JP2008100634A - 操作装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の操作ハンドルをそれぞれ独立的に操作可能な操作装置の構造を簡略化して提供すること。
【解決手段】 電磁クラッチ14に電流が供給されると、エンドプレート12に対してベースプレート15が相対的に変位して互いに当接した状態になる。これにより、各操舵ハンドル11の係合部11cとプレート15に形成した固定穴15cとの係合が解除される。したがって、各ハンドル11は運転者によって独立的に回動操作される。一方、クラッチ14への電流が遮断されると、プレート15が相対的に変位して互いに離間した状態になる。これにより、各ハンドル11の係合部11cと固定穴15cとが係合して各ハンドル11は一括してロックされる。そして、運転者がハンドル11を用いてプレート12を回転させると、同回転がプレート15およびシャフト17を介してフレキシブルケーブルKに伝達される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ユーザによって操作される複数の操作ハンドルを有する操作装置に関する。
従来から、例えば、下記特許文献1に示された車両用操舵装置は知られている。この車両用操舵装置は、ハウジングに固定された上下の固定部と、ステアリングシャフトに向かって斜め前方に延びる左右の支持軸でハウジングに揺動自在に軸支された左右の揺動部とに4分割されたステアリングハンドルを備えている。そして、この車両用操舵装置においては、ステアリングハンドルの回転をステアリングシャフトに伝達する伝達機構に、左右の揺動部が上下の固定部に連なってステアリングハンドルが管状になる位置に左右の揺動部をロックする第1モードと、左右の揺動部が左右の支持軸まわりに揺動することを許容する第2モードとに切り替えるモード切替手段が設けられている。
また、従来から、例えば、下記特許文献2に示された車両用ステアリング操作装置も知られている。この車両用ステアリング操作装置は、旋回軸線回りに旋回操作される1対のグリップの各々について、グリップ軸線方向位置、グリップ傾斜角を、グリップの各々の旋回位置に対応して変化するような構造とされている。
さらに、従来から、例えば、下記特許文献3に示されたワイヤ駆動車両のためのステアリング装置も知られている。このワイヤ駆動車両のためのステアリング装置は、車内に固定されたベースの対向側部に設けられた二つのステアリンググリップを備えている。そして、これらのステアリンググリップは、運転者によって、対として互いに対向方向で操作されるようになっている。
特開2005−329864号公報 特開2005−246987号公報 特表2003−533402号公報
ところで、上記従来の装置においては、運転者によって操作される一対の揺動部、グリップおよびステアリンググリップすなわち操作ハンドルは、それぞれ、連動するようになっている。具体的には、例えば、ギア機構やカム機構などによって、それぞれの操作ハンドルが連結されており、一方の操作ハンドルの操作が他方の操作ハンドルに反映されるようになっている。ここで、必要に応じて、各操作ハンドルの動きを規制(ロック)する場合には、例えば、上記ギア機構やカム機構の作動を規制することによって実現できるものの、これらの機構の作動を規制するための複雑な機構を設けなければならない可能性がある。そして、各操作ハンドルがそれぞれ独立的に操作可能とした場合においては、各操作ハンドルごとに動きを規制するための機構が必要となるため、装置自体がより複雑化するとともに、製造コストも増大することが懸念される。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、複数の操作ハンドルをそれぞれ独立的に操作可能な操作装置の構造を簡略化して提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、ユーザによってそれぞれ独立して操作される複数の操作ハンドルと、前記複数の操作ハンドルをそれぞれ所定の操作範囲内で操作可能に支持するベースと、前記複数の操作ハンドルに対して相対的に変位して、同複数の操作ハンドルの前記ベースに対する変位を一括して規制する規制手段とを備えたことにある。
この場合、前記ベースを、前記複数の操作ハンドルがそれぞれ所定の操作範囲内で操作可能に組み付けられた第1のベース部材と、前記第1のベース部材に対して相対的に変位可能な第2のベース部材とで構成し、前記規制手段を、前記複数の操作ハンドルのそれぞれに形成した係合部と、前記第2のベース部材に形成されて、同第2のベース部材の相対的な変位に伴って、前記複数の操作ハンドルに形成した係合部を固定する固定部とで構成するとよい。そして、この場合、前記複数の操作ハンドルにおけるそれぞれの係合部を、前記複数の操作ハンドルに対して一端部側が接続されて、前記第1のベース部材および前記第2のベース部材のそれぞれに形成した所定の孔部を貫通する棒状部材の他端部側に形成し、前記第2のベース部材が前記第1のベース部材に対して相対的に離間したときに前記固定部が前記係合部を固定するとよい。
これらによれば、複数の操作ハンドルがベースに支持されて独立的に操作される場合であっても、規制手段により、必要に応じて、複数の操作ハンドルのベースに対する相対的な変位を一括して規制することができる。そして、ベースが、複数の操作ハンドルを操作可能に組み付けた第1のベース部材と、この第1ベース部材すなわち操作ハンドルに対して相対的に変位可能な第2のベース部材とから構成されている場合には、第2のベース部材を第1のベース部材に対して相対的に変位させることによって、より具体的には、第2のベース部材を第1のベース部材から離間する方向に変位させることによって、操作ハンドルのそれぞれに形成された係合部と第2のベース部材に形成された固定部とを係合させることができ、複数の操作ハンドルのそれぞれの変位を一括して規制することができる。したがって、各操作ハンドルごとにそれらの変位を規制するための機構を設ける必要がなく、操作装置自体の構造を簡略化することができる。また、1つの規制手段によって複数の操作ハンドルの変位を規制することができるため、設けられる操作ハンドルの数が増大するほど、操作装置の製造コストを大幅に低減することができる。
また、前記固定部を、例えば、各操作ハンドルに形成された係合部に対して複数形成することができる。これにより、ユーザによる各操作ハンドルの操作状態に応じて、速やかに操作ハンドルの変位を規制することができる。
また、操作装置は、前記第1のベース部材と第2のベース部材とを同軸方向にて互いに当接させる当接手段と、前記第1のベース部材と第2のベース部材とを同軸方向にて互いに離間させる離間手段とを備えているとよい。これにより、第2のベース部材を第1のベース部材すなわち操作ハンドルに対して確実に相対的に変位させることができ、その結果、操作ハンドルに形成された係合部と第2のベース部材に形成された固定部との係合または解除を確実に行うことができる。
また、前記第1のベース部材および前記第2のベース部材のそれぞれに形成した所定の孔部の形状を、前記複数の操作ハンドルのそれぞれの操作範囲を規定する形状とすることができる。これにより、別途、各操作ハンドルの操作範囲を規定するための別部品を設ける必要がなく、部品点数を少なくして製造コストを低減することができる。
また、前記固定部を、例えば、前記操作範囲を規定するために形成した所定の孔部に沿って複数形成することもできる。これにより、各操作ハンドルの操作範囲を規定する機能と各操作ハンドルの第1のベース部材に対する変位を規制する機能とを一体化させることができて、操作装置の構造を簡略化することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記第1のベース部材を被組付部材に対して回転可能かつ軸線方向変位不能に設け、前記第2のベース部材を前記被組付部材に対して回転可能かつ軸線方向変位可能に設けたシャフトに一体的に連結して設けて、前記第1のベース部材と前記第2のベース部材とを一体的に回転可能に構成したことにもある。
この場合、さらに、前記第2のベース部材の前記第1のベース部材に対する相対的な変位に応じて、前記シャフトを回転可能状態と回転不能状態とに切り替えるシャフト回転切替手段を備えるとよい。また、前記シャフト回転切替手段は、前記第2のベース部材が前記第1のベース部材に対して相対的に離間する方向に変位したときに前記シャフトを回転不能状態に切り替え、前記第2のベース部材が前記第1のベース部材に対して相対的に当接する方向に変位したときに前記シャフトを回転可能状態に切り替えるとよい。
これらによれば、第1のベース部材と第2のベース部材とは、被組付け部材(例えば、車体)に対して、ともに回転することができる。また、第2のベース部材に連結されるシャフトを回転可能または回転不能に切り替えることができる。これにより、例えば、ユーザが複数の操作ハンドルを独立的に操作する場合には、シャフトを回転不能な状態にすることにより、第1のベース部材の回転が禁止され、ユーザは各操作ハンドルを良好に操作することができる。一方、例えば、操作ハンドルの変位を規制して第1のベース部材を回転させる場合には、シャフトを回転可能な状態とすることにより、第1のベース部材の回転を第2のベース部材を介してシャフトに伝達することができる。したがって、必要に応じて、ユーザによる操作ハンドルの操作状態の伝達先を変更することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記複数の操作ハンドルが、例えば、運転者によって少なくとも車両の転舵輪の転舵量を指示するためにそれぞれ操作されることにもある。
この場合、操作装置は、さらに、前記複数の操作ハンドルのそれぞれの操作量を検出する操作量検出手段と、前記検出された操作量に基づいて前記転舵輪の転舵量を決定する転舵量決定手段とを備え、前記規制手段は、前記決定された転舵量に基づいて前記転舵輪を転舵する転舵装置の作動に異常が発生したときに、前記複数の操作ハンドルの前記ベースに対する変位を一括して規制するとよい。また、この場合、前記規制手段による前記複数の操作ハンドルの前記ベースに対する変位の規制に伴って、前記複数の操作ハンドルが前記ベースを介して前記転舵装置に機械的に接続されるとよい。
これらによれば、操作装置を車両の操舵装置に適用することができる。そして、操作装置を車両に適用した場合には、通常時において、運転者は、複数の操作ハンドルを独立的に操作することにより、例えば、車両を所望の態様で旋回させることができる。一方、例えば、車両の操舵システムが、所謂、ステアバイワイヤシステムを採用している場合において、転舵装置の作動に異常が発生した場合には、各操作ハンドルのベースに対する変位を一括して規制することができる。したがって、操作装置を車両に搭載した場合であっても、各操作ハンドルごとにそれらの変位を規制するための機構を設ける必要がなく、操作装置自体の構造を簡略化するとともに小型化することができる。これにより、操作装置を車両に搭載するために必要な搭載スペースを良好に確保することができる。また、1つの規制手段によって複数の操作ハンドルの変位を規制することができるため、設けられる操作ハンドルの数が増大するほど、操作装置の製造コストを大幅に低減することができる。
また、各操作ハンドルの規制に伴って、規制された操作ハンドルと転舵装置とをベースを介して機械的に連結することができる。この場合、上述したように、例えば、ベースが第1のベース部材と第2のベース部材とから構成され、各ベース部材が回転可能に設けられている場合には、運転者が操作ハンドルを利用して第1のベース部材を回転することにより、同回転を、第2のベース部材およびシャフトを介して、転舵装置に伝達することができる。これにより、転舵装置の作動に異常が発生している状況においても、運転者は、車両を旋回させることができる。したがって、別途、操作ハンドルと転舵装置とを機械的に連結するための機構を設ける必要がなく、車両の操舵システムを簡略化することができる。
以下、本発明の実施形態に係る操作装置について図面を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る操作装置を適用した車両の操舵装置を概略的に示している。この車両の操舵装置は、運転者によって操作される操舵操作装置10と、転舵輪としての左右前輪FW1,FW2を運転者による操舵操作装置10の操作に応じて転舵させる転舵装置20とを備えている。
操舵操作装置10は、図2(a)に示すように、運転者によってそれぞれ独立的に回動操作可能な操作ハンドルとしての左右一対の操舵ハンドル11を備えている。操舵ハンドル11は、それぞれ、その一端部側に運転者によって把持されるグリップ部11aが形成されており、他端部側にて第1のベース部材としての略円盤状のエンドプレート12に組み付けられている。また、それぞれの操舵ハンドル11には、図2(b)に示すように、回動操作面に対して略垂直方向に延出して設けられた、棒状部材としての回転規制バー11bが一体的に組み付けられている。そして、回転規制バー11bの先端部分には、形成幅の大きな係合部11cが形成されている。
エンドプレート12は、図2(b)に示すように、車体BDに対してベアリングを介して回転可能かつ軸線方向変位不能に組み付けられている。このエンドプレート12には、左右の操舵ハンドル11のそれぞれに設けられた回転規制バー11bを挿通して、通常操作時における操舵ハンドル11の回動操作範囲を決定する略円弧状の案内孔12aが形成されている。ここで、案内孔12aの形成幅は、回転規制バー11bの先端部分に形成された係合部11cの形成幅よりも小さく設定されている。また、エンドプレート12には、後述する第2のベース部材としてのベースプレート15との相対的な回転を禁止するために一対のキー孔12bが形成されている。
また、エンドプレート12には、運転者による操舵ハンドル11のそれぞれの回動操作に対して所定の反力を付与するための反力機構13が内蔵されている。反力機構13は、それぞれの操舵ハンドル11とエンドプレート12との組み付け位置に設けられており、所定の反力トルクを発生するために、例えば、電動モータおよび減速機から構成される反力アクチュエータやバネ機構などから形成されている。さらに、エンドプレート12には、ベースプレート15と対向する面内に、当接手段としての電磁クラッチ14が内蔵されている。電磁クラッチ14は、後述する作動制御に従って、通電状態においてエンドプレート12とベースプレート15とを当接状態に保ち、非通電状態においてエンドプレート12とベースプレート15とを解放状態に保つ。
ベースプレート15は、略円盤状に形成されており、図2(b)に示すように、後述するシャフト17の基端側に一体的に組み付けられている。そして、ベースプレート15には、エンドプレート12の案内孔12aに対応させて、操舵ハンドル11の回転規制バー11bを挿通する案内孔15aが形成されている。ここで、案内孔15aの形成幅は、回転規制バー11bの先端部分に形成された係合部11cの形成幅よりも小さく設定されている。
また、ベースプレート15には、エンドプレート12に設けられた一対ののキー孔12bに対して挿通される棒状の凸部15bが一対形成されている。また、ベースプレート15の案内孔15aにおけるシャフト17側の開口部分には、操舵ハンドル11の係合部11cと係合して固定するための固定穴15cが形成されている。この収容孔15cは、図2(a)にて破線で示すように、案内孔15aの形成方向に沿って複数設けられており、所定の深さに形成されている。
さらに、ベースプレート15には、エンドプレート12との間に配置された、離間手段としてのバネ16が組み付けられている。バネ16は、エンドプレート12とベースプレート15とが互いに離間する方向に付勢力を付与するものである。
シャフト17は、図2(b)に示すように、車体BDに対して回転可能かつ軸線方向変位可能となるようにベアリングを介して組み付けられている。そして、シャフト17の基端側は上述したようにベースプレート15と一体的に連結され、先端側には車体BDに回転不能に固定されたキー溝KMに対して挿通可能な膨出部17aが形成されている。膨出部17aは、シャフト17の軸線方向にて所定の長さに形成されている。なお、シャフト17の膨出部17aと車体BDに固定されたキー溝KMとは、本発明のシャフト回転切替手段を構成する。また、シャフト17の先端には、操舵操作装置10と転舵装置20とを機械的に連結するためのフレキシブルケーブルKが接続されている。
転舵装置20は、図1に示すように、車両の左右方向に延びて配置された転舵軸21を備えている。この転舵軸21の両端部には、タイロッド22a,22bおよびナックルアーム23a,23bを介して、左右前輪FW1,FW2が転舵可能に接続されている。また、転舵軸21の外周上には、同軸21に所定の転舵力を付与する転舵アクチュエータ24が組み付けられている。
転舵アクチュエータ24は、例えば、減速機、電動モータおよびねじ送り機構から構成されている。そして、電動モータが運転者による操舵ハンドル11の操作に応じて回転駆動して所定の転舵力を発生すると、減速機およびねじ送り機構によって電動モータの回転が減速されるとともに転舵軸21の軸線方向の変位に変換される。これにより、転舵軸21は、伝達された転舵力によって軸線方向に変位し、この転舵軸21の変位に伴って左右前輪FW1,FW2が左右に転舵される。
また、転舵軸21には、転舵アクチュエータ24に異常が発生したときに、運転者による操舵操作装置10の回動操作状態を伝達するための伝達機構25が組み付けられている。この伝達機構25は、例えば、図1に示すように、転舵軸21の一部に形成されたラック歯と噛み合うピニオンギア25aと、このピニオンギア25aに対して回転を伝達する伝達軸25bとから構成されている。そして、伝達機構25の伝達軸25bは、フレキシブルケーブルKに接続されている。
次に、電磁クラッチ14および転舵アクチュエータ24の作動を電気的に制御する電気制御装置30について説明する。電気制御装置30は、図1に示すように、操舵角センサ31、転舵角センサ32および車速センサ33を備えている。操舵角センサ31は、エンドプレート12に組み付けられていて、左右の操舵ハンドル11のそれぞれの操作量を検出するとともに、例えば、検出した各操作量を平均化して操舵角θとして出力する。転舵角センサ32は、転舵軸21の外周上にて図示しないハウジングに組み付けられていて、転舵軸21の基準位置からの軸線方向の変位を検出して転舵角δとして出力する。車速センサ33は、車両の車速を検出して車速Vとして出力する。
これらセンサ31〜33は、電子制御ユニット34に接続されている。電子制御ユニット34は、CPU、ROM、RAMなどからなるマイクロコンピュータを主要構成部品とするもので、図示しない各種プログラムの実行により、電磁クラッチ14および転舵アクチュエータ24の作動をそれぞれ制御する。電子制御ユニット34の出力側には、電磁クラッチ14および転舵アクチュエータ24の作動を制御するための駆動回路35,36がそれぞれ接続されている。
次に、上記のように構成した操舵装置の動作のうち、特に、操舵操作装置10の動作について詳細に説明する。操舵操作装置10は、転舵装置20の作動状態、より具体的には、転舵装置20を構成する転舵アクチュエータ24の作動が正常であるか否かに応じて、その作動態様を変更する。以下、操舵操作装置10の動作を転舵アクチュエータ24の作動が正常である場合から詳細に説明する。
図示しないイグニッションスイッチがオン状態とされると、電子制御ユニット34は、転舵アクチュエータ24の作動状態を所定の頻度により確認する。そして、作動状態に異常が発生していなければ、電子制御ユニット34は、操舵操作装置10のエンドプレート12とベースプレート15とが互いに当接した状態(以下、この状態を通常状態という)に維持する。
すなわち、電子制御ユニット34は、図示しない予め設定された確認制御プログラムに従い、駆動回路36を介して、例えば、転舵アクチュエータ24の電動モータを僅かに確認動作させる。そして、電子制御ユニット34は、この電動モータの確認動作状態に基づき、転舵アクチュエータ24の作動が正常であるか否かを判定する。この判定により、転舵アクチュエータ24の作動状態が正常であれば、電子制御ユニット34は、駆動回路35を介して、電磁クラッチ14を形成するコイルに対して所定の電流を供給する。
このように、コイルに対して所定の電流が供給されると、電磁クラッチ14はベースプレート15を吸引する。これにより、ベースプレート15は、一体的に連結されたシャフト17とともに、バネ16の付勢力に抗してエンドプレート12と当接する方向に変位する。そして、エンドプレート12とベースプレート15とは、図2(b)に示すように、互いに当接した通常状態に維持される。
ここで、エンドプレート12とベースプレート15とが通常状態に維持されることに伴って、シャフト17の先端部に形成された膨出部17aが車体BD側に固定されたキー溝KMに嵌合し、シャフト17の車体BDに対する回転が禁止される。その結果、シャフト17に一体的に連結されたベースプレート15の回転が禁止されるとともに、通常状態にあるエンドプレート12の回転も禁止される。
なお、イグニッションスイッチがオフ状態とされると、図示しないステアリングロック装置の作動により、シャフト17は、予め設定された回転位置(例えば、膨出部17aとキー溝KMとの嵌合位置)でロックされる。これにより、次回、イグニッションスイッチがオン状態とされた場合には、膨出部17aとキー溝KMとを容易に嵌合させることができ、エンドプレート12とベースプレート15とを確実に通常状態とすることができる。
そして、このように、エンドプレート12とベースプレート15とが通常状態にある場合には、運転者は、左右一対の操舵ハンドル11をそれぞれ独立的に回動操作することができる。すなわち、通常状態においては、図2(b)に示すように、操舵ハンドル11の回転規制バー11bの先端部分に形成された係合部11cとベースプレート15に形成された固定穴15cとの係合が解除される。このため、運転者は、エンドプレート12に形成された案内孔12aおよびベースプレート15に形成された案内孔15aによって決定される回動操作範囲内で、左右の操舵ハンドル11をそれぞれ独立的に操作することができる。
この運転者による操舵ハンドル11の回動操作に応じて、電子制御ユニット34は、転舵アクチュエータ24の作動を制御する。すなわち、電子制御ユニット34は、運転者による操舵ハンドル11の回動操作、より詳しくは、操舵ハンドル11のエンドプレート12に対する操作量としての操舵角θに応じて、左右前輪FW1,FW2の目標転舵角δdを計算する。そして、電子制御ユニット34は、左右前輪FW1,FW2が計算した目標転舵角δdとなるように、転舵アクチュエータ24の作動を制御する。なお、エンドプレート12の回転が禁止された通常状態においては、反力機構13が運転者による操舵ハンドル11の回動操作に対して適切な反力を付与する。
具体的には、電子制御ユニット34は、操舵角センサ31によって出力された操舵角θを入力すると、同入力した操舵角θに応じた左右前輪FW1,FW2の目標転舵角δdを、例えば、下記式1に従って計算する。
δd=θ・G …式1
ただし、前記式1中のGは、操舵角θに対する転舵角δの比すなわち操舵ゲインである。ここで、操舵ゲインGは、例えば、図3に示すように、車速センサ33によって検出された車速Vに応じて、その大きさが変化するように決定される。すなわち、検出車速Vが小さい場合には、操舵ゲインGは大きく設定されるため、前記式1に従い操舵角θに対して大きな目標転舵角δdが計算される。一方、検出車速Vが大きい場合には、操舵ゲインGは小さく設定されるため、前記式1に従い操舵角θに対して小さな目標転舵角δdが計算される。
そして、電子制御ユニット34は、左右前輪FW1,FW2が計算した目標転舵角δdと一致するように、駆動回路36を介して転舵アクチュエータ24の電動モータの回転を駆動制御する。具体的には、電子制御ユニット36は、転舵角センサ32によって検出される検出値すなわち左右前輪FW1,FW2の実転舵角δが計算した目標転舵角δdと一致するまで、電動モータに対して駆動電流を供給する。これにより、転舵軸21に所定の転舵力が伝達され、左右前輪FW1,FW2が計算した目標転舵角δdに転舵されるため、運転者は車速Vに応じて極めて容易に車両を旋回させることができる。
一方、電子制御ユニット34は、転舵アクチュエータ24の作動に異常が発生したと判定すると、運転者が直接的に左右前輪FW1,FW2を転舵させることができるように、エンドプレート12とベースプレート15とが互いに離間した状態(以下、この状態をバックアップ状態という)にして、操舵ハンドル11の独立的な回動操作を規制する。なお、転舵アクチュエータ24の異常発生については、例えば、転舵角センサ32によって検出される検出値に対応する実転舵角δが変化しないことや、電動モータに流れる駆動電流値が異常値であることなどに基づいて判定される。以下、この異常時の動作について説明する。
電子制御ユニット34は、転舵アクチュエータ24の作動に異常が発生すると、駆動回路35を介して電磁クラッチ14のコイルに供給している電流を遮断する。このように、電磁クラッチ14のコイルに対する電流の供給が遮断されると、コイルが消磁するため、電磁クラッチ14はベースプレート15を解放する。これにより、ベースプレート15にはバネ16の付勢力のみが作用するようになり、ベースプレート15はシャフト17とともにエンドプレート12から離間する方向に変位する。
このように、ベースプレート15がバネ16によってエンドプレート12から離間する方向に付勢されている状態において、左右の操舵ハンドル11がそれぞれ回動操作されると、操舵ハンドル11のエンドプレート12に対する相対的な変位が規制(ロック)される。すなわち、運転者によって操舵ハンドル11が回動操作されると、操舵ハンドル11に組み付けられた回転規制バー11bは、上述したように、エンドプレート12に形成された案内孔12aおよびベースプレート15に形成された案内孔15a内を移動する。このとき、回転規制バー11bの先端部分に形成された係合部11cの形成幅は案内孔12a,15aの形成幅よりも大きく設定されているため、ベースプレート15がバネ16によって付勢されている場合には、係合部11cがベースプレート15の表面から突出した状態で移動する。
この状態から、係合部11cの移動位置がベースプレート15に形成された固定穴15cの形成位置と一致すると、図4に示すように、各係合部11cはそれぞれ対応する固定穴15c内に収容される。これにより、係合部11cと固定穴15cとが互いに係合し、その結果、操舵ハンドル11のエンドプレート12(ベースプレート15)に対する相対的な変位がロックされる。
そして、係合部11cが固定穴15c内に収容されて係合されると、ベースプレート15およびシャフト17は、バネ16の付勢力により、固定穴15cの深さ寸法分だけさらにエンドプレート12から離間する方向に変位する。これにより、エンドプレート12とベースプレート15とは、最終的にバックアップ状態となる。ここで、エンドプレート12とベースプレート15とがバックアップ状態になると、図4に示すように、シャフト17の先端部分に形成された膨出部17aと車体BD側に固定されたキー溝KMとの嵌合が解除され、ベースプレート15およびシャフト17は車体BDに対して回転可能な状態となる。したがって、エンドプレート12の回転規制が解除され、エンドプレート12も車体BDに対して回転可能な状態となる。
このように、エンドプレート12とベースプレート15とがバックアップ状態とされた状況において、運転者が操舵ハンドル11を回動操作すると、操舵ハンドル11がロックされているため、エンドプレート12、ベースプレート15およびシャフト17が一体的に回転する。そして、シャフト17が回転すると、接続されたフレキシブルケーブルKが一体的に回転し、このフレキシブルケーブルKの回転(回転力)が転舵装置20の伝達機構25に入力される。
伝達機構25においては、フレキシブルケーブルKの回転(回転力)が伝達軸25bを介してピニオンギア25aに伝達される。そして、同ピニオンギア25aの回転運動は、転舵軸21の一部に形成されて同ギア25aと噛み合うラック歯によって、転舵軸21の軸線方向運動に変換される。これにより、運転者は、操舵ハンドル11を車体BDに対して回動操作することにより、左右前輪FW1,FW2を直接的に転舵させることができる。
以上の説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、エンドプレート12とベースプレート15とが互いに当接する通常状態においては、運転者は、各操舵ハンドル11を独立的に操作することができる。そして、各操舵ハンドル11の操作量に応じて、車両を所望の態様で旋回させることができる。
一方、エンドプレート12とベースプレート15とが互いに離間するバックアップ状態においては、各操舵ハンドル11のそれぞれに形成された係合部11cとベースプレート15に形成された固定部15cとを係合させることができ、各操舵ハンドル11を一括してロックすることができる。したがって、各操舵ハンドル11をロックするための機構をそれぞれに設ける必要がなく、操作装置自体の構造を簡略化することができる。また、1つのベースプレート15を離間させることによって各操舵ハンドル11をロックすることができるため、例えば、エンドプレート12に組み付けられる操舵ハンドル11の数が増大するほど、操作装置の製造コストを大幅に低減することができる。
また、ベースプレート15に対して固定部15cを複数形成することができる。これにより、運転者による各操舵ハンドル11の操作状態に応じて、速やかに操舵ハンドル11をロックすることができる。また、電磁クラッチ14によってエンドプレート12とベースプレート15とを互いに当接させ、バネ16によってエンドプレート12とベースプレート15とを互いに離間させることができる。これにより、エンドプレート12とベースプレート15とを、通常状態またはバックアップ状態に確実に移行させることができる。
また、エンドプレート12およびベースプレート15に対して、それぞれ、案内孔12a,15aを形成し、これら案内孔12a,15aの内周面と操舵ハンドル11に組み付けた回転規制バー11bの側面とを当接させることにより、操舵ハンドル11の回動操作範囲を規定することができる。これにより、別途、各操舵ハンドル11の回動操作範囲を規定するための別部品を設ける必要がなく、部品点数を少なくして製造コストを低減することができる。さらに、ベースプレート15の案内孔15aに沿って固定穴15cを形成することにより、各操舵ハンドル11の回動操作範囲を規定する機能と各操舵ハンドル11をロックする機能とを一体化させることができて、操作装置の構造を簡略化することができる。
さらに、ベースプレート15のエンドプレート12に対する当接方向への変位または離間方向への変位に伴って、シャフト17に形成した膨出部17aと車体BDに固定されたキー溝KMとを嵌合状態または解除状態とすることができる。これにより、通常状態にてシャフト17を回転不能状態とし、バックアップ状態にて回転可能状態に切り替えることができる。したがって、バックアップ状態において、運転者はロックされた各操舵ハンドル11を用いてエンドプレート12を回転させ、この回転をベースプレート15、シャフト17およびフレキシブルケーブルKを介して、転舵装置20に伝達することができる。これにより、運転者は、転舵装置20の作動に異常が発生している状況においても、車両を旋回させることができる。
本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、ベースプレート15の案内孔15aに沿って固定穴15cを複数形成して実施した。これにより、転舵装置20の転舵アクチュエータ24に異常が発生して、エンドプレート12とベースプレート15とをバックアップ状態としたときには、早期に操舵ハンドル11をロックできるように実施した。しかし、通常状態においては、操舵ハンドル11が左右独立して操作できることから、バックアップ状態に移行した時点における回動操作状態によっては、操舵ハンドル11のロック位置が左右対称とならない場合もある。この場合、運転者は、操舵ハンドル11のロック状態に違和感を覚える可能性がある。
このため、ロックされた操舵ハンドル11が左右対称の回動位置となるように、例えば、固定穴15cを左右1箇所ずつ形成して実施することも可能である。この場合には、運転者がエンドプレート12に対して左右の操舵ハンドル11をそれぞれ回動操作することによって、係合部11cの移動位置と固定穴15cの形成位置とを一致させることができ、左右対称の回動位置で操舵ハンドル11をロックすることができる。これにより、運転者は、操舵ハンドル11のロック状態に違和感を覚えることがなく、また、操舵ハンドル11が左右対称位置でロックされるため、左右前輪FW1,FW2を直接的に転舵させるための操舵ハンドル11の回動操作をより容易に行うことができる。
また、上記実施形態においては、操舵ハンドル11の係合部11cと固定穴15cとが係合した後に、シャフト17の膨出部17aと車体BDに固定されたキー溝KMとの嵌合が解除されて、エンドプレート12とベースプレート15とがバックアップ状態となるように実施した。しかし、転舵アクチュエータ24に異常が発生している状況においては、早期に運転者が左右前輪FW1,FW2を直接的に転舵できることが望ましいため、電磁クラッチ14への通電が遮断された時点で、エンドプレート12とベースプレート15とがバックアップ状態となるように実施することも可能である。
この場合において、操舵ハンドル11の係合部11cが固定穴15cによって固定されるまでは、例えば、操舵ハンドル11に組み付けられた回転規制バー11bの側面と、エンドプレート12に形成された案内孔12a(またはベースプレート15に形成された案内孔15a)の内周面とが当接することにより、操舵ハンドル11の回動操作に伴って、エンドプレート12、ベースプレート15およびシャフト17を回転させることができる。したがって、運転者は、早期に左右前輪FW1,FW2を直接的に転舵させることができる。
また、上記実施形態においては、転舵装置20の転舵アクチュエータ24に作動異常が発生した場合に、エンドプレート12とベースプレート15とを通常状態からバックアップ状態に移行するように切替制御して実施した。しかし、通常状態からバックアップ状態に移行させる場合については、転舵アクチュエータ24に作動異常が発生した場合にのみ限定されるものではなく、例えば、反力機構13を形成する反力アクチュエータの作動異常や、電子制御ユニット34の異常、電源供給の遮断などが発生した場合にも、通常状態からバックアップ状態に移行させてもよい。また、転舵アクチュエータ24の作動異常を含む車両の異常が発生していない場合であっても、必要に応じて、エンドプレート12とベースプレート15とをバックアップ状態に移行させてもよい。
また、上記実施形態においては、エンドプレート12とベースプレート15の当接手段として電磁クラッチ14を採用するとともに、離間手段としてバネ16を採用して実施した。しかし、これらに代えて、ソレノイドなどのように、通常時にエンドプレート12とベースプレート15とを互いに接触させることができ、異常時にエンドプレート12とベースプレート15とを互いに離間させることができるものであれば、当接手段および離間手段はいかなるものを用いてもよい。
また、上記実施形態においては、電磁クラッチ14をエンドプレート12に内蔵して実施した。しかし、例えば、電磁クラッチ14に対してバックアップ的に電流を供給するするためのサブバッテリを設ける場合などでは、ベースプレート15に電磁クラッチ14を内蔵して実施してもよい。これにより、サブバッテリを設けるためのスペースを良好に確保することができる。
また、上記実施形態においては、バネ16をエンドプレート12とベースプレート15との間に配置して実施した。しかし、異常時にエンドプレート12とベースプレート15とを互いに離間させるように付勢力を付与できる限り、バネ16をいかなる場所に配置してもよい。
また、上記実施形態においては、操舵操作装置10と転舵装置20との接続を、フレキシブルケーブルKを用いて実施した。これにより、車両の操舵装置の車両への搭載性を良好に確保しつつ、異常発生時に運転者による操舵ハンドル11の回動操作を転舵装置20に確実に伝達できる。しかし、フレキシブルケーブルKに代えて、例えば、剛性を有するシャフトを用いてもよいし、その他、運転者による操舵ハンドル11の回動操作を転舵装置20に伝達できるものであれば、いかなるものを用いてもよい。
また、上記実施形態においては、車両を操舵するために左右一対でかつ独立的に回動操作される操舵ハンドル11を用いるようにした。しかし、運転者によって独立的に操作されるものであれば、操作ハンドルとして、例えば、直線的に操作するものなどいかなるものを用いてもよいし、その数についても2つ以上であればいくつであってもよい。この場合においても、操作ハンドルに対して、操作範囲を規定する回転規制バーを設け、この回転規制バーに係合部を形成するとよい。
さらに、上記実施形態においては、転舵アクチュエータ24が転舵軸21に組み付けられており、この転舵軸21をリニアに変位させることによって、左右前輪FW1,FW2を転舵するように実施した。しかし、これに代えて、転舵軸21をラックバーで構成するとともに、上記実施形態に構成に加えて、同転舵軸21に設けたラック歯に噛み合うピニオンギアを下端に固定した転舵入力軸を設け、この転舵入力軸に対して転舵アクチュエータ24が回転を伝達するようにしてもよい。
本発明の実施形態に係る車両の操舵装置の概略図である。 (a)は、図1の操舵操作装置の正面図であり、(b)は、操舵操作装置の通常状態における断面図である。 車速と操舵ゲインの関係を示すグラフである。 操舵操作装置のバックアップ状態における断面図である。
符号の説明
FW1,FW2…前輪、11…操舵ハンドル(操作ハンドル)、11a…グリップ部、11b…回転規制バー(棒状部材)、11c…係合部、12…エンドプレート(第1のベース部材)、12a…案内孔、12b…キー溝、13…反力機構、14…電磁クラッチ(当接手段)、15…ベースプレート(第2のベース部材)、15a…案内孔、15b…凸部、15c…固定穴(固定部)、16…バネ(離間手段)、17…シャフト、17a…膨出部(シャフト回転切替手段)、20…転舵装置、24…転舵アクチュエータ、31…操舵角センサ、32…転舵角センサ、33…車速センサ、34…電子制御ユニット、35,36…駆動回路、KM…キー溝(シャフト回転切替手段)、BD…車体

Claims (13)

  1. ユーザによってそれぞれ独立して操作される複数の操作ハンドルと、
    前記複数の操作ハンドルをそれぞれ所定の操作範囲内で操作可能に支持するベースと、
    前記複数の操作ハンドルに対して相対的に変位して、同複数の操作ハンドルの前記ベースに対する変位を一括して規制する規制手段とを備えたことを特徴とする操作装置。
  2. 請求項1に記載した操作装置において、
    前記ベースを、
    前記複数の操作ハンドルがそれぞれ所定の操作範囲内で操作可能に組み付けられた第1のベース部材と、
    前記第1のベース部材に対して相対的に変位可能な第2のベース部材とで構成し、
    前記規制手段を、
    前記複数の操作ハンドルのそれぞれに形成した係合部と、
    前記第2のベース部材に形成されて、同第2のベース部材の相対的な変位に伴って、前記複数の操作ハンドルに形成した係合部を固定する固定部とで構成したことを特徴とする操作装置。
  3. 請求項2に記載した操作装置において、
    前記固定部を、それぞれの操作ハンドルに形成された係合部に対して複数形成したことを特徴とする操作装置。
  4. 請求項2に記載した操作装置において、さらに、
    前記第1のベース部材と第2のベース部材とを同軸方向にて互いに当接させる当接手段と、
    前記第1のベース部材と第2のベース部材とを同軸方向にて互いに離間させる離間手段とを備えたことを特徴とする操作装置。
  5. 請求項2に記載した操作装置において、
    前記複数の操作ハンドルにおけるそれぞれの係合部を、
    前記複数の操作ハンドルに対して一端部側が接続されて、前記第1のベース部材および前記第2のベース部材のそれぞれに形成した所定の孔部を貫通する棒状部材の他端部側に形成し、前記第2のベース部材が前記第1のベース部材に対して相対的に離間したときに前記固定部が前記係合部を固定することを特徴とする操作装置。
  6. 請求項5に記載した操作装置において、
    前記第1のベース部材および前記第2のベース部材のそれぞれに形成した所定の孔部の形状は、前記複数の操作ハンドルのそれぞれの操作範囲を規定する形状であることを特徴とする操作装置。
  7. 請求項6に記載した操作装置において、
    前記固定部を、前記操作範囲を規定するために形成した所定の孔部に沿って複数形成したことを特徴とする操作装置。
  8. 請求項2に記載した操作装置において、
    前記第1のベース部材を被組付部材に対して回転可能かつ軸線方向変位不能に設け、
    前記第2のベース部材を前記被組付部材に対して回転可能かつ軸線方向変位可能に設けたシャフトに一体的に連結して設けて、
    前記第1のベース部材と前記第2のベース部材とを一体的に回転可能に構成したことを特徴とする操作装置。
  9. 請求項8に記載した操作装置において、さらに、
    前記第2のベース部材の前記第1のベース部材に対する相対的な変位に応じて、前記シャフトを回転可能状態と回転不能状態とに切り替えるシャフト回転切替手段を備えたことを特徴とする操作装置。
  10. 請求項9に記載した操作装置において、
    前記シャフト回転切替手段は、
    前記第2のベース部材が前記第1のベース部材に対して相対的に離間する方向に変位したときに前記シャフトを回転不能状態に切り替え、前記第2のベース部材が前記第1のベース部材に対して相対的に当接する方向に変位したときに前記シャフトを回転可能状態に切り替えることを特徴とする操作装置。
  11. 請求項1に記載した操作装置において、
    前記複数の操作ハンドルは、
    運転者によって少なくとも車両の転舵輪の転舵量を指示するためにそれぞれ操作されることを特徴とする操作装置。
  12. 請求項11に記載した操作装置において、さらに、
    前記複数の操作ハンドルのそれぞれの操作量を検出する操作量検出手段と、
    前記検出された操作量に基づいて前記転舵輪の転舵量を決定する転舵量決定手段とを備え、
    前記規制手段は、
    前記決定された転舵量に基づいて前記転舵輪を転舵する転舵装置の作動に異常が発生したときに、前記複数の操作ハンドルの前記ベースに対する変位を一括して規制することを特徴とする操作装置。
  13. 請求項12に記載した操作装置において、
    前記規制手段による前記複数の操作ハンドルの前記ベースに対する変位の規制に伴って、前記複数の操作ハンドルが前記ベースを介して前記転舵装置に機械的に接続されることを特徴とする操作装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010006126A (ja) * 2008-06-24 2010-01-14 Honda Motor Co Ltd 車両の操舵装置
WO2021176900A1 (ja) * 2020-03-05 2021-09-10 株式会社東海理化電機製作所 操作装置

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