JP2007336306A - 固体撮像装置及びその動作方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】広ダイナミックレンジ化した固体撮像装置において、フォトダイオードから溢れた分の光電子に対する暗電流を抑制できる固体撮像装置およびその駆動方法を提供する。
【解決手段】画素が半導体基板にアレイ状に複数個集積されており、各画素は、フォトダイオード(CPD)、転送トランジスタ(φ)、フローティングディフュージョン(CFD)、蓄積容量素子(C)、蓄積トランジスタ(φ)、リセットトランジスタを有し、光電荷の蓄積期間を通して、転送トランジスタ、蓄積トランジスタ及びリセットトランジスタの少なくとも1つのゲート電極に、トランジスタのoffレベル電圧として半導体基板に印加される電圧を越える電圧または前記半導体基板に印加される電圧に対して−0.6V以下の電圧(α)が印加される構成とする。
【選択図】図4

Description

本発明は固体撮像装置及びその動作方法に関し、特にCMOS型あるいはCCD型の固体撮像装置及びその動作方法に関する。
CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)イメージセンサあるいはCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサなどの画像入力イメージセンサは、その特性向上とともに、例えばデジタルカメラやカメラ付き携帯電話などの用途で需要が拡大してきている。
上記のイメージセンサは、さらなる特性向上が望まれており、その一つがダイナミックレンジを広くすることである。
例えば、特許文献1〜4などに広ダイナミックレンジ化を実現する固体撮像装置が開示されているが、これらの固体撮像装置は高感度高S/N比を維持したままで広ダイナミックレンジ化を達成することが困難であり、この課題を解決するために特許文献5に記載の固体撮像装置が開発された。
特許文献5に記載の固体撮像装置においては、各画素のフォトダイオードから溢れた光電荷をフローティングディフュージョン及び静電容量素子に蓄積する構成となっており、光電子がフォトダイオードから溢れなかった場合にはフォトダイオード内の光電子で、溢れた場合にはフォトダイオード内の光電子とフォトダイオードから溢れた光電子を合わせて、各画素の信号を得る。
しかし、特許文献5に記載の固体撮像装置において、CMOSプロセスにより製造した場合、上記のフォトダイオードから溢れた分の光電子に対する暗電流成分が大きく、例えば要求されるレベルより3〜4桁程度も大きいという不利益があり、長時間での光電荷の蓄積に用いるには不向きとなり、これを抑制することが望まれていた。
暗電流成分の発生場所は、例えば、トランジスタのゲート直下の界面や素子分離絶縁膜の側面、あるいはシリコン表面に空乏層が触れている部分などである。
特開2003−134396号公報 特開2000−165754号公報 特開2002−77737号公報 特開平5−90556号公報 特開2005−328493号公報
解決しようとする問題点は、広ダイナミックレンジ化した固体撮像装置において、フォトダイオードから溢れた分の光電子に対する暗電流成分を抑制することが困難である点である。
上記の問題点を解決するため、本発明の固体撮像装置は、光を受光して光電荷を生成および蓄積するフォトダイオードと、前記フォトダイオードから光電荷を転送する転送トランジスタと、前記転送トランジスタを通じて前記光電荷が転送されるフローティングディフュージョンと、前記フローティングディフュージョンを介して前記フォトダイオードに接続して設けられ、蓄積動作時に前記フォトダイオードから溢れる光電荷を少なくとも前記転送トランジスタを通じて蓄積する蓄積容量素子と、前記フローティングディフュージョンと前記蓄積容量素子のポテンシャルを結合または分割する蓄積トランジスタと、前記蓄積容量素子または前記フローティングディフュージョンに接続され、前記蓄積容量素子及び/または前記フローティングディフュージョン内の光電荷を排出するためのリセットトランジスタとを有する画素が半導体基板にアレイ状に複数個集積されており、前記光電荷の蓄積期間を通して、前記転送トランジスタ、前記蓄積トランジスタ及び前記リセットトランジスタの少なくとも1つのゲート電極に、トランジスタのoffレベル電圧として前記半導体基板に印加される電圧を越える電圧または前記半導体基板に印加される電圧に対して−0.6V以下の電圧が印加される。
上記の本発明の固体撮像装置は、画素が半導体基板にアレイ状に複数個集積されており、各画素は、光を受光して光電荷を生成および蓄積するフォトダイオードと、フォトダイオードから光電荷を転送する転送トランジスタと、転送トランジスタを通じて光電荷が転送されるフローティングディフュージョンと、フローティングディフュージョンを介してフォトダイオードに接続して設けられ、蓄積動作時にフォトダイオードから溢れる光電荷を少なくとも転送トランジスタを通じて蓄積する蓄積容量素子と、フローティングディフュージョンと蓄積容量素子のポテンシャルを結合または分割する蓄積トランジスタと、蓄積容量素子またはフローティングディフュージョンに接続され、蓄積容量素子及び/またはフローティングディフュージョン内の光電荷を排出するためのリセットトランジスタとを有する構成となっている。
ここで、光電荷の蓄積期間を通して、転送トランジスタ、蓄積トランジスタ及びリセットトランジスタの少なくとも1つのゲート電極に、トランジスタのoffレベル電圧として前記半導体基板に印加される電圧を越える電圧または前記半導体基板に印加される電圧に対して−0.6V以下の電圧が印加される。
上記の本発明の固体撮像装置は、好適には、前記光電荷の蓄積期間中において、前記転送トランジスタ、前記蓄積トランジスタ及び前記リセットトランジスタの各ゲート電極に、前記半導体基板に印加される電圧を越える電圧または前記半導体基板に印加される電圧に対して−0.6V以下の電圧が印加される。
上記の本発明の固体撮像装置は、好適には、前記ゲート電極に印加される電圧が、前記半導体基板に印加される電圧より0.3V以上高い電圧である。
あるいは好適には、前記ゲート電極に印加される電圧が、前記半導体基板に印加される電圧に対して−0.8V以下の電圧である。
上記の本発明の固体撮像装置は、好適には、前記転送トランジスタ、前記蓄積トランジスタ及び前記リセットトランジスタの少なくとも1つのゲート電極がp型ポリシリコンから形成され、前記p型ポリシリコンからなるゲート電極の下部において、前記半導体基板のp型ウェルの主面にチャネルとなるn型層が形成され、np型の埋め込みチャネル構造となっている。
さらに好適には、前記フォトダイオード、前記転送トランジスタ、前記フローティングディフュージョン、前記蓄積容量素子、前記蓄積トランジスタ、及び前記リセットトランジスタにおいて、前記半導体基板のp型ウェルの主面にチャネルとなるn型層が形成され、np型の埋め込みチャネル構造が形成されている。
上記の本発明の固体撮像装置は、好適には、前記転送トランジスタ、前記蓄積トランジスタ及び前記リセットトランジスタの少なくとも1つのゲート電極がp型ポリシリコンから形成され、前記p型ポリシリコンからなるゲート電極の下部において前記半導体基板のp型ウェルにおいて、表面にp型層が形成され、前記p型層より深い領域にチャネルとなるn型層が形成され、pnp型の埋め込みチャネル構造となっている。
さらに好適には、前記フォトダイオード、前記転送トランジスタ、前記フローティングディフュージョン、前記蓄積容量素子、前記蓄積トランジスタ、及び前記リセットトランジスタにおいて、前記半導体基板のp型ウェルにおいて、表面にp型層が形成され、前記p型層より深い領域にチャネルとなるn型層が形成され、pnp型の埋め込みチャネル構造が形成されている。
上記の本発明の固体撮像装置は、好適には、前記転送トランジスタ、前記蓄積トランジスタ及び前記リセットトランジスタの少なくとも1つのゲート電極に、トランジスタのoffレベル電圧として前記半導体基板に印加される電圧を越える電圧または前記半導体基板に印加される電圧に対して−0.6V以下の電圧を、前記光電荷の蓄積期間を通して印加する駆動回路をさらに有する。
また、上記の問題点を解決するため、固体撮像装置の動作方法は、光を受光して光電荷を生成および蓄積するフォトダイオードと、前記フォトダイオードから光電荷を転送する転送トランジスタと、前記転送トランジスタを通じて前記光電荷が転送されるフローティングディフュージョンと、前記フローティングディフュージョンを介して前記フォトダイオードに接続して設けられ、蓄積動作時に前記フォトダイオードから溢れる光電荷を少なくとも前記転送トランジスタを通じて蓄積する蓄積容量素子と、前記フローティングディフュージョンと前記蓄積容量素子のポテンシャルを結合または分割する蓄積トランジスタと、前記蓄積容量素子または前記フローティングディフュージョンに接続され、前記蓄積容量素子及び/または前記フローティングディフュージョン内の光電荷を排出するためのリセットトランジスタとを有する画素が半導体基板にアレイ状に複数個集積された固体撮像装置の動作方法であって、前記光電荷の蓄積期間を通して、前記転送トランジスタ、前記蓄積トランジスタ及び前記リセットトランジスタの少なくとも1つのゲート電極に、トランジスタのoffレベル電圧として前記半導体基板に印加される電圧を越える電圧または前記半導体基板に印加される電圧に対して−0.6V以下の電圧を印加する。
上記の本発明の固体撮像装置の動作方法は、画素が半導体基板にアレイ状に複数個集積されており、各画素は、光を受光して光電荷を生成および蓄積するフォトダイオードと、フォトダイオードから光電荷を転送する転送トランジスタと、転送トランジスタを通じて光電荷が転送されるフローティングディフュージョンと、フローティングディフュージョンを介してフォトダイオードに接続して設けられ、蓄積動作時にフォトダイオードから溢れる光電荷を少なくとも転送トランジスタを通じて蓄積する蓄積容量素子と、フローティングディフュージョンと蓄積容量素子のポテンシャルを結合または分割する蓄積トランジスタと、蓄積容量素子またはフローティングディフュージョンに接続され、蓄積容量素子及び/またはフローティングディフュージョン内の光電荷を排出するためのリセットトランジスタとを有する構成となっている個体撮像装置において、光電荷の蓄積期間を通して、転送トランジスタ、蓄積トランジスタ及びリセットトランジスタの少なくとも1つのゲート電極に、トランジスタのoffレベル電圧として半導体基板に印加される電圧を越える電圧または半導体基板に印加される電圧に対して−0.6V以下の電圧を印加して動作させる。
上記の本発明の固体撮像装置の動作方法は、好適には、前記光電荷の蓄積期間中において、前記転送トランジスタ、前記蓄積トランジスタ及び前記リセットトランジスタの各ゲート電極に、前記半導体基板に印加される電圧を越える電圧または前記半導体基板に印加される電圧に対して−0.6V以下の電圧を印加する。
上記の本発明の固体撮像装置の動作方法は、好適には、前記ゲート電極に印加される電圧が、前記半導体基板に印加される電圧より0.3V以上高い電圧である。
あるいは好適には、前記ゲート電極に印加される電圧が、前記半導体基板に印加される電圧に対して−0.8V以下の電圧である。
上記の本発明の固体撮像装置の動作方法は、好適には、前記固体撮像装置において、前記転送トランジスタ、前記蓄積トランジスタ及び前記リセットトランジスタの少なくとも1つのゲート電極がp型ポリシリコンから形成され、前記p型ポリシリコンからなるゲート電極の下部において、前記半導体基板のp型ウェルの主面にチャネルとなるn型層が形成され、np型の埋め込みチャネル構造となっている。
さらに好適には、前記固体撮像装置において、前記フォトダイオード、前記転送トランジスタ、前記フローティングディフュージョン、前記蓄積容量素子、前記蓄積トランジスタ、及び前記リセットトランジスタにおいて、前記半導体基板のp型ウェルの主面にチャネルとなるn型層が形成され、np型の埋め込みチャネル構造が形成されている。
本発明の固体撮像装置は、広ダイナミックレンジ化した固体撮像装置において、光電荷の蓄積期間を通して、転送トランジスタ、蓄積トランジスタ及びリセットトランジスタの少なくとも1つのゲート電極に、トランジスタのoffレベル電圧として半導体基板に印加される電圧を越える電圧または半導体基板に印加される電圧に対して−0.6V以下の電圧が印加される構成とすることにより、フォトダイオードから溢れた分の光電子に対する暗電流成分を抑制することができる。
本発明の固体撮像装置の駆動方法は、広ダイナミックレンジ化した固体撮像装置において、光電荷の蓄積期間を通して、転送トランジスタ、蓄積トランジスタ及びリセットトランジスタの少なくとも1つのゲート電極に、トランジスタのoffレベル電圧として半導体基板に印加される電圧を越える電圧または半導体基板に印加される電圧に対して−0.6V以下の電圧を印加することにより、フォトダイオードから溢れた分の光電子に対する暗電流成分を抑制して、駆動することができる。
以下、本発明の固体撮像装置及びその動作方法の実施の形態について図面を参照して説明する。
第1実施形態
本実施形態に係る固体撮像装置はCMOSイメージセンサであり、図1は1画素(ピクセル)分の等価回路図である。
各画素は、光を受光して光電荷を生成および蓄積するフォトダイオードPD、フォトダイオードPDからの光電荷を転送する転送トランジスタTr1、転送トランジスタTr1を通じて光電荷が転送されるフローティングディフュージョンFD、蓄積動作時に前記フォトダイオードから溢れる光電荷を蓄積する蓄積容量素子CS、フローティングディフュージョンFDと蓄積容量素子CSのポテンシャルを結合または分割する蓄積トランジスタTr2、フローティングディフュージョンFDに接続して形成され、フローティングディフュージョンFD内の光電荷を排出するためのリセットトランジスタTr3、フローティングディフュージョンFD内の光電荷を電圧信号に増幅変換する増幅トランジスタTr4、および、増幅トランジスタに接続して形成され、画素を選択するための選択トランジスタTr5から構成されており、いわゆる5トランジスタ型のCMOSイメージセンサである。例えば、上記の5つのトランジスタはいずれもnチャネルMOSトランジスタからなる。
本実施形態に係るCMOSイメージセンサは、上記の構成の画素がアレイ状に複数個集積されており、各画素において、転送トランジスタTr1、蓄積トランジスタTr2、リセットトランジスタTr3のゲート電極に、φT、φS、φRの各駆動ラインが接続され、また、選択トランジスタTr5のゲート電極には行シフトレジスタから駆動される画素選択ラインSL(φX)が接続され、さらに、増幅トランジスタTr4の出力側ソース・ドレインに出力ラインVoutが接続され、列シフトレジスタにより制御されて電圧信号が出力される。
選択トランジスタTr5、駆動ラインφについては、画素の選択、非選択動作ができるように、フローティングディフュージョンFDの電圧を適宜な値に固定できればよいから、それらを省略することも可能である。
図2は本実施形態のCMOS固体撮像装置において、プレーナ型蓄積容量素子を採用した場合の画素(ピクセル)のレイアウト図の一例である。
フォトダイオードPD、蓄積容量素子CSおよび5つのトランジスタTr1〜Tr5を図のように配置し、さらにトランジスタTr1とトランジスタTr2の間のフローティングディフュージョンFDとトランジスタTr4のゲートを配線W1で接続し、さらにトランジスタTr2とトランジスタTr3の間の拡散層と蓄積容量素子CSの上部電極を配線W2で接続して、図1に示す本実施形態の等価回路図に相当する回路を実現することができる。
このレイアウトにおいて、転送トランジスタTr1のチャネルの幅は、フォトダイオードPD側で広く、フローティングディフュージョンFD側で狭くなるように形成されている。このため、フォトダイオードから溢れた電荷を効率よくフローティングディフュージョン側にオーバーフローさせることができる。一方、フローティングディフュージョンFD側で狭くすることで、フローティングディフュージョンFDの容量を小さくとることができ、フローティングディフュージョンFD中に蓄積した電荷に対する電位の変動幅を大きくとることができる。
図3は、本実施形態に係るCMOSイメージセンサの各画素の一部(フォトダイオードPD、転送トランジスタTr1、フローティングディフュージョンFD、蓄積トランジスタTr2および蓄積容量素子CS)における模式的断面図である。
例えば、n型シリコン半導体基板(n−sub)10にp型ウェル(p−well)11が形成されており、各画素および蓄積容量素子CS領域を区分するLOCOS法などによる素子分離絶縁膜(20,21,22)が形成され、さらに画素を分離する素子分離絶縁膜20の下方に相当するp型ウェル11中には、p+型分離領域12が形成されている。
p型ウェル11中にn型半導体領域13が形成され、その表層にp+型半導体領域14が形成され、このpn接合により電荷転送埋め込み型のフォトダイオードPDが構成されている。pn接合に適当なバイアスを印加して発生させた空乏層中に光LTが入射すると、光電効果により光電荷が生じる。
n型半導体領域13の端部においてp+型半導体領域14よりはみ出して形成された領域があり、この領域から所定の距離を離間してp型ウェル11の表層にフローティングディフュージョンFDとなるn+型半導体領域15が形成され、さらにこの領域から所定の距離を離間してp型ウェル11の表層にn+型半導体領域16が形成されている。
ここで、n型半導体領域13とn+型半導体領域15に係る領域において、p型ウェル11上面に酸化シリコンなどからなるゲート絶縁膜23を介してポリシリコンなどからなるゲート電極30が形成され、n型半導体領域13とn+型半導体領域15をソース・ドレインとし、p型ウェル11の表層にチャネル形成領域を有する転送トランジスタTr1が構成されている。
また、n+型半導体領域15とn+型半導体領域16に係る領域において、p型ウェル11上面に酸化シリコンなどからなるゲート絶縁膜24を介してポリシリコンなどからなるゲート電極31が形成され、n+型半導体領域15とn+型半導体領域16をソース・ドレインとし、p型ウェル11の表層にチャネル形成領域を有する蓄積トランジスタTr2が構成されている。
また、素子分離絶縁膜(21,22)で区分された領域において、p型ウェル11の表層に下部電極となるp+型半導体領域17が形成されており、この上層に酸化シリコンなどからなる容量絶縁膜25を介してポリシリコンなどからなる上部電極32が形成されており、これらから蓄積容量素子CSが構成されている。
転送トランジスタTr1、蓄積トランジスタTr2および蓄積容量素子CSを被覆して、酸化シリコンなどからなる絶縁膜が形成されており、n+型半導体領域15、n+型半導体領域16および上部電極32に達する開口部が形成され、n+型半導体領域15に接続する配線33と、n+型半導体領域16および上部電極32を接続する配線34がそれぞれ形成されている。
また、転送トランジスタTr1のゲート電極30には駆動ラインφTが接続して設けられており、また、蓄積トランジスタTr2のゲート電極31には駆動ラインφSが接続して設けられている。
上記の他の要素であるリセットトランジスタTr3、増幅トランジスタTr4、選択トランジスタTr5、各駆動ライン(φT,φS,φR,φX)および出力ラインoutについては、図1の等価回路図に示す構成となるように、図3に示す半導体基板10上の不図示の領域において構成されている。
図4は上記のフォトダイオードPD、転送トランジスタTr1、フローティングディフュージョンFD、蓄積トランジスタTr2および蓄積容量素子CSに相当する模式的なポテンシャル図である。
フォトダイオードPDは相対的に浅いポテンシャルの容量CPDを構成し、フローティングディフュージョンFDおよび蓄積容量素子CSは相対的に深いポテンシャルの容量(CFD、CS)を構成する。
ここで、転送トランジスタTr1および蓄積トランジスタTr2はトランジスタのon/offに応じて2準位を取りうる。
上記の転送トランジスタTr1および蓄積トランジスタTr2のoff電位としては、半導体基板に印加される電圧を越える電圧または半導体基板に印加される電圧に対して−0.6V以下の電圧(α)を印加する。
好ましくは、ゲート電極に印加される電圧が、半導体基板に印加される電圧より0.4V以上高い電圧とする。例えば、半導体基板には通常グラウンド電位が印加される場合にはα=+0.3Vとする。
あるいは、好ましくは、ゲート電極に印加される電圧が、半導体基板に印加される電圧に対して−0.8V以下の電圧とする。
図5は、転送トランジスタTr1におけるゲート電圧(V)に対する暗電流(pA/cm2)を測定した実験結果をプロットした図面であり、図中曲線aは60℃で測定した結果、曲線bは75℃で測定した結果である。実験では基板電位を0Vとして測定した。
図5から、ゲート電位を、半導体基板に印加される電圧を越える電圧または半導体基板に印加される電圧に対して−0.6V以下の電圧とすることで、暗電流が抑制できることがわかる。
特に、ゲート電位を+0.2V程度、あるいは−0.7V程度とすることで、暗電流はゲート電圧を基板電位と同じ0Vとしたときの1/10程度にまで小さくなり、さらに+0.3V以上、あるいは−0.8V以下とすることで、暗電流をさらに小さな値に抑制できる。
図5の結果は転送トランジスタTr1について測定した結果であるが、蓄積トランジスタTr2についても同様の結果である。
上記のように、光電荷の蓄積期間を通して、転送トランジスタTr1および蓄積トランジスタTr2のoff電位を半導体基板に印加される電圧を越える電圧または半導体基板に印加される電圧に対して−0.6V以下の電圧(α)とすることで、光電荷の蓄積期間にフォトダイオードから溢れた分の光電子に対する暗電流成分を抑制することができる。
上記のほか、リセットトランジスタTr3の下部において発生した暗電流も半分は蓄積容量素子側に流れ込むので、転送トランジスタTr1および蓄積トランジスタTr2と同様に、off電位を半導体基板に印加される電圧を越える電圧または半導体基板に印加される電圧に対して−0.6V以下の電圧(α)とすることで、暗電流の抑制に寄与できる。
光電荷の蓄積期間中において、転送トランジスタ、蓄積トランジスタ及びリセットトランジスタの各ゲート電極に、半導体基板に印加される電圧を越える電圧または半導体基板に印加される電圧に対して−0.6V以下の電圧(α)が印加される構成とすることが好ましい。
また、転送トランジスタ、蓄積トランジスタ及びリセットトランジスタのゲート電極のいずれか1つについて、印加されるoff電位が、半導体基板に印加される電圧を越える電圧または半導体基板に印加される電圧に対して−0.6V以下の電圧(α)となっていれば、暗電流を抑制できる本発明の効果を享受できる。
図1の等価回路図と図4のポテンシャル図で説明される本実施形態のCMOSイメージセンサの駆動方法について説明する。
図6は、駆動ライン(φT,φS,φR)に印加する電圧を、on/offの2準位で示したタイミングチャートである。ここで、各off電位は、上記のように(α)で示される、半導体基板に印加される電圧を越える電圧または半導体基板に印加される電圧に対して−0.6V以下の電圧とする。具体的には、α=+0.3Vとしている。
また、図7(A)〜(C)および図8(D)〜(F)はタイミングチャートの各タイミングにおけるポテンシャル図に相当する。
まず、1つのフィールド(1F)の始まりにおいて、φSをonとした状態でφT,φRをonとして、前フィールドで生じた光電荷を全て排出してリセットし、時刻T1においてφRをoff(α)として光電荷の蓄積を開始する。
このとき、図7(A)に示すように、φSがonとなっているのでCFDとCSが結合した状態となっており、リセット直後にはリセット動作に伴ういわゆるkTCノイズがCFD+CSに発生する。ここで、後述する図9中のφN2をonとして、このCFD+CSのリセットレベルの信号をノイズN2として読み出す。
ノイズN2を読み出した直後に、φSをoff(α)とする。
φがoff(α)に変化することで開始される蓄積時間の間、フォトダイオードPDにおいて生成される光電荷を蓄積する。このとき、φT及びφSのoff(α)の電位を、例えば+0.3Vなどの半導体基板に印加される電圧を越えた電位とすると、CPDとCFD間の障壁とCFDとCS間の障壁とがわずかに下がることになる。
電荷の蓄積が開始すると、光電荷はまずCPDに蓄積していき、光電子がCPDを飽和させる量以上である場合には、図7(B)に示すように、φTのoff(α)電位による障壁を乗り越えてCFDに蓄積されていく。
さらに、光電荷がまずCFDに蓄積してCFDを飽和させる量以上であると、φSのoff(α)電位による障壁を乗り越えてCSに蓄積されていく。
上記のようにして、CPDから溢れた光電荷は、この画素のCFD+CSに選択的に蓄積されていく。
このようにして、光電子がフォトダイオードPDを飽和させる量以下である場合にはCPDのみに光電荷が蓄積し、光電子がフォトダイオードPDを飽和させる量以上である場合にはCPDに加えてCFDに、さらにはCSにも光電荷が蓄積する。
図7(B)は、CPDが飽和しており、CPDに飽和前電荷QBが蓄積し、CFDに過飽和電荷QA1が蓄積し、過飽和電荷QA1がCFDを飽和させた場合には、さらに過飽和電荷QA2がCSに蓄積されていくことを示す。
次に、時刻T2において、図7(C)に示すように、図9中のφN1をonとして、過飽和電荷の一部QA1を保持しているCFDのレベルの信号をノイズN1として読み出す。
次に、図8(D)に示すように、ノイズN1を読み出した後に、φTをonとして、CPD中の飽和前電荷QBをCFDに転送し、元からCFDに保持されていた過飽和電荷の一部QA1と混合する。
ここで、CPDのポテンシャルがCFDよりも浅く、転送トランジスタの準位がCPDより深くなっているので、CPD中にあった飽和前電荷QBを全てCFDに転送する完全電荷転送を実現できる。
次に、時刻T3においてφTをoff(α)に戻し、図9中のφS1+N1をonとして、CFDに転送された飽和前電荷QB から飽和前電荷信号S1を読み出す。但し、CFDには飽和前電荷QBと過飽和電荷の一部QA1の和の電荷が存在しており、実際に読みだされるのはS1+N1となる。図8(D)は、φTをoff(α)に戻す前の状態を示している。
ここで、CPD中にあった飽和前電荷QBが転送されてCFDから溢れた場合には、さらにCSへと溢れて蓄積されていく。
次に、φS,φTをonとすることでCFDとCSのポテンシャルを結合させ、図8(E)に示すように、CFD中の飽和前電荷QBと過飽和電荷の一部QA1の和の電荷と、CS中の過飽和電荷の一部QA2を混合する。これにより、CFDとCSの結合したポテンシャル中に飽和前電荷QBと全過飽和電荷QAの和の信号が保持された状態となる。
ここで、時刻T4においてφTをoff(α)に戻し、図9中のφS1'+S2'+N2をonとして、CFD+CSに広がる飽和前電荷QB+過飽和電荷QAから飽和前電荷信号S1と過飽和電荷信号S2の和の信号を読み出す。但し、ここではCFD+CSノイズが乗っており、さらにCFD+CSに広がった電荷から読み取っていることから、実際に読みだされるのはS1’+S2’+N2(S1’とS2’はそれぞれCFDとCSの容量比率によって縮小変調されたS1とS2の値)となる。図8(E)は、φTをoff(α)に戻す前の状態を示している。
以上で1つのフィールド(1F)が終了し、次のフィールドに移って、φSをonとした状態でφT,φRをonとして、図16(F)に示すように、前のフィールドで生じた光電荷を全て排出してリセットする。
本実施形態の固体撮像装置は、転送トランジスタ、蓄積トランジスタ及びリセットトランジスタの少なくとも1つのゲート電極に、トランジスタのoffレベル電圧として半導体基板に印加される電圧を越える電圧または半導体基板に印加される電圧に対して−0.6V以下の電圧(α)を、光電荷の蓄積期間を通して印加するものであり、上記のような電圧印加タイミングを実施するための駆動回路をさらに有することが好ましい。
次に、上記の構成の画素をアレイ状に集積したCMOSイメージセンサ全体の回路構成について説明する。
図9は本実施形態のCMOSイメージセンサの全体の回路構成を示す等価回路図である。
複数個(図面上は代表して4個)の画素(Pixel)がアレイ状に配置されており、各画素(Pixel)には行シフトレジスタSRVで制御された駆動ライン(φT,φS,φR,φX)と、電源VDDおよびグラウンドGNDなどが接続されている。
各画素(Pixel)からは、列シフトレジスタSRHおよび駆動ライン(φS1+N1,φN1,φS1'+S2'+N2,φN2)で制御され、上述のように、飽和前電荷信号(S1)+CFDノイズ(N1)、CFDノイズ(N1)、変調された飽和前電荷信号(S’)+変調された過飽和電荷信号(S2’)+CFD+CSノイズ(N2)およびCFD+CSノイズ(N2)の4つの値がそれぞれのタイミングで各出力ラインに出力される。
ここで、飽和前電荷信号(S1)+CFDノイズ(N1)とCFDノイズ(N1)の各出力端部分CTaは、以下に説明するようにこれらの差分を取ることから、差動アンプDC1を含む回路CTbをCMOSイメージセンサチップ上に形成しておいてもよい。
図10は、上記のように出力された飽和前電荷信号(S1)+CFDノイズ(N1)、CFDノイズ(N1)、変調された飽和前電荷信号(S’)+変調された過飽和電荷信号(S2’)+CFD+CSノイズ(N2)およびCFD+CSノイズ(N2)の4つの信号の処理を行う回路である。
上記の出力から、飽和前電荷信号(S1)+CFDノイズ(N1)とCFDノイズ(N1)を差動アンプDC1に入力し、これらの差分を取ることでCFDノイズ(N1)をキャンセルし、飽和前電荷信号(S1)が得られる。飽和前電荷信号(S1)は、必要に応じて設けられるA/DコンバータADC1によりデジタル化してもよく、ADC1を設けずにアナログ信号のままでもよい。
一方、変調された飽和前電荷信号(S1’)+変調された過飽和電荷信号(S2’)+CFD+CSノイズ(N2)とCFD+CSノイズ(N2)を差動アンプDC2に入力し、これらの差分を取ってCFD+CSノイズ(N2)をキャンセルし、さらにアンプAPによりCFDとCSの容量比率によって復元して飽和前電荷信号(S1)と同じゲインに調整することで、飽和前電荷信号と過飽和電荷信号の和(S1+S2)が得られる。S1’+S2’N2信号とN2信号は、差動アンプDC2に入力する前に、必要に応じて設けられるA/DコンバータADC2,3によりそれぞれデジタル化してもよく、あるいはADC2,3を設けずにアナログ信号のまま差動アンプDC2に入力してもよい。
ここで、図6のタイミングチャートに示すように、CFD+CSノイズ(N2)は他の信号に比べて相対的に早く取得されるので、他の信号が取得されるまで記憶手段であるフレームメモリFMに一旦格納しておき、他の信号が取得されるタイミングでフレームメモリFMから読みだし、以下の処理を行うようにする。
上記の変調された飽和前電荷信号(S1’)+変調された過飽和電荷信号(S2’)の復元について説明する。
1’、S2’、α(CFDからCFD+CSへの電荷分配比)は以下の数式により表される。
1’=S1×α (1)
2’=S2×α (2)
α=CFD/(CFD+CS) (3)
従って、CFDとCSの値から上記式(3)よりαを求め、それを上記式(1)および(2)に代入することで、S1+S2に復元し、別途取得されたS1と同じゲインに調整することができる。
次に、図10に示すように、上記のように得られたS1とS1+S2のどちらか一方を選択して最終的な出力とする。
これには、まず、S1をコンパレータCPに入力し、予め設定した基準電位V0と比較する。一方、S1とS1+S2はセレクタSEに入力され、上記のコンパレータCPの出力に応じて、S1とS1+S2のどちらかが選択されて出力される。基準電位V0はフォトダイオードPDの容量に応じて飽和する前の電位が選択され、例えば0.3V程度とする。
即ち、S1からV0を引いて負となれば、即ち、S1がV0よりも小さければ、フォトダイオードPDは飽和していないと判断され、S1が出力される。
逆に、S1からV0を引いて正となれば、即ち、S1がV0よりも大きければ、フォトダイオードPDは飽和していると判断され、S1+S2が出力される。
例えば、この出力までをCMOSイメージセンサチップCH上に形成し、差動アンプDC1およびフレームメモリFM以降の回路を外付けで実現する。また、上記のように差動アンプDC1についてはCMOSイメージセンサチップCH上に形成してもよい。
また、差動アンプDC1およびフレームメモリFM以降の回路については、取り扱うアナログデータが大きくなることから、差動アンプDC1およびフレームメモリFMに入力する前にA/D変換を行い、差動アンプDC1およびフレームメモリFM以降をデジタル処理することが好ましい。この場合、用いるA/Dコンバータの入力レンジに合わせて、予め不図示のアンプにより増幅しておくことが好ましい。
上記のように、本実施形態のCMOSイメージセンサにおいては、1つの画素あたり、1フィールド毎に、飽和前電荷信号(S1)と飽和前電荷信号と過飽和電荷信号の和(S1+S2)の2つの信号が得られることになり、実際にフォトダイオードPD(CPD)が飽和あるいはそれに近い状態であったかどうか判断して、S1とS1+S2のどちらかを選択することになる。
図11(A)は上記のようにして容量CFDを用いたときに得られる電荷数を相対光量に対してプロットした図であり、これは信号S1に相当する。一方、図11(B)は容量CFD+CSを用いたときに得られる電荷数を相対光量に対してプロットした図であり、これは信号S1+S2に相当する。
例えば、基準電位V0(例えば0.3V)として、これより低照度側では図11(A)で示される信号S1を用い、高照度側では図11(B)で示される信号S1+S2を用いる。
このとき、両グラフにおいて低照度領域にノイズNoiseが現れるが、これは信号S1の方が信号S1+S2よりも小さく、低照度側では信号S1を採用するのでノイズレベルを高くしてしまうという問題がない。
また、CFDの飽和電位は画素毎にばらつきを有しており、電荷数で1×104〜2×104程度でばらついているが、この領域に入る前にCFD+CSを用いた信号S1+S2に切り換えてしまうので、CFDの飽和電位のばらつきの影響を受けないで済むという利点がある。
また、例え基準電位V0がばらついても、基準電位の近傍一帯でCFDの電荷数とCFD+CSの電荷数は一致するので、基準電位付近においては、信号Sを用いても、信号S+Sを用いても、問題はない。
図11(C)は、図11(A)に示す容量CFDを用いたときのフローティングディフュージョンの電圧を相対光量に対してプロットしたグラフ(CFDと表示)と、図11(B)に示す容量CFD+CSを用いたときのフローティングディフュージョンの電圧を相対光量に対してプロットしたグラフ(CFD+CSと表示)を重ねて示した図である。それぞれ、図11(A)と図11(B)に示すグラフを電荷数から電圧に変換したものに対応する。
ただし、容量CFD+CSを用いると、同じ光量を照射して同じ電荷数を得てもCSの分容量値が大きくなっているため、変換される電圧はその分低くなる。
例えば、上記のように基準電位0.3Vを超えるまでの低照度側ではCFDで表示したグラフの信号S1を用い、0.3Vを超える高照度側では、CFD+CSと表示したグラフの信号S+Sに切り替えて用いる。
本実施形態のCMOSセンサは、広ダイナミックレンジ化した固体撮像装置において、光電荷の蓄積期間を通して、転送トランジスタ、蓄積トランジスタ及びリセットトランジスタの少なくとも1つのゲート電極に、トランジスタのoffレベル電圧として半導体基板に印加される電圧を越える電圧または半導体基板に印加される電圧に対して−0.6V以下の電圧が印加される構成とすることにより、フォトダイオードから溢れた分の光電子に対する暗電流成分を抑制することができる。
本実施形態のCMOSイメージセンサの動作方法によれば、広ダイナミックレンジ化した固体撮像装置において、光電荷の蓄積期間を通して、転送トランジスタ、蓄積トランジスタ及びリセットトランジスタの少なくとも1つのゲート電極に、トランジスタのoffレベル電圧として半導体基板に印加される電圧を越える電圧または半導体基板に印加される電圧に対して−0.6V以下の電圧を印加することにより、フォトダイオードから溢れた分の光電子に対する暗電流成分を抑制して、駆動することができる。
第2実施形態
第1実施形態において、光電荷の蓄積期間を通して、転送トランジスタ、蓄積トランジスタ及びリセットトランジスタの少なくとも1つのゲート電極に、トランジスタのoffレベル電圧として、半導体基板に印加される電圧に対して−0.6V以下の電圧が印加される構成について示した。
例えば、半導体基板に印加される電圧がグラウンド電位である場合、ゲート電極には−0.6V以下の電圧を印加することになる。
本実施形態においては、半導体基板に印加される電圧がグラウンド電位である場合、ゲート電極には−0.6V以下の電圧を印加する代わりに、ゲート電極にグラウンド電位を印加し、半導体基板に+0.6V以上の電位、例えば1〜3Vを印加するものである。
暗電流の発生は半導体基板とゲート電極の相対電位に依存するので、上記のようにして負の電位を回路に組み込まなくても、第1実施形態と同等に、フォトダイオードから溢れた分の光電子に対する暗電流成分を抑制することができるという効果を得ることができる。
第3実施形態
図12(A)及び(B)は本実施形態に係るCMOSセンサに係る、フォトダイオードPD、転送トランジスタTr1及びフローティングディフュージョンFDまでの構成の模式断面図である。
本実施形態においては、転送トランジスタTr1のゲート電極30をPポリシリコンで構成する。これにより、Pポリシリコンの仕事関数に起因して、実効的に電位が1V程度下がり、第1実施形態と同等に、フォトダイオードから溢れた分の光電子に対する暗電流成分を抑制することができるという効果を得ることができる。
図12(A)の場合には、ゲート電極30下部において、表層部にチャネルとなるn型層51が形成され、np型の埋め込みチャネル構造とする。
一方、図12(B)の場合には、Pポリシリコンのゲート電極直下の領域が空乏化するのを避けるために、ゲート電極30下部において表層部にp型層50を設け、p型層より深い領域にチャネルとなる埋め込みのn型層51が形成され、pnp型の接合トランジスタを構成し、埋め込みチャネル構造とする。ここでは、n+型半導体領域15の表層部分にもp型層15aが形成されてpnp型の接合トランジスタを構成されている。
図12(C)は、図12(A)及びB)に示す構成のポテンシャル図である。例えばフォトダイオード領域を+3V、フローティングディフュージョン領域を+5Vとするとき、ゲート電極下部領域に+1Vの障壁を形成する。ゲート電極に電圧を印加して障壁を消失させることで、光電荷の転送をスムーズに行うことができる。
転送トランジスタのほかに、蓄積トランジスタ及びリセットトランジスタに上記の構成を採用してもよい。
第4実施形態
図13(A)は、本実施形態に係るフローティングディフュージョン部分の断面図であり、図2中のX−X’に相当する断面図である。
本実施形態の固体撮像装置においては、例えば、フォトダイオード、転送トランジスタ、フローティングディフュージョン、蓄積容量素子、蓄積トランジスタ、及びリセットトランジスタにおいて、半導体基板のp型ウェル11において、表面にp型層60が形成され、p型層60より深い領域にチャネルとなるn+型半導体領域15が形成され、pnp型の埋め込みチャネル構造が形成されている。
フォトダイオード、転送トランジスタ、フローティングディフュージョン、蓄積容量素子、蓄積トランジスタ、及びリセットトランジスタまでを埋め込みチャネル型にして、電荷の移動をスムーズにすることができる。
ここで、活性領域を区分するLOCOSなどの素子分離絶縁膜61が形成され、素子分離絶縁膜61の側面を覆うようにしてp型層62が形成された構成とする。
また、フローティングディフュージョンFDを被覆して、酸化シリコンなどからなる絶縁膜が形成されており、n+型半導体領域15に接続する開口部が形成され、n+型半導体領域15の表層部分における開口部の領域にはn型コンタクト層63が形成され、さらにその表面にシリサイド層64が形成され、コンタクトホール内に埋め込まれたプラグを一体にして絶縁層の上層に、増幅トランジスタへ接続する配線33が形成されている。
図13(B)は図13(A)に示す構成のフローティングディフュージョンにおいて駆動時に形成される空乏層Vの状態を示す模式図である。
フローティングディフュージョンFDと蓄積容量素子CS内の電荷を排出するリセット時に、チャネルが空乏化しないように設計されていることが好ましい。
本発明は上記の説明に限定されない。
例えば、1画素あたりのトランジスタが5個のCMOSセンサについて説明しているが、これ以上の数のトランジスタを有するCMOSセンサにも適用可能である。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことが可能である。
本発明の固体撮像装置は、デジタルカメラやカメラ付き携帯電話などに搭載されるCMOSイメージセンサやCCDイメージセンサなどの広いダイナミックレンジが望まれているイメージセンサに適用できる。
本発明の固体撮像装置の動作方法は広いダイナミックレンジが望まれているイメージセンサの動作方法に適用できる。
図1は本発明の第1実施形態に係るCMOSイメージセンサの1画素分の等価回路図である。 図2は本発明の第1実施形態に係るCMOSイメージセンサにおいてプレーナ型蓄積容量素子を採用した場合の約1画素分のレイアウト図の一例である。 図3は本発明の第1実施形態に係るCMOSイメージセンサの各画素の一部における模式的断面図である。 図4は本発明の第1実施形態に係るCMOSイメージセンサのフォトダイオード〜蓄積容量素子に相当する模式的なポテンシャル図である。 図5は第1実施形態に係るCMOSイメージセンサの転送トランジスタにおけるゲート電圧(V)に対する暗電流(pA/cm2)を測定した実験結果をプロットした図面である。 図6は第1実施形態に係るCMOSイメージセンサの駆動ラインに印加する電圧を、on/offの2準位で示したタイミングチャートである。 図7(A)〜(C)は第1実施形態に係るCMOSイメージセンサのフォトダイオード〜蓄積容量素子に相当する模式的なポテンシャル図である。 図8(D)〜(F)は第1実施形態に係るCMOSイメージセンサのフォトダイオード〜蓄積容量素子に相当する模式的なポテンシャル図である。 図9は本発明の第1実施形態のCMOSイメージセンサの全体の回路構成を示す等価回路図である。 図10は飽和前電荷信号+CFDノイズ、CFDノイズ、変調された過飽和電荷信号+CFD+CSノイズおよびCFD+CSノイズの4つの信号の処理を行う回路である。 図11(A)および図11(B)はそれぞれ容量CFDまたは容量CFD+CSを用いたときに得られる電荷数を相対光量に対してプロットした図であり、図11(C)は、図11(A)と図11(B)の電荷数を電圧に変換して相対光量に対してプロットして重ねて示したグラフである。 図12(A)及び(B)は本発明の第3実施形態のCMOSセンサに係るフォトダイオード〜フローティングディフュージョンまでの構成の模式断面図であり、図12(C)は図12(A)及び(B)に示す構成のポテンシャル図である。 図13(A)は本発明の第4実施形態のCMOSセンサに係るフローティングディフュージョン部分の断面図であり、図13(B)は図13(A)に示す構成のフローティングディフュージョンにおいて駆動時に形成される空乏層の状態を示す模式図である。
符号の説明
10…n型半導体基板、11…p型ウェル、12…p+型分離領域、13…n型半導体領域、14,17…p+型半導体領域、15,16…n+型半導体領域、15a…p型層、20,21,22…素子分離絶縁膜、23,24…ゲート絶縁膜、25…容量絶縁膜、30,31…ゲート電極、32…上部電極、33,34…配線、50…p型層、51…n型層、60…p型層6、61…素子分離絶縁膜、62…p型層、63…n型コンタクト層、64…シリサイド層、ADC1〜3…A/Dコンバータ、AP…アンプ、CFD,CPD,C…容量、CS…蓄積容量素子、CH…チップ、CP…コンパレータ、CTa,CTb…回路、DC1,DC2…差動アンプ、FD…フローティングディフュージョン、FM…フレームメモリ、GND…グラウンド、LT…光、N1…CFDのリセットレベルの信号(ノイズ)、N2…CFD+CSのリセットレベルの信号(ノイズ)、Noise…ノイズ、out…出力(ライン)、PD…フォトダイオード、Pixel…画素、QA…過飽和電荷、QA1,QA2…過飽和電荷の一部、QB…飽和前電荷、S1…飽和前電荷信号、S1’…変調された飽和前電荷信号、S2…過飽和電荷信号、S2’…変調された過飽和電荷信号、SE…セレクタ、SL…選択ライン、SRH…列シフトレジスタ、SRV…行シフトレジスタ、T1〜T4…時刻、Tr1…転送トランジスタ、Tr2…蓄積トランジスタ、Tr3…リセットトランジスタ、Tr4…増幅トランジスタ、Tr5…選択トランジスタ、VDD…電源電圧、φT,φS,φR,φX,φS1+N1,φN1,φS1'+S2'+N2,φN2,φV1,φV2…駆動ライン

Claims (15)

  1. 光を受光して光電荷を生成および蓄積するフォトダイオードと、
    前記フォトダイオードから光電荷を転送する転送トランジスタと、
    前記転送トランジスタを通じて前記光電荷が転送されるフローティングディフュージョンと、
    前記フローティングディフュージョンを介して前記フォトダイオードに接続して設けられ、蓄積動作時に前記フォトダイオードから溢れる光電荷を少なくとも前記転送トランジスタを通じて蓄積する蓄積容量素子と、
    前記フローティングディフュージョンと前記蓄積容量素子のポテンシャルを結合または分割する蓄積トランジスタと、
    前記蓄積容量素子または前記フローティングディフュージョンに接続され、前記蓄積容量素子及び/または前記フローティングディフュージョン内の光電荷を排出するためのリセットトランジスタと
    を有する画素が半導体基板にアレイ状に複数個集積されており、
    前記光電荷の蓄積期間を通して、前記転送トランジスタ、前記蓄積トランジスタ及び前記リセットトランジスタの少なくとも1つのゲート電極に、トランジスタのoffレベル電圧として前記半導体基板に印加される電圧を越える電圧または前記半導体基板に印加される電圧に対して−0.6V以下の電圧が印加される
    固体撮像装置。
  2. 前記光電荷の蓄積期間中において、前記転送トランジスタ、前記蓄積トランジスタ及び前記リセットトランジスタの各ゲート電極に、前記半導体基板に印加される電圧を越える電圧または前記半導体基板に印加される電圧に対して−0.6V以下の電圧が印加される
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記ゲート電極に印加される電圧が、前記半導体基板に印加される電圧より0.3V以上高い電圧である
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  4. 前記ゲート電極に印加される電圧が、前記半導体基板に印加される電圧に対して−0.8V以下の電圧である
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  5. 前記転送トランジスタ、前記蓄積トランジスタ及び前記リセットトランジスタの少なくとも1つのゲート電極がp型ポリシリコンから形成され、前記p型ポリシリコンからなるゲート電極の下部において、前記半導体基板のp型ウェルの主面にチャネルとなるn型層が形成され、np型の埋め込みチャネル構造となっている
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  6. 前記フォトダイオード、前記転送トランジスタ、前記フローティングディフュージョン、前記蓄積容量素子、前記蓄積トランジスタ、及び前記リセットトランジスタにおいて、前記半導体基板のp型ウェルの主面にチャネルとなるn型層が形成され、np型の埋め込みチャネル構造が形成されている
    請求項5に記載の固体撮像装置。
  7. 前記転送トランジスタ、前記蓄積トランジスタ及び前記リセットトランジスタの少なくとも1つのゲート電極がp型ポリシリコンから形成され、前記p型ポリシリコンからなるゲート電極の下部において、前記半導体基板のp型ウェルの主面にp型層が形成され、前記p型層より深い領域にチャネルとなるn型層が形成され、pnp型の埋め込みチャネル構造となっている
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  8. 前記フォトダイオード、前記転送トランジスタ、前記フローティングディフュージョン、前記蓄積容量素子、前記蓄積トランジスタ、及び前記リセットトランジスタにおいて、前記半導体基板のp型ウェルの主面にp型層が形成され、前記p型層より深い領域にチャネルとなるn型層が形成され、pnp型の埋め込みチャネル構造が形成されている
    請求項7に記載の固体撮像装置。
  9. 前記転送トランジスタ、前記蓄積トランジスタ及び前記リセットトランジスタの少なくとも1つのゲート電極に、トランジスタのoffレベル電圧として前記半導体基板に印加される電圧を越える電圧または前記半導体基板に印加される電圧に対して−0.6V以下の電圧を、前記光電荷の蓄積期間を通して印加する駆動回路をさらに有する
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  10. 光を受光して光電荷を生成および蓄積するフォトダイオードと、前記フォトダイオードから光電荷を転送する転送トランジスタと、前記転送トランジスタを通じて前記光電荷が転送されるフローティングディフュージョンと、前記フローティングディフュージョンを介して前記フォトダイオードに接続して設けられ、蓄積動作時に前記フォトダイオードから溢れる光電荷を少なくとも前記転送トランジスタを通じて蓄積する蓄積容量素子と、前記フローティングディフュージョンと前記蓄積容量素子のポテンシャルを結合または分割する蓄積トランジスタと、前記蓄積容量素子または前記フローティングディフュージョンに接続され、前記蓄積容量素子及び/または前記フローティングディフュージョン内の光電荷を排出するためのリセットトランジスタとを有する画素が半導体基板にアレイ状に複数個集積された固体撮像装置の動作方法であって、
    前記光電荷の蓄積期間を通して、前記転送トランジスタ、前記蓄積トランジスタ及び前記リセットトランジスタの少なくとも1つのゲート電極に、トランジスタのoffレベル電圧として前記半導体基板に印加される電圧を越える電圧または前記半導体基板に印加される電圧に対して−0.6V以下の電圧を印加する
    固体撮像装置の動作方法。
  11. 前記光電荷の蓄積期間中において、前記転送トランジスタ、前記蓄積トランジスタ及び前記リセットトランジスタの各ゲート電極に、前記半導体基板に印加される電圧を越える電圧または前記半導体基板に印加される電圧に対して−0.6V以下の電圧を印加する
    請求項10に記載の固体撮像装置の動作方法。
  12. 前記ゲート電極に印加される電圧が、前記半導体基板に印加される電圧より0.3V以上高い電圧である
    請求項10に記載の固体撮像装置の動作方法。
  13. 前記ゲート電極に印加される電圧が、前記半導体基板に印加される電圧に対して−0.8V以下の電圧である
    請求項10に記載の固体撮像装置の動作方法。
  14. 前記固体撮像装置において、前記転送トランジスタ、前記蓄積トランジスタ及び前記リセットトランジスタの少なくとも1つのゲート電極がp型ポリシリコンから形成され、前記p型ポリシリコンからなるゲート電極の下部において、前記半導体基板のp型ウェルの主面にチャネルとなるn型層が形成され、np型の埋め込みチャネル構造となっている
    請求項10に記載の固体撮像装置の動作方法。
  15. 前記固体撮像装置において、前記フォトダイオード、前記転送トランジスタ、前記フローティングディフュージョン、前記蓄積容量素子、前記蓄積トランジスタ、及び前記リセットトランジスタにおいて、前記半導体基板のp型ウェルの主面にチャネルとなるn型層が形成され、np型の埋め込みチャネル構造が形成されている
    請求項14に記載の固体撮像装置の動作方法。
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