JP7205758B2 - 後付けポンプユニット - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には「防火水槽」という名称で、道路や公園等の地中に埋設する消火用の防火水槽に関する発明が開示されている。
特許文献1に開示される防火水槽は、地中に埋設する貯水槽と、該貯水槽に付設する蓋付きのボックスとからなり、該ボックスには、この貯水槽を水源とするエンジン付きの放水ポンプと、該放水ポンプに接続するホースとを収納することを特徴とするものである。
上記構成の特許文献1に開示される発明によれば、例えば災害時に、貯水槽内の水源を有効に活用できるという効果を有する。
特許文献2に開示される消火栓器具箱は、車輪と取っ手とを備えた箱状体が開口部を備えており、該開口部には蓋を開閉自在に取り付けると共に予め連結した消防ホースを開蓋後の開口部より繰出し自在になるように箱状体内に収納することができ、該箱状体を消火栓の近傍に配置したことを特徴とするものである。
上記構成の特許文献2に開示される発明によれば、消防ホースを火災現場における放水位置まで迅速且つ容易に繰出すことができるという効果を有する。
あるいは、防火水槽が既設のポンプ設備を備えておらず、特許文献1を参酌してポンプ設備を後付けする場合は、取水部周辺の地面を掘り起こす作業を行う必要があった。この場合、防火水槽の取水部の周囲がアスファルト等により舗装されている場合は、ボックスの後付け作業が特に煩雑になり、工事が大掛かりなものになるという課題があった。
このため、特許文献2に開示される発明において、消火ホース(平ホース)の一部を消火ホース収納室内に収容したまま使用する場合は、消火ホース収納室の出入り口に消火ホースが接触して屈曲してしまう可能性がある。
この場合、消火ホースが屈曲している部分における水の流動性が低下して、通水時に脈動が起こり、スムーズに水を供給できない懸念があった。
上記構成の第1の発明において、筒状枠は不使用時にその中空部内に平ホースを収容する収納容器として作用する。また、導水管は、取水場所からポンプによって汲み上げられた水を排水口側に導く通水路として作用する。さらに、この導水管の一部を平ホースにより構成することで、導水管の一部を平たい帯状に変形させた後に、巻取り又は折畳み可能にするという作用を有する。これにより、導水管において平ホースにより構成される部分をコンパクトに収納可能にするという作用を有する。また、ポンプは、取水場所の水を汲み上げて導水管に送給するという作用を有する。さらに、蓋は筒状枠の上部開口に着脱可能に覆設されて、筒状枠の中空部内への雨水の浸入を妨げるという作用を有する。
さらに、筒状枠に形成される切欠きは、導水管の通水時に、筒状枠を横切る平ホースを収容保持して、通水中の平ホースの外形を直線状に保つという作用を有する。なお、通水中の平ホースは、略直線状に保持されていれば良く、水平に対して傾斜していても良い。
上記構成の第2の発明は、上述の第1の発明による作用と同じ作用に加えて、ポンプが電動ポンプであることで、電力でポンプを駆動するという作用を有する。また、電源コードはポンプに電力を供給するという作用を有する。
さらに、筒状枠は、不使用時の電源コードの一部の収納容器としても作用する。
上記構成の第3の発明は、上述の第1又は第2の発明による作用と同じ作用に加えて、筒状枠の底に敷設されるバラス状の粒状物は、筒状枠の中空部内に万一雨水が侵入した際に、粒状物同士の隙間に雨水を速やかに取り込んで、筒状枠の中空部内に収容されている平ホースや電源コードが水没するのを回避させるという作用を有する。
上記構成の第4の発明は、上述の第1乃至第3のそれぞれの発明による作用と同じ作用に加えて、導水管の使用時(通水時)に、導水管の屈曲部が変形(圧潰して)することで流路が狭まるのを抑制するという作用を有する。
上記構成の第5の発明は、上述の第1乃至第4のそれぞれの発明による作用と同じ作用に加えて、カバーは、切欠きから筒状枠の中空部内に雨水が浸入するのを妨げるという作用を有する。
上記構成の第6の発明は、上述の第1乃至第5のそれぞれの発明による作用と同じ作用に加えて、取水用又は排水用の開口部近傍に第6の発明を後付けした際に、後付けされた第6の発明の視認性を向上させるという作用を有する。
上記構成の第7の発明は、上述の第1乃至第6のそれぞれの発明による作用と同じ作用に加えて、洞道内に設けられている足場に、ポンプと筒状枠との間に配設される導水管、又は、ポンプと筒状枠との間に配設されている導水管及び電源コードを、直接又は間接的に固定することで、これらを固定するための固定具を洞道の内壁に設ける作業を省略できる。
また、第7の発明によれば、ポンプや、ポンプと筒状枠との間に配設されている導水管に何らかの不具合が生じた場合に、洞道内に設けられている足場を伝って移動しながら不具合箇所の点検や修理を行うことができる。
よって、第7の発明によれば、設置後のメンテナンス作業を容易かつスムーズにするという作用を有する。
加えて、第1の発明では、排出口側に配される平ホースを使用する際に、筒状枠と交差する位置の平ホースを、切欠き内に収容することができる。これにより、平ホースの使用時に、平ホースが筒状枠に接触して屈曲し、そのせいで平ホース内の水の流動性が低下して、この部分を通過する際に水が脈動するのを防止することができる。
さらに、第1の発明における筒状枠は、地表面上に単に載置されているだけであるため、その設置と撤去が極めて容易である。
したがって、第2の発明によれば、設置と撤去が容易であり、かつ、導水管への通水時に脈動が起こらない後付けポンプユニットを提供することができる。
このような第2の発明は、上述の第1の発明による効果と同じ効果に加えて、ポンプを電力により駆動することができる。さらに、第2の発明では、ポンプに電力を供給する電源コードの一部を、不使用時に筒状枠の中空部内に収容しておくことができるという効果も有する。
よって、第3の発明によれば、筒状枠の中空部内に長期間平ホースや電源コードを収納保管し続ける場合でも、これらが雨水に触れて劣化するのを遅らせることができる。
したがって第4の発明によれば、導水管の屈曲部を水が通過する際に、脈動が起こるのを防止することができる。
よって、第5の発明によれば、筒状枠の中空部内に長期間平ホースや電源コードを収納保管し続ける場合に、これらが雨水に触れて劣化するのを遅延させることができる。
よって、第6の発明では、蓋の上面にその視認を促す着色部を備えていることで、第6の発明の近くを通行する人に、その存在が視認され易くなる。
この場合、第6の発明に意図せず人や物が接触又は衝突するリスクを低減することができる。この結果、第6の発明を設置した後に、事故等により第6の発明が損傷するリスクを低減することができる。
よって、第7の発明によれば、設置後の修理やメンテナンスが容易な後付けポンプユニットを提供できるという効果を有する。
図1は本発明の実施形態に係る後付けポンプユニットの鉛直方向断面イメージ図である。また、図2は本発明の実施形態に係る後付けポンプユニットの蓋を取り外した状態の平面図である。
本実施形態に係る後付けポンプユニット1は、例えば図1,2に示すように、既存のポンプ設備を備えていない取水用又は排水用の開口(洞道11)の近傍に後付けされるポンプユニットである。
このような本実施形態に係る後付けポンプユニット1は、図1に示すように、浸透排水性を有する地表面13上に設置される筒状枠2と、この筒状枠2をその厚み方向に貫通して設けられ、その一部が平ホース4からなる導水管3と、この導水管3の取水口3aに設けられるポンプ6と、筒状枠2の上部開口2eに覆設される蓋8と、を備えてなるものである。
さらに、図2に示すように、本実施形態に係る後付けポンプユニット1の筒状枠2は、その上部開口2eの一部を切り取ってなる切欠き2bを備えている。さらに、この切欠き2bは、導水管3を構成する平ホース4を収容できる程度の幅Wを有している。
そして、このような本実施形態に係る後付けポンプユニット1では、図1,2に示すように、不使用時に扁平状に押し潰した平ホース4を、折り重ねた状態で筒状枠2の中空部2a内に収容しておくことができる。なお、図1,2では平ホース4を、折り重ねて収容する場合を例に挙げて説明しているが、扁平状にした平ホース4を折り重ねることに代えて、渦状に巻いて筒状枠2内に収容してもよい。
なお、筒状枠2内に収容される導水管3を平ホース4に特定することで、例えば筒状枠2内に収容される導水管3として保形ホースを用いる場合よりも、折畳んだ又は渦状に巻いた平ホース4の外形サイズを小さくすることができる。この結果、筒状枠2の外形サイズをコンパクトにできるというメリットを有している。
このように切欠き2bがカバー10を備える場合は、筒状枠2内に平ホース4を収納保管する場合に、切欠き2bから筒状枠2内に雨水が浸入するのを防止できる。したがって、筒状枠2内に収容される平ホース4等の備品が雨水に触れることで劣化するのを遅延させることができる。
なお、本実施形態に係る筒状枠2では、筒状枠2の厚み部分に平板状のカバー10を嵌設する場合を例に挙げて説明しているが、筒状枠2の外側面上にカバー10を保持するための保持具を別途設けるなどして、例えば薄板状のカバー10を筒状枠2の外側面上に着脱可能に取設してもよい。なお、カバー10及びその取設形態は、図示されるものや、上述の形態に特定される必要はなく、切欠き2bを所望に開閉できるよう構成されるものであれば、上述の形態以外のものでもよい。例えば、カバー10は、筒状枠2の外側面上に、ヒンジ等を介して開閉可能に取設されるドア状の形態であってもよい。
図3は本発明の実施形態に係る後付けポンプユニットの使用状態を示す平面図である。また、図4は同じく後付けポンプユニットの使用状態を示す斜視図である。なお、図1,2に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
本実施形態に係る筒状枠2内に収容される平ホース4を使用するには、まず、筒状枠2の切欠き2bに取設されているカバー10を取り外して、切欠き2bが開放された状態にする。
この後、筒状枠2内に折り畳まれている平ホース4を取り出して、直線状に展開する。なお、平ホース4の上流側開口(平ホース4において排出口3bの反対側に位置する端部)は、筒状枠2の厚み方向を貫通して設けられる硬質管5に固定されている。このため、平ホース4は、筒状枠2の厚み方向を貫通して設けられる硬質管5に連結固定され、そこから平ホース4を直線状に展開すると、平ホース4は筒状枠2の上部開口2eを跨いで横切るように配設されることになる。
さらに、この状態でポンプ6を駆動して導水管3(平ホース4を含む)に通水すると、平ホース4が屈曲する部分を水が流動する際に脈動が生じて、スムーズに水を導出させることができないという不具合が生じていた。
このような事情に鑑み、本実施形態に係る後付けポンプユニット1では、筒状枠2内に収容される平ホース4を直線状に展開した際に、筒状枠2と平ホース4とが交差する部分に切欠き2bを設けておき、この切欠き2b内に平ホース4を収容することができるよう構成している。
このように筒状枠2に切欠き2bを設けておくことで、筒状枠2の上部開口2eを横切るように平ホース4を配設する際に、筒状枠2の上部開口2eと平ホース4とが接触して平ホース4が屈曲するのを防止することができる。
この結果、導水管3の通水時に脈動が起こるのを防止できるので、ポンプ6で汲み上げた水を平ホース4の導出口3bからスムーズに導出させることができる。
また、ポンプ6に直接電源コード7が接続される場合は、図1に示すように、導水管3に電源コード7を併設すればよい。
さらに、本実施形態に係る後付けポンプユニット1が電源コード7を備える場合は、導水管3と同様に電源コード7を、筒状枠2の厚み方向を貫通させて設けておくとよい。
このような後付けポンプユニット1では、電源コード7の一部を巻いて束ねた状態にして筒状枠2内に収容保管しておくことができる。
よって、本実施の形態に係る筒状枠2及び蓋8は、平ホース4や、電源コード7の不使用時の蓋付き保管箱として機能する。
そして、筒状枠2の上部開口2eを跨ぐように電源コード7を配置した場合は、電源コード7と上部開口2eとの接触部分において電源コード7が曲がる可能性があるものの、電源コード7の場合は、多少の曲がっていても電力の供給状態に何ら不具合は生じない。このため、平ホース4の場合のように、筒状枠2の上部開口2eに電源コード7用の切欠きを設ける必要性は特にない。つまり、本実施形態に係る後付けポンプユニット1では、筒状枠2の上部開口2eに、切欠き2bとは別に、電源コード7用の切欠きを設けても良いし設けなくともよい。
さらに、上述のような電源コード7を備えるタイプの本実施の形態に係る後付けポンプユニット1では、筒状枠2の厚み方向に電源コード7を貫通させるための貫通孔2cの直径を、プラグ7aの幅よりも大きく設定しておくことが望ましい。
この場合、ポンプ6を電源コード7と併せて、あるいは、電源コード7のみを交換する場合に、筒状枠2の厚み方向への電源コード7の挿脱を容易にできるというメリットを有している。
さらに、図1に示すように、蓋8の上面側に取手8aを設けることで、蓋8を開閉する際の取扱いを容易にできるというメリットがある。
また、蓋8の裏面が平坦な場合は、蓋8が位置ズレを起こした場合に、筒状枠2と蓋8の間の隙間から雨水が浸入する懸念がある。このため、例えば図1に示すように、筒状枠2の上部開口2eに蓋8を覆設した際に、筒状枠2の内側面に沿う位置で、かつ鉛直下方側に突設される突条8bを備えていてもよい。あるいは、蓋8の周縁に沿って鉛直下方側に突設される突条を設けておき(図示せず)、この突条の内側に筒状枠2の上部開口2eを全て収容できるよう構成してもよい。
特に後者の場合は、蓋8の上面側から流れてきた雨水を、筒状枠2の中空部2a内に浸入し難くすることができるというメリットを有する。
より具体的には、例えば図1,2に示すように、本実施の形態に係る後付けポンプユニット1が取水用又は排水用の開口部(洞道11)の近傍に設置される場合等である。この場合、後付けポンプユニット1の設置位置から水平方向に配置した導水管3をさらに、洞道11の内壁11bに沿って導水管3を鉛直下方側に垂下させる必要がある。この場合は、図1,2に示すように、洞道11の縁部11aにおいて導水管3を屈曲させる必要がある。
このように導水管3の一部を屈曲させておく必要がある場合、その屈曲部3cを硬質管5により構成しておいてもよい(任意選択構成要素)。つまり、本実施の形態に係る後付けポンプユニット1では導水管3を、形状保持性を有しない平ホース4と、形状保持性を有する硬質管5との複合体としてもよい(任意選択構成要素)。
この場合、導水管3を設置した際の屈曲部3cに硬質管5を配することで、導水管3に通水した際に、屈曲部3cの流路が狭くなるのを防止できる。したがって、導水管3の屈曲部3cを硬質管5により構成する場合は、本実施の形態に係る後付けポンプユニット1を用いて給水や排水を行う際に、導水管3内を水が脈動するのを防止できる。よって、本実施の形態に係る後付けポンプユニット1によれば、水の供給又は排出をスムーズに行うことができる。
なお、本実施形態に係る後付けポンプユニット1では、ポンプ6と筒状枠2の間に配される導水管3を全て、硬質管5又は保形ホースにより構成してもよい(任意選択構成要素)。
このような筒状枠2は、上部開口2e及び下部開口2fを備えた筒体であるため、その使用時に万一上部開口2eから雨水が浸入しても、直ちに下部開口2fから地表面13に浸透排水することができる。
上記構成を備えることで本実施の形態に係る後付けポンプユニット1は、その使用時に、筒状枠2内の収容物が意図せず水没するのを防止できる。
なお、本実施形態では、筒状枠2が角筒状である場合を例に挙げて説明しているが、筒状枠2の外形は角筒状である必要ななく、後付けポンプユニット1の設置場所の形状に合わせて所望の形状の筒体としてよい。
本実施形態に係る筒状枠2は、浸透排水性を有する地表面13上に載置されるため、バラス状の粒状物9を有しなくとも筒状枠2の中空部2a内に水が溜まるおそれは極めて低いが、筒状枠2内に裸出する地表面13上に粒状物9を敷設しておくことで、万一筒状枠2内に雨水が浸入した場合でも、粒状物9同士の空隙に雨水を速やかに流入させて、中空部2a内の収容物が水に浸かるのを確実に防ぐことができる。
この結果、本実施形態に係る後付けポンプユニット1の筒状枠2内に収容されている備品(例えば、平ホース4や電源コード7等)が雨水に触れるリスクを大幅に低減することができる。これにより、筒状枠2内に収容されている備品の耐用年数を長くすることができる。
なお、粒状物9は砕石が好ましいが、例えば廃棄コンクリートを粒状に破砕して所望の粒径に分級したものを用いることもできる。
その一方で、本実施の形態に係る後付けポンプユニット1の筒状枠2を例えばコンクリート製にする場合や、蓋8を金属板で構成する場合でかつその表面に防錆用の塗装を施す場合、後付けポンプユニット1の外観が、洞道11の縁部11a(例えば、コンクリート等)と似通った色味になってしまう場合がある。この場合、本実施形態に係る後付けポンプユニット1の存在が視認され難くなる懸念がある。
この場合、洞道11の縁部11aの近傍に本実施の形態に係る後付けポンプユニット1が設置されたことが周囲に認識されず、地表面13上に載置されている筒状枠2等に衝突するなどの事故が起こる懸念がある。
このような事情に鑑み、本実施の形態に係る後付けポンプユニット1では、蓋8の上面にその視認を促すための着色部(図示せず)を備えていてもよい(任意選択構成要素)。なお、このような着色部の色としては、例えば赤色や黄色、あるいは、黄色と黒の縞模様等のように従来公知の人目を引きやすい色彩を選択することが望ましい。
このように本実施の形態に係る後付けポンプユニット1の蓋8がその上面側に、その視認を促すような着色部を備えている場合は、後付けポンプユニット1の視認性が向上して、後付けポンプユニット1との衝突等を好適に回避することができる。
この場合、例えば、本実施形態に係る導水管3を、取水用の洞道11の開口部に設けられるグレーチングや、カバー等を貫通して設ける場合に、このグレーチングや、カバー等を開閉する際に、導水管3の存在に気付かずにグレーチングや、カバー等を操作してしまい、誤って導水管3を破損してしまうのを回避することができる。
この場合、ポンプ6と筒状枠2の間に配設されている導水管3、又は、ポンプ6と筒状枠2の間に配設されている導水管3及び電源コード7、を取水用の洞道11の内壁11bに固定するにあたり、内壁11bに固定具を取り付ける作業を省略することができる。
さらに、この場合は、洞道11の内壁11bに設けられる足場12を利用してポンプ6や導水管3、並びに、電源コード7の点検や修理・交換作業を行うことができるというメリットもある。この場合は、本実施形態に係る後付けポンプユニット1を設置した後のメンテナンスを容易にできるという効果が発揮される。
また、このような後付けポンプユニット1の筒状枠2は、地表面13上に載置するだけでよいので、その設置と撤去を極めて容易にできるという効果も有する。
加えて、本実施形態に係る後付けポンプユニット1は、その構成が極めてシンプルであるため、その設置に要するコストも安価にできるという効果を有する。
Claims (7)
- 浸透排水性を有する地表面上に設置される筒状枠と、
前記筒状枠をその厚み方向に貫通して設けられ、その一部が平ホースからなる導水管と、
前記導水管の取水口に設けられるポンプと、
前記筒状枠の上部開口に覆設される蓋と、を備え、
前記筒状枠は、前記導水管に通水した際に前記筒状枠を横切って配される前記平ホースを直線状に保持する切欠きを備え、
前記平ホースは、不使用時に前記筒状枠の中空部内に収容されることを特徴とする後付けポンプユニット。 - 前記ポンプは電動ポンプであり、
前記ポンプに接続されるとともに、前記筒状枠をその厚み方向に貫通して設けられる電源コードを備え、
不使用時に前記筒状枠の中空部内に前記平ホースに加えて、前記電源コードの一部が収容されることを特徴とする請求項1に記載の後付けポンプユニット。 - 前記筒状枠の底に敷設されるバラス状の粒状物を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の後付けポンプユニット。
- 前記導水管の屈曲部は、形状保持性を有する硬質管を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の後付けポンプユニット。
- 前記切欠きに着脱可能に取設され、前記切欠きを塞ぐカバーを備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の後付けポンプユニット。
- 前記蓋の上面は、その視認を促す着色部を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の後付けポンプユニット。
- 前記ポンプと前記筒状枠との間に配設されている前記導水管は、取水用又は排水用の開口部に付設される洞道内に設けられている足場に直接又は間接的に固定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の後付けポンプユニット。
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