JP2002065951A - メダル遊技機のメダル識別機 - Google Patents

メダル遊技機のメダル識別機

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JP2002065951A
JP2002065951A JP2000261041A JP2000261041A JP2002065951A JP 2002065951 A JP2002065951 A JP 2002065951A JP 2000261041 A JP2000261041 A JP 2000261041A JP 2000261041 A JP2000261041 A JP 2000261041A JP 2002065951 A JP2002065951 A JP 2002065951A
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Shunichi Takemoto
俊一 武本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】メダル引き抜き操作や特殊器具の挿入による不
正をより確実に判別できるようにする。 【解決手段】メダル通路14内にあってメダル通過力を
受けたときのみメダル通路14外に退避するように、メ
ダル通路14内に対して出没自在に設けられたメダル当
接部材91と、メダル当接部材91の出没を検出するメ
ダル通過検出器92と、メダル当接部材91に対して下
流側に設けられた、メダル枚数を1枚ごとにカウントす
るメダル枚数検出器26,27とを備え、メダル通過検
出器92により検出したメダル当接部材91の出没状態
およびメダル枚数検出器26,27により検出したメダ
ル枚数検出状態の組合せ状態が所定条件にあてはまるか
否かに応じて、適正なメダル投入がなされたか否かを判
別するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スロットマシンな
どのメダル遊技機のメダル識別機に係り、特にいわゆる
「メダルセレクターゴト」の介入を防止するメダル識別
機に関する。
【0002】
【従来の技術】現在のスロット遊技においては、コンピ
ュータによる遊技管理が行われており、大当たり状態
(特賞)に対する興味が遊技指向を高めている。その反
面、短時間で特賞が多数回続くと、きわめて大きい利益
を得ることができるために、各種の不正行為が行われ
る。
【0003】この一つに、投入メダルの適正・不適正を
材質・形状等により選別するとともに、投入メダル枚数
をカウントするメダル識別機に対する「メダルセレクタ
ーゴト」がある。これは、各種の手段により、一旦メダ
ル(コインとも呼ばれる)を投入し、あるいは特殊器具
を挿入し、正規のメダルとしてスロットマシン側に認識
させた後、当該メダルを引き抜いて次の投入を行なう手
法、あるいはメダルの投入通路に設けたセンサに対して
介入し、その通過信号を不正に動作させるなどの手法が
あると言われている。
【0004】この種の不正介入があると、ホール側の経
営に多大な損害を与えるばかりでなく、一般遊技者に対
してスロットマシン遊技そのものの信頼性を損ない、業
界全体の信用を崩すことになる。
【0005】よって従来から、この種の不正を防止する
ために、種々の装置が提案されている。例えば、特開平
8−24434号公報(以下、単に先行例という)にお
いては、図3に示すような、メダル通路の途中にあって
メダル通過力を受けたときのみメダル通路外に隠れるよ
うに、メダル通路内に対して出没自在に設けられたメダ
ル当接部材(第1突起部材16a,17a)と、このメ
ダル当接部材の出没を検出するメダル通過検出器63
(第1検出器)と、メダル通路におけるメダル当接部材
よりも下流側に設けられた、メダル枚数をカウントする
ためのメダル枚数検出器26,27(第2検出器)とを
備えたメダル識別機が開示されている。
【0006】そしてこの先行例は、メダル通過検出器の
検出状態の変化から異常状態を検出することができ、例
えばセルと呼ばれる板状の特殊器具をメダル通路に挿入
して不正に遊戯する行為を防止できるものである。ま
た、メダル枚数検出器として複数の検出器をメダル通路
の通過方向に並設した場合には、各検出器のオンオフの
順序や時間変化から糸吊りメダルなどを使用した不正行
為も防止できるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記先行例に
おいては、メダル通過検出器の検出結果に基づく不正判
別と、メダル枚数検出器の検出結果に基づく不正判別と
を、別個独立に行うものであるため、またメダル当接部
材が、通過メダルの扁平面に沿う長辺および外周面に沿
う短辺を有する実質的に長方形横断面のメダル通路にお
ける、長手方向中央部に集中的に配設されていることも
あいまって、多数枚のメダルが連続的にメダル通路を通
過するときのメダル通過検出器による検出結果と、特殊
器具をメダル通路に挿入したときのそれとの区別がつき
難いという問題点があった。
【0008】また、先行例のメダル当接部材は、メダル
通路のほんの一部にしか出ていないため、侵入のための
隙間が多く、特殊器具を挿入し易いという問題点があっ
た。
【0009】そこで本発明の主たる課題は、特にメダル
引き抜き操作や特殊器具の挿入による不正をより確実に
判別できるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明は次記のとおりである。 <請求項1記載の発明>メダルの投入により遊技が開始
可能となるメダル遊技機の、少なくとも投入メダルの枚
数をカウントするメダル識別機において、投入メダルが
その自重により下流へ向けて通過するメダル通路と、こ
のメダル通路内にあってメダル通過力を受けたときのみ
メダル通路外に隠れるように、メダル通路内に対して出
没自在に設けられたメダル当接部材と、このメダル当接
部材の出没を検出するメダル通過検出器と、前記メダル
通路におけるメダル当接部材に対して下流側に設けられ
た、メダル枚数をカウントするためのメダル枚数検出器
とを備え、前記メダル通過検出器により検出したメダル
当接部材の出没状態およびメダル枚数検出器により検出
したメダル枚数検出状態の組合せ状態が所定条件にあて
はまるか否かに応じて、適正なメダル投入がなされたか
否かを判別するように構成したことを特徴とする、メダ
ル遊技機のメダル識別機。
【0011】(作用効果)本発明の主要ポイントは、メ
ダル通過検出器により検出したメダル当接部材の出没状
態およびメダル枚数検出器により検出したメダル枚数検
出状態の両状態を組み合わせて、適正なメダル投入がな
されたか否かを判別する点にある。この点で、メダル通
過検出器の検出結果に基づく不正判別と、メダル枚数検
出器の検出結果に基づく不正判別とを、別個独立に行う
先行例と決定的に異なる。すなわち、本発明によれば、
多数枚のメダルが連続的にメダル通路を通過するときの
メダル通過検出器による検出結果およびメダル枚数検出
器による検出結果は先行例と異ならない。しかるに、本
発明のように不正判別にあたりこれら検出結果の両方を
組み合わせて判別材料にした場合、多数枚のメダルが連
続的にメダル通路を通過するときの検出結果と、特殊器
具をメダル通路に挿入したときの検出結果とに差異が生
じる。例えば前者の場合、後述の図18(A)に示すよ
うになるが、後者の場合には図18(C)に示すように
なる。よって、本発明によれば、メダル引き抜き操作や
特殊器具の挿入による不正を確実に判別することができ
るようになる。
【0012】<請求項2記載の発明>前記メダル当接部
材は、前記出現状態において前記メダル通路の実質的に
横断面全体を閉塞するように構成した、請求項1記載の
メダル遊技機のメダル識別機。
【0013】(作用効果)このようにメダル通路の実質
的に横断面全体を閉塞することにより、特殊器具をメダ
ル通路に沿って挿入した場合には必ず、メダル当接部材
に当接し、メダル通過検出器により検出されるようにな
る。よって、さらに不正防止効果が向上する。
【0014】<請求項3記載の発明>前記メダル通過検
出器により検出したメダル当接部材の退避状態持続時間
が、1枚のメダルが通過したときに検出される持続時間
よりも長く、かつそれに対応するタイミングで前記メダ
ル枚数検出器により検出したメダル検出間隔が所定の連
続メダル検出間隔よりも間隔が空いている場合、および
前記メダル通過検出器によりメダル当接部材の退避状態
が検出されていないにもかかわらず、それに対応するタ
イミングで前記メダル枚数検出器による枚数カウントが
なされた場合、に適正なメダル投入がなされていないと
判別する、請求項2記載のメダル遊技機のメダル識別
機。
【0015】(作用効果)これにより、請求項2記載の
メダル識別機において、特に特殊器具をメダル通路に挿
入して行う不正を判別することができる。
【0016】<請求項4記載の発明>前記メダル通路
は、通過メダルの扁平面に沿う長辺および外周面に沿う
短辺を有する実質的に長方形の横断面を有するように形
成され、前記メダル当接部材は、前記メダル通路の横断
面の長手方向両端部にのみ出没するように構成されると
ともに、中央部には出没しないように構成された、請求
項1記載のメダル遊技機のメダル識別機。
【0017】(作用効果)このように構成することで、
多数枚のメダルが連続的にメダル通路を通過する場合で
あっても、メダル間においてメダル通過方向中心線に対
して左右両側に形成される隙間に対してメダル当接部材
が出現することができ、確実に出没が繰り返されること
になる。よって、多数枚のメダルが連続的にメダル通路
を通過するときのメダル通過検出器による検出結果と、
特殊器具をメダル通路に挿入したときのそれとに差異が
生じ、両者の区別をつけ易くなる。
【0018】<請求項5記載の発明>前記メダル通過検
出器により検出したメダル当接部材の退避状態持続時間
が、1枚のメダルが通過したときに検出される持続時間
よりも長く、かつそれに対応するタイミングでの前記メ
ダル枚数検出器による枚数カウントが複数枚なされた場
合、および前記メダル通過検出器によりメダル当接部材
の退避状態が検出されていないにもかかわらず、それに
対応するタイミングで前記メダル枚数検出器による枚数
カウントがなされた場合、に適正なメダル投入がなされ
ていないと判別する、請求項4記載のメダル遊技機のメ
ダル識別機。
【0019】(作用効果)これにより、請求項4記載の
メダル識別機において、特に特殊器具をメダル通路に挿
入して行う不正を判別することができる。
【0020】<請求項6記載の発明>前記投入メダルが
適正なものか否かを識別する識別手段と、不適正メダル
を前記メダル通路から離脱排出するメダル排出手段とを
備えた、請求項1〜5のいずれか1項に記載のメダル遊
技機のメダル識別機。
【0021】(作用効果)もちろん、本発明のメダル識
別機においても、識別手段およびメダル排出手段を設け
ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下本発明の、メダル遊技機とし
てスロットマシン(回転胴遊技装置)の場合における実
施の形態を図面を参照しながらさらに詳説する。
【0023】図1に示すように、一般的にスロットマシ
ン1は、メダル投入口2から1〜3枚の遊技媒体として
のメダルを投入してスタートレバー3を操作してスター
トさせると、回胴4,4,4が回転する。ストップボタ
ン5,5,5により回胴4,4,4を停止させて、これ
らが揃った場合には入賞状態となり、遊技基盤6からの
入賞信号に基づいて、メダル払出装置7が作動し、その
ホッパー7Aに貯留しておいたメダルを入賞の価値に応
じた枚数のメダルを、払い出し口8aを通して遊技媒体
を受取部位としての受け皿8に払い出すようにしてあ
る。
【0024】この場合、クレジット(貯留)遊技も可能
であり、貯留しておいたメダルのうちから、投入する一
枚、二枚及び三枚のメダル数に応じてそれぞれ貯留メダ
ル投入ボタン9A,9B,9Cを選択的に押し、クレジ
ット精算(貯留メダル精算)ボタン9Dを押して精算す
るまで貯留するものである。したがって、クレジット精
算ボタン9Dを押すまで受け皿8にはメダルが払い出し
されず、これを押したときになって始めて、入賞総数の
価値に応じた枚数の貯留メダルが受け皿8に払い出され
る。
【0025】メダル投入口2から投入したメダルMは、
その自重により投入通路10通して、特にその入口近傍
に設けられたメダル識別機を通過して下流に流れ、投入
通路10の出口からたとえばメダル払出装置7のホッパ
ー7Aに落下される。
【0026】本発明は、このような又は他の公知の投入
メダル識別機に不正行為を判別する手段を設けるもので
ある。この手段として種々の具体的形態を提案してお
り、これを順次説明する。
【0027】<第1の実施の形態:請求項2記載の発明
に関係する>図2は、投入通路の構成を示したもので、
メダルM寸法に応じた横断面扁平の投入通路rtの入口
近傍には識別機10が設けられ、不良メダルは返却通路
rt2により返却するようにしてある。
【0028】メダル識別機10の詳細例は、図3〜図・
に示されており、本実施形態では前述先行例のメダル識
別機をベースとして、これに本発明に係る不正行為判別
手段を設けたものである。もちろん、他のメダル識別機
をベースにしたり、新規に識別機を製作する場合に適用
したりするなど、本発明の範囲内において適宜の変形が
可能である。
【0029】先ず、本実施形態のメダル識別機10のベ
ース部分およびその機能について説明する。図3は、本
発明に係る不正行為判別手段およびメダル排出カバーを
取り外した状態のメダル識別機10を示している。メダ
ル識別機10は、図5にも示すように略矩形の基板11
の一方の面に、押し板12及び案内部材13によって形
成されたメダル通路14を備えている。このメダル通路
14は、通過メダルの扁平面に沿う長辺および外周面に
沿う短辺を有する実質的に長方形の横断面を有し、入口
31から出口32に至る垂直路14a及び傾斜路14b
から構成されている。メダル投入口2(図1参照)から
投入されたメダルMは、その扁平面が上下方向に沿う姿
勢でメダル通路14内をその外周面において転がりなが
ら移動する間に外径に応じて選別され、適正とされたメ
ダルは、前記傾斜路14bを通過して出口32から出
る。この際、適正メダルは後述する2個のフォトセンサ
26、27により一枚ごと検出され、この検出信号がス
ロットマシンの制御装置(図示省略)へ入力されること
により、スロットマシン内部のカウンタ(図示省略)で
計数される。
【0030】押し板12は、図6にも示すように、基板
11の軸受28,29に着脱可能な軸22を中心として
回動自在に装着され、バネ24によって基板11に押し
板12の一部が当接するように付勢されている。更に、
押し板12を基板11に装着したときメダル通路14の
傾斜路14bに対応する開口部12aが形成されてい
る。
【0031】メダル通路14の通路面20には、後述の
ように適正メダルより小径の不適正メダルを手前側に排
出する第1突起部材15の上下一対の突出端16,17
が突出している。第1突起部材15は、基板11の一方
の面上に形成された通路面20と反対側の面30(図
2)に設けられており、その一方の端部が二又に形成さ
れ、その先端部が一対の突出端16,17となってい
る。この実施例の各突出端16,17は、不適正メダル
を排出しやすくするため、メダル移動方向に傾斜した円
弧状の斜面16a,17aを備えている。
【0032】第1突起部材15は、図8に示すように基
板11に設けられた軸受67,68に支持された縦軸6
1を中心として回動自在で、バネ62により第1突起部
材15の二又になった先端部の上下一対の突出端16,
17が通路面20から突出するように付勢されている。
図9からも判るように、上側の突出端16は、下側の突
出端17よりも通路面20から突出しており、これによ
ってメダルが排出され易くなっている。バネ62の付勢
力は、第1突起部材15の突出端16,17の形状とあ
いまって適正メダルMより小径なメダルを排出でき、か
つ適正メダルMがメダル通路14を通過する場合には突
出端16,17がメダルに押されて没するような力に定
められている。
【0033】メダル通過時には、第1突起部材15の突
出端16,17がメダルMに押されて縦軸61を中心に
回動し、このとき第1突起部材15の後端部66が、第
1検出器である透過型フォトセンサ63(図4)の発光
部64と受光部65との間の光路を横切る(図11)の
で、透過型フォトセンサ63は検出信号を出力する。こ
の検出信号は、例えば図12のスロットマシン1の制御
装置(図示省略)へ送られ、メダル通路14をメダルが
通過したことが検出される。
【0034】メダル通路14においてメダル詰まりなど
が生じた場合や不正操作が行われると、第1突起部材1
5の突出端16,17が押される時間が長くなり、検出
信号の立ち上がりから立ち下がりまでの時間が所定時間
より長くなるので、前記制御装置により異常が検出され
る。
【0035】また、適正メダルが非磁性体の場合には、
不適正メダルとなる磁性体メダルが投入されると、図3
に示すように通路面20の突出端16,17の近傍に配
された磁石19により磁性体メダルが捕捉され、突出端
16,17が通路面20から引っ込められる。これによ
り、上記と同様に検出信号の長さが変化するので、その
ような不適正メダルが検出される。
【0036】また本例の識別機10は、正規に遊技を行
っていたにも拘らずメダル通路14内にメダルや異物が
詰まった場合に備えて、スロットマシン1のメダル返却
ボタン2aと連動して作動するメダル排出機構を備えて
いる。図4及び図7に示すように、メダル返却ボタン2
aの下端は、略三角形の回動もしくは旋回部材81に近
接して配置され、メダル返却ボタン2aそれ自体はバネ
等(図示省略)によって上方に常時付勢されている。操
作者がメダル返却ボタン2aを押すと、図7に示すよう
に旋回部材81は、基板11と一体に形成された軸受8
6に取り付けられた横軸82を中心に回動し、旋回部材
81の一端が押し板12を押し上げるように動く。従っ
て、押し板12は軸22を中心に回動し、基板11の通
路面20との間隔が大きく開くので、詰まったメダルや
異物は排出方向(図7右側)に排出される。
【0037】さらに本例の識別機10は、基板11の面
30側(図4側)には、次のようなメダル受付機構40
が設けられている。すなわちメダル受付機構40は、基
板11の通路面20と反対側の面30上に設けられた円
柱形のソレノイド41と、このソレノイド41の励磁に
より吸引され、基板11と一体に形成された支持部材4
2を支点として回動される回動部材43と、この回動部
材43が吸引されたとき、その一端44に一端52を押
されて、基板11と一体に形成された軸受58、59に
取り付けられた軸55を中心に回動し、突起部53(図
3参照)が通路面20から引っ込むように回動される可
動ガイド板51と、回動部材43がソレノイド41に吸
引されたとき、回動部材43の他端45との当接により
通路面20に突出するように押されていた突起部72
(図3参照)が、他端73の重みにより、基板11と一
体に形成された軸受78、79に支持された軸74を中
心に回動し、通路面20から没することができる第2突
起部材71とから構成される。
【0038】可動ガイド板51は、前記制御装置により
図12に示すメダル受付可能状態と図13に示すメダル
受付不能状態との間で、ガイド溝80の間隔を変えるこ
とができる。
【0039】メダル受付不能状態を設けた理由は、スロ
ットマシン等の遊技準備が未完了の場合等や遊技機側が
稼動状態にない場合には、投入されたメダルを遊技機内
部へ送らずに返却するためである。
【0040】図12示すように、メダル受付機構40の
メダル受付可能状態では、ソレノイド41は励磁されて
いる。回動部材43はソレノイド41に吸着されてお
り、回動部材43の他端45は第2突起部材71を押圧
していない。従って、第2突起部材71はその他端73
の重みにより、基板11に形成された軸受78,79に
取り付けられた軸74を中心として回動し、突出端72
は通路面20から没している。
【0041】また、通路面20と可動ガイド板51のガ
イド端54との間隔は、適正メダルが通過できる最小の
間隔まで狭められ(このとき、ガイド溝80が形成され
る。)、可動ガイド板51の突起部53も通路面20か
ら没した状態にある。
【0042】この状態で、図3に示すように適正メダル
が投入されると、適正メダルは、第1突起部材15の突
出端16,17を押しながら傾斜路14bを通過し、次
いで通路面20の出口32の近傍にメダル通過方向にメ
ダル直径よりも短い間隔で近接配置されたメダル枚数検
出器としての2個のフォトセンサ26,27(すなわち
上流側のフォトセンサ26は、下流側のフォトセンサ2
7よりもメダルが先に通過する位置にある)の検知位置
を通過し、出口32から前述の投入通路rtへ移動す
る。
【0043】かかるメダル枚数検出器は、メダル識別機
10を通過する適正メダル数をカウントするのが主目的
であるが、なんらかの理由(メダル詰まりや不正操作も
含む)でメダルが異常動作をしたとき、その異常動作を
検出するためにも、また後述の本発明に係る不正行為判
別にも用いられる。本検出器単体で異常動作を判別する
場合、検出結果において例えば下記の所定条件が成立し
たとき、異常信号を遊技機などの制御装置へ出力する。 (イ)センサ26がオンする前にセンサ27がオンした
とき。 (ロ)センサ26がオンした後、センサ27が所定時間
(例えば200msec)経過後もオンにならないとき。 (ハ)センサ26がオンした後、センサ27が所定時間
(例えば200msec)経過後もオフにならないとき。 (ニ)センサ26がオフした後、センサ27が所定時間
(例えば200msec)経過後もオフにならないとき。
【0044】また、上記のメダル受付可能状態で適正メ
ダルより小径のメダルが投入された場合は、その小径メ
ダルは上端がガイド溝80(図12、図13)に引っ掛
からないので、斜めに円弧状にカットされた形状の第1
突起部材15の突出端16,17に当接し、排出方向
(図3の手前側。以下同様。)に付勢されて排出され
る。
【0045】一方、図13に示すように、メダル受付け
機構40がメダル受付不能状態のときには、メダル通路
14に突出する可動ガイド板51の突起部53および第
2突起部材71の突出端72により、投入されたメダル
は全て図13の左側に排出され、図2の返却通路rt2
により返却される。可動ガイド板51の突起部53は、
メダルを出口32側に絶対に通過させないため、通路面
20から垂直に突出するように設けられる。第2突起部
材71の突出端72は、メダルを排出方向に付勢するた
め、突出端16,17と同様に斜めに円弧状にカットさ
れた斜面72aを有する。
【0046】以上に説明した識別機のベース部分の動作
をまとめると次のようになる。すなわち先ず、図3に示
すように、投入されたメダルMは入口31から入り、傾
斜路33を通って出口32に到達する。
【0047】前述のメダル受付可能状態では、図12に
示すように、可動ガイド板51はガイド端54と通路面
20との間にガイド溝80を形成し、第2突起部材71
の突出端72と可動ガイド板51の突起部53は通路面
20から没した状態にある。入口31から入ったメダル
のうち、適正なメダルより外径が小さいメダルは、バネ
62により付勢されて通路面20から突出している第1
突起部材15の突出端16,17により、メダル通路1
4から排出される。
【0048】適正な外径のメダルが入ってきた場合に
は、ガイド溝80にメダルの端が拘束されるので、第1
突起部材15の突出端16,17は、図11に示すよう
にメダルMによって通路面20から没し、第1突起部材
15の後端部66が第1検出器であるフォトセンサ63
の光軸を切る。従って、検出信号が図1のスロットマシ
ンの制御装置(図示省略)に出力されてメダルが通過し
たことが検知される。
【0049】可動ガイド板51は、メダル受付可能状態
(図12)とメダル受付不能状態(図13)との間で可
変駆動され、メダル受付可能状態では、前述のようにガ
イド溝80が形成され、第2突起部材の突出端72と可
動ガイド板51の他端53とは、それぞれ通路面20か
ら没した状態にある。この状態では、適正メダルはメダ
ル通路14の出口32まで移動できる。
【0050】可動ガイド板51がメダル受付不能状態
(図13)にあるときは、可動ガイド板51は、通路面
20と図12の場合よりも大きな間隔をあけてメダルを
案内せず、メダルの排出を促している。更に、第2突起
部材71の突出端72と可動ガイド板51の突起部53
とは通路面20から突出している状態にあるので、確実
にメダルを排出することができる。
【0051】メダル受付可能状態で投入された適正メダ
ルは、前述のようにメダル通路14の第1突起部材15
を押しのけて通過し、次いでメダル枚数検出器として通
路面20に設けられた2個のフォトセンサ26,27に
より、メダルの通過が検出される。この検出信号がスロ
ットマシンの制御装置(図示省略)へ入力されたとき、
前述した動作異常ではない場合には、メダル識別機10
を通過する適正メダル数が確実に検出される。さらに、
枚数検出されたメダルはメダル通路出口32から投入通
路rtを介してメダル払出装置7のホッパー7Aに落下
される。
【0052】第1突起部材15と第2突起部材71の各
突出端16,17,72は、不適正メダルを排出しやす
くするため、メダル移動方向に傾斜した円弧状の斜面1
6a,17a,72aをつけた形状に形成され、第1突
起部材15と第2突起部材71の付勢力とあいまってメ
ダルの排出を促すようにしている。
【0053】押し板12は、通常はバネ24により基板
11に押し付けられている。メダル詰まりのような場合
には、指でメダル返却ボタン3(図12)を押すと、旋
回部材81が横軸82を中心に回動し、旋回部材81の
一端が押し板12を押し上げるように動く。従って、押
し板12は軸22を中心に回動し、基板11の通路面2
0との間隔(メダル厚み方向の間隔)が大きく開くの
で、詰まったメダルは排出方向(図5右側)に排出され
る。
【0054】適正メダルとして非磁性体のものを用いる
場合、第1突起部材15の近傍の通路面20に磁石19
を設置することで、磁性体の不適正メダルは前記磁石1
9の磁力に捕捉される。これにより、第1突起部材15
によるフォトセンサ63からの検出信号の時間が変化す
るため、不適正メダルを検知できる。
【0055】(本発明の不正行為判別手段)さて、本第
1の実施形態では、図14および図15に示すように少
なくともメダル枚数検出器26,27を備えた上述の識
別機ベース部分に対して、本発明に従ってメダル通路1
4におけるメダル枚数検出器26,27よりも上流側に
メダル直径よりも長い間隔をおいた位置に、メダル通路
14内にあってメダル通過力を受けたときのみメダル通
路外に退避するように、メダル通路内に対して出没自在
に設けられたメダル当接部材が設けられるとともに、こ
のメダル当接部材の出没を検出するメダル通過検出器が
設けられている。
【0056】より詳細には、前述の押し板12の開口部
を覆ってメダルを下方に落下排出させるためのカバーC
OVが基板11に対して取り付けられ、このカバーCO
Vの内側(基板11側)に対して支持ブラケット90を
介して、平板状のメダル当接部材91およびメダル通過
検出器92が設けられている。
【0057】メダル当接部材91は、図16および図1
7にも示すように、支持ブラケット90に固定された四
角筒状ケース93内にあって、軸心94回りに回動自在
に支持されており、その回動によりメダル当接側端部9
1aがメダル通路14内に対して出没自在なように構成
されている。また、このメダル当接側端部91aに対し
て軸心94を挟んで反対側のメダル非当接側端部91b
と支持ブラケット90とが引っ張りコイルバネ95によ
り連結されており、メダル当接部材91のメダル当接側
端部91aがメダル通路14内にあってメダル通過力を
受けたときのみメダル通路14外に退避するように付勢
されている。メダル当接部材91の構成および配置によ
っては、自重のみにより同様の機能を発揮させることも
できる。
【0058】さらに、本例のメダル当接部材91におい
ては、メダル通路14内への出現状態においてメダル通
路の実質的に横断面全体を閉塞するように形成され、取
り付けられている。これにより、如何なる特殊器具であ
ってもメダル通路14に沿って挿入された場合には、メ
ダル当接部材91に当接し、メダル通過検出器92によ
り検出されるようになる。また、メダル当接部材のメダ
ル当接側端部91aは通路14内への出現状態において
通路面20に当接してそれ以上上流側へは回動しないよ
うになっており、一度当接部材91を通過し、枚数検出
器26,27に達したメダルは投入口2から引き抜こう
としても、メダル当接部材91により遮断され引き抜け
ないようになっている。
【0059】なお、特にメダル当接部材91よりも上流
側のメダル通路14全体を、メダル投入口を除いて開口
部を有しないように構成し、侵入経路を完全に無くすの
が好ましい(図示せず)。これにより、特殊器具をメダ
ル通路に沿って挿入した場合には必ず、メダル当接部材
に当接し、メダル通過検出器により検出されるようにな
る。よって、さらに不正防止効果が向上する。
【0060】他方、メダル当接部材91のメダル非当接
側端部91bには磁石92mが取り付けられるととも
に、メダル当接部材91が回動し退避状態となったとき
にこれに伴って回動した磁石92mと対向するケース上
の部位に、本発明のメダル通過検出器としてのリードス
イッチ92が設けられている。メダル通過検出器として
は、メダル当接部材の出没を検出できれば良いだけであ
るので、これら磁石92mおよびリードスイッチの組み
合わせに代えて、フォトセンサなどの他の公知の検出器
を用いることももちろん可能である。
【0061】図17には本メダル当接部材91の動作状
態が示されている。投入メダルMはメダル通路14を自
重により通過するにあたり、先ずメダル当接部材に当接
し、その付勢力に抗してメダル当接部材を回動させ押し
のけて通過する。この際、先ずメダル当接部材91の回
動により、そのメダル非当接側端部91bの磁石91m
がリードスイッチ92の検知位置に回動し、リードスイ
ッチ92をオンにし、次いでメダル通過後にメダル当接
部材91は元位置、すなわちメダル当接部91aが通路
14内に出現する位置に復帰し、これに伴い磁石91m
がリードスイッチ92の非検知位置に復帰し、リードス
イッチ92をオフにする。このオン・オフの繰り返しが
メダル通過検知結果が図示しないスロットマシン制御装
置に送信される。
【0062】メダル当接部材91を通過したメダルは、
続いて、前述の第1突起部材等による識別を経て、メダ
ル枚数検出器26,27により一枚ごとの通過が検出さ
れ、この検出結果も図示しないスロットマシン制御装置
に送信される。
【0063】そして、これらを受信した制御装置は、メ
ダル通過検出器92により検出したメダル当接部材91
の出没状態およびメダル枚数検出器26,27により検
出したメダル枚数検出状態の組合せ状態が、所定条件に
あてはまるか否かに応じて、適正なメダル投入がなされ
たか否かを判別し、不適正である場合には図示しない警
報装置により警報を鳴らす等の処理を実行する。
【0064】本発明においては基本的に、メダル通過検
出器92により検出したメダル当接部材92の退避タイ
ミングと、メダル枚数検出器26,27のメダル枚数検
出タイミングとを比べて、所定の関係(すなわち後者の
検出が所定時間遅れる関係)があるときに適正なメダル
投入がなされ、所定の関係がないときに、何らかの異常
状態(不正行為、メダル詰り等)が発生したものと判別
することができる(後述の第2、第3の形態に同じ)。
【0065】特に本第1の形態の場合、メダル当接部材
91はメダル通路14内への出現状態においてメダル通
路の実質的に横断面全体を閉塞するように形成されてい
るので、多数枚のメダルが連続的に通過すると、その間
は連続的にリードスイッチがオン状態になる。よって本
第1の形態の場合には、図18に示すような検出結果が
想定され、各場合の適否は次のようになる。 (A)メダル当接部材メダル通過検出器92により検出
したメダル当接部材92の退避状態持続時間t1が、1
枚のメダルが通過したときに検出される持続時間(次述
のt2に等しい)よりも長く、それに対応するタイミン
グでメダル枚数検出器26,27により検出したメダル
検出間隔t3が所定の連続メダル検出間隔にあり、かつ
この連続メダル検出間隔t3での連続検出時間(最初の
メダルの検出開始から最後のメダルの検出終了までの時
間)taと退避状態持続時間t1とが実質的に等しいと
きには、多数枚のメダルが連続的に通過しており、適正
なメダル投入である判別する。なお、これが先行例のよ
うに第1突起部材の検出結果のみにより不正判別を行う
とすれば、特殊器具が挿入されているものと誤認し、不
正になってしまう。 (B)メダル通過検出器92により検出したメダル当接
部材92の退避状態持続時間t2が、1枚のメダルが通
過したときに検出される持続時間と実質的に等しく、メ
ダル通過検出器92により検出したメダル当接部材92
の退避タイミングと、メダル枚数検出器26,27のメ
ダル枚数検出タイミングとを比べて、所定の関係(すな
わち後者の検出が所定時間遅れる関係)がある場合、メ
ダルが一枚ごと間隔をおいてメダル通路を通過してお
り、適正なメダル投入である判別する。 (C)メダル通過検出器92により検出したメダル当接
部材92の退避状態持続時間t1が、1枚のメダルが通
過したときに検出される持続時間よりも長いにもかかわ
らず、対応するタイミングでメダル枚数検出器26,2
7により検出したメダル検出間隔t4が所定の連続メダ
ル検出間隔よりも間隔が空いている場合、および退避状
態が検出されていないにもかかわらず、対応するタイミ
ングでメダル枚数検出器26,27による枚数カウント
がなされている場合(図18には示していない。図21
(c)を参照。)には、特殊器具が挿入されているおそ
れがあり、適正なメダル投入がなされていないものと判
別する。
【0066】これら(A)〜(C)の判別を行うことに
より、多数枚のメダルが連続的にメダル通路を通過する
ときと、特殊器具をメダル通路に挿入したときとを判別
でき、不正行為をより正確に判別することができる。
【0067】<第2の実施の形態:請求項4記載の発明
に関係する>第2の実施形態は、図19および図20に
示すように、上記第1の実施形態におけるメダル当接部
材91に代えて、出現状態においてメダル通路14の横
断面長手方向両端部にのみ出現するように構成されると
ともに、中央部には出現しないように構成されたメダル
当接部材91’を有するものである。なお、第1突起部
はこれとは異なり中央部にのみ出没するものである。
【0068】本例のメダル当接部材91’は、第1の形
態と同様のメダル当接部材におけるメダル当接側端部9
1aの、通路横断面の長手方向両端部に相当する部分9
1c,91d(以下、単に両端部という)を除く中央部
91eを、メダル厚さよりも若干深めに切り欠き、相対
的に両端部91c,91dのみを突出させてなるもので
ある。よって、これらメダル当接側端部の両端部91
c,91dのみが、メダル通路14内に対してそのメダ
ル径方向両端部に出没自在となる。その他の構造は、第
1の形態と同様である。
【0069】このように構成すると、図20に示すよう
に、多数枚のメダルM,M…が連続的にメダル通路14
を通過する場合であっても、当接側端部91aの両端部
91c,91dは、通過メダルM,M…に1枚ごと確実
に当接し退避状態になるとともに、メダルM,M間にお
いてはメダル通過方向中心線に対して左右両側に形成さ
れる隙間s,sに対して挿入され出現する(換言すれ
ば、中央切欠部にメダルMの下流側端部が挿入される)
ことができ、確実に出没が繰り返されることになる。そ
のため、多数枚のメダルが連続的にメダル通路を通過す
るときのメダル通過検出器による検出結果と、特殊器具
をメダル通路に挿入したときのそれとに差異が生じ、両
者の区別をつけ易くなる。
【0070】よって本第2の形態の場合には、図21に
示すような検出結果が想定され、各場合の適否は次のよ
うになる。 (a)メダル通過検出器92により検出したメダル当接
部材92の退避状態持続時間t2が、1枚のメダルが通
過したときに検出される持続時間と実質的に等しく、メ
ダル通過検出器92により検出したメダル当接部材92
の退避タイミングと、メダル枚数検出器26,27のメ
ダル枚数検出タイミングとを比べて、所定の関係(すな
わち後者の検出が所定時間遅れる関係)がある場合、メ
ダルが一枚ごと間隔をおいてメダル通路を通過している
か、あるいは多数枚のメダルが連続的に通過しており、
適正なメダル投入である判別する。 (b)メダル通過検出器92により検出したメダル当接
部材92の退避状態持続時間t1が、1枚のメダルが通
過したときに検出される持続時間よりも長いにもかかわ
らず、対応するタイミングでメダル枚数検出器26,2
7による枚数カウントが複数枚なされている場合、およ
び(c)退避状態が検出されていないにもかかわらず、
対応するタイミングでメダル枚数検出器26,27によ
る枚数カウントがなされている場合には、特殊器具等が
挿入されているおそれがあり、適正なメダル投入がなさ
れていないものと判別する。なお、図示しないが前述の
図18(A)と同様の状態もこの場合に含まれる。本第
2の形態では、これら(a)および(b)の判別を行う
だけで、多数枚のメダルが連続的にメダル通路を通過す
るケースを考慮する必要なく、より簡易に、特殊器具を
メダル通路に挿入するようなケースを判別でき、不正行
為をより簡易かつ正確に判別することができる。特にメ
ダル当接部材91’のメダル当接側端部91aの中央部
91eは切りかかれているため、これと対応する通路1
4の横断面中央部はメダル通過方向に常時連通してお
り、ここを利用して特殊器具等を挿入するおそれがあ
る。しかし、本例のようにメダル通過検出とメダル枚数
検出とを組み合わせることで、そのような場合(図21
(c))も判別することができるようになる。
【0071】<第3の形態>第1の突起部材を本発明の
メダル当接部材とし、第1の検出器を本発明のメダル通
過検出器とすることもできる。しかし、この場合、多数
枚連続するメダルに対応できないだけでなく、隙間が多
いため特殊器具を侵入させ易いので上記第1および第2
の実施形態のメダル当接部材および検出形態を採用する
のが好ましい。ただし、第1の突起部材の突出端16,
17間の間隔を広げて、第2の形態のメダル当接部材の
突出部と同様の配置にすれば、第2の形態と同様に多数
枚連続するメダルにおいても一枚ごとのメダル検出は可
能である。
【0072】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、特にメ
ダル引き抜き操作や特殊器具の挿入による不正をより確
実に判別し防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スロットマシンの全体構成例の概要図である。
【図2】第1の実施の形態の概要図である。
【図3】メダル識別機の正面図である。
【図4】メダル識別機の背面図である。
【図5】基板から押し板を分離した状態を示す斜視図で
ある。
【図6】押し板の斜視図である。
【図7】図1のA−A線断面図である。
【図8】第1突起部材による検出手段の上面図である。
【図9】図2におけるB−B線断面図である。
【図10】図2におけるB−B線断面図である。
【図11】図2におけるB−B線断面図である。
【図12】図2におけるC−C線断面図である。
【図13】図2におけるC−C線断面図である。
【図14】第1の実施形態の不正判別手段およびメダル
排出カバーを設けた状態の識別機を示す正面図である。
【図15】メダル排出カバーを取り外した状態の識別機
を示す正面図である。
【図16】第1の実施形態のメダル当接部材およびメダ
ル通過検出器の構造を示す斜視図である。
【図17】第1の実施形態の動作状態を示す、図15の
D−D断面の要部を示す図である。
【図18】第1の実施形態の検出信号を示す波形図であ
る。
【図19】第2の実施形態のメダル当接部材およびメダ
ル通過検出器の構造を示す斜視図である。
【図20】第2の実施形態の動作状態を示す、図15の
D−D断面の要部を示す図である。
【図21】第2の実施形態の検出信号を示す波形図であ
る。
【符号の説明】
1…スロットマシン、2…メダル投入口、3…スタート
レバー、4…回胴、6…遊技基盤、8…受け皿、rt…
投入通路、10…メダル選別装置、11…基板、12…
押し板、13…案内部材、14…メダル通路、14a…
垂直路、14b…傾斜路、15…第1突起部材、16…
突出端、16a…円弧状の斜面、17…突出端、17a
…円弧状の斜面、19…磁石、20…通路面、24…バ
ネ、26…フォトセンサ(メダル枚数検出器)、27…
フォトセンサ(メダル枚数検出器)、28…軸受、29
…軸受、31…入口、32…出口、40…メダル受付機
構、41…ソレノイド、43…回動部材、44…一端、
45…一端、51…可動ガイド板、53…突起部、54
…ガイド端、55…軸、58…軸受、59…軸受、61
…縦軸、62…バネ、63…透過型フォトセンサ、64
…発光部、65…受光部、66…後端部、67、68…
軸受、71…第2突起部材、72…突出端、72a…円
弧状の斜面、73…一端、74…軸、78…軸受、79
…軸受、80…ガイド溝、81…回動もしくは旋回部
材、82…横軸、85…軸受、86…軸受、91…メダ
ル当接部材、92…メダル通過検出器、M…メダル。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メダルの投入により遊技が開始可能となる
    メダル遊技機の、少なくとも投入メダルの枚数をカウン
    トするメダル識別機において、 投入メダルがその自重により下流へ向けて通過するメダ
    ル通路と、 このメダル通路内にあってメダル通過力を受けたときの
    みメダル通路外に退避するように、メダル通路内に対し
    て出没自在に設けられたメダル当接部材と、このメダル
    当接部材の出没を検出するメダル通過検出器と、 前記メダル通路におけるメダル当接部材に対して下流側
    に設けられた、メダル枚数を1枚ごとにカウントするメ
    ダル枚数検出器とを備え、 前記メダル通過検出器により検出したメダル当接部材の
    出没状態およびメダル枚数検出器により検出したメダル
    枚数検出状態の組合せ状態が所定条件にあてはまるか否
    かに応じて、適正なメダル投入がなされたか否かを判別
    するように構成したことを特徴とする、メダル遊技機の
    メダル識別機。
  2. 【請求項2】前記メダル当接部材は、前記出現状態にお
    いて前記メダル通路の実質的に横断面全体を閉塞するよ
    うに構成した、請求項1記載のメダル遊技機のメダル識
    別機。
  3. 【請求項3】前記メダル通過検出器により検出したメダ
    ル当接部材の退避状態持続時間が、1枚のメダルが通過
    したときに検出される持続時間よりも長く、かつそれに
    対応するタイミングで前記メダル枚数検出器により検出
    したメダル検出間隔が所定の連続メダル検出間隔よりも
    間隔が空いている場合、および前記メダル通過検出器に
    よりメダル当接部材の退避状態が検出されていないにも
    かかわらず、それに対応するタイミングで前記メダル枚
    数検出器による枚数カウントがなされた場合、 に適正なメダル投入がなされていないと判別する、請求
    項2記載のメダル遊技機のメダル識別機。
  4. 【請求項4】前記メダル通路は、通過メダルの扁平面に
    沿う長辺および外周面に沿う短辺を有する実質的に長方
    形の横断面を有するように形成され、 前記メダル当接部材は、前記メダル通路の横断面の長手
    方向両端部にのみ出没するように構成されるとともに、
    中央部には出没しないように構成された、請求項1記載
    のメダル遊技機のメダル識別機。
  5. 【請求項5】前記メダル通過検出器により検出したメダ
    ル当接部材の退避状態持続時間が、1枚のメダルが通過
    したときに検出される持続時間よりも長く、かつそれに
    対応するタイミングでの前記メダル枚数検出器による枚
    数カウントが複数枚なされた場合、および前記メダル通
    過検出器によりメダル当接部材の退避状態が検出されて
    いないにもかかわらず、それに対応するタイミングで前
    記メダル枚数検出器による枚数カウントがなされた場
    合、 に適正なメダル投入がなされていないと判別する、請求
    項4記載のメダル遊技機のメダル識別機。
  6. 【請求項6】前記投入メダルが適正なものか否かを識別
    する識別手段と、不適正メダルを前記メダル通路から離
    脱排出するメダル排出手段とを備えた、請求項1〜5の
    いずれか1項に記載のメダル遊技機のメダル識別機。
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