JP6841172B2 - 硬貨処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、硬貨収納庫からの出金時に精度高く、かつ高速な異金種判別を簡易な構成で行うことができる硬貨処理装置に関する。
従来、例えば釣銭機として適用される硬貨処理装置は、硬貨投入口に投入された硬貨の真偽及び金種を識別した後、正貨として識別された硬貨を自動的に取り込んで金種毎に設けられた硬貨収納庫に収納するものである。また、硬貨処理装置は、硬貨収納庫に収納されている硬貨を、外部の装置等からの釣銭払出要求に応じて要求金額の硬貨を釣銭として硬貨払出口に払い出すものである。
この硬貨処理装置には、程度の悪い硬貨が投入される場合がある。この場合でも、硬貨の材質の違いに着目した出金判別処理を行って正確かつ安定した釣銭の出金を行うことができる硬貨処理機がある(特許文献1,2参照)。
特開平7−200912号公報 特開2007−164752号公報
ところで、近年では、有人レジに替わって顧客自身に商品の登録と金銭の授受とを行わせるセルフレジや金銭の授受のみをお客自身が実施するセミセルフレジも普及しつつある。このようなセルフ化された金銭処理装置では、一般人が硬貨処理装置を使うため、異物の混入等も増えてきており、硬貨処理装置の振分機構が異物によって詰まってしまう場合が発生する。この場合、同じ材質で異金種の硬貨収納庫に誤搬送してしまうことがある。このため、硬貨収納庫からの出金時、硬貨の材質チェックだけでは、異金種判別を精度高く行うことができない。一方、出金時に入金時と同等に高精度判別を行うために、入金の識別部を通して払い出すように構成すると搬送時間が掛かり、また入金の識別部相当を各収納庫に設けるとコストの増大と処理時間が掛かり、出金を高速に行うことができない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、硬貨収納庫からの出金時に精度高く、かつ高速な異金種判別を簡易な構成で行うことができる硬貨処理装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる硬貨処理装置は、入金された硬貨の真偽及び金種を識別し、正貨として識別された硬貨を保留した後に金種毎に振り分けて収納庫に収納する一方、出金指示によって収納庫に収納された硬貨を繰り出す出金部から硬貨を出金する硬貨処理装置において、前記収納庫の出金部の下流側搬送路または下流側搬送路入口に、該収納庫に収納される出金対象金種の硬貨直径以下の硬貨を通過させるスリットが設けられ、前記出金部の下流側搬送路において、搬送される硬貨を搬送方向に直交する、一方の直径方向に付勢する硬貨付勢機構を有し、前記下流側搬送路を通過する硬貨のうち、出金対象金種の外径であるか否かを検出する外径センサと、前記下流側搬送路を通過する硬貨の材質を検出する材質センサと、前記下流側搬送路を通過する硬貨の穴の有無を検出する穴センサと、を備え、出金対象金種の外径を超える硬貨は、前記スリットの入口での停止によって出金対象金種でないと判別され、前記スリットを通過する硬貨は、出金対象金種の外径であるか否か、材質、及び穴の有無をもとに出金対象金種であるか否かを判別することを特徴とする。
また、本発明にかかる硬貨処理装置は、上記の発明において、前記硬貨付勢機構は、スクリュー状の搬送機構であることを特徴とする。
また、本発明にかかる硬貨処理装置は、上記の発明において、前記材質センサ及び前記穴センサは同一のセンサであることを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構成で、硬貨収納庫からの出金時に精度高く、かつ高速な異金種判別を行うことができる。
図1は、本発明の実施の形態である硬貨処理装置の内部構造を示す斜視図である。 図2は、図1に示した入金搬送部及び検銭部の要部を拡大して示す斜視図である。 図3は、図1に示した一時保留部及び硬貨振分部の要部を拡大して示す斜視図である。 図4は、図3に示した一時保留部の主要構成要素を模式的に示す説明図である。 図5は、図1に示した硬貨収納部を示す斜視図である。 図6は、図5に示した最も右側に位置する硬貨収納庫の要部を示す平面図である。 図7は、図5に示した最も右側に位置する硬貨収納庫の主要構成要素を模式的に示す説明図である。 図8は、図6及び図7に示した第1収納スクリュー型搬送部材の要部を示す拡大断面図である。 図9は、図6に示した収納ガイドの斜視図である。 図10は、図9に示した収納ガイドの断面図である。 図11は、図9及び図10に示した第1搬送部と、第1収納スクリュー型搬送部材との関係を示す説明図である。 図12は、出金部の構成を示す模式図である。 図13は、各硬貨収納庫毎の出金判別処理内容を示す図である。 図14は、500円収納庫の出金判別処理の構成及び出金判別タイミングチャートを示す図である。 図15は、10円収納庫の出金判別処理の構成及び出金判別タイミングチャートを示す図である。 図16は、100円収納庫の出金判別処理の構成及び出金判別タイミングチャートを示す図である。 図17は、5円収納庫の出金判別処理の構成及び出金判別タイミングチャートを示す図である。 図18は、50円収納庫(または1円収納庫)の出金判別処理の構成及び出金判別タイミングチャートを示す図である。
以下、添付図面を参照してこの発明を実施するための形態について説明する。
[硬貨処理装置の概要]
図1は、本発明の実施の形態である硬貨処理装置の内部構造を示す斜視図である。ここで例示する硬貨処理装置は、例えば釣銭機として適用されるものであり、入金搬送部10、検銭部20、一時保留部30、硬貨振分部40及び硬貨収納部50を備えて構成してある。
図2は、図1に示した入金搬送部10及び検銭部20の要部を拡大して示す斜視図である。入金搬送部10は、図示せぬ硬貨投入口に投入された硬貨を搬送するものである。この入金搬送部10は、入金スクリュー型搬送部材11及び入金リバースローラ12を備えている。
入金スクリュー型搬送部材11は、前後方向に沿って延在する円柱状の入金軸部111の外周面に、径外方向に向けて突出する入金刃部112が螺旋状に設けられて構成してある。この入金スクリュー型搬送部材11は、後方に向かうに連れて漸次上方に傾斜する態様で入金ガイド13(図1参照)に設けてある。
かかる入金スクリュー型搬送部材11は、モータ14に連結部材15を介して連結しており、該モータ14が駆動することにより、入金軸部111の中心軸回りに回転するものである。つまり、入金スクリュー型搬送部材11は、入金軸部111の中心軸回りに回転することで、前方から後方に向けて硬貨を堆積した状態で搬送するもので、後方側が搬送方向の下流側となる。
入金リバースローラ12は、複数(図示の例では2つ)設けてあり、それぞれ入金スクリュー型搬送部材11の後方側(搬送方向の下流側)の上部において、入金軸部111に直交する左右方向に沿って延在している。これら入金リバースローラ12は、共通のモータ16に連結部材17を介して連結しており、該モータ16が駆動することにより、自身の軸心回りに回転するものである。
このような入金リバースローラ12は、それぞれ自身の軸心回りに回転することで、入金スクリュー型搬送部材11に搬送される硬貨に当接して、該入金スクリュー型搬送部材11の入金刃部112により構成されるピッチ間に硬貨を1枚ずつ収納した状態で搬送させるものである。ここで、入金刃部112により構成されるピッチ間であるが、本実施の形態では、入金スクリュー型搬送部材11を上部から見た場合に、互いに隣り合う入金刃部112の間をいい、最小径硬貨が複数入らない大きさとされている。
このような構成を有する入金搬送部10では、硬貨投入口より投入された硬貨を1枚ずつ検銭部20に搬送することができる。
検銭部20は、入金搬送部10を通じて1枚ずつ搬送された硬貨の真偽及び金種を識別するものである。この検銭部20は、検銭スクリュー型搬送部材21及び識別部22を備えている。
検銭スクリュー型搬送部材21は、左右方向に沿って延在する円柱状の検銭軸部(図示せず)の外周面に、径外方向に向けて突出する検銭刃部212(図1参照)が螺旋状に設けられて構成してある。この検銭スクリュー型搬送部材21は、略水平となる態様で検銭ガイド23に設けてある。
かかる検銭スクリュー型搬送部材21は、モータ24に連結部材25を介して連結しており、該モータ24が駆動することにより、検銭軸部の中心軸回りに回転するものである。つまり、検銭スクリュー型搬送部材21は、検銭軸部の中心軸回りに回転することで、右方から左方に向けて硬貨を1枚ずつ搬送するもので、左方側が搬送方向の下流側となる。
識別部22は、検銭スクリュー型搬送部材21の途中に設けてある。この識別部22は、検銭スクリュー型搬送部材21により1枚ずつ搬送される硬貨の真偽及び金種を識別するものである。かかる識別部22にて「偽」とされた硬貨は、検銭ガイド23に設けられたリジェクトゲート26を動作させて出金口1(図1参照)に送出するようにしている。
このような構成を有する検銭部20では、入金搬送部10より1枚ずつ搬送された硬貨の真偽及び金種を識別し、「偽」と識別された硬貨を、リジェクトゲート26を動作させて出金口1に送出する一方、「真」と識別された硬貨を、一時保留部30に搬送することができる。
図3は、図1に示した一時保留部30及び硬貨振分部40の要部を拡大して示す斜視図である。一時保留部30は、検銭部20で「真」と識別された硬貨を一時的に保留するものである。この一時保留部30は、保留スクリュー型搬送部材31及び保留リバースローラ32を備えている。
保留スクリュー型搬送部材31は、前後方向に沿って延在する円柱状の保留軸部311の外周面に、径外方向に向けて突出する保留刃部312が螺旋状に設けられて構成してある。この保留スクリュー型搬送部材31は、図4に示すように、後方に向かうに連れて漸次上方に傾斜する態様で保留ガイド33に設けてある。
かかる保留スクリュー型搬送部材31は、モータ34に連結部材35を介して連結しており、該モータ34が駆動することにより、保留軸部311の中心軸回りに回転するものである。つまり、保留スクリュー型搬送部材31は、保留軸部311の中心軸回りに回転することで、前方から後方に向けて硬貨を堆積した状態で搬送するもので、後方側が搬送方向の下流側となる。
保留リバースローラ32は、保留スクリュー型搬送部材31の後方側(搬送方向の下流側)の上部において、保留軸部311に直交する左右方向に沿って延在している。この保留リバースローラ32は、モータ36に連結部材37を介して連結しており、該モータ36が駆動することにより、自身の軸心回りに回転するものである。
このような保留リバースローラ32は、自身の軸心回りに回転することで、保留スクリュー型搬送部材31に搬送される硬貨に当接して、該保留スクリュー型搬送部材31の保留刃部312により構成されるピッチ間に硬貨を1枚ずつ収納した状態で搬送させるものである。ここで、保留刃部312により構成されるピッチ間であるが、本実施の形態では、保留スクリュー型搬送部材31を上部から見た場合に、互いに隣り合う保留刃部312の間をいい、最小径硬貨が複数入らない大きさとされている。
このような構成を有する一時保留部30では、保留スクリュー型搬送部材31が動作しない場合には、検銭部20で「真」と識別された硬貨を、保留スクリュー型搬送部材31の上部域に保留することができる一方、保留スクリュー型搬送部材31が動作する場合には、一時的に保留した硬貨を1枚ずつ硬貨振分部40に搬送することができる。
硬貨振分部40は、一時保留部30を通じて1枚ずつ搬送された硬貨を金種毎に選別して振り分けるものである。この硬貨振分部40は、振分スクリュー型搬送部材41を備えている。
振分スクリュー型搬送部材41は、左右方向に沿って延在する円柱状の振分軸部411の外周面に、径外方向に向けて突出する振分刃部412が螺旋状に設けられて構成してある。この振分スクリュー型搬送部材41は、略水平となる態様で振分ガイド42に設けてある。
かかる振分スクリュー型搬送部材41は、モータ43に連結部材44を介して連結しており、該モータ43が駆動することにより、振分軸部411の中心軸回りに回転するものである。つまり、振分スクリュー型搬送部材41は、振分軸部411の中心軸回りに回転することで、左方から右方に向けて、硬貨を振分ガイド42の底面に摺接する態様で1枚ずつ搬送するもので、右方側が搬送方向の下流側となる。ここで、振分ガイド42の底面には、左方から右方に向けて開口面積が増大する振分口45が形成してある。
このような構成を有する硬貨振分部40では、一時保留部30より1枚ずつ搬送された硬貨を左方から右方に向けて搬送し、その搬送途中に振分口45を通じて金種毎に硬貨収納部50に振り分けることができる。
図5は、図1に示した硬貨収納部50を示す斜視図である。硬貨収納部50は、複数(図示の例では6つ)の硬貨収納庫50aが左右に並ぶよう設けられて構成してある。すなわち、硬貨収納部50は、例えば1円硬貨、50円硬貨、5円硬貨、100円硬貨、10円硬貨及び500円硬貨を収納する硬貨収納庫50aが左右に並ぶよう設けられて構成してある。この硬貨収納部50を構成する硬貨収納庫50aは、それぞれ左右方向の長さが異なるだけで構成は同一である。従って、以下においては、最も右側に位置する500円硬貨用の硬貨収納庫50aについて説明し、その他の硬貨収納庫50aの説明を割愛する。
図6は、図5に示した最も右側に位置する硬貨収納庫50aの要部を示す平面図であり、図7は、図5に示した最も右側に位置する硬貨収納庫50aの主要構成要素を模式的に示す説明図である。これら図6及び図7にも示すように、硬貨収納庫50aは、第1収納スクリュー型搬送部材(第1スクリュー型搬送部材)51及び第2収納スクリュー型搬送部材(第2スクリュー型搬送部材)52を備えている。
第1収納スクリュー型搬送部材51は、前後方向に沿って延在する円柱状の第1収納軸部(第1軸部)511の外周面に、径外方向に向けて突出する第1収納刃部(第1刃部)512が螺旋状に設けられて構成してある。
この第1収納スクリュー型搬送部材51は、図7に示すように、前方に向かうに連れて漸次上方に傾斜する態様で収納ガイド53に設けてある。かかる第1収納スクリュー型搬送部材51は、後端部が収納ガイド53の後部531に形成された切欠(図9参照)531aを貫通して、収納スプリング54を介してモータ55に連結してある。ここで収納スプリング54は、第1収納スクリュー型搬送部材51を前方に向けて付勢する付勢手段である。
上記第1収納スクリュー型搬送部材51は、モータ55が駆動することにより、第1収納軸部511の中心軸回りに回転するものである。つまり、第1収納スクリュー型搬送部材51は、第1収納軸部511の中心軸回りに一方向(例えば、後方側から見て時計回りの方向)、あるいは他方向(例えば、後方側から見て反時計回りの方向)に回転するものである。
そして、第1収納スクリュー型搬送部材51は、第1収納軸部511の中心軸回りに一方向に回転する場合に、後方から前方に向けて硬貨を堆積した状態で搬送するもので、前方側が搬送方向の下流側となる。一方、第1収納軸部511の中心軸回りに他方向に回転する場合には、前方から後方に向けて硬貨を移動させるものである。
このような第1収納スクリュー型搬送部材51において、第1収納刃部512は、図8に示すように、第1収納軸部511の中心軸に沿った縦断面形状が台形を成している。つまり、第1収納刃部512は、搬送方向下流側を臨む面(前面)が上方に向かうに連れて漸次搬送方向上流側(後方側)に傾斜する態様で形成されているとともに、搬送方向上流側を臨む面(後面)が上方に向かうに連れて漸次搬送方向下流側(前方側)に傾斜する態様で形成されている。そして、第1収納刃部512の第1収納軸部511の外周面からの径外方向に向けての突出高さは、対象となる硬貨(例えば500円硬貨)の厚みよりも小さいものである。
上記収納ガイド53は、前後方向に沿って延在するもので上部及び下部が開放したケース状のものである。この収納ガイド53の後部531は、図6に示すように、前面中央部が凹となる態様で湾曲している。かかる収納ガイド53は、収納リバースローラ56を支持するとともに、第1搬送部57、第2搬送部58及びガイド部59が形成してある。
収納リバースローラ56は、各硬貨収納庫50aを跨る態様で左右方向に沿って延在しており、収納ガイド53の左右一対の両側部532に形成された凹部532aに進入して該収納ガイド53に支持されている。ここで収納ガイド53の両側部532に形成された凹部532aは、第1収納スクリュー型搬送部材51の前端部の上方域に形成されているので、収納リバースローラ56は、第1収納スクリュー型搬送部材51の前方側(搬送方向の下流側)の上部において第1収納軸部511に直交する左右方向に沿って延在して支持されている。この収納リバースローラ56は、図示せぬモータに連結部材60を介して連結しており、該モータが駆動することにより、自身の軸心回りに回転するものである。
このような収納リバースローラ56は、自身の軸心回りに回転することで、第1収納スクリュー型搬送部材51に搬送される硬貨に当接して、該第1収納スクリュー型搬送部材51の第1収納刃部512により構成されるピッチ間に硬貨を1枚ずつ収納させるものである。ここで、第1収納刃部512により構成されるピッチ間であるが、本実施の形態では、第1収納スクリュー型搬送部材51を上部から見た場合に、互いに隣り合う第1収納刃部512の間をいい、対象硬貨が複数入らない大きさとされている。
第1搬送部57は、図6、図9及び図10に示すように、収納ガイド53の両側部532における収納リバースローラ56の下方部に左右一対となる態様で形成してある。これら第1搬送部57は、第1収納軸部511の延在方向に沿って延在しており、より詳細には、前方に向かうに連れて漸次上方に傾斜する態様で延在している。
上記第1搬送部57は、図11に示すように、上面が第1収納軸部511の上部よりも上方であって、かつ第1収納刃部512よりも下方となるよう設けてある。
第2搬送部58は、収納ガイド53の両側部532における第1搬送部57の後方側であって第1収納スクリュー型搬送部材51に対向する個所に、左右一対となる態様で形成してある。これら第2搬送部58は、下方に向かうに連れて第1収納スクリュー型搬送部材51に漸次近接する態様で延在する傾斜面58aを有している。
ガイド部59は、第1搬送部57の前方側において、収納ガイド53の両側部532を互いに連結する平板状部である。このガイド部59は、上記第1搬送部57と同様に、上面が前方に向かうに連れて漸次上方に傾斜する態様で構成してある。
第2収納スクリュー型搬送部材52は、前後方向に沿って延在する円柱状の第2収納軸部(第2軸部)521の外周面に、径外方向に向けて突出する第2収納刃部(第2刃部)522が螺旋状に設けられて構成してある。
この第2収納スクリュー型搬送部材52は、ガイド部59の上方側において、前方に向かうに連れて漸次上方に傾斜する態様で設けてある。かかる第2収納スクリュー型搬送部材52は、第2収納刃部522の後端部の端面に形成されたギア522aの一部が、第1収納スクリュー型搬送部材51の前端に取り付けられた連係部材(連係手段)61に噛合している。ここで連係部材61について先に説明する。
連係部材61は、第1収納スクリュー型搬送部材51を構成する第1収納軸部511の前端部に取り付けられており、円柱状の連係軸部611の外周面に径外方向に向けて突出する連係刃部612が螺旋状に設けられて構成してある。この連係刃部612は、端面にギア612aが形成してあるとともに、後端部は第1収納刃部512の前端部に連続している。この連係部材61の連係刃部612のギア612aの一部が、第2収納刃部522の後端部のギア522aの一部と噛合している。
このような連係部材61は、第1収納スクリュー型搬送部材51が第1収納軸部511の中心軸回りに一方向に回転する場合に、該第1収納スクリュー型搬送部材51と一体的に回転することで、その回転力を第2収納スクリュー型搬送部材52に伝達して該第2収納スクリュー型搬送部材52を第1収納スクリュー型搬送部材51と同一方向に回転させるものである。
その一方、連係部材61は、第1収納スクリュー型搬送部材51が第1収納軸部511の中心軸回りに他方向に回転する場合には、回転を行わないで、その回転力が第2収納スクリュー型搬送部材52に伝達することを規制するものである。つまり、連係部材61は、第1収納スクリュー型搬送部材51と第2収納スクリュー型搬送部材52との間でワンウェイクラッチとしての機能を有している。
このような構成を有する硬貨収納庫50aにおいては、上記第1収納スクリュー型搬送部材51が、第1収納軸部511の中心軸回りに一方向に回転する場合に、後方から前方に向けて硬貨を堆積した状態で搬送する。
そして、上記第2収納スクリュー型搬送部材52が第2収納軸部521の中心軸回りに回転することで、第1収納スクリュー型搬送部材51及び連係部材61を介して搬送された硬貨を、ガイド部59の上面において、第2収納スクリュー型搬送部材52の第2収納刃部522により構成されるピッチ間に1枚ずつ収納させている。ここで、第2収納刃部522により構成されるピッチ間であるが、本実施の形態では、第2収納スクリュー型搬送部材52を下方から見た場合に、互いに隣り合う第2収納刃部522の間をいい、対象硬貨が複数入らない大きさとされている。
その後、上記硬貨収納庫50aにおいては、第2収納刃部522により構成される最前のピッチ間に硬貨が収納された状態で、第2収納スクリュー型搬送部材52が第2収納軸部521の中心軸回りに一方向に1回転することにより、最前のピッチ間に収納された硬貨を前方に向けて1枚ずつ払い出すことで、出金口1まで送出することができる。
以上のような構成を有する硬貨処理装置では、入金搬送部10、検銭部20、一時保留部30、硬貨振分部40及び硬貨収納部50において、円柱状の入金軸部111等の外周面に径外方向に突出する入金刃部112等が螺旋状に設けられた入金スクリュー型搬送部材11等により硬貨を搬送する搬送手段を構成している。そして、入金スクリュー型搬送部材11等が軸部111等の中心軸回りに回転することで硬貨を搬送することができるので、搬送される硬貨による汚れ等に起因する搬送力の低下や傾輪の発生という搬送不具合が生ずることを抑制できる。従って、搬送力の低下や傾輪の発生等を抑制して硬貨の搬送を良好に行うことができる。
上記硬貨処理装置では、第1収納スクリュー型搬送部材51を第1収納軸部511の中心軸回りに他方向に回転させることにより堆積する硬貨を後方に向けて移動させることができるので、堆積する硬貨の一部を収納ガイド53の後部531の前面に当接させて硬貨の堆積により形成される山を崩すことができる。そして、上述したように、収納ガイド53の後部531が、前面中央部が凹となる態様で湾曲しているので、該後部531に当接する硬貨を確実に横倒しの姿勢にすることができ、硬貨が後部531に当接して立ち上がった姿勢となって滞留することを抑制することができる。従って、硬貨の搬送を良好に行うことができる。
上記硬貨処理装置では、収納ガイド53の第2搬送部58が、下方に向かうに連れて第1収納スクリュー型搬送部材51に漸次近接する態様で延在する傾斜面58aを有しているので、第1収納スクリュー型搬送部材51と収納ガイド53の両側部532との間で硬貨が立ち上がった姿勢となって滞留することを抑制することができる。従って、硬貨の搬送を良好に行うことができる。
上記硬貨処理装置では、収納ガイド53の第1搬送部57が、第1収納軸部511の延在方向に沿って延在して収納リバースローラ56の下部に設けてあるので、硬貨の通過性を向上させることができ、これによっても硬貨の搬送を良好に行うことができる。また、第1搬送部57の上面が第1収納軸部511の上部よりも上方であって、かつ第1収納刃部512よりも下方となるよう設けてあるので、これによっても硬貨の通過性を向上させることができ、硬貨の搬送を良好に行うことができる。
上記硬貨処理装置では、第1収納スクリュー型搬送部材51における第1収納刃部512の第1収納軸部511の外周面からの径外方向に向けての突出高さは、対象となる硬貨(例えば500円硬貨)の厚みよりも小さいので、第1収納刃部512により構成されるピッチ間に硬貨がはまり込むことを防止することができ、これによっても硬貨の搬送を良好に行うことができる。
上記硬貨処理装置では、第1収納スクリュー型搬送部材51の第1収納刃部512が、第1収納軸部511の中心軸に沿った縦断面形状が台形を成しているので、搬送方向とは反対方向に向けて硬貨に押圧された場合に、該硬貨を搬送方向とは反対側の斜め上方へ移動させることができ、硬貨詰まりに起因するロックの発生を抑止することができる。
上記硬貨処理装置では、第1収納スクリュー型搬送部材51の後端部が、前方に向けて付勢する収納スプリング54を介してモータ55に連結されているので、硬貨詰まり等により硬貨の搬送時に搬送方向とは反対側に向けての力が増大した場合に、第1収納スクリュー型搬送部材51は、収納スプリング54の付勢力に抗して後方に向けて変位することができる。これにより、硬貨詰まりに起因するロックの発生を抑止することができる。
上記硬貨処理装置では、第2収納スクリュー型搬送部材52の第2収納刃部522により構成されるピッチ間に硬貨を1枚ずつ収納させているので、硬貨を分離した状態で出金の準備をしている。これにより、出金指示が与えられた場合には、第2収納スクリュー型搬送部材52を一方向に所定回数回転させるだけで所定枚数の硬貨を払い出すことができる。つまり、従来のように出金指示により収納硬貨の分離及び払い出しを行わずに、払い出しのみを行えばよいので、出金時間の短縮化を図ることができる。
上記硬貨処理装置では、第2収納スクリュー型搬送部材52が第2収納軸部521の中心軸回りに一方向に1回転することにより、最前のピッチ間に収納された硬貨を前方に向けて1枚ずつ払い出すので、第2収納スクリュー型搬送部材52の一方向の回転回数を制御すれば、該第2収納スクリュー型搬送部材52から払い出される硬貨の枚数を管理することができる。
上記硬貨処理装置では、連係部材61が、第1収納スクリュー型搬送部材51が第1収納軸部511の中心軸回りに一方向に回転する場合に、その回転力を第2収納スクリュー型搬送部材52に伝達して該第2収納スクリュー型搬送部材52を第1収納スクリュー型搬送部材51と同一方向に回転させる一方、第1収納スクリュー型搬送部材51が第1収納軸部511の中心軸回りに他方向に回転する場合には、その回転力が第2収納スクリュー型搬送部材52に伝達することを規制するので、第2収納スクリュー型搬送部材52により1枚ずつ収納されている硬貨が後方に向けて搬送されてしまうことを防止することができる。
[出金部の構成]
図12は、出金部の構成を示す模式図である。出金部は、図12に示すように、第2収納スクリュー型搬送部材52とガイド部59とを有する。ガイド部59は、下流端(前方端)には、硬貨を出金口1側に払い出す開口7が形成されている。また、ガイド部59は、硬貨の搬送路を形成するが、下流側搬送路の入口にはスリット2が形成されている。また、下流側搬送路には、搬送路を通過する硬貨のうち、出金対象金種の外径であるか否かを検出する外径センサS1と、搬送路を通過する硬貨の材質を検出するとともに硬貨の穴の有無を検出する材質・穴センサS2と、搬送路を通過する硬貨を計数する計数センサS3とがガイド部59に沿って配置される。なお、材質・穴センサS2は、搬送路を通過する硬貨の材質を検出する材質センサの機能と搬送路を通過する硬貨の穴の有無を検出する穴センサの機能とを同一のセンサで実現しているが、材質センサと穴センサとを個別のセンサとしてもよい。
出金判別部3は、外径センサS1、材質・穴センサS2、計数センサS3に接続され、スリット2を通過する硬貨に対して、出金対象金種の外径であるか否か、材質、及び穴の有無をもとに出金対象金種であるか否かを判別する。
スリット2は、硬貨収納庫50aに収納される出金対象金種の硬貨直径以下の硬貨を通過させる。例えば、スリット2は、硬貨収納庫50aが500円硬貨を収納する硬貨収納庫50aである場合、500円硬貨の硬貨直径以下の硬貨を通過させる出口幅が形成される。なお、スリット2は、下流側搬送路の入口のみでなく、下流側搬送路全体であってもよい。したがって、出金対象金種の外径を超える硬貨は、スリット2の入口で搬送が停止される。スリット2の入口で搬送が停止された硬貨は、出金対象金種の外径を超える硬貨であり、出金対象金種でない異金種であると判別される。
制御部4は、出金判別部3、ゲート5,8、及び上位装置に接続される。制御部4は、スリット2の入口で搬送が停止された硬貨がある場合、すなわち、第2収納スクリュー型搬送部材52による搬送が停止された場合、ゲート8を開いて、停止された硬貨を異金種として異金種保管庫6に入力される。異金種保管庫6は、出金部の下部に配置される。
制御部4は、出金判別部3が異金種でない出金対象金種であると判別した場合、ゲート5を制御して、開口7から出力される硬貨を出金口1側に出力する。一方、制御部4は、出金判別部3が異金種であると判別した場合、ゲート5を制御して、開口7から出力される硬貨を異金種保管庫6側に出力する。
なお、制御部4は、出金判別部3が異金種であると判別した場合、計数センサS3による計数をキャンセルする処理を行う。
したがって、各硬貨収納庫50aからの出金時における出金判別部3による異金種判別処理は、出金対象硬貨の外径以下の硬貨のみの処理となって処理が容易になり、高速に出金することができる。
[各硬貨収納庫の出金判別]
図13は、各硬貨収納庫毎の出金判別処理内容を示す図である。また、図14〜図18は、それぞれ500円収納庫、10円収納庫、100円収納庫、5円収納庫、50円収納庫(または1円収納庫)の出金判別処理の構成及び出金判別タイミングチャートを示す図である。
[500円収納庫の出金判別]
図13に示すように、500円収納庫の払出し正貨(出金対象硬貨)は、500円ニッケル黄銅貨、500円白銅貨、500円バイカラー貨である。500円収納庫に対する出金部のスリット2は、500円硬貨の直径が26.5mmであるため、500円硬貨の硬貨直径以下の硬貨が通過するように、出口幅を28mmとしている。スリット2を通過する、500円硬貨の硬貨直径以下の異金種硬貨は、10円青銅貨、100円白銅貨、100円クラッド貨、5円黄銅貨、50円白銅貨、1円アルミ貨であり、これらの硬貨は、外径センサS1が外径を検出しないことによって異金種として判別できる。
図14(a)に示すように、500円収納庫の出金部の構造は、出金部の下流側搬送路において、搬送される硬貨を搬送方向に直交する、一方の直径方向の当接面Sに付勢する硬貨付勢機構を有する。硬貨付勢機構は、スクリュー状の搬送機構であり、具体的には、第2収納スクリュー型搬送部材52の第2収納刃部522である。外径センサS1の中心位置は、当接面Sから24mmの位置に配置されて、直径26.5mmの500円硬貨のみを検出する。なお、外径センサS1は、25mmを超えた直径の硬貨が通過した場合にONとなるように配置することが好ましい。
材質・穴センサS2は、搬送路のほぼ中心に配置される。材質・穴センサS2の中心位置は、当接面から10mmの位置に配置され、通過する全ての硬貨に対する材質及び穴の有無を検出する。
計数センサS3は、当接面Sの近傍、具体的には、当接面Sから3mmの位置が中心となるように配置される。
材質・穴センサS2は、外径センサS1の検出が開始する時点で、検出を開始できるように、外径センサS1の下流に配置される。また、計数センサS3は、材質・穴センサS2の下流に配置される。
図14(b)に示すように、通過する硬貨が出金対象硬貨である場合のみ、外径センサS1がONとなる。したがって、外径センサS1がONとなることのみで、出金判別部3は、異金種であると判別しない、すなわち出金対象硬貨であると判別する。
一方、図14(c)に示すように、外径センサS1がONとなっていない状態で、材質・穴センサS2がONとなった場合に、出金判別部3は、通過する硬貨が異金種であると判別する。
[10円収納庫の出金判別]
図13に示すように、10円収納庫の払出し正貨(出金対象硬貨)は、10円青銅貨である。10円収納庫に対する出金部のスリット2は、10円硬貨の直径が23.5mmであるため、10円硬貨の硬貨直径以下の硬貨が通過するように、出口幅を24.7mmとしている。スリット2を通過する、10円硬貨の硬貨直径以下の異金種硬貨は、5円黄銅貨、1円アルミ貨である。また、10円硬貨の材質と異なる異金種硬貨は、100円白銅貨、100円クラッド貨、50円白銅貨である。さらに、10円硬貨とは異なる穴を有する異金種硬貨は、5円黄銅貨である。
図15(a)に示すように、10円収納庫の出金部の構造は、500円収納庫の出金部の構造とほぼ同じであるが、外径センサS1の中心位置が、当接面Sから21mmの位置に配置されている。
図15(b)に示すように、通過する硬貨が出金対象硬貨である場合のみ、外径センサS1がONとなり、材質・穴センサS2のON波形に2つの山がない場合に、出金判別部3は、異金種であると判別しない、すなわち出金対象硬貨であると判別する。
一方、図15(c)に示すように、外径センサS1がONとなっていない状態で、材質・穴センサS2がONとなった場合に、出金判別部3は、通過する硬貨が異金種であると判別する。この外径で判別される異金種硬貨は、例えば、5円黄銅貨、1円アルミ貨である。
また、図15(d)に示すように、外径センサS1がONとなっていない状態で、材質・穴センサS2のON波形に山が2つできた場合、硬貨に穴が有ると判定されるため、出金判別部3は、通過する硬貨が異金種であると判別する。この穴有りで判別される異金種硬貨は、例えば、5円黄銅貨である。
さらに、図15(e)に示すように、外径センサS1がONとなり、材質・穴センサS2のON波形のレベルが大きい(異なる)場合に、材質が異なると判定されるため、出金判別部3は、通過する硬貨が異金種であると判別する。この材質で判別される異金種硬貨は、例えば、100円白銅貨、100円クラッド貨、50円白銅貨である。
[100円収納庫の出金判別]
図13に示すように、100円収納庫の払出し正貨(出金対象硬貨)は、100円白銅貨、100円クラッド貨である。100円収納庫に対する出金部のスリット2は、100円硬貨の直径が22.6mmであるため、100円硬貨の硬貨直径以下の硬貨が通過するように、出口幅を24mmとしている。スリット2を通過する、100円硬貨の硬貨直径以下の異金種硬貨は、直径が近いため、判別できない。また、100円硬貨の材質と異なる異金種硬貨は、5円黄銅貨、1円アルミ貨、10円青銅貨である。さらに、100円硬貨とは異なる穴を有する異金種硬貨は、50円白銅貨である。
図16(a)に示すように、100円収納庫の出金部の構造は、10円収納庫の出金部の構造とほぼ同じであるが、外径センサS1の中心位置が、当接面Sから20mmの位置に配置されている。
図16(b)に示すように、通過する硬貨が出金対象硬貨である場合のみ、外径センサS1がONとなり、材質・穴センサS2のON波形に2つの山がない場合に、出金判別部3は、異金種であると判別しない、すなわち出金対象硬貨であると判別する。
一方、図16(c)に示すように、外径センサS1がONとなっている状態で、材質・穴センサS2のON波形に山が2つできた場合、硬貨に穴が有ると判定されるため、出金判別部3は、通過する硬貨が異金種であると判別する。この穴有りで判別される異金種硬貨は、例えば、50円白銅貨である。
また、図16(d)に示すように、外径センサS1がONとなり、材質・穴センサS2のON波形のレベルが大きい(異なる)場合に、材質が異なると判定されるため、出金判別部3は、通過する硬貨が異金種であると判別する。この材質で判別される異金種硬貨は、例えば、5円黄銅貨、1円アルミ貨、10円青銅貨である。
[5円収納庫の出金判別]
図13に示すように、5円収納庫の払出し正貨(出金対象硬貨)は、5円黄銅貨である。5円収納庫に対する出金部のスリット2は、5円硬貨の直径が22mmであるため、5円硬貨の硬貨直径以下の硬貨が通過するように、出口幅を23.2mmとしている。スリット2を通過する、5円硬貨の硬貨直径以下の異金種硬貨は、直径が近いため、判別できない。また、5円硬貨の材質と異なる異金種硬貨は、50円白銅貨である。さらに、5円硬貨とは異なる穴を有さない異金種硬貨は、100円白銅貨、100円クラッド貨、10円青銅貨、1円アルミ貨である。
図17(a)に示すように、5円収納庫の出金部の構造は、10円収納庫の出金部の構造とほぼ同じであるが、外径センサS1の中心位置が、当接面Sから19mmの位置に配置されている。
図17(b)に示すように、外径センサS1がONとなっている状態で、材質・穴センサS2のON波形に山が2つできた場合、硬貨に穴が有ると判定されるため、出金判別部3は、通過する硬貨が出金対象硬貨であると判別する。
一方、図17(c)に示すように、外径センサS1がONとなり、材質・穴センサS2のON波形に2つの山がない場合に、出金判別部3は、硬貨に穴がないので、異金種であると判別する。この穴なしで判別される異金種硬貨は、例えば、100円白銅貨、100円クラッド貨、10円青銅貨、1円アルミ貨である。
また、図17(d)に示すように、外径センサS1がONとなっている状態で、材質・穴センサS2のON波形に山が2つできた場合、硬貨に穴が有ると判定されるが、材質・穴センサS2のON波形のレベルが大きい(異なる)ので、材質が異なると判定されるため、出金判別部3は、通過する硬貨が異金種であると判別する。この材質で判別される異金種硬貨は、例えば、50円白銅貨である。
[50円収納庫、1円収納庫の出金判別]
図13に示すように、50円収納庫の払出し正貨(出金対象硬貨)は、50円白銅貨である。50円収納庫に対する出金部のスリット2は、50円硬貨の直径が21mmであるため、50円硬貨の硬貨直径以下の硬貨が通過するように、出口幅を22.4mmとしている。スリット2を通過する、50円硬貨の硬貨直径以下の異金種硬貨は、直径が近いため、判別できない。また、50円硬貨の材質と異なる異金種硬貨は、5円黄銅貨、1円アルミ貨である。
一方、1円収納庫の払出し正貨(出金対象硬貨)は、1円アルミ貨である。1円収納庫に対する出金部のスリット2は、1円硬貨の直径が20mmであるため、1円硬貨の硬貨直径以下の硬貨が通過するように、出口幅を21.2mmとしている。スリット2を通過する、1円硬貨の硬貨直径以下の異金種硬貨は、直径が近いため、判別できない。また、1円硬貨の材質と異なる異金種硬貨は、50円白銅貨である。
図18(a)に示すように、50円収納庫及び1円収納庫の出金部の構造は、5円収納庫の出金部の構造とほぼ同じであるが、外径センサS1を設けていない。
図18(b)に示すように、材質・穴センサS2のON波形レベルが所定レベルである場合、出金判別部3は、通過する硬貨が出金対象硬貨であると判別する。
一方、図18(c)に示すように、材質・穴センサS2のON波形レベルが所定レベルを超えた場合、異金種であると判別する。この穴なしで判別される異金種硬貨は、例えば、50円収納庫の場合、5円黄銅貨、1円アルミ貨であり、例えば、1円収納庫の場合、50円白銅貨である。
上述した出金部による出金判別では、スリット2を設けているので、各硬貨収納庫50aの出金対象硬貨の外径を超える異金種硬貨を容易に判別することができ、しかも、外径センサS1及び材質・穴センサS2を用いた出金判別対象硬貨は、出金対象硬貨以下の硬貨に限られるため、出金判別処理が簡易になる。特に、出金対象硬貨の外径が小さいほど硬貨収納庫50aからの出金判別処理は、出金判別処理対象の硬貨種類が少なくなるため、出金判別処理が一層、簡易になる。例えば、50円収納庫や1円収納庫からの出金判別では、外径センサS1が不要となる。
なお、上述した実施の形態の出金部は、第2収納スクリュー型搬送部材52などのスクリュー状の搬送機構を用いていたが、これに限らず、例えば、ベルト状の搬送機構を用いてもよい。また、上述した硬貨処理装置では、出金部以外の搬送機構もスクリュー状の搬送機構を用いているが、他の搬送機構を用いてもよい。
さらに、スリット2は、ガイド部59の後方端に設けてもよい。この場合、ゲート8は不要となり、出金対象硬貨の外径を超える硬貨は、再び硬貨収納庫内に戻されることになる。
1 出金口
2 スリット
3 出金判別部
4 制御部
5,8 ゲート
6 異金種保管庫
7 開口
10 入金搬送部
11 入金スクリュー型搬送部材
111 入金軸部
112 入金刃部
12 入金リバースローラ
20 検銭部
21 検銭スクリュー型搬送部材
22 識別部
30 一時保留部
31 保留スクリュー型搬送部材
311 保留軸部
312 保留刃部
32 保留リバースローラ
40 硬貨振分部
41 振分スクリュー型搬送部材
411 振分軸部
412 振分刃部
50 硬貨収納部
50a 硬貨収納庫
51 第1収納スクリュー型搬送部材(第1スクリュー型搬送部材)
511 第1収納軸部(第1軸部)
512 第1収納刃部(第1刃部)
52 第2収納スクリュー型搬送部材(第2スクリュー型搬送部材)
521 第2収納軸部(第2軸部)
522 第2収納刃部(第2刃部)
53 収納ガイド
54 収納スプリング
56 収納リバースローラ
57 第1搬送部
58 第2搬送部
59 ガイド部
61 連係部材
611 連係軸部
612 連係刃部
S1 外径センサ
S2 材質・穴センサ
S3 計数センサ

Claims (3)

  1. 入金された硬貨の真偽及び金種を識別し、正貨として識別された硬貨を保留した後に金種毎に振り分けて収納庫に収納する一方、出金指示によって収納庫に収納された硬貨を繰り出す出金部から硬貨を出金する硬貨処理装置において、
    前記収納庫の出金部の下流側搬送路または下流側搬送路入口に、該収納庫に収納される出金対象金種の硬貨直径以下の硬貨を通過させるスリットが設けられ、
    前記出金部の下流側搬送路において、搬送される硬貨を搬送方向に直交する、一方の直径方向に付勢する硬貨付勢機構を有し、
    前記下流側搬送路を通過する硬貨のうち、出金対象金種の外径であるか否かを検出する外径センサと、
    前記下流側搬送路を通過する硬貨の材質を検出する材質センサと、
    前記下流側搬送路を通過する硬貨の穴の有無を検出する穴センサと、
    を備え、
    出金対象金種の外径を超える硬貨は、前記スリットの入口での停止によって出金対象金種でないと判別され、前記スリットを通過する硬貨は、出金対象金種の外径であるか否か、材質、及び穴の有無をもとに出金対象金種であるか否かを判別することを特徴とする硬貨処理装置。
  2. 前記硬貨付勢機構は、スクリュー状の搬送機構であることを特徴とする請求項1に記載の硬貨処理装置。
  3. 前記材質センサ及び前記穴センサは同一のセンサであることを特徴とする請求項1または2に記載の硬貨処理装置。
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