JP2017214052A - レジスタ - Google Patents

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Abstract

【課題】操作ノブを用いた吹出方向の調整を行う際に、操作ノブに対して回動可能なアーム部材に起因する異音を低減可能なレジスタを提供する。【解決手段】レジスタ1は、リテーナ2と、ベゼル5と、複数の水平フィン10と、複数の垂直フィン20と、操作ノブ30を有している。操作ノブ30は、中央水平フィン10Aに対してスライド可能なノブ本体40と、ノブ本体40に対して垂直方向に回動可能なアーム部材50を有している。中央垂直フィン20Aの切欠部25は、連結シャフト26と、上側張出部27と、下側張出部28とを有しており、アーム部材50は、湾曲アーム52と、上側接触片53及び下側接触片56を有している。上側接触片53は、湾曲アーム52の先端から、前記上側張出部27側に突出するように湾曲して伸びている。又、下側接触片56は、湾曲アーム52の先端から、前記下側張出部28側に突出するように湾曲して伸びている。【選択図】図4

Description

本発明は、自動車の車室内の換気や空調の空気吹出部に使用されるレジスタに関するものである。
従来、レジスタは、例えば、自動車のインストルメントパネル等に配設され、例えば空調装置で調節された調和空気を車室内に吹き出す空気吹出部に使用されている。これらのレジスタは、略矩形筒状の枠体内部に左右方向へ平行に延び、上下方向へ回動可能に配設された複数の水平フィンと、水平フィンの後方において、上下方向へ平行に延び、左右方向へ回動可能に配設された垂直フィンと、複数の水平フィンの1つに左右方向にスライド移動可能に装着された操作ノブと、を有している。
そして、これらのレジスタにおいては、使用者が操作ノブを用いて一の水平フィンを上下方向に回動させることによって、複数の水平フィンにおける上下方向の回動量を調整可能に構成されている。又、使用者が一の水平フィンに沿って左右方向にスライド移動させることによって、後方に位置する複数の垂直フィンにおける左右方向の回動量を調整可能に構成されている。これらのレジスタによれば、複数の水平フィン及び複数の垂直フィンの回動量を調整することによって、空気の吹出方向を上下左右に調整することができる。
このようなレジスタにおける操作ノブとして、二股状に形成されたアーム部材が操作ノブの後方部分に上下方向に回動可能に支持されているものが存在している。この場合、アーム部材は、一の垂直フィンに形成された切欠部の周縁部における上側部分と下側部分とを接続する連結シャフトを挟むように配設されており、操作ノブのスライド移動に伴う力を、連結シャフトを介して、垂直フィンに伝達している。
この構成の場合、使用者が操作ノブを用いて水平フィンを上下方向に回動させると、アーム部材は、操作ノブに対して上下方向に回動し、垂直フィンの切欠部内を移動する。この時、アーム部材の先端が切欠部周縁部における上側及び下側に形成された張出部に対して接触してしまい、異音が発生してしまう場合があった。
この問題点を解消すべくなされた発明として、特許文献1記載の発明が知られている。特許文献1記載のレジスタは、複数の前ブレードと、複数の後ブレードを有しており、一の前ブレードにスライド移動可能に配設された操作ノブを用いて、空気の吹出方向を上下左右に調整可能に構成されている。そして、特許文献1記載のレジスタにおいて、一の後ブレードには、前方に開口する切欠部が形成されており、当該切欠部の周縁部には、互いに上下方向に対向する一対の張出部が形成されている。又、連結シャフトが、当該切欠部の周縁部における上側部分と下側部分とを接続している。
そして、特許文献1において、操作ノブの後部には、アーム部材が上下方向に回動可能に配設されている。当該アーム部材は、連結シャフトを左右両側から挟む二股状の湾曲アームと、各湾曲アームの後端を上下方向に拡張した拡張部を有している。当該レジスタは、一の垂直フィンにおける上側張出部及び下側張出部と、アーム部材の後端部(即ち、拡張部)との間の距離を小さくすることで、上側張出部又は下側張出部に対し、アーム部材が接触することで生じる異音の音量を抑制している。
特開2016−052815号公報
上述したように、特許文献1記載の技術によっても、上側張出部又は下側張出部に対してアーム部材が接触することで生じる異音の音量を小さくすることができる。しかしながら、現在においても、操作部材の操作に伴ってアーム部材が垂直方向に回動した場合に、上側張出部又は下側張出部に対してアーム部材が接触することで生じる異音の音量を更に小さくすることは、まだ尚強く要望されている。
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、操作ノブを操作することにより調和空気等の吹出方向を調整可能なレジスタに関し、操作ノブを用いた吹出方向の調整に際し、アーム部材に起因する異音を低減可能なレジスタを提供する。
前記目的を達成するため、請求項1に係るレジスタは、通風路を有するリテーナと、前記リテーナの前面に配設され、前記通風路からの空気が外部に吹き出される空気吹出口が形成されたベゼルと、前記リテーナの通風路において水平方向に延びると共に、垂直方向に回動可能に設けられた複数の水平フィンと、前記複数の水平フィンよりも後方側において垂直方向に延びると共に、前記リテーナの通風路に対して、前記水平方向に回動可能に設けられた複数の垂直フィンと、前記複数の水平フィン及び前記複数の垂直フィンを回動させる為の回動操作に用いられる操作部材と、を有するレジスタであって、前記操作部材は、前記複数の水平フィンの内、一の水平フィンに対してスライド可能に取り付けられると共に、前記水平フィンを垂直方向に回動させる為の操作ノブと、前記操作ノブの後部に対して垂直方向に回動可能に取り付けられ、前記複数の垂直フィンに含まれる一の垂直フィンと連結される二股状のアーム部材と、を有し、前記一の垂直フィンは、当該一の垂直フィンの前方部分が開口された切欠部と、前記切欠部の周縁部における上部及び下部を接続するように垂直に延び、前記二股状のアーム部材の間に配置される連結軸と、前記切欠部の周縁部における上部において、前記水平方向に張り出すように形成された上側張出部と、前記切欠部を介して、前記上側張出部と対向すると共に、前記水平方向に張り出すように形成された下側張出部と、を有し、前記操作部材の水平方向へのスライド移動に伴って、前記アーム部材及び前記連結軸を介して、一の垂直フィンを水平方向に回動させることによって、前記複数の垂直フィンを連動して水平方向に回動させるように構成されており、前記アーム部材は、当該アーム部材の先端から伸び、前記上側張出部側に突出するように湾曲した上側接触片と、当該アーム部材の先端における前記上側接触片よりも下方から伸び、前記下側張出部側に突出するように湾曲した下側接触片と、をそれぞれ有することを特徴とする。
又、請求項2に係るレジスタは、請求項1に記載のレジスタであって、前記上側接触片は、前記上側張出部側の端面に、前記上側張出部に近づく程に狭まるように形成された上側接触部を有し、前記下側接触片は、前記下側張出部側の端面に、前記下側張出部に近づく程に狭まるように形成された下側接触部を有していることを特徴とする。
そして、請求項3に係るレジスタは、請求項1又は請求項2に記載のレジスタであって、前記上側接触片の先端部には、前記上側張出部側の端面であって、前記上側接触片の基端側に向かう程、前記上側張出部側に近づくように傾斜した上側テーパ部が形成され、前記下側接触片の先端部には、前記下側張出部側の端面であって、前記下側接触片の基端側に向かう程、前記下側張出部側に近づくように傾斜した下側テーパ部が形成されていることを特徴とする。
請求項4に係るレジスタは、通風路を有するリテーナと、前記リテーナの前面に配設され、前記通風路からの空気が外部に吹き出される空気吹出口が形成されたベゼルと、前記リテーナの通風路において水平方向に延びると共に、垂直方向に回動可能に設けられた複数の水平フィンと、前記複数の水平フィンよりも後方側において垂直方向に延びると共に、前記リテーナの通風路に対して、前記水平方向に回動可能に設けられた複数の垂直フィンと、前記複数の水平フィン及び前記複数の垂直フィンを回動させる為の回動操作に用いられる操作部材と、を有するレジスタであって、前記操作部材は、前記複数の水平フィンの内、一の水平フィンに対してスライド可能に取り付けられると共に、前記水平フィンを垂直方向に回動させる為の操作ノブと、前記操作ノブの後部に対して垂直方向に回動可能に取り付けられ、前記複数の垂直フィンに含まれる一の垂直フィンと連結される二股状のアーム部材と、を有し、前記一の垂直フィンは、当該一の垂直フィンの前方部分が開口された切欠部と、前記切欠部の周縁部における上部及び下部を接続するように垂直に延び、前記二股状のアーム部材の間に配置される連結軸と、前記切欠部の周縁部における上部において、前記水平方向に張り出すように形成された上側張出部と、前記切欠部を介して、前記上側張出部と対向すると共に、前記水平方向に張り出すように形成された下側張出部と、を有し、前記操作部材の水平方向へのスライド移動に伴って、前記アーム部材及び前記連結軸を介して、一の垂直フィンを水平方向に回動させることによって、前記複数の垂直フィンを連動して水平方向に回動させるように構成されており、前記アーム部材は、前記操作ノブの後部に回動可能に取り付けられるアーム回動軸と、前記アーム回動軸から二股状に延設された一対の湾曲アームと、前記各湾曲アームの後端部における下側面からリング状に形成されたリング状部材と、前記リング状部材の自由端部と前記湾曲アーム上側面との間に形成されたスリット部とを備えたことを特徴とする。
請求項5に係るレジスタは、請求項4に記載のレジスタにおいて、前記リング状部材の厚さは、周縁部に近接するに従ってテーパ状に薄く形成されていることを特徴とする。
請求項6に係るレジスタは、請求項5に記載のレジスタにおいて、前記リング状部材の周端面は、断面視で三角形状に形成されていることを特徴とする。
請求項7に係るレジスタは、通風路を有するリテーナと、前記リテーナの前面に配設され、前記通風路からの空気が外部に吹き出される空気吹出口が形成されたベゼルと、前記リテーナの通風路において水平方向に延びると共に、垂直方向に回動可能に設けられた複数の水平フィンと、前記複数の水平フィンよりも後方側において垂直方向に延びると共に、前記リテーナの通風路に対して、前記水平方向に回動可能に設けられた複数の垂直フィンと、前記複数の水平フィン及び前記複数の垂直フィンを回動させる為の回動操作に用いられる操作部材と、を有するレジスタであって、前記操作部材は、前記複数の水平フィンの内、一の水平フィンに対してスライド可能に取り付けられると共に、前記水平フィンを垂直方向に回動させる為の操作ノブと、前記操作ノブの後部に対して垂直方向に回動可能に取り付けられ、前記複数の垂直フィンに含まれる一の垂直フィンと連結される二股状のアーム部材と、を有し、前記一の垂直フィンは、当該一の垂直フィンの前方部分が開口された切欠部と、前記切欠部の周縁部における上部及び下部を接続するように垂直に延び、前記二股状のアーム部材の間に配置される連結軸と、前記切欠部の周縁部における上部において、前記水平方向に張り出すように形成された上側張出部と、前記切欠部を介して、前記上側張出部と対向すると共に、前記水平方向に張り出すように形成された下側張出部と、を有し、前記操作部材の水平方向へのスライド移動に伴って、前記アーム部材及び前記連結軸を介して、一の垂直フィンを水平方向に回動させることによって、前記複数の垂直フィンを連動して水平方向に回動させるように構成されており、前記アーム部材は、前記操作ノブの後部に回動可能に取り付けられるアーム回動軸と、前記アーム回動軸から二股状に延設された一対の湾曲アームと、前記各湾曲アームの後端部に一体に設けられ、湾曲アームの後端部の上側及び下側にて円弧状に延設されたリング状部材と、前記リング状部材の上側自由端部と前記湾曲アームの後端部における上側面との間に形成された第1スリット部と、前記リング状部材の下側自由端部と前記湾曲アームの後端部における下側面との間に形成された第2スリット部とを備えたことを特徴とする。
請求項8に係るレジスタは、請求項7に記載のレジスタにおいて、前記リング状部材の厚さは、周縁部に近接するに従ってテーパ状に薄く形成されていることを特徴とする。
請求項9に係るレジスタは、請求項8に記載のレジスタにおいて、前記リング状部材の周端面は、断面視で三角形状に形成されていることを特徴とする。
請求項10に係るレジスタは、通風路を有するリテーナと、前記リテーナの前面に配設され、前記通風路からの空気が外部に吹き出される空気吹出口が形成されたベゼルと、前記リテーナの通風路において水平方向に延びると共に、垂直方向に回動可能に設けられた複数の水平フィンと、前記複数の水平フィンよりも後方側において垂直方向に延びると共に、前記リテーナの通風路に対して、前記水平方向に回動可能に設けられた複数の垂直フィンと、前記複数の水平フィン及び前記複数の垂直フィンを回動させる為の回動操作に用いられる操作部材と、を有するレジスタであって、前記操作部材は、前記複数の水平フィンの内、一の水平フィンに対してスライド可能に取り付けられると共に、前記水平フィンを垂直方向に回動させる為の操作ノブと、前記操作ノブの後部に対して垂直方向に回動可能に取り付けられ、前記複数の垂直フィンに含まれる一の垂直フィンと連結される二股状のアーム部材と、を有し、前記一の垂直フィンは、当該一の垂直フィンの前方部分が開口された切欠部と、前記切欠部の周縁部における上部及び下部を接続するように垂直に延び、前記二股状のアーム部材の間に配置される連結軸と、前記切欠部の周縁部における上部において、前記水平方向に張り出すように形成された上側張出部と、前記切欠部を介して、前記上側張出部と対向すると共に、前記水平方向に張り出すように形成された下側張出部と、を有し、前記操作部材の水平方向へのスライド移動に伴って、前記アーム部材及び前記連結軸を介して、一の垂直フィンを水平方向に回動させることによって、前記複数の垂直フィンを連動して水平方向に回動させるように構成されており、前記アーム部材は、前記操作ノブの後部に回動可能に取り付けられるアーム回動軸と、前記アーム回動軸から二股状に延設された一対の湾曲アームと、前記各湾曲アームの後端部に一体に設けられた薄板状の弾性片と、前記弾性片の両側に連結され、円弧状に延設されたリング状部材と、前記リング状部材の上側自由端部と前記湾曲アームの後端部における上側面との間に形成された第1スリット部と、前記リング状部材の下側自由端部と前記湾曲アームの後端部における下側面との間に形成された第2スリット部とを備えたことを特徴とする。
請求項11に係るレジスタは、請求項10に記載のレジスタにおいて、前記リング状部材の厚さは、周縁部に近接するに従ってテーパ状に薄く形成されていることを特徴とする。
請求項12に係るレジスタは、請求項11に記載のレジスタにおいて、前記リング状部材の周端面は、断面視で三角形状に形成されていることを特徴とする。
そして、請求項1記載のレジスタは、リテーナと、ベゼルと、複数の水平フィンと、複数の垂直フィンと、操作部材とを有しており、操作部材を用いて、水平フィン、垂直フィンを回動させることによって、吹き出される空気の流れを所望の方向に調整することが可能である。当該レジスタにおいて、操作部材は、一の水平フィンに対してスライド可能に取り付けられた操作ノブと、前記操作ノブの後部に対して垂直方向に回動可能に取り付けられ、一の垂直フィンと連結される二股状のアーム部材と、を有しており、一の垂直フィンは、前方部分が開口された切欠部と、連結軸と、上側張出部と、下側張出部と、を有しており、連結軸を前記二股状のアーム部材の間に配置して連結されている。
そして、アーム部材の後端部には、二股状に形成されたアーム部材の先端から伸びる上側接触片及び下側接触片が形成されている。上側接触片は、当該アーム部材の先端から伸びており、前記上側張出部側に突出するように湾曲している。又、下側接触片は、当該アーム部材の先端における前記上側接触片よりも下方から伸びており、前記下側張出部側に突出するように湾曲している。従って、当該レジスタによれば、一の垂直フィンにおける上側張出部及び下側張出部と、アーム部材の後端部(即ち、上側接触片及び下側接触片)との間の距離を小さくすることができる。これにより、当該レジスタによれば、操作部材の操作に伴って、アーム部材が垂直方向に回動した場合であっても、上側張出部又は下側張出部に対して、アーム部材が接触することで生じる異音の音量を小さくすることができる。又、上側接触片及び下側接触片は、アーム部材の先端から夫々伸びている為、上側接触片と上側張出部とが接触した場合、又は、下側接触片と下側張出部とが接触した場合における衝撃を、上側接触片、下側接触片によって吸収することができ、もって、上側張出部又は下側張出部に対して、アーム部材が接触することで生じる異音を低減し得る。
また、アーム部材は、2つの湾曲状の上側接触片と下側接触片とを有し、プレート状部材の中央部から肉抜きをした構成を有するので、アーム部材の軽量化を図ることができ、また、アーム部材の軽量化に基づき上側接触片又は下側接触片と上側張出部又は下側張出部とが接触する際の衝撃を小さくして接触時の異音を低減することができる。
又、請求項2記載のレジスタにおいて、前記上側接触片は、前記上側張出部側の端面に上側接触部を有しており、前記下側接触片は、前記下側張出部側の端面に下側接触部を有している。上側接触片は、前記上側張出部に近づく程に狭まるように形成されており、下側接触部は、前記下側張出部に近づく程に狭まるように形成されている。即ち、上側接触部によって、上側張出部に対して上側接触片が接触する際の接触面積を小さくすると共に、下側接触部によって、下側張出部に対して下側接触片が接触する際の接触面積を小さくすることができるので、当該レジスタは、上側張出部又は下側張出部に対して、アーム部材が接触することで生じる異音を低減し得る。
そして、請求項3記載のレジスタにおいて、前記上側接触片の先端部には、上側テーパ部が形成され、前記下側接触片の先端部には、下側テーパ部が形成されている。上側テーパ部は、前記上側張出部側の端面であって、前記上側接触片の基端側に向かう程、前記上側張出部側に近づくように傾斜しており、下側テーパ部は、前記下側張出部側の端面であって、前記下側接触片の基端側に向かう程、前記下側張出部側に近づくように傾斜している。これにより、当該レジスタを組み立てる場合に、上側接触片の上側テーパ部と下側接触片の下側テーパ部との間に、他の構成部材、例えば、上側張出部の一部又は下側張出部の一部が入ってしまうことを防止することができ、レジスタの生産効率を向上させることができる。
請求項4に係るレジスタでは、リテーナと、ベゼルと、複数の水平フィンと、複数の垂直フィンと、操作部材とを有しており、操作部材を用いて、水平フィン、垂直フィンを回動させることによって、吹き出される空気の流れを所望の方向に調整することが可能である。当該レジスタにおいて、操作部材は、一の水平フィンに対してスライド可能に取り付けられた操作ノブと、前記操作ノブの後部に対して垂直方向に回動可能に取り付けられ、一の垂直フィンと連結される二股状のアーム部材と、を有しており、一の垂直フィンは、前方部分が開口された切欠部と、連結軸と、上側張出部と、下側張出部と、を有しており、連結軸を前記二股状のアーム部材の間に配置して連結されている。
また、アーム部材は、操作ノブの後部に回動可能に取り付けられるアーム回動軸と、アーム回動軸から二股状に延設された一対の湾曲アームと、各湾曲アームの後端部における下側面からリング状に形成されたリング状部材と、リング状部材の自由端部と湾曲アーム上側面との間に形成されたスリット部とを備えている。
前記のように構成されたレジスタのアーム部材では、アーム回動軸から二股状に延設された一対の各湾曲アームの後端部における下側面からリング状のリング部材が形成されており、プレート状部材の中央部から肉抜きをした構成を有するので、アーム部材の軽量化を図ることができ、また、アーム部材の軽量化に基づきリング状部材の上側部又は下側部と上側張出部又は下側張出部とが接触する際の衝撃を小さくして接触時の異音を低減することができる。
また、リング状部材の自由端部と湾曲アーム上側面との間にはスリット部が形成されているので、リング状部材は容易に弾性変形して撓み易くなり、これよりリング状部材の上側部又は下側部と上側張出部又は下側張出部とが接触する際の衝撃を小さくして接触時の異音を低減することができる。
請求項5に係るレジスタでは、リング状部材の厚さは周縁部に近接するに従ってテーパ状に薄く形成され、また、請求項6に係るレジスタでは、リング状部材の周端面は断面視で三角形状に形成されているので、上側張出部に対してリング状部材の上側部が接触する際の接触面積を小さくすると共に、下側張出部に対してリング状部材の下側部が接触する際の接触面積を小さくすることができる。これにより、リング状部材が上側張出部又は下側張出部に対して接触する際に生じる異音を低減することができる。
請求項7に係るレジスタでは、テーナと、ベゼルと、複数の水平フィンと、複数の垂直フィンと、操作部材とを有しており、操作部材を用いて、水平フィン、垂直フィンを回動させることによって、吹き出される空気の流れを所望の方向に調整することが可能である。当該レジスタにおいて、操作部材は、一の水平フィンに対してスライド可能に取り付けられた操作ノブと、前記操作ノブの後部に対して垂直方向に回動可能に取り付けられ、一の垂直フィンと連結される二股状のアーム部材と、を有しており、一の垂直フィンは、前方部分が開口された切欠部と、連結軸と、上側張出部と、下側張出部と、を有しており、連結軸を前記二股状のアーム部材の間に配置して連結されている。
また、アーム部材は、操作ノブの後部に回動可能に取り付けられるアーム回動軸と、アーム回動軸から二股状に延設された一対の湾曲アームと、各湾曲アームの後端部に一体に設けられ、湾曲アームの後端部の上側及び下側にて円弧状に延設されたリング状部材と、リング状部材の上側自由端部と湾曲アームの後端部における上側面との間に形成された第1スリット部と、リング状部材の下側自由端部と湾曲アームの後端部における下側面との間に形成された第2スリット部とを備えている。
前記のように構成されたレジスタのアーム部材では、アーム回動軸から二股状に延設された一対の各湾曲アームの後端部の上側及び下側にて円弧状に延設されたリング状部材が形成されており、プレート状部材の中央部から肉抜きをした構成を有するので、アーム部材の軽量化を図ることができ、また、アーム部材の軽量化に基づきリング状部材の上側部又は下側部と上側張出部又は下側張出部とが接触する際の衝撃を小さくして接触時の異音を低減することができる。
また、リング状部材の上側自由端部と湾曲アームの後端部における上側面との間に形成された第1スリット部と、リング状部材の下側自由端部と湾曲アームの後端部における下側面との間に形成された第2スリット部とが形成されているので、リング状部材は容易に弾性変形して撓み易くなり、これよりリング状部材の上側部又は下側部と上側張出部又は下側張出部とが接触する際の衝撃を小さくして接触時の異音を低減することができる。
請求項8に係るレジスタでは、リング状部材の厚さは周縁部に近接するに従ってテーパ状に薄く形成され、また、請求項9に係るレジスタでは、リング状部材の周端面は断面視で三角形状に形成されているので、上側張出部に対してリング状部材の上側部が接触する際の接触面積を小さくすると共に、下側張出部に対してリング状部材の下側部が接触する際の接触面積を小さくすることができる。これにより、リング状部材が上側張出部又は下側張出部に対して接触する際に生じる異音を低減することができる。
請求項10に係るレジスタでは、テーナと、ベゼルと、複数の水平フィンと、複数の垂直フィンと、操作部材とを有しており、操作部材を用いて、水平フィン、垂直フィンを回動させることによって、吹き出される空気の流れを所望の方向に調整することが可能である。当該レジスタにおいて、操作部材は、一の水平フィンに対してスライド可能に取り付けられた操作ノブと、前記操作ノブの後部に対して垂直方向に回動可能に取り付けられ、一の垂直フィンと連結される二股状のアーム部材と、を有しており、一の垂直フィンは、前方部分が開口された切欠部と、連結軸と、上側張出部と、下側張出部と、を有しており、連結軸を前記二股状のアーム部材の間に配置して連結されている。
また、アーム部材は、操作ノブの後部に回動可能に取り付けられるアーム回動軸と、アーム回動軸から二股状に延設された一対の湾曲アームと、各湾曲アームの後端部に一体に設けられた薄板状の弾性片と、弾性片の両側に連結され、円弧状に延設されたリング状部材と、リング状部材の上側自由端部と湾曲アームの後端部における上側面との間に形成された第1スリット部と、リング状部材の下側自由端部と湾曲アームの後端部における下側面との間に形成された第2スリット部とを備えている。
前記のように構成されたレジスタのアーム部材では、アーム回動軸から二股状に延設された一対の各湾曲アームの後端部に設けられた弾性片の両側に円弧上に延設されたリング状部材が連結されており、プレート状部材の中央部から肉抜きをした構成を有するので、アーム部材の軽量化を図ることができ、また、アーム部材の軽量化に基づきリング状部材の上側部又は下側部と上側張出部又は下側張出部とが接触する際の衝撃を小さくして接触時の異音を低減することができる。
また、リング状部材の上側自由端部と湾曲アームの後端部における上側面との間に第1スリット部が形成されるとともに、リング状部材の下側自由端部と湾曲アームの後端部における下側面との間に第2スリット部が形成されているので、リング状部材は容易に弾性変形して撓み易くなり、これよりリング状部材の上側部又は下側部と上側張出部又は下側張出部とが接触する際の衝撃を小さくして接触時の異音を低減することができる。
請求項11に係るレジスタでは、リング状部材の厚さは周縁部に近接するに従ってテーパ状に薄く形成され、また、請求項12に係るレジスタでは、リング状部材の周端面は断面視で三角形状に形成されているので、上側張出部に対してリング状部材の上側部が接触する際の接触面積を小さくすると共に、下側張出部に対してリング状部材の下側部が接触する際の接触面積を小さくすることができる。これにより、リング状部材が上側張出部又は下側張出部に対して接触する際に生じる異音を低減することができる。
第1実施形態に係るレジスタの正面図である。 第1実施形態に係るレジスタの外観斜視図である。 第1実施形態に係るレジスタの水平断面図である。 第1実施形態に係るレジスタの垂直断面図である。 第1実施形態に係る連結機構部の外観斜視図である。 第1実施形態に係る連結機構部の上面図である。 第1実施形態に係る連結機構部の側面図である。 第1実施形態に係るアーム部材の外観斜視図である。 第1実施形態に係るアーム部材の側面図である。 図9におけるIII−III断面を示す断面図である。 通常状態における連結機構部の状態を示す垂直断面図である。 下方回動状態における連結機構部の状態を示す垂直断面図である。 図12におけるIV−IV断面を示す断面図である。 上方回動状態における連結機構部の状態を示す垂直断面図である。 図14におけるV−V断面を示す断面図である。 第2本実施形態に係るレジスタの垂直断面図である。 第2実施形態に係る連結機構部の外観斜視図である。 第2実施形態に係る連結機構部の上面図である。 第2実施形態に係る連結機構部の側面図である。 第2実施形態に係るアーム部材の外観斜視図である。 第2実施形態に係るアーム部材の側面図である。 図21におけるIII−III断面を示す断面図である。 下方回動状態における連結機構部の状態を示す垂直断面図である。 図23におけるIV−IV断面を示す断面図である。 上方回動状態における連結機構部の状態を示す垂直断面図である。 図25におけるV−V断面を示す断面図である。 第3本実施形態に係るレジスタの垂直断面図である。 第3実施形態に係る連結機構部の外観斜視図である。 第3実施形態に係る連結機構部の上面図である。 第3実施形態に係る連結機構部の側面図である。 第3実施形態に係るアーム部材の外観斜視図である。 第3実施形態に係るアーム部材の側面図である。 図32におけるIII−III断面を示す断面図である。 下方回動状態における連結機構部の状態を示す垂直断面図である。 上方回動状態における連結機構部の状態を示す垂直断面図である。 第4本実施形態に係るレジスタの垂直断面図である。 第4実施形態に係る連結機構部の外観斜視図である。 第4実施形態に係る連結機構部の上面図である。 第4実施形態に係る連結機構部の側面図である。 第4実施形態に係るアーム部材の外観斜視図である。 第4実施形態に係るアーム部材の側面図である。 図41におけるIII−III断面を示す断面図である。 下方回動状態における連結機構部の状態を示す垂直断面図である。 上方回動状態における連結機構部の状態を示す垂直断面図である。
以下、本発明に係るレジスタを、自動車等の車室前方に配置されるインストルメントパネルに配設され、空調装置で調節された調和空気を車室内に吹き出すレジスタ1に具体化した第1乃至第4実施形態に基づいて図面を参照しつつ詳細に説明する。
尚、以下の説明においては、当該レジスタ1における送風方向下流側(即ち、車室側)を前方とし、送風方向上流側(即ち、空調装置側)を後方として説明する。又、当該レジスタ1の前方において、レジスタ1と正対した利用者の視点で、上下方向及び左右方向を定義する。
(レジスタの概略構成)
先ず、第1実施形態に係るレジスタについて説明する。
図1〜図4に示すように、レジスタ1は、リテーナ2と、ベゼル5とを有しており、空調装置で調節された調和空気を車室内に吹き出すように構成されている。リテーナ2は、略矩形筒状に形成されており、その内部が通風路3を構成している。リテーナ2の後端部は、通風路3を介して空調装置(図示せず)に接続されている。
そして、ベゼル5は、リテーナ2の前面に配設される略矩形枠状の部材であり、空気吹出口6を有している。空気吹出口6は、空調装置で調節された空気を、通風路3を介して、レジスタ1の外部(乗員側)に向けて吹き出す。そして、ベゼル5の右側部分には、操作ダイヤル7が配設されており、当該操作ダイヤル7は、リテーナ2内部の通風路3を、シャッタ4によって開閉する際に操作される。
リテーナ2の前側開口部分には、複数の水平フィン10が、左右両側の側壁に対して回動可能に支持されている。複数(第1実施形態においては、3本)の水平フィン10は、それぞれ左右方向に延びるように形成された板状の水平フィン本体11を有しており、上下方向に配設された各水平フィン10の夫々に対して、平行に配設されている。
そして、各水平フィン10の左右両端部には、回動支持軸12が同軸上に設けられている(図3等参照)。当該回動支持軸12は、水平フィン10の左右両端部から外側方向に突出している。各回動支持軸12がリテーナ2の左右側壁に対して回動可能に取り付けられている為、各水平フィン10は、回動支持軸12の軸心周り(つまり、上下方向)に回動可能に取り付けられている。
各水平フィン10の左右方向における端部には、リンク支持軸13が、当該端部の略中央部に形成されている。当該レジスタ1においては、3本の水平フィン10のリンク支持軸13がリンク部材(図示せず)で連結されている為、3本の水平フィン10が全て連動して上下方向に回動する。
図1乃至図4に示すように、上下方向に並ぶ水平フィン10の中段には、中央水平フィン10Aが配置されている。中央水平フィン10Aには、操作ノブ30が、中央水平フィン10Aの水平フィン本体11に沿って、左右方向へスライド可能に取り付けられている。当該レジスタ1においては、操作ノブ30を上下方向に操作することにより、中央水平フィン10Aを上下方向に回動する。そして、中央水平フィン10Aの回動が各リンク支持軸13を介して伝達される為、各水平フィン10は、全て連動して上下方向に回動する。これにより、当該レジスタ1において、空気吹出口6から吹出される空気の吹出方向が上下方向に調整される。
そして、リテーナ2内部においては、複数(第1実施形態においては、5本)の垂直フィン20が、複数の水平フィン10よりも後側で、且つシャッタ4よりも前側部分に配設されている。各垂直フィン20は、上下方向に延びる板状を為し、互いに平行となるように配設されている。
図4等に示すように、各垂直フィン20の上下両端部には、上回動支持軸22、下回動支持軸23が、それぞれ上下方向に突出し、且つ、同軸上に位置するように形成されている。上回動支持軸22、下回動支持軸23は、リテーナ2の上下側壁に回動可能に支持されている為、各垂直フィン20は、上回動支持軸22及び下回動支持軸23を結ぶ軸周りに、左右方向へ回動可能に取り付けられている。
そして、各垂直フィン20の上端部には、リンク支持軸24が後方部分に形成されている。図4に示すように、各垂直フィン20のリンク支持軸24がリンク部材60で連結されている為、一の垂直フィンが左右方向に回動すると、全ての垂直フィン20が連動して左右方向に回動するように構成されている。
ここで、複数の垂直フィン20は、レジスタ1の左右方向における中央部分に、中央垂直フィン20Aを有している。図1〜図4に示すように、中央垂直フィン20Aは、中央水平フィン10Aにスライド移動可能に取り付けられた操作ノブ30の背面側に位置している。中央垂直フィン20Aは、後述する連結機構部CPによって、操作ノブ30のスライド移動が伝達されるように連結されている為、操作ノブ30のスライド移動に伴って、左右方向に回動する。
そして、複数の垂直フィン20は、夫々、リンク支持軸24を介して、リンク部材60に連結されている為、全ての垂直フィン20が、中央垂直フィン20Aの左右方向への回動に連動して左右方向へ回動する。従って、当該レジスタ1によれば、操作ノブ30をスライド移動させて、全ての垂直フィン20を左右方向へ回動させることによって、空気吹出口6から吹出される空気の吹出方向を、左右方向に調整することができる。
(連結機構部の概略構成)
続いて、本実施形態に係るレジスタ1における連結機構部CPについて、図面を参照しつつ説明する。連結機構部CPは、複数の水平フィン10を上下方向に、複数の垂直フィン20を左右方向にそれぞれ回動させるための機構部であり、図5乃至図7に示すように、中央水平フィン10Aに対してスライド移動可能に取り付けられた操作ノブ30と、中央垂直フィン20Aとを連結して構成される。
(中央垂直フィンにおける切欠部の構成)
図5乃至図7に示すように、中央垂直フィン20Aは、切欠部25が形成されている点を除き、他の垂直フィン20と同様の構成であり、垂直フィン本体21と、上回動支持軸22と、下回動支持軸23と、リンク支持軸24とを有している。
即ち、中央垂直フィン20Aの上下両端部においても、上回動支持軸22、下回動支持軸23が、夫々上下方向に突出し、且つ、同軸上に位置するように形成されている。そして、中央垂直フィン20Aの下端部における後方部分には、リンク支持軸24が形成されている。そして、中央垂直フィン20Aにおいても、垂直フィン本体21は、他の垂直フィン20と同様に、上回動支持軸22と下回動支持軸23を通る中心線を基準として、後方側に延びる平板状に形成されている。
そして、中央垂直フィン20Aには、切欠部25が、当該垂直フィン本体21の前方側において、中央垂直フィン20Aの上下方向略中央部分に形成されている。当該切欠部25は、垂直フィン本体21の前端縁から後方に向かって切り欠かれ、前方に向かって開口するように形成されており、連結シャフト26と、上側張出部27と、下側張出部28とを有している。
切欠部25の周縁部における前端部には、連結シャフト26が形成されており、当該連結シャフト26は、切欠部25における周縁部の上部及び下部を接続するように垂直に延びている。連結シャフト26は、垂直フィン本体21と一体に形成されており、操作ノブ30のスライド移動に伴う力が伝達される部分を構成している。
上側張出部27は、切欠部25の周縁部における上側部分に、フランジ状に形成されており、垂直フィン本体21を基準として、左右方向(即ち、水平方向)に張り出すように形成されている。そして、下側張出部28は、切欠部25の周縁部における下側部分に、フランジ状に形成されており、切欠部25を介して、上側張出部27と対向するように配置される。又、下側張出部28は、上側張出部27と同様に、垂直フィン本体21を基準として、左右方向(即ち、水平方向)に張り出すように形成されている。
(操作ノブの構成)
操作ノブ30は、上述したように、連結機構部CPを構成すると共に、レジスタ1の使用者が空気の吹出方向を調節する際の操作に用いられるノブ本体40と、アーム部材50とを有している。当該アーム部材50は、中央垂直フィン20Aの連結シャフト26と係合しており、ノブ本体40のスライド移動に伴う力が伝達される。
(ノブ本体の構成)
図5乃至図7に示すように、ノブ本体40は、中央水平フィン10Aに対してスライド可能に取り付けられると共に、水平フィン10を垂直方向に回動させる為の操作ノブ30の主要部を構成する。ノブ本体40は、挿通孔41と、軸保持部42を有している。
挿通孔41は、当該ノブ本体40を左右方向に貫通するように形成されている。当該ノブ本体40は、中央垂直フィン20Aを挿通孔41に挿通するように取り付けられている為、中央垂直フィン20Aに対して、左右方向にスライド移動可能に配設される。
そして、軸保持部42は、ノブ本体40の後端部において、左右両端部それぞれに設けられており、後述するアーム部材50のアーム回動軸51を軸支している(図3、図5等参照)。従って、当該軸保持部42は、ノブ本体40に対して、当該アーム部材50を垂直方向へ回動自在に支持している。
(アーム部材の構成)
そして、アーム部材50は、ノブ本体40の後端部において、垂直方向に回動可能に取り付けられており、アーム回動軸51と、湾曲アーム52を有している。当該アーム部材50は、中央垂直フィン20Aの連結シャフト26と係合することで、ノブ本体40のスライド移動に伴う力を、中央垂直フィン20Aに対して伝達する。そして、アーム部材50は、ノブ本体40に対して垂直方向に回動可能に取り付ける為のアーム回動軸51と、当該アーム回動軸51から後方に向かって延びる二股状の湾曲アーム52と、を有している。
アーム回動軸51は、アーム部材50の前端部の外側部分に、左右方向に突出するように形成されており、左右両側のアーム回動軸51が同軸上に位置している。図3等にしめすように、当該アーム回動軸51は、ノブ本体40後端部に形成された軸保持部42によって、回動自在に保持されている。これにより、アーム部材50は、ノブ本体40に対して、アーム回動軸51を中心として垂直方向へ回動可能に連結されている。
そして、二股状の湾曲アーム52は、アーム回動軸51の左右方向中央部分において、左右方向に間隔を空けて形成されており、アーム部材50の前端部から後方に向かって延びている。図8、図9に示すように、当該湾曲アームは、アーム回動軸51から後方に向かって延びる途中で下方に向かって一度湾曲した後、その後方において上方に向かって湾曲している。二股状に形成された湾曲アーム52の間には、中央垂直フィン20Aの連結シャフト26が配置される(図3乃至図7参照)。換言すれば、一対の湾曲アーム52は、連結シャフト26を挟んで左右両側に配設される。
従って、操作ノブ30がスライド移動すると、ノブ本体40と共に、アーム部材50も移動する為、湾曲アーム52は、中央垂直フィン20Aの連結シャフト26を押圧する。そして、この連結シャフト26の押圧に伴って、中央垂直フィン20Aが左右方向へ回動する為、他の垂直フィン20も、連動して左右方向に回動する。
尚、第1実施形態においては、中央水平フィン10Aの上下方向への回動に伴って、操作ノブ30も上下方向に回動するが、一対の湾曲アーム52の間に、上下方向に延びる連結シャフト26が配置されている為、湾曲アーム52が、操作ノブ30の上下方向への回動に伴って、連結シャフト26に接触することはない。従って、操作ノブ30の上下方向に対する回動は、複数の垂直フィン20を左右方向へ回動させることはない。
そして、各湾曲アーム52の先端(アーム回動軸51側とは逆側の端部)には、上側接触片53及び下側接触片56が形成されている。上側接触片53は、当該アーム部材50における各湾曲アーム52の先端から伸びており、側面視において、前記上側張出部27側に突出する円弧を描くように湾曲している(図8、図9等参照)。
図7乃至図9に示すように、上側接触片53の上面(即ち、上側張出部27側に位置する面)には、上側接触部54が形成されている。図9等に示すように、上側接触片53の上面は、前記上側張出部27に近づく上方側ほど、その左右方向の寸法が狭まるように形成されており、その頂点部分によって、上側接触部54が構成されている。
そして上側接触片53の先端部(アーム回動軸51側とは逆側の端部)には、上側テーパ部55が形成されている。上側テーパ部55は、上側接触片53における上側張出部27側の端面であって、前記上側接触片53の基端側に向かう程、前記上側張出部27側に近づくように傾斜している。
従って、レジスタ1の組立作業を行う際に、上側接触片53に対して上方から他の構成部材が接触したとしても、上側テーパ部55によって外方へ跳ねかえすことができる。これにより、当該レジスタ1によれば、レジスタ1の組立作業を行う際に、上側テーパ部55によって、他の構成部材が上側接触片53と下側接触片56の間に入り込むことを防止することができ、もって、レジスタ1の組立作業性を高めることができる。
そして、下側接触片56は、当該アーム部材50の各湾曲アーム52の先端において、上側接触片53の基端よりも下方から伸びており、側面視において、前記下側張出部28側に突出する円弧を描くように湾曲している(図8、図9等参照)。
当該下側接触片56の下面(即ち、下側張出部28側に位置する面)には、下側接触部57が形成されている(図7乃至図9参照)。下側接触部57の下面は、前記下側張出部28に近づく下方側ほど、その左右方向の寸法が狭まるように形成されており、その頂点部分によって、下側接触部57が構成されている。
又、下側接触部57の先端部(アーム回動軸51側とは逆側の端部)には、下側テーパ部58が形成されている。下側テーパ部58は、下側接触片56における下側張出部28側の端面であって、前記下側接触部57の基端側に向かう程、前記下側張出部28側に近づくように傾斜している。
従って、レジスタ1の組立作業を行う際に、下側接触片56に対して下方から他の構成部材が接触したとしても、下側テーパ部58によって外方へ跳ねかえすことができる。これにより、当該レジスタ1によれば、レジスタ1の組立作業を行う際に、下側テーパ部58によって、他の構成部材が上側接触片53と下側接触片56の間に入り込むことを防止することができ、もって、レジスタ1の組立作業性を高めることができる。
(レジスタの動作)
続いて、上述のように構成されたレジスタ1において、シャッタ4を開けた状態で空気の吹出方向を上下左右に調整する方法について説明する。先ず、空気の吹出方向を左右に調整する場合について説明する。この場合、使用者は、中央水平フィン10Aに沿って、操作ノブ30を左右方向にスライド移動させる。これにより、操作ノブ30の移動力がアーム部材50の湾曲アーム52から、連結シャフト26を介して、中央垂直フィン20Aに伝達される。これにより、中央垂直フィン20Aが左右方向に回動する為、他の垂直フィン20は、各リンク支持軸24及びリンク部材60を介して、それに連動して左右方向に回動する。これにより、当該レジスタ1によれば、操作ノブ30を左右方向にスライド移動させることで、空気の吹出方向を、所望の方向へ左右に調整することができる。
続いて、第1実施形態に係るレジスタ1において、空気の吹出方向を上下に調整する場合について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
(通常状態における連結機構部の状態)
はじめに、各水平フィン10の前端と後端が同じ高さとなる通常状態である場合について、図11を参照しつつ説明する。通常状態にある場合、操作ノブ30のノブ本体40は、中央水平フィン10Aと共に、ノブ本体40の前端と後端が同じ高さとなる状態となっている。
ここで、第1実施形態における操作ノブ30においては、上述したように、アーム部材50は、ノブ本体40の後端部において、上下方向に回動可能に軸支されており、湾曲アーム52の後端部に上側接触片53及び下側接触片56を有している。従って、アーム部材50は、ノブ本体40の後端部において、アーム回動軸51を軸に回動可能な状態にあり、上側張出部27と下側張出部28の間の切欠部25内には、上側接触片53及び下側接触片56が位置している。
(下方回動状態における連結機構部の状態)
次に、複数の水平フィン10を水平状態から下方回動状態に変更し、空気の吹出方向を下向きに調整する場合について説明する。
複数の水平フィン10を下方回動状態に調整する場合、使用者は、操作ノブ30を用いて、中央水平フィン10Aを下方向に回動させ、水平フィン本体11の前端が下側に、後端が上側になるように調整する。この中央水平フィン10Aの回動に連動して、他の水平フィン10も同様に、水平フィン本体11の前端が下側に、後端が上側になるように回動する。これにより、当該レジスタ1によれば、操作ノブ30を下方向に回動させることで、空気の吹出方向を、所望の下方向に調整することができる(図12参照)。
この時、中央水平フィン10Aの回動に伴って、軸保持部42が形成されているノブ本体40の後端側が、通常状態の位置から斜め前方上側に移動する為、アーム部材50は、アーム回動軸51を軸に回動しながら前方に移動し、上側接触片53及び下側接触片56も連動して前方へ移動していく。図12、図13に示すように、水平フィン10を限界まで下方へ回動させると、上側接触片53における上側接触部54の一部のみが、中央垂直フィン20Aの上側張出部27下面と当接する。尚、この時、中央垂直フィン20Aの下側張出部28上面と、下側接触片56の下端面との間には、所定の隙間が形成されている。
上述したように、上側接触片53は、側面視において、上側張出部27側に突出する円弧を描くように湾曲している為、上側接触片53と上側張出部27との間の距離は、湾曲アーム52の先端に比べて十分に小さい。従って、当該レジスタ1によれば、複数の水平フィン10を下方回動状態に調整する場合に、上側接触片53が上側張出部27の下面と当接する際の異音の音量を低減することができる。
又、上側接触片53は、湾曲アーム52の先端から円弧を描くように突出形成されている為、上側張出部27に対して上側接触片53が接触した場合の衝撃を、当該上側接触片53の弾性変形によって吸収することができる。即ち、当該レジスタ1によれば、この点においても、複数の水平フィン10を下方回動状態に調整する場合に、上側接触片53が上側張出部27の下面と当接する際の異音の音量を低減することができる。
図13に示すように、中央垂直フィン20Aの上側張出部27下面に対して、上側接触片53における上側接触部54の一部のみが当接する。即ち、当該レジスタ1によれば、上側張出部27に対して上側接触片53が接触する際の接触面積を小さくすることができるので、上側張出部27に対して、アーム部材50が接触することで生じる異音の音量を低減し得る。
(上方回動状態における連結機構部の状態)
続いて、複数の水平フィン10を水平状態から上方回動状態に変更し、空気の吹出方向を上向きに調整する場合について説明する。
複数の水平フィン10を上方回動状態に調整する場合、使用者は、操作ノブ30を用いて、中央水平フィン10Aを上方向に回動させ、水平フィン本体11の前端が上側に、後端が下側になるように調整する。この中央水平フィン10Aの回動に連動して、他の水平フィン10も同様に、水平フィン本体11の前端が上側に、後端が下側になるように回動する。これにより、当該レジスタ1によれば、操作ノブ30を上方向に回動させることで、空気の吹出方向を、所望の上方向に調整することができる(図14参照)。
この時、中央水平フィン10Aの回動に伴って、軸保持部42が形成されているノブ本体40の後端側が、通常状態の位置から斜め前方下側に移動する為、アーム部材50は、アーム回動軸51を軸に回動しながら前方に移動し、上側接触片53及び下側接触片56も連動して前方へ移動していく。
ここで、アーム部材50の各湾曲アーム52は、上方に向かって突出するように湾曲している為、湾曲アーム52が下側張出部28の前端上面に干渉することはない。従って、水平フィン10を上方に回動させ得る範囲が、下側張出部28とアーム部材50の接触によって制限されることはなく、操作ノブ30による操作性を維持することができる。
図14、図15に示すように、水平フィン10を限界まで上方へ回動させると、下側接触片56における下側接触部57の一部のみが、中央垂直フィン20Aの下側張出部28上面と当接する。尚、この時、中央垂直フィン20Aの上側張出部27上面と、上側接触片53の上端面との間には、所定の隙間が形成されている。
そして、下側接触片56は、側面視において、下側張出部28側に突出する円弧を描くように湾曲している為、下側接触片56と下側張出部28との間の距離は、湾曲アーム52の先端に比べて十分に小さい。従って、当該レジスタ1によれば、複数の水平フィン10を上方回動状態に調整する場合に、下側接触片56が下側張出部28の上面と当接する際の異音の音量を低減することができる。
又、下側接触片56は、湾曲アーム52の先端から円弧を描くように突出形成されている為、下側張出部28に対して下側接触片56が接触した場合の衝撃を、当該下側接触片56の弾性変形によって吸収することができる。即ち、当該レジスタ1によれば、この点においても、複数の水平フィン10を上方回動状態に調整する場合に、下側接触片56が下側張出部28の上面と当接する際の異音の音量を低減することができる。
図15に示すように、中央垂直フィン20Aの下側張出部28上面に対して、下側接触片56における下側接触部57の一部のみが当接する。即ち、当該レジスタ1によれば、下側張出部28に対して下側接触片56が接触する際の接触面積を小さくすることができるので、下側張出部28に対して、アーム部材50が接触することで生じる異音の音量を低減し得る。
図11乃至図15に示すように、第1実施形態におけるレジスタ1によれば、操作ノブ30を操作して複数の水平フィン10を上下方向に回動させる何れの過程においても、上側張出部27と上側接触片53の間、又は、下側張出部28と下側接触片56の間の何れか一方に隙間が形成される。従って、当該レジスタ1によれば、操作ノブ30を操作して複数の水平フィン10を上下方向に回動させる操作に際して、アーム部材50との間に大きな摩擦抵抗が生じることはなく、空気の吹出方向を上下に調整する際の操作性を良好に維持することができる。
又、上側接触片53及び下側接触片56は、アーム部材50における湾曲アーム52を基準として、夫々、上側張出部27及び下側張出部28に近づくような円弧を描くように形成されている為、アーム部材50に対する上側張出部27、下側張出部28の距離を短くすることができる。従って、操作ノブ30を操作して複数の水平フィン10を上下方向に回動させる場合に、上側張出部27、下側張出部28に接触するまでにアーム部材50が移動する距離を短くすることができる為、両者の接触に起因する異音の大きさを低減することができる。
以上説明したように、第1実施形態に係るレジスタ1では、リテーナ2と、ベゼル5と、複数の水平フィン10と、複数の垂直フィン20と、操作ノブ30とを有しており、操作ノブ30を用いて、水平フィン10、垂直フィン20を回動させることによって、吹き出される空気の流れを所望の方向に調整可能に構成されている。
図3乃至図7に示すように、操作ノブ30は、中央水平フィン10Aに対してスライド可能に取り付けられたノブ本体40と、ノブ本体40の後部に対して垂直方向に回動可能に取り付けられ、中央垂直フィン20Aと連結される二股状のアーム部材50と、を有している。そして、中央垂直フィン20Aは、前方部分が開口された切欠部25と、連結シャフト26と、上側張出部27と、下側張出部28とを有しており、連結シャフト26は前記二股状のアーム部材50の間に配置され、切欠部25の周縁における前端部を上下方向に連結している。
図8乃至図10に示すように、アーム部材50の後端部において、二股状に形成された湾曲アーム52の先端から伸びる上側接触片53及び下側接触片56が形成されている。上側接触片53は、当該湾曲アーム52の先端から伸びており、前記上側張出部27側に突出するように湾曲している。又、下側接触片56は、当該湾曲アーム52の先端における前記上側接触片53よりも下方から伸びており、前記下側張出部28側に突出するように湾曲している。
従って、当該レジスタ1によれば、中央垂直フィン20Aにおける上側張出部27及び下側張出部28と、アーム部材50の後端部(即ち、上側接触片53及び下側接触片56)との間の距離を小さくすることができる。これにより、当該レジスタ1によれば、操作ノブ30の操作に伴って、アーム部材50が垂直方向に回動した場合であっても、上側張出部27又は下側張出部28に対して、アーム部材50が接触することで生じる異音の音量を小さくすることができる。
又、上側接触片53及び下側接触部57片は、アーム部材50における湾曲アーム52の先端から夫々伸びている為、上側接触片53と上側張出部27とが接触した場合や、下側接触片56と下側張出部28とが接触した場合における衝撃を、上側接触片53、下側接触片56によって吸収することができ、もって、上側張出部27又は下側張出部28に対して、アーム部材50が接触することで生じる異音を低減し得る。
また、アーム部材50は、2つの湾曲状の上側接触片53と下側接触片56とを有し、プレート状部材の中央部から肉抜きをした構成を有するので、アーム部材50の軽量化を図ることができ、また、アーム部材50の軽量化に基づき上側接触片53又は下側接触片56と上側張出部27又は下側張出部28とが接触する際の衝撃を小さくして接触時の異音を低減することができる。
図10等に示すように、上側接触片53の上面は、前記上側張出部27に近づく上方側ほど、その左右方向の寸法が狭まるように形成されており、その頂点部分によって、上側接触部54が構成されている。そして、下側接触部57の下面は、前記下側張出部28に近づく下方側ほど、その左右方向の寸法が狭まるように形成されており、その頂点部分によって、下側接触部57が構成されている。
即ち、当該レジスタ1によれば、上側接触部54によって、上側張出部27に対して上側接触片53が接触する際の接触面積を小さくすると共に、下側接触部57によって、下側張出部28に対して下側接触片56が接触する際の接触面積を小さくすることができる。これにより、当該レジスタ1は、上側張出部27又は下側張出部28に対して、アーム部材50が接触することで生じる異音を低減し得る。
そして、前記上側接触片53の先端部には、上側テーパ部55が形成され、前記下側接触片56の先端部には、下側テーパ部58が形成されている(図9参照)。上側テーパ部55は、上側接触片53の上面を構成しており、前記上側接触片53の基端側に向かう程、前記上側張出部27側に近づくように傾斜している。下側テーパ部58は、下側接触片56の下面を構成しており、前記下側接触片56の基端側に向かう程、前記下側張出部28側に近づくように傾斜している。これにより、当該レジスタ1を組み立てる場合に、上側接触片53の上側テーパ部55と下側接触片56の下側テーパ部58との間に、他の構成部材、例えば、上側張出部27の一部又は下側張出部28の一部が入ってしまうことを防止することができ、レジスタ1の生産効率を向上させることができる。
続いて、第2実施形態に係るレジスタについて、図16乃至図26を参照しつつ説明する。尚、第2実施形態に係るレジスタは、前記した第1実施形態に係るレジスタ1と基本的に同一の構成を有しており、第1実施形態のレジスタと第2実施形態のレジスタとは、操作ノブに連結されるアーム部材の構成のみが異なっているだけである。
従って、以下の説明においては、アーム部材の構成上の相違点に着目して説明することとし、その他の構成における各構成要素・部材には第1実施形態におけると同一の符号を付するとともに、その詳細な説明を省略するものとする。
以下、第2実施形態に係るレジスタ1に使用されているアーム部材150の特徴的構成について説明する。
(アーム部材の構成)
アーム部材150は、図16、図17、図19乃至図21等に示すように、ノブ本体40の後端部において、垂直方向に回動可能に取り付けられるアーム回動軸151、アーム回動軸151から二股状に延設された一対の湾曲アーム152、及び、各湾曲アーム152の後端部における下側面からリング状に一対の形成されたリング状部材153を有している。かかる各リング状部材153において、その自由端部154と各湾曲アーム152の上側面155との間にはスリット部156が形成されている。
ここに、アーム部材150における二股状の各湾曲アーム152の間に、中央垂直フィン20Aの連結シャフト26が係合し、これによりノブ本体40のスライド移動に伴う力が中央垂直フィン20Aに対して伝達される。
アーム回動軸151は、アーム部材150の前端部の外側部分に、左右方向に突出するように形成されており、左右両側のアーム回動軸151が同軸上に位置している。図3等に示すように、アーム回動軸151は、ノブ本体40後端部に形成された軸保持部42によって、回動自在に保持されている。これにより、アーム部材150は、ノブ本体40に対して、アーム回動軸151を中心として垂直方向へ回動可能に連結されている。
二股状の湾曲アーム152は、アーム回動軸151の左右方向中央部分において、左右方向に間隔を空けて形成されており、アーム部材150の前端部から後方に向かって延びている。図20、図21に示すように、湾曲アーム152は、アーム回動軸151から後方に向かって延びる途中で下方に向かって一度湾曲した後、その後方において上方に向かって湾曲している。二股状に形成された湾曲アーム152の間には、中央垂直フィン20Aの連結シャフト26が配置される(図3、図16乃至図19参照)。換言すれば、一対の湾曲アーム152は、連結シャフト26を挟んで左右両側に配設される。
従って、操作ノブ30がスライド移動すると、ノブ本体40と共に、アーム部材150も移動する為、湾曲アーム152は、中央垂直フィン20Aの連結シャフト26を押圧する。そして、この連結シャフト26の押圧に伴って、中央垂直フィン20Aが左右方向へ回動し、これにより他の垂直フィン20も、連動して左右方向に回動する。
尚、第2実施形態においては、中央水平フィン10Aの上下方向への回動に伴って、操作ノブ30も上下方向に回動するが、一対の湾曲アーム152の間に、上下方向に延びる連結シャフト26が配置されている為、湾曲アーム152が、操作ノブ30の上下方向への回動に伴って、連結シャフト26に接触することはない。従って、操作ノブ30の上下方向に対する回動は、複数の垂直フィン20を左右方向へ回動させることはない。
各湾曲アーム152の後端部における下側面から上方に向かってリング状に形成されたリング状部材153を有しており、かかるリング状部材153の上面157は、図16、図17、図19に示すように、上側張出部27側に対向しており、また、リング状部材153の下面158は、下側張出部28に対向している。
また、図20、図22、図24、図26に示すように、リング状部材153の厚さは周縁部に近接するに従ってテーパ状に薄く形成され、また、リング状部材153の周端面は断面視で三角形状に形成されている。これより、上側張出部27に対してリング状部材153の上面157が接触する際の接触面積を小さくすると共に、下側張出部28に対してリング状部材153の下面158部が接触する際の接触面積を小さくすることができる。これにより、リング状部材153が上側張出部27又は下側張出部28に対して接触する際に生じる異音を低減することができる。
(レジスタの動作)
続いて、上述のように構成された第2実施形態に係るレジスタ1において、シャッタ4を開けた状態で空気の吹出方向を上下左右に調整する方法について説明する。先ず、空気の吹出方向を左右に調整する場合について説明する。この場合、使用者は、中央水平フィン10Aに沿って、操作ノブ30を左右方向にスライド移動させる。これにより、操作ノブ30の移動力がアーム部材150の湾曲アーム152から、連結シャフト26を介して、中央垂直フィン20Aに伝達される。これにより、中央垂直フィン20Aが左右方向に回動する為、他の垂直フィン20は、各リンク支持軸24及びリンク部材60を介して、それに連動して左右方向に回動する。これにより、当該レジスタ1によれば、操作ノブ30を左右方向にスライド移動させることで、空気の吹出方向を、所望の方向へ左右に調整することができる。
続いて、第2実施形態に係るレジスタ1において、空気の吹出方向を上下に調整する場合について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
(通常状態における連結機構部の状態)
はじめに、各水平フィン10の前端と後端が同じ高さとなる通常状態である場合について、図16を参照しつつ説明する。通常状態にある場合、操作ノブ30のノブ本体40は、中央水平フィン10Aと共に、ノブ本体40の前端と後端が同じ高さとなる状態となっている。
ここで、第2実施形態における操作ノブ30においては、上述したように、アーム部材150は、ノブ本体40の後端部において、上下方向に回動可能に軸支されており、湾曲アーム152の後端部に一体に形成されたリング状部材153を有している。従って、アーム部材150は、ノブ本体40の後端部において、アーム回動軸151を軸に回動可能な状態にあり、上側張出部27と下側張出部28の間の切欠部25内には、リング状部材153の上面157及び下面158が位置している。
(下方回動状態における連結機構部の状態)
次に、複数の水平フィン10を水平状態から下方回動状態に変更し、空気の吹出方向を下向きに調整する場合について説明する。
複数の水平フィン10を下方回動状態に調整する場合、使用者は、操作ノブ30を用いて、中央水平フィン10Aを下方向に回動させ、水平フィン本体11の前端が下側に、後端が上側になるように調整する。この中央水平フィン10Aの回動に連動して、他の水平フィン10も同様に、水平フィン本体11の前端が下側に、後端が上側になるように回動する。これにより、第2実施形態のレジスタ1によれば、操作ノブ30を下方向に回動させることで、空気の吹出方向を、所望の下方向に調整することができる(図23参照)。
この時、中央水平フィン10Aの回動に伴って、軸保持部42が形成されているノブ本体40の後端側が、通常状態の位置から斜め前方上側に移動する為、アーム部材150は、アーム回動軸151を軸に回動しながら前方に移動し、リング状部材153の上面157及び下面158も連動して前方へ移動していく。図23、図24に示すように、水平フィン10を限界まで下方へ回動させると、リング状部材153の上面157の一部のみが、中央垂直フィン20Aの上側張出部27下面と当接する。尚、この時、中央垂直フィン20Aの下側張出部28上面と、リング状部材153の下面158との間には、所定の隙間が形成されている。
上述したように、リング状部材153の上面157は、側面視において、上側張出部27側に突出する円弧を描くように湾曲している為、リング状部材の上面と上側張出部27との間の距離は、湾曲アーム152の先端に比べて十分に小さい。従って、前記レジスタ1によれば、複数の水平フィン10を下方回動状態に調整する場合に、リング状部材153の上面157が上側張出部27の下面と当接する際の異音の音量を低減することができる。
又、前記したように、リング状部材153の上面157は、湾曲アーム52の先端から円弧を描くように突出形成されている為、上側張出部27に対して上面157が接触する場合の衝撃を、リング状部材153の弾性変形によって吸収することができる。即ち、レジスタ1によれば、この点においても、複数の水平フィン10を下方回動状態に調整する場合に、リング状部材153の上面157が上側張出部27の下面と当接する際の異音の音量を低減することができる。
図24に示すように、中央垂直フィン20Aの上側張出部27下面に対して、リング状部材153の上面157の一部のみが当接する。即ち、レジスタ1によれば、上側張出部27に対して上面157が接触する際の接触面積を小さくすることができるので、上側張出部27に対して、アーム部材150が接触することで生じる異音の音量を低減し得る。
(上方回動状態における連結機構部の状態)
続いて、複数の水平フィン10を水平状態から上方回動状態に変更し、空気の吹出方向を上向きに調整する場合について説明する。
複数の水平フィン10を上方回動状態に調整する場合、使用者は、操作ノブ30を用いて、中央水平フィン10Aを上方向に回動させ、水平フィン本体11の前端が上側に、後端が下側になるように調整する。この中央水平フィン10Aの回動に連動して、他の水平フィン10も同様に、水平フィン本体11の前端が上側に、後端が下側になるように回動する。これにより、レジスタ1によれば、操作ノブ30を上方向に回動させることで、空気の吹出方向を、所望の上方向に調整することができる(図25参照)。
この時、中央水平フィン10Aの回動に伴って、軸保持部42が形成されているノブ本体40の後端側が、通常状態の位置から斜め前方下側に移動する為、アーム部材150は、アーム回動軸151を軸に回動しながら前方に移動し、リング状部材153の上面157及び下面158も連動して前方へ移動していく。
ここで、アーム部材150の各湾曲アーム152は、上方に向かって突出するように湾曲している為、湾曲アーム152が下側張出部28の前端上面に干渉することはない。従って、水平フィン10を上方に回動させ得る範囲が、下側張出部28とアーム部材150の接触によって制限されることはなく、操作ノブ30による操作性を維持することができる。
図25、図26に示すように、水平フィン10を限界まで上方へ回動させると、リング状部材153の上面157の一部のみが、中央垂直フィン20Aの下側張出部28上面と当接する。尚、この時、中央垂直フィン20Aの上側張出部27上面と、リング状部材153の上面157との間には、所定の隙間が形成されている。
ここに、リング状部材153の下面158は、側面視において、下側張出部28側に突出する円弧を描くように湾曲している為、リング状部材153の下面158と下側張出部28との間の距離は、湾曲アーム152の先端に比べて十分に小さい。従って、レジスタ1によれば、複数の水平フィン10を上方回動状態に調整する場合に、リング状部材153の下面158が下側張出部28の上面と当接する際の異音の音量を低減することができる。
又、リング状部材153の下面158は、湾曲アーム152の先端から円弧を描くように突出形成されている為、下側張出部28に対して下面158が接触した場合の衝撃を、リング状部材153の弾性変形によって吸収することができる。即ち、レジスタ1によれば、この点においても、複数の水平フィン10を上方回動状態に調整する場合に、リング状部材153の下面158が下側張出部28の上面と当接する際の異音の音量を低減することができる。
図26に示すように、中央垂直フィン20Aの下側張出部28上面に対して、リング状部材153の上面157の一部のみが当接する。即ち、レジスタ1によれば、下側張出部28に対して下面158が接触する際の接触面積を小さくすることができるので、下側張出部28に対して、アーム部材150が接触することで生じる異音の音量を低減し得る。
図23乃至図26に示すように、第2実施形態におけるレジスタ1によれば、操作ノブ30を操作して複数の水平フィン10を上下方向に回動させる何れの過程においても、上側張出部27とリング状部材153の上面157の間、又は、下側張出部28とリング状部材153の下面158の間の何れか一方に隙間が形成される。従って、レジスタ1によれば、操作ノブ30を操作して複数の水平フィン10を上下方向に回動させる操作に際して、アーム部材150との間に大きな摩擦抵抗が生じることはなく、空気の吹出方向を上下に調整する際の操作性を良好に維持することができる。
又、リング状部材153の上面157及び下面158は、アーム部材150における湾曲アーム152を基準として、夫々、上側張出部27及び下側張出部28に近づくような円弧を描くように形成されている為、アーム部材150に対する上側張出部27、下側張出部28の距離を短くすることができる。従って、操作ノブ30を操作して複数の水平フィン10を上下方向に回動させる場合に、上側張出部27、下側張出部28に接触するまでにアーム部材150が移動する距離を短くすることができる為、両者の接触に起因する異音の大きさを低減することができる。
以上説明した通り第2実施形態に係るレジスタ1では、アーム部材150は、操作ノブ30の後部に回動可能に取り付けられるアーム回動軸151と、アーム回動軸151から二股状に延設された一対の湾曲アーム152と、各湾曲アーム152の後端部における下側面からリング状に形成された一対のリング状部材153と、各リング状部材153の自由端部154と湾曲アーム152の上側面155との間に形成されたスリット部156とを備えている。
前記のように構成されたレジスタのアーム部材150では、アーム回動軸151から二股状に延設された一対の各湾曲アーム152の後端部における下側面からリング状のリング状部材153が形成されており、プレート状部材の中央部から肉抜きをした構成を有するので、アーム部材152の軽量化を図ることができ、また、アーム部材152の軽量化に基づきリング状部材153の上面157又は下面158と上側張出部27又は下側張出部28とが接触する際の衝撃を小さくして接触時の異音を低減することができる。
また、リング状部材153の自由端部154と湾曲アーム152上側面155との間にはスリット部156が形成されているので、リング状部材153は容易に弾性変形して撓み易くなり、これよりリング状部材153の上面157又は下面158と上側張出部27又は下側張出部28とが接触する際の衝撃を小さくして接触時の異音を低減することができる。
また、リング状部材153の厚さは周縁部に近接するに従ってテーパ状に薄く形成され、また、リング状部材153の周端面は断面視で三角形状に形成されているので、上側張出部27に対してリング状部材153の上面157が接触する際の接触面積を小さくすると共に、下側張出部28に対してリング状部材153の下面158が接触する際の接触面積を小さくすることができる。これにより、リング状部材が上側張出部又は下側張出部に対して接触する際に生じる異音を低減することができる。
続いて、第3実施形態に係るレジスタについて、図27乃至図35を参照しつつ説明する。尚、第3実施形態に係るレジスタは、前記した第1実施形態に係るレジスタ1と基本的に同一の構成を有しており、第1実施形態のレジスタと第3実施形態のレジスタとは、操作ノブに連結されるアーム部材の構成のみが異なっているだけである。
従って、以下の説明においては、アーム部材の構成上の相違点に着目して説明することとし、その他の構成における各構成要素・部材には第1実施形態におけると同一の符号を付するとともに、その詳細な説明を省略するものとする。
以下、第3実施形態に係るレジスタ1に使用されているアーム部材250の特徴的構成について説明する。
(アーム部材の構成)
アーム部材250は、図27、図28、図30乃至図32等に示すように、ノブ本体40の後端部において、垂直方向に回動可能に取り付けられるアーム回動軸251、アーム回動軸251から二股状に延設された一対の湾曲アーム252、及び、各湾曲アーム252の後端部に一体に設けられ、湾曲アーム252の後端部の上側及び下側にて円弧状に延設された一対のリング状部材253を有している。更に、各リング状部材253の上側自由端部254と湾曲アーム252の後端部における上側面255との間には、第1スリット部256が形成されている。同様に、リング状部材253の下側自由端部257と湾曲アーム252の後端部における下側面258との間には、第2スリット部259が形成されている。
ここに、アーム部材250における二股状の各湾曲アーム252の間に、中央垂直フィン20Aの連結シャフト26が係合し、これによりノブ本体40のスライド移動に伴う力が中央垂直フィン20Aに対して伝達される。
アーム回動軸251は、アーム部材250の前端部の外側部分に、左右方向に突出するように形成されており、左右両側のアーム回動軸251が同軸上に位置している。図3等に示すように、アーム回動軸251は、ノブ本体40後端部に形成された軸保持部42によって、回動自在に保持されている。これにより、アーム部材250は、ノブ本体40に対して、アーム回動軸251を中心として垂直方向へ回動可能に連結されている。
二股状の湾曲アーム252は、アーム回動軸251の左右方向中央部分において、左右方向に間隔を空けて形成されており、アーム部材250の前端部から後方に向かって延びている。図31、図32に示すように、湾曲アーム252は、アーム回動軸251から後方に向かって延びる途中で下方に向かって一度湾曲した後、その後方において上方に向かって湾曲している。二股状に形成された湾曲アーム252の間には、中央垂直フィン20Aの連結シャフト26が配置される(図3、図27乃至図30参照)。換言すれば、一対の湾曲アーム252は、連結シャフト26を挟んで左右両側に配設される。
従って、操作ノブ30がスライド移動すると、ノブ本体40と共に、アーム部材250も移動する為、湾曲アーム252は、中央垂直フィン20Aの連結シャフト26を押圧する。そして、この連結シャフト26の押圧に伴って、中央垂直フィン20Aが左右方向へ回動し、これにより他の垂直フィン20も、連動して左右方向に回動する。
尚、第3実施形態においては、中央水平フィン10Aの上下方向への回動に伴って、操作ノブ30も上下方向に回動するが、一対の湾曲アーム252の間に、上下方向に延びる連結シャフト26が配置されている為、湾曲アーム252が、操作ノブ30の上下方向への回動に伴って、連結シャフト26に接触することはない。従って、操作ノブ30の上下方向に対する回動は、複数の垂直フィン20を左右方向へ回動させることはない。
各湾曲アーム252の後端部に一体に設けられ、湾曲アーム252の後端部における上側及び下側にて円弧状に延設されたリング状部材253を有しており、かかるリング状部材253の上面260は、図27、図28、図30に示すように、上側張出部27側に対向しており、また、リング状部材253の下面261は、下側張出部28に対向している。
また、図31、図33に示すように、リング状部材253の厚さは周縁部に近接するに従ってテーパ状に薄く形成され、また、リング状部材253の周端面は断面視で三角形状に形成されている。これより、上側張出部27に対してリング状部材253の上面260が接触する際の接触面積を小さくすると共に、下側張出部28に対してリング状部材253の下面261が接触する際の接触面積を小さくすることができる。これにより、リング状部材253が上側張出部27又は下側張出部28に対して接触する際に生じる異音を低減することができる。
(レジスタの動作)
続いて、上述のように構成された第3実施形態に係るレジスタ1において、シャッタ4を開けた状態で空気の吹出方向を上下左右に調整する方法について説明する。先ず、空気の吹出方向を左右に調整する場合について説明する。この場合、使用者は、中央水平フィン10Aに沿って、操作ノブ30を左右方向にスライド移動させる。これにより、操作ノブ30の移動力がアーム部材150の湾曲アーム152から、連結シャフト26を介して、中央垂直フィン20Aに伝達される。これにより、中央垂直フィン20Aが左右方向に回動する為、他の垂直フィン20は、各リンク支持軸24及びリンク部材60を介して、それに連動して左右方向に回動する。これにより、当該レジスタ1によれば、操作ノブ30を左右方向にスライド移動させることで、空気の吹出方向を、所望の方向へ左右に調整することができる。
続いて、第3実施形態に係るレジスタ1において、空気の吹出方向を上下に調整する場合について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
(通常状態における連結機構部の状態)
はじめに、各水平フィン10の前端と後端が同じ高さとなる通常状態である場合について、図27を参照しつつ説明する。通常状態にある場合、操作ノブ30のノブ本体40は、中央水平フィン10Aと共に、ノブ本体40の前端と後端が同じ高さとなる状態となっている。
ここで、第3実施形態における操作ノブ30においては、上述したように、アーム部材250は、ノブ本体40の後端部において、上下方向に回動可能に軸支されており、湾曲アーム252の後端部に一体に形成されたリング状部材253を有している。従って、アーム部材250は、ノブ本体40の後端部において、アーム回動軸251を軸に回動可能な状態にあり、上側張出部27と下側張出部28の間の切欠部25内には、リング状部材253の上面260及び下面261が位置している。
(下方回動状態における連結機構部の状態)
次に、複数の水平フィン10を水平状態から下方回動状態に変更し、空気の吹出方向を下向きに調整する場合について説明する。
複数の水平フィン10を下方回動状態に調整する場合、使用者は、操作ノブ30を用いて、中央水平フィン10Aを下方向に回動させ、水平フィン本体11の前端が下側に、後端が上側になるように調整する。この中央水平フィン10Aの回動に連動して、他の水平フィン10も同様に、水平フィン本体11の前端が下側に、後端が上側になるように回動する。これにより、第3実施形態のレジスタ1によれば、操作ノブ30を下方向に回動させることで、空気の吹出方向を、所望の下方向に調整することができる(図34参照)。
この時、中央水平フィン10Aの回動に伴って、軸保持部42が形成されているノブ本体40の後端側が、通常状態の位置から斜め前方上側に移動する為、アーム部材250は、アーム回動軸251を軸に回動しながら前方に移動し、リング状部材253の上面260及び下面261も連動して前方へ移動していく。図34に示すように、水平フィン10を限界まで下方へ回動させると、リング状部材253の上面260の一部のみが、中央垂直フィン20Aの上側張出部27下面と当接する。尚、この時、中央垂直フィン20Aの下側張出部28上面と、リング状部材253の下面261との間には、所定の隙間が形成されている。
上述したように、リング状部材253の上面260は、側面視において、上側張出部27側に突出する円弧を描くように湾曲している為、リング状部材253の上面260と上側張出部27との間の距離は、湾曲アーム252の先端に比べて十分に小さい。従って、前記レジスタ1によれば、複数の水平フィン10を下方回動状態に調整する場合に、リング状部材253の上面260が上側張出部27の下面と当接する際の異音の音量を低減することができる。
又、前記したように、リング状部材253の上面260は、湾曲アーム252の先端から円弧を描くように突出形成されている為、上側張出部27に対して上面260が接触する場合の衝撃を、リング状部材253の弾性変形によって吸収することができる。即ち、レジスタ1によれば、この点においても、複数の水平フィン10を下方回動状態に調整する場合に、リング状部材253の上面260が上側張出部27の下面と当接する際の異音の音量を低減することができる。
中央垂直フィン20Aの上側張出部27下面に対して、リング状部材253の上面260の一部のみが当接する。即ち、レジスタ1によれば、上側張出部27に対して上面260が接触する際の接触面積を小さくすることができるので、上側張出部27に対して、アーム部材250が接触することで生じる異音の音量を低減し得る。
(上方回動状態における連結機構部の状態)
続いて、複数の水平フィン10を水平状態から上方回動状態に変更し、空気の吹出方向を上向きに調整する場合について説明する。
複数の水平フィン10を上方回動状態に調整する場合、使用者は、操作ノブ30を用いて、中央水平フィン10Aを上方向に回動させ、水平フィン本体11の前端が上側に、後端が下側になるように調整する。この中央水平フィン10Aの回動に連動して、他の水平フィン10も同様に、水平フィン本体11の前端が上側に、後端が下側になるように回動する。これにより、レジスタ1によれば、操作ノブ30を上方向に回動させることで、空気の吹出方向を、所望の上方向に調整することができる(図35参照)。
この時、中央水平フィン10Aの回動に伴って、軸保持部42が形成されているノブ本体40の後端側が、通常状態の位置から斜め前方下側に移動する為、アーム部材250は、アーム回動軸251を軸に回動しながら前方に移動し、リング状部材253の上面260及び下面261も連動して前方へ移動していく。
ここで、アーム部材250の各湾曲アーム252は、上方に向かって突出するように湾曲している為、湾曲アーム252が下側張出部28の前端上面に干渉することはない。従って、水平フィン10を上方に回動させ得る範囲が、下側張出部28とアーム部材250の接触によって制限されることはなく、操作ノブ30による操作性を維持することができる。
図35に示すように、水平フィン10を限界まで上方へ回動させると、リング状部材253の上面260の一部のみが、中央垂直フィン20Aの下側張出部28上面と当接する。尚、この時、中央垂直フィン20Aの上側張出部27上面と、リング状部材253の上面260との間には、所定の隙間が形成されている。
ここに、リング状部材253の下面261は、側面視において、下側張出部28側に突出する円弧を描くように湾曲している為、リング状部材253の下面261と下側張出部28との間の距離は、湾曲アーム152の先端に比べて十分に小さい。従って、レジスタ1によれば、複数の水平フィン10を上方回動状態に調整する場合に、リング状部材253の下面261が下側張出部28の上面と当接する際の異音の音量を低減することができる。
又、リング状部材253の下面261は、湾曲アーム252の先端から円弧を描くように突出形成されている為、下側張出部28に対して下面261が接触した場合の衝撃を、リング状部材253の弾性変形によって吸収することができる。即ち、レジスタ1によれば、この点においても、複数の水平フィン10を上方回動状態に調整する場合に、リング状部材253の下面261が下側張出部28の上面と当接する際の異音の音量を低減することができる。
中央垂直フィン20Aの下側張出部28上面に対して、リング状部材253の上面260の一部のみが当接する。即ち、レジスタ1によれば、下側張出部28に対して下面261が接触する際の接触面積を小さくすることができるので、下側張出部28に対して、アーム部材250が接触することで生じる異音の音量を低減し得る。
図34、図35に示すように、第3実施形態におけるレジスタ1によれば、操作ノブ30を操作して複数の水平フィン10を上下方向に回動させる何れの過程においても、上側張出部27とリング状部材253の上面260の間、又は、下側張出部28とリング状部材253の下面261の間の何れか一方に隙間が形成される。従って、レジスタ1によれば、操作ノブ30を操作して複数の水平フィン10を上下方向に回動させる操作に際して、アーム部材250との間に大きな摩擦抵抗が生じることはなく、空気の吹出方向を上下に調整する際の操作性を良好に維持することができる。
又、リング状部材253の上面260及び下面261は、アーム部材250における湾曲アーム252を基準として、夫々、上側張出部27及び下側張出部28に近づくような円弧を描くように形成されている為、アーム部材250に対する上側張出部27、下側張出部28の距離を短くすることができる。従って、操作ノブ30を操作して複数の水平フィン10を上下方向に回動させる場合に、上側張出部27、下側張出部28に接触するまでにアーム部材250が移動する距離を短くすることができる為、両者の接触に起因する異音の大きさを低減することができる。
以上説明した通り第3実施形態に係るレジスタ1では、アーム部材250は、操作ノブ30の後部に回動可能に取り付けられるアーム回動軸251と、アーム回動軸251から二股状に延設された一対の湾曲アーム252と、各湾曲アーム252の後端部に一体に設けられ、湾曲アーム252の後端部の上側及び下側にて円弧状に延設された一対のリング状部材253と、各リング状部材253の上側自由端部254と湾曲アーム252の後端部における上側面255との間に形成された第1スリット部256と、リング状部材253の下側自由端部257と湾曲アーム252の後端部における下側面258との間に形成された第2スリット部259とを備えている。
前記のように構成されたレジスタ1のアーム部材250は、アーム回動軸251から二股状に延設された一対の各湾曲アーム252の後端部の上側及び下側にて円弧状に延設されたリング状部材253が形成されており、プレート状部材の中央部から肉抜きをした構成を有するので、アーム部材250の軽量化を図ることができ、また、アーム部材250の軽量化に基づきリング状部材253の上面260又は下面261と上側張出部27又は下側張出部28とが接触する際の衝撃を小さくして接触時の異音を低減することができる。
また、リング状部材253の上側自由端部254と湾曲アーム252の後端部における上側面255との間に形成された第1スリット部256と、リング状部材253の下側自由端部257と湾曲アーム252の後端部における下側面258との間に形成された第2スリット部259とが形成されているので、リング状部材253は容易に弾性変形して撓み易くなり、これよりリング状部材253の上面260又は下面261と上側張出部27又は下側張出部28とが接触する際の衝撃を小さくして接触時の異音を低減することができる。
また、リング状部材の厚さは周縁部に近接するに従ってテーパ状に薄く形成され、また、リング状部材の周端面は断面視で三角形状に形成されているので、上側張出部に対してリング状部材の上側部が接触する際の接触面積を小さくすると共に、下側張出部に対してリング状部材の下側部が接触する際の接触面積を小さくすることができる。これにより、リング状部材が上側張出部又は下側張出部に対して接触する際に生じる異音を低減することができる。
続いて、第4実施形態に係るレジスタについて、図36乃至図44を参照しつつ説明する。尚、第4実施形態に係るレジスタは、前記した第1実施形態に係るレジスタ1と基本的に同一の構成を有しており、第1実施形態のレジスタと第4実施形態のレジスタとは、操作ノブに連結されるアーム部材の構成のみが異なっているだけである。
従って、以下の説明においては、アーム部材の構成上の相違点に着目して説明することとし、その他の構成における各構成要素・部材には第1実施形態におけると同一の符号を付するとともに、その詳細な説明を省略するものとする。
以下、第4実施形態に係るレジスタ1に使用されているアーム部材350の特徴的構成について説明する。
(アーム部材の構成)
アーム部材350は、図36、図37、図39、図40等に示すように、ノブ本体40の後端部において、垂直方向に回動可能に取り付けられるアーム回動軸351、アーム回動軸351から二股状に延設された一対の湾曲アーム352、及び、各湾曲アーム352の後端部に一体に設けられた薄板状の弾性片370、及び、弾性片370の両側に連結され、円弧状に延設されたリング状部材353を有している。更に、各リング状部材353の上側自由端部354と湾曲アーム352の後端部における上側面355との間には、第1スリット部356が形成されている。同様に、リング状部材353の下側自由端部357と湾曲アーム352の後端部における下側面358との間には、第2スリット部359が形成されている。
ここに、アーム部材350における二股状の各湾曲アーム352の間に、中央垂直フィン20Aの連結シャフト26が係合し、これによりノブ本体40のスライド移動に伴う力が中央垂直フィン20Aに対して伝達される。
アーム回動軸351は、アーム部材350の前端部の外側部分に、左右方向に突出するように形成されており、左右両側のアーム回動軸351が同軸上に位置している。図3等に示すように、アーム回動軸351は、ノブ本体40後端部に形成された軸保持部42によって、回動自在に保持されている。これにより、アーム部材350は、ノブ本体40に対して、アーム回動軸351を中心として垂直方向へ回動可能に連結されている。
二股状の湾曲アーム352は、アーム回動軸351の左右方向中央部分において、左右方向に間隔を空けて形成されており、アーム部材350の前端部から後方に向かって延びている。図40、図41に示すように、湾曲アーム352は、アーム回動軸351から後方に向かって延びる途中で下方に向かって一度湾曲した後、その後方において上方に向かって湾曲している。二股状に形成された湾曲アーム352の間には、中央垂直フィン20Aの連結シャフト26が配置される(図3、図36乃至図39参照)。換言すれば、一対の湾曲アーム352は、連結シャフト26を挟んで左右両側に配設される。
従って、操作ノブ30がスライド移動すると、ノブ本体40と共に、アーム部材250も移動する為、湾曲アーム252は、中央垂直フィン20Aの連結シャフト26を押圧する。そして、この連結シャフト26の押圧に伴って、中央垂直フィン20Aが左右方向へ回動し、これにより他の垂直フィン20も、連動して左右方向に回動する。
尚、第4実施形態においては、中央水平フィン10Aの上下方向への回動に伴って、操作ノブ30も上下方向に回動するが、一対の湾曲アーム252の間に、上下方向に延びる連結シャフト26が配置されている為、湾曲アーム252が、操作ノブ30の上下方向への回動に伴って、連結シャフト26に接触することはない。従って、操作ノブ30の上下方向に対する回動は、複数の垂直フィン20を左右方向へ回動させることはない。
各湾曲アーム252の後端部には、薄板状の弾性片370が一体に設けられており、かかる弾性片370は、各湾曲アーム352の後端部から上下方向に延出されている。弾性片370の上端及び下端は、円弧状に延設されたリング状部材353の内側面に連結されている。これにより、リング状部材353は、弾性片370の上下両側で連結保持されることとなり、リング状部材353は弾性片370の可撓性に基づきフレキシブルに可動となる。かかるリング状部材353の上面360は、図36、図37、図39に示すように、上側張出部27側に対向しており、また、リング状部材353の下面361は、下側張出部28に対向している。
また、図40、図42に示すように、リング状部材353の厚さは周縁部に近接するに従ってテーパ状に薄く形成され、また、リング状部材353の周端面は断面視で三角形状に形成されている。これより、上側張出部27に対してリング状部材353の上面360が接触する際の接触面積を小さくすると共に、下側張出部28に対してリング状部材353の下面361が接触する際の接触面積を小さくすることができる。これにより、リング状部材353が上側張出部27又は下側張出部28に対して接触する際に生じる異音を低減することができる。
(レジスタの動作)
続いて、上述のように構成された第4実施形態に係るレジスタ1において、シャッタ4を開けた状態で空気の吹出方向を上下左右に調整する方法について説明する。先ず、空気の吹出方向を左右に調整する場合について説明する。この場合、使用者は、中央水平フィン10Aに沿って、操作ノブ30を左右方向にスライド移動させる。これにより、操作ノブ30の移動力がアーム部材150の湾曲アーム152から、連結シャフト26を介して、中央垂直フィン20Aに伝達される。これにより、中央垂直フィン20Aが左右方向に回動する為、他の垂直フィン20は、各リンク支持軸24及びリンク部材60を介して、それに連動して左右方向に回動する。これにより、当該レジスタ1によれば、操作ノブ30を左右方向にスライド移動させることで、空気の吹出方向を、所望の方向へ左右に調整することができる。
続いて、第4実施形態に係るレジスタ1において、空気の吹出方向を上下に調整する場合について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
(通常状態における連結機構部の状態)
はじめに、各水平フィン10の前端と後端が同じ高さとなる通常状態である場合について、図36を参照しつつ説明する。通常状態にある場合、操作ノブ30のノブ本体40は、中央水平フィン10Aと共に、ノブ本体40の前端と後端が同じ高さとなる状態となっている。
ここで、第4実施形態における操作ノブ30においては、上述したように、アーム部材350は、ノブ本体40の後端部において、上下方向に回動可能に軸支されており、湾曲アーム232の後端部に一体に形成されたリング状部材353を有している。従って、アーム部材350は、ノブ本体40の後端部において、アーム回動軸351を軸に回動可能な状態にあり、上側張出部27と下側張出部28の間の切欠部25内には、リング状部材353の上面360及び下面361が位置している。
(下方回動状態における連結機構部の状態)
次に、複数の水平フィン10を水平状態から下方回動状態に変更し、空気の吹出方向を下向きに調整する場合について説明する。
複数の水平フィン10を下方回動状態に調整する場合、使用者は、操作ノブ30を用いて、中央水平フィン10Aを下方向に回動させ、水平フィン本体11の前端が下側に、後端が上側になるように調整する。この中央水平フィン10Aの回動に連動して、他の水平フィン10も同様に、水平フィン本体11の前端が下側に、後端が上側になるように回動する。これにより、第3実施形態のレジスタ1によれば、操作ノブ30を下方向に回動させることで、空気の吹出方向を、所望の下方向に調整することができる(図43参照)。
この時、中央水平フィン10Aの回動に伴って、軸保持部42が形成されているノブ本体40の後端側が、通常状態の位置から斜め前方上側に移動する為、アーム部材350は、アーム回動軸351を軸に回動しながら前方に移動し、リング状部材353の上面360及び下面361も連動して前方へ移動していく。図43に示すように、水平フィン10を限界まで下方へ回動させると、リング状部材353の上面360の一部のみが、中央垂直フィン20Aの上側張出部27下面と当接する。尚、この時、中央垂直フィン20Aの下側張出部28上面と、リング状部材353の下面361との間には、所定の隙間が形成されている。
上述したように、リング状部材353の上面360は、側面視において、上側張出部27側に突出する円弧を描くように湾曲している為、リング状部材353の上面360と上側張出部27との間の距離は、湾曲アーム352の先端に比べて十分に小さい。従って、前記レジスタ1によれば、複数の水平フィン10を下方回動状態に調整する場合に、リング状部材353の上面360が上側張出部27の下面と当接する際の異音の音量を低減することができる。
又、前記したように、リング状部材353の上面360は、湾曲アーム352の先端から円弧を描くように突出形成されている為、上側張出部27に対して上面360が接触する場合の衝撃を、リング状部材353の弾性変形によって吸収することができる。即ち、レジスタ1によれば、この点においても、複数の水平フィン10を下方回動状態に調整する場合に、リング状部材353の上面360が上側張出部27の下面と当接する際の異音の音量を低減することができる。
中央垂直フィン20Aの上側張出部27下面に対して、リング状部材353の上面360の一部のみが当接する。即ち、レジスタ1によれば、上側張出部27に対して上面360が接触する際の接触面積を小さくすることができるので、上側張出部27に対して、アーム部材350が接触することで生じる異音の音量を低減し得る。
(上方回動状態における連結機構部の状態)
続いて、複数の水平フィン10を水平状態から上方回動状態に変更し、空気の吹出方向を上向きに調整する場合について説明する。
複数の水平フィン10を上方回動状態に調整する場合、使用者は、操作ノブ30を用いて、中央水平フィン10Aを上方向に回動させ、水平フィン本体11の前端が上側に、後端が下側になるように調整する。この中央水平フィン10Aの回動に連動して、他の水平フィン10も同様に、水平フィン本体11の前端が上側に、後端が下側になるように回動する。これにより、レジスタ1によれば、操作ノブ30を上方向に回動させることで、空気の吹出方向を、所望の上方向に調整することができる(図44参照)。
この時、中央水平フィン10Aの回動に伴って、軸保持部42が形成されているノブ本体40の後端側が、通常状態の位置から斜め前方下側に移動する為、アーム部材350は、アーム回動軸351を軸に回動しながら前方に移動し、リング状部材353の上面360及び下面361も連動して前方へ移動していく。
ここで、アーム部材350の各湾曲アーム352は、上方に向かって突出するように湾曲している為、湾曲アーム352が下側張出部28の前端上面に干渉することはない。従って、水平フィン10を上方に回動させ得る範囲が、下側張出部28とアーム部材350の接触によって制限されることはなく、操作ノブ30による操作性を維持することができる。
図44に示すように、水平フィン10を限界まで上方へ回動させると、リング状部材353の上面360の一部のみが、中央垂直フィン20Aの下側張出部28上面と当接する。尚、この時、中央垂直フィン20Aの上側張出部27上面と、リング状部材353の上面360との間には、所定の隙間が形成されている。
ここに、リング状部材353の下面361は、側面視において、下側張出部28側に突出する円弧を描くように湾曲している為、リング状部材353の下面361と下側張出部28との間の距離は、湾曲アーム352の先端に比べて十分に小さい。従って、レジスタ1によれば、複数の水平フィン10を上方回動状態に調整する場合に、リング状部材353の下面361が下側張出部28の上面と当接する際の異音の音量を低減することができる。
又、リング状部材353の下面361は、湾曲アーム352の先端から円弧を描くように突出形成されている為、下側張出部28に対して下面361が接触した場合の衝撃を、リング状部材353の弾性変形によって吸収することができる。即ち、レジスタ1によれば、この点においても、複数の水平フィン10を上方回動状態に調整する場合に、リング状部材353の下面361が下側張出部28の上面と当接する際の異音の音量を低減することができる。
中央垂直フィン20Aの下側張出部28上面に対して、リング状部材353の上面360の一部のみが当接する。即ち、レジスタ1によれば、下側張出部28に対して下面361が接触する際の接触面積を小さくすることができるので、下側張出部28に対して、アーム部材350が接触することで生じる異音の音量を低減し得る。
図43、図44に示すように、第4実施形態におけるレジスタ1によれば、操作ノブ30を操作して複数の水平フィン10を上下方向に回動させる何れの過程においても、上側張出部27とリング状部材353の上面360の間、又は、下側張出部28とリング状部材353の下面361の間の何れか一方に隙間が形成される。従って、レジスタ1によれば、操作ノブ30を操作して複数の水平フィン10を上下方向に回動させる操作に際して、アーム部材350との間に大きな摩擦抵抗が生じることはなく、空気の吹出方向を上下に調整する際の操作性を良好に維持することができる。
又、リング状部材353の上面360及び下面361は、アーム部材350における湾曲アーム352を基準として、夫々、上側張出部27及び下側張出部28に近づくような円弧を描くように形成されている為、アーム部材350に対する上側張出部27、下側張出部28の距離を短くすることができる。従って、操作ノブ30を操作して複数の水平フィン10を上下方向に回動させる場合に、上側張出部27、下側張出部28に接触するまでにアーム部材350が移動する距離を短くすることができる為、両者の接触に起因する異音の大きさを低減することができる。
以上説明した通り第4実施形態に係るレジスタ1では、アーム部材350は、操作ノブ30の後部に回動可能に取り付けられるアーム回動軸351と、アーム回動軸351から二股状に延設された一対の湾曲アーム352と、各湾曲アーム352の後端部に一体に設けられた薄板状の弾性片370と、弾性片370の両側に連結され、円弧状に延設されたリング状部材353と、各リング状部材353の上側自由端部354と湾曲アーム352の後端部における上側面355との間に形成された第1スリット部356と、リング状部材353の下側自由端部357と湾曲アーム352の後端部における下側面358との間に形成された第2スリット部359とを備えている。
前記のように構成されたレジスタ1のアーム部材350では、アーム回動軸351から二股状に延設された一対の各湾曲アーム352の後端部に設けられた弾性片370の両側に円弧上に延設された一対のリング状部材353が連結されており、プレート状部材の中央部から肉抜きをした構成を有するので、アーム部材350の軽量化を図ることができ、また、アーム部材350の軽量化に基づきリング状部材353の上面360又は下面361と上側張出部27又は下側張出部28とが接触する際の衝撃を小さくして接触時の異音を低減することができる。
また、リング状部材353の上側自由端部354と湾曲アーム352の後端部における上側面355との間に第1スリット部356が形成されるとともに、リング状部材353の下側自由端部357と湾曲アーム352の後端部における下側面358との間に第2スリット部359が形成されているので、リング状部材353は容易に弾性変形して撓み易くなり、これよりリング状部材353の上面360又は下面361と上側張出部27又は下側張出部28とが接触する際の衝撃を小さくして接触時の異音を低減することができる。
また、リング状部材353の厚さは周縁部に近接するに従ってテーパ状に薄く形成され、また、リング状部材353の周端面は断面視で三角形状に形成されているので、上側張出部27に対してリング状部材353の上側部が接触する際の接触面積を小さくすると共に、下側張出部28に対してリング状部材353の下側部が接触する際の接触面積を小さくすることができる。これにより、リング状部材353が上側張出部27又は下側張出部28に対して接触する際に生じる異音を低減することができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、本発明に係るアーム部材の上側接触片及び下側接触片は、上述した実施形態に係るアーム部材50における上側接触片53及び下側接触片56の形状に限定されるものではない。例えば、上側接触片における上側張出部側の面、下側接触片における下側張出部側の面を、曲面状に形成することによって、上側接触部や下側接触部を構成してもよい。
1 レジスタ
2 リテーナ
5 ベゼル
10 水平フィン
10A 中央水平フィン
20 垂直フィン
20A 中央垂直フィン
25 切欠部
26 連結シャフト
27 上側張出部
28 下側張出部
30 操作ノブ
40 ノブ本体
50 アーム部材
51 アーム回動軸
52 湾曲アーム
53 上側接触片
54 上側接触部
55 上側テーパ部
56 下側接触片
57 下側接触部
58 下側テーパ部
CP 連結機構
150 アーム部材
151 アーム回動軸
152 湾曲アーム
153 リング状部材
154 自由端部
155 上側面
156 スリット部
250 アーム部材
251 アーム回動軸
252 湾曲アーム
253 リング状部材
254 上側自由端部
255 上側面
256 第1スリット部
257 下側自由端部
258 下側面
259 第2スリット部
350 アーム部材
351 アーム回動軸
352 湾曲アーム
353 リング状部材
354 上側自由端部
355 上側面
356 第1スリット部
357 下側自由端部
358 下側面
359 第2スリット部

Claims (12)

  1. 通風路を有するリテーナと、
    前記リテーナの前面に配設され、前記通風路からの空気が外部に吹き出される空気吹出口が形成されたベゼルと、
    前記リテーナの通風路において水平方向に延びると共に、垂直方向に回動可能に設けられた複数の水平フィンと、
    前記複数の水平フィンよりも後方側において垂直方向に延びると共に、前記リテーナの通風路に対して、前記水平方向に回動可能に設けられた複数の垂直フィンと、
    前記複数の水平フィン及び前記複数の垂直フィンを回動させる為の回動操作に用いられる操作部材と、を有するレジスタであって、
    前記操作部材は、
    前記複数の水平フィンの内、一の水平フィンに対してスライド可能に取り付けられると共に、前記水平フィンを垂直方向に回動させる為の操作ノブと、
    前記操作ノブの後部に対して垂直方向に回動可能に取り付けられ、前記複数の垂直フィンに含まれる一の垂直フィンと連結される二股状のアーム部材と、を有し、
    前記一の垂直フィンは、
    当該一の垂直フィンの前方部分が開口された切欠部と、
    前記切欠部の周縁部における上部及び下部を接続するように垂直に延び、前記二股状のアーム部材の間に配置される連結軸と、
    前記切欠部の周縁部における上部において、前記水平方向に張り出すように形成された上側張出部と、
    前記切欠部を介して、前記上側張出部と対向すると共に、前記水平方向に張り出すように形成された下側張出部と、を有し、
    前記操作部材の水平方向へのスライド移動に伴って、前記アーム部材及び前記連結軸を介して、一の垂直フィンを水平方向に回動させることによって、前記複数の垂直フィンを連動して水平方向に回動させるように構成されており、
    前記アーム部材は、
    当該アーム部材の先端から伸び、前記上側張出部側に突出するように湾曲した上側接触片と、
    当該アーム部材の先端における前記上側接触片よりも下方から伸び、前記下側張出部側に突出するように湾曲した下側接触片と、をそれぞれ有する
    ことを特徴とするレジスタ。
  2. 前記上側接触片は、
    前記上側張出部側の端面に、前記上側張出部に近づく程に狭まるように形成された上側接触部を有し、
    前記下側接触片は、
    前記下側張出部側の端面に、前記下側張出部に近づく程に狭まるように形成された下側接触部を有している
    ことを特徴とする請求項1に記載のレジスタ。
  3. 前記上側接触片の先端部には、
    前記上側張出部側の端面であって、前記上側接触片の基端側に向かう程、前記上側張出部側に近づくように傾斜した上側テーパ部が形成され、
    前記下側接触片の先端部には、
    前記下側張出部側の端面であって、前記下側接触片の基端側に向かう程、前記下側張出部側に近づくように傾斜した下側テーパ部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のレジスタ。
  4. 通風路を有するリテーナと、
    前記リテーナの前面に配設され、前記通風路からの空気が外部に吹き出される空気吹出口が形成されたベゼルと、
    前記リテーナの通風路において水平方向に延びると共に、垂直方向に回動可能に設けられた複数の水平フィンと、
    前記複数の水平フィンよりも後方側において垂直方向に延びると共に、前記リテーナの通風路に対して、前記水平方向に回動可能に設けられた複数の垂直フィンと、
    前記複数の水平フィン及び前記複数の垂直フィンを回動させる為の回動操作に用いられる操作部材と、を有するレジスタであって、
    前記操作部材は、
    前記複数の水平フィンの内、一の水平フィンに対してスライド可能に取り付けられると共に、前記水平フィンを垂直方向に回動させる為の操作ノブと、
    前記操作ノブの後部に対して垂直方向に回動可能に取り付けられ、前記複数の垂直フィンに含まれる一の垂直フィンと連結される二股状のアーム部材と、を有し、
    前記一の垂直フィンは、
    当該一の垂直フィンの前方部分が開口された切欠部と、
    前記切欠部の周縁部における上部及び下部を接続するように垂直に延び、前記二股状のアーム部材の間に配置される連結軸と、
    前記切欠部の周縁部における上部において、前記水平方向に張り出すように形成された上側張出部と、
    前記切欠部を介して、前記上側張出部と対向すると共に、前記水平方向に張り出すように形成された下側張出部と、を有し、
    前記操作部材の水平方向へのスライド移動に伴って、前記アーム部材及び前記連結軸を介して、一の垂直フィンを水平方向に回動させることによって、前記複数の垂直フィンを連動して水平方向に回動させるように構成されており、
    前記アーム部材は、
    前記操作ノブの後部に回動可能に取り付けられるアーム回動軸と、
    前記アーム回動軸から二股状に延設された一対の湾曲アームと、
    前記各湾曲アームの後端部における下側面からリング状に形成されたリング状部材と、
    前記リング状部材の自由端部と前記湾曲アーム上側面との間に形成されたスリット部とを備えたことを特徴とするレジスタ。
  5. 前記リング状部材の厚さは、周縁部に近接するに従ってテーパ状に薄く形成されていることを特徴とする請求項4に記載のレジスタ。
  6. 前記リング状部材の周端面は、断面視で三角形状に形成されていることを特徴とする請求項5に記載のレジスタ。
  7. 通風路を有するリテーナと、
    前記リテーナの前面に配設され、前記通風路からの空気が外部に吹き出される空気吹出口が形成されたベゼルと、
    前記リテーナの通風路において水平方向に延びると共に、垂直方向に回動可能に設けられた複数の水平フィンと、
    前記複数の水平フィンよりも後方側において垂直方向に延びると共に、前記リテーナの通風路に対して、前記水平方向に回動可能に設けられた複数の垂直フィンと、
    前記複数の水平フィン及び前記複数の垂直フィンを回動させる為の回動操作に用いられる操作部材と、を有するレジスタであって、
    前記操作部材は、
    前記複数の水平フィンの内、一の水平フィンに対してスライド可能に取り付けられると共に、前記水平フィンを垂直方向に回動させる為の操作ノブと、
    前記操作ノブの後部に対して垂直方向に回動可能に取り付けられ、前記複数の垂直フィンに含まれる一の垂直フィンと連結される二股状のアーム部材と、を有し、
    前記一の垂直フィンは、
    当該一の垂直フィンの前方部分が開口された切欠部と、
    前記切欠部の周縁部における上部及び下部を接続するように垂直に延び、前記二股状のアーム部材の間に配置される連結軸と、
    前記切欠部の周縁部における上部において、前記水平方向に張り出すように形成された上側張出部と、
    前記切欠部を介して、前記上側張出部と対向すると共に、前記水平方向に張り出すように形成された下側張出部と、を有し、
    前記操作部材の水平方向へのスライド移動に伴って、前記アーム部材及び前記連結軸を介して、一の垂直フィンを水平方向に回動させることによって、前記複数の垂直フィンを連動して水平方向に回動させるように構成されており、
    前記アーム部材は、
    前記操作ノブの後部に回動可能に取り付けられるアーム回動軸と、
    前記アーム回動軸から二股状に延設された一対の湾曲アームと、
    前記各湾曲アームの後端部に一体に設けられ、湾曲アームの後端部の上側及び下側にて円弧状に延設されたリング状部材と、
    前記リング状部材の上側自由端部と前記湾曲アームの後端部における上側面との間に形成された第1スリット部と、
    前記リング状部材の下側自由端部と前記湾曲アームの後端部における下側面との間に形成された第2スリット部とを備えたことを特徴とするレジスタ。
  8. 前記リング状部材の厚さは、周縁部に近接するに従ってテーパ状に薄く形成されていることを特徴とする請求項7に記載のレジスタ。
  9. 前記リング状部材の周端面は、断面視で三角形状に形成されていることを特徴とする請求項8に記載のレジスタ。
  10. 通風路を有するリテーナと、
    前記リテーナの前面に配設され、前記通風路からの空気が外部に吹き出される空気吹出口が形成されたベゼルと、
    前記リテーナの通風路において水平方向に延びると共に、垂直方向に回動可能に設けられた複数の水平フィンと、
    前記複数の水平フィンよりも後方側において垂直方向に延びると共に、前記リテーナの通風路に対して、前記水平方向に回動可能に設けられた複数の垂直フィンと、
    前記複数の水平フィン及び前記複数の垂直フィンを回動させる為の回動操作に用いられる操作部材と、を有するレジスタであって、
    前記操作部材は、
    前記複数の水平フィンの内、一の水平フィンに対してスライド可能に取り付けられると共に、前記水平フィンを垂直方向に回動させる為の操作ノブと、
    前記操作ノブの後部に対して垂直方向に回動可能に取り付けられ、前記複数の垂直フィンに含まれる一の垂直フィンと連結される二股状のアーム部材と、を有し、
    前記一の垂直フィンは、
    当該一の垂直フィンの前方部分が開口された切欠部と、
    前記切欠部の周縁部における上部及び下部を接続するように垂直に延び、前記二股状のアーム部材の間に配置される連結軸と、
    前記切欠部の周縁部における上部において、前記水平方向に張り出すように形成された上側張出部と、
    前記切欠部を介して、前記上側張出部と対向すると共に、前記水平方向に張り出すように形成された下側張出部と、を有し、
    前記操作部材の水平方向へのスライド移動に伴って、前記アーム部材及び前記連結軸を介して、一の垂直フィンを水平方向に回動させることによって、前記複数の垂直フィンを連動して水平方向に回動させるように構成されており、
    前記アーム部材は、
    前記操作ノブの後部に回動可能に取り付けられるアーム回動軸と、
    前記アーム回動軸から二股状に延設された一対の湾曲アームと、
    前記各湾曲アームの後端部に一体に設けられた薄板状の弾性片と、
    前記弾性片の両側に連結され、円弧状に延設されたリング状部材と、
    前記リング状部材の上側自由端部と前記湾曲アームの後端部における上側面との間に形成された第1スリット部と、
    前記リング状部材の下側自由端部と前記湾曲アームの後端部における下側面との間に形成された第2スリット部とを備えたことを特徴とするレジスタ。
  11. 前記リング状部材の厚さは、周縁部に近接するに従ってテーパ状に薄く形成されていることを特徴とする請求項10に記載のレジスタ。
  12. 前記リング状部材の周端面は、断面視で三角形状に形成されていることを特徴とする請求項11に記載のレジスタ。
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