JP2010050009A - 灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 導光体を用いた灯具での光利用効率を高め、かつ導光体の発光領域を任意に設計することを可能にした灯具を提供する。
【解決手段】 ランプハウジング1内に支持され、端面の一部が光入射面として構成されて内部に光を導光するとともに、後面には導光された光をランプの前方に向けて反射する反射面部28を備える導光面部22と、導光面部22の周縁の少なくとも一部に設けられ、導光面部22をランプハウジング1内の内周面から離間した領域に支持する光透過性のある支持面部23と、導光面部22の光入射面に対向配置されたLED素子26と、導光面部22を露呈させるための開口51を有し、LED素子26をランプの前方に露呈しないように覆い隠すエクステンション5を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は導光体を備える灯具に関し、特に導光体や光源を発光状態としたときの光利用効率を高めるとともに発光時の意匠的な効果を高めた灯具に関するものである。
自動車の灯具では意匠的な効果を高めた構造として導光体を用いた灯具が提供されている。例えば、特許文献1ではブロック状をした導光体の背面にステップ状の反射面部を形成し、導光体の下面から光を入射し、導光体の内部を導光された光を反射面部において灯具の前方に向けて反射する灯具を構成している。この灯具では、反射面部が明るく発光した状態の照明となるので、灯具を前方から見たときの反射面部のパターン形状を任意に形成することで、意匠的に優れた発光パターンの灯具を容易に得ることができる。このような灯具では、導光体を一部においてランプハウジング内に固定支持し、この固定支持した領域を導光体への光入射面として構成し、この光入射面に対向配置した光源、例えばLED素子で発光した光を光入射面から導光体の内部に導光させる構成がとられる。特許文献1では、導光体の下部をランプハウジングに固定支持するとともにその下方位置にLED素子を配置し、導光体の下端面を光入射面として構成している。
特開2007−227356号公報
このような導光体を備える灯具では、導光体をその少なくとも一部においてランプハウジングに対して直接に固定支持させているので、導光体に光を導光し、導光された光は導光体のほぼ全面において発光されたときに、導光体を支持している領域も発光状態となる。この領域は通常ではLED素子が外部に露呈しないようにエクステンションによって覆い隠すことが通常であるので、この導光体を覆い隠した領域で発光状態となった光はエクステンションによって遮られてしまい、この領域の光は無効になり、光利用効率が低下してしまう。また、導光体の背後に第2の光源を配設し、この第2の光源で発光した光を導光体を透過させて灯具の前方に出射させるような灯具を設計しようとした場合に、導光体の一部をエクステンションによって覆い隠すと第2の光源の発光領域も当該エクステンションによって制限されることになり、第2の光源で発光した光の利用効率が低下してしまう。そのため、導光体の発光領域を限定する際には第2の光源の発光領域を考慮する必要があり、導光体の発光領域を任意に設計することが難しくなる。特に、導光体の発光領域をエクステンションの開口よりも小さく設計することができなくなる。
本発明の目的は、導光体における光利用効率を高めるとともに、導光体の発光領域を任意に設計することを可能にした灯具を提供するものである。
本発明は、ランプハウジング内に支持され、少なくとも端面の一部が光入射面として構成されて内部に光を導光するとともに、後面には導光された光をランプの前方に向けて反射する反射面部を備える導光面部と、導光面部の周縁の少なくとも一部に設けられ、導光面部をランプハウジング内の内周面から離間した領域に支持する光透過性のある支持面部と、導光面部の光入射面に対向配置された光源と、導光面部を露呈させるための開口を有し、少なくとも光源をランプハウジングの前方に露呈しないように覆い隠すエクステンションとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、導光面部をランプハウジングの内縁部から離間した状態で導光面部の一部に設けた支持面部において支持するとともに、エクステンションに設けた開口によって導光面部を露呈させるので、導光面部はランプハウジング内においてエクステンションの開口内に限定できるようになり、導光面部はランプハウジング内で宙に浮いた状態に配設されることになる。エクステンションの開口内に導光面部を配設することになるので、導光面部の全面で発光した光を出射させることができ光の利用効率が高められる。また、導光面部での発光領域をエクステンションの開口内の任意の領域に限定的に配設することで、エクステンションの開口の形状に制約されることなく任意のデザインの発光面に設計でき、灯具の特異性、顕著性が高められる。
本発明における好ましい形態として、導光面部を厚肉に形成するとともに支持面部は導光面部よりも肉厚の薄い薄肉部として当該導光面部の全周に渡って導光面部と一体に形成される。導光面部を全周にわたって設けられた支持面部においてランプハウジングに支持することができるので、支持強度を高めて安定な支持が可能になり、車両の走行時等の振動によっても導光面部が脱落するようなことはなく、発光状態を確保することができる。また、反射面部が明るく発光した状態になる一方で、導光面部では導光された光の一部が乱反射されて僅かに発光する状態となるので、導光面部の発光した領域がランプハウジング内において宙に浮いた外観を呈して意匠的な効果が高められる。
本発明における他の形態として、ランプハウジング内には導光面部の後側に第2の光源が配置されており、この第2の光源から出射した光を導光面部を透過させてランプハウジングの前方に出射させるように構成する。支持面部が光透過性を有しているのでエクステンションの開口領域を任意に設計しても当該開口領域の全領域において第2の光源からの光を前方に出射することができ、エクステンションの開口領域内で導光面部を任意のサイズ、パターンで発光させることができ、灯具の点灯時における発光状態の特異性、顕著性が得られる。
次に、本発明の実施例1を説明する。図1は本発明を自動車の右側テールコンビネーションランプTCLに適用した実施例1の正面図、図2は図1のII−II線垂直断面図、図3は図1のIII −III 線水平断面図である。これらの図において、自動車の車体後部右側に装備可能で前面(自動車の後方側)を開口した容器状をしたランプボディ11と、このランプボディ11の前面開口に取着された透明な前面カバー12とでランプハウジング1が構成されている。この前面カバー12は自動車の車体形状の一部を構成するように、垂直方向には車体の膨らみに合わせて上部が後方に向けて傾斜し、水平方向には車体の側面に沿って左右方向に向けて湾曲した形状とされている。また、実施例1のテールコンビネーションランプTCLはテールランプユニット2とストップランプユニット3とターンシグナルランプユニット4で構成されている。なお、左側テールコンビネーションランプについてはここでは図示並びに説明は省略しているが、右側テールコンビネーションランプとは左右に対称な構成となっているので、以下の説明において左と右を読み代えればよい。
図4は前記右側テールコンビネーションランプTCLの要部の概略分解斜視図である。ランプハウジング1内には、後側の領域にストップランプユニット3が配設され、その前側にテールランプユニット2が配設される。ターンシグナルランプユニット4はランプハウジング1内の最も前側の下部領域に配設されている。また、前記ランプハウジング1内の前記ストップランプユニット2の前側領域には、ランプハウジング1内の周辺領域を覆い隠すための疑似リフレクタとしてのエクステンション5が配設支持されており、このエクステンション5の中央領域には所要サイズの開口51が設けられ、前記ストップランプユニット3とテールランプユニット2はこの開口51を通してテールコンビネーションランプTCLの前方に露呈されている。ターンシグナルランプユニット4はエクステンション5の前側の下部領域上に配設されている。
前記ストップランプユニット3は、本発明における第2の光源として構成されたものであり、S(ストップ)−リフレクタ32を一体に有する正面視がほぼ矩形をした容器状のS−ボディ31と、このS−ボディ31の前面開口部に配設され、前面及び後面に所要のレンズステップが形成されたS−クリアレンズ33と、前記S−ボディ31の上面と下面にそれぞれ左右方向に並んで配設支持され、それぞれ赤色光を発光する複数個のS−LED素子34とで構成されている。S−ボディ31は後面が水平方向に階段状に形成され、S−LED素子34を水平方向に階段状に配設している。S−リフレクタ32は2つの放物反射面鏡を前方に向けて山型に配設した垂直断面形状をしており、支持基板35に搭載した前記S−LED素子34を各放物反射面鏡の焦点位置に固定支持している。S−LED素子34は支持基板35に設けた図には表れない配線を介して給電され、自動車のブレーキ操作時に発光されるようになっている。S−LED素子34が発光したときに出射される赤色光はS−リフレクタ32で反射されてランプ光軸Lxにほぼ平行な光束として集光され、S−クリアレンズ33を透過する際にそのレンズステップにより所要の配光パターンとされ、前面カバー12を透過して自動車の後方に出射される。ここで、前記エクステンション5の開口51の形状及びサイズはストップランプユニット3のS−クリアレンズ33を前方から見たときの形状及びサイズにほぼ等しいか、それよりも若干小さくなっている。そのため、ストップランプユニット3が発光したときにはエクステンション5の開口51内の全領域が発光した外観を呈する。
前記テールランプユニット2は、本発明の主対象となる導光体21を有する導光体ユニットとして構成されている。前記導光体21は光透過性のある透明な樹脂で屈曲した板状に形成されており、前記エクステンション5の後側に配設され、導光体21の中央領域がエクステンション5の開口51から露呈されるようになっている。このエクステンション5の開口51から露呈される中央領域は肉厚寸法が大きい厚肉部22として形成されているが、この厚肉部22の全周辺から外側に延長されて前記開口51よりも外形サイズが大きくされた領域は厚肉部22よりも肉厚寸法が小さい薄肉部23として形成されている。この薄肉部23は本発明における支持面部として構成されるものであり、この薄肉部23を介して厚肉部22、すなわち導光体21はランプハウジング1内に固定支持されている。ここでは、当該薄肉部23の周縁の複数箇所、ここでは四隅位置に設けた支持片24において図には表れないネジ等によってランプボディ11内に強固にかつ安定に固定支持されている。また、導光体は21は、水平方向の断面形状は前面カバー12の湾曲形状に沿って緩やかに湾曲されているが、垂直方向の断面形状はランプの前方に突出するように厚肉部22のほぼ中央において「く」の字状に曲げた形状とされている。すなわち、導光体21は厚肉部22の上下方向の前面のほぼ中央において前方に突出した水平方向に延びる稜線が形成されるような形状とされている。
前記薄肉部23には、全周縁部のうち上下方向及び左右方向に対向する縁部、ここでは上下にそれぞれ対向する2つの縁部と、左右にそれぞれ対向する4つの縁部の合計で6つの縁部において、薄肉部23の縁部を板厚方向に曲げ起こした形状のLED支持部25が形成されており、これらのLED支持部25の内面にはそれぞれ複数個の赤色のT−LED素子26が支持されている。各T−LED素子26は厚肉部22の端面22iに沿ってそれぞれほぼ等しい間隔をおいた仮想線に沿ってライン状に配設されるとともに、それぞれ発光面を前記端面22iに対してほぼ垂直に向けて、すなわち導光体21の「く」字状に曲げられた方向に向けられており、この方向に沿って光を出射するように支持されている。また、前記薄肉部23の前記各T−LED素子26の発光面に対峙する位置には、本発明における光学部材として断面がレンズ形状をした帯状の集光レンズ体27が一体的に固定されている。これらのT−LED素子26と集光レンズ体27は前記エクステンション5の開口51の開口縁よりも外側に配置されるため、エクステンション5によってランプの前方には露呈しないようになっている。
この導光体21の詳細な構成を図2,図3を参照して説明する。導光体21の厚肉部22の周縁には薄肉部23との厚さ寸法の違いによる段差部が生じており、この段差部における厚肉部22の端面22iが光入射面として構成されている。この光入射面22iのうち、上下に配設される光入射面22iは「く」字型に形成した導光面部22の水平方向に延びる稜線に対してほぼ平行に向けられる。前記LED支持部25の内面に支持された前記T−LED素子26は、図には表れない配線を介して給電されるように構成されるとともに、各T−LED素子26の発光面は前記集光レンズ体27を介して光入射面22iに対向配置されている。集光レンズ27は厚肉部22の光入射面22iに沿って細長い板状に形成されて薄肉部23の内面に接着等によって一体化されるとともに、前記T−LED素子26の発光面に対向する部分は球面状に形成され、各T−LED素子26から出射された赤色光は集光レンズ体27によってほぼ平行な光束に集光され、光入射面22iから厚肉部22に入射され、厚肉部22内を導光されるようになっている。
厚肉部22は本発明における導光面部として構成されており、ランプ光軸Lxに対して垂直方向に所要の角度で傾斜した複数の導光面部を組み合わせた構成となっている。すなわち、この実施例1では前述したように厚肉部22のほぼ上半分は上縁部から中央部に向けて前下方に傾斜され、上側のT−LED素子26から入射された光をこの傾斜方向に沿って導光する導光面部として構成されている。また、厚肉部22のほぼ下半分は下縁部から中央部に向けて前上方に傾斜され、下側のT−LED素子26から入射された光をこの傾斜方向に沿って導光する導光面部として構成されており、これらが一体化して「く」字状をした構成となっている。すなわち、ランプの前方に向けて異なる傾斜角度で光を導光する2つの導光面部を組み合わせた構成となっている。また、前記導光体21の厚肉部22の後面、換言すれば複数の導光面部22の各後面にはランプの前方からみて所要のパターン形状、ここでは横長の長円に近い形状をした3つのループパターンを同心配置した3重ループパターン形状をした反射面部28が形成されている。この反射面部28は導光面部22の後面を断面形状がほぼ直線状をしたステップ状(階段状)となるように形成したものであり、導光面部22の内部を導光される光の一部が反射面部28に投射されたときにランプの前方に向けて反射されるように反射面部28の面角度、すなわち導光面部22を導光される光の進行方向である導光軸に対する傾斜角度が所定角度に設計されている。ここで、上下の各導光面部22はランプ光軸Lxに対して対称であるので、各反射面部28の傾斜角度はそれぞれ等しい角度に設計されている。なお、実施例1では反射面部28は、図には表れないが後方に向けて僅かに球面状に突出した多数の微小球面ステップを有しており、反射面部28で反射される光が若干の角度で集光し、その後拡散してランプの前方に向けられることで所要の照射角度が得られるように構成している。
前記ターンシグナルランプユニット4は、垂直方向の断面形状が放物面形をして水平方向に延長されたTS(ターンシグナル)−リフレクタ42を一体に有する細長く湾曲したTS−ボディ41を有しており、TS−リフレクタ42の反射面の直下位置のTS−ボディ41に複数個のアンバー色のTS−LED素子44が搭載されている。前記TS−ボディ41は前記エクステンション5の下部領域に設けられた窓部52に内挿配置されている。また、前記TS−ボディ41の前面側には、前記エクステンション5の前縁部に沿って水平方向に横長に配設され、後面に所要のレンズステップが形成された透明なTS−クリアレンズ43が配設されている。前記TS−LED素子44はTS−ボディ41を介して給電されるようになっており、自動車の方向指示操作時に点滅状態に発光されるようになっている。各TS−LED素子44は発光したときに出射するアンバー色光はTS−リフレクタ42で反射されて平行光束に近い状態に集光され、TS−クリアレンズ43を透過する際にレンズステップによって所要の配光パターンとされ、前面カバー12を透過して自動車の後方に出射される。
以上の構成のテールコンビネーションランプTCLでは、夜間走行時にテールランプとして点灯するときにはテールランプユニット2のT−LED素子26を発光させる。各T−LED素子26から出射された赤色光は集光レンズ体27によって集光されて導光体21の厚肉部22の端面、すなわち入射面22iから厚肉部22、すなわち導光面部22に入射され、導光面部22を導光される。このとき導光体21の左右に配置されているT−LED素子26からの光は導光面部22を水平方向に導光され、導光体21の上下に配置されているT−LED素子26からの光は導光面部22を上下方向に導光される。特に、上下方向については、導光面部22が「く」字状に曲げ形成されているので、上側のT−LED素子26の光は導光面部22を前方に向けた斜め下方向に導光され、下側のT−LED素子26の光は導光面部22を前方に向けた斜め上方向に導光される。そして、導光面部22を導光される光の一部は反射面部28において導光体21の前方に向けて反射され、ランプ光軸Lxに沿った方向に向けられる。そして、導光面部22の前面から前方に向けて出射され、さらにエクステンション5の開口51を通り、前面カバー12を透過してテールコンビネーションランプTCLから出射される。
したがって、テールランプユニット2の点灯時にテールコンビネーションランプTCLの前方から発光状態を見ると、導光体21は反射面部28において高い光度で赤色に発光し、導光体21のその他の領域は殆ど発光しないか、わずかに赤色を帯びた低い光度で発光した外観となる。この実施例1では反射面部28は3重のループ状のパターンに形成されているので、点灯時には図5(a)に概略状態を示すように、3重に配置された赤いループ状のパターンで発光する外観となる。このとき、導光面部22の一部で乱反射された光の一部は導光面部22から前方に向けて出射されるので、導光面部22の全体が薄暗く赤く発光する。なお、同図には示していないが、実際には導光面部22に隣接する薄肉部23の内周側の領域も導光面部23から薄肉部23に迷光した光の一部が乱反射して前方に向けて出射されるので、この領域についても低光度であるが薄暗く赤く発光した状態となる。換言すれば、エクステンション5の開口51に露呈される導光体21の導光面部22は視認できる程度で薄暗く赤く発光し、その周囲の支持面部23については発光するが視認性は低く、その上で導光面部22内の反射面部28の領域のみが高い光度で赤く発光した状態となる。したがって、テールコンビネーションランプTCLの全体について見れば、ランプハウジング1の周縁部を覆っているエクステンション5の中央領域の開口51内において、低光度の赤色をした領域内に高光度の赤色をした3重のループ状パターンが宙に浮き上がったような状態で発光する外観となり、テールランプの点灯時における意匠的な効果が高められる。すなわち、発光領域がエクステンション5によって制限されることはなく、光利用効率を高めることができる一方で、エクステンション5の開口51の形状に制限されることなく、任意の領域で任意のパターンで発光させることができる。
ここで、導光体21の反射面部28での導光される光の反射状態についてみると、左右のT−LED素子26から出射されて導光面部22を水平方向に導光される光は反射面部28において水平方向に反射されるが、反射面部28の微小球面ステップにより水平方向にそれぞれ若干角度で拡散した状態で反射されるためテールランプに要求される水平方向の照射角度を満たすことができる。また、上下のT−LED素子26から出射されて導光面部22を上下方向に導光される光については反射面部28においてランプ光軸Lxに沿った方向に向けて反射されるが、これと同時に反射面部28の微小球面ステップにおいて垂直方向に若干角度で拡散して反射されるのでテールランプに要求される垂直方向の照射角度をも満たすことができる。さらに、この反射面部28での垂直方向での反射についてみると、各反射面部28は上下の各T−LED素子26から入射されて導光面部22を導光される光をランプ光軸Lxに沿った方向に反射するような角度に形成しているが、実施例1では導光面部22を前方に突出した「く」字状となるように構成しているので、導光面部22の上半分においては導光方向が前下方に向けられ、導光軸に対する反射面部28の傾斜角度は小さな角度となる。同様に、導光面部22の下半分においては導光方向が前上方に向けられているので導光軸に対する反射面部28の傾斜角度も同じ角度で小さな角度となる。これにより、上下の各T−LED素子26から出射されて導光面部22を導光され、反射面部28においてランプ光軸Lxに沿った方向に反射される際の光反射角は臨界角以下での反射となり、反射効率が高められる。また、これにより導光面部22での上部領域と下部領域を含む導光体21の全領域における反射面部での反射効率が均等なものになり、全領域において均一な明るさでの発光状態となる。因に、下半分が前上方に向けられていないと反射面部28で反射した光をランプ光軸Lxに沿った方向に向けるための反射面部28の傾斜角度は大きくなってしまい、光を全反射するための臨界角を満たすことができず、反射面部28において光の透過が生じるようになり、光の反射効率が低下し、ランプ全体としての光利用効率が低下することになる。
実施例1のテールコンビネーションランプTCLでは、昼間時のようにテールランプユニット2が発光しない状態のときの自動車のブレーキ操作時には本発明における第2の光源としてのストップランプユニット3のS−LED素子34が発光する。各S−LED素子34から出射した赤色の光はS−リフレクタ32でランプ光軸Lxに沿って前方に集光状態に反射され、S−クリアレンズ33を透過して所要の配光パターンとなり、次いでテールランプユニット2の導光体21を透過した後、エクステンション5の開口51を通り、さらに前面カバー12を通してランプの前方に出射される。このとき、テールランプユニット2は発光していないので、導光体21における3重のループ状パターンが発光状態となることもない。したがって、テールコンビネーションランプTCLの全体について見れば、図5(b)に示すように、ランプハウジング1の周縁部を覆っているエクステンション5の中央領域の開口51内の全領域が高光度の赤色をした発光状態となり、ストップランプとして機能する。すなわち、ストップランプユニット3の発光領域をエクステンション5の開口51によって規定することが可能であり、このことはストップランプユニット3で発光した光のほぼ全てが出射されることになり、光利用効率が高められる。
夜間時に前述したようにテールランプユニット2が発光している状態のときの自動車のブレーキ操作時にはテールランプユニット2の発光に第2の光源としてのストップランプユニット3の発光が加えられる。すなわち、ストップランプユニット3が発光してS−クリアレンズ33が発光状態となると、この光は発光状態にあるテールランプユニット2の導光体21を透過した後、エクステンション5の開口51を通り、さらに前面カバー12を通してランプの前方に出射される。このとき、ストップランプユニット3の光は導光体21の導光面部としての厚肉部22のみならず支持面部としての薄肉部23においても透過される。したがって、テールコンビネーションランプTCLの全体について見れば、図5(c)に示すように、ランプハウジング1の周縁部を覆っているエクステンション5の中央領域の開口51内の全領域が高光度の赤色をした発光状態となり、これに図5(a)に示したようなテールランプユニット2による3重のループパターンが重畳された発光状態となる。実際には、テールランプユニット2の光度はそれほど高くないので、夜間走行時に図5(a)に示した3重のループパターンでの発光状態が、ブレーキ操作時には殆どストップランプユニット3での発光に置き換えられることになり、両ランプユニット2,3の光度が重畳することで極めて明るいストップランプとして機能する。このとき、3重のループパターンが発光された状態の外観を呈することは言うまでもない。
なお、図示は省略するが、実施例1のテールコンビネーションランプTCLでは、自動車の方向変更時にはターンシグナルランプユニット4のTS−LED素子44が発光する。各TS−LED素子44から出射したアンバー色の光はTS−リフレクタ42でランプ光軸Lxに沿った前方に集光状態に反射され、TS−クリアレンズ43を透過して所要の配光パターンとなり、さらに前面カバー12を通してランプの前方に出射される。これにより、TS−クリアレンズ43の全面がアンバー色で発光した状態となり、ターンシグナルランプとして機能する。このターンシグナルランプユニット4はエクステンション5の前側に配設されているので、エクステンション5の開口51のサイズやテールランプユニット2及びストップランプユニット3の発光状態に影響を与えることはない。
実施例1では、エクステンション5によってテールランプユニット2のT−LED素子26と集光レンズ体27を覆い隠しているが、T−LED素子26で発光した光が直接的にランプの前方に出射されることを防止すればよいので、少なくともT−LED素子26のみをエクステンション5で覆い隠せばよく、集光レンズ体27については必ずしも覆い隠すことなく開口51から露呈させた構成であってもよい。
実施例1では導光体21を垂直方向に「く」字型に曲げた構成例を示したが、特に曲げ形成しない導光体で構成されるランプにも適用することが可能である。また、本発明は必ずしも導光面部の全周囲にわたって支持面部を配設した導光体として構成するものではなく、少なくとも導光体の周方向の一部に支持面部を備え、この支持面部において導光体をランプハウジング内に固定支持する構成であれば同様に適用することが可能である。この場合、光源、すなわちT−LED素子26は支持面部23を形成している領域に配設することになるが、支持面部23が存在しない導光面部22の周方向の端面についても対向配置することもでき、このときにはT−LED素子26は導光体21とは別体に配設支持させることになる。また、導光面部22に形成した反射面部28のパターン形状が実施例1のパターンに限定されるものでないことは言うまでもない。
本発明の灯具は実施例1のように、テールコンビネーションランプ内に配設したテールランプユニットに適用されるものではなく、他のランプユニットに適用することが可能である。また、本発明にかかる第2の光源は必ずしもステップランプユニットに限られるものではない。本発明においては、導光体を含んで構成される主たるランプが発光状態にあるときに、これと別のランプ(第2の光源)が発光したときに、この発光した光が導光体を透過してランプの前方に出射される灯具であれば適用が可能である。また、本発明は実施例1のテールコンビネーションランプに限られるものではなく、導光体を利用したランプユニットを含む複数のランプユニットで構成されるランプであれば同様に適用することが可能である。
実施例1のテールコンビネーションランプの正面図である。 図1のII−II線に沿った垂直断面図である。 図1のIII −III 線に沿った水平断面図である。 実施例1の概略分解斜視図である。 実施例1のランプの点灯状態を示す模式正面図である。
符号の説明
1 ランプハウジング
2 テールランプユニット
3 ストップランプユニット(第2の光源)
4 ターンシグナルランプユニット
11 ランプボディ
12 前面カバー
21 導光体
22 厚肉部(導光面部)
23 薄肉部(支持面部)
25 LED支持部
26 T−LED素子
27 集光レンズ
28 反射面部
TCL テールコンビネーションランプ

Claims (3)

  1. ランプハウジング内に支持され、少なくとも端面の一部が光入射面として構成されて内部に光を導光するとともに、後面には導光された光をランプの前方に向けて反射する反射面部を備える導光面部と、前記導光面部の周縁の少なくとも一部に設けられ、前記導光面部を前記ランプハウジング内の内周面から離間した領域に支持する光透過性のある支持面部と、前記導光面部の光入射面に対向配置された光源と、前記導光面部を露呈する開口を有し、少なくとも前記光源をランプハウジングの前方に露呈しないように覆い隠すエクステンションとを備えることを特徴とする灯具。
  2. 前記支持面部は前記導光面部よりも薄い肉厚の薄肉部として当該導光面部の全周にわたって導光面部と一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の灯具。
  3. 前記ランプハウジング内には前記導光面部の後側に第2の光源が配置されており、この第2の光源から出射した光を前記導光面部を透過させてランプハウジングの前方に出射させるように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の灯具。

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