JP2005270494A - 保形ホース収納枠及び消火栓装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 各種の大きさの既設消火栓箱に装着可能な保形ホース収納枠及び該保形ホース収納枠を用いた消火栓装置を提供すること。
【解決手段】 巻回した保形ホース3を消火栓箱1内部に保持する保形ホース収納枠4であって、消火栓箱1内に所定距離を隔てて平行に立設し得る長さの一対の支持杆4a,4a’を設け、一対の支持杆の何れか一方に上記保形ホース3の側面を支持し得る側面支持枠4b,4b’を設け、両支持杆の上下端部に支持杆を消火栓箱1内に固定するための固定基台5,6を設けると共に、固定基台5,6に支持杆の各端部に接続可能な脚部5c,5c’、6d,6d’を設け、上側又は下側の固定基台の脚部は、固定基台が支持杆に対して上下方向に摺動可能な長さを有するように構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】 巻回した保形ホース3を消火栓箱1内部に保持する保形ホース収納枠4であって、消火栓箱1内に所定距離を隔てて平行に立設し得る長さの一対の支持杆4a,4a’を設け、一対の支持杆の何れか一方に上記保形ホース3の側面を支持し得る側面支持枠4b,4b’を設け、両支持杆の上下端部に支持杆を消火栓箱1内に固定するための固定基台5,6を設けると共に、固定基台5,6に支持杆の各端部に接続可能な脚部5c,5c’、6d,6d’を設け、上側又は下側の固定基台の脚部は、固定基台が支持杆に対して上下方向に摺動可能な長さを有するように構成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、消火栓用の保形ホース収納枠及び該保形ホース収納枠を適用した消火栓装置に関するものである。
従来、建物や構造物に設置が義務付けられている消火栓(1号消火栓)は2名以上で操作することを意図したものであり、該消火栓内に収納された扁平状のフラットホース10を全部取り出して展延しなければ放水できない構造となっていた(図5参照)。
このような中、既存の1号消火栓を易操作性1号消火栓に改修することが認められたことから、既設の消火栓箱や配管を用いて上記「1号消火栓」から、一人で容易に操作ができる「易操作性1号消火栓」に改修することが可能となった。
ところで、新築建物等においては上記「易操作性1号消火栓」の導入が進んでいるが、既設建物等の増築やリフォーム工事において或いはホース交換等においては、上記「易操作性1号消火栓」に改修される事例は比較的少ない。
この背景としては、上記「易操作性1号消火栓」においてはフラットホースに代わり常時円形断面を保持する保形ホースを採用していることから、従来のように櫛型ホース架に掛け渡して収納することができず、保形ホースを巻回して収納する必要があるため、当該保形ホースを限られた収納スペースに使い勝手よく収納することが困難であったことが挙げられる。
かかる状況に鑑みて、保形ホースを収納し得る種々の消火栓装置が提案されている(特許文献1〜3)。これらの消火栓装置のうち特許文献1に示すものは、収納スペースが小さい場合でも保形ホースを損傷させることなく収納可能にする消火栓装置に関するものである。
また、特許文献2に示す消火栓装置は、保形ホースを渦巻き状に巻回された状態で整然と収納し、かつ小さな力で該保形ホースを取り出すことを可能としたものであり、特許文献3に示す消火栓装置も同種のものである。
ところで、上記提案された消火栓装置であっても、既設の消火栓改修に使用する場合には次のような課題がある。
第1に、消火栓箱はサイズが規格化されていないことから、「易操作性1号消火栓」への改修の中心となる保形ホース収納枠の装着については、設置収納スペースに制約を受けることが多い。このため、改修の対象となる消火栓箱に応じて上記保形ホース収納枠を個別に設計する必要があり、該保形ホース収納枠の規格化が困難であること。
第2に、消火栓弁や消防隊専用栓弁の取り付け位置は消火栓によって種々存在するため、保形ホース収納枠の形状によっては対象となる消火栓箱への取り付けが不可能な場合があること。
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであって、各種の既設消火栓箱に対応して装着することのできる保形ホース収納枠を提供すると共に、該保形ホース収納枠を装着した消火栓装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、
第1に、巻回した保形ホースを消火栓箱内部に保持する保形ホース収納枠であって、上記消火栓箱内に所定距離を隔てて平行に立設し得る長さの一対の支持杆を設け、上記一対の支持杆の何れか一方に上記保形ホースの側面を支持し得る側面支持枠を設け、かつ上記両支持杆の上下端部に上記支持杆を上記消火栓箱内に固定するための固定基台を設けると共に、各固定基台に上記支持杆の各端部に接続可能な脚部を設け、さらに、上記上側又は下側の固定基台の上記脚部は、上記固定基台が上記支持杆に対して上下方向に摺動可能な長さを有しているものであることを特徴とする保形ホース収納枠により構成される。
第1に、巻回した保形ホースを消火栓箱内部に保持する保形ホース収納枠であって、上記消火栓箱内に所定距離を隔てて平行に立設し得る長さの一対の支持杆を設け、上記一対の支持杆の何れか一方に上記保形ホースの側面を支持し得る側面支持枠を設け、かつ上記両支持杆の上下端部に上記支持杆を上記消火栓箱内に固定するための固定基台を設けると共に、各固定基台に上記支持杆の各端部に接続可能な脚部を設け、さらに、上記上側又は下側の固定基台の上記脚部は、上記固定基台が上記支持杆に対して上下方向に摺動可能な長さを有しているものであることを特徴とする保形ホース収納枠により構成される。
従って、何れか一方の固定基台が支持杆に対して上下昇降可能となるため、装着対象となる消火栓箱の大きさ(高さ等)が各種存在しても、当該消火栓箱の大きさに応じた適切な位置に保形ホース収納枠を取り付けることが可能となる。また、側面支持枠を左右の何れかの支持杆に位置させることにより、既設消火栓箱内の消火栓弁の位置に拘わらず、最適位置に保形ホース収納枠を取り付けることが可能となる。即ち、消火栓箱の上下高さが各種存在しても、上記一方の固定基台を上記支持杆に対して上下方向に摺動することにより、各種の上下高さの消火栓箱に対応して、上記支持杆を適切に取り付け固定することができ、保形ホースを確実に支持し得る。
第2に、上記支持杆を中空管により構成し、上記各固定基台の脚部の上記支持杆端部への接続は、上記脚部を対応する上記支持杆の管内に挿通することにより行うものであることを特徴とする上記第1記載の保形ホース収納枠により構成される。
従って、固定基台の脚部を支持杆に挿通するだけで両者を接続し得るため、消火栓箱内の消火栓弁の設置位置に応じた保形ホース収納枠の取り付け作業を容易に行うことができる。尚、上記構成において、上記支持杆には両端部のみが中空管の棒状体や、全体が中空管のものを使用することが可能である。
第3に、上記固定基台の上記消火栓箱への取り付け面に永久磁石を設けたものであることを特徴とする上記第1又は2記載の保形ホース収納枠により構成される。
このように構成すると、保形ホース収納枠の消火栓箱への固定を永久磁石の磁気吸着力により行うことができ、取り付け作業の効率化を行うことができる。
第4に、消火栓弁を具備し巻回した保形ホースを収納保持する消火栓箱を有する消火栓装置であって、上記第1〜3の何れかに記載の保形ホース収納枠を上記固定基台を以って上記消火栓箱内に固定したものであることを特徴とする消火栓装置により構成されるものである。
第5に、消火栓弁を具備し巻回した保形ホースを収納保持する消火栓箱を有する消火栓装置であって、上記第1〜3の何れかに記載の保形ホース収納枠をその側面支持枠が上記消火栓弁の側に位置するように上記固定基台を以って上記消火栓箱内に固定し、かつ上記保形ホース収納枠内に上記保形ホースを収納した状態で、保形ホースの一方の側面を上記消火栓箱内側面で支持すると共に、上記保形ホースの他方の側面を上記側面支持枠にて支持するように構成したものであることを特徴とする消火栓装置により構成されるものである。
このように消火栓弁が位置する側においては、上記支持杆の側面保持枠で保形ホース側面を支持し、他方は消火栓箱の内側面にて保形ホースの他方側面を支持するように構成することにより、消火栓箱内の消火栓弁の位置にかかわらず、保形ホースを保持し得る消火栓装置を実現し得るものである。
本発明によれば、既設の消火栓箱の大きさや消火栓弁の取り付け位置が各種存在しても、それらに対応して既設消火栓箱内に容易に取り付けが可能な保形ホース収納枠を実現することができる。
また、保形ホース収納枠を規格化することが可能となり、製造コストの低減化や品質の均一化が図られる。
また、保形ホース収納枠を規格化することで、その取り付け工事のマニュアル化が可能となり、施工期間の短縮化及び施工に要する技術の平準化等が図られる。
本発明に係る消火栓装置によれば、保形ホースを適切に収納することができると共に、火災時に保形ホースを容易に取り出し得る消火栓装置を実現し得る。
図1は、本発明に係る保形ホース収納枠及び消火栓装置の一実施形態を示し、このうち(a)は正面図、(b)は側面断面概略図を示している。
1は消火栓箱であり、天板1aと底板1b及びこれらを連結する背板1dと右側板1cと左側板1c’により前面開口の直方体形状に形成されている。尚、図示していないが、前面開口部には扉が設けられる。
上記消火栓箱1の右側板1c上端部には「40A」の消火栓弁2が取り付けられている。この消火栓弁2の1次側は、上記右側板1cの開口2”(図2参照)を介して外部の消火用水給水設備(図示せず)と連通しており、開弁することにより上記消火栓箱1内の消火ホースに消火用水を供給するものである。
上記消火栓弁2の2次側には保形ホース3の終端接続部3bが接続されている。保形ホースとはその断面が常時円形に保たれる可撓性を有するホースをいい、本実施形態における易操作性1号消火栓においては通常全長30mのものが使用される。上記保形ホース3の先端には消火ノズル3aが装着されており、該消火ノズル3aに設けた弁の開閉動作により放水調節ができるように構成されている。尚、図1(a)中2’は「65A」の消火栓弁であり、上記消火栓弁2と2’の両方が上記右側板1cに上下に取り付けられる場合もある。
上記保形ホース3は、上記消火栓弁2の二次側に接続された上記終端接続部3bから下方向けて配置され、さらに上記消火栓弁2の左側の消火栓箱1内スペースにおいて上記消火ノズル3aを終端として巻回状態で収納され、その前面側を後述の保形ホース収納枠4の支持杆4a,4a’で支持されると共に、その右側面側を後述の側面支持枠4b,4bにより支持される。かかる保形ホース3は、上記保形ホース収納枠4に収納された状態において、その最外周側面が上記天板1aと底板1b、左側板1c’及び後述の保形ホース収納枠4の側面支持枠4bに当接して上下、左右方向を支持されると共に、巻回収納された上記保形ホース3の前後方向は上記背板1dと上記保形ホース収納枠4の支持杆4a、4a’によって支持される。
4は上記保形ホース収納枠であり、所定距離を隔てて平行する一対の支持杆4a、4a’と、右側の支持杆4aにのみ設けられた側面支持枠4b、4bと、上側の固定基台5及び下側の固定基台6によって構成されている。
上記一対の支持杆4a、4a’は上下端開口の中空のスチールパイプ(中空管)により構成され、これら支持杆4a、4a’の上下長さは消火栓箱1内部の全高より短く形成されている。
上記一対の支持杆4a、4a’の内、一方(右側)の支持杆4aの中間部上下2箇所には、該支持杆4aに直交する一対の側面支持枠4b、4bの先端が溶着されている。該側面支持枠4b、4bはスチール棒を後方に向けて直角に屈曲した略L字形状に形成されており(図1(a)(b)参照)、その後端には平板状の脚部4b’、4b’が取り付けられている。尚、図1には上記側面支持枠4b、4bを上下二箇所に設けている実施形態を示しているが、巻回された保形ホース3の側面を確実に保持し得るのであれば取り付け箇所や個数は適宜選択可能である。
このように、上記側面支持枠4b,4bは上記消火栓弁2が存在する側(消火栓弁2が消火栓箱1の例えば右側に存在する場合は一対の支持杆4a,4a’の内の右側)の支持杆4aに設置される。このよう構成にすると、保形ホース3の一方(左側)の外側面を左側板1c’で支持した状態で、該保形ホース3の他方(右側)の外側面を上記側面支持枠4b、4bで確実に支持することができ、これにより上記保形ホース3を安定して支持し得る。
また、上記一対の支持杆4a、4a’間の離間距離は、上記支持杆4a、4a’が上記巻回収納された保形ホース3の前面を支持する役割を果たしていること、及び火災発生時にはこの支持杆4a、4a’の間から上記保形ホース3を取り出すことに鑑みて、上記巻回状態の上記保形ホース3の内周径tより大きく、外周径t’より小さい距離とすることが好ましい(図1(a)参照)。また、上記支持杆4a,4a’には両端部のみが中空管の棒状体のものや、全体が中空管のものを使用することが可能であるが、上記一対の支持杆4a,4a’の間から上記保形ホース3を引き出すことを考慮すると、上記支持杆4a,4a’は上記保形ホース3の損傷や裂傷を避けるために、断面が円形又は楕円形状等の棒状体で構成することが好ましい。
5は断面略Z型の金板で構成されている上側の上記固定基台であり、上記一対の支持杆4a、4a’の離間距離より幅長に形成され、その下面5aには上記支持杆4a,4a’の各上端部4c,4c’から当該支持杆4a,4a’内に挿通可能な棒状の脚部5c、5c’が突出形成されている。
6は上記上側の固定基台5と同様に断面略Z型の金板で構成されている下側の上記固定基台であり、上記一対の支持杆4a、4a’の離間距離より幅長に形成され、その上面6aには上記支持杆4a,4a’の下端部4d,4d’から当該支持杆4a,4a’内に挿通可能な棒状の脚部6d、6d’が突出形成されている。尚、上記支持杆4a,4a’は何れも同じ外径及び同じ内径を有しており、また上記脚部5c、5c’及び脚部6d、6d’は同一外径に形成されているため、上記一対の支持杆4a、4a’の上端部4c、4c’及び下端部4d、4d’には、上記脚部5c、5c’或いは脚部6d,6d’の何れもが挿通可能となっている。
また、上記上側の固定基台5の脚部5c,5c’は下側の固定基台6の脚部6d,6d’よりも上下方向に長く形成されており、上記支持杆4a,4a’に上記固定基台5の脚部5c,5c’を挿入した状態で、上記支持杆4a,4a’に対して上記固定基台5を上記脚部5c,5c’の長さの範囲内で上下方向に摺動可能に構成されている。これにより、各種の上下高さの消火栓箱1に対応して上記保形ホース保持枠4を取り付けることが可能となっている。
尚、本実施形態においては、上記脚部5c,5c’の長さは上記脚部6d,6d’の約3倍であるが、上記脚部5c,5c’をより長く形成することにより、上記摺動幅を拡大することができる。尚、このように摺動可能とする固定基台は上記上側の固定基台5又は下側の固定基台6の何れかで良いが、図1と異なり上記固定基台5を下側に設ける場合は、固定基台5に対して支持杆4a,4a’を昇降させた適宜高さ位置にて上記支持杆4a,4a’端部と上記脚部5c,5c’とを接続固定するための手段(支持杆4a,4a’から脚部5c,5c’に至る半径方向ピン等)が必要である。
本発明に係る保形ホース収納枠及び消火栓装置は上述のように構成されるものであるから、次に上記保形ホース収納枠4の消火栓箱1への取り付け動作等について説明する。
既設の消火栓箱1(非保形のフラットホースが収納されている)において、図1に示すように右側上部に消火栓弁2が設置されている場合について説明する。まず、上記消火栓箱1から非保形フラットホース及びその櫛型ホース架を取り外す。その後、図1に示すように、支持杆4a’を左側(消火栓弁2とは反対側)、側面支持枠4b,4bを有する支持枠4aを右側(消火栓弁2の位置する側)として両支持枠4a,4a’を消火栓箱1内に並設し、これら支持杆4a、4a’の上端部4c、4c’に上記固定基台5の脚部5c、5c’を各々挿通すると共に、下端部4d、4d’に上記固定基台6の脚部6d、6d’をそれぞれ挿通する。
そして、かかる状態の保形ホース収納枠4における上記上側の固定基台5の取付面5bを上記消火栓箱1のフラットホースが収納されていた左寄りの位置における天板(消火栓箱内上面)1aにボルトP等で固定し(図1参照)、上記下側の固定基台6の取付面6bを上記固定基台5の対応位置における底板(消火栓箱内下面)1bにボルトP等で固定する(図1参照)。さらに、向かって右側の支持杆4aに設けられた側面支持枠4b、4bの脚部4b’,4b’を背板1dに溶着又はボルト等で固定することで、当該保形ホース収納枠4を上記消火栓箱1内に装着する。
このように装着された保形ホース収納枠4内に、保形ホース3を図1に示すように収納する。即ち、保形ホース3の終端接続部3bを上記消火栓弁2の二次側に接続し、該保形ホース3の本体は上記収納枠4の支持杆4a,4a’後側に巻回して収納する(図1参照)。このとき、上記保形ホース3の外形の左側面は上記消火栓箱1の左側面1c’で支持され、上記保形ホース3の右側面は上記側面保持枠4b,4bにより支持されるので、当該保形ホース収納枠4内に保形ホースを適切に収納支持することができる。
また、上記保形ホース収納枠4は、装着対象となる消火栓箱1の大きさや消火栓弁2の取り付け位置に応じていくつかの取り付け形態をとり得る。即ち、上記保形ホース収納枠4を上記消火栓箱1に装着するにあたっては、上記消火栓箱1内の上下高さが各種存在しても、上記固定基台6を上記消火栓箱1の底板1bに固定した後に、上記上連結板5を上記支持杆4a,4a’に対して上記天板1aに当接する位置まで上昇させて該天板1aに固定することにより、各種の上下高さの消火栓箱1に対応することができる。このように、上記一対の支持杆4a、4a’の上記上端部4c、4c’に装着された上記固定基台5をその脚部5c、5c’の長さの範囲内で上下方向に摺動させることで、保持枠4全体の上下高さを伸縮することができるため、各種の高さの既設消火栓箱1に対応して取り付けることができる。これにより、各種の大きさの既設消火栓箱1に当該保形ホース収納枠4を簡単な作業で装着することができる。
図3に示す実施形態は、図1に示す実施形態において右側に取り付けられていた消火栓弁2が左側に取り付けられている場合を示している。尚、この場合も上記消火栓弁2(「40A」)の下側に「65A」の消火栓弁2’が取り付けられている場合もある。また、同図に示す消火栓弁2,2’には消火栓箱1の背面側から1次側配管が接続されている。
同図に示す消火栓箱1においては、上記消火栓弁2が取り付けられている左寄りの位置には保形ホース収納枠4を装着することができないので、上記消火栓箱1内の右寄りの位置(図1と対称の位置)に装着することになる。この場合、上記固定基台5,6を図3に示す右寄りの位置に設置すると共に、上記支持杆4aをその側面支持枠4b,4bが上記消火栓弁2の側(左側)に位置するように、図1に対して当該支持杆4aの上下を逆転させて、上記各固定基台5,6の脚部5c’,6d’間に取り付け(図2二点鎖線、図3参照)、他方の支持杆4a’をそのまま右側に移動して、上記基台5,6の脚部5c,6d間に取り付ける。
即ち、上記固定基台5と6は上記消火栓箱1の天板1aと底板1bの右寄りの上下対応する位置に取り付け、上記支持杆4aを上下逆転させて、その側面保持枠4b,4bが消火栓箱1の左側(消火栓弁2の位置する側)に位置するように上記固定基台5,6に取り付ける。具体的には、上記支持杆4aの上端部4cを上記固定基台6の脚部6d’に接続し、上記支持杆4aの下端部4dを上記固定基台5の脚部5c’に接続する(図3参照)。そして、支持杆4a’はそのまま右側に移動して、上端部4c’、下端部4d’を各々脚部5c、6dに接続すれば良い。これにより、側面支持枠4b、4bが該保形ホース収納枠4の左側に位置するようになり、該側面支持枠4b,4bによって保形ホース3の左外側面を支持することができる。このとき、上記保形ホース3の右外側面は当該消火栓箱1の側板1cで支持し得るため、図3に示すように、この場合においても上記保形ホース収納枠4により上記保形ホース3を安定して支持し得る。
尚、上記各実施形態においては、上記固定基台5及び6に上記各支持杆4a,4a’内に挿通可能な棒状脚部5c、5c’及び6d、6d’を設けたが、これとは逆に、上記一対の支持杆4a、4a’の各端部に棒状脚部を突出形成し、これら脚部を挿入嵌合し得る接続中空管を上記固定基台5、6側対応位置に形成しても良い。
また、上記上下の固定基台5及び6の上記消火栓箱1上下内面への固定構造については、上述のように溶着或いはボルトP止め等により着脱不能に固定する方法を採り得るが、上記固定基台5及び6における上記消火栓箱1上下内面への接触面(取り付け面)5b,6bに永久磁石Mを取り付けることにより(図4(a)(b)参照)、該永久磁石Mの磁気吸着力により当該保形ホース保持枠4を上記消火栓箱1の天板1a及び底板1b(上下内面)に固定する構造としても良い。この場合、上記接触面5b,6bに板状の永久磁石Mを接着することが好ましい。このように構成すると、上記固定基台5,6の吸着後でも固定位置の微調整を行うことができるし、取り付け工事が容易となり、また、装着後に上記保形ホース収納枠4の着脱が容易となりメンテナンス性に優れたものとすることができる。
また、上記保形ホース収納枠4を構成する上記固定基台5及び6、上記一対の支持杆4a、4a’及び上記側面支持枠4b、4bは防錆塗装が施されているとともに、上記一対の支持杆4a、4a’には低摩擦抵抗材を塗布することで、上記保形ホース収納枠4に巻回収納された上記保形ホース3を取り出す際に上記一対の支持杆4a、4a’と上記保形ホース3が擦れ合う部分に発生する摩擦抵抗を小さくして、消火作業時における作業性を向上させると共に上記保形ホース3の損傷や裂傷を防止することができる。
1 消火栓箱
1a 天板
1b 底板
1c、1c’ 側板
2 消火栓弁
3 保形ホース
4 保形ホース収納枠
4a、4a’ 支持杆
4b 側面支持枠
4c,4c’ 上端部
4d、4d’ 下端部
5、6 固定基台
5c、5c’ 脚部
6d、6d’ 脚部
1a 天板
1b 底板
1c、1c’ 側板
2 消火栓弁
3 保形ホース
4 保形ホース収納枠
4a、4a’ 支持杆
4b 側面支持枠
4c,4c’ 上端部
4d、4d’ 下端部
5、6 固定基台
5c、5c’ 脚部
6d、6d’ 脚部
Claims (5)
- 巻回した保形ホースを消火栓箱内部に保持する保形ホース収納枠であって、
上記消火栓箱内に所定距離を隔てて平行に立設し得る長さの一対の支持杆を設け、
上記一対の支持杆の何れか一方に上記保形ホースの側面を支持し得る側面支持枠を設け、
かつ上記両支持杆の上下端部に上記支持杆を上記消火栓箱内に固定するための固定基台を設けると共に、各固定基台に上記支持杆の各端部に接続可能な脚部を設け、
さらに、上記上側又は下側の固定基台の上記脚部は、上記固定基台が上記支持杆に対して上下方向に摺動可能な長さを有しているものであることを特徴とする保形ホース収納枠。 - 上記支持杆を中空管により構成し、上記各固定基台の脚部の上記支持杆端部への接続は、上記脚部を対応する上記支持杆の管内に挿通することにより行うものであることを特徴とする請求項1記載の保形ホース収納枠。
- 上記固定基台の上記消火栓箱への取り付け面に永久磁石を設けたものであることを特徴とする請求項1又は2記載の保形ホース収納枠。
- 消火栓弁を具備し巻回した保形ホースを収納保持する消火栓箱を有する消火栓装置であって、
請求項1〜3の何れかに記載の保形ホース収納枠を上記固定基台を以って上記消火栓箱内に固定したものであることを特徴とする消火栓装置。 - 消火栓弁を具備し巻回した保形ホースを収納保持する消火栓箱を有する消火栓装置であって、
請求項1〜3の何れかに記載の保形ホース収納枠をその側面支持枠が上記消火栓弁の側に位置するように上記固定基台を以って上記消火栓箱内に固定し、
かつ上記保形ホース収納枠内に上記保形ホースを収納した状態で、保形ホースの一方の側面を上記消火栓箱内側面で支持すると共に、上記保形ホースの他方の側面を上記側面支持枠にて支持するように構成したものであることを特徴とする消火栓装置。
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007275477A (ja) * | 2006-04-11 | 2007-10-25 | Nohmi Bosai Ltd | 消火栓装置 |
JP2010068830A (ja) * | 2008-09-16 | 2010-04-02 | Hochiki Corp | 消火栓装置 |
JP2011087751A (ja) * | 2009-10-22 | 2011-05-06 | Hochiki Corp | 消火栓装置 |
KR101778237B1 (ko) * | 2016-02-24 | 2017-09-26 | 화이어제로 주식회사 | 교체가 편리한 소방호스 릴 구조 |
CN113233258A (zh) * | 2021-05-14 | 2021-08-10 | 山西怡嘉智能消防工程有限公司 | 一种专用于消防水带的快速卷收装置 |
-
2004
- 2004-03-26 JP JP2004091007A patent/JP2005270494A/ja active Pending
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