CDROM、DVD等の可搬性のコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体に収容された状態で記憶部97の所定位置にセットするようになっていてもよい。
そして、必要に応じて、ユーザーインターフェース96からの指示等にて任意のレシピを記憶部97から呼び出して制御部95に実行させることで、制御部95の制御下で、プラズマ処理装置での所望の処理が行われる。
次に、このように構成されるプラズマエッチング装置により実施される、本発明の一実施形態に係るプラズマエッチング方法について説明する。
ここでは、被処理体である半導体ウエハWとして、図3に示すように、Si基板101の上に、エッチングストップ膜102、エッチング対象である酸化膜103、反射防止膜(BARC)104、フォトレジスト膜105を順次形成した後、フォトリソグラフィーによりフォトレジスト膜105に所定パターンを形成したものを用い、フォトレジスト膜105をマスクとしてエッチング対象である酸化膜103を図1のプラズマエッチング装置を用いてエッチングしてホールを形成する。
本実施形態におけるエッチング対象膜である酸化膜103としては、例えばテトラエトキシシラン(TEOS)を原料として成膜したものや、ガラス膜(BPSGまたはPSG)等を用いることができる。この酸化膜103の厚さは適宜設定されるが、例えば0.5〜4.0μm程度である。
エッチングストップ膜102はSiNやSiCで構成され、その厚さは、20〜100nm程度である。反射射防止膜(BARC)104としてはSiON膜や有機系のものを用いることができ、その厚さは20〜100nm程度である。フォトレジスト膜105は、典型的にはArFレジストであり、その厚さは100〜400nm程度である。
エッチング処理に際しては、まず、ゲートバルブ86を開状態とし、搬入出口85を介して上記構造を有する半導体ウエハWをチャンバ10内に搬入し、サセプタ16上に載置する。そして、処理ガス供給源66からエッチングのための処理ガスを所定の流量でガス拡散室40へ供給し、ガス通流孔41およびガス吐出孔37を介してチャンバ10内へ供給しつつ、排気装置84によりチャンバ10内を排気し、その中の圧力を例えば2.67〜6.67Pa(20〜50mTorr)の範囲内の設定値とする。
ここで、酸化膜103をエッチングするための処理ガスとしては、C(x、yは1以上の整数)、希ガス、Oを含むものを用いる。Cはエッチャントとしての機能を有する他、デポを供給して選択比を上昇させる機能を有する。Cとしてはxが4以上、yが6以上であることが好ましく、C、CおよびCから選択される1種、または2種以上の混合ガスを好適に用いることができる。これらの中では特にCが好ましい。Cの具体的な流量としては、10〜50mL/min(標準状態に換算した流量(sccm))であることが好ましい。
ガスは、過剰デポを除去し、エッチングホールの抜け性(開口性)を確保するためのものであり、流量比で処理ガス全体の1〜20%添加することが好ましい。具体的な流量としては10〜60mL/min(sccm)であることが好ましい。
希ガスは、Cに対するキャリアガスまたは希釈ガスとして機能するものであり、処理ガスのバランスをとり、デポやフッ素(F)をコントロールするために添加するものであり、流量比で処理ガス全体の60〜98%添加することが好ましい。具体的な流量としては350〜1200mL/min(sccm)であることが好ましい。希ガスとしてはArまたはXeまたはArとXeの混合ガスを好適に用いることができる。希ガスとして他にKrを用いてもよい。
処理ガスとしては、上記C、希ガス、Oの以外のガスを含んでいてもよい。例えば、これらにハイドロフロロカーボン系ガス、すなわちCH(x、yは1以上の正の整数)を加えることができる。これにより、下地が窒化膜である場合に、窒化膜をも一括してエッチングすることができる。
このようにチャンバ10内にエッチングのための処理ガスを導入した状態で、第1の高周波電源48からプラズマ生成用の高周波電力を所定のパワーで上部電極34に印加するとともに、第2の高周波電源90よりイオン引き込み用の高周波を所定のパワーで下部電極であるサセプタ16に印加し、さらに、静電チャック18のための直流電源22から直流電圧を静電チャック18の電極20に印加して、半導体ウエハWをサセプタ16に固定する。
上部電極34の電極板36に形成されたガス吐出孔37から吐出された処理ガスは、高周波電力により生じた上部電極34と下部電極であるサセプタ16間のグロー放電中でプラズマ化し、このプラズマで生成されるラジカルやイオンによって、フォトレジスト膜105をマスクとして酸化膜103がエッチングされてホールが形成される。
上部電極34には高い周波数領域(例えば、10MHz以上)の高周波電力を供給するので、プラズマを好ましい状態で高密度化することができ、より低圧の条件下でも高密度プラズマを形成することができる。
ここで、このように高周波電力のみを印加し、上記処理ガスを用いて酸化膜をエッチングする場合に、半導体ウエハWの温度によってホールの開口性(抜け性)が異なる。半導体ウエハWの温度が低い場合、例えば0℃の場合に所定深さまでエッチングすることができた場合であっても、半導体ウエハWの温度が高くなるとホールの開口性が悪くなり、図4に示すように、エッチング対象膜の途中でエッチングホール107のエッチングが停止する、いわゆるエッチングストップが生じる場合がある。これは、デポの付着係数が変わり、ホール内にデポが入り込むためである。このような開口性の低い状態は、他の条件にもよるが、20℃で生じることがあり、40℃において顕著となる。つまり、半導体ウエハWの温度(下部電極温度)が20℃以上、特に40℃以上でエッチングストップ等の開口性の低い状態が生じる。
これに対し、本実施形態では、プラズマを生成する際に可変直流電源50から所定の極性および大きさの直流電圧を上部電極34に印加するので、開口性が良好となり、図5に示すように、エッチングストップが生じずにホール107をエッチング対象膜である酸化膜103を貫通したものとすることができる。このときの直流電圧の絶対値は800〜1500Vであることが好ましい。
このように上部電極34に直流電圧を印加することによりホール107の開口性が良好になるのは、上部電極34に直流電圧を印加すると、図6に示すように、ホール107のショルダー部107aに堆積されたデポ109が固定され、硬くなって剥がれ難くなるため、ホール107内にデポが生じ難くなるからである。すなわち、デポがショルダー部107aにトラップされてホール107内に入ることが妨げられるため、開口性(抜け性)が良好となってエッチングストップが解消される。また、このようにホール内へのデポが減少することによりエッチングレートも上昇する。
また、上部電極34には、従前のエッチングプロセス、特に上部電極34への高周波電力が小さいエッチングプロセスによってポリマーが付着している。そして、エッチング処理を行う際に上部電極34に適切な直流電圧を印加すると、図7に示すように、上部電極の自己バイアス電圧Vdcを深くすること、つまり上部電極34表面でのVdcの絶対値を大きくすることができる。このため、上部電極34に付着しているポリマーが印加された直流電圧によってスパッタされて半導体ウエハWに供給され、フォトレジスト膜105の上にデポとして付着する。このようにして生成したデポもショルダー部107aに固定されるため、フォトレジスト膜106がエッチングされ難くなってフォトレジスト膜105に対する選択比も向上する。
次に、実際に本実施形態の方法における効果を確認した実験結果について説明する。
ここでは、Si基板の上に、エッチング対象である酸化膜として厚さ2000nmの熱酸化SiO膜を形成し、その上に、厚さ60nmの有機系膜からなる反射防止膜(BARC)を形成し、さらにその上に厚さ600nmのKrFレジスト膜を形成してサンプルを得た。
このサンプルを図1の装置に搬入し、チャンバ内圧力を3.3Pa、上部高周波パワーを3000W、下部高周波パワーを3600W、下部電極温度を0℃とし、処理ガスとしてCを38mL/min(sccm)、Arを800mL/min(sccm)、Oを50mL/min(sccm)として、直流電圧を印加せずに180秒間エッチングを行った。このときの下部Vppは2553Vであった。その結果、図8の(a)に示すように、良好な開口性で開口径が0.35μmのホールを形成することができた。このときのエッチングレートは566nm/min、フォトレジスト膜に対するエッチング選択比はflatが11.3、facetが5.8であった。なお、flatは、図9においてc/aであり、facetは図9においてc/bである。
次に、下部電極温度を40℃に上げて同様の条件でエッチングを行った。その結果、図8の(b)に示すように、エッチング途中でエッチングストップが生じた。
次に、下部電極温度を40℃とし、上部高周波パワーを1500Wに低下させ、上部電極34に−1000Vの直流電圧を印加し、他の条件は同様にしてエッチングを行った。なお、上部高周波パワーを低下させたのは、直流電圧印加時の下部のVppを直流電圧を印加しない場合に合わせるためである。その結果、図8の(c)に示すように、エッチングストップが解消されて良好な開口性が得られた。このときのエッチングレートは585nm/min、フォトレジスト膜105に対するエッチング選択比はflatが21.9、facetが6.4であり、直流電圧を印加することにより、エッチングレートおよび選択比も上昇することが確認された。
以上は、温度による開口性の相違を上部電極への直流電圧印加で解消した例について示したが、パターン形状による開口性の相違も同様に解消することができる。以下にそのような実施形態について説明する。
この実施形態では、被処理体である半導体ウエハWとして、図10に示すように、Si基板201の上に、配線層202、エッチングストップ膜203、エッチング対象である酸化膜204、反射防止膜(BARC)205、フォトレジスト膜206を順次形成した後、フォトリソグラフィーによりフォトレジスト膜206に所定パターンを形成したものを用い、フォトレジスト膜206をマスクとしてエッチング対象である酸化膜204を図1のプラズマエッチング装置を用いてエッチングしてホールおよびトレンチ(ライン形状)を形成する。
エッチングストップ膜203、エッチング対象である酸化膜204、反射防止膜(BARC)205、フォトレジスト膜206としては、従前の実施形態と同様のものを用いることができる。また、配線層202としては、W、Al、Cu等、通常用いられているものを用いることができる。
このエッチングの際には、従前の実施形態と同様、上記構造の半導体ウエハWをチャンバ10内に搬入し、サセプタ16上に載置し、従前の実施形態と同様、C(x、yは1以上の整数)、希ガス、Oを含む処理ガスを、処理ガス供給源66からエッチングのための処理ガスを所定の流量でガス拡散室40へ供給し、ガス通流孔41およびガス吐出孔37を介してチャンバ10内へ供給しつつ、排気装置84によりチャンバ10内を排気し、その中の圧力を例えば2.67〜6.67Pa(20〜50mTorr)の範囲内の設定値とする。
このようにチャンバ10内にエッチングのための処理ガスを導入した状態で、第1の高周波電源48からプラズマ生成用の高周波電力を所定のパワーで上部電極34に印加するとともに、第2の高周波電源90よりイオン引き込み用の高周波を所定のパワーで下部電極であるサセプタ16に印加し、さらに、静電チャック18のための直流電源22から直流電圧を静電チャック18の電極20に印加して、半導体ウエハWをサセプタ16に固定する。
上部電極34の電極板36に形成されたガス吐出孔37から吐出された処理ガスは、高周波電力により生じた上部電極34と下部電極であるサセプタ16間のグロー放電中でプラズマ化し、このプラズマで生成されるラジカルやイオンによって、フォトレジスト膜206をマスクとして酸化膜204がエッチングされてホールおよびトレンチが形成される。
ここで、このように高周波電力のみを印加し、上記処理ガスを用いて酸化膜をエッチングする場合に、ホールとトレンチで開口性が異なる。すなわち、パターン形状によって開口性が異なり、図11に示すように、ホール207は開口性良くエッチングされるが、ライン状パターンであるトレンチ208は開口性が悪く、エッチングストップが生じる場合がある。これは、間口の狭いパターンであるホールにはデポとなるポリマーが入りにくく開口性が悪化し難いが、間口の広いパターンであるトレンチにはポリマーが入り込みやすくデポが多くなり、開口性が悪化しやすいからである。
これに対し、本実施形態においても、従前の実施形態と同様、プラズマを生成する際に可変直流電源50から所定の極性および大きさの直流電圧を上部電極34に印加するので、ホール207やトレンチ208のショルダー部207a,208aに堆積されたデポ209が固定され、硬くなって剥がれ難くなるため、上記のようにデポが生じやすいトレンチであってもデポを減少させることができ、開口性が良好となり、図12に示すように、トレンチ208もホール207と同様にエッチングストップ膜203までエッチングすることが可能となる。この場合に、ホール207内およびトレンチ208内のデポが減少することから、エッチングレートも上昇する。また、上部電極34に直流電圧を印加することにより、上述したように、上部電極34から供給されるポリマーもショルダー部207a,208aに固定されるため、フォトレジスト膜206がエッチングされ難くなってフォトレジスト膜206に対する選択比も向上する。本実施形態においても、上部電極34に印加する直流電圧の絶対値は800〜1500Vであることが好ましい。
次に、実際に本実施形態の方法における効果を確認した実験結果について説明する。
ここでは、Si基板の上に、厚さ50nmのSiN膜をエッチングストップ膜として形成し、その上にエッチング対象である酸化膜として厚さ1000nmのBPSG膜および厚さ28000nmのTEOS膜を形成し、その上に厚さ900nmのKrFレジストを形成してサンプルを得た。
このサンプルを図1の装置に搬入し、チャンバ内圧力を33.5Pa(25mTorr)、上部高周波パワーを3000W、下部高周波パワーを3600W、下部電極温度を0℃とし、処理ガスとしてCを38mL/min(sccm)、Arを800mL/min(sccm)、Oを46mL/min(sccm)として、直流電圧を印加せずに240秒間エッチングを行った。その結果、図13の(a)に示すように、ホールは開口性良く形成されたが、トレンチは開口性が悪く、特にウエハのセンターにおいてトレンチの開口性が悪く、ホールの半分程度の深さとなった。このときのフォトレジスト膜に対する選択比は、ウエハのセンターにおいてFlatが15.8、facetが5.5であり、エッジにおいてFlatが16.7、facetが6.3であった。
次に、直流電圧印加時の下部のVppを直流電圧を印加しない場合に合わせるため上部高周波パワーを1500Wに低下させ、上部電極34に−1000Vの直流電圧を印加し、他の条件は同様にしてエッチングを行った。その結果、図13の(b)に示すように、トレンチの開口性が良好となり、むしろホールよりも深い位置までエッチングされた。このときのフォトレジスト膜に対する選択比は、ウエハのセンターにおいてFlatがデポのため膜厚が増加して測定できず、facetが7.7であり、エッジにおいてFlatがやはりデポのため測定できず、facetが6.4であった。これにより、直流電圧を印加することにより、選択比も上昇することが確認された。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々変形可能である。例えば、上記実施形態では、フォトレジスト膜をマスクとして用いた例を示したが、これに限らず、ハードマスク層を併用するようにしてもよい。また、酸化膜としてTEOSを原料にして成膜したものやBPSG、PSGを例示したが、これに限るものではない。さらに、半導体ウエハの構造も上記例に限るものではない。
また、本発明が適用される装置についても図1のものに限定されるものではなく、以下に示すようなものを用いることができる。例えば、上部電極を中心と周辺に2分割して高周波の印加パワーをそれぞれ調整することができるタイプのものを用いてもよい。また、図14に示すように、下部電極であるサセプタ16に第1の高周波電源48′からプラズマ生成用の例えば40MHzの高周波電力を印加するとともに、第2の高周波電源90′からイオン引き込み用の例えば2MHzの高周波電力を印加する下部2周波印加タイプのプラズマエッチング装置を適用することもできる。図示のように上部電極234に可変直流電源166を接続して所定の直流電圧を印加することにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、図15に示すように、図14において下部電極であるサセプタ16に接続されている第1の高周波電源48′および第2の高周波電源90′の代わりに高周波電源170を接続し、この高周波電源170からプラズマ形成用およびバイアス形成用を兼ねた例えば40MHzの高周波電力を印加するタイプのプラズマエッチング装置であっても適用することができ、この場合も図14の場合と同様、上部電極234に可変直流電源166を接続して所定の直流電圧を印加することにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
本発明の実施に用いられるプラズマエッチング装置の一例を示す概略断面図。 図1のプラズマエッチング装置において第1の高周波電源に接続された整合器の構造を示す図。 本発明の一実施形態の実施に用いられる半導体ウエハWの構造を示す断面図。 半導体ウエハの温度を上昇させた際に生じるエッチングストップを説明するための図。 図4のようなエッチングストップが生じる温度で上部電極に直流電圧を印加して酸化膜をエッチングしたときの状態を示す断面図。 直流電圧を印加することによりエッチングの際の開口性が良好になるメカニズムを説明するための模式図。 図1のプラズマ処理装置において、上部電極に直流電圧を印加した際のVdcおよびプラズマシース厚の変化を示す図。 半導体ウエハ温度を変化させた場合のエッチングによる開口性および直流電圧を印加した場合のエッチングによる開口性の実験結果を示す模式図。 選択比において、flatとfacetの定義を説明するための図。 本発明の他の実施形態の実施に用いられる半導体ウエハWの構造を示す断面図。 ホールとトレンチのエッチングの開口性の違いを説明するための断面図。 上部電極に直流電圧を印加して酸化膜をエッチングしたときのホールおよびトレンチの状態を示す断面図。 ホールおよびトレンチのエッチングにおける開口性を、上部電極に直流電圧を印加しない場合と印加した場合とで比較した実験の結果を説明するための模式図。 本発明の実施に適用が可能な他のタイプのプラズマエッチング装置の例を示す概略図。 本発明の実施に適用が可能なさらに他のタイプのプラズマエッチング装置の例を示す概略図。
符号の説明
10…チャンバ(処理容器)
16…サセプタ(下部電極)
34…上部電極
44…給電棒
46,88…整合器
48…第1の高周波電源
50…可変直流電源
51…コントローラ
52…オン・オフスイッチ
66…処理ガス供給源
84…排気装置
90…第2の高周波電源
91…GNDブロック
101,201…Si基板
102,203…エッチングストップ膜
103,204…酸化膜
104,205…反射防止膜(BARC)
105,206…フォトレジスト膜
107,207…ホール
107a,207a,208a…ショルダー部
208…トレンチ
W…半導体ウエハ(被処理基板)

Claims (12)

  1. 内部が真空排気可能な処理容器内に、基板の載置台として機能する下部電極と、下部電極に対向するように形成された上部電極とを設け、前記上部電極または下部電極にプラズマ生成用の相対的に高い周波数の高周波電力を印加し、前記下部電極にバイアス用の相対的に低い周波数の高周波電力を印加し、前記処理容器内に供給された処理ガスをプラズマ化してプラズマエッチングを行うプラズマエッチング装置を用い、
    前記処理ガスとしてC(x、yは1以上の整数)、希ガス、Oを含むものを用い、この処理ガスを前記処理容器内に供給しつつ、前記上部電極または前記下部電極に高周波電力を印加して前記処理ガスのプラズマを生成し、かつ前記下部電極にバイアス用の高周波電力を印加しながら、基板に形成された酸化膜をマスク層を介してプラズマエッチングするプラズマエッチング方法であって、
    所定のエッチング条件が、エッチング開口性が低くなるようなものである場合に、前記上部電極に、良好なエッチング開口性が得られるように所定の直流電圧を印加することを特徴とするプラズマエッチング方法。
  2. 内部が真空排気可能な処理容器内に、基板の載置台として機能する下部電極と、下部電極に対向するように形成された上部電極とを設け、前記下部電極にプラズマ生成用およびバイアス用を兼ねた高周波電力を印加し、前記処理容器内に供給された処理ガスをプラズマ化してプラズマエッチングを行うプラズマエッチング装置を用い、
    前記処理ガスとしてC(x、yは1以上の整数)、希ガス、Oを含むものを用い、この処理ガスを前記処理容器内に供給しつつ、前記下部電極にプラズマ生成用およびバイアス用を兼ねた高周波電力を印加しながら、基板に形成された酸化膜をマスク層を介してプラズマエッチングするプラズマエッチング方法であって、
    所定のエッチング条件が、エッチング開口性が低くなるようなものである場合に、前記上部電極に、良好なエッチング開口性が得られるように所定の直流電圧を印加することを特徴とするプラズマエッチング方法。
  3. 前記所定のエッチング条件が基板の温度であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプラズマエッチング方法。
  4. 前記基板の温度が20℃以上であることを特徴とする請求項3に記載のプラズマエッチング方法。
  5. 前記基板の温度が40℃以上であることを特徴とする請求項4に記載のプラズマエッチング方法。
  6. 前記所定のエッチング条件がエッチングパターンの形状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプラズマエッチング方法。
  7. 前記エッチングパターンがライン形状のものを含むものであることを特徴とする請求項6に記載のプラズマエッチング方法。
  8. 前記エッチングパターンがライン形状およびホール形状のものを含み、いずれも所定値以上の深さでエッチングされることを特徴とする請求項6に記載のプラズマエッチング方法。
  9. 前記Cは、xが4以上、yが6以上であることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のプラズマエッチング方法。
  10. 前記Cは、C、CおよびCから選択される1種、または2種以上の混合ガスであることを特徴とする請求項9に記載のプラズマエッチング方法。
  11. 前記希ガスはArまたはXeまたはArとXeの混合ガスであることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のプラズマエッチング方法。
  12. 内部が真空排気可能な処理容器内に、基板の載置台として機能する下部電極と、下部電極に対向するように形成された上部電極とを設け、前記上部電極または下部電極にプラズマ生成用の相対的に高い周波数の高周波電力を印加し、かつ前記下部電極にバイアス用の相対的に低い周波数の高周波電力を印加するか、または、前記下部電極にプラズマ生成用およびバイアス用を兼ねた高周波電力を印加し、前記処理容器内に供給された処理ガスをプラズマ化してプラズマエッチングを行うプラズマエッチング装置を制御するための、コンピュータ上で動作する制御プログラムが記憶されたコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、
    前記制御プログラムは、実行時に、請求項1から請求項11のいずれかの方法が行われるようにコンピュータに前記プラズマエッチング装置を制御させることを特徴とするコンピュータ読取可能な記憶媒体。
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