JP3086150B2 - 硬貨処理機 - Google Patents

硬貨処理機

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JP3086150B2
JP3086150B2 JP07119980A JP11998095A JP3086150B2 JP 3086150 B2 JP3086150 B2 JP 3086150B2 JP 07119980 A JP07119980 A JP 07119980A JP 11998095 A JP11998095 A JP 11998095A JP 3086150 B2 JP3086150 B2 JP 3086150B2
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徳治 清水
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、偽造硬貨、外国硬貨な
どの受け入れ不能な硬貨および硬貨処理機に誤って投入
されたワッシャなどの異物ならびに汚損レベルが所定レ
ベルを越えた汚損硬貨を、硬貨の処理効率を低下させる
ことなく、かつ、確実に、除去し、別個に回収すること
のできる硬貨処理機に関するものである。
【0002】
【従来技術】硬貨包装機などの硬貨処理機においては、
偽造硬貨、外国硬貨などの受け入れ不能な硬貨および硬
貨処理機に誤って投入されたワッシャなどの異物(本明
細書においては、これらを総称して「受け入れ不能硬
貨」という)を除去することが必要不可欠であり、これ
までに、種々の装置が提案されている。特開昭63−2
50792号公報は、硬貨判別手段の下流側の硬貨通路
に、硬貨を停止可能な硬貨停止手段を設けるとともに、
硬貨停止手段の下流側に、開閉可能な硬貨除去孔を設
け、偽造硬貨、外国硬貨などの受け入れ不能硬貨を、判
別手段が検出したときには、硬貨停止手段を硬貨通路内
に突出させて、その硬貨の搬送を停止させ、硬貨除去孔
を開いて、受け入れ不能な硬貨を、硬貨除去孔から除去
することのできる硬貨処理機を提案している。しかしな
がら、この硬貨処理機においては、偽造硬貨、外国硬貨
などの受け入れ不能硬貨を、判別手段が検出したときに
は、硬貨停止手段を硬貨通路内に突出させて、その硬貨
の搬送を停止させることにより、受け入れ不能硬貨を除
去するものであるため、硬貨の処理効率が低下するとい
う問題があった。
【0003】また、特開平2−58193号公報は、硬
貨判別手段の下流側の硬貨通路に、硬貨を停止可能な一
対のストッパ手段を設けるとともに、ストッパ手段の下
流側に、開閉可能な硬貨除去孔を設け、偽造硬貨、外国
硬貨などの受け入れ不能硬貨を、判別手段が検出したと
きには、ストッパ手段を硬貨通路内に突出させて、その
硬貨の後続硬貨の搬送を停止させ、硬貨除去孔を開い
て、受け入れ不能な硬貨を、硬貨除去孔から除去するこ
とのできる硬貨包装機を提案している。しかしながら、
この硬貨包装機においても、偽造硬貨、外国硬貨などの
受け入れ不能硬貨を、判別手段が検出したときには、ス
トッパ手段を硬貨通路内に突出させて、その硬貨の後続
硬貨の搬送を停止させ、硬貨除去孔を開いて、受け入れ
不能な硬貨を、硬貨除去孔から除去するものであるた
め、硬貨の処理効率が低下するという問題があった。更
に、特開平4−77890号公報は、硬貨判別手段の下
流側の硬貨通路に、硬貨通路内に突出可能な突出部材を
設けるとともに、突出部材の下流側に、硬貨除去孔を設
け、偽造硬貨、外国硬貨などの受け入れ不能硬貨を、判
別手段が検出したときには、突出部材を硬貨通路内に突
出させ、その硬貨を硬貨除去孔に導いて、受け入れ不能
な硬貨を、硬貨除去孔内に落下させて、除去することの
できる硬貨選別装置を提案しており、この硬貨選別装置
においては、硬貨の搬送を停止することなく、受け入れ
不能な硬貨を除去することが可能になるという利点があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】硬貨入出金機などの硬
貨処理機においては、汚損レベルが所定レベルを越えた
汚損硬貨が入金された場合、その硬貨を受け入れ可能な
硬貨として、処理する一方で、その硬貨を回収して、出
金には使用しないようにするため、偽造硬貨、外国硬貨
などの受け入れ不能硬貨を除去するだけではなく、汚損
レベルが所定レベルを越えた汚損硬貨をも除去し、回収
することが要求されている。しかしながら、これら従来
の硬貨処理機にあっては、汚損硬貨を、偽造硬貨、外国
硬貨などの受け入れ不能硬貨と別個に回収することがで
きないという問題があった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、偽造硬貨、外国硬貨などの受
け入れ不能な硬貨および汚損レベルが所定レベルを越え
た汚損硬貨を、硬貨の処理効率を低下させることなく、
かつ、確実に、除去し、別個に回収することのできる硬
貨処理機を提供することを目的とするものである。
【0006】
【発明の構成】本発明のかかる目的は、硬貨処理機内に
投入された硬貨を受け入れ、その回転によって生じた遠
心力により、硬貨を一枚づつ、硬貨通路に送り出す回転
円板と、その内壁により硬貨をガイドする基準ガイドレ
ールと、前記硬貨通路を挟んで、前記基準ガイドレール
と対向するように設けられたガイドレールと、硬貨を前
記硬貨通路の表面との間で挟持しつつ、搬送する搬送ベ
ルト手段と、硬貨の光学的性質および磁気的性質を検出
する硬貨検出手段とを備えた硬貨処理機において、前記
硬貨検出手段の下流側の前記硬貨通路に設けられ、前記
基準ガイドレールから前記硬貨通路内に突出可能な第一
突出手段と、該第一突出手段と対をなし、前記ガイドレ
ールから前記硬貨通路内に突出可能な第二突出手段と、
前記第一突出手段および前記第二突出手段の下流側の前
記硬貨通路に形成された硬貨回収口と、ゲート手段によ
り、前記硬貨回収口と選択的に連通可能に設けられた受
け入れ不能硬貨回収通路および汚損硬貨回収通路とを備
え、前記硬貨検出手段が検出した検出データに基づき、
硬貨が受け入れ可能か否かを判別し、硬貨が受け入れ可
能と判定したときは、さらに、硬貨の汚損レベルが所定
レベルを越えているか否かを判別する制御手段であっ
て、前記硬貨検出手段の検出データに基づき、硬貨が受
け入れ可能ではあるが、その汚損レベルが所定レベルを
越えた汚損硬貨と判別したときは、前記第一突出手段を
前記硬貨通路内に突出させて、硬貨を前記硬貨回収口に
導くとともに、前記ゲート手段により、前記硬貨回収口
と前記汚損硬貨回収通路とを連通させて、前記汚損硬貨
を除去、回収し、前記硬貨検出手段の検出データに基づ
き、硬貨が受け入れ不能硬貨であると判別したときは、
前記第一突出手段および前記第二突出手段の一方を前記
硬貨通路内に突出させて、前記受け入れ不能硬貨を前記
硬貨回収口に導くとともに、前記ゲート手段により、前
記硬貨回収口と前記受け入れ不能硬貨回収通路を連通さ
せて、前記受け入れ不能硬貨を除去、回収する制御手段
を備えた硬貨処理機によって達成される。
【0007】本発明の好ましい実施態様においては、さ
らに、硬貨の径、色、表面パターンに関する光学基準デ
ータ、硬貨の磁気的性質に関する磁気基準データおよび
回収すべき汚損硬貨の径、色、表面パターンに関する汚
損硬貨判別用光学基準データを、処理すべき金種毎に記
憶する基準データ記憶手段と、処理すべき硬貨の金種を
設定する金種設定手段を備え、前記硬貨検出手段が、硬
貨の径、色、表面パターンおよび磁気的性質を検出し
て、検出信号を前記制御手段に出力可能で、前記制御手
段が、前記金種設定手段により設定された処理すべき硬
貨の金種にしたがって、前記基準データ記憶手段から、
対応する光学基準データ、磁気基準データおよび汚損硬
貨判別用光学基準データを読み出し、読み出された光学
基準データ、磁気基準データおよび汚損硬貨判別用光学
基準データと、前記硬貨検出手段により検出された光学
検出データおよび磁気基準データとを比較して、前記光
学検出データと前記光学基準データとが実質的に一致し
たと認められ、かつ、前記磁気検出データと前記磁気基
準データとが実質的に一致したと認められたときに、硬
貨が受け入れ可能であると判別し、さらに、前記光学検
出データと汚損硬貨判別用光学基準データとが実質的に
一致していないと認められたときに、硬貨の汚損レベル
が所定レベルを越えた汚損硬貨であると判別し、前記光
学検出データと前記光学基準データとが実質的に一致せ
ず、かつ、前記磁気検出データと前記磁気基準データと
が実質的に一致しないと認められたときに、硬貨が受け
入れ不能硬貨であると判別するように構成されている。
【0008】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記ゲート手段が、通常は、前記硬貨回収口が前記
汚損硬貨回収通路に連通する位置に保持され、前記硬貨
検出手段の検出データに基づき、硬貨が受け入れ不能硬
貨であると判別したときに、前記制御手段が、前記搬送
ベルト手段を停止させるとともに、前記第一突出手段お
よび前記第二突出手段を前記硬貨通路に突出させ、さら
に、前記ゲート手段を駆動して、前記硬貨回収口を前記
受け入れ不能硬貨回収通路に連通させ、しかる後に、前
記第一突出手段および前記第二突出手段の一方を前記硬
貨通路から退避させるとともに、前記搬送ベルト手段を
駆動して、前記受け入れ不能硬貨を前記硬貨回収口に導
き、前記受け入れ不能硬貨回収通路を介して、除去、回
収し、前記硬貨検出手段の検出データに基づき、硬貨が
汚損硬貨であると判別したときには、前記ゲート手段
を、前記硬貨回収口が前記汚損硬貨回収通路に連通する
位置に保持し、前記第一突出手段を前記硬貨通路に突出
させることにより、前記汚損硬貨を、前記硬貨回収口に
導き、前記汚損硬貨回収通路を介して、除去、回収する
ように構成されている。本発明のさらに好ましい実施態
様においては、前記ゲート手段が、通常は、前記硬貨回
収口を前記受け入れ不能硬貨回収通路に連通する位置に
保持され、前記硬貨検出手段の検出データに基づき、硬
貨が受け入れ可能であるが、硬貨の汚損レベルが所定レ
ベルを越えた汚損硬貨であると判別したときに、前記制
御手段が、前記搬送ベルト手段を停止されるとともに、
前記第一突出手段および前記第二突出手段を前記硬貨通
路に突出させ、さらに、前記ゲート手段を駆動して、前
記硬貨回収口を前記汚損硬貨回収通路に連通させ、しか
る後に、前記第二突出手段を前記硬貨通路から退避させ
るとともに、前記搬送ベルト手段を駆動して、前記汚損
硬貨を前記硬貨回収口に導き、前記汚損硬貨回収通路を
介して、除去、回収し、前記硬貨検出手段の検出データ
に基づき、硬貨が受け入れ不能硬貨であると判別したと
きには、前記ゲート手段を、前記硬貨回収口が前記受け
入れ不能硬貨回収通路に連通する位置に保持し、前記第
一突出手段および前記第二突出手段の一方を前記硬貨通
路に突出させることにより、前記受け入れ不能硬貨を、
前記硬貨回収口に導き、前記受け入れ不能硬貨回収通路
を介して、除去、回収するように構成されている。
【0009】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、さらに、汚損硬貨および受け入れ不能硬貨の処理モ
ードを選択可能なモード選択手段を備え、該モード選択
手段により第一モードが選択されたときは、前記制御手
段が、前記ゲート手段を、前記硬貨回収口が前記汚損硬
貨回収通路に連通する位置に保持し、前記硬貨検出手段
の検出データに基づき、硬貨が受け入れ不能硬貨である
と判別したときに、前記搬送ベルト手段を停止させると
ともに、前記第一突出手段および前記第二突出手段を前
記硬貨通路に突出させ、さらに、前記ゲート手段を駆動
して、前記硬貨回収口を前記受け入れ不能硬貨回収通路
に連通させ、しかる後に、前記第一突出手段および前記
第二突出手段の一方を前記硬貨通路から退避させるとと
もに、前記搬送ベルト手段を駆動して、前記受け入れ不
能硬貨を前記硬貨回収口に導き、前記受け入れ不能硬貨
回収通路を介して、除去、回収し、前記硬貨検出手段の
検出データに基づき、硬貨が汚損硬貨であると判別した
ときには、前記ゲート手段を、前記硬貨回収口が前記汚
損硬貨回収通路に連通する位置に保持し、前記第一突出
手段を前記硬貨通路に突出させることにより、前記汚損
硬貨を、前記硬貨回収口に導き、前記汚損硬貨回収通路
を介して、除去、回収し、前記モード選択手段により第
二モードが選択されたときは、前記制御手段が、前記ゲ
ート手段を駆動して、前記硬貨回収口を前記受け入れ不
能硬貨回収通路に連通させ、前記硬貨検出手段の検出デ
ータに基づき、硬貨が受け入れ可能であるが、硬貨の汚
損レベルが所定レベルを越えた汚損硬貨であると判別し
たときに、前記制御手段が、前記搬送ベルト手段を停止
させるとともに、前記第一突出手段および前記第二突出
手段を前記硬貨通路に突出させ、さらに、前記ゲート手
段を駆動して、前記硬貨回収口を前記汚損硬貨回収通路
に連通させ、しかる後に、前記第二突出手段を前記硬貨
通路から退避させるとともに、前記搬送ベルト手段を駆
動して、前記汚損硬貨を前記硬貨回収口に導き、前記汚
損硬貨回収通路を介して、除去、回収し、前記硬貨検出
手段の検出データに基づき、硬貨が受け入れ不能硬貨で
あると判別したときには、前記ゲート手段を、前記硬貨
回収口が前記受け入れ不能硬貨回収通路に連通する位置
に保持し、前記第一突出手段および前記第二突出手段の
一方を前記硬貨通路に突出させることにより、前記受け
入れ不能硬貨を、前記硬貨回収口に導き、前記受け入れ
不能硬貨回収通路を介して、除去、回収するするように
構成されている。
【0010】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記制御手段が、前記硬貨検出手段の検出データに
基づき、硬貨が受け入れ不能硬貨であると判別したとき
に、硬貨の径が、光学基準データの硬貨の径より大きい
ときは、前記制御手段が、前記第一突出手段を前記硬貨
通路内に突出させ、硬貨の径が、基準データの硬貨の径
より小さいときは、前記制御手段が、前記第二突出手段
を前記硬貨通路内に突出させて、受け入れ不能硬貨を、
前記硬貨回収口に導き、除去するように構成されてい
る。本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記
ゲート手段が、通常は、前記硬貨回収口が前記汚損硬貨
回収通路に連通する位置に保持され、前記制御手段が、
前記硬貨検出手段の検出した光学検出データと実質的に
一致する光学基準データが前記基準データ記憶手段に記
憶されていないときは、硬貨を受け入れ不能硬貨と判別
し、前記搬送ベルト手段を停止させるとともに、前記第
一突出手段および前記第二突出手段を前記硬貨通路に突
出させ、さらに、前記ゲート手段によって、前記硬貨回
収口を前記受け入れ不能硬貨回収通路に連通させ、しか
る後に、前記搬送ベルト手段を駆動して、前記受け入れ
不能硬貨の径が、処理すべき最大径の硬貨の径よりも大
きいときは、前記第二突出手段を前記硬貨通路から退避
させて、前記受け入れ不能硬貨を前記硬貨回収口に導
き、前記受け入れ不能硬貨回収通路を介して、除去、回
収し、前記受け入れ不能硬貨の径が、処理すべき最小径
の硬貨の径よりも小さいときは、前記第一突出手段を前
記硬貨通路から退避させて、前記受け入れ不能硬貨を前
記硬貨回収口に導き、前記受け入れ不能硬貨回収通路を
介して、除去、回収し、前記硬貨検出手段の検出した光
学検出データと実質的に一致する光学基準データが前記
基準データ記憶手段に記憶されているときは、前記基準
データ記憶手段に記憶されている前記光学基準データに
対応する磁気基準データを読み出して、前記硬貨検出手
段の検出した磁気検出データと比較し、磁気検出データ
と磁気基準データとが実質的に一致していないときは、
硬貨を受け入れ不能硬貨と判別し、前記搬送ベルト手段
を停止させるとともに、前記第一突出手段および前記第
二突出手段を前記硬貨通路に突出させ、さらに、前記ゲ
ート手段によって、前記硬貨回収口を前記受け入れ不能
硬貨回収通路に連通させ、しかる後に、前記搬送ベルト
手段を駆動するとともに、前記第二突出手段を前記硬貨
通路から退避させて、前記受け入れ不能硬貨を前記硬貨
回収口に導き、前記受け入れ不能硬貨回収通路を介し
て、除去、回収し、前記基準データ記憶手段から読み出
した磁気基準データと前記硬貨検出手段により検出され
た磁気検出データとが実質的に一致しているときは、さ
らに、前記基準データ記憶手段に記憶された汚損硬貨検
出用光学基準データを前記硬貨検出手段によって検出さ
れた光学データと比較して、硬貨が汚損硬貨であるか否
かを判別し、硬貨が汚損硬貨であると判別したときは、
前記第一突出手段を前記硬貨通路内に突出させて、前記
汚損硬貨を前記硬貨回収口に導き、前記汚損硬貨回収通
路を介して、除去、回収するように構成されている。
【0011】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記ゲート手段が、通常は、前記硬貨回収口が前記
受け入れ不能硬貨回収通路に連通する位置に保持され、
前記制御手段が、前記硬貨検出手段の検出した光学検出
データと実質的に一致する光学基準データが前記基準デ
ータ記憶手段に記憶されていないときは、硬貨を受け入
れ不能硬貨と判別し、前記受け入れ不能硬貨の径が、処
理すべき最大径の硬貨の径よりも大きいときは、前記第
一突出手段を前記硬貨通路内に突出させ、前記受け入れ
不能硬貨の径が、処理すべき最小径の硬貨の径よりも小
さいときは、前記第二突出手段を前記硬貨通路内に突出
させて、前記受け入れ不能硬貨を前記硬貨回収口に導
き、前記受け入れ不能硬貨回収通路を介して、除去、回
収し、前記硬貨検出手段の検出した光学検出データと実
質的に一致する光学基準データが前記基準データ記憶手
段に記憶されているときは、前記基準データ記憶手段に
記憶されている前記光学基準データに対応する磁気基準
データを読み出して、前記硬貨検出手段の検出した磁気
検出データと比較し、磁気検出データと磁気基準データ
とが実質的に一致していないときは、硬貨を受け入れ不
能硬貨と判別し、前記第一突出手段を前記硬貨通路内に
突出させて、前記受け入れ不能硬貨を前記硬貨回収口に
導き、前記受け入れ不能硬貨回収通路を介して、除去、
回収し、前記基準データ記憶手段から読み出した磁気基
準データと前記硬貨検出手段により検出された磁気検出
データとが実質的に一致しているときは、さらに、前記
基準データ記憶手段に記憶された汚損硬貨検出用光学基
準データを前記硬貨検出手段によって検出された光学デ
ータと比較して、硬貨が汚損硬貨であるか否かを判別
し、硬貨が汚損硬貨であると判別したときは、前記搬送
ベルト手段を停止させるとともに、前記第一突出手段お
よび前記第二突出手段を前記硬貨通路内に突出させ、さ
らに、前記ゲート手段によって、前記硬貨回収口を前記
汚損硬貨回収通路に連通させ、しかる後に、前記搬送ベ
ルト手段を駆動するとともに、前記第二突出手段を前記
硬貨通路から退避させて、前記汚損硬貨を前記硬貨回収
口に導き、前記汚損硬貨回収通路を介して、除去、回収
するように構成されている。
【0012】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、さらに、汚損硬貨および受け入れ不能硬貨の処理モ
ードを選択可能なモード選択手段を備え、該モード選択
手段により第一モードが選択されたときは、前記制御手
段が、前記ゲート手段を、前記硬貨回収口が前記汚損硬
貨回収通路に連通する位置に保持し、前記硬貨検出手段
の検出した光学検出データと実質的に一致する光学基準
データが前記基準データ記憶手段に記憶されていないと
きは、硬貨を受け入れ不能硬貨と判別し、前記搬送ベル
ト手段を停止させるとともに、前記第一突出手段および
前記第二突出手段を前記硬貨通路に突出させ、さらに、
前記ゲート手段によって、前記硬貨回収口を前記受け入
れ不能硬貨回収通路に連通させ、しかる後に、前記搬送
ベルト手段を駆動して、前記受け入れ不能硬貨の径が、
処理すべき最大径の硬貨の径よりも大きいときは、前記
第二突出手段を前記硬貨通路から退避させて、前記受け
入れ不能硬貨を前記硬貨回収口に導き、前記受け入れ不
能硬貨回収通路を介して、除去、回収し、前記受け入れ
不能硬貨の径が、処理すべき最小径の硬貨の径よりも小
さいときは、前記第一突出手段を前記硬貨通路から退避
させて、前記受け入れ不能硬貨を前記硬貨回収口に導
き、前記受け入れ不能硬貨回収通路を介して、除去、回
収し、前記硬貨検出手段の検出した光学検出データと実
質的に一致する光学基準データが前記基準データ記憶手
段に記憶されているときは、前記基準データ記憶手段に
記憶されている前記光学基準データに対応する磁気基準
データを読み出して、前記硬貨検出手段の検出した磁気
検出データと比較し、磁気検出データと磁気基準データ
とが実質的に一致していないときは、硬貨を受け入れ不
能硬貨と判別し、前記搬送ベルト手段を停止させるとと
もに、前記第一突出手段および前記第二突出手段を前記
硬貨通路に突出させ、さらに、前記ゲート手段によっ
て、前記硬貨回収口を前記受け入れ不能硬貨回収通路に
連通させ、しかる後に、前記搬送ベルト手段を駆動する
とともに、前記第二突出手段を前記硬貨通路から退避さ
せて、前記受け入れ不能硬貨を前記硬貨回収口に導き、
前記受け入れ不能硬貨回収通路を介して、除去、回収
し、前記基準データ記憶手段から読み出した磁気基準デ
ータと前記硬貨検出手段により検出された磁気検出デー
タとが実質的に一致しているときは、さらに、前記基準
データ記憶手段に記憶された汚損硬貨検出用光学基準デ
ータを前記硬貨検出手段によって検出された光学データ
と比較して、硬貨が汚損硬貨であるか否かを判別し、硬
貨が汚損硬貨であると判別したときは、前記第一突出手
段を前記硬貨通路内に突出させて、前記汚損硬貨を前記
硬貨回収口に導き、前記汚損硬貨回収通路を介して、除
去、回収し、前記モード選択手段により第二モードが選
択されたときは、前記制御手段が、前記ゲート手段を、
前記硬貨回収口が前記受け入れ不能硬貨回収通路に連通
する位置に保持し、前記制御手段が、前記硬貨検出手段
の検出した光学検出データと実質的に一致する光学基準
データが前記基準データ記憶手段に記憶されていないと
きは、硬貨を受け入れ不能硬貨と判別し、前記受け入れ
不能硬貨の径が、処理すべき最大径の硬貨の径よりも大
きいときは、前記第一突出手段を前記硬貨通路内に突出
させ、前記受け入れ不能硬貨の径が、処理すべき最小径
の硬貨の径よりも小さいときは、前記第二突出手段を前
記硬貨通路内に突出させて、前記受け入れ不能硬貨を前
記硬貨回収口に導き、前記受け入れ不能硬貨回収通路を
介して、除去、回収し、前記硬貨検出手段の検出した光
学検出データと実質的に一致する光学基準データが前記
基準データ記憶手段に記憶されているときは、前記基準
データ記憶手段に記憶されている前記光学基準データに
対応する磁気基準データを読み出して、前記硬貨検出手
段の検出した磁気検出データと比較し、磁気検出データ
と磁気基準データとが実質的に一致していないときは、
硬貨を受け入れ不能硬貨と判別し、前記第一突出手段を
前記硬貨通路内に突出させて、前記受け入れ不能硬貨を
前記硬貨回収口に導き、前記受け入れ不能硬貨回収通路
を介して、除去、回収し、前記基準データ記憶手段から
読み出した磁気基準データと前記硬貨検出手段により検
出された磁気検出データとが実質的に一致しているとき
は、さらに、前記基準データ記憶手段に記憶された汚損
硬貨検出用光学基準データを前記硬貨検出手段によって
検出された光学データと比較して、硬貨が汚損硬貨であ
るか否かを判別し、硬貨が汚損硬貨であると判別したと
きは、前記搬送ベルト手段を停止させるとともに、前記
第一突出手段および前記第二突出手段を前記硬貨通路内
に突出させ、さらに、前記ゲート手段によって、前記硬
貨回収口を前記汚損硬貨回収通路に連通させ、しかる後
に、前記搬送ベルト手段を駆動するとともに、前記第二
突出手段を前記硬貨通路から退避させて、前記汚損硬貨
を前記硬貨回収口に導き、前記汚損硬貨回収通路を介し
て、除去、回収するように構成されている。
【0013】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、さらに、さらに、硬貨の汚損レベルを設定可能な汚
損レベル設定手段が設けられている。本発明において、
光学検出データと光学基準データとが実質的に一致する
と認められるとは、硬貨検出手段によって検出された光
学検出データの硬貨の径が、対応する光学基準データの
硬貨の径よりも大きいか、等しく、あるいは、小さくて
も、その差が検出誤差範囲内にあり、光学検出データの
硬貨の色に対応する表面反射率が、対応する光学基準デ
ータの硬貨の表面反射率よりも高いか、等しく、あるい
は、低くても、その差が検出誤差範囲内にあり、また、
光学検出データの硬貨の表面パターンと光学基準データ
の表面パターンとの差が、検出誤差範囲がある場合をい
い、磁気検出データと磁気基準データとが実質的に一致
すると認められるとは、その差が検出誤差範囲内にある
ことを意味する。さらに、本発明において、光学検出デ
ータと汚損硬貨判別用光学基準データとが実質的に一致
すると認められるとは、硬貨検出手段によって検出され
た光学検出データの硬貨の径が、汚損光学基準データの
硬貨の径よりも大きいか、等しく、あるいは、小さくて
も、その差が検出誤差範囲内にあり、光学検出データの
硬貨の色に対応する表面反射率が、汚損光学基準データ
の硬貨の表面反射率よりも高いか、等しく、あるいは、
低くても、その差が検出誤差範囲内にあり、また、光学
検出データの硬貨の表面パターンと汚損光学基準データ
の表面パターンとの差が、検出誤差範囲がある場合をい
う。
【0014】
【発明の作用】本発明によれば、制御手段により、硬貨
が受け入れ可能か否かを判別され、硬貨が受け入れ可能
と判定したときは、さらに、硬貨の汚損レベルが所定レ
ベルを越えているか否かが判別される。そして、硬貨検
出手段の検出データに基づき、硬貨が受け入れ可能では
あるが、その汚損レベルが所定レベルを越えた汚損硬貨
と判別したときは、制御手段は、第一突出手段を硬貨通
路内に突出させて、硬貨を硬貨回収口に導くとともに、
ゲート手段により、硬貨回収口と汚損硬貨回収通路とを
連通させて、汚損硬貨を除去、回収し、硬貨検出手段の
検出データに基づき、硬貨が受け入れ不能硬貨であると
判別したときは、第一突出手段および第二突出手段の一
方を硬貨通路内に突出させて、受け入れ不能硬貨を硬貨
回収口に導くとともに、ゲート手段により、硬貨回収口
と受け入れ不能硬貨回収通路を連通させて、受け入れ不
能硬貨を除去、回収するようにしているので、汚損硬貨
と受け入れ不能硬貨とを、別個に回収することが可能と
なる。
【0015】
【実施例】以下、添付図面に基づいて、本発明の実施例
につき、詳細に説明をする。図1は、本発明の実施例に
かかる硬貨処理機の略平面図であり、図2は、図1の略
左側面図である。図1及び図2において、本発明の実施
例にかかる硬貨処理機は、硬貨処理機内に投入された硬
貨Cを、硬貨搬送手段(図示せず)を介して、その表面
上で受け取る回転円板1に接続された硬貨通路2を有し
ており、硬貨通路2は、硬貨Cを、その硬貨通路2側の
内壁に沿ってガイドする基準ガイドレール3と、基準ガ
イドレール3に対向して配置されたガイドレール4を備
え、回転円板1との接続部の近傍には、硬貨Cの径、
色、表面パターンを光学的に検出するとともに、硬貨C
の材質を磁気的に検出するセンサ5を備えている。セン
サ5は、硬貨通路2内を搬送される硬貨に光を照射する
発光素子(図示せず)と、硬貨Cにより反射された反射
光を受光する受光素子(図示せず)を備えており、硬貨
Cからの反射光に基づいて、硬貨Cの径、色、表面パタ
ーンを検出するように構成されている。さらに、硬貨通
路2には、プーリ6aおよびプーリ6bに懸架され、硬
貨Cを、硬貨通路2の表面との間に挟持して、搬送する
第一搬送ベルト8と、プーリ7およびプーリ(図示せ
ず)に懸架され、硬貨Cを、硬貨通路2の表面との間に
挟持して、第一搬送ベルト8より高速で搬送する第二搬
送ベルト9が設けられており、第二搬送ベルト9の下方
の硬貨通路2には、受け入れ不能な硬貨Cおよび汚損レ
ベルが所定レベルを越える汚損硬貨が落下可能な硬貨回
収口10が形成されている。硬貨回収口10の直上流側
の硬貨通路2には、硬貨Cの通過を検出するセンサ11
が設けられ、硬貨回収口10の直下流側の硬貨通路2に
は、その上を通過した硬貨Cの枚数を計数するセンサ1
2が設けられている。第一搬送ベルト8が懸架されてい
るプーリ6bと、搬送ベルト9が懸架されているプーリ
7とは一体に形成されるとともに、プーリ6bの径は、
プーリ7の径に比して、小さく形成されており、その結
果、第二搬送ベルト9の駆動速度は、第一搬送ベルト8
よりも大きくなり、第二搬送ベルト9によって、硬貨C
の搬送速度が加速され、硬貨通路2内を、連続して送ら
れる硬貨Cの間の間隔が大きくされて、受け入れ可能な
硬貨Cおよび汚損硬貨Cの処理を確実におこなわれるよ
うになっている。
【0016】図1において、参照番号13は、二枚以上
の硬貨Cが、同時に、回転円板1から硬貨通路2に送り
出されるの防止するため、処理すべき硬貨の厚みに応じ
て、回転円板1の表面との間隙を設定する間隙設定部材
であり、参照番号14は、第一搬送ベルト8および第二
搬送ベルト9を、硬貨通路2の表面に押圧する押さえロ
ーラである。図3は、第一搬送ベルト8および第二搬送
ベルト9を取り去った硬貨処理機の略平面図である。図
3に示されるように、基準ガイドレール3は、硬貨C
が、確実に、その硬貨通路2側の内壁に沿ってガイドさ
れるように、第一搬送ベルトル8の長手方向に対して、
その側面が傾きを有するように形成された斜壁部分15
を有しており、ガイドレール4もまた、基準ガイドレー
ル3との間隔が一定になるように、第一搬送ベルト8の
長手方向に対して、その内壁が傾きを有するように形成
された斜壁部分を有している。センサ11の直下流側の
硬貨回収口10の上流端部に対応する基準ガイドレール
3の部分には、切欠き部16が形成され、切欠き部16
内には、四分円状の断面を有する第一突出部材17が設
けられている。また、ガイドレール4は、センサ11に
対応する部分で終端しており、間隙18を介して、ガイ
ドレール19が、その硬貨通路2側の側面が、ガイドレ
ール4の硬貨通路2側の側面と滑らかに連なるように、
硬貨通路2の下流側に設けられている。ガイドレール4
とガイドレール19との間の間隙18には、第一突出部
材17と対をなすように、円弧状の側面と平面状の側面
とを有する第二突出部材20が設けられている。
【0017】第一突出部材17は、その平面状の側面
が、基準ガイドレール3の内壁と滑らかに連なる図1に
示される退避位置と、その円形壁面が、硬貨通路2内に
突出した突出位置との間で、第一ソレノイド(図示せ
ず)により、90度の範囲で、回動可能に構成され、第
二突出部材20は、その平面状の側面がガイドレール4
の内壁と滑らかに連なる図1に示される退避位置と、そ
の円弧状の側面が、硬貨通路2内に突出した突出位置と
の間で、第二ソレノイド(図示せず)により、90度の
範囲で、回動可能に構成されている。図4は、基準ガイ
ドレール3、ガイドレール4、硬貨回収口10、切欠き
部16、間隙18ならびに突出位置にある第一突出部材
17および第二突出部材20の位置関係を示す略平面図
である。図4において、突出位置にある第一突出部材1
7の先端部と第二突出部材20の先端部との間隔Dは、
処理すべき最小径の硬貨Cの径未満に設定されており、
突出位置にある第一突出部材17の先端部と基準ガイド
レール3の内壁との距離L1は、基準ガイドレール3の
内壁と硬貨回収口10の基準ガイドレール3側の縁部と
の距離L2よりも大きくなるように設定されている。ま
た、基準ガイドレール3の内壁と硬貨回収口10のガイ
ドレール4側の縁部との距離L3は、処理すべき最小径
の硬貨Cの径よりもわずかに小さく、硬貨回収口10の
硬貨搬送方向に垂直な方向の幅Wは、処理すべき最大径
の硬貨Cの径の1/2より、所定の値だけ、大きな値に
設定されている。
【0018】図5および図6は、硬貨回収口10の略縦
断面図である。図5および図6において、硬貨回収口1
0には、硬貨Cの搬送方向に対して、斜め下方に向かう
ように形成された硬貨回収通路25が接続されており、
硬貨回収通路25は、汚損レベルが所定レベルを越えた
汚損硬貨を回収する汚損硬貨回収通路26と偽造硬貨、
外国硬貨などの受け入れ不能硬貨を回収する受け入れ不
能硬貨回収通路27とに分岐されており、分岐部には、
ゲート28が設けられている。汚損硬貨回収通路26の
下端は、第一回収ボックス(図示せず)に接続され、受
け入れ不能硬貨回収通路27の下端は、第二回収ボック
ス(図示せず)に接続されている。また、ゲート28
は、第三ソレノイド(図示せず)により、汚損硬貨回収
通路26と受け入れ不能硬貨回収通路27を分ける壁部
の上端部をまわりに揺動可能で、硬貨回収通路25を、
図5に示されるように、汚損硬貨回収通路26に連通さ
せ、あるいは、図6に示されるように、受け入れ不能硬
貨回収通路27に、選択的に連通可能に構成されてい
る。第三ソレノイドに駆動信号が出力されない場合に
は、ゲート28は、図5に示される位置に保持され、硬
貨回収通路25は汚損硬貨回収通路26に連通してい
る。
【0019】図7は、本発明の実施例にかかる硬貨処理
機の入力系、検出系、駆動系、制御系および出力系のブ
ロックダイアグラムである。図7において、硬貨処理機
の入力系は、処理すべき硬貨の金種を入力する金種設定
手段30、硬貨の処理モードを選択するモード選択手段
31、回収すべき硬貨Cの汚損レベルを設定する汚損レ
ベル設定手段32および硬貨Cの処理を開始させるスタ
ート手段33を備えており、検出系は、光学的に硬貨C
の径、色、表面パターンを検出するとともに、磁気的に
硬貨Cの材質を検出するセンサ5、硬貨Cの通過を検出
するセンサ11および通過した硬貨Cの枚数を計数する
センサ12を備えている。また、硬貨処理機の駆動系
は、回転円板1を回転あるいは停止させる回転円板駆動
手段34と、第一搬送ベルト8および第二搬送ベルト9
を駆動させる搬送ベルト駆動手段35と、第一突出手段
17を、退避位置と突出位置との間で回動させる第一ソ
レノイド36と、第二突出手段20を、退避位置と突出
位置との間で回動させる第二ソレノイド37と、ゲート
28を揺動させる第三ソレノイド38と、間隙設定部材
13を鉛直方向に移動させて、回転円板1の表面との間
隙を調整する間隙調整手段39を備えている。また、硬
貨処理機の制御系は、コントロールユニット40および
処理すべき硬貨Cの径、色および表面パターンに関する
光学基準データ、磁気的な性質に関する磁気基準データ
ならびに硬貨Cの径、色および表面パターンに関する汚
損硬貨判別用光学基準データを記憶する基準データ記憶
手段41を備えている。ここに、光学基準データおよび
磁気基準データは、硬貨Cが受け入れ可能か否かを判別
するこめのものであり、汚損硬貨判別用光学基準データ
は、受け入れ可能な硬貨Cの汚損レベルが所定レベルを
越えているか否かを判別し、汚損硬貨を判別するもので
ある。硬貨Cが使用されると、磨滅により径がわずかに
小さくなったり、色が変化して、表面反射率が低下した
り、あるいは、磨滅によって表面の凹凸が少なくなっ
て、表面パターンが変化するため、硬貨Cの径、色、表
面パターンについての光学検出データは変化する。した
がって、使用された硬貨Cの光学基準データは、使用さ
れていない硬貨Cに基づき生成された光学基準データと
は一致しないのが通例であるから、汚損レベルが所定レ
ベルを越えた汚損硬貨Cを判別し、受け入れ不能硬貨C
とは別個に回収するためには、基準データ記憶手段41
が、使用されていない硬貨Cに基づき生成された光学基
準データの他に、汚損硬貨Cを判別するための汚損硬貨
判別用光学基準データを記憶していることが必要であ
る。
【0020】操作者は、モード選択手段31を用いて、
硬貨の処理モードを選択することができる。本実施例に
おいては、モード選択手段31は、処理すべき硬貨の中
に、汚損レベルが所定レベルを越えた汚損硬貨が多い場
合に好ましく選択される第一モードと、処理すべき硬貨
の中に、外国硬貨などの受け入れ不能硬貨が多い場合に
好ましく選択される第二モードとを、選択することがで
きるように構成されている。また、操作者は、汚損レベ
ル設定手段32を用いて、回収すべき汚損硬貨の汚損レ
ベルを設定することができる。本実施例においては、あ
らかじめ定めた数種の汚損レベルの中から、操作者が、
回収すべき汚損硬貨の汚損レベルを選択し、設定するこ
とができるように構成されている。したがって、基準デ
ータ記憶手段41には、操作者が選択し得る汚損レベル
に対応した数種の汚損硬貨判別用光学基準データを金種
毎に記憶している。コントロールユニット40は、金種
設定手段30から入力された金種設定信号および汚損レ
ベル設定手段32から入力された汚損レベル設定信号に
基づき、基準データ記憶手段41から、所定の金種の光
学基準データ、磁気基準データおよび汚損硬貨判別用光
学基準データを読み取るとともに、センサ5から入力さ
れた検出信号に基づき、光学検出データおよび磁気検出
データと、光学基準データ、汚損硬貨判別用光学基準デ
ータおよび磁気基準データとを比較して、その硬貨Cが
受け入れ可能か否かおよび汚損レベルが所定レベルを越
えているか否かを判別するように構成されており、この
判別結果、モード選択手段31から入力されたモード選
択信号および汚損レベル設定手段32から入力された汚
損レベル設定信号に基づき、第一ソレノイド36および
/または第二ソレノイド37ならびに第三ソレノイド3
8に駆動信号または逆駆動信号を出力可能に構成されて
いる。さらに、コントロールユニット40は、金種設定
手段30から入力された金種設定信号に基づき、間隙調
整手段39に間隙調整信号を出力して、処理すべき硬貨
Cの金種に応じて、間隙設定部材13を鉛直方向に移動
させ、回転円板1の表面との間隙を調整して、スタート
手段33から入力されたスタート信号あるいは硬貨Cの
判別結果にしたがって、回転円板駆動手段34に、駆動
信号、停止信号あるいは逆駆動信号を出力するととも
に、搬送ベルト駆動手段35に、駆動信号、停止信号あ
るいは逆駆動信号を出力可能に構成されている。さら
に、硬貨処理機の出力系は、硬貨処理の結果を表示する
表示手段45を備えており、コントロールユニット40
は、必要に応じて、表示信号を表示手段45に出力し
て、表示手段45に硬貨処理の結果を表示させるように
なっている。ここに、コントロールユニット40は、金
種設定手段30から入力された金種設定信号および汚損
レベル設定手段32から入力された汚損レベル設定信号
に基づき、基準データ記憶手段41に記憶された各金種
の硬貨Cの基準データの中から、対応する光学基準デー
タおよび磁気基準データならびに汚損硬貨判別用光学基
準データを読み出すように構成されている。
【0021】以上のように構成された本発明の実施例に
かかる硬貨処理機は、以下のようにして、汚損硬貨Cお
よび受け入れ不能な硬貨Cを検出し、硬貨回収口10か
ら、硬貨回収通路25および汚損硬貨回収通路26ある
いは受け入れ不能硬貨回収通路27内を落下させて、第
一回収ボックス(図示せず)あるいは第二回収ボックス
(図示せず)内に回収する。硬貨Cの処理を開始するに
あたり、まず、操作者によって、処理すべき硬貨Cの金
種を設定する金種設定手段30、モード選択手段31、
汚損レベル設定手段32およびスタート手段33が操作
される。モード選択手段31は、モード選択信号、すな
わち、操作者が第一モードを選択したかあるいは第二モ
ードを選択したかを、コントロールユニット40に出力
する。以下においては、処理すべき硬貨の中に、汚損硬
貨が多く含まれている場合に好ましく選択される第一モ
ードが選択された場合につき、説明を加える。また、汚
損レベル設定手段32は、操作者により設定された回収
すべき汚損硬貨の汚損レベルを示す汚損レベル設定信号
を、コントロールユニット40に出力する。さらに、ス
タート手段33はスタート信号をコントロールユニット
40に出力する。
【0022】コントロールユニット40は、モード選択
手段31から、第一モードを選択した旨のモード選択信
号が入力された場合には、第三ソレノイド38に駆動信
号を出力せず、図5に示されるように、硬貨回収通路2
5と汚損硬貨回収通路26とが連通した状態に、ゲート
28を保持する。コントロールユニット40は、スター
ト手段33からスタート信号が入力されると、回転円板
駆動手段34に、駆動信号を出力して、回転円板1を回
転させるとともに、搬送ベルト駆動手段35に、駆動信
号を出力して、第一搬送ベルト8および第二搬送ベルト
9を駆動させる。また、金種設定手段30は、金種設定
信号を、コントロールユニット40に出力し、コントロ
ールユニット40は、入力された金種設定信号に基づい
て、間隙調整手段39に間隙調整信号を出力して、間隙
設定部材13を鉛直方向に移動させ、回転円板1の表面
との間隙が、処理すべき金種の硬貨Cの厚み以上で、厚
みの二倍未満になるように調整するとともに、基準デー
タ記憶手段41から、金種設定手段30によって設定さ
れた処理すべき硬貨Cの径、色、表面パターンに関する
光学基準データおよび磁気的な性質に関する磁気基準デ
ータを読み出す。同時に、コントロールユニット40
は、汚損レベル設定手段32から入力された汚損レベル
設定信号に基づき、対応する汚損レベルの汚損硬貨判別
用光学基準データを読み出す。
【0023】他方、硬貨投入部(図示せず)から、硬貨
処理機に投入された硬貨Cは、硬貨搬送手段(図示せ
ず)により、回転円板1上に送られ、回転円板1の回転
によって生じた遠心力により、硬貨通路2に送られる。
この際、回転円板1の表面との間隙が、処理すべき金種
の硬貨Cの厚み以上で、厚みの二倍未満になるように、
間隙設定部材13を鉛直方向の位置が調整されているた
め、硬貨Cは、一枚づつ硬貨通路2に送られ、二枚送り
が防止される。硬貨通路2に送られた硬貨Cは、センサ
5により、その径、色、表面パターンおよび磁気的な性
質が検出され、センサ5から、検出信号が、コントロー
ルユニット40に出力される。コントロールユニット4
0は、センサ5から入力された検出信号に基づいて、硬
貨Cの径、色、表面パターンに関する光学検出データお
よび硬貨Cの磁気的な性質に関する磁気検出データを、
基準データ記憶手段41から読み出した光学基準データ
および磁気基準データとを比較する。その結果、硬貨C
の径、色、表面パターンに関する光学検出データと光学
基準データとが実質的に一致すると認められ、かつ、硬
貨Cの磁気的な性質に関する磁気検出データと磁気基準
データとが実質的に一致すると認められるときは、その
硬貨Cは、金種設定手段30により設定された受け入れ
可能な硬貨Cであると判定される。
【0024】硬貨Cが、受け入れ可能な硬貨であると判
定すると、さらに、コントロールユニット40は、硬貨
Cの光学検出データと、基準データ記憶手段41から読
み出した汚損硬貨判別用光学基準データとを比較して、
硬貨Cが汚損硬貨か否かを判定する。その結果、硬貨C
が汚損硬貨ではないと判定したときは、コントロールユ
ニット40は、その硬貨Cの枚数を記憶するのみで、何
の信号も出力しない。したがって、第一突出部材17も
第二突出部材20も、退避位置に保持され、図8に示さ
れるように、その硬貨Cは、基準ガイドレール3の斜壁
部分15により、基準ガイドレール3の内壁に沿わさ
れ、基準ガイドレール3の内壁によってガイドされて、
センサ11および硬貨回収口10を通過し、センサ12
により、その枚数が計数されて、硬貨通路2内を下流側
に送られる。これに対して、硬貨Cの光学検出データと
光学基準データとが実質的に一致すると認められず、か
つ、硬貨Cの磁気検出データと磁気基準データとが実質
的に一致するとは認められないときは、その硬貨Cは、
偽造硬貨や外国硬貨などの受け入れ不能な硬貨Cと考え
られるから、コントロールユニット40は、これを除去
する必要があると判定して、第一ソレノイド36、第二
ソレノイド37および第三ソレノイド38に駆動信号を
出力するとともに、回転円板駆動手段34および搬送ベ
ルト駆動手段35に停止信号を出力する。
【0025】その結果、第一突出手段17および第二突
出手段20が、それぞれ、退避位置から、その先端部が
硬貨通路2内に突出する突出位置に回動され、受け入れ
不能な硬貨Cが硬貨通路2の下流側へ搬送されること
が、第一突出手段17および第二突出手段20により防
止されるとともに、ゲート28が、硬貨回収通路25と
汚損硬貨回収通路26とを連通させている図5の位置か
ら、硬貨回収通路25と受け入れ不能硬貨回収通路27
とを連通させる図6の位置に、揺動される。図9は、第
一突出手段17および第二突出手段20が、それぞれ、
突出位置に回動され、受け入れ不能な硬貨Cの搬送が防
止された状態を示している。同時に、コントロールユニ
ット40は、さらに、光学検出データに基づき、検出さ
れた受け入れ不能硬貨Cの径が、光学基準データの径よ
りも大きいか否かを判定する。そして、第三ソレノイド
38によって、ゲート28が図6に示される位置に揺動
された後、コントロールユニット40は、回転円板駆動
手段34および搬送ベルト駆動手段35に駆動信号を出
力して、回転円板1の回転および搬送ベルト8の駆動を
再開させるとともに、受け入れ不能硬貨Cの径が、光学
基準データの径よりも大きいと判定したときは、第二ソ
レノイド37に逆駆動信号を出力し、第二突出手段20
を、その先端部が硬貨通路2内に突出した突出位置か
ら、退避位置に回動させる。光学基準データの径よりも
径の大きい受け入れ不能硬貨Cは、基準ガイドレール3
の斜壁部分15により、基準ガイドレール3の内壁に沿
わされ、基準ガイドレール3の内壁によりガイドされ
て、硬貨通路2内を搬送されるから、図10に示される
ように、除去されるべき受け入れ不能硬貨Cは、突出位
置に保持された第一突出手段17の円形の壁に衝突し
て、ガイドレール4に向けて押されて、基準ガイドレー
ル3の内壁によってガイドされない状態となって、硬貨
通路2内を下流側に送られる。ここに、硬貨回収口10
の硬貨搬送方向に垂直な方向の幅Wは、処理すべき最大
径の硬貨Cの径の1/2よりも、所定の値だけ、大きな
値に設定されているから、受け入れ不能硬貨Cの一方の
縁部が、硬貨通路2により支持されなくなるとともに、
その面積の1/2以上が、硬貨通路2によって支持され
なくなるため、受け入れ不能硬貨Cは、硬貨回収口10
内に落下する。
【0026】この際、ゲート28は、硬貨回収通路25
が受け入れ不能硬貨回収通路27に連通する図6に示さ
れる位置に、揺動されているため、硬貨回収口10内に
落下した受け入れ不能硬貨Cは、硬貨回収通路25およ
び受け入れ不能硬貨回収通路27を経て、第二回収ボッ
クス(図示せず)内に除去され、回収される。他方、受
け入れ不能硬貨Cの径が、基準データの径よりも小さい
と判定したときは、コントロールユニット40は、第一
ソレノイド36に、逆駆動信号を出力し、第一突出手段
17を、その先端部が硬貨通路2内に突出した突出位置
から、退避位置に回動させる。受け入れ不能硬貨Cの径
が、光学基準データの径よりも小さい場合には、その受
け入れ不能硬貨Cは、基準ガイドレール3の内壁により
ガイドされずに、硬貨Cと硬貨Cとの間に挟まれて、図
11に示されるように、硬貨通路2の中央部を搬送さ
れ、したがって、センサ11上を、受け入れ不能硬貨C
が通過しないことがあり得るので、コントロールユニッ
ト40は、センサ5からの検出信号に基づいて、受け入
れ不能硬貨Cに先行する硬貨Cがセンサ11により検出
されてから所定時間が経過した後に、回転円板1の回転
および搬送ベルト8の駆動を再開するとともに、第一突
出手段17のみを退避位置に回動させて、第二突出手段
20を突出位置に保持する。その結果、図12に示され
るように、受け入れ不能硬貨Cは、第二突出手段20の
円弧状の側面に衝突して、硬貨回収口10に向けて送ら
れ、硬貨回収口10内に落下して、硬貨回収通路25お
よび受け入れ不能硬貨回収通路27を経て、第二回収ボ
ックス(図示せず)内に除去され、回収される。なお、
光学基準データの径よりも小さい受け入れ不能硬貨C
が、基準ガイドレール3の内壁に沿って、搬送されて来
た場合には、第二突出手段20の円弧状の側面に衝突す
ることなく、硬貨回収口10内に落下して、硬貨回収通
路25および受け入れ不能硬貨回収通路27を経て、第
二回収ボックス内に回収される。
【0027】これに対して、硬貨Cは受け入れ可能な硬
貨であるが、硬貨Cの光学検出データと汚損硬貨判別用
光学基準データとを比較した結果、硬貨Cの汚損レベル
が、汚損レベル設定手段32により設定された汚損レベ
ルを越えていると判定されたときは、その硬貨Cは入金
硬貨として処理されるが、出金のためには使用できない
から、受け入れ不能な硬貨とは別個に回収する必要があ
る。しかるに、汚損硬貨Cの径は、金種設定手段30に
より設定された金種の硬貨Cの径と大きな差はないか
ら、コントロールユニット40は、検出された汚損硬貨
Cの径が、光学基準データの径よりも大きいか否かを判
定して、第一突出手段17および第二突出手段20のい
ずれかにより、汚損硬貨Cを、硬貨回収口10に導くか
を判定する必要はない。そこで、コントロールユニット
40は、第一ソレノイド36に駆動信号を出力して、第
一突出手段17を、退避位置から、その先端部が硬貨通
路2内に突出した突出位置に回動させる。前述のよう
に、光学基準データの径よりも径の大きい汚損硬貨C
は、基準ガイドレール3の斜壁部分15により、基準ガ
イドレール3の内壁に沿わされ、基準ガイドレール3の
内壁によってガイドされて、硬貨通路2内を搬送される
から、図10に示されるように、除去されるべき汚損硬
貨Cは、突出位置に回動された第一突出手段17の円形
の壁に衝突して、ガイドレール4に向けて押されて、基
準ガイドレール3の内壁によってガイドされない状態と
なって、硬貨通路2内を下流側に送られる。ここに、硬
貨回収口10の硬貨搬送方向に垂直な方向の幅Wは、処
理すべき最大径の硬貨Cの径の1/2よりも、所定の値
だけ、大きな値に設定されているから、汚損硬貨Cの一
方の縁部が、硬貨通路2により支持されなくなるととも
に、その面積の1/2以上が、硬貨通路2によって支持
されなくなるため、受け入れ不能硬貨Cは、硬貨回収口
10内に落下する。
【0028】この際、コントロールユニット40は、第
三ソレノイド38に駆動信号を出力せず、したがって、
ゲート28は、硬貨回収通路25が汚損硬貨回収通路2
6に連通する図5に示される位置に保持されているた
め、硬貨回収口10内に落下した汚損硬貨Cは、硬貨回
収通路25および汚損硬貨回収通路26を経て、第一回
収ボックス(図示せず)内に除去され、回収される。こ
れに対して、硬貨Cの光学検出データと光学基準データ
とは実質的に一致すると認められるが、硬貨Cの磁気検
出データと磁気基準データとは実質的に一致しないと認
められるとき、あるいは、硬貨Cの磁気検出データと磁
気基準データとは実質的に一致すると認められるが、硬
貨Cの光学検出データと光学基準データとは実質的に一
致しないと認められるときには、センサ5にゴミなどが
付着したために、正確な検出がなされなかった可能性が
あるから、この硬貨Cを、受け入れ不能な硬貨Cとして
除去してしまうことは、硬貨処理機の処理効率を低下さ
せることになり、他方、この硬貨Cを、受け入れ可能な
硬貨Cとして処理することは、受け入れ不能な硬貨を、
確実に除去し得なくなるおそれがある。そこで、本実施
例においては、かかる場合には、センサ5による判別結
果の信頼性が低く、再度、センサ5により判別する必要
があると判定して、コントロールユニット40は、第一
ソレノイド36および第二ソレノイド37に、駆動信号
を出力し、第一突出手段17および第二突出手段20を
ともに、退避位置から、硬貨通路2内に突出した突出位
置に回動させる。ここに、突出位置にある第一突出部材
17の先端部と第二突出部材20の先端部との間隔D
は、処理すべき最小径の硬貨Cの径未満に設定されてい
るため、この硬貨Cは、図9に示されるように、第一突
出手段17および第二突出手段20により停止させられ
る。同時に、コントロールユニット40は、搬送ベルト
駆動手段35に停止信号を出力して、第一搬送ベルト8
および第二搬送ベルト9を停止させるとともに、回転円
板駆動手段34に、停止信号を出力して、回転円板1の
回転を停止させる。次いで、コントロールユニット40
は、搬送ベルト駆動手段35に逆駆動信号を出力すると
ともに、回転円板駆動手段33に逆駆動信号を出力し
て、第一搬送ベルト8および第二搬送ベルト9を逆方向
に駆動させるとともに、回転円板1を逆方向に回転さ
せ、第一突出手段17および第二突出手段20によって
搬送が停止された硬貨Cを、回転円板1上に送り返す。
その後、コントロールユニット40は、回転円板駆動手
段34および搬送ベルト駆動手段35に停止信号を出力
し、さらに、これらに駆動信号を出力して、回転円板1
上の硬貨Cを、再び、硬貨通路2内に送り出す。硬貨通
路2内に送り出された硬貨Cは、センサ5によって、硬
貨Cの径および磁気的性質が検出され、上述したのと同
様にして、硬貨通路2内をさらに下流側に送られ、ある
いは、硬貨回収口10内に落下して、除去され、あるい
は、回転円板1上に送り返される。ここに、再度、セン
サ5により、径、色、表面パターンおよび磁気的性質が
検出されてもなお、硬貨Cの光学検出データと光学基準
データとは実質的に一致すると認められるが、硬貨Cの
磁気検出データと磁気基準データとは実質的に一致しな
いと認められる場合あるいは硬貨Cの磁気検出データと
磁気基準データと実質的に一致すると認められるが、硬
貨Cの光学検出データと光学基準データと実質的に一致
しないと認められる場合が生じ得、かかる場合には、そ
の硬貨Cは、さらに、回転円板1上に送り返されること
になるが、一般に、センサ5に付着したゴミなどは、硬
貨Cが通過することにより、除去されることが多く、再
度、センサ5によって検出がなされたときには、硬貨C
の光学検出データと光学基準データとが実質的に一致す
ると認められるようになり、かつ、硬貨Cの磁気検出デ
ータと磁気基準データとが実質的に一致すると認められ
るようになるのが通常であり、三度以上にわたって、硬
貨Cが回転円板1上に送り返されることは稀である。
【0029】以上、モード選択手段31により、処理す
べき硬貨の中に、汚損レベルが所定レベルを越えた汚損
硬貨が多い場合に好ましく選択される第一モードが選択
された場合における硬貨処理機の動作につき、説明を加
えたが、モード選択手段31によって、第二モードが選
択され、モード選択信号が入力された場合には、コント
ロールユニット40は、まず、第三ソレノイドに駆動を
出力して、硬貨回収通路25と受け入れ不能硬貨回収通
路27とが連通するように、ゲート28を揺動させる。
センサ5により、受け入れ不能硬貨Cが検出されたとき
は、コントロールユニット40は、第一モードが選択さ
れた場合において、汚損硬貨Cが検出されたときと同様
に、受け入れ不能硬貨Cの径に応じて、第一突出手段1
7あるいは第二突出手段20を選択的に硬貨通路2内に
突出させて、受け入れ不能硬貨Cを、硬貨回収口10、
硬貨回収通路25および受け入れ不能硬貨回収通路27
を介して、第二回収ボックス(図示せず)に回収する。
他方、汚損硬貨Cが検出されたときには、第一モードが
選択された場合において、受け入れ不能硬貨Cが検出さ
れたときと同様に、コントロールユニット40は、第一
突出手段17および第二突出手段20を硬貨通路2内に
突出させて、汚損硬貨Cを停止させるとともに、第三ソ
レノイド38に逆駆動信号を出力して、硬貨回収通路2
5と汚損硬貨回収通路26とが連通するように、ゲート
28を揺動させた後、汚損硬貨Cを、硬貨回収口10、
硬貨回収通路25および汚損硬貨回収通路26を介し
て、第一回収ボックス(図示せず)内に回収する。
【0030】本実施例によれば、ゲート28を切り換え
るのみで、入金硬貨として計数はするが、出金のために
は使用できない汚損硬貨を、受け入れ不能硬貨とは別個
に回収することが可能になる。また、硬貨Cの搬送は、
ゲート28を切り換えるのに要するごく短い時間だけ、
停止されるだけであるから、硬貨Cの処理効率を低下す
ることなく、汚損硬貨および受け入れ不能硬貨を、別個
に回収することができる。さらに、モード選択手段31
により、処理すべき硬貨に応じて、硬貨Cの搬送を停止
することなく、汚損硬貨を回収するか、あるいは、受け
入れ不能硬貨を回収するかを選択することができるか
ら、汚損硬貨が多く含まれていると予想される場合に
は、第一モードを選択することにより、また、外国硬貨
などの受け入れ不能硬貨が多く含まれていると予想され
る場合には、第二モードを選択することによって、効率
的に、硬貨の処理をおこなうことが可能になる。また、
センサ5による検出データによっては、受け入れ可能か
否かが必ずしも明らかでない硬貨Cは、再度、センサ5
により、径、色、表面パターンおよび磁気的性質が検出
されて、受け入れ可能か否かが判別されるから、このよ
うな硬貨Cを、ただちに受け入れ不能と判定して、処理
することによって生ずる硬貨処理機の処理効率の低下を
防止することが可能となるとともに、このような硬貨C
を、ただちに受け入れ可能と判定して、処理することに
よって生ずる受け入れ不能な硬貨の除去精度の低下を防
止することが可能となる。
【0031】図13は、本発明の別の実施例にかかる硬
貨処理機の入力系、検出系、駆動系、制御系および出力
系のブロックダイアグラムである。本実施例における硬
貨処理機は、特定の金種を指定して、その金種の硬貨を
処理するのではなく、金種に応じて、硬貨を処理するよ
うに構成されている。図13において、硬貨処理機の入
力系は、硬貨Cの処理を開始させるスタート手段33を
備えており、検出系は、光学的に硬貨Cの径、色、表面
パターンを検出するとともに、磁気的に硬貨Cの材質を
検出するセンサ5、硬貨Cの通過を検出するセンサ11
および通過した硬貨Cの枚数を計数するセンサ12を備
えている。また、硬貨処理機の駆動系は、回転円板1を
回転させ、あるいは、停止させる回転円板駆動手段34
と、第一搬送ベルト8および第二搬送ベルト9を駆動さ
せる搬送ベルト駆動手段35と、第一突出手段17を、
退避位置と突出位置との間で回動させる第一ソレノイド
36と、第二突出手段20を、退避位置と突出位置との
間で回動させる第二ソレノイド37と、ゲート28を揺
動させる第三ソレノイド38を備えている。硬貨処理機
の制御系は、コントロールユニット40および処理すべ
き硬貨Cの径、色、表面パターンに関する光学基準デー
タ、磁気的な性質に関する磁気基準データおよび汚損硬
貨判別用光学データを記憶する基準データ記憶手段41
を備え、基準データ記憶手段41には、処理すべきすべ
ての金種の硬貨の光学基準データ、磁気基準データおよ
び汚損硬貨判別用光学データが記憶されている。
【0032】本実施例における硬貨処理機は、処理すべ
き硬貨Cの金種を設定して、その金種の硬貨Cのみを処
理するものではなく、コントロールユニット40は、セ
ンサ5から入力された光学検出データと実質的に一致す
ると認められる光学基準データが、基準データ記憶手段
41に記憶されているか否かを判定して、光学検出デー
タと実質的に一致すると認められる光学基準データが記
憶されている場合に初めて、基準データ記憶手段41か
ら、その光学基準データの金種の硬貨の磁気基準データ
を読み取って、磁気検出データと磁気基準データとを比
較し、硬貨が受け入れ可能か否かを判定するように構成
されている。以上のように構成された本実施例にかかる
硬貨処理機の受け入れ不能硬貨除去装置は、以下のよう
にして、受け入れ不能な硬貨Cおよび汚損硬貨Cを検出
し、硬貨回収口10から落下させて、除去する。スター
ト手段33が、操作者により操作され、スタート信号が
入力されると、コントロールユニット40は、回転円板
駆動手段34に、駆動信号を出力して、回転円板1を回
転させるとともに、搬送ベルト駆動手段35に、駆動信
号を出力して、第一搬送ベルト8および第二搬送ベルト
9を駆動させる。。
【0033】硬貨投入部(図示せず)から、硬貨処理機
に投入された硬貨Cは、硬貨搬送手段(図示せず)によ
り、回転円板1上に送られ、回転円板1の回転によって
生じた遠心力により、硬貨通路2に送られる。この際、
間隙設定部材13は、回転円板1の表面との間隙が、処
理すべき硬貨Cの最大厚み以上で、最小厚みの硬貨の厚
みの二倍未満になるように、その鉛直方向の位置が調整
されているため、硬貨Cは、一枚づつ硬貨通路2に送ら
れ、二枚送りが防止される。硬貨通路2に送られた硬貨
Cは、センサ5により、その径、色、表面パターンおよ
び磁気的な性質が検出され、センサ5から、検出信号
が、コントロールユニット40に出力される。本実施例
の硬貨処理機においては、前記実施例とは異なり、処理
すべき硬貨の金種を設定して、その金種の硬貨のみを所
定のように処理するものではなく、硬貨の金種に応じ
て、所定の処理をするものであるから、光学検出データ
と実質的に一致すると認められる光学基準データが、基
準データ記憶手段41に記憶されていないときは、磁気
基準データを、基準データ記憶手段41から読み取るこ
とができない。したがって、コントロールユニット40
は、まず、センサ5から入力された硬貨Cの径、色、表
面パターンに関する検出信号に基づいて、光学検出デー
タと実質的に一致すると認められる光学基準データが、
基準データ記憶手段41に記憶されているか否かを判定
する。
【0034】その結果、光学検出データと実質的に一致
すると認められる光学基準データが、基準データ記憶手
段41に記憶されてはいないと判別したときは、コント
ロールユニット40は、その硬貨Cを受け入れ不能と判
別する。硬貨Cが受け入れ不能と判別したときは、コン
トロールユニット40は、前記実施例と同様にして、第
一ソレノイド36、第二ソレノイド37に駆動信号を出
力して、第一突出手段17および第二突出手段20を、
それぞれ、退避位置から突出位置に回動させるととも
に、回転円板駆動手段34および搬送ベルト駆動手段3
5に停止信号を出力する。その結果、図9に示されるよ
うに、受け入れ不能硬貨Cは停止させられる。同時に、
コントロールユニット40は、第三ソレノイド38に駆
動信号を出力する。その結果、硬貨Cの搬送が停止させ
られ、ゲート28は、図5に示される位置から図6に示
される位置に揺動され、硬貨回収通路25と受け入れ不
能硬貨回収通路27とが連通される。ゲート28の揺動
が完了すると、コントロールユニット40は、回転円板
駆動手段34および搬送ベルト駆動手段35に駆動信号
を出力して、硬貨Cの搬送を再開させるとともに、受け
入れ不能硬貨Cの径が、処理すべき最大径の硬貨の径よ
りも大きいときは、第二ソレノイド37に逆駆動信号を
出力して、第二突出手段20のみを、突出位置から退避
位置に復帰させ、他方、受け入れ不能硬貨Cの径が、処
理すべき最小径の硬貨の径よりも小さいときは、第一ソ
レノイド36に逆駆動信号を出力し、第一突出手段17
のみを、突出位置から退避位置に復帰させる。したがっ
て、前記実施例と同様にして、受け入れ不能硬貨Cは、
その径に応じて、第一突出手段17あるいは第二突出手
段20により、硬貨回収口10に導かれ、硬貨回収通路
25および受け入れ不能硬貨回収通路27を介して、第
二回収ボックス内に回収される。
【0035】これに対して、光学検出データと実質的に
一致すると認められる光学基準データが、基準データ記
憶手段41に記憶されているときは、さらに、基準デー
タ記憶手段41から、その光学基準データの金種の硬貨
の磁気的性質に関する磁気基準データを読み取り、磁気
検出データと磁気基準データとを比較する。そして、磁
気検出データと磁気基準データとが実質的に一致すると
みめめられると判定したときは、コントロールユニット
40は、その硬貨を受け入れ可能と判定し、他方、実質
的に一致しないと認められるときは、受け入れ不能と判
定する。硬貨Cが受け入れ不能と判定すると、コントロ
ールユニット40は、光学検出データと実質的に一致す
ると認められる光学基準データが、基準データ記憶手段
41に記憶されてはいないために、硬貨Cを受け入れ不
能と判別したときと同様に、第一ソレノイド36および
第二ソレノイド37に駆動信号を出力して、第一突出手
段17および第二突出手段20を、それぞれ、退避位置
から突出位置に回動させるとともに、回転円板駆動手段
34および搬送ベルト駆動手段35に停止信号を出力す
る。その結果、受け入れ不能硬貨Cは停止される。同時
に、コントロールユニット40は、第三ソレノイド38
に駆動信号を出力する。その結果、硬貨Cの搬送が停止
させられ、ゲート28は、図5に示される位置から図6
に示される位置に揺動され、硬貨回収通路25と受け入
れ不能硬貨回収通路27とが連通される。ゲート28の
揺動が完了すると、コントロールユニット40は、回転
円板駆動手段34および搬送ベルト駆動手段35に駆動
信号を出力して、硬貨Cの搬送を再開させる。しかる
に、このようにして、受け入れ不能と判別された硬貨C
の径は、処理すべき硬貨Cのいずれかとほぼ同一である
から、コントロールユニット40は、第一突出手段17
により、受け入れ不能硬貨Cを、硬貨回収口10に導く
ため、第二ソレノイド37に逆駆動信号を出力して、第
二突出手段20を、その突出位置から退避位置に復帰さ
せる。その結果、受け入れ不能硬貨Cは、第一突出手段
17により、硬貨回収口10に導かれ、硬貨回収通路2
5および受け入れ不能硬貨回収通路27を介して、第二
回収ボックス内に回収される。
【0036】他方、硬貨Cが受け入れ可能であると判別
したときは、コントロールユニット40は、硬貨Cの光
学検出データと、基準データ記憶手段41から読み出し
た汚損硬貨判別用光学基準データとを比較し、硬貨Cの
汚損レベルを判定する。その結果、硬貨Cの汚損レベル
が所定レベル以下であると判定したときは、コントロー
ルユニット40は、その硬貨Cの枚数を記憶するのみ
で、何の信号も出力しない。したがって、第一突出部材
17も第二突出部材20も、退避位置に保持され、図8
に示されるように、その硬貨Cは、基準ガイドレール3
の斜壁部分15により、基準ガイドレール3の内壁に沿
わされ、基準ガイドレール3の内壁によってガイドされ
て、センサ11および硬貨回収口10を通過し、センサ
12により、その枚数が計数されて、硬貨通路2内を下
流側に送られる。これに対して、硬貨Cの汚損レベルが
所定レベルを越え、硬貨Cが汚損硬貨であると判定した
ときは、コントロールユニット40は、前記実施例と同
様に、第一ソレノイド36に駆動信号を出力して、第一
突出手段17を、退避位置から、その先端部が硬貨通路
2内に突出した突出位置に回動させ、第一突出手段17
により、汚損硬貨Cを、硬貨回収口10に導き、硬貨回
収口、硬貨回収通路25および汚損硬貨回収通路26を
経て、第一回収ボックス内に回収する。
【0037】本実施例によれば、あらかじめ処理すべき
硬貨Cの金種を設定しない場合においても、汚損硬貨お
よび受け入れ不能硬貨を、硬貨の処理効率を低下させる
ことなく、別個に除去し、回収することが可能になる。
本発明は以上の実施例に限定されることなく、特許請求
の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能で
あり、それらも本発明の範囲内に包含されるものである
ことはいうまでもない。たとえば、第1の実施例におい
ては、操作者により操作され、処理すべき硬貨の金種を
設定する金種設定手段30を設け、金種設定手段30か
ら入力された金種設定信号に基づき、コントロールユニ
ット40は、基準データ記憶手段41から、所定の金種
の光学基準データおよび磁気基準データを読み取るとと
もに、センサ5から入力された検出信号に基づき、光学
検出データおよび磁気検出データと光学基準データおよ
び磁気基準データとを比較して、その硬貨Cが受け入れ
可能か否かを判別するように構成されているが、第2の
実施例と同様に、処理すべき硬貨の金種を設定する金種
設定手段30を設けることなく、センサ5の検出した
径、色、表面パターンに関する光学検出データと実質的
に一致すると認められる光学基準データが、基準データ
記憶手段41に記憶されているか否かを判定することに
よって、硬貨が受け入れ可能か否かを判定するように
し、硬貨の金種に応じた処理をおこなうこともできる。
【0038】また、前記実施例においては、センサ11
からの検出信号に基づき、第一突出部材17あるいは第
二突出部材20を、退避位置から突出位置に回動させて
いるが、センサ11を設けることなく、センサ5からの
検出信号に基づき、検出信号が入力されてから、所定時
間経過後に、第一突出部材17あるいは第二突出部材2
0を、退避位置から突出位置に回動させるようにしても
よい。さらに、前記実施例においては、センサ5に加え
て、処理されるべき硬貨の枚数を計数するセンサ12を
設けているが、センサ5の検出信号に基づいて、処理す
べき硬貨の枚数を検出するようにしてもよい。また、前
記実施例においては、硬貨通路2内を連続して送られる
硬貨Cの間の間隔を大きくするため、第一搬送ベルト8
より高速で駆動される第二搬送ベルト9を設けている
が、第二搬送ベルト9の駆動速度を第一搬送ベルト8と
同一にしてもよく、あるいは、第二搬送ベルト9は必ず
しも設ける必要はない。さらに、第1の実施例において
は、硬貨Cが受け入れ可能か否かが明らかでないとき
に、その硬貨Cを回転円板1上に送り返し、受け入れ可
能か否かが明らかになるまでは、判別動作を繰り返して
いるが、センサ5の検出した光学検出データおよび磁気
検出データと、基準データ記憶手段41に記憶された光
学基準データおよび磁気基準データを比較した結果、硬
貨Cが受け入れ可能か否かが明らかではないときは、そ
の硬貨Cを受け入れ不能硬貨として、除去、回収するよ
うにしてもよい。他方、第2の実施例においては、セン
サ5の検出した光学検出データと実質的に一致すると認
められる光学基準データが、基準データ記憶手段41内
に記憶されていない場合には、その硬貨Cを受け入れ不
能硬貨として、除去、回収しているが、第1の実施例と
同様に、回転円板1上に送り返して、判別動作を繰り返
し、所定の回数にわたって、判別動作を繰り返したにも
かかわらず、センサ5の検出した光学検出データと実質
的に一致すると認められる基準データが、基準データ記
憶手段41内に記憶されていないと判定されたときに、
その硬貨Cを受け入れ不能硬貨と判別するようにしても
よい。
【0039】また、第1の実施例においては、モード選
択手段31が設けられ、第2の実施例においては、モー
ド選択手段31が設けられてはいないが、第1の実施例
においてモード選択手段31を設けず、第2の実施例に
おいてモード選択手段31を設けるようにしてもよい。
同様に、第1の実施例においては、汚損レベル設定手段
32が設けられ、第2の実施例においては、汚損レベル
設定手段32が設けられてはいないが、第1の実施例に
おいて汚損レベル設定手段32を設けず、第2の実施例
において汚損レベル設定手段32を設けるようにしても
よい。本発明において、手段とは、必ずしも物理的手段
を意味するものではなく、各手段の機能がソフトウエア
によって実現される場合も、本発明は包含する。さら
に、一つの手段の機能が二以上の物理的手段により実現
されても、また、二以上の手段の機能が一つの物理的手
段により実現されてもよい。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、偽造硬貨、外国硬貨な
どの受け入れ不能な硬貨および汚損レベルが所定レベル
を越えた汚損硬貨を、硬貨の処理効率を低下させること
なく、かつ、確実に、除去し、別個に回収することので
きる硬貨処理機を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例にかかる硬貨処理機の
受け入れ不能硬貨除去装置の略平面図である。
【図2】図2は、図1の略左側面図である。
【図3】図3は、第一搬送ベルトおよび第二搬送ベルト
を取り去った受け入れ不能硬貨除去装置の略平面図であ
る。
【図4】図4は、基準ガイドレール、ガイドレール、硬
貨回収口、切欠き部、間隙ならびに突出位置にある第一
突出部材および第二突出部材の位置関係を示す略平面図
である。
【図5】図5は、硬貨回収口、硬貨回収通路、汚損硬貨
回収通路および受け入れ不能硬貨回収通路の略縦断面図
であり、硬貨回収通路が汚損硬貨回収通路と連通されて
いる。
【図6】図6は、硬貨回収口、硬貨回収通路、汚損硬貨
回収通路および受け入れ不能硬貨回収通路の略縦断面図
であり、硬貨回収通路が受け入れ不能硬貨回収通路と連
通されている。
【図7】図7は、本発明の実施例にかかる硬貨処理機の
入力系、検出系、駆動系、制御系および出力系のブロッ
クダイアグラムである。
【図8】図8は、受け入れ可能な硬貨が検出されたとき
の第一突出部材、第二突出部材および硬貨回収口の位置
関係を示す略平面図である。
【図9】図9は、硬貨の搬送を停止させるときの第一突
出部材、第二突出部材および硬貨回収口の位置関係を示
す略平面図である。
【図10】図10は、第一突出部材17により、硬貨を
硬貨回収口に導くときの第一突出部材、第二突出部材お
よび硬貨回収口の位置関係を示す略平面図である。
【図11】図11は、径の小さい受け入れ不能硬貨が検
出されたときの受け入れ不能硬貨または異物、第一突出
部材、第二突出部材および硬貨回収口の位置関係を示す
略平面図である。
【図12】図12は、第一突出部材17により、硬貨を
硬貨回収口に導くときの第一突出部材、第二突出部材お
よび硬貨回収口の位置関係を示す略平面図である。
【図13】図13は、本発明の別の実施例にかかる硬貨
処理機の入力系、検出系、駆動系、制御系および出力系
のブロックダイアグラムである。
【符号の説明】
1 回転円板 2 硬貨通路 3 基準ガイドレール 4 ガイドレール 5 センサ 6a、6b、7 プーリ 8 第一搬送ベルト 9 第二搬送ベルト 10 硬貨回収口 11 センサ 12 センサ 13 間隙設定部材 14 押さえローラ 15 斜壁部分 16 切欠き部 17 第一突出部材 18 間隙 19 ガイドレール 20 第二突出部材 25 硬貨回収通路 26 汚損硬貨回収通路 27 受け入れ不能硬貨回収通路 28 ゲート 30 金種設定手段 31 モード選択手段 32 汚損レベル設定手段 33 スタート手段 34 回転円板駆動手段 35 搬送ベルト駆動手段 36 第一ソレノイド 37 第二ソレノイド 38 第三ソレノイド 39 間隙調整手段 40 コントロールユニット 41 基準データ記憶手段 45 表示手段

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬貨処理機内に投入された硬貨を受け入
    れ、その回転によって生じた遠心力により、硬貨を一枚
    づつ、硬貨通路に送り出す回転円板と、その内壁により
    硬貨をガイドする基準ガイドレールと、前記硬貨通路を
    挟んで、前記基準ガイドレールと対向するように設けら
    れたガイドレールと、硬貨を前記硬貨通路の表面との間
    で挟持しつつ、搬送する搬送ベルト手段と、硬貨の光学
    的性質および磁気的性質を検出する硬貨検出手段とを備
    えた硬貨処理機において、前記硬貨検出手段の下流側の
    前記硬貨通路に設けられ、前記基準ガイドレールから前
    記硬貨通路内に突出可能な第一突出手段と、該第一突出
    手段と対をなし、前記ガイドレールから前記硬貨通路内
    に突出可能な第二突出手段と、前記第一突出手段および
    前記第二突出手段の下流側の前記硬貨通路に形成された
    硬貨回収口と、ゲート手段により、前記硬貨回収口と選
    択的に連通可能に設けられた受け入れ不能硬貨回収通路
    および汚損硬貨回収通路とを備え、前記硬貨検出手段が
    検出した検出データに基づき、硬貨が受け入れ可能か否
    かを判別し、硬貨が受け入れ可能と判定したときは、さ
    らに、硬貨の汚損レベルが所定レベルを越えているか否
    かを判別する制御手段であって、前記硬貨検出手段の検
    出データに基づき、硬貨が受け入れ可能ではあるが、そ
    の汚損レベルが所定レベルを越えた汚損硬貨と判別した
    ときは、前記第一突出手段を前記硬貨通路内に突出させ
    て、硬貨を前記硬貨回収口に導くとともに、前記ゲート
    手段により、前記硬貨回収口と前記汚損硬貨回収通路と
    を連通させて、前記汚損硬貨を除去、回収し、前記硬貨
    検出手段の検出データに基づき、硬貨が受け入れ不能硬
    貨であると判別したときは、前記第一突出手段および前
    記第二突出手段の一方を前記硬貨通路内に突出させて、
    前記受け入れ不能硬貨を前記硬貨回収口に導くととも
    に、前記ゲート手段により、前記硬貨回収口と前記受け
    入れ不能硬貨回収通路を連通させて、前記受け入れ不能
    硬貨を除去、回収する制御手段を備えたことを特徴とす
    る硬貨処理機。
  2. 【請求項2】さらに、硬貨の径、色、表面パターンに関
    する光学基準データ、硬貨の磁気的性質に関する磁気基
    準データおよび回収すべき汚損硬貨の径、色、表面パタ
    ーンに関する汚損硬貨判別用光学基準データを、処理す
    べき金種毎に記憶する基準データ記憶手段と、処理すべ
    き硬貨の金種を設定する金種設定手段を備え、前記硬貨
    検出手段が、硬貨の径、色、表面パターンおよび磁気的
    性質を検出して、検出信号を前記制御手段に出力可能
    で、前記制御手段が、前記金種設定手段により設定され
    た処理すべき硬貨の金種にしたがって、前記基準データ
    記憶手段から、対応する光学基準データ、磁気基準デー
    タおよび汚損硬貨判別用光学基準データを読み出し、読
    み出された光学基準データ、磁気基準データおよび汚損
    硬貨判別用光学基準データと、前記硬貨検出手段により
    検出された光学検出データおよび磁気基準データとを比
    較して、前記光学検出データと前記光学基準データとが
    実質的に一致したと認められ、かつ、前記磁気検出デー
    タと前記磁気基準データとが実質的に一致したと認めら
    れたときに、硬貨が受け入れ可能であると判別し、さら
    に、前記光学検出データと汚損硬貨判別用光学基準デー
    タとが実質的に一致していないと認められたときに、硬
    貨の汚損レベルが所定レベルを越えた汚損硬貨であると
    判別し、前記光学検出データと前記光学基準データとが
    実質的に一致せず、かつ、前記磁気検出データと前記磁
    気基準データとが実質的に一致しないと認められたとき
    に、硬貨が受け入れ不能硬貨であると判別することを特
    徴とする請求項1に記載の硬貨処理機。
  3. 【請求項3】 前記ゲート手段が、通常は、前記硬貨回
    収口が前記汚損硬貨回収通路に連通する位置に保持さ
    れ、前記硬貨検出手段の検出データに基づき、硬貨が受
    け入れ不能硬貨であると判別したときに、前記制御手段
    が、前記搬送ベルト手段を停止させるとともに、前記第
    一突出手段および前記第二突出手段を前記硬貨通路に突
    出させ、さらに、前記ゲート手段を駆動して、前記硬貨
    回収口を前記受け入れ不能硬貨回収通路に連通させ、し
    かる後に、前記第一突出手段および前記第二突出手段の
    一方を前記硬貨通路から退避させるとともに、前記搬送
    ベルト手段を駆動して、前記受け入れ不能硬貨を前記硬
    貨回収口に導き、前記受け入れ不能硬貨回収通路を介し
    て、除去、回収し、前記硬貨検出手段の検出データに基
    づき、硬貨が汚損硬貨であると判別したときには、前記
    ゲート手段を、前記硬貨回収口が前記汚損硬貨回収通路
    に連通する位置に保持し、前記第一突出手段を前記硬貨
    通路に突出させることにより、前記汚損硬貨を、前記硬
    貨回収口に導き、前記汚損硬貨回収通路を介して、除
    去、回収するように構成されたことを特徴とする請求項
    1または2に記載の硬貨処理機。
  4. 【請求項4】 前記ゲート手段が、通常は、前記硬貨回
    収口を前記受け入れ不能硬貨回収通路に連通する位置に
    保持され、前記硬貨検出手段の検出データに基づき、硬
    貨が受け入れ可能であるが、硬貨の汚損レベルが所定レ
    ベルを越えた汚損硬貨であると判別したときに、前記制
    御手段が、前記搬送ベルト手段を停止されるとともに、
    前記第一突出手段および前記第二突出手段を前記硬貨通
    路に突出させ、さらに、前記ゲート手段を駆動して、前
    記硬貨回収口を前記汚損硬貨回収通路に連通させ、しか
    る後に、前記第二突出手段を前記硬貨通路から退避させ
    るとともに、前記搬送ベルト手段を駆動して、前記汚損
    硬貨を前記硬貨回収口に導き、前記汚損硬貨回収通路を
    介して、除去、回収し、前記硬貨検出手段の検出データ
    に基づき、硬貨が受け入れ不能硬貨であると判別したと
    きには、前記ゲート手段を、前記硬貨回収口が前記受け
    入れ不能硬貨回収通路に連通する位置に保持し、前記第
    一突出手段および前記第二突出手段の一方を前記硬貨通
    路に突出させることにより、前記受け入れ不能硬貨を、
    前記硬貨回収口に導き、前記受け入れ不能硬貨回収通路
    を介して、除去、回収するように構成されたことを特徴
    とする請求項1または2に記載の硬貨処理機。
  5. 【請求項5】 さらに、汚損硬貨および受け入れ不能硬
    貨の処理モードを選択可能なモード選択手段を備え、該
    モード選択手段により第一モードが選択されたときは、
    前記制御手段が、前記ゲート手段を、前記硬貨回収口が
    前記汚損硬貨回収通路に連通する位置に保持し、前記硬
    貨検出手段の検出データに基づき、硬貨が受け入れ不能
    硬貨であると判別したときに、前記搬送ベルト手段を停
    止させるとともに、前記第一突出手段および前記第二突
    出手段を前記硬貨通路に突出させ、さらに、前記ゲート
    手段を駆動して、前記硬貨回収口を前記受け入れ不能硬
    貨回収通路に連通させ、しかる後に、前記第一突出手段
    および前記第二突出手段の一方を前記硬貨通路から退避
    させるとともに、前記搬送ベルト手段を駆動して、前記
    受け入れ不能硬貨を前記硬貨回収口に導き、前記受け入
    れ不能硬貨回収通路を介して、除去、回収し、前記硬貨
    検出手段の検出データに基づき、硬貨が汚損硬貨である
    と判別したときには、前記ゲート手段を、前記硬貨回収
    口が前記汚損硬貨回収通路に連通する位置に保持し、前
    記第一突出手段を前記硬貨通路に突出させることによ
    り、前記汚損硬貨を、前記硬貨回収口に導き、前記汚損
    硬貨回収通路を介して、除去、回収し、前記モード選択
    手段により第二モードが選択されたときは、前記制御手
    段が、前記ゲート手段を駆動して、前記硬貨回収口を前
    記受け入れ不能硬貨回収通路に連通させ、前記硬貨検出
    手段の検出データに基づき、硬貨が受け入れ可能である
    が、硬貨の汚損レベルが所定レベルを越えた汚損硬貨で
    あると判別したときに、前記制御手段が、前記搬送ベル
    ト手段を停止させるとともに、前記第一突出手段および
    前記第二突出手段を前記硬貨通路に突出させ、さらに、
    前記ゲート手段を駆動して、前記硬貨回収口を前記汚損
    硬貨回収通路に連通させ、しかる後に、前記第二突出手
    段を前記硬貨通路から退避させるとともに、前記搬送ベ
    ルト手段を駆動して、前記汚損硬貨を前記硬貨回収口に
    導き、前記汚損硬貨回収通路を介して、除去、回収し、
    前記硬貨検出手段の検出データに基づき、硬貨が受け入
    れ不能硬貨であると判別したときには、前記ゲート手段
    を、前記硬貨回収口が前記受け入れ不能硬貨回収通路に
    連通する位置に保持し、前記第一突出手段および前記第
    二突出手段の一方を前記硬貨通路に突出させることによ
    り、前記受け入れ不能硬貨を、前記硬貨回収口に導き、
    前記受け入れ不能硬貨回収通路を介して、除去、回収す
    るするように構成されたことを特徴とする請求項1また
    は2に記載の硬貨処理機。
  6. 【請求項6】 前記制御手段が、前記硬貨検出手段の検
    出データに基づき、硬貨が受け入れ不能硬貨であると判
    別したときに、硬貨の径が、光学基準データの硬貨の径
    より大きいときは、前記制御手段が、前記第一突出手段
    を前記硬貨通路内に突出させ、硬貨の径が、基準データ
    の硬貨の径より小さいときは、前記制御手段が、前記第
    二突出手段を前記硬貨通路内に突出させて、受け入れ不
    能硬貨を、前記硬貨回収口に導き、除去するように構成
    されたことを特徴とする請求項5に記載の硬貨処理機。
  7. 【請求項7】 前記硬貨検出手段により検出された硬貨
    が受け入れ可能か否かが明らかでないときは、前記制御
    手段が、前記第一突出手段および前記第二突出手段を前
    記硬貨通路内に突出させるとともに、前記搬送ベルト手
    段および前記回転円板を逆方向に駆動して、硬貨を前記
    回転円板上に送り返し、その後、前記回転円板および前
    記搬送ベルト手段を駆動して、硬貨が受け入れ可能か否
    かが明らかになるまで、前記硬貨検出手段により検出さ
    れた検出データにしたがって、硬貨が受け入れ可能か否
    かの判別を繰り返すように、前記第一突出手段、前記第
    二突出手段、前記搬送ベルト手段および前記回転円板の
    作動を制御するように構成されたことを特徴とする請求
    項1ないし6のいずれか一項に記載の硬貨処理機。
  8. 【請求項8】前記ゲート手段が、通常は、前記硬貨回収
    口が前記汚損硬貨回収通路に連通する位置に保持され、
    前記制御手段が、前記硬貨検出手段の検出した光学検出
    データと実質的に一致する光学基準データが前記基準デ
    ータ記憶手段に記憶されていないときは、硬貨を受け入
    れ不能硬貨と判別し、前記搬送ベルト手段を停止させる
    とともに、前記第一突出手段および前記第二突出手段を
    前記硬貨通路に突出させ、さらに、前記ゲート手段によ
    って、前記硬貨回収口を前記受け入れ不能硬貨回収通路
    に連通させ、しかる後に、前記搬送ベルト手段を駆動し
    て、前記受け入れ不能硬貨の径が、処理すべき最大径の
    硬貨の径よりも大きいときは、前記第二突出手段を前記
    硬貨通路から退避させて、前記受け入れ不能硬貨を前記
    硬貨回収口に導き、前記受け入れ不能硬貨回収通路を介
    して、除去、回収し、前記受け入れ不能硬貨の径が、処
    理すべき最小径の硬貨の径よりも小さいときは、前記第
    一突出手段を前記硬貨通路から退避させて、前記受け入
    れ不能硬貨を前記硬貨回収口に導き、前記受け入れ不能
    硬貨回収通路を介して、除去、回収し、前記硬貨検出手
    段の検出した光学検出データと実質的に一致する光学基
    準データが前記基準データ記憶手段に記憶されていると
    きは、前記基準データ記憶手段に記憶されている前記光
    学基準データに対応する磁気基準データを読み出して、
    前記硬貨検出手段の検出した磁気検出データと比較し、
    磁気検出データと磁気基準データとが実質的に一致して
    いないときは、硬貨を受け入れ不能硬貨と判別し、前記
    搬送ベルト手段を停止させるとともに、前記第一突出手
    段および前記第二突出手段を前記硬貨通路に突出させ、
    さらに、前記ゲート手段によって、前記硬貨回収口を前
    記受け入れ不能硬貨回収通路に連通させ、しかる後に、
    前記搬送ベルト手段を駆動するとともに、前記第二突出
    手段を前記硬貨通路から退避させて、前記受け入れ不能
    硬貨を前記硬貨回収口に導き、前記受け入れ不能硬貨回
    収通路を介して、除去、回収し、前記基準データ記憶手
    段から読み出した磁気基準データと前記硬貨検出手段に
    より検出された磁気検出データとが実質的に一致してい
    るときは、さらに、前記基準データ記憶手段に記憶され
    た汚損硬貨検出用光学基準データを前記硬貨検出手段に
    よって検出された光学データと比較して、硬貨が汚損硬
    貨であるか否かを判別し、硬貨が汚損硬貨であると判別
    したときは、前記第一突出手段を前記硬貨通路内に突出
    させて、前記汚損硬貨を前記硬貨回収口に導き、前記汚
    損硬貨回収通路を介して、除去、回収するように構成さ
    れたことを特徴とする請求項1または7に記載の硬貨処
    理機。
  9. 【請求項9】 前記ゲート手段が、通常は、前記硬貨回
    収口が前記受け入れ不能硬貨回収通路に連通する位置に
    保持され、前記制御手段が、前記硬貨検出手段の検出し
    た光学検出データと実質的に一致する光学基準データが
    前記基準データ記憶手段に記憶されていないときは、硬
    貨を受け入れ不能硬貨と判別し、前記受け入れ不能硬貨
    の径が、処理すべき最大径の硬貨の径よりも大きいとき
    は、前記第一突出手段を前記硬貨通路内に突出させ、前
    記受け入れ不能硬貨の径が、処理すべき最小径の硬貨の
    径よりも小さいときは、前記第二突出手段を前記硬貨通
    路内に突出させて、前記受け入れ不能硬貨を前記硬貨回
    収口に導き、前記受け入れ不能硬貨回収通路を介して、
    除去、回収し、前記硬貨検出手段の検出した光学検出デ
    ータと実質的に一致する光学基準データが前記基準デー
    タ記憶手段に記憶されているときは、前記基準データ記
    憶手段に記憶されている前記光学基準データに対応する
    磁気基準データを読み出して、前記硬貨検出手段の検出
    した磁気検出データと比較し、磁気検出データと磁気基
    準データとが実質的に一致していないときは、硬貨を受
    け入れ不能硬貨と判別し、前記第一突出手段を前記硬貨
    通路内に突出させて、前記受け入れ不能硬貨を前記硬貨
    回収口に導き、前記受け入れ不能硬貨回収通路を介し
    て、除去、回収し、前記基準データ記憶手段から読み出
    した磁気基準データと前記硬貨検出手段により検出され
    た磁気検出データとが実質的に一致しているときは、さ
    らに、前記基準データ記憶手段に記憶された汚損硬貨検
    出用光学基準データを前記硬貨検出手段によって検出さ
    れた光学データと比較して、硬貨が汚損硬貨であるか否
    かを判別し、硬貨が汚損硬貨であると判別したときは、
    前記搬送ベルト手段を停止させるとともに、前記第一突
    出手段および前記第二突出手段を前記硬貨通路内に突出
    させ、さらに、前記ゲート手段によって、前記硬貨回収
    口を前記汚損硬貨回収通路に連通させ、しかる後に、前
    記搬送ベルト手段を駆動するとともに、前記第二突出手
    段を前記硬貨通路から退避させて、前記汚損硬貨を前記
    硬貨回収口に導き、前記汚損硬貨回収通路を介して、除
    去、回収するように構成されたことを特徴とする請求項
    1または7に記載の硬貨処理機。
  10. 【請求項10】 さらに、汚損硬貨および受け入れ不能
    硬貨の処理モードを選択可能なモード選択手段を備え、
    該モード選択手段により第一モードが選択されたとき
    は、前記制御手段が、前記ゲート手段を、前記硬貨回収
    口が前記汚損硬貨回収通路に連通する位置に保持し、前
    記硬貨検出手段の検出した光学検出データと実質的に一
    致する光学基準データが前記基準データ記憶手段に記憶
    されていないときは、硬貨を受け入れ不能硬貨と判別
    し、前記搬送ベルト手段を停止させるとともに、前記第
    一突出手段および前記第二突出手段を前記硬貨通路に突
    出させ、さらに、前記ゲート手段によって、前記硬貨回
    収口を前記受け入れ不能硬貨回収通路に連通させ、しか
    る後に、前記搬送ベルト手段を駆動して、前記受け入れ
    不能硬貨の径が、処理すべき最大径の硬貨の径よりも大
    きいときは、前記第二突出手段を前記硬貨通路から退避
    させて、前記受け入れ不能硬貨を前記硬貨回収口に導
    き、前記受け入れ不能硬貨回収通路を介して、除去、回
    収し、前記受け入れ不能硬貨の径が、処理すべき最小径
    の硬貨の径よりも小さいときは、前記第一突出手段を前
    記硬貨通路から退避させて、前記受け入れ不能硬貨を前
    記硬貨回収口に導き、前記受け入れ不能硬貨回収通路を
    介して、除去、回収し、前記硬貨検出手段の検出した光
    学検出データと実質的に一致する光学基準データが前記
    基準データ記憶手段に記憶されているときは、前記基準
    データ記憶手段に記憶されている前記光学基準データに
    対応する磁気基準データを読み出して、前記硬貨検出手
    段の検出した磁気検出データと比較し、磁気検出データ
    と磁気基準データとが実質的に一致していないときは、
    硬貨を受け入れ不能硬貨と判別し、前記搬送ベルト手段
    を停止させるとともに、前記第一突出手段および前記第
    二突出手段を前記硬貨通路に突出させ、さらに、前記ゲ
    ート手段によって、前記硬貨回収口を前記受け入れ不能
    硬貨回収通路に連通させ、しかる後に、前記搬送ベルト
    手段を駆動するとともに、前記第二突出手段を前記硬貨
    通路から退避させて、前記受け入れ不能硬貨を前記硬貨
    回収口に導き、前記受け入れ不能硬貨回収通路を介し
    て、除去、回収し、前記基準データ記憶手段から読み出
    した磁気基準データと前記硬貨検出手段により検出され
    た磁気検出データとが実質的に一致しているときは、さ
    らに、前記基準データ記憶手段に記憶された汚損硬貨検
    出用光学基準データを前記硬貨検出手段によって検出さ
    れた光学データと比較して、硬貨が汚損硬貨であるか否
    かを判別し、硬貨が汚損硬貨であると判別したときは、
    前記第一突出手段を前記硬貨通路内に突出させて、前記
    汚損硬貨を前記硬貨回収口に導き、前記汚損硬貨回収通
    路を介して、除去、回収し、前記モード選択手段により
    第二モードが選択されたときは、前記制御手段が、前記
    ゲート手段を、前記硬貨回収口が前記受け入れ不能硬貨
    回収通路に連通する位置に保持し、前記制御手段が、前
    記硬貨検出手段の検出した光学検出データと実質的に一
    致する光学基準データが前記基準データ記憶手段に記憶
    されていないときは、硬貨を受け入れ不能硬貨と判別
    し、前記受け入れ不能硬貨の径が、処理すべき最大径の
    硬貨の径よりも大きいときは、前記第一突出手段を前記
    硬貨通路内に突出させ、前記受け入れ不能硬貨の径が、
    処理すべき最小径の硬貨の径よりも小さいときは、前記
    第二突出手段を前記硬貨通路内に突出させて、前記受け
    入れ不能硬貨を前記硬貨回収口に導き、前記受け入れ不
    能硬貨回収通路を介して、除去、回収し、前記硬貨検出
    手段の検出した光学検出データと実質的に一致する光学
    基準データが前記基準データ記憶手段に記憶されている
    ときは、前記基準データ記憶手段に記憶されている前記
    光学基準データに対応する磁気基準データを読み出し
    て、前記硬貨検出手段の検出した磁気検出データと比較
    し、磁気検出データと磁気基準データとが実質的に一致
    していないときは、硬貨を受け入れ不能硬貨と判別し、
    前記第一突出手段を前記硬貨通路内に突出させて、前記
    受け入れ不能硬貨を前記硬貨回収口に導き、前記受け入
    れ不能硬貨回収通路を介して、除去、回収し、前記基準
    データ記憶手段から読み出した磁気基準データと前記硬
    貨検出手段により検出された磁気検出データとが実質的
    に一致しているときは、さらに、前記基準データ記憶手
    段に記憶された汚損硬貨検出用光学基準データを前記硬
    貨検出手段によって検出された光学データと比較して、
    硬貨が汚損硬貨であるか否かを判別し、硬貨が汚損硬貨
    であると判別したときは、前記搬送ベルト手段を停止さ
    せるとともに、前記第一突出手段および前記第二突出手
    段を前記硬貨通路内に突出させ、さらに、前記ゲート手
    段によって、前記硬貨回収口を前記汚損硬貨回収通路に
    連通させ、しかる後に、前記搬送ベルト手段を駆動する
    とともに、前記第二突出手段を前記硬貨通路から退避さ
    せて、前記汚損硬貨を前記硬貨回収口に導き、前記汚損
    硬貨回収通路を介して、除去、回収するように構成され
    たことを特徴とする請求項1または7に記載の硬貨処理
    機。
  11. 【請求項11】 さらに、硬貨の汚損レベルを設定可能
    な汚損レベル設定手段を備えたことを特徴とする請求項
    1ないし10のいずれか一項に記載の硬貨処理機。
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