JP2008000482A - 消火栓装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】消火用ホースの収納作業を容易に行なうことを可能にしつつ簡易に構成されたホースガイド、を備えた消火栓装置を提供する。
【解決手段】筐体2の内部に設けたホース収納部7に消火用ホース9を収納自在とし、筐体2の前面に設けた消火栓下扉3−2を開いた状態で消火用ホース9をホース収納部7から取り出し自在とした消火栓装置1であって、消火栓下扉3−2の内面に、ホース収納部7から引き出された消火用ホース9を係脱自在に係止させる複数のホースフック31、32を設け、これら複数のホースフック31、32を、互いに向けて突出する方向で、かつ、前後に隔てた位置に配置することにより、これら複数のホースフック31、32の相互間に、消火用ホース9を挿通自在とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、トンネル等に設置され消火に使用される消火栓装置に関する。
従来から、高速道路や自動車専用道路などのトンネルに消火栓装置が設置されている。この消火栓装置は、消火用ホースの収納方式に基づいて、リール式と内巻き式とに大別できる。この内巻き式の消火栓装置は、筐体の内部にホース収納部を備えており、このホース収納部において外側から内側に至るように順次消火用ホースを巻き付けて収納することができる。この筐体の前面には、前面側に回動自在な扉体が設けられており、火災発生時には、この扉体を開いた状態で、消火用ホースを筐体から前面側に引き出して消火を行う。
このような内巻き式の消火栓装置においては、消火用ホースを引き出す際に、作業者が消火用ホースを引っ張る力に加えて、消火用ホースが自重によってホース収納部から落下しようとする力が加わる場合がある。特に、消火用ホースに加圧用水を供給した状態においては、この加圧用水の水圧によって消火用ホースが伸びようとするため、消火用ホースが内巻き状態から脱落し易くなる。このため、作業者の意図よりも多くの消火用ホースが引き出されてしまい、消火用ホースが余って消火作業の作業効率を低減させる可能性がある。
このような事態を防止するため、従来は、扉体の内側にホースガイドを設け、このホースガイドを通して消火用ホースを引き出すようにすることで、消火用ホースとホースガイドとの間で摩擦を生じさせて、消火用ホースが必要以上に落下することを防止することが提案されていた(例えば特許文献1参照)。具体的には、扉体の内側に逆U字状のアーム部材を固定し、このアーム部材に消火用ホースを挿通させて前面側に引き出すことで、消火用ホースの落下を防止していた。
特開2003−38675号公報
しかしながら、ホースガイドを従来のように構成した場合、消火用ホースの収容時には、消火用ホースをホースガイドから取り外すことが困難であり、消火用ホースの収納時には、消火用ホースをホースガイドの間からホース収納部に向けて少しずつ送り込みながら収納する必要があり、消火用ホースの収納作業が困難であった。また、このような問題を解消するため、ホースガイドを前扉に対して着脱自在に設けることも提案されていたが、着脱機構が増える分だけホースガイドが複雑になり、前扉の重量を増加させることでその開閉性を低下させたり、ホースガイドの設置コストを増加させていた。
このような問題を解決するため、本発明は、消火用ホースの収納作業を容易に行なうことを可能にしつつ簡易に構成されたホースガイド、を備えた消火栓装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の消火栓装置は、筐体の内部に設けたホース収納部に消火用ホースを収納自在とし、前記筐体の前面に設けた扉体を開いた状態で前記消火用ホースを前記ホース収納部から取り出し自在とした消火栓装置であって、前記扉体の内面に、前記ホース収納部から引き出された前記消火用ホースを係脱自在に係止させる複数のガイド手段を設け、前記複数のガイド手段を、互いに向けて突出する方向で、かつ、前後に隔てた位置に配置することにより、これら複数のガイド手段の相互間に、前記消火用ホースを挿通自在としたこと、を特徴とする。
請求項2に記載の消火栓装置は、請求項1に記載の消火栓装置において、前記扉体の一側方には、消火用放水を行うための消火機構を設け、前記複数のガイド手段のうち、前記消火機構に近接するガイド手段を、他のガイド手段よりも前面側に配置したこと、を特徴とする。
請求項3に記載の消火栓装置は、請求項1又は2に記載の消火栓装置において、前記複数のガイド手段のうち、前記ホース収納部に近接するガイド手段を、前記消火用ホースの落下回転軌道における上昇軌道側に配置したこと、を特徴とする。
請求項4に記載の消火栓装置は、請求項1から3のいずれか一項に記載の消火栓装置において、前記複数のガイド手段のうち、前記ホース収納部に近接するガイド手段における係止部の突出長さを、前記扉体の前面側に配置された他のガイド手段における係止部の突出長さより長くしたこと、を特徴とする。
請求項5に記載の消火栓装置は、請求項1から4のいずれか一項に記載の消火栓装置において、前記ガイド手段を、前記扉体に対して略直交する回動軸を中心として、前記複数のガイド手段が互いに向けて突出する係止方向と、当該係止方向以外の非係止方向との、少なくとも2つの方向に回動自在としたこと、を特徴とする。
請求項6に記載の消火栓装置は、請求項5に記載の消火栓装置において、前記複数のガイド手段の回動を相互に連動させる連動手段を備えたこと、を特徴とする。
請求項7に記載の消火栓装置は、請求項5又は6に記載の消火栓装置において、前記ガイド手段を前記非係止方向に回動させた状態において、前記扉体を閉鎖不能とする誤閉鎖防止手段を備えたこと、を特徴とする。
請求項8に記載の消火栓装置は、請求項1から7のいずれか一項に記載の消火栓装置において、前記ガイド手段と前記消火用ホースとの相互間に、前記消火用ホースとの接触によって回動するローラを設けたこと、を特徴とする。
請求項9に記載の消火栓装置は、請求項1から8のいずれか一項に記載の消火栓装置において、前記扉体の内面に、消火用放水を行うための消火機構と、前記消火機構と前記消火用ホースとの相互の接触を防止するための保護手段とを設けたこと、を特徴とする。
請求項1に記載の消火栓装置によれば、消火用ホースがガイド手段と接触した際の摩擦抵抗によって、消火用ホースの不用意な落下を防止できると共に、消火用ホースが消火栓弁開閉レバーの如き消火機構に接触することを防止でき、この消火機構の誤操作を招くような事態を防止できる。また、消火栓装置の前面に引き出された消火用ホースをほぼ完全にフリーな状態にできるので、消火用ホースをホース収納部に容易に収納でき、収納作業性を向上させることができる。特に、消火栓扉の重量の増加の程度を抑えることができて、消火栓扉のスムーズな開閉性を維持できると共に、消火用ホースのガイド機構を安価に構成できる。
請求項2に記載の消火栓装置によれば、消火機構に近接するガイド手段を前面側に配置したので、消火栓弁開閉レバーの如き消火機構と消火用ホースとの干渉を一層確実に防止できる。
請求項3に記載の消火栓装置によれば、ガイド手段を消火用ホースの落下回転軌道における上昇軌道側に配置することで、この上昇軌道側を閉鎖状とし、消火用ホースがガイド手段から外れることを防止できる。
請求項4に記載の消火栓装置によれば、ホース収納部に近接するガイド手段の突出長さを長くしたので、ガイド手段から消火用ホースが外れることを効果的に防止できる。
請求項5に記載の消火栓装置によれば、消火用ホースの収納時には、ガイド手段を回動させて非係止方向に向けて固定することで、消火用ホースの収納を一層スムーズに行うことができる。
請求項6に記載の消火栓装置によれば、複数のガイド手段の回動を相互に連動させることができるので、ガイド手段の回動操作を一層容易に行なうことができる。
請求項7に記載の消火栓装置によれば、ガイド手段を非係止方向に回動させた状態では消火栓扉を閉じることができないので、消火栓扉を閉じる際にはガイド手段を係止方向に回動させることを使用者に促すことができ、消火用ホースの適切な収納状態を一層確実に確保できる。
請求項8に記載の消火栓装置によれば、ガイド手段と消火用ホースとの相互間にローラを設けたので、消火用ホースがガイド手段と接触する際の接触抵抗を緩和でき、消火用ホースがガイド手段との接触時の摩擦で擦れて劣化することを防止できる。
請求項9に記載の消火栓装置によれば、消火用ホースが消火栓弁開閉レバーの如き消火機構に接触することを保護手段にて防止でき、消火機構の誤操作を招くような事態を防止できる。
以下に添付図面を参照して、本発明の実施の形態に係る消火栓装置の実施例を詳細に説明する。まず、〔I〕各実施の形態に共通の基本的概念を説明した後、〔II〕各実施の形態の具体的内容について説明し、〔III〕最後に、各実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、これら各実施の形態により本発明が限定されるものではない。
〔I〕各実施の形態に共通の基本的概念
まず、各実施の形態に共通の基本的概念について説明する。各実施の形態は、いわゆる内巻き式の消火栓装置に関する。この消火栓装置は、基本構造は従来と同様であり、筐体の内部に設けたホース収納部に消火用ホースを内巻き式に収納自在とし、筐体の前面に設けた扉体(後述する消火栓扉)を開いた状態で消火用ホースを筐体から取り出し自在として構成されている。
ここで、各実施の形態の特徴の一つは、消火用ホースをガイドするガイド手段を前扉に設けた点にある。特に、ガイド手段を、従来よりも簡易な構成でありながら、消火用ホースを着脱可能としている。ここで、「消火用ホースをガイドする」とは、内巻き式で収納された消火用ホースを前面側に引き出した場合に、この消火用ホースが自己の復元力や加圧用水の水圧によって必要以上に前面側に落下することを防止することや、前面側に引き出された消火用ホースがその周囲の消火用レバー等に不用意に接触することを防止することを含む。
〔II〕各実施の形態の具体的内容
次に、各実施の形態の具体的内容について説明する。
〔実施の形態1〕
最初に、実施の形態1について説明する。この実施の形態1は、消火用ホースをガイドするためのガイド手段を扉体の内側に固定した形態である。
(消火栓装置の構成概要)
図1は、実施の形態1に係る消火栓装置1の正面図である。この消火栓装置1は、筐体2の前面に、消火栓扉3及び消火器扉4を備えて構成されている。消火栓扉3は、具体的には、消火栓上扉3−1と消火栓下扉3−2とから構成されている。このうち、消火栓下扉3−2は、その下縁において筐体2に回動自在に連結されており、当該消火栓下扉3−2の前面に設けられた開閉ハンドル3aを引くことで、この消火栓下扉3−2を前方に開くことができる。また、消火器扉4は、その側辺において筐体2に回動自在に連結されており、当該消火器扉4の前面に設けられた開閉ハンドル4aを引くことで、この消火器扉4を前方に開くことができる。この消火器扉4の右側方には、手動発信機5、赤色表示灯6−1、及び、応答ランプ6−2が設けられている。そして、火災発生時には、手動発信機5のボタン操作を押圧することで、火災発生の旨を遠隔地の監視室などに通報できる。また、このように火災通報が行われると、応答ランプ6−2が点灯することで、火災通報を行った消火栓装置1を外見から容易に識別できる。
図2は、図1の消火栓扉3を取り除いた状態における消火栓装置1の正面図、図3は、消火栓扉3を開いた状態における消火栓装置1の側面図、図4は、図3のA−A矢視断面図、図5は、開いた状態における消火栓下扉3−2の正面図である。筐体2には、消火用ホース9を収納するためのホース収納部7が設けられている。このホース収納部7は、左右一対の支持アーム7aと、各支持アーム7aの各々の側方に設けられたホース収納枠7bとを備えて構成されている。各支持アーム7aは、長筒状に形成されており、その上端部において筐体2に固定されている。これら一対の支持アーム7aは、その下端を相互に接続されることで、全体として正面形状を略U字型とされている。ホース収納枠7bは、各支持アーム7aの上下略中央位置に固定されており、各支持アーム7aから側方に延出し、さらに、この延出端部から筐体2の後側に延出する。そして、図2、4に示すように、これら一対の支持アーム7aとホース収納枠7bとによって囲繞されたホース収納部7に、消火用ホース9が内巻き状態、すなわち外側から内側に向けて順次巻き取られた状態で収納されている。
この消火用ホース9の側方には、給水栓10及び消火栓弁11が設けられている。また、消火栓下扉3−2の内面には、消火栓弁開閉レバー12が設けられている。消火栓弁開閉レバー12は、消火栓弁11の開閉操作を行うためのもので、特許請求の範囲における消火機構に対応する。そして、消火時には、作業者が、消火用ホース9の先端の消火ノズル9aを保持し、消火栓弁開閉レバー12を操作すると、この消火栓弁開閉レバー12に図示しないワイヤを介して連結された消火栓弁11が開かれる。そして、消火栓弁開閉レバー12の下方に設けられた図示しない起動スイッチがONされることで図示しない消火ポンプ設備が起動され、この消火ポンプ設備からの加圧消火用水が給水口13を介して消火用ホース9に供給されて、消火ノズル9aから放水が開始される。
また、図2に示すように、ホース収納部7を構成する一対の支持アーム7aの相互間には、ホースガイド20が設けられている。このホースガイド20は、ホース収納部7から引き出された消火用ホース9の落下を防止する落下防止手段である。すなわち、内巻き式の消火栓装置1には一本の消火用ホース9が内巻き状態で収容されているが、消火時には、この消火用ホース9に加圧用水を供給した後、当該消火用ホース9を筐体2から前面側に引き出すことになる。この際、消火用ホース9は、自己の復元力と加圧用水の水圧とにより直線的に伸びようとするため、内巻き状態を維持できず、内巻き方向と逆方向に回転しながら筐体2の前方外側に落下する。しかしながら、ホースガイド20を設けておくことで、回転しようとする消火用ホース9が、その周囲の支持アーム7aやホースガイド20と接触して摩擦抵抗を受けるため、ホース収納部7から必要以上に落下することが防止される。
(ガイド手段について)
ここで、図4、5に示すように、消火栓装置1の消火栓下扉3−2の内面には、ベースプレート30が固定されており、このベースプレート30の上面には一対のホースフック31、32が設けられている。このホースフック31、32は、ホース収納部7から引き出された消火用ホース9の動きを規制するためのもので、特許請求の範囲におけるガイド手段に対応する。
図6には、ホースフック31、32周辺の斜視図を示す。具体的には、各ホースフック31、32は、例えば中空の金属パイプから形成されるもので、全体として正面形状を逆向きの略J字状とされており、消火栓下扉3−2の平面方向に対して略直交する方向に延びる直線部31a、32aと、この直線部31a、32aから一体的に延出する曲線部31b、32bとを備える。そして、各ホースフック31、32は、直線部31a、32aの下端において、ベースプレート30に固定されている。
これら一対のホースフック31、32は、その曲線部31b、32bが互いに向けて突出するような方向で配置されている。具体的には、図示左側のホースフック(以下、奥側のホースフック)31は、図示右側のホースフック(以下、手前側のホースフック)32に向けて突出する方向で配置され、図示右側のホースフック32は、図示左側のホースフック31に向けて突出する方向で配置されている。
また、図4、5に示すように、これら一対のホースフック31、32は、前後と左右にそれぞれ所定間隔(いずれも内寸)W1、W2を隔てた位置に配置されている。このうち、前後の間隔W1は、消火用ホース9をホースフック31、32の相互間に挿通可能なスペースを確保できるように決定されており、具体的には、前後の間隔W1が消火用ホース9の外径Dより大きくなるように決定されている(W1>D)。また、左右の間隔W2は、ホースフック31、32の直線部31a、32aの相互間に消火用ホース9を挿通可能できるように決定されており、具体的には、左右の間隔W2が消火用ホース9の外径Dより大きくなるように決定されている(W2>D)。また同時に、左右の間隔W2は、ホースフック31、32の曲線部31b、32bの相互間から消火用ホース9が上方に抜け出さないように決定されており、具体的には、曲線部31b、32bが図5の正面側から見て相互に同一又は重複するように決定されている。なお、これらホースフック31、32の具体的形状は、消火用ホース9の外形やホースフック31、32の前後の間隔W1に応じて変わり得るが、例えば、曲線部31a、32aの曲率を60度程度とすることが好ましい。
このような構造によれば、ホース収納部7から引き出した消火用ホース9を、ホースフック31、32に順次係止させつつ、ホースフック31、32の直線部31a、32aの相互間に挿通させることができる。具体的には、図7の斜視図に示すように、消火用ホース9を、ホースフック31、32の曲線部31b、32bの相互間に上方から押し入れ、図8の斜視図に示すように、さらに奥側のホースフック31の曲線部31b、32bの側方を通過させることで、当該奥側のホースフック31の内部に挿通させることができ、当該奥側のホースフック31に係止させることができる。次に、消火用ホース9を、手前側のホースフック32の曲線部31b、32bの側方を通過させて、当該手前側のホースフック32の内部に挿通させることができ、図6に示すように、当該手前側のホースフック32に係止させることができる。
このような挿通状態における効果は下記の通りである。すなわち、消火用ホース9の落下は、上述したようにホースガイド20により基本的に防止されているが、消火用ホース9の上下及び左右への自由な移動がホースフック31、32により規制されるので、消火用ホース9が消火栓弁開閉レバー12の如き消火機構に接触することを防止でき、当該消火栓弁開閉レバー12の誤操作を招くような事態を防止できる。
また、消火用ホース9の収納時には、上記係止時と逆の手順により、消火用ホース9をホースフック31、32から容易に取り外すことができる。従って、消火用ホース9の引き出し側の部分を完全にフリーな状態にできるので、消火用ホース9をホース収納部7に容易に収納でき、収納作業性を向上させることができる。特に、単に逆J字状のホースフック31、32を消火栓下扉3−2やベースプレート30に固定するだけでよく、消火栓下扉3−2に対するホースフック31、32の着脱機構を設ける必要がないので、消火栓下扉3−2の重量の増加の程度を抑えることができて、消火栓下扉3−2のスムーズな開閉性を維持できると共に、消火用ホース9のガイド機構を安価に構成できる。
(ガイド手段について−消火機構との位置関係)
さらに、本実施の形態1では、ホースフック31、32の配置位置や具体的形状を工夫することで、ホースフック31、32の機能性を高めている。以下、この点について説明する。まず、ホースフック31、32と消火機構との関係について説明する。基本的には、ホースフック31、32の前後位置は、本実施の形態1に示したものに限定されず、例えば、図示右側のホースフック32を奥側に配置すると共に、図示左側のホースフック31を手前側に配置してもよい。しかしながら、本実施の形態1では、図4に示すように、消火栓下扉3−2の右側寄りに消火栓弁開閉レバー12を配置しており、この消火栓弁開閉レバー12に近接するホースフック32を、ホースフック31よりも前面側に配置している。
この効果は下記の通りである。すなわち、ホースフック31、32に挿通させた消火用ホース9を用いて消火を行うため、消火用ホース9を左右いずれかの側方に引っ張った場合、引っ張り方向に位置するホースフック31、32を支点として消火用ホース9が移動する。例えば、図9に示すように、消火用ホース9を図示左側に引っ張った場合には、図示左側のホースフック31(より具体的にはホースフック31の直線部31a)が支点になり、図10に示すように、消火用ホース9を図示右側に引っ張った場合には、図示右側のホースフック32(より具体的にはホースフック32の直線部32a)が支点になる。そして、このように消火用ホース9を移動させた状態では、支点になるホースフック31、32の前後方向の位置に応じて、消火栓下扉3−2の上面領域のうち、消火用ホース9と干渉することがない領域(以下、非干渉領域)の大きさ及び位置が異なる。つまり、支点になるホースフック31、32を前側に配置する程、非干渉領域を大きく取ることができる。
具体的には、図9に示すように、奥側に配置したホースフック31を支点として消火用ホース9を移動させる場合の非干渉領域(図示斜線領域)S1と、図10に示すように、手前側に配置したホースフック32を支点として消火用ホース9を移動させる場合の非干渉領域(図示斜線領域)S2とを比較すると、手前側に配置したホースフック32を支点とした場合の非干渉領域S2が大きくなる。なお、ここでは、ホースフック31、32を消火栓下扉3−2の左側寄りに配置しているため、非干渉領域S2が非干渉領域S1より一層大きくなるが、同一幅W3に対応する範囲同士のみを比較しても、非干渉領域S2−1は非干渉領域S1より大きくなる(ここで、非干渉領域S2=非干渉領域S2−1+非干渉領域S2−2)。従って、本実施の形態1では、消火栓弁開閉レバー12に近接するホースフック32を前面側に配置することで、比較的非干渉領域S2の内部に消火栓弁開閉レバー12を配置して、この消火栓弁開閉レバー12と消火用ホース9との干渉を一層確実に防止している。
(ガイド手段について−落下回転軌道との位置関係)
次に、ホースフック31、32と消火用ホース9の落下回転軌道との関係について説明する。図2に示すように、消火用ホース9は、ホース収納部7に内巻き状態で収納されているため、ホース収納部7から前面側へ引き出される時には、この内巻き方向に対して逆方向に回転しながら落下する傾向にある。例えば、消火用ホース9は、反時計周りで収納されている場合には、時計周りに回転しながらホース収納部7から落下する傾向にある。特に、ホース収納部7に近接する位置では、消火用ホース9の回転が比較的大きいため、消火用ホース9が奥側のホースフック31から外れ易い。
このように消火用ホース9が時計周りに回転する場合、図11に示すように、奥側のホースフック31を、図示左側に突出するように配置した場合には、消火用ホース9の落下回転軌道(図示想像線)における上昇軌道側が開放されることで、この消火用ホース9が上昇する際にホースフック31から外れてしまい、ホースフック31に乗り上げる等の可能性がある。
このため、本実施の形態1では、図12に示すように、ホース収納部7に近接するホースフック31を、図示右側に突出するように配置し、すなわち、消火用ホース9の落下回転軌道(図示想像線)における上昇軌道側に配置することで、この上昇軌道側を閉鎖状とし、上昇時の消火用ホース9をその上方から抑えることができて、消火用ホース9がホースフック31から外れることを防止できる。なお、消火用ホース9の落下時の回転方向は収納方向に依存するため、収納方向が逆方向(時計周り方向)の場合には、ホースフック31を、図示左側に突出するように配置すればよい。すなわち、奥側のホースフック31を、消火用ホース9の落下回転軌道における上昇軌道側に配置することが好ましい。
(保護カバーについて)
また、図3〜5に示すように、消火栓下扉3−2の内面には、保護カバー21が固定されている。この保護カバー21は、消火栓弁開閉レバー12と消火用ホース9との相互間の接触を防止するためのもので、特許請求の範囲における保護手段に対応する。具体的には、保護カバー21は、例えば薄圧の金属プレートから構成されており、消火栓下扉3−2の側方に立設され、上方に延出されて、消火栓弁開閉レバー12の側方に至るように形成されている。
従って、筐体2の前面に引き出した消火用ホース9を、火災方向に向けるために側方に引き回した場合においても、この消火用ホース9が保護カバー21にのみ接触し、消火用ホース9が消火栓弁開閉レバー12に接触することを防止でき、当該消火栓弁開閉レバー12の誤操作を招くような事態を防止できる。
(実施の形態1の効果について)
このように実施の形態1によれば、消火用ホース9がホースフック31、32により、上下及び左右への自由な移動を規制される。また、この規制により、消火用ホース9が消火栓弁開閉レバー12の如き消火機構に接触することを防止でき、当該消火栓弁開閉レバー12の誤操作を招くような事態を防止できる。また、前面に引き出された消火用ホース9をほぼ完全にフリーな状態にできるので、消火用ホース9をホース収納部7に容易に収納でき、収納作業性を向上させることができる。特に、消火栓下扉3−2の重量の増加の程度を抑えることができて、消火栓下扉3−2のスムーズな開閉性を維持できると共に、消火用ホース9のガイド機構を安価に構成できる。さらに、消火栓弁開閉レバー12に近接するホースフック31、32を前面側に配置することで、この消火栓弁開閉レバー12と消火用ホース9との干渉を一層確実に防止できる。また、消火用ホース9の落下回転軌道における上昇軌道側に配置することで、この上昇軌道側を閉鎖状とし、消火用ホース9がホースフック31、32から外れることを防止できる。また、消火用ホース9が消火栓弁開閉レバー12に接触することを保護カバー21にて防止でき、当該消火栓弁開閉レバー12の誤操作を招くような事態を防止できる。
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2について説明する。この実施の形態2は、ホースフックの突出長さを奥側と手前側とで変更した形態である。ただし、特に説明なき構成においては実施の形態1と同様であるものとしてその説明を省略し、実施の形態1と同様の構成要素には、必要に応じて、実施の形態1で説明したものと同一名称や同一の符号を付する。
図13は、実施の形態2に係るホースフック周辺の斜視図、図14は、図13のホースフック周辺の正面図である。この実施の形態2では、ベースプレート40に一対のホースフック41、42が固定されている。各ホースフック41、42は、基本的には実施の形態1のホースフック31、32と同様の機能を備えるもので、特許請求の範囲におけるガイド手段に対応する。各ホースフック41、42は、直線部41a、42aと曲線部41b、42bとから略逆J字状に構成されている。
ここで、図14に示すように、奥側のホースフック41の曲線部41bの突出長さL1は、手前側のホースフック42の曲線部42bの突出長さL2より長くなるように決定されている(L1>L2)。これは、ホース収納部7に近接する位置では、上述したように消火用ホース9の落下時の回転軌道が比較的大きいため、特に奥側のホースフック41から消火用ホース9が外れ易いためである。すなわち、消火用ホース9が外れ易い奥側のホースフック41の曲線部41bを長くすることで、消火用ホース9の外れを効果的に防止できる。この場合、逆に、手前側のホースフック42については、その曲線部42bの突出長さL2を比較的短くすることで、このホースフック42に対する消火用ホース9の係止や取り外しの作業を一層スムーズに行うことができる。
(実施の形態2の効果について)
このように実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果に加えて、奥側のホースフック41の曲線部41aを長くすることで、このホースフック41から消火用ホース9が外れることを効果的に防止できる。また、手前側のホースフック42の曲線部42aを短くすることで、このホースフック42に対する消火用ホース9の係止や取り外しの作業を一層スムーズに行うことができる。
〔実施の形態3〕
次に、実施の形態3について説明する。この実施の形態3は、ガイド手段を係止方向と非係止方向との2つの方向に回動自在とした形態である。ただし、特に説明なき構成においては実施の形態1と同様であるものとしてその説明を省略し、実施の形態1と同様の構成要素には、必要に応じて、実施の形態1で説明したものと同一名称や同一の符号を付する。
図15は、実施の形態3に係るホースフック周辺の斜視図、図16は、図15のホースフック周辺の分解斜視図である。この実施の形態3では、ベースプレート50に一対のホースフック51、52が固定されている。各ホースフック51、52は、基本的には実施の形態1のホースフック31、32と同様の機能を備えるもので、特許請求の範囲におけるガイド手段に対応する。各ホースフック51、52は、直線部51a、52aと曲線部51b、52bとから略逆J字状に構成されている。
ここで、ホースフック51、52は、ベースプレート50に対して回動自在に固定されている。具体的には、ベースプレート50には、当該ベースプレート50に対して略直交するように立設された回転軸50aが固定されており、この回転軸50aをホースフック51、52の直線部51a、52aの内部に挿脱自在に挿通させることで、ホースフック51、52が回転軸50aを中心に回動自在とされている。
また、ホースフック51、52は、ベースプレート50に対して固定自在とされている。具体的には、ホースフック51、52の直線部51a、52aの端部近傍位置には、ベースプレート50の上面に略沿って配置された固定片51c、52cが設けられており、これら固定片51c、52cには複数のネジ孔51d、51e、52d、52eが穿設されている。また、ベースプレート50の上面には、各ホースフック51、52のそれぞれの近傍の2つの箇所に、ネジ孔50d、50eが穿設されている。
そして、図17の平面図に示すように、ホースフック51、52を実施の形態1と同様に相互に突出する方向(係止方向)に回動させた状態で、固定片51c、52cのネジ孔51d、52dとベースプレート50のネジ孔50dとが相互に対応する位置に配置されるので、これらネジ孔50d、51d、52dに上方から蝶ネジ53をネジ込むことで、ホースフック51、52をベースプレート50に固定できる。この状態では、実施の形態1と同様に、消火用ホース9をホースフック51、52に係止させることができ、実施の形態1との効果を得ることができる。
一方、図18の平面図に示すように、ホースフック51、52を筐体2に向けて突出する方向(非係止方向)に回動させた状態では、固定片51c、52cのネジ孔51e、52eとベースプレート50のネジ孔50eとが相互に対応する位置に配置されるので、これらネジ孔50e、51e、52eに上方から蝶ネジ53をネジ込むことで、ホースフック51、52をベースプレート50に固定できる。この状態では、消火用ホース9に対するホースフック51、52の係止状態を解除でき、消火用ホース9の収納を一層スムーズに行うことができる。
(実施の形態3の効果について)
このように実施の形態3によれば、実施の形態1と同様の効果に加えて、消火用ホース9の収納時には、ホースフック51、52を回動させて非係止方向に向けて固定することで、消火用ホース9の収納を一層スムーズに行うことができる。
〔実施の形態4〕
次に、実施の形態4について説明する。この実施の形態4は、一対のホースフックの回動を相互に連動自在とした形態である。ただし、特に説明なき構成においては実施の形態3と同様であるものとしてその説明を省略し、実施の形態3と同様の構成要素には、必要に応じて、実施の形態3で説明したものと同一名称や同一の符号を付する。
図19は、実施の形態4に係るホースフック周辺の斜視図、図20は、図19のホースフック周辺の分解斜視図である。この実施の形態4では、ベースプレート60に一対のホースフック31、32が固定されている。ここで、ベースプレート60は、消火栓下扉3−2に対して回動自在に固定されている。具体的には、消火栓下扉3−2には、当該消火栓下扉3−2に対して略直交するように立設された回転支柱3bが固定されており、この回転支柱3bを、ベースプレート60の平面略中央位置に形成された軸穴60aに挿通させることで、ベースプレート60が回転支柱3bを中心に回動自在とされている。
また、ベースプレート60は、消火栓下扉3−2に対して固定自在とされている。具体的には、ベースプレート60の両側方にはネジ孔60bが穿設されている。また、消火栓下扉3−2の上面には複数のネジ孔3c、3dが穿設されている。
そして、ベースプレート60を図21の平面図に示す方向(実施の形態1と同様の方向であり、係止方向)に回動させた状態では、消火栓下扉3−2のネジ孔3cとベースプレート60のネジ孔60bとが相互に対応する位置に配置されるので、これらネジ孔3c、60bに上方から蝶ネジ53をネジ込むことで、ベースプレート60を消火栓下扉3−2に固定できる。この状態では、実施の形態1と同様に、消火用ホース9をホースフック31、32に係止させることができ、実施の形態1との効果を得ることができる。
また、ベースプレート60を図22の平面図に示す方向(非係止方向)に回動させた状態では、消火栓下扉3−2のネジ孔3dとベースプレート60のネジ孔60bとが相互に対応する位置に配置されるので、これらネジ孔3d、60bに上方から蝶ネジ53をネジ込むことで、ベースプレート60を消火栓下扉3−2に固定できる。この状態では、消火用ホース9に対するホースフック31、32の係止状態を解除でき、消火用ホース9の収納を一層スムーズに行うことができる。特に、本実施の形態4では、実施の形態3と異なり、1枚のベースプレート60を回動させることで、一対のホースフック31、32の回動を相互に連動させることができるので、ホースフック31、32の回動操作を一層容易に行なうことができる。
ここで、図22に示す非係止方向にベースプレート60を回動させた状態では、消火用ホース9がホースフック31、32によって固定されていないため、この状態のまま消火栓下扉3−2を閉じてしまうと、次に消火栓下扉3−2を開いた際に、消火用ホース9がスムーズに引き出せない可能性がある。このような事態を防止するため、本実施の形態4では、非係止方向にベースプレート60を回動させた状態では、消火栓下扉3−2を閉じることができないように構成されている。
図23は消火栓扉3を取り除いた状態における消火栓装置1の要部の正面図である。この図23に想像線にて示すように、ベースプレート60を係止方向に回動させた状態では、ホースフック31、32が支持アーム7aの相互間に納まり、消火栓下扉3−2を閉じることができる。一方、図23に実線にて示すように、ベースプレート60を非係止方向に回動させた状態では、ホースフック31、32がホースガイド20と干渉する位置に配置されるため(この干渉位置を点Pとして図示する)、この干渉が障害になって消火栓下扉3−2を閉じることができない。従って、消火栓下扉3−2を閉じるためには、ベースプレート60を係止方向に回動させることが必要になり、ホースフック31、32を係止方向に回動させることを使用者に促すことができる。
(実施の形態4の効果について)
このように実施の形態4によれば、実施の形態3と同様の効果に加えて、一対のホースフック31、32の回動を相互に連動させることができるので、ホースフック31、32の回動操作を一層容易に行なうことができる。また、ホースフック31、32を非係止方向に回動させた状態では消火栓下扉3−2を閉じることができないので、消火栓下扉3−2を閉じる際にはホースフック31、32を係止方向に回動させることを使用者に促すことができ、消火用ホース9の適切な収納状態を一層確実に確保できる。
〔実施の形態5〕
最後に、実施の形態5について説明する。この実施の形態5は、ホースフックと消火用ホースとの相互間にローラを設けた形態である。ただし、特に説明なき構成においては実施の形態1と同様であるものとしてその説明を省略し、実施の形態1と同様の構成要素には、必要に応じて、実施の形態1で説明したものと同一名称や同一の符号を付する。
図24は、実施の形態5に係るホースフック周辺の斜視図である。ここで、ホースフック31、32には、ローラ70が設けられている。このローラ70は、消火用ホース9との接触によって回動するものであり、例えば、ホースフック31、32の直線部31a、32aの外径より若干大きな内径を有するものであって、これら直線部31a、32aより若干短い円筒状に形成され、その内部に直線部31a、32aを挿通させた状態で、この直線部31a、32aを中心軸として回動する。このようにローラ70を設けることで、消火用ホース9がホースフック31、32と接触する際の接触抵抗を緩和し、消火用ホース9がホースフック31、32との接触時の摩擦で擦れて劣化することを防止できる。
なお、ローラ70の材質は任意であり、例えば、ホースフック31、32と同様に金属製とすることができ、あるいは、ウレタン等の軟質の合成樹脂にて形成することで、消火用ホース9との接触抵抗を一層緩和することもできる。
(実施の形態5の効果について)
このように実施の形態5によれば、消火用ホース9がホースフック31、32と接触する際の接触抵抗をローラ70にて緩和でき、消火用ホース9がホースフック31、32との接触時の摩擦で擦れて劣化することを防止できる。
〔III〕各実施の形態に対する変形例
以上、各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び方法は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(各実施の形態の組み合わせについて)
各実施の形態において説明した構成は、任意の組み合わせで、相互に組み合わせることができる。例えば、実施の形態5のローラを、実施の形態1〜4のホースフックに設けてもよい。
(ガイド手段について)
ホースフック(ガイド手段)の設置数は変更可能であり、3つ以上のホースフックを配置してもよい。また、ホースフックを設置する際の間隔W1、W2についても特記した条件を除いて変更可能であり、例えば、ホースフックを左右略同一位置に配置して間隔W2をほぼゼロとしても、前後の間隔W1を広く取ることで、消火用ホース9をホースフックに順次係止させることができる。また、各ホースフックの形状は、逆J字形状に限定されず、逆L字形状や略半円弧状に形成することができる。
(ガイド手段の固定について)
ホースフック(ガイド手段)の消火栓下扉3−2に対する固定の位置及び構造は変更可能であり、公知の固定構造や回動構造を用いることができる。
以上のように、本発明に係る消火栓装置は、トンネル等に設置される消火栓装置に有用であり、特に、内巻き式の消火栓装置に適している。
本発明の実施の形態1に係る消火栓装置の正面図である。 図1の消火栓扉を取り除いた状態における消火栓装置の正面図である。 消火栓扉を開いた状態における消火栓装置の側面である。 図3のA−A矢視断面図である。 開いた状態における消火栓下扉の正面図である。 実施の形態1に係るホースフック周辺の斜視図である。 消火用ホースの挿通状態を示す、ホースフック周辺の斜視図である。 図7に続く消火用ホースの挿通状態を示す、ホースフック周辺の斜視図である。 消火用ホースを左側に引っ張った場合における非干渉領域を示す平面図である。 消火用ホースを右側に引っ張った場合における非干渉領域を示す平面図である。 ホースフックと落下回転軌道との関係を示す正面図である。 ホースフックと落下回転軌道との関係を示す正面図である。 実施の形態2に係るホースフック周辺の斜視図である。 図13のホースフック周辺の正面図である。 実施の形態3に係るホースフック周辺の斜視図である。 図15のホースフック周辺の分解斜視図である。 係止方向に向けて配置した状態のホースフック周辺の平面図である。 非係止方向に向けて配置した状態のホースフック周辺の平面図である。 実施の形態4に係るホースフック周辺の斜視図である。 図19のホースフック周辺の分解斜視図である。 係止方向に向けて配置した状態のホースフック周辺の平面図である。 非係止方向に向けて配置した状態のホースフック周辺の平面図である。 消火栓扉を取り除いた状態における消火栓装置の要部の正面図である。 実施の形態5に係るホースフック周辺の斜視図である。
符号の説明
1 消火栓装置
2 筐体
3 消火栓扉
3−1 消火栓上扉
3−2 消火栓下扉
3a、4a 開閉ハンドル
3b 回転支柱
4 消火器扉
5 手動発信機
6−1 赤色表示灯
6−2 応答ランプ
7 ホース収納部
7a 支持アーム
7b ホース収納枠
9 消火用ホース
9a 消火ノズル
10 給水弁
11 消火栓弁
12 消火栓弁開閉レバー
13 給水口
20 ホースガイド
21 保護カバー
30、40、50、60 ベースプレート
31、32、41、42、51、52 ホースフック
41a、42a、51a、52a 直線部
41b、42b、51b、52b 曲線部
50a 回転軸
51c、52c 固定片
50d、50e、51d、51e、52d、52e ネジ孔
53 蝶ネジ
60a 軸穴
70 ローラ

Claims (9)

  1. 筐体の内部に設けたホース収納部に消火用ホースを収納自在とし、前記筐体の前面に設けた扉体を開いた状態で前記消火用ホースを前記ホース収納部から取り出し自在とした消火栓装置であって、
    前記扉体の内面に、前記ホース収納部から引き出された前記消火用ホースを係脱自在に係止させる複数のガイド手段を設け、
    前記複数のガイド手段を、互いに向けて突出する方向で、かつ、前後に隔てた位置に配置することにより、これら複数のガイド手段の相互間に、前記消火用ホースを挿通自在としたこと、
    を特徴とする消火栓装置。
  2. 前記扉体の一側方には、消火用放水を行うための消火機構を設け、
    前記複数のガイド手段のうち、前記消火機構に近接するガイド手段を、他のガイド手段よりも前面側に配置したこと、
    を特徴とする請求項1に記載の消火栓装置。
  3. 前記複数のガイド手段のうち、前記ホース収納部に近接するガイド手段を、前記消火用ホースの落下回転軌道における上昇軌道側に配置したこと、
    を特徴とする請求項1又は2に記載の消火栓装置。
  4. 前記複数のガイド手段のうち、前記ホース収納部に近接するガイド手段における係止部の突出長さを、前記扉体の前面側に配置された他のガイド手段における係止部の突出長さより長くしたこと、
    を特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の消火栓装置。
  5. 前記ガイド手段を、前記扉体に対して略直交する回動軸を中心として、前記複数のガイド手段が互いに向けて突出する係止方向と、当該係止方向以外の非係止方向との、少なくとも2つの方向に回動自在としたこと、
    を特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の消火栓装置。
  6. 前記複数のガイド手段の回動を相互に連動させる連動手段を備えたこと、
    を特徴とする請求項5に記載の消火栓装置。
  7. 前記ガイド手段を前記非係止方向に回動させた状態において、前記扉体を閉鎖不能とする誤閉鎖防止手段を備えたこと、
    を特徴とする請求項5又は6に記載の消火栓装置。
  8. 前記ガイド手段と前記消火用ホースとの相互間に、前記消火用ホースとの接触によって回動するローラを設けたこと、
    を特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の消火栓装置。
  9. 前記扉体の内面に、
    消火用放水を行うための消火機構と、
    前記消火機構と前記消火用ホースとの相互の接触を防止するための保護手段とを設けたこと、
    を特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の消火栓装置。
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