JP2018093189A - プラズマエッチング方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属含有マスクがマスクとして用いられる場合に、マスクの材料に起因したエッチングストップを回避する。【解決手段】プラズマエッチング方法は、所定のパターンを有する金属含有マスクに対して、第1の処理ガスのプラズマにより上部電極をスパッタしながら上部電極を構成する元素を含有する堆積物を堆積させる堆積工程と、上部電極を構成する元素を含有する堆積物が堆積した金属含有マスクをマスクとして、第2の処理ガスのプラズマにより被処理膜をエッチングするエッチング工程とを含む。【選択図】図3

Description

本発明の種々の側面及び実施形態はプラズマエッチング方法に関するものである。
従来、プラズマエッチング装置は、例えば、フォトレジストや金属含有マスクをマスクとして被処理膜のエッチングを行う。なお、フォトレジストがマスクとして用いられる場合に、シリコンを含む上部電極に負の直流電圧を印加しながら処理ガスのプラズマによりフォトレジストの表面にシリコン含有堆積物を保護膜として堆積させる手法がある。
特開2003−282539号公報 特開2014−82228号公報
しかしながら、プラズマエッチング装置では、金属含有マスクがマスクとして用いられる場合に、マスクの材料に起因したエッチングストップを回避することまでは考慮されていない。すなわち、プラズマエッチング装置では、金属含有マスクがマスクとして用いられる場合に、金属含有マスクから飛散する金属が金属化合物として被処理膜に付着することにより、被処理膜のエッチングが阻害され、結果として、エッチングストップが発生するという問題がある。
本発明の一側面に係るプラズマエッチング方法は、所定のパターンを有する金属含有マスクに対して、第1の処理ガスのプラズマにより上部電極をスパッタしながら前記上部電極を構成する元素を含有する堆積物を堆積させる堆積工程と、前記上部電極を構成する元素を含有する堆積物が堆積した前記金属含有マスクをマスクとして、第2の処理ガスのプラズマにより被処理膜をエッチングするエッチング工程とを含む。
本発明の種々の側面及び実施形態によれば、金属含有マスクがマスクとして用いられる場合に、マスクの材料に起因したエッチングストップを回避することができるプラズマエッチング方法及びプラズマエッチング装置が実現される。
図1は、第1の実施形態に係るプラズマエッチング装置を単純化して模式的に示す断面図である。 図2は、第1の実施形態に係るプラズマエッチング装置を示す概略断面図である。 図3は、第1の実施形態におけるプラズマエッチング処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図4は、第1の実施形態における堆積工程について示す図である。 図5は、堆積工程とエッチング工程とが繰り返される場合の各工程の実行後のウエハWの断面の一例を示す図である。 図6は、堆積工程とエッチング工程とが繰り返される場合の各工程の実行後のウエハWの断面の他の一例を示す図である。 図7は、堆積工程とエッチング工程との間に酸化工程が実行される場合の各工程の実行後のウエハWの断面の一例を示す図である。 図8は、比較例1及び実施例1における処理結果を示す図である。
以下に、開示するプラズマエッチング方法の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により開示する発明が限定されるものではない。各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
(第1の実施形態におけるプラズマエッチング装置)
図1は、第1の実施形態に係るプラズマエッチング装置を単純化して模式的に示す断面図である。図1に示すように、プラズマエッチング装置は、下部電極であるサセプタ16に第1の高周波電源89からプラズマ生成用の例えば40MHzの高周波(RF)電力を印加するとともに、第2の高周波電源90からイオン引き込み用の例えば2MHzの高周波(RF)電力を印加する下部RF2周波印加タイプのプラズマエッチング装置であって、図示のように上部電極34に可変直流電源50を接続して所定の直流(DC)電圧が印加されるプラズマエッチング装置である。
図2は、第1の実施形態に係るプラズマエッチング装置を示す概略断面図である。プラズマエッチング装置は、容量結合型平行平板プラズマエッチング装置として構成されており、例えば表面が陽極酸化処理されたアルミニウムからなる略円筒状のチャンバ(処理容器)10を有している。チャンバ10は、接地されている。
チャンバ10の底部には、セラミックス等からなる絶縁板12を介して円柱状のサセプタ支持台14が配置される。サセプタ支持台14の上には、例えば、アルミニウムからなるサセプタ16が設けられている。サセプタ16は、下部電極を構成し、サセプタ16の上に被処理体である半導体ウエハ(以下「ウエハ」と呼ぶ)Wが載置される。
サセプタ16の上面には、ウエハWを静電力で吸着保持する静電チャック18が設けられている。静電チャック18は、導電膜からなる電極20を一対の絶縁層または絶縁シートで挟んだ構造を有するものであり、電極20には直流電源22が電気的に接続されている。静電チャック18では、直流電源22からの直流電圧により生じたクーロン力等の静電力によりウエハWが吸着保持される。
静電チャック18(ウエハW)の周囲でサセプタ16の上面には、エッチングの均一性を向上させる導電性のフォーカスリング(補正リング)24が配置されている。フォーカスリング(補正リング)24は、例えば、シリコンから形成される。サセプタ16及びサセプタ支持台14の側面には、例えば、石英からなる円筒状の内壁部材26が設けられている。
サセプタ支持台14の内部には、例えば、円周上に冷媒室28が設けられている。冷媒室28には、外部に設けられた図示しないチラーユニットより配管30a、30bを介して、所定温度の冷媒が循環供給される。サセプタ16上のウエハWの処理温度は、冷媒の温度によって制御される。
また、図示しない伝熱ガス供給機構からの伝熱ガス、例えばHeガスが、ガス供給ライン32を介して静電チャック18の上面とウエハWの裏面との間に供給される。
下部電極であるサセプタ16の上方には、サセプタ16と対向するように平行に上部電極34が設けられている。上部電極34と下部電極16との間の空間が、プラズマ生成空間となる。上部電極34は、下部電極であるサセプタ16上のウエハWと対向してプラズマ生成空間と接する面、つまり対向面を形成する。
上部電極34は、絶縁性遮蔽部材42を介して、チャンバ10の上部に支持される。上部電極34は、サセプタ16との対向面を構成しかつ多数のガス吐出孔37を有する電極板36と、電極板36を着脱自在に支持して導電性材料からなる水冷構造の電極支持体38とによって構成されている。電極支持体38を形成する導電性材料は、例えば、表面が陽極酸化処理されたアルミニウムである。電極板36は、シリコン含有物質で形成され、例えば、シリコンで形成される。シリコンは、上部電極34を構成する元素の一例である。電極支持体38の内部には、ガス拡散室40が設けられる。ガス拡散室40からは、ガス吐出孔37に連通する多数のガス通流孔41が下方に延びている。
電極支持体38にはガス拡散室40へ処理ガスを導くガス導入口62が形成される。ガス導入口62には、ガス供給管64が接続され、ガス供給管64には、処理ガス供給源66が接続されている。ガス供給管64には、上流側から順にマスフローコントローラ(MFC)68及び開閉バルブ70が設けられている。処理ガス供給源66からは、エッチングのための処理ガスとして、例えばC4F8ガスのようなフロロカーボンガス(CxFy)がガス供給管64からガス拡散室40に至り、ガス通流孔41及びガス吐出孔37を介してシャワー状にプラズマ生成空間に吐出される。すなわち、上部電極34は処理ガスを供給するためのシャワーヘッドとして機能する。
なお、処理ガス供給源66からは、後述するように、シリコン含有堆積物を堆積させる際に用いられる処理ガスや、エッチングに用いられる処理ガスなどが供給される。処理ガス供給源66により供給されるガスの詳細については、後述する。
上部電極34には、ローパスフィルタ(LPF)46aを介して可変直流電源50が電気的に接続されている。可変直流電源50はバイポーラ電源であっても良い。可変直流電源50は、オン・オフスイッチ52により給電のオン・オフが可能となっている。可変直流電源50の極性及び電流・電圧ならびにオン・オフスイッチ52のオン・オフはコントローラ(制御装置)51により制御されるようになっている。
ローパスフィルタ(LPF)46aは、後述する第1及び第2の高周波電源からの高周波をトラップするためのものであり、好適にはLRフィルタまたはLCフィルタで構成される。
チャンバ10の側壁から上部電極34の高さ位置よりも上方に延びるように円筒状の接地導体10aが設けられている。円筒状の接地導体10aは、その上部に天壁を有している。
下部電極であるサセプタ16には、整合器87を介して第1の高周波電源89が電気的に接続される。また、サセプタ16は、整合器88を介して第2の高周波電源90が電気的に接続されている。第1の高周波電源89は、27MHz以上の周波数、例えば40MHzの高周波電力を出力する。第1の高周波電源89から出力される高周波電力は、プラズマを生成するための高周波電力であり、以下では適宜「プラズマ生成用高周波電力」と表記される。第2の高周波電源90は、13.56MHz以下の周波数、例えば2MHzの高周波電力を出力する。第2の高周波電源90から出力される高周波電力は、プラズマ中のイオンを引き込むための高周波電力であり、以下では適宜「イオン引き込み用高周波電力」と表記される。なお、第1の高周波電源89は、整合器87を介して上部電極34に電気的に接続されてもよい。
整合器87、88は、それぞれ第1及び第2の高周波電源89、90の内部(または出力)インピーダンスに負荷インピーダンスを整合させるためのもので、チャンバ10内にプラズマが生成されているときに第1及び第2の高周波電源89、90の内部インピーダンスと負荷インピーダンスが見かけ上一致するように機能する。
チャンバ10の底部には排気口80が設けられ、排気口80に排気管82を介して排気装置84が接続されている。排気装置84は、ターボ分子ポンプなどの真空ポンプを有しており、チャンバ10内を所望の真空度まで減圧可能となっている。また、チャンバ10の側壁にはウエハWの搬入出口85が設けられる。搬入出口85は、ゲートバルブ86により開閉可能となっている。また、チャンバ10の内壁に沿ってチャンバ10にエッチング副生物(デポ)が付着することを防止するためのデポシールド11が着脱自在に設けられている。すなわち、デポシールド11がチャンバ壁を構成している。また、デポシールド11は、内壁部材26の外周にも設けられている。チャンバ10の底部のチャンバ壁側のデポシールド11と内壁部材26側のデポシールド11との間には排気プレート83が設けられている。デポシールド11及び排気プレート83としては、アルミニウム材にY2O3等のセラミックスを被覆したものを好適に用いることができる。
デポシールド11のチャンバ10の内壁を構成する部分のウエハWとほぼ同じ高さ部分には、グランドにDC的に接続された導電性部材(GNDブロック)91が設けられており、これにより後述するような異常放電防止効果を発揮する。
プラズマエッチング装置の各構成部は、制御部(全体制御装置)95に接続されて制御される構成となっている。また、制御部95には、工程管理者がプラズマエッチング装置を管理するためにコマンドの入力操作等を行うキーボードや、プラズマ処理装置の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等からなるユーザーインターフェース96が接続されている。
制御部95には、プラズマエッチング装置で実行される各種処理を制御部95の制御にて実現するための制御プログラムや、処理条件に応じてプラズマエッチング装置の各構成部に処理を実行させるためのプログラムすなわちレシピが格納された記憶部97が接続されている。レシピはハードディスクや半導体メモリーに記憶されていても良いし、CDROM、DVD等の可搬性のコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体に収容された状態で記憶部97の所定位置にセットするようになっていても良い。
プラズマエッチング装置では、必要に応じて、ユーザーインターフェース96からの指示等にて任意のレシピを記憶部97から呼び出して制御部95に実行させることで、制御部95の制御下で、プラズマエッチング装置での所望の処理が行われる。
例えば、制御部95は、後述するプラズマエッチング方法を行うようにプラズマエッチング装置の各部を制御する。詳細な一例をあげると、制御部95は、被処理体に設けられた金属含有マスクに対して、第1の処理ガスのプラズマにより上部電極34をスパッタしながら上部電極34を構成する元素を含有する堆積物を堆積させる。そして、制御部95は上部電極34を構成する元素を含有する堆積物が堆積した金属含有マスクをマスクとして、第2の処理ガスのプラズマにより被処理膜をエッチングする。ここで、被処理体とは、例えば、ウエハWである。
このように構成されるプラズマエッチング装置においてエッチング処理を行う際には、まず、ゲートバルブ86を開状態とし、搬入出口85を介してエッチング対象であるウエハWをチャンバ10内に搬入し、サセプタ16上に載置する。そして、処理ガス供給源66からエッチングのための処理ガスを所定の流量でガス拡散室40へ供給し、ガス通流孔41及びガス吐出孔37を介してチャンバ10内へ供給しつつ、排気装置84によりチャンバ10内を排気し、その中の圧力を例えば0.1〜150Paの範囲内の設定値とする。
このようにチャンバ10内にエッチングガスを導入した状態で、下部電極であるサセプタ16に、第1の高周波電源89からプラズマ生成用高周波電力を所定のパワーで印加するとともに、第2の高周波電源90よりイオン引き込み用高周波電力を所定のパワーで印加する。そして、可変直流電源50から所定の直流電圧を上部電極34に印加する。更に、静電チャック18のための直流電源22から直流電圧を静電チャック18の電極20に印加して、ウエハWをサセプタ16に固定する。
上部電極34の電極板36に形成されたガス吐出孔37から吐出された処理ガスは、高周波電力により生じた上部電極34と下部電極であるサセプタ16間のグロー放電中でプラズマ化し、プラズマで生成されるラジカルやイオンによってウエハWの被処理面がエッチングされる。
プラズマエッチング装置では、下部電極であるサセプタ16に第1の高周波電源89から高い周波数領域(例えば、27MHz以上)の高周波電力を供給しているので、プラズマを好ましい状態で高密度化することができ、より低圧の条件下でも高密度プラズマを形成することができる。
(第1の実施形態におけるプラズマエッチング方法)
図3は、第1の実施形態におけるプラズマエッチング処理の流れの一例を示すフローチャートである。以下に詳細に説明するように、プラズマエッチング装置は、被処理膜と、所定のパターンを有する金属含有マスクとが順に積層されたウエハWに対して、一連の処理を実行する。また、以下の説明では、上部電極34は、シリコン含有物質により形成されているものとする。
なお、被処理膜は、例えば、シリコン含有膜である。シリコン含有膜は、例えば、SiO2、SiOC、SiC及びSiNの少なくともいずれか一つを含む。また、金属含有マスクは、例えば、金属、金属窒化物、金属酸化物、金属炭化物、又は金属とシリコンとの化合物である。金属は、例えば、チタン(Ti)、タンタル(Ta)及びタングステン(W)の少なくともいずれか一つを含む。金属窒化物は、例えば、窒化チタン(Ti3N4)及び窒化タンタル(Ta3N5)の少なくともいずれか一つを含む。金属酸化物は、例えば、酸化チタン(TiO2)である。金属炭化物は、例えば、タングステンカーバイド(WC)である。金属とシリコンとの化合物は、例えば、タングステンシリサイド(WSi2)である。
図3の説明に戻る。図3に示すように、プラズマエッチング装置は、処理タイミングとなると(ステップS101)、シリコンを含む上部電極34に負の直流電圧を印加しながら、第1の処理ガスのプラズマにより金属含有マスク表面に対してシリコン含有堆積物を堆積させる堆積工程を行う(ステップS102)。第1の処理ガスは、希ガスを含む。希ガスは、例えば、アルゴン、ヘリウム、キセノン及びネオンの少なくともいずれか一つを含む。シリコン含有堆積物は、上部電極34を構成する元素を含有する堆積物の一例である。
図4は、第1の実施形態における堆積工程について示す図である。プラズマエッチング装置の制御部95は、第1の高周波電源89から高周波電力を印加するとともに、上部電極34に可変直流電源50を接続して所定の直流(DC)電圧を印加する。この際、第2の高周波電源90からイオン引き込み用高周波電力は印加しない。すなわち、図4の(1)に示すように、制御部95は、プラズマが形成される際に、上部電極34に可変直流電源50から所定の負の直流電圧を印加する。より好ましくは、プラズマエッチング装置は、印加電極である上部電極34の表面となる電極板36の表面に対する所定の(適度な)スパッタ効果が得られる程度に電極板36の表面の自己バイアス電圧Vdcが深くなるように、つまり、上部電極34表面でのVdcの絶対値が大きくなるように、可変直流電源50からの電圧を印加する。その上で、制御部95は、第1の処理ガスとして、例えば、アルゴンをチャンバ10内に供給する。
この結果、図4の(1)に示すように、例えばアルゴンイオンが電極板36の表面に衝突し、電極板36を形成するシリコンがスパッタされ、スパッタされたシリコンが金属含有マスク203に降下する。すると、図4の(2)に示すように、金属含有マスク203の表面にシリコン含有堆積物204が堆積する。これにより、金属含有マスク203の耐プラズマ性が向上するので、金属含有マスク203からの金属の飛散が抑制され、被処理膜のエッチングが金属化合物によって阻害されることがない。結果として、金属含有マスク203の材料に起因したエッチングストップを回避することができる。
図3の説明に戻る。続いて、プラズマエッチング装置は、シリコン含有堆積物が堆積した金属含有マスクをマスクとして、第2の処理ガスのプラズマにより被処理膜をエッチングするエッチング工程を行う(ステップS103)。第2の処理ガスは、例えば、CF系ガスを含む。CF系ガスは、例えば、C4F6ガス、C5F8ガス、C4F8ガス、CF4ガス、CHF3ガス及びCH2F2ガスの少なくともいずれか一つを含む。
(第1の実施形態における効果)
以上、第1の実施形態によれば、被処理体に設けられた金属含有マスクに対して、上部電極34に負の直流電圧を印加しながら第1の処理ガスのプラズマによりシリコン含有堆積物を堆積させ、シリコン含有堆積物が堆積した金属含有マスクをマスクとして、第2の処理ガスのプラズマにより被処理膜をエッチングする。これにより、金属含有マスクの耐プラズマ性が向上するので、金属含有マスクからの金属の飛散が抑制され、被処理膜のエッチングが金属化合物によって阻害されることがない。結果として、金属含有マスクの材料に起因したエッチングストップを回避することができる。
(他の実施形態)
以上、第1の実施形態に係るプラズマエッチング方法及びプラズマエッチング装置について説明したが、開示の技術はこれに限定されない。以下では、他の実施形態について説明する。
上記実施形態では、上部電極34に負の直流電圧を印加することにより、金属含有マスクに対してシリコン含有堆積物を堆積させる場合を例に示したが、開示の技術は、これに限られない。例えば、上部電極34に負の直流電圧を印加する代わりに、上部電極34に13.56MHz以下、例えば、2MHzの高周波電力を印加しても良い。又は、下部電極16に13.56MHz以下、例えば、2MHzの高周波電力を印加しても良い。又は、上部電極34と下部電極16とに13.56MHz以下、例えば、2MHzの高周波電力を印加しても良い。上記周波数領域の高周波電力を上部電極34、あるいは、下部電極16、あるいは、上部電極34及び下部電極16の両方に印加すると、上部電極34に負の直流電圧を印加したときと同様のスパッタ効果が得られる。これにより、金属含有マスクにシリコン含有堆積物が堆積する。
また、上記実施形態では、上部電極34がシリコン含有物質により形成される場合を例に説明したが、開示の技術は、これに限られない。例えば、上部電極34は、金属含有物質により形成されても良い。金属含有物質は、例えば、ルテニウム等を金属として含む。ルテニウム等の金属は、上部電極34を構成する元素の一例である。上部電極34が金属含有物質により形成される場合、制御部95は、上部電極34に負の直流電圧を印加することにより、金属含有マスクに対して金属含有物質を堆積させる。
なお、上部電極34がシリコン含有物質又は金属含有物質により形成された場合、以下の現象が発生しているものと考えられる。すなわち、金属含有マスクを構成する原子と、降下した上部電極34を構成する原子とが結合した領域が、金属含有マスクと該金属含有マスクに堆積した堆積物との界面に形成されることにより、金属含有マスクの耐プラズマ性が向上する。例えば、シリコンを含む上部電極34が用いられた場合には、金属含有マスクと該金属含有マスクに堆積した堆積物との界面において、金属シリサイドを含む領域が形成される。
(堆積工程及びエッチング工程の繰り返し)
プラズマエッチング装置は、堆積工程とエッチング工程とを交互に繰り返しても良い。堆積工程とエッチング工程とが交互に繰り返されることにより、金属含有マスクの耐プラズマ性がさらに向上するので、金属含有マスクからの金属の飛散がより確実に抑制され、被処理膜のエッチングが金属化合物によって阻害されることがない。結果として、金属含有マスクの材料に起因したエッチングストップをより確実に回避することができる。
また、プラズマエッチング装置が堆積工程とエッチング工程とを交互に繰り返す場合には、エッチング工程は、堆積工程と比較して長い処理時間にて実行される。これにより、堆積工程において、金属含有マスクの他に被処理膜に堆積されるシリコン含有堆積物の厚みが比較的に大きい場合であっても、エッチング工程において、被処理膜と共に被処理膜上のシリコン含有堆積物も効率良く除去される。
(堆積工程における処理時間)
別の実施形態では、プラズマエッチング装置は、堆積工程とエッチング工程との繰り返し回数に応じて被処理膜の所定パターンが深くなるほど、堆積工程における処理時間を増加させても良い。なお、被処理膜の所定パターンにはホールや溝を含む。以下、図5を参照して、堆積工程における処理時間を増加させる場合について、さらに説明する。
図5は、堆積工程とエッチング工程とが繰り返される場合の各工程の実行後のウエハWの断面の一例を示す図である。ここでは、堆積工程とエッチング工程とが3回繰り返される場合を例に説明する。また、プラズマエッチング装置は、被処理膜301と、所定のパターンを有する金属含有マスク302とが順に積層されたウエハWに対して、一連の処理を実行する。
まず、プラズマエッチング装置は、1回目の堆積工程を実行する。1回目の堆積工程の実行後のウエハWの断面は、例えば図5の(a−1)に示す状態となる。すなわち、1回目の堆積工程が実行されることにより、金属含有マスク302の表面にシリコン含有堆積物303aが堆積する。
続いて、プラズマエッチング装置は、1回目のエッチング工程を実行する。1回目のエッチング工程の実行後のウエハWの断面は、例えば図5の(b−1)に示す状態となる。すなわち、1回目のエッチング工程が実行されることにより、被処理膜301に所定パターン304が形成される。
続いて、プラズマエッチング装置は、2回目の堆積工程を実行する。プラズマエッチング装置は、1回目の堆積工程における処理時間よりも2回目の堆積工程における処理時間が長くなるように、処理を行う。2回目の堆積工程の実行後のウエハWの断面は、例えば図5の(a−2)に示す状態となる。すなわち、1回目の堆積工程における処理時間よりも2回目の堆積工程における処理時間が長くなるように処理を行うことにより、金属含有マスク302の表面に、シリコン含有堆積物303aよりも厚くシリコン含有堆積物303bが堆積する。
続いて、プラズマエッチング装置は、2回目のエッチング工程を実行する。2回目のエッチング工程の実行後のウエハWの断面は、例えば図5の(b−2)に示す状態となる。すなわち、2回目のエッチング工程が実行されることにより、被処理膜301に形成される所定パターン304がより深くなる。
続いて、プラズマエッチング装置は、3回目の堆積工程を実行する。このとき、プラズマエッチング装置は、2回目の堆積工程における処理時間よりも3回目の堆積工程における処理時間が長くなるように、処理を行う。3回目の堆積工程の実行後のウエハWの断面は、例えば図5の(a−3)に示す状態となる。すなわち、2回目の堆積工程における処理時間よりも3回目の堆積工程における処理時間が長くなるように処理を行うことにより、金属含有マスク302の表面に、シリコン含有堆積物303bよりも厚くシリコン含有堆積物303cが堆積する。
続いて、プラズマエッチング装置は、3回目のエッチング工程を実行する。3回目のエッチング工程の実行後のウエハWの断面は、例えば図5の(b−3)に示す状態となる。すなわち、3回目のエッチング工程が実行されることにより、被処理膜301に形成された所定パターン304がより深くなる。
このように、堆積工程とエッチング工程との繰り返し回数に応じて被処理膜に形成されたホール又は溝が深くなるほど、堆積工程の処理時間を長くすることにより、金属含有マスク上のシリコン含有堆積物を厚く形成することができる。その結果、金属含有マスクの被処理膜に対する耐プラズマ性が向上するので、金属含有マスクの材料に起因したエッチングストップをより確実に回避できる。また、被処理膜に形成された所定パターンが深くなるほど、所定パターンの底部に到達し得るシリコン含有堆積物の量は少なくなるので、堆積工程における処理時間を長くしたとしても、所定パターンの抜け性の低下は、回避される。
(堆積工程において上部電極に印加される負の直流電圧)
別の実施形態では、プラズマエッチング装置は、堆積工程とエッチング工程との繰り返し回数に応じて被処理膜に形成された所定パターンが深くなるほど、堆積工程において上部電極34に印加される負の直流電圧の絶対値を増加させても良い。この場合、上部電極34に衝突するイオンエネルギーが増大し、上部電極34に含まれるシリコンのスパッタ量が増大し、スパッタされたシリコンの金属含有マスク表面への降下量が増大する。これにより、金属含有マスク上のシリコン堆積物を徐々に厚くすることができる。その結果、金属含有マスクの被処理膜に対する耐プラズマ性が向上するので、金属含有マスクの材料に起因したエッチングストップをより確実に回避できる。
(堆積工程における圧力)
別の実施形態では、プラズマエッチング装置は、堆積工程とエッチング工程との繰り返しに回数に応じて被処理膜に形成された所定パターンが深くなるほど、堆積工程における圧力を増加させても良い。この場合、上部電極34に衝突するイオンフラックスが、圧力を変更しない場合と比較して、増大し、上部電極34に含まれるシリコンのスパッタ量が増大し、スパッタされたシリコンの金属含有マスク表面への降下量が増大する。これにより、金属含有マスク上のシリコン堆積物を厚くすることができる。その結果、金属含有マスクの被処理膜に対する耐プラズマ性が向上するので、金属含有マスクの材料に起因したエッチングストップをより確実に回避できる。
(エッチング工程におけるイオン引き込み用高周波電力)
別の実施形態では、プラズマエッチング装置は、堆積工程とエッチング工程との繰り返し回数に応じて被処理膜に形成された所定パターンが深くなるほど、エッチング工程においてイオン引き込み用高周波電力を増加させても良い。以下、図6を参照して、エッチング工程におけるイオン引き込み用高周波電力の増加の一例を説明する。
図6は、堆積工程とエッチング工程とが繰り返される場合の各工程の実行後のウエハWの断面の他の一例を示す図である。ここでは、堆積工程とエッチング工程とが3回繰り返される場合を例に説明する。また、プラズマエッチング装置は、被処理膜301と、所定のパターンを有する金属含有マスク302とが順に積層されたウエハWに対して、一連の処理を実行する。
まず、プラズマエッチング装置は、1回目の堆積工程を実行する。1回目の堆積工程の実行後のウエハWの断面は、例えば図6の(a−1)に示す状態となる。すなわち、1回目の堆積工程が実行されることにより、金属含有マスク302の表面にシリコン含有堆積物303aが堆積する。
続いて、プラズマエッチング装置は、1回目のエッチング工程を実行する。1回目のエッチング工程の実行後のウエハWの断面は、例えば図6の(b−1)に示す状態となる。すなわち、1回目のエッチング工程が実行されることにより、被処理膜301に所定パターン304が形成される。
続いて、プラズマエッチング装置は、2回目の堆積工程を実行する。プラズマエッチング装置は、1回目の堆積工程における処理時間よりも2回目の堆積工程における処理時間が長くなるように、処理を行う。2回目の堆積工程の実行後のウエハWの断面は、例えば図6の(a−2)に示す状態となる。すなわち、1回目の堆積工程における処理時間よりも2回目の堆積工程における処理時間が長くなるように処理を行うことにより、金属含有マスク302の表面に、シリコン含有堆積物303aよりも厚くシリコン含有堆積物303bが堆積する。
続いて、プラズマエッチング装置は、2回目のエッチング工程を実行する。このとき、プラズマエッチング装置は、1回目のエッチング工程におけるイオン引き込み用高周波電力よりも、2回目のエッチング工程におけるイオン引き込み用高周波電力を増加させる。2回目のエッチング工程の実行後のウエハWの断面は、例えば図6の(b−2)に示す状態となる。すなわち、2回目のエッチング工程が実行されることにより、被処理膜301に形成された所定パターン304がより深くなる。また、2回目のエッチング工程においてイオン引き込み用高周波電力が増加されることにより、所定パターン304へ入射されるイオンのエネルギーが増加される。これにより、所定パターン304へ入射されるイオンの直進性が向上する。
続いて、プラズマエッチング装置は、3回目の堆積工程を実行する。このとき、プラズマエッチング装置は、2回目の堆積工程における処理時間よりも3回目の堆積工程における処理時間が長くなるように、処理を行う。3回目の堆積工程の実行後のウエハWの断面は、例えば図6の(a−3)に示す状態となる。すなわち、2回目の堆積工程における処理時間よりも3回目の堆積工程における処理時間が長くなるように処理を行うことにより、金属含有マスク302の表面に、シリコン含有堆積物303bよりも厚くシリコン含有堆積物303cが堆積する。
続いて、プラズマエッチング装置は、3回目のエッチング工程を実行する。このとき、プラズマエッチング装置は、2回目のエッチング工程におけるイオン引き込み用高周波電力と比較して、3回目のエッチング工程におけるイオン引き込み用高周波電力を増加させる。3回目のエッチング工程の実行後のウエハWの断面は、例えば図6の(b−3)に示す状態となる。すなわち、3回目のエッチング工程が実行されることにより、被処理膜301の所定パターン304がより深くなる。また、3回目のエッチング工程においてイオン引き込み用高周波電力がさらに増加されることにより、所定パターン304へ入射されるイオンのエネルギーがさらに増加される。これにより、所定パターン304へ入射されるイオンの直進性が向上する。
このように、被処理膜に形成された所定パターンが深くなるほど、エッチング工程においてイオン引き込み用高周波電力を増加させることにより、所定パターンへ入射されるイオンの直進性が向上する。このとき、金属含有マスク上のシリコン含有堆積物の厚みを増加させてあるため、金属含有マスクの被処理膜に対する耐プラズマ性が悪化することなく、所定パターンの側壁に衝突する斜め入射イオンを低減することができる。結果として、金属含有マスクからの金属の飛散を抑制しつつ、所定パターンの形状が樽型になるボーイングや、所定パターンの形状が途中で歪んでしまうベンディングの発生を抑制できる。
(エッチング工程におけるイオン引き込み用高周波電力の周波数)
別の実施形態では、プラズマエッチング装置は、堆積工程とエッチング工程との繰り返し回数に応じて被処理膜に形成された所定パターンが深くなるほど、エッチング工程においてイオン引き込み用高周波電力の周波数を低下させても良い。この場合、被処理膜に形成された所定パターンへ入射されるイオンのエネルギーが増加する。これにより、所定パターンへ入射されるイオンの直進性が向上する。このとき、金属含有マスク上のシリコン含有堆積物の厚みを増加させてあるため、金属含有マスクの被処理膜に対する耐プラズマ性が悪化することなく、所定パターンの側壁に衝突する斜め入射イオンを低減することができる。その結果、金属含有マスクからの金属の飛散を抑制しつつ、所定パターンの形状が樽型になるボーイングや、所定パターンの形状が途中で歪んでしまうベンディングの発生を抑制できる。
(エッチング工程における圧力)
別の実施形態では、プラズマエッチング装置は、堆積工程とエッチング工程との繰り返し回数に応じて被処理膜の所定パターンが深くなるほど、エッチング工程における圧力を減少させても良い。これにより、所定パターンへ入射するイオンの直進性が向上する。このとき、金属含有マスク上のシリコン含有堆積物の厚みを増加させてあるため、金属含有マスクの被処理膜に対する耐プラズマ性が悪化することなく、所定パターンの側壁に衝突する斜め入射イオンを低減することができる。その結果、エッチング工程においてイオン引き込み用高周波電力を増加させる場合と同様に、金属含有マスクからの金属の飛散を抑制しつつ、所定パターンの形状が樽型になるボーイングや、所定パターンの形状が途中で歪んでしまうベンディングの発生を抑制できる。
(酸化工程)
別の実施形態では、プラズマエッチング装置は、堆積工程とエッチング工程との間に、金属含有マスクに堆積されたシリコン含有堆積物の表面を酸素含有ガスのプラズマにより酸化して酸化領域を形成する酸化工程をさらに実行しても良い。この場合、プラズマエッチング装置は、エッチング工程において、第2の処理ガスのプラズマにより被処理膜をエッチングするとともに酸化領域を除去する。酸素含有ガスは、例えば、O2、CO2及びCOの少なくともいずれか一つを含む。以下、図7を参照して、堆積工程とエッチング工程との間に酸化工程が実行される場合について、さらに説明する。
図7は、堆積工程とエッチング工程との間に酸化工程が実行される場合の各工程の実行後のウエハWの断面の一例を示す図である。ここでは、プラズマエッチング装置は、被処理膜401と、所定のパターンを有する金属含有マスク402とが順に積層されたウエハWに対して、一連の処理を実行する。なお、被処理膜401には、所定パターン404が形成されているものとする。
まず、プラズマエッチング装置は、堆積工程を実行する。堆積工程の実行後のウエハWの断面は、例えば図7の(a)に示す状態となる。すなわち、堆積工程が実行されることにより、金属含有マスク402の表面にシリコン含有堆積物403が堆積する。さらに、金属含有マスク402のパターンの開口部に、シリコン含有堆積物403の一部が付着する。ここで、シリコン含有堆積物403のうち、金属含有マスク402のパターンの開口部に付着する部分が厚い場合、金属含有マスク402のパターンの開口部の閉塞が発生することが懸念される。
続いて、プラズマエッチング装置は、O2のプラズマを用いて酸化工程を実行する。酸化工程の実行後のウエハWの断面は、例えば図7の(b)に示す状態となる。すなわち、シリコン含有堆積物403の表面が酸化されて酸化領域403aが形成される。
続いて、プラズマエッチング装置は、エッチング工程を実行する。エッチング工程の実行後のウエハWの断面は、例えば図7の(c)に示す状態となる。すなわち、エッチング工程が実行されることにより、被処理膜401の所定パターンがより深くなるとともに、シリコン含有堆積物403から酸化領域403aが除去される。これにより、シリコン含有堆積物403のうち、金属含有マスク402のパターンの開口部に付着する部分が薄くなる。
このように、金属含有マスク上のシリコン含有堆積物の表面を酸化して酸化領域を形成し、被処理膜のエッチング時に酸化領域を除去することにより、シリコン含有堆積物のうち、金属含有マスクのパターンの開口部に付着する部分を薄くすることができる。結果として、金属含有マスクのパターンの開口部の閉塞を抑制できる。
(堆積工程、酸化工程及びエッチング工程の繰り返し)
別の実施形態では、プラズマエッチング装置は、堆積工程と酸化工程とエッチング工程とを順に繰り返しても良い。この場合、シリコン含有堆積物のうち、金属含有マスクのパターンの開口部に付着する部分を薄くし、且つ金属含有マスクの耐プラズマ性を向上しながら、エッチングを行う。結果として、金属含有マスクのパターンの開口部の閉塞をより安定的に抑制しつつ、金属含有マスクの材料に起因したエッチングストップをより確実に回避できる。
(酸化工程における処理時間)
別の実施形態では、プラズマエッチング装置は、堆積工程と酸化工程とエッチング工程との繰り返し回数に応じて被処理膜に形成された所定パターンが深くなるほど、酸化工程における処理時間を長くしても良い。この場合、金属含有マスク上のシリコン含有堆積物の厚みに応じて酸化領域を段階的に厚くすることができ、被処理膜のエッチング時に酸化領域を適切に除去することができる。結果として、堆積工程と酸化工程とエッチング工程とが順に繰り返される場合であっても、金属含有マスクのパターンの開口部の閉塞を抑制できる。
(酸化工程における圧力)
別の実施形態では、プラズマエッチング装置は、堆積工程と酸化工程とエッチング工程との繰り返し回数に応じて被処理膜に形成された所定パターンが深くなるほど、酸化工程における圧力を増加させても良い。この場合、金属含有マスク上のシリコン含有堆積物の厚みに応じて酸化領域を段階的に厚くすることができ、被処理膜のエッチング時に酸化領域を適切に除去することができる。結果として、堆積工程と酸化工程とエッチング工程とが順に繰り返される場合であっても、金属含有マスクのパターンの開口部の閉塞を抑制できる。
(酸化工程におけるプラズマ生成用高周波電力)
別の実施形態では、プラズマエッチング装置は、堆積工程と酸化工程とエッチング工程との繰り返し回数に応じて被処理膜に形成された所定パターンが深くなるほど、酸化工程においてプラズマ生成用高周波電力を増加させても良い。この場合、金属含有マスク上のシリコン含有堆積物の厚みに応じて酸化領域を段階的に厚くすることができ、被処理膜のエッチング時に酸化領域を適切に除去することができる。結果として、堆積工程と酸化工程とエッチング工程とが順に繰り返される場合であっても、金属含有マスクのパターンの開口部の閉塞を抑制できる。
以下に、開示のプラズマエッチング方法について、実施例を挙げてさらに詳細に説明する。ただし、開示のプラズマエッチング方法は、下記の実施例に限定されない。
(比較例1)
比較例1では、被処理体に対して、エッチング工程を行った。被処理体は、下記の構造を有するテスト用チップを用いた。エッチング工程は、下記の条件を用いて行った。
(被処理体)
被処理膜:SiO2膜
金属含有マスク:窒化チタン(Ti3N4)
(エッチング工程)
処理ガス:C4F6/Ar/O2=5/950/4sccm
圧力:2.7Pa(20mTorr)
第1の高周波電源からの高周波電力:100W
第2の高周波電源からの高周波電力:150W
上部電極への直流電圧:−300V
処理時間:600秒
(実施例1)
実施例1では、被処理体に対して、シリコン含有堆積物を堆積させる堆積工程を行った上で、エッチング工程を行い、かつ、堆積工程とエッチング工程とを50回交互に繰り返した。被処理体は、比較例1と同一の構造を有するものを用いた。堆積工程は、以下の条件を用いて行った。エッチング工程は、以下に示す処理時間を用いた点を除き、比較例1と同一の条件を用いて行った。
(堆積工程)
処理ガス:Ar=800sccm
圧力:6.7Pa(50mTorr)
第1の高周波電源からの高周波電力:300W
第2の高周波電源からの高周波電力:0W
上部電極への直流電圧:−900V
処理時間:5秒
(エッチング工程)
処理時間:10秒
図8は、比較例1及び実施例1における処理結果を示す図である。図8において、「Conv. etch 600秒」は、比較例1におけるエッチング工程を行った後の被処理体を示す。また、「Si coat+Conv.etch 5秒+10秒,50サイクル」は、実施例1における堆積工程とエッチング工程とを50回交互に繰り返した後の被処理体を示す。なお、図中における「断面」は、被処理体の断面を拡大して得られた写真のトレース図である。
また、図8において、「SiO2 Depth」は、SiO2膜に形成されたエッチングホールの深さを示す。
図8に示すように、比較例1では、金属含有マスクに起因したエッチングストップが発生した。これに対して、実施例1では、エッチングホールの深さが「293nm」であり、あらかじめ定められた許容スペックを満たした。
このように、実施例1と比較例1との比較から分かるように、実施例1では、シリコン含有堆積物を堆積させることで、金属含有マスクの材料に起因したエッチングストップを回避することができた。
なお、複数の被処理体が連続的に処理される場合には、上部電極34がスパッタされることにより、スパッタされた原子がチャンバ10の内壁に累積的に付着することが考えられる。そこで、1枚の被処理体が処理される度に、あるいは、ロット毎に、チャンバ10の内壁の付着物を除去するクリーニング処理が実施されても良い。
10 チャンバ
32 ガス供給ライン
34 上部電極
36 電極板
50 可変直流電源
51 コントローラ
87 整合器
88 整合器
89 第1の高周波電源
90 第2の高周波電源
95 制御部
96 ユーザーインターフェース
97 記憶部
203 金属含有マスク
204 シリコン含有堆積物

Claims (19)

  1. 所定のパターンを有する金属含有マスクに対して、第1の処理ガスのプラズマにより上部電極をスパッタしながら前記上部電極を構成する元素を含有する堆積物を堆積させる堆積工程と、
    前記上部電極を構成する元素を含有する堆積物が堆積した前記金属含有マスクをマスクとして、第2の処理ガスのプラズマにより被処理膜をエッチングするエッチング工程と
    を含むことを特徴とするプラズマエッチング方法。
  2. 堆積工程は、前記上部電極に負の直流電圧を印加することにより、又は、前記上部電極に13.56MHz以下の高周波電力を印加することにより、又は、下部電極に13.56MHz以下の高周波電力を印加することにより、前記金属含有マスクに対して、前記上部電極を構成する元素を含有する堆積物を堆積させることを特徴とする請求項1に記載のプラズマエッチング方法。
  3. 前記堆積工程と前記エッチング工程とを交互に繰り返すことを特徴とする請求項1又は2に記載のプラズマエッチング方法。
  4. 前記堆積工程と前記エッチング工程との繰り返し回数に応じて前記被処理膜に形成された所定パターンが深くなるほど、前記堆積工程における処理時間を長くすることを特徴とする請求項3に記載のプラズマエッチング方法。
  5. 前記堆積工程と前記エッチング工程との繰り返し回数に応じて前記被処理膜に形成された所定パターンが深くなるほど、前記堆積工程において前記上部電極に印加される負の直流電圧の絶対値を増加させることを特徴とする請求項3又は4に記載のプラズマエッチング方法。
  6. 前記堆積工程と前記エッチング工程との繰り返し回数に応じて前記被処理膜に形成された所定パターンが深くなるほど、前記堆積工程における圧力を増加させることを特徴とする請求項3〜5のいずれか一つに記載のプラズマエッチング方法。
  7. 前記堆積工程と前記エッチング工程との繰り返し回数に応じて前記被処理膜に形成された所定パターンが深くなるほど、前記エッチング工程においてプラズマ中のイオンを引き込むための高周波電力を増加させることを特徴とする請求項3〜6のいずれか一つに記載のプラズマエッチング方法。
  8. 前記堆積工程と前記エッチング工程との繰り返し回数に応じて前記被処理膜に形成された所定パターンが深くなるほど、前記エッチング工程においてプラズマ中のイオンを引き込むための高周波電力の周波数を低下させることを特徴とする請求項3〜7のいずれか一つに記載のプラズマエッチング方法。
  9. 前記堆積工程と前記エッチング工程との繰り返し回数に応じて前記被処理膜に形成された所定パターンが深くなるほど、前記エッチング工程における圧力を減少させることを特徴とする請求項3〜8のいずれか一つに記載のプラズマエッチング方法。
  10. 前記堆積工程と前記エッチング工程との間に、前記金属含有マスクに堆積された前記堆積物の表面を酸素含有ガスのプラズマにより酸化して酸化領域を形成する酸化工程をさらに含み、
    前記エッチング工程は、前記第2の処理ガスのプラズマにより前記被処理膜をエッチングするとともに前記酸化領域を除去することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載のプラズマエッチング方法。
  11. 前記堆積工程と前記酸化工程と前記エッチング工程とを順に繰り返すことを特徴とする請求項10に記載のプラズマエッチング方法。
  12. 前記堆積工程と前記酸化工程と前記エッチング工程との繰り返し回数に応じて前記被処理膜に形成された所定パターンが深くなるほど、前記酸化工程における処理時間を長くすることを特徴とする請求項11に記載のプラズマエッチング方法。
  13. 前記堆積工程と前記酸化工程と前記エッチング工程との繰り返し回数に応じて前記被処理膜に形成された所定パターンが深くなるほど、前記酸化工程における圧力を増加させることを特徴とする請求項11又は12に記載のプラズマエッチング方法。
  14. 前記堆積工程と前記酸化工程と前記エッチング工程との繰り返し回数に応じて前記被処理膜に形成された所定パターンが深くなるほど、前記酸化工程においてプラズマを生成するための高周波電力を増加させることを特徴とする請求項11〜13のいずれか一つに記載のプラズマエッチング方法。
  15. 前記金属含有マスクは、金属、金属窒化物、金属酸化物、金属炭化物、又は金属とシリコンとの化合物であることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一つに記載のプラズマエッチング方法。
  16. 前記金属は、チタン(Ti)、タンタル(Ta)及びタングステン(W)の少なくともいずれか一つを含むことを特徴とする請求項15に記載のプラズマエッチング方法。
  17. 前記被処理膜は、シリコン含有膜であることを特徴とする請求項1〜16のいずれか一つに記載のプラズマエッチング方法。
  18. 前記第1の処理ガスは、希ガスを含むことを特徴とする請求項1〜17のいずれか一つに記載のプラズマエッチング方法。
  19. 前記第2の処理ガスは、CF系ガスを含むことを特徴とする請求項1〜18のいずれか一つに記載のプラズマエッチング方法。
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