JP2010068830A - 消火栓装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ホースガイドなどを消火栓扉側に設けることなく、簡単な構造により内巻きしたホースを消火栓扉に引っかかることなく容易に引き出し可能とする。
【解決手段】消火栓装置10は、筐体前面の扉開口部16に開閉自在に装着された消火栓扉18を開いてホース収納部に収納したノズル48を装着したホース44を引き出して放水する。ホース収納部には、上下に開口して横方向に位置する一対のバケットフレーム40を上下2段に配置し、側面の一方が消火器収納部とホース収納部の境界に位置するホースバケット構造を構築する。ホース取出口45は、バケットフレーム40の上下2段に配置したフレーム部分の前部で且つ扉開口部16の略中央となる位置に、一対のホースガイド42を縦方向に配置して仕切り形成する。
【選択図】図7

Description

本発明は、消火栓扉を開いて放水ノズル付きホースを引き出して放水する消火栓装置に関する。
従来、自動車専用道路などのトンネル内には、火災発生時に備えて消火栓装置が設置されている。
図13は従来の消火栓装置100の正面図であり、図14は消火栓装置100の消火栓扉104を開いた状態の内部構造の平面図であり、図15はその側面図である。消火栓装置100の筐体102の前面には消火栓扉104と消火器扉106が設けられている。
消火栓扉104にはハンドルが設けられ、ハンドルを手前に引くことでロックを解除し、消火栓扉104の下側を回転軸に前方に開放することができる。また消火栓扉104と筐体102との間には緩衝用ダンパ108が設けられ、消火栓扉104を滑らかに開放できるようにしている。
筐体102のホース収納部にはU字型に形成したフレームパイプ118が開口側に配置されている。フレームパイプ118の両側にはホースバケット116が取り付けられ、内部にホース収納空間を形成し、先端にノズル110を装着したホース112を筐体内のホースバケット116に内巻きして収納している。
ホース112はホースバケット116の側面板に開口した孔を通してホースバケット116内に収納される。その孔には、ホース112を引き出したときに、ホース112が擦れてホース表面が傷付くことを防ぐために、ホース112は保護管112aの中を通ってホースバケット116内に入る。
このような消火栓装置100は火災を伴う車両事故の発生時に、消火栓扉104を開いてノズル110付きのホース112を引き出し、扉内に設けている消火栓弁開閉レバー114を操作することで消火ポンプ設備を起動して放水を行うことができる。
また消火栓扉104の内側に逆U字型のパイプフレームなどを用いたホースガイド120を設け、ホースガイド120を通してホース114を引き出すようにしている。

特開2005−318972号公報
しかしながら、このような従来のトンネル消火栓装置にあっては、フレームパイプ118により扉開口部の上下に亘る大きなホース取出口を形成してホースの引き出しとホースの内巻きが容易にできるようにしていたため、フレームパイプ118が大型化し、消火栓装置の組立作業が大変になる。
またフレームバイプ118の両側から内部を囲むようにホースバケット116を配置しており、フレームパイプ118に対するホースバケット116の組付けがホース収納空間内の作業となるため煩雑で時間がかかるという問題がある。
更に、消火栓扉に対する引っかかりを防止するために消火栓扉の内側にホースガイド120を設ける必要があり、消火栓扉の構造が複雑化し、ホース巻き戻し作業の際にはホースガイド120が邪魔になって作業性が悪いという問題がある。
この問題を解決するためには消火栓扉に設けたホースガイド120を廃止することが考えられる。しかし、ホースガイド120を廃止すると、フレームパイプ118がホース取出口となり、図12に示すように、開放した消火栓扉104から見てフレームパイプ118ホース取出口は左側に寄っており、ホース112を引き出し途中で一時停止した際に、ホース112がホース取出口に近い消火栓扉104の左端に回り込む場合があり、その後に右側にホースを引っ張っても扉左端に引っかかり、更に引き出せなくなる問題がある。
本発明は、ホースガイドなどを消火栓扉側に設けることなく、簡単な構造により内巻きしたホースを消火栓扉に引っかかることなく確実に引き出し可能な消火栓装置を提供することを目的とする。
本発明は、筐体前面の扉開口部に開閉自在に装着された消火栓扉を開いてホース収納部に収納したノズル付きホースを引き出して放水する消火栓装置に於いて、
ホース収納部は、筐体の扉開口部の中央より横方向にずれた位置に配置され、
ホース収納部前面のホース取出口をホース収納部の中央よりも扉開口部の略中央側となる位置に配置したことを特徴とする。
また、本発明の別の形態にあっては、筐体前面の扉開口部に開閉自在に装着された消火栓扉を開いてホース収納部に収納したノズル付きホースを引き出して放水する消火栓装置に於いて、
ホース収納部に設けられ、横方向に位置する一対のフレーム部材を上下2段に配置し、筐体の扉開口部の中央より横方向に中心がずれて位置するホースバケット構造と、
上下2段に配置した一対のフレーム部材の前部で且つホース収納部の中央よりも扉開口部の略中央となる位置に、一対のホースガイド部材を縦方向に配置して仕切り形成したホース取出口と、
を備えたことを特徴とする。
ここで、ホースバケット構造を1本の金属パイプの屈曲加工により形成したバケットパイプフレームで構成する。
また、ホースバケット構造の開口部の上部内縁を、扉開口部の上部内縁より低い位置に配置する。

扉開口部の上側には開閉自在な保守扉が配置されており、ホースバケット構造の開口部の上部内縁を、保守扉の下端より低い位置に配置する。
ホースガイド部材を上下に配置された一対のフレーム部材に対し横方向に移動自在に設ける。
本発明によれば、ホース取出口はホース収納部の中央ではなく、消火栓扉の開口部の略中央となる位置に形成し、これによってホース取出口から開放した消火栓扉の右端および左端までの距離を同程度の距離として引っかかりにくくし、従来のホース取出口をホース収納部の中央に配置していたことでホース取出口に近い消火栓扉の左端に引き出し途中でホースが引っかかりやすいという問題を解消し、ホースを引出し途中で一時停止しても、消火栓扉に引っかかることなく、確実にホースを引き出すことができる。
また、上下に開口して横方向に位置する一対のフレーム部材を上下2段に配置したホースバケット構造によるホース収納部を設けたことで、構造が簡単になり、筐体内に対するホースバケット構造の組付けが容易で作業工数を大幅に低減でき、構造が簡単になったことで、消火栓装置の軽量化とコストダウンを図ることができる。
また、ホースバケット構造の開口部の上部内縁を、扉開口部の上部内縁より低い位置に配置、具体的には、扉開口部の上側には開閉自在な保守扉が配置されていることから、ホースバケット構造の開口部の上部内縁を、保守扉の下端より低い位置に配置し、これによってホース収納部からホースを引き出す際に、ホースが扉開口上部に当ってこすれることによる損傷を防止できる。
また、ホースガイド部材を上下に配置された一対のフレーム部材に対し横方向に移動自在に設けたことで、引き出したホースを内巻き状態に収納する際に、ホースガイド部材を外側に移動してホース取出口を広げ、ホースの巻き取り作業を行い易くすることができる。
図1は本発明によるトンネルに設置される消火栓装置の実施形態を示した正面図である。図1において、消火栓装置10は、消火栓側の第1筐体12−1と消火器側の第2筐体12−2に分割した構造であり、前面に化粧板14−1,14−2を装着しており、第1筐体12−1と第2筐体12−2に対し必要な機器及び部材を組付けた後に連結固定部15で固定した状態とし、この状態でトンネル現場に搬入して架台11上に設置している。
化粧板14−1,14−2には扉開口部16,17が設けられている。第1筐体12−1の扉開口部16には、消火栓扉18と保守扉22が設けられており、その内部がホース収納空間及びバルブ類収納空間となっている。消火栓扉18は下側のヒンジ21を中心に前方に開閉することができ、通常時は一対のハンドル20によるロックで図示の閉鎖位置に閉じており、ハンドル20に手を入れて手前に引くとロックが外れ、開くことができる。
消火栓扉18の上には、ヒンジ23により上向に開閉する保守扉22が設けられており、点検時に消火栓扉18を開いて内側のロックを外すことで開くことができる。また、第1筐体12−1の上部両側には装置を吊り下げるための吊り輪25が取り付けられている。
第2筐体12−2の扉開口部17の右側には通報装置扉24が設けられ、ここに赤色表示灯26、発信機28、及び応答ランプ30を設けている。なお、通報装置扉24の内側には図2に示すように電話ジャック31を設けている。
赤色表示灯26は常時点灯し、消火栓装置10の設置場所が遠方から分かるようにしている。火災時には、発信機28を押してスイッチボタンをオンすると、発信信号が監視室の火災受信機に送信されて火災警報が出され、これに伴い応答信号が火災受信機から送られて、応答ランプ30を点灯するようにしている。
扉開口部17の左側には消火器扉32が設けられ、消火器扉32に対応した筐体12の内部を消火器収納空間とし、例えば2本の消火器を収納している。消火器扉32にはハンドル34が設けられ、ハンドル34を手前に引くとラッチが外れ、消火器扉32は左側をヒンジとして前方に開くことができる。また、消火器扉34の下側には覗き窓35が設けられ、外部から消火器の収納状態の有無を確認できるようにしている。
図2は図1の実施形態について第1筐体12−1側の消火栓扉を外し、保守扉22は上向きに開いてステー27で支持した状態で内部構造を示した正面図である。図2において、第1筐体12−1の左側にはホース収納空間36が形成され、右側にバルブ類収納空間38を形成している。
ホース収納空間36には1本のフレームパイプを屈曲して水平方向で上下に配置したフレーム部分を持つバケットフレーム40が配置され、内部にホース収納空間を形成している。バケットフレーム40の中央から右側にオフセットした位置、即ち扉開口部16の左右方向における略中央となる位置に、縦方向に2本のホースガイド42が固定することによってホース引出し口45を仕切り形成している。
ホース取出口45を仕切り形成するホースガイド42は、ホース44を引き出す際に内巻きしているホース44が崩れたり、扉開口部16に擦れてホース44が損傷したり折れたりすることを防ぎ、更に開放している消火栓扉18の右端又は左端にホース44が引っかかって引き出せなくなることを防ぐ。
バケットフレーム40及び筐体内壁で囲まれたホース収納空間36にはホース44が内巻きして収納されている。ここで、右側のバルブ類収納空間38の下部にはホース接続口46が配置されており、ホース接続口46にホース44の1次側を接続した後、ホース44をホース収納空間36に巻き込むことになるが、この場合のホース44の巻き込みは、扉開口部16から見て右巻きとなるようにホース44を巻き込んでいる。
即ち、ホース接続口46に接続したホース44は、まず第1筐体12−1の下側内壁に沿うようにホース収納部36方向に向かい、ホース収納空間36の下側から巻き込まれ、その後に、右回りに収納空間内に巻き込まれ、最後にノズル48を装着したホース先端をバケットフレーム40中央から右側にオフセットして扉開口部16の中央付近に取り付けられたホースガイド42で形成されたホース取出口45から取り出し、下側のバケットフレーム40に装着しているノズルホルダー50にノズル48を着脱自在に装着している。
このようなホース収納空間36に対しホース接続口46を最下部に位置させて右巻きした内巻きにより収納することで、図11の従来例に示したように、ホース112を左巻きとしてホース巻き込み開始部分112aをホース収納空間の上部に送り込む場合のホース収納空間から外れるホース部分(巻き込み半周程度)がなくなり、その分、ホース44を短くでき、ホース収納空間36の容積が減ることで、結果的に筐体12を薄型化できる。
また、ホース巻き込み開始部分は右巻きによりホース収納空間36の下側に送りこまれるため、ホース44がホースバケット42に当って摺動するようなことはなく、図11の従来のホース左巻きによりホースバケットに当って摺動することに対する保護の必要がなく、構造を簡単にできる。
またホース収納空間36に右巻きとして収納した後にホース取出口45から取り出したホース先端のノズル48は放水部を下向きにしてノズルホルダー50に着脱自在に装着されており、放水部が下向きであることから、消火栓扉を開いてノズル48を放水部を下に向けたまま外すことができ、消火栓弁に設けている消火栓弁開閉レバー64を操作しない限り、放水されないが、火災時に操作する者にとっては不慣れであることから、放水口が自分に向かないことで、安心感をもってノズル48を外すことができ、安全面でのメリットが大きい。
また放水部を下向きにして配置されたノズル48の取り出しは、右手であっても、左手であっても、殆ど違和感なく、容易にグリップを掴んで外すことができる。
第1筐体12−1に設けたホース収納空間36の右側に配置したバルブ類収納空間38には、ポンプ設備からの配管が接続される消火栓接続口51からホース接続口46に至る配管系統に、給水弁52、消火栓弁、自動調圧弁、自動排水弁、及びメンテナンス装置60を設けている。このうち消火栓弁に設けた消火栓弁開閉レバー64に対応して銘板66が設けられており、銘板66の裏側に消火栓弁、自動調圧弁、自動排水弁が配置されている。
図3は、図1について内部構造を示した平面図である。図3において、第1筐体12−1と第2筐体12−2は連結固定部15においてボルトにより固定されている。第1筐体12−1のホース収納空間36には平面から見て横L字形にバケットフレーム40が配置され、筐体内壁との間に形成したホース収納空間36にホース44を右巻きにより内巻き状態で収納している。また、消火器収納空間39には2本の消火器37が収納されている。
図4は図1の内部構造を示した側面図であり、バルブ類収納空間の構造を示している。図4において、第1筐体12−1の前面の閉鎖状態にある消火栓扉18は、ハンドル操作によりラッチを解除することで、ヒンジ21を中心に図示の前方位置に開くことができる。
この場合、消火栓扉18には従来のように、ノズル、消火栓弁開閉レバー及びホースガイドが設けられていないことから軽量化されており、開放の際の衝撃を吸収するため、図2に示すように、扉開口部16の下部両側のコーナ部に小型の緩衝装置65を設けるだけで良い。
バルブ類収納空間38には、給水弁52、消火栓弁54、自動調圧弁56及びメンテナンス装置60が縦方向に連設配置されている。自動排水弁58は消火栓弁54の2次側に装着されている。
消火栓弁54には直接に消火栓弁開閉レバー64が装着されている。即ち消火栓弁開閉レバー64が図示の上向き位置の閉位置のとき、消火栓弁54は閉状態であり、このとき配管内に消火用水が存在せず、圧がないことから自動排水弁58は開状態にある。
消火栓弁開閉レバー64を下向きとなる開位置に操作すると、消火栓弁54が開放位置に作動され、配管内に圧が上昇して自動排水弁58は閉鎖位置に作動される。これによって、給水接続口51から加圧された消火用水を自動調圧弁56を通して所定圧に調圧した後、ホース44側に供給するようにしている。
同時に消火栓弁開閉レバー64の背後に設置しているスイッチがオンし、これによってポンプ設備に信号が送られ、ポンプ設備が起動される。放水を停止する際には、消火栓弁開閉レバー64を元の上向き位置に戻すと消火栓弁54が閉じ、同時にスイッチがオフとなってポンプ設備の運転停止が行われる。
このように本実施形態にあっては、従来、消火栓扉に設けてワイヤー連結により消火栓弁を開閉していた消火栓弁開閉レバー64を筐体12側に配置して消火栓弁54に直接設けたことで、消火栓扉18の構造が簡略化され、薄型化と軽量化を達成することができる。
図5は図1の分割筐体構造を取り出して示した説明図である。図5において、本実施形態の筐体は第1筐体12−1と第2筐体12−2に分割されており、第1筐体12−1の内部にはホース収納空間36とバルブ類収納空間38が形成され、箱型に形成したフレームの左、右、上部及び背面に金属隔壁を固定した箱型形状としている。
第1筐体12−1のホース収納空間36にはバケットフレーム40が左側のパイプ端の金属隔壁への固定および右側の屈曲部のフレームホルダ47による背面への固定で支持されている。バケットフレーム40は1本の金属パイプの屈曲加工により形成している。また、第1筐体12−1の左右の側壁上部には通線口74,76が開口している。
第2筐体12−2の内部には消火器収納空間39が形成され、箱型に形成したフレームの左右、上部及び背面に金属隔壁を固定している。第1筐体12−1の左側の通線口76に相対する側壁部分には通線口78が形成されている。また、第2筐体12−2の上部背面側には、強電用の端子箱84と弱電用の端子箱85が設置されている。
第1筐体12−1の左側隔壁の4箇所にはネジ穴80が形成されている。ネジ穴80に対応した第2筐体12−2側の右側隔壁にはダルマ穴82が設けられている。第1筐体12−1に対する第2筐体の固定は、第1筐体のネジ穴80にボルトを捩じ込んでボルト頭部を左側に飛び出した状態とし、このボルト頭部に第2筐体のダルマ穴82の大径穴を嵌め入れ、ボルトネジ部をダルマ穴82の小径穴に移動する。この状態でボルトを締め付けて固定する。
更に、第1筐体12−1及び第2筐体12−2の前面のフレームには、それぞれ4箇所に化粧板14−1,14−2を取り付けるためのネジ穴86,88が設けられている。
図6は図5の第1筐体と第2筐体を連結固定した状態の正面図である。図6において、第1筐体12−1に形成した扉開口部16の左側のホース収納部36にはホースバケット40が配置され、ホースバケット40は扉開口部16における中心線72の左側の部分にその大半が配置されている。
このようなバケットフレーム40に対し本実施形態にあっては、ホース取出口45が可能な限り扉開口部16の略中央に位置するように、即ちホース取出口45の中心線74が扉開口部16の中心線72に可能な限り近づくように、一対のホースガイド42を右側にオフセットして縦方向に取り付け固定している。
図示の実施例にあっては、バケットフレーム40の右側はバルブ収納部38を確保する必要があるため、ホース取出口44の中心線74を扉開口部16の中心線72に一致させることはできないが、その差が最小となるようにホースガイド42を右側に配置している。
このようにホース取出口45を扉開口部16の略中央に配置することにより、ホース取出口45から図3のように開放状態にある消火栓扉18の左端及び右端までの距離を略同じにとることができ、これによってホースを引き出した際に、消火栓扉18の左端又は右端にホースが移動して引っかかってしまうことを防止する。
また、ホース取出口45を上下に仕切っているバケットフレーム40における上側フレームの下縁45aの位置は、扉開口部16の上側に設けている図1に示した保守扉22の下端を示す想像線75に対し、その下側に下縁45aが位置するように、バケットフレーム40を第1筐体12−1に固定している。
これによってホース収納部36からホース取出口45を通してホースを引き出す際に、ホースの上側への移動を上側フレームの下縁45aにより規制し、ホースが想像線75に位置している保守扉22の下端に当って擦れることを防止し、ホースの損傷を確実に防止できる。
図7は本発明の消火栓装置におけるホース引出し状態を示した説明図である。図7において、ホースを引き出す際には、まず消火栓扉18を前方に開き、ノズルホルダー50からノズル48を取り外し、例えば図示のように、ホース44を右側に引き出す。
このときバケットフレーム40で仕切られたホース収納空間に内巻きされているホース44は、バケットフレーム40に対する一対のホースガイド42の取付けで扉開口部16の略中央に仕切り形成されたホース取出口45を通して引き出しており、内巻きしているホース44が崩れたり、扉開口部16に擦れてホース44が損傷したり折れたりすることを防ぎながら引き出している。
また、ホース44の右側への引き出しを一時停止した場合、状況によっては、停止したホース44のホース取出し部45からの取出し部分が湾曲して左側に移動することがあるが、本実施形態にあっては、ホース取出口45を扉開口部16の略中央に形成したことで、消火栓扉18の左端までの距離が、バケットフレーム40の中央にホース取出口を形成した場合に比べ、充分な距離が確保され、一時停止したホースが消火栓扉18の左端に引っかかり、さらに引き出せなくなるような不具合を確実に回避し、確実にホース44を引き出すことができる。
また、ホース取出口45を上下に仕切っているバケットフレーム40における上側フレームの下縁45aの位置は、扉開口部16の上側に設けている保守扉22の下端より下側に位置しており、ホース取出口45を通してホース44を引き出す際に、ホース44の上側への移動を上側フレームの下縁45aにより規制し、ホース44が保守扉22の下端に当って擦れることを防止している。
図8は本発明の他の実施形態を第1筐体と第2筐体を連結固定した状態について示した説明図である。この実施形態にあっては、ホース取出口45を形成する一対のホースガイド42を、バケットフレーム40の水平フレーム部分に沿って横方向に移動自在に装着したことを特徴とする。
図9は図8の左側のホースガイド42の部分を取り出して示しており、パイプ部材を用いたホースガイド42の両端には通し穴90を備えたホルダー92が一体に形成され、上下に位置するバケットフレーム40の部分にホルダー92の通し穴90を嵌め入れ、バケットフレーム40に対し水平方向に移動可能としている。ホルダー92には止めビス94が設けられており、図7に示すホース取出口45を仕切り形成する位置に移動した状態で止めビス94を捩じ込んで固定する。
このようにホースガイド42を横方向に移動自在に設けたことにより、図7に示すように、バケットフレーム40から引き出したホースを内巻き状態に巻き戻す作業を行う際に、左側のガイドフレーム42の止めビス94を緩めて、42aに示すように左側に移動することで、ホース取出口45を横方向に大きく広げることができ、バケットフレーム42の内部に対するホース44の内巻き作業を容易に行うことができる。
図10はホース取出口をU字形とした本発明の他の実施形態を図1の分割筐体を連結した状態でホースバケット構造について示した説明図である。
図10において、第1筐体12−1のホース収納空間36に配置されたバケットフレーム40にはU字形に形成したパイプ部材を用いたホースガイド94が固定され、ホースガイド94のU字形の湾曲部分はホース収納空間36の底部まで位置し、ホース取出口45を形成している。
更に、ホースガイド94の右下のホースを内巻きした場合に最外周のホースが湾曲して位置するコーナー部となる位置にホース保持板96を配置している。ホース保持板96はL字状の板部材を筐体内の背面に取り付けることにより前方に伸びた片持ちの梁構造となっている。
図11は図10の実施形態を適用した消火栓装置ついて消火栓扉を開いて行うホース引き出しを示した説明図である。
この実施形態にあっては、U字形のホースガイド94によりホース取出口42を下方に拡大したことで、バケットフレーム40の右下コーナーに収納されたホース44が折り曲がらずにスムーズにホース取出口42の下部から引き出されることができる。
また、ホースガイド94をU字形としているため、バケットフレーム40の右下コーナーに収納されたホース44と同じ曲線に沿ったホース取出口の形状となり、よりホースに悪影響なく引き出すことができる。
更に、ホース収納空間36の右下コーナー付近にホース保持板96を設けており、ホース保持板96を構成するL字板の側面でホース44を保持して右下コーナーに深く入り込まないようにすることで、右下コーナー付近のホース44をホースガイド94から滑らかに引き出すことができる。
図12は本発明による消火栓装置の他の実施形態であり、図13の従来例と同様な構造をもつ消火栓装置に本発明を適用したことを特徴とする。
図12において、消火栓扉を外した状態で示す筐体200のホース収納部の前面には2本のフレームパイプ202が配置され、ホース取出口205を形成している。フレームパイプ202の両側にはホースバケット204が取り付けられ、内部にホース収納空間を形成し、先端にノズル48を装着したホース44を筐体内のホースバケット204内に内巻きして収納している。
本実施形態にあっても、ホース取出口205が可能な限り扉開口部206の略中央に位置するように、即ちホース取出口45が扉開口部206の中心線208に可能な限り近づくように、一対のフレームパイプ202を右側にオフセットして取り付け固定している。
このようにホース取出口205を扉開口部206の略中央に配置することにより、ホース取出口205から、図13と同様に開放状態にある消火栓扉の左端及び右端までの距離を略同じにとることができ、これによってホースを引き出した際に、消火栓扉の左端又は右端にホースが移動して引っかかってしまうことを防止できる。
なお、上記の実施形態にあっては、工場段階で第1筐体12−1及び第2筐体12−2に必要な機器を組み込んだ後に連結固定して、最終的に化粧板14−1,14−2を取り付けて完成させるようにしているが、設置現場に搬送する際に、化粧板14−1,14−2を外すと共に第1筐体12−1と第2筐体12−2の連結を外し、第1筐体12−1、第2筐体12−2及び化粧板14を分離した状態で設置現場に運搬し、現場で組み立ててトンネル壁面の必要場所に設置することも可能である。
また、上記の実施形態にあっては、筐体を消火栓側と消火器側とに分割した場合を例にとっているが、一体型の筐体構造についても、同様に上記の実施形態のホース取出口を扉開口部の略中央に配置したホースバケット構造を適用することができる。
また本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
また、図5の実施形態のバケットフレーム40は平面から見てL字形状で、一端を第1筐体12−1の側面に取り付けているが、これに限らず、平面から見てコの字形状として第1筐体12−1の背面に両端部を取り付けても良い。
また、図10の実施形態にあっては、U字形状のホースガイド94と保持板96の両方を設けているが、それぞれ単独で設けるようにしても良い。また図2の実施形態に更にホース保持板96を設けても良い。
また、図12の左側のホースバケット204は大きい面積の板で形成されているが、これに限らず左右方向に伸びる上下に配置した複数本のパイプであっても良い。
また、ノズル48は従来の通り消火栓扉18の背面に取り付けられても良い。消火栓扉18、保守扉22は化粧板に取り付けられても、筐体側に取り付けられて回動自在に配置されても良い。
また、バケットフレームはパイプ形状に限らず、板状のフレームであっても良い。更に、ホース収納空間36とバルブ収納空間38は逆に配置されても良い。
本発明による消火栓装置の実施形態を正面から示した説明図 図1について扉側を外して本体内部構造を示した正面図 図1について内部構造を示した平面図 図1について内部構造を示した側面図 図1の分割筐体構造を示した説明図 図1の分割筐体を連結した状態でホースバケット構造を示した説明図 本発明における消火栓扉を開いて行うホース引き出しを示した説明図 ホースガイドを移動自在とした本発明の他の実施形態を図1の分割筐体を連結した状態でホースバケット構造について示した説明図 図8の左側のホースガイドの部分を取出して示した説明図 ホース取出口をU字形とした本発明の他の実施形態を図1の分割筐体を連結した状態でホースバケット構造について示した説明図 図10の実施形態について消火栓扉を開いて行うホース引き出しを示した説明図 従来と同様な構造の消火栓装置に本発明を適用した他の実施形態を示した説明図 従来の消火栓装置の扉を外して内部構造を示した正面図 従来の消火栓装置の扉を開放して内部構造を示した平面図 従来の消火栓装置の扉を開放して内部構造を示した側面図
符号の説明
10:消火栓装置
12−1:第1筐体
12−2:第2筐体
14−1,14−2:化粧板
16,17:扉開口部
36:ホース収納空間
38:バルブ類収納空間
40:バケットフレーム
42,94:ホースガイド
44:ホース
45:ホース取出口
96:ホース支持板

Claims (6)

  1. 筐体前面の扉開口部に開閉自在に装着された消火栓扉を開いてホース収納部に収納したノズル付きホースを引き出して放水する消火栓装置に於いて、
    前記ホース収納部は、前記筐体の扉開口部の中央より横方向にずれた位置に配置され、
    前記ホース収納部前面のホース取出口をホース収納部の中央よりも前記扉開口部の略中央側となる位置に配置したことを特徴とする消火栓装置。
  2. 筐体前面の扉開口部に開閉自在に装着された消火栓扉を開いてホース収納部に収納したノズル付きホースを引き出して放水する消火栓装置に於いて、
    前記ホース収納部に設けられ、横方向に位置する一対のフレーム部材を上下2段に配置し、前記筐体の扉開口部の中央より横方向に中心がずれて位置するホースバケット構造と、
    前記上下2段に配置した一対のフレーム部材の前部で且つ前記ホース収納部の中央よりも前記扉開口部の略中央側となる位置に、一対のホースガイド部材を縦方向に配置して仕切り形成したホース取出口と、
    を備えたことを特徴とする消火栓装置。
  3. 請求項2記載の消火栓装置に於いて、前記ホースバケット構造を1本の金属パイプの屈曲加工により形成したバケットパイプフレームで構成したことを特徴とする消火栓装置。
  4. 請求項2記載の消火栓装置に於いて、前記ホースバケット構造の開口部の上部内縁を、前記扉開口部の上部内縁より低い位置に配置したことを特徴とする消火栓装置。
  5. 請求項2記載の消火栓装置に於いて、前記扉開口部の上側には開閉自在な保守扉が配置されており、前記ホースバケット構造の開口部の上部内縁を、前記保守扉の下端より低い位置に配置したことを特徴とする消火栓装置。
  6. 請求項2記載の消火栓装置に於いて、前記ホースガイド部材を上下に配置された一対のフレーム部材に対し横方向に移動自在に設けたことを特徴とする消火栓装置。
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