JP4622837B2 - 車両の操舵装置 - Google Patents

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Description

本発明は、運転者によって操作される操作部と、同操作部の操作に応じて転舵輪を転舵するための転舵手段と、前記操作部の操作に応じた転舵力を発生するとともに同転舵力を前記転舵手段に対して伝達する転舵力発生手段と、前記操作部と前記転舵手段とを機械的に連結する連結手段と、前記連結手段の連結状態と非連結状態とを選択的に切り替える切替制御手段とを備えたステアリングバイワイヤ方式の車両の操舵装置に関する。
近年、運転者によって操作される操作部と転舵輪との機械的な連結が解除されたステアリングバイワイヤ方式の車両の操舵装置の開発は盛んに行われている。この種の操舵装置においては、操作部と転舵輪との連結が解除されているため、操作部(例えば、操舵ハンドル)に対して入力された操作量を検出し、この操作量に操舵ゲイン(すなわち操作部の操作量と転舵輪の転舵量との比)を加味した転舵量で転舵用のアクチュエータを作動させることによって転舵輪を転舵させることができる。これにより、転舵輪を大きく転舵させるために必要な操作部の操作量を小さくすることができ、運転時の負担を軽減することができる。
ところで、このステアリングバイワイヤ方式の車両の操舵装置においては、上述したように、転舵用のアクチュエータが転舵輪を転舵させるため、転舵用のアクチュエータが正常に作動していることが不可欠である。言い換えれば、転舵用のアクチュエータに異常が発生すると、適切に転舵輪を転舵できない可能性がある。このため、ステアリングバイワイヤ方式の車両の操舵装置においては、転舵用のアクチュエータに異常が発生した場合であっても、転舵輪を転舵させるために、操作部と転舵輪とを機械的に連結するフェールセーフ機構が設けられている。
しかし、このフェールセーフ機構によって操作部と転舵輪とを単に機械的に連結した場合には、転舵輪を大きく転舵させることができない場合がある。すなわち、ステアリングバイワイヤ方式の車両の操舵装置においては、上述したように、操舵ゲインを自由に設定できることから、例えば、操作部の操作範囲がストッパによって機械的に小さく制限される場合がある。この場合、フェールセーフ機構によって転舵輪を転舵させるときには、ストッパによって規制された操作部の操作範囲に対応した小さな範囲でしか転舵輪を転舵させることができないという問題がある。
この問題に対して、例えば、下記特許文献1には、フェールセーフ機構の作動時にストッパを退避させる車両用操舵装置が示されている。この従来の車両用操舵装置は、ステアリングホールを模した操作部材(操作部)と車輪とを、機械的に連結または解除する解除手段としての電磁クラッチを備えている。また、従来の車両用操舵装置は、通常時における操作部材(操作部)の最大回転操作角度を規制するためのストッパが弾力付与機構に設けられており、このストッパは電動シリンダによって伸縮可能に設けられている。そして、この従来の車両用操舵装置においては、車輪を転舵するためのアクチュエータに異常が発生すると、まず、出力された接続信号に従って電磁クラッチが作動し、操作部材(操作部)と車輪とが機械的に連結される。次に、電動シリンダに対して解除信号が出力され、この解除信号に従い電動シリンダが縮小する。これにより、ストッパが退避することにより操作部材(操作部)の最大回転操作角度の規制が解除されて、異常発生時における操作部材(操作部)の回転操作角度を大きくするようになっている。そして、このように、操作部材(操作部)の回転操作角度を大きくすることによって、転舵輪の転舵範囲を大きくするようにしている。
特開2001−106111号公報
しかしながら、上記従来の車両用操舵装置においては、操作部材(操作部)と車輪とを機械的に連結するための電磁クラッチと、ストッパを伸縮させるための電動シリンダとが必要である。このように、複数のアクチュエータを設けた場合には、それぞれのアクチュエータを適切に制御する必要があり、操舵装置の構造が複雑になるとともに製造コストが増大する。また、それぞれのアクチュエータが作動する状況において、例えば、電動シリンダに異常が発生した場合には、ストッパによる規制を解除できない可能性がある。この場合には、操作部材の回転操作角度(操作部の操作量)を大きくすることができず、その結果、車輪(転舵輪)を大きく転舵させることができなくなる。
本発明は、上記した問題に対処するためになされたものであり、その目的は、簡略化した構造を採用して、異常発生時における転舵輪の転舵量を十分に確保できるステアリングバイワイヤ方式の車両の操舵装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の構成上の特徴は、運転者によって操作される操作部と、同操作部の操作に応じて転舵輪を転舵するための転舵手段と、前記操作部の操作に応じた転舵力を発生するとともに同転舵力を前記転舵手段に対して伝達する転舵力発生手段と、前記操作部と前記転舵手段とを機械的に連結する連結手段と、前記連結手段の連結状態と非連結状態とを選択的に切り替える切替制御手段とを備えたステアリングバイワイヤ方式の車両の操舵装置において、前記連結手段は、前記操作部の回動操作に応じて回転し、前記切替制御手段による切替制御によって変位して前記転舵手段と連結する操作部連結部材を有しており、車体に固定された固定部材と前記操作部連結部材に設けられたストッパとを互いに接触させることで前記操作部の操作範囲を所定の操作範囲に規制する操作範囲規制手段を備え、前記切替制御手段による切替制御に従い前記連結手段が非連結状態から連結状態に移行すると、前記ストッパが、前記操作部の操作範囲を規制する位置から前記規制を解除する位置に前記操作部連結部材と共に変位することにある。この場合、前記切替制御手段は、前記転舵力発生手段の作動に異常が発生したときに、前記連結手段を非連結状態から連結状態に切替制御するとよい。
また、本発明の他の特徴は、運転者によって操作される操作部と、同操作部の操作に応じて転舵輪を転舵するための転舵手段と、前記操作部の操作に応じた転舵力を発生するとともに同転舵力を前記転舵手段に対して伝達する転舵力発生手段と、前記操作部と前記転舵手段とを機械的に連結する連結手段と、前記連結手段の連結状態と非連結状態とを選択的に切り替える切替制御手段とを備えたステアリングバイワイヤ方式の車両の操舵装置において、前記連結手段を、車体に一体的に固定されたハウジングと、同ハウジング内に収容されて前記操作部側に接続された第1の当接部と、前記ハウジング内に収容されて前記転舵手段側に接続された第2の当接部と、前記切替制御手段による切替制御に応じて、前記第1の当接部と前記第2の当接部とを互いに離間させるとともに互いに当接させるための接離駆動手段とで構成し、前記連結手段の第1の当接部に設けられた突状部と、前記連結手段のハウジング内部に形成された係合段部とで構成されて、前記切替制御手段による切替制御によって前記連結手段が非連結状態にあるときに前記接離駆動手段が前記第1の当接部と前記第2の当接部とを離間させることによって前記突状部と前記係合段部とを接触させて前記操作部の操作範囲を所定の操作範囲に規制するとともに、前記切替制御手段による切替制御に従い前記連結手段が非連結状態から連結状態に移行するのに伴って前記接離駆動手段が前記第1の当接部と前記第2の当接部とを当接させることによって前記突状部と前記係合段部とを退避させて前記操作部の操作範囲の規制を解除する操作範囲規制手段を備えたことにもある。この場合、前記接離駆動手段を、前記第1の当接部と前記第2の当接部とを互いに離間させる離間手段と、前記第1の当接部と前記第2の当接部とを互いに当接させるための付勢力を付与する付勢手段とで構成するとよい。ここで、離間手段としては、例えば、切替制御手段によって制御される電磁石を採用することができ、付勢手段としては、例えば、スプリングを採用することができる。また、この場合、前記切替制御手段は、前記転舵力発生手段の作動に異常が発生したときに、前記連結手段を非連結状態から連結状態に切替制御するとよい。
これらによれば、転舵力発生手段に異常が発生していない通常時においては、切替制御手段は、連結手段の動作状態を非連結状態に選択することができる。これにより、操作部と転舵輪とは機械的な連結が解除された状態となり、転舵輪は、運転者による操作部の操作に応じて転舵力発生手段の発生した転舵力が伝達された転舵手段によって転舵される。また、このように連結手段が非連結状態にあるときには、連結手段に一体的に組み付けられた操作範囲規制手段は、操作部の操作範囲を所定の操作範囲内となるように規制することができる。これにより、通常時においては、運転者による操作部の操作量を小さくすることができ、例えば、操舵ゲインを適宜設定することによって、転舵手段は転舵輪を大きく転舵させることができる。したがって、運転時の運転者に対する負担を大幅に軽減することができる。
一方、転舵力発生手段に異常が発生した異常時においては、切替制御手段は、連結手段の動作状態を連結状態に選択することができ、これにより、操作部と転舵輪とを機械的に連結した状態とすることができる。このとき、操作範囲規制手段は、連結手段の非連結状態から連結状態への移行に伴って、自動的に操作範囲の規制を解除することができる。
具体的に説明すると、本発明によれば、連結手段を、車体に組み付けられたハウジング内に収容された第1の当接面および第2の当接面を備えて、切替制御手段により非連結状態に切り替えられる場合には接離駆動手段を構成する離間手段により第1および第2の当接面が互いに離間し、連結状態に切り替えられる場合には接離駆動手段を構成する付勢手段により付与される付勢力により第1および第2の当接面が互いに当接するように構成することができる。これにより、例えば、連結手段の非連結状態から連結状態への移行は、離間手段によって離間している第1の当接面を付勢手段による付勢力によって第2の当接面方向へ移動させることにより実現することができる。また、操作範囲規制手段を、第1の当接面側に一体的に設けた突状部とハウジング内に形成した係合段部とで構成することができる。これにより、第1の当接面の移動に伴い操作範囲規制手段の突状部も、第2の当接面方向へ移動させることができる。したがって、突状部と係合段部とを自動的に離間させることができる。
これにより、異常時には、操作範囲規制手段による操作範囲の規制を自動的に解除することができ、運転者は操作部を自由に操作することができる。したがって、転舵力発生手段に異常が発生した場合であっても、転舵輪をシステム上転舵可能な範囲まで転舵させることができる。また、操作範囲の規制を解除するために、駆動装置を別途設ける必要がない。これにより、確実に操作範囲規制手段による規制を解除できるとともに、操舵装置自体の構成を簡略化して製造コストを低減することもできる。
以下、本発明の実施形態に係る車両の操舵装置について図面を用いて説明する。図1は、実施形態に係る車両の操舵装置を概略的に示している。この車両の操舵装置は、運転者によって操作される操舵操作装置10と、転舵輪としての左右前輪FW1,FW2を前記運転者の操作に応じて転舵させる転舵装置20と、操舵操作装置10と転舵装置20とを機械的に連結する連結装置30とを備えている。
操舵操作装置10は、運転者によって回動操作される操作部としての操舵ハンドル11を備えている。操舵ハンドル11は操舵入力軸12の上端に固定され、操舵入力軸12はその中間部分に反力アクチュエータ13が組み付けられている。反力アクチュエータ13は、減速機および電動モータから構成されており、運転者による操舵ハンドル11の操作に応じて操舵入力軸12(操舵ハンドル11)に所定の反力を付与するものである。
転舵装置20は、車両の左右方向に延びて配置された転舵軸21を備えている。この転舵軸21の両端部には、タイロッド22a,22bおよびナックルアーム23a,23bを介して、左右前輪FW1,FW2が転舵可能に接続されている。なお、転舵軸21、タイロッド22a,22bおよびナックルアーム23a,23bは、本発明の転舵手段を構成するものである。また、転舵軸21の外周上には、転舵軸21に所定の転舵力を伝達する転舵力発生手段としての転舵アクチュエータ24が組み付けられている。
転舵アクチュエータ24は、減速機、電動モータおよびねじ送り機構から構成されている。そして、電動モータが運転者による操舵ハンドル11の操作に応じて回転駆動して所定の転舵力を発生すると、減速機およびねじ送り機構によって電動モータの回転が減速されるとともに転舵軸21の軸線方向の変位に変換される。これにより、転舵軸21は伝達された転舵力によって軸線方向に変位し、この転舵軸21の変位に伴って左右前輪FW1,FW2が左右に転舵される。
また、転舵軸21には、転舵アクチュエータ24に異常が発生したときに、運転者による操舵ハンドル11の回動操作(より詳しくは、回動操作によって入力された回転力)を伝達するための伝達機構25が組み付けられている。この伝達機構25は、例えば、転舵軸21の一部に形成されたラック歯と噛み合うピニオンギア25aと、このピニオンギア25aに対して回転を伝達する伝達軸25bとから構成されている。そして、伝達機構25の伝達軸25bは、フレキシブルケーブルKを介して、連結装置30に接続されている。ここで、フレキシブルケーブルKおよび連結装置30は、本発明の連結手段を構成するものである。
連結装置30は、操舵入力軸12の下端に組み付けられていて、転舵装置20の転舵アクチュエータ24に異常が発生したときに、操舵操作装置10と転舵装置20とを機械的に連結するものである。この連結装置30は、図2(a)に示すように、ハウジング31を備えている。ハウジング31は、図示しない車体に対して一体的に組み付けられており、その一端側にてボールベアリング32を介して操舵入力軸12に連結されている。これにより、ハウジング31は、操舵入力軸12の回転に対して、一体的に回転することなく固定される。
そして、ハウジング31内には、操舵入力軸12の回転を入力する入力シャフト33と、入力シャフト33を介して伝達された操舵入力軸12の回転(回転力)をフレキシブルケーブルKに出力する出力シャフト34が収容されている。入力シャフト33は、例えば、中実丸棒から形成されたシャフト本体33aを備えている。
シャフト本体33aは、図2(a)に示すように、その略中央部分にて、ハウジング31内に組み付けられた軸受35(例えば、すべり軸受や回転型ボールスプラインベアリングなど)によって、回転可能かつ軸線方向への変位可能に支持されている。また、シャフト本体33aの一端側、すなわち、操舵入力軸12との連結部分には、操舵入力軸12の回転を効率よく伝達するとともに、操舵入力軸12に対して軸線方向への変位を可能とするためのセレーション溝33a1が形成されている。
また、シャフト本体33aの他端側、すなわち、出力シャフト34と対向する側には、第1の当接部としての大径の円盤部33bが一体的に形成されている。これにより、円盤部33bは、シャフト本体33aと一体的に回転および軸線方向に変位することができ、当接状態にて、操舵入力軸12から入力された回転(回転力)を出力シャフト34に伝達することができる。ここで、円盤部33bの出力シャフト34に対向した面(当接面)には、適切に回転(回転力)を伝達するために、摩擦部材33b1が設けられている。さらに、シャフト本体33aに形成されたセレーション溝33a1の近傍には、操舵入力軸12の外径寸法と略同一の外径寸法とされたフランジ部33cが形成されている。
出力シャフト34は、例えば、中実丸棒から形成されたシャフト本体34aを備えており、シャフト本体34aは、ハウジング31内に組み付けられたボールベアリング36によって、ハウジング31に対して回転可能に支持されている。そして、シャフト本体34aの一端側には、フレキシブルケーブルKが一体的に接続されている。一方、シャフト本体34aの他端側、すなわち、入力シャフト33に対向する側には、第2の当接部としての大径の円盤部34bが一体的に形成されている。この円盤部34bは、入力シャフト33の円盤部33bと略同一の外径寸法とされている。ここで、円盤部34bの入力シャフト33(より詳しくは、円盤部33b)に対向した面(当接面)には、適切に回転(回転力)を入力するために、摩擦部材34b1が設けられている。
また、連結装置30は、入力シャフト33の円盤部33bと出力シャフト34の円盤部34bとを互いに離間させる離間手段としての電磁石37を備えている。電磁石37は、円環状に巻かれたコイルから形成されるものであり、図2(a)に示すように、入力シャフト33のフランジ部33cと対向する操舵入力軸12の端面部分に組み付けられている。そして、後述する電気制御装置40による作動制御に従って、フランジ部33cを吸引することにより、入力シャフト33の円盤部33bと出力シャフト34の円盤部34bとを互いに離間させることができる。
また、連結装置30は、入力シャフト33の円盤部33bと出力シャフト34の円盤部34bとを互いに当接させるための付勢力を付与する付勢手段としてのスプリング38を備えている。スプリング38は、図2(a)に示すように、入力シャフト33のフランジ部33cとハウジング31の内面に形成された段部との間に配置され、両端がそれぞれフランジ部33cと段部とに一体的に組み付けられている。ここで、スプリング38は、常に、自由長から伸張した状態となるように組み付けられる。これにより、スプリング38は、常に、自由長に縮小する方向にフランジ部33cに対して付勢力を付与している。したがって、この付勢力によって入力シャフト33が軸線方向に変位することにより、入力シャフト33の円盤部33bと出力シャフト34の円盤部34bとを互いに当接させることができる。なお、離間手段としての電磁石37および付勢手段としてのスプリング38は、本発明の接離駆動手段を構成するものである。
また、連結装置30には、転舵装置20の転舵アクチュエータ24に異常が発生していないとき、言い換えれば、操舵操作装置10と転舵装置20との機械的な連結が解除される通常時に、操舵ハンドル11の回動操作範囲を規制するための操作範囲規制手段を構成するストッパ39が設けられている。ストッパ39は、図2(a)および(b)に示すように、円盤部33bの当接面とは反対面に突形状に形成されている。そして、ストッパ39は、通常時の操舵ハンドル11の回動操作範囲に合わせてハウジング31内に形成された操作範囲規制手段を構成する係合段部31aと接触することにより、操舵ハンドル11の回動操作範囲を規制する。
次に、反力アクチュエータ13、転舵アクチュエータ24および電磁石37の作動を電気的に制御する電気制御装置40について説明する。電気制御装置40は、図1に示すように、操舵角センサ41、転舵角センサ42および車速センサ43を備えている。操舵角センサ41は、操舵入力軸12に組み付けられて、操舵ハンドル11の中立位置からの回転角を検出して操舵角θとして出力する。転舵角センサ42は、転舵軸21の外周上にて図示しないハウジングに組み付けられ、転舵軸21の基準位置からの軸線方向の変位を検出して転舵角δとして出力する。なお、これらの操舵角θおよび転舵角δは、中立位置を「0」とし、右方向の角度を正の値で、左方向の角度を負の値でそれぞれ表す。車速センサ43は、車両の車速を検出して車速Vを出力する。
これらセンサ41〜43は、電子制御ユニット44に接続されている。電子制御ユニット44は、CPU、ROM、RAMなどからなるマイクロコンピュータを主要構成部品とするもので、プログラムの実行により反力アクチュエータ13、転舵アクチュエータ24および電磁石37の作動をそれぞれ制御する。電子制御ユニット44の出力側には、反力アクチュエータ13、電磁石37および転舵アクチュエータ24の作動を制御するための制御回路45,46,47がそれぞれ接続されている。なお、電子制御ユニット44および制御回路46は、本発明の切替制御手段を構成するものである。
次に、上記のように構成した操舵装置の動作を、転舵装置20の転舵アクチュエータ24に異常が発生していない通常時から説明する。図示しないイグニッションスイッチがオン状態とされると、電子制御ユニット44は、転舵アクチュエータ24の作動状態を確認し、作動状態に異常が発生していなければ、連結装置30による操舵操作装置10と転舵装置20との機械的な連結を解除、言い換えれば、非連結状態とする。
すなわち、電子制御ユニット44は、図示しない予め設定された確認制御プログラムに従い、制御回路47を介して転舵アクチュエータ24の電動モータに確認動作させる。そして、電子制御ユニット44は、この電動モータの確認動作に基づき、転舵アクチュエータ24の作動が正常であるか否かを判定する。この判定により、転舵アクチュエータ24の作動状態が正常であれば、電子制御ユニット44は、制御回路46を介して、連結装置30の電磁石37を形成するコイルに対して所定の電流を供給する。
そして、コイルに対して所定の電流が供給されると、電磁石37は磁化されて入力シャフト33のフランジ部33cを吸引する。これにより、入力シャフト33がスプリング38の付勢力に抗して操舵入力軸12方向に変位することによって、図2(a)に示したように、円盤部33bと出力シャフト34の円盤部34bとが互いに離間する。なお、イグニッションスイッチがオン状態とされる時点においては、反力アクチュエータ13および転舵アクチュエータ24の初期作動により、操舵ハンドル11の操作位置および左右前輪FW1,FW2の転舵位置がそれぞれ、例えば、中立位置となるように制御される。これにより、連結装置30の離間動作時におけるストッパ39とハウジング31の係合段部31aとの接触が防止され、入力シャフト33の円盤部33bと出力シャフト34の円盤部34bとが確実に離間するようになっている。
このように、入力シャフト33の円盤部33bと出力シャフト34の円盤部34bとを互いに離間させる、言い換えれば、操舵操作装置10と転舵装置20との機械的な連結を解除すると、電子制御ユニット44は、運転者による操舵ハンドル11の回動操作に応じて、反力アクチュエータ13と転舵アクチュエータ24とをそれぞれ制御する。具体的に説明すると、電子制御ユニット44は、操舵角センサ41から出力された検出操舵角θを入力すると、同入力した検出操舵角θに基づいて、所定の反力を決定する。すなわち、電子制御ユニット44は、操舵角θと予め設定された関係(例えば、比例関係や指数関係など)を用いて、検出操舵角θに対応する反力を決定する。そして、電子制御ユニット44は、操舵ハンドル11に付与される反力が前記決定した反力と一致するように、制御回路45を介して反力アクチュエータ13の電動モータの回転を駆動制御する。
これにより、運転者による操舵ハンドル11の回動操作に対して、操舵ハンドル11の操舵角θに応じた反力が付与される。したがって、運転者は、この反力を感じながら、操舵ハンドル11を回動操作できる。
また、電子制御ユニット44は、操舵角センサ41から出力された検出操舵角θを入力すると、同入力した検出操舵角θに応じた左右前輪FW1,FW2の目標転舵角δfを、例えば、下記式1に従って計算する。
δf=θ・G …式1
ただし、前記式1中のGは、操舵角θに対する転舵角δの比すなわち操舵ゲインである。ここで、操舵ゲインGは、図3に示すように、車速センサ43によって検出された車速Vに応じて、その大きさが変化するように決定される。すなわち、車速Vが小さい場合には、操舵ゲインGは大きく設定されるため、前記式1に従い検出操舵角θに対して大きな目標転舵角δfが計算される。また、車速Vが大きい場合には、操舵ゲインGは小さく設定されるため、前記式1に従い検出操舵角θに対して小さな目標転舵角δfが計算される。
そして、電子制御ユニット44は、左右前輪FW1,FW2が前記計算した目標転舵角δfと一致するように、制御回路47を介して転舵アクチュエータ24の電動モータの回転を駆動制御する。具体的には、電子制御ユニット44は、転舵角センサ42によって検出される実転舵角δが計算した目標転舵角δfと一致するまで、電動モータに対して駆動電流を供給する。これにより、転舵軸21に所定の転舵力が伝達され、左右前輪FW1,FW2が計算した目標転舵角δfに転舵されるため、車両を旋回させることができる。
ところで、通常時においては、連結装置30の入力シャフト33は電磁石37によって出力シャフト34から離間した位置に維持される。このため、操舵ハンドル11の回動操作に伴う操舵入力軸12の回転が入力シャフト33に入力され、入力シャフト33は操舵ハンドル11の回動操作に応じて回転する。そして、この状態においては、入力シャフト33の回転に伴って、ストッパ39と係合段部31aとが接触可能な状態にある。
言い換えれば、ストッパ39と係合段部31aが互いに接触することによって、運転者の回動操作し得る操舵ハンドル11の回動操作範囲が、例えば、±θaの範囲内に規制される。この場合、ハウジング31は、車体に対して一体的に組み付けられているため、ストッパ39が係合段部31aと強く接触しても、ハウジング31が回転することが防止される。したがって、入力シャフト33の回転すなわち操舵入力軸12に接続された操舵ハンドル11の回転が確実に規制される。
そして、このように操舵ハンドル11の回動操作範囲がストッパ39と係合段部31aとによって回動操作範囲±θaに規制される通常時においては、左右前輪FW1,FW2をシステム上転舵し得る範囲±δmまで転舵させるように操舵ゲインGが決定される。これにより、通常時においては、運転者は、操舵ハンドル11の回動操作量を小さくして車両を旋回させることができて、車両の運転における負担を軽減することができる。
一方、電子制御ユニット44は、転舵アクチュエータ24に異常が発生したと判定すると、連結装置30を制御して、操舵操作装置10と転舵装置20とを機械的に連結、すなわち、連結状態とする。なお、転舵アクチュエータ24の異常発生については、例えば、転舵角センサ42によって検出される実転舵角δが変化しないことや、電動モータに流れる駆動電流値が異常値であることなどに基づいて判定される。以下、異常時の動作について説明する。
電子制御ユニット44は、転舵アクチュエータ24に異常が発生すると、制御回路46を介して連結装置30の電磁石37に供給している電流を遮断する。これにより、電磁石37は磁化されないため、入力シャフト33のフランジ部33cに対してスプリング38の付勢力のみが作用するようになる。この結果、入力シャフト33は、出力シャフト34方向に変位し、図4に示すように、入力シャフト33の円盤部33b(より詳しくは、摩擦部材33b1)と出力シャフト34の円盤部34b(より詳しくは、摩擦部材34b1)とが互いに当接する。このとき、スプリング38の付勢力によって、入力シャフト33の円盤部33bは、出力シャフト34の円盤部34bに対して、強く押し付けられる。
また、入力シャフト33の変位に伴い、円盤部33bに一体的に形成されたストッパ39も、同一方向に変位する。これにより、ストッパ39は、ハウジング31の係合段部31aから退避した状態となる。したがって、ストッパ39が通常時において規制した操舵ハンドル11の回動操作範囲±θaは解除される。
このように、入力シャフト33の円盤部33bと出力シャフト34の円盤部34bとが当接する、言い換えれば、操舵操作装置10と転舵装置20とが機械的に連結された状態において、運転者によって操舵ハンドル11が回動操作されると、操舵入力軸12と一体的に回転する入力シャフト33の回転(回転力)は出力シャフト34に伝達される。このように、操舵ハンドル11の回動操作に伴う回転(回転力)が出力シャフト34に伝達されると、接続されたフレキシブルケーブルKが一体的に回転し、このフレキシブルケーブルKの回転(回転力)が転舵装置20の伝達機構25に入力される。
伝達機構25においては、フレキシブルケーブルKの回転(回転力)が伝達軸25bを介してピニオンギア25aに伝達される。そして、同ピニオンギア25aの回転運動は、転舵軸21の一部に形成されて同ギア25aと噛み合うラック歯によって、転舵軸21の軸線方向運動に変換される。これにより、左右前輪FW1,FW2は左右に転舵される。このとき、ストッパ39とハウジング31の係合段部31aとの接触が解除された状態であるため、操舵ハンドル11を全く自由に回動操作することができる。したがって、運転者は、操舵ハンドル11を回動操作することにより、左右前輪FW1,FW2をシステム上転舵し得る範囲±δmまで容易に転舵させることができる。
以上の説明からも理解できるように、本実施形態によれば、転舵アクチュエータ24に異常が発生していない通常時においては、電子制御ユニット44は、制御回路46を介して連結装置30の動作状態を非連結状態に選択することができる。この非連結状態においては、運転者による操舵ハンドル11の操作に応じて転舵アクチュエータ24が転舵力を発生し、左右前輪FW1,FW2は、転舵力の伝達された転舵軸21の軸線変位によって転舵される。また、このように連結装置30が非連結状態にあるときには、連結装置30の入力シャフト33に一体的に組み付けられたストッパ39は、操舵ハンドル11の回動操作範囲が回動操作範囲±θa内となるように規制することができる。これにより、通常時においては、運転者による操舵ハンドル11の操作量を小さくすることができ、例えば、操舵ゲインGを適宜設定することによって、転舵装置20は左右前輪FW1,FW2を大きく転舵させることができる。したがって、運転時の運転者に対する負担を大幅に軽減することができる。
一方、転舵アクチュエータ24に異常が発生した異常時においては、電子制御ユニット44は、制御回路46を介して、連結装置30の動作状態を連結状態に選択することができる。これにより、操舵ハンドル11と左右前輪FW1,FW2とを機械的に連結した状態とすることができる。このとき、ストッパ39は、連結装置30の非連結状態から連結状態への移行に伴って、自動的に回動操作範囲±θaの規制を解除することができる。
すなわち、ストッパ39は、入力シャフト33の円盤部33bに設けられており、ハウジング31内に形成した係合段部31aと接触することにより、通常時における操舵ハンドル11の回動操作範囲を±θaに規制する。この非連結状態から連結装置30が連結状態に移行すれば、ストッパ39も、入力シャフト33をとともに出力シャフト34方向へ移動することができるため、ストッパ39と係合段部31aとを自動的に離間させることができる。
これにより、ストッパ39と係合段部31aによる回動操作範囲の規制を自動的に解除することができ、運転者は操舵ハンドル11を自由に操作することができる。したがって、転舵アクチュエータ24に異常が発生した場合であっても、左右前輪FW1,FW2をシステム上転舵可能な範囲±δmまで転舵させることができる。また、回動操作範囲を解除するために、ストッパ39を移動させるための駆動装置を別途設ける必要がない。これにより、確実にストッパ39による規制を解除できるとともに、操舵装置自体の構成を簡略化して製造コストを低減することもできる。
本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、転舵装置20と連結装置30との接続を、フレキシブルケーブルKを用いて実施した。これにより、車両の操舵装置の車両への搭載性を良好に確保しつつ、異常発生時に運転者による操舵ハンドル11の回動操作を転舵装置20に確実に伝達できる。しかし、フレキシブルケーブルKに代えて、例えば、剛性を有するシャフトを用いてもよいし、その他、運転者による操舵ハンドル11の回動操作を転舵装置20に伝達できるものであれば、いかなるものを用いてもよい。
また、上記実施形態においては、転舵装置20の転舵アクチュエータ24に作動異常が発生した場合に、連結装置30が非連結状態から連結状態に移行するように切替制御して実施した。しかし、連結装置30を非連結状態から連結状態に移行させる場合については、転舵アクチュエータ24に作動異常が発生した場合にのみ限定されるものではなく、例えば、反力アクチュエータ13の作動異常や、電子制御ユニット45の異常、電源供給の遮断などが発生した場合にも、連結装置30を連結状態に移行させてもよい。また、転舵アクチュエータ24の作動異常を含む車両の異常が発生していない場合であっても、必要に応じて、連結装置30を非連結状態から連結状態に移行させてもよい。
これにより、これらの場合にも、運転者が操舵ハンドル11を回動操作することにより、左右前輪FW1,FW2を直接的に(手動で)転舵させることができる。このとき、ストッパ39と係合段部31aによる操舵ハンドル11の回動操作範囲の規制は自動的に解除されるため、左右前輪FW1,FW2をシステム上転舵可能な範囲±δmまで転舵させることもできる。ここで、反力アクチュエータ13の作動異常時または転舵アクチュエータ24の作動異常時において連結装置30が連結状態に移行した後は、これらのアクチュエータ13,24のうち、正常に作動している側の電動モータを適宜駆動制御して、運転者による操舵ハンドル11の操作力を軽減するようにするとよい。
また、上記実施形態においては、連結装置30の離間手段として電磁石37を採用するとともに、付勢手段としてスプリング38を採用して実施した。しかし、これらに代えて、例えば、ソレノイドなどのように、通常時に入力シャフト33の円盤部33bと出力シャフト34の円盤部34bとを互いに離間させることができ、異常時に入力シャフト33の円盤部33bと出力シャフト34の円盤部34bとを互いに当接させることができるものであれば、離間手段および付勢手段すなわち接離駆動手段はいかなるものを用いてもよい。
また、上記実施形態においては、電磁石37を操舵入力軸12の端面部分に配置し、スプリング38をフランジ部33cとハウジング31内に形成された段部との間に配置して実施した。しかし、入力シャフト33の円盤部33bと出力シャフト34の円盤部34bとを、通常時に互いに離間させ、異常時に互いに当接させるように付勢力を付与できる限り、電磁石37およびスプリング38をいかなる場所に配置してもよい。
また、上記実施形態においては、車両を操舵するために回動操作される操舵ハンドル11を用いるようにした。しかし、これに代えて、例えば、直線的に変位するジョイスティックタイプの操舵ハンドルを用いてもよいし、その他、運転者によって操作されるとともに車両に対する操舵を指示できるものであれば、いかなるものを用いてもよい。
さらに、上記実施形態においては、転舵アクチュエータ24が転舵軸21に組み付けられており、この転舵軸21をリニアに変位させることによって、左右前輪FW1,FW2を転舵するようにした。しかしながら、これに代えて、転舵軸21をラックバーで構成するとともに、上記実施形態の構成に加えて、同転舵軸21に設けたラック歯に噛み合うピニオンギアを下端に固定した転舵入力軸を設け、この転舵入力軸に対して転舵アクチュエータ24が回転を伝達するようにしてもよい。
本発明の実施形態に係る車両の操舵装置としてのステアリングバイワイヤ方式の車両の操舵装置の概略図である。 (a),(b)は、図1の連結装置の構成を説明するための断面図である。 図1の電子制御ユニットによって決定される操舵ゲインを説明するための図である。 図1の連結装置の連結状態を説明するための断面図である。
符号の説明
FW1,FW2…左右前輪、10…操舵操作装置、11…ハンドル、12…操舵入力軸、13…反力アクチュエータ、20…転舵装置、21…転舵軸、30…連結装置、31…ハウジング、31a…係合段部、33…入力シャフト、33a…シャフト本体、33b…円盤部、34…出力シャフト、34a…シャフト本体、34b…円盤部、37…電磁石、38…スプリング、39…ストッパ、40…電気制御装置、44…電子制御ユニット、46…制御回路

Claims (5)

  1. 運転者によって操作される操作部と、同操作部の操作に応じて転舵輪を転舵するための転舵手段と、前記操作部の操作に応じた転舵力を発生するとともに同転舵力を前記転舵手段に対して伝達する転舵力発生手段と、前記操作部と前記転舵手段とを機械的に連結する連結手段と、前記連結手段の連結状態と非連結状態とを選択的に切り替える切替制御手段とを備えたステアリングバイワイヤ方式の車両の操舵装置において、
    前記連結手段は、前記操作部の回動操作に応じて回転し、前記切替制御手段による切替制御によって変位して前記転舵手段と連結する操作部連結部材を有しており、車体に固定された固定部材と前記操作部連結部材に設けられたストッパとを互いに接触させることで前記操作部の操作範囲を所定の操作範囲に規制する操作範囲規制手段を備え
    前記切替制御手段による切替制御に従い前記連結手段が非連結状態から連結状態に移行すると、前記ストッパが、前記操作部の操作範囲を規制する位置から前記規制を解除する位置に前記操作部連結部材と共に変位することを特徴とするステアリングバイワイヤ方式の車両の操舵装置。
  2. 請求項1に記載したステアリングバイワイヤ方式の車両の操舵装置において、
    前記切替制御手段は、前記転舵力発生手段の作動に異常が発生したときに、前記連結手段を非連結状態から連結状態に切替制御することを特徴とするステアリングバイワイヤ方式の車両の操舵装置。
  3. 運転者によって操作される操作部と、同操作部の操作に応じて転舵輪を転舵するための転舵手段と、前記操作部の操作に応じた転舵力を発生するとともに同転舵力を前記転舵手段に対して伝達する転舵力発生手段と、前記操作部と前記転舵手段とを機械的に連結する連結手段と、前記連結手段の連結状態と非連結状態とを選択的に切り替える切替制御手段とを備えたステアリングバイワイヤ方式の車両の操舵装置において、
    前記連結手段を、
    車体に一体的に固定されたハウジングと、
    同ハウジング内に収容されて前記操作部側に接続された第1の当接部と、
    前記ハウジング内に収容されて前記転舵手段側に接続された第2の当接部と、
    前記切替制御手段による切替制御に応じて、前記第1の当接部と前記第2の当接部とを互いに離間させるとともに互いに当接させるための接離駆動手段とで構成し、
    前記連結手段の第1の当接部に設けられた突状部と、前記連結手段のハウジング内部に形成された係合段部とで構成されて、前記切替制御手段による切替制御によって前記連結手段が非連結状態にあるときに前記接離駆動手段が前記第1の当接部と前記第2の当接部とを離間させることによって前記突状部と前記係合段部とを接触させて前記操作部の操作範囲を所定の操作範囲に規制するとともに、前記切替制御手段による切替制御に従い前記連結手段が非連結状態から連結状態に移行するのに伴って前記接離駆動手段が前記第1の当接部と前記第2の当接部とを当接させることによって前記突状部と前記係合段部とを退避させて前記操作部の操作範囲の規制を解除する操作範囲規制手段を備えたことを特徴とするステアリングバイワイヤ方式の車両の操舵装置。
  4. 請求項3に記載したステアリングバイワイヤ方式の車両の操舵装置において、
    前記接離駆動手段を、
    前記第1の当接部と前記第2の当接部とを互いに離間させる離間手段と、
    前記第1の当接部と前記第2の当接部とを互いに当接させるための付勢力を付与する付勢手段とで構成したことを特徴とするステアリングバイワイヤ方式の車両の操舵装置。
  5. 請求項3に記載したステアリングバイワイヤ方式の車両の操舵装置において、
    前記切替制御手段は、前記転舵力発生手段の作動に異常が発生したときに、前記連結手段を非連結状態から連結状態に切替制御することを特徴とするステアリングバイワイヤ方式の車両の操舵装置。
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