JP4391181B2 - 貨幣取扱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば紙幣や硬貨の入出金装置のような循環式の貨幣取扱装置に係り、特に内部に収納されていた貨幣を全て回収する全回収と、一部を残して回収する残置回収とを選択的に行えるように構成された貨幣取扱装置に関する。
従来より、紙幣や硬貨の入出金装置においては一般に、1日の業務終了後、内部に収納されていた貨幣を全て回収する全回収と、翌日の釣銭のために一部を残して回収する残置回収のいずれかが行われている。そのような貨幣取扱装置としては、特許文献1([0005]、[0011]、[0036]欄等)に記載された貨幣入出金装置がある。この入出金装置は、内部に収納されていた貨幣を所定の金額相当分だけ残して回収する定額残置回収を行えるように構成されている。
特開平11−213213号公報
上述したような従来の貨幣取扱装置には、次のような問題点がある。すなわち、出金時の複数枚繰出し等があった場合、内部に収納されている金種毎の貨幣の枚数としての内部在高が正確に把握できなくなる「在高異常」が生じ得る。しかし、従来の貨幣取扱装置では、そのような在高異常があったとしても通常通りに残置回収が行われてしまい、事態に気付くまで在高異常が累積し続けることになる。また、在高異常に気付いたとしても、これを解除して所期の残置状態に戻すためには、全ての金種の貨幣を一旦全回収してから、金種毎に残置すべき分だけ再装填する必要がある。このため、在高異常からの復旧作業が極めて煩雑なものとなる。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、在高異常があった場合には残置回収を禁止するようにして、在高異常の累積を防止するとともに、在高異常からの復旧作業を容易にすることができるような貨幣取扱装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、外部から貨幣を導入する貨幣導入部と、この導入部より導入した導入貨幣の金種を識別する導入貨幣識別手段と、この導入貨幣識別手段による識別結果に応じて、前記導入貨幣を金種別に収納する収納部と、この収納部に収納されている貨幣を外部へ放出する貨幣放出部と、前記収納部に収納されている貨幣を、特定の放出条件に応じて、当該収納部から取り出して前記放出部より放出させるように制御する制御手段と、前記収納部から取り出された出金貨幣の金種毎の枚数を把握可能に識別する出金貨幣識別手段と、この出金貨幣識別手段によって正常でないと判別された出金リジェクト貨幣を収納する出金リジェクト部と、前記制御手段に対して、貨幣の金種別に前記放出条件としての残置回収と全回収のいずれかを指示する回収指示手段と、を備え、前記制御手段は更に、貨幣の金種別に、
(a)前記導入貨幣識別手段および前記出金貨幣識別手段による識別結果に基づいて、前記収納部に収納されている貨幣の枚数としての収納部在高(X1)および前記出金リジェクト部に収納されている貨幣の枚数としての出金リジェクト部在高(X2)と、これらの在高の合計である内部在高(X=X1+X2)とを管理し、その内部在高が正常であるか否かを判定すると共に、
(b1)前記内部在高が正常であると判定されている場合においては、
(b11)前記回収指示手段による残置回収の指示に応じて、前記収納部在高(X1)から、前記収納部に残置すべき貨幣の枚数としての残置設定高(Y)を差し引いた値である残置回収高(Z=X1−Y)分だけ、前記収納部に収納されている貨幣を取り出して前記放出部より放出させる残置回収処理を行うと共に、
(b12)前記回収指示手段による全回収の指示に応じて、前記収納部に収納されている全ての貨幣を取り出して前記放出部より放出させる全回収処理を行い、
(b2)前記出金貨幣識別手段が前記収納部から取り出された貨幣の枚数を正確に把握できなかったことにより、前記内部在高が正常でないと判定されている場合においては、前記回収指示手段による残置回収の指示には応ずることなく、前記回収指示手段による全回収の指示に応じた前記全回収処理のみを行う、
ように構成されている、ことを特徴とする貨幣取扱装置である。
この第1の発明によれば、内部在高が正常でないと判定されている金種の貨幣については、回収指示手段による残置回収の指示には応ずることなく、回収指示手段による全回収の指示に応じた全回収処理のみを行うこととしている。また、内部在高が正常であると判定されている金種の貨幣については、回収指示手段による残置回収の指示に応じて残置回収処理を行うことができる。そして、全回収処理を行った金種の貨幣についてのみ、残置設定高分の再装填(収納部への再収納)を行うだけで、所期の残置状態に戻すことができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記出金貨幣識別手段は、前記出金リジェクト貨幣のうち、特に前記収納部から複数枚重ねて取り出されてしまったものを重なり貨幣として識別可能であり、前記制御手段は、前記出金貨幣識別手段が前記重なり貨幣を識別していた場合に、前記内部在高が正常でないと判定するように構成されているものである。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記制御手段によって前記内部在高が正常でないと判定されている場合に、「当該金種について前記残置回収処理を拒絶する旨」および「当該金種について前記全回収処理を促す旨」の少なくとも一方の内容を表示する表示手段を更に備えたものである。
この第3の発明によれば、内部在高が正常でないと判定されている場合であっても、使用者が残置回収の指示をしてからこれを強制的に拒絶するのではなく、使用者が自発的に全回収の指示を行うように誘導することができる。
第4の発明は、第1乃至第3の発明のいずれかにおいて、前記収納部から取り出された貨幣を、外部へ取り出し可能に収納する回収容器を更に備え、前記残置回収処理および前記全回収処理は、前記収納部から取り出された貨幣を、前記放出部から放出させることに代えて、前記回収容器に収納させることによって行われるものである。
貨幣を大量に回収する必要がある場合には、この第4の発明のように回収容器を用いるのが便利である。
このように、本発明によれば、残置回収処理を行う際に、在高異常があった場合には残置回収を禁止するようにして、在高異常の累積を防止することができる。また、全回収処理を行った金種の貨幣についてのみ、残置設定高分の再装填を行うだけで、所期の残置状態に戻すことができるので、在高異常からの復旧作業を容易にすることができる。
次に、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。図1乃至図3は本発明による貨幣取扱装置を紙幣入出金装置として構成した実施の形態を示す図である。以下、本実施形態の構成、動作、作用効果、および変形例について順次説明する。なお、本実施形態における紙幣の移動(導入、搬送、放出、その他)は、全て紙幣の長手方向にて行われる。
[構 成]
図1に示すように、本実施形態の紙幣入出金装置は、筐体10内の略中央部に軸線を垂直にして配置された搬送ドラム1と、この搬送ドラム1を回転駆動するモータ2とを備えている。また、筐体10内には、入金紙幣繰込ユニット(貨幣導入部)A、金種別収納部B,C,D、出金紙幣放出ユニット(貨幣放出部)E、出金リジェクト部Fおよび紙幣回収カセット(貨幣回収容器)Gが、搬送ドラム1の外周を取り囲むようにして配置されている。そのうち、繰込ユニットA、放出ユニットE、出金リジェクト部Fおよび回収カセットGは筐体10の前面側に配置され、各収納部B,C,Dは筐体10の後面側に配置されている。
図1および図3に示すように、筐体10の前面には、繰込ユニットAに対応した入金口12と、放出ユニットEに対応した出金口14とが設けられている。また、筐体10の前面には、紙幣回収カセットGの前面パネルが露出している。回収カセットGは、筐体10に対して着脱自在に取り付けられている。この紙幣回収カセットGの取り外しは、解錠操作を行った上で筐体10から前方へ引き出すようにして行われる。また、図3に示すように、筐体10の前部上面には、各種の表示ランプや操作ボタン等を有する表示・操作部11が設けられている。
図1において、繰込ユニットAは、入金口12に挿入された入金紙幣を導入して、それらの紙幣を搬送ドラム1側へ繰り出すためのものである。また、各収納部B,C,Dは、導入された入金紙幣(導入貨幣)を金種別に収納するためのものであり、通常は千円札収納部B、2千円/5千円札(混合)収納部Cおよび万円札収納部Dとして用いられる。そして、放出ユニットEは、各収納部B,C,Dから取り出された出金紙幣(出金貨幣)を放出し、それらの紙幣を出金口14からの抜き取りに供するためのものである。
出金リジェクト部Fは、後述する「出金リジェクト紙幣(出金リジェクト貨幣)」を収納するためのものである。また、回収カセットGは、各収納部B,C,Dから回収した回収紙幣を外部へ取り出し可能に収納するためのものである。この回収カセットGは、いずれかの収納部B,C,Dが満杯で対応する入金紙幣を収納できない場合に、その入金紙幣を収納するためにも用いられる。なお、上記放出ユニットEは、回収カセットGに代えて、或いは回収カセットGと併用する形で、各収納部B,C,Dから回収した回収紙幣を放出するためにも用いられる。放出ユニットEは、更に、後述する「入金リジェクト紙幣」が放出される入金リジェクト部をも兼ねている。
以上の繰込ユニットA、各収納部B,C,D、放出ユニットE、出金リジェクト部Fおよび回収カセットGの内部構成としては周知ないし公知のものを用いることができるので、詳細な説明は省略する。
搬送ドラム1の外周には、環状を成す紙幣の周回搬送路4が形成されている。また、繰込ユニットA、各収納部B,C,D、放出ユニットE、出金リジェクト部Fおよび回収カセットGと周回搬送路4との間をそれぞれ接続する紙幣の接続搬送路6a〜6gが形成されている。これらの搬送路4,6a〜6gは、搬送ドラム1の周囲に設けられたガイド板8によって(周回搬送路4については搬送ドラム1外周面との間で)形成されている。また、搬送ドラム1の外周面に対して弾性的に押圧される複数の押圧ローラ3が、搬送ドラム1の周方向に間隔を置いて配置されている。
周回搬送路4の右側部分には、そこを通過する紙幣(入金紙幣および出金紙幣)の金種を識別するための識別センサ(導入貨幣識別手段/出金貨幣識別手段)5が設けられている。この識別センサ5は、後述する「出金リジェクト紙幣」のうち、特に収納部B,C,Dから複数枚重ねて取り出されてしまったものを「重なり紙幣(重なり貨幣)」として識別可能となっている。識別センサ5は、例えば光学センサとして構成され、互いに周回搬送路4を挟んで対向配置される2つのセンサ部品5a,5bを有している。なお、接続搬送路6eおよび6fが接続される放出ユニットEおよび出金リジェクト部Fの入口部分には、紙幣の集積を補助するためのゴム羽根車9がそれぞれ設けられている。
次に、周回搬送路4と各接続搬送路6a〜6gとの間で紙幣の搬送経路を切り換える経路切換手段7a〜7gが、周回搬送路4に沿って配置されている。これらの切換手段7a〜7gの構成態様は、接続搬送路6a〜6d,6f,6gに対応する揺動式のガイド部材7a〜7d,7f,7gと、接続搬送路6eに対応する並進移動式のガイド部材7eとに分けられる。なお、接続搬送路6fは周回搬送路4に直接接続されているわけではなく、接続搬送路6aを介して接続されている。従って、揺動ガイド部材7fによる周回搬送路4から接続搬送路6fへの搬送経路の切り換えは、揺動ガイド部材7aとの連携においてなされることになる。
以上のような搬送ドラム1、モータ2、各ガイド部材7a〜7f等によって、繰込ユニットA、各収納部B,C,D、放出ユニットE、出金リジェクト部Fおよび回収カセットGの間で紙幣を選択的に搬送する搬送手段が構成されている。
図2には、この紙幣入出金装置の制御ユニット(制御手段)Uが示されている。この制御ユニットUには、繰込ユニットA、各収納部B,C,D、放出ユニットEおよび識別センサ5と、上記搬送手段Tを構成する搬送ドラム用のモータ2および各ガイド部材7a〜7f(実際には、図示しないガイド部材の駆動手段)とが接続されている。
表示・操作部11には、操作ボタン等で構成される回収指示手段11aと、液晶パネル等で構成される表示手段11bとが設けられている。これらの回収指示手段11aおよび表示手段11bも制御ユニットUに接続されている。このうち、回収指示手段11aは、制御ユニットUに対して、紙幣の金種別に残置回収と全回収のいずれかを選択的に指示するためのものである。
そして、制御ユニットUは、各収納部B,C,Dに収納されている紙幣を、特定の放出条件(出金や回収の指示)に応じて、収納部B,C,Dから取り出して放出部より放出(或いは回収カセットGに収納)させるように制御する。また、制御ユニットUは、紙幣の金種別に、以下の(a)および(b)のような制御を行うように構成されている。
(a)識別センサー5による識別結果に基づいて、収納部B,C,Dに収納されている紙幣の枚数としての収納部在高(X1)および出金リジェクト部Fに収納されている紙幣の枚数としての出金リジェクト部在高(X2)と、これらの在高の合計である内部在高(X=X1+X2)とを管理し、その内部在高が正常であるか否かを判定する。具体的には、出金時に識別センサー5が上記重なり紙幣を識別していた場合に、内部在高が正常でないと判定する。
(b)回収指示手段11aによる回収指示があった場合、内部在高の判定に応じて、以下の(b1)または(b2)のいずれかの制御を行う:
(b1)内部在高が正常であると判定されている場合においては、
(b11)回収指示手段11aによる残置回収の指示に応じて、収納部在高(X1)から、収納部B,C,Dに残置すべき紙幣の枚数としての残置設定高(Y)を差し引いた値である残置回収高(Z=X1−Y)分だけ、収納部B,C,Dに収納されている紙幣を取り出して放出部より放出させる「残置回収処理」を行うと共に、
(b12)回収指示手段11aによる全回収の指示に応じて、収納部B,C,Dに収納されている全ての紙幣を取り出して放出部より放出させる「全回収処理」を行い;
(b2)内部在高が正常でないと判定されている場合においては、回収指示手段11aによる残置回収の指示には応ずることなく、回収指示手段11aによる全回収の指示に応じた全回収処理のみを行う。また、このとき、表示手段11bに「当該金種について残置回収処理を拒絶する旨」および「当該金種について全回収処理を促す旨」の少なくとも一方の内容を(例えば文字や記号等で)表示させる。
なお、上記(a)において、重なり紙幣の識別があった場合に内部在高が正常でないと判定するのは、次のような理由による。すなわち、収納部B,C,Dから複数枚重ねて取り出されてしまった重なり紙幣は、その枚数が正確に把握できなくなる。このため、出金リジェクト紙幣に重なり紙幣が含まれていた場合、収納部在高(X1)と出金リジェクト部在高(X2)、ひいては内部在高(X=X1+X2)も正確に把握できなくなるからである。
[動 作]
次に、本実施形態の紙幣入出金装置の動作について、主に図1を参照して説明する。
(1)入金動作
入金口12から挿入された入金紙幣は、入金紙幣繰込ユニットAから接続搬送路6aを通じて周回搬送路4へ(公知の分離繰出し機構によって)1枚ずつ繰り出される。周回搬送路4へ繰り出された紙幣は、搬送ドラム1と押圧ローラ3と間で挟持された状態で、搬送ドラム1の反時計回りの回転に従って周回搬送路4に沿って搬送される。
周回搬送路4を搬送される紙幣は、1周する間に識別センサ5によって金種を識別され、対応する金種の収納部B,C,Dに収納される。各収納部B,C,Dへの入金紙幣の収納は、対応するガイド部材7b,7c,7dによる周回搬送路4から各接続搬送路6b,6c,6dへの搬送経路の切り換え動作によって行われる。
なお、いずれかの収納部B,C,Dが満杯であるにも拘わらず、対応する金種の紙幣が更に入金された場合、当該入金紙幣は、周回搬送路4から接続搬送路6gを通じて紙幣回収カセットGに収納される。
(2)出金動作
紙幣釣銭機としての紙幣入出金装置は、出金すべき釣銭の額に応じて以下に例示するような出金動作を行う。なお、釣銭紙幣の出金動作に関連するのは、万円札収納部Dを除いた、千円札収納部Bと2千円/5千円札収納部Cのいずれかである。
(2-1)釣銭額3千円の場合
この場合、千円札収納部Bから繰り出された3枚の千円札が、接続搬送路6bを通じて周回搬送路4へ(公知の分離繰出し機構によって)1枚ずつ繰り出される。周回搬送路4へ繰り出された紙幣は、搬送ドラム1の時計回りの回転に従って周回搬送路4に沿って搬送され、ガイド部材7eによる周回搬送路4から接続搬送路6eへの搬送経路の切り換え動作によって、出金紙幣放出ユニットEへ送り込まれる。放出ユニットEは、3枚の千円札が送り込まれた時点で、それらの紙幣を(公知の機構によって)束の状態で出金口14から突出させるように放出する。
なお、千円札収納部Bには千円札しか収納されていないので、この場合は出金紙幣を周回搬送路4で1周以上させて金種識別を行う必要はない。
(2-2)釣銭額7千円の場合
この場合、まず2千円/5千円札収納部Cから最初の紙幣1枚だけが繰り出され、周回搬送路4に沿って時計回りに搬送される。この紙幣は、周回搬送路4を1周以上する間に識別センサ5による金種識別を受けた上で、上記(2-1)の場合と同様にして放出ユニットEへ送り込まれる。
最初の紙幣の金種が5千円であった場合は、残りの2千円分として千円札収納部Bから千円札が2枚繰り出され、上記(2-1)の場合と同様、金種識別を経ることなく放出ユニットEへ送り込まれる。
次に、最初の紙幣の金種が2千円であった場合は、2千円/5千円札収納部Cから2番目の紙幣1枚だけが繰り出され、周回搬送路4で金種識別を受ける。この2番目の紙幣の金種が5千円であった場合は、その5千円札が放出ユニットEへ送り込まれた時点で出金動作が完了する。一方、2番目の紙幣の金種が2千円であった場合は、この2千円札が放出ユニットEへ送り込まれると共に、残りの3千円分として千円札収納部Bから千円札が3枚繰り出され、金種識別を経ることなく放出ユニットEへ送り込まれる。
(3)リジェクト動作
入金紙幣の中に汚損等により識別センサ5による金種識別のできない紙幣があった場合、その紙幣は「入金リジェクト紙幣」として、周回搬送路4から接続搬送路6eを通じて紙幣放出ユニットEへ送り込まれる。また、出金紙幣の中に斜行等により識別センサ5による金種識別のできない紙幣(上記重なり紙幣を含む)があった場合、その紙幣は「出金リジェクト紙幣」として、周回搬送路4から接続搬送路6fを通じて出金リジェクト部Fへ送り込まれる。
(4)回収動作
例えば、1日の営業が終了して、収納部B,C,D内の紙幣を回収したい場合には、回収指示手段11aによる全回収または残置回収の指示を行う。但し、上述したように、内部在高が正常でないと判定されている場合においては、回収指示手段11aによる残置回収の指示には応ずることなく、回収指示手段11aによる全回収の指示に応じた全回収処理のみが行われる。残置回収処理においては、収納部在高(X1)から、収納部B,C,Dに残置すべき紙幣の枚数としての残置設定高(Y)を差し引いた値である残置回収高(Z=X1−Y)分だけが回収される。
全回収、残置回収のいずれの処理においても、収納部B,C,Dから繰り出された紙幣が順次、周回搬送路4から接続搬送路6gを通じて紙幣回収カセットGに収納され、或いは接続搬送路6eを通じて放出ユニットEより(出金口14に)放出される。後者の場合、放出される回収紙幣が所定の放出単位枚数(例えば10枚)より多い場合には、複数回に分けて放出が行われる。すなわち、放出ユニットE内に回収紙幣が単位枚数だけ集積された時点で、それらの回収紙幣が束の状態で出金口14から突出される。そして、この回収紙幣の束が出金口14から抜き取られると、再び放出ユニットE内に回収紙幣が集積されて行く。最終的に放出ユニットE内に集積された回収紙幣が単位枚数以下であった場合には、その枚数の回収紙幣が束の状態で出金口14から突出され、放出が完了する。
ここで、ある金種の紙幣について内部在高が正常でないと判定されている場合、次のようにして在高異常からの復旧作業が行われる。まず、当該金種の紙幣について、回収指示手段11aによる全回収の指示に応じた全回収処理が行われる。次に、全回収された紙幣のうち、残置設定高(Y)分の紙幣を、入金口12から入金紙幣繰込ユニットAにより導入して、対応する金種の収納部B,C,Dに収納(再装填)する。これにより、当該金種の収納部B,C,Dを所期の残置状態(収納部在高(X1)=残置設定高(Y))に戻すことができる。
[作用効果]
本実施形態の紙幣入出金装置によれば、内部在高が正常でないと判定されている金種の紙幣については、回収指示手段11aによる残置回収の指示には応ずることなく、回収指示手段11aによる全回収の指示に応じた全回収処理のみを行うこととしている。また、内部在高が正常であると判定されている金種の紙幣については、回収指示手段による残置回収の指示に応じて残置回収処理を行うことができる。このように、残置回収処理を行う際に、在高異常があった場合には残置回収を禁止するようにして、在高異常の累積を防止することができる。
また、全回収処理を行った金種の紙幣についてのみ、残置設定高分の再装填を行うだけで、当該金種の収納部B,C,Dを所期の残置状態に戻すことができる。このため、在高異常からの復旧作業を容易にすることができる。
さらに、内部在高が正常でないと判定されている場合、表示手段11bに「当該金種について残置回収処理を拒絶する旨」および「当該金種について全回収処理を促す旨」の少なくとも一方の内容を表示させるようにした。これにより、使用者が残置回収の指示をしてしまってからこれを強制的に拒絶するまでもなく、使用者が自発的に全回収の指示を行うように誘導することができる。
[変形例]
(1)本実施形態の紙幣入出金装置において、日本国通貨としての千円、2千円、5千円および万円札を入出金対象とする場合について説明したが、入出金対象とする紙幣の金種は、外国通貨も含めて任意に設定可能である。また、金種別収納部の数も必要に応じて任意に設定することができる。例えば2千円札収納部と5千円札収納部とを別個に設けることも可能であり、その場合は、上記のような出金時の金種識別も不要となる。
(2)本発明の一実施形態としての紙幣入出金装置について説明したが、本発明はこれには限定されない。例えば、本発明による貨幣取扱装置は、硬貨入出金装置等の硬貨を取り扱う装置であってもよく、また紙幣と硬貨の両方を取り扱う装置であってもよい。
本発明による貨幣取扱装置の一実施形態としての紙幣入出金装置を示す水平断面図。 図1に示す紙幣入出金装置の制御系を示すブロック図。 図1に示す紙幣入出金装置の外観を示す斜視図。
符号の説明
A 入金紙幣繰込ユニット(貨幣導入部)
B 千円札収納部(貨幣収納部)
C 2千円/5千円札収納部(貨幣収納部)
D 万円札収納部(貨幣収納部)
E 出金紙幣放出ユニット(貨幣放出部)
F 出金リジェクト部
G 紙幣回収カセット(貨幣回収容器)
T 搬送手段
U 制御ユニット(制御手段)
1 搬送ドラム
2 搬送ドラム用モータ
3 押圧ローラ
4 周回搬送路
5 識別センサ(導入貨幣識別手段/出金貨幣識別手段)
6a〜6g 接続搬送路
7a〜7g ガイド部材
8 ガイド板
10 筐体
11 表示・操作部
11a 回収指示手段
11b 表示手段
12 入金口
14 出金口

Claims (4)

  1. 外部から貨幣を導入する貨幣導入部と、
    この導入部より導入した導入貨幣の金種を識別する導入貨幣識別手段と、
    この導入貨幣識別手段による識別結果に応じて、前記導入貨幣を金種別に収納する収納部と、
    この収納部に収納されている貨幣を外部へ放出する貨幣放出部と、
    前記収納部に収納されている貨幣を、特定の放出条件に応じて、当該収納部から取り出して前記放出部より放出させるように制御する制御手段と、
    前記収納部から取り出された出金貨幣の金種毎の枚数を把握可能に識別する出金貨幣識別手段と、
    この出金貨幣識別手段によって正常でないと判別された出金リジェクト貨幣を収納する出金リジェクト部と、
    前記制御手段に対して、貨幣の金種別に前記放出条件としての残置回収と全回収のいずれかを指示する回収指示手段と、
    を備え、
    前記制御手段は更に、貨幣の金種別に、
    (a)前記導入貨幣識別手段および前記出金貨幣識別手段による識別結果に基づいて、前記収納部に収納されている貨幣の枚数としての収納部在高(X1)および前記出金リジェクト部に収納されている貨幣の枚数としての出金リジェクト部在高(X2)と、これらの在高の合計である内部在高(X=X1+X2)とを管理し、その内部在高が正常であるか否かを判定すると共に、
    (b1)前記内部在高が正常であると判定されている場合においては、
    (b11)前記回収指示手段による残置回収の指示に応じて、前記収納部在高(X1)から、前記収納部に残置すべき貨幣の枚数としての残置設定高(Y)を差し引いた値である残置回収高(Z=X1−Y)分だけ、前記収納部に収納されている貨幣を取り出して前記放出部より放出させる残置回収処理を行うと共に、
    (b12)前記回収指示手段による全回収の指示に応じて、前記収納部に収納されている全ての貨幣を取り出して前記放出部より放出させる全回収処理を行い、
    (b2)前記出金貨幣識別手段が前記収納部から取り出された貨幣の枚数を正確に把握できなかったことにより、前記内部在高が正常でないと判定されている場合においては、前記回収指示手段による残置回収の指示には応ずることなく、前記回収指示手段による全回収の指示に応じた前記全回収処理のみを行う、
    ように構成されている、ことを特徴とする貨幣取扱装置。
  2. 前記出金貨幣識別手段は、前記出金リジェクト貨幣のうち、特に前記収納部から複数枚重ねて取り出されてしまったものを重なり貨幣として識別可能であり、
    前記制御手段は、前記出金貨幣識別手段が前記重なり貨幣を識別していた場合に、前記内部在高が正常でないと判定するように構成されている、ことを特徴とする請求項1記載の貨幣取扱装置。
  3. 前記制御手段によって前記内部在高が正常でないと判定されている場合に、「当該金種について前記残置回収処理を拒絶する旨」および「当該金種について前記全回収処理を促す旨」の少なくとも一方の内容を表示する表示手段を更に備えた、ことを特徴とする請求項1又は2記載の貨幣取扱装置。
  4. 前記収納部から取り出された貨幣を、外部へ取り出し可能に収納する回収容器を更に備え、
    前記残置回収処理および前記全回収処理は、前記収納部から取り出された貨幣を、前記放出部から放出させることに代えて、前記回収容器に収納させることによって行われる、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の貨幣取扱装置。
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