JP2007510106A - 3つの遊星歯車組を有する多段自動変速機 - Google Patents

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Abstract

多段自動変速機が1つの入力軸(AN)と1つの出力軸(AB)と互いに同軸に配置される3つの遊星歯車組(RS1、RS2、RS3)と5つの切換要素(A〜E)とを有する。第3歯車組(RS3)の1つの太陽歯車(SO3)が第1切換要素(A)を介して1つの変速機ケース(GG)に固定可能である。入力軸(AN)は第2歯車組(RS2)の1つの太陽歯車(SO2)と結合され、第2切換要素(B)を介して第1歯車組(RS1)の1つの太陽歯車(SO1)と結合可能、および/または第5切換要素(E)を介して第1歯車組(RS1)の1つのキャリヤ(ST1)と結合可能である。選択的に、第1歯車組(RS1)の太陽歯車(SO1)は第3切換要素(C)を介して、および/または第1歯車組(RS1)のキャリヤ(ST1)は第4切換要素(D)を介して、変速機ケース(GG)に固定可能である。出力軸(AB)は第1歯車組(RS1)の1つのリングギヤ(HO1)と、第2または第3歯車組(RS2、RS3)のキャリヤ(ST2、ST3)の一方とに結合されている。第2歯車組(RS2)は空間的に見て3つの歯車組(RS1、RS2、RS3)のうち中央の歯車組に、軸線方向で第3歯車組(RS3)の直接横に配置されている。第2、第5切換要素(B、E)は空間的に見て軸線方向で第1、第2遊星歯車組(RS1、RS2)の間に配置されており、第5切換要素(E)の1つのディスク束(500)は主に、第2切換要素(B)のディスク束(200)よりも大きな直径上に配置されている。

Description

本発明は、少なくとも3つの単一遊星歯車組と少なくとも5つの切換要素とを有する請求項1の前文に係る多段自動変速機に関する。
レンジシフトなしに切換可能な複数の変速段を有する自動変速機はさまざまに知られている。例えばドイツ国特許公開公報DE19912480A1により3つの単キャリヤ‐遊星歯車組と3つのブレーキと6つの前進変速段および1つの後退変速段を切換えるための2つのクラッチとを有する前文に係る自動変速機が公知であり、この自動変速機は高い総変速比と好ましい変速ステップと前進方向における高い発進変速比とで自動車用にきわめて適した変速比を有する。個々の変速段は6つの切換要素のうちその都度2つを選択的に係合させることによって達成され、或る変速段から次に高い変速段または次に低い変速段に切換えるために、まさに操作された切換要素によってその都度唯1つの切換要素が開放され、他の1つの切換要素が係合される。
その際、自動変速機の1つの入力軸は第2遊星歯車組の1つの太陽歯車と常時結合されている。さらに、入力軸は第1クラッチを介して第1遊星歯車組の1つの太陽歯車と結合可能、および/または第2クラッチを介して第1遊星歯車の1つのキャリヤと結合可能である。付加的にまたは選択的に第1遊星歯車組の太陽歯車は第1ブレーキを介して自動変速機の1つのケースと結合可能、および/または第1遊星歯車組のキャリヤは第2ブレーキを介してケースと結合可能、および/または第3遊星歯車組の1つの太陽歯車は第3ブレーキを介してケースと結合可能である。
個々の遊星歯車組を相互に運動学的に連結するためにドイツ国特許公開公報DE19912480A1は2つの異なる様式を開示している。第1様式では、自動変速機の1つの出力軸が第3遊星歯車組の1つのキャリヤと第1遊星歯車組の1つのリングギヤとに常時結合され、第1遊星歯車組のキャリヤが第2遊星歯車組の1つのリングギヤと常時結合され、第2遊星歯車組の1つのキャリヤが第3遊星歯車組の1つのリングギヤと常時結合されている。その際、入力軸と出力軸は互いに同軸で変速機ケースの相反する側に配置することも、軸線平行に変速機ケースの同じ側に配置することもできる。第2様式では、出力軸が第2遊星歯車組のキャリヤと第1遊星歯車組のリングギヤとに常時結合され、第1遊星歯車組のキャリヤが第3遊星歯車組のリングギヤと常時結合され、第2遊星歯車組のリングギヤが第3遊星歯車組のキャリヤと常時結合されている。このような構成は特に入力軸と出力軸との同軸配置用に適している。
遊星歯車組の空間的配置に関して特許文献1では、3つの遊星歯車組を同軸で1列に並べて配置し、第2遊星歯車組を軸線方向で第1遊星歯車組と第3遊星歯車組との間に配置することが提案される。個々の切換要素を互いに相対的におよび遊星歯車組に対して相対的に空間配置する点に関してドイツ国特許公開公報DE19912480A1では、第1ブレーキと第2ブレーキを常に直接並べて配置し、第2ブレーキを常に軸線方向で直接に第1遊星歯車組に接しさせ、第3ブレーキを第1遊星歯車組とは反対の第3遊星歯車組の側に常に配置し、両方のクラッチを常に直接並べて配置することが提案される。第1配置様式では両方のクラッチが、第3遊星歯車組とは反対の第1遊星歯車組の側に配置されており、第1クラッチは軸線方向で直接に第1ブレーキに接し、かつ第2クラッチよりも第1遊星歯車組近傍に配置されている。入力軸と出力軸との同軸ではない位置と合わせて第2配置様式では、第1遊星歯車組とは反対の第3遊星歯車組の側に両方のクラッチを配置し、第1クラッチよりも第3遊星歯車組近傍に第2クラッチを配置し、かつ出力軸に作用結合された出力平歯車に軸線方向で接しさせ、第3遊星歯車組とは反対の第3ブレーキの側にやはりこの出力平歯車を配置することが提案される。
本発明の課題は、ドイツ国特許公開公報DE19912480A1の技術の現状から公知の自動変速機用に、極力コンパクトな変速機構造を有する代替的部材配置を提供することである。主に、変速機入力軸と変速機出力軸が同軸ではない自動車においてこの自動変速機は応用可能でなければならず、しかし標準駆動装置と、変速機入力軸と変速機出力軸との同軸配置とを有する自動車においても、比較的簡単な修正によって極力利用可能でなければならない。
本発明によればこの課題は請求項1の特徴を有する多段自動変速機によって解決される。本発明の有利な諸構成および諸展開は従属請求項から明らかとなる。
前文に係るドイツ国特許公開公報DE19912480A1の技術の現状から出発して、本発明に係る多段自動変速機は少なくとも3つの連結された単一遊星歯車組を有し、これらが互いに同軸に配置されており、第2遊星歯車組は空間的に見て常に第1遊星歯車組と第3遊星歯車組との間に配置されている。本発明に係る自動変速機はさらに少なくとも5つの切換要素を有する。第3遊星歯車組の1つの太陽歯車はブレーキとして構成される第1切換要素を介して自動変速機の1つの変速機ケースに固定可能である。自動変速機の1つの入力軸は第2遊星歯車組の1つの太陽歯車と常時結合されている。さらに入力軸はクラッチとして構成される第2切換要素を介して第1遊星歯車組の1つの太陽歯車と結合可能、これに加えて或いはこれに代えて、クラッチとして構成される第5切換要素を介して第1遊星歯車組の1つのキャリヤと結合可能である。選択的に第1遊星歯車組の太陽歯車はブレーキとして構成される第3切換要素を介して、および/または第1遊星歯車組のキャリヤはブレーキとして構成される第4切換要素を介して、変速機ケースに固定可能である。つまり第2切換要素と第5切換要素が同時に操作されたなら、第1遊星歯車組の太陽歯車とキャリヤは互いに結合されている。
多段自動変速機の1つの出力軸は第1遊星歯車組の1つのリングギヤと常時作用結合されており、第1遊星歯車組のリングギヤは付加的に第3遊星歯車組の1つのキャリヤまたは第2遊星歯車組の1つのキャリヤのいずれかと常時結合されている。
前文に係るドイツ国特許公開公報DE19912480A1におけるのと同様に、第1遊星歯車組のキャリヤは(歯車組コンセプトに応じて)付加的に第2遊星歯車組のリングギヤまたは第3遊星歯車組のリングギヤのいずれかと常時結合されている。第1遊星歯車組のリングギヤと第3遊星歯車組のキャリヤと出力軸とが互いに連結されている場合、第2遊星歯車組のキャリヤは第3遊星歯車組の1つのリングギヤと常時結合され、また第1遊星歯車組のキャリヤは第2遊星歯車組の1つのリングギヤと常時結合されている。第1遊星歯車組のリングギヤと第2遊星歯車組のキャリヤと出力軸とが互いに連結されている場合、第3遊星歯車組のキャリヤは第2遊星歯車組のリングギヤと常時結合され、第1遊星歯車組のキャリヤは第3遊星歯車組のリングギヤと常時結合されている。
前文のドイツ国特許公開公報DE19912480A1とは異なり、本発明によれば、入力軸を第1遊星歯車組に結合可能とする第5切換要素も、入力軸を第1遊星歯車組の太陽歯車に結合可能とする第2切換要素も、空間的に見て軸線方向で第1遊星歯車組と第2遊星歯車組との間に配置されている。第2、第3遊星歯車組は軸線方向で直接並んで配置されている。その際主に第5切換要素の1つのディスク束は第2切換要素の1つのディスク束よりも大きな直径上に配置されている。
第1遊星歯車組は、軸線方向に多くとも1本の軸 ‐特に自動変速機の入力軸‐ のみをその中心に完全に通過させる。同様に、第2の中央遊星歯車組も多くとも1本の軸 ‐特に入力軸‐ を軸線方向にその中心を通過させる。
本発明の有利な1構成において第2、第5切換要素は1つの予組立可能な構造群を形成し、この構造群はこれら両方の切換要素(クラッチ)の各ディスク束および各サーボ機構とこれら両方の切換要素(クラッチ)に共通する1つのディスク支持体とを含む。第2切換要素のサーボ機構は空間的に見て、(第2切換要素の)それに付設されたディスク束の第1遊星歯車組に向き合う側にも、それに付設されたディスク束の第2遊星歯車組に向き合う側にも配置しておくことができる。第5切換要素のサーボ機構も、空間的に見て、(第5切換要素の)それに付設されたディスク束の第1遊星歯車組に向き合う側にも、それに付設されたディスク束の第2遊星歯車組に向き合う側にも配置しておくことができる。
構造長を節約する、特に自動変速機の入力軸と出力軸との非同軸配置の場合に好ましい本発明の他の1構成において、第1遊星歯車組のキャリヤを固定可能とする第4切換要素と、第1遊星歯車組の太陽歯車を固定可能とする第3切換要素を、空間的に見て遊星歯車組の半径方向上の領域に配置することが提案される。その際有利には第3、第4切換要素は予組立可能な1つの構造群を形成し、これら両方の切換要素(ブレーキ)に共通する1つの外ディスク支持体を有し、この外ディスク支持体はこれら両方の切換要素(ブレーキ)のディスク束を受容し、かつこれら両方の切換要素(ブレーキ)のサーボ機構の少なくとも一部に一体化されている。当然、第3および/または第4切換要素の外ディスク支持体は変速機ケースに直接一体化しておくこともできる。
しかし自動車内で自動変速機用に利用可能な半径方向構造空間に応じて第3切換要素は第2遊星歯車組とは相反する第1遊星歯車組の側に、特に変速機ケースの1つの外壁に直接接して配置しておくこともできる。
本発明の他の1構成において、第3遊星歯車組の太陽歯車を固定可能とする第1切換要素は空間的に見て第2遊星歯車組とは相反する第3遊星歯車組の側に配置されている。しかし、第1切換要素が空間的に見て第3遊星歯車組の半径方向上の領域に、例えば第4切換要素と一緒に予組立可能な構造群として配置され、この構造群がこれら両方の切換要素(ブレーキ)に共通する1つの外ディスク支持体とこれら両方の切換要素(ブレーキ)のディスク束とこれら両方の切換要素(ブレーキ)のサーボ機構の(共通する外ディスク支持体に一体化された)少なくとも一部とを含むようにすることもできる。当然に、第1切換要素の外ディスク支持体は変速機ケースに、または自動変速機の1つの外壁を形成する1つのケース蓋に、直接一体化しておくこともできる。
互いに非同軸な入力軸および出力軸を有する用途、特に互いに軸線平行または角度を成して配置される入力軸および出力軸を有する用途用に、第1切換要素を変速機ケースの1つの外壁に隣接させて配置し、1つの平歯車装置またはチェーン伝動装置を空間的に見て軸線方向で第3遊星歯車組と第1切換要素との間に配置することが提案される。その場合、平歯車伝動装置の1つの第1平歯車もしくはチェーン伝動装置の1つの第1スプロケットは第1遊星歯車組のリングギヤと‐歯車組コンセプトに応じて‐第3または第2遊星歯車組のいずれかのキャリヤとに結合されている。その場合、それに応じて平歯車伝動装置の他の平歯車もしくはチェーン伝動装置の1つの第2スプロケットは自動変速機の出力軸と結合されている。製造技術上好ましくは、ブレーキとして構成される第1切換要素の1つのサーボ機構および/または1つのディスク支持体は変速機の1つの外壁に、もしくは1つのケース固定蓋に、一体化しておくことができる。
しかし平歯車伝動装置もしくはチェーン伝動装置の配置の別の1構成において、第1切換要素が少なくとも部分的に軸線方向で第3遊星歯車組の横で、第2遊星歯車組とは相反するその側に配置され、平歯車伝動装置もしくはチェーン伝動装置が空間的に見て第1切換要素の反対側に(つまり第3遊星歯車組とは相反する第1切換要素の側に)配置されているようにすることもできる。その場合、平歯車装置の第1平歯車のハブもしくはチェーン伝動装置の第1スプロケットのハブは第1遊星歯車組のリングギヤと第3もしくは第2遊星歯車組のキャリヤとに結合され、第3遊星歯車組の太陽歯車に軸線方向中心で挿通される。このような配置の場合、ブレーキとして構成される第1切換要素は空間的に見て、やはりブレーキとして構成される第4切換要素の横に配置しておくことができ、その場合これら両方の切換要素用に主に同じディスク直径が予定されている(同一部品コンセプト)。
平歯車伝動装置もしくはチェーン伝動装置の配置の他の1構成において、第1切換要素が空間的に見て少なくとも十分に第3遊星歯車組の半径方向上に配置され、平歯車伝動装置もしくはチェーン伝動装置が空間的に見て第2遊星歯車組とは相反する第3遊星歯車組の側で軸線方向において第3遊星歯車組と第1切換要素とに接しているようにすることもできる。
同軸な入力軸および出力軸を有する用途用に、自動変速機の出力軸が、第3遊星歯車組の横に配置される第1切換要素と第3遊星歯車組の太陽歯車とに軸線方向中心で挿通され、かつ空間的に見て、軸線方向で第2遊星歯車組と第3遊星歯車組との間の領域において第3もしくは第2遊星歯車組のキャリヤと結合されていることが提案される。
5つの切換要素と3つの単一遊星歯車組との本発明に係る入れ子構成によって、空間的に見て絶対としてきわめてコンパクトな変速機構造が達成される。5つすべての切換要素のサーボ機構への圧媒供給は設計上比較的簡単に実現することができる。回転する両方のクラッチ(第2、第5切換要素)を操作するための圧媒は単に1本の回転する軸を介して簡単に送り込むことができる。同様に、回転する両方のクラッチ(第2、第5切換要素)の1つの動的圧力補償部用の潤滑油も単に1本の回転する軸を介して簡単に送り込むことができる。提案された児童変速機の発明上重要な主要特徴は、変速機入力軸および変速機出力軸の非同軸な ‐特に軸線平行または角度を成した‐ 配置とも、変速機入力軸および変速機出力軸の同軸な配置とも組合せることができる。
5つの切換要素を介して個々の歯車組要素を相互におよび入力軸および出力軸とこのように運動学的に連結することによって、 ‐ドイツ国特許公開公報DE19912480A1の技術の現状におけると同様に‐ 合計6つの前進変速段は、或る変速段から次に高いまたは次に低い変速段に切換えるとき、まさに操作された切換要素によってその都度1つの切換要素のみが開放され、他の1つの切換要素が係合されるように切換可能である。
以下、図を基に本発明が詳しく説明され、類似の要素には類似の符号も付けてある。
本発明に係る部材配置を明らかにするためにまず図1には、ドイツ国特許公開公報DE19912480A1の技術の現状から知られているように、標準駆動装置を備えた自動車用の多段自動変速機のスケルトン図が示してある。ANとされる自動変速機入力軸は、例えば1つのトルクコンバータまたは1つの発進クラッチまたは1つのトーショナルダンパまたは1つの2質量フライホイールまたは1つの剛性軸を介して自動変速機の(図示しない)原動機と作用結合されている。ABとされる自動変速機出力軸は自動車の少なくとも1つの入力軸と作用結合されている。図示実施例において入力軸ANと出力軸ABは互いに同軸に配置されている。RS1、RS2、RS3は3つの連結された単遊星歯車組であり、ここでは1列に並べて1つの変速機ケースGG内に配置されている。3つの全遊星歯車組RS1、RS2、RS3は各1つの太陽歯車SO1、SO2、SO3と各1つのリングギヤHO1、HO2、HO3と各1つのキャリヤST1、ST2、ST3と遊星歯車PL1、PL2、PL3とを有し、遊星歯車はそれぞれ相応する歯車組の太陽歯車およびリングギヤとかみ合う。符号A〜Eは5つの切換要素であり、第1、第3、第4切換要素A、C、Dはブレーキとして実施され、第2、第5切換要素B、Eはクラッチとして実施されている。5つの切換要素A〜Eの各摩擦ライニングはディスク束100、200、300、400、500(それぞれ外ディスクと内ディスクもしくは鋼ディスクと覆いディスク)として示唆されている。符号120、220、320、420、520は5つの切換要素A〜Eの各入力要素、符号230、530はクラッチB、Eの各出力要素である。個々の歯車組要素および切換要素の互いに相対的なおよび入力軸および出力軸に対して相対的な運動学的結合は既に冒頭で詳しく説明されたのであり、これら構造要素の空間的配置も同様である。
図2の作動表から明らかとなるように、5つの切換要素A〜Eのうち各2つを選択的に切換えることによって6つの前進変速段がレンジシフトなしに切換可能であり、つまり或る変速段から次に高いまたは次に低い変速段に切換えるために、まさに操作された切換要素によって単に1つの切換要素が開放され、1つの他の切換要素が係合される。第1変速段「1」ではブレーキA、Dが係合され、第2変速段「2」ではブレーキA、Cが係合され、第3変速段「3」ではブレーキAとクラッチBが係合され、第4変速段「4」ではブレーキAとクラッチEが係合され、第5変速段「5」ではクラッチB、Eが係合され、第6変速段「6」ではブレーキCとクラッチEが係合されている。後退段「R」ではクラッチBとブレーキDが係合されている。
以下、図3〜図11を基に本発明に係る部材配置の9つの実施例が、例示的に入力軸と出力軸との非同軸配置に関連して詳しく説明される。
まず図3は本発明に係る課題解決について例示的に第1の概略的部材配置を示す。特許文献1の前記技術の現状から出発して、本発明に係る多段自動変速機は互いに同軸で連結して配置される3つの単一遊星歯車組RS1、RS2、RS3を有する。第2遊星歯車組RS2は空間的に見て軸線方向で第1、第3遊星歯車組RS1、RS3の間に配置され、その際軸線方向で第3遊星歯車組RS3に直接接している。さらに、本発明に係る自動変速機は5つの切換要素A〜Eを有する。第1、第3、第4切換要素A、C、Dはそれぞれブレーキとして(実施例ではそれぞれディスクブレーキとして)構成され、第2、第5切換要素B、Eはそれぞれクラッチとして(実施例ではそれぞれディスククラッチとして)構成されている。第3遊星歯車組RS3の1つの太陽歯車SO3はブレーキAを介して自動変速機の1つの変速機ケースGGに固定可能である。自動変速機の1つの入力軸ANは第2遊星歯車組RS2の1つの太陽歯車SO2と常時結合されている。入力軸ANはさらにクラッチBを介して第1遊星歯車組RS1の1つの太陽歯車SO1と結合可能、付加的にまたは選択的にクラッチEを介して第1遊星歯車組RS1の1つのキャリヤST1と結合可能である。これに代えて、第1遊星歯車組RS1の太陽歯車SO1はブレーキCを介して、および/または第1遊星歯車組RS1のキャリヤST1はブレーキDを介して、変速機ケースGGに固定可能である。
多段自動変速機の1つの出力軸ABは第1遊星歯車組RS1の1つのリングギヤHO1と常時作用結合されており、このリングギヤHO1は歯車組要素の図示例示的連結のとき付加的に第3遊星歯車組RS3の1つのキャリヤST3と常時結合されている。さらに、第2遊星歯車組RS2の1つのキャリヤST2は第3遊星歯車組RS3の1つのリングギヤHO3と常時結合され、第1遊星歯車組RS1のキャリヤST1は第2遊星歯車組RS2の1つのリングギヤHO2と常時結合されている。第1遊星歯車組RS1のリングギヤHO1と第3遊星歯車組RS3のキャリヤST3との間の相応する結合要素は円筒ZYLRS13として構成されている。この円筒ZYLRS13は一方で好適な作用結合を介して、例えば溶接結合を介して、リングギヤHO1と結合されており、軸線方向でリングギヤHO1からリングギヤHO3を越えるまで延びている。他方で円筒ZYLRS13は第2遊星歯車組RS2から離れた方の第3遊星歯車組RS3の側で好適な作用結合を介して、例えば1つの連行断面を介して、キャリヤST3の1つのキャリヤ板STB3と結合されている。つまり円筒ZYLRS13は第2、第3遊星歯車組RS2、RS3に完全に被さる。
図3に示す実施例において入力軸ANと出力軸ABは互いに非同軸に配置されている。出力軸ABと第3遊星歯車組RS3のキャリヤST3(およびこのキャリヤST3に結合された第1遊星歯車組RS1のリングギヤHO1)との間を作用結合するために例示的に1つの平歯車伝動装置STSTが設けられている。既に触れたように、円筒ZYLRS13は第3遊星歯車組RS3に軸線方向で完全に被さる。その際、円筒ZYLRS13は第2遊星歯車組RS2とは反対の第3遊星歯車組RS3の側でキャリヤST3と結合されている。第2遊星歯車組RS2に向き合うキャリヤST3のキャリヤ板は符号STB3であり、半径方向内方に入力軸AN近傍の直径にまで延びている。キャリヤ板STB3はその内径で1つのキャリヤ軸STW3と結合されている。キャリヤ板STB3から出発してこのキャリヤ軸STW3は第2遊星歯車組RS2とは逆の方向で入力軸ANと同軸で、入力軸ANの半径方向上方を延び、第3遊星歯車組RS3の太陽歯車SO3に中心で挿通される。第2遊星歯車組RS2とは相反する第3遊星歯車組RS3の側でキャリヤ軸STW3は平歯車段STSTの1つの第1平歯車STR1と結合され、変速機ケース固定ハブGNで支承されている。つまりキャリヤ軸STW3はいわばこの第1平歯車STR1のハブを形成する。第3遊星歯車組RS3の太陽歯車SO3は望ましくはキャリヤ軸STW3で支承されている。
3つすべての遊星歯車組RS1、RS2、RS3は軸線方向中心で入力軸ANを完全に挿通させる。図3に示す実施例では、入力軸ANに作用結合された(ここには簡略化のため図示しない)原動機は第1遊星歯車組RS1とは反対の変速機側に配置されている。しかし図3から容易に明らかともなるように、原動機は ‐入力軸ANと出力軸AN[AB]との非同軸配置と合わせて‐ 変速機の両方の正面に配置しておくことができる。
第3遊星歯車組RS3の太陽歯車SO3を固定させることのできるブレーキAは空間的に見て第3遊星歯車組RS3の半径方向上方で、第2遊星歯車組RS2とは反対の第3遊星歯車組RS3の側に配置されている。その際、ブレーキAの内ディスク支持体として構成される入力要素120は軸線方向で第3遊星歯車組RS3のキャリヤST3に、第2遊星歯車組RS2とは反対のその側で接している。外ディスクと覆いディスクとを有するブレーキAの1つのディスク束100は、軸線方向に見て第3遊星歯車組RS3の半径方向上方で、変速機ケースGGの円筒状外壁の領域で大きな直径上に配置されている。ディスク束100の外ディスク用の1つの好適な連行断面は変速機ケースGGに簡単に一体化しておくことができる。しかし当然にブレーキA用にも1つの個別の外ディスク支持体を設けておくこともでき、その場合この外ディスク支持体は好適な手段を介して変速機ケースGGと形状接合式、摩擦接合式または素材接合式に結合しておくことができる。ブレーキAの内ディスク支持体(120)の、第3遊星歯車組RS3とは反対の側で、平歯車STR1は軸線方向でこの内ディスク支持体(120)の1つの円板状区域に接している。
やはり第2遊星歯車組RS2とは反対の第3遊星歯車組RS3の側、軸線方向に見て平歯車STR1と遊星歯車組RS3との間の領域、半径方向に見て変速機ケースGGの円筒状外壁の領域で、ディスク100を操作するためのブレーキAの1つのサーボ機構110は変速機ケースGGとこの変速機ケースGGに結合(例えばねじ止め)されたケース壁GWとに簡単に一体化されている。当然にこのケース壁は変速機ケースの一部として、つまり半径方向に伸長したケース区域として実施しておくこともできる。ケース壁GWと変速機ケースGGは、そのなかでサーボ機構110の(簡略化のためここには図示しない)圧力付加可能なピストンが摺動可能に支承されている1つの相応するピストン室(圧力室)と、このピストン室に至る1つの相応する(ここにはやはり図示しない)圧媒供給部とを有する。このピストン室に圧力が付加されるとサーボ機構110のピストンはブレーキAのディスク100を3つの遊星歯車組RS1、RS2、RS3の方向に操作する。当業者には明らかなように、ブレーキAのサーボ機構110および/またはディスク100の空間的位置は特に軸線方向に見て図3に示す実施例に限定されてはいない。ブレーキAのサーボ機構110および/またはディスク100は軸線方向において平歯車段STSTと遊星歯車組RS3との間の領域で小さな直径に配置しておくこともでき、または軸線方向で遊星歯車組RS1の方向に摺動させ、例えば第2遊星歯車組RS2または第1遊星歯車組RS1の上の領域に配置しておくこともできる。
入力軸ANを第1遊星歯車組RS1の太陽歯車SO1と結合可能とするクラッチBと、入力軸ANを第1遊星歯車組RS1のキャリヤST1と結合可能とするクラッチEは、空間的に見て第1遊星歯車組RS1と第2遊星歯車組RS2との間に配置されている。その際、クラッチEは軸線方向に見てクラッチBの半径方向上に配置されている。つまり、原動機の完全駆動トルクで負荷されるクラッチEのディスク500はクラッチBのディスク200よりも大きな直径を有し、従って円筒ZYLRS13の半径方向下方で比較的大きな直径上に配置されている。
図3に示す実施例では両方のクラッチB、E用に1つの共通するディスク支持体ZYLBEが設けられており、このディスク支持体は一方でクラッチB用に1つの外ディスク支持体(クラッチBの入力要素220)、他方でクラッチE用に内ディスク支持体(クラッチEの入力要素520)を形成する。図3に示唆したように、ディスク束200の外とディスクとディスク束500の内ディスクはここでは主に鋼ディスクとして実施され、それに応じてディスク束200の内ディスクとディスク束500の外ディスクは覆いディスクとして実施されている。
両方のクラッチB、Eに共通するディスク支持体ZYLBEは第1遊星歯車組RS1の方向で開口した鉢として構成され、1つの円板状鉢底を有する。この鉢底は軸線方向で第2遊星歯車組RS2のキャリヤST2に直接接し、その内径で入力軸ANと結合されている。軸線方向で第1遊星歯車組RS1の方向に延びるディスク支持体ZYLBEの円筒状区域はその外径にクラッチEの内ディスク用の1つの好適な連行断面、またその内径にはクラッチBの外ディスク用の1つの好適な連行断面を有する。その際、空間的に見てクラッチEの内ディスク用の連行断面はクラッチBの外ディスク用の連行断面よりも第2遊星歯車組RS2近傍に配置されている。それに応じてクラッチEのディスク束500もクラッチBのディスク束200よりも第2遊星歯車組RS2近傍に配置されている。つまり、クラッチEの内ディスク用連行断面を有するディスク支持体ZYLBEの円筒状区域の一部はディスク支持体ZYLBEの円板状鉢底と一緒にクラッチEの入力要素520を形成する。それに応じてディスク支持体ZYLBEの円筒状区域の一部はクラッチBの外ディスク用連行断面とでクラッチBの入力要素220を形成する。その結果、クラッチBの入力要素220はクラッチEの入力要素520を介して入力軸ANと結合されている。
クラッチBの1つのサーボ機構210は空間的に見てディスク支持体ZYLBEの円筒室の内部に配置され、一方で一部では軸線方向でディスク支持体ZYLBEの円板状区域(鉢底)に直接接し、他方で空間的に見て少なくとも一部ではクラッチEのディスク束500の半径方向下方に配置されている。サーボ機構210は少なくとも1つの(簡略化のためここには詳しくは図示しない)圧力室と1つの(ここにはやはり図示しない)ピストンとを有する。この圧力室に圧力が付加されるとこのピストンはディスク束200を周知の如くにサーボ機構210の(ここにはやはり詳しくは図示しない)戻し要素の戻し力に抗して軸線方向で第1遊星歯車組RS1の方向に操作する。ディスク支持体ZYLBEが常に入力軸ANの回転数で回転するので、入力軸の回転数で回転するサーボ機構210の圧力室の回転圧力を補償するためにサーボ機構210が1つの動的圧力補償部も有するのが望ましい。
クラッチBの1つの出力要素230はここでは円板状内ディスク支持体として構成され、クラッチBの内ディスクを受容するための1つの好適な連行断面から出発して、軸線方向でサーボ機構210に接し、半径方向内方に1つの太陽歯車軸SOW1まで延びてこれと結合されている。この太陽歯車軸SOW1は入力軸ANで支承され、 ‐入力軸ANと同軸で‐ 軸線方向でまず第1遊星歯車組RS1の方向に延び、第1遊星歯車組RS1の太陽歯車SO1と結合されている。つまりこの軸線方向区域において太陽歯車軸SOW1はいわばクラッチBの内ディスク支持体(230)のハブを形成する。さらなる軸線方向推移において太陽歯車軸SOW1は第1遊星歯車組RS1にその中心を完全に通過し、軸線方向で1つのケース蓋GDまで延びている。このケース蓋は変速機ケースGGと結合(例えばねじ止め)されており、変速機の1つの正面壁を形成する。当然にケース蓋GDと変速機ケースGGは単一部材構成に実施しておくこともできる。クラッチBとは反対の第1遊星歯車組RS1の側でキャリヤST1の1つのキャリヤ板STB11は太陽歯車軸SOW1で支承されている。クラッチBの出力要素230をブレーキCに付加的に運動学的に結合する点については後になお詳しく言及される。
クラッチEの1つのサーボ機構510は空間的に見てクラッチBの入力要素220の上方に配置されている。このサーボ機構510を受容するためにディスク支持体ZYLBEが1つの他の円筒室を有し、この円筒室は軸線方向に見て少なくとも十分に、クラッチBの外ディスク用連行断面を有するディスク支持体ZYLBEの円筒状区域の一部の半径方向上方に配置されている。サーボ機構510は少なくとも1つの(簡略化のためここには詳しくは図示しない)圧力室と1つの(ここにはやはり図示しない)ピストンとを含む。この圧力室に圧力が付加されるとこのピストンはディスク束500を周知の如くにサーボ機構210の(ここにはやはり詳しくは図示しない)戻し要素の戻し力に抗して軸線方向で第2遊星歯車組RS2の方向に操作する。ディスク支持体ZYLBEが常に入力軸ANの回転数で回転するので、入力軸の回転数で回転するサーボ機構510の圧力室の回転圧力を補償するためにサーボ機構510も1つの動的圧力補償部を有するのが望ましい。
クラッチEの1つの出力要素530がここでは円板状外ディスク支持体として構成されており、クラッチEの外ディスクを受容するための1つの好適な連行断面から出発して軸線方向でサーボ機構510に接し、半径方向外方に円筒ZYLRS12まで延びてこれと結合されている。この円筒ZYLRS12は第1遊星歯車組RS1のキャリヤST1と第2遊星歯車組RS2のリングギヤHO2との間に運動学的結合を形成し、空間的に見て円筒ZYLRS12の下方に配置され、軸線方向でリングギヤHO2から遊星歯車組RS2に向き合うキャリヤST1のキャリヤ板STB12まで延びている。基本的にこの円筒ZYLRS12はクラッチEの出力要素の一部と解釈することもできる。
図3からさらに明らかとなるように、第1遊星歯車組RS1の太陽歯車SO1を変速機ケースGGに固定させることのできるブレーキCと、第1遊星歯車組RS1のキャリヤST1(およびこのキャリヤST1に結合された第2遊星歯車組RS2のリングギヤHO2)を変速機ケースGGに固定させることのできるブレーキDは並べて配置され、空間的に見て遊星歯車組の半径方向上方で変速機ケースGGの内径領域において比較的大きな直径上に配置されている。ブレーキDのディスク束400は軸線方向でブレーキAのディスク束100に接し、ここでは例示的に空間的に見て、直接隣接した両方の遊星歯車組RS2、RS3の半径方向上の領域に配置されている。ブレーキCのディスク束300はここでは例示的に空間的に見て遊星歯車組RS2およびこれに直接隣接したクラッチEの半径方向上の領域に配置されている。つまりここでブレーキCはブレーキDよりも第1遊星歯車組RS1近傍に配置されており、もしくはブレーキDはここではブレーキCよりも第3遊星歯車組RS3近傍に配置されている。
図3に示す実施例において変速機ケースGGは同時に両方のブレーキC、D用の外ディスク支持体の機能を引き受ける。別の1設計構成において当然にブレーキC、D用に個別の外ディスク支持体を設けておくこともでき、その場合これらは好適な手段を介して変速機ケースと相対回転不能に結合されており、または両方のブレーキC、Dに共通する1つの外ディスク支持体を設けておくこともできる。
ディスク束400、300に付設されたサーボ機構410、310は軸線方向で並べて、軸線方向でこれら両方のディスク束400、300の間に配置されている。図3に示す実施例において両方のサーボ機構410、310は相応するピストン室(圧力室)を有する1つの共通する変速機ケース固定部材に一体化されており、ピストン室内には各サーボ機構310もしくは410の少なくとも1つの摺動可能に支承された圧力付加可能なピストンが配置されている。サーボ機構410のピストン室に圧媒が供給されるとそのピストンはブレーキDのディスク束400を軸線方向でブレーキAもしくは第3遊星歯車組RS1の方向、もしくは第1遊星歯車組RS1とは逆方向に操作する。それに応じてサーボ機構310のピストンはサーボ機構310のピストン室への圧媒供給時にブレーキCのディスク束300を軸線方向で第1遊星歯車組RS1の方向に操作する。当業者にとって容易に明らかとなるように、これら両方のサーボ機構310、410への圧媒供給は比較的簡単である。
好適な設計構成において両方のサーボ機構410、310は変速機ケースに直接一体化しておくこともできる。例えば両方のブレーキC、D用に1つの共通する外ディスク支持体が個別の部材として設けられている場合、サーボ機構410、310はこの外ディスク支持体に簡単に一体化しておくこともでき、その場合製造技術上好ましい予組立可能な構造群が得られる。
図3にさらに示唆したように、ここに述べる部材配置は少なくともブレーキC、Dのディスク300、400用に、場合によってはサーボ機構用にも、しかし自動変速機の3つすべてのブレーキA、C、Dのディスク100、300、400用にも、同一部材コンセプトを可能にする。
符号420とされたブレーキDの1つの入力要素は円筒状内ディスク支持体として構成され、空間的に見て一部では円筒ZYLRS13の半径方向上方を延び、軸線方向において第1、第2遊星歯車組RS1、RS2に半径方向で被さり、第2遊星歯車組RS2とは反対の第1遊星歯車組RS1の側で第1遊星歯車組RS1のキャリヤST1と結合されている。符号STB11は第2遊星歯車組RS2とは相反するキャリヤST1の相応するキャリヤ板である。ブレーキDの内ディスク支持体(420)を支持するためにキャリヤ板STB11は太陽歯車軸SOW1で支承されている。
符号320とされたブレーキCの1つの入力要素は円筒状内ディスク支持体として構成され、空間的に見て一部では円筒ZYLRS13に被さるブレーキDの内ディスク支持体(420)の円筒状区域の半径方向上方を延び、軸線方向において第1遊星歯車組RS1と両方のクラッチB、Eとに半径方向で被さり、第2遊星歯車組RS2とは反対の第1遊星歯車組RS1のキャリヤ板STB11の側で太陽歯車軸SOW1と結合されている。ブレーキCの内ディスク支持体(320)の円板状円筒底は、 ‐既に述べたように‐ 自動変速機の1つの外壁を形成するケース蓋GDに接している。
自動変速機用に実際に利用可能な組込空間に変速機ケースの外輪郭を適合させるために、両方のブレーキD、Cの空間的位置はと当然に軸線方向で、図3に示す実施例に対してずらしておくこともできる。
図3に示す部材配置によって、空間的に見て全体として細身の変速機構造が達成される。入力軸は軸線方向で変速機全体に挿通されているので、非同軸位置の入力軸と出力軸とを有する図3に示す部材配置は当業者にとって設計上簡単に、入力軸と出力軸とを互いに同軸に延設された用途用に改造することができる。
図3による多段自動変速機の作動表[スケルトン図]は図2に示す作動表に一致している。つまり特許文献1の技術の現状におけると同様に、5つのうちその都度2つの切換要素を選択的に切換えることによって6つの前進変速段がレンジシフトなしに切換可能である。
図4〜図8に基づいて以下ではさらに5つの本発明に係る部材配置が詳しく説明されるが、これらはすべて、遊星歯車組要素相互のおよび切換要素との運動学的連結が先に詳細に述べた図3による第1部材配置のものと変わりがなく、またこれらはすべてクラッチB、Eからなる1つの構造群を備えており、この構造群は空間的に見て軸線方向で第1遊星歯車組RS1と第2遊星歯車組RS2との間に配置されており、クラッチBは常に、空間的に見てクラッチEの半径方向下方で、このクラッチEによって形成される1つのクラッチ室内に配置されている。
ところで図4は第2の概略的部材配置を、本発明に係る課題解決について例示的に示す。図3による第1部材配置との本質的違いは、両方のクラッチB、Eを有する構造群の設計構成と、3つのブレーキA、C、Dのサーボ機構のそれらのディスク束に対して相対的な空間的配置とにある。
図4で明らかとなるように、両方のクラッチB、Eの構造群は1つのディスク支持体ZYLBEと、クラッチBのサーボ機構210を有する1つの半径方向内側ディスク束200と、クラッチEのサーボ機構510を有する1つの半径方向外側ディスク束500とを含む。図3とは異なり、両方のディスク束200、500の外ディスクは主に鋼ディスクとして実施され、その場合、それに応じて両方のディスク束200、500の内ディスクは覆いディスクとして実施されている。ところでディスク支持体ZYLBEは鉢状二重円筒として構成され、その内径で入力軸ANに結合された1つの円板状鉢底と相互に独立した2つの円筒状区域とを有し、この区域は両方とも鉢底から出発して軸線方向で第1遊星歯車組の方向に延びている。これら両方のうち第1円筒状区域の直径は主に隣接する遊星歯車組RS1、RS2のキャリヤ直径よりも多少大きい。これら両方のうち第2円筒状区域の直径は隣接する遊星歯車組RS1、RS2のリングギヤの直径にほぼ一致しているが、しかしいずれにしても円筒ZYLRS12の直径よりも小さい。この円筒は知られているように第2遊星歯車組RS2のリングギヤと第1遊星歯車組RS1のキャリヤとの間に作用結合を形成する。ディスク支持体ZYLBEは両方のクラッチB、Eにとってそれらの入力要素220もしくは520、両方のクラッチB、Eにとってそれらの外ディスク支持体である。それに応じてディスク支持体ZYLBEの(半径方向内側の)第1円筒状区域はその内径にクラッチBのディスク束200の外ディスク用の1つの好適な連行断面を有し、ディスク支持体ZYLBEの(半径方向外側の)第2円筒状区域はその内径にクラッチEのディスク束500の外ディスク用の1つの好適な連行断面を有する。空間的に見てディスク束500は少なくとも十分にディスク束200の半径方向上に配置されている。
クラッチBのサーボ機構210は空間的に見てディスク支持体ZYLBEの円筒室の内部に配置されており、この円筒室はディスク支持体ZYLBEの(半径方向内側の)第1円筒状区域によって形成され、少なくとも一部では軸線方向でディスク支持体ZYLBEの円板状区域(鉢底)に接している。サーボ機構210は少なくとも1つの(簡略化のためここに詳しくは図示しない)圧力室と1つの(ここにやはり図示しない)ピストンとを含む。この圧力室に圧力が付加されるとこのピストンはクラッチBのディスク束200を周知の如くにサーボ機構210の(ここにやはり詳しくは図示しない)戻し要素の戻し力に抗して軸線方向で第1遊星歯車組RS1の方向に操作する。
クラッチEのサーボ機構510は空間的に見てディスク支持体ZYLBEの円筒環状室の内部に配置されており、この円筒環状室は円筒ZYLBEの(半径方向外側の)第2円筒状区域によって形成され、内側ではディスク支持体ZYLBEの(半径方向内側の)第1円筒状区域によって限定される。サーボ機構210と同様に、サーボ機構510は少なくとも一部では軸線方向でディスク支持体ZYLBEの円板状区域(鉢底)に直接接している。サーボ機構510は少なくとも1つの(簡略化のためここに詳しくは図示しない)圧力室と1つの(ここにやはり図示しない)ピストンとを含む。この圧力室に圧力が付加されるとこのピストンはクラッチEのディスク束500を周知の如くにサーボ機構510の(ここにやはり詳しくは図示しない)戻し要素の戻し力に抗して軸線方向で第1遊星歯車組RS1の方向に操作する。
ディスク支持体ZYLBEが常に入力軸ANの回転数で回転するので、入力軸の回転数で回転するこれらサーボ機構210もしくは510の圧力室の回転圧力を補償するために両方のサーボ機構210もしくは510が1つの動的圧力補償部も有するのが望ましい。
クラッチBの1つの出力要素230は ‐図3と同様に‐ 円板状内ディスク支持体として構成され、クラッチBのディスク束200の内ディスクを受容するための1つの好適な連行断面から出発して、軸線方向でクラッチBのサーボ機構210に接し、半径方向内方に、入力軸ANで支承された1つの太陽歯車軸SOW1まで延びている。図3と同様に、この太陽歯車軸SOW1は第1遊星歯車組RS1に中心で挿通され、クラッチBの内ディスク支持体(230)にも、第1遊星歯車組RS1の太陽歯車SO1とブレーキCの入力要素320とにも、結合されている。
クラッチEの1つの出力要素530は ‐図3とは異なり‐ 内ディスク支持体として構成されている。クラッチEのディスク束500の内ディスクを受容するための1つの好適な連行断面から出発して、軸線方向でクラッチEのサーボ機構510に接して、この内ディスク支持体(530)はディスク支持体ZYLBEの(半径方向内側の)第1円筒状区域の上方の直径上で、軸線方向を第1遊星歯車組RS1の方向に、第1遊星歯車組RS1のキャリヤ板STB12まで延びて、このキャリヤ板STB12と結合されている。
図4でさらに明らかとなるように、ブレーキA、D、Cは図3におけると同様に変速機ケースGGの内径で空間的に見て両方の遊星歯車組RS3、RS2およびクラッチEの半径方向上方の領域に配置されているが、ブレーキA、D、Cの3つすべてのサーボ機構110、410、310の操作方向は図3に比べて変化している。ブレーキAのサーボ機構110とブレーキDのサーボ機構410とはいまや軸線方向で直接並んで軸線方向で両方のブレーキA、Dのディスク束100、400の間に配置され、例示的に1つの共通する変速機ケース固定構造要素に一体化されている。ブレーキAのディスク束100はいまや少なくとも部分的に、軸線方向に見て第3遊星歯車組RS3の横、第2遊星歯車組RS2とは反対のその側で、円筒ZYLRS13よりも大きな直径に配置されている。この円筒は周知の如くに第3遊星歯車組RS3のキャリヤと第1遊星歯車組RS1のリングギヤとの間に作用結合を形成する。ブレーキDのディスク束400は空間的に見て第2遊星歯車組RS2のほぼ半径方向上に配置され、係合時にサーボ機構410によって軸線方向で第1遊星歯車組RS1の方向に操作もしくは加圧される。それに応じて、ブレーキAのディスク束100の係合時にサーボ機構110の操作方向は軸線方向で反転している。ブレーキCのディスク束300はいまや軸線方向でブレーキDのディスク束400に接し、空間的に見てやはり第2遊星歯車組RS2のほぼ半径方向上に配置されている。それに応じて、ここで例示的に変速機ケースGGに一体化されたブレーキCのサーボ機構310は空間的に見て少なくとも十分にクラッチEの半径方向上に配置されており、係合時にディスク束300を軸線方向で隣接するブレーキDの方向に、もしくは第1遊星歯車組RS1とは逆方向に操作する。
ブレーキAの入力要素120はいまや少なくとも十分に円板状に構成され、半径方向で第3遊星歯車組RS3と平行に延びている。ブレーキDの入力要素420とブレーキCの入力要素320は図3と比べて基本的に変更がない。
次に図5は第3の概略的部材配置を、本発明に係る例示的課題解決として示す。一方でクラッチEの変更された操作方向に関連して両方のクラッチB、Eを有する構造群の設計構成が、他方で第3遊星歯車組RS3および平歯車伝動装置(平歯車段STST)に対して相対的なブレーキAの空間的配置も、図3による第1部材配置に比べて変更されている。
図5で明らかとなるように、両方のクラッチB、Eの構造群は引き続き両方のクラッチB、Eに共通する1つのディスク支持体ZYLBEと、クラッチBのサーボ機構210を有する1つの半径方向内側ディスク束200と、クラッチEのサーボ機構510を有する1つの半径方向外側ディスク束500とを含む。図3におけると同様に、ディスク支持体ZYLBEは両方のクラッチB、Eの入力要素としてクラッチBの外ディスク支持体とクラッチEの内ディスク支持体とを形成する。図3におけると同様に、ディスク束200の外ディスクとディスク束500の内ディスクとは主に鋼ディスクとして実施され、それに応じてディスク束200の内ディスクとディスク束500の外ディスクとは覆いディスクとして実施されている。
その際、両方のうちの内側クラッチとしてのクラッチBの設計構成は図3からそのまま引き継がれている。図3とは異なり、各ディスク束200もしくは500の係合時に両方のサーボ機構210、510の操作方向はいまや同じであり、つまりいまやサーボ機構510はディスク500を軸線方向で第1遊星歯車組RS1の方向に操作する。このためそれぞれサーボ機構510、210とディスク束500、200は空間的に見て少なくとも十分に半径方向で上下に配置されている。それに応じてディスク支持体ZYLBEの設計構成も図3に比べて、サーボ機構510の圧力室もしくはピストン室に関して僅かに変更されている。というのも、この圧力室もしくはピストン室はいまや第2遊星歯車組RS2に向き合うディスク束500の側に配置されているからである。
図5でさらに明らかとなるように、ブレーキAはいまや平歯車段STSTの第1平歯車STR1の第3遊星歯車組RS3とは反対の側に配置されている。それに応じて第1平歯車STR1はいまや軸線方向で第3遊星歯車組RS3に、第2遊星歯車組RS2とは反対のその側で、直接接している。その際、第1平歯車STR1の1つのハブSTN1が1つのケース中間壁GZで支承されており、このケース中間壁は遊星歯車組とは反対の平歯車STR1の側に配置され、かつ好適な仕方で変速機ケースGGと結合されている。図示実施例において変速機ケースに対するこの結合は1つのケース壁GWを介して行われ、このケース壁は同時に変速機ケースの正面側外壁を形成する。つまりここでケース中間壁GZは基本的に平歯車ハブSTN1の支承用の一種の支承板と理解することができる。
ブレーキAは(ディスク束100とサーボ機構110とを有し)、空間的に見て軸線方向でケース中間壁GZとケース壁GWとの間に配置されている。例示的にブレーキAのディスク束100は軸線方向でケース壁GWに接し、ブレーキAのサーボ機構110は軸線方向でケース中間壁GZに接している。この実施例においてサーボ機構110の圧力室もしくはピストン室とピストンと戻し要素はケース中間壁GZに一体化されている。相応に圧力が付加されるとサーボ機構110のピストンはディスク100を軸線方向で平歯車STR1もしくは遊星歯車組とは逆方向に操作する。
別の1構成において、例えば、ディスク束100とこれに付設されたサーボ機構110とが軸線方向に見て逆向きに配置され、つまりその場合サーボ機構110が平歯車STR1とは反対のディスク束100の側に、その場合ブレーキAを軸線方向で平歯車STR1もしくは遊星歯車組の方向に操作するために配置されているようにすることもできる。その場合望ましくはサーボ機構110の圧力室もしくはピストン室とピストンと戻し要素はケース壁(外壁)GWに一体化されている。
ブレーキAの内ディスク支持体として構成される入力要素120を第3遊星歯車組RS3の太陽歯車SO3に運動学的に連結するために1本の太陽歯車軸SOW3が設けられており、この太陽歯車軸は入力軸ANと同軸で太陽歯車SO3から出発してこの内ディスク支持体(120)まで延び、平歯車段STSTの第1平歯車STR1とケース中間壁GZとに軸線方向中心で挿通され、入力軸ANで支承されている。
次に図6は第4の概略的部材配置を、本発明に係る例示的課題解決として示す。図3〜図5による前記部材配置に対する主要な変更は、両方のクラッチB、Eを有する構造群の設計構成と、遊星歯車組とは反対の平歯車段STSTの側にブレーキAを有する構造群の設計構成とに関するものである。
図6で明らかとなるように、両方のクラッチB、Eの構造群は共通する内ディスク支持体としての1つのディスク支持体ZYLBEと、両方のクラッチB、E用の入力要素220もしくは520と、クラッチB、E用出力要素230もしくは530用の各1つの外ディスク支持体と、クラッチBの付設されたサーボ機構210を有する1つの半径方向内側ディスク束200と、クラッチEの付設されたサーボ機構510を有する1つの半径方向外側ディスク束500とを含む。図6に示唆したように、両方のディスク束200、500の外ディスクはこの場合主に鋼ディスクとして実施され、それに応じて両方のディスク束200、500の内ディスクは覆いディスクとして実施されている。
両方のクラッチB、E用の共通する入力要素(220、520)としてディスク支持体ZYLBEは入力軸ANと結合され、半径方向で第2遊星歯車組RS2と平行に、軸線方向でこれに直接接して延びている。
クラッチEの出力要素530としての半径方向外側外ディスク支持体は1つの円筒ZYLRS12として構成され、第1遊星歯車組RS1のキャリヤST1の(第2遊星歯車組RS2に向き合う)キャリヤ板STB12から軸線方向で第2遊星歯車組RS2のリングギヤHO2まで延び、このキャリヤ板STB12とこのリングギヤHO2とに作用結合され、その円筒内径にはクラッチEのディスク束500の外ディスクを受容するための1つの好適な連行断面を有する。この円筒ZYLRS12の内部にクラッチEのサーボ機構510も、ディスク束500を軸線方向で第2遊星歯車組RS2の方向に操作するために、空間的に見て軸線方向でディスク束500とキャリヤ板STB12との間で配置されている。サーボ機構510が常に第1遊星歯車組RS1のキャリヤST1の回転数で回転するので、サーボ機構510が付加的に1つの動的圧力補償部も有するのが望ましいことがある。サーボ機構510の圧力室への圧媒供給(および場合によっては動的圧力補償部の圧力補償室への潤滑剤供給)は、例えば第1遊星歯車組RS1のキャリヤST1と太陽歯車軸SOW1と入力軸ANとを介して導くことができる。
クラッチBの出力要素230としての半径方向内側外ディスク支持体は第2遊星歯車組RS2の方向で開口した鉢として構成され、入力軸ANで支承されかつ第1遊星歯車組RS1の太陽歯車SO1に結合された太陽歯車軸SOW1とその内径で結合された1つの円板状鉢底とこの鉢底の外径に続く1つの円筒状区域とを有し、軸線方向で第2遊星歯車組RS2の方向に延び、その内径にはクラッチBのディスク束200の外ディスクを受容するための1つの好適な連行断面を有する。この外ディスク支持体(230)の円筒室の内部にクラッチBのサーボ機構210も、ディスク束200を軸線方向で第2遊星歯車組RS2の方向に操作するために、空間的に見て軸線方向でディスク束200と鉢底との間で配置されている。サーボ機構210は1つの動的圧力補償部を有することもできる。サーボ機構210の圧力室への圧媒供給(および場合によっては動的圧力補償部の圧力補償室への潤滑剤供給)は、例えば太陽歯車軸SOW1と入力軸ANとを介して導くことができる。
サーボ機構210、510のこの配置に起因してディスク支持体ZYLBEは本発明に係る前記実施形態に比較して相対的に僅かな軸線方向伸長を有する。
図6からさらに明らかとなるように、ブレーキAは図5におけると同様に平歯車段STSTの第1平歯車STR1の第3遊星歯車組RS3とは反対の側に配置されている。図5の説明の枠内で変更態様として既に示唆したように、いまやディスク束100は軸線方向でケース中間壁GZに接し、このケース中間壁で平歯車STR1が支承されている。ブレーキAのサーボ機構110はいまや平歯車STR1とは反対のディスク束100の側に配置され、係合時にディスク束100を軸線方向で平歯車STR1もしくは遊星歯車組RS3の方向に操作する。その際、圧媒供給部とサーボ機構110のピストンと戻し要素とを有する圧力室もしくはピストン室はディスク束100の外ディスクを受容するための1つの好適な連行断面と同様にやはりケース壁(外壁)GWに一体化されている。こうして、製造技術上特別簡単にブレーキAを構造群として予め組立てることが可能である。ブレーキAを第3遊星歯車組RS3に運動学的に連結するために図5におけると同様に入力軸ANで支承される1本の太陽歯車軸SOW3が設けられており、この太陽歯車軸はブレーキAの内ディスク支持体として構成される入力要素120を第3遊星歯車組RS3の太陽歯車SO3と結合する。
図6にさらに明らかとなるように、ディスク束300、400とこれらに付設されたサーボ機構310、410とを有する他の2つのブレーキC、Dの空間的配置は殆ど図4から引き継がれた。
次に図7は図3による第1部材配置と図5による第3部材配置とに基づく第5の概略的部材配置を、本発明に係る例示的課題解決として示す。図3による第1部材配置に対する変更は実質的に両方のクラッチB、Eの構造群の設計構成と、遊星歯車組に対して相対的なブレーキC、Dの空間的位置とに関するものである。
変速機の鏡像的図示にもかかわらず図7で容易に明らかとなるように、両方のクラッチB、Eの(ディスク支持体ZYLBEとディスク束200、500とサーボ機構210、510とを有する)構造群は図5から引き継がれた。
図7でさらに明らかとなるように、両方の隣接するブレーキC、Dが図3に対して軸線方向でずらされており、空間的に見ていまやブレーキCは第1遊星歯車組RS1の半径方向上の領域に配置され、ブレーキCに隣接するブレーキDはクラッチEの半径方向上の領域に配置されている。平歯車伝動装置とは相反する自動変速機側でケース‐外径領域に変速機ケースGGの傾斜部も示唆されている。このような傾斜部は例えば実際に存在する変速機組込空間のゆえに必要となることがある。両方のブレーキC、Dの内ディスク支持体(320、420)はその構造の方から変速機ケースGGの傾斜部に適合されている。
他の細部変更として図7には平歯車段STSTの第1平歯車STR1の変更された支承部が示してある。軸線方向でブレーキAの内ディスク支持体として構成される入力要素120と平歯車段STSTとの間にいまや、好適な手段で変速機ケースGGに結合された1つのケース中間壁GZが設けられており、このケース中間壁は半径方向で変速機ケース‐外径から半径方向内方にキャリヤ軸STW3まで延びている。このキャリヤ軸を介して第3遊星歯車組RS3のキャリヤST3は平歯車段STSTの第1平歯車STR1と結合されている。その際、キャリヤ軸STW3は入力軸ANで支承されている。図3とは異なり、第1平歯車STR1はいまやケース中間壁GZで支承され、変速機ケースの外壁‐正面壁GWで支承されているのではない。
付加的細部として図7には入力軸ANの回転数を測定するための装置が書き込まれている。相応する入力回転数センサは符号NANであり、変速機ケースGGの外壁‐正面壁に、それゆえに外部からも容易に接近可能に、ここでは例示的に平歯車段STSTとは相反する変速機側に配置されている。軸線方向で走査するセンサとしての例示的実施に相応してこの入力回転数センサNANは空間的に見て1つの変速機ケース固定ハブGNの領域に配置され、入力軸ANに相対回転不能に結合された1つの検出ホイールNANGRを、例えば誘導方式またはホール方式によって走査する。
次に図8は第6の概略的部材配置を、本発明に係る例示的課題解決として示す。この本発明に係る第6部材配置は既に先に説明した図5による第3の概略的部材配置から出発し、主に両方のクラッチB、Eを有する構造群の両方のサーボ機構の圧力室および圧力補償室の配置と構成とに関するものである。
図8で明らかとなるように、両方のクラッチB、E用に引き続き1つの共通するディスク支持体ZYLBEが設けられており、このディスク支持体はクラッチB用に外ディスク支持体を形成し、クラッチE用に内ディスク支持体を形成する。クラッチB、Eの両方のディスク束200、500は引き続き第1遊星歯車組RS1に向き合うディスク支持体ZYLBEの側に配置されており、クラッチ係合時にクラッチBもしくはEの各サーボ機構210もしくは510によって軸線方向で遊星歯車組RS1の方向に操作される。その際、ディスク束500は空間的に見てディスク束200の半径方向上に配置されている。両方のサーボ機構210、510はそれぞれ1つの動的圧力補償部を有する。
クラッチB、Eに共通するディスク支持体ZYLBEは幾何学的に区域223、222、221、521、522に区分されている。ハブ223と円板状区域222と円筒状区域221は半径方向内側クラッチBの入力要素に付設することができ、円筒状区域521と円板状区域522は半径方向外側クラッチEの入力要素に付設することができる。そのことは選択された用語によっても明らかとされる。
ディスク支持体ZYLBEのハブ223は1つの好適な作用結合を介して、例えば1つの連行断面を介して、入力軸ANと結合されている。図8に示す実施例においてハブ223は1つの変速機ケース固定ハブGNでも支承されており、このハブは‐クラッチとは反対の遊星歯車組RS1の側に配置される変速機ケースGGの外壁‐正面壁から出発して‐軸線方向でディスク支持体ZYLBEの下にまで延びて(その際、第1遊星歯車組RS1に中心で挿通され、軸線方向においてディスク支持体ZYLBEのハブ223の内径に中心で入り込んで)いる。
遊星歯車組RS1とは反対のハブ223の側で円板状区域222はハブ223に続き、半径方向外方に、(半径方向内側)クラッチBのディスク束200の外径よりも多少大きな直径まで延びている。円筒状区域221は円板状区域222の外径でこれに続き、軸線方向でクラッチBのディスク束200を越え、第1遊星歯車組RS1の比較的近くにまで延びている。隣接する第1遊星歯車組RS1の近傍領域において円筒状区域221はその内径に、ディスク束200の外ディスクを受容するための1つの連行断面を有する。図8に示唆したように、これらの外ディスクは主に鋼ディスクとして構成されている。ディスク支持体ZYLBEの円筒状区域221と円板状区域222とが1つのクラッチ室を形成し、このクラッチ室の内部にクラッチBのディスク200とサーボ機構210とが、ディスク支持体ZYLBEのハブ223の半径方向上方で配置されている。サーボ機構210は1つの圧力室211と1つのピストン214とここで例示的に皿ばねとして実施される1つの戻し要素213と1つの圧力補償室212と1つの堰円板215とを含む。その際、圧力室211はディスク支持体ZYLBEの区域221、222、223とピストン214とによって形成され、クラッチBの動的圧力補償部の圧力補償室212はピストン214と堰円板215とによって形成される。つまりサーボ機構210の圧力補償室212はサーボ機構210の圧力室211よりも第1遊星歯車組RS1近傍に配置されている。
半径方向内側クラッチEのサーボ機構210の圧力室211に至る符号218とされた圧媒供給部はここでは例示的にディスク支持体ZYLBEのハブ223内に斜めの半径方向穴として延設されている。クラッチBを操作するのに必要な圧媒はここでは例示的に、既に触れたようにディスク支持体ZYLBEのハブ223を支承した変速機ケース固定ハブGNを介してこの半径方向穴218に送り込まれる。変速機ケース固定ハブGNは相応に実施された圧媒通路を有する。別の1構成において圧媒は入力軸ANの相応する軸線方向および半径方向穴を介してサーボ機構210の圧力室211に供給することもできる。
半径方向内側クラッチEのサーボ機構210の圧力補償室212に至る符号219とされた潤滑剤供給部はここでは例示的にやはりディスク支持体ZYLBEのハブ223内にまっすぐな半径方向穴として延設されている。圧力補償室212に無圧で充填するのに必要な潤滑剤はここではやはり変速機ケース固定ハブGNを介してこの半径方向穴219に送り込まれる。
ディスク支持体ZYLBEの(半径方向外側クラッチEに付設された)円筒状区域521は(半径方向内側クラッチBに付設された)円筒状区域221に基本的に一致している。第1遊星歯車組RS1に向き合うその側で円筒状区域521はその外径に、クラッチBのディスク束200の内ディスクを受容するための1つの連行断面を有する。図8に示唆したように、これらの内ディスクは主に覆いディスクとして構成されている。軸線方向でこのディスク連行断面の横、遊星歯車組RS1に向き合うディスク連行断面の側で、ディスク支持体ZYLBEの円板状区域522は円筒状区域521に続き、 ‐円筒状区域521の外径から出発して‐ 半径方向外方に、半径方向外側クラッチEのディスク束500の外ディスクの平均直径よりも主に小さい直径まで延びている。
(半径方向外側)クラッチEのサーボ機構510は空間的に見てディスク支持体ZYLBEの円筒状区域521の半径方向上に配置されている。このサーボ機構510の1つのピストン室もしくは圧力室511と1つの圧力補償室512とを形成するために1つの円筒状支持円板515が設けられており、この支持円板は空間的に見てディスク支持体ZYLBEの円筒状区域521の半径方向上方に配置されている。この支持円板515が1つの円板状区域を有し、その内径は第2遊星歯車組RS2に向き合う円筒状区域521の軸線方向外縁の領域においてディスク支持体ZYLBEのこの円筒状区域521に摺着され、軸線方向でこの領域において円筒状区域521に固定され、その際円筒状区域521に対しても圧媒密に密封されている。支持円板515の円板状区域の外径に続く1つの円筒状区域は軸線方向でディスク束500の方向もしくは軸線方向で第1遊星歯車組RS1の方向に延びている。ディスク支持体ZYLBEの円筒状支持円板515と円筒状区域521はサーボ機構510のピストン室もしくは圧力室511を形成し、この室の内部にサーボ機構510の1つのピストン514が軸線方向摺動可能に配置されている。その際、ピストン514は支持円板515の円筒状区域に対して、またディスク支持体ZYLBEの円筒状区域521に対して、軸線方向摺動可能に圧媒密に密封されている。サーボ機構510のピストン514は ‐支持円板515と同様に‐ ディスク束500の方向で開口した円筒として構成されており、円筒底は圧力室511に対する分離面を形成する。ピストン514の円筒状外被はディスク支持体ZYLBEの円板状区域522に被さり、軸線方向でクラッチEのディスク束500まで延びている。ピストン514の円筒底とディスク支持体ZYLBEの円板状区域522との間にサーボ機構510の1つの戻し要素513が、ここでは例示的に、平行に接続されたコイルばねを有する環状束として挟持されている。
半径方向外側クラッチEのサーボ機構510の圧力室511に至る符号518とされた圧媒供給部は一部ではディスク支持体ZYLBEの円板状区域222およびハブ223内に半径方向穴として延設されている。クラッチEを操作するための圧媒は例えば入力軸ANの方から送り込むことができ、その場合入力軸ANは相応する半径方向および軸線方向穴を有する。しかしこれに対する代案として、クラッチEを操作するための圧媒は、ここでディスク支持体ZYLBEおよび入力軸ANを支承する変速機ケース固定ハブGNを介してこの半径方向穴518に送り込むこともでき、その場合ハブGNは相応に実施された圧媒通路を有する。
サーボ機構510の動的圧力補償用の圧力補償室512を形成するためにピストン514の円筒状外被は軸線方向摺動可能にディスク支持体ZYLBEの円板状区域522に対して潤滑剤密に密封されている。それに応じて圧力補償室512はディスク支持体ZYLBEの円板状区域522および円筒状区域521とピストン514とによって形成される。
半径方向外側クラッチEのこの圧力補償室512は半径方向内側クラッチBの圧力補償室212の方から潤滑剤が無圧で充填される。このためディスク支持体ZYLBEの円筒状区域521(もしくは221)にもクラッチBのサーボ機構210のピストン214にも半径方向穴が設けられており、この半径方向穴は圧力補償室212もしくは圧力補償室512に注ぐ。符号519は相応する潤滑剤供給部である。
つまり図8から明らかとなるように、クラッチEのサーボ機構510はつまり空間的に見てクラッチBのサーボ機構210の半径方向上に配置されており、それぞれ両方の圧力室211、511、それぞれ両方の圧力補償室212、512、それぞれ戻し機構213、513も、空間的に見て半径方向でほぼ上下に配置されている。つまり両方のクラッチB、Eに共通するディスク支持体ZYLBEの外被面のうち両方の圧力室211、511もしくは両方の圧力補償室212、512を相互に分離する区域は基本的に、両方のクラッチB、Eに共通するディスク支持体ZYLBEの円筒状区域221(もしくは521)である。
以下、図9〜図11に基づいて詳しく説明する本発明に係る他の3つの部材配置では、本発明に係る上記6つの部材配置とは異なり‐軸線方向で第1遊星歯車組RS1と第2遊星歯車組RS2との間に配置される両方のクラッチB、Eの構造群はいまや軸線方向で並べて配置されるディスク束200、500を有する。この配置のゆえに、有利なことに両方のディスク束200、500はその高い熱負荷に合わせて比較的大きな直径を有することができる。この構造群の設計構成に関して、本願と同じ出願日で提出された本出願人の未公表のドイツ特許出願、内部書類番号ZF8818S、を参照するように指示し、その明細書の内容はやはりはっきりと本願の対象とされる。
次に図9は図3による本発明に係る第1部材配置に基づく第7の概略的部材配置を、本発明に係る例示的課題解決として示す。既に触れたように、両方のクラッチB、Eはいまや軸線方向で並べて配置されるディスク束200、500を有する1つの構造群を形成し、この構造群は引き続き空間的に見て軸線方向で両方の遊星歯車組RS1、RS2の間に配置されている。
図3におけると同様に、図9でも両方のクラッチB、Eに共通する1つのディスク支持体ZYLBEが設けられており、このディスク支持体は第1遊星歯車組RS1の方向で開口した鉢として構成され、入力軸ANと結合されている。図3とは異なり、ディスク支持体ZYLBEはいまや両方のクラッチB、E用の内ディスク支持体を形成し、このためその外径に、両方のディスク束200、500の内ディスクを受容するための1つの好適な連行断面を有する。図9に示唆したように、これらの内ディスクは主に鋼ディスクとして実施され、それに応じてディスク束200、500の外ディスクは覆いディスクとして実施されている。クラッチEのディスク束500は第2遊星歯車組RS2の近傍に配置され、それに応じてクラッチBのディスク束200は第2遊星歯車組RS2とは相反するディスク束500の側で第1遊星歯車組RS1の近傍に配置されている。ディスク支持体ZYLBEの円板状鉢底とこの鉢底の外径に続く、クラッチEの内ディスク用ディスク連行断面を備えた第1円筒状区域は、クラッチEの入力要素520と解することができる。それに応じてクラッチBの内ディスク用ディスク連行断面を備えた第2円筒状区域は、クラッチEの内ディスク用ディスク連行断面を備えた前記第1円筒状区域に軸線方向で第1遊星歯車組RS1の方向で続き、クラッチBの入力要素220と理解することができる。従って、クラッチBの入力要素220はクラッチEの入力要素520を介して入力軸ANと結合されている。
図9で明らかとなるように、両方のクラッチB、Eに共通するディスク支持体ZYLBEは入力軸ANの直径領域において例示的に1つの円筒状ハブ523を有し、このハブは好適な手段を介して少なくとも相対回転不能に入力軸ANと結合されている。このハブ523はディスク支持体ZYLBEの円板状鉢底から出発して軸線方向で第1遊星歯車組RS1の方向に延びている。両方のクラッチE、Bのサーボ機構510、210は空間的に見てこのハブ523の半径方向上方に配置されており、これら両方のサーボ機構510、210の大部分はディスク支持体ZYLBEのディスク連行断面によって形成される円筒室の内部に配置されてもいる。その際、クラッチEのサーボ機構510はクラッチBのサーボ機構210よりも第2遊星歯車組RS2近傍に配置され、軸線方向でディスク支持体ZYLBEの円板状鉢底に直接接すると共に、半径方向でディスク支持体ZYLBEのディスク連行断面の下方で円筒状区域にも接している。ディスク束500を軸線方向で第2遊星歯車組RS2の方向に操作するためにサーボ機構510が主に少なくとも3つの操作指片516を有し、操作指片はディスク束200の内ディスク用ディスク連行断面を有するディスク支持体ZYLBEの円筒状区域を軸線方向および半径方向で包持し、ディスク束200またはこのディスク束200に付設されたディスク支持体ZYLBEのディスク連行断面を軸線方向に完全に通過し、第2遊星歯車組RS2とは相反するディスク束500の側からディスク束500に作用する。
それに応じてクラッチBのサーボ機構210は空間的に見てクラッチEのサーボ機構510の横、第1遊星歯車組RS1に向き合うこのサーボ機構510の側に配置されている。ディスク束200を軸線方向で第2遊星歯車組RS2の方向に操作するためにサーボ機構210が1つの環状加圧皿体216を有し、この加圧皿体はサーボ機構510の操作指片516を半径方向で完全にかつ軸線方向で部分的に包持し、第2遊星歯車組RS2とは相反するディスク束200の側からディスク束200に作用する。
軸線方向構造長を節約するために別の1構成において、サーボ機構210の環状加圧皿体216の代わりに、空間的に見て軸線方向でサーボ機構210、510の操作指片516内に入れ子式に配置される個々の操作指片を設けるようにすることもできる。
ディスク支持体ZYLBEが両方のクラッチB、E用の内ディスク支持体として構成されるのに相応して、クラッチBの出力要素230もクラッチEの出力要素530も各ディスク束200もしくは500の外ディスクを受容するための外ディスク支持体として構成されており、これらの外ディスクは(既に触れたように)主にそれぞれ覆いディスクとして実施されている。幾何学的にクラッチBの出力要素230は第2遊星歯車組RS2の方向に開口した鉢の形状であり、1つの円筒状区域と1つの円板状鉢底と1つのハブとを有する。出力要素230の円板状鉢底は軸線方向で遊星歯車組RS1とクラッチBのサーボ機構210との間に直接配置されている。出力要素230のハブは鉢底の内径に続き、軸線方向で第1遊星歯車組RS1の方向に延び、1つの好適な作用結合を介して ‐例えば溶接結合または連行断面によって‐ 第1遊星歯車組RS1の太陽歯車SO1と結合されている。出力要素230の円筒状区域は鉢底の外径に続き、軸線方向で第2遊星歯車組RS2の方向にクラッチBのディスク束200の上にまで延び、その内径にはこのディスク束200の外ディスクを受容するための1つの好適な連行断面を有する。クラッチEの出力要素530の幾何学構成は図3で既に説明した構成に基本的に一致しており、円筒ZYLRS12は図3におけると同様に第1遊星歯車組RS1のキャリヤST1と第2遊星歯車組RS2のリングギヤHO2とクラッチEのディスク束500の外ディスクとの間に作用結合を形成し、いまやクラッチBの円筒状外ディスク支持体(230)にも被さる。
図9でさらに明らかとなるように、ブレーキAのディスク束100は図3におけると同様に空間的に見て円筒状変速機ケースGGの大きな内径の領域において少なくともほぼ第3遊星歯車組RS3の半径方向上に配置されている。しかしブレーキAのサーボ機構110はいまや空間的に見てほぼ第2(中央)遊星歯車組RS2の半径方向上に配置され、ブレーキAの係合時にディスク100を軸線方向で第1遊星歯車組RS1とは逆方向に操作する。
さらに図9においてブレーキDはそのディスク束400およびそのサーボ機構410と共に例示的に円筒状変速機ケースGGの大きな内径でほぼ第1遊星歯車組RS1の半径方向上に配置されている。その際、ブレーキDのサーボ機構410は例示的に、変速機の出力部もしくは平歯車伝動装置とは相反する変速機の外面‐正面を形成しかつ好適な手段を介して相対回転不能に変速機ケースGGと結合されたケース蓋GDに一体化されており、ブレーキDの係合時にディスク400を軸線方向で第3遊星歯車組RS3の方向に操作する。
ブレーキCはそのディスク束300およびそのサーボ機構310と共にいまや軸線方向で第1遊星歯車組RS1の横、クラッチBもしくは別の2つの遊星歯車組RS2、RS3とは反対のその側で、第1遊星歯車組RS1のリングギヤHO1にほぼ一致した直径上で第1遊星歯車組RS1とケース蓋GDとの間に直接配置されている。その際、ケース蓋GDは有利にはディスク束300の外ディスクを受容するためのブレーキCの外ディスク支持体として構成されている。さらに、ブレーキCのサーボ機構310はこのケース蓋GDに一体化されており、ブレーキCの係合時にディスク300を軸線方向で第1遊星歯車組RS1の方向に操作する。つまり3つすべてのブレーキC、D、Aの操作方向はこの実施例において同じである。
図3におけると同様に図9でも入力軸ANはケース蓋GDで支承されている。図3とは異なり、ケース蓋GDがこのため1つのケース蓋固定もしくはケース固定管状ハブGNを有し、このハブは変速機ケースGGの内部空間内を延びている。入力軸ANはこのハブGNの内径で支承されている。第1遊星歯車組RS1の太陽歯車SO1に結合されて内ディスク支持体として構成されるブレーキCの入力要素320はこのハブGNの外径で支承されている。
次に図10は先に図9を基に詳しく説明した本発明に係る第7部材配置に基づく第8の概略的部材配置を、本発明に係る例示的課題解決として示す。図9による第7部材配置との違いは実質的に、変更のない操作方向においてクラッチEのサーボ機構510の設計構成に関するものである。図9におけると同様に、このサーボ機構510は空間的に見て両方のクラッチB、Eに共通するディスク支持体ZYLBEのハブ523の半径方向上方に配置され、軸線方向でこのディスク支持体ZYLBEの円板状区域(「鉢底」)に接している。他の部品についてサーボ機構510は、クラッチEのディスク束500の内ディスク用ディスク連行断面を有するディスク支持体ZYLBEの円筒状区域によって形成されるクラッチ室の半径方向内側に配置されている。図9とは異なり、ディスク支持体ZYLBEはその半径方向外側円筒に、空間的に見て軸線方向で両方のディスク束200、500の間の領域において、周面に対称に配設された主に少なくとも3つの開口部を有する。これら開口部のそれぞれにサーボ機構510の各1つの操作指片516が付設されている。開口部はそれぞれ十分に大きな軸線方向伸長を有し、これらの操作指片516は一方で半径方向で開口部に挿通させることができ、他方でクラッチ係合時にディスク束500を操作するために軸線方向行程を実行することができる。操作指片516は、図9におけると同様に、クラッチBのディスク束200もしくは第1遊星歯車組RS1に向き合うディスク束500の面に作用する。
クラッチBのサーボ機構210は軸線方向でクラッチEのサーボ機構510の横、第1遊星歯車組RS1に向き合うサーボ機構510の側に配置されている。サーボ機構210の環状加圧皿体216はディスク束200の内ディスク用ディスク支持体ZYLBEに半径方向および軸線方向で被さり、第1遊星歯車組RS1に向き合うディスク束200の面に作用する。
次に図11はやはり先に図9を基に詳しく説明した本発明に係る第7部材配置に基づく第9の概略的部材配置を、本発明に係る例示的課題解決として示す。図9による第7部材配置との違いは実質的に、両方のクラッチB、Eに共通するディスク支持体ZYLBEとこれらクラッチB、Eのサーボ機構210、510との設計構成に関するものである。
ディスク支持体ZYLBEは両方のクラッチB、E用に内ディスク支持体として構成され、両方のクラッチB、E用にそれらの入力要素(220、520)を形成し、スケルトン図の運動学的連結に相応して入力軸ANと結合されている。ディスク支持体ZYLBEはその外径に両方のディスク束200、500の内ディスクを受容するための1つの好適な連行断面を有し、これらの内ディスクは主に鋼ディスクとして実施され、それに応じてディスク束200、500の外ディスクは覆いディスクとして実施されている。図9におけると同様に、クラッチEのディスク束500は第2遊星歯車組RS2の近傍に配置され、それに応じてクラッチBのディスク束200は第2遊星歯車組RS2とは相反するディスク束500の側で第1遊星歯車組RS1の近傍に配置されている。つまり、ディスク束200の内ディスク用ディスク連行断面を有する円筒状ディスク支持体ZYLBEの区域はクラッチBの入力要素220に付設させることができ、ディスク束500の内ディスク用ディスク連行断面を有する円筒状ディスク支持体ZYLBEの区域はクラッチEの入力要素520に付設させることができる。
図9とは異なり、円筒状ディスク支持体ZYLBEはいまや1つの円板状区域を有し、この区域はほぼ中心でディスク支持体ZYLBEの円筒状区域の下で‐空間的に見てほぼディスク束200の内ディスク用ディスク連行断面とディスク束500の内ディスク用ディスク連行断面との間で‐内方にディスク支持体ZYLBEの1つのハブ523まで延びている。このハブ523はやはり入力軸ANと結合されているが、しかし図9とは異なりいまや軸線方向でディスク支持体ZYLBEの円板状区域の両側に、つまりディスク支持体ZYLBEの中央の円板状区域から出発して、一方で空間的に見てクラッチBのディスク束200の下方で軸線方向において第1遊星歯車組RS1の方向に、他方で空間的に見てクラッチEのディスク束500の下方で軸線方向において第2遊星歯車組RS2の方向に延びている。
クラッチBの1つのサーボ機構210は軸線方向でディスク支持体ZYLBEの円板状区域の第1遊星歯車組RS1に向き合う側に配置されている。このサーボ機構210は空間的に見てディスク支持体ZYLBEのハブ523の第1遊星歯車組RS1に向き合うハブ区域の上方に、クラッチBのディスク束200とディスク支持体ZYLBEの円板状区域とによって形成されるクラッチ室の少なくとも十分に内側に配置されている。その際、サーボ機構210はこの円板状区域に直接接し、またディスク束200の内ディスク用ディスク連行断面を有するディスク支持体ZYLBEの円筒状区域にも接する。クラッチBのディスク束200を軸線方向で第2遊星歯車組RS2の方向に操作するためにサーボ機構210が主に少なくとも3つの操作指片216を有し、操作指片はディスク束200の内ディスク用ディスク連行断面を有するディスク支持体ZYLBEの円筒状区域を半径方向および軸線方向で包持し、第1遊星歯車組RS1に向き合うディスク束200の正面に作用する。
クラッチEの1つのサーボ機構510は軸線方向でディスク支持体ZYLBEの円板状区域の第2遊星歯車組RS2に向き合う側に配置されている。その際、このサーボ機構510は空間的に見てディスク支持体ZYLBEのハブ523の第2遊星歯車組RS2に向き合うハブ区域の上方に、クラッチEのディスク束500とディスク支持体ZYLBEの円板状区域とによって形成されるクラッチ室の少なくとも十分に内側に配置されている。その際、サーボ機構510はこの円板状区域に直接接し、またディスク束500の内ディスク用ディスク連行断面を有するディスク支持体ZYLBEの円筒状区域にも接する。クラッチEのディスク束500を軸線方向で第1遊星歯車組RS1の方向に操作するためにサーボ機構510が主に少なくとも3つの操作指片516を有し、操作指片はディスク束500の内ディスク用ディスク連行断面を有するディスク支持体ZYLBEの円筒状区域を半径方向および軸線方向で包持し、第2遊星歯車組RS2に向き合うディスク束500の正面に作用する。
別の1構成において、サーボ機構210もしくは510の操作指片216および/または516の代わりに1つの環状加圧皿体を設けておくこともできる。
クラッチBの出力要素230とクラッチEの出力要素530とが各ディスク束200もしくは500の‐主に覆いディスクとして実施される‐外ディスクを受容するための外ディスクとして構成されることは、図11に示す本発明に係る第9の例示的部材配置の残りの構造要素の構成および配置と同様に、図9から引き継がれた。
既に触れたように、本発明に係る9つすべての部材配置の幾つかの部材造形は例示と見做すことができる。例えば自動変速機の軸線方向構造長を節約するために当業者は必要なら図3〜図11に示した平歯車伝動装置を1つのチェーン伝動装置に取り替えることになる。組込状況とパワートレイン編成とに応じて当業者は提案された本発明に係る9つすべての部材配置において、入力軸と軸線平行な1本の出力軸、または直角ではない1つの平歯車伝動装置(ベベロイド平歯車伝動装置)、または1つの(直角または非直角な)傘歯車伝動装置と選択的に組合せることになる。変速機全体に軸線方向で入力軸が挿通されているので、当業者は提案された本発明に係る9つの部材配置を、特別な支出なしでも、入力軸と出力軸とが互いに同軸に延設される用途用に改造することになる。
図3〜図11に示す9つの概略的部材配置は全体的に、ブレーキとして実施される切換要素に関する設計上の解決としてのディスクブレーキから出発している。基本的に個々のディスクブレーキは、またはすべてのディスクブレーキも、バンドブレーキに取り替えることができる。非係合状態のときバンドブレーキはドラグトルクに関して周知の如くにディスクブレーキよりも好都合である。図示したすべての部材配置に関して、第2〜第6前進変速段のとき係合されないブレーキD、および/または第5、第6前進変速段および後退段のとき係合されないブレーキAをバンドブレーキとして実施するのが考慮に値する。同様に、個々のブレーキは必要なら各1つの付加的フライホイールによって支援することもでき、このフライホイールは各ブレーキの入力要素と変速機ケースとの間に運動学的に配置され、この入力要素を一方の回転方向のとき変速機ケースに固定する。
技術の現状によるスケルトン図である。 図1による変速機の作動表を示す。 本発明に係る第1の例示的概略的部材配置を示す。 本発明に係る第2の例示的概略的部材配置を示す。 本発明に係る第3の例示的概略的部材配置を示す。 本発明に係る第4の例示的概略的部材配置を示す。 本発明に係る第5の例示的概略的部材配置を示す。 本発明に係る第6の例示的概略的部材配置を示す。 本発明に係る第7の例示的概略的部材配置を示す。 本発明に係る第8の例示的概略的部材配置を示す。 本発明に係る第9の例示的概略的部材配置を示す。
符号の説明
A 第1切換要素、ブレーキ
B 第2切換要素、クラッチ
C 第3切換要素、ブレーキ
D 第4切換要素、ブレーキ
E 第5切換要素、クラッチ
ZYLBE 第2、第5切換要素のディスク支持体
AN 入力軸
AB 出力軸
GG 変速機ケース
GD ケース蓋
GW ケース壁
GN 変速機ケース固定ハブ
GZ ケース中間壁
NAN 入力回転数センサ
NANGR 検出ホイール
RS1 第1遊星歯車組
HO1 第1遊星歯車組のリングギヤ
SO1 第1遊星歯車組の太陽歯車
ST1 第1遊星歯車組のキャリヤ
PL1 第1遊星歯車組の遊星歯車
SOW1 第1遊星歯車組の太陽歯車軸
STB11 第1遊星歯車組の第1キャリヤ板
STB12 第1遊星歯車組の第2キャリヤ板
RS2 第2遊星歯車組
HO2 第2遊星歯車組のリングギヤ
SO2 第2遊星歯車組の太陽歯車
ST2 第2遊星歯車組のキャリヤ
PL2 第2遊星歯車組の遊星歯車
RS3 第3遊星歯車組
HO3 第3遊星歯車組のリングギヤ
SO3 第3遊星歯車組の太陽歯車
ST3 第3遊星歯車組のキャリヤ
PL3 第3遊星歯車組の遊星歯車
SOW3 第3遊星歯車組の太陽歯車軸
STB3 第3遊星歯車組のキャリヤ板
STW3 第3遊星歯車組のキャリヤ軸
ZYLRS12 円筒 第1遊星歯車組のキャリヤと第2遊星歯車組のリングギヤとの間の結合
ZYLRS13 円筒 第1遊星歯車組のリングギヤと第3遊星歯車組のキャリヤとの間の結合
STST 平歯車段、平歯車伝動装置
STR1 平歯車段の第1平歯車
STN1 平歯車段第1平歯車のハブ
100 第1切換要素のディスク
110 第1切換要素のサーボ機構
120 第1切換要素の入力要素
200 第2切換要素のディスク
210 第2切換要素のサーボ機構
211 第2切換要素サーボ機構の圧力室
212 第2切換要素サーボ機構の圧力補償室
213 第2切換要素サーボ機構の戻し要素
214 第2切換要素サーボ機構のピストン
215 第2切換要素サーボ機構の堰円板
216 第2切換要素サーボ機構の加圧皿体
218 第2切換要素の圧力室に至る圧媒供給部
219 第2切換要素の圧力補償室に至る潤滑剤供給部
220 第2切換要素の入力要素
221 第2切換要素入力要素の円筒状区域
222 第2切換要素入力要素の円板状区域
223 第2切換要素入力要素のハブ
230 第2切換要素の出力要素
300 第3切換要素のディスク
310 第3切換要素のサーボ機構
320 第3切換要素の入力要素
400 第4切換要素のディスク
410 第4切換要素のサーボ機構
420 第4切換要素の入力要素
500 第5切換要素のディスク
510 第5切換要素のサーボ機構
511 第5切換要素の圧力室
512 第5切換要素の圧力補償室
513 第5切換要素サーボ機構の戻し要素
514 第5切換要素サーボ機構のピストン
515 第5切換要素サーボ機構の円筒状支持円板
516 第5切換要素サーボ機構の操作指片
518 第5切換要素の圧力室に至る圧媒供給部
519 第5切換要素の圧力補償室に至る潤滑剤供給部
520 第5切換要素の入力要素
521 第5切換要素入力要素の円筒状区域
522 第5切換要素入力要素の円板状区域
523 第5切換要素入力要素のハブ
530 第5切換要素の出力要素

Claims (52)

  1. 多段自動変速機であって、1つの入力軸(AN)と1つの出力軸(AB)と少なくとも3つの単一遊星歯車組(RS1、RS2、RS3)と少なくとも5つの切換要素(A〜E)とを有し、その際、
    ‐3つの遊星歯車組(RS1、RS2、RS3)が互いに同軸に配置されており、
    ‐第2、第3遊星歯車組(RS2、RS3)が軸線方向で並べて配置されており、
    ‐第3遊星歯車組(RS3)の1つの太陽歯車(SO3)が第1切換要素(A)を介して多段自動変速機の1つの変速機ケース(GG)に固定可能であり、
    ‐入力軸(AN)が第2遊星歯車組(RS2)の1つの太陽歯車(SO2)と結合されており、
    ‐入力軸(AN)が第2切換要素(B)を介して第1遊星歯車組(RS1)の1つの太陽歯車(SO1)と、および/または第5切換要素(E)を介して第1遊星歯車組(RS1)の1つのキャリヤ(ST1)と結合可能であり、
    ‐選択的に、第1遊星歯車組(RS1)の太陽歯車(SO1)が第3切換要素(C)を介して、および/または第1遊星歯車組(RS1)のキャリヤ(ST1)が第4切換要素(D)を介して、変速機ケース(GG)に固定可能であり、
    その際、
    ‐出力軸(AB)と第1遊星歯車組(RS1)の1つのリングギヤ(HO1)と第3遊星歯車組(RS3)の1つのキャリヤ(ST3)とが互いに結合され、第2遊星歯車組(RS2)の1つのキャリヤ(ST2)が第3遊星歯車組(RS3)の1つのリングギヤ(HO3)と結合され、第1遊星歯車組(RS1)のキャリヤ(ST1)が第2遊星歯車組(RS2)の1つのリングギヤ(HO2)と結合されているか、
    ‐または、出力軸(AB)と第1遊星歯車組(RS1)のリングギヤ(HO1)と第2遊星歯車組(RS2)のキャリヤ(ST2)とが互いに結合され、第3遊星歯車組(RS3)のキャリヤ(ST3)が第2遊星歯車組(RS2)のリングギヤ(HO2)と結合され、第1遊星歯車組(RS1)のキャリヤ(ST1)が第3遊星歯車組(RS3)のリングギヤ(HO3)と結合されているかのいずれかであるものにおいて、
    第2、第5切換要素(B、E)が空間的に見て軸線方向で第1遊星歯車組(RS1)と第2遊星歯車組(RS2)との間に配置されていることを特徴とする多段自動変速機。
  2. 第1遊星歯車組(RS1)および/または第2遊星歯車組(RS2)の中心を軸線方向に唯1本の軸が完全に通過していることを特徴とする、請求項1記載の多段自動変速機。
  3. 第1および/または第2遊星歯車組(RS1、RS2)を軸線方向に通過する軸が自動変速機の入力軸(AN)であることを特徴とする、請求項2記載の多段自動変速機。
  4. 第5切換要素(E)の1つのディスク束(500)が第2切換要素(B)の1つのディスク束(200)よりも大きな直径上に配置されていることを特徴とする、請求項1、2または3記載の多段自動変速機。
  5. 第2、第5切換要素(B、E)が1つの構造群としてまとめられ、
    ‐第2、第5切換要素(B、E)のディスク束(200、500)と、
    ‐第2もしくは第5切換要素(B、E)の各ディスク束(200、500)を操作するための第2、第5切換要素(B、E)の各1つのサーボ機構(210、510)と、
    ‐第2、第5切換要素(B、E)のディスク束(200、500)の外ディスクまたは覆いディスクを受容するための、第2、第5切換要素(B、E)に共通する1つのディスク支持体(ZYLBE)とを有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項記載の多段自動変速機。
  6. 第2切換要素(B)のディスク束(200)の覆いディスクの摩擦面内径が第5切換要素(E)のディスク束(500)の覆いディスクの摩擦面外径よりも小さいことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項記載の多段自動変速機。
  7. 第1遊星歯車組(RS1)のキャリヤ(ST1)と第2遊星歯車組(RS2)のリングギヤ(HO2)との間の結合要素が同時に第5切換要素(E)の1つの外ディスク支持体を形成することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項記載の多段自動変速機。
  8. ディスク束(500)の覆いディスクがその外径に1つの連行断面を有し、この連行断面が第5切換要素(E)の外ディスク支持体の対応するディスク連行断面内に軸線方向摺動可能に係合することを特徴とする、請求項7記載の多段自動変速機。
  9. 第2、第5切換要素(B、E)に共通するディスク支持体(ZYLBE)が1つの連結室を形成し、この連結室の内部に第2切換要素(B)のディスク束(200)と第2切換要素(B)のサーボ機構(210)とが配置されていることを特徴とする、請求項7または8記載の多段自動変速機。
  10. 第5切換要素(E)のサーボ機構(510)および/または第2切換要素(B)のサーボ機構(210)が、それらに付設されたディスク束(500、200)を、第5もしくは第2切換要素(E、B)の係合時に軸線方向で第1遊星歯車組(RS1)の方向に操作することを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項記載の多段自動変速機。
  11. 第5切換要素(E)のサーボ機構(510)および/または第2切換要素(B)のサーボ機構(210)が、空間的に見て軸線方向で、それらに付設されたディスク束(500、200)と第2遊星歯車組(RS2)との間に配置されていることを特徴とする、請求項10記載の多段自動変速機。
  12. 第5切換要素(E)のサーボ機構(510)および/または第2切換要素(B)のサーボ機構(210)が、それらに付設されたディスク束(500、200)を、第5もしくは第2切換要素(E、B)の係合時に軸線方向で第2遊星歯車組(RS2)の方向に操作することを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項記載の多段自動変速機。
  13. 第5切換要素(E)のサーボ機構(510)および/または第2切換要素(B)のサーボ機構(210)が、空間的に見て軸線方向で、それらに付設されたディスク束(500、200)と第1遊星歯車組(RS1)との間に配置されていることを特徴とする、請求項12記載の多段自動変速機。
  14. 第5切換要素(E)のサーボ機構(510)および/または第2切換要素(B)のサーボ機構(210)が1つの動的圧力補償部を有することを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1項記載の多段自動変速機。
  15. 第2切換要素(B)のサーボ機構(210)および/または第5切換要素(E)のサーボ機構(510)が、第1遊星歯車組(RS1)に中心で挿通される軸で、特に入力軸(AN)で、支承されていることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1項記載の多段自動変速機。
  16. 第2切換要素(B)のサーボ機構(210)および/または第5切換要素(E)のサーボ機構(510)が第1遊星歯車組(RS1)の太陽歯車(SO1)で支承されていることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1項記載の多段自動変速機。
  17. 第3、第4切換要素(C、D)が軸線方向に見て遊星歯車組(RS1、RS2、RS3)の半径方向上方の領域に配置されていることを特徴とする、請求項1〜16のいずれか1項記載の多段自動変速機。
  18. 第3、第4切換要素(C、D)が軸線方向で並べて配置されており、特に第3、第4切換要素(C、D)のディスク束(300、400)が少なくとも類似の直径上に配置されていることを特徴とする、請求項17記載の多段自動変速機。
  19. 第3、第4切換要素(C、D)が予組立可能な構造群を形成し、この構造群が第3、第4切換要素(C、D)のディスク束(300、400)と第3、第4切換要素(C、D)に共通する1つの外ディスク支持体とを有し、第3切換要素(C)のディスク束(300)を操作するための1つのサーボ機構(310)と第4切換要素(D)のディスク束(400)を操作するための1つのサーボ機構(410)とが少なくとも部分的にこの共通する外ディスク支持体に一体化されていることを特徴とする、請求項17、18記載の多段自動変速機。
  20. 第3切換要素(C)が空間的に見て軸線方向で第1遊星歯車組(RS1)の横で、第2遊星歯車組(RS2)とは反対のその側に配置されており、第4切換要素(D)が空間的に見て遊星歯車組(RS1、RS2、RS3)の半径方向上の領域に配置されていることを特徴とする、請求項1〜16のいずれか1項記載の多段自動変速機。
  21. 第3および/または第4切換要素(C、D)の1つの外ディスク支持体が変速機ケース(GG)に一体化されていることを特徴とする、請求項17、18または20記載の多段自動変速機。
  22. 第3切換要素(C)のサーボ機構(310)の操作方向と第4切換要素(D)のサーボ機構(410)の操作方向とが、各切換要素(C、D)の接続時に互いに逆向きであることを特徴とする、請求項1〜21のいずれか1項記載の多段自動変速機。
  23. 第3切換要素(C)のサーボ機構(310)の操作方向と第4切換要素(D)のサーボ機構(410)の操作方向とが、各切換要素(C、D)の接続時に同じ向きであることを特徴とする、請求項1〜21のいずれか1項記載の多段自動変速機。
  24. 第3、第4切換要素(C、D)の両方のサーボ機構(310、410)の少なくとも一方が軸線方向で第3、第4切換要素(C、D)のディスク束(300、400)の間に配置されていることを特徴とする、請求項1〜23のいずれか1項記載の多段自動変速機。
  25. 第3切換要素(C)のサーボ機構(310)および/または第4切換要素(D)のサーボ機構(410)が少なくとも部分的に変速機ケース(GG)に、または変速機ケース(GG)の1つの外壁を形成する1つの変速機ケース固定ケース壁(GW)に、一体化されていることを特徴とする、請求項1〜24のいずれか1項記載の多段自動変速機。
  26. 第1切換要素(A)が空間的に見て第2遊星歯車組(RS2)とは反対の第3遊星歯車組(RS3)の側に配置されていることを特徴とする、請求項1〜25のいずれか1項記載の多段自動変速機。
  27. 第1切換要素(A)が軸線方向で第3遊星歯車組(RS3)に接していることを特徴とする、請求項26記載の多段自動変速機。
  28. 第1切換要素(A)が変速機ケース(GG)の1つの外壁に接し、または変速機ケース(GG)と相対回転不能に結合されかつ自動変速機の1つの外壁を形成する1つの変速機ケース蓋に接していることを特徴とする、請求項1〜27のいずれか1項記載の多段自動変速機。
  29. 第1切換要素(A)が軸線方向に見て遊星歯車組(RS1、RS2、RS3)の半径方向上方の領域に、特に軸線方向に見て第3遊星歯車組(RS3)の半径方向上の領域に、配置されていることを特徴とする、請求項1〜25のいずれか1項記載の多段自動変速機。
  30. 第1、第4切換要素(A、D)が軸線方向で並べて配置されており、特に第1、第4切換要素(A、D)のディスク束(100、400)が少なくとも類似の直径上に配置されていることを特徴とする、請求項29記載の多段自動変速機。
  31. 第1、第4切換要素(A、D)が1つの予組立可能な構造群を形成し、この構造群が第1、第4切換要素(A、D)のディスク束(100、400)と第1、第4切換要素(A、D)に共通する1つの外ディスク支持体とを有し、第1切換要素(A)のディスク束(100)を操作するための1つのサーボ機構(110)と第4切換要素(D)のディスク束(400)を操作するための1つのサーボ機構(410)とが少なくとも部分的にこの共通する外ディスク支持体に一体化されていることを特徴とする、請求項29または30記載の多段自動変速機。
  32. 第1切換要素(A)の外ディスク支持体が変速機ケース(GG)に、または変速機ケース(GG)と相対回転不能に結合された1つのケース中間壁(GZ)に、または変速機ケース(GG)の1つの外壁を形成する変速機ケース固定ケース壁(GW)に、一体化されていることを特徴とする、請求項1〜30のいずれか1項記載の多段自動変速機。
  33. 第1切換要素(A)のサーボ機構(110)が変速機ケース(GG)に、または変速機ケース(GG)と相対回転不能に結合された1つのケース中間壁(GZ)に、または変速機ケース(GG)の1つの外壁を形成する変速機ケース固定ケース壁(GW)に、一体化されていることを特徴とする、請求項1〜30または32のいずれか1項記載の多段自動変速機。
  34. 第1切換要素(A)のサーボ機構(110)の操作方向と第4切換要素(D)のサーボ機構(410)の操作方向とが、各切換要素(A、D)の接続時に互いに逆向きであることを特徴とする、請求項1〜32のいずれか1項記載の多段自動変速機。
  35. 第1切換要素(A)のサーボ機構(110)の操作方向と第4切換要素(D)のサーボ機構(410)の操作方向とが、各切換要素(A、D)の接続時に同じ向きであることを特徴とする、請求項1〜33のいずれか1項記載の多段自動変速機。
  36. 第1、第4切換要素(A、D)の両方のサーボ機構(110、410)の少なくとも一方が軸線方向で第1、第4切換要素(A、D)のディスク束(100、400)の間に配置されていることを特徴とする、請求項1〜35のいずれか1項記載の多段自動変速機。
  37. 入力軸(AN)と出力軸(AB)が互いに非同軸に延設されており、特に入力軸(AN)と出力軸(AB)が互いに軸線平行または角度を成して延設されていることを特徴とする、請求項1〜36のいずれか1項記載の多段自動変速機。
  38. 1つの平歯車段(STST)または1つのチェーン伝動装置が設けられており、それを介して第1遊星歯車組(RS1)のリングギヤ(HO1)とこのリングギヤ(HO1)に結合された第3または第2遊星歯車組(RS3、RS2)のキャリヤ(ST3、ST2)とが出力軸(AB)に作用結合されており、平歯車段(STST)の1つの第1平歯車(STR1)もしくはチェーン伝動装置の1つの第1スプロケットが軸線方向で第3遊星歯車組(RS3)と第1切換要素(A)との間に配置されていることを特徴とする、請求項1〜37のいずれか1項記載の多段自動変速機。
  39. 平歯車段(STST)の第1平歯車(STR1)もしくはチェーン伝動装置の第1スプロケットが1つのケース中間壁(GZ)で支承されており、このケース中間壁が軸線方向で平歯車段(STST)もしくはチェーン伝動装置と第3遊星歯車組(RS3)との間に配置されており、このケース中間壁(GZ)が相対回転不能に変速機ケース(GG)と結合され、または変速機ケース(GG)と一緒に単一部材構成に実施されていることを特徴とする、請求項38記載の多段自動変速機。
  40. 平歯車段(STST)の第1平歯車(STR1)もしくはチェーン伝動装置の第1スプロケットが1つのケース中間壁(GZ)で支承されており、このケース中間壁が軸線方向で平歯車段(STST)もしくはチェーン伝動装置と第1切換要素(A)との間に配置されており、このケース中間壁(GZ)が相対回転不能に変速機ケース(GG)と結合され、または変速機ケース(GG)と一緒に単一部材構成に実施されていることを特徴とする、請求項38記載の多段自動変速機。
  41. 第3遊星歯車組(RS3)の太陽歯車(SO3)、または第3遊星歯車組(RS3)の太陽歯車(SO3)に作用結合された太陽歯車軸(SOW3)、または第1切換要素の入力要素(120)の1つのハブが、ケース中間壁(GZ)と平歯車段(STST)の第1平歯車(STR1)もしくはチェーン伝動装置の第1スプロケットとに中心で挿通されていることを特徴とする、請求項38、39または40記載の多段自動変速機。
  42. 1つの平歯車段(STST)または1つのチェーン伝動装置が設けられており、それを介して第1遊星歯車組(RS1)のリングギヤ(HO1)とこのリングギヤ(HO1)に結合された第3または第2遊星歯車組(RS3、RS2)のキャリヤ(ST3、ST2)とが出力軸(AB)に作用結合されており、平歯車段(STST)の1つの第1平歯車(STR1)もしくはチェーン伝動装置の1つの第1スプロケットが変速機ケース(GG)の1つの外壁または1つの変速機ケース固定ケース蓋に接していることを特徴とする、請求項1〜37のいずれか1項記載の多段自動変速機。
  43. 平歯車段(STST)の第1平歯車(STR1)もしくはチェーン伝動装置の第1スプロケットが変速機ケース(GG)の外壁もしくは変速機ケース固定ケース蓋で、および/または入力軸(AN)で、支承されていることを特徴とする、請求項42記載の多段自動変速機。
  44. 第1切換要素(A)が空間的に見て第3遊星歯車組(RS3)と平歯車段(STST)の第1平歯車(STR1)との間、もしくは第3遊星歯車組(RS3)とチェーン伝動装置の第1スプロケットとの間に配置されていることを特徴とする、請求項42または43記載の多段自動変速機。
  45. 第1切換要素(A)が空間的に見て、チェーン伝動装置の第1スプロケットによって形成される1つの円筒室の内部に配置されており、第1切換要素(A)が軸線方向で第3遊星歯車組(RS3)に接していることを特徴とする、請求項42または43記載の多段自動変速機。
  46. 第1切換要素(A)の1つのディスク束(100)が軸線方向で第3遊星歯車組(RS3)に接していることを特徴とする、請求項45記載の多段自動変速機。
  47. 入力軸(AN)と出力軸(AB)が互いに同軸に延設されていることを特徴とする、請求項1〜36のいずれか1項記載の多段自動変速機。
  48. 第1遊星歯車組(RS1)のリングギヤ(HO1)に作用結合された出力軸(AB)が第3遊星歯車組(RS3)に軸線方向中心で挿通されることを特徴とする、請求項47記載の多段自動変速機。
  49. 第1遊星歯車組(RS1)のリングギヤ(HO1)に作用結合された出力軸(AB)が第1切換要素(A)の1つの連結室に軸線方向中心で挿通され、この連結室が特に第1切換要素(A)の1つのディスク支持体および/またはサーボ機構(110)によって形成されることを特徴とする、請求項47または48記載の多段自動変速機。
  50. 入力軸(AN)が出力軸(AB)内で支承されていることを特徴とする、請求項47、48または49記載の多段自動変速機。
  51. 切換要素(A〜E)を選択的に係合させることによって、或る変速段から次に高い変速段または次に低い変速段へと切換えるためにまさに操作された切換要素によってその都度唯1つの切換要素が開放され、他の1つの切換要素が係合されるように、少なくとも6つの前進変速段が切換可能であることを特徴とする、請求項1〜50のいずれか1項記載の多段自動変速機。
  52. 第1前進変速段のとき第1、第4切換要素(A、D)、第2前進変速段のとき第1、第3切換要素(A、C)、第3前進変速段のとき第1、第2切換要素(A、B)、第4前進変速段のとき第1、第5切換要素(A、E)、第5前進変速段のとき第2、第5切換要素(B、E)、第6前進変速段のとき第3、第5切換要素(C、E)、そして後退変速段のとき第2、第4切換要素(B、D)が係合されていることを特徴とする、請求項1〜51のいずれか1項記載の多段自動変速機。
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