JP4382205B2 - メダル選別装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スロットマシン等の遊技台で遊技媒体として使用されるメダルを選別する際に用いて好適なメダル選別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技台としてスロットマシンを置くパチンコ店などでは、店内に設置されたメダル貸出機に遊技者が紙幣や硬貨を投入し、その投入金額に応じたメダルの払い出しを受けてスロットマシンのメダル投入口に投入することにより、遊技を開始するようになっている。この遊技中においては、スロットマシンにメダルを投入後、数字や絵柄の入ったドラムを回転させ、この回転が停止したときに、特定の数字や絵柄が所定の配列(例えば、横一列や斜め)に揃うと、その配列条件に応じた枚数のメダルがスロットマシンのメダル排出口から排出される。
【0003】
一方、遊技者がスロットマシンでの遊技を終了し、それまでに獲得したメダルを景品と交換する場合は、店内に設置されたメダル計数機に獲得メダルを投入する。これにより、遊技者の獲得したメダルの枚数が自動的に計数され、その計数結果を記録したレシートやカードが遊技者に対して発行される。この発行されたレシートやカードを遊技者が景品交換カウンタ等に持参することで、獲得メダルの枚数に応じた景品と交換することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ストットマシンを置くパチンコ店では、それぞれの店舗ごとに専用の指定メダルを遊技者に貸し出す一方、遊技中にスロットマシンから指定メダルを排出させることにより、指定外メダルの不正使用を防いでいる。その際、店内における指定メダルと指定外メダルの判別は、店員の目視に頼って行っている。そのため、あるパチンコ店に入った遊技者が、例えば他店で使用しているメダル(指定外メダル)を持ち込んだ場合に、持ち込まれた指定外メダルを見つけ出して排除するまでに人手と手間がかかるという不具合が生じている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るメダル選別装置では、メダル搬送路に沿って搬送される被選別メダルの特徴部を検出し、その検出結果に基づいて被選別メダルが指定メダルか指定外メダルかを判別する判別手段と、この判別手段で指定外メダルと判別された被選別メダルをメダル搬送路から排除するメダル排除手段と、前記メダル搬送路に対して進退可能なシャッター部材を有し、メダル排除手段に至るメダル搬送路の途中でシャッター部材の進出により被選別メダルを停止可能なストッパー手段と、メダル排除手段及びストッパー手段を含む装置全体の動作を制御するコントローラと、を備えた構成となっている。そして、コントローラは、判別手段が指定外メダルと判別した被選別メダルを通過させてから、これに続く後続メダルをシャッター部材の進出により停止させ、その状態で、上記通過させた被選別メダルをメダル排除手段でメダル搬送路から排除してから、シャッター部材の退避により後続メダルの搬送を再開するように制御する構成となっている。
【0006】
上記構成のメダル選別装置においては、メダル搬送路に沿って搬送される被選別メダルの特徴部が判別手段にて検出され、かつその検出結果に基づいて被選別メダルが指定メダルか指定外メダルかが判別手段で判別される。そして、判別手段により指定外メダルと判別された被選別メダルは、メダル排除手段によってメダル搬送路から排除される。これにより、人手と手間をかけなくても、複数枚の被選別メダルの中から指定外メダルだけを排除することが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0008】
図1は本発明の実施形態に係るメダル選別装置の要部平面図である。図1において、ディスク部材1は、後述するモータによって回転駆動されるもので、その外周縁にはメダルの飛散防止のための囲い部材1Aが配設されている。ディスク部材1は、選別の対象となるメダル(以下、被選別メダル)Mが落とし込まれた場合に、これをディスク回転時の遠心力を利用して外側(放射状)に分散移動させるものである。被選別メダルMが分散移動されるディスク部材1の外周縁では囲い部材1Aが一部途切れた状態で形成され、その途切れた部分に連結するかたちでメダル搬送路Rが形成されている。
【0009】
メダル搬送路Rは、互いに所定の寸法(メダルの通過を許容する分の寸法)を隔てて対向状態に配置された一対の第1ガイド部材2A,2Bと、この一対の第1ガイド部材2A,2Bに連結するかたちで配置された一対の第2ガイド部材3A,3Bと、この一対の第2ガイド部材3A,3Bに連結するかたちで配置された第3ガイド部材4とによって略直線状に形成されている。
【0010】
メダル搬送路Rの入口部分(囲い部材1Aの途切れた部分)には、第1のメダル受け部材5が配設されている。また、第1ガイド部材2Bの下面側には、メダル搬送路R側に一部突出する状態で第2のメダル受け部材6が設けられ、第1ガイド部材2Aと第2ガイド部材3Aの下面側にも、メダル搬送路R側に一部突出する状態で第3のメダル受け部材7が設けられている。さらに、第2ガイド部材3Bには第2ガイド部材3Aとの対向部分にメダル受け面3Cが形成され、第3ガイド部材4にはメダル搬送路Rの全幅にわたるメダル受け面4Aが形成されている。これら第1,第2,第3のメダル受け部材5,6,7及びメダル受け面3C,4Aは、メダル搬送路R上で被選別メダルMを下から受けて支持するためのものである。
【0011】
一方、第1ガイド部材2Aの一端にはシュートガイド8が連結されている。このシュートガイド8は、ディスク部材1の回転に伴う遠心力で移動してくる被選別メダルMをメダル搬送路Rの入口に導くためのもので、ディスク部材1の接線方向に沿うように配置されている。また、第1ガイド部材2Bの一端(図の上端)は、シュートガイド8で導かれた被選別メダルMをメダル搬送路Rに確実に取り込むために、ディスク部材1の内方に突出する状態で配置されている。
【0012】
メダル搬送路Rの入口の少し手前には、メダル判別のための同期センサ9が配設されている。この同期センサ9は、シュートガイド8でメダル搬送路Rに導かれる被選別メダルMの通過を検知するものである。同期センサ9としては、例えばフォトインタラプタの如き非接触式の近接センサを用いることができる。
【0013】
また、メダル搬送路Rの入口を少し入った所には、判別センサ10が配設されている。この判別センサ10は、メダル搬送路Rに取り込まれた被選別メダルMの特徴部(後述)を検出し、その検出結果に基づいて被選別メダルが指定メダルか指定外メダルかを判別するためのものである。判別センサ10としては、例えば被選別メダルMの特徴部がメダル表面の色合いや刻印の模様或いはそれらを複合したものなど、メダルの表面に施されたようなものである場合は、それらを視覚的に検出可能な光学センサやCCD(Charge Coupled Device) センサなどを用いることが好適である。
【0014】
第2ガイド部材3Bにはメダル落下用のソレノイド(以下、落下用ソレノイドという)11が接続されている。この落下用ソレノイド11は、そのオン/オフ(励磁/非励磁)状態に応じて第2ガイド部材3Bを図の左右方向に移動させ、その移動位置に応じて被選別メダルMをメダル搬送路R上で通過又はメダル搬送路Rから落下させるものである。
【0015】
第1ガイド部材2Aと第2ガイド部材3Aとの間にはロータリソレノイド軸12が配設されている。ロータリソレノイド軸12は図示せぬロータリソレノイド本体の駆動により回転動作するもので、このロータリソレノイド軸12にシャッター部材13が取り付けられている。
【0016】
シャッター部材13は、ロータリソレノイド軸12の回転動作に連動して図中矢印方向に移動するものである。ロータリソレノイド軸12の回転動作角度は、シャッター部材13をメダル搬送路Rに進出させた第1の位置とメダル搬送路Rから退避させた第2の位置にそれぞれ停止し得るように設定されている。シャッター部材13が第1の位置に停止した状態では、第1ガイド部材2A,2Bから第2ガイド部材3A,3Bに至るメダル搬送路Rの途中で被選別メダルMの移動が停止される。また、シャッター部材13が第2の位置に停止した状態では、第1ガイド部材2A,2Bから第2ガイド部材3A,3Bに至るメダル搬送路R上で被選別メダルMの通過が許容される。
【0017】
第2ガイド部材3Bよりもメダル搬送路Rの下流側(図の下側)には、被選別メダルMの通過を検知するパスセンサ14が配設されている。このパスセンサ14は、第3ガイド部材4のメダル受け面4Aの切り欠き部分に臨む状態に配置され、その切り欠き部分を被選別メダルMが通過するときに、これを検知する。パスセンサ14としては、例えば上記同期センサ9と同様にフォトインタラプタの如き非接触式の近接センサを用いることができる。
【0018】
なお、上述した同期センサ9とパスセンナ14については、非接触式の近接センサに限らず、それぞれのセンシング位置で被選別メダルMの通過(有/無)を検知し得るものであれば、いずれのタイプを採用してもかまわない。ただし、接触式のセンサを採用する場合においては、接触時の負荷がメダル搬送に悪影響を及ぼさないよう、接触圧の小さいものを採用することが望ましい。
【0019】
図2は本発明の実施形態に係るメダル選別装置の制御系の機能ブロック図である。図2において、コントローラ15は、メダル選別装置全体の動作を制御するもので、例えば、プログラム実行のための演算機能を有するCPU(中央演算処理装置)、そのための制御プログラムを格納するROM(リード・オンリー・メモリ)、プログラム実行用のワークエリアとして使用されるRAM(ランダム・アクセス・メモリ)等によって構成される。
【0020】
コントローラ15には、上述した同期センサ9、判別センサ10、パスセンサ14とともに、ディスク部材1回転用のモータ16、落下用ソレノイド11、ロータリソレノイド18が接続されている。このうち、同期センサ9、判別センサ10、パスセンサ14の各センサからは、それぞれ動作制御に必要となるセンサ信号がコントローラ15に入力される。また、モータ16、落下用ソレノイド11、ロータリソレノイド18に対しては、それぞれの動作を制御するための制御信号がコントローラ15から出力される。
【0021】
さらに、コントローラ15には、第1のカウンタ19と第2のカウンタ20が接続されている。第1のカウンタ19は、上記判別センサ10に付属するかたちで設けられたものである。この第1のカウンタ19のカウント動作は、判別センサ10における被選別メダルの判別結果に応じてコントローラ15により制御される。第2のカウンタ20は、上記パスセンサ14に付随するかたちで設けられたものである。この第2のカウンタ20のカウント動作は、パスセンサ14における被選別メダルの検知結果に応じてコントローラ15により制御される。
【0022】
ここで、上記構成からなるメダル選別装置の動作説明に先立ち、パチンコ店などで指定メダルに採用して好適なメダル構造につき、図3を用いて説明する。なお、図3(a)はメダルの正面図、(b)はその断面図である。
【0023】
図示したメダル21は、全体としては、一般の硬貨と同様に円板状に形成されている。メダル21の中心には、該メダル本体21Aと同心円状に硬化プラスチック21Bが埋設されている。メダル本体21Aは、例えば全面に外装メッキ処理が施された金属材料からなるものである。硬化プラスチック21Bには、その表面或いはその材料自体に、メダル本体21Aと異なる色合いの着色が施されている。
【0024】
このメダル21を製造するにあたっては、図4(a)に示すように、メダル本体21Aの中心に貫通穴21Cを開ける。このとき、貫通穴21Cの一端と他端の穴径を部分的に大きくしておく。そして、この貫通穴21Cに対して、柱状をなす硬化プラスチック21B(固形材料)を挿入する。このとき、メダル本体21Aの表裏面から、硬化プラスチック21Bの両端が突出する状態にする。
【0025】
次いで、図示せぬプレス成形機により加熱,加圧することにより、図4(b)に示すように硬化プラスチック21Bを成形する。この成形時(加熱加圧時)には、硬化プラスチック21Bの形状が柱状からボビン状に変形することにより、メダル本体21Aの貫通穴21C全体に硬化プラスチック21Bが充填された状態となる。
【0026】
このようにして得られたメダル21にあっては、メダル本体21Aの貫通穴21Cにボビン状の硬化プラスチック21Bが係止された状態となるため、メダル本体21Aからの硬化プラスチック21Bの抜けを確実に防止することができる。また、メダル本体21Aの厚みよりも硬化プラスチック21Bの厚みを若干薄くし、これによってメダル本体21Aの表裏面で硬化プラスチック21Bの各端面を少し凹ませることにより、硬化プラスチック21Bの傷付きを有効に防止することができる。さらに、メダル本体21Aの表裏面に硬化プラスチック21Bが露出することから、これを判別するにあたては、メダル21の向き(表裏)にかかわらず、一つのセンサで判別することが可能となる。また、硬化プラスチック21Bの外径やこれに着色する色のバリエーションを変えることで、より多種類のメダルを判別させることが可能となる。
【0027】
続いて、コントローラ15の制御指令に基づくメダル選別装置の動作につき、図5のフローチャートを参照しつつ説明する。
【0028】
先ず、ディスク部材1に所定枚数の被選別メダルMを投入した状態で、例えば図示せぬ操作パネルに設けられたスタートボタンが押されると、コントローラ15はモータ16を起動(回転駆動)して被選別メダルMの搬送を開始する(ステップS1)。これにより、ディスク部材1に投入された各々の被選別メダルMが、ディスク部材1の回転に伴う遠心力で外側に分散移動されるとともに、囲い部材1Aの途切れ部分でシュートガイド8に当接しかつ該シュートガイド8によってメダル搬送路Rの入口へと導かれる。そして、メダル搬送路Rにおいては、ディスク部材1の回転による遠心力で付与される移動力をもって各々の被選別メダルMが一方向に搬送される。なお、図1においては、指定メダルにM(21)の符号を付し、指定外メダルにM(22)の符号を付してある。
【0029】
次いで、コントローラ15は、同期センサ9から送られるセンサ信号を監視しつつ、同期センサ9によるセンシング位置を被選別メダルMが通過したか否かを判断する(ステップS2)。そして、同期センサ9により被選別メダルMの通過が検知された場合は、メダル選別のための判別処理を行う(ステップS3)。
【0030】
このステップS3における判別処理では、メダル搬送路Rに沿って搬送される被選別メダルMの特徴部を判別センサ10にて検出し、その検出結果に基づいて被選別メダルMが指定メダル(21)か指定外メダル(22)かをコントローラ15が判断する。
【0031】
ここで、被選別メダルMの特徴部として、先の図3(a),(b)に示したように、メダル本体21Aの中心部に着色付きの硬質プラスチック21Bを埋設した構造のものでは、その特徴部に対応した検出信号が判別センサ10から出力される。即ち、判別センサ10として例えば受光素子と発光素子を組み合わせた反射型の光学センサを採用した場合は、発光素子から出射された光がメダル表面で反射した際の戻り光(反射光)を受光素子で受光することにより、判別センサ10の検出信号が被選別メダルMの特徴部に対応したものとなる。
【0032】
さらに詳述すると、メダル搬送路Rの幅方向の中心位置(図1に一点鎖線で示す)で判別センサ10がセンシングを行う場合、被選別メダルMが指定メダル(21)であるとすると、判別センサ10のセンシング位置では被選別メダルMの向き(表裏)にかかわらず、被選別メダルM(21)の硬質プラスチック21B(図3参照)の部分を含んでメダル表面からの反射光量が判別センサ10で検出されることになる。このとき、判別センサ10から得られるセンサ信号(アナログ信号)の波形は、メダル本体21Aと硬質プラスチック21Bとの色の違いに応じた略矩形状の波形となる。
【0033】
そこで、コントローラ15では、例えば、判別センサ10からの信号波形と予め設定された基準波形と比較し、それらの波形又は波形のレベルが互いに一致又は近似したものである場合は被選別メダルMを指定メダル(21)と判別し、それ以外は被選別メダルMを指定外メダル(22)と判別する。なお、メダル判別の基準となる基準波形については、例えば指定メダルM(21)だけをメダル搬送路Rに流し、そのときに得られる判別センサ10のセンサ信号波形を平均したものを用いるようにすればよい。
【0034】
続いて、ステップS3での判別処理において、被選別メダルMが指定メダル(21)であると判別した場合は、ステップS4からステップS5に進み、そこで第1のカウンタ19のカウント値を「+1」インクリメントする。
【0035】
これに対して、被選別メダルMが指定外メダル(22)であると判別した場合は、ステップS4からステップS8に移行し、そこで指定外メダルM(22)を排除するための落下処理を行う。この落下処理では、先ず、指定外メダルと判別された被選別メダルM(22)が判別センサ10のセンシング位置を通過してから所定時間後にロータリソレノイド18をオン(励磁)し、これに伴うロータリソレノイド軸12の回転動作によってシャッター部材13をメダル搬送路Rに進出させる。このとき、上記判別処理において指定外メダルと判別された被選別メダルM(22)はシャッター部材13を通過して一対の第2ガイド部材3A,3Bの間に送り出され、これに続く後続メダルMはシャッター部材13に突き当たって停止させられる。
【0036】
次いで、落下用ソレノイド11をオン(励磁)して第2ガイド部材3Bを図1の左方向に移動させる。そうすると、上記判別処理において指定外メダルと判別された被選別メダルM(22)が、第2ガイド部材3Bの移動に伴うメダル搬送路Rの拡開で自重落下する。このとき、メダル搬送路Rから落下した指定外メダルM(22)については、装置の底部または装置の外部に設置した専用箱に落とし込むようにすると良い。これにより、判別センサ10の検出結果に基づいて指定外メダルと判別された被選別メダルM(22)だけを、メダル搬送路Rから確実に排除することができる。
【0037】
なお、上述の如く指定外メダルM(22)を落下させた後は、落下用ソレノイド11をオフ状態に戻し、これに続いてロータリソレノイド18もオフ状態に戻す。これにより、第2ガイド部材3Bが図1の右方向に移動して元の位置に復帰するとともに、シャッター部材13がメダル搬送路Rから退避するため、それまで停止させられていた後続メダルMの搬送が再開される。
【0038】
続いて、コントローラ15は、第3ガイド部材4の近傍に設けられたパスセンサ14からのセンサ信号を読み取って、パスセンサ14のセンシング位置を被選別メダルMが通過したか否かを判断する(ステップS6)。このとき、被選別メダルMが一対の第2ガイド部材3A,3Bに案内されて第3ガイド部材4のメダル受け面4A上を通過すると、その旨を知らせる検知信号がパスセンサ14から送られる。そこでコントローラ15では、被選別メダルMの通過を知らせる検知信号がパスセンサ14から送られた場合は、第2のカウンタ20のカウント値を「+1」インクリメントしてから上記ステップS2に戻り、上記検知信号がパスセンサ14から送られなかった場合は、第2のカウンタ20のカウント値をインクリメントせずにステップS2に戻る。
【0039】
一方、上記ステップS2において被選別メダルMの通過が同期センサ9で検知されず、かつその状態が予め設定された所定時間を越えて継続された場合、つまり選別対象となる被選別メダルMが無くなった場合は、ステップS9からステップS10に進む。ステップS10では、モータ16の駆動を停止する。さらにステップS11では、第1,第2のカウンタ19,20によるメダル枚数のカウントを終了させる。
【0040】
次いで、ステップS12においては、第1のカウンタ19によるカウント値と第2のカウンタ20によるカウント値の突き合わせ(比較)を行う。ここで、第1のカウンタ19のカウント値は、判別センサ10の検出結果に基づいて被選別メダルが指定メダルであると判別した判別回数を示し、第2のカウンタ20のカウント値は、一対の第2ガイド部材3A,3Bの間を落下せずに搬送されてパスセンサ14のセンシング位置を通過した被選別メダルの通過枚数を示すものである。したがって、第1,第2のカウンタ19,20のカウント値は、互いに同じ値(イコール)にならなければならない。
【0041】
このことから、コントローラ15では、第1,第2のカウンタ19,20のカウント値が互いに同じ値になっていれば、計数OKとして指定メダルの枚数を確定し、それまでにカウントした指定メダルの枚数を、指定外メダルの枚数及び総メダル枚数と一緒に表示パネル等に表示させ(ステップS13)、第1,第2のカウンタ19,20のカウント値に誤差が生じた場合は、計数NGとして指定メダルの枚数を未確定とし、その旨を表示パネル等に表示させる(ステップS14)。なお、上記総メダル枚数については、同期センサ9によって検知された被選別メダルの枚数又は判別センサ10で検出を行った被選別メダルの枚数を図示せぬカウンタによりカウントさせたものを表示させればよい。また、指定外メダルの枚数については、総メダル枚数から指定メダル枚数を減算した値又は判別センサ10による検出結果から被選別メダルが指定外メダルであると判別した回数を表示させればよい。
【0042】
ここで、上述の如く計数NGとなる原因としては、▲1▼第1のセンサ19の誤計数及び計数不能、▲2▼第2のセンサ20の計数不能、▲3▼ロータリソレノイド18の動作タイミングの遅れにより、後続の指定メダルが指定外メダルと一緒に落下したケース、▲4▼落下用ソレノイド11の動作タイミングの遅れにより、指定外メダルが落下せずにパスセンサ14のセンシング位置を通過したケース、などが考えられる。
【0043】
また、それに対する処置として、原因▲1▼の場合は第2のカウンタ20のカウント値をもって指定メダルの枚数を確定しこれを表示させる、原因▲2▼〜▲4▼の場合は第1のカウンタ19のカウント値をもって指定メダルの枚数を確定しこれを表示させる、などが考えられる。また、計数NGとなった場合は、その原因にかかわらず、第1,第2のカウンタ19,20のカウント結果をプリントアウトし、NGの発生回数や詳細な内容を確認できるようにしておくと良い。
【0044】
このように本実施形態に係るメダル選別装置においては、メダル搬送路Rに沿って搬送される被選別メダルMの特徴部を判別センサ10で検出し、この検出結果において被選別メダルMを指定外メダル(22)と判別した場合は、その指定外メダル(22)を落下用ソレノイド11の駆動により落下させる機能を有しているため、特に人手と手間をかけなくても、複数枚の被選別メダルMの中から指定外メダル(22)を排除することができる。
【0045】
また、被選別メダルMを指定外メダル(22)と判別した場合に、シャッター部材13の動作により、指定外メダル(22)に続く後続メダルMを停止させることにより、メダル搬送路Rから指定外メダル(22)だけを確実に落下(排除)させることができる。
【0046】
さらに、第3ガイド部材4のメダル受け面4A上を通過する被選別メダルMをパスセンサ14で検知し、その検知回数(被選別メダルの通過枚数)を第2のカウンタ20でカウントすることから、かかるメダル選別装置をメダル選別機能付きのメダル計数機として提供することができる。また、被選別メダルMを指定メダル(21)と判別した回数を第1のカウンタ19でカウントさせることにより、第1,第2のカウンタ19,20のカウント値を突き合わせて(比較して)、指定メダルの枚数を確定させることができる。
【0047】
なお、本発明に係るメダル選別装置は、単に被選別メダルを指定メダルと指定外メダルに選別すること以外にも、上述の如くカウンタ機能を付加してメダル選別機能付きメダル計数機を構成する場合、或いはスロットマシンなどの遊技台やメダル貸出機、メダル補給装置等に組み込んで、各々の機器にメダル選別機能を持たせることに使用しても好適なものである。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のメダル選別装置によれば、メダル搬送路に沿って搬送される被選別メダルの特徴部を判別手段で検出し、かつその検出結果を基に判別手段が被選別メダルを指定外メダルと判別した場合は、その指定外メダルをメダル排除手段がメダル搬送路から排除する構成となっているため、特に人手と手間をかけなくても、複数枚の被選別メダルの中から指定外メダルだけを排除することができる。これにより、パチンコ店などにおける指定外メダルの不正使用を有効に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るメダル選別装置の要部平面図である。
【図2】本発明の実施形態に係るメダル選別装置の制御系の機能ブロック図である。
【図3】指定メダルに採用して好適なメダル構造を説明する図である。
【図4】図3に示すメダルの製造方法を説明する図である。
【図5】本発明の実施形態に係るメダル選別装置の動作フローチャートである。
【符号の説明】
1…ディスク部材、2A,2B…第1ガイド部材、3A,3B…第2ガイド部材、4…第3ガイド部材、9…同期センサ、10…判別センサ、11…落下用ソレノイド、12…ロータリソレノイド軸、13…シャッター部材、14…パスセンサ、15…コントローラ、16…モータ、18…ロータリソレノイド、19…第1のカウンタ、20…第2のカウンタ、21…指定メダル、22…指定外メダル、M…被選別メダル、R…メダル搬送路
Claims (3)
- メダル搬送路に沿って搬送される被選別メダルの特徴部を検出し、その検出結果に基づいて前記被選別メダルが指定メダルか指定外メダルかを判別する判別手段と、
前記判別手段で指定外メダルと判別された被選別メダルをメダル搬送路から排除するメダル排除手段と、
前記メダル搬送路に対して進退可能なシャッター部材を有し、前記メダル排除手段に至るメダル搬送路の途中で前記シャッター部材の進出により前記被選別メダルを停止可能なストッパー手段と、
前記メダル排除手段及び前記ストッパー手段を含む装置全体の動作を制御するコントローラと、
を備え、
前記コントローラは、前記判別手段が前記指定外メダルと判別した被選別メダルを通過させてから、これに続く後続メダルを前記シャッター部材の進出により停止させ、その状態で、前記通過させた被選別メダルを前記メダル排除手段でメダル搬送路から排除してから、前記シャッター部材の退避により前記後続メダルの搬送を再開するように制御する
ことを特徴とするメダル選別装置。 - 前記メダル排除手段よりもメダル搬送路の下流側で被選別メダルの通過個数をカウントする通過個数カウント手段を具備する
ことを特徴とする請求項1記載のメダル選別装置。 - 前記判別手段において被選別メダルを指定メダルと判別した判別回数をカウントする判別回数カウント手段を有する
ことを特徴とする請求項1又は2記載のメダル選別装置。
Priority Applications (1)
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JP23925699A JP4382205B2 (ja) | 1999-08-26 | 1999-08-26 | メダル選別装置 |
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Publications (2)
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