JP2007260322A - メダル払出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 メダル払出装置に対して外部から不正に操作することによりメダルの払出が止まらなくする不正行為(ホッパーゴト)を有効に防止する。
【解決手段】 メダルを貯留するホッパー11と、ホッパー底部側に回転可能に配設され、ホッパーに貯留されたメダルが一枚ずつ係合可能なメダル案内孔を複数備えた回転円盤30と、回転円盤の回転にともなって、メダル案内孔に係合したメダルを一枚ずつ回転円盤の外周方向に排出させる可動ローラ22を備えたメダル払出装置10であって、回転円盤の回転位置を検出し、所定の回転位置信号を出力する回転位置検出手段と、回転円盤のメダル案内孔からメダルが排出されるまでの排出経路上のメダルの有無を検出し、所定のメダル検出信号を出力するメダル検出手段と、回転位置信号とメダル検出信号の双方が入力された場合に、メダルが排出されたものと判定するメダル排出判定手段とを備える構成としてある。
【選択図】 図1

Description

本発明は、硬貨や、遊技機等で使用されるメダル(コイン)を所定枚数だけ払い出すメダル払出装置に関し、特に、メダル払出装置に対して外部から不正に操作することによりメダルの払出が止まらなくする不正行為(ホッパーゴト)を有効に防止することができる、スロットマシン等の遊技機に好適なメダル払出装置に関する。
一般に、硬貨やメダルを所定枚数だけ払い出すメダル払出装置は、両替機や自動販売機,自動券売機,スロットマシン等の遊技機本体やメダル貸出装置などに備えられている。
この種のメダル払出装置は、ホッパーに多数のメダルが貯留されており、このホッパーに貯留されたメダルを所定数だけ払出口に払い出すようになっている。
具体的には、ホッパーと、ホッパー底部に位置する、回転方向に所定のピッチでメダル案内孔が形成された回転円盤を備えており、回転円盤の裏面側には、メダル案内孔に入り落ちた最下部のメダルを、メダル排出口に対応して設けられた2つのピンと協働して回転円盤の外周方向に排出させる爪歯車状のプレートを有するメダル誘導手段が設けられている。
そして、回転円盤がモータの駆動力で回転することで、メダル案内孔のメダルがメダル排出口の位置でピンに当接し、爪歯車に押されながらメダル案内孔から一枚ずつ回転円盤の外周方向に押し出される。
メダルが押し出されている排出口の近傍には、メダルの外縁に当接してメダルの排出を阻止している可動ローラが備えられている。
可動ローラは、バネ等の弾性部材によってメダルの排出を阻止する方向に付勢されており、この可動ローラが、回転円盤の回転によって押し出されたメダルによって押圧されて、バネの付勢力に抗して回動していき、メダルが可動ローラを乗り越えた瞬間に可動ローラがバネの付勢力で元の位置に戻され、その勢いでメダルが排出口から1枚ずつ勢いよく排出される。
そして、この可動ローラの作動を検出することで、排出されたメダル数が計数されるようになっている。
以上のように、従来のメダル払出装置では、可動ローラの作動によって排出されるメダル数をカウントするようになっていたが、可動ローラのみのカウントでは、誤カウントが発生したり、不正行為の対象とされるといった問題が生じることとなった。
例えば、可動ローラが一回作動する間に二枚以上のメダルが排出される等の誤カウントが発生することがあった。
また、払出装置の排出口から指や器具等を挿入して可動ローラが作動しないように押さえて、メダルがカウントされないようにして、大量のメダルを払い出させるような不正行為(所謂ホッパーゴト)が行われることがあった。
そこで、これまで、このような従来のメダル払出装置における不都合を解消すべく、新たなメダル払出装置の提案がなされている。
例えば、特許文献1,2には、メダルの排出口に可動ローラとは異なるメダルの検出手段を設け、可動ローラと検出手段の二つの計数値を比較して、可動ローラに誤動作等が発生しても計数値を補正することにより、正確に所定枚数のメダルを払い出すことができる払出装置が提案されている。
また、特許文献3,4には、可動ローラに連動して動く第2の可動ローラを設け、二つの可動ローラの動作をそれぞれセンサで検知することによりメダルの払出をカウントして、計数ミスや、故意に可動ローラを動作させる不正行為を防止できるようにした払出装置が提案されている。
特開平05−253355号公報(第4−6頁、第1図) 特開平08−185553号公報(第3−5頁、第7図) 特開平09−319980号公報(第4−6頁、第2図) 特開2002−150345号公報(第3−6頁、第2図)
しかし、以上のような従来提案されている払出装置では、所謂ホッパーゴトを有効に防止することができなかった。
まず、特許文献1−2に提案されている払出装置は、可動ローラの誤カウントを防止することのみを目的としており、ホッパーゴトに対する対策は施されていなかった。すなわち、可動ローラを補助する検出手段は、可動ローラとともにメダルの排出口近傍に備えられており、手指や器具等で容易に不正操作が行われてしまう構造となっていた。
また、特許文献3−4に提案されている払出装置も、ホッパーゴトに対処することを目的として2つの可動ローラをリンクさせる構造となっていたが、このリンク構造も、特許文献1−2の払出装置と同様、メダルの排出口近傍に配設されており、器具等により不正操作が可能であった。このため、リンク自体を不正に操作されれば、ホッパーゴトを防止することは不可能であった。
このように、従来のメダル払出装置では、ホッパーゴトに対応することができず、これを確実に防止・排除できる払出装置の開発が望まれていたが、現在までのところ有効な提案はなされていない。
本発明は、以上のような従来の技術が有する問題を解決するために提案されたものであり、払出装置の外部に露出しない部分でメダルの排出を確実に検出することにより、メダル払出装置に対して外部から不正に操作することによりメダルの払出が止まらなくする不正行為(ホッパーゴト)を有効に防止することができる、スロットマシン等の遊技機に好適なメダル払出装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1記載の装置は、メダルを貯留するホッパーと、ホッパー底部側に回転可能に配設され、ホッパーに貯留されたメダルが一枚ずつ係合可能なメダル案内孔を複数備えた回転円盤と、回転円盤の回転にともなって、メダル案内孔に係合したメダルを一枚ずつ回転円盤の外周方向に排出させるメダル排出手段と、を備えたメダル払出装置であって、回転円盤の回転位置を検出し、所定の回転位置信号を出力する回転位置検出手段と、回転円盤のメダル案内孔からメダルが排出されるまでの排出経路上のメダルの有無を検出し、所定のメダル検出信号を出力するメダル検出手段と、回転位置信号とメダル検出信号の双方が入力された場合に、メダルが排出されたものと判定するメダル排出判定手段と、を備える構成としてある。
特に、本発明のメダル払出装置は、請求項2に記載するように、回転位置検出手段が、メダル排出手段によりメダルが排出される直前の回転円盤の位置を検出して、回転位置信号を出力する構成としてある。
このような構成からなる本発明のメダル払出装置によれば、回転円盤の回転位置を検出する回転位置検出手段と、排出経路上におけるメダルの有無を検出するメダル検出手段を備えることにより、メダルを一枚ずつ搬送・排出させる回転円盤が所定位置(例えば、メダル排出手段によりメダルが排出される直前の位置)まで回転し、かつ、その所定位置において排出されるべきメダルが検出された場合には、その後メダルは正常に一枚が排出されることになるので、メダルは正しく排出されるものとして判定し、排出数を「1」とカウントすることができる。
そして、回転円盤の回転位置を検出する回転位置検出手段は、構造上、払出装置の奥に備えられることになり、メダルの払出口から手指や器具等を挿入したとしても、検出手段に触れることは不可能になる。
同様に、排出経路上のメダルの有無を検出するメダル検出手段も、構造上、メダルや回転円盤の下側に位置することになり、メダルの払出口から手指や器具等を挿入したとしても、検出手段に触れることはできない。
これにより、排出されるメダルを正しく一枚ずつカウントしつつ、メダル排出口を介した不正行為を確実に防止することができ、特に、器具等を使用した悪質な不正行為(ゴト)が絶えないスロットマシンや遊技場に備えられるメダル貸出装置に有効な、信頼性・安全性の高い従来には存在しない優れたメダル払出装置を実現することができる。
また、本発明のメダル払出装置は、請求項3に記載するように、回転位置検出手段が、回転円盤に形成された凹部又は凸部と当接することにより作動して回転位置信号を出力するスイッチからなる構成としてある。
また、回転位置検出手段は、請求項4に記載するように、回転円盤に付されたマークを読み取ることにより回転位置信号を出力するセンサからなる構成とすることもできる。
このような構成からなる本発明のメダル払出装置によれば、回転位置検出手段を、回転円盤の外周等に形成した切り欠きや突起に当接して作動するマイクロスイッチによって構成することができる。
また、回転位置検出手段は、回転円盤の外周等に印刷や貼付されたマークを光学的に読み取る光学センサによって構成することもできる。
このように、本発明の回転位置検出手段は、マイクロスイッチや光学センサのような小型で簡易なスイッチやセンサによって構成でき、装置が複雑化・大型化することなく、低コストで、本発明に係る信頼性の高いメダル払出装置を実現できるとともに、既存のメダル払出装置にも適用が容易となり汎用性・拡張性にも優れたメダル払出装置として提供することができる。
また、本発明のメダル払出装置は、請求項5に記載するように、メダル検出手段が、回転円盤のメダル案内孔に位置するメダル表面の当接を検出することによりメダル検出信号を出力するセンサからなる構成としてある。
また、メダル検出手段は、請求項6に記載するように、メダル排出手段により排出される直前の排出経路上に位置するメダル表面の当接を検出することによりメダル検出信号を出力するセンサからなる構成とすることもできる。
このような構成からなる本発明のメダル払出装置によれば、メダル検出手段を、メダルが係合する回転円盤の底面に光学センサや近接センサ等のセンサ手段を配設し、あるいは、メダル表面によって押されて作動するマイクロスイッチを備えることにより、メダルの表面が回転円盤の底面に当接していることを検知することができ、これによって、排出されるべきメダルが正しく存在していると判定するようにしてある。
このメダル検出手段は、回転円盤の底面だけでなく、例えば、メダルの排出経路上に備えることもでき、回転円盤底面と排出経路上の双方に備えるようにしてもよい。
このように、本発明のメダル検出手段は、マイクロスイッチや光学センサ、近接センサのような小型で簡易なスイッチやセンサによって構成でき、装置が複雑化・大型化することなく、低コストで、本発明に係る信頼性の高いメダル払出装置を実現できるとともに、既存のメダル払出装置にも適用が容易となり汎用性・拡張性にも優れたメダル払出装置として提供することができる。
また、本発明のメダル払出装置は、請求項7に記載するように、メダル排出手段が、メダルの排出動作にともなって所定の検出信号を出力し、メダル排出判定手段が、回転位置信号とメダル検出信号、及びメダル排出手段の検出信号が入力された場合に、メダルが排出されたものと判定する構成としてある。
さらに、メダル排出判定手段は、請求項8に記載するように、回転位置信号とメダル検出信号が入力され、メダル排出手段の検出信号が入力されない場合に、異常が発生したものと判定する構成とすることもできる。
このような構成からなる本発明のメダル払出装置によれば、従来のメダル払出装置と同様にメダルを排出させるメダル排出手段がメダルの計数信号(排出動作の検出信号)を出力する場合に、本発明に係る回転位置信号とメダル検出信号が出力され、かつ、メダル排出手段からの検出信号が出力された場合にのみ、メダルが正しく排出されたものと判定するようにしてある。
そして、本発明に係る回転位置信号とメダル検出信号が出力されているにも拘わらず、メダル排出手段からの検出信号が出力されない場合には、メダル排出手段に何等かの異常、例えば、器具等でメダル排出手段を開状態に押さえられている等の異常が発生しているものと判定することができる。異常と判定された場合には、メダル払出装置に接続された管理装置等に警告信号を出力したり、警告ランプを点灯させることで、異常状態を早期に検知して、不正行為が行われることを防止することができる。
これにより、より安全で信頼性の高いメダル払出装置を実現することができるようになる。
本発明のメダル払出装置によれば、払出装置の外部に露出しない部分でメダルの排出を確実に検出することができる。
これにより、メダル払出装置に対して外部から不正に操作することによりメダルの払出が止まらなくする不正行為(ホッパーゴト)を有効に防止することができ、特に、スロットマシン等の遊技機に好適なメダル払出装置を実現することができる。
以下、本発明に係るメダル払出装置の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
[スロットマシン]
図1は、本発明の一実施形態に係るメダル払出装置を備えたスロットマシンを示す前扉を開いた状態の斜視図である。
同図に示すように、本実施形態に係るメダル払出装置10は、スロットマシン1に内蔵されるようになっている。
具体的には、図1に示すように、スロットマシン1は、筐体1aと、筐体1aに対して開閉可能に取り付けられた前扉1bを備えており、前扉1bを開いた筐体1aの下側に、本実施形態に係るメダル払出装置10が配設されるようになっている。なお、筐体1a内には、メダル払出装置10の他、ドラムユニットや制御基板、電源装置等が収納され、前扉1bには、メダルセレクタやスピーカ、液晶表示装置等が装着され、全体でスロットマシン1を構成している。
そして、メダル払出装置10から払い出されるメダルは、前扉1bに形成されたメダル払出口1cからスロットマシン1の前面側の図示しないメダル受け皿に払い出されて、スロットマシン1の遊技に使用されるようになっている。
[メダル払出装置]
図2以下を参照して、本実施形態に係るメダル払出装置10の詳細について説明する。
図2は、本実施形態のメダル払出装置の全体を示す斜視図であり、図3は、本実施形態に係るメダル払出装置を分解した状態の正面側から見た斜視図で、図4は、本実施形態に係るメダル払出装置の払出装置本体を分解した状態の背面側上方から見た斜視図である。
これらの図に示すように、メダル払出装置10は、メダルを貯留するホッパー11と、ホッパー11が着脱可能に装着される払出装置本体20とを備えている。
ホッパー11は、所定量のメダルが貯留可能な容量の空間を備えた上部及び底部が開口した箱状に形成され、底部側が払出装置本体20の上面に嵌合して装着されるようになっている。
払出装置本体20は、ホッパー11の基台となる筐体状の装置であり、内部には、図3に示すように、モータmが備えられ、ホッパー11の底部と連通する上面には、回転円盤30が搭載・装着される回転円盤搭載部20aが備えられている。
回転円盤搭載部20aは、図3及び図4に示すように、水平方向に対して例えば約25度程度傾斜するように構成されており、傾斜上流側に備えられるメダル排出口21からメダルが流出しないようになっている。
回転円盤搭載部20aの傾斜面ほぼ中心からは回転軸20bが突出しており、この回転軸20bに回転円盤30底面の回転軸係合穴30a(図5(b)参照)と係合するようになっている。
払出装置本体20内部には、図3に示すように、モータmが内蔵され、このモータmの回転軸20bが回転円盤搭載部20aの中心に突出するようになっており、回転軸20bと係合した回転円盤30が、モータmにより所定のタイミングで所定のスピードで回転駆動されるようになっている。
回転円盤搭載部20aの傾斜面の上流側となる一側縁にはメダル排出口21が備えられ、メダル排出口21の前方には、上述したスロットマシン1のメダル排出口1cに連通する斜面21aが下向きに傾斜するように形成されている。
メダル払出口21の近傍には、メダル排出手段となる可動ローラ22が備えられ、また、この可動ローラ22の近傍の回転円盤搭載部20aの表面からは、2本のメダル当接ピン23,23が突出している。
可動ローラ22は、先端に備えられたローラが、基部を回転中心として回動可能に構成され、先端のローラは回転円盤30の外側でメダル排出口21からのメダルの排出を阻止する位置に突出するように配設されるとともに、常に回転円盤30側に向かってバネ等で付勢されている。
そして、可動ローラ22は、回転円盤30の回転にともなって押し出されてくるメダルの外縁によって押圧されて、先端のローラが基部を中心に回転してメダルが排出可能な方向に開いていき、メダルがローラ先端を乗り越えた瞬間に、可動ローラはバネ等の付勢力によって元の位置に戻される。メダルはその可動ローラ22の戻る動きによって押されて、メダル排出口21から勢いよく排出されることになる。
また、この可動ローラ22には、図示しない計数手段となるスイッチ等が接続されており、メダルの押圧によって可動ローラ22が最大位置まで開かれてから元の位置に戻されることにより可動ローラ22の動作の検出信号を出力するようになっている。
これにより、可動ローラ22によってメダルが排出されるごとに、検出信号が出力されて、この検出信号によってメダルの排出枚数がカウントされるようになっている。
そして、本実施形態では、この可動ローラ22の作動により出力される検出信号のオン/オフ入力信号を入力することにより、後述する本実施形態に係る回転位置信号とメダル検出信号が入力され、かつ、可動ローラ22からの検出信号が入力された場合にのみメダルが正しく排出されたものと判定し、回転位置信号とメダル検出信号が入力されているのに、可動ローラ22からの検出信号が入力されない場合には、可動ローラ22に何等かの異常、例えば器具等で可動ローラ22を開状態のまま押さえられている等の異常が発生しているものと判定するようにしてある。
このメダル排出の判定については、さらに後述する(図9のメダル排出判定手段参照)。
当接ピン23,23は、回転する回転円盤30の各メダル案内孔31内に位置するよう、メダル排出口21の近傍のメダル案内孔31の回転円周上に突設されている。この当接ピン23の突出高は、メダル1枚の厚さよりわずかに大きくなるようになっており、メダル案内孔31内にあるメダルが1枚ずつ当接するようになっている(図6参照)。
このような可動ローラ22とメダル当接ピン23を備えることにより、回転円盤30のメダル案内孔31に係合したメダルは、回転円盤30の回転にともなって当接ピン23,23に当接することにより、一枚ずつ(一案内孔ずつ)回転円盤30の外周方向に向かってメダル排出口21側に押し出されていき、可動ローラ22の先端ローラを押圧しながらメダル排出口21から排出される。
メダル排出口21から排出されたメダルは、スロットマシン1のメダル払出口1c(図1参照)を介して前面のメダル受け皿に払い出されるようになっている。
さらに、本実施形態の払出装置本体20には、図4に示すように、回転円盤搭載部20aに、本発明の回転位置検出手段となるマイクロスイッチ40と、メダル検出手段となるセンサ50が備えられている。
そして、マイクロスイッチ40からの回転位置信号と、センサ50からのメダル検出信号の双方が出力された場合に、メダルが正しく排出されたものと判定されるようになっている。
この回転位置検出手段及びメダル検出手段については、さらに後述する。
[回転円盤]
回転円盤30は、上述した払出装置本体20の回転円盤搭載部20aに搭載・装着されてホッパー11の底部側に回転可能に配設される円盤状部材である。
図5は、本実施形態に係る回転円盤30を示す(a)は平面図、(b)は底面図である。また、図6は、図5に示す回転円盤30のA−A線断面図である。
これらの図に示すように、回転円盤30は、回転円周上に沿って、メダルが一枚ずつ係合可能な複数のメダル案内孔31が等間隔に形成されており、本実施形態では5個のメダル案内孔31が備えられている。
各メダル案内孔31は、メダルが一枚ずつ係合するように、メダルの直径より一回り程大きい径の貫通孔となっており、この孔はメダル一枚の厚さより大きい深さとなっている(図6参照)。また、メダル案内孔31は、ホッパーから落下するメダルが滑らかに孔に入り落ちるように、孔の回転円盤中心側が外側に滑らかに広がる湾曲形状に形成されている。
回転円盤30の底面側には、図5(b)に示すように、円盤中心に上述したモータmの回転軸20bが挿入・係合する回転軸穴30aが形成されている。
また、回転円盤30の底面側には、各メダル案内孔31の開口底部に位置するリング状のメダル案内孔底部32が備えられ、回転円盤30を払出装置本体20から着脱する際にも、メダル案内孔31にメダルが係合している場合に、そのメダルがメダル案内孔31から脱落しないようになっており、回転円盤30の着脱作業を容易かつ便利に行えるようになっている。
このメダル案内孔底部32は、回転円盤搭載部20aに形成された溝部に係合して、回転円盤搭載部20aの表面とともに面一となって、メダル案内孔31に係合したメダル表面が面接触状態で当接する孔底部を構成する。
また、回転円盤30の底面側には、図5(b)に示すように、各メダル案内孔31の間に爪歯車形状のメダル押圧部33が突設されており、上述したメダル当接ピン23に当接したメダルが、メダル押圧部33に押し出されるようにして、回転円盤30の外周方向に排出されるようになっている。
メダル押圧部33は、各メダル案内孔31の間に図5(b)に示すような爪歯車形状に突出形成された凸部であり、回転円盤搭載部20aの表面側にメダルとほぼ同じ高さに突出している。これにより、メダル押圧部33を除く回転円盤30の底面と回転円盤搭載部20aの表面には、メダルが摺接状態で移動可能な空間が形成されることになる。
従って、回転円盤30の回転にともなって移動してきたメダルは、メダル排出口21近傍において、まず、メダル当接ピン23に当接し、回転移動が規制される。さらに、回転円盤30が回転することにより、メダル押圧部33の爪歯車の円弧形状部分に押圧されたメダルは、上述した摺接移動可能な空間内を移動し、その結果、回転円盤30の外周方向に押し出されることになる(後述する図10〜図15参照)。
そして、本実施形態では、このメダル当接ピン23に当接したメダルがメダル押圧部33によって円盤外周方向に正に押し出されて排出される直前の位置において(図5(a)参照)、回転円盤30の回転位置を検出し、かつ、押し出されるべきメダルの存在を検出する検出手段として、回転位置検出手段及びメダル検出手段を備えている。
すなわち、本実施形態では、各メダル案内孔31に入り落ちた排出面(回転円盤搭載部20aの表面)にある最下部のメダルを、メダル排出口21に対応する位置においてメダル排出手段(メダル当接ピン23及びメダル押圧部33)によって回転円盤外周方向に排出させる場合に、回転円盤30の複数のメダル案内孔31に落とし込まれた最下部のメダル、すなわち、回転円盤30が回転してメダル排出口21に到達すれば正に排出されるメダルが、排出送り出し面(回転円盤搭載部20aの表面又はそれに連続する面)に対して正常に当接しているかを、正にその排出路にメダルが送り出される瞬間のタイミング(回転円盤30の回転位置)で確認するものである。
これは、その位置において少なくとも排出前に存在が確認されたメダルは、確実に排出される条件が充足されることになるからである。
そして、この正にメダルが排出される直前の位置を検出するために、回転円盤30の回転位置を検出する回転位置検出手段を備え、その位置において押し出されるべきメダルの存在を検出するために、回転円盤搭載部20aの表面(又はそれに連続する面)へのメダル表面の当接を検出するメダル検出手段を備えている。
[回転位置検出手段]
回転位置検出手段は、回転円盤30の回転位置を検出し、所定の回転位置信号を出力する手段であり、本実施形態では、図5(a)に示すように、メダル排出手段となるメダル当接ピン23に当接したメダルがメダル押圧部33によって回転円盤30の外周方向に排出される直前の回転円盤30の位置を検出するようになっている。
本実施形態では、回転円盤30の外周の各メダル案内孔31に対応した所定位置に位置検出用の切り欠き34が形成してあり、回転円盤30の周囲の所定箇所には、各切り欠き34に係合することでオン信号を出力するマイクロスイッチ40が備えてある。
マイクロスイッチ40は、所定位置に設置されることで、回転円盤30の任意の回転位置を検出できるようになっている。本実施形態では、図5(a)に示すように、回転円盤30が回転して、メダル案内孔31に係合したメダルが、上述した回転円盤30の外周方向に排出される直前の位置(図5(a)に示す位置)に来たときに、マイクロスイッチ40が当該メダル案内孔31に対応した切り欠き34に係合することにより、回転位置信号を出力するようになっている。
従って、このマイクロスイッチ40の設置位置を調整することで、回転円盤30の回転位置として、図5(a)に示す以外の回転位置を検出することも可能である。例えば、後述する図8(a)に示すように、マイクロスイッチ40の設置位置を、図5(a)で示す場合よりも奥側(メダル排出口21から離間する側)に設置することで、回転円盤30の異なる回転位置を検出することができるようになる。
ここで、この回転位置検出手段としては、本実施形態における回転円盤30の切り欠き34によって作動するマイクロスイッチ40の他、回転円盤30に形成された凹部又は凸部と当接・接触することにより作動して信号を出力する各種のスイッチにより構成することができ、具体的には、回転円盤30の周回する部分の所定位置に切り欠き又は突起を設け、これによって作動するマイクロスイッチや、光インタラプタ、近接スイッチ等で回転位置を検出することができる。
また、回転位置検出手段は、回転円盤に付されたマークを読み取ることにより回転位置信号を出力するセンサからなる構成とすることもできる。例えば、回転盤の周回する部材の所定位置にマークを印刷や貼付により設け、そのマークを光学的に読み取り、検出することができる。
[メダル検出手段]
メダル検出手段は、上述した回転位置検出手段によって検出された回転円盤30の所定位置において、回転円盤30のメダル案内孔31からメダルが排出されるまでの排出経路上のメダルの有無を検出し、所定のメダル検出信号を出力する手段であり、本実施形態では、図5(a)に示すように、メダル排出手段となるメダル当接ピン23に当接してメダル押圧部33によって回転円盤30の外周方向に排出される直前のメダル表面の当接を検出することによりメダル検出信号を出力するセンサ50(50a,50b)によって構成してある。
具体的には、このセンサ50は、上記のマイクロスイッチ40で検出されるメダルがメダル当接ピン23に当接して回転円盤30から排出直前となる位置において、図7に示すように、そのメダルの表面が、メダル案内孔31の底面、すなわち、回転円盤搭載部20aの表面と面接触状態で当接していることを検出する複数のセンサ50(50a,50b)によって構成されている。そして、複数のセンサ50a,50bの双方でメダルの当接を検出した場合に、最終のメダル検出信号が出力されるようになっている。
このように複数(2個)のセンサ50でメダルを検知することで、そのメダルが正しく回転円盤搭載部20aの表面に面接触状態となっており、すなわち、正しく排出されるべき状態となっていると判定することができる。メダル案内孔31においては、ホッパー11から落下・流入したメダルが正しく係合しないこともあり、その場合には、メダルは回転円盤搭載部20aの表面には面接触状態とならず、メダルは排出されるべき状態とはならない。そこで、本実施形態では、センサを複数設けて、メダルがメダル案内孔31に正しく係合し、回転円盤搭載部20aの表面に面接触していることを検出するようにしてある。
このようなメダル検出手段を構成するセンサ50としては、メダルが係合する回転円盤30の底面に光学センサや近接センサ等のセンサ手段を配設して構成できる他、メダル表面によって押されて作動するマイクロスイッチを備えることにより、メダルの表面が回転円盤の底面に当接していることを検知することもでき、いずれの手段によっても、排出されるべきメダルが正しく存在していることを判定することができる。
ここで、メダル検出手段は、上述した回転円盤搭載部20aの表面に当接するメダルを検出する位置以外にも、例えば、メダル排出手段となるメダル押圧部33及び可動ローラ22によってメダル排出口21から正に排出される直前の排出経路上に位置するメダル表面の当接を検出してメダル検出信号を出力することもできる。
具体的には、図8に示すように、図5及び図7で示したセンサ50a,50bと同様のセンサ50cを、メダルが回転円盤30のメダル案内孔31を脱して、円盤外周方向に排出される経路において、可動ローラ22にメダル外縁が当接して、その可動ローラ22の開きが最大になる直前、すなわち、可動ローラ22を乗り越えてメダルがメダル排出口21から排出される直前の排出経路上に備えて、メダルの有無を検出することができる。
この位置は、図8(a)に示すように、マイクロスイッチ40の設置位置を、図5(a)で示した位置よりもやや奥側(メダル排出口21から離間する側)に設置することで検出され(図5(a)及び図8(a)参照)、この位置において、メダル排出口21の直前にメダルが存在していれば、メダルは正しく排出されようとしている直前の状態にあり、排出されるべきメダルが正しく存在していることを判定することができる。なお、この図8(a)に示す回転円盤30の回転位置は、後述する図11に示す回転円盤30の回転位置と一致している(図11参照)。
このように、マイクロスイッチ40の設置位置を調整することで、回転円盤30は任意の回転位置が検出可能となり、メダル検出手段となるセンサ等も、メダルの排出経路状の任意の位置に設置してメダルの有無を検出することができる。
なお、図8(a)に示すセンサ50cが設置される位置においては、回転円盤搭載部20aにおける場合と異なり、メダルが正しく面接触しない状態でこの位置まで搬送されることはあり得ないことから、メダルを検知するセンサとしては一つで十分であり、図8(a),(b)に示すように、本実施形態では、一つのセンサ50cがメダル排出口21近傍に備えられている。
また、このメダル検出手段は、回転円盤30の底面側と、メダル排出口21近傍の排出経路上の双方に備えるようにしてもよい。このようにすれば、複数箇所のセンサにメダルを検出することによって、より確実で正確なメダルの排出判定ができるようになる。
[メダル排出判定手段]
そして、本実施形態では、以上のような回転位置検出手段とメダル検出手段の出力信号を入力することにより、メダルが正しく排出されたものと判定するメダル排出判定手段を備えている。
本実施形態のメダル排出判定手段は、上述したマイクロスイッチ40からなる回転位置信号と、センサ50からなるメダル検出信号の双方が入力された場合に、メダルが排出されたものと判定するようにしてある。
また、このメダル排出判定手段は、上述した可動ローラ22のメダルの排出動作にともなって出力される検出信号を入力し、回転位置信号(マイクロスイッチ40)とメダル検出信号(センサ50)、及びメダル排出手段の検出信号(可動ローラ22)が入力された場合に、メダルが排出されたものと判定する構成としてある。
そして、メダル排出判定手段は、回転位置信号とメダル検出信号が入力され、可動ローラ22の作動による検出信号が入力されない場合には、異常が発生したものと判定する構成となっている。
図9は、本実施形態に係るメダル排出判定手段を構成する回路を示す回路図であり、(a)は図7に示すメダル検出手段に対応した回路であり、(b)は図8に示すメダル検出手段に対応した回路である。
同図に示すように、メダル排出判定手段を構成する回路は、マイクロスイッチ40からの出力信号と、センサ50(50a及び50b、又は50c)からの出力信号とを、AND回路に入力して、両信号が入力された場合にのみ信号が出力されるようにしてある。
ここで、図7に示したように、メダル検出センサとして複数のセンサ50a,50bを備える場合には、まず、これら複数のセンサ50a,50bの出力信号をAND回路に入力し、その出力をマイクロスイッチ40の出力信号とともにAND回路に入力するようにする(図9(a)参照)。
そして、このマイクロスイッチ40の出力信号とセンサ50の出力信号とのAND出力は、計数信号として出力されるとともに、所定の遅延時間が設定された遅延回路に入力されるとともに、SRラッチのセットに入力され、また、SRラッチのリセットには、可動ローラ22の作動により出力される検出信号が反転入力される。これにより、可動ローラ22の作動により検出信号が入力される場合には、SRラッチはリセットされて出力信号は出力されず、検出信号が入力されない場合にのみ、SRラッチから出力信号が出力されることになる。
遅延回路とSRラッチの出力はAND回路に入力され、このAND回路の出力が異常信号として出力されるようになっている。
遅延回路は、マイクロスイッチ40及びセンサ50からの出力信号のタイミングを、可動ローラ22の作動による検出信号のタイミングと同期させるために、所定の遅延量が設定されている。
以上のような回路構成により、マイクロスイッチ40の回転位置信号とセンサ50のメダル検出信号、及びメダル排出手段の検出信号(可動ローラ22)が出力されると、回転位置信号とメダル検出信号のAND出力が計数信号として出力されるとともに、SRラッチは可動ローラ22の検出信号によりリセットされ、異常信号は出力されない。
一方、マイクロスイッチ40の回転位置信号とセンサ50のメダル検出信号が出力され、かつ、可動ローラ22の作動による検出信号が出力されない場合には、SRラッチがリセットされず、SRラッチから出力信号が出力され、遅延回路の出力信号とともにAND回路に入力されて、その結果異常信号が出力されることになる。
このようなメダル排出判定手段を備えることにより、従来のメダル払出装置と同様にメダルを排出させるメダル排出手段となる可動ローラ22がメダルの計数信号(可動ローラ22の動作の検出信号)を出力する場合に、本実施形態に係る回転位置信号とメダル検出信号が出力され、かつ、メダル排出手段からの検出信号が出力された場合にのみ、メダルが正しく排出されたものと判定することができる。
そして、回転位置信号とメダル検出信号が出力されているにも拘わらず、可動ローラ22からの検出信号が出力されない場合(可動ローラの検出信号がオンオフしない(オンの継続)場合)には、可動ローラ22に何等かの異常、例えば、器具等で可動ローラ22を開状態に押さえられている等の異常が発生しているものと判定することができる。
異常と判定された場合には、メダル払出装置に接続された管理装置等に警告信号を出力したり、警告ランプを点灯させることで、異常状態を早期に検知して、不正行為が行われることを防止することができる。
次に、以上のような構成からなる本実施形態のメダル払出装置10の動作について、図10〜図15を参照して説明する。
以下、回転円盤30の3つのメダル案内孔31にそれぞれ1枚ずつメダル(メダルM1,M2,M3)が係合し、先頭のメダルM1が排出されるまでの場合を例にとって説明する。
まず、図10に示すように、回転円盤30の3つのメダル案内孔31にそれぞれ1枚ずつメダルM1,M2,M3が係合している。この状態で回転円盤30が回転駆動されると、回転円盤30の外周に形成した切り欠き34が通過するたびに、マイクロスイッチ40がオンされ、回転位置信号が出力される。
そして、図10に示す状態では、先頭のメダルM1は、まだ排出される位置にないために、マイクロスイッチ40から回転位置信号は出力されているが、センサ50a,50bからはメダル検出信号が出力されていない。
この状態から、回転円盤30がさらに回転すると、図11に示すように、メダル案内孔31にある先頭のメダルM1が当接ピン23に当接する手前の位置まで移動する。
このとき、マイクロスイッチ40はオフとなり回転位置信号は出力されない。
また、センサ50a,50bのうち、一方のセンサ50aはメダルM1を検出するが他方のセンサ50bはメダルM1を検出せず、その結果、メダル検出信号は出力されない。
この状態から、回転円盤30がさらに回転すると、図12に示すように、メダル案内孔31に係合している先頭のメダルM1が当接ピン23に当接し、回転円盤30裏面のメダル押圧部33によって先頭のメダルM1が回転円盤の外周方向に押し出される直前の状態となる。
この位置で、マイクロスイッチ40がオンされて回転位置信号が出力され、かつ、センサ50a,50bの双方でメダルM1が検出されてメダル検出信号が出力される。
回転位置信号とメダル検出信号は、図9に示したように、AND回路に入力され、計数信号として出力されるとともに、遅延回路を経由して、可動ローラ22の検出信号とのANDがとられることになる。
この状態から、回転円盤30がさらに回転すると、図13に示すように、排出されるべき先頭のメダルM1は、回転円盤30裏面側のメダル押圧部33の押圧によってメダル案内孔31から回転円盤の外周方向に押し出される。
この状態では、マイクロスイッチ40はオフとなり、また、センサ50a,50bもメダルM1を検出せず、次のメダルM2も検出しないので、メダル検出信号は出力されない。
この状態から、回転円盤30がさらに回転すると、図14に示すように、メダル押圧部33の押圧によって回転円盤30から押し出された先頭のメダルM1が、可動ローラ22を押圧しながら排出口から排出されようとする状態となる。
可動ローラ22は、回転円盤30の回転にともなって押し出されてくるメダルM1の外縁によって押圧され、先端のローラが基部を中心に回転してメダルM1が排出可能な方向に開いていく。
この状態では、マイクロスイッチ40はオフされており、センサ50a,50bもいずれのメダルも検出せず、回転位置信号もメダル検出信号も出力されない。
また、この時点では可動ローラ22は最大位置まで開ききって元の位置に戻っていないので、可動ローラ22の作動で出力される検出信号も出力されない。
この状態から、回転円盤30がさらに回転すると、図15に示すように、可動ローラ22が、回転円盤30の回転にともなって押し出されてくるメダルの外縁によって押圧されて、先端のローラが基部を中心に回転してメダルを排出可能な最大位置まで開ききって、メダルM1がローラ先端を乗り越えた瞬間に、可動ローラ22はバネ等の付勢力によって元の位置に戻される。メダルM1はその可動ローラ22の戻る動きによって押されて、メダル排出口21から勢いよく排出される。
このとき、可動ローラ22が最大位置まで開いてから元の位置に戻ることで、検出信号が出力される。この検出信号が出力されると、図9で示したように、異常信号を出力するためのSRラッチがリセットされ、異常信号は出力されず、上述した回転位置信号及びメダル検出信号によりメダルM1の排出が計数されることになる。
もしこのとき、器具等で可動ローラ22を開状態のまま押さえられたとすると、マイクロスイッチ40の回転位置信号とセンサ50のメダル検出信号が出力されているにも拘わらず、可動ローラ22の作動による検出信号が出力されないことになり、この場合には、SRラッチがリセットされず、SRラッチから出力信号が出力され、遅延回路の出力信号とともにAND回路に入力されて、その結果異常信号が出力される。
また、メダルM1が排出及び計数されると同時に、図15に示すように、二番目のメダル案内孔31に係合しているメダルM2が当接ピン23に当接し、メダル押圧部33により回転円盤30の外周方向に押し出される直前の状態となり、この位置で、二番目のメダルM2について、マイクロスイッチ40がオンされて回転位置信号が出力され、かつ、センサ50a,50bの双方でメダルM1が検出されてメダル検出信号が出力される。
以後、同様の動作が繰り返され、メダルの排出及び計数が行われる。
以上説明したように、本実施形態に係るメダル払出装置によれば、回転円盤30の回転位置を検出する回転位置検出手段(マイクロスイッチ40)と、排出経路上におけるメダルの有無を検出するメダル検出手段(センサ50)を備えることにより、メダルを一枚ずつ搬送・排出させる回転円盤30が所定位置(例えば、メダル排出手段となる可動ローラ22によりメダルが排出される直前の位置)まで回転し、かつ、その所定位置において排出されるべきメダルが検出された場合には、その後メダルは正常に一枚が排出されることになるので、メダルは正しく排出されるものとして判定し、排出数を「1」とカウントすることができる。
そして、回転円盤30の回転位置を検出する回転位置検出手段は、構造上、払出装置10の払出装置本体20の奥に備えられることになり、スロットマシン1のメダル払出口1c等から手指や器具等を挿入したとしても、回転位置検出手段に触れることは不可能になる。
同様に、払出装置10における排出経路上のメダルの有無を検出するメダル検出手段も、構造上、メダルや回転円盤30の下側に位置することになり、スロットマシン1のメダル払出口1c等から手指や器具等を挿入したとしても、検出手段に触れることはできない。
これにより、排出されるメダルを正しく一枚ずつカウントしつつ、メダル排出口を介した不正行為を確実に防止することができ、特に、器具等を使用した悪質な不正行為(ゴト)が絶えないスロットマシンや遊技場に備えられるメダル貸出装置において、不正行為を確実に防止できるメダル払出装置を実現することができるようになる。
以上、本発明のメダル払出装置について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明に係るメダル払出装置は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態では、本発明のメダル払出装置がスロットマシン内に備えられる場合を例にとって説明したが、本発明のメダル払出装置が備えられる対象はスロットマシンのみに限られず、例えば、両替機や自動販売機,自動券売機,各種の遊技機や遊技場のメダル貸出装置など、硬貨やメダルを所定枚数だけ払い出す必要のある装置や機械であればどのようなものにも適用することができる。
本発明のメダル払出装置は、両替機や自動販売機,自動券売機,スロットマシン等の遊技機本体やメダル貸出装置などに備えられる、硬貨やメダルを所定枚数だけ払い出すメダル払出装置として好適に利用することができる。
本発明の一実施形態に係るメダル払出装置を備えたスロットマシンを示す前扉を開いた状態の斜視図である。 本発明の一実施形態に係るメダル払出装置の全体を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るメダル払出装置を分解した状態の正面側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係るメダル払出装置の払出装置本体を分解した状態の背面側上方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係るメダル払出装置の回転円盤を示す図であり、(a)は平面図、(b)は底面図である。 本発明の一実施形態に係るメダル払出装置の回転円盤を示す図であり、図5に示すA−A線断面図である。 本発明の一実施形態に係るメダル払出装置のメダル検出手段を示す要部断面図である。 本発明の一実施形態に係るメダル払出装置のメダル検出手段の変形例を示す図であり、(a)は回転円盤の平面図、(b)はメダル検出手段の要部断面図である。 本発明の一実施形態に係るメダル払出装置のメダル排出判定手段を構成する回路を示す回路図であり、(a)は図7に示すメダル検出手段に対応した回路であり、(b)は図8に示すメダル検出手段に対応した回路である。 本発明の一実施形態に係るメダル払出装置のメダル排出動作を示すための回転円盤の平面図であり、先頭のメダルがまだ排出される位置にないために、回転位置信号が出力されているが、メダル検出信号が出力されない状態を示している。 本発明の一実施形態に係るメダル払出装置のメダル排出動作を示すための回転円盤の平面図であり、メダル案内孔にある先頭のメダルが当接ピンに当接する手前の状態を示している。 本発明の一実施形態に係るメダル払出装置のメダル排出動作を示すための回転円盤の平面図であり、メダル案内孔にある先頭のメダルが当接ピンに当接し、メダル押圧部により回転円盤の外周方向に押し出される直前の状態で、回転位置信号が出力され、かつ、メダル検出信号が出力される状態を示している。 本発明の一実施形態に係るメダル払出装置のメダル排出動作を示すための回転円盤の平面図であり、メダル押圧部の押圧によって先頭のメダルがメダル案内孔から回転円盤の外周方向に押し出されている状態を示している。 本発明の一実施形態に係るメダル払出装置のメダル排出動作を示すための回転円盤の平面図であり、メダル押圧部の押圧によって回転円盤から押し出された先頭のメダルが、可動ローラを押圧しながら排出口から排出されつつある状態を示している。 本発明の一実施形態に係るメダル払出装置のメダル排出動作を示すための回転円盤の平面図であり、先頭のメダルが排出口から排出され、二番目のメダルが当接ピンに当接してメダル押圧部により回転円盤の外周方向に押し出される直前の状態で、二番目のメダルについて、回転位置信号が出力され、かつ、メダル検出信号が出力される状態を示している。
符号の説明
1 スロットマシン
10 メダル払出装置
11 ホッパー
20 払出装置本体
21 メダル排出口
22 可動ローラ
23 当接ピン
30 回転円盤
31 メダル案内孔
33 メダル押圧部
34 切り欠き
40 マイクロスイッチ
50 センサ

Claims (8)

  1. メダルを貯留するホッパーと、
    ホッパー底部側に回転可能に配設され、ホッパーに貯留されたメダルが一枚ずつ係合可能なメダル案内孔を複数備えた回転円盤と、
    回転円盤の回転にともなって、メダル案内孔に係合したメダルを一枚ずつ回転円盤の外周方向に排出させるメダル排出手段と、を備えたメダル払出装置であって、
    回転円盤の回転位置を検出し、所定の回転位置信号を出力する回転位置検出手段と、
    回転円盤のメダル案内孔からメダルが排出されるまでの排出経路上のメダルの有無を検出し、所定のメダル検出信号を出力するメダル検出手段と、
    回転位置信号とメダル検出信号の双方が入力された場合に、メダルが排出されたものと判定するメダル排出判定手段と、
    を備えることを特徴とするメダル払出装置。
  2. 回転位置検出手段が、メダル排出手段によりメダルが排出される直前の回転円盤の位置を検出して、回転位置信号を出力する請求項1記載のメダル払出装置。
  3. 回転位置検出手段が、回転円盤に形成された凹部又は凸部と当接することにより作動して回転位置信号を出力するスイッチからなる請求項1又は2記載のメダル払出装置。
  4. 回転位置検出手段が、回転円盤に付されたマークを読み取ることにより回転位置信号を出力するセンサからなる請求項1乃至3のいずれか一項記載のメダル払出装置。
  5. メダル検出手段が、回転円盤のメダル案内孔に位置するメダル表面の当接を検出することによりメダル検出信号を出力するスイッチ又はセンサからなる請求項1乃至4のいずれか一項記載のメダル払出装置。
  6. メダル検出手段が、メダル排出手段により排出される直前の排出経路上に位置するメダル表面の当接を検出することによりメダル検出信号を出力するスイッチ又はセンサからなる請求項1乃至5のいずれか一項記載のメダル払出装置。
  7. メダル排出手段が、メダルの排出動作にともなって所定の検出信号を出力し、
    メダル排出判定手段が、回転位置信号とメダル検出信号、及びメダル排出手段の検出信号が入力された場合に、メダルが排出されたものと判定する請求項1乃至6のいずれか一項記載のメダル払出装置。
  8. メダル排出判定手段が、回転位置信号とメダル検出信号が入力され、メダル排出手段の検出信号が入力されない場合に、異常が発生したものと判定する請求項7記載のメダル払出装置。
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