JP2007308051A - 自動車用操作スイッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操舵ハンドルの近傍に設けられる操作スイッチの操作性を改善する。
【解決手段】操作スイッチ装置SWは、ベースプレート32、ベースプレート32に組み付けたリターンスプリング33、ベースプレート32の上方に組み付けたスイッチベース34、スイッチベース34に組み付けられたパドルスイッチ31A,31B、可動カム35および一対の連結キー36,37などを備える。パドルスイッチ31A,31Bは、運転者が操舵ハンドルを所定の位置で握った状態にて操作可能な位置に配置される。操舵ハンドルが直進走行位置から120°以内で回転操作されるときは、スイッチベース34がハンドルボス部11aと一体的に回転する。操舵ハンドルが直進走行位置から120°を超えて回転操作されるときは、スイッチベース34がハンドルボス部11aから分離して原位置(基準線L1上の位置)に復帰し、同原位置に固定保持される。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車用操作スイッチ装置に係り、特に、自動車用操舵装置の操舵ハンドルの近傍に設けられた自動車用操作スイッチ装置に関する。
この種の自動車用操作スイッチ装置の一つとして、自動車用操舵装置の操舵ハンドルの近傍に設けられ、この操舵ハンドルの操舵状態にてスイッチ操作が可能な操作スイッチ(例えば、シフトスイッチ)を備えたものがあり、例えば、下記特許文献1に記載されている。この自動車用操作スイッチ装置では、操作スイッチが操舵ハンドルを握った手の位置に近接したスポーク部の背面部位に一体的に設けられていて、操舵ハンドルを握った手の位置を変えないでスイッチ操作することが可能とされている。また、操作スイッチがコラム部材に一体的に設けられているものも広く知られている。
特開2002−120588号公報
上記特許文献1に記載されている自動車用操作スイッチ装置において、例えば、直線路の走行時には、操舵ハンドルを握った手の位置を変えないで操作スイッチを操作できるため、操作スイッチの操作性を向上させることが可能である。しかし、例えば、曲線路の走行時のように、手を持ち替えてハンドル操作しなければならない場合には、操作スイッチが操舵ハンドルと共に回転して左右に入れ替わることで、操作スイッチの誤操作を招来するおそれがある。一方、操作スイッチがコラム部材に一体的に設けられているものでは、操舵ハンドルから手を離して操作スイッチを操作しなければならない場合が多い。何れの場合にしても、操作スイッチの操作性の改善が一層望まれている。
したがって、本発明では、上記問題に対処するために、操作スイッチの操作性を改善し得る自動車用操作スイッチ装置を提供することをその目的としている。
上記目的を達成するために、本発明においては、自動車用操舵装置の操舵ハンドルの近傍に設けられ、この操舵ハンドルの操舵状態にてスイッチ操作が可能な操作スイッチを備えた自動車用操作スイッチ装置において、前記操作スイッチが前記操舵ハンドルの操舵による回転に同期する同期状態と、前記操作スイッチが前記操舵ハンドルの操舵による回転に同期しない非同期状態とに切り換えることが可能な切換手段を設けたことに特徴がある。この場合において、前記自動車用操舵装置は、例えば、前記操舵ハンドルの操舵により転舵輪を転舵させることが可能であり、前記操舵ハンドルの操舵角に対する前記転舵輪の転舵角の舵角比を変更可能に設定した舵角比可変の操舵装置であることも可能である。
この自動車用操作スイッチ装置では、切換手段により、車両状態、運転者の好みなどに応じて操作スイッチが操舵ハンドルの操舵による回転に同期する(操作スイッチが操舵ハンドルと一体的に回転する)同期状態と、操作スイッチが操舵ハンドルの操舵による回転に同期しない(操作スイッチが操舵ハンドルと一体的に回転しない)非同期状態とに切り換えることが可能である。このため、操作スイッチの操作性を改善することが可能である。
また、本発明の実施に際して、前記切換手段は、前記操舵ハンドルが直進走行位置から設定角度までの範囲内で操舵されるとき前記操作スイッチを前記同期状態とし、前記操舵ハンドルが前記設定角度を超えて操舵されるとき前記操作スイッチを前記非同期状態とするように設定されていることも可能である。
この場合には、切換手段により、操舵ハンドルが直進走行位置から設定角度までの範囲内で操舵されるとき操作スイッチが同期状態とされ、操舵ハンドルが設定角度を超えて操舵されるとき操作スイッチが非同期状態とされる。操舵ハンドルが直進走行位置から設定角度までの範囲内で操舵されるとき、すなわち手を持ち替えないでハンドル操作されるときは、操作スイッチが操舵ハンドルと一体的に回転するため、操作スイッチが常に手の近傍にあって、操作スイッチの操作性を向上させることが可能である。
一方、操舵ハンドルが設定角度を超えて操舵されるとき、すなわち手を持ち替えてハンドル操作されるときは、操作スイッチが操舵ハンドルと一体的に回転しないように、例えば操作スイッチを所定位置に復帰させ、同位置に保持することが可能である。したがって、この場合には、ハンドル操作時に手を持ち替えても、操作スイッチの位置が変わらないので、操作スイッチの誤操作を防止できて、操作スイッチの操作性を良好に確保することが可能である。
また、本発明の実施に際して、前記切換手段は、前記舵角比可変の操舵装置が設定した状態で動作するとき前記操作スイッチを前記同期状態とし、前記舵角比可変の操舵装置が設定した状態で動作しないとき前記操作スイッチを前記非同期状態とするように設定されていることも可能である。
この場合には、切換手段により、舵角比可変の操舵装置が設定した状態で動作するとき操作スイッチが同期状態とされ、舵角比可変の操舵装置が設定した状態で動作しないとき操作スイッチが非同期状態とされる。舵角比可変の操舵装置が設定した状態で動作するときは、一般に操舵ハンドルの直進走行位置から設定角度までの範囲内でのハンドル操作により、転舵輪を直進走行位置から最大転舵角まで転舵させることが可能であって、手を持ち替えないでハンドル操作することが可能である。したがって、操作スイッチが操舵ハンドルと一体的に回転するので、操作スイッチが常に手の近傍にあって、操作スイッチの操作性を向上させることが可能である。
一方、舵角比可変の操舵装置が設定した状態で動作しないときは、操舵ハンドルの直進走行位置から設定角度を超えてハンドル操作しなければ転舵輪が転舵しない場合が生じ得るから、手を持ち替えてハンドル操作することが必要となる場合がある。ところが、この場合には、操作スイッチが操舵ハンドルと一体的に回転しないように、例えば操作スイッチを所定位置に復帰させ、同位置に保持することが可能である。したがって、操作スイッチの位置が変わらないので、操作スイッチの誤操作を防止できて、操作スイッチの操作性を良好にする確保することが可能である。
また、本発明の実施に際して、前記切換手段は、前記操舵ハンドルと前記操作スイッチ間の前記非同期状態での近接距離を前記同期状態での近接距離に比して大きくする近接距離可変手段を備えていることも可能である。
この場合には、操作スイッチと操舵ハンドル間の近接距離が同期状態では小さくなり、非同期状態では大きくなる。したがって、操作スイッチが操舵ハンドルに対して非同期状態となったとき、操舵ハンドルと操作スイッチ間の近接距離を大きくすることができて、操舵ハンドルの回転に伴う運転者の手の動きを許容する操作スペースを確保することが可能である。このため、運転者の手が操作スイッチと干渉することが回避されて、操作スイッチに対する誤操作を防止することが可能である。
また、本発明の実施に際して、前記切換手段は、前記操作スイッチの前記非同期状態にて同操作スイッチを前記操舵ハンドルと分離して定位置に固定保持する固定位置保持手段を備えていることも可能である。
この場合には、操作スイッチの非同期状態にて操作スイッチが操舵ハンドルと分離して定位置に固定保持される。このため、操作スイッチが非同期状態にて定位置に固定保持されない場合に比して、操作スイッチに対する誤操作を的確に防止できて、非同期状態での操作スイッチの操作性を良好に確保することが可能である。
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る自動車用操作スイッチ装置SW(以下、単に操作スイッチ装置SWという)を備えた自動車用操舵装置の全体を概略的に示していて、この自動車用操舵装置においては、操舵ハンドル11がアッパシャフト12、舵角比可変機構VGRS、ロアシャフト13、ピニオンギヤ14、ラックバー15などを介して、転舵輪としての左右前輪FW1,FW2と機械的に連結されている。
アッパシャフト12は、その上端にて操舵ハンドル11を一体的に支持しており、その中間部にてコラム部材16に同アッパシャフト12の軸線O1回りに回転可能に支持されていて、その下端にて舵角比可変機構VGRSを介してロアシャフト13の上端にトルク伝達可能に連結されている。
ロアシャフト13は、舵角比可変機構VGRSから下方に延びていて、その下端にてピニオンギヤ14にトルク伝達可能に連結されている。ピニオンギヤ14は、ロアシャフト13と一体回転可能であり、ラックバー15に形成されたラック歯と噛み合っている。ラックバー15は、左右方向に延びていて、その左右両端にて転舵機構を介して左右前輪FW1,FW2に連結されている。左右前輪FW1,FW2は、操舵ハンドル11の操舵により転舵される転舵輪であって、操舵ハンドル11の操舵によるアッパシャフト12の軸線O1回りの回転に伴うラックバー15の軸線方向の変位に応じて左右方向に転舵される。
舵角比可変機構VGRS(Variable Gear Ratio Steering)は、アッパシャフト12とロアシャフト13間をギヤ結合するギヤ機構および電動モータ17を備えており、操舵ハンドル11の操舵角に対する左右前輪FW1,FW2の転舵角の舵角比を変更し得る構成とされている。
電動モータ17は、前記ギヤ機構のギヤ比を変更可能であり、その駆動は電子制御ユニット(ECU)20によって制御されるように構成されている。電子制御ユニット20は、CPU、ROM、RAMなどを主要構成部品とするマイクロコンピュータを含んで構成されていて、車速センサ21および駆動回路22に接続されている。車速センサ21は、車速Vを検出する。駆動回路22は、電子制御ユニット20からの指示に従って電動モータ17に駆動電流を流し、電動モータ17の回転を制御する。
この舵角比可変機構VGRSは、電動モータ17が正常に駆動されるとき、設定した状態(車速に応じて変化する設定した舵角比)で動作する。この設定した状態では、操舵ハンドル11の直進走行位置(中立位置)から120°以内でのハンドル操作により、左右前輪FW1,FW2を直進走行位置から最大転舵角まで転舵させることが可能であって、手を持ち替えないでハンドル操作することが可能とされている。
これに対して、電動モータ17が正常に駆動されないときは、舵角比可変機構VGRSが設定した状態で動作しない。したがって、この状態では、操舵ハンドル11の直進走行位置から120°を超えてハンドル操作しなければ左右前輪FW1,FW2が転舵しない場合が生じるから、手を持ち替えてハンドル操作することが必要となる場合がある。
次に、操作スイッチ装置SWについて説明する。操作スイッチ装置SWは、図1〜図3に示すように、運転者が操舵ハンドル11を所定の位置で握った状態にてシフトアップ操作可能なパドルスイッチ31Aおよびシフトダウン操作可能なパドルスイッチ31Bを組み込んだものであり、操舵ハンドル11とコラム部材16間に設けられていて、切換手段として機能する種々の部材すなわちベースプレート32と、このベースプレート32に組み付けたリターンスプリング33と、ベースプレート32の上方に組み付けたスイッチベース34と、このスイッチベース34に組み付けた可動カム35および一対の連結キー36,37とを備えている。
ベースプレート32は、図4Aに示すように、平面視にて円板状に形成されたものであり、アッパシャフト12と同軸的に配置されてコラム部材16の上面に固定されている(図1参照)。また、ベースプレート32は、その上面にて固定カム32aを有するとともに、ストッパ突起32b,32cおよびリターンスプリング係止突起32d,32eを有している。
固定カム32aは、円弧状の突起であって、前方に向けて延びる基準線L1から時計回りに120°回転した回転位置線L2上にて外周面の右端縁が位置するように設定され、基準線L1から時計回りに125°回転した回転位置線L2*上にて内周面の右端縁が位置するように設定されている。また、固定カム32aは、基準線L1から反時計回りに120°回転した回転位置線L3上にて外周面の左端縁が位置するように設定され、基準線L1から反時計回りに125°回転した回転位置線L3*上にて内周面の左端縁が位置するように設定されており、各端縁を接続する部位にて傾斜面状のカム面32a1,32a2を有している。
ストッパ突起32b,32cは、図4Bおよび図4Cに示すように、垂直面および傾斜面を有する略三角柱状のものであり、ベースプレート32の中心よりも外周に近い部位に配設されている。ストッパ突起32bは、ストッパ突起32cよりも径外方に位置していて、垂直面が略基準線L1に沿い、かつ傾斜面が基準線L1よりも右方に位置するように配置されている。ストッパ突起32cは、垂直面が略基準線L1に沿い、かつ傾斜面が基準線L1よりも左方に位置するように配置されている。
リターンスプリング係止突起32dは、略四角柱状のものであり、固定カム32aのカム面32a1の近傍にて一垂直面が略回転位置線L2上に位置するように設けられている。リターンスプリング係止突起32eも、リターンスプリング係止突起32dと同様、略四角柱状のものであり、固定カム32aのカム面32a2の近傍にて一垂直面が略回転位置線L3上に位置するように設けられている。
リターンスプリング33は、捩りコイルであり、アーム33a,33bと、これらアーム33a,33bを一体に連結するコイル部33cを備えている。アーム33aは、その自由端がリターンスプリング係止突起32dにより係止されていて、その中間部にてベースプレート32の上面から離れるように凸状に折れ曲がった爪係合部33a1を有している(図3参照)。アーム33bは、その自由端がリターンスプリング係止突起32eにより係止されていて、その中間部にてベースプレート32の上面から離れるように凸状に折れ曲がった爪係合部33b1を有している。コイル部33cは、アッパシャフト12に組み付けられている。
この状態でのリターンスプリング33は、所要量捩られていて、アーム33aがリターンスプリング係止突起32dから離脱したときは、同アーム33aが反時計回りに120°以上回転し得るように構成され、アーム33bがリターンスプリング係止突起32eから離脱したときは、同アーム33bが時計回りに120°以上回転し得るように構成されている。
スイッチベース34は、図3および図5A〜図5Dに示すように、天壁34a、底壁34b、周壁34c、および天壁34aと底壁34b間に介装された案内壁34dを有する中空円筒状のケースである。天壁34aは、上下に貫通した案内溝34a1を有している。案内溝34a1は、左右方向に延びるように形成されていて、連結キー36,37が左右方向へ移動するときのガイドとして機能する。
底壁34bは、図5Aおよび図5Dに示すように、スプリング係止解除用爪34b1を有している。スプリング係止解除用爪34b1は、スイッチベース34が時計回りに120°回転したとき、図4Aに示したリターンスプリング33のアーム33aの爪係合部33a1内に侵入し始め、スイッチベース34が更に時計回りに125°回転するまでの間にアーム33aを上方に持ち上げて、アーム33aとリターンスプリング係止突起32dとの係止状態を解除する機能を有する。
また、スプリング係止解除用爪34b1は、スイッチベース34が反時計回りに120°回転したとき、図4Aに示したリターンスプリング33のアーム33bの爪係合部33b1内に侵入し始め、スイッチベース34が更に反時計回りに125°回転するまでの間にアーム33bを上方に持ち上げて、アーム33bとリターンスプリング係止突起32eとの係止状態を解除する機能を有する。
可動カム35は、略六角柱状に形成されたものであり、案内壁34dに沿ってスイッチベース34の径内方へ移動可能とされている。また、可動カム35は、その前面にてカム面35a,35bを有し、その後面にてカム面35c,35dを有し、その左右側面にて左右方向に突出した係合片35e,35fを有し、その上面にて上方に向けて開口した穴部35gを有し、その下面にて下方に向けて突出した突起部35h,35iを有していて、穴部35gと天壁34a間に介装されたスプリング38の付勢力により底壁34bに押し付けられている。
カム面35aは、スイッチベース34が時計回りに120°回転したとき、図4Aに示した固定カム32aのカム面32a1と係合する。カム面35bは、スイッチベース34が反時計回りに120°回転したとき、図4Aに示した固定カム32aのカム面32a2と係合する。カム面35cは、可動カム35が図5Aに示す原位置にあるとき、連結キー36のカム面36aと係合している。カム面35dは、可動カム35が図5Aに示す原位置にあるとき、連結キー37のカム面37aと係合している。
係合片35e,35fは、可動カム35が図5Aに示す原位置にあるとき、周壁34cと係合しており、周壁34cと協働して可動カム35がスイッチベース34内から抜け出ることを防止するストッパ部として機能する。また、係合片35e,35fは、可動カム35がスイッチベース34の径内方へ移動するとき、案内壁34dと協働して可動カム35が所定量以上径内方へ移動することを規制するストッパ部としても機能する。
突起部35h,35iは、図5Aおよび図5Bに示すように、垂直面および傾斜面を有する略四角柱状のものであり、可動カム35の長手方向中心線に沿って図4Aに示したストッパ突起32b,32cの間隔とほぼ同じ間隔で配設されている。突起部35hは、突起部35iよりも前方に位置していて、図5Aに示すように可動カム35の長手方向中心線が基準線L1に一致しているとき、垂直面が略基準線L1に沿い、かつ傾斜面が基準線L1よりも左方に位置するように配置されている。同様に、突起部35iは、図5Aに示すように可動カム35の長手方向中心線が基準線L1に一致しているとき、垂直面が略基準線L1に沿い、かつ傾斜面が基準線L1よりも右方に位置するように配置されている。
また、突起部35h,35iは、可動カム35が図5Aに示す原位置にあるとき、軸線O1からの距離がベースプレート32のストッパ突起32b,32cとそれぞれ異なるように配置され(図2参照)、可動カム35が作動位置にあるとき(図11A参照)、軸線O1からの距離がベースプレート32のストッパ突起32b,32cとそれぞれ一致するように配置されている。可動カム35の突起部35h,35i、ベースプレート32のストッパ突起32b,32cおよびリターンスプリング33は、固定位置保持手段として機能する。
一対の連結キー36,37は、段付き四角柱状のものであり、天壁34aの案内溝34a1に沿って左右方向へ移動可能とされている。連結キー36は、その左側部位にてカム面36aを有し、その右側部位にて突起部36bを有し、その右面にて右方に向けて開口した穴部36cを有する。
カム面36aは、穴部36cと周壁34c間に介装されたスプリング41の付勢力により可動カム35のカム面35cに押し付けられている。突起部36bは、天壁34aの案内溝34a1を通して上方へ向けて突出しており、ハンドルボス部11aの切り欠き11a1(図2、図6A〜図6C参照)と係合している。
同様に、連結キー37は、図5Dおよび図5Eに示すように、その右側部位にてカム面37aを有し、その左側部位にて突起部37bを有し、その左面にて左方に向けて開口した穴部37cを有する。カム面37aは、穴部37cと周壁34c間に介装されたスプリング42の付勢力により可動カム35のカム面35dに押し付けられている。突起部37bは、天壁34aの案内溝34a1を通して上方へ向けて突出しており、ハンドルボス部11aの切り欠き11a2(図2、図6A〜図6C参照)と係合している。
上記したスイッチベース34、可動カム35、一対の連結キー36,37およびハンドルボス部11aなどは、図2および図3に示したように、ベースプレート32に組み付けられている。この初期の状態では、スイッチベース34が連結キー36,37を介してハンドルボス部11aと一体的に連結されており、スイッチベース34に組み付けられたパドルスイッチ31A,31Bがハンドルボス部11aすなわち操舵ハンドル11の回転に同期する同期状態にある。
一方、連結キー36,37の突起部36b,37bがハンドルボス部11aの切り欠き11a1,11a2から離脱した状態では、スイッチベース34とハンドルボス部11a間の連結状態が解除されて、スイッチベース34に組み付けられたパドルスイッチ31A,31Bが操舵ハンドル11の回転に同期しない非同期状態となる。
次に、上記のように構成した第1実施形態に係る操作スイッチ装置SWの作動について説明する。この操作スイッチ装置SWの作動態様は、舵角比可変機構VGRSの正常時と異常時とで異なっている。まず、舵角比可変機構VGRSの正常時について説明する。
この場合には、操舵ハンドル11を直進走行位置から120°以上に回転操作する必要がないため、ハンドルボス部11aすなわち操舵ハンドル11が、例えば図7に示すように直進走行位置から120°以内の操作位置にある。このとき、可動カム35は原位置にあって、その突起部35h,35iがベースプレート32のストッパ突起32b,32cと係合しない状態にある。また、連結キー36,37も原位置にあって、その突起部36b,37bがハンドルボス部11aの切り欠き11a1,11a2と係合した状態にある。
したがって、操舵ハンドル11の操舵による回転がハンドルボス部11aから連結キー36,37を介してスイッチベース34に伝達されるため、スイッチベース34が操舵ハンドル11の操舵による回転に同期すなわちスイッチベース34が操舵ハンドル11と一体的に回転する。これにより、パドルスイッチ31A,31Bが操舵ハンドル11を握った運転者の手の近傍に常時位置していて、パドルスイッチ31A,31Bの操作性を向上させることができる。
ところで、舵角比可変機構VGRSの異常時には、操舵ハンドル11を直進走行位置から120°以上回転操作しなければならない場合が生じる。いま、操舵ハンドル11を直進走行位置から時計回りに120°以上回転操作した場合を図8〜図11に基づいて説明する。
操舵ハンドル11が直進走行位置から時計回りに120°回転すると、図8に示すように、可動カム35のカム面35aが固定カム32aのカム面32a1と係合し始める。また、スイッチベース34のスプリング係止解除用爪34b1がリターンスプリング33のアーム33aの爪係合部33a1内に侵入し始める。
操舵ハンドル11が更に時計回りに回転して、可動カム35の長手方向中心線が図9に示した回転位置線L2*上に達するまでの間、可動カム35のカム面35aが固定カム32aのカム面32a1に案内されながら、可動カム35がスイッチベース34の径内方へ移動する。このときには、連結キー36,37がそれぞれ案内溝34a1の外方側へ押動される。
可動カム35の長手方向中心線が回転位置線L2*上に達すると、図9に示すように、可動カム35がスイッチベース34の径内方へ最大量移動した作動位置に達する。このとき、連結キー36,37の突起部36b,37bがハンドルボス部11aの切り欠き11a1,11a2からそれぞれ離脱して、スイッチベース34とハンドルボス部11a間の連結状態が解除される。また、このときには、スプリング係止解除用爪34b1がリターンスプリング33のアーム33aを上方に持ち上げていて、アーム33aとリターンスプリング係止突起32dとの係止状態が解除されている。
したがって、リターンスプリング33の付勢力によりスイッチベース34がハンドルボス部11aと分離して反時計回りに復帰し、図10Aおよび図10Bに示すように、基準線L1の近傍にて可動カム35の突起部35hがベースプレート32のストッパ突起32bと係合し始める。
このとき、突起部35hは、その傾斜面がストッパ突起32bの傾斜面と係合しつつ、図10Bにて左方へ移動する。突起部35hの左方への移動に伴って、図10Cに示すように、可動カム35がスプリング38の付勢力に抗して上方へ持ち上げられる。突起部35hがストッパ突起32bを乗り越えた後は、図11A〜図11Cに示すように、突起部35iの垂直面がストッパ突起32cの垂直面と係合することでスイッチベース34の反時計回りの移動が阻止され、突起部35hの垂直面がストッパ突起32bの垂直面と係合することでスイッチベース34の時計回りの移動が阻止されるようになり、リターンスプリング33とストッパ突起32b,32cとの協働作用によりスイッチベース34が原位置に固定保持される。
スイッチベース34が原位置に固定保持された後は、操舵ハンドル11の操舵による回転がハンドルボス部11aから連結キー36,37を介してスイッチベース34に伝達されなくなり、スイッチベース34が操舵ハンドル11の操舵による回転に同期しないすなわちスイッチベース34が操舵ハンドル11と一体的に回転しない状態となる。これにより、パドルスイッチ31A,31Bの位置が変わらないので、パドルスイッチ31A,31Bの誤操作を的確に防止できて、パドルスイッチ31A,31Bの操作性を良好に確保することができる。
次に、操舵ハンドル11を直進走行位置から反時計回りに120°以上回転操作した場合について説明する。この場合には、操舵ハンドル11が直進走行位置から反時計回りに120°回転すると、可動カム35のカム面35bが固定カム32aのカム面32a2と係合し始める。また、スイッチベース34のスプリング係止解除用爪34b1がリターンスプリング33のアーム33bの爪係合部33b1内に侵入し始める。
操舵ハンドル11が更に反時計回りに回転して、可動カム35の長手方向中心線が回転位置線L3*上に達するまでの間、可動カム35のカム面35bが固定カム32aのカム面32a2に案内されながら、可動カム35がスイッチベース34の径内方へ移動する。このときには、連結キー36,37がそれぞれ案内溝34a1の外方側へ押動される。
可動カム35の長手方向中心線が回転位置線L3*上に達すると、可動カム35が作動位置に達する。このとき、連結キー36,37の突起部36b,37bがハンドルボス部11aの切り欠き11a1,11a2からそれぞれ離脱して、スイッチベース34とハンドルボス部11a間の連結状態が解除される。また、このときには、スプリング係止解除用爪34b1がリターンスプリング33のアーム33bを上方に持ち上げていて、アーム33bとリターンスプリング係止突起32eとの係止状態が解除されている。
したがって、リターンスプリング33の付勢力によりスイッチベース34がハンドルボス部11aと分離して時計回りに復帰し、基準線L1の近傍にて可動カム35の突起部35iがベースプレート32のストッパ突起32cと係合し始める。
このとき、突起部35iは、その傾斜面がストッパ突起32cの傾斜面と係合しつつ、図11にて右方へ移動する。突起部35iの右方への移動に伴って、可動カム35がスプリング38の付勢力に抗して上方へ持ち上げられる。突起部35iがストッパ突起32cを乗り越えた後は、突起部35hの垂直面がストッパ突起32bの垂直面と係合することで、スイッチベース34の時計回りの移動が阻止され、突起部35iの垂直面がストッパ突起32cの垂直面と係合することで、スイッチベース34の反時計回りの移動も阻止されるようになり、リターンスプリング33とストッパ突起32b,32cとの協働作用によりスイッチベース34が原位置に固定保持される。
この場合においても、パドルスイッチ31A,31Bの位置が変わらなくなって、パドルスイッチ31A,31Bパドルスイッチ31A,31Bの誤操作を防止できて、パドルスイッチ31A,31Bの操作性を良好に確保することができる。
また、上記のように構成した第1実施形態では、スイッチベース34の同期状態および非同期状態にてリターンスプリング33の付勢力が操舵ハンドル11に作用しない構成となっているため、操舵ハンドル11の操作フィーリング感が良好に確保される。
また、上記第1実施形態では、スイッチベース34が基準線L1上の原位置から最大で略120°回転するにすぎない。このため、パドルスイッチ31A,31Bなどの操作スイッチ類に使用されるワイヤハーネスを従来品に比して短く設定することが可能であって、またスイッチベースの回転量が多い場合に捩れ防止のために通常使用されるスパイラルケーブル等を使用する必要もないので、ワイヤハーネスを安価かつ小型に構成することが可能である。
上記第1実施形態においては、固定カム32a、可動カム35および一対の連結キー36,37が切換手段の一部を構成し、固定カム32aにより可動カム35が機械的に押動されることで、スイッチベース34が同期状態から非同期状態に切り換えられるように構成して実施したが、切換手段としては固定カム32aに代えて、例えば可動カム35を径方向に移動可能な電磁ソレノイドを用いて実施することも可能である。この場合には、図1にて破線で示すように、操舵ハンドル11の操舵角θhを検出する操舵角センサ23を設け、操舵角センサ23により検出された操舵角θhが120°以内であるときは、電磁ソレノイドを非励磁としてスイッチベース34を同期状態とし、操舵角センサ23により検出された操舵角θhが120°を超えたときは、電磁ソレノイドを励磁して可動カム35を径内方へ移動させて、スイッチベース34を同期状態から非同期状態に切り換えるようにすればよい。
また、上記第1実施形態およびその変形実施形態においては、操舵ハンドル11が120°を超えて回転操作されたとき、運転者の意図に拘わらず、スイッチベース34が同期状態から非同期状態に自動的に切り換えられるように構成して実施したが、操舵ハンドル11が120°を超えて回転操作されなくても、運転者の好みに応じて運転者の適時な操作によりスイッチベース34が同期状態から非同期状態に切り換えられるように構成して実施することも可能である。この場合には、上記変形実施形態と同様、可動カム35を径内方へ移動可能な電磁ソレノイドを設けるとともに、図1にて破線で示すように、この電磁ソレノイドを励磁または非励磁状態に切り換え可能なマニュアルスイッチ24(運転者が適時に操作可能なスイッチ)を設けるようにすればよい。
また、上記第1実施形態およびその変形実施形態においては、突起部35hがストッパ突起32bを乗り越えるとき、または突起部35iがストッパ突起32cを乗り越えるときに、可動カム35がスプリング38の付勢力に抗して上方へ持ち上げられるように構成して実施したが、可動カム35の姿勢はそのままとして、突起部35h,35iおよびストッパ突起32b,32cのうちの少なく一方が上下方向に退避可能となるように構成して実施することも可能である。
上記第1実施形態およびその変形実施形態においては、スイッチベース34の同期状態と非同期状態とで、スイッチベース34と操舵ハンドル11間の操舵ハンドル11の軸線O1方向の近接距離が変わらないように設定して実施したが、非同期状態での前記軸線O1方向の近接距離が同期状態での前記軸線O1方向の近接距離に比して大きくなるように設定して実施することも可能である。なお、この第2実施形態の他の構成については、上記第1実施形態と同様であるので、上記第1実施形態と同じ機能を果たす部材には同一の符号を付して、説明を省略する。
この第2実施形態においては、操作スイッチ装置SWが、図12に示すように、レバー状のスイッチベース134を備えている。スイッチベース134は、操舵ハンドル11側の一方の端部にて、例えばオーディオの音量調整スイッチ131などを組み込んだものであり、上記した第1実施形態に係るスイッチベース34と同様、図示を省略する固定カムによって可動カム35が機械的に押動されることで、図2に示した原位置に復帰されるようになっていて、かつ操舵ハンドル11の軸線O1と直交するピン136の軸線回りに傾動可能とされている。
また、スイッチベース134は、他方の端部にて可動カム35と係合可能な第1係合突起134aを有し、ピン136に対して第1係合突起134aと反対側の中間部にてハンドルボス部11aの切り欠き11a3に係合可能な第2係合突起134bを有しており、スプリング137の付勢力により、第1係合突起134aが可動カム35と係合し、第2係合突起134bが切り欠き11a3と係合している。可動カム35、第1係合突起134a、第2係合突起134b、ピン136およびスプリング137は、近接距離可変手段として機能する。
この第2実施形態において、舵角比可変機構VGRSの正常時には、上記第1実施形態と同様、操舵ハンドル11を直進走行位置から120°以上に回転操作する必要がないため、可動カム35が図12に示す原位置にあって、スイッチベース134の第2係合突起134bがハンドルボス部11aの切り欠き11a3と係合した状態にある。
したがって、操舵ハンドル11の操舵による回転がハンドルボス部11aから第2係合突起134bを介してスイッチベース134に伝達されるため、スイッチベース134が操舵ハンドル11と共に一体的に回転する。これにより、音量調整スイッチ131が操舵ハンドル11を握った運転者の手の近傍に常時位置していて、音量調整スイッチ131の操作性を向上させることができる。
一方、舵角比可変機構VGRSの異常時には、上記第1実施形態と同様、操舵ハンドル11を直進走行位置から120°以上回転操作しなければならない場合が生じる。この場合、可動カム35が図12にて矢視方向に移動するのに伴って、第1係合突起134aが可動カム35に押される。このため、スイッチベース134がピン136の軸線回りに傾動し、第2係合突起134bがハンドルボス部11aの切り欠き11a3から離脱して、スイッチベース134が図12にて二点鎖線で示す位置に移動した状態で図2に示した原位置に復帰し、固定保持される。
したがって、操舵ハンドル11が直進走行位置から120°を超えて回転操作されたときは、操舵ハンドル11とスイッチベース134間の近接距離を大きくすることができて、操舵ハンドル11の回転に伴う運転者の手の動きを許容する操作スペースを確保することができる。これにより、運転者の手が音量調整スイッチ131と干渉することが回避されて、音量調整スイッチ131に対する誤操作が防止される。
上記第2実施形態においては、可動カム35、第1係合突起134a、第2係合突起134b、ピン136、スプリング137などが近接距離可変手段を構成し、可動カム35により第1係合突起134aが機械的に押動されることで、操舵ハンドル11とスイッチベース134間の非同期状態での近接距離が同期状態での接距離よりも大きくなるように実施したが、近接距離可変手段としては可動カム35に代えて、例えば図13にて概略的に示すように、スイッチベース134自体を操舵ハンドル11の軸線O1方向に移動可能な電磁ソレノイドを用いて実施することも可能である。なお、この第3実施形態の他の構成については、上記第1実施形態と同様であるので、上記第1実施形態と同じ機能を果たす部材には同一の符号を付して、説明を省略する。
この第3実施形態においては、図13に示すように、スイッチベース134を操舵ハンドル11側に移動させるための電磁ソレノイド18、スイッチベース134をコラム部材16側に移動させるための電磁ソレノイド19、および操舵ハンドル11の操舵角θhを検出するための操舵角センサ23が設けられている。
そして、操舵角センサ23により検出された操舵角が120°以内のときは、電磁ソレノイド18が励磁状態、電磁ソレノイド19が非励磁状態とされて、スイッチベース134が操舵ハンドル11に接近した原位置に固定保持されている。一方、操舵角センサ23により検出された操舵角が120°を超えたときは、電磁ソレノイド18が非励磁状態、電磁ソレノイド19が励磁状態とされて、スイッチベース134が操舵ハンドル11から離間してコラム部材16に接近した作動位置に固定保持されるようになっている。
この第3実施形態においても、上記第2実施形態と同様、操舵ハンドル11が直進走行位置から120°を超えて回転操作されたときは、操舵ハンドル11と音量調整スイッチ131間の近接距離を大きくすることができ、操舵ハンドル11の回転に伴う運転者の手の動きを許容する操作スペースが確保されて、音量調整スイッチ131に対する誤操作が防止される。
上記第3実施形態においては、操舵ハンドル11が120°を超えて回転操作されたとき、運転者の意図に拘わらず、スイッチベース134が原位置から作動位置に移動されるように構成して実施したが、操舵ハンドル11が120°を超えて回転操作されなくても、運転者の好みに応じて運転者の適時な操作によりスイッチベース134が原位置から作動位置に移動されるように構成して実施することも可能である。この場合には、図13にて破線で示すように、電磁ソレノイド18を励磁状態、電磁ソレノイドを非励磁状態とする切換位置と、電磁ソレノイド18を非励磁状態、電磁ソレノイド19を励磁状態とする切換位置とに切り換え可能なマニュアルスイッチ25(運転者が適時に操作可能なスイッチ)を設けるようにすればよい。
また、上記第2および第3実施形態においては、スイッチベース134と操舵ハンドル11間の近接距離が操舵ハンドル11の軸線O1方向に変化するように構成して実施したが、スイッチベース134と操舵ハンドル11間の近接距離が操舵ハンドル11の径方向に変化するように構成して実施することも可能である。これによっても、操舵ハンドル11と音量調整スイッチ131などの操作スイッチ間の近接距離を大きくすることができ、操舵ハンドル11の回転に伴う運転者の手の動きを許容する操作スペースが確保されて、操作スイッチに対する誤操作を防止することが可能である。
また、上記各実施形態においては、操舵ハンドル11が120°を超えて回転操作されたとき、またはマニュアルスイッチ24が運転者により適時に操作されたとき、スイッチベース34が同期状態から非同期状態に切り換えられるように構成して実施したが、これらに限らず、舵角比可変機構VGRSが設定した状態で動作しないとき、例えば電子制御ユニット20によって舵角比可変機構VGRSの電動モータ17が異常と判定されたとき、スイッチベース34が同期状態から非同期状態に切り換えられるように構成して実施することも可能である。これによれば、スイッチベース34が同期状態から非同期状態に切り換わったことで、運転者が舵角比可変機構VGRSの異常を知ることが可能である。
また、上記各実施形態では、固定位置保持手段としての可動カム35の突起部35h,35i、ベースプレート32のストッパ突起32b,32cおよびリターンスプリング33によって、原位置に復帰したパドルスイッチ31A,31B、音量調整スイッチ131などの操作スイッチが図2に示した原位置に固定保持されるようになっていたが、操作スイッチが原位置に固定保持される場合に限らず、例えば原位置ではない回転位置線L2,L3などの不定位置に固定保持されるようにしてもよい。
また、上記各実施形態等においては、操舵ハンドルと左右前輪が機械的に連結されていて、その連結機構内に組み込んだ舵角比可変機構VGRSにより小舵角化が可能な自動車用操舵装置に本発明を適用した場合について説明したが、操舵ハンドルと左右前輪が機械的に連結されていないステアバイワイヤシステムにて同システム内に組み込まれる電動アクチュエータにより小舵角化が可能な自動車用操舵装置に本発明を適用することも可能である。
本発明の第1実施形態に係る自動車用操作スイッチ装置を備えた自動車用操舵装置の全体を示す概略図である。 図1に示した自動車用操作スイッチ装置の部分破断平面図である。 図1に示した自動車用操作スイッチ装置の部分破断側面図である。 図2に示した自動車用操作スイッチ装置を構成するベースプレートの平面図である。 図4AのA−A断面図である。 図4AのB矢視図である。 図2に示した自動車用操作スイッチ装置を構成するスイッチベースの平面図である。 図5AのC−C断面図である。 図5AのD−D断面図である。 図5AのE−E断面図である。 図5AのF−F断面図である。 図1に示した操舵ハンドルのハンドルボス部の平面図である。 図6AのG−G断面図である。 図6AのH−H断面図である。 図2に示した自動車用操作スイッチ装置の作動を説明するための部分破断平面図である。 図2に示した自動車用操作スイッチ装置の作動を説明するための部分破断平面図である。 図2に示した自動車用操作スイッチ装置の作動を説明するための部分破断平面図である。 図2に示した自動車用操作スイッチ装置の作動を説明するための部分破断平面図である。 図10AのJ矢視図である。 図10Bの状態から所定時間経過した後の図10AのJ矢視図である。 図2に示した自動車用操作スイッチ装置の作動を説明するための部分破断平面図である。 図11AのK矢視図である。 図11AのL矢視図である。 本発明の第2実施形態に係る自動車用操作スイッチ装置の要部を概略的に示す側面図である。 本発明の第3実施形態に係る自動車用操作スイッチ装置を備えた自動車用操舵装置の全体を示す概略図である。
符号の説明
SW…自動車用操作スイッチ装置、VGRS…舵角比可変機構、FW1,FW2…左右前輪、11…操舵ハンドル、11a…ハンドルボス部、11a1,11a2,11a3…切り欠き、16…コラム部材、17…電動モータ、18,19…電磁ソレノイド、20…電子制御ユニット(ECU)、21…車速センサ、23…操舵角センサ、24,25…マニュアルスイッチ、32…ベースプレート、32a…固定カム、32a1,32a2…カム面、32b,32c…ストッパ突起、32d,32e…リターンスプリング係止突起、33…リターンスプリング、33a,33b…アーム、33a1,33b1…爪係合部、34…スイッチベース、34a…天壁、34a1…案内溝、34b…底壁、34b1…スプリング係止解除用爪、34c…周壁、34d…案内壁、35…可動カム、35a〜35d…カム面、35h,35i…突起部、36,37…連結キー、36a,37a…カム面、36b,37b…突起部、L1…基準線、L2,L3,L2*,L3*…回転位置線、O1…軸線、131…音量調整スイッチ、134…スイッチベース、134a…第1係合突起、134b…第2係合突起、136…ピン、137…スプリング

Claims (6)

  1. 自動車用操舵装置の操舵ハンドルの近傍に設けられ、この操舵ハンドルの操舵状態にてスイッチ操作が可能な操作スイッチを備えた自動車用操作スイッチ装置において、
    前記操作スイッチが前記操舵ハンドルの操舵による回転に同期する同期状態と、前記操作スイッチが前記操舵ハンドルの操舵による回転に同期しない非同期状態とに切り換えることが可能な切換手段を設けたことを特徴とする自動車用操作スイッチ装置。
  2. 請求項1に記載した自動車用操作スイッチ装置において、
    前記自動車用操舵装置は、前記操舵ハンドルの操舵により転舵輪を転舵させることが可能であり、前記操舵ハンドルの操舵角に対する前記転舵輪の転舵角の舵角比を変更可能に設定した舵角比可変の操舵装置であることを特徴とする自動車用操作スイッチ装置。
  3. 請求項1または2に記載した自動車用操作スイッチ装置において、
    前記切換手段は、前記操舵ハンドルが直進走行位置から設定角度までの範囲内で操舵されるとき前記操作スイッチを前記同期状態とし、前記操舵ハンドルが前記設定角度を超えて操舵されるとき前記操作スイッチを前記非同期状態とするように設定されていることを特徴とする自動車用操作スイッチ装置。
  4. 請求項2に記載した自動車用操作スイッチ装置において、
    前記切換手段は、前記舵角比可変の操舵装置が設定した状態で動作するとき前記操作スイッチを前記同期状態とし、前記舵角比可変の操舵装置が設定した状態で動作しないとき前記操作スイッチを前記非同期状態とするように設定されていることを特徴とする自動車用操作スイッチ装置。
  5. 請求項1〜4のうちの何れか一つに記載した自動車用操作スイッチ装置において、
    前記切換手段は、前記操舵ハンドルと前記操作スイッチ間の前記非同期状態での近接距離を前記同期状態での近接距離に比して大きくする近接距離可変手段を備えていることを特徴とする自動車用操作スイッチ装置。
  6. 請求項1〜5のうちの何れか一つに記載した自動車用操作スイッチ装置において、
    前記切換手段は、前記操作スイッチの前記非同期状態にて同操作スイッチを前記操舵ハンドルと分離して定位置に固定保持する固定位置保持手段を備えていることを特徴とする自動車用操作スイッチ装置。
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