JP4474298B2 - 車両の操舵装置 - Google Patents

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本発明は、操舵ハンドルと転舵輪とをケーブルで接続したステアバイワイヤ方式の車両の操舵装置に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示されているように、操舵ハンドルに接続されて操舵ハンドルと連動して回転する入力部材と、転舵輪に接続されて回転により転舵輪を転舵する出力部材とを、両端部にて第1および第2電磁クラッチを接続したケーブルを介して接続するようにしたステアバイワイヤ方式の車両の操舵装置は知られている。そして、この車両の操舵装置においては、その正常時には、第1および第2電磁クラッチを切断状態に設定して、第1電気アクチュエータにより操舵ハンドルの操舵操作に応じて入力部材を回転駆動することにより、操舵ハンドルの操舵操作に対して操舵反力を付与するとともに、第2電気アクチュエータにより操舵ハンドルの操舵操作に応じて出力部材を回転駆動することにより、操舵ハンドルの操舵操作に応じて転舵輪を転舵する。一方、操舵装置の異常時には、第1および第2電磁クラッチを接続状態に設定して、入力部材と出力部材とをケーブルを介して機械的に連結し、操舵ハンドルの操舵操作が、入力部材、ケーブルおよび出力部材を介して転舵輪に伝達されるようにして、操舵ハンドルの操舵操作に応じた転舵輪の転舵を確保するようにしている。
特開2004−224096号公報
しかし、操舵装置の正常時であっても、出力部材は、第2電気アクチュエータによる転舵輪の転舵に連動して回転するので、すなわち操舵ハンドルの操舵操作に応じて回転するので、第1および第2電磁クラッチを省略しても、ケーブルは単に回転するだけで転舵輪の転舵には影響しない。したがって、操舵装置の製造コストの低減のために、第1および第2電磁クラッチを省略することも可能である。また、第1および第2電磁クラッチを省略しなくても、第2電気アクチュエータによる転舵輪の転舵が確保されている状態で、操舵装置の一部の異常検出時には、第1および第2電磁クラッチを接続状態に設定することにより大きな異常の発生に備えた状態で、第2電気アクチュエータを駆動制御して転舵輪の転舵を続行することも考えられる。
このような電磁クラッチの省略または電磁クラッチの接続制御状態すなわち操舵ハンドルと転舵輪とをケーブルを介して接続した状態で、第2電気アクチュエータの駆動制御により転舵輪を転舵すると、操舵ハンドルの操舵操作による入力部材の回転と、第2電気アクチュエータによる出力部材の回転すなわち転舵輪の転舵との間に位相差が発生したとき、ケーブルに捩れが生じて捩れトルクが発生する。このケーブルの捩れトルクは、操舵ハンドルの操舵操作に対する操舵反力に影響を与えるので、操舵ハンドルの操舵操作時に、運転者に違和感を与える。特に、操舵ハンドルの切り戻し時には、ケーブルの捩れトルクが大きく変化するので、運転者に大きな違和感を与える。
本発明は、上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、操舵ハンドルと転舵輪とをケーブルを介して接続した状態で、電気アクチュエータの駆動制御により転舵輪を転舵した場合でも、ケーブルの捩れトルクによる影響を受けないようにして、運転者が常に違和感をもつことなく、快適に操舵ハンドルを操舵操作できるようにした車両の操舵装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、操舵ハンドルに接続されて操舵ハンドルと連動して変位する入力部材と、入力部材に動力伝達可能に接続されて同入力部材を駆動することにより操舵ハンドルの操舵操作に対して反力を付与する第1電気アクチュエータと、転舵輪に接続されて転舵輪と連動して変位する出力部材と、出力部材に動力伝達可能に接続されて同出力部材を駆動することにより転舵輪を転舵する第2電気アクチュエータと、操舵ハンドルの操舵量を検出する操舵量センサと、操舵量センサによって検出された操舵ハンドルの操舵量を用いて目標操舵反力を計算し、前記計算した目標操舵反力に応じて第1電気アクチュエータを駆動制御することにより操舵ハンドルに対して前記計算した目標操舵反力の付与を制御する操舵反力制御手段と、操舵量センサによって検出された操舵ハンドルの操舵量を用いて目標転舵角を計算し、前記計算した目標転舵角に応じて第2電気アクチュエータを駆動制御することにより転舵輪を前記計算した目標転舵角に転舵制御する転舵制御手段とを備えた車両の操舵装置において、両端部にて入力部材と出力部材にそれぞれ接続されて同入力部材および同出力部材の変位に連動して回転するケーブルと、ケーブルの捩れトルクを検出する捩れトルク検出手段と、前記検出した捩れトルクを用いて操舵ハンドルに付与される目標操舵反力を補正する補正手段とを設けたことにある。
この場合、捩れトルク検出手段を、例えば、ケーブルを介して接続された状態にある入力部材と出力部材の各変位量の差により前記ケーブルの捩れ量を検出する捩れ量検出手段と、前記検出された捩れ量を用いてケーブルの捩れトルクを計算する捩れトルク計算手段とで構成することができる。また、捩れ量検出手段を、出力部材の変位量を検出する変位量センサと、操舵量センサによって検出された操舵量と変位量センサによって検出された変位量との差を計算する変位量差計算手段とで構成することができる。
上記のように構成した本発明の特徴においては、捩れ量検出手段、捩れトルク計算手段および補正手段により、ケーブルの捩れに起因した捩れトルクに応じて操舵ハンドルに付与される操舵反力が修正され、ケーブルの捩れトルクが操舵ハンドルの操舵操作に影響しなくなる。その結果、本発明によれば、運転者は、常に違和感をもつことなく、快適に操舵ハンドルを操舵操作できる。
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明すると、図1は、同実施形態に係る車両の操舵装置の全体概略図である。
この車両の操舵装置は、運転者によって操舵操作される操舵操作装置10と、転舵輪としての左右前輪FW1,FW2を運転者の操舵操作に応じて転舵する転舵装置20とをケーブル31を介して接続したステアバイワイヤ方式を採用している。操舵操作装置10は、運転者によって回動操作される操作部としての操舵ハンドル11を備えている。操舵ハンドル11は操舵入力軸12の上端に固定され、操舵入力軸12の下部には操舵反力用電動モータ(電気アクチュエータ)13が組み付けられている。操舵反力用電動モータ13は、減速機構14を介して操舵入力軸12を軸線周りに回転駆動する。操舵入力軸12の下端には、変換機構15が接続されている。変換機構15は、ウォームおよびホイールからなり、操舵入力軸12の軸線周りの回転を、増速するとともに前記軸線と直交する軸線周りの回転に変換して出力する。なお、これらの操舵入力軸12および変換機構15が、本発明の入力部材を構成する。
転舵装置20は、車両の左右方向に延びて配置されたラックバー21を備えている。このラックバー21の両端部には、図示省略したタイロッドおよびナックルアームを介して、転舵輪としての左右前輪FW1,FW2が転舵可能に接続されている。左右前輪FW1,FW2は、ラックバー21の軸線方向の変位により左右に転舵される。ラックバー21の外周上には、図示しないハウジングに組み付けられた転舵用電動モータ(電気アクチュエータ)22が設けられている。転舵用電動モータ22の回転は、ねじ送り機構23により減速されるとともにラックバー21の軸線方向の変位に変換される。
また、転舵装置20は、軸線周りに回転可能な操舵出力軸24も有している。操舵出力軸24の下端にはピニオンギヤ25が固定されており、同ピニオンギヤ25はラックバー21に設けたラック歯21aに噛み合っていて、ラックバー21の軸線方向の変位に応じて転舵出力軸24は軸線周りに回転する。逆に、操舵出力軸24の軸線周りの回転により、ラックバー21は軸線方向に変位する。操舵出力軸24の上端には、変換機構26が接続されている。変換機構26は、ウォームおよびホイールからなり、操舵出力軸24の軸線と直交した軸線周りの入力される回転を、減速するとともに操舵出力軸24の軸線周りの回転に変更して出力する。逆に、変換機構26は、操舵出力軸24の軸線周りの回転を増速してケーブル31側にも出力する。なお、これらの変換機構26、操舵出力軸24、ピニオンギヤ25およびラックバー21が、本発明の出力部材を構成する。
ケーブル31は、変換機構15,26の間に配置されている。ケーブル31は、変換機構15の出力軸の回転を変換機構26の入力軸に伝達するものであり、グリースの満たされた長尺状のフレキシブルな管内に管の軸線方向に沿って配設されている。このケーブル31は、その上端に設けた固定部材31aにより変換機構15の出力軸に一体回転するように接続されているとともに、その下端に設けた固定部材31bにより変換機構26の入力軸に一体回転するように接続されている。
次に、操舵反力用電動モータ13および転舵用電動モータ22を制御する電気制御装置40について説明する。電気制御装置40は、操舵角センサ41、回転角センサ42、転舵角センサ43および車速センサ44を備えている。操舵角センサ41は、操舵入力軸12に組み付けられて、操舵入力軸12の軸線周りの回転を計測することにより、操舵ハンドル11の中立位置からの回転角を検出してハンドル操舵角θhとして出力する。回転角センサ42は、操舵出力軸24に組み付けられて、操舵出力軸24の軸線周りの出力軸回転角θoを検出して出力する。なお、ハンドル操舵角θhおよび出力軸回転角θoは、操舵ハンドル11および操舵出力軸24の各中立位置をそれぞれ「0」とし、各中立位置から右方向の回転角を正の値でそれぞれ表し、各中立位置からの左方向の回転角を負の値でそれぞれ表す。転舵角センサ43は、ラックバー21に組み付けられて、ラックバー21の軸線方向の変位を計測することにより、左右前輪FW1,FW2の実転舵角δを検出して出力する。なお、実転舵角δは、左右前輪FW1,FW2の中立位置を「0」とし、左右前輪FW1,FW2の右方向の転舵角を正の値で表し、左右前輪FW1,FW2の左方向の転舵角を負の値で表す。車速センサ44は、車速Vを検出して出力する。
また、電気制御装置40は、互いに接続された転舵用電子制御ユニット(以下、転舵用ECUという)45および操舵反力用電子制御ユニット(以下、操舵反力用ECUという)46を備えている。転舵用ECU45には、操舵角センサ41、転舵角センサ43および車速センサ44が接続されている。操舵反力用ECU46には、操舵角センサ41、回転角センサ42および車速センサ44が接続されている。これらのECU45,46は、それぞれCPU,ROM,RAMなどからなるマイクロコンピュータを主要構成部品とする。転舵用ECU45は、図2の転舵制御プログラムを実行して、駆動回路47を介して転舵用電動モータ22を駆動制御する。操舵反力用ECU46は、図3の操舵反力制御プログラムを実行して、駆動回路48を介して操舵反力用電動モータ13を駆動制御する。
次に、上記のように構成した実施形態の動作について説明する。イグニッションスイッチの投入により、転舵用ECU45および操舵反力用ECU46は、転舵制御プログラムおよび操舵反力制御プログラムを所定の短時間ごとにそれぞれ繰り返し実行し始める。
転舵制御プログラムの実行は、図2のステップS10にて開始され、転舵用ECU45は、ステップS11にて、操舵角センサ41からのハンドル操舵角θh、転舵角センサ43からの実転舵角δ、および車速センサ44からの車速Vを入力するのに加えて、操舵反力用ECU46から出力されるフェイルフラグFL2を入力する。フェイルフラグFL2は、“0”によって操舵操作装置10の正常状態を示し、“1”によって操舵操作装置10の異常状態を示すもので、初期には“0”に設定されている。次に、ステップS12にてフェイルフラグFL1が“1”であるか否かを判定する。フェイルフラグFL1は、“0”によって転舵装置20の正常状態を示し、“1”によって転舵装置20の異常状態を示すもので、初期には“0”に設定されている。
まず、操舵操作装置10および転舵装置20が共に正常である場合について説明する。したがって、フェイルフラグFL1は“0”であるので、ステップS12にて「No」と判定してステップS13以降に進む。ステップS13においては転舵装置20の異常をチェックし、ステップS14にて転舵装置20の異常の有無を判定する。この転舵装置20のチェックにおいては、例えば、転舵用電動モータ22の断線、短絡、その他の異常を駆動回路47からの信号を入力してチェックする。この場合、前述のように、転舵装置20の正常を前提としているので、前記ステップS13の異常チェック処理において転舵装置20の異常は検出されない。したがって、転舵用ECU45は、前記ステップS14にて「No」すなわち転舵装置20は正常であると判定して、ステップS15に進む。ステップS15においては、フェイルフラグFL2が“1”であるか否かを判定する。前述のように、操舵操作装置10も正常であって、フェイルフラグFL2は“0”に設定されているので、ステップS15にて「No」と判定して、ステップS16に進む。
ステップS16においては、転舵用ECU45は、前記入力したハンドル操舵角θhを用いて目標転舵角δ*を計算する。この目標転舵角δ*の計算においては、まず、ROM内に記憶されている転舵角テーブルを参照して、ハンドル操舵角θhに応じて変化する目標転舵角δ*を計算する。転舵角テーブルは、図4に示すように、ハンドル操舵角θhの増加に従ってほぼ線形に増加する目標転舵角δ*を記憶している。なお、この転舵角テーブルを利用するのに代えて、ハンドル操舵角θhと目標転舵角δ*との関係を示す関数を予め用意しておき、同関数を利用して目標転舵角δ*を計算するようにしてもよい。
そして、ステップS17にて、実転舵角δが前記計算した目標転舵角δ*に等しくなるように、両転舵角δ*,δの差(δ*−δ)を用いて駆動回路47を介して転舵用電動モータ22の回転を制御する。これにより、転舵用電動モータ22は回転駆動され、ねじ送り機構23を介してラックバー21を軸線方向に駆動して、左右前輪FW1,FW2を目標転舵角δ*に転舵する。前記ステップS17の処理後、ステップS23にてこの転舵制御プログラムの実行を一旦終了する。
また、前記ラックバー21の軸線方向の変位は、ピニオンギヤ25により操舵出力軸24の軸線周りの回転にも変換される。操舵出力軸24の回転は変換機構26によって減速されてケーブル31に伝達されて、ケーブル31も軸線周りに回転する。一方、操舵入力軸12は操舵ハンドル11の回動操作によって軸線周りに回転しており、この操舵入力軸12の回転は変換機構15によって増速されてケーブル31に伝達されている。本実施形態においては、操舵ハンドル11および操舵入力軸12の回転角すなわちハンドル操舵角θhと、転舵用電動モータ22の回転による左右前輪FW1,FW2の転舵に伴う操舵出力軸24の出力軸回転角θoとがほぼ一致するように、ハンドル操舵角θhに対する目標転舵角δ*の比、減速機構23の減速比、およびピニオンギヤ25とラックバー21のラック歯21aのギヤ比が予め設定されている。また、変換機構15,26の両増速率(または両減速率)も等しく設定されている。したがって、ケーブル31の両固定部材31a,31bの回転角は共にほぼ等しく、基本的には、ケーブル31には捩れが生じない。しかしながら、操舵ハンドル11の回転角すなわちハンドル操舵角θhと、転舵用電動モータ22による左右前輪FW1,FW2の実転舵角δとの間に位相差が生じた場合には、ケーブル31には捩れが生じる。
なお、変換機構15,26の両増速率(または両減速率)を必ずしも等しく設定したり、操舵入力軸12と操舵出力軸24の回転角を必ずしも等しく設定する必要はない。要は、変換機構15の出力軸の回転すなわちケーブル31の固定部材31aの回転角と、変換機構26の入力軸すなわちケーブル31の固定部材31bの回転角とが等しくなるようにすればよい。したがって、この場合、変換機構15,26の各増速率(または各減速率)、ハンドル操舵角θhに対する目標転舵角δ*との比、減速機構23の減速率、およびピニオンギヤ25とラックバー21のラック歯21aのギヤ比を適宜調整しておく。
一方、操舵反力用ECU46は、図3の操舵反力制御プログラムの実行をステップS30にて開始する。操舵反力用ECU46は、ステップS31にて、操舵角センサ41からのハンドル操舵角θh、回転角センサ42からの出力軸回転角θoおよび車速センサ44からの車速Vを入力するのに加えて、転舵用ECU45から出力されるフェイルフラグFL1を入力する。
そして、ステップS32にてフェイルフラグFL2が“1”であるか否かを判定する。いま、操舵操作装置10は正常であって、フェイルフラグFL2は“0”であるので、ステップS32にて「No」と判定してステップS33以降に進む。ステップS33においては操舵操作装置10の異常をチェックし、ステップS34にて操舵操作装置10の異常の有無を判定する。この操舵操作装置10の異常のチェックにおいては、例えば、操舵反力用電動モータ13の断線、短絡、その他の異常を駆動回路48からの信号を入力してチェックする。この場合、前述のように、操舵操作装置10の正常を前提としているので、前記ステップS33の異常チェック処理において操舵操作装置10の異常は検出されない。したがって、操舵反力用ECU46は、前記ステップS34にて「No」すなわち操舵操作装置10は正常であると判定して、ステップS35に進む。ステップS35においては、フェイルフラグFL1が“1”であるか否かを判定する。前述のように、転舵装置20も正常であって、フェイルフラグFL1は“0”に設定されているので、ステップS35にて「No」と判定して、ステップS36に進む。
ステップS36においては、操舵反力用ECU46は、ROM内に設けられている操舵反力テーブルを参照して、ハンドル操舵角θhおよび車速Vに応じて変化する目標操舵反力Th*を計算する。この操舵反力テーブルは、図5に示すように、複数の代表的な車速値ごとに、ハンドル操舵角θhの増加に従って非線形増加する複数の目標操舵反力Th*を記憶している。また、この目標操舵反力Th*は、同一のハンドル操舵角θhに対して、車速Vが大きいほど大きな値をとる。なお、この操舵反力テーブルを利用するのに代えて、ハンドル操舵角θhおよび車速Vに応じて変化する目標操舵反力Th*を関数により予め定義しておき、同関数を利用して目標操舵反力Th*を計算するようにしてもよい。
次に、操舵反力用ECU46は、ステップS37にて、前記入力したハンドル操舵角θhから前記入力した出力軸回転角θoを減算することにより、ケーブル31の捩れ角Δθ(=θh−θo)を計算する。そして、操舵反力用ECU46は、ステップS38にて、ROM内に設けられている捩れ補正トルクテーブルを参照して、捩れ角に応じて変化する捩れ補正トルクTxを計算する。この捩れ補正トルクテーブルは、図6に示すように、ケーブル31の捩れ角Δθの増加に従ってほぼ線形的に増加して、ケーブル31の捩れによって発生されるトルクを表す捩れ補正トルクTxを記憶している。なお、この捩れ補正トルクテーブルを利用するのに代えて、捩れ角Δθに応じて変化する捩れ補正トルクTxを関数により予め定義しておき、同関数を利用して捩れ補正トルクTxを計算するようにしてもよい。
次に、操舵反力用ECU46は、ステップS39にて、前記計算した目標操舵反力Th*から前記計算した補正トルクTxを減算することにより、目標操舵反力Th*を補正する。そして、操舵反力用ECU46は、ステップS40にて、駆動回路48と協働して前記補正した目標操舵反力Th*(=Th*−Tx)に対応した駆動電流を操舵反力用電動モータ13に流し、ステップS46にてこの操舵反力制御プログラムの実行を一旦終了する。操舵反力用電動モータ13は、操舵入力軸12を前記補正した目標操舵反力Th*に対応した回転トルクで駆動する。なお、駆動回路48は、操舵入力軸12に操舵ハンドル11の回動方向と反対方向の回転力が付与されるように、操舵反力用電動モータ13を駆動する必要があるため、目標操舵反力Th*が正(または負)であるとき、操舵ハンドル11を左方向(または右方向)に駆動する回転トルクを操舵入力軸12に付与する。これにより、操舵ハンドル11の回動操作に対して、操舵反力用電動モータ13による目標操舵反力Th*が付与され、運転者は、適度な操舵反力を感じながら、操舵ハンドル11を回動操作できる。
特に、操舵ハンドル11のきり戻し操作により、ハンドル操舵角θhと出力軸回転角θoとの間に位相差が生じてケーブル31に捩れトルクが発生しても、前記補正トルクTxを用いた目標操舵反力Th*の補正により、操舵ハンドル11に付与される操舵反力が修正され、ケーブル31の捩れトルクが操舵ハンドル11の操舵操作に影響しなくなる。具体的には、前記補正を行わない場合には、操舵ハンドル11に対する操舵反力が、図7に示すように、操舵ハンドル11の切り戻し時に急激に変化してしまうことを回避できる。その結果、本発明によれば、運転者が違和感をもつことなく、常に快適に操舵ハンドルを操舵操作できる。
次に、転舵装置20に異常が発生した場合について説明する。この場合、転舵用ECU45は、図2のステップS14にて「Yes」と判定して、ステップS18にてフェイルフラグFL1を“1”に設定し、ステップS19にて“1”に設定されたフェイルフラグFL1を操舵反力用ECU46に出力する。そして、ステップS20にて、転舵用電動モータ22の作動を停止させ、ステップS23にてこの転舵制御プログラムの実行を一旦終了する。
そして、このようにフェイルフラグFL1が一旦“1”に設定されると、以降、転舵用ECU45はステップS12にて「Yes」と判定して、前述したステップS13〜S17の処理を実行することなく、ステップS20の処理を実行して、ステップS23にてこの転舵制御プログラムの実行を終了する。したがって、以降、転舵用電動モータ22は左右前輪FW1,FW2を転舵制御しなくなる。
この状態では、操舵ハンドル11の操舵操作に伴う操舵入力軸12の回転は、変換機構15、ケーブル31および変換機構26を介して操舵出力軸24に伝達される。そして、操舵出力軸24は、ピニオンギヤ25を介してラックバー21を軸線方向に駆動し、左右前輪FW1,FW2はラックバー21の軸線方向の変位によって転舵される。その結果、左右前輪FW1,FW2は、ケーブル31を介して伝達される操舵ハンドル11の回動操作力によって転舵されるようになる。この状態では、転舵装置20側からケーブル31を介して操舵入力軸12に左右前輪FW1,FW2の転舵に伴う反力が伝達されるので、運転者は、この反力を操舵反力として感じながら操舵ハンドル11を回動操作することになる。
一方、この状態では、操舵反力用ECU46は、図3のステップS31にて“1”に設定されたフェイルフラグFL1を入力し、ステップS35にて「Yes」と判定して、ステップS41に進む。ステップS41においては、操舵反力用ECU46は、ROM内に設けられているアシスト指令値テーブルを参照して、前記入力したハンドル操舵角θhおよび車速Vに応じて変化する目標アシストトルクTa*を計算する。このアシスト指令値テーブルは、図8に示すように、複数の代表的な車速値ごとに、ハンドル操舵角θhの増加に従って非線形増加する複数の目標アシストトルクTa*を記憶している。また、この目標アシストトルクTa*は、同一のハンドル操舵角θhに対して、車速Vが大きいほど小さな値をとる。なお、このアシスト指令値テーブルを利用するのに代えて、ハンドル操舵角θhおよび車速Vに応じて変化する目標アシストトルクTa*を関数により予め定義しておき、同関数を利用して目標アシストトルクTa*を計算するようにしてもよい。
次に、操舵反力用ECU46は、ステップS42にて、駆動回路48と協働して前記計算した目標アシストトルクTa*に対応した駆動電流を操舵反力用電動モータ13に流す。これにより、操舵反力用電動モータ13は、減速機構14を介し操舵入力軸12を目標アシストトルクTa*に対応した回転力で駆動する。その結果、この転舵用電動モータ22の作動不能状態では、操舵ハンドル11の回動操作による左右前輪FW1,FW2の転舵が操舵反力用電動モータ13の目標アシストトルクTa*によってアシストされる。したがって、運転者は、操舵ハンドル11を軽快に回動操作できるようになる。
次に、操舵操作装置10に異常が発生した場合について説明する。この場合、操舵反力用ECU46は、図3のステップS34にて「Yes」と判定して、ステップS43にてフェイルフラグFL2を“1”に設定し、ステップS44にて“1”に設定されたフェイルフラグFL2を転舵用ECU45に出力する。そして、ステップS45にて、操舵反力用電動モータ13の作動を停止させ、ステップS46にてこの操舵反力制御プログラムの実行を一旦終了する。
そして、このようにフェイルフラグFL2が一旦“1”に設定されると、以降、操舵反力用ECU46はステップS32にて「Yes」と判定して、前述したステップS33〜S42の処理を実行することなく、ステップS45の処理を実行して、ステップS46にてこの操舵反力制御プログラムの実行を終了する。したがって、操舵反力用電動モータ13は、操舵ハンドル11の回動操作に対する操舵反力の付与を制御しなくなる。
一方、この状態では、転舵用ECU45は、図2のステップS11にて“1”に設定されたフェイルフラグFL2を入力し、ステップS15にて「Yes」と判定して、ステップS21に進む。ステップS21においては、転舵用ECU45は、前述した図3のステップS41の処理と同様にして、ROM内に設けられているアシスト指令値テーブルを参照して、ハンドル操舵角θhおよび車速Vに応じて変化する目標アシストトルクTa*を計算する。なお、この場合も、アシスト指令値テーブルを利用するのに代えて、関数を利用して目標アシストトルクTa*を計算するようにしてもよい。次に、転舵用ECU45は、ステップS22にて、駆動回路47と協働して前記計算した目標アシストトルクTa*に対応した駆動電流を転舵用電動モータ22に流す。これにより、転舵用電動モータ22は、ねじ送り機構23を介してラックバー21を目標アシストトルクTa*に対応した力で軸線方向に駆動する。
したがって、この状態では、転舵装置20に異常が発生した場合と同様に、左右前輪FW1,FW2は、ケーブル31を介して伝達される操舵ハンドル11の回動操作力によって転舵されるようになる。また、これと同時に、操舵ハンドル11の回動操作による左右前輪FW1,FW2の転舵は、転舵用電動モータ22の目標アシストトルクTa*によってアシストされる。したがって、運転者は、転舵装置20側からケーブル31を介して操舵入力軸12に伝達される左右前輪FW1,FW2の転舵に伴う操舵反力を感じながら操舵ハンドル11を回動操作するとともに、前記転舵用電動モータ22によってアシストされながら操舵ハンドル11を軽快に回動操作できるようになる。
上記作動説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、操舵操作装置10および転舵装置20が正常状態にあるときに、ケーブル31を操舵入力軸12側および操舵出力軸24側に直接接続するようにしておいても、ケーブル31の捩れトルクを考慮した操舵反力の付与制御により、運転者は違和感なく操舵ハンドル11を操舵操作できる。
さらに、本発明は上記実施形態に限定されることなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。
例えば、上記実施形態においては、本発明を、ケーブル31を操舵入力軸12および操舵出力軸13に、常時、動力伝達可能に接続した車両の操舵に適用した。しかし、本発明は、図9に示すように、変換機構15,26とケーブル31の固定部材31a,31bとの各間に電磁クラッチ32,33をそれぞれ介装した車両の操舵装置にも適用される。この場合、電磁クラッチ32,33は、CUP、ROM、RAMなどからなってマイクロコンピュータを主要構成部品とするクラッチ用電子制御ユニット(以下、クラッチ用ECUという)51により、駆動回路52を介して切断および接続状態に設定制御される。
この場合、車両の操舵装置のいずれにも異常が発生していない状態では、クラッチ用ECU51は電磁クラッチ32,33を共に切断状態に設定して、転舵用ECU45および操舵反力用ECU46は、上記実施形態のフェイルフラグFL1,FL2が共に“0”に設定されている場合と同様に、転舵用電動モータ22および操舵反力用電動モータ13をそれぞれ駆動制御する。一方、転舵用電動モータ22または操舵反力用電動モータ13、およびその周辺回路に異常が発生した場合には、クラッチ用ECU51は電磁クラッチ32,33を共に接続状態に設定して、転舵用ECU45および操舵反力用ECU46は、上記実施形態のフェイルフラグFL1,FL2の一方が“1”に設定されている場合と同様に、転舵用電動モータ22または操舵反力用電動モータ13をそれぞれ駆動制御する。
さらに、この変形例においては、操舵反力用電動モータ13による操舵反力付与および転舵用電動モータ22による左右前輪FW1,FW2の転舵が確保されている状態で、操舵装置の一部の異常検出時には、クラッチ用ECU51に電磁クラッチ32,33を接続状態に設定することによって大きな異常の発生に備えたうえで、転舵用ECU45および操舵反力用ECU46は、上記実施形態のフェイルフラグFL1,FL2が共に“0”に設定されている場合と同様に、転舵用電動モータ22または操舵反力用電動モータ13をそれぞれ駆動制御する。これによれば、ケーブル31に過度の負荷を与えなくてすむ。
より具体的には、図9に示すように、操舵反力用電動モータ13として2つの電動モータ13a,13bを一方の異常時のバックアップ用に設けるとともに、転舵用電動モータ22として2つの電動モータ22a,22bを一方の異常時のバックアップ用に設けたシステムが考えられる。このようなシステムでは、全ての電動モータ13a,13b,22a,22bが正常であれば、クラッチ用ECU51は電磁クラッチ32,33を共に切断状態に設定して、転舵用ECU45および操舵反力用ECU46は、上記実施形態のフェイルフラグFL1,FL2が共に“0”に設定されている場合と同様に、電動モータ22a,22bおよび電動モータ13a,13bをそれぞれ駆動制御する。
一方、電動モータ22a,22bおよび電動モータ13a,13bのいずれかに異常が発生した場合には、操舵反力の付与制御および左右前輪FW1,FW2の転舵制御が可能な限り、クラッチ用ECU51に電磁クラッチ32,33を接続状態に設定することにより大きな異常の発生に備えたうえで、転舵用ECU45および操舵反力用ECU46は、上記実施形態のフェイルフラグFL1,FL2が共に“0”に設定されている場合と同様に、転舵用電動モータ22または操舵反力用電動モータ13をそれぞれ駆動制御する。なお、操舵反力の付与制御または左右前輪FW1,FW2の転舵制御が不能な状態時には、クラッチ用ECU51は電磁クラッチ32,33を共に接続状態に設定して、転舵用ECU45および操舵反力用ECU46は、上記実施形態のフェイルフラグFL1,FL2の一方が“1”に設定されている場合と同様に、操舵ハンドル11の操舵操作に対する操舵アシスト力を発生するように、転舵用電動モータ22または操舵反力用電動モータ13をそれぞれ駆動制御する。
この変形例によれば、電磁クラッチ32,33を切断状態に設定した状態では、変換機構15の出力軸の回転角と、変換機構26の入力軸の回転角を等しくすることなく、操舵入力軸12の回転と操舵出力軸24とを独立に回転させることが可能となる。これにより、この状態では、ハンドル操舵角θhの増加に従って非線形に増加する目標転舵角δ*を設定できる。例えば、目標転舵角δ*のハンドル操舵角θhに対する変化率が、図4に破線で示すように、ハンドル操舵角θhの絶対値|θh|の小さな範囲内で小さく、ハンドル操舵角θhの絶対値|θh|が大きくなると大きくなるように設定できる。また、車速Vに応じて目標転舵角δ*を変化させることもできる。たとえば、目標転舵角δ*が、車速Vの増加にしたがって減少するように設定できる。
これによれば、左右前輪FW1,FW2は、ハンドル操舵角θhの小さな範囲で同操舵角θhの変化に対して小さく転舵され、ハンドル操舵角θhの大きな範囲で同操舵角θhの変化に対して大きく転舵される。その結果、操舵ハンドル11の持ち替えなしで左右前輪FW1,FW2は大きな転舵角まで転舵される。また、左右前輪FW1,FW2は、車速Vが小さいときにはハンドル操舵角θhに対して大きく転舵され、車速Vが大きくなるとハンドル操舵角θhに対して小さく転舵される。その結果、低速走行時における車両の小回り性能が良好になるとともに、高速走行時における車両の走行安定性が良好となる。
また、上記実施形態においては、操舵角センサ41によって検出されたハンドル操舵角θhと回転角センサ42によって検出された出力軸回転角θoとを用いてケーブル31の捩れ角Δθを計算するようにした。しかし、転舵角センサ43によって検出された実転舵角δを出力軸回転角θoに代えて用いることにより、ケーブル31の捩れ角Δθを計算するようにしてもよい。この場合、操舵ハンドル11の回転角と左右前輪FW1,FW2の回転角の比を用いて、検出された実転舵角δをハンドル操舵角θhに対応させるようにする必要がある。
また、上記実施形態においては、転舵用電動モータ22を用いてラックバー21を駆動することにより左右前輪FW1,FW2を転舵するようにした。しかし、これに代えて、転舵用電動モータを操舵出力軸24に組み付けて、同電動モータを用いて操舵出力軸24を回転駆動することにより、左右前輪FW1,FW2を転舵するようにしてもよい。
また、上記実施形態およびそれらの変形例においては、操舵ハンドル11として回動操作されるものを採用した。しかし、この操舵ハンドル11に代えて、例えばジョイスティックなどのように直線的な操作により左右前輪FW1,FW2を転舵させる操舵ハンドルを利用した車両の操舵装置にも本発明は適用される。
本発明の実施形態に係る車両の操舵装置の全体概略図である。 図1の転舵用ECUにより実行される転舵制御プログラムのフローチャートである。 図1の操舵反力用ECUにより実行される操舵反力制御プログラムのフローチャートである。 ハンドル操舵角と目標転舵角の関係を示すグラフである。 ハンドル操舵角と、車速と、目標操舵反力との関係を示すグラフである。 捩れ角と、捩れ補正トルクとの関係を示すグラフである。 ハンドル操舵角と、操舵反力との関係を示すグラフである。 ハンドル操舵角と、車速と、目標アシストトルクとの関係を示すグラフである。 上記実施形態の変形例に係る車両の操舵装置の全体概略図である。
符号の説明
11…操舵ハンドル、12…操舵入力軸、13…操舵反力用電動モータ、15…変換機構、21…ラックバー、22…転舵用電動モータ、24…操舵出力軸、26…変換機構、31…ケーブル、32,33…電磁クラッチ、40…電気制御装置、41…操舵角センサ、42…回転角センサ、43…転舵角センサ、44…車速センサ、45…転舵用ECU、46…操舵反力用ECU、51…クラッチ用ECU

Claims (3)

  1. 操舵ハンドルに接続されて操舵ハンドルと連動して変位する入力部材と、
    前記入力部材に動力伝達可能に接続されて同入力部材を駆動することにより操舵ハンドルの操舵操作に対して反力を付与する第1電気アクチュエータと、
    転舵輪に接続されて転舵輪と連動して変位する出力部材と、
    前記出力部材に動力伝達可能に接続されて同出力部材を駆動することにより転舵輪を転舵する第2電気アクチュエータと、
    操舵ハンドルの操舵量を検出する操舵量センサと、
    前記操舵量センサによって検出された操舵ハンドルの操舵量を用いて目標操舵反力を計算し、前記計算した目標操舵反力に応じて前記第1電気アクチュエータを駆動制御することにより操舵ハンドルに対して前記計算した目標操舵反力の付与を制御する操舵反力制御手段と、
    前記操舵量センサによって検出された操舵ハンドルの操舵量を用いて目標転舵角を計算し、前記計算した目標転舵角に応じて前記第2電気アクチュエータを駆動制御することにより転舵輪を前記計算した目標転舵角に転舵制御する転舵制御手段とを備えた車両の操舵装置において、
    両端部にて前記入力部材と前記出力部材にそれぞれ接続されて同入力部材および同出力部材の変位に連動して回転するケーブルと、
    前記ケーブルの捩れトルクを検出する捩れトルク検出手段と、
    前記検出した捩れトルクを用いて操舵ハンドルに対して付与される前記目標操舵反力を補正する補正手段とを設けたことを特徴とする車両の操舵装置。
  2. 請求項1に記載の車両の操舵装置において、
    前記捩れトルク検出手段を、
    前記ケーブルを介して接続された状態にある前記入力部材と前記出力部材の各変位量の差により前記ケーブルの捩れ量を検出する捩れ量検出手段と、
    前記検出された捩れ量を用いて前記ケーブルの捩れトルクを計算する捩れトルク計算手段とで構成した特徴とする車両の操舵装置。
  3. 請求項2に記載の車両の操舵装置において、
    前記捩れ量検出手段を、
    前記出力部材の変位量を検出する変位量センサと、
    前記操舵量センサによって検出された操舵量と前記変位量センサによって検出された変位量との差を計算する変位量差計算手段とで構成した車両の操舵装置。
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