JP2015012880A - 消火栓装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、筐体前面の開口に、下部を中心に前方に開閉自在に前傾式扉を支持し、前傾式扉を開いて、筐体のホース収納部に内巻きして収納したノズル付きのホースを引き出して放水する消火栓装置に於いて、
ホース収納部を囲んでホースを押さえると共に前部にホース取出口を仕切り形成したホースバケット構造と、
ホース取出口に相対した前傾式扉の裏面に、前傾式扉を開いた状態でホース取出口の前方両側に起立して、ホース取出口から引き出したホースの接触を受けて引き出し方向を変更する一対のガイドポールと、
を設けたことを特徴とする。
ホースバケット構造は、ホース取出口を、筐体開口の横方向の中心線の下側となる位置に仕切り形成し、ガイドポールの高さを、ホース取出口の上端付近の高さとする。
ホース取出口に相対した前記前傾式扉の裏面に、一対のガイドポールを複数組設ける。
ガイドポールは、
前傾式扉の裏面に起立した一対のポール本体と、
ポール本体の先端に設けたホースを抜止めする円盤状の鍔部材と、
を備える。
ガイドポールは、前傾式扉を閉じた場合に筐体の所定位置に当接して縮退し、前傾式扉を開いた場合に、所定の高さに伸張してホース取出口の前方両側に起立する伸縮構造を備える。
本発明の消火栓装置によれば、ホース収納部を囲んでホースを押さえるホースバケット構造のホース取出口に相対した前傾式扉の裏面に、前傾式扉を開いた状態でホース取出口の前方両側に起立して、ホース取出口から引き出したホースの接触を受けて引き出し方向を変更する一対のガイドポールを設けるようにしたため、ホース取出口から引き出したホースは、扉裏面に起立した一対のガイドポールの間を通って外部に引き出され、ホースを消火栓装置の横方向に引き出した場合は、ホース取出口とガイドポールの2箇所で接触して曲がることで引出し方向を変更し、ホースの曲がりを緩やかにしてキンクの発生による放水性能の低下を抑止可能とする。
また、ガイドポールの高さを、ホース取出口の上端付近の高さとし、ホースバケット構造のホース取出口を、筐体開口の横方向の中心線の下側となる位置に仕切り形成することで、前傾式扉を開いた状態で、ホース取出口を扉裏面に近い下部となるように位置させ、これによってガイドホールの高さをホース開口部の高さに対応させたるためのガイドポールの長さを短くし、前傾式扉を閉じた場合にガイドポールの収納による筐体スペースの制約を低減可能とする。
ホース取出口に相対した前記前傾式扉の裏面に、一対のガイドポールを複数組設けることで、ホースを消火栓装置の横方向に引き出した場合に、ホース取出口と2複数本のガイドポールの少なくとも3箇所で接触して曲がることから、ホースの曲がりを緩やかにしてキンクの発生による放水性能の低下を抑止可能とし、又、前傾式扉の裏面に収納した器機との干渉を適切に回避可能とする。
また、ガイドポールは、前傾式扉の裏面に起立した一対のポール本体の先端にホースを抜止めする円盤状の鍔部材を設けた構造であり、ホースの引出しに伴いホースがポール本体に接触しながら上方に動いても、先端に設けた円盤上の鍔部材により抜け出しが規制され、一対のガイドポールの間の上方が開いていても、その間からホースが抜け出してしまうことなく、引き出すことを可能とする。
また、ガイドポールは、前傾式扉を閉じた場合に筐体の所定位置に当接して縮退し、前傾式扉を開いた場合に、所定の高さに伸張してホース取出口の前方両側に起立する伸縮構造を備えることで、ホース取出口の高さ方向のサイズが大きくなっても、これに見合った適切なガイドポールの高さを確保し、また、ガイドポールは前傾式扉を閉じた場合に縮退して筐体内に収納できるため、前傾式扉を開いた場合のガイドポールを高くしても、筐体内のガイドポールの収納スペースを低減可能とする。
図1は本発明の消火栓装置を示した正面図、図2は図1について前傾式扉を外して本体内部構造を示した正面図、図3は筐体内のバケットフレーム構造を示した正面図、図2は前傾式扉を開いた状態で本体内部構造を示した正面図、図5は前傾式扉を開いた状態で内部構造を示した平面図、図6は前傾式扉を開いた状態で内部のバケットフレーム構造を示した右側面図である。
図1に示すように、消火栓装置10は、消火栓側と消火器側に筐体12を分割した構造であり、前面に分割した化粧板14を各々装着し、筐体12に対し必要な機器及び部材を組付けた後に連結固定し、この状態でトンネル現場に搬入して架台11上に設置している。
図2に示すように、前傾式扉18を外し、保守扉22は上向きに開いてステー27で支持した状態で内部構造を示している。尚、保守扉22は、消火栓装置の保守以外には通常閉じられている。筐体12の略中央にはホース収納空間36を形成し、その右側にバルブ類収納空間38を形成している。なお、筐体12の左側の消火器収納空間39には、2本の消火器37を収納している。
ホース収納空間36には、フレームパイプにより構成されたホースバケット構造を設ける。ホースバケット構造は、 図3に示すように、水平方向の2本のバケットフレーム40と縦方向の2本のホースガイド42を配置し、2本のホースガイド42の下側に、前方に張出し形成された張出ホースガイド47を水平に設け、2本のバケットフレーム、下側のホースガイド42及び張出ホースガイド46で囲んだ矩形のホース取出口45を仕切り形成している。
ホース収納空間36の右側に形成したバルブ類収納空間38には、ポンプ設備からの配管が接続される消火栓接続口51からホース44に至る配管系統に、給水弁52、消火栓弁、自動調圧弁56、自動排水弁、安全弁及びメンテナンス装置57を設けている。このうち消火栓弁に設けた消火栓弁開閉レバー60に対応して銘板を設け、その裏側に消火栓弁、自動排水弁58(図5参照)を配置している。
(ガイドポールの構成)
図4、図5及び図6に示すように、前方に開放した前傾式扉18の裏側には、筐体12側のホース取出口45に相対してその前方両側となる位置に一対のガイドポール64を起立し、ホース取出口45から引き出したホース44を一対のガイドポール64の間を通して外部に引き出すようにしている。
このように前傾式扉18を開いた状態でホース取出口45の前方両側に起立する一対のガイドポール64を設けたことで、図5に示すように、張出ホースガイド46の位置に設けたホース取出口から引き出したホース44は、前傾式扉18の裏面に起立した一対のガイドポール64の間を通って外部に引き出される。
図7(B)は、ガイドポールを円筒構造した実施形態を示した説明図である。図7(B)に示すように、ガイドポール64は、前傾式扉18の裏面に固定して起立する円筒ポール本体70と、円筒ポール本体70の上端に固定した円盤状の鍔部72で構成する。
図7(C)は、ガイドポールをローラ構造した実施形態を示した説明図である。図7(C)に示すように、ガイドポール64は、前傾式扉18の裏面に固定して起立する固定軸74に、所定長さの円筒体となる2個のローラ75を回転自在に挿入している。固定軸74は例えばアルミニウムなどの金属とし、ローラ75は例えば合成樹脂とする。2個のローラ75は所定の隙間を介して固定軸74に挿入し、固定軸74の先端に鍔部76を固定して抜け止めし、ローラ74の各々を独立して回転可能としている。
図8は前傾式扉の裏面に2組のガイドポールを設けた実施形態とそのホース引出しを示した平面図である。
図9はホース取出口のサイズを大きくした実施形態を、前傾式扉を開いた状態で示した正面図、図10は図9の実施形態に設けた伸縮構造を備えたガイドポールの実施形態を示した説明図である。
ホースを内巻きで収納するバケットフレームの構造は、ホース取出口45を仕切り形成する構造であれば、上記の実施形態に限定されず、適宜の構造を含む。
12:筐体
16,17:扉開口部
18:前傾式扉
36:ホース収納空間
44:ホース
45:ホース取出口
46:張出ホースガイド
48:ノズル
54:消火栓弁
60:消火栓弁開閉レバー
64,80:ガイドポール
66:円柱ポール本体
68,72,76,86:鍔部
70:円筒ポール本体
74:固定軸
75:ローラ
82:固定円筒体
84:スライドポール
86:スプリング
Claims (6)
- 筐体前面の開口に、下部を中心に前方に開閉自在に前傾式扉を支持し、前記前傾式扉を開いて、前記筐体のホース収納部に内巻きして収納したノズル付きのホースを引き出して放水する消火栓装置に於いて、
前記ホース収納部を囲んでホースを押さえると共に前部にホース取出口を仕切り形成したホースバケット構造と、
前記ホース取出口に相対した前記前傾式扉の裏面に、前記前傾式扉を開いた状態で前記ホース取出口の前方両側に起立して、前記ホース取出口から引き出した前記ホースの接触を受けて引き出し方向を変更する一対のガイドポールと、
を設けたことを特徴とする消火栓装置。
- 請求項1記載の消火栓装置に於いて、
前記ホースバケット構造は、前記ホース取出口を、前記筐体開口の横方向の中心線の下側となる位置に仕切り形成し、
前記ガイドポールの高さを、前記ホース取出口の上端付近の高さとしたことを特徴とする消火栓装置。
- 請求項1記載の消火栓装置に於いて、前記ホース取出口に相対した前記前傾式扉の裏面に、前記一対のガイドポールを複数組設けたことを特徴とする消火栓装置。
- 請求項1記載の消火栓装置に於いて、
前記ガイドポールは、
前記前傾式扉の裏面に起立した一対のポール本体と、
前記ポール本体の先端に設けたホースを抜止めする円盤状の鍔部材と、
を備えたことを特徴とする消火栓装置。
- 請求項4記載の消火栓装置に於いて、前記ポール本体は、円柱部材、円筒部材、又は固定軸にローラ部材を回転自在に設けたローラ構造としたことを特徴とする消火栓装置。
- 請求項1記載の消火栓装置に於いて、
前記ガイドポールは、前記前傾式扉を閉じた場合に前記筐体の所定位置に当接して縮退し、前記前傾式扉を開いた場合に、所定の高さに伸張して前記ホース取出口の前方両側に起立する伸縮構造を備えたことを特徴とする消火栓装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013139342A JP6196484B2 (ja) | 2013-07-03 | 2013-07-03 | 消火栓装置 |
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JP6196484B2 JP6196484B2 (ja) | 2017-09-13 |
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JP2020036942A (ja) * | 2019-11-14 | 2020-03-12 | ホーチキ株式会社 | 消火栓装置 |
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2013
- 2013-07-03 JP JP2013139342A patent/JP6196484B2/ja active Active
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