JP2007309148A - 多重放電点火装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エネルギ蓄積手段へのエネルギの蓄積の指示と多重放電の指示とを受け取るためのインターフェースの簡素化を図りつつも多重放電を適切に行うことのできる多重放電点火装置を提供する。
【解決手段】蓄積指示信号IGtiに基づきスイッチング回路24によってスイッチング素子14がオン操作されることでエネルギ蓄積コイル12にエネルギが蓄積される。その後、蓄積指示信号IGtiの立ち下がりから放電指示信号IGwの立ち下がりまで、スイッチング素子14及びスイッチング素子Triの交互のオン・オフ操作により、エネルギ蓄積コイル12のエネルギが放電される。これら蓄積指示信号IGti及び放電指示信号IGwは、統合信号IGiに基づき生成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、点火コイルの1次側に放出するためのエネルギを蓄積するエネルギ蓄積手段と、前記一次側を介して形成される閉ループ回路を開閉するスイッチング素子とを備え、該スイッチング素子の複数回の操作により前記エネルギ蓄積手段のエネルギを前記点火コイルの1次側に複数回放出することで、前記点火コイルの2次側と接続される点火プラグを介した放電を行う内燃機関の多重放電点火装置に関する。
この種の多重放電点火装置としては、例えば下記特許文献1に見られるように、点火コイルへの放電に先立ち、電気エネルギを蓄積する旨の指示をする蓄積指示信号と、点火コイルに電流を複数回放電させる多重放電を行う期間を指示する放電指示信号とを、内燃機関の制御装置(ECU)から取り込むものも提案されている。この装置によれば、蓄積指示信号による指示によりエネルギの蓄積期間を適切に確保することができるとともに、内燃機関の回転速度に応じて放電指示信号による指示期間を可変設定することで、多重放電を適切に行うことができる。
ただし、上記多重放電点火装置の場合、ECUから蓄積指示信号と放電指示信号との2つの信号を取り込む必要がある。このため、ECUと当該点火装置とを接続する信号線の数の増加や、点火装置のコネクタ数の増加が無視できない。特に点火装置にあっては、通常、点火の異常の有無を示すフェール信号を生成してECUに出力する機能等を備えるため、点火装置及びECU間の信号線の数や、点火装置のコネクタ数は多くならざるを得ない。
特許第2811781号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、エネルギ蓄積手段へのエネルギの蓄積の指示と多重放電の指示とを受け取るためのインターフェースの簡素化を図りつつも多重放電を適切に行うことのできる多重放電点火装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
請求項1記載の発明は、前記複数回の放電に先立ち前記エネルギ蓄積手段によるエネルギの蓄積を指示する情報及び前記複数回の放電を行う期間を指示する情報が重畳された統合信号が入力され、該統合信号に基づき、前記複数回の放電に先立ち前記エネルギ蓄積手段によるエネルギの蓄積を指示する蓄積指示信号と、前記複数回の放電を行う期間を指示する放電指示信号とを生成する生成手段を備えることを特徴とする。
上記構成では、生成手段を備えることで、上記2つの指示情報が重畳された統合信号に基づき、蓄積指示信号及び放電指示信号を生成することができる。このため、上記2つの指示情報を受け取るためのインターフェースの簡素化を図りつつも多重放電を適切に行うことができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記統合信号は、第1及び第2のパルスの合成信号であることを特徴とする。
上記構成によれば、統合信号は、2つの立ち上がりエッジ及び2つの立ち下がりエッジを有する。このため、エネルギの蓄積の開始、放電の開始、放電の終了の3つの指示にかかる情報を統合信号に適切に重畳することができる。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記生成手段は、前記第1のパルスの立ち上がりエッジから前記第2のパルスの立ち上がりエッジまでの期間を前記蓄積指示信号の立ち上がり期間とし、前記第2のパルスの立ち上がりエッジから前記第2のパルスの立ち下がりエッジまでの期間を前記放電指示信号の立ち上がり期間とするものであることを特徴とする。
上記構成によれば、低電圧側を基準とする立ち上がりパルスとして統合信号を構成することで、蓄積指示信号及び放電指示信号を適切に生成することができる。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記生成手段は、前記蓄積指示信号の反転信号を前記統合信号の立ち上がりエッジに同期してラッチするラッチ手段を備え、該ラッチ手段の出力によって前記蓄積指示信号を生成することを特徴とする。
上記構成では、第1のパルスの立ち上がりエッジ及び第2のパルスの立ち上がりエッジを蓄積指示信号の反転タイミングとすることができるため、第1のパルスの立ち上がりエッジから第2のパルスの立ち上がりエッジまでを蓄積指示信号のパルス幅とすることができる。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記生成手段は、前記蓄積指示信号の立ち下がりエッジを前記放電指示信号の立ち上がりエッジとして決定する手段と、前記第2のパルスの立ち下がりエッジを前記放電指示信号の立ち下がりエッジとして決定する手段とを備えることを特徴とする。
上記構成では、低電圧側を基準とする立ち上がりパルスとして統合信号を構成することで、放電指示信号の立ち上がり期間を適切に定めることができる。
請求項6記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記生成手段は、前記統合信号の立ち上がりに対し所定量だけ遅延したタイミングから前記統合信号の立ち下がりに対し所定量だけ遅延したタイミングまでの期間に渡って立ち上がるマスク信号を生成するマスク手段と、前記マスク信号によりマスクがされていないときの前記統合信号の立ち上がりエッジを前記蓄積指示信号の立ち上がりエッジとする手段とを備えることを特徴とする。
上記構成では、マスク手段を備えることで、第1及び第2のパルスからなる統合信号を用いるにもかかわらず、第1のパルスの立ち上がりエッジのみを蓄積指示信号の立ち上がりエッジとすることができる。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記マスク手段は、第1の定電流源及びコンデンサの直列接続体と、該直列接続体を開閉する第1のスイッチング素子と、前記第1の定電流源及び前記コンデンサの接続点と接地とを接続する第2の定電流源と、該第2の定電流源及び接地間を開閉する第2のスイッチング素子と、前記コンデンサの電圧及び基準電圧を比較する比較器とを備え、前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子にはそれぞれ前記統合信号及び該統合信号の論理反転信号が印加されることを特徴とする。
上記構成によれば、第1のパルスの立ち上がり期間に渡って第1の電流源からコンデンサに電荷が蓄積されるため、第1のパルスの立ち上がりから所定量の遅延後、コンデンサの電圧が基準電圧を上回る。その後、第1のパルスが立ち下がってから第2のパルスが立ち上がるまでの期間に渡って第2の電流源と接地とが導通される。このため、コンデンサの電圧が低下する。しかし、第1のパルスと第2のパルスの間の期間を短くとることで、この期間内にコンデンサの電圧が基準電圧を下回ることを回避することもできる。したがって、上記構成によれば、統合信号の立ち上がりに対して所定量遅延したタイミングから統合信号の立ち下がりに対して所定量遅延したタイミングまでの期間のパルス幅を有するマスク信号を生成することができる。
請求項8記載の発明は、請求項1〜4,6,7のいずれかに記載の発明において、前記生成手段は、前記統合信号の立ち上がりタイミングを遅延させた遅延信号を生成する遅延手段と、前記遅延信号の立ち下がりエッジを前記放電指示信号の立ち下がりエッジとする手段とを備えることを特徴とする。
上記構成では、遅延信号が統合信号の立ち上がりエッジを遅延させるものであるため、第2のパルスの立ち上がりに基づき多重放電を開始する(点火を開始する)場合、遅延信号に点火開始に伴うノイズが重畳することを好適に回避することができる。このため、遅延信号にノイズが重畳することによって遅延信号が一時的に立ち下がることを好適に回避することができるため、遅延信号の立ち下がりに基づき、放電信号の立ち下がりを好適に定めることができる。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明において、前記遅延手段は、定電流源及びコンデンサの直列接続体と、該接続体の接続点の電圧及び基準電圧を比較する比較器とを備え、前記接続点に前記統合信号が印加されることを特徴とする。
上記構成では、統合信号が立ち上がることでコンデンサの電圧が上昇し、やがて基準電圧を上回る。ただし、統合信号が立ち上がってから基準電圧が上回るまでの間には遅延が生じる。このため、上記構成によれば、遅延信号を適切に生成することができる。
請求項10記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記統合信号は、単一のパルスと該単一のパルスよりもパルス幅の狭い1又は複数の狭パルスからなることを特徴とする。
上記構成では、統合信号を複数のパルスから構成することで、統合信号に3つ以上の情報を重畳させることができる。しかも、統合信号が複数のパルスから構成されているにもかかわらず、単一のパルスと狭パルスとのパルス幅の相違に基づき、単一のパルスと狭パルスとを識別することができる。したがって、上記構成によれば、3つ以上の情報の重畳された統合信号について、これら情報を適切に取り出すことができる。
請求項11記載の発明は、請求項10記載の発明において、前記生成手段は、前記統合信号のうち所定以上のパルス幅を有する信号を透過させて前記蓄積指示信号として出力するフィルタ手段と、前記統合信号の論理反転信号がフィルタ処理された信号の立ち上がりエッジを前記放電指示信号の立ち下がりエッジとする放電指示信号生成手段とを備えることを特徴とする。
上記構成によれば、フィルタ手段を備えることで、単一のパルスに基づき蓄積指示信号を適切に生成することができる。また、上記構成によれば、放電指示信号生成手段によって、狭パルスの最終端部から所定量遅延したタイミングを放電指示信号の立ち下がりエッジとすることができる。
請求項12記載の発明は、請求項11記載の発明において、前記フィルタ手段は、定電流源及びコンデンサの直列接続体と、該接続体の接続点の電圧及び基準電圧を比較する比較器とを備え、前記接続点に前記統合信号が印加されることを特徴とする。
上記構成によれば、統合信号の立ち上がりによってコンデンサに電荷が充電されるため、コンデンサの電圧が上昇し、やがて基準電圧よりも高くなる。ただし、基準電圧を上回る前に統合信号が立ち下がるときには、コンデンサの電圧が基準電圧となる以前にコンデンサの電圧が低下することとなる。このため、単一のパルスが印加されるときにのみ、比較器の出力を反転させることができる。
請求項13記載の発明は、請求項11又は12記載の発明において、前記放電指示信号生成手段は、定電流源及びコンデンサの直列接続体と、該接続体の接続点の電圧及び基準電圧を比較する比較器とを備え、前記接続点に前記統合信号の論理反転信号が印加されて且つ前記比較器の出力信号の立ち上がりタイミングを前記放電指示信号の立ち下がりエッジとすることを特徴とする。
上記構成によれば、統合信号が立ち上がることでコンデンサが放電するため、コンデンサの電圧が低下し、やがて基準電圧を下回る。その後、統合信号が立ち下がると、コンデンサの電圧は上昇するが、立ち下がり期間が短い場合には、コンデンサの電圧が基準電圧以上となる前にコンデンサの電圧が低下する。このため、単一のパルスと狭パルスとの間の間隔、狭パルス間の間隔を狭くすることで、狭パルスの終端部よりも所定量遅延するまで比較器の出力が立ち上がらないようにすることができる。
請求項14記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記統合信号は、3値以上の値を有する信号であることを特徴とする。
上記構成では、統合信号を3値以上の値を有する信号とすることで、統合信号に3つ以上の情報を重畳させることができる。このため、蓄積指示信号及び放電指示信号を適切に融合させて統合信号を構成することができる。
請求項15記載の発明は、請求項14記載の発明において、前記生成手段は、前記統合信号が最高値、最低値、及び中間値に移行するタイミングからなる3つのタイミングを、前記蓄積指示信号の立ち上がりエッジ、前記蓄積指示信号の立ち下がりエッジ、及び前記放電指示信号の立ち下がりエッジの3つのエッジに割り振ることを特徴とする。
上記構成によれば、蓄積指示信号の立ち上がりエッジ、蓄積指示信号の立ち下がりエッジ、及び放電指示信号の立ち下がりエッジの3つのエッジを適切に定めることができる。
請求項16記載の発明は、請求項14又は15記載の発明において、前記統合信号は、最高値まで立ち上がった後、中間の電圧を経て最低値へと立ち下がるパルスであり、前記生成手段は、前記統合信号と第1基準電圧との比較結果を前記蓄積指示信号として出力する第1比較器と、前記統合信号と前記第1基準電圧よりも低い第2基準電圧とを比較する第2比較器と、前記第1比較器の出力の論理反転信号と前記第2比較器の出力との論理積信号に基づき前記放電指示信号を生成する手段とを備えることを特徴とする。
上記構成によれば、統合信号が最高値であることに基づき蓄積指示信号のパルスを生成することができる。また、統合信号が中間値であることに基づき放電指示信号のパルスを生成することができる。
請求項17記載の発明は、請求項14又は15記載の発明において、前記統合信号は、中間値を経て最低値へと段階的に低下した後最高値へと立ち上がるパルスであり、前記生成手段は、前記統合信号と第1基準電圧とを比較する第1比較器と、前記統合信号と前記第1基準電圧よりも高い第2基準信号とを比較する第2比較器と、前記第2比較器の出力の論理反転信号と前記第1比較器の出力との論理和反転信号に基づき前記蓄積指示信号を生成する手段と、前記第1比較器の出力に基づき前記放電指示信号を生成する手段とを備えることを特徴とする。
上記構成によれば、統合信号が中間値であることに基づき蓄積指示信号のパルスを生成することができる。また、統合信号が最低値であることに基づき放電指示信号を生成することができる。
請求項18記載の発明は、請求項1〜17のいずれかに記載の発明において、前記内燃機関が多気筒内燃機関であり、前記統合信号は、各気筒毎に前記2つの情報が重畳された各別の信号としての気筒数の信号からなり、前記生成手段は、前記統合信号に基づき、気筒数の蓄積指示信号と、全ての気筒で共通の単一の放電指示信号とを生成することを特徴とする。
上記構成によれば、蓄積指示信号を気筒毎の信号として生成するために、蓄積指示信号を多重放電点火を行う気筒を判別する信号として利用することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかる多重放電点火装置を多気筒ガソリン機関の多重放電点火装置に適用した第1の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に、上記多重放電点火装置の構成を示す。
図示されるように、低電圧側が接地されたバッテリ10の高電圧側には、エネルギ蓄積コイル12が接続されており、エネルギ蓄積コイル12及び接地間には、スイッチング素子14が接続されている。これらエネルギ蓄積コイル12及びスイッチング素子14の接続点及び接地間には、ダイオード16を介してコンデンサ18が並列接続されており、上記接続点からコンデンサ18への充電を可能としつつもコンデンサ18側から接続点側への逆流が防止されている。
上記ダイオード16の出力側、換言すればコンデンサ18の高電圧側には、各気筒の点火コイルIGCi(i=1〜n:iは、気筒番号と対応)の1次側コイルcpが接続されている。また、1次側コイルcpの他方の端子は、スイッチング素子Triを介して接地されている。一方、点火コイルIGCiの2次側コイルcsには、点火プラグIGPiが接続されている。
一方、ガソリン機関の出力を制御すべく各種アクチュエータを操作する電子制御装置(ECU20)は、点火制御をすべく、各気筒毎に点火制御を指示する各別の統合信号IGiを、各シリアルラインL1〜Lnを介して分離回路22に出力する。統合信号IGiは、各気筒の点火プラグIGPiによる放電に先立ちエネルギ蓄積コイル12にエネルギの蓄積を指示する情報と、点火プラグIGPiによる放電期間を指示する情報とが統合的に重畳された信号である。詳しくは、統合信号IGiは、i番目の気筒について、上記2つの指示情報が重畳された信号である。そして、シリアルラインLiは、上記統合信号IGiを伝播する信号線である。
そして、分離回路22では、統合信号IGiに基づき、各気筒の点火プラグIGPiによる放電に先立ちエネルギ蓄積コイル12にエネルギの蓄積を指示する蓄積指示信号IGTiと、点火プラグIGPiによる放電期間を指示する放電指示信号IGwとを生成してスイッチング回路24に出力する。スイッチング回路24では、蓄積指示信号IGTi及び放電指示信号IGwに基づき、スイッチング素子14やスイッチング素子Triの操作を行なう。
図2に、スイッチング回路24によるスイッチング素子14、スイッチング素子TRiの操作態様を示す。詳しくは、図2(a)に、i番目の気筒に対する多重放電点火指示用の統合信号IGiの推移を示し、図2(b)に、放電指示信号IGwの推移を示し、図2(c)に、蓄積指示信号IGtiの推移を示す。また、図2(d)に、スイッチング素子14の操作態様の推移を示し、図2(e)に、スイッチング素子Triの操作態様の推移を示す。図2(f)に、エネルギ蓄積コイル12に流れる電流ieの推移を示し、図2(g)に、スイッチング素子14を流れる電流i0の推移を示し、図2(h)に、点火コイルIGCiの1次側コイルcpに流れる電流i1の推移を示し、図2(i)に、点火プラグIGPiを介して放電される電流i2の推移を示す。
図示されるように、統合信号IGiは、第1のパルスp1及び第2のパルスp2からなる。第1のパルスp1には、各気筒の点火プラグIGPiによる放電に先立ちエネルギ蓄積コイル12にエネルギの蓄積を指示する情報が重畳されている。また、第2のパルスp2には、点火プラグIGPiによる放電期間を指示する情報が重畳されている。そして、第1のパルスp1の立ち上がりエッジから第2のパルスp2の立ち上がりエッジまでの期間、蓄積指示信号IGtiが論理「H」となる。また、第2のパルスp2が論理「H」である期間、放電指示信号IGwが論理「H」となる。
蓄積指示信号IGtiが論理「H」となることで、スイッチング素子14がオン操作される。これにより、エネルギ蓄積コイル12に流れる電流ieやスイッチング素子14を流れる電流i0が漸増する。そして、蓄積指示信号IGtiの立ち下がりエッジに同期して点火プラグIGPiによる点火(放電)をすべく、スイッチング素子14がオフ操作され、スイッチング素子Triがオン操作される。これにより、エネルギ蓄積コイル12及びコンデンサ18に蓄積された電気エネルギが、1次側コイルcpに放電される。これにより、2次側コイルcsを介して点火プラグIGPiにより放電がなされる。そして、所定期間経過後、スイッチング素子Triがオフ操作され、スイッチング素子14がオン操作されると、エネルギ蓄積コイル12にエネルギが蓄積される。そして、スイッチング素子14がオフ操作されて且つスイッチング素子Triがオン操作されることで、エネルギ蓄積コイル12に蓄積された電気エネルギが1次側コイルcpに放電される。以後、放電指示信号IGwの立ち下がりまで、スイッチング素子14及びスイッチング素子Triが交互にオン操作されることでエネルギ蓄積コイル12へのエネルギの蓄積、及び放電が交互になされることとなる。そして、放電指示信号IGwが立ち下がると、スイッチング素子Triがオフ操作される一方、スイッチング素子14がオン操作され、コンデンサ18の充電がなされた後、スイッチング素子14もオフ操作される。
なお、上記スイッチング素子14、スイッチング素子Triの操作を行なうスイッチング回路24の回路構成の詳細は、例えば上記特許文献1に記載されたものとすればよい。すなわち、上記特許文献1において、ECUから取り込まれる信号が、スイッチング回路24に取り込まれる蓄積指示信号IGti及び放電指示信号IGwであると読み替えればよい。なお、この際、いずれかのスイッチング素子Triを操作するかを選択する気筒判別信号は、蓄積指示信号IGtiに基づき生成されることとする。すなわち、i番目の気筒に多重放電点火をするための蓄積指示信号IGtiが出力されているときには、その立ち下がりタイミングに同期して、i番目のスイッチング素子Triがオン操作される。
ここで、分離回路22について詳述する。図3に、分離回路22の回路構成を示す。
IG波形整形回路30iは、各統合信号IGiを取り込み、これを波形整形して出力する回路である。IG波形整形回路30iの出力は、Dフリップフロップ32iのクロック端子に取り込まれる。Dフリップフロップ32iは、その反転出力端子の出力信号をD入力端子に帰還させるものであり、これにより、クロック端子に取り込まれる波形整形後の統合信号IGiが立ち上がるたびに、D入力端子に印加されている信号の反転信号をラッチする。このDフリップフロップ32iの出力反転端子の出力が上記蓄積指示信号IGtiである。
上記蓄積指示信号IGtiの出力は、検出回路34iに取り込まれる。検出回路34iでは、蓄積指示信号IGtiの立ち下がりを検出すると、ワンショットパルスを出力する。そして、n個の検出回路34iの出力の論理和信号が、OR回路36により生成され出力される。この論理和信号は、RSフリップフロップ38のセット端子に印加される。
一方、蓄積指示信号IGtiの論理和反転信号が、NOR回路40にて生成され出力される。また、波形整形された各統合信号IGiは、IG合成部42によって合成され、合成された信号は、検出回路44に取り込まれる。検出回路44は、合成された信号の立ち下がりを検出すると1ショットパルスを出力する。そして、上記NOR回路40の出力と検出回路44の出力との論理積信号がAND回路46によって生成され、RSフリップフロップ38のリセット端子に印加される。このRSフリップフロップ38の出力信号が放電指示信号IGwとなる。
図4に、分離回路22による信号の生成態様を示す。詳しくは、図4(a)に、いずれかの気筒の統合信号IGiの推移を示し、図4(b)に、蓄積指示信号IGtiの推移を示し、図4(c)に、OR回路36の出力信号wSの推移を示し、図4(d)に、検出回路44の出力信号tfの推移を示し、図4(e)に、AND回路46の出力信号wRの推移を示し、図4(f)に、放電指示信号IGwの推移を示す。
図示されるように、蓄積指示信号IGtiは、統合信号IGiの第1のパルスp1が立ち上がることで論理「H」に反転し、第2のパルスp2が立ち上がることで論理「L」に反転する。そして、蓄積指示信号IGtiの立ち下がりエッジに基づき検出回路34iからワンショットパルスが出力されると、OR回路36の出力信号wSとしてのワンショットパルスが出力され、これにより、放電指示信号IGwが論理「H」に反転する。その後、統合信号IGiの第2のパルスp2が立ち下がることで検出回路44の出力信号tfとしてのワンショットパルスが出力されると、AND回路46の出力信号wRとしてのワンショットパルスが出力され、これにより放電指示信号IGwが論理「L」に反転する。
図5に、分離回路22の入力信号及び出力信号の推移を示す。
図示されるように、いずれの気筒に対応した統合信号IGiが出力されるかに応じて、対応する蓄積指示信号IGtiが生成され、また、いずれの気筒に対応した統合信号IGiが出力されるかにかかわらず、単一の放電指示信号IGwが生成される。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)多重放電に先立ちエネルギ蓄積コイル12によるエネルギの蓄積を指示する情報及び多重放電を行う期間を指示する情報の重畳された統合信号IGiに基づき、多重放電に先立ちエネルギ蓄積コイル12によるエネルギの蓄積を指示する蓄積指示信号IGtiと、多重放電を行う期間を指示する放電指示信号IGwとを生成する分離回路22を備えた。このため、上記2つの指示情報を受け取るためのインターフェースの簡素化を図りつつも多重放電を適切に行うことができる。
(2)統合信号IGiを、第1のパルスp1及び第2のパルスp2の合成信号とした。これにより、エネルギの蓄積の開始、放電の開始、放電の終了の指示にかかる情報を統合信号IGiに適切に重畳することができる。
(3)第1のパルスpiの立ち上がりエッジから第2のパルスp2の立ち上がりエッジまでの期間を蓄積指示信号IGtiの立ち上がり期間とし、第2のパルスp2の立ち上がりエッジから第2のパルスp2の立ち下がりエッジまでの期間を放電指示信号IGwの立ち上がり期間とした。これにより、蓄積指示信号IGti及び放電指示信号IGwを適切に生成することができる。
(4)蓄積指示信号IGtiの反転信号を統合信号IGiの立ち上がりエッジに同期してラッチするDフリップフロップ32iを備え、Dフリップフロップ32iの出力によって蓄積指示信号IGtiを生成した。これにより、第1のパルスpiの立ち上がりエッジから第2のパルスp2の立ち上がりエッジまでを蓄積指示信号IGtiのパルス幅とすることができる。
(5)統合信号IGiに基づき、気筒数の蓄積指示信号IGtiと、全ての気筒で共通の単一の放電指示信号IGwとを生成した。これにより、蓄積指示信号IGtiを気筒判別信号として利用することができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図6に、本実施形態にかかる分離回路22の回路構成を示す。なお、図6において、先の図3と同一の部材については、便宜上同一の符号を付している。
波形整形回路30iによって波形整形された統合信号IGiは、それぞれ検出回路50i及びマスク信号発生回路52iに取り込まれる。マスク信号発生回路52iでは、統合信号IGiの第1のパルスp1の立ち上がりを遅延させたタイミングから第2のパルスp2の立ち下がりのタイミングまでの期間をマスクするマスク信号mを生成して出力する。また、検出回路50iでは、統合信号IGiの立ち上がりエッジを検出すると、出力信号trとして、ワンショットパルスを出力する。
AND回路56iでは、インバータ54iによるマスク信号mの反転信号とワンショットパルスとの論理積信号を生成してRSフリップフロップ58iのセット端子に印加する。一方、検出回路60iでは、マスク信号mの立ち上がりエッジを検出してワンショットパルスを出力する。AND回路62iでは、検出回路50iの出力信号とマスク信号発生回路52iの出力信号との論理積信号を生成して出力する。OR回路64iでは、検出回路60iの出力信号とAND回路62iの出力信号とを論理和信号を生成し、RSフリップフロップ58iのリセット端子に印加する。このRSフリップフロップ58iの出力信号が蓄積指示信号IGtiである。
一方、OR回路66では、AND回路62iの出力信号の論理和信号を生成し、RSフリップフロップ38のセット端子に印加する。また、本実施形態では、t信号発生回路68を設け、IG合成部42の出力信号の立ち上がりエッジを遅延させて検出回路44に出力する。そして、検出回路44の出力信号をRSフリップフロップ38のリセット端子に印加する。このRSフリップフロップ38の出力信号が放電指示信号IGwである。
図7に、マスク信号発生回路52iの構成を示す。
図示される定電流源70は、バッテリから給電される一方、他方の端子がスイッチング素子72を介してコンデンサ74と接続されており、コンデンサ74の他方の端子は接地されている。スイッチング素子72及びコンデンサ74の接続点には、定電流源76が接続されており、定電流源76の他方の端子は、スイッチング素子78を介して接地されている。そして、スイッチング素子72の導通制御端子には、統合信号IGiが印加され、スイッチング素子78の導通制御端子には、インバータ80による統合信号IGiの論理反転信号が印加される。一方、コンデンサ74の電圧Vinが比較器82の非反転入力端子に印加され、基準電圧Vmが比較器82の反転入力端子に印加されることで、これらの大小が比較され出力される。なお、基準電圧Vmは、統合信号IGiが論理「L」であるときには、コンデンサVinの電圧よりも十分高くなるように設定されている。
図8に、t信号発生回路68の構成を示す。
図示されるように、定電流源90は、バッテリから給電される一方、他方の端子がコンデンサ92を介して接地されている。そして、定電流源90及びコンデンサ92の接続点には、統合信号IGiが印加される。コンデンサ92の電圧Viが比較器94の非反転入力端子に印加され、基準電圧Vwが比較器94の反転入力端子に印加されることで、これらの大小が比較され出力される。なお、基準電圧Vwは、統合信号IGiが論理「L」であるときには、コンデンサViの電圧よりも十分高くなるように設定されている。
図9に、上記分離回路22による蓄積指示信号IGti及び放電指示信号IGwの生成態様を示す。詳しくは、図9(a)は、統合信号IGiの推移を示し、図9(b)は、コンデンサ74の電圧Vinの推移を示し、図9(c)は、マスク信号mの推移を示す。また、図9(d)は、検出回路50iの出力信号trを示し、図9(e)は、AND回路56iの出力信号tSの推移を示し、図9(f)は、OR回路64iの出力信号tRの推移を示す。図9(g)は、蓄積指示信号IGtiの推移を示し、図9(h)は、t信号発生回路68の出力信号tの推移を示し、図9(i)は、検出回路44の出力信号wRの推移を示し、図9(j)は、OR回路66の出力信号wSの推移を示し、図9(k)は、放電指示信号IGwの推移を示す。
図示されるように、統合信号IGiの第1のパルスp1が立ち上がると、マスク信号発生回路52iのコンデンサ74の電圧Vinが上昇し始める。そして、電圧Vinが基準電圧Vmを上回ると、マスク信号mが論理「H」に反転する。一方、第1のパルスp1が立ち上がるときには、マスク信号mが未だ論理「H」となっていないため、AND回路56iにおいてマスク処理がなされず、AND回路56iから出力信号tSとしてのワンショットパルスが出力される。これにより、蓄積指示信号IGtiが論理「H」に反転する。
その後、第2のパルスp2が立ち上がると、検出回路50iからワンショットパルスが出力されるため、OR回路64iから出力信号tRとしてのワンショットパルスが出力され、蓄積指示信号IGtiが論理「L」に反転する。更に、この際、OR回路66から出力信号wSとしてのワンショットパルスが出力されることから、放電指示信号IGwが論理「H」に反転する。そして、統合信号IGiの立ち上がりタイミングが遅延したt信号発生回路68の出力信号tが立ち下がることで、検出回路44から出力信号wRとしてのワンショットパルスが出力されると、放電指示信号IGwが論理「L」に反転する。
上記のように、t信号発生回路68の出力信号tの立ち下がりエッジによって放電指示信号IGwの立ち下がりエッジを決定したために、放電指示信号IGwの立ち下がりエッジの決定の信頼性を高く維持することができる。すなわち、IG合成部42の出力信号の立ち下がりエッジによって放電指示信号IGwの立ち下がりエッジを決定する場合、放電開始に伴うノイズによって一時的に出力信号が論理「L」となるおそれがある。そしてこの場合、放電指示信号IGwの立ち下がりエッジとして意図せぬタイミングが設定されることとなる。これに対し、本実施形態では、t信号発生回路68の出力信号tを用いることで、最も大きなノイズとなる放電開始時のノイズの影響を好適に回避して放電指示信号IGwを設定することができる。
なお、本実施形態では、図9に示したように、第1のパルスp1及び第2のパルスp2間の時間間隔tLが、蓄積指示信号IGtiの立ち下がりに伴ってコンデンサ74の電圧Vinが基準電圧Vm以下に低下するのに要する時間tmよりも短いことが必要である。この時間間隔tLが時間tmよりも長いときには、多重放電点火制御を適切に行うことができない。
図10に、上記事態が生じた場合を示す。なお、図10(a)〜図10(k)は、先の図9(a)〜図9(k)に対応している。
図示されるように、上記時間間隔tLが時間tmよりも長いときには、放電指示信号IGwを生成することができず、多重放電点火制御を適切に行うことができない。しかし、何らかの要因でこうした事態となったとしても、マスク信号mの立ち下がりエッジに伴ってOR回路64iの出力信号tRが論理「H」となることで、蓄積指示信号IGtiを論理「L」に反転させることはできる。このため、エネルギ蓄積コイル12の過度の発熱を回避することができる。
以上説明した本実施形態によれば、先の第1の実施形態の上記(1)、(5)の効果に加えて、更に以下の効果が得られるようになる。
(6)統合信号IGiの立ち上がりに対し所定量だけ遅延したタイミングから統合信号IGiの立ち下がりに対し所定量だけ遅延したタイミングまでの期間に渡って立ち上がるマスク信号mを生成し、マスク信号mによりマスクがされていないときの統合信号IGiの立ち上がりエッジを蓄積指示信号IGtiの立ち上がりエッジとした。これにより、第1のパルスp1及び第2のパルスp2からなる統合信号IGiを用いるにもかかわらず、第1のパルスp1の立ち上がりエッジのみを蓄積指示信号IGtiの立ち上がりエッジとすることができる。
(7)統合信号IGiの立ち上がりタイミングを遅延させた信号tを生成し、この信号tの立ち下がりエッジを放電指示信号IGwの立ち下がりエッジとした。これにより、放電指示信号IGwの立ち下がりエッジを定める信号tに放電開始に伴うノイズが重畳することを好適に回避することができ、ひいては、放電指示信号IGwの立ち下がりを好適に定めることができる。
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図11に、本実施形態にかかるスイッチング回路24によるスイッチング素子14及びスイッチング素子TRiの操作態様を示す。なお、図11(a)〜図11(i)は、先の図2(a)〜図2(i)と対応している。
図示されるように、本実施形態にかかる統合信号IGiは、単一のパルスpoと、これに続いてこれよりもパルス幅の狭いいくつか(ここでは、7個を例示)の狭パルスpnとからなる。ここで、単一のパルスpoには、各気筒の点火プラグIGPiによる放電に先立ちエネルギ蓄積コイル12にエネルギの蓄積を指示する情報が重畳されている。また、狭パルスpnには、点火プラグIGPiによる放電期間を指示する情報が重畳されている。そして、単一のパルスpoの立ち上がりエッジを所定量遅延させた信号として、蓄積指示信号IGtiが生成される。また、蓄積指示信号IGtiの立ち下がりエッジに同期して立ち上がり、狭パルスpnの終端を所定量遅延させて立ち下がる信号として、放電指示信号IGwが生成される。
図12に、本実施形態にかかる分離回路22の回路構成を示す。なお、図9において、先の図3、図6と同一の機能を有する部材には便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、統合信号IGiがIG波形整形回路30iにて波形整形され、t信号発生回路68iにてフィルタ処理されたものが、蓄積指示信号IGtiとなる。ここで、t信号発生回路68iは、先の図8に示した構成を有する。このため、狭パルスpnが印加されることによっては、比較器94の出力を論理「H」とすることができないため、狭パルスpnは、t信号発生回路68iを透過することができない。また、t信号発生回路68iを透過することにより、単一のパルスpoの立ち上がりエッジは遅延する。
一方、各気筒に対応したt信号発生回路68iの出力は、t信号合成部100によって論理合成される。このt信号合成部100は、上記各出力の論理和信号を生成して出力するものである。t信号合成部100の出力は、その立ち下がりを検出したときにワンショットパルスを出力する検出回路102に印加される。そして、検出回路102の出力は、RSフリップフロップ38のセット端子に印加される。このRSフリップフロップ38の出力が、放電指示信号IGwである。
また、IG合成部42の出力は、タイマ回路104に取り込まれる。このタイマ回路104は、統合信号IGi(の合成信号)の論理反転信号をフィルタ処理した信号を生成する回路である。図13に、タイマ回路104の回路構成を示す。
図示されるように、定電流源110は、コンデンサ112と接続されており、コンデンサ112の他方の端子は接地されている。そして、コンデンサ112の電圧Vaが比較器114の非反転入力端子に入力されて且つ、基準電圧Vbが比較器114の反転入力端子に入力されることで、比較器114により、コンデンサ112の電圧Vaが基準電圧Vbと比較される。そして、定電流源110とコンデンサ112の接続点には、IG合成部42の出力信号IG−Aのインバータ116による論理反転信号が印加される。
こうした構成によれば、上記論理反転信号は、フィルタ処理されることとなる。すなわちまず、出力信号IG−Aが論理「H」となると、コンデンサ112の電圧Vaが低下し基準電圧Vbよりも低くなる。そして、出力信号IG−Aが論理「L」に反転すると、コンデンサ112の電圧Vaは上昇するが、出力信号IG−Aが再度論理「H」となるために、電圧Vaは基準電圧Vbに達することなく低下する。このため、狭パルスpnが完全に透過するまでは比較器114の出力Voは論理「H」に反転しない。そして、最終段の狭パルスpnの立ち下がりエッジに対して所定量遅延したタイミングにおいて、比較器114の出力Voは論理「H」となる。
なお、上記統合信号IGiの単一のパルスpoと狭パルスpnとの時間間隔tLや狭パルスpn間の時間間隔は、コンデンサ112の電圧Vaが基準電圧Vbまで上昇するのに要する時間toよりも短くなるように設定しておく。
先の図12において、タイマ回路104の出力は、RSフリップフロップ38のリセット端子に印加される。これにより、タイマ回路104の出力信号の立ち上がりエッジに同期して、放電指示信号IGwが立ち下がる。換言すれば、統合信号IGiの最終段の狭パルスpnの立ち下がりタイミングに対して所定量遅延したタイミングにおいて、放電指示信号IGwが立ち下がる。
図14に、分離回路22の入力信号及び出力信号の推移を示す。
図示されるように、いずれの気筒に対応した統合信号IGiが出力されるかに応じて、対応する蓄積指示信号IGtiが生成され、また、いずれの気筒に対応した統合信号IGiが出力されるかにかかわらず、単一の放電指示信号IGwが生成される。
以上説明した本実施形態によれば、先の第1の実施形態の上記(1)、(5)の効果、及び先の第2の実施形態の効果に加えて、更に以下の効果が得られるようになる。
(8)統合信号IGiを、単一のパルスpoとパルス幅の狭い1又は複数の狭パルスpnにて構成した。これにより、3つ以上の情報の重畳された統合信号IGiについて、これら情報を適切に取り出すことができる。
(9)t信号発生回路68iの出力信号を蓄積指示信号IGtiとするとともに、タイマ回路104の出力に基づき放電指示信号IGwの立ち下がりエッジを定めた。これにより、単一のパルスpoに基づき蓄積指示信号IGtiを適切に生成することができるとともに、狭パルスpnに基づき、放電指示信号IGwの立ち下がりエッジを適切に定めることができる。
(第4の実施形態)
以下、第4の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、統合信号IGiとして、3値信号を用いる。図15に、本実施形態にかかる分離回路22の回路構成を示す。なお、図15において、先の図3、図6と同一の機能を有する部材には便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、統合信号IGiは、最高値まで立ち上がった後、中間値を経て最低値へと段階的に立ち下がる3値信号である。ここで、最高値となるタイミングには、各気筒の点火プラグIGPiによる放電に先立ちエネルギ蓄積コイル12にエネルギの蓄積を指示する情報が重畳されている。また、中間値から最低値へと移行するタイミングには、点火プラグIGPiによる放電期間の終了を指示する情報が重畳されている。そして、波形整形された統合信号IGiは、比較器120iと比較器122iとのそれぞれの非反転入力端子に印加される。また、比較器120i,122iの反転入力端子には、基準電圧VH,VLがそれぞれ印加されている。ただし、「VH>VL」である。上記比較器120iの出力は、蓄積指示信号IGtiとなる。
一方、比較器120iの出力信号のインバータ124iによる論理反転信号と比較器122iの出力信号との論理積信号が、AND回路126iによって生成され出力される。そして、各AND回路126iの出力信号の論理和信号がOR回路128によって生成される。このOR回路128の出力信号が、放電指示信号IGwである。
図16に、蓄積指示信号IGti及び放電指示信号IGwの推移を示す。詳しくは、図16(a)は、統合信号IGiの推移を示し、図16(b)は、蓄積指示信号IGtiの推移を示し、図16(c)は、比較器122iの出力信号の推移を示し、図16(d)は、放電指示信号IGwの推移を示す。
図示されるように、統合信号IGiが最低値から最高値まで立ち上がると、この電圧が基準電圧VHよりも高いことから、比較器120iの出力信号が論理「H」となり、蓄積指示信号IGtiが論理「H」となる。そして、統合信号IGiが中間値に移行すると、この電圧が基準電圧VHよりも低いために、蓄積指示信号IGtiが立ち下がる。ただし、この中間値は、基準電圧VLよりは高いため、比較器122iの出力信号wは論理「H」の状態を維持する。したがって、統合信号IGiが中間値に移行することで、AND回路126iの出力信号が論理「H」に移行し、放電指示信号IGwが立ち上がる。そして、統合信号IGiが最低値に立ち下がると、この最低値が基準電圧VLよりも低いことから、比較器122の出力が論理「L」に立ち下がり、放電指示信号IGwが立ち下がる。
以上説明した本実施形態によれば、先の第1の実施形態の上記(1)、(5)の効果に加えて、更に以下の効果が得られるようになる。
(10)統合信号IGiを3値信号とすることで、蓄積指示信号IGti及び放電指示信号IGwを適切に融合させて統合信号IGiを構成することができる。
(11)統合信号IGiが、最高値まで立ち上がった後、中間の電圧を経て最低値へと立ち下がるパルスとした。これにより、統合信号IGiが最高値であることに基づき蓄積指示信号IGtiのパルスを生成することができ、また、統合信号IGiが中間値であることに基づき放電指示信号IGwのパルスを生成することができる。
(第5の実施形態)
以下、第5の実施形態について、先の第4の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図17に、本実施形態にかかる分離回路22の回路構成を示す。なお、図17において、先の図15と同一の機能を有する部材には便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、統合信号IGiは、最高値から中間値、最低値へと段階的に立ち下がった後、最高値へと立ち上がる3値信号である。ここで、中間値となるタイミングには、各気筒の点火プラグIGPiによる放電に先立ちエネルギ蓄積コイル12にエネルギの蓄積を指示する情報が重畳されている。また、最低値から最高値へと移行するタイミングには、点火プラグIGPiによる放電期間の終了を指示する情報が重畳されている。
そして、波形整形された統合信号IGiは、比較器130iと比較器132iとのそれぞれの反転入力端子に印加される。また、比較器120i,122iの非反転入力端子には、基準電圧VL,VHがそれぞれ印加されている。ただし、「VH>VL」である。
そして、比較器132iの出力信号のインバータ134iによる論理反転信号と比較器130iの出力信号との論理和反転信号が、NOR回路136iによって生成され出力される。これら論理和反転信号が、各気筒の蓄積指示信号IGtiである。また、比較器130iの出力信号wの論理和信号がOR回路128によって生成される。この論理和信号が、放電指示信号IGwである。
図18に、蓄積指示信号IGti及び放電指示信号IGwの推移を示す。詳しくは、図18(a)は、統合信号IGiの推移を示し、図18(b)は、蓄積指示信号IGtiの推移を示し、図18(c)は、比較器132iの出力信号の推移を示し、図18(d)は、比較器130iの出力信号の推移を示し、図18(e)は、放電指示信号IGwの推移を示す。
図示されるように、統合信号IGiが最高値から中間値まで立ち下がると、この電圧が基準電圧VLよりも高いことから、比較器130iの出力信号は論理「L」のままとなる。ただし、中間値は、基準電圧VHよりも低いために、比較器132iの出力信号Tは論理「H」となり、インバータ134iの出力信号が論理「L」となるために、論理蓄積指示信号IGtiが論理「H」となる。
その後、統合信号IGiが最低値に移行すると、この電圧が基準電圧VLよりも低いために、比較器130iの出力信号wが論理「H」となり、蓄積指示信号IGtiが立ち下がる。また、出力信号wの論理和信号である放電指示信号IGwが立ち上がる。そして、統合信号IGiが最高値まで立ち上がると、比較器130i、比較器132iの出力信号が論理反転するために、放電指示信号IGwが立ち下がる。
以上説明した本実施形態によれば、先の第1の実施形態の上記(1)、(5)の効果、先の第4の実施形態の上記(10)の効果に加えて、更に以下の効果が得られるようになる。
(12)統合信号IGiを、中間値を経て最低値へと段階的に低下した後最高値へと立ち上がるパルスとした。これにより、統合信号IGiが中間値であることに基づき蓄積指示信号IGtiのパルスを生成することができる。また、統合信号IGiが最低値であることに基づき放電指示信号IGwを生成することができる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記各実施形態では、蓄積指示信号IGtiの立ち下がりエッジに同期して点火プラグIGPiによる点火(放電)を行ったが、これに限らず、放電指示信号IGwの立ち上がりエッジに同期して点火プラグIGPiによる点火(放電)を行ってもよい。この場合には、放電指示信号IGwは、その立ち下がりエッジによって放電の終了タイミングを定めるのみならず、その立ち上がりエッジによって放電の開始タイミングを定めるものとなる。
・分離回路22としては、気筒毎の統合信号IGiから気筒毎の蓄積指示信号IGtiと全気筒共通の放電指示信号IGwとを生成するものに限らず、全気筒共通の蓄積指示信号と気筒毎の放電指示信号とを生成するものであってもよい。
・多気筒機関に限らず、単気筒であっても、統合信号を用いることで、蓄積指示信号と放電指示信号とを各別の信号線を介してECU20から取り込む場合と比較して、インターフェースを簡素化することができる。
第1の実施形態にかかる多重放電点火装置の構成を示す図。 同実施形態にかかるスイッチング操作の態様を示すタイムチャート。 同実施形態にかかる分離回路の回路構成を示す回路図。 同実施形態にかかる蓄積指示信号及び放電指示信号の生成態様を示すタイムチャート。 同実施形態にかかる分離回路の入出力信号の推移を示すタイムチャート。 第2の実施形態にかかる分離回路の回路構成を示す回路図。 同実施形態にかかるマスク信号発生回路の回路構成を示す回路図。 同実施形態にかかるt信号発生回路の回路構成を示す回路図。 同実施形態にかかる蓄積指示信号及び放電指示信号の生成態様を示すタイムチャート。 同実施形態にかかる異常時の蓄積指示信号及び放電指示信号の生成態様を示すタイムチャート。 第3の実施形態にかかる蓄積指示信号及び放電指示信号の生成態様を示すタイムチャート。 同実施形態にかかる分離回路の回路構成を示す回路図。 同実施形態にかかるタイマ回路の回路構成を示す回路図。 同実施形態にかかる分離回路の入出力信号の推移を示すタイムチャート。 第4の実施形態にかかる分離回路の回路構成を示す回路図。 同実施形態にかかる蓄積指示信号及び放電指示信号の生成態様を示すタイムチャート。 第5の実施形態にかかる分離回路の回路構成を示す回路図。 同実施形態にかかる蓄積指示信号及び放電指示信号の生成態様を示すタイムチャート。
符号の説明
12…エネルギ蓄積コイル(エネルギ蓄積手段の一実施形態)、22…分離回路(生成手段の一実施形態)、24…スイッチング回路、IGC1〜IGCn…点火コイル、IGC1〜IGCn…点火プラグ。

Claims (18)

  1. 点火コイルの1次側に放出するためのエネルギを蓄積するエネルギ蓄積手段と、前記一次側を介して形成される閉ループ回路を開閉するスイッチング素子とを備え、該スイッチング素子の複数回の操作により前記エネルギ蓄積手段のエネルギを前記点火コイルの1次側に複数回放出することで、前記点火コイルの2次側と接続される点火プラグを介した放電を行う内燃機関の多重放電点火装置において、
    前記複数回の放電に先立ち前記エネルギ蓄積手段によるエネルギの蓄積を指示する情報及び前記複数回の放電を行う期間を指示する情報が重畳された統合信号が入力され、該統合信号に基づき、前記複数回の放電に先立ち前記エネルギ蓄積手段によるエネルギの蓄積を指示する蓄積指示信号と、前記複数回の放電を行う期間を指示する放電指示信号とを生成する生成手段を備えることを特徴とする多重放電点火装置。
  2. 前記統合信号は、第1及び第2のパルスの合成信号であることを特徴とする請求項1記載の多重放電点火装置。
  3. 前記生成手段は、前記第1のパルスの立ち上がりエッジから前記第2のパルスの立ち上がりエッジまでの期間を前記蓄積指示信号の立ち上がり期間とし、前記第2のパルスの立ち上がりエッジから前記第2のパルスの立ち下がりエッジまでの期間を前記放電指示信号の立ち上がり期間とするものであることを特徴とする請求項2記載の多重放電点火装置。
  4. 前記生成手段は、前記蓄積指示信号の反転信号を前記統合信号の立ち上がりエッジに同期してラッチするラッチ手段を備え、該ラッチ手段の出力によって前記蓄積指示信号を生成することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の多重放電点火装置。
  5. 前記生成手段は、前記蓄積指示信号の立ち下がりエッジを前記放電指示信号の立ち上がりエッジとして決定する手段と、前記第2のパルスの立ち下がりエッジを前記放電指示信号の立ち下がりエッジとして決定する手段とを備えることを特徴とする請求項4記載の多重放電点火装置。
  6. 前記生成手段は、前記統合信号の立ち上がりに対し所定量だけ遅延したタイミングから前記統合信号の立ち下がりに対し所定量だけ遅延したタイミングまでの期間に渡って立ち上がるマスク信号を生成するマスク手段と、前記マスク信号によりマスクがされていないときの前記統合信号の立ち上がりエッジを前記蓄積指示信号の立ち上がりエッジとする手段とを備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の多重放電点火装置。
  7. 前記マスク手段は、第1の定電流源及びコンデンサの直列接続体と、該直列接続体を開閉する第1のスイッチング素子と、前記第1の定電流源及び前記コンデンサの接続点と接地とを接続する第2の定電流源と、該第2の定電流源及び接地間を開閉する第2のスイッチング素子と、前記コンデンサの電圧及び基準電圧を比較する比較器とを備え、前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子にはそれぞれ前記統合信号及び該統合信号の論理反転信号が印加されることを特徴とする請求項6記載の多重放電点火装置。
  8. 前記生成手段は、前記統合信号の立ち上がりタイミングを遅延させた遅延信号を生成する遅延手段と、前記遅延信号の立ち下がりエッジを前記放電指示信号の立ち下がりエッジとする手段とを備えることを特徴とする請求項1〜4,6,7のいずれかに記載の多重放電点火装置。
  9. 前記遅延手段は、定電流源及びコンデンサの直列接続体と、該接続体の接続点の電圧及び基準電圧を比較する比較器とを備え、前記接続点に前記統合信号が印加されることを特徴とする請求項8記載の多重放電点火装置。
  10. 前記統合信号は、単一のパルスと該単一のパルスよりもパルス幅の狭い1又は複数の狭パルスからなることを特徴とする請求項1記載の多重放電点火装置。
  11. 前記生成手段は、前記統合信号のうち所定以上のパルス幅を有する信号を透過させて前記蓄積指示信号として出力するフィルタ手段と、前記統合信号の論理反転信号がフィルタ処理された信号の立ち上がりエッジを前記放電指示信号の立ち下がりエッジとする放電指示信号生成手段とを備えることを特徴とする請求項10記載の多重放電点火装置。
  12. 前記フィルタ手段は、定電流源及びコンデンサの直列接続体と、該接続体の接続点の電圧及び基準電圧を比較する比較器とを備え、前記接続点に前記統合信号が印加されることを特徴とする請求項11記載の多重放電点火装置。
  13. 前記放電指示信号生成手段は、定電流源及びコンデンサの直列接続体と、該接続体の接続点の電圧及び基準電圧を比較する比較器とを備え、前記接続点に前記統合信号の論理反転信号が印加されて且つ前記比較器の出力信号の立ち上がりタイミングを前記放電指示信号の立ち下がりエッジとすることを特徴とする請求項11又は12記載の多重放電点火装置。
  14. 前記統合信号は、3値以上の値を有する信号であることを特徴とする請求項1記載の多重放電点火装置。
  15. 前記生成手段は、前記統合信号が最高値、最低値、及び中間値に移行するタイミングからなる3つのタイミングを、前記蓄積指示信号の立ち上がりエッジ、前記蓄積指示信号の立ち下がりエッジ、及び前記放電指示信号の立ち下がりエッジの3つのエッジに割り振ることを特徴とする請求項14記載の多重放電点火装置。
  16. 前記統合信号は、最高値まで立ち上がった後、中間の電圧を経て最低値へと立ち下がるパルスであり、
    前記生成手段は、前記統合信号と第1基準電圧との比較結果を前記蓄積指示信号として出力する第1比較器と、前記統合信号と前記第1基準電圧よりも低い第2基準電圧とを比較する第2比較器と、前記第1比較器の出力の論理反転信号と前記第2比較器の出力との論理積信号に基づき前記放電指示信号を生成する手段とを備えることを特徴とする請求項14又は15記載の多重放電点火装置。
  17. 前記統合信号は、中間値を経て最低値へと段階的に低下した後最高値へと立ち上がるパルスであり、
    前記生成手段は、前記統合信号と第1基準電圧とを比較する第1比較器と、前記統合信号と前記第1基準電圧よりも高い第2基準信号とを比較する第2比較器と、前記第2比較器の出力の論理反転信号と前記第1比較器の出力との論理和反転信号に基づき前記蓄積指示信号を生成する手段と、前記第1比較器の出力に基づき前記放電指示信号を生成する手段とを備えることを特徴とする請求項14又は15記載の多重放電点火装置。
  18. 前記内燃機関が多気筒内燃機関であり、
    前記統合信号は、各気筒毎に前記2つの情報が重畳された各別の信号としての気筒数の信号からなり、
    前記生成手段は、前記統合信号に基づき、気筒数の蓄積指示信号と、全ての気筒で共通の単一の放電指示信号とを生成することを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記載の多重放電点火装置。
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