JP2008001343A - 空調装置の吹出口構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】空調風の風量、風速を十分に確保すると共に指向性にも優れ、しかも、車室内への吹出口を薄い構造とする。
【解決手段】空調装置の吹出口構造10では、ケース12内に設けられた可動流路部材14が左右調整ノブ44の操作に応じて三角形と五角形とを取り得るように変形することでケース12内の流路自体の形状を変更する。従って、ケース12内の流路に左右吹出方向変更用のフィンを複数設ける必要が無い。この結果、ケース12内の流路の有効断面積を確保でき、空調風の風量、風速を十分に確保できる。また、ケース12内の流路自体の形状を変更することで空調風の吹出口74からの吹出方向を制御できるので、指向性に優れた空調風を得ることができる。しかも、ケース12内の流路の有効断面積を確保できるので、車室内への吹出口74を従来よりも車両上下方向又は車両左右方向に薄い構造とすることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、空調装置の吹出口構造に係り、特に、車室内の吹出口から吹き出される空調風の吹出方向を変更することが可能な構成を備えた空調装置の吹出口構造に関する。
従来、この種の空調装置の吹出口構造としては、次のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。例えば、特許文献1には、空調用レジスタの例が開示されている。この特許文献1に記載の例では、下流端が車室内に空調風を吹き出し可能な吹出口として開口されたリテーナが設けられている。このリテーナの車室内への吹出口には、複数のフィンが設けられている。そして、この例では、複数のフィンの角度を変更することで、この角度に応じた方向へ車室内の吹出口から空調風を吹き出させる構成となっている。
特開2005−306224号公報 特開平5−332607号公報 実開平5−83652号公報
しかしながら、上述のように、リテーナの車室内への吹出口に複数のフィンが設けられた吹出口構造では、複数のフィンが流路内に位置するため、このフィンにより車室内への吹出口の実開口面積が減少する。また、フィンを最大に傾けて空調風の吹出方向を変更する場合、複数のフィンのうち流路壁面に近づけて配置されたフィンによって流路内に空調風が滞留する領域が形成されてしまい、車室内への吹出口の実開口面積が減少する。従って、車室内への吹出口の実開口面積が減少することにより、空調風の風量、風速が不十分となる。
一方、空調風の風量、風速を確保するためには、リテーナの車室内への吹出口を拡大する必要がある。ところが、車室内への吹出口を拡大した場合には、車室内への吹出口を車両上下方向又は左右方向に薄い構造とすることが困難となる。特に、近年、スラント(傾斜)を有するインストルメントパネルの採用が増加傾向にあるため、車室内への吹出口を薄い構造としてインストルメントパネルの設計の自由度を向上しつつ、空調風の指向性にも優れた空調装置の吹出口構造が望まれている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、空調風の風量、風速を十分に確保すると共に指向性にも優れ、しかも、車室内への吹出口を薄い構造とすることが可能な空調装置の吹出口構造を提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の空調装置の吹出口構造は、下流端が車室内に空調風を吹き出し可能な吹出口として開口された流路部材と、前記流路部材内に設けられ、操作力を受けて変形することで前記流路部材内の流路の形状を変更し、前記吹出口から前記流路の形状に応じた方向へ空調風を吹き出させる可動流路部材と、を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の空調装置の吹出口構造では、空調装置から空調風が吹き出されると、この空調風は流路部材を通じて車室内に開口する吹出口から吹き出される。ここで、流路部材内には、例えば乗員による操作力を受けて変形することが可能な可動流路部材が設けられている。そして、この可動流路部材は、所定の形状に変形することで流路部材内の流路の形状を変更し、車室内の吹出口から上述の流路の形状に応じた方向へ空調風を吹き出させる構成である。従って、空調装置から空調風が吹き出されているときに、操作力を加えて可動流路部材の形状を変更すれば、空調装置からの空調風は、車室内の吹出口から可動流路部材によって変形された流路部材内の流路の形状に応じた方向へ吹き出される。
このように、請求項1に記載の空調装置の吹出口構造によれば、流路部材内に設けられた可動流路部材が操作力を受けて変形することで流路部材内の流路自体の形状を変更するので、流路部材内の流路に吹出方向変更用のフィンを複数設ける必要が無い。従って、流路部材内の流路の有効断面積を確保でき、空調風の風量、風速を十分に確保することが可能となる。また、流路部材内の流路自体の形状を変更することで空調風の車室内の吹出口からの吹出方向を制御できるので、指向性に優れた空調風を得ることが可能となる。しかも、上述の如く流路部材内の流路の有効断面積を確保できるので、車室内への吹出口を従来よりも薄い構造とすることが可能である。これにより、インストルメントパネルの設計の自由度を向上させることが可能となる。
請求項2に記載の空調装置の吹出口構造は、請求項1に記載の空調装置の吹出口構造において、前記可動流路部材は、操作力を受けて前記流路部材の流れの方向と交差する方向にスライドしつつ変形することで前記流路部材内の流路の形状を変更するように構成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の空調装置の吹出口構造では、可動流路部材が操作力を受けて流路部材の流れの方向と交差する方向にスライドしつつ変形することで流路部材内の流路の形状が変更される。従って、流路部材内の流路の形状を大きく変更することが可能となり、これにより、空調風の吹出方向を大きく切り替えることが可能となる。
請求項3に記載の空調装置の吹出口構造は、請求項2に記載の空調装置の吹出口構造において、前記可動流路部材は、前記流路部材の流れの方向と交差する方向の一端側に位置しているときに第一の方向へ空調風を吹き出させ、前記流路部材の流れの方向と交差する方向の他端側に位置しているときに第二の方向へ空調風を吹き出させ、前記流路部材の流れの方向と交差する方向の中間位置に位置しているときに前記流路部材内の流路を流れの方向と交差する方向に二分割することを特徴とする。
請求項3に記載の空調装置の吹出口構造では、可動流路部材が流路部材の流れの方向と交差する方向の一端側に位置しているときには、空調風が第一の方向へ吹き出され、可動部材が流路部材の流れの方向と交差する方向の他端側に位置しているときには、空調風が第二の方向へ吹き出される。また、可動流路部材が流路部材の流れの方向と交差する方向の中間位置に位置しているときには、この可動流路部材によって流路部材内の流路が流れの方向と交差する方向に二分割される。そして、このときには、可動流路部材により正面方向の広範囲に向けて空調風を吹き出させることができるので、これにより、車室内に比較的穏やかな空調風を送風することが可能となる。
請求項4に記載の空調装置の吹出口構造は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の空調装置の吹出口構造において、前記可動流路部材は、前記流路部材の流れの方向と交差する方向に延在し、操作力を受けて前記流路部材の流れの方向と交差する方向にスライドされる第一壁部と、前記第一壁部のスライド方向両端側にそれぞれ回動自在に連結された一対の第二壁部と、一端側が前記一対の第二壁部の前記第一壁部との連結部と反対側にそれぞれ回動自在に連結され、他端側が互いに回動自在に連結された一対の第三壁部と、を備え、前記第一壁部及び前記一対の第二壁部と前記一対の第三壁部のそれぞれとで各辺を構成する三角形を形成する第一態様と、前記第一壁部と前記一対の第二壁部のそれぞれと前記一対の第三壁部のそれぞれとで五角形を形成する第二態様と、を取り得るように構成され、前記第一壁部のスライド位置に応じて前記可動流路部材を前記第一態様と前記第二態様とに切替させる切替手段を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の空調装置の吹出口構造では、可動流路部材が第一壁部、一対の第二壁部、一対の第三壁部を備えた構成とされている。第一壁部は、流路部材の流れの方向と交差する方向に延在され、操作力を受けて流路部材の流れの方向と交差する方向にスライドされ、一対の第二壁部のそれぞれは、第一壁部のスライド方向両端側に回動自在に連結され、一対の第三壁部のそれぞれは、一端側が一対の第二壁部の第一壁部との連結部と反対側に回動自在に連結され、他端側が互いに回動自在に連結された構成である。
そして、可動流路部材の第一壁部が操作力を受けて流路部材の流れの方向と交差する方向にスライドされると、切替手段が可動流路部材全体を第一態様、すなわち、第一壁部及び一対の第二壁部と一対の第三壁部のそれぞれとで各辺を構成する三角形を形成する態様と、第二態様、すなわち、第一壁部と一対の第二壁部のそれぞれと一対の第三壁部のそれぞれとで五角形を形成する態様とに切替させる。このように、請求項4に記載の空調装置の吹出口構造では、流路部材内に設けられた可動流路部材が操作力を受けて三角形の第一態様と五角形の第二態様とに切り替わることで流路部材内の流路自体の形状を変更する。
請求項5に記載の空調装置の吹出口構造は、請求項1に記載の空調装置の吹出口構造において、前記可動流路部材は、操作力を受けて上流側の一部が前記流路部材の流れの方向と交差する方向に変位することで前記流路部材内の流路の形状を変更するように構成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の空調装置の吹出口構造では、可動流路部材が操作力を受けると、可動流路部材の上流側の一部が流路部材の流れの方向と交差する方向に変位することで流路部材内の流路の形状が変更される。従って、流路部材内の流路の形状を大きく変更することが可能となり、これにより、空調風の吹出方向を大きく切り替えることが可能となる。
請求項6に記載の空調装置の吹出口構造は、請求項2に記載の空調装置の吹出口構造において、前記可動流路部材は、上流側の一部が前記流路部材の流れの方向と交差する方向の一端側に位置しているときに第一の方向へ空調風を吹き出させ、前記上流側の一部が前記流路部材の流れの方向と交差する方向の他端側に位置しているときに第二の方向へ空調風を吹き出させ、前記上流側の一部が前記流路部材の流れの方向と交差する方向の中間位置に位置しているときに前記流路部材内の流路を流れの方向と交差する方向に二分割することを特徴とする。
請求項6に記載の空調装置の吹出口構造では、可動流路部材の上流側の一部が流路部材の流れの方向と交差する方向の一端側に位置しているときには、空調風が第一の方向へ吹き出され、可動流路部材の上流側の一部が流路部材の流れの方向と交差する方向の他端側に位置しているときには、空調風が第二の方向へ吹き出される。また、可動流路部材の上流側の一部が流路部材の流れの方向と交差する方向の中間位置に位置しているときには、この可動流路部材によって流路部材内の流路が流れの方向と交差する方向に二分割される。そして、このときには、可動流路部材により正面方向の広範囲に向けて空調風を吹き出させることができるので、これにより、車室内に比較的穏やかな空調風を送風することが可能となる。
請求項7に記載の空調装置の吹出口構造は、請求項1、請求項5、請求項6のいずれか一項に記載の空調装置の吹出口構造において、前記可動流路部材は、前記流路部材の流れの方向及び前記上流側の一部の変位方向とそれぞれ交差する方向に延在し、前記上流側の一部の変位方向に変位可能な第一支持軸部と、それぞれ前記第一支持軸部に対し前記吹出口側に配置されると共に前記第一支持軸部の延在方向に延在し、前記上流側の一部の変位方向に互いに接離するように変位可能な一対の第二支持軸部と、前記第一支持軸部及び前記一対の第二支持軸部に巻き掛けられて支持された無端ベルトと、を備え、前記第一支持軸部が前記上流側の一部の変位方向の中間位置に位置されると共に前記一対の第二支持軸部が互いに接近する側に位置された第一態様と、前記第一支持軸部が前記上流側の一部の変位方向の端側に位置されると共に前記一対の第二支持軸部が互いに離間する側に位置された第二態様と、を取り得るように構成され、前記可動流路部材に操作力を付与して前記可動流路部材を前記第一態様と前記第二態様とに切替させる切替手段を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の空調装置の吹出口構造では、可動流路部材が第一支持軸部、一対の第二支持軸部、無端ベルトを備えた構成とされている。第一支持軸部は、流路部材の流れの方向及び上流側の一部の変位方向とそれぞれ交差する方向に延在し、上流側の一部の変位方向に変位可能な構成とされ、一対の第二支持軸部は、それぞれ第一支持軸部に対し吹出口側に配置されると共に第一支持軸部の延在方向に延在し、上流側の一部の変位方向に互いに接離するように変位可能な構成とされ、無端ベルトは、第一支持軸部及び一対の第二支持軸部に巻き掛けられて支持されている。
そして、切替手段は、可動流路部材に操作力を付与して、可動流路部材全体を第一態様、すなわち、第一支持軸部が上流側の一部の変位方向の中間位置に位置されると共に一対の第二支持軸部が互いに接近する側に位置された態様と、第二態様、すなわち、第一支持軸部が上流側の一部の変位方向の端側に位置されると共に一対の第二支持軸部が互いに離間する側に位置された態様に切替させる。このように、請求項7に記載の空調装置の吹出口構造では、流路部材内に設けられた可動流路部材が操作力を受けて第一態様と第二態様とに切り替わることで流路部材内の流路自体の形状を変更する。
以上詳述したように、本発明によれば、空調風の風量、風速を十分に確保すると共に指向性にも優れ、しかも、車室内への吹出口を薄い構造とすることが可能となる。
[第一実施形態]
はじめに、本発明の第一実施形態に係る空調装置の吹出口構造10の構成について説明する。
図1乃至図9には、本発明の第一実施形態に係る空調装置の吹出口構造10の構成が示されている。なお、図4乃至図6及び図8では、便宜上、可動流路部材14が模式的に示されている。また、各図において、矢印Fr、矢印Up、矢印Outは、車両前後方向前側、車両上下方向上側、車両幅方向外側をそれぞれ示している。
本発明の第一実施形態に係る空調装置の吹出口構造10は、例えば、車両に搭載されたインストルメントパネル70に一体的に設置されるものであり、流路部材としてのケース12と、可動流路部材14とを主要な構成として備えている。
ケース12は、図3に示されるように、空調装置に連結されたダクト76の吹出口72とインストルメントパネル70の吹出口74とを連通するためのものであり、その内部に車両前後方向に延在する空間部16を有する筒状体で構成されている。また、このケース12は、図1に示されるように、断面四角形状に構成された第一ケース部18と、この第一ケース部18の吹出口74側に連続すると共にこの第一ケース部18から吹出口74側に向かうに従って車両幅方向に拡幅する断面四角形状に構成された第二ケース部20とを備えている。
第二ケース部20の吹出口74側の部分には、吹出口74から吹き出される空調風の吹出方向を車両上下方向に変更するための上下風向変更機構22が設けられている。上下風向変更機構22は、図1,図3に示されるように、車両幅方向に延在する複数のフィン24と、各フィン24が連結された連結部材26とを有して構成されている。
複数のフィン24のうち車両上下方向中央に配置されたフィン24には、車室側へ突出する上下調整ノブ28が一体的に設けられている。また、各フィン24は、第二ケース部20の側壁部20Bに回動自在に支持されている。そして、この上下風向変更機構22は、上下調整ノブ28が上下に操作されることで連結部材26によって連結された三枚のフィン24が上下方向に傾いて吹出口74から吹き出される空調風の吹出方向を車両上下方向に変更する構成である。
また、この第二ケース部20の上壁部20Aには、第一ガイド溝30と、第二ガイド溝32とが形成されている。第一ガイド溝30は、後述する可動流路部材14に形成された第一ガイドピン52が移動自在に係合されるもので、第二ケース部20の上壁部20Aに板厚方向に貫通形成されると共に、ケース12内の空間部16の延在方向(つまりケース12の流れの方向)と直交する方向(この場合、車両幅方向)に沿って延びるように形成されている。
一方、第二ガイド溝32は、後述する可動流路部材14に形成された第二ガイドピン64が移動自在に係合されるもので、第二ケース部20の上壁部20Aに空間部16側から凹むように凹状(すなわち、上壁部20A表面側には凸状に突出する)に形成されている。また、この第二ガイド溝32は、ケース12内の空間部16の延在方向(つまりケース12の流れの方向)と直交する方向(この場合、車両幅方向)の中央側からそれぞれ端側(すなわち、第二ケース部20の上壁部20Aの車両幅方向中央側からそれぞれ外側)に向かうに従って吹出口74側に向かうように平面視概略への字状に形成されている(図1参照)。
可動流路部材14は、図3に示される如く、ケース12内の空間部16に配置されて、吹出口74から吹き出される空調風の吹出方向を車両左右方向に変更する役割を果たすものである。この可動流路部材14は、図2に示されるように、第一壁部34と、一対の第二壁部36と、一対の第三壁部38と、第一ロッド40と、第二ロッド42と、左右調整ノブ44とを有して構成されている。
第一壁部34には、その両端側に連結部46を介して第二壁部36がそれぞれ回動自在に連結されており、この第二壁部36には、その第一壁部34との連結部46と反対側に連結部48を介して第三壁部38がそれぞれ回動自在に連結されている。また、第三壁部38は、その第二壁部36との連結部48と反対側が連結部50により互いに回動自在に連結されている。なお、各連結部46,48,50は、車両上下方向を各壁部の回動軸としている。そして、この複数の壁部で構成される可動流路部材14は、図4乃至図6に示されるように、この第一壁部34がケース12の流れの方向と直交する方向(この場合、車両幅方向)に延在し、且つ、第三壁部38の互いの連結部50がケース12の吸込口13側に位置するように配置されている。
また、この可動流路部材14において、第一壁部34は、図2に示されるように、その上端部に上方へ突出する第一ガイドピン52と、その上端部に該上端部から第三壁部38の互いの連結部50側へ突出するステー54と、その下部に左右調整ノブ44の被接続部58と一体的に接続される接続部56と、を有して構成されている。第一ガイドピン52は、図1,図3に示されるように、第二ケース部20の上壁部20Aに形成された第一ガイド溝30に移動自在に係合されている。また、接続部56は、左右調整ノブ44に設けられた被接続部58とで固定部60を構成しており、この固定部60は、第一ロッド40にその長手方向に移動自在に固定されている。なお、第一ロッド40は、ケース12の流れの方向と直交する方向(この場合、車両幅方向)に延在されている。
そして、この構成により、可動流路部材14全体は、第一ガイドピン52が第一ガイド溝30に案内されると共に、固定部60が第一ロッド40に案内されることで、ケース12の流れの方向と直交する方向(この場合、車両幅方向)に移動自在とされている。
また、この可動流路部材14の第一壁部34に設けられたステー54には、図2に示されるように、第二ロッド42をケース12の流れの方向に沿って移動自在に支持する支持部62が設けられている。第二ロッド42は、上述の支持部62によってその長手方向に移動自在に支持されており、その両端側に第二ガイドピン64及び連結孔部66をそれぞれ有して構成されている。第二ガイドピン64は、図3に示されるように、第二ケース部20の上壁部20Aに形成された第二ガイド溝32に移動自在に係合されている。また、連結孔部66には、第三壁部38の互いの連結部分に突設された連結ピン68が挿入されている。そして、このようにして第二ロッド42の連結孔部66に第三壁部38に突設された連結ピン68が挿入されることで、第三壁部38が第二ロッド42に対して回動自在とされている。
そして、この構成により、可動流路部材14全体は、ケース12の流れの方向と直交する方向(この場合、車両幅方向)に移動することに伴って、次の如くその形状を変更する構成である。すなわち、図8に示される如く、左右調整ノブ44が左右に操作されると、これに伴って可動流路部材14全体がケース12の流れの方向と直交する方向(この場合、車両幅方向)に移動する。また、このとき、図7に示されるように、第二ガイドピン64が第二ガイド溝32に案内されることで、第二ロッド42がケース12の流れの方向に移動する。
ここで、左右調整ノブ44が左右一端側の位置に位置しているときには、第二ガイド溝32の一端側に第二ガイドピン64が案内されることで第二ロッド42が吹出口74側に移動される。そして、この場合、第二ロッド42の連結孔部66が第三壁部38の互いの連結部分に突設された連結ピン68を吹出口74側に移動させる。この結果、第三壁部38全体が吹出口74側に移動され、これに伴い、第二壁部36が第一壁部34に対して回動されてケース12の流れの方向に対し直交する方向と平行となり、可動流路部材14全体がスライド方向一端側位置にて三角形となる(本発明に係る第一態様)。また、このときには、図5,図6に示される如く、可動流路部材14が車両左右方向一端側に片寄って第三壁部38が第一ケース部18の側壁部18Bに対して傾斜した状態となってケース12内の流路自体の形状を変更し、吹出口74から吹き出される空調風の吹出方向を車両左右方向に変更する。なお、このときには、第三壁部38が第一ケース部18の側壁部18Bと段差を有しない連続壁面を構成する。
一方、左右調整ノブ44が中央位置に位置しているときには、第二ガイド溝32の中央に第二ガイドピン64が案内されることで第二ロッド42が吸込口13側に移動される。そして、この場合、第二ロッド42の連結孔部66が第三壁部38の互いの連結部分に突設された連結ピン68を吸込口13側に移動させる。この結果、第三壁部38全体が吸込口13側に移動され、これに伴い、第二壁部36が第一壁部34に対して回動されてケース12の流れの方向と平行となり、可動流路部材14全体がスライド方向中央位置にて五角形となる(本発明に係る第二態様)。また、このときには、図4に示される如く、第三壁部38が吹出口74側から吸込口13側へ向かうに従って先尖り状となると共に、第二壁部36が吹出口74の手前でケース12の流れの方向と平行となることで可動流路部材14全体がケース12の流れの方向と直交する方向に薄い形態となる。さらに、このときには、可動流路部材14全体がケース12内の流路を流れの方向と直交する方向に二分割する。
次に、本発明の第一実施形態に係る空調装置の吹出口構造10の作用について説明する。
本発明の第一実施形態の空調装置の吹出口構造10では、図示しない空調装置の吹出口から空調風が吹き出されると、この空調風はケース12を通じて吹出口74から吹き出される。このとき、左右調整ノブ44を中央位置に位置させれば、上述の如く、可動流路部材14全体がスライド方向中央位置にて五角形となる。また、このときには、図4に示される如く、第二壁部36が吹出口74の手前でケース12の流れの方向と平行となる。従って、吹出口74からはインストルメントパネル70の正面に向けて空調風Xが吹き出される。
また、このときには、第三壁部38が吹出口74側から吸込口13側へ向かうに従って先尖り状となると共に、第二壁部36が吹出口74の手前でケース12の流れの方向と平行となることで可動流路部材14全体がケース12の流れの方向と直交する方向に薄い形態となる。従って、ケース12内の有効断面積が確保されて、吹出口74からは風量及び風速の十分な空調風Xが得られる。
さらに、このときには、可動流路部材14全体がケース12内の流路を流れの方向と直交する方向に二分割する。従って、可動流路部材14により正面方向の広範囲に向けて空調風を吹き出させることができるので、これにより、車室内に比較的穏やかな空調風を送風することが可能となる。
一方、左右調整ノブ44を左端側の位置に位置させれば、上述の如く、可動流路部材14全体がスライド方向左端側位置にて三角形となる。また、このときには、図5に示される如く、第三壁部38が第一ケース部18の側壁部18Bに対して傾斜した状態となってケース12内の流路自体の形状を変更し、吹出口74から吹き出される空調風の吹出方向を車両右方向に変更する。従って、吹出口74からは車両右方向に指向性の高い空調風Yが吹き出される。
また、このときには、可動流路部材14が車両左側に片寄って第三壁部38が第一ケース部18の側壁部18Bと段差を有しない連続壁面を構成する。従って、ケース12内の有効断面積が確保されて、吹出口74からは風量及び風速の十分な空調風Yが得られる。
同様に、左右調整ノブ44を右端側の位置に位置させれば、上述の如く、可動流路部材14全体がスライド方向右端側位置にて三角形となる。また、このときには、図6に示される如く、第三壁部38が第一ケース部18の側壁部18Bに対して傾斜した状態となってケース12内の流路自体の形状を変更し、吹出口74から吹き出される空調風の吹出方向を車両左方向に変更する。従って、吹出口74からは車両左方向に指向性の高い空調風Zが吹き出される。
また、このときには、可動流路部材14が車両左側に片寄って第三壁部38が第一ケース部18の側壁部18Bと段差を有しない連続壁面を構成する。従って、ケース12内の有効断面積が確保されて、吹出口74からは風量及び風速の十分な空調風Zが得られる。
ここで、比較例と比較しながら、本発明の第一実施形態に係る空調装置の吹出口構造10の作用をより明確化する。図21には、比較例に係る空調装置の吹出口構造80を示す断面図が示されている。図21に示される比較例に係る空調装置の吹出口構造80では、ケース82内の流路に左右吹出方向変更用のフィン84が複数設けられている。
この比較例に係る空調装置の吹出口構造80のように、ケース82内の流路に左右吹出方向変更用のフィン84を複数設けた場合、複数のフィン84が流路内に位置するため、このフィン84により吹出口82Aの実開口面積が減少する。また、フィン84を想像線で示される如く最大に傾けて空調風の吹出方向を変更する場合、複数のフィン84のうち流路壁面82Bに近づけて配置されたフィン84によって流路内に空調風が滞留する領域Aが形成されてしまい、吹出口82Aの実開口面積が減少する。従って、吹出口82Aの実開口面積が減少することにより、空調風の風量、風速が不十分となる。また、空調風の風量、風速を確保するためには、吹出口82Aを拡大する必要があるが、吹出口82Aを拡大した場合には、吹出口82Aを車両上下方向又は左右方向に薄い構造とすることが困難となる。
これに対し、本発明の第一実施形態に係る空調装置の吹出口構造10によれば、上述の如く、ケース12内に設けられた可動流路部材14が左右調整ノブ44の操作に応じて変形することでケース12内の流路自体の形状を変更するので、ケース12内の流路に左右吹出方向変更用のフィン(比較例のフィン84に相当)を複数設ける必要が無い。従って、ケース12内の流路の有効断面積を確保でき、空調風の風量、風速を十分に確保することが可能である。
また、ケース12内の流路自体の形状を変更することで空調風の吹出口74からの吹出方向を制御できるので、指向性に優れた空調風を得ることが可能となる。しかも、上述の如くケース12内の流路の有効断面積を確保できるので、車室内への吹出口74を比較例の構造よりも車両上下方向又は車両左右方向に薄い構造とすることが可能である。これにより、インストルメントパネル70の設計の自由度を向上させることが可能となる。
また、本発明の第一実施形態に係る空調装置の吹出口構造10では、上述の如く、左右調整ノブ44の操作に応じて可動流路部材14がケース12の流れの方向と直交する方向(この場合、車両幅方向)にスライドしつつ変形することでケース12内の流路の形状が変更される。従って、ケース12内の流路の形状を上述の如く大きく変更することが可能となり、これにより、空調風の吹出方向を大きく切り替えることが可能となる。
また、本発明の第一実施形態に係る空調装置の吹出口構造10では、左右調整ノブ44を中央位置に位置させて可動流路部材14全体をスライド方向中央位置にて五角形としたときには、この可動流路部材14により正面方向の広範囲に向けて空調風を吹き出させることができるので、これにより、車室内に比較的穏やかな空調風を送風することが可能となる。
また、本発明の第一実施形態に係る空調装置の吹出口構造10では、上述の如く、ケース12内の流路に左右吹出方向変更用のフィンを複数設ける必要が無いので、これにより、ケース12内でフィンに空調風が干渉することによる騒音の発生も防止することが可能となる。
次に、本発明の第一実施形態に係る空調装置の吹出口構造10の変形例について説明する。
上記実施形態では、空調装置の吹出口構造10が空調風の吹出方向を車両左右方向に変更するために用いられていたが、空調装置の吹出口構造10は、空調風の吹出方向を車両上下方向に変更するために用いられていても良い。
また、上記実施形態では、可動流路部材14が左右調整ノブ44の手動による操作に応じて変形及びスライドされるように構成されていたが、可動流路部材14がモータ駆動装置等により電動で変形及びスライドされるように構成されていても良い。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態に係る空調装置の吹出口構造110の構成について説明する。
図10乃至図20には、本発明の第二実施形態に係る空調装置の吹出口構造110の構成が示されている。なお、各図において、矢印Fr、矢印Up、矢印Outは、車両前後方向前側、車両上下方向上側、車両幅方向外側をそれぞれ示している。
本発明の第二実施形態に係る空調装置の吹出口構造110は、例えば、車両に搭載されたインストルメントパネルに一体的に設置されるものであり、流路部材としてのケース112と、切替手段としての切替機構113と、可動流路部材114とを主要な構成として備えている。
ケース112は、図11に示されるように、筒状ケース116と吹出口パネル118を有して構成されている。筒状ケース116は、上ケース120及び下ケース122により構成されており、その内部に車両前後方向に延在する空間部124を有している。この筒状ケース116は、断面四角形状に構成された第一ケース部126と、この第一ケース部126の吹出口パネル118側に連続して形成されると共に第一ケース部126から吹出口パネル118側に向かうに従って車両幅方向に拡幅する断面四角形状に構成された第二ケース部128とを備えている。
また、筒状ケース116には、その車両前後方向前側及び後側に開口部130,132がそれぞれ形成されている。そして、図10に示されるように、この車両前後方向前側の開口部130には、空調装置に連結されたダクト76の吹出口72が連結されており、車両前後方向後側に形成された開口部132には、吹出口パネル118が固定されている。
吹出口パネル118には、吹出口134が開口されており、この吹出口134には、車室内への空調風の吹出方向を車両上下方向に変更するための上下風向変更機構22が設けられている。この上下風向変更機構22は、上述の第一実施形態に係る構成と同一とされている。
また、筒状ケース116の上ケース120と下ケース122には、図11に示されるように、第一溝部135,137と、第二溝部139,141とがそれぞれ形成されている。第一溝部135及び第二溝部139は、上ケース120の水平壁部120Aから車両上下方向上側へ凹設されており、第一溝部137及び第二溝部141は、下ケース122の水平壁部122Aから車両上下方向下側へ凹設されている。
第一溝部135,137は、筒状ケース116内の空間部124の延在方向(つまりケース112の流れの方向)と直交する方向(この場合、車両幅方向)に沿って延在する円弧状にそれぞれ形成されている。一方、第二溝部137,141は、筒状ケース116内の空間部124の延在方向(つまりケース112の流れの方向)と直交する方向(この場合、車両幅方向)に沿って延在する直線状にそれぞれ形成されている。なお、下ケース122に形成された第二溝部141は、車両幅方向中央部を挟んだ両側に分かれて形成されている。
また、第一溝部135,137には、その溝長手方向に沿って第一ガイド溝136,138がそれぞれ形成されている。第一ガイド溝136,138は、上ケース120と下ケース122の各水平壁部120A,122Aに板厚方向にそれぞれ貫通形成されている。一方、第二溝部139,141には、その溝長手方向に沿って第二ガイド溝140,142がそれぞれ形成されている。第二ガイド溝140,142は、上ケース120と下ケース122の各水平壁部120A,122Aに板厚方向にそれぞれ貫通形成されている。
切替機構113は、筒状ケース116の車両上下方向下側に設けられている。この切替機構113は、後述する可動流路部材114の態様を切り替えるためのものであり、支持プレート144、第一ギア146、第二ギア148、第三ギア150、一対のアーム152,154、左右調整ノブ156を有して構成されている。
支持プレート144は、筒状ケース116に設けられた下ケース122の水平壁部122Aの車両上下方向下側面に一体的に固定されている。この支持プレート144には、車両前後方向前側に支持突起158が設けられている。また、支持プレート144には、支持突起158の車両前後方向後側に支持孔部160が設けられており、さらに、この支持孔部160の車両前後方向後側に車両幅方向に延在するスライド支持部162が設けられている。また、支持プレート144には、支持孔部160の車両幅方向両側に車両幅方向に延在する一対のスライド案内壁部163が設けられている。
第一ギア146は、図12に示されるように、円盤状のギア部164を有して構成されており、このギア部164は、図13に示される下ケース122に突設された支持突起165に回動自在に支持されている。また、この第一ギア146には、ギア部164の径方向に延びるアーム部166がギア部164と一体的に設けられており、このアーム部166には、車両上下方向に延在する第一ポール部168が突設されている。第一ポール部168は、上述の筒状ケース116に形成された第一ガイド溝136,138にそれぞれ移動自在に係合されている。
第二ギア148は、円盤状に構成されており、第一ギア146に対し車両前後方向後側に設けられている。また、第二ギア148は、上述の支持プレート144に設けられた支持突起158に回動自在に支持されると共に、第一ギア146のギア部164と噛合されている。
第三ギア150は、円盤状のギア部170を有して構成されている。ギア部170は、図13,図14に示されるように、車両上下方向にそれぞれ突出された軸部172,173を有し、この軸部172,173が支持プレート144及び筒状ケース116にそれぞれ設けられた支持孔部160,174にそれぞれ挿入されることで、支持プレート144及び筒状ケース116にそれぞれ回動自在に支持されている。
また、第三ギア150は、第二ギア148に対し車両前後方向後側に設けられ、この第三ギア150のギア部170は、上述の第二ギア148と噛合されている。また、第三ギア150には、ギア部170の車両上下方向下側面と一体的にガイド部176が設けられている。ガイド部176は、ギア部170の中心部を通過すると共にギア部170の径方向に沿って延在する棒状に構成されている。また、ガイド部176は、図15に示されるように、その長手方向両端部がギア部170よりも径方向外側に突出されており、このガイド部176の長手方向両端部には、円弧状の係合凹部178がそれぞれ形成されている。
一対のアーム152,154は、第三ギア150を挟んだ車両幅方向両側に配置されている。各アーム152,154の車両幅方向内側の部位は、上述のガイド部176に形成された係合凹部178と係合可能な係合凸部180,182として構成されている。この各アーム152,154の車両幅方向外側の部位には、車両上下方向に延在する第二ポール部184,186がそれぞれ突設されている。
第二ポール部184,186は、上述の筒状ケース116に形成された第二ガイド溝140,142にそれぞれ移動自在に係合されている。また、各アーム152,154は、第二ポール部184,186が第二ガイド溝140,142に移動自在に係合されることで、車両幅方向に移動自在とされており、且つ、図示しない付勢部材によって互いに接近する側に付勢されている。また、各アーム152,154は、上述の支持プレート144に形成されたスライド案内壁部163によって車両幅方向に沿って延在した取付姿勢を維持するように支持されると共に車両幅方向にスライド自在に案内されている。
左右調整ノブ156は、車両幅方向に延在する長手部材によって構成されており、上述の支持プレート144に設けられたスライド支持部162に車両幅方向にスライド自在に支持されている。この左右調整ノブ156の車両前後方向後側(車室側)には、ツマミ部188が突出形成されており、このツマミ部188は、上述の吹出口パネル118に形成された横長溝状の開口部190を介して車室側に露出されている。また、左右調整ノブ156の車両前後方向前側には、車両幅方向に沿ってギア部192が形成されており、このギア部192は、上述の第三ギア150のギア部170と噛合されている。
可動流路部材114は、図11に示されるように、筒状ケース116内の空間部124に配置されて、後に詳述する如く吹出口パネル118の吹出口134から吹き出される空調風の吹出方向を車両左右方向に変更する役割を果たすものである。この可動流路部材114は、図12に示されるように、三本のリール194,196,198と、無端ベルト200とを有して構成されている。
各リール194,196,198は、車両上下方向に延在する長手状の筒状体により構成されており、軸方向に貫通する支持孔202をそれぞれ有して構成されている。また、各リール194,196,198は、車両上下方向に延在する本体支持部204と、この本体支持部204の長手方向両端側に本体支持部204よりも拡径する抜け防止部206と、長手方向両端部に設けられた支持凸部207とを有して構成されている。
リール194(第一支持軸部)は、支持孔202に上述の第一ポール部168が挿入されることで、この第一ポール部168に回動自在に支持されており、一対のリール196,198(一対の第二支持軸部)は、各支持孔202に上述の第二ポール部184,186がそれぞれ挿入されることで、この第二ポール部184,186にそれぞれ回動自在に支持されている。
また、リール194の長手方向両端側に設けられた支持凸部207は、上述の筒状ケース116に設けられた第一溝部135,137(図11参照)にそれぞれ移動自在に挿入されており、リール196,198の長手方向両端側に設けられた支持凸部207は、上述の筒状ケース116に設けられた第二溝部137,139(図11参照)にそれぞれ移動自在に挿入されている。また、一対のリール196,198は、図11に示される如く、リール194に対し吹出口パネル118側に配置されている。
無端ベルト200は、例えば、伸縮性を有するゴム等により構成されており、各リール194,196,198に設けられた本体支持部204の長手方向寸法と略同じ寸法幅(車両上下方向幅)を有している。そして、この無端ベルト200は、三本のリール194,196,198の本体支持部204に巻き掛けられて支持されている。このとき、各リール194,196,198には、本体支持部204の長手方向両端側に抜け防止部206が設けられているので、無端ベルト200は、各リール194,196,198の本体支持部204から抜けることが防止されて各本体支持部204に確実に支持される。また、無端ベルト200は、三本のリール194,196,198に巻き掛けられた状態では、三本のリール194,196,198を頂点とすると共に三辺の壁部208,210,212を有する平面視三角形状に構成されている。
そして、この無端ベルト200を備えて構成された可動流路部材114全体は、上述の切替機構113からの操作力を受けて次の如くその形状を変更する構成である。すなわち、図15に示される如く、左右調整ノブ156が中央に位置されているときには、左右調整ノブ156のギア部192と噛合された第三ギア150が中立位置に位置されて、この第三ギア150のガイド部176が車両前後方向に沿って延在された状態となる。また、この状態では、一対のアーム152,154が図示しない付勢部材によって付勢されて互いに接近する側に位置され、このアーム152,154の第二ポール部184,186に支持された一対のリール196,198も互いに接近する側に位置された状態となる。
さらに、このときには、第三ギア150と第二ギア148を介して噛合された第一ギア146が中立位置に位置されて、この第一ギア146に形成されたアーム部166が車両前後方向に沿って延在された状態となり、このアーム部166の第一ポール部168に支持されたリール194が、図18に示される如くケース112の流れの方向と直交する方向(この場合、車両幅方向)の中間位置に位置された状態となる。これにより、可動流路部材114全体は、ケース112の流れの方向に長い二等辺三角形となる(本発明に係る第一態様)。
また、このときには、各リール194,196,198に巻き掛けられた無端ベルト200の壁部208と壁部210とがケース112の流れの方向の下流側から上流側へ向かうに従って先尖り状を成すと共に、一対の壁部208,210が吹出口134の手前でケース112の流れの方向と略平行となることで可動流路部材114全体がケース112の流れの方向と直交する方向に薄い形態となる。さらに、このときには、可動流路部材114全体がケース112内の流路を流れの方向と直交する方向に二分割する。
一方、左右調整ノブ156が右端側にスライドされたときには、図16に示されるように、左右調整ノブ156のギア部192と噛合された第三ギア150が一方側に回動されて、この第三ギア150のガイド部176が回動される。このとき、ガイド部176は、回動に伴って一対のアーム152,154を互いに離間する側に押し退けて変位させる。そして、ガイド部176が車両幅方向に沿って延在された状態となると、ガイド部176の長手方向両端部に形成された係合凹部178に各アーム152,154の車両幅方向内側の部位に形成された係合凸部180,182が係合される。これにより、一対のアーム152,154が互いに離間する側に位置され、このアーム152,154の第二ポール部184,186に支持された一対のリール196,198も互いに離間する側に位置された状態となる。
さらに、このときには、第三ギア150と第二ギア148を介して噛合された第一ギア146が一方側に回動されて、この第一ギア146に形成されたアーム部166がケース112の流れの方向に対し傾斜した状態となり、このアーム部166の第一ポール部168に支持されたリール194が、図19に示される如くケース112の流れの方向と直交する方向(この場合、車両幅方向)の一端側(左側)に位置された状態となる。これにより、可動流路部材114全体は、上流側に位置される頂点がケース112の流れの方向と直交する方向の一端側(左側)に変位した三角形となる(本発明に係る第二態様)。
また、このときには、無端ベルト200の壁部208がケース112の流れの方向に対して傾斜した状態となることで可動流路部材114がケース112内の流路自体の形状を変更し、吹出口134から吹き出される空調風の吹出方向を車両右方向に変更する。また、このときには、可動流路部材114の上流側の一部が筒状ケース116の側壁部116Aに近づき、筒状ケース116の側壁部116Aと無端ベルト200の壁部208とが連続壁面を構成する。
また、同様に、左右調整ノブ156が左端側にスライドされたときには、図20に示される如く、可動流路部材114全体は、上流側に位置される頂点がケース112の流れの方向と直交する方向の他端側(右側)に変位した三角形となる。このときには、無端ベルト200の壁部210がケース112の流れの方向に対して傾斜した状態となることで可動流路部材114がケース112内の流路自体の形状を変更し、吹出口134から吹き出される空調風の吹出方向を車両左方向に変更する。また、このときには、可動流路部材114の上流側の一部が筒状ケース116の側壁部116Bに近づき、筒状ケース116の側壁部116Bと無端ベルト200の壁部210とが連続壁面を構成する。
次に、本発明の第二実施形態に係る空調装置の吹出口構造110の作用について説明する。
本発明の第二実施形態の空調装置の吹出口構造110では、図示しない空調装置の吹出口から空調風が吹き出されると、この空調風は筒状ケース116を通じて吹出口パネル118の吹出口134から吹き出される。このとき、図18に示されるように、左右調整ノブ156を中央位置に位置させれば、可動流路部材114全体が、上述の如く筒状ケース116の流れの方向に長い二等辺三角形となる。また、このときには、可動流路部材114の無端ベルト200の壁部208,210が吹出口134の手前でケース112の流れの方向と略平行となる。従って、吹出口134からはインストルメントパネル70の正面に向けて空調風Xが吹き出される。
また、このときには、各リール194,196,198に巻き掛けられた無端ベルト200の壁部208と壁部210とがケース112の流れの方向の下流側から上流側へ向かうに従って先尖り状を成すと共に、一対の壁部208,210が吹出口134の手前でケース112の流れの方向と略平行となることで可動流路部材114全体がケース112の流れの方向と直交する方向に薄い形態となる。従って、ケース112内の有効断面積が確保されて、吹出口134からは風量及び風速の十分な空調風Xが得られる。
さらに、このときには、可動流路部材114全体がケース112内の流路を流れの方向と直交する方向に二分割する。従って、可動流路部材114により正面方向の広範囲に向けて空調風を吹き出させることができるので、これにより、車室内に比較的穏やかな空調風を送風することが可能となる。
一方、図19に示されるように、左右調整ノブ156を右端側の位置に位置させれば、上述の如く、可動流路部材114全体は、上流側に位置される頂点がケース112の流れの方向と直交する方向の一端側(左側)に変位した三角形となる。また、このときには、無端ベルト200の壁部208がケース112の流れの方向に対して傾斜した状態となることで可動流路部材114がケース112内の流路自体の形状を変更し、吹出口134から吹き出される空調風の吹出方向を車両右方向に変更する。従って、吹出口134からは車両右方向に指向性の高い空調風Yが吹き出される。
また、このときには、可動流路部材114の上流側の一部が筒状ケース116の側壁部116Aに近づき、筒状ケース116の側壁部116Aと無端ベルト200の壁部208とが連続壁面を構成する。従って、ケース112内の有効断面積が確保されて、吹出口134からは風量及び風速の十分な空調風Yが得られる。
同様に、図20に示されるように、左右調整ノブ156を左端側の位置に位置させれば、上述の如く、可動流路部材114全体は、上流側に位置される頂点がケース112の流れの方向と直交する方向の他端側(右側)に変位した三角形となる。また、このときには、無端ベルト200の壁部210がケース112の流れの方向に対して傾斜した状態となることで可動流路部材114がケース112内の流路自体の形状を変更し、吹出口134から吹き出される空調風の吹出方向を車両左方向に変更する。従って、従って、吹出口134からは車両左方向に指向性の高い空調風Zが吹き出される。
また、このときには、可動流路部材114の上流側の一部が筒状ケース116の側壁部116Bに近づき、筒状ケース116の側壁部116Bと無端ベルト200の壁部210とが連続壁面を構成する。従って、ケース112内の有効断面積が確保されて、吹出口134からは風量及び風速の十分な空調風Zが得られる。
ここで、比較例と比較しながら、本発明の第二実施形態に係る空調装置の吹出口構造110の作用をより明確化する。上述の第一実施形態にて説明した通り、図21に示される比較例に係る空調装置の吹出口構造80のように、ケース82内の流路に左右吹出方向変更用のフィン84を複数設けた場合、複数のフィン84が流路内に位置するため、このフィン84により吹出口82Aの実開口面積が減少する。また、フィン84を想像線で示される如く最大に傾けて空調風の吹出方向を変更する場合、複数のフィン84のうち流路壁面82Bに近づけて配置されたフィン84によって流路内に空調風が滞留する領域Aが形成されてしまい、吹出口82Aの実開口面積が減少する。従って、吹出口82Aの実開口面積が減少することにより、空調風の風量、風速が不十分となる。また、空調風の風量、風速を確保するためには、吹出口82Aを拡大する必要があるが、吹出口82Aを拡大した場合には、吹出口82Aを車両上下方向又は左右方向に薄い構造とすることが困難となる。
これに対し、本発明の第二実施形態に係る空調装置の吹出口構造110によれば、上述の如く、ケース112内に設けられた可動流路部材114が左右調整ノブ156の操作に応じて変形することでケース112内の流路自体の形状を変更するので、ケース112内の流路に左右吹出方向変更用のフィン(比較例のフィン84に相当)を複数設ける必要が無い。従って、ケース112内の流路の有効断面積を確保でき、空調風の風量、風速を十分に確保することが可能である。
また、ケース112内の流路自体の形状を変更することで空調風の吹出口134からの吹出方向を制御できるので、指向性に優れた空調風を得ることが可能となる。しかも、上述の如くケース112内の流路の有効断面積を確保できるので、車室内への吹出口134を比較例の構造よりも車両上下方向又は車両左右方向に薄い構造とすることが可能である。これにより、インストルメントパネル70の設計の自由度を向上させることが可能となる。
また、本発明の第二実施形態に係る空調装置の吹出口構造110では、上述の如く、左右調整ノブ156の操作に応じて可動流路部材114の上流側の一部がケース112の流れの方向と直交する方向(この場合、車両幅方向)に変位することでケース112内の流路の形状が変更される。従って、ケース112内の流路の形状を上述の如く大きく変更することが可能となり、これにより、空調風の吹出方向を大きく切り替えることが可能となる。
また、本発明の第二実施形態に係る空調装置の吹出口構造110では、左右調整ノブ156を中央位置に位置させて可動流路部材114全体をケース112の流れの方向に長い二等辺三角形としたときには、可動流路部材114により正面方向の広範囲に向けて空調風を吹き出させることができるので、これにより、車室内に比較的穏やかな空調風を送風することが可能となる。
また、本発明の第二実施形態に係る空調装置の吹出口構造110では、上述の如く、ケース112内の流路に左右吹出方向変更用のフィンを複数設ける必要が無いので、これにより、ケース112内でフィンに空調風が干渉することによる騒音の発生も防止することが可能となる。
次に、本発明の第二実施形態に係る空調装置の吹出口構造110の変形例について説明する。
上記実施形態では、空調装置の吹出口構造110が空調風の吹出方向を車両左右方向に変更するために用いられていたが、空調装置の吹出口構造110は、空調風の吹出方向を車両上下方向に変更するために用いられていても良い。
また、上記実施形態では、可動流路部材114が無端ベルト200を支持するための三本のリール194,196,198を備えて構成されて平面視三角形状とされていたが、可動流路部材114は、三本以上のリールを備えて構成されて平面視多角形状とされていても良い。
本発明の第一実施形態に係る空調装置の吹出口構造の斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る空調装置の吹出口構造に設けられた可動流路部材の分解斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る空調装置の吹出口構造を図1のA−A線で切断した断面図である。 本発明の第一実施形態に係る空調装置の吹出口構造を図3のB−B線で切断した断面図である。 本発明の第一実施形態に係る空調装置の吹出口構造の動作説明図である。 本発明の第一実施形態に係る空調装置の吹出口構造の動作説明図である。 本発明の第一実施形態に係る空調装置の吹出口構造を図3のC−C線で切断した断面図である。 本発明の第一実施形態に係る空調装置の吹出口構造を図3のD−D線で切断した断面図である。 本発明の第一実施形態に係る空調装置の吹出口構造を図3のE−E線で切断した断面図である。 本発明の第二実施形態に係る空調装置の吹出口構造の斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る空調装置の吹出口構造の分解斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る空調装置の吹出口構造に設けられた可動流路部材及び切替機構の分解斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る空調装置の吹出口構造を図10のF−F線で切断した断面図である。 本発明の第二実施形態に係る空調装置の吹出口構造を図13のG−G線で切断した要部拡大断面図である。 本発明の第二実施形態に係る空調装置の吹出口構造に設けられた可動流路部材及び切替機構の平面図である。 本発明の第二実施形態に係る空調装置の吹出口構造に設けられた可動流路部材及び切替機構の動作説明図である。 本発明の第二実施形態に係る空調装置の吹出口構造に設けられた可動流路部材及び切替機構の動作説明図である。 本発明の第二実施形態に係る空調装置の吹出口構造を図10のH−H線で切断した断面図である。 本発明の第二実施形態に係る空調装置の吹出口構造の動作説明図である。 本発明の第二実施形態に係る空調装置の吹出口構造の動作説明図である。 比較例に係る空調装置の吹出口構造の断面図である。
符号の説明
10,110 空調装置の吹出口構造
12,112 ケース(流路部材)
14,114 可動流路部材
32 第二ガイド溝(切替手段の一部)
34 第一壁部
36 第二壁部
38 第三壁部
42 第二ロッド(切替手段の一部)
44 左右調整ノブ
113 切替機構(切替手段)
194 リール(第一支持軸部)
196,198 リール(第二支持軸部)
200 無端ベルト

Claims (7)

  1. 下流端が車室内に空調風を吹き出し可能な吹出口として開口された流路部材と、
    前記流路部材内に設けられ、操作力を受けて変形することで前記流路部材内の流路の形状を変更し、前記吹出口から前記流路の形状に応じた方向へ空調風を吹き出させる可動流路部材と、
    を備えることを特徴とする空調装置の吹出口構造。
  2. 前記可動流路部材は、操作力を受けて前記流路部材の流れの方向と交差する方向にスライドしつつ変形することで前記流路部材内の流路の形状を変更するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の空調装置の吹出口構造。
  3. 前記可動流路部材は、前記流路部材の流れの方向と交差する方向の一端側に位置しているときに第一の方向へ空調風を吹き出させ、前記流路部材の流れの方向と交差する方向の他端側に位置しているときに第二の方向へ空調風を吹き出させ、前記流路部材の流れの方向と交差する方向の中間位置に位置しているときに前記流路部材内の流路を流れの方向と交差する方向に二分割することを特徴とする請求項2に記載の空調装置の吹出口構造。
  4. 前記可動流路部材は、前記流路部材の流れの方向と交差する方向に延在し、操作力を受けて前記流路部材の流れの方向と交差する方向にスライドされる第一壁部と、前記第一壁部のスライド方向両端側にそれぞれ回動自在に連結された一対の第二壁部と、一端側が前記一対の第二壁部の前記第一壁部との連結部と反対側にそれぞれ回動自在に連結され、他端側が互いに回動自在に連結された一対の第三壁部と、を備え、前記第一壁部及び前記一対の第二壁部と前記一対の第三壁部のそれぞれとで各辺を構成する三角形を形成する第一態様と、前記第一壁部と前記一対の第二壁部のそれぞれと前記一対の第三壁部のそれぞれとで五角形を形成する第二態様と、を取り得るように構成され、
    前記第一壁部のスライド位置に応じて前記可動流路部材を前記第一態様と前記第二態様とに切替させる切替手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の空調装置の吹出口構造。
  5. 前記可動流路部材は、操作力を受けて上流側の一部が前記流路部材の流れの方向と交差する方向に変位することで前記流路部材内の流路の形状を変更するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の空調装置の吹出口構造。
  6. 前記可動流路部材は、上流側の一部が前記流路部材の流れの方向と交差する方向の一端側に位置しているときに第一の方向へ空調風を吹き出させ、前記上流側の一部が前記流路部材の流れの方向と交差する方向の他端側に位置しているときに第二の方向へ空調風を吹き出させ、前記上流側の一部が前記流路部材の流れの方向と交差する方向の中間位置に位置しているときに前記流路部材内の流路を流れの方向と交差する方向に二分割することを特徴とする請求項2に記載の空調装置の吹出口構造。
  7. 前記可動流路部材は、前記流路部材の流れの方向及び前記上流側の一部の変位方向とそれぞれ交差する方向に延在し、前記上流側の一部の変位方向に変位可能な第一支持軸部と、それぞれ前記第一支持軸部に対し前記吹出口側に配置されると共に前記第一支持軸部の延在方向に延在し、前記上流側の一部の変位方向に互いに接離するように変位可能な一対の第二支持軸部と、前記第一支持軸部及び前記一対の第二支持軸部に巻き掛けられて支持された無端ベルトと、を備え、前記第一支持軸部が前記上流側の一部の変位方向の中間位置に位置されると共に前記一対の第二支持軸部が互いに接近する側に位置された第一態様と、前記第一支持軸部が前記上流側の一部の変位方向の端側に位置されると共に前記一対の第二支持軸部が互いに離間する側に位置された第二態様と、を取り得るように構成され、
    前記可動流路部材に操作力を付与して前記可動流路部材を前記第一態様と前記第二態様とに切替させる切替手段を備えることを特徴とする請求項1、請求項5、請求項6のいずれか一項に記載の空調装置の吹出口構造。
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