JP2005186861A - ステアリング操作装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ステアバイワイヤ型ステアリングシステムに用いられるステアリング操作装置を、操作部材の操作範囲が拡大可能であり、かつ、コンパクトなものとする。
【解決手段】 ステアリングホイール等の操作部材に連係して操作量に応じた移動量だけ移動する変位体84を設け、その変位体84を係止する手段110によって操作範囲を規制し、変位体84と操作部材との連係を解除する機構92,96を働かせることにより、操作範囲を拡大する。変位体84の移動領域を拡大しなくてもよいため、操作装置200のコンパクト化が図れる。また、変位体を自転する回転体とし、その回転体を係止することにより操作範囲を規制し、その係止を解除することによっても操作範囲を拡大することができる。その場合、変位体を回転体とすれば、変位体を移動させるスペースを必要としないことから、操作装置のコンパクト化が図れる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両に配備されるステアリング操作装置、詳しくは、ステアバイワイヤ型ステアリングシステムの操作部に用いられるステアリング操作装置に関する。
今日では、車両が備えるステアリングシステムとして、いわゆるステアバイワイヤ型ステアリングシステム、すなわち、操作部に設けられたステアリングホイール等の操作部材に加えられる操作力によらず、電気的な制御下、システムが転舵部において備える動力源の動力によって、操作部材の操作に応じた車輪の転舵が行われるステアリングシステムが検討されている。このステアリングシステムでは、通常、操作部材と転舵部とが回転伝達可能に連結されていないことから、ステアリング操作の便宜上、操作部材の操作範囲を操作部において規定する必要がある。そこで操作部を構成するステアリング操作装置には、下記特許文献1〜4に記載されているように、操作部材と連動するスライド部材を設け、そのスライド部材の移動範囲を規定するストッパにより、操作部材の操作範囲を規定している。
特開2001−106111号公報 特開2001−130426号公報 特開2001−114123号公報 特許第2814375号広報
ところが、上記特許文献2〜4に記載されているステアリング操作装置では、ストッパは一定の操作範囲を規定する機能しか有していない。ステアバイワイヤ型ステアリングシステムでは、比較的操作範囲を小さくすることが可能であり、そのようにされることが多い。しかし、システムのフェール等を考慮して操作部材の操作力によって車輪を転舵させる手動操作機構を設ける場合があり、その手動操作機構による操舵の場合、通常時の操作範囲よりも大きな操作範囲とすることが望まれる。そのような場合、一定の操作範囲しか規定できないストッパを有するステアリング操作装置では、必要な操作量を確保できないという問題が存在する。そこで、上記特許文献1に記載のステアリング操作装置では、ストッパを退避させて、操作部材と連動するスライド部材を通常より多く移動させることで、操作範囲を拡大させている。しかし、そのステアリング装置では、スライド部材をより多く移動させるため、ステアリング操作装置自体が大型化するという問題を抱える。本発明は、そのような実情に鑑み、操作部材の操作範囲を拡大可能であり、かつ、コンパクトなステアリング操作装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく、本発明のステアリング操作装置は、操作部材と、その操作部材に連係して操作部材の操作量に応じた移動量だけ移動する変位体と、操作部材の操作範囲を規制すべく変位体を係止する係止手段とを備えてステアバイワイヤ型ステアリングシステムに配備されるステアリング操作装置であって、操作部材の操作範囲が規制されない状態を実現する機構として、変位体が操作部材の操作量に応じて変位しない状態を実現すべく操作部材に対する変位体の連係を解除する変位体連係解除機構を備えたことを特徴とする。
また、上記課題を解決すべく、本発明の別のステアリング操作装置は、操作部材と、その操作部材に連係して操作部材の操作量に応じた回転角度だけ自転する変位体と、操作部材の操作範囲を規制すべく変位体を係止する係止手段とを備えてステアバイワイヤ型ステアリングシステムに配備されるステアリング操作装置であって、操作部材の操作範囲が規制されない状態を実現する機構として、変位体が係止されない状態を実現すべく係止手段を退避させる係止手段退避機構を備えたことを特徴とする。
発明の作用および効果
本発明のステアリング操作装置は、操作部材に連動する変位体を係止することで操作部材の操作範囲を規制することを前提とし、前者においては、その変位体が移動体である場合において、その移動体の移動を操作部材の操作に応じた移動としないことで、また、後者においては、変位体を自転する回転体とし、その回転体を係止しない状態を実現することで、それぞれ操作範囲を拡大するものとされている。前者の場合は、操作範囲の拡大に伴う移動体の移動範囲の拡大がないことから、また、後者の場合は、変位体が移動を伴わないような構成とすることができることから、それぞれ、コンパクトなステアリング装置が実現する。
発明の態様
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、それらの発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施例の記載等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。
なお、以下の各項において、(1)項と(4)項と(6)項とを合わせたものが請求項1に相当し、請求項1に(7)項および(8)項の限定を加えたものが請求項2に、請求項2に(8)項および(10)項の限定を加えたものが請求項(3)に、それぞれ相当する。また、(1)項と(3)項と(5)項とを合わせたものが請求項4に、それぞれ相当する。
(1)操作部材と、その操作部材に連係して操作部材の操作量に応じた変位量だけ変位する変位体と、前記操作部材の操作範囲を規制すべく前記変位体を係止する係止手段とを備え、ステアバイワイヤ型ステアリングシステムに配備されるステアリング操作装置であって、
前記操作部材の操作範囲が規制されない状態を実現する操作範囲非規制状態実現機構を備えたことを特徴とするステアリング操作装置。
本項に記載の態様は、ステアリングホイール等の操作部材の操作に連動する変位体を係止することで、操作部材の操作範囲を規制し、例えば、その変位体を係止しない状態とすることにより、操作範囲の規制を解除する機能を備えた態様である。本項に記載の態様によれば、簡便な構成によって、ステアリング操作範囲の規制状態と規制解除状態とを選択的に実現可能なステアリング操作装置(以下、単に「操作装置」という場合がある)となる。その意味において、本項に記載の態様は、ステアリング操作範囲可変機構を備えた態様とすることが可能である
本項にいう「変位体」は、移動することで変位するものであってもよく、また、自転する等、移動を伴わない変位であってもよい。つまり、本項にいう「変位」は回転角度位置等の変位体の姿勢が変化することをも含む概念である。また、「操作部材の操作量」とは、例えば、操作部材がステアリングホイールである場合等においては、ステアリングホイールの操作角等が該当する。例えば、車輪が転舵されない状態である中立状態を基準とし、その基準からの操作の程度をもって操作量とすることができる。また、「係止手段」は、特に限定されるものではないが、簡便なものとして、例えば、係止部材を有してそれに変位体あるいはそれの一部を当接させることによって変位体の変位を阻止するといったようなストッパ機構を採用する場合、その係止部材を含んで係止手段を構成することができる。
(2)当該ステアリング操作装置が、前記変位体の変位を阻止する方向に付勢する変位体付勢機構を備えた(1)項に記載のステアリング操作装置。
本項に記載の態様によれば、例えば、変位体を付勢することで、それに連係する操作部材に操作反力を付与することができる。つまり、操作反力付与機構を具備する操作装置が実現する。また、例えば、付勢力により、変位体を変位していない位置に位置させることが可能であり、変位体に連係する操作部材を中立状態に復帰させることができる。つまり中立状態復帰機構を具備する操作装置が実現する。なお、付勢力発生手段としては、例えば、ばね(空気ばねを含む)等の弾性体、引力,斥力を発生させる磁石等を採用することができ、それらを採用すれば、変位体の変位量、すなわち、操作部材の操作量に応じた付勢力で変位体を付勢する機構が容易に実現する。本項記載の態様の操作装置は、ステアリング操作範囲を規制する機構に、操作反力付与機構,中立状態復帰機構を組み込むことができ、多機能であるにも拘わらず装置のコンパクト化が図れる。
(3)前記操作範囲非規制状態実現機構が、前記変位体が係止されない状態を実現すべく前記係止手段を退避させる係止手段退避機構である(1)項または(2)項に記載のステアリング操作装置。
本項に記載の態様は、例えば、先に説明したストッパ機構を採用する場合において、そのストッパ部材を変位体の変位方向において後退させる態様、変位方向と交差する方向へ移動させる態様等が含まれる。係止手段退避機構は、簡便な操作範囲非規制状態実現機構となる。
(4)前記操作範囲非規制状態実現機構が、前記変位体が前記操作部材の操作量に応じて変位しない状態を実現すべく前記操作部材に対する前記変位体の連係を解除する変位体連係解除機構である(1)項または(2)項に記載のステアリング操作装置。
本項に記載の態様には、例えば、操作部材を操作した場合であっても変位体が変位しない状態を実現するといった態様が含まれる。変位体の変位量を増加させて操作範囲を拡大するのではなく、変位体を変位させないことで変位体が係止されない状態とし、その状態とすることで操作範囲を拡大するのである。後に説明するように、変位体が移動する移動体である場合には、変位体の移動領域が拡大されないため、装置内に確保される移動領域が小さいもので済むことになり、操作装置のコンパクト化が図れる。
(5)前記変位体が、前記操作部材の操作量に応じた回転角度だけ自転する回転体である(1)項ないし(4)項のいずれかに記載のステアリング操作装置。
本項に記載の態様は、変位体を移動伴わなずに変位させる態様の一態様であり、本態様によれば、変位体の移動領域を装置内に確保する必要がないことから、コンパクトな操作装置が実現する。例えば、操作部材がステアリングホイール等のように回転操作されるものである場合、その操作部材の回転に応じて回転するような構成を採用することができる。より具体的に言えば、操作部材とともに回転する回転軸そのものを回転体とする態様、回転軸に何らかの部材を付設してそれを回転とする態様、回転軸と直接にあるいは減速機構等を介して連結された回転部材を回転体とする態様等、種々の態様を採用することが可能である。
(6)前記変位体が、定められた軌道に沿って前記操作部材の操作量に応じた移動量だけ移動する移動体である(1)項ないし(4)項のいずれかに記載のステアリング操作装置。
本項に記載の態様は、移動する変位体を採用する態様の一態様である。本項にいう「軌道」とは、実体的なものを意味する概念ではなく、変位体の移動経路,移動した場合の軌跡といった抽象的な概念である。また、軌道は、直線軌道に限定されず、例えば、任意の1点を中心とした円軌道等の曲線軌道であってもよい。変位体として移動体を採用すれば簡便な操作装置が実現する。また、移動体を採用する場合、操作装置のコンパクト化を目的とするときには、先に説明したように、移動体の移動領域を小さくできるという利点を享受できる変位体連係解除機構を合わせて採用することが望ましい。
(7)当該ステアリング操作装置が、前記操作部材に連結された回転軸と、その回転軸の回転と前記変位体の前記定められた軌道に沿った移動との運動変換を実現する運動変換機構とを備えた(6)項に記載のステアリング操作装置。
本項に記載の態様は、変位体として上記移動体を採用する態様において、その変位体の移動機構を具体化した態様である。操作部材が、ステアリングホイール等、回転操作されるものである場合に特に有効な態様である。さらに具体的にすれば、例えば、後に説明するボールねじ機構を始めとして、ラックアンドピニオン機構等、種々の機構を運動変換機構として採用することができる。
(8)前記運動変換機構が、前記回転軸に設けられたボールねじと、前記変位体に設けられて前記ボールねじと噛合するボールナットと、そのボールナットの回転を禁止するナット回転禁止手段とを有するボールねじ機構である(7)項に記載のステアリング装置。
本項に記載の態様は、運動変換機構に関する限定を加えた態様である。ボールねじ機構は、回転運動と直線運動との変換を容易にかつ円滑に行える機構であることから、変位体を移動させる機構として好適である。
(9)前記操作範囲非規制状態実現機構が、前記変位体が前記操作部材の操作量に応じて変位しない状態を実現すべく前記操作部材に対する前記変位体の連係を解除する変位体連係解除機構であり、
その変位体連係解除機構が、前記運動変換機構による前記運動変換を禁止するものである(7)項または(8)項に記載のステアリング操作装置。
本項に記載の態様は、平たく言えば、上記運動変換機構を採用する場合に、その運動変換機構による運動変換を行わないことによって、変位体を移動させないようにする態様である。例えば、運動変換機構のいずれかの部分に運動伝達を解除する機構を設けることで、操作部材が操作された場合における変位体の移動を禁止することが可能である。
(10)前記運動変換機構が、前記回転軸に設けられたボールねじと、前記移動体に設けられて前記ボールねじと噛合するボールナットと、そのボールナットの回転を禁止するナット回転禁止手段を有するボールねじ機構であり、
前記変位体連係解除機構が、前記ナット回転禁止手段による前記ボールナットの回転の禁止を解除するものである(9)項に記載のステアリング操作装置。
本項に記載の態様は、運動変換機構としてボールねじ機構を採用する場合において、操作部材と変位体との連係を解除する態様である。ボールナットの回転を許容すれば、ボールねじとボールナットが一体的に回転することが可能となり、運動変換が行われないことになる。
以下、本発明のいくつかの実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、本発明は、下記実施例の他、前記〔発明の態様〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。
<第1実施例>
図1に、本発明の第1実施例のステアリング操作装置が配備されたステアバイワイヤ型ステアリングシステムの概要を示す。本システムは、操作部10と、転舵部12とが機械的に分離され、ステアリング操作部材としてのステアリングホイール14に加えられる操作力によらずに、転舵部12に設けられた動力源の動力によって転舵車輪16(以下、単に「車輪16」という場合がある)を転舵するステアリングシステムである。なお、本システムでは、フェール時等に操作部材14に加えられる操作力による車輪16の転舵を可能とすべく、操作力を伝達する機構を含んで操作部10と転舵部12とを連結する連結部18をも備えている。
操作部10は、本発明の第1実施例のステアリング操作装置20(以下、単に「操作装置20」という場合がある)を主体として構成されている。操作装置20は、運転者によって回転操作されるステアリングホイール14を備え、車体、詳しくは、インストゥルメントパネルのリインフォースメントに固定されている。後に詳しく説明するが、操作装置20は、ステアリングホイール14の操作量(操作角)を検出するためのセンサとしての機能、ステアリング操作の範囲を規制する機能、ステアリングホイール14の回転操作に対する反力、つまり、操作反力を付与する機能等を有している。なお、後に詳しく説明するが、操作反力を付与する機構として、ばねの付勢力に依拠する機構、および、反力付与モータの回転力に依拠する機構との2つの機構を備えており、本システムでは、前者が主たる機構とされ、後者が操作反力調整用の機構とされている。
転舵部12は、車体に固定されて転舵ロッド22を軸方向に往復移動させる車輪転舵装置24(以下、単に「転舵装置24」という場合がある)を主体として構成されている。内部の図示は省略するが、転舵装置24は、動力源としての転舵モータを備えてており、転舵ロッド22に形成されたボールねじに噛合するボールナットをその転舵モータによって回転駆動することにより、転舵ロッド22が軸方向に移動させられる構造とされている。転舵ロッド22の両端の各々は、ボールジョイント26を介して、タイロッド28に連結され、タイロッド28の他端部は、もう一種のボールジョイント30を介して、車輪16を回転可能に保持するステアリングナックル32の一部分であるナックルアーム34に連結されている。このような連結構造により、転舵ロッド22が軸方向に移動させられることで、車輪16が転舵されるのである。なお、転舵装置24は、転舵ロッド22の移動量(転舵量の一種である)を検出するセンサとしての機能を有している。
本ステアリングシステムは、自身が備えるステアリング電子制御ユニット40(ステアリングECU、以下、単に「ECU40」という場合がある)によって制御される。ECU40は、コンピュータ、各種モータ,各種アクチュエータ等のドライバ等を含んで構成されている。ECU40は、操作装置20によって検出されたステアリングホイール14の操作量に関する信号θ、および、転舵装置24によって検出された転舵ロッド22の移動量に関する信号δを入手し、それらに基づいて、車輪16の転舵量がステアリングホイール14の操作量に応じた量となるように、転舵装置24が備える転舵モータを制御駆動する。
本ステアリングシステムは、車速感応式ステアリングシステムであり、車体速度が速い場合には、ステアリング操作を重くするために、車体速度に応じて操作反力を増加させる機能を有しており、ECU40は、そのための制御をも行う。車両には、転舵車輪16を含む各車輪に対して、車輪回転速度を検出する車輪速センサ42が設けられており(図では、1つの車輪に対するもののみを示しており、他の車輪に対するものは省略されている)、ECU40は、各車輪速センサ42によって検出された各車輪の車輪回転速度に関する信号vを入手し、それらから車体速度を求めることができるようになっている。ECU40は、求められた車体速度に基づいて、操作装置20が備える反力付与モータを制御駆動する。それにより、ステアリングホイール14には、車体速度に依拠した操作反力の増加分が付与されることになる。
図2に、第1実施例であるステアリング操作装置20の斜視図であって、車両左前方の上方側からみた斜視図を示し、図3に、その操作装置20の車両の左側からみた断面図を、図4に、その操作装置20の図3におけるA−A視の断面図を、それぞれ示す。なお、図2および図3は、ステアリングホイール14を取り外した状態を示している。
操作装置20は、ハウジング50を有し、シャフト52がハウジング50に回転可能に保持され、そのシャフト52の一端部に、ステアリングホイール14が取付られた構造をなしている。詳しく言えば、ハウジング50は、概ね円筒形状をなすチューブ54と、チューブ54の両開口端の各々に固定して設けられた前端キャップ56および後端キャップ58と、前端キャップ56の前方側においてギヤ機構等を収容する前部ケーシング60とを含んで構成されており、シャフト52は、前端キャップ56,後端キャップ58の各々に、それらに設けられたシャフト穴62に挿通する状態で、軸受64を介して回転可能に保持されている。シャフト52は、後端部66を除いて中空形状とされたものであり、後端部66にはセレーションが形成され、その後端部66が、ステアリングホイール14のボス部68にセレーション嵌合されることで、シャフト52とステアリングホイール14とが相対回転不能に連結されている。
シャフト52のチューブ54の内部に位置する部分は、外径の大きな大径部80とされており、その大径部80の外周面には、ベアリングボールが転動する2条の雄ねじ溝82が形成されることで、大径部80はボールねじとされている。一方、チューブ54内には、内周部がベアリングボールを保持するボールナットとされたスライド部材84が、シャフト52の大径部80であるボールねじと螺合する状態で配置されている。
スライド部材84は、軸方向(前後方向)の中間部に、外周径がチューブ54の内周径より僅かに小さいフランジ部86を有している。フランジ部86の外周部には、それぞれが軸方向に延びる被係止溝88が、周方向において等ピッチ間隔で12条形成されている。一方、チューブ54の上部には、軸方向に延びる長穴90が形成されており、その長穴90には、下部が円弧状に形成された係止キー92が緩やかに嵌め合わされている。係止キー92は、長穴90の壁面にガイドされて、径方向(上下方向)に移動可能とされている。係止キー92は、下方に移動した状態では、上記被係止溝88に嵌り込むことが可能な状態となる。
チューブ54の外周部の軸方向における中央の上部には取付座94が形成されており、その取付座94に、ソレノイド装置96が取り付けられている。ソレノイド装置96は、ベースプレート98とカバー100とからなるケーシング内に、プランジャ102、電磁コイル104、圧縮コイルスプリング106が組み込まれた構造をなしており、プランジャ102の先端部は、係止キー92に設けられた取付穴に挿入されて係止キー92に固定的に取付られている。図3は、電磁コイル104が励磁された状態であり、この状態では、プランジャ102が前進して、係止キー92がスライド部材84に設けられた12条の被係止溝88のいずれかに係合可能な状態とされる。逆に、電磁コイル104を消磁すれば、スプリング106の付勢力によりプランジャ102は後退させられ、係止キー92と被係止溝88とは係合しない状態となる。
係止キー92といずれかの被係止溝88とが係合する状態では、スライド部材84のシャフト52の中心軸線を中心とした回転が禁止され、シャフト52の回転に応じて、つまり、ステアリングホイール14の操作量に応じて、スライド部材84が軸方向に移動する状態となる。逆に、係止キー92と被係止溝88とが係合しない状態においては、スライド部材84の上記回転が許容され、スライド部材84は、ステアリングホイール14の操作量に応じた移動を行わない状態となる。
本操作装置20では、シャフト52がステアリングホイール14に連結された回転軸として機能し、スライド部材84が、定められた軌道に沿って移動する移動体すなわち変位体として機能するものとされている。シャフト52に設けられたボールねじ、スライド部材に設けられたボールナット、および、被係止溝88とそれに係合する係止キー92とによって構成されるナット回転禁止手段を含んでボールねじ機構が構成されており、そのボールねじ機構は、シャフト52の回転をスライド部材の直線的な移動に変換する運動変換機構として機能するものとなっている。また、被係止溝88,係止キー92,ソレノイド装置96を含んでなる構成は、ボールナットの回転の禁止すなわちスライド部材84の回転の禁止を解除する機能、言い換えれば、運動変換機構による運動変換を禁止する機能を有しており、ステアリングホイール14とスライド部材84の連係を解除する変位体連係解除機構として機能するものとなっている。
先に説明したように、係止キー92と被係止溝88とが係合する状態において、スライド部材84は、ステアリングホイール14の操作量に応じた移動量だけ移動する。図3に示すスライド部材34の位置は、ステアリングホイール14が操作されていない状態つまり中立状態における位置であり、ステアリング操作が開始されれば、スライド部材84は、その中立位置から、ステアリングホイール14の操作方向に従って、前方あるいは後方に移動する。ちなみに、右旋回操作の場合は、前方に、左旋回操作の場合は、後方に移動する。ステアリング操作が進行した場合、スライド部材84の端面が、ハウジング50を構成する前端キャップ56および後端キャップ58に形成された環状凸部110に当接し、スライド部材84は、それ以上の移動が禁止される。これに伴い、ステアリングホイール14はそれ以上の操作が不能とされる。つまり、環状凸部110は、スライド部材84を係止するストッパすなわち係止手段として機能し、その機能によって、ステアリングホイール14の操作範囲が規制されるのである。ちなみに、本操作装置20では、ステアリングホイール14の操作範囲が規制される状態において、中立状態から右旋回方向、左旋回方向へ、それぞれ、概ね3/4回転だけ操作可能となっている。
また、前端キャップ56とスライド部材84との間、後端キャップ58とスライド部材84との間のそれぞれには、互いに構造およびばね特性が等しい圧縮コイルスプリング120が配設されている。詳しくは、各スプリング120の一方の端部が、前端キャップ56あるいは後端キャップ58の互いに向き合う端面に支持され、他方の端部が、スライド部材84のフランジ部86の前端キャップ56あるいは後端キャップ58に向き合う面に、スラスト軸受122を介して支持されている。2つのスプリング120は、それぞれの圧縮反力により、それぞれが、スライド部材84を互いに反対の方向に付勢するものとされており、スライド部材84が中立位置に位置する状態において、それぞれが圧縮された状態であり、その状態での付勢力は釣り合うものとされている。2つのスプリング120は、スライド部材84が中立位置から軸方向に移動する場合、それらの付勢力のバランスが崩れ、それらの付勢力の差分が、その移動を阻止する方向の付勢力としてスライド部材84に作用する。つまり、2つのスプリング120は、変位体付勢機構として機能するものとされているのである。2つのスプリング120の付勢力の差分は、スライド部材84の移動量に応じた力であり、その力は、ステアリングホイール14の操作に対する反力として付与されることから、2つのスプリング120は、操作反力付与機構を構成するものとなっている。また、ステアリングホイール14の操作を中断した場合等には、2つのスプリングの付勢力が釣り合う位置、つまり、中立位置までスライド部材84が移動させられ、ステアリングホイール14は中立状態とされることから、2つのスプリングは、中立状態復帰機構を構成するものとなっている。
先に説明したように、係止キー92と被係止溝88とが係合していない状態においては、スライド部材84の回転が許容されており、その状態でステアリングホイール14を操作した場合には、上記2つのスプリング120の作用により、スライド部材84は、中立位置を維持したままで、シャフト52とともに、つまり、シャフト52と一体的に回転することになる。この結果、スライド部材84の端部は前端キャップ56および後端キャップ58の環状凸部110には当接せずに、前述したところの規制された操作範囲を超えた操作が可能とされるのである。つまり、前述したところのソレノイド装置96等を含んで構成される変位体連係解除機構は、ステアリングホイール14の操作範囲が規制されない状態を実現する操作範囲非規制状態実現機構として機能し、本操作装置20では、その操作範囲非規制状態実現機構の機能により、ステアリングホイール14の操作範囲が拡大されるのである。
本操作装置20では、前端キャップ56と前部ケーシング60とによって区画される空間内において、その空間内に延び出しているシャフト52の前端部に、出力プーリ130および大径ギヤが132が相対回転可能に設けられている。出力プーリ130には、後述する連結部18に存在する操作力伝達装置が有する入力プーリと自身とを繋ぐベルト134が捲き掛けられている。また、前部ケーシング60の前端上部には、モータ座136が形成されており、そのモータ座136に反力付与モータ138が取付けられている。反力付与モータ138のモータ軸140は、前部ケーシング60内に延び出す状態で、軸受142によって回転可能に保持されている。モータ軸140の先端には、小径ギヤ144が相対回転不能に設けられており、その小径ギヤ144が、上述の大径ギヤ132に噛合させられている。反力付与モータ138の回転によってシャフト52が回転させられる構造とされており、ステアリングホイール14の操作に抗うような回転力を発生させることにより、ステアリングホイール14に対して操作反力が付与される。この反力付与モータ138を動力源とする操作反力付与機構は、先に説明したように、2つのスプリング120による操作反力付与機構を主たる機構とした場合の、補助的な操作反力付与機構であり、操作反力の調整に利用される。
反力付与モータ138の前端部には、モータ軸140の回転角度を検出する回転角センサ146が設けられている。この回転角センサ146の出力信号は、モータ軸140の回転角度、すなわち、ステアリングホイール14の操作量を示す信号となり、回転角センサ146は、操作量センサとして機能する。なお、詳しい説明は省略するが、回転角センサ146はインクリメンタルなセンサであるため、車両の始動した時点,ステアリングホイール14の操作範囲が非規制状態から規制状態に切り換えられた時点等に、ステアリングホイール14の中立状態と転舵部12の中立状態を整合させるキャリブレーションが行われる。前述したように、操作範囲の非規制状態にある場合において、ステアリングホイール14が操作されていないときには、2つのスプリング120の作用によってスライド部材84は中立位置に位置させられているため、キャリブレーションを容易に行うことができる。
次に、図1を参照しつつ、連結部18の構成について、簡単に説明を行う。連結部18は、ステアリングホイール14に加えられる操作力を転舵装置24に伝達する操作力伝達装置150を主体として構成されている。操作力伝達装置150は、概して言えば、操作力が入力される入力プーリ152、入力プーリ152の回転力を転舵装置24に出力するための出力ローラ154、出力ローラ154と車輪転舵装置24が備える入力ローラ156とに捲き掛けられる伝達ケーブル158、伝達ケーブル158をガイドするガイドチューブ160、入力プーリ152と出力ローラ154との連結状態と連結解除状態とを選択的に切り換える電磁クラッチ162等をを含んで構成されている。電磁クラッチ162は、消磁状態において入力プーリ152と出力ローラ154とを連結し、励磁状態においてその連結を解除するものとなっている。なお、転舵ロッド22にラックが形成されるとともに、入力ローラ156にピニオンが設けられることによって、転舵装置24は、ラックアンドピニオン機構を有するものとされており、入力ローラ156が回転させられることによって、車輪16が転舵させられるのである。
本ステアリングシステムでは、先に説明したように、通常時においては、車輪16は、ステアリングホイール14の操作力によらずに、ステアリングホイール14の操作量に応じた転舵量だけ転舵させられる。その場合、電磁クラッチ162は通電されて励磁状態とされていることから、ステアリングホイールの14に加わる操作力は、転舵装置24には伝達されない。また、ステアリング操作装置20のソレノイド装置96も通電されて励磁状態とされており、スライド部材84の軸方向の移動が許容されて、ステアリングホイール14の操作範囲が規制された状態とされている。それに対し、例えば、本システムがフェール状態となった場合等には、電磁クラッチ162への通電はなされずに消磁状態とされることで、ステアリングホイール14の操作力により、車輪16が転舵される。その場合、操作力伝達装置150の伝達比は、比較的小さな操作力で車輪16が転舵可能なような値とされているため、ステアリングホイール14の操作範囲を拡大しなければ、通常時と同じ転舵量を確保することができない。そのため、フェール時においては、ソレノイド装置96への通電もなされないようにされており、スライド部材84とステアリングホイール14との連係が解除されることで、ステアリングホイール14の操作範囲が拡大されるのである。
本実施例のステアリング操作装置20では、ステアリングホイール14の操作範囲を拡大させるために、スライド部材84とステアリングホイール14との連係を解除している。したがって、スライド部材84の移動量を増加させることなく操作範囲が拡大できるため、本ステアリング操作装置20は、コンパクトなものなっている。
<第2実施例>
図5に、本発明の第2実施例のステアリング操作装置の断面図であって、車両の左側からの視点による断面図を、図6に、図5におけるB−B視の断面図を、それぞれ示す。これらの図は、ステアリングホイールを取り外した状態を示している。本ステアリング操作装置200(以下、単に「操作装置200」と呼ぶ場合がある)は、第1実施例の操作装置20と同様の機能を有し、図1に示すステアリングシステムにおいて、操作装置20に代えて用いることができるものであるため、本ステアリング操作装置200が配備されたステアリングシステムは、図示を省略する。また、本操作装置200は、第1実施例の操作装置20と形状、構造ともに類似しているため、全体斜視図も省略するものとし、さらに、同じあるいは同種の構成要素に関しては、同じ符号を付すこととし、それらの説明は省略する、あるいは、簡単に行うものとする。
操作装置20は、第1実施例のものと同様、チューブ54,前端キャップ56,後端キャップ58,前部ケーシング60からなるハウジング50を有しており、シャフト52は、前端キャップ56,後端キャップ58において、回転可能に保持されている。チューブ54は、前方側に位置する大径部202と、後方側に位置する小径部204とが一体的に形成された段付形状とされている。大径部202によって区画される空間内において、シャフト52の大径部80を自身に挿通させる状態で、回転部材206がシャフト52に固定されている。この回転部材206は、キー208によって、シャフト52に対して回転不能かつ軸方向に移動不能とされており、ステアリングホイール14の回転操作に応じて、その位置の変動を伴わずにシャフト52の中心軸線を中心に回転する、すなわち、自転するものとされている。
チューブ54の小径部204によって区画される空間内において、回転部材206と後端キャップ58との間には、捩りコイルスプリング220が配設されている。スプリング220は、両端部のそれぞれに、巻回されたコイル線材が軸方向に延びるように起こされた直起部222を有しており、この直起部222の各々が、回転部材206の後端面および後端キャップ58の前方側の面の各々に穿設された係止穴224,226に嵌入させられて係止されている。図3に示す状態は、ステアリングホイール14が中立状態ににある状態であり、この状態においては、回転部材206の回転角度位置は中立位置となっており、スプリング220は捩じられていない。ステアリングホイール14が回転操作される場合には、回転部材206が回転してスプリング220が捩じられ、その捩り反力により、回転部材206の回転量に応じた大きさ、つまり、ステアリングホイール14の操作量に応じた大きさの操作反力が、ステアリングホイール14に付与されることになる。
回転部材206は、中立位置に位置する状態において下方に突出する被係止部230を有している。一方、チューブ54の大径部202の上方に形成されている取付座94には、第1実施例におけるものと同様のソレノイド装置96が取り付けられている。ソレノイド装置96のプランジャ102は、それの鍔部232がカバー100の内面にガイドされ上下方向に移動するものとされており、電磁コイル104が励磁された場合に、先端がハウジング50内に突出する。図に示す状態は、ソレノイド装置96が励磁状態にある状態である。励磁された状態において、ステアリングホイール14が回転操作される場合、回転部材206が回転して、被係止部230が、プランジャ102の先端に当接して係止される。これにより、回転部材206のそれ以上の回転が禁止され、ステアリングホイール14の操作範囲が規制されるのである。ちなみに、操作範囲は、左旋回操作,右旋回操作ともに、ステアリングホイール14の回転角度において、180゜より若干小さい角度となる。電磁コイル104が消磁された場合、プランジャ102は後退させられ、回転部材206の被係止部230は係止されず、上記規制された操作範囲を超えるステアリングホイール14の操作が可能となる。つまり、ステアリングホイール14の操作範囲が拡大されるのである。
以上のような構成から、本操作装置200では、シャフト52が、ステアリングホイール14に連結された回転軸として機能し、回転部材206が、ステアリングホイール14の操作量に応じた回転角度だけ自転する回転体すなわち変位体として機能するものとされている。ソレノイド装置96が有するプランジャ102の先端部分は、回転部材206を係止するストッパ、すなわち、係止手段として機能し、ソレノイド装置96は、回転部材206が係止されない状態を実現するためにプランジャ102の先端部を退避させる係止手段退避機構を構成するものとなっている。その係止手段退避機構は、ステアリングホイール14の操作範囲が規制されない状態を実現する操作範囲非規制状態実現機構としての機能を有し、本操作装置200では、その操作範囲非規制状態実現機構により、ステアリングホイール14の操作範囲が拡大されるのである。また、捩りコイルスプリング220は、回転部材206の自転つまり変位を阻止する方向に、回転部材206を付勢する変位体付勢機構として機能するものとされており、その変位体付勢機構は、先に説明した操作反力付与機構を構成し、かつ、中立状態復帰機構を構成するものとなっている。
前端キャップ56と前部ケーシング60とによって区画される空間内に存在する出力プーリ130,大径ギヤ132、反力付与モータ138、回転角センサ146等の構成および機能は、第1実施例のものと同様であり、それらの説明は省略する。また、本ステアリング操作装置200が配備されたステアリングシステムにおける動作、詳しくは、フェール時等におけるステアリングホイール14の操作範囲の拡大に関する動作についても、第1実施例の場合と同様であり、それについての説明も省略する。
本実施例のステアリング操作装置200では、ステアリングホイール14の操作範囲を規制するために、自転する回転部材206とそれを係止する係止手段という構成を採用し、さらに、操作範囲を拡大させるために、係止手段を退避させる構造を採用している。自転する回転体、すなわち移動しない変位体を利用しているため、本ステアリング操作装置200は、コンパクトなものなっている。
本発明の第1実施例のステアリング操作装置が配備されたステアリングシステムを示す概要図である。 第1実施例のステアリング操作装置を示す斜視図である。 第1実施例のステアリング操作装置の車両左方側を視点とする断面図である。 第1実施例のステアリング操作装置の図3におけるA−A視の断面図である。 本発明の第2実施例のステアリング操作装置の車両左方側を視点とする断面図である。 第2実施例のステアリング操作装置の図5におけるB−B視の断面図である。
符号の説明
10:操作部 12:転舵部 14:ステアリングホイール(操作部材) 16:転舵車輪 18:連結部 20:ステアリング操作装置 24:車輪転舵装置 40:ステアリング電子制御ユニット(ECU) 50:ハウジング 52:シャフト(回転軸,ボールねじ) 84:スライド部材(移動体,変位体,ボールナット) 88:被係止溝 92:係止キー(ナット回転禁止手段) 96:ソレノイド装置(変位体連係解除機構,係止手段退避機構,操作範囲非規制状態実現機構) 102:プランジャ(係止手段) 110:環状凸部(係止手段) 120:圧縮コイルスプリング(変位体付勢機構) 138:反力付与モータ 146:回転角センサ 150:操作力伝達装置 162:電磁クラッチ 200:ステアリング操作装置 206:回転部材(回転体,変位体) 220:捩りコイルスプリング(変位体付勢機構) 230:被係止部

Claims (4)

  1. 操作部材と、その操作部材に連係して操作部材の操作量に応じた移動量だけ移動する変位体と、前記操作部材の操作範囲を規制すべく前記変位体を係止する係止手段とを備え、ステアバイワイヤ型ステアリングシステムに配備されるステアリング操作装置であって、
    前記操作部材の操作範囲が規制されない状態を実現する機構として、前記変位体が前記操作部材の操作量に応じて変位しない状態を実現すべく前記操作部材に対する前記変位体の連係を解除する変位体連係解除機構を備えたことを特徴とするステアリング操作装置。
  2. 当該ステアリング操作装置が、前記操作部材に連結された回転軸と、その回転軸の回転と前記変位体の前記定められた軌道に沿った移動との運動変換を実現する運動変換機構とを備え、前記変位体連係解除機構が、前記運動変換機構による前記運動変換を禁止するものである請求項1に記載のステアリング操作装置。
  3. 前記運動変換機構が、前記回転軸に設けられたボールねじと、前記変位体に設けられて前記ボールねじと噛合するボールナットと、そのボールナットの回転を禁止するナット回転禁止手段とを有するボールねじ機構であり、
    前記変位体連係解除機構が、前記相対回転禁止手段による前記ボールナットの回転の禁止を解除するものである請求項2に記載のステアリング操作装置。
  4. 操作部材と、その操作部材に連係して操作部材の操作量に応じた回転角度だけ自転する変位体と、前記操作部材の操作範囲を規制すべく前記変位体を係止する係止手段とを備え、ステアバイワイヤ型ステアリングシステムに配備されるステアリング操作装置であって、
    前記操作部材の操作範囲が規制されない状態を実現する機構として、前記変位体が係止されない状態を実現すべく前記係止手段を退避させる係止手段退避機構を備えたことを特徴とするステアリング操作装置。
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