JP2007280924A - 導光レンズ及び導光レンズの製造方法 - Google Patents

導光レンズ及び導光レンズの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】製造効率が良く、ヒケの生じにくい導光レンズ及び導光レンズの製造方法を提供する。
【解決手段】光学的制御面となる裏面3bと意匠面となる表面3cとを有するレンズ本体部3aの長手方向一端部4に受光部6を形成し、前記レンズ本体部3aの受光部6側に配置された光源7から出射した光を前記受光部6より前記レンズ本体部3aに導入して当該レンズ本体部3aの表面3cから外部へ照射する導光レンズ3であって、前記レンズ本体部3aは、前記裏面3bを有する第1の成形レンズ9と、前記表面3cを有する第2の成形レンズ10と、を含む複数の成形レンズを厚さ方向で一体に積層成形した構造とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、導光レンズ及び導光レンズの製造方法に関するものである。
自動車のドアミラー、室内灯、クリアランスランプなどに導光レンズが用いられている。この種の導光レンズは樹脂製で、金型成形により製造されており、前述のような車体又は車体装備品の表面に組み付けられて使用されるもので、導光レンズの長手方向一端部側に光源が配置されている。導光レンズの一端部には、光源から出射した光を受光部から導光レンズ内に取り入れる受光部が形成されている。そして、光源から出射し受光部より導光レンズ内に導入された光は、導光レンズの裏面の形状に応じた配光パターンで反射されて、表面側より外部へ照射される。このとき、光源から出射した光を導光レンズ内に確実に取り入れるため、導光レンズの一端部を厚肉に形成して受光部の肉厚が厚くなるようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−63304号公報
しかしながら、このような従来の導光レンズにあっては、受光部が形成された一端部付近が全体的に肉厚であるため、金型内での冷却固化に時間がかかり、製造効率が悪い。また、冷却の際に肉厚部分である受光部付近に収縮によるヒケが発生し易くなるという問題がある。
本発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、製造効率が良く、ヒケの生じにくい導光レンズ及び導光レンズの製造方法を提供するものである。
請求項1記載の発明は、光学的制御面となる裏面と意匠面となる表面とを有するレンズ本体部の長手方向一端部に受光部を形成し、前記レンズ本体部の受光部側に配置された光源から出射した光を前記受光部より前記レンズ本体部に導入して当該レンズ本体部の表面から外部へ照射する導光レンズであって、前記レンズ本体部は、前記裏面を有する第1の成形レンズと、前記表面を有する第2の成形レンズと、を含む複数の成形レンズを厚さ方向で一体に積層成形した構造であることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の導光レンズであって、前記第2の成形レンズは、樹脂材を用いて成形されており、前記複数の成形レンズには、前記第2の成形レンズの成形に用いた樹脂材とは異なる樹脂材を用いて成形した成形レンズが含まれていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2に記載の導光レンズであって、前記第2の成形レンズを構成する材料には、光拡散成分が含まれており、前記異なる樹脂材を用いて成形した成形レンズの光透過性は、前記第2の成形レンズの光透過性よりも高いことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項2に記載の導光レンズであって、前記第2の成形レンズの成形に用いた樹脂材は、有色の樹脂材であり、前記異なる樹脂材を用いて成形した成形レンズの光透過性は、前記第2の成形レンズの光透過性よりも高いことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜請求項4のうちの何れか1項に記載の導光レンズであって、前記複数の成形レンズのうちの何れか1つの一端部に前記受光部を形成したことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1〜請求項5のうちの何れか1項に記載の導光レンズであって、前記複数の成形レンズは、前記第1の成形レンズと前記第2の成形レンズのみであることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、裏面に光学的制御面を有する成形レンズをコア型とキャビティ型とによって成形する第1の工程と、前記コア型とキャビティ型とによって前記成形レンズの表面に他の成形レンズを1つ以上積層成形する第2の工程と、を含み、前記第2の工程は、成形する1つの成形レンズ毎に前記コア型に組み合わせるキャビティ型を当該成形レンズ用のキャビティ型に交換し、直近に成形された成形レンズの熱を用いて当該直近に成形された成形レンズの表面に前記他の成形レンズを溶着し、最後に成形する成形レンズの表面に意匠面を形成することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、導光レンズのレンズ本体部を、第1の成形レンズと第2の成形レンズとを含む複数の成形レンズを厚さ方向で一体に積層成形した構造とすることで、各成形レンズの厚さが薄くなり、それぞれの成形レンズを効率的に冷却させることができるようになる。そのため、複数の成形レンズに分割して導光レンズを成形した方が、肉厚の導光レンズを分割することなく成形した場合に比べて、導光レンズを冷却固化させるために要する時間を短くすることができる。その結果、導光レンズにヒケが生じるのを抑制することができる。
請求項2記載の発明によれば、導光レンズを、樹脂材を用いて成形した第2の成形レンズと、当該第2の成形レンズの成形に用いた樹脂材とは異なる樹脂材を用いて成形した成形レンズとを含む複数の成形レンズで一体に成形したため、性質や色調などの異なる成形レンズを組み合わせて導光レンズの光学的性能や意匠性等の向上を図ることができるようになる。
請求項3記載の発明によれば、光拡散成分を含む材料を用いて第2の成形レンズを成形して当該第2の成形レンズ内に光拡散成分を分散させることで、第2の成形レンズ内に導入されて光拡散成分に到達した光が、当該光拡散成分によって様々な方向に拡散されることになる。その結果、上記光拡散成分によって拡散された光のうち、所定の方向に拡散された光が、第2の成形レンズの表面で反射されず外部に照射されるようになる。そして、第2の成形レンズ内に分散している光拡散成分のそれぞれが、各光拡散成分によって拡散させた光の一部を、第2の成形レンズの表面から外部に照射させることで、第2の成形レンズの表面から照射される光の量をより均一化させることができ、第2の成形レンズの表面に配光ムラが生じてしまうのを抑制することができる。
このように、光拡散成分を含む材料を用いて第2の成形レンズを成形すると、光拡散成分を含まない場合よりも、レンズ本体部の一端部から他端部へ向かう途中で外部に照射される光の量が多くなるため、レンズ本体部の一端部から他端部まで導光される光の量が減少してしまう。
しかしながら、導光レンズには、光拡散成分を含む材料を用いて成形した第2の成形レンズの他に、当該第2の成形レンズよりも光透過性が高い成形レンズが含まれているため、初めに受光部からレンズ本体部内へ入射する光の量を増加させることができる。したがって、光拡散成分を含む材料を用いて第2の成形レンズを成形することで、レンズ本体部の一端部から他端部へ向かう途中で外部に照射される光の量が増加したとしても、初めに受光部からレンズ本体部内へ入射する光の量が増加する分、レンズ本体部の他端部まで導光される光の量が減少してしまうのを抑制することができる。
請求項4記載の発明によれば、有色の樹脂材料を用いて第2の成形レンズを成形することで、導光レンズの表面の色調を所望の色調とすることができるため、導光レンズの意匠性を高めることができる。さらに、導光レンズには、有色の樹脂材料を用いて成形した第2の成形レンズよりも光透過性が高い成形レンズが含まれており、当該成形レンズによって、受光部からレンズ本体部内へ入射する光の量を増加させることができるため、光透過性の低い有色の樹脂材料を用いることによってレンズ本体部の一端部から他端部まで導光される光の量が減少してしまうという不具合を抑制することができる。すなわち、導光レンズの光学的性能を損なうことなくレンズ本体部の表面の色を様々な色にすることができ、当該導光レンズの意匠性を高めることができるようになる。
請求項5記載の発明によれば、受光部を複数の成形レンズのうち何れか1つの一端部に形成したため、受光部に分割ラインが生じることがなく、光源から出射する光を確実に導光レンズ内に導入することができる。
請求項6記載の発明によれば、導光レンズを、第1の成形レンズと第2の成形レンズとを厚さ方向で一体に積層成形しただけの構造としたため、効率的に導光レンズを冷却固化させることができる上、導光レンズにヒケが生じるのを抑制することができる導光レンズの構造を容易に得ることができる。その結果、導光レンズの製造効率の向上を図ることができるようになる。
請求項7記載の発明によれば、裏面に光学的制御面を有する成形レンズをコア型とキャビティ型とによって成形するため、光学的制御面を有する当該成形レンズの裏面を精密に成形することができ、導光レンズの光学的性能を向上させることができる。さらに、直近に成形された成形レンズの熱を用いて、当該直近に成形された成形レンズの表面に前記他の成形レンズの裏面を溶着させているため、導光レンズの光学的性能をより向上させることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る導光レンズを使用したドアミラーを示す斜視図、図2は、図1中矢示SA−SA線に沿う断面図、図3は、図2の導光レンズのみを示す断面図、図4は、図3の導光レンズを構成する1次成形レンズと2次成形レンズを分けた状態で示す断面図、図5は、図4の1次成形レンズを成形する金型を示す断面図、図6は、図4の2次成形レンズを成形する金型を示す断面図である。
本実施形態にかかるドアミラー1のボディーには、後側に角度調整自在なミラー(図示せず)が設置され、前側にサイドターンランプ2が設置されている。このサイドターンランプ2は、光源7と、ドアミラー1のボディー表面に沿って湾曲した横長形状の導光レンズ3と、を備えている。
導光レンズ3は、透光性を有するように成形されており、光学的制御面となる裏面3bと意匠面となる表面3cとを有するレンズ本体部3aを備えている。
レンズ本体部3aは、樹脂材を用いて成形され、図2に示すように、長手方向一端部4から他端部5に向けて表面3c側に湾曲した形状をしており、一端部4には受光部6が形成されている。そして、レンズ本体部3aの一端部4に設けた受光部6側に、光源7としてのLEDを配置している。また、本実施形態では、レンズ本体部3aは、光源7から出射した光をレンズ本体部3a内に確実に取り入れるため、レンズ本体部3aの一端部4を厚肉に形成して受光部6の肉厚が厚くなるようにしている。さらに、レンズ本体部3aの一端部4には、光源7を保護するフランジ8が形成されている。
本実施形態では、レンズ本体部3aは、長手方向一端部4から他端部5に向けて表面3c側に湾曲させた板状の1次成形レンズ(第1の成形レンズ)9および2次成形レンズ(第2の成形レンズ)10を、それぞれ厚さ方向で一体に積層させた構造をしており、受光部6は1次成形レンズ9のみに形成されている。
1次成形レンズ9は、光学的制御面として機能する裏面9aを有しており、当該裏面9aには、所望の配光パターンを得るためプリズムPが形成されている。すなわち、1次成形レンズ9の裏面9aがレンズ本体部3aの裏面3bに相当する。
2次成形レンズ10は、意匠面としての機能を有する表面10aを有しており、当該表面10aは、ボディー表面と連続した平滑な湾曲面となっている。すなわち、2次成形レンズ10の表面10aがレンズ本体部3aの表面3cに相当する。
さらに、本実施形態では、1次成形レンズ9の成形に用いる材料とは異なる材料を用いて2次成形レンズ10を成形し、導光レンズ3の構造を、1次成形レンズ9と、当該1次成形レンズ9とは性質や色調などが異なる2次成形レンズ10と、を積層させた構造となるようにしている。
具体的には、意匠面としての機能を有する表面10aを有している2次成形レンズ10を、光拡散成分を配合した樹脂材を用いて成形するとともに、光学的制御面として機能する裏面9aを有している1次成形レンズ9を、2次成形レンズ10の成形に用いる樹脂材よりも光透過性の高い樹脂材を用いて成形することで、内部に光拡散成分が分散している2次成形レンズ10と、当該2次成形レンズ10の光透過性よりも光透過性の高い1次成形レンズ9と、を積層させたレンズ本体部3aを成形している。
以上の構成による本実施形態によれば、光源7から出射した光を受光部6よりレンズ本体部3a内に導入してレンズ本体部3aの一端部4から他端部5に向けて導光させると、レンズ本体部3a内に導入された光は、裏面9aで反射して所定の配光パターンに制御された後、表面10a側より外部へ照射される。このとき、受光部6が1次成形レンズ9のみに形成されているため、受光部6に分割ラインが生じることがなく、光源7からの出射光を確実に導光レンズ3内に導入することができるようになる。
また、光拡散成分が配合された樹脂材を用いて2次成形レンズ10を成形することで、2次成形レンズ10内に導入されて光拡散成分に到達した光は、当該光拡散成分によって様々な方向に拡散され、光拡散成分によって拡散された光のうち、所定の方向に拡散された光が、2次成形レンズ10の表面10aで反射されずに外部に照射されるようになる。
次に、導光レンズ3の製造方法を説明する。
まず、裏面9aに光学的制御面を有する1次成形レンズ9を、コア型11と第1キャビティ型(1次成形レンズ9用のキャビティ型)12により成形する。コア型11の一部にはフランジ8を形成するスライド型11aも設けられている。1次成形レンズ9の成形は、コア型11と第1キャビティ型12により形成された空間内に、溶解樹脂を射出することにより行われる。このとき、コア型11側に1次成形レンズ9の裏面9aが、第1キャビティ型12側に1次成形レンズ9の表面9bが形成されるようにしている。
次に、コア型11と第1キャビティ型12により1次成形レンズ9を成形した後、1次成形レンズ9(直近に成形された成形レンズ)が成形時の熱を有しているうちに(1次成形レンズ9が冷却固化される前に)、第1キャビティ型12を第2キャビティ型(2次成形レンズ10用のキャビティ型)13に交換してコア型11と組み合わせ、1次成形レンズ9の表面9bと第2キャビティ型13との間の空間14に、同様に溶解樹脂を射出して2次成形レンズ(最後に成形する成形レンズ)10を成形する。こうして、1次成形レンズ9の熱を用いて1次成形レンズ9の表面9bに2次成形レンズ10の裏面10bを溶着させるとともに、2次成形レンズ10の表面10aに意匠面を形成する。
以上の本実施形態によれば、導光レンズ3のレンズ本体部3aを、1次成形レンズ9と2次成形レンズ10とを厚さ方向で一体に積層成形した構造とすることで、1次成形レンズ9および2次成形レンズ10の厚さが薄くなり、それぞれの成形レンズを効率的に冷却させることができるようになる。そのため、1次成形レンズ9と2次成形レンズ10とに分割して導光レンズ3を成形した方が、肉厚の導光レンズを分割することなく成形した場合に比べて、導光レンズを冷却固化させるために要する時間を短くすることができる。その結果、導光レンズ3にヒケが生じるのを抑制することができる。
さらに、導光レンズ3を、1次成形レンズ9と2次成形レンズ10とを厚さ方向で一体に積層成形しただけの構造としたため、効率的に導光レンズ3を冷却固化させることができる上、導光レンズ3にヒケが生じるのを抑制することができる導光レンズ3の構造を容易に得ることができる。その結果、導光レンズ3の製造効率の向上を図ることができるようになる。また、1次成形レンズ9と2次成形レンズ10とを厚さ方向で一体に積層成形して成形した導光レンズ3は、複数の成形レンズを重ね合わせて成形した導光レンズよりも一体感がある上、固定部品を用いて組み付ける必要がなくなるため、部品点数の増加を抑えてコスト的に有利に得ることができるという利点もある。
また、本実施形態によれば、受光部6を1次成形レンズ9(複数の成形レンズのうち何れか1つ)の一端部に形成したため、受光部6に分割ラインが生じることがなく、光源7から出射する光を確実に導光レンズ3内に導入することができる。
また、本実施形態によれば、裏面9aに光学的制御面を有する1次成形レンズ9をコア型11と第1キャビティ型12とによって成形するため、光学的制御面を有する当該1次成形レンズ9の裏面9aを精密に成形することができ、導光レンズ3の光学的性能を向上させることができる。さらに、直近に成形された1次成形レンズ9の熱を用いて当該1次成形レンズ9の表面9bに2次成形レンズ10の裏面10bを溶着させているため、導光レンズ3の光学的性能をより向上させることができる。
さらに、導光レンズ3を、2次成形レンズ10と、当該2次成形レンズ10の成形に用いた樹脂材とは異なる樹脂材を用いて成形した1次成形レンズ9と、を一体に成形したため、性質や色調などの異なる成形レンズを組み合わせて導光レンズ3の光学的性能や意匠性等の向上を図ることができるようになる。
また、本実施形態によれば、光拡散成分を含む材料を用いて2次成形レンズ10を成形して当該2次成形レンズ10内に光拡散成分を分散させることで、2次成形レンズ10内に導入されて光拡散成分に到達した光が、当該光拡散成分によって様々な方向に拡散されることになる。その結果、上記光拡散成分によって拡散された光のうち、所定の方向に拡散された光が、2次成形レンズ10の表面10aで反射されず外部に照射されるようになる。そして、2次成形レンズ10内に分散している光拡散成分のそれぞれが、各光拡散成分によって拡散させた光の一部を、2次成形レンズ10の表面10aから外部に照射させることで、2次成形レンズ10の表面10aから照射される光の量をより均一化させることができ、配光ムラが生じてしまうのを抑制することができる。
このように、光拡散成分を含む材料を用いて2次成形レンズ10を成形すると、光拡散成分を含まない2次成形レンズを用いた場合よりも、レンズ本体部3aの一端部4から他端部5へ向かう途中で外部に照射される光の量が多くなるため、レンズ本体部3aの一端部4から他端部5まで導光される光の量が減少してしまう。
しかしながら、導光レンズ3には、光拡散成分を含む材料を用いて成形した2次成形レンズ10の他に、当該2次成形レンズ10よりも光透過性が高い1次成形レンズ9が含まれているため、初めに受光部6からレンズ本体部3a内へ入射する光の量を増加させることができる。したがって、光拡散成分を含む材料を用いて2次成形レンズ10を成形することで、レンズ本体部3aの一端部4から他端部5へ向かう途中で外部に照射される光の量が増加したとしても、初めに受光部6からレンズ本体部3a内へ入射する光の量が増加する分、レンズ本体部3aの一端部4から他端部5まで導光される光の量が減少してしまうのを抑制することができる。
以上、本発明にかかる導光レンズの好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限ることなく要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態を採用することができる。
例えば、上記実施形態では、意匠面としての機能を有する表面を有している2次成形レンズを、有色の樹脂材を用いて成形するとともに、光学的制御面として機能する裏面を有している1次成形レンズを、2次成形レンズの成形に用いる樹脂材よりも光透過性の高い樹脂材を用いて成形することで、有色の2次成形レンズと、当該2次成形レンズの光透過性よりも光透過性の高い1次成形レンズと、を積層させたレンズ本体部を成形してもよい。
こうすれば、有色の樹脂材を用いて2次成形レンズを成形することで、導光レンズの表面の色調を所望の色調とすることができるため、導光レンズの意匠性を高めることができる。さらに、導光レンズには、有色の樹脂材料を用いて成形した2次成形レンズよりも光透過性が高い1次成形レンズが含まれており、当該1次成形レンズによって、受光部からレンズ本体部内へ入射する光の量を増加させることができるため、光透過性の低い有色の樹脂材料を用いることによってレンズ本体部の一端部から他端部まで導光される光の量が減少してしまうという不具合を抑制することができる。すなわち、導光レンズの光学的性能を損なうことなくレンズ本体部の表面の色を様々な色にすることができ、当該導光レンズの意匠性を高めることができるようになる。
また、1次成形レンズと2次成形レンズとを、互いに異なる樹脂材を用いて成形していれば、他の組み合わせであってもよい。
また、同一の材料を用いて1次成形レンズおよび2次成形レンズを成形し、それらを一体に積層成形させてもよい。
このように同一の材料を用いた場合でも、導光レンズの製造効率の向上を図ることができる。
また、上記実施形態では、受光部を1次成形レンズのみに設けているが、受光部を、2次成形レンズのみに設けてもよいし、1次成形レンズおよび2次成形レンズの両方に設けてもよい。
また、上記実施形態では、1次成形レンズと2次成形レンズとを一体に積層成形した2層構造の導光レンズについて例示したが、導光レンズの構造を3層以上の多層構造としても本発明を実施することができる。
また、上記実施形態では、自動車のドアミラーに設置されるサイドミラーランプとして導光レンズを例示したが、これに限らず、室内灯、クリアランスランプ等でもよい。
また、上記実施形態においては、光源としてLEDランプを使用したが、例えばキセノンランプやハロゲンランプでもよく種々のランプを用いることができる。
本発明の一実施例に係る導光レンズを使用したドアミラーを示す斜視図。 図1中矢示SA−SA線に沿う断面図。 図2の導光レンズのみを示す断面図。 図3の導光レンズを構成する1次成形レンズと2次成形レンズを分けた状態で示す断面図。 図4の1次成形レンズを成形する金型を示す断面図。 図4の2次成形レンズを成形する金型を示す断面図。
符号の説明
3 導光レンズ
3a レンズ本体部
3b 裏面
3c 表面
4 一端部
5 他端部
6 受光部
7 光源
9 1次成形レンズ(第1の成形レンズ)
9a 裏面
9b 表面
10 2次成形レンズ(第2の成形レンズ)
10a 表面
10b 裏面
11 コア型
12 第1キャビティ型
13 第2キャビティ型
P プリズム

Claims (7)

  1. 光学的制御面となる裏面と意匠面となる表面とを有するレンズ本体部の長手方向一端部に受光部を形成し、前記レンズ本体部の受光部側に配置された光源から出射した光を前記受光部より前記レンズ本体部に導入して当該レンズ本体部の表面から外部へ照射する導光レンズであって、
    前記レンズ本体部は、
    前記裏面を有する第1の成形レンズと、
    前記表面を有する第2の成形レンズと、
    を含む複数の成形レンズを厚さ方向で一体に積層成形した構造であることを特徴とする導光レンズ。
  2. 前記第2の成形レンズは、樹脂材を用いて成形されており、
    前記複数の成形レンズには、前記第2の成形レンズの成形に用いた樹脂材とは異なる樹脂材を用いて成形した成形レンズが含まれていることを特徴とする請求項1に記載の導光レンズ。
  3. 前記第2の成形レンズを構成する材料には、光拡散成分が含まれており、前記異なる樹脂材を用いて成形した成形レンズの光透過性は、前記第2の成形レンズの光透過性よりも高いことを特徴とする請求項2に記載の導光レンズ。
  4. 前記第2の成形レンズの成形に用いた樹脂材は、有色の樹脂材であり、前記異なる樹脂材を用いて成形した成形レンズの光透過性は、前記第2の成形レンズの光透過性よりも高いことを特徴とする請求項2に記載の導光レンズ。
  5. 前記複数の成形レンズのうちの何れか1つの一端部に前記受光部を形成したことを特徴とする請求項1〜4のうちの何れか1項に記載の導光レンズ。
  6. 前記複数の成形レンズは、前記第1の成形レンズと前記第2の成形レンズのみであることを特徴とする請求項1〜5のうちの何れか1項に記載の導光レンズ。
  7. 裏面に光学的制御面を有する成形レンズをコア型とキャビティ型とによって成形する第1の工程と、
    前記コア型とキャビティ型とによって前記成形レンズの表面に他の成形レンズを1つ以上積層成形する第2の工程と、
    を含み、
    前記第2の工程は、成形する1つの成形レンズ毎に前記コア型に組み合わせるキャビティ型を当該成形レンズ用のキャビティ型に交換し、直近に成形された成形レンズの熱を用いて当該直近に成形された成形レンズの表面に前記他の成形レンズを溶着し、最後に成形する成形レンズの表面に意匠面を形成することを特徴とする導光レンズの製造方法。
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