JP4770512B2 - 硬貨処理機及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、投入された硬貨を金種毎に振り分けて各々の収納庫に収納するとともに、各収納庫から硬貨を計数して払出しする硬貨処理機及びその制御方法に関する。
スーパーマーケット等のPOS(Point Of Sales)レジには、預かり金の入金及び釣銭の出金を行うための硬貨処理機が使用されている。このような硬貨処理機として、従来、正規の硬貨であるかを識別し、異常硬貨を排除口に落下させるものが提案されている(例えば特許文献1参照)。
一方、例えば金種毎の収納庫を有する収納庫部の払出しセンサに識別機能を持たせることにより、自金種であるかを識別する機能を備えた硬貨処理機も知られており、異金種を検知した場合は、出金した釣銭構成が不確かである旨を表示するとともに、POSレジへ通知して異常終了する。この場合、異常を通知することで、間違った出金硬貨をそのままお客へ渡さないようにすることができる。
また、直径が近い100円硬貨と5円硬貨を分離しやすいように、直径により振り分けを行う振分部の前段に5円硬貨のみを抜き出す切換えゲートを設けている硬貨処理機もあるが、詰まり等の発生で自金種外の収納庫へ収納されてしまった場合は、出金時に検知することができず、間違った釣銭をお客に渡す恐れがある。
上記のようなPOSレジに接続される硬貨処理機には自動精査機能がなく、詰まりが発生して枚数が不確かになったような場合には、内部の硬貨を全て回収した後、再入金して合わせ作業を行っており、手間と時間を要する。この合わせ作業を行わないと、誤差が蓄積してしまう。
特開平10−97667号公報
上記のような従来の硬貨処理機では、出金動作が異常終了した場合、手動により正しい釣銭にしてお客に渡した後、硬貨処理機を正常に復旧させる必要があり、また、異金種を払出した場合は、間違った釣銭をお客に渡してしまうという問題があった。さらに、詰まりが発生した場合には、復旧操作に手間と時間を要するという問題があった。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、振分収納時に誤振分が発生した場合でも常に正しい釣銭を出金することが可能となり、異常復旧操作の必要もなく、また詰まりが発生した場合でも復旧操作に手間と時間を要することのない硬貨処理機及びその制御方法並びに硬貨処理機の精査方法を提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、投入された硬貨を一時保留する一時保留庫と、前記硬貨を金種毎に振り分けて計数する振分部と、前記金種毎に振り分けられた硬貨をそれぞれの収納庫に収納する収納庫部と、前記収納庫部から払出された硬貨を搬送する出金搬送部と、前記収納庫部から払出された硬貨を出金口へ払出すか前記一時保留庫へ搬送するかを切換える出金切換えゲートと、前記収納庫部の各収納庫にそれぞれ設けられて各収納庫から払出された硬貨がそれぞれ自金種であることを識別し、その識別結果に応じて前記出金切換えゲートを制御する識別センサと、を備え、前記識別センサは、自金種の検出レベルより自金種以外の金種の検出レベルの方が高く設定されていて自金種以外の金種の検出レベルが検出されることにより自金種でないと識別するようにしたことを特徴とする硬貨処理機が提供される。
このような硬貨処理機によれば、振分収納時に誤振分が発生した場合でも常に正しい釣銭を出金することが可能となり、異常復旧操作の必要もなくなる。
また、本発明では上記課題を解決するために、投入された硬貨を金種毎に振り分けて各々の収納庫に収納するとともに、各収納庫から硬貨を計数して払出しする硬貨処理機の制御方法であって、前記収納庫のそれぞれに設けられて自金種の検出レベルより自金種以外の金種の検出レベルの方が高く設定された識別センサにより前記収納庫から払出された硬貨がそれぞれ自金種であるかを識別し、自金種でないと識別された場合は出金を停止し、全て自金種であると識別された場合は出金を行うことを特徴とする硬貨処理機の制御方法が提供される。
このような硬貨処理機の制御方法によれば、振分収納時に誤振分が発生した場合でも常に正しい釣銭を出金することが可能となり、異常復旧操作の必要もなくなる。
また、本発明では上記課題を解決するために、投入された硬貨を金種毎に振り分けて各々の収納庫に収納するとともに、各収納庫から硬貨を計数して払出しする硬貨処理機の制御方法であって、前記収納庫のそれぞれに設けられて自金種の検出レベルより自金種以外の金種の検出レベルの方が高く設定された識別センサにより前記収納庫から払出された硬貨がそれぞれ自金種であるかを識別し、自金種でないと識別された場合は、その硬貨を一時保留庫に搬送した後、再度払出し動作を行うことを特徴とする硬貨処理機の制御方法が提供される。
このような硬貨処理機の制御方法によれば、振分収納時に誤振分が発生した場合でも常に正しい釣銭を出金することが可能となり、異常復旧操作の必要もなくなる。
また、本発明では上記課題を解決するために、投入された硬貨を一時保留する一時保留庫と、前記硬貨を金種毎に振り分けて計数する振分部と、前記金種毎に振り分けられた硬貨をそれぞれの収納庫に収納する収納庫部と、前記収納庫部から払出された硬貨を出金口へ払出すか前記一時保留庫へ搬送するかを切換える出金切換えゲートと、前記収納庫部の各収納庫にそれぞれ設けられ、自金種の検出レベルより自金種以外の金種の検出レベルの方が高く設定されていて自金種以外の金種の検出レベルが検出されることで自金種でないとすることにより各収納庫から払出された硬貨がそれぞれ自金種であることを識別し、その識別結果に応じて前記出金切換えゲートを制御する識別センサとを備えた硬貨処理機の制御方法であって、前記収納庫から硬貨を払出して自金種であるかを前記識別センサにより識別し、自金種でないと識別された場合は前記出金切換えゲートを前記出金口側へ切換えてその硬貨を前記出金口へ払出し、自金種であると識別された場合は前記出金切換えゲートを前記一時保留庫側へ切換えてその硬貨を前記一時保留庫へ一時保留した後、前記振分部により計数を行うことにより精査することを特徴とする硬貨処理機の制御方法が提供される。
このような硬貨処理機の制御方法によれば、詰まりが発生した場合でも復旧操作に手間と時間を要することはない。
本発明の硬貨処理機及びその制御方法は、各収納庫から払出された硬貨がそれぞれ自金種であるかを識別センサにより識別するので、振分収納時に誤振分が発生した場合でも常に正しい釣銭を出金することが可能となり、異常復旧操作の必要もないという利点がある。また、詰まりが発生した場合でも復旧操作に手間と時間を要することはない。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態の硬貨処理機の構成を示すブロック図である。
この硬貨処理機には、硬貨が投入される投入部1、投入された硬貨を識別する検銭部2、リジェクトゲート3、投入された硬貨を一時保留する搬送機能を備えた一時保留庫4、キャンセルゲート5、硬貨を直径により金種毎に振り分けて計数する振分部6、金種毎に振り分けられた硬貨をそれぞれの収納庫に収納するとともに計数払出しを行う収納庫部7、収納庫部7から払出された硬貨を保留し搬送する出金搬送部8、収納庫部7から払出された硬貨を出金口へ払出すか一時保留庫4へ搬送するかを切換える出金切換えゲート9、出金口となる出金トレイ10、リジェクト切換えゲート11、キャンセル口12、及び真偽の分からない硬貨を収納する不明庫13が設けられている。
上記収納庫部7は、500円収納庫7a、10円収納庫7b、100円収納庫7c、5円収納庫7d、50円収納庫7e、及び1円収納庫7fに分かれている。そして、振分部6にて硬貨の直径に従って小さい順に各々の収納庫に収納されていく。
また、収納庫部7の各収納庫7a〜7fには、払出された硬貨がそれぞれ自金種であることを識別する識別センサとして払出し識別部14a〜14fが設けられている。そして、この払出し識別部14a〜14fにより自金種でないと識別された場合は、出金切換えゲート9を一時保留庫4側へ切換えて出金を停止し、全て自金種であると識別された場合は、出金切換えゲート9を出金トレイ10側へ切換えて出金を行う。複数枚の払出しを行う場合は、払出し識別部14a〜14fにより自金種でないと識別された時点で硬貨の払出しを終了する。
次に、上記構成の硬貨処理機の動作について説明する。まず、硬貨処理機が前述のPOSレジに接続されて動作する様子から説明する。なお、硬貨処理機は、通常上位機であるPOSレジに接続されている。
(1)お客の買い上げ品の商品スキャン(登録)が終了すると、POSレジは合計額を計算し、その金額をPOSレジの表示部に表示する。そして、通常はPOSレジの担当者がその金額を読み上げ、お客は買い上げ額以上の貨幣を預かり金としてPOSレジの担当者に渡す。
(2)POSレジの担当者は、預かり金額を読み上げるとともに(または読み上げがなくても良い)、POSレジにその金額を打刻する。
(3)POSレジは、「釣銭金額」=「預かり金額(打刻額)−買い上げ額」を計算し、硬貨処理機に通知する。
(4)硬貨処理機は、受け取った金額に従い、各硬貨の金種及び枚数を計算し、釣銭を出金する。
(5)POSレジの担当者は、紙幣のお釣り、レシート及び上記硬貨処理機から出金された硬貨をお客に渡す。
(6)お客が納得し、POSレジを離れたら、預かり金を硬貨処理機及びドロア(あるいは紙幣処理機)に投入して入金する。
以上がPOSレジでの貨幣の受け渡しであるが、従来の硬貨処理機では、上記(4)の出金が仮に異常終了した場合、手動にて正しい釣銭にしてお客に渡した後、硬貨処理機を正常に復旧させる必要があった。また、出金時に金種の確認ができていない場合には、異金種の払出しにより間違った釣銭をお客に渡すことになる。
そこで、本実施の形態では、各収納庫7a〜7fから払出された硬貨がそれぞれ自金種であるかを払出し識別部14a〜14fにより識別するので、振分収納時に誤振分が発生した場合でも常に正しい釣銭を出金することが可能となり、異常復旧操作の必要もなくなる。
図2は実施の形態の硬貨処理機の動作の流れを示す図である。
(入金収納)
投入部1に投入(S1)された硬貨は、検銭部2で金種が特定され(S2)、このとき正しいと判定された硬貨はリジェクトゲート3の作用(S3)により一時保留庫4へ搬送されて収納される(S4)。正しくないと判定された硬貨の場合は、リジェクトゲート3にて排除され、リジェクト切換えゲート11の作用(S11)により出金トレイ10に返却されるか(S10)、リジェクト切換えゲート11により不明庫13に格納される(S13)。
上記一時保留庫4に保留された硬貨は、上位からの指示もしくは硬貨処理機の操作部での操作指示に従って、一時保留庫4の搬送ベルトによりキャンセルゲート5を経て(S5)、振分部6に搬送される(S6)。振分部6は、硬貨の直径に基づき、小径から大径の硬貨に対応した切欠きが順次設けられており、搬送された硬貨は小径順に落下して計数される。この振分部6で振り分け、計数された硬貨は、収納庫部7に金種別に収納される(S7)。
(入金キャンセル)
また、上記一時保留庫4に保留された硬貨は、上位からの指示もしくは上記操作部での操作指示に従って、キャンセルゲート5によりキャンセル口12に返却され、入金キャンセルされる(S12)。
なお、入金一時保留機能を使わない運用の場合には、一時保留庫4を投入部1及び検銭部2に連動させて駆動し、常に振分部6に搬送しても良い。
(出金)
上位機あるいは硬貨処理機から出金の指示が行われると、収納庫部7から出金の指示に従った金種及び枚数の繰り出しを開始する。収納庫部7の各収納庫7a〜7fには、少なくとも自金種を判別可能な払出し識別部14a〜14fが設けられており、各硬貨が繰り出される毎に識別が行われ、繰り出された硬貨は出金搬送部8上に保留される。
そして、繰り出された硬貨が全て正しいと判別された場合は、出金搬送部8により硬貨が搬送され(S8)、出金切換えゲート9が出金トレイ10側に切換えられて(S9)、出金トレイ10に出金される(S10)。しかし、繰り出された硬貨の中に正しくないと判別された硬貨があった場合には、出金切換えゲート9が一時保留庫4側に切換えられた後、出金搬送部8が駆動され、一時保留庫4へ搬送される。
その後、出金搬送部8が停止された後、再度収納庫部7から金種及び枚数の繰り出しを行い、全て正しい硬貨と判別された場合は、上記と同様に出金切換えゲート9が出金トレイ10側に切換えられて(S9)、出金トレイ10に出金される(S10)。
以上で正常な出金動作が終了するが、上記の一時保留庫4に搬送しておいた硬貨は、この動作が終了したタイミングあるいは次の入金のタイミングで振分部6により収納庫部7に再収納される。
(精査)
次に、本実施の形態の硬貨処理機の精査動作について説明する。この精査は、硬貨処理機内にて硬貨を識別して再計数することである。
上述のPOSレジでの貨幣の受け渡しの際、出金が異常終了した場合に、例えば未計数硬貨をお客に渡したり、逆に計数済み硬貨を硬貨処理機内に戻したりして、詰まり硬貨の処置を間違うと、硬貨処理機の記憶している枚数データと収納している現物枚数の間に差が生じてしまう。この差が生じている状態で、硬貨処理機の枚数データをレジの現金としてレジ閉めを行うと、理論上のレジ現金との間に差が発生する。このことは、出金時の詰まりだけでなく、入金(収納)時の詰まりについても同様であり、データに差が生じる可能性がある。そこで、本実施の形態では、自動的に硬貨の枚数を再計数(精査)する機能を備えている。
すなわち、各収納庫7a〜7fから硬貨を払出して自金種であるかを払出し識別部14a〜14fにより識別し、自金種でないと識別された場合は出金切換えゲート9を出金トレイ10側へ切換えてその硬貨を出金トレイ10へ払出し、自金種であると識別された場合は出金切換えゲート9を一時保留庫4側へ切換えてその硬貨を一時保留庫4へ一時保留した後、振分部6により計数を行う。
具体的には、例えばまず、500円収納庫7aを駆動し、出金搬送部8に数枚ずつ複数回に分けて繰り出す。このとき、繰り出された硬貨が500円収納庫7aの繰出し部に設けられた払出し識別部14aにて自金種であることが確認されると、出金切換えゲート9を一時保留庫4側へ切換え、出金搬送部8を駆動して一時保留庫4に搬送する。もし、繰り出された硬貨の中に自金種以外と判定されたものが検出された場合は、出金切換えゲート9を出金トレイ10側へ切換え、出金搬送部8を駆動して出金トレイ10に搬送する。これにより、500円収納庫7aに含まれていた500円硬貨以外の硬貨を硬貨処理機から排出することができる。
このようにして、各収納庫7a〜7fから順次それぞれの硬貨を繰り出し、正常硬貨は一時保留庫4へ送り、異金種と判定された硬貨は出金トレイ10から排除する動作を繰り返す。
上記一時保留庫4は、1金種分の各収納庫7a〜7fの硬貨を全て収納可能な容量を有しており、全ての硬貨が一時保留庫4に搬送されると、振分部6を駆動し、振分部6に設けられている計数センサにより再計数する。この計数結果に基づき、硬貨処理機の記憶枚数を更新する。
そして、上記の動作を順次各収納庫7a〜7fについて行い、精査を終了する。これにより、詰まり解除時に収納間違いがあったような場合でも、人手を介さずに硬貨処理機にて自動的に各金種の収納枚数の正確な再計数、つまり精査が可能となり、レジ担当者による回収、再入金の操作が必要なく、復旧操作に手間と時間を要することはない。
以上の動作は精査の基本動作であるが、ここで出金搬送部8上には自金種以外の硬貨を検出するまでに搬出された自金種も含まれており、これらの自金種も例えば数枚排出されることになる。次に、自金種以外の硬貨のみを排出する場合について説明する。
図3は実施の形態の硬貨処理機の硬貨の払出し機構を示す図である。同図の(a)は上面図、(b)は側面図である。この払出し機構は、収納庫部7の硬貨15を出金搬送部8側へ供給するベルト状の硬貨供給部16、供給された硬貨15を出金搬送部8へ繰り出すベルト状の硬貨繰出し部17、及び前述の識別センサ(払出し識別部14a〜14f)である面状の払出し識別部14から構成されている。払出し識別部14と硬貨繰出し部17は自金種以外の金種を自金種よりも繰出し方向の手前側で検出可能な位置に配置され、自金種以外の硬貨を1枚単位で保持後に排出し、繰り出す構成となっている。
図4は実施の形態の硬貨処理機の精査処理の具体例を示すフローチャートである。また、図5及び図6は実施の形態の硬貨処理機の識別センサの検出レベルを示す図であり、ここでは例として図5に500円収納庫7aの場合、図6に10円収納庫7bの場合を示す。図5及び図6の(a)は払出し識別部14a,14bと硬貨15の位置、(b)は払出し識別部14a,14bの検出レベルを示している。
払出し識別部14は自金種の検出レベルより自金種以外の金種の検出レベルの方が高く設定されており、図5に示すように、500円収納庫7aの払出し識別部14aは500円硬貨の検出レベルよりも10円硬貨の検出レベルの方が高く、また図6に示すように、10円収納庫7bの払出し識別部14bは10円硬貨の検出レベルよりも500円硬貨の検出レベルの方が高い。このような識別センサを構成するには、主に材質の違いに伴うインピーダンス変化のうち、インダクタンス分の変化あるいは純抵抗分の変化を適当に選択することで実施できる。
払出し識別部14と硬貨繰出し部17、硬貨供給部16、及び出金搬送部8は図3に示すように配置されており、精査開始処理に入ると、出金切換えゲート9が一時保留庫4側に切換えられ(S1)、出金搬送部8が駆動されて(S2)、硬貨15の払出しが行われる。その際、まず硬貨繰出し部17が駆動され(S3)、続いて硬貨供給部16が駆動される(S4)。これにより、硬貨15は硬貨供給部16上を経て払出し識別部14に到達する。
払出し識別部14は面状のセンサであり、硬貨15の被さり量とその材質の差により検出レベルが変化する。例えば、500円硬貨が払出し識別部14aを通過すると、図5に示すように、搬送に伴う被さり量の変化によって検出レベルが変化する。このとき、図示しない制御部はその検出レベルを判別しており、予め設定してある閾値(自金種以外の判別用)を超えないことをチェックしている。500円硬貨の払出し時は、この閾値を超えることはなく、500円硬貨は出金搬送部8を経由して一時保留庫4へ搬送される。
しかし、10円硬貨が払出し識別部14aを通過すると、順次図5に示すように検出レベルが変化していく。同図では10円硬貨が完全に通過した様子を示しているが、搬送途中の通過位置(4)で閾値に達する。制御部は、この時点で自金種以外の硬貨であると判断する。
具体的には、制御部は例えば硬貨供給部16の駆動後に硬貨検知間隔タイマーをセットし(S5)、タイムアップする前に500円硬貨の検知を繰り返し(S6,S7)、10円硬貨を検知して(S8)、自金種より検出レベルが大である(高い)ことを判別すると(S9)、自金種以外の硬貨であると判断する。そして、制御部は硬貨供給部16及び硬貨繰出し部17を停止する(S10,S11)。この位置は図の(4)の位置であり、10円硬貨は硬貨繰出し部17に保持されている。
仮に、払出し識別部14が自金種以外の検出レベルが高くないように設定され、自金種よりも検出レベルが低いような場合は、硬貨15が払出し識別部14を完全に通過した時点で検出レベルの適合を確認することになり、硬貨15を保持しておくことは不可能である。
次に、制御部は出金搬送部8のアイドルタイムを設定する(S12)。このタイム設定は出金搬送部8上の自金種の硬貨が一時保留庫4へ搬送されるためのものである。そして、出金搬送部8上の全ての硬貨(ここでは500円硬貨)が一時保留庫4に搬送されたら出金切換えゲート9を出金トレイ10側に切換えた後(S13)、硬貨繰出し部17を駆動する(S14)。これにより、自金種以外と判断された硬貨(ここでは10円硬貨)は出金搬送部8を通して出金トレイ10に排出される。
自金種以外の硬貨の出金トレイ10への排出が完了すると、制御部は出金搬送部8のアイドルタイムを設定する(S15)。このタイム設定は出金搬送部8上の自金種以外の硬貨が出金トレイ10へ搬送されるためのものである。そして、自金種以外の硬貨の出金トレイ10上の排出が完了すると、出金切換えゲート9を一時保留庫4側へ切換え(S16)、硬貨供給部16を駆動して(S17)、硬貨15の払出しを再開し、精査動作を継続する。
収納庫部7の硬貨15を全て払出すと、硬貨供給部16、硬貨繰出し部17、及び出金搬送部8を停止し(S18,S19,S20)、振分計数処理へ移行する。すなわち、振分部6、一時保留庫4を順次駆動し、硬貨の再計数を行い、一時保留庫4の硬貨がなくなると、該当金種の精査が完了する。このようにして、自金種以外の硬貨のみを排出することができ、排出される硬貨を最小枚数にすることができる。
なお、以上の例では、検銭部2、リジェクトゲート3、リジェクト切換えゲート11、キャンセル口12、及び不明庫13を備えた場合について説明したが、これらを備えなくても本発明を適用することができる。また、単体の硬貨処理機ではなく、紙幣処理機と一体になった貨幣処理機についても本発明を適用することができる。
本発明の実施の形態の硬貨処理機の構成を示すブロック図である。 実施の形態の硬貨処理機の動作の流れを示す図である。 実施の形態の硬貨処理機の硬貨の払出し機構を示す図である。 実施の形態の硬貨処理機の精査処理の具体例を示すフローチャートである。 実施の形態の硬貨処理機の識別センサの検出レベルを示す図である。 実施の形態の硬貨処理機の識別センサの検出レベルを示す図である。
符号の説明
1 投入部
2 検銭部
3 リジェクトゲート
4 一時保留庫
5 キャンセルゲート
6 振分部
7 収納庫部
7a〜7f 収納庫
8 出金搬送部
9 出金切換えゲート
10 出金トレイ
11 リジェクト切換えゲート
12 キャンセル口
13 不明庫
14,14a〜14f 払出し識別部
15 硬貨
16 硬貨供給部
17 硬貨繰出し部

Claims (10)

  1. 投入された硬貨を一時保留する一時保留庫と、
    前記硬貨を金種毎に振り分けて計数する振分部と、
    前記金種毎に振り分けられた硬貨をそれぞれの収納庫に収納する収納庫部と、
    前記収納庫部から払出された硬貨を搬送する出金搬送部と、
    前記収納庫部から払出された硬貨を出金口へ払出すか前記一時保留庫へ搬送するかを切換える出金切換えゲートと、
    前記収納庫部の各収納庫にそれぞれ設けられて各収納庫から払出された硬貨がそれぞれ自金種であることを識別し、その識別結果に応じて前記出金切換えゲートを制御する識別センサと、を備え
    前記識別センサは、自金種の検出レベルより自金種以外の金種の検出レベルの方が高く設定されていて自金種以外の金種の検出レベルが検出されることにより自金種でないと識別するようにしたことを特徴とする硬貨処理機。
  2. 前記識別センサにより自金種でないと識別された場合は前記出金切換えゲートを前記一時保留庫側へ切換えて出金を停止し、全て自金種であると識別された場合は前記出金切換えゲートを前記出金口側へ切換えて出金を行うことを特徴とする請求項1記載の硬貨処理機。
  3. 前記識別センサにより自金種でないと識別された場合、前記出金切換えゲートを前記一時保留庫側へ切換えて、その硬貨を前記一時保留庫に搬送した後、再度払出し動作を行うことを特徴とする請求項1記載の硬貨処理機。
  4. 記収納庫部の各収納庫は、硬貨を前記出金搬送部側へ供給する硬貨供給部、供給された硬貨を前記出金搬送部へ繰り出す硬貨繰出し部、及び前記識別センサからなる硬貨の払出し機構を有するとともに、
    前記識別センサと前記硬貨繰出し部は自金種以外の金種を自金種よりも繰出し方向の手前側で検出可能な位置に配置され、
    自金種以外の硬貨を1枚単位で保持後に排出し、繰り出すことを特徴とする請求項1記載の硬貨処理機。
  5. 投入された硬貨を金種毎に振り分けて各々の収納庫に収納するとともに、各収納庫から硬貨を計数して払出しする硬貨処理機の制御方法であって、
    記収納庫のそれぞれに設けられて自金種の検出レベルより自金種以外の金種の検出レベルの方が高く設定された識別センサにより前記収納庫から払出された硬貨がそれぞれ自金種であるかを識別し、自金種でないと識別された場合は出金を停止し、全て自金種であると識別された場合は出金を行うことを特徴とする硬貨処理機の制御方法。
  6. 複数枚の払出しを行う場合に、前記識別センサにより自金種でないと識別された時点で前記硬貨の払出しを終了することを特徴とする請求項5記載の硬貨処理機の制御方法。
  7. 投入された硬貨を金種毎に振り分けて各々の収納庫に収納するとともに、各収納庫から硬貨を計数して払出しする硬貨処理機の制御方法であって、
    記収納庫のそれぞれに設けられて自金種の検出レベルより自金種以外の金種の検出レベルの方が高く設定された識別センサにより前記収納庫から払出された硬貨がそれぞれ自金種であるかを識別し、自金種でないと識別された場合は、その硬貨を一時保留庫に搬送した後、再度払出し動作を行うことを特徴とする硬貨処理機の制御方法。
  8. 投入された硬貨を一時保留する一時保留庫と、前記硬貨を金種毎に振り分けて計数する振分部と、前記金種毎に振り分けられた硬貨をそれぞれの収納庫に収納する収納庫部と、前記収納庫部から払出された硬貨を出金口へ払出すか前記一時保留庫へ搬送するかを切換える出金切換えゲートと、前記収納庫部の各収納庫にそれぞれ設けられ、自金種の検出レベルより自金種以外の金種の検出レベルの方が高く設定されていて自金種以外の金種の検出レベルが検出されることで自金種でないとすることにより各収納庫から払出された硬貨がそれぞれ自金種であることを識別し、その識別結果に応じて前記出金切換えゲートを制御する識別センサとを備えた硬貨処理機の制御方法であって、
    前記収納庫から硬貨を払出して自金種であるかを前記識別センサにより識別し、自金種でないと識別された場合は前記出金切換えゲートを前記出金口側へ切換えてその硬貨を前記出金口へ払出し、自金種であると識別された場合は前記出金切換えゲートを前記一時保留庫側へ切換えてその硬貨を前記一時保留庫へ一時保留した後、前記振分部により計数を行うことにより精査することを特徴とする硬貨処理機の制御方法。
  9. 前記収納庫から硬貨を複数回に分けて払出すことを特徴とする請求項8記載の硬貨処理機の制御方法。
  10. 前記各収納庫から順次それぞれの硬貨を払出すことを特徴とする請求項8記載の硬貨処理機の制御方法。
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