[消火栓装置の概要]
図1は本発明の消火栓装置を示した正面図、図2は図1について前傾式扉を外して本体内部構造を示した正面図、図3は前傾式扉を開いた状態で内部構造を示した平面図である。
図1に示すように、消火栓装置10は、消火栓側と消火器側に筐体12を分割した構造であり、前面に分割した化粧板14を各々装着し、筐体12に対し必要な機器及び部材を組付けた後に連結固定し、この状態でトンネル現場に搬入して架台11上に設置している。
右側の化粧板14の扉開口部16は上下に2分割し、下側扉開口部にヒンジ21により下向きに開く前傾式扉18を配置し、上側扉開口部にヒンジ23により上向きに開く保守扉22を配置し、その内部をホース収納空間及びバルブ類収納空間としている。
前傾式扉18は、下側のヒンジ21を中心に下向きに開閉自在に設け、マグネットと受け板を用いた扉ロック機構により閉止位置に閉じている。前傾式扉18は、ハンドル20を手前に引いて扉ロック機構の磁気吸着によるロックを外すことで前方に開閉することができる。
前傾式扉18の上にはヒンジ23により上向きに開閉する保守扉22を設け、マグネットと受け板を用いた扉ロック機構により閉止位置に閉じており、点検時に前傾式扉18を開いて内側のロックを外すことで開くことができる。
扉開口部16の左側には通報装置扉24を設け、ここに赤色表示灯26、発信機28及び応答ランプ30を設け、また通報装置扉24の内側には図2に示すように電話ジャック31を設けている。
赤色表示灯26は常時点灯し、消火栓装置10の設置場所が遠方から分かるようにしている。火災時には、発信機28を押して押し釦スイッチをオンすると、発信信号が監視室の火災受信機に送信されて火災警報が出され、これに伴い応答信号が火災受信機から送られて、応答ランプ30を点灯する。
通報装置扉24の左側には開放可能な消火器扉32を設け、例えば2本の消火器37を収納している。消火器扉32にはハンドル34を設け、ハンドル34を手前に引くとラッチが外れて消火器扉32を左側に開くことができる。また、消火器扉34の下側には覗き窓35を設け、外部から消火器の収納状態の有無を確認可能としている。
図2は、前傾式扉18を外し、保守扉22は上向きに開いてステー27で支持した状態で内部構造を示している。尚、保守扉22は、消火栓装置の保守以外には通常閉じられている。
図2に示すように、筐体12の略中央にはホース収納空間36を形成し、その右側にバルブ類収納空間38を形成している。ホース収納空間36には、ホースバケット構造を設ける。ホースバケット構造は、バケットフレーム40の中央から右側にオフセットした位置、即ち扉開口部16の左右方向における略中央となる位置に、ホース取出口45を仕切り形成するように、水平方向の2本のバケットフレーム40と縦方向の2本のホースガイド42を配置し、ホース取出口45の下側には、前方に張出し形成された張出ホースガイド47を設け、更に、ホース取出口45の右側に取付板43を配置し、取付板43から奥行き方向に2本のパケットフレームを配置している。
ホース取出口45を仕切り形成するホースガイド42及び張出ホースガイド47は、ホース44を引き出す際に内巻きしているホース44が崩れたり、扉開口部16に擦れてホース44が損傷したり折れたりすることを防ぎ、更に開放している前傾式扉18の右端又は左端にホース44が引っかかって引き出せなくなることを防ぐ。特に、張出ホースガイド47はホース44を左方向に引き出す際のホースの急激な折れ曲がりを緩和して滑らかな引き出しを可能とする。
バケットフレーム40及び筐体内壁で囲まれたホース収納空間36にはホース44が内巻きして収納している。ここで、ホース収納空間36へのホース44の巻き込みは、扉開口部16から見て右巻きとなるようにホース44を巻き込んでいる。
ホース44の先端にはノズル48を装着し、ノズル48は放水部とハンドルから構成しており、ノズルホルダ50に対し放水部を横向きに保持した状態で、ハンドルは放水部の下側に位置して前傾式扉18の開放による下側扉開口部の中央方向に向くように保持している。
ホース収納空間36の右側に形成したバルブ類収納空間38には、ポンプ設備からの配管が接続される消火栓接続口51からホース44に至る配管系統に、給水弁52、消火栓弁、自動調圧弁56、自動排水弁、安全弁及びメンテナンス装置57を設けている。このうち消火栓弁に設けた消火栓弁開閉レバー60に対応して銘板を設け、その裏側に消火栓弁、自動排水弁を配置している。
図3の内部構造に示すように、ホース収納空間36には平面から見て横L字形にバケットフレーム40を、取付板43を介して配置し、筐体内壁との間に形成したホース収納空間36にホース44を右巻きにより内巻き状態で収納している。
上下2段に配置したバケットフレーム40の図2に示したホース取出口45の下側には、張出ホースガイド47を設け、その内側にホース44の外径に略相当する幅の張出スペースを確保している。筐体12の左側の消火器収納空間39には、2本の消火器37を収納している。
前方に開放した前傾式扉18の裏側には、複数の円柱ガイドバー64を配置し、ホース44の引出方向を筐体の前方12とした場合、円柱ガイドバー64をホース引出方向と直交する方向に配置している。
[ホース引出し方向に直交してガイドバーを配置した前傾式扉の構成]
(円柱ガイドバーの配置)
図4は、円柱ガイドバーをホース引出し方向と直交する方向に配置した前傾式扉の実施形態を示した説明図であり、図4(A)に前傾式扉の裏面を示し、図4(B)に側面を示し、図4(C)に他の実施形態の側面を示す。
図4(A)及び図4(B)に示すように、前傾式扉18は周囲を裏側に折り曲げて形成した構造であり、ホース引出し方向に直交する方向に、所定の空き間隔Lを介して例えば5本の円柱ガイドバー64を配置している。
円柱ガイドバー64は軽量で耐腐食性のあるアルミニウムや合成樹脂、更にはアルミニウムを芯材としてその周囲を合成樹脂層とした複合構造のものを使用する。この合成樹脂層としては例えばテフロン(登録商標)のコーティングによりホースと接触した場合の摩擦抵抗を低減して滑りやすくする低摩擦層を形成する。また、円柱ガイドバー64の外径は、筐体から引き出すホースを支える強度を確保できればよく、必要に応じて適宜の外径とする。更に、円柱ガイドバー64を配置する空き間隔Lは、引き出したホースが垂れて前傾式扉18の裏面に接触しない所定の間隔とすれば良い。
前傾式扉18は、図4(B)の側面に示すように、ヒンジ21側の扉上端18bが低く、先端側の扉上端18aが高くなった段付構造であり、前傾式扉18に配置した円柱ガイドバー64の上端が、前傾式扉18の裏面の最も高い位置となる扉上端18a、18bに沿った同じ高さとなるように、前傾式扉18の裏面に配置する。
このように前傾式扉18の裏面に、筐体から引き出したホースを案内する複数本の円柱ガイドバー64を、ホース引出し方向と直交する方向に配置することで、筐体から引き出したホースと円柱ガイドバー64との接触は概ね点接触となり、ホースとの接触抵抗が従来の背面板とは全く異なる構造によりの全く別の構造により大幅に低減し、ホース内に加圧水が充水されて自重が大きくなった場合でも、より引き出し易くすることを可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に複数本の円柱ガイドバー64を配置することで、前傾式扉18の強度を高めることができ、通常、前傾式扉18の強度を高めるために行っている扉周縁の折り返し等の補強構造を不要とすることを可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に複数本の円柱ガイドバー64を配置した場合には、入った水を抜くための水抜き穴は不要であり、また、入った水が封じ込められることなく容易に乾燥できるため、腐食の心配が無くなるというメリットがある。
また、複数本のガイドバー64の上端が、前傾式扉18の裏面の最も高い位置となる扉上端18a、18bに沿った高さと同じ高さとなるように配置したため、筐体から引き出したホースは、円柱ガイドバー64に接触することで前傾式扉18のエッジなどに当る度合を抑制し、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの前傾式扉18との接触によるホースの損耗も低減可能とする。
図4(C)に示す前傾式扉18の他の実施形態にあっては、前傾式扉18に配置した円柱ガイドバー64の上端が前傾式扉18の裏面の最も高い位置となる扉上端18a、18bに添った位置より若干高い位置となるように、円柱ガイドバー64の一部を前傾式扉18の裏面から飛び出すように配置する。
このように複数本の円柱ガイドバー64の上端が前傾式扉18の裏面の最も高い位置から若干飛び出すように配置することで、筐体から引き出したホースは、円柱ガイドバー64に接触して前傾式扉18の裏面の浮いた位置を通過し、前傾式扉18から離れることで扉エッジなどに当る度合を抑制し、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの前傾式扉18との接触によるホースの損耗も低減可能とする。
(円筒ガイドバーの配置)
図5は、円筒ガイドバーをホース引出し方向と直交する方向に配置した前傾式扉の実施形態を示した説明図であり、図5(A)に前傾式扉の裏面を示し、図5(B)に側面を示す。
図5(A)及び図5(B)に示すように、前傾式扉18は周囲を裏側に折り曲げて形成した構造であり、ホース引出し方向に直交する方向に、所定の空き間隔Lを介して例えば5本の円筒ガイドバー66を配置している。
前傾式扉18に対する円筒ガイドバー66の固定構造は適宜の構造で良いが、例えば図5(A)の先端側の円筒ガイドバー66につき一部断面で示すように、扉側に固定ロッド68を固定し、そこに円筒ガイドバー66の端部を嵌め入れて固定する。
円筒ガイドバー66は軽量で耐腐食性のあるアルミニウムや合成樹脂、更にはアルミニウム円筒の周囲に合成樹脂層を形成した複合構造のものを使用する。この合成樹脂層としては例えばテフロン(登録商標)のコーティングによりホースと接触した場合の摩擦抵抗を低減して滑りやすくする低摩擦層を形成する。また、円筒ガイドバー66の外径は、筐体から引き出すホースを支える強度を確保できればよく、必要に応じて適宜の外径とする。更に、円筒ガイドバー66を配置する空き間隔Lは、引き出したホースが垂れて前傾式扉18の裏面に接触しない所定の間隔とすれば良い。
また、図5(B)に示すように、前傾式扉18に配置した円筒ガイドバー66の上端が前傾式扉18の裏面の最も高い位置となる扉上端18a、18bに添った位置より若干高い位置となるように、円柱ガイドバー66の一部を前傾式扉18の裏面から飛び出すように配置する。これにより筐体から引き出したホースは、円筒ガイドバー66に接触して前傾式扉18の裏面の浮いた位置を通過し、前傾式扉18から離れることで扉エッジなどに当る度合を抑制し、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの前傾式扉18との接触によるホースの損耗も低減可能とする。
なお、図5(A)に示した円柱ガイドバー64の場合と同様、円筒ガイドバー66の上端が、前傾式扉18の裏面の最も高い位置となる扉上端18a、18bに沿った同じ高さとなるように配置しても良い。
このように前傾式扉18の裏面に、筐体から引き出したホースを案内する複数本の円筒ガイドバー66を、ホース引出し方向と直交する方向に配置することで、筐体から引き出したホースと円筒ガイドバー66との接触は概ね点接触となり、ホースとの接触抵抗が従来の背面板とは全く異なる構造により大幅に低減し、ホース内に加圧水が充水されて自重が大きくなった場合でも、より引き出し易くすることを可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に複数本の円筒ガイドバー66を配置することで、前傾式扉18の強度を高めることができる。
また、前傾式扉18の裏面に複数本の円筒ガイドバー66を配置した場合には、水抜き穴は不要であり、また水が入った場合の乾燥も簡単出来るため、腐食の心配が無くなる。
更に、図4に示した円柱ガイドバー64に比べ、円筒ガイドバー66の場合は、同じ重量とした場合の外径を大きくすることができ、外径が大きいほどホースとの接触面積が大きくなり、単位面積当たりの接触抵抗を低減することを可能とする。
(ローラガイドバーの配置)
図6は、ローラガイドバーをホース引出し方向と直交する方向に配置した前傾式扉の実施形態を示した説明図であり、図6(A)に前傾式扉の裏面を示し、図6(B)に側面を示す。
図6(A)及び図6(B)に示すように、前傾式扉18は周囲を裏側に折り曲げて形成した構造であり、ホース引出し方向に直交する方向に、所定の空き間隔Lを介して例えば5本のローラガイドバー70を配置している。
ローラガイドバー70は、先端側に配置したローラガイドバー70の断面から明らかなように、両端を扉側に固定した固定軸72に、所定長さの円筒体となるローラ74を回転自在に複数挿入している。固定軸72は例えばアルミニウムなどの金属とし、ローラ74は例えば合成樹脂とする。複数のローラ74は所定の隙間を介して固定軸72に挿入しており、ローラ74の各々を独立して回転可能としている。
また、図6(B)に示すように、前傾式扉18に配置したローラガイドバー70の上端が前傾式扉18の裏面の最も高い位置となる扉上端18a、18bに添った位置より若干高い位置となるように、ローラガイドバー70の一部を前傾式扉18の裏面から飛び出すように配置する。これにより筐体から引き出したホースは、ローラガイドバー70に接触して前傾式扉18の裏面の浮いた位置を通過し、前傾式扉18から離れることで扉エッジなどに当る度合を抑制し、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの前傾式扉18との接触によるホースの損耗も低減可能とする。
なお、ローラガイドカバー70を、図5(A)に示した円柱ガイドバー64の場合と同様、ローラガイドバー70の上端が、前傾式扉18の裏面の最も高い位置となる扉上端18a、18bに沿った同じ高さとなるように配置しても良い。
このように前傾式扉18の裏面に、筐体から引き出したホースを案内する複数本のローラガイドバー70を、ホース引出し方向と直交する方向に配置することで、筐体から引き出したホースはローラガイドバー70のローラ74と接触し、ローラ74を回転しながら引き出され、ホースを引き出す力は、ローラ74の転がり抵抗となるため、従来の背面板は勿論のこと、図4の円柱ガイドバー64や図5の円筒ガイドバー66に比べても、接触抵抗が大幅に低減し、ホース内に加圧水が充水されて自重が大きくなった場合でも、より軽い力で引き出し易くすることを可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に複数本のローラガイドバー70を配置することで、前傾式扉18の強度を高めることができ、また、前傾式扉18の裏面に複数本のローラガイドバー70を配置した場合には、水抜き穴は不要であり、また水が入った場合の乾燥も簡単出来るため、腐食の心配が無くなる。
また、図6(B)に示すように、前傾式扉18に配置した円柱ガイドバー64の上端が前傾式扉18の裏面の最も高い位置となる扉上端18a、18bに添った位置より若干高い位置となるように、ローラガイドバー70の上端を前傾式扉18の裏面から飛び出すように前傾式扉18の裏面に配置することで、筐体から引き出したホースは、ローラガイドバー70に接触して前傾式扉18の裏面の浮いた位置を通過し、前傾式扉18から離れることで扉エッジなどに当る度合を抑制し、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの前傾式扉18との接触によるホースの損耗も低減可能とする。
[ホース引出し方向と同じ方向にガイドバーを配置した前傾式扉の構成]
(円柱ガイドバーの配置)
図7は、前傾式扉の内部構造の他の実施形態を内部構造と共に示した平面図であり、前方に開放した前傾式扉18の裏側には、ホース44の引出方向を筐体の前方12とした場合、円柱ガイドバー64をホース引出方向と同じ方向に配置している。
図8は、円柱ガイドバーをホース引出し方向と同じ方向に配置した前傾式扉の実施形態を示した説明図であり、図8(A)に前傾式扉の裏面を示し、図8(B)に正面を示し、図8(C)に他の実施形態の正面を示し、図8(D)に側面を示し、図8(E)に他の実施形態の側面を示す。
図8(A)及び図8(B)に示すように、前傾式扉18は周囲を裏側に折り曲げて形成した構造であり、ホース引出し方向と同じ方向に、所定の空き間隔Lを介して例えば15本の円柱ガイドバー64を配置している。
円柱ガイドバー64の空き間隔Lは、筐体から引き出すホース44の外径以下の間隔とし、筐体から引き出したホースが円柱ガイドバー64の間に入らないようにしている。
円柱ガイドバー64は、図4の実施例の場合と同様、軽量で耐腐食性のあるアルミニウムや合成樹脂、更にはアルミニウムを芯材としてその周囲を合成樹脂層とした複合構造のものを使用する。また、円柱ガイドバー64の外径は、筐体から引き出すホースを支える強度を確保できればよく、必要に応じて適宜の外径とする。
前傾式扉18は、図8(D)の側面に示すように、ヒンジ21側の扉上端18bが低く、先端側の扉上端18aが高くなった段付構造であり、前傾式扉18に配置した円柱ガイドバー64の上端が、前傾式扉18の裏面の最も高い位置となる扉上端18a、18bに沿った同じ高さとなるように、円柱ガイドバー64を長手方向で段付に屈曲した形状として、前傾式扉18の裏面に配置する。また前傾式扉18のヒンジ21側は湾曲していることから、円柱ガイドバー64をヒンジ21側の端部で屈曲して、扉裏面に固定している。
また、図8(C)及び図8(E)に示すように、前傾式扉18に配置した円柱ガイドバー64の上端が前傾式扉18の裏面の最も高い位置となる扉上端18a、18bに添った位置より若干高い位置となるように、長手方向で段付に屈曲した形状の円柱ガイドバー64の上部を前傾式扉18の裏面から飛び出すように配置しても良い。
このように前傾式扉18の裏面に、筐体から引き出したホースを案内する複数本の円柱ガイドバー64を、ホース外径以下の空き間隔Lを介してホース引出し方向と同じ方向に配置するようにしたため、筐体から引き出したホースと円柱ガイドバー64との接触は概ね点接触及び又は線接触となり、ホースとの接触抵抗が従来の背面板に比べて大幅に低減し、ホース内に加圧水が充水されて自重が大きくなった場合でも、より引き出し易くすることを可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に複数本の円柱ガイドバー64を配置することで、前傾式扉18の強度を高めることができ、通常、前傾式扉18の強度を高めるために行っている扉周縁の折り返し等の補強構造を不要とすることを可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に背面板を設けた従来構造では収納空間に入る水を抜くための水抜き穴を設ける必要となるが、前傾式扉18の裏面に複数本の円柱ガイドバー64を配置した場合には、水抜き穴は不要であり、また水が入った場合の乾燥も簡単出来るため、腐食の心配が無くなる。
また、複数本のガイドバー64の上端が、前傾式扉18の裏面の最も高い位置となる扉上端18a、18bに添ったと同じ高さ又はそれより若干高い位置となるように配置するようにしたため、筐体から引き出したホースは、円柱ガイドバー64に接触して前傾式扉18のエッジなどに当る度合を抑制し、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの前傾式扉18との接触によるホースの損耗も低減可能とする。
なお、図8の実施形態の円柱ガイドバー64を、図6に示した円筒ガイドバー66又は図7に示したローラガイドバー70としても良い。この場合、円筒ガイドバー66及びローラガイドバー70の上端の位置は、前傾式扉18の先端側の最も高い扉上端18aと同じにするか、又はそれより若干高い位置とすればよく、図8の円柱ガイドバー64のように、長手方向で段付形状に屈曲させる必要はない。
(円柱ガイドバーと平板バーの組合せ)
図9は、円柱ガイドバーと平板バーをホース引出し方向と同じ方向に配置した前傾式扉の実施形態を示した説明図であり、図9(A)に前傾式扉の裏面を示し、図9(B)に側面を示し、図9(C)に他の実施形態の側面を示す。
図9(A)及び図9(B)に示すように、前傾式扉18はホース取出口範囲78を有し、このホース取出口範囲78は、図7に示したホース収納空間36の前面に配置した張出ホースガイド17に相対した位置となっている。
本実施形態にあっては、前傾式扉18におけるホース取出口範囲78に相対した扉裏面の部分には、即ち、筐体から引き出したホースが通過する部分には、例えば5本の円柱ガイドバー64を、ホース外径以下の空き間隔Lで、ホース引出し方向と同じ方向に配置しているが、その両側のホース取出口範囲78から外れた部分には、ホース外径以下の空き間隔Lで円柱ガイドバー64と平板バー76を交互に配置している。
平板バー78は幅の狭い薄板であり、円柱ガイドバー64と同様、軽量で耐腐食性のあるアルミニウムや合成樹脂、更にはアルミニウムを芯材としてその周囲を合成樹脂層とした複合構造のものを使用する。この合成樹脂層としては例えばテフロン(登録商標)のコーティングによりホースと接触した場合の摩擦抵抗を低減して滑りやすくする低摩擦層を形成する。
このように筐体から引き出したホースが通過するホース取出口範囲78に相対した前傾式扉18の裏面については、ホース外径以下の空き間隔Lで複数本の円柱ガイドバー64を連続配置することで、筐体から引き出したホースと円柱ガイドバー64との接触抵抗を低減して、より引き出し易くすることを可能とし、一方、ホース取出口範囲78を外れた部分については、ホース外径以下の空き間隔Lで円柱ガイドバー64と平板バー76を交互に配置し、全て円柱ガイドバー64とした場合に比べ、構造を簡単にしてコストの低減や軽量化を可能とする。
なお、図9の実施形態の円柱ガイドバー64を、図6に示した円筒ガイドバー66又は図7に示したローラガイドバー70としても良い。
(円柱ガイドバーの配置密度)
図10は、円柱ガイドバーをホース引出し方向と同じ方向に配置し、更に円柱ガイドバーの配置密度を異ならせた前傾式扉の実施形態を示した説明図である。
図10に示すように、前傾式扉18は、筐体12の前面の張出ホースガイド17に相対したホース取出口範囲78を有し、本実施形態にあっては、前傾式扉18におけるホース取出口範囲78に相対した扉裏面の部分には、即ち、筐体から引き出したホースが通過する部分には、配置密度を高くするように、例えば5本の円柱ガイドバー64を、ホース外径以下の空き間隔Lで、ホース引出し方向と同じ方向に配置している。
これに対し前傾式扉18のホース取出口範囲78から外れた両側の部分には、配置密度を低くするように、ホース外径を超える空き間隔L1で円柱ガイドバー64を配置している。
このように前傾式扉18の筐体から引き出したホースが通過するホース取出口範囲78については、ホース外径以下の空き間隔Lで複数本の円柱ガイドバー64を連続配置することで、筐体から引き出したホースと円柱ガイドバー64との接触抵抗を低減して、より引き出し易くすることを可能とする。
一方、ホース取出口範囲78を外れた部分については、ホースは斜め横方向に引き出され、ホース外径を超える空き間隔L1で円柱ガイドバー64に配置していても、円柱ガイドバー64を斜めにホースが通過することで、扉裏面に接触することがなく、接触抵抗を低減できる。また、前傾式扉18の裏面全体に、ホース外径以下の空き間隔Lで円柱ガイドバー64を配置した場合に比べ、その本数を低減でき、構造を簡単にしてコストの低減や軽量化を可能とする。
なお、図10の実施形態の円柱ガイドバー64を、図6に示した円筒ガイドバー66又は図7に示したローラガイドバー70としても良い。
(円柱ガイドバーの格子状配置)
図11は、円柱ガイドバーを格子状に配置した前傾式扉の実施形態を示した説明図である。
図11に示すように、筐体12の前方に開放した前傾式扉18の裏側には、ホース44の引出方向を筐体の前方12とした場合、ホース引出し方向に直交する方向に、所定の空き間隔で例えば5本の円柱ガイドバー64を配置し、その下側のホース引出し方向と同じ方向に、所定の空き間隔で例えば8本の円柱ガイドバー64を配置し、これにより格子状に円柱ガイドバー64を配置している。
この場合、ホース引出方向に直交する方向に配置した5本の円柱ガイドバー64は、図4(C)又は図4(C)に示したと同様、5本の円柱ガイドバー64の上端が前傾式扉18の扉上端18a,18bと同じ位置か又は若干高くなるように配置する。
このように前傾式扉18の裏面に、複数本の円柱ガイドバー64を格子状に配置することで、筐体から引き出したホースと円柱ガイドバー64との接触は概ね点接触及び又は線接触となり、ホースとの接触抵抗が従来の背面板とは全く異なる構造により大幅に低減し、ホース内に加圧水が充水されて自重が大きくなった場合でも、より引き出し易くすることを可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に複数本の円柱ガイドバー64を格子状に配置することで、前傾式扉18の強度を高めることができ、通常、前傾式扉18の強度を高めるために行っている扉周縁の折り返し等の補強構造を不要とすることを可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に背面板を設けた従来構造では収納空間に入る水を抜くための水抜き穴を設ける必要となるが、前傾式扉18の裏面に複数本の円柱ガイドバー64を配置した場合には、水抜き穴は不要であり、また水が入った場合の乾燥も簡単出来るため、腐食の心配が無くなる。
また、ホース引出し方向に直交する複数本のガイドバー64の上端が、前傾式扉18の裏面の最も高い位置となる扉上端に添ったと同じ高さ又はそれより若干高い位置となるように配置することで、筐体から引き出したホースは、円柱ガイドバー64に接触して前傾式扉18のエッジなどに当る度合を抑制し、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの前傾式扉18との接触によるホースの損耗も低減可能とする。
なお、図11の実施形態の円柱ガイドバー64を、図6に示した円筒ガイドバー66又は図7に示したローラガイドバー70としても良い。この場合、ホース引出し方向に直交する方向に配置した円柱ガイドバー64のみを、図6に示した円筒ガイドバー66又は図7に示したローラガイドバー70としても良い。
また、ホース引出し方向に直交する方向に配置した円柱ガイドバー64に対し、ホース引出し方向と同じ方向に配置した円柱ガイドバー64を、図9に示した平板バー76としても良い。
[消火栓弁操作部を収納した前傾式扉]
(消火栓弁操作部の概要)
図12は消火栓弁操作部を前傾式扉の裏側に収納した場合の本体内部構造を示した正面図、図13は消火栓弁操作部を収納した前傾式扉を開いた状態で内部構造を示した平面図、及び図14は図13について前傾式扉を開いた状態でホース収納空間の構造を示した右側面図である。
図12、図13及び図14に示すように、消火栓装置10のホース収納空間30及びバルブ収納空間38の構造は、図2及び図3の実施形態と同様であるが、バルブ類収納空間38に設けた消火栓弁54の横に機器ボックス82を配置し、前傾式扉18の裏面に操作ボックス80を収納し、操作ボックス80に設けた消火栓弁開閉レバー60により遠隔的に消火栓弁54を開閉操作できるようにしている。
消火栓弁開閉レバー60は図14の後方に回動した位置を閉位置とし、前方に回動した位置が開位置となる。操作ボックス80の後方からはワイヤーチューブ86a,88aを引き出し、その中にワイヤーケーブル86,88を移動自在に通している。ワイヤーケーブル86,88は消火栓弁54の弁軸に設けた機器ボックス82内のプーリー83に連結すると共に操作ボックス80内に設けたプーリー(図示せず)と連結し、遠隔操作を行う消火栓弁操作部を構成している。
このため消火栓弁開閉レバー60を図示の閉位置から前方の開位置に操作すると、操作ボックス80内のプーリーが一体に回転し、これに伴いワイヤーケーブル86,88を介してプーリー83が回転し、消火栓弁54を閉位置から開位置に操作することができる。
操作ボックス80を収納した前傾式扉18の裏側には、複数の円柱ガイドバー64を配置し、ホース44の引出方向を筐体の前方12とした場合、円柱ガイドバー64をホース引出方向と直交する方向に配置している。
[ホース引出し方向に直交してガイドバーを配置した前傾式扉の構成]
(円柱ガイドバーの配置)
図15は、円柱ガイドバーをホース引出し方向と直交する方向に配置した前傾式扉の実施形態を示した説明図であり、図15(A)に前傾式扉の裏面を示し、図15(B)に側面を示し、図15(C)に他の実施形態の側面を示す。
図15(A)及び図15(B)に示すように、前傾式扉18の裏面には、操作ボックス80を配置し、操作ボックス80を除く裏面の部分に、ホース引出し方向と直交する方向に、所定の空き間隔Lを介して例えば5本の円柱ガイドバー64を配置している。円柱ガイドバー64の詳細は、図4の実施形態と同様であり、その説明を省略する。
操作ボックス80の収納位置に配置した2本の円柱ガイドバー64は、その右端を操作ボックス80の側面に固定することで、扉裏面に配置している。
図15(B)に示すように、前傾式扉18に配置した円柱ガイドバー64の上端は、前傾式扉18の裏面の最も高い位置となる扉上端18a、18bに沿った同じ高さとなるように、前傾式扉18の裏面に配置する。また、図15(C)に示すように、前傾式扉18に配置した円柱ガイドバー64の上端を、前傾式扉18の裏面の最も高い位置となる扉上端18a、18bに沿った高さより若干高くなる位置に配置しても良い。
このように操作ボックス80を収納した前傾式扉18の裏面に、筐体から引き出したホースを案内する複数本の円柱ガイドバー64を、ホース引出し方向と直交する方向に配置するようにしたため、筐体から引き出したホースと円柱ガイドバー64との接触は概ね点接触となり、ホースとの接触抵抗が従来の背面板とは全く異なる構造により大幅に低減し、ホース内に加圧水が充水されて自重が大きくなった場合でも、より引き出し易くすることを可能とする。
また、ホースを斜め右方向に引き出す場合には、操作ボックス80に当らない範囲で引き出すことで、操作ボックス80を収納していても、ホースを滑らかに引き出すことを可能とする。
図16は、円柱ガイドバーをホース引出し方向と直交する方向に配置した前傾式扉の他の実施形態を示した説明図であり、図16(A)に前傾式扉の裏面を示し、図16(B)に側面を示し、図16(C)に他の実施形態の側面を示す。
図16(A)及び図16(B)に示すように、前傾式扉18の裏面には、操作ボックス80を配置し、操作ボックス80を含む裏面の部分に、ホース引出し方向と直交する方向に、所定の空き間隔Lを介して例えば5本の円柱ガイドバー64を配置している。
操作ボックス80の収納位置に配置した2本の円柱ガイドバー64は、収納ボックス80の外側を乗り越えるように屈曲部64aを形成しており、収納ボックス80の外側を屈曲部64aで覆って収納している。
図16(B)に示すように、前傾式扉18に配置した円柱ガイドバー64の上端は、前傾式扉18の裏面の最も高い位置となる扉上端18a、18bに沿った同じ高さとなるように、前傾式扉18の裏面に配置する。また、図16(C)に示すように、前傾式扉18に配置した円柱ガイドバー64の上端を、前傾式扉18の裏面の最も高い位置となる扉上端18a、18bに沿った高さより若干高くなる位置に配置しても良い。
このように前傾式扉18の裏面に、筐体から引き出したホースを案内する複数本の円柱ガイドバー64を、ホース引出し方向と直交する方向に配置し、更に、前傾式扉18の裏面に収納した操作ボックス18の外側を覆って配置するようにしたため、筐体から引き出したホースと円柱ガイドバー64との接触は概ね点接触となり、ホースとの接触抵抗が従来の背面板とは全く異なる構造により大幅に低減し、ホース内に加圧水が充水されて自重が大きくなった場合でも、より引き出し易くすることを可能とする。
また、ホースを斜め右方向に引き出して操作ボックス80の近くを通る場合にも、操作ボックス80の外側を覆って円柱ガイドバー64の屈曲部64aが位置することで、ホースが操作ボックス80に直接当ることなく、滑らかに引き出すことを可能とする。
なお、図15及び図16の実施形態の円柱ガイドバー64を、図6に示した円筒ガイドバー66又は図7に示したローラガイドバー70としても良い。
(操作ボックスに対応した円柱ガイドバーの配置)
図17は、円柱ガイドバーをホース引出し方向と直交する方向に配置した前傾式扉の他の実施形態を示した説明図であり、本実施形態にあっては、前傾式扉の裏面に収納した操作ボックスに合せて円柱ガイドバーを配置したことを特徴とする。
図17に示すように、前傾式扉18の裏面には、操作ボックス80を配置し、操作ボックス80を除く裏面の部分で、ホース引出し方向に直交する方向に、例えば4本の円柱ガイドバー64を配置している。
この場合、操作ボックス80の前後方向の側面に当接するように、2本の円柱ガイドバー64を配置し、空き間隔L2は操作ボックス80のサイズで決まる。また、その外側に所定の空き間隔でそれぞれ2本の円柱ガイドバー64を配置している。
このように前傾式扉18の裏面に収納した操作ボックス80のサイズに合せて、筐体から引き出したホースを案内する複数本の円柱ガイドバー64を、ホース引出し方向と直交する方向に配置するようにしたため、操作ボックス80の収納を妨げることなく、複数の円柱ガイドバー64を配置可能とし、ホースとの接触抵抗を従来の背面板とは全く異なる構造により大幅に低減し、ホース内に加圧水が充水されて自重が大きくなった場合でも、より引き出し易くすることを可能とする。
また、ホースを斜め右方向に引き出す場合には、操作ボックス80に当らない範囲で引き出すことで、操作ボックス80を収納していても、ホースを滑らかに引き出すことを可能とする。
なお、図17の実施形態の円柱ガイドバー64を、図6に示した円筒ガイドバー66又は図7に示したローラガイドバー70としても良い。
[ホース引出し方向と同じ方向にガイドバーを配置した前傾式扉の構成]
(円柱ガイドバーの配置)
図18は、円柱ガイドバーをホース引出し方向と直交する方向に配置し、操作ボックスを収納した前傾式扉の実施形態を示した説明図である。
図18に示すように、前傾式扉18の裏面には、操作ボックス80を収納し、操作ボックス80を除く裏面の部分に、ホース引出し方向と同じ方向に、ホース外径以下となる所定の空き間隔Lを介して例えば15本の円柱ガイドバー64を配置している。円柱ガイドバー64の詳細は、図4の実施形態と同様であり、その説明を省略する。
操作ボックス80の収納位置に配置した2本の円柱ガイドバー64は、操作ボックス80除く位置で2分割し、その一端を操作ボックス80の前後の側面に固定することで、扉裏面に配置している。
前傾式扉18に配置した円柱ガイドバー64の上端は、前傾式扉18の裏面の最も高い位置となる扉上端に沿った同じ高さとなるように、前傾式扉18の裏面に配置する。また、前傾式扉18に配置した円柱ガイドバー64の上端を、前傾式扉18の裏面の最も高い位置となる扉上端に沿った高さより若干高くなる位置に配置しても良い。
このように操作ボックス80を収納した前傾式扉18の裏面に、筐体から引き出したホースを案内する複数本の円柱ガイドバー64を、ホース引出し方向と同じ方向に、ホース外径以下の空き間隔Lで配置するようにしたため、筐体から引き出したホースと円柱ガイドバー64との接触は概ね点接触となり、ホースとの接触抵抗が従来の背面板とは全く異なる構造により大幅に低減し、ホース内に加圧水が充水されて自重が大きくなった場合でも、より引き出し易くすることを可能とする。
また、ホースを斜め右方向に引き出す場合には、操作ボックス80に当らない範囲で引き出すことで、操作ボックス80を収納していても、ホースを滑らかに引き出すことを可能とする。
図19は、円柱ガイドバーをホース引出し方向と直交する方向に配置した前傾式扉の他の実施形態を示した説明図である。
図19に示すように、前傾式扉18の裏面には、操作ボックス80を収納し、操作ボックス80を含む裏面の部分に、ホース引出し方向に直交する方向に、ホース外径以下となる所定の空き間隔Lを介して例えば15本の円柱ガイドバー64を配置している。
操作ボックス80の収納位置に配置した2本の円柱ガイドバー64は、収納ボックス80の外側を乗り越えるように屈曲部64aを形成しており、収納ボックス80の外側を屈曲部64aで覆って配置している。
このように前傾式扉18の裏面に、筐体から引き出したホースを案内する複数本の円柱ガイドバー64を、ホース外径以下の空き間隔でホース引出し方向と同じ方向に配置し、更に、前傾式扉18の裏面に収納した操作ボックス18の外側を覆って配置することで、筐体から引き出したホースと円柱ガイドバー64との接触は概ね点接触となり、ホースとの接触抵抗が従来の背面板とは全く異なる構造により大幅に低減し、ホース内に加圧水が充水されて自重が大きくなった場合でも、より引き出し易くすることを可能とする。
また、ホースを斜め右方向に引き出して操作ボックス80の近くを通る場合にも、操作ボックス80の外側を覆って円柱ガイドバー64の屈曲部64aが位置することで、ホースが操作ボックス80に直接当ることなく、滑らかに引き出すことを可能とする。
なお、図18及び図19の実施形態の円柱ガイドバー64を、図6に示した円筒ガイドバー66又は図7に示したローラガイドバー70としても良い。
(円柱ガイドバーの配置密度)
図20は、前傾式扉の裏面に操作ボックスを収納し、円柱ガイドバーをホース引出し方向と同じ方向に配置し、更に円柱ガイドバーの配置密度を操作ボックスの収納に合せて異ならせた前傾式扉の実施形態を示した説明図である。
図20に示すように、前傾式扉18は、筐体12の前面の張出部17に相対したホース取出口範囲78を有し、本実施形態にあっては、前傾式扉18におけるホース取出口範囲78に相対した扉裏面の部分には、即ち、筐体から引き出したホースが通過する部分には、配置密度を高くするように、例えば5本の円柱ガイドバー64を、ホース外径以下の空き間隔Lで、ホース引出し方向と同じ方向に配置している。
これに対し前傾式扉18のホース取出口範囲78に相対しない両側の部分には、配置密度を低くするように、ホース外径を超える空き間隔L1で円柱ガイドバー64を配置している。
ここで、ホース取出口範囲78に相対しない前傾式扉18の右側には操作ボックス80を収納していることから、配置密度を低くした部分の空き間隔L1を、操作ボックス80の横サイズに設定し、操作ボックス80の両脇を通るように、2本の円柱ガイドバー64を配置している。
この場合、操作ボックス80の両脇の部分を通る円柱ガイドバー64を、その上端が操作ボックス80の高さを超えて位置するように、屈曲しても良い。
このように筐体から引き出したホースが通過するホース取出口範囲78に相対した前傾式扉18の裏面部分ついては、ホース外径以下の空き間隔Lで複数本の円柱ガイドバー64を連続配置することで、筐体から引き出したホースと円柱ガイドバー64との接触抵抗を低減して、より引き出し易くすることを可能とする。
一方、ホース取出口範囲78を外れた操作ボックス80の収納位置を含む前傾式扉18の裏面部分については、操作ボックス80のサイズに合せた空き間隔L1で円柱ガイドバー64を配置することで、操作ボックス80の収納を妨げることなく円柱ガイドバー64を配置し、ホースとの接触抵抗が従来の背面板とは全く異なる構造により大幅に低減し、ホースをより引き出し易くすることを可能とする。
また、操作ボックス80の両脇の部分を通る円柱ガイドバー64を、その上端が操作ボックス80の高さを超えて位置するように屈曲することで、ホースが操作ボックス80に直接当ることなく、滑らかに引き出すことを可能とする。
なお、図20の実施形態の円柱ガイドバー64を、図6に示した円筒ガイドバー66又は図7に示したローラガイドバー70としても良い。
[半円筒ガイドバー]
(ホース引出し方向に直交して半円筒ガイドバーを配置)
図21は、半円筒ガイドバーをホース引出し方向と直交する方向に配置した前傾式扉の実施形態を示した説明図であり、図21(A)に前傾式扉の裏面を示し、図21(B)に半円筒ガイドバーを取り出して示す。また、図22は、図21の前傾式扉の側面(図22(A))、側面断面(図22(B))、正面(図22(C))、正面断面(図22(D))を示した説明図である。
図21及び図22に示すように、前傾式扉18は周囲を裏側に折り曲げて形成した構造であり、ホース引出し方向に直交する方向に、所定の空き間隔Lを介して半円筒ガイド部材として機能する例えば3本の半円筒ガイドバー82を、円筒面を上に向けて配置している。半円筒ガイドバー82は底部両側の3箇所に取付部84を備え、取付部84により扉裏面に取付固定している。
半円筒ガイドバー82は、軽量で耐腐食性のあるアルミニウムや耐熱性の合成樹脂、更にはアルミニウムを芯材としてその周囲を合成樹脂層とした複合構造のものを使用する。半円筒ガイドバー82の表面には例えばテフロン(登録商標)のコーティング等により低摩擦層を形成し、ホースと接触した場合の摩擦抵抗を低減して滑り易くする。
また、半円筒ガイドバー82は、筐体から引き出すホースを支える強度を確保できればよく、必要に応じて適宜の外径及び厚さとする。更に、半円筒ガイドバー82を配置する空き間隔Lは、引き出したホースが垂れて前傾式扉18の裏面に接触しない所定の間隔とすれば良い。
また前傾式扉18に配置した半円筒ガイドバー82の上端は、前傾式扉18の裏面の最も高い位置と同じ高さ又はそれより僅かに高い位置となるように、前傾式扉18の裏面に配置する。
前傾式扉18の裏面に配置した半円筒ガイドバー82の両側の端部にはローラ86を配置している。ローラ86は両側の固定部90の間に支持したローラ軸88に回転自在に装着している。ローラ86の上端は半円筒ガイドバー82の上端に略一致した高さとしている。
このように前傾式扉18の裏面に、筐体から引き出したホースを案内する複数本の半円筒ガイドバー82を、ホース引出し方向と直交する方向に配置することで、筐体から引き出したホースと半円筒ガイドバー82との接触は概ね点接触となり、ホースとの接触抵抗が従来の背面板とは全く異なる構造により大幅に低減し、ホース内に加圧水が充水されて自重が大きくなった場合でも、より引き出し易くすることを可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に複数本の半円筒ガイドバー82を配置することで、前傾式扉18の強度を高めることができ、通常、前傾式扉18の強度を高めるために行っている扉周縁の折り返し等の補強構造を不要とすることを可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に複数本の半円筒ガイドバー82を配置した場合には、入った水を抜くための水抜き穴は不要であり、また、入った水が封じ込められることなく容易に乾燥できるため、腐食の心配が無くなるというメリットがある。
また、複数本の半円筒ガイドバー82の上端が、前傾式扉18の裏面の最も高い位置となる扉上端に沿った高さと同じ高さ又はそれより若干高い位置となるように配置したため、筐体から前方に引き出したホースは、半円筒ガイドバー82に接触することで前傾式扉18のエッジなどに当る度合を抑制し、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの前傾式扉18との接触によるホースの損耗も低減可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に並べて配置した複数の半円筒ガイドバー82の端部に直交してローラ86を回転自在に配置したため、筐体から斜め横方向に引き出したホースは、半円筒ガイドバー82の端部でローラ86により案内され、半円筒ガイドバー82のエッジや前傾式扉18のエッジなどに当ることがなく、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの扉との接触による損耗も低減可能とする。
(ホース引出し方向と同じ方向に半円筒ガイドバーを配置)
図23は、半円筒ガイドバーをホース引出し方向と同じ方向に配置した前傾式扉の実施形態を示した説明図であり、図23(A)に前傾式扉の裏面を示し、図23(B)に半円筒バーを取り出して示す。また、図24は、図23の前傾式扉の側面(図24(A))、側面断面(図24(B))、正面(図24(C))、正面断面(図24(D))を示した説明図である。
図23及び図24に示すように、前傾式扉18は周囲を裏側に折り曲げて形成した構造であり、ホース引出し方向と同じ方向に、所定の空き間隔Lを介して半円筒ガイド部材として機能する例えば10本の半円筒ガイドバー82を配置している。半円筒ガイドバー82は底部両側の2箇所に取付部84を備え、取付部84により扉裏面に取付固定している。
半円筒ガイドバー82の空き間隔Lは、筐体から引き出すホースの外径以下の間隔とし、筐体から引き出したホースが半円筒ガイドバー82の間に入らないようにしている。
半円筒ガイドバー82は、図21及び図22の実施例の場合と同様、軽量で耐腐食性のあるアルミニウムや耐熱性の合成樹脂、更にはアルミニウムを芯材としてその周囲を合成樹脂層とした複合構造のものを使用する。半円筒ガイドバー82の表面には例えばテフロン(登録商標)のコーティング等により低摩擦層を形成し、ホースと接触した場合の摩擦抵抗を低減して滑り易くする。
また、半円筒ガイドバー82は、筐体から引き出すホースを支える強度を確保できればよく、必要に応じて適宜の外径及び厚さとする。また、前傾式扉18に配置した半円筒ガイドバー82の上端は、前傾式扉18の裏面の最も高い位置と同じ高さ又はそれより僅かに高い位置となるように、前傾式扉18の裏面に配置する。
前傾式扉18の裏面に配置した半円筒ガイドバー82の前方の端部にはローラ86を配置している。ローラ86は両側の固定部90の間に支持したローラ軸88に回転自在に装着している。ローラ86の上端は半円筒ガイドバー82の上端に略一致した高さとしている。
このように前傾式扉18の裏面に、筐体から引き出したホースを案内する複数本の半円筒ガイドバー82を、ホース外径以下の空き間隔Lを介してホース引出し方向と同じ方向に配置するようにしたため、筐体から引き出したホースと半円筒ガイドバー82との接触は概ね点接触及び又は線接触となり、ホースとの接触抵抗が従来の背面板とは全く異なる構造により大幅に低減し、ホース内に加圧水が充水されて自重が大きくなった場合でも、より引き出し易くすることを可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に複数本の半円筒ガイドバー82を配置することで、前傾式扉18の強度を高めることができ、通常、前傾式扉18の強度を高めるために行っている扉周縁の折り返し等の補強構造を不要とすることを可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に複数本の半円筒ガイドバー82を配置した場合には、入った水を抜くための水抜き穴は不要であり、また、入った水が封じ込められることなく容易に乾燥できるため、腐食の心配が無くなる。
また、複数本の半円筒ガイドバー82の上端が、前傾式扉18の裏面の最も高い位置となる扉上端と同じ高さ又はそれより若干高い位置となるように配置したため、筐体から引き出したホースは、半円筒ガイドバー82に接触して前傾式扉18のエッジなどに当る度合を抑制し、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの前傾式扉18との接触によるホースの損耗も低減可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に並べて配置した複数の半円筒ガイドバー82の前方の端部に直交してローラ86を回転自在に配置したため、筐体から引き出したホースは、半円筒ガイドバー82の前方の端部でローラ86により案内され、半円筒ガイドバー82のエッジや前傾式扉18のエッジなどに当ることがなく、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの扉との接触による損耗も低減可能とする。
[端部閉鎖型の半円筒ガイドバー]
(ホース引出し方向に直交して半円筒ガイドバーを配置)
図25は、両端を斜めに閉鎖した半円筒ガイドバーをホース引出し方向と直交する方向に配置した前傾式扉の実施形態を示した説明図であり、図25(A)に前傾式扉の裏面を示し、図25(B)に半円筒ガイドバーを取り出して示す。
図25に示すように、前傾式扉18は、裏面のホース引出し方向に直交する方向に、所定の空き間隔Lを介して両端を斜めに閉鎖した半円筒ガイド部材として機能する例えば3本の半円筒ガイドバー92を、円筒面を上に向けて配置している。半円筒ガイドバー92は半円筒面の両端に斜め上向きに閉鎖面94を形成して閉鎖した構造としている。また、半円筒ガイドバー92は、底部両側の3箇所に取付部96を備え、取付部96により扉裏面に取付固定している。
半円筒ガイドバー92は、軽量で耐腐食性のあるアルミニウムや耐熱性の合成樹脂、更にはアルミニウムを芯材としてその周囲を合成樹脂層とした複合構造のものを使用する。半円筒ガイドバー92の表面には例えばテフロン(登録商標)のコーティング等により低摩擦層を形成し、ホースと接触した場合の摩擦抵抗を低減して滑り易くする。
また、半円筒ガイドバー92は、筐体から引き出すホースを支える強度を確保できればよく、必要に応じて適宜の外径及び厚さとする。更に、半円筒ガイドバー92を配置する空き間隔Lは、引き出したホースが垂れて前傾式扉18の裏面に接触しない所定の間隔とすれば良い。
また前傾式扉18に配置した半円筒ガイドバー92の上端は、前傾式扉18の裏面の最も高い位置と同じ高さ又はそれより僅かに高い位置となるように、前傾式扉18の裏面に配置する。
前傾式扉18の裏面に配置した半円筒ガイドバー92の両側の端部にはローラ86を配置している。ローラ86は両側の固定部90の間に支持したローラ軸88に回転自在に装着している。ローラ86の上端は半円筒ガイドバー92の上端に略一致した高さとしている。
このように前傾式扉18の裏面に、筐体から引き出したホースを案内する複数本の半円筒ガイドバー92を、ホース引出し方向と直交する方向に配置することで、筐体から引き出したホースと半円筒ガイドバー92との接触は概ね点接触となり、ホースとの接触抵抗が従来の背面板とは全く異なる構造により大幅に低減し、ホース内に加圧水が充水されて自重が大きくなった場合でも、より引き出し易くすることを可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に複数本の半円筒ガイドバー92を配置することで、前傾式扉18の強度を高めることができ、通常、前傾式扉18の強度を高めるために行っている扉周縁の折り返し等の補強構造を不要とすることを可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に複数本の半円筒ガイドバー92を配置した場合には、
入った水を抜くための水抜き穴は不要であり、また、入った水が封じ込められることなく容易に乾燥できるため、腐食の心配が無くなるというメリットがある。
また、複数本の半円筒ガイドバー92の上端が、前傾式扉18の裏面の最も高い位置となる扉上端に沿った高さと同じ高さ又はそれより若干高い位置となるように配置したため、筐体から前方に引き出したホースは、半円筒ガイドバー92に接触することで前傾式扉18のエッジなどに当る度合を抑制し、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの前傾式扉18との接触によるホースの損耗も低減可能とする。
また、半円筒ガイドバー92の両端に斜め上向きに傾斜した閉鎖面94を形成したため、筐体から引き出したホースが半円筒ガイドバー92の両端に当っても、傾斜面94との接触になることから、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの扉との接触による損耗も低減可能とする。
更に、前傾式扉18の裏面に並べて配置した複数の半円筒ガイドバー92の端部に直交してローラ86を回転自在に配置したため、筐体から斜め横方向に引き出したホースは、半円筒ガイドバー92の端部でローラ86により案内され、半円筒ガイドバー92のエッジや前傾式扉18のエッジなどに当ることがなく、両端に形成した閉鎖面94の作用と合わせて、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの扉との接触による損耗も低減可能とする。
(ホース引出し方向と同じ方向に半円筒ガイドバーを配置)
図26は、両端を斜めに閉鎖した半円筒ガイドバーをホース引出し方向と同じ方向に配置した前傾式扉の実施形態を示した説明図であり、図26(A)に前傾式扉の裏面を示し、図26(B)に半円筒ガイドバーを取り出して示す。
図26に示すように、前傾式扉18は、裏面のホース引出し方向に直交する方向に、所定の空き間隔Lを介して両端を斜めに閉鎖した半円筒ガイド部材として機能する例えば10本の半円筒ガイドバー92を、円筒面を上に向けて配置している。半円筒ガイドバー92は半円筒面の両端に斜め上向きの閉鎖面94を形成して閉鎖した構造としている。また、半円筒ガイドバー92は、底部両側の2箇所に取付部96を備え、取付部96により扉裏面に取付固定している。
半円筒ガイドバー92の空き間隔Lは、筐体から引き出すホースの外径以下の間隔とし、筐体から引き出したホースが半円筒ガイドバー92の間に入らないようにしている。
半円筒ガイドバー92は、図25の実施例の場合と同様、軽量で耐腐食性のあるアルミニウムや耐熱性の合成樹脂、更にはアルミニウムを芯材としてその周囲を合成樹脂層とした複合構造のものを使用する。半円筒ガイドバー92の表面には例えばテフロン(登録商標)のコーティング等により低摩擦層を形成し、ホースと接触した場合の摩擦抵抗を低減して滑り易くする。
また、半円筒ガイドバー92は、筐体から引き出すホースを支える強度を確保できればよく、必要に応じて適宜の外径及び厚さとする。また、前傾式扉18に配置した半円筒ガイドバー92の上端は、前傾式扉18の裏面の最も高い位置と同じ高さ又はそれより僅かに高い位置となるように、前傾式扉18の裏面に配置する。
前傾式扉18の裏面に配置した半円筒ガイドバー92の前方の端部にはローラ86を配置している。ローラ86は両側の固定部90の間に支持したローラ軸88に回転自在に装着している。ローラ86の上端は半円筒ガイドバーよ2の上端に略一致した高さとしている。
このように前傾式扉18の裏面に、筐体から引き出したホースを案内する複数本の半円筒ガイドバー92を、ホース外径以下の空き間隔Lを介してホース引出し方向と同じ方向に配置するようにしたため、筐体から引き出したホースと半円筒ガイドバー92との接触は概ね点接触及び又は線接触となり、ホースとの接触抵抗が従来の背面板とは全く異なる構造により大幅に低減し、ホース内に加圧水が充水されて自重が大きくなった場合でも、より引き出し易くすることを可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に複数本の半円筒ガイドバー92を配置することで、前傾式扉18の強度を高めることができ、通常、前傾式扉18の強度を高めるために行っている扉周縁の折り返し等の補強構造を不要とすることを可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に複数本の半円筒ガイドバー92を配置した場合には、入った水を抜くための水抜き穴は不要であり、また、入った水が封じ込められることなく容易に乾燥できるため、腐食の心配が無くなるというメリットがある。
また、複数本の半円筒ガイドバー92の上端が、前傾式扉18の裏面の最も高い位置となる扉上端と同じ高さ又はそれより若干高い位置となるように配置したため、筐体から引き出したホースは、半円筒ガイドバー92に接触して前傾式扉18のエッジなどに当る度合を抑制し、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの前傾式扉18との接触によるホースの損耗も低減可能とする。
また、半円筒ガイドバー92の両端に斜め上向きに傾斜した閉鎖面94を形成したため、筐体から引き出したホースが半円筒ガイドバー92の両端に当っても、傾斜面94との接触になることから、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの扉との接触による損耗も低減可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に並べて配置した複数の半円筒ガイドバー92の前方の端部に直交してローラ86を回転自在に配置したため、筐体から引き出したホースは、半円筒ガイドバー92の前方の端部でローラ86により案内され、半円筒ガイドバー92のエッジや前傾式扉18のエッジなどに当ることがなく、両端に形成した閉鎖面94の作用と合わせて、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの扉との接触による損耗も低減可能とする。
[三角形ガイドバー]
(ホース引出し方向に直交して三角形ガイドバーを配置)
図27は、三角形ガイドバーをホース引出し方向と直交する方向に配置した前傾式扉の実施形態を示した説明図であり、図27(A)に前傾式扉の裏面を示し、図27(B)に三角形ガイドバーを取り出して示す。
図27に示すように、前傾式扉18は、裏面のホース引出し方向に直交する方向に、所定の空き間隔Lを介して三角形ガイド部材として機能する例えば3本の三角形ガイドバー98を配置している。三角形ガイドバー98は底辺で開口した三角形の断面形状をもち、三角形の頂点稜線を上に向けて前傾式扉18の裏面に配置している。この場合、三角形の頂点稜線は所定のアール付けにより丸みを付けている。
三角形ガイドバー98としては、軽量で耐腐食性のあるアルミニウムや耐熱性の合成樹脂、更にはアルミニウムを芯材としてその周囲を合成樹脂層とした複合構造のものを使用する。また、三角形ガイドバー98の表面には例えばテフロン(登録商標)のコーティング等により低摩擦層を形成し、ホースと接触した場合の摩擦抵抗を低減して滑り易くする。
また、三角形ガイドバー98は、筐体から引き出すホースを支える強度を確保できればよく、必要に応じて適宜の厚みとする。更に、三角形ガイドバー98を配置する空き間隔Lは、引き出したホースが垂れて前傾式扉18の裏面に接触しない所定の間隔とすれば良い。
また前傾式扉18に配置した三角形ガイドバー98の上端は、前傾式扉18の裏面の最も高い位置と同じ高さ又はそれより僅かに高い位置となるように、前傾式扉18の裏面に配置する。
前傾式扉18の裏面に配置した三角形ガイドバー98の両側の端部にはローラ86を配置している。ローラ86は両側の固定部90の間に支持したローラ軸88に回転自在に装着している。ローラ86の上端は三角形ガイドバー98の上端に略一致した高さとしている。
このように前傾式扉18の裏面に、筐体から引き出したホースを案内する複数本の三角形ガイドバー98を、ホース引出し方向と直交する方向に配置することで、筐体から引き出したホースと三角形ガイドバー98の接触は概ね点接触となり、ホースとの接触抵抗が従来の背面板とは全く異なる構造により大幅に低減し、ホース内に加圧水が充水されて自重が大きくなった場合でも、より引き出し易くすることを可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に複数本の三角形ガイドバー98を配置することで、前傾式扉18の強度を高めることができ、通常、前傾式扉18の強度を高めるために行っている扉周縁の折り返し等の補強構造を不要とすることを可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に複数本の三角形ガイドバー98を配置した場合には、入った水を抜くための水抜き穴は不要であり、また、入った水が封じ込められることなく容易に乾燥できるため、腐食の心配が無くなるというメリットがある。
また、複数本の三角形ガイドバー98の頂点稜線が、前傾式扉18の裏面の最も高い位置となる扉上端に沿った高さと同じ高さ又はそれより若干高い位置となるように配置したため、筐体から前方に引き出したホースは、三角形ガイドバー98に接触することで前傾式扉18のエッジなどに当る度合を抑制し、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの前傾式扉18との接触によるホースの損耗も低減可能とする。
更に、前傾式扉18の裏面に並べて配置した複数の三角形ガイドバー98の端部に直交してローラ86を回転自在に配置したため、筐体から斜め横方向に引き出したホースは、三角形ガイドバー98の端部でローラ86により案内され、三角形ガイドバー98のエッジや前傾式扉18のエッジなどに当ることがなく、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの扉との接触による損耗も低減可能とする。
(ホース引出し方向と同じ方向に三角形ガイドバーを配置)
図28は、三角形ガイドバーをホース引出し方向と同じ方向に配置した前傾式扉の実施形態を示した説明図であり、図28(A)に前傾式扉の裏面を示し、図28(B)に三角形ガイドバーを取り出して示す。
図28に示すように、傾式扉18は、裏面のホース引出し方向に直交する方向に、所定の空き間隔Lを介して三角形ガイド部材として機能する例えば10本の三角形ガイドバー98を配置している。三角形ガイドバー98は底辺で開口した三角形の断面形状をもち、三角形の頂点稜線を上に向けて前傾式扉18の裏面に配置している。この場合、三角形の頂点稜線は所定のアール付けにより丸みを付けている。
三角形ガイドバー98の空き間隔Lは、筐体から引き出すホースの外径以下の間隔とし、筐体から引き出したホースが三角形ガイドバー98の間に入らないようにしている。
三角形ガイドバー98としては、図27の実施例の場合と同様、軽量で耐腐食性のあるアルミニウムや耐熱性の合成樹脂、更にはアルミニウムを芯材としてその周囲を合成樹脂層とした複合構造のものを使用する。三角形ガイドバー98の表面には例えばテフロン(登録商標)のコーティング等により低摩擦層を形成し、ホースと接触した場合の摩擦抵抗を低減して滑り易くする。
また、三角形ガイドバー98は、筐体から引き出すホースを支える強度を確保できればよく、必要に応じて適宜の外径及び厚さとする。また前傾式扉18に配置した三角形ガイドバー98の上端は、前傾式扉18の裏面の最も高い位置と同じ高さ又はそれより僅かに高い位置となるように、前傾式扉18の裏面に配置する。
前傾式扉18の裏面に配置した三角形ガイドバー98の前方の端部にはローラ86を配置している。ローラ86は両側の固定部90の間に支持したローラ軸88に回転自在に装着している。ローラ86の上端は三角形ガイドバー98の上端に略一致した高さとしている。
このように前傾式扉18の裏面に、筐体から引き出したホースを案内する複数本の三角形ガイドバー98を、ホース外径以下の空き間隔Lを介してホース引出し方向と同じ方向に配置するようにしたため、筐体から引き出したホースと三角形ガイドバー98との接触は概ね点接触及び又は線接触となり、ホースとの接触抵抗が従来の背面板とは全く異なる構造により大幅に低減し、ホース内に加圧水が充水されて自重が大きくなった場合でも、より引き出し易くすることを可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に複数本の三角形ガイドバー98を配置することで、前傾式扉18の強度を高めることができ、通常、前傾式扉18の強度を高めるために行っている扉周縁の折り返し等の補強構造を不要とすることを可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に複数本の三角形ガイドバー98を配置した場合には、入った水を抜くための水抜き穴は不要であり、また、入った水が封じ込められることなく容易に乾燥できるため、腐食の心配が無くなるというメリットがある。
また、複数本の三角形ガイドバー98の上端が、前傾式扉18の裏面の最も高い位置となる扉上端と同じ高さ又はそれより若干高い位置となるように配置したため、筐体から引き出したホースは、三角形ガイドバー98に接触して前傾式扉18のエッジなどに当る度合を抑制し、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの前傾式扉18との接触によるホースの損耗も低減可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に並べて配置した複数の三角形ガイドバー98の前方の端部に直交してローラ86を回転自在に配置したため、筐体から引き出したホースは、三角形ガイドバー98の前方の端部でローラ86により案内され、三角形ガイドバー98のエッジや前傾式扉18のエッジなどに当ることがなく、両端に形成した閉鎖面94の作用と合わせて、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの扉との接触による損耗も低減可能とする。
[S形ガイドバー]
(ホース引出し方向に直交してS形ガイドバーを配置)
図29は、S形ガイドバーをホース引出し方向と直交する方向に配置した前傾式扉の実施形態を示した説明図であり、図29(A)に前傾式扉の裏面を示し、図29(B)に横断面を示し、図29(C)にS形ガイドバーの連結状態を取り出して示す。
図29に示すように、前傾式扉18は、裏面のホース引出し方向に直交する方向に、S形ガイド部材として機能する断面を横S形に屈曲したS形ガイドバー102を、断面から見て鎖状に連結するように配置している。
複数のS形ガイドバー102の連結は、横S形における上向きの谷部の右端内側に、隣接する横S型形における山部の左端内側が当接するように連結した状態で扉裏面に配置する。
S形ガイドバー102としては、軽量で耐腐食性のあるアルミニウムや耐熱性の合成樹脂、更にはアルミニウムを芯材としてその周囲を合成樹脂層とした複合構造のものを使用する。また、S形ガイドバー102の表面には例えばテフロン(登録商標)のコーティング等により低摩擦層を形成し、ホースと接触した場合の摩擦抵抗を低減して滑り易くする。また、S形ガイドバー102は、筐体から引き出すホースを支える強度を確保できればよく、必要に応じて適宜の厚みとする。
また前傾式扉18に配置したS形ガイドバー102の上端(横S形の山部)は、前傾式扉18の裏面の最も高い位置と同じ高さ又はそれより僅かに高い位置となるように、前傾式扉18の裏面に配置する。
前傾式扉18の裏面に配置したS形ガイドバー102の両側の端部にはローラ86を配置している。ローラ86は両側の固定部90の間に支持したローラ軸88に回転自在に装着している。ローラ86の上端はS形ガイドバー102の上端に略一致した高さとしている。
このように前傾式扉18の裏面に、筐体から引き出したホースを案内する複数本のS形ガイドバー102を断面から見て鎖状に連結して、ホース引出し方向と直交する方向に配置することで、筐体から引き出したホースと筐体から引き出したホースとS形ガイドバー102の接触は概ね点接触となり、ホースとの接触抵抗が従来の背面板とは全く異なる構造により大幅に低減し、ホース内に加圧水が充水されて自重が大きくなった場合でも、より引き出し易くすることを可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に複数本のS形ガイドバー102を連結して配置することで、前傾式扉18の強度を高めることができ、通常、前傾式扉18の強度を高めるために行っている扉周縁の折り返し等の補強構造を不要とすることを可能とする。
また、複数本のS形ガイドバー102を連結した上端が、前傾式扉18の裏面の最も高い位置となる扉上端に沿った高さと同じ高さ又はそれより若干高い位置となるように配置したため、筐体から前方に引き出したホースは、S形ガイドバー102に接触することで前傾式扉18のエッジなどに当る度合を抑制し、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの前傾式扉18との接触によるホースの損耗も低減可能とする。
更に、前傾式扉18の裏面に鎖状に連結して配置した複数のS形ガイドバー102の端部に直交してローラ86を回転自在に配置したため、筐体から斜め横方向に引き出したホースは、S形ガイドバー102の端部でローラ86により案内され、S形ガイドバー102のエッジや前傾式扉18のエッジなどに当ることがなく、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの扉との接触による損耗も低減可能とする。
図30は、図29に用いるS形ガイドバーの連結構造の他の実施形態を示した説明図であり、図30(A)に横断面を示し、図30(B)にS形ガイドバーの連結状態を取り出して示す。
図30に示すように、この実施形態にあっては、前傾式扉18の裏面に配置した複数のS形ガイドバー102の連結構造として、横S形における上向きの谷部の上側に、隣接する横S形における山部が位置するように鎖状に連結して配置している。このため連結した複数のS形カバー102の上部は円筒ガイドバーを並べたと同様な状態となり、筐体から引き出したホースとS形ガイドバー102の接触は概ね点接触となり、ホースとの接触抵抗が従来の背面板とは全く異なる構造により大幅に低減し、ホース内に加圧水が充水されて自重が大きくなった場合でも、より引き出し易くすることを可能とする。
(ホース引出し方向と同じ方向にS形ガイドバーを配置)
図31は、S角形ガイドバーをホース引出し方向と同じ方向に配置した前傾式扉の実施形態を示した説明図であり、図31(A)に前傾式扉の裏面を示し、図31(B)にS形ガイドバーを取り出して示す。
図31に示すように、前傾式扉18は、裏面のホース引出し方向と同じ方向に、S形ガイド部材として機能する断面を横S形に屈曲したS形ガイドバー102を、断面から見て鎖状に連結するように配置している。
複数のS形ガイドバー102の連結は、横S形における上向きの谷部の右端内側に、隣接する横S型における山部の左端内側が当接するように連結した状態で扉裏面に配置する。
S形ガイドバー102としては、図31の実施例の場合と同様、軽量で耐腐食性のあるアルミニウムや耐熱性の合成樹脂、更にはアルミニウムを芯材としてその周囲を合成樹脂層とした複合構造のものを使用する。S形ガイドバー102の表面には例えばテフロン(登録商標)のコーティング等により低摩擦層を形成し、ホースと接触した場合の摩擦抵抗を低減して滑り易くする。また、S形ガイドバー102は、筐体から引き出すホースを支える強度を確保できればよく、必要に応じて適宜の厚みとする。
また前傾式扉18に配置したS形ガイドバー102の上端は、前傾式扉18の裏面の最も高い位置と同じ高さ又はそれより僅かに高い位置となるように、前傾式扉18の裏面に配置する。
前傾式扉18の裏面に配置したS形ガイドバー102の前方の端部にはローラ86を配置している。ローラ86は両側の固定部90の間に支持したローラ軸88に回転自在に装着している。ローラ86の上端はS形ガイドバー102の上端に略一致した高さとしている。
このように前傾式扉18の裏面に、筐体から引き出したホースを案内する複数本のS形ガイドバー102を鎖状に連結してホース引出し方向と同じ方向に配置するようにしたため、筐体から引き出したホースとS形ガイドバー102との接触は概ね点接触及び又は線接触となり、ホースとの接触抵抗が従来の背面板とは全く異なる構造により大幅に低減し、ホース内に加圧水が充水されて自重が大きくなった場合でも、より引き出し易くすることを可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に複数本のS形ガイドバー102を配置することで、前傾式扉18の強度を高めることができ、通常、前傾式扉18の強度を高めるために行っている扉周縁の折り返し等の補強構造を不要とすることを可能とする。
また、複数本のS形ガイドバー102の上端が、前傾式扉18の裏面の最も高い位置となる扉上端と同じ高さ又はそれより若干高い位置となるように配置したため、筐体から引き出したホースは、S形ガイドバー102に接触して前傾式扉18のエッジなどに当る度合を抑制し、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの前傾式扉18との接触によるホースの損耗も低減可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に並べて配置した複数のS形ガイドバー102の前方の端部に直交してローラ86を回転自在に配置したため、筐体から引き出したホースは、S形ガイドバー102の前方の端部でローラ86により案内され、S形ガイドバー102のエッジや前傾式扉18のエッジなどに当ることがなく、両端に形成した閉鎖面94の作用と合わせて、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの扉との接触による損耗も低減可能とする。
図32は、図31に用いるS形ガイドバーの連結構造の他の実施形態を示した説明図であり、図32(A)に横断面を示し、図32(B)にS形ガイドバーの連結状態を取り出して示す。
図32に示すように、この実施形態にあっては、前傾式扉18の裏面に配置した複数のS形ガイドバー102の連結構造として、横S形における上向きの谷部の上側に、隣接する横S形における山部が位置するように鎖状に連結して配置している。このため連結した複数のS形カバー102の上部は円筒ガイドバーを並べたと同様な状態となり、筐体から引き出したホースとS形ガイドバー102の接触は概ね点接触及び又は線接触となり、ホースとの接触抵抗が従来の背面板とは全く異なる構造により大幅に低減し、ホース内に加圧水が充水されて自重が大きくなった場合でも、より引き出し易くすることを可能とする。
[突起列ガイドバー]
(ホース引出し方向に直交して突起列ガイドバーを配置)
図33は、突起列ガイドバーをホース引出し方向と直交する方向に配置した前傾式扉の実施形態を示した説明図であり、図33(A)に前傾式扉の裏面を示し、図33(B)に横断面を示し、図33(C)に突起列ガイドバーの他の実施形態を示す。
図33(A)及び図33(B)に示すように、前傾式扉18は、裏面のホース引出し方向に直交する方向に、ベース106上にキノコ状突起部108を多数起立した突起列ガイド部材として機能する例えば3本の突起列ガイドバー104を配置している。
突起列ガイドバー104は、耐熱性の合成樹脂やゴムを使用し、キノコ状突起部108の表面には例えばテフロン(登録商標)のコーティング等により低摩擦層を形成し、ホースと接触した場合の摩擦抵抗を低減して滑り易くする。
また、突起列ガイドバー104のキノコ状突起部108は、筐体から引き出すホースを支える強度を確保できればよく、必要に応じて適宜の太さとする。この場合、キノコ状突起108に可撓性を持たせ、ホースが強く接触した場合に変形して弾発的に支えるようにしても良い。更に、突起列ガイドバー104を配置する空き間隔Lは、引き出したホースが垂れて前傾式扉18の裏面に接触しない所定の間隔とすれば良い。
また、前傾式扉18に配置した突起列ガイドバー104の上端、即ちキノコ状突起部108の先端は、前傾式扉18の裏面の最も高い位置と同じ高さ又はそれより僅かに高い位置となるようにする。
前傾式扉18の裏面に配置した突起列ガイドバー104の両側の端部にはローラ86を配置している。ローラ86は両側の固定部90の間に支持したローラ軸88に回転自在に装着している。ローラ86の上端は突起列ガイドバー104の上端に略一致した高さとしている。
このように前傾式扉18の裏面に、筐体から引き出したホースを案内する複数本の突起列ガイドバー104を、ホース引出し方向と直交する方向に配置することで、筐体から引き出したホースと突起列ガイドバー104のキノコ状突起部108との接触は概ね点接触となり、ホースとの接触抵抗が従来の背面板とは全く異なる構造により大幅に低減し、ホース内に加圧水が充水されて自重が大きくなった場合でも、より引き出し易くすることを可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に複数本の突起列ガイドバー104を配置することで、前傾式扉18の強度を高めることができ、通常、前傾式扉18の強度を高めるために行っている扉周縁の折り返し等の補強構造を不要とすることを可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に複数本の突起列ガイドバー104を配置した場合には、入った水を抜くための水抜き穴は不要であり、また、入った水が封じ込められることなく容易に乾燥できるため、腐食の心配が無くなるというメリットがある。
また、複数本の突起列ガイドバー104の上端が、前傾式扉18の裏面の最も高い位置となる扉上端に沿った高さと同じ高さ又はそれより若干高い位置となるように配置したため、筐体から前方に引き出したホースは、突起列ガイドバー104のキノコ状突起部108に接触することで前傾式扉18のエッジなどに当る度合を抑制し、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの前傾式扉18との接触によるホースの損耗も低減可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に並べて配置した複数の突起列ガイドバー104の端部に直交してローラ86を回転自在に配置したため、筐体から斜め横方向に引き出したホースは、突起列ガイドバー104の端部でローラ86により案内され、前傾式扉18のエッジなどに当ることがなく、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの扉との接触による損耗も低減可能とする。
図33(C)の実施形態は、突起列ガイドバー104として、ベース106上に略紡錘形の樹状突起部109を多数起立した構造としており、耐熱性の合成樹脂やゴムを使用し、樹状突起部109の表面には例えばテフロン(登録商標)のコーティング等により低摩擦層を形成し、ホースと接触した場合の摩擦抵抗を低減して滑り易くする。この樹上突起部109を設けた突起列ガイドバー104についても、図33(B)の場合と同様の作用が得られる。
(ホース引出し方向と同じ方向に突起列ガイドバーを配置)
図34は、突起列ガイドバーをホース引出し方向と同じ方向に配置した前傾式扉の実施形態を示した説明図であり、図34(A)に前傾式扉の裏面を示し、図34(B)に横断面を示し、図34(C)に突起列ガイドバーの他の実施形態を示す。
図34(A)及び図34(B)に示すように、前傾式扉18は、裏面のホース引出し方向と同じ方向に、ベース106上にキノコ状突起部108を多数起立した突起列ガイド部材として機能する例えば7本の突起列ガイドバー104を配置している。
突起列ガイドバー104の空き間隔Lは、筐体から引き出すホースの外径以下の間隔とし、筐体から引き出したホースが突起列ガイドバー104の間に入らないようにしている。
突起列ガイドバー104は、耐熱性の合成樹脂やゴムを使用し、キノコ状突起部108の表面には例えばテフロン(登録商標)のコーティング等により低摩擦層を形成し、ホースと接触した場合の摩擦抵抗を低減して滑り易くする。また、突起列ガイドバー104のキノコ状突起部108は、筐体から引き出すホースを支える強度を確保できればよく、必要に応じて適宜の太さとする。この場合、キノコ状突起108に可撓性を持たせ、ホースが強く接触した場合に変形して弾発的に支えるようにしても良い。
また、前傾式扉18に配置した突起列ガイドバー104の上端、即ちキノコ状突起部108の先端は、前傾式扉18の裏面の最も高い位置と同じ高さ又はそれより僅かに高い位置となるように、前傾式扉18の裏面に配置する。
前傾式扉18の裏面に配置した突起列ガイドバー104の前方の端部にはローラ86を配置している。ローラ86は両側の固定部90の間に支持したローラ軸88に回転自在に装着している。ローラ86の上端は突起列ガイドバー104の上端に略一致した高さとしている。
このように前傾式扉18の裏面に、筐体から引き出したホースを案内する複数本の突起列ガイドバー104を、ホース外径以下の空き間隔Lを介してホース引出し方向と同じ方向に配置するようにしたため、筐体から引き出したホースと突起列ガイドバー104のキノコ状突起部108との接触は概ね点接触となり、ホースとの接触抵抗が従来の背面板とは全く異なる構造により大幅に低減し、ホース内に加圧水が充水されて自重が大きくなった場合でも、より引き出し易くすることを可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に複数本の突起列ガイドバー104を配置することで、前傾式扉18の強度を高めることができ、通常、前傾式扉18の強度を高めるために行っている扉周縁の折り返し等の補強構造を不要とすることを可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に複数本の突起列ガイドバー104を配置した場合には、入った水を抜くための水抜き穴は不要であり、また、入った水が封じ込められることなく容易に乾燥できるため、腐食の心配が無くなるというメリットがある。
また、複数本の突起列ガイドバー104の上端が、前傾式扉18の裏面の最も高い位置となる扉上端と同じ高さ又はそれより若干高い位置となるように配置したため、筐体から引き出したホースは、突起列ガイドバー104のキノコ状突起部108に接触して前傾式扉18のエッジなどに当る度合を抑制し、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの前傾式扉18との接触によるホースの損耗も低減可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に並べて配置した複数の突起列ガイドバー104の前方の端部に直交してローラ86を回転自在に配置したため、筐体から引き出したホースは、突起列ガイドバー104の前方の端部でローラ86により案内され、前傾式扉18のエッジなどに当ることがなく、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの扉との接触による損耗も低減可能とする。
[波形面の形成]
(ホース引出し方向に波形面を形成)
図35は、波形面をホース引出し方向に形成した前傾式扉の実施形態を示した説明図である。
図35に示すように、前傾式扉18は周囲を裏側に折り曲げて形成した構造であり、裏面のホース引出し方向に、所定ピッチ間隔で山部と谷部を交互に連設した波形面110を形成している。即ち、波の進む方向がホース引出し方向となるように波形面110を形成している。
波形面110を形成する部材は、軽量で耐腐食性のあるアルミニウムや耐熱性の合成樹脂、更にはアルミニウムを芯材としてその周囲を合成樹脂層とした複合構造のものを使用する。波形面110の表面には例えばテフロン(登録商標)のコーティング等により低摩擦層を形成し、ホースと接触した場合の摩擦抵抗を低減して滑り易くする。
また、波形面110を形成する部材として、例えば建築関係で屋根材として使用されている波形面を持った部材又はこれと同等の部材を準備し、扉裏面の形状に合せて加工して配置すれば、簡単且つ容易に、更に低コストで波形面110が形成可能となる。また、波形面110を形成する部材は、筐体から引き出すホースを支える強度を確保できればよく、必要に応じて適宜の厚さとする。
また、前傾式扉18の裏面に形成した波形面110の上端、即ち波形山部の高さは、前傾式扉18の裏面の最も高い位置と同じ高さ又はそれより僅かに高い位置となるように、前傾式扉18の裏面に形成する。
前傾式扉18の裏面に形成した波形面110の両側の端部にはローラ86を配置している。ローラ86は両側の固定部90の間に支持したローラ軸88に回転自在に装着している。ローラ86の上端は波形面110の上端に略一致した高さとしている。
このように前傾式扉18の裏面に、筐体から引き出したホースを案内する波形面110を、ホース引出し方向に形成することで、筐体から引き出したホースと波形面110との接触は概ね点接触及び又は線接触となり、ホースとの接触抵抗が従来の背面板とは全く異なる構造により大幅に低減し、ホース内に加圧水が充水されて自重が大きくなった場合でも、より引き出し易くすることを可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に波形面110を形成することで、前傾式扉18の強度を高めることができ、通常、前傾式扉18の強度を高めるために行っている扉周縁の折り返し等の補強構造を不要とすることを可能とする。
また、波形面110の上端が、前傾式扉18の裏面の最も高い位置となる扉上端に沿った高さと同じ高さ又はそれより若干高い位置となるように配置したため、筐体から前方に引き出したホースは、波形面110の上端に接触することで前傾式扉18のエッジなどに当る度合を抑制し、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの前傾式扉18との接触によるホースの損耗も低減可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に形成した波形面110の端部に直交してローラ86を回転自在に配置したため、筐体から斜め横方向に引き出したホースは波形面110の端部でローラ86により案内され、前傾式扉18のエッジなどに当ることがなく、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの扉との接触による損耗も低減可能とする。
(ホース引出し方向と直交する方向に波形面を形成)
図36は、波形面をホース引出し方向に直交する形成した前傾式扉の実施形態を示した説明図である。
図36に示すように、前傾式扉18は周囲を裏側に折り曲げて形成した構造であり、裏面のホース引出し方向と直交する方向に、所定ピッチ間隔で山部と谷部を交互に連設した波形面110を形成している。即ち、波の進む方向がホース引出し方向と直交する方向となるように波形面110を形成している。
また、波形面110の谷部の間隔Lは、筐体から引き出すホースの外径以下の間隔とし、筐体から引き出したホースが入らないような間隔にしている。
波形面110を形成する部材は、軽量で耐腐食性のあるアルミニウムや耐熱性の合成樹脂、更にはアルミニウムを芯材としてその周囲を合成樹脂層とした複合構造のものを使用する。波形面110の表面には例えばテフロン(登録商標)のコーティング等により低摩擦層を形成し、ホースと接触した場合の摩擦抵抗を低減して滑り易くする。
また、波形面110を形成する部材として、例えば建築関係で屋根材として使用されている波形面を持った部材又はこれと同等の部材を準備し、扉裏面の形状に合せて加工して配置すれば、簡単且つ容易に、更に低コストで波形面110が形成可能となる。また、波形面110を形成する部材は、筐体から引き出すホースを支える強度を確保できればよく、必要に応じて適宜の厚さとする。
また、前傾式扉18の裏面に形成した波形面110の上端、即ち、波形山部の高さは、前傾式扉18の裏面の最も高い位置と同じ高さ又はそれより僅かに高い位置となるように、前傾式扉18の裏面に形成する。
前傾式扉18の裏面に形成した波形面110の前方の端部にはローラ86を配置している。ローラ86は両側の固定部90の間に支持したローラ軸88に回転自在に装着している。ローラ86の上端は波形面110の上端に略一致した高さとしている。
このように前傾式扉18の裏面に、筐体から引き出したホースを案内する波形面110を、ホース引出し方向と直交する方向に形成するようにしたため、筐体から引き出したホースと波形面110との接触は概ね点接触及び又は線接触となり、ホースとの接触抵抗が従来の背面板とは全く異なる構造により大幅に低減し、ホース内に加圧水が充水されて自重が大きくなった場合でも、より引き出し易くすることを可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に波形面110を形成することで、前傾式扉18の強度を高めることができ、通常、前傾式扉18の強度を高めるために行っている扉周縁の折り返し等の補強構造を不要とすることを可能とする。
また、波形面110の上端が、前傾式扉18の裏面の最も高い位置となる扉上端と同じ高さ又はそれより若干高い位置となるように配置したため、筐体から引き出したホースは、波形面110の上端に接触して前傾式扉18のエッジなどに当る度合を抑制し、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの前傾式扉18との接触によるホースの損耗も低減可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に形成した波形面110の前方の端部に直交してローラ86を回転自在に配置したため、筐体から引き出したホースは、波形面110の前方の端部でローラ86により案内され、前傾式扉18のエッジなどに当ることがなく、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの扉との接触による損耗も低減可能とする。
[波形ガイドバー]
(ホース引出し方向に直交して波形ガイドバーを配置)
図37は、波形ガイドバーをホース引出し方向と直交する方向に配置した前傾式扉の実施形態を示した説明図であり、図37(A)に前傾式扉の裏面を示し、図37(B)に横断面を示す。
図37に示すように、前傾式扉18は、裏面のホース引出し方向に直交する方向に、所定の空き間隔Lを介して波形ガイド部材として機能する例えば3本の波形ガイドバー112を配置している。波形ガイドバー112は谷部と山部を連設した波の方向に少なくとも1つの山部を有する部材であり、本実施形態では2つの山部を含むようにしている。
波形ガイドバー112は、軽量で耐腐食性のあるアルミニウムや耐熱性の合成樹脂、更にはアルミニウムを芯材としてその周囲を合成樹脂層とした複合構造のものを使用する。波形ガイドバー112の表面には例えばテフロン(登録商標)のコーティング等により低摩擦層を形成し、ホースと接触した場合の摩擦抵抗を低減して滑り易くする。
また、波形ガイドバー112を形成する部材として、例えば建築関係で屋根材として使用されている波形を持った部材又はこれと同等の部材を準備し、扉裏面の形状に合せて加工して配置すれば、簡単且つ容易に、更に低コストで実現可能となる。
また、波形ガイドバー112は、筐体から引き出すホースを支える強度を確保できればよく、必要に応じて適宜の厚さとする。更に、波形ガイドバー112を配置する空き間隔Lは、引き出したホースが垂れて前傾式扉18の裏面に接触しない所定の間隔とすれば良い。
また、前傾式扉18に配置した波形ガイドバー112の上端は、前傾式扉18の裏面の最も高い位置と同じ高さ又はそれより僅かに高い位置となるように、前傾式扉18の裏面に配置する。
前傾式扉18の裏面に配置した波形ガイドバー112の両側の端部にはローラ86を配置している。ローラ86は両側の固定部90の間に支持したローラ軸88に回転自在に装着している。ローラ86の上端は波形ガイドバー112の上端に略一致した高さとしている。
このように前傾式扉18の裏面に、筐体から引き出したホースを案内する複数本の波形ガイドバー112を、ホース引出し方向と直交する方向に配置することで、筐体から引き出したホースと波形ガイドバー112との接触は概ね点接触及び又は線接触となり、ホースとの接触抵抗が従来の背面板とは全く異なる構造により大幅に低減し、ホース内に加圧水が充水されて自重が大きくなった場合でも、より引き出し易くすることを可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に複数本の波形ガイドバー112を配置することで、前傾式扉18の強度を高めることができ、通常、前傾式扉18の強度を高めるために行っている扉周縁の折り返し等の補強構造を不要とすることを可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に複数本の波形ガイドバー112を配置した場合には、入った水を抜くための水抜き穴は不要であり、また、入った水が封じ込められることなく容易に乾燥できるため、腐食の心配が無くなるというメリットがある。
また、複数本の波形ガイドバー112の上端が、前傾式扉18の裏面の最も高い位置となる扉上端に沿った高さと同じ高さ又はそれより若干高い位置となるように配置したため、筐体から前方に引き出したホースは、波形ガイドバー112に接触することで前傾式扉18のエッジなどに当る度合を抑制し、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの前傾式扉18との接触によるホースの損耗も低減可能とする。
更に、前傾式扉18の裏面に並べて配置した複数の波形ガイドバー112の端部に直交してローラ86を回転自在に配置したため、筐体から斜め横方向に引き出したホースは、波形ガイドバー112の端部でローラ86により案内され、波形ガイドバー112のエッジや前傾式扉18のエッジなどに当ることがなく、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの扉との接触による損耗も低減可能とする。
(ホース引出し方向と同じ方向に波形ガイドバーを配置)
図38は、波形ガイドバーをホース引出し方向と同じ方向に配置した前傾式扉の実施形態を示した説明図であり、図38(A)に前傾式扉の裏面を示し、図38(B)に横断面を示す。
図38に示すように、前傾式扉18は、裏面のホース引出し方向に直交する方向に、所定の空き間隔Lを介して波形ガイド部材として機能する例えば7本の波形ガイドバー112を配置している。波形ガイドバー112は谷部と山部を連設した波の方向に少なくとも1つの山部を有する部材であり、本実施形態では3つ又は4つの山部を含むようにしている。
波形ガイドバー112の空き間隔Lは、筐体から引き出すホースの外径以下の間隔とし、筐体から引き出したホースが波形ガイドバー112の間に入らないようにしている。
波形ガイドバー112は、軽量で耐腐食性のあるアルミニウムや耐熱性の合成樹脂、更にはアルミニウムを芯材としてその周囲を合成樹脂層とした複合構造のものを使用する。波形ガイドバー112の表面には例えばテフロン(登録商標)のコーティング等により低摩擦層を形成し、ホースと接触した場合の摩擦抵抗を低減して滑り易くする。
また、波形ガイドバー112を形成する部材として、例えば建築関係で屋根材として使用されている波形を持った部材又はこれと同等の部材を準備し、扉裏面の形状に合せて加工して配置すれば、簡単且つ容易に、更に低コストで実現可能となる。また、波形ガイドバー112は、筐体から引き出すホースを支える強度を確保できればよく、必要に応じて適宜の厚さとする。
また、前傾式扉18に配置した波形ガイドバー112の上端は、前傾式扉18の裏面の最も高い位置と同じ高さ又はそれより僅かに高い位置となるように、前傾式扉18の裏面に配置する。
前傾式扉18の裏面に配置した波形ガイドバー112の前方の端部にはローラ86を配置している。ローラ86は両側の固定部90の間に支持したローラ軸88に回転自在に装着している。ローラ86の上端は波形ガイドバー112の上端に略一致した高さとしている。
このように前傾式扉18の裏面に、筐体から引き出したホースを案内する複数本の波形ガイドバー112を、ホース外径以下の空き間隔Lを介してホース引出し方向と同じ方向に配置するようにしたため、筐体から引き出したホースと波形ガイドバー112との接触は概ね点接触及び又は線接触となり、ホースとの接触抵抗が従来の背面板とは全く異なる構造により大幅に低減し、ホース内に加圧水が充水されて自重が大きくなった場合でも、より引き出し易くすることを可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に複数本の波形ガイドバー112を配置することで、前傾式扉18の強度を高めることができ、通常、前傾式扉18の強度を高めるために行っている扉周縁の折り返し等の補強構造を不要とすることを可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に複数本の波形ガイドバー112を配置した場合には、入った水を抜くための水抜き穴は不要であり、また、入った水が封じ込められることなく容易に乾燥できるため、腐食の心配が無くなるというメリットがある。
また、複数本の波形ガイドバー112の上端が、前傾式扉18の裏面の最も高い位置となる扉上端と同じ高さ又はそれより若干高い位置となるように配置したため、筐体から引き出したホースは、波形ガイドバー112に接触して前傾式扉18のエッジなどに当る度合を抑制し、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの前傾式扉18との接触によるホースの損耗も低減可能とする。
また、前傾式扉18の裏面に並べて配置した複数の波形ガイドバー112の前方の端部に直交してローラ86を回転自在に配置したため、筐体から引き出したホースは、波形ガイドバー112の前方の端部でローラ86により案内され、波形ガイドバー112のエッジや前傾式扉18のエッジなどに当ることがなく、ホースとの接触抵抗を低減すると共に、ホースの扉との接触による損耗も低減可能とする。
[前傾式扉の裏面に消火栓操作部を収納した実施形態]
図21乃至図38の実施形態は、前傾式扉の裏面に消火栓操作部を設けていない場合を例にとっているが、図12乃至図20に示したと同様に、図21乃至図38の実施形態に示した半円筒ガイドバー、両端を斜めに閉鎖した半円筒ガイドバー、三角形ガイドバー、S形ガイドバー、突起列ガイドバー、波板面の形成、波形ガイドバーを、消火栓操作部を裏面に収納した前傾式扉に適用しても良い。
[本発明の変形例]
上記の実施形態にあっては、ホースを筐体内に内巻きして収納した内巻き方式の消火栓装置を例にとるものであったが、ホースをリールに巻いて筐体に収納するリール方式の消火栓装置についても、同様にして適用できる。
また、上記の実施形態は、前傾式扉の裏側に収納する器機として、消火栓弁操作部の操作ボックスを例にとっているが、本発明は、それ以外の適宜の器機を収納する場合を含む。
また、本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。