JP2012071096A - スロットマシン - Google Patents

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Abstract

【課題】メダル払出口からキャンセル口までの距離が短縮されても、メダルセレクタに対する不正行為を確実に防止できるようになるスロットマシンの提供。
【解決手段】メダル払出口からメダルセレクタのキャンセル口まで延びるとともに、断面が長方形状に形成された通路52の途中部分において、通路52の四つの内面のうち、メダル払出口6Bから見て奥側及び上側の二つの内面に、下流側に臨む段差面55A, 55Bを設け、メダル払出口6Bから挿入された針金等の細長い器具が二つの内面を伝って通路52を遡行しても、器具の先端が段差面55A, 55Bに当接して、それ以上先に進行できないようにする。これにより、メダル払出口6Bからキャンセル口までの距離が短くても、器具がメダルセレクタに到達せず、不正行為者によるメダルセレクタの不正作動を確実に防止できる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、内部に貯留しているメダルを外部に送り出せるように形成されたホッパユニットと、このホッパユニットから送り出されるメダルを遊技者に払い出すために開口されたメダル払出口と、ホッパユニットからメダル払出口までメダルを導く通路が内部に形成されたメダルシュート部材とを備え、ホッパユニットから送り出されるメダルがメダルシュート部材を通ってメダル払出口から外部へ払い出されるように形成されているスロットマシンに関する。
従来から、人々に娯楽を提供する遊技機として、複数の回転リールに記された図柄を揃える遊技を行うスロットマシンが利用されている。
このスロットマシンは、所定枚数のメダルをメダル投入口に投入した後、スタートスイッチを操作すると、遊技が開始され、複数種類の図柄が記された回転リールが回転を開始するようになっている。そして、遊技者がストップスイッチを操作すると、回転リールが停止し、この際、表示されている図柄が所定の組み合わせになっていれば入賞となり、入賞した役に対応する枚数のメダルが遊技者に払い出されるようになっている。
このようなスロットマシンには、メダル投入口に投入されたメダルが適正なものであるか否かを判別するメダルセレクタと、入賞時に貯留しているメダルを遊技者に払い出すホッパユニットと、ホッパユニットから送り出されるメダルを外部へ排出するための開口である払出口と、メダルセレクタからメダル払出口までメダルを導く通路が内部に形成されたメダルシュート部材とが設けられている。
そして、メダルセレクタでメダル投入口に投入されたメダルが適正なものであると判定されると、当該メダルは、メダルセレクタをパスし、ホッパユニットのホッパに貯留されるようになっている。
また、メダルセレクタでメダル投入口に投入されたメダルが不適正なものであると判定されると、当該メダルは、メダルセレクタをパスできず、メダルセレクタからメダルシュート部材の内部へ送出され、メダル払出口を通ってスロットマシンの外部へ排出されるようになっている。
さらに、メダルシュート部材には、ホッパユニットから送り出されるメダルを受け入れるメダル受入口が設けられている。このメダル受入口を通じて、ホッパユニットから送り出されるメダルがメダルシュート部材の内部に送り込まれるようになっている。
従って、入賞時に、ホッパユニットが送り出したメダルは、メダル受入口からメダルシュート部材の内部に送り込まれ、メダルシュート部材を通ってメダル払出口に達し、メダル払出口からスロットマシンの外部へ送出され、これにより、遊技者の手元に払い出されるようになっている。
ここで、メダルシュート部材としては、メダルセレクタからメダル払出口まで延びる通路の途中に、メダル移動方向を変更するクランク部が少なくとも一箇所以上設けられたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
すなわち、前述のメダルシュート部材には、通路の途中に屈曲形状に形成されたクランク部が二箇所設けられている。これら二箇所のクランク部により、通路は、全体が略S字形に折れ曲がったものとなっている。
また、このメダルシュート部材内の通路におけるメダル流通方向下流側の端部、換言すると、メダル払出口の近傍部分には、メダル払出口に向かって前後に対向する内面からそれぞれ突出するとともに、突出部分が互い違いとなるように配置された一対の突出部がクランク部として設けられている。そして、ホッパユニットからのメダルを受け入れるメダル受入口は、これらの突出部の上流側に開口されている。
このようなメダルシュート部材を設けたスロットマシンによれば、通路の全体を二箇所のクランク部で折り曲げたので、不正行為を行おうとする者がメダル払出口からメダルシュート部材の内部に針金等の細長い器具を挿入し、この細長い器具でメダルセレクタを不正に作動させようとしても、手探りで通路を遡行させてメダルセレクタまで到達させるまでに、細長い器具の先端の進行方向を通路の内部で二度変更する必要があり、細長い器具が可撓性を備えていたとしても、メダルセレクタに到達させることが困難となり、これにより、不正行為者によるメダルセレクタの不正作動を防止することができる。
また、前述のようなスロットマシンによれば、メダル払出口の近傍部分に、互い違いに突出する一対の突出部を設け、これら一対の突出部により、メダル払出口とホッパユニットに通じるメダル受入口との間に、横から見ると略S字形となった通路を形成したので、針金等の細長い器具を挿入し、この細長い器具でホッパユニットを不正に作動させようとしても、メダルセレクタまで到達させるまでに、細長い器具の先端の進行方向を通路の内部で二度変更する必要が生じ、細長い器具が可撓性を備えていたとしても、ホッパユニットに到達させることが困難となり、これにより、不正行為者によるホッパユニットの不正作動を防止することができる。
特開2008−237637号公報
前述のようなスロットマシンでは、メダルシュート部材の内面のうち、メダル払出口に向かって奥側に位置する内面は、一対の突出部を超えた上流側ではメダルセレクタとの接続位置まで平坦となっているので、メダル払出口から挿入した細長い器具の先端が一対の突出部を超えれば、その先は、メダルセレクタとの接続位置まで平坦なので、この平坦な内面を伝って通路を遡行すれば、細長い器具の先端を比較的容易にメダルセレクタに到達させることができる。特に、メダル払出口からメダルセレクタまでの距離が短い場合には、細長い器具の先端をメダルセレクタに到達させることが容易となり、この場合には、不正行為者によるメダルセレクタの不正作動を防止することができない。従って、前述のようなスロットマシンには、メダル払出口からキャンセル口までの距離が短縮されると、メダルセレクタに対する不正行為を確実に防止できない、という問題がある。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、メダル払出口からキャンセル口までの距離が短縮されても、メダルセレクタに対する不正行為を確実に防止できるようになるスロットマシンを提供することである。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、前述の目的を達成するためになされたものである。以下に、各発明の特徴点を、図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1に記載された発明は、投入されたメダルが適正なものであるか否かを判定するとともに、不適正なものと判定したメダルを排出するためのキャンセル口が形成されているメダルセレクタ(8)と、遊技者にメダルを払い出すために開口されたメダル払出口(6B)と、前記メダルセレクタ(8)の前記キャンセル口からメダル払出口(6B)までメダルを導く通路(52)が内部に形成されているメダルシュート部材(50)とを備え、前記メダルセレクタ(8)で不適正なものと判定されたメダルが前記メダルシュート部材(50)を通って前記メダル払出口(6B)から外部へ排出されるように形成されたスロットマシン(1)であって、前記メダルシュート部材(50)は、長方形状の断面を有するとともに、四つの内面が内部に形成されたものであり、前記メダルシュート部材(50)の内部における、前記メダルセレクタ(8)の前記キャンセル口から前記メダル払出口(6B)までの途中部分には、メダルの流通方向と交差するとともにメダルの流通方向における下流側を向いた段差面(55A, 55B)を有する返し部(56A, 56B)が形成され、前記段差面(55A, 55B)は、そのメダル流通方向下流側に位置する前記メダルシュート部材(50)の内面と鋭角で交差し、前記メダルシュート部材(50)における四つの内面のうち、少なくとも前記メダル払出口(6B)から見て奥側及び上側の二つの内面に前記段差面(55A, 55B)が形成されているとともに、これらの段差面(55A, 55B)が連続してL字状の面を形成していることを特徴とする。
ここで、メダルセレクタ(8)は、メダルが投入されるメダル投入口がスロットマシンの正面右端の位置に配置されるのに対応して、メダル投入口のほぼ直下、すなわち、スロットマシンの正面右端近傍の位置に配置されるものとなっている。
一方、メダル払出口(6B)は、スロットマシン正面のほぼ中央に配置される。
このため、メダルシュート部材(50)は、傾斜した状態で設置され、内部の四つの内面は、メダル払出口(6B)から見て奥側、手前側、上側及び下側の四つの位置にそれぞれ対応するように配置されるものとなっている。
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、前述した請求項1に記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項2に記載された発明は、前記メダルシュート部材(50)として、前記メダルセレクタ(8)の前記キャンセル口から前記メダル払出口(6B)までの間に折れ曲がったクランク部(52D, 52E)が形成されたものであるが採用されていることを特徴とする。
(請求項3)
(特徴点)
請求項3記載の発明は、前述した請求項1又は2に記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項3に記載された発明は、前記メダルシュート部材(50)として、メダルの流通方向と交差する断面の形状が長方形状とされ、且つ、当該断面における長方形状の長辺がメダルの直径に応じた寸法に設定されているとともに、当該断面における長方形状の短辺がメダルの厚さに応じた寸法に設定されているものが採用されていることを特徴とするものである。
(請求項4)
(特徴点)
請求項4記載の発明は、前述した請求項1から請求項3までのいずれかに記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項4に記載された発明は、前記返し部(56C~56F)として、メダルの流通方向に沿った断面が略三角形となっているとともに、その前記メダルシュート部材(50A) の内面(57A〜57D)からの深さが上流側へ向かって次第に大きくなった傾斜面(72C〜72F)を底面とする凹部として形成されたものが採用され、前記段差面(73C〜73F)は、前記傾斜面(72C〜72F)と交差する面として形成されたものであることを特徴とする。
(請求項5)
(特徴点)
請求項5記載の発明は、前述した請求項4記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項5に記載された発明は、前記返し部(56C~56F)がメダルの流通方向に沿って複数形成され、これら複数の返し部(56C~56F)は、メダルの流通方向に沿って鋸歯状の断面を形成していることを特徴とする。
(請求項1の効果)
以上のように構成されている本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、メダルシュート部材内の通路におけるメダルセレクタのキャンセル口からメダル払出口に至るまでの途中部分において、メダルシュート部材の四つの内面のうち、少なくともメダル払出口から見て奥側及び上側の二つの内面に、メダル流通方向下流側に位置するメダルシュート部材の内面と鋭角で交差する段差面を設けるとともに、これらの段差面を連続させてL字状の面を形成したので、細長い器具をメダル払出口から挿入して、メダル払出口から見て奥側及び上側の二つの内面のいずれかを伝って通路を遡行し、メダルセレクタに到達しようとしても、途中で、細長い器具の先端が段差面に当接し、この段差面によって当該器具の先端は、それ以上の遡行が妨げられ、メダルセレクタに到達させることができず、不正行為者によるメダルセレクタの不正作動を防止することができる。
また、メダル払出口からメダルセレクタに通じるキャンセル口までの距離が短縮されても、返し部の段差面によって細長い器具の先端の遡行が妨げられるので、メダル払出口からキャンセル口までの距離によらず、細長い器具の先端をメダルセレクタに到達させず、不正行為者によるメダルセレクタの不正作動を防止することができ、以上により、前記目的が達成される。
なお、メダル払出口から見て手前側及び下側の内面は、メダル払出口から内部に挿入した細長い器具の先端が進む方向から考えると、先端を当接させにくい位置にある。
そして、内面を伝って手探りで通路を遡行するには、微妙な感触に基づく器具の微妙な操作が必要となるが、先端の当接が困難な状態では、微妙な感触が得にくく、且つ、器具の微妙な操作も困難となるので、手前側及び下側の内面を伝ったのでは、細長い器具の先端をメダルセレクタの近傍まで到達させることは極めて困難となる。
このため、少なくともメダル払出口から見て奥側及び上側の二つの内面に段差面を有する返し部を設ければ、メダルセレクタの不正作動を防止できるという前述の効果を充分達成することができる。
(請求項2の効果)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2記載の発明によれば、メダルシュート部材におけるキャンセル口からメダル払出口までの間に、折れ曲がったクランク部を形成したので、不正行為者がメダル払出口からメダルシュート部材の内部に細長い器具を挿入し、この細長い器具でメダルセレクタを不正に作動させようとしても、手探りで通路を遡行させてメダルセレクタまで到達させるまでに、細長い器具の先端の進行方向を通路の内部で変更する必要がある。
そして、細長い器具が可撓性を備えていたとしても、手の届かない通路の奥で所望の角度に細長い器具を折り曲げるのは非常に困難であり、従って、細長い器具の先端をメダルセレクタに到達させることも困難となり、この点からも、不正行為者によるメダルセレクタの不正作動を防止することができる。
また、キャンセル口からメダル払出口までの間にクランク部を形成したので、メダルシュート部材は、全体が折れ曲がった形となり、例えば、クランク部を一箇所設ければ、メダルシュート部材は、全体を「く」の字形に折れ曲がった形にすることができ、クランク部を二箇所設ければ、メダルシュート部材は、全体を「S」の字形に折れ曲がった形にすることができる。ここで、メダルシュート部材の全体を折れ曲がった形とすれば、メダル払出口からキャンセル口までの直線距離が短くなっても、メダルシュート部材内の通路におけるメダル払出口からキャンセル口までの道のりを延ばすことができ、メダル払出口からキャンセル口までの道のりが長くなれば、それだけ、細長い器具の先端をメダルセレクタに到達させることも困難となり、この点からも、不正行為者によるメダルセレクタの不正作動を防止することができる。
(請求項3の効果)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1又は2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3記載の発明によれば、メダルシュート部材におけるメダルの流通方向と交差する断面の形状を長方形状とし、且つ、当該断面における長方形状の長辺をメダルの直径に応じた寸法に設定するとともに、当該断面における長方形状の短辺をメダルの厚さに応じた寸法に設定したので、メダルシュート部材内を流通するメダルは、垂直状態に維持され、メダルシュート部材の内部を転がるようになる。
このため、スロットマシンに設置する液晶表示装置の画面を拡大するために、メダル払出口からキャンセル口までの直線距離を短縮せざるを得ない場合、キャンセル口からメダル払出口までの間にクランク部を形成するとともに、ダルシュート部材の傾斜を緩くすることで、通路におけるメダル払出口からキャンセル口までの道のりを延ばしても、メダルシュート部材の内部でメダルが停滞することがなく、メダル払出口まで確実に到達するようになり、クランク部の形成及びダルシュート部材の傾斜緩和を実行しても、何ら問題が生じないうえ、メダル払出口からキャンセル口までの道のりが長くなるので、細長い器具の先端をメダルセレクタに到達させることが困難となり、この点からも、不正行為者によるメダルセレクタの不正作動を防止することができる。
(請求項4の効果)
請求項4記載の発明によれば、上記した請求項1から請求項3までのいずれかに記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4記載の発明によれば、メダルの流通方向に沿った断面が略三角形となっているとともに、メダルシュート部材の内面からの深さが上流側へ向かって次第に大きくなった傾斜面を底面とする凹部を返し部としたので、返し部がメダルシュート部材の内面から突出することがなく、メダルを流通することができる最小の寸法まで、メダルシュート部材の内法を小さくしても、返し部を形成することができる。
そして、凹部の傾斜面と交差する面を段差面としたので、メダルシュート部材の内面を伝わってメダルセレクタへ向かって遡行してきた細長い器具の先端を、凹部の段差面で捕らえることができ、従って、返し部を凹部として形成しても、その段差面で細長い器具の先端の遡行を妨げることができ、これにより、細長い器具の先端がメダルセレクタに到達することを未然に防止することができる。
(請求項5の効果)
請求項5記載の発明によれば、上記した請求項4記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項5記載の発明によれば、返し部を凹部として形成したので、メダルの流通方向に沿って返し部を複数形成しても、メダルの流通方向に下流側に向かってメダルシュート部材の内法が段階的に広がることがなく、同一の寸法に維持することができ、メダルを流通することができる最小の寸法まで、メダルシュート部材の内法を絞ることができる。
また、複数の返し部をメダルの流通方向に沿って配列し、複数の返し部で鋸歯状の断面を形成したので、メダル払出口からメダルシュート部材の内面を伝ってきた細長い器具の先端が、万が一、最初の返し部を回避できたとしても、その上流側に形成された次の返し部に捕らえられるので、細長い器具の先端がメダルセレクタに到達することを確実に防止することができる。
本発明の第1実施形態の全体を示す正面図である。 前記実施形態に係る筐体内部を示す正面図である。 前記実施形態に係るメダルシュート部材を示す背面図である。 前記実施形態に係るメダルシュート部材を示す正面図である。 前記実施形態に係るメダルシュート部材の内部を示す正面図である。 前記実施形態に係るメダルシュート部材を示す平面図である。 前記実施形態に係るメダルシュート部材を示す斜視図である。 前記実施形態に係る筒状部廻りを示す斜視図である。 前記実施形態に係るメダル受入口廻りを示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るメダルシュート部材を示す背面図である。 前記実施形態に係るメダルシュート部材を示す正面図である。 前記実施形態に係るメダルシュート部材の内部を示す正面図である。 図10のXIII−XIII線における断面図である。 前記実施形態に係るメダルシュート部材を示す斜視図である。
以下に、本発明を実施するための形態である実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
(スロットマシン1の概要)
図1には、本発明の第1実施形態に係るスロットマシン1が示されている。図1において、スロットマシン1は、三個の回転リール11の各々に記された複数種類の図柄が所定の組み合せとなるように、回転している回転リール11を停止させる遊技を行うものである。このスロットマシン1には、図1に示すように、当該スロットマシン1の各種装置を収納するとともに、正面形状が長方形となった筐体2が備えられている。
筐体2は、前面全体が開口された箱状の部材である。そして、筐体2の前面開口は、当該筐体2に回動可能に取り付けられた前扉3で塞がれるようになっている。なお、前扉3は、閉じられると、自動的に施錠されるようになっている。
前扉3は、その前面をほぼ二分する上部パネル部4及び下部パネル部5を備えたものとなっている。そして、下部パネル部5の下方には、入賞時に払い出されるメダルを貯留する受皿部6Aが一体成形された受皿ユニット6が設けられている。また、また、上部パネル部4と下部パネル部5との間には、遊技に係る操作を行うための操作卓7が遊技者側に張り出すように形成されている。
ここで、上部パネル部4及び下部パネル部5は、意匠的に優れた外観を確保するために、合成樹脂製の化粧板が表面に張り付けられたものとなっている。
(上部パネル部4)
上部パネル部4には、図1中、操作卓7の上方且つ幅方向の中央部分において長方形状に形成された表示窓4Aが設けられている。
ここで、筐体2内部に設けられた三個の回転リール11の各々は、その外周面に複数種類の図柄に記されている。そして、各回転リール11の図柄は、筐体2の外部から表示窓4Aを通して目視可能となっている。
上部パネル部4の上端縁部分には、正面形状が逆台形状に形成された演出用照明装置4Bが設けられている。この演出用照明装置4Bは、上部パネル部4の上端縁部分のほぼ中央に配置されている。演出用照明装置4Bの両端部は、上部パネル部4の角隅部分まで達することなく、その手前の位置で途切れたものとなっている。
また、上部パネル部4の両側縁には、各々が細長い帯状に形成されるとともに、「八」の字を形成するように配置された一対の演出用照明装置4Cが設けられている。これらの演出用照明装置4Cのそれぞれは、上部パネル部4の上端縁から斜め下方へ延び、表示窓4Aの上端縁よりも若干高い高さレベル位置まで達するものとなっている。
さらに、上部パネル部4の両方の側縁には、演出用照明装置4Cの下端に接続された別の演出用照明装置4Dがそれぞれ設けられている。これらの演出用照明装置4Dの各々は、演出用照明装置4Cと同様に、上下方向に細長い帯状に形成されたものであり、演出用照明装置4Cの下端から、上部パネル部4の側縁に沿って延び、操作卓7の直近まで達するものとなっている。
これらの演出用照明装置4B〜4Dの各々は、赤色のレンズの内部に配置された高輝度発光ダイオード等の光源を備え、遊技の進行に応じて、その光源の点灯又は点滅により、遊技における視覚的な演出効果を高めるものである。
表示窓4A及び演出用照明装置4Bの間には、遊技の演出用画像を表示する液晶表示装置4Eが設けられている。この液晶表示装置4Eは、動画を含む様々な画像を、遊技の進行に応じて表示するものである。
液晶表示装置4Eの両側には、遊技に係る効果音を発生するスピーカを備えた音声出力部4Fがそれぞれ設けられている。
(操作卓7)
操作卓7は、遊技における操作に必要な各種のスイッチ類が配置されたものである。
すなわち、操作卓7における図1中右端の部分には、前扉3の施錠を解除するための鍵が挿入される鍵穴7Aが設けられている。この鍵穴7Aの左斜め上方には、メダルを投入するためのメダル投入口7Bが開口されたメダル投入部7Cが設けられている。
メダル投入口7Bの左斜め下方には、三個の回転リール11のそれぞれを停止させる際に操作される三個のストップボタン7Dが設けられている。これら三個のストップボタン7Dのうち、左端に配置されているストップボタン7Dの左斜め上方には、一度の操作で最大枚数のメダルを賭けることができるマックスベットボタン7Eが設けられている。
また、左端のストップボタン7Dの左方であって、マックスベットボタン7Eの左斜め下方の位置には、三個の回転リール11を一斉に回転させる際に操作されるスタートレバー7Fが設けられている。このスタートレバー7Fの左斜め上方には、1回の操作で貯留されているメダルを1枚賭けることのできる、換言すると、メダルを1枚ずつ賭ける際に操作されるシングルベットスイッチ7Gが設けられている。
さらに、シングルベットスイッチ7Gの左斜め下方には、精算時に貯留されているメダルを払い出させる精算ボタン7Hが設けられている。
(下部パネル部5及び受皿ユニット6)
下部パネル部5には、スロットマシン1のモデルタイプを表す象徴するキャラクター等が描かれたパネル5Aが設けられている。
受皿ユニット6には、メダルを貯留する前述の受皿部6Aに加えて、入賞時に受皿部6Aへ向かって払い出されるメダルを排出させるメダル払出口6Bと、遊技に係る効果音を発生するスピーカを備えた音声出力部6Cとが設けられている。
(筐体2)
次に、筐体2について簡単に説明する。
筐体2は、遊技の進行に必要な機能を有する複数種類の内部装置を内部に収納する箱状のものである。すなわち、筐体2は、図2に示すように、天面、底面、両方の側面、及び、背面の各々に配置される天板41、底板42、一対の側板43、及び、背板44を備えているとともに、前面が開口された六面体に形成されたものである。
また、筐体2には、一対の側板43の間に架け渡された中板45が設けられている。この中板45によって、筐体2の内部空間は、上下に仕切られている。
(筐体2に収納されている内部装置)
次いで、筐体2の内部に設けられている内部装置について簡単に説明する。
筐体2の内部には、図2に示すように、スロットマシン1の遊技動作を制御するマイクロコンピュータからなるCPUを備えた図示しない主制御基板を内蔵する基板ケース2C、三個の回転リール11が回転自在に支持するとともに、これらの回転リール11のそれぞれを駆動する図示しないモータを備えたリールユニット10、内部に多数のメダルを貯留させる容器部21を備えるとともに受皿部6Aに向かってメダルを排出するホッパユニット20、及び、これらの装置に電力を供給する電源装置9等が設けられている。
このうち、リールユニット10は、それぞれが円筒状に形成された複数の回転リール11を有するものである。そして、これらの回転リール11の各外周面には、特に図示していないが、複数種類の図柄が記されている。
前扉3の裏側の面には、表側に画面が露出している液晶表示装置4Eの裏側に配置されるとともに、液晶表示装置4E、演出用照明装置4B〜4D及び音声出力部4F, 6Cの動作を制御する図示しないサブ制御基板を内蔵する基板ケース2Dが設けられている。
また、前扉3の裏側の面には、表側の面に開口されたメダル投入口7Bに対応して、投入されたメダルの適否を判定するメダルセレクタ8と、このメダルセレクタ8から排出されるメダルをメダル払出口6Bまで導く通路が内部に形成されているメダルシュート部材50とが設けられている。
以上において、メダルセレクタ8は、投入されたメダルが適正なものであるか否かの判定を行い、この判定で投入されたメダルが不適正なものとした場合、不適正なものと判定したメダルを排出する図示しないキャンセル口を有するものである。
このキャンセル口は、図示されていないメダルセレクタ8の下面に形成されている。このようキャンセル口により、不適正なものと判定したメダルは、メダルセレクタ8の下方へ落下するようになっている。
メダル払出口6Bは、入賞時にホッパユニット20から送り出されるメダルを遊技者に払い出すために、前扉3の前面下方部分に開口されたものである(図1参照)。
ここで、ホッパユニット20は、容器部21の内部に貯留しているメダルを容器部21の外部に送り出せるように形成された装置である。換言すると、ホッパユニット20は、内部のメダルを外部へ発射するために開口された射出口22と、内部のメダルを射出口22から発射するための図示しない発射機構とを備えたものである。
メダルシュート部材50は、上方から落下してくるメダルを受け入れるために、上端面が開口され、この開口がメダル導入口51A となっている。
そして、メダルシュート部材50は、図2の如く、その上端面がメダルセレクタ8の下面に連結されているとともに、そのメダル導入口51A がメダルセレクタ8の図示しないキャンセル口に接続されている。
これにより、メダルシュート部材50の内部に形成されている通路は、メダルセレクタ8からメダル払出口6Bまでメダルを導く通路となっている。
換言すると、メダルセレクタ8で不適正なものと判定されたメダルは、メダルシュート部材50の内部を通ってメダル払出口6Bから外部へ排出されるようになっている。
また、メダルシュート部材50は、メダルセレクタ8からメダル払出口6Bに至るまでの途中の位置であって、ホッパユニット20の射出口22に対応した位置に、メダル受入口51B が開口されたものである。
すなわち、メダルシュート部材50は、メダルセレクタ8からメダル払出口6Bに至るまでの途中位置であって、ホッパユニット20の発射機構で発射されてホッパユニット20の射出口22から送り出されるメダルをメダル受入口51B から内部に受け入れるものとなっている。そして、メダルシュート部材50の内部に形成された通路のうち、メダル受入口51B からメダル払出口6Bまでの部分は、ホッパユニット20からメダル払出口6Bまでメダルを導く通路となっている。
これにより、ホッパユニット20から送り出されるメダルは、メダルシュート部材50を通ってメダル払出口6Bから外部へ払い出されるようになっている。
(メダルシュート部材50)
本実施形態におけるメダルシュート部材50は、本発明に基づくものであり、以下に、このメダルシュート部材50について詳しく説明する。
メダルシュート部材50は、図3に示すように、全体が略「へ」字形状に形成されるとともに溝形の断面を有する樋状部材である。
すなわち、メダルシュート部材50の内部には、互いに連結されているとともに直線的に延びる三つのストレート部52A,52B,52C と、これらのストレート部52A,52B,52C を相互に連結する折れ曲がったクランク部52D, 52Eとを有する通路52が設けられている。
ストレート部52A は、三つのストレート部52A,52B,52C の中で最も大きい長さ寸法を有するものであり、且つ、三つのストレート部52A,52B,52C のうちメダル流通方向における最も上流側の位置、換言すると、図3中、通路52の最上位置に設けられている。
また、ストレート部52A は、メダルシュート部材50が前扉3に取り付けられると、図3の如く、左側から右側へ向かって下る勾配が付与されるように形成されている。
ストレート部52A の図3中上方の端面は、前述したメダル導入口51A として開口され、これにより、ストレート部52A は、メダル導入口51A から内部に入ったメダルを、図3中、左上方から右下方へ導く傾斜した通路となっている。
ストレート部52B は、ストレート部52A よりも長さ寸法が著しく小さく設定されたものであり、且つ、ストレート部52A とストレート部52C との間に設けられている。
また、ストレート部52B は、メダルシュート部材50が前扉3に取り付けられると、図3の如く、右側から左側へ向かって下る勾配が付与されるように形成され、これにより、図3中、右上方から左下方へメダルを導く傾斜した通路となっている。
ストレート部52C は、メダルシュート部材50が前扉3に取り付けられた状態において、鉛直に延びるものとなっている。
ここで、ストレート部52C の下端部分は、平板状に形成されているとともに、傾斜した姿勢で設置されている傾斜底部53となっている。この傾斜底部53は、メダル払出口6Bと対向するとともに、上端縁が下端縁よりも図3中手前に位置するように傾斜している。
これにより、ストレート部52C は、通路としての長さ寸法がほんの僅かに設定されたものである。そして、ストレート部52C の内部を流通するメダルは、最終的に傾斜底部53の表面を滑走して図3中斜め後方へ移動し、メダル払出口6Bから外部へ排出されるようになっている。
クランク部52D は、ストレート部52A とストレート部52B とを互いに連結するものであり、メダルがストレート部52A からストレート部52B へ進行する際に、メダルの進行方向を変換する折れ曲がった通路である。
更に詳しく説明すると、クランク部52D は、ストレート部52A 内において斜め右下方へ進行するメダルの進行方向を、斜め左下方に変換し、この後、進行方向が変換されたメダルをストレート部52B へ送り込むものとなっている。
クランク部52E は、ストレート部52B とストレート部52C とを互いに連結するものであり、メダルがストレート部52B からストレート部52C へ進行する際に、メダルの進行方向を変換する折れ曲がった通路である。
更に詳しく説明すると、クランク部52E は、ストレート部52B 内において斜め左下方へ進行するメダルの進行方向を、鉛直方向下方へ変換し、この後、進行方向が変換されたメダルをストレート部52C へ送り込むものとなっている。
なお、クランク部52E によるメダルの進行方向の変換角度は、図3における背面視で50度程度である。
一方、クランク部52D よるメダルの進行方向の変換角度は、図3における背面視で280度であり、クランク部52E によるメダルの進行方向の変換角度よりも著しく大きくなっている。
以上において、メダルシュート部材50は、メダルセレクタ8のキャンセル口からメダル払出口6Bまでの間に折れ曲がったクランク部52D, 52Eが形成されたものとなっている。
このようなメダルシュート部材50には、図4に示すように、内部に形成された通路52のうち、ストレート部52A, 52B及びクランク部52D を覆う蓋部材54が設けられている。
この際、メダルシュート部材50は、ストレート部52A におけるメダルの流通方向と交差する断面の形状が長方形状とされている。換言すると、ストレート部52A は、メダルの流通方向と交差する断面の形状が長方形状となっている。
そして、ストレート部52A は、図5及び図6に示すように、その断面における長方形状の長辺がメダルMの直径Dに応じた寸法Hに設定されているとともに、当該断面における長方形状の短辺がメダルMの厚さTに応じた寸法Wに設定されている。
換言すると、メダルシュート部材50の長方形状に形成された断面は、その長辺方向の内法がメダルMの直径Dに応じた寸法Hに設定され、その短辺方向の内法がメダルMの厚さTに応じた寸法Wに設定されている。
このような断面寸法に設定されたストレート部52A は、内部のメダルが滑走しないようにメダルの横倒しが防止されるようになっている。
換言すると、ストレート部52A は、内部のメダルを立てた姿勢で下流へ転がすことで、メダルの搬送を行うようになっている。このようなストレート部52A は、緩い勾配でも確実にメダルの搬送が可能なものとなっている。
そして、メダルシュート部材50は、ストレート部52A の勾配を充分に緩くすることで、ストレート部52A 及びストレート部52B の延長が可能となっている。
これにより、メダルシュート部材50は、メダルセレクタ8のキャンセル口からメダル払出口6Bまでの距離が短い場合、ストレート部52A の勾配の緩和及びストレート部52A 及びストレート部52B の延長を行うことで、通路52に充分長い道のりを確保することができるようになっている。
一方、メダルシュート部材50は、メダルセレクタ8のキャンセル口からメダル払出口6Bまでの距離が充分に確保されている場合、ストレート部52A の勾配の緩和及びストレート部52A 及びストレート部52B の延長を行うことで、通路52の道のりを更に長く延長することができるようになっている。
また、メダルシュート部材50の内部におけるメダルセレクタ8のキャンセル口からメダル払出口までの途中部分、更に詳しく説明すると、ストレート部52A のメダル流通方向下流側の端部近傍部分には、図5及び図7に示すように、メダルの流通方向と交差するとともにメダルの流通方向における下流側を向いた段差面55A, 55Bをそれぞれ有する返し部56A, 56Bが形成されている。
これらの段差面55A, 55Bは、メダルシュート部材50における四つの内面のうち、図7に示すように、メダル払出口6Bから見て奥側及び上側の二つの内面57A, 57Bのそれぞれに形成されている。
そして、これらの段差面55A, 55Bは、互いに連続してL字状の平面を形成している。
ここで、段差面55A, 55Bは、そのメダル流通方向下流側に位置するメダルシュート部材50の内面57A, 57Bのそれぞれと鋭角、すなわち、90度で交差している。
また、返し部56A, 56Bのうち、奥側に位置する返し部56A, は、段差面55A と交差する
方向に延出する面が、メダル流通方向に対して緩やかに傾斜しているとともに、そのメダル流通方向上流側に位置するメダルシュート部材50の内面57C と鈍角で交差している。
さらに、メダルシュート部材50には、図6及び図7に示すように、ホッパユニット20から送り出されるメダルを受け入れるとともに、受け入れたメダルをメダル払出口6Bへ搬送するためのメダル受入室60が設けられている。
すなわち、メダルシュート部材50の奥側、換言すると、図6中上方に位置する側壁58は、クランク部52D 及びストレート部52B を覆う部分が奥側(図6中上方)へ膨出したものとなっている。そして、この膨出した部分は、内部に所定の容積を有する膨出部61となっており、この膨出部 61の内部に、前述したホッパユニット20からのメダルを受け入れるメダル受入室60が設けられている。
ここで、ホッパユニット20からのメダルを受けるメダル受入口51B は、図6の如く、側壁58における膨出部61の奥側(図6中上方)を覆う部分に開口されている。
ホッパユニット20は、図2の如く、傾斜した射出口22からメダルを射出するようになっている。このため、ホッパユニット20から発射されたメダルは、片面を斜め下方に向けた状態でメダル受入口51B の内部に進み、メダル受入口51B を通ってメダル受入室60の内部に入るようになっている。
そして、メダル受入室60は、図7に示すように、片面を斜め下方に向けた状態のメダルの姿勢を変えることなく、そのままの姿勢でメダルを受け入れ、下流のクランク部52E 及びストレート部52C へ送ることが可能な内法を有している。
また、クランク部52E 及びストレート部52C は、メダル受入室60と同様に、片面を斜め下方に向けた状態のメダルの姿勢を変えることなく、そのままの姿勢でメダルをメダル払出口6Bへ送ることが可能な内法を有している。
これにより、メダルシュート部材50は、ホッパユニット20から送られてきたメダルの姿勢を殆ど換えることがなく、ホッパユニット20からのメダルをスムーズにメダル払出口6Bまで搬送可能となっている。
一方、メダルシュート部材50は、ストレート部52A の勾配でメダルセレクタ8から転がってきたメダルに勢いをつけるので、メダルセレクタ8からのメダルを確実にメダル払出口6Bまで搬送可能となっている。
この際、メダルシュート部材50の内面、更に具体的に言うと、図5及び図8に示すように、膨出部61の図5中奥側に位置する内面には、メダル受入口 51B が開口されている。そして、この内面におけるメダル受入口51B の周囲には、互いに交差して複数の筒状部64を形成する複数の補強用リブ62, 63が立設されている。
これらの補強用リブ62, 63のうち、補強用リブ62は、図5中右下がりに傾斜したものであり、補強用リブ63は、図5中右上がりに傾斜したものである。また、これらの補強用リブ62, 63は、井桁状に交差している。
筒状部64は、図5及び図8の如く、膨出部61の図5中奥側の空間を、複数の補強用リブ62, 63で仕切ることによって形成された複数の小部屋である。
このような筒状部64のうち、メダル受入口51B に連通しているものは、当該メダル受入口51B にメダルを導くメダル通路64A として形成されたものである。
残りの筒状部64は、入口が開口されているとともに出口が閉鎖され、これにより、袋小路となっているダミー通路64B として形成されたものである。
これらのダミー通路64B は、メダル通路64A の周りに、当該メダル通路64Aを囲むよう
に形成されている。そして、メダル受入口51B 及びメダル払出口6Bの間には、図5に示すように、複数形成されたダミー通路64B のうちの一つが配置されている。
ここで、1個のメダル通路64A に対して、その周囲に9個のダミー通路64B が設けられ、9個のダミー通路64B のうちの1個は、メダル受入口51B 及びメダル払出口6Bの間に設けられている。これにより、メダル払出口6Bから挿入された針金等の細長い器具は、非常に高い確率で、袋小路となったダミー通路64B の内部に入り込み、それ以上の先に進行できず、手探りでは、メダル受入口51B に到達しないようになっている。
メダル受入口51B は、図5及び図9に示すように、長方形状の開口であり、その長辺及び短辺の寸法がメダルの直径及び厚さよりも一回り大きな寸法となっている。これにより、メダル受入口51B の内部をメダルがスムーズに通過可能となっている。
この際、図5において、メダルシュート部材50のメダル受入口51B を囲む長方形状の周縁部分における四辺のうち、メダル払出口6Bから見て奥側に配置されている二辺、換言すると、図5中左斜め上方及び右斜め上方のそれぞれに配置されている二辺には、それぞれから対向する辺に向かって突出するフランジ部65A, 65Bが形成されている。
更に詳しく説明すると、メダル受入口51B は、図9に示されるように、膨出部61の背面側、換言すると、図5中手前側の側壁61A に開口されている。
このメダル受入口51B と連通しているメダル通路64A は、図9の如く、長方形の断面を有するとともに、四つの内面66A〜66Dに囲まれたものとなっている。
また、四つの内面66A〜66Dのうち、内面66A, 66Cは、メダル通路64A の長方形断面における短辺に沿って形成された互いに対向するものとなっている。
一方、内面66B, 66Dは、メダル通路64A の長方形断面における長辺に沿って形成された互いに対向するものとなっている。
ここで、互いに対向する内面66A, 66Cのうち、内面66A は、内面66C に対してメダル払出口6Bから見て奥側に配置され、内面66C は、内面66A に対してメダル払出口6Bから見て奥側に配置されている。
また、互いに対向する内面66A, 66Cのうち、内面66A は、内面66C に対してメダル払出口6Bから見て奥側に配置され、内面66C は、内面66A に対してメダル払出口6Bから見て奥側に配置されている。
そして、奥側に配置されている内面66A, 66Bのメダル受入口51B 側に位置する端縁部分には、それぞれ対向する内面66C, 66Dに向かって突出する平板状のフランジ部65A, 65Bが該当する内面66A, 66Bにほぼ垂直となるように立設されている。
これらのフランジ部65A, 65Bにより、メダル受入口51B は、メダル通路64A の断面サイズよりも小さくなっている。換言すると、メダル払出口6Bから見ると、メダル受入口51B は、メダル通路64A の出口となっており、この出口は、フランジ部65A, 65Bによって狭められている。
これにより、メダル払出口6Bから挿入された針金等の細長い器具が、万が一、メダル通路64A の内部に入ったとしても、手探りの操作では、メダル払出口6Bから見て奥側に配置された内面66A, 66Bを伝って、細長い器具の先端を奥へ進めざるをえないので、細長い器具の先端がメダル受入口51B に入る前に、メダル受入口51B の周縁に形成されているフランジ部65A, 65Bに当接して行く手を阻まれるようになっている。そして、フランジ部65A,65Bに当接した際に、あたかもダミー通路64B に進入したような感触を生じさせるようになっている。この感触により、メダル通路64A ではなく、ダミー通路64B に進入したとの欺瞞が行えるようになっている。
(実施形態の効果)
前述のような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、四つの内面を有する断面長方形状の通路52をメダルシュート部材50の内部に設け、この通路52の四つの内面のうち、メダル払出口6Bから見て奥側及び上側の二つの内面における、メダルセレクタ8のキャンセル口からメダル払出口6Bまでの途中部分、具体的に言うと、ストレート部52A の下流側の端部近傍部分に、下流側に臨む段差面55A, 55Bを設け、且つ、これらの段差面55A, 55Bを連続させてL字状の面を形成したので、メダル払出口6Bに細長い器具を挿入して、メダル払出口6Bから見て奥側及び上側の二つの内面のいずれかを伝って通路52を遡行し、メダルセレクタ8に到達しようとしても、途中で、細長い器具の先端が段差面55A, 55Bに当接し、この段差面55A, 55Bによって当該器具の先端のそれ以上の遡行が妨げられ、メダルセレクタ8への到達ができなくなり、これにより、不正行為者によるメダルセレクタ8の不正作動を防止することができる。
従って、メダル払出口6Bからメダルセレクタ8に通じるキャンセル口までの距離が短縮されても、段差面55A, 55Bによって細長い器具の先端の遡行が妨げられ、メダル払出口6Bからキャンセル口までの距離によらず、細長い器具の先端がメダルセレクタ8に到達することがなくなり、不正行為者によるメダルセレクタ8の不正作動を確実に防止することができる。
ここで、返し部56A, における段差面55A と交差する方向に延出する面を、メダル流通方向に対して緩やかに傾斜させ、そのメダル流通方向上流側に位置するメダルシュート部材50の内面57C と鈍角で交差させるようにしたので、内側面から突出する返し部56A をメダルシュート部材50に設けても、メダルシュート部材50の内部を流通するメダルに対して返し部56A が障害物となることがなく、従って、メダル詰まりが生じることがなく、メダルシュート部材50の内部におけるメダルの円滑な流通を確保することができる。
また、メダルセレクタ8のキャンセル口からメダル払出口6Bまでの間に、折れ曲がったクランク部52D, 52Eを形成したので、不正行為者がメダル払出口6Bからメダルシュート部材50の内部に細長い器具を挿入し、この細長い器具でメダルセレクタ8を不正に作動させようとしても、手探りで通路52を遡行させてメダルセレクタ8まで到達させるまでに、手の届かない通路52の奥で、細長い器具の先端の進行方向を変更せざるをえなくなり、この細長い器具が可撓性を備えていたとしても、手の届かない通路52のところで細長い器具を折り曲げるのは非常に困難となる。このため、細長い器具の先端をメダルセレクタ8に到達させることが非常に困難となり、この点からも、不正行為者によるメダルセレクタ8の不正作動を防止することができる。
さらに、メダルセレクタ8のキャンセル口からメダル払出口6Bまでの間に二つのクランク部52D, 52Eを形成したので、メダルシュート部材50の全体が折れ曲がった形となり、メダル払出口6Bからメダルセレクタ8のキャンセル口までの直線距離が短い場合でも、全体が折れ曲がった形のメダルシュート部材50は、その内部に形成された通路52の道のりを充分に確保することができ、これにより、細長い器具の先端をメダルセレクタ8に到達させることが困難となり、この点からも、不正行為者によるメダルセレクタ8の不正作動を防止することができる。
また、メダルシュート部材50のストレート部52A の断面形状を長方形状とし、且つ、当該断面における長方形状の長辺をメダルMの直径Dに応じた寸法Hに設定するとともに、
当該断面における長方形状の短辺をメダルMの厚さTに応じた寸法Wに設定したので、ストレート部52A 内を流通するメダルMは、転がり易い起立した状態に維持され、ストレート部52A の内部を転がるようになる。
このため、スロットマシン1に設置する液晶表示装置4Eの画面を拡大する等のために、メダル払出口6Bからメダルセレクタ8のキャンセル口までの直線距離を短縮せざるを得ない場合、メダルシュート部材50の全体を折れ曲がった形にしたことに加えて、ストレート部52A の傾斜を緩くすることで、通路52におけるメダル払出口6Bからメダルセレクタ8のキャンセル口までの道のりを延ばすことができ、メダル払出口6Bからキャンセル口までの道のりを長くすることで、細長い器具の先端をメダルセレクタ8に到達させることを困難にでき、この点からも、不正行為者によるメダルセレクタ8の不正作動を防止することができる。そのうえ、ストレート部52A の傾斜を緩くしても、ストレート部52A の内部でメダルが停滞する等の不具合の発生を未然に防止することができる。
さらに、メダルシュート部材50の内面における少なくともメダル受入口51B の周囲に、互いに交差して複数の筒状部64を形成する複数の補強用リブ62, 63を立設し、且つ、これらの補強用リブ62, 63によって形成される複数の筒状部64の一つを、メダル受入口51B にメダルを導くメダル通路64A とし、残りの筒状部64を、入口が開口されているとともに出口が閉鎖されている袋小路のダミー通路64B とし、且つ、メダル受入口51B の周囲にダミー通路64B を形成したので、メダル払出口6Bから挿入された針金等の細長い器具は、袋小路となったダミー通路64B の内部に入り込み、それ以上の先に進行できず、メダル払出口6Bからメダル受入口51B までの距離に関係なく、メダル受入口51B に到達することが妨げられるようになる。
特に、メダル受入口51B にメダルを導くメダル通路64A の周りに、当該メダル通路64A を囲むように複数のダミー通路64B を形成したので、メダル払出口6Bから挿入された針金等の細長い器具を操作して、メダルシュート部材50の内面を伝って、当該器具の先端を当該メダル受入口51B に到達させようとしても、手探りでは、メダル通路64A に達する前に、その周りに設けられているダミー通路64B の内部に細長い器具の先端が必ず入り込むようになり、これにより、それ以上の先に進行できず、メダル受入口51B に到達することが確実に妨げられるようになる。
このため、針金等の細長い器具をメダル払出口6Bに挿入した不正行為者が、メダルシュート部材50の通路52の内面を伝って、手探りで細長い器具の先端を遡行させて、ホッパユニット20に到達させようとしても、細長い器具の先端が途中でダミー通路64B にとらえられ、それ以上の進行が妨げられるので、細長い器具の先端がホッパユニット20に到達することがなく、これにより、メダル払出口6Bからメダル受入口51B までの距離が短縮されても、不正行為者によるホッパユニット20の不正作動を確実に防止することができる。
また、仮に、細長い器具の先端が袋小路となっているダミー通路64B にとらえられたことに、不正行為者が気付いても、速やかに、別の経路を模索し始めるとは限らず、さらに、メダル受入口51B の周囲に複数のダミー通路64B を設けてあるので、別の経路を模索し始めたとしても、短時間で、メダル受入口51B にメダルを導くメダル通路64A に到達することは困難になる。
しかも、長方形状のメダル受入口51B が開口された膨出部61の側壁61Aにおけるメダル受入口51Bを囲む部位であって、メダル受入口51Bの四つの辺のうち、メダル払出口6Bから見て奥側に配置されている二つの辺に相当する部分に、それぞれの対向する辺へ向かって突出するフランジ部65A, 65Bを形成したので、万が一、細長い器具の先端がメダル通路64A の入口に到達したとしても、細長い器具の先端で手探りしたのでは、細長い器具の先端がメダル受入口51B に入る前に、メダル受入口51B の周縁に形成されているフランジ部65A, 65Bに当接して行く手を阻まれ、これにより、ダミー通路64B に進入したと欺瞞することができる。
このため、メダル受入口51B にメダルを導く本物の通路であるメダル通路64A に到達したとしても、その時点でメダル通路64A に到達しているのか、ダミー通路64B であるかの判別が困難となり、且つ、フランジ部65A, 65Bが細長い器具の先端のそれ以上の進行を妨げているので、手探りでは、細長い器具の先端がホッパユニット20に到達することがなく、この点からも、メダル払出口6Bからメダル受入口51B までの距離が短縮されても、不正行為者によるホッパユニット20の不正作動を確実に防止することができる。
さらに、メダル受入口51B とメダル払出口6Bとの間にダミー通路64B を形成したので、メダル払出口6Bから挿入された針金等の細長い器具は、メダル通路64A の入口に到達する前に、袋小路となったダミー通路64B の内部に入り込み、それ以上の先への進行が不可能となり、これによりメダル払出口6Bからメダル受入口51B までの距離が短くなっても、メダル受入口51B への到達を確実に妨げることができ、この点からも、不正行為者によるホッパユニット20の不正作動を確実に防止することができる。
[第2実施形態]
図10〜図14には、本発明の第2実施形態が示されている。本第2実施形態は、前記第1実施形態における通路52の内面から突出する返り部56A, 56Bを、通路52の内面の凹みとして形成された返り部56C~56Fとしたものである。
なお、以下の説明においては、既に説明した手段、部品及び部材に同じ符号を付し、その説明を省略又は簡略にする。
すなわち、図10〜図14において、本第2実施形態に係るメダルシュート部材50A は、最も上流に配置されたストレート部52F の下り勾配が、前記第1実施形態におけるストレート部52A よりも緩く設定されている。また、ストレート部52F におけるメダルの通路としての長さ寸法は、前記第1実施形態におけるストレート部52A よりも大きく設定されている。
また、ストレート部52F の内部に形成されるメダルの通路52の内法は、メダルが円滑に流通可能な範囲で、前記第1実施形態におけるストレート部52A よりも小さく設定されている。
このようなストレート部52F の四つの側壁71A〜71Dの各々には、図10〜図12に示すように、外側へ突出する楔形状の凸部71E~71Hが設けられている。
なお、図10〜図12において、凸部71E は、図示が省略されているが、側壁71D 側に形成されている凸部71H と同様の形状・寸法を有するものとなっている。
そして、凸部71E~71Hの各内部には、ストレート部52F の四つ内面57A〜57Dの各々を部分的に凹ませた凹部が形成され、これらの凹部がそれぞれ返し部56C〜56Fとなっている。
ここで、通路52は、長方形状の断面を有したものとなっている。そして、通路52の長方形状断面における短辺を形成する内面57B, 57Cに形成されている返し部56D, 56Eの各々は、図12の如く、メダルの流通方向に沿った断面が略三角形となっているとともに、メダルシュート部材50A の内面57B, 57Cからの深さが上流側へ向かって次第に大きくなった傾斜面72D, 72Eを底面とする凹部として形成されている。
そして、これらの凹部の各々における傾斜面72D, 72Eと交差する面は、返し部56D, 56Eの段差面73D, 73Eとしてそれぞれ形成されている。
また、返し部56D, 56Eの各々は、メダルの流通方向に沿って複数形成され、内面57B, 57Cに洗濯板状の凹凸を形成している。また、これら複数の返し部56D, 56Eは、メダルの流通方向に沿って鋸歯状の断面を形成している。
一方、通路52の長方形状断面における長辺を形成する内面57A に形成されている返し部56C は、図13に示すように、メダルの流通方向に沿った断面が略三角形となっているとともに、メダルシュート部材50A の内面57A からの深さが上流側へ向かって次第に大きくなった傾斜面72C を底面とする凹部として形成されている。
そして、このような凹部としての返し部56C の傾斜面72C と交差する面は、返し部56C の段差面73C として形成されている。
また、返し部56C は、メダルの流通方向に沿って複数形成され、内面57A に洗濯板状の凹凸を形成している。また、複数の返し部56C は、図13の如く、メダルの流通方向に沿って鋸歯状の断面を形成している。
図12に戻って、ストレート部52F の内面57A には、図12に示すように、メダルの流通方向に沿って延びているとともに、返し部56C の各々を複数に仕切る壁状に形成された複数のリブ74が設けられている。
ストレート部52F の内部を流通するメダルは、表面がリブ74に案内されて、通路52に沿った姿勢に保たれるようになるので、周縁部が返し部56C の内部に入り込むことがなく、また、周縁部が返し部56C の傾斜面72C に引っ掛かることもなく、これにより、返し部56C での詰まりが未然に防止され、ストレート部52F の内部を円滑に流通するようになっている。
また、ストレート部52F におけるメダルの入口部分及びメダルの出口部分には、図12の如く、その上方の内面57B から、メダルの流通方向の下流側へ向かって斜め下方へ延びるとともに、弾性変形可能に形成された押さえ部75A, 75Bが設けられている。
ストレート部52F の内部に進入してきたメダルは、ストレート部52F の入口部分で押さえ部75A, によって内面57C に向かって押さえ付けられ、これにより、ストレート部52F の内部で飛び跳ねることが未然に防止され、ストレート部52F の内部を円滑に流通するようになっている。
ストレート部52F から出ようとするメダルは、ストレート部52F の出口部分で押さえ部75B, によって勢いがそがれ、自重で下方へ落下するようになり、クランク部52D での方向転換が円滑に行えるようになっている。
ここで、返し部56F は、図11の如く、ストレート部52F の開口を塞ぐ蓋部材54における、図11中、裏側の面に形成されたものであり、側壁71A 側に形成されている返し部56C と同様の形状・寸法を有するものとなっている。
以上において、メダルシュート部材50A には、図12の如く、メダル払出口6Bから見て、奥側及び上側の二つの内面57A, 57Bに段差面73C, 73Dが形成されている。そして、これらの段差面73C, 73Dは、同一平面を形成するものではないが、メダル払出口6Bから見て連続してL字状の面を形成しているものとなっている。
また、本実施形態に係るメダルシュート部材50A には、前記第1実施形態と同様に、図13の如く、ホッパユニット20側へ膨出した膨出部61が形成され、この膨出部61の内部に、ホッパユニット20からのメダルを受け入れるためのメダル受入室60が形成されている。
ここで、膨出部61の膨出方向の寸法は、前記第1実施形態における膨出部61よりも縮小されている。また、膨出部61には、図13及び図14に示すように、メダル受入室60の内部へホッパユニット20からのメダルを導くために、その側壁61A 表面からホッパユニット20へ向かって突出する筒状部64が形成されている。
この筒状部64の内部には、メダルを流通させるメダル通路64A のみが設けられていている。また、筒状部64の端面には、図14の如く、ホッパユニット20からのメダルを内部に受け入れるメダル受入口51B が形成されている。
このような本第2実施形態によっても、前記第1実施形態と同様の作用・効果を奏することができる。
すなわち、メダルの流通方向に沿った断面が略三角形となっているとともに、メダルシュート部材50A の内面57A〜57Dからの深さが上流側へ向かって次第に大きくなった傾斜面72C〜72Fを底面とする凹部を返し部56C〜56Fとしたので、返し部56C〜56Fがメダルシュート部材50A の内面57A〜57Dから突出することがなく、メダルを流通することができる最小の寸法まで、メダルシュート部材50A の内法を小さくしても、返し部56C〜56Fを形成することができる。
そして、凹部の傾斜面72C~72Fと交差する面を段差面73C〜73Fとしたので、メダルシュート部材50A の内面57A〜57Dを伝わってメダルセレクタ8へ向かって遡行してきた細長い器具の先端を、凹部の段差面73C〜73Fで捕らえることができ、従って、返し部56C〜56Fを凹部として形成しても、その段差面73C〜73Fで細長い器具の先端の遡行を妨げることができ、これにより、細長い器具の先端がメダルセレクタ8に到達することを未然に防止することができる。
また、返し部56C〜56Fを凹部として形成したので、メダルの流通方向に沿って返し部56C〜56Fを複数形成しても、メダルの流通方向に下流側に向かってメダルシュート部材50A の内法が段階的に広がることがなく、同一の寸法に維持することができ、メダルを流通することができる最小の寸法まで、メダルシュート部材50A の内法を絞ることができる。
さらに、複数の返し部56C〜56Fをメダルの流通方向に沿って多段に配列し、複数の返し部56C〜56Fで鋸歯状の断面を形成したので、メダル払出口6Bからメダルシュート部材50A の内面57A〜57Dを伝ってきた細長い器具の先端が、万が一、最初の返し部56C〜56Fを回避できたとしても、その上流側に形成された次の返し部56C〜56Fに捕らえられるので、細長い器具の先端がメダルセレクタ8に到達することを確実に防止することができる。
なお、本発明は、前記第1及び第2実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良などをも含むものである。
例えば、前記第1実施形態では、メダル受入口を囲む長方形状の周縁部分における四辺のうち、メダル払出口から見て奥側に配置されている二辺にフランジ部を形成したが、これに限らず、前述の二辺に加えて、メダル払出口から見て手前側に配置されている二辺の一方又は両方にもフランジ部を形成してもよい。
また、前記第1実施形態では、メダル受入口及びメダル払出口の間に設けたダミー通路の設置個数を一つとしたが、これに限らず、メダル受入口及びメダル払出口の間に二つ以上のダミー通路を設けてもよい。
さらに、前記第1実施形態では、メダルシュート部材における四つの内面のうち、メダル払出口から見て奥側及び上側の二つの内面に段差面を形成したが、これに限らず、前述の二つの内面に加えて、メダル払出口から見て手前側に配置されている二つの内面の一方又は両方にも段差面を形成してもよい。
1 スロットマシン
8 メダルセレクタ
50 メダルシュート部材
50A メダルシュート部材
52 通路
52D, 52E クランク部
55A, 55B 段差面
56A, 56B 返し部
56C~56F 返し部
57A~57D メダルシュート部材の内面
72C~72F 傾斜面
73C~73F 段差面

Claims (5)

  1. 投入されたメダルが適正なものであるか否かを判定するとともに、不適正なものと判定したメダルを排出するためのキャンセル口が形成されているメダルセレクタと、遊技者にメダルを払い出すために開口されたメダル払出口と、前記メダルセレクタの前記キャンセル口からメダル払出口までメダルを導く通路が内部に形成されているメダルシュート部材とを備え、前記メダルセレクタで不適正なものと判定されたメダルが前記メダルシュート部材を通って前記メダル払出口から外部へ排出されるように形成されたスロットマシンであって、
    前記メダルシュート部材は、長方形状の断面を有するとともに、四つの内面が内部に形成されたものであり、
    前記メダルシュート部材の内部における、前記メダルセレクタの前記キャンセル口から前記メダル払出口までの途中部分には、メダルの流通方向と交差するとともにメダルの流通方向における下流側を向いた段差面を有する返し部が形成され、
    前記段差面は、そのメダル流通方向下流側に位置する前記メダルシュート部材の内面と鋭角で交差し、
    前記メダルシュート部材における四つの内面のうち、少なくとも前記メダル払出口から見て奥側及び上側の二つの内面に前記段差面が形成されているとともに、これらの段差面が連続してL字状の面を形成していることを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記メダルシュート部材は、前記メダルセレクタの前記キャンセル口から前記メダル払出口までの間に折れ曲がったクランク部が形成されたものであることを特徴とする請求項1記載のスロットマシン。
  3. 前記メダルシュート部材は、メダルの流通方向と交差する断面の形状が長方形状とされ、且つ、当該断面における長方形状の長辺がメダルの直径に応じた寸法に設定されているとともに、当該断面における長方形状の短辺がメダルの厚さに応じた寸法に設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスロットマシン。
  4. 前記返し部は、メダルの流通方向に沿った断面が略三角形となっているとともに、その前記メダルシュート部材の内面からの深さが上流側へ向かって次第に大きくなった傾斜面を底面とする凹部として形成され、
    前記段差面は、前記傾斜面と交差する面として形成されたものであることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載のスロットマシン。
  5. 前記返し部は、メダルの流通方向に沿って複数形成され、
    これら複数の返し部は、メダルの流通方向に沿って鋸歯状の断面を形成していることを特徴とする請求項4記載のスロットマシン。
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